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特開2022-139846異常状態を表示することができる家禽類情報収集装置、それを用いた家禽類管理装置及び方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022139846
(43)【公開日】2022-09-26
(54)【発明の名称】異常状態を表示することができる家禽類情報収集装置、それを用いた家禽類管理装置及び方法
(51)【国際特許分類】
   A01K 45/00 20060101AFI20220915BHJP
   A01K 29/00 20060101ALI20220915BHJP
【FI】
A01K45/00 Z
A01K29/00 A
【審査請求】未請求
【請求項の数】39
【出願形態】OL
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2021040401
(22)【出願日】2021-03-12
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.ZIGBEE
2.3GPP
(71)【出願人】
【識別番号】521107471
【氏名又は名称】ユーライクコリア カンパニー インコーポレイテッド
(74)【代理人】
【識別番号】110000408
【氏名又は名称】弁理士法人高橋・林アンドパートナーズ
(72)【発明者】
【氏名】キム ヒ ジン
(57)【要約】
【課題】異常状態を表示することができる家禽類情報収集装置、それを用いた家禽類管理装置及び方法を提供する。
【解決手段】一実施例に係わる異常状態を表示することができる家禽類情報収集装置は、家禽類の特定個体の生体情報と行動情報のうち、少なくともいずれか1つを収集する収集部、収集部によって収集された特定個体の生体情報と行動情報のうち、少なくともいずれか1つが正常範囲を外れたか否かを判断する制御部、及び制御部によって特定個体の生体情報と行動情報のうち、少なくともいずれか1つが正常範囲を外れていると判断された場合、特定個体が異常状態を表示する表示部を含む。これにより、家禽類の特定個体から収集された生体情報と行動情報のうち、少なくともいずれか1つが正常範囲を外れる場合、特定個体が異常状態であることを表示することで、異常状態に対する適切な対応措置を迅速かつ容易に取ることができる。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
家禽類の特定個体の生体情報と行動情報のうち、少なくともいずれか1つを収集する収集部と、
収集部によって収集された特定個体の生体情報と行動情報のうち、少なくともいずれか1つが正常範囲を外れたか否かを判断する制御部と、
制御部によって特定個体の生体情報と行動情報のうち、少なくともいずれか1つが正常範囲を外れていると判断された場合、特定個体が異常状態を表示する表示部と、を含む、異常状態を表示することができる家禽類情報収集装置。
【請求項2】
表示部は、特定個体の異常状態を表示するために光を放射する発光部である、請求項1に記載の異常状態を表示することができる家禽類情報収集装置。
【請求項3】
発光部は、光の点滅を繰り返すものである、請求項2に記載の異常状態を表示することができる家禽類情報収集装置。
【請求項4】
表示部は、特定個体の異常状態を表示するために警報音を発生させるアラーム部である、請求項1に記載の異常状態を表示することができる家禽類情報収集装置。
【請求項5】
アラーム部は、警報音を繰り返して発生させるものである、請求項4に記載の異常状態を表示することができる家禽類情報収集装置。
【請求項6】
表示部は、特定個体の異常状態を表示するために振動を発生させる振動部である、請求項1に記載の異常状態を表示することができる家禽類情報収集装置。
【請求項7】
振動部は、振動を繰り返して発生させるものである、請求項6に記載の異常状態を表示することができる家禽類情報収集装置。
【請求項8】
表示部は、特定個体の異常状態を表示するために特定個体が収容されたケージに配列されるものである、請求項1に記載の異常状態を表示することができる家禽類情報収集装置。
【請求項9】
制御部は、収集部によって収集された特定個体の生体情報と行動情報のうち、少なくともいずれか1つが正常範囲をどれほど外れているかを判断するものである、請求項1に記載の異常状態を表示することができる家禽類情報収集装置。
【請求項10】
制御部が特定個体の生体情報と行動情報のうち、少なくともいずれか1つが正常範囲をどれほど外れているかを判断した場合、表示部は、特定個体が正常範囲をどれほど外れているかを表示するものである、請求項9に記載の異常状態を表示することができる家禽類情報収集装置。
【請求項11】
制御部が特定個体の生体情報と行動情報のうち、少なくともいずれか1つが正常範囲を外れていると判断するか、または表示部が特定個体の異常状態を表示する場合、特定個体が異常状態であることを表示する信号を外部のサーバに伝送する通信部をさらに含む、請求項1に記載の異常状態を表示することができる家禽類情報収集装置。
【請求項12】
通信部は、収集部によって収集された特定個体の生体情報と行動情報のうち、少なくともいずれか1つを外部サーバに伝送するか、または家禽類の生体情報と行動情報のうち、少なくともいずれか1つの正常範囲を外部サーバから受け付けるものである、請求項11に記載の異常状態を表示することができる家禽類情報収集装置。
【請求項13】
収集部によって収集された特定個体の生体情報と行動情報のうち、少なくともいずれか1つを保存し、外部サーバから受け付けられた家禽類の生体情報と行動情報のうち、少なくともいずれか1つの正常範囲を保存する保存部をさらに含む、請求項1に記載の異常状態を表示することができる家禽類情報収集装置。
【請求項14】
収集部、制御部、及び表示部に駆動電力を供給する電力部をさらに含む、請求項1に記載の異常状態を表示することができる家禽類情報収集装置。
【請求項15】
家禽類の特定個体の生体情報と行動情報のうち、少なくともいずれか1つを収集する収集部と、
収集部によって収集された特定個体の生体情報と行動情報のうち、少なくともいずれか1つを外部サーバに伝送し、外部サーバから特定個体の生体情報と行動情報のうち、少なくともいずれか1つが正常範囲を外れることについての情報を受け付ける通信部と、
通信部によって特定個体の生体情報と行動情報のうち、少なくともいずれか1つが正常範囲を外れることについての情報が受け付けられた場合、特定個体が異常状態を表示する表示部を含む、異常状態を表示することができる家禽類情報収集装置。
【請求項16】
表示部は、特定個体の異常状態を表示するために光を放射する発光部である、請求項15に記載の異常状態を表示することができる家禽類情報収集装置。
【請求項17】
発光部は、光の点滅を繰り返すものである、請求項16に記載の異常状態を表示することができる家禽類情報収集装置。
【請求項18】
表示部は、特定個体の異常状態を表示するために警報音を発生させるアラーム部である、請求項15に記載の異常状態を表示することができる家禽類情報収集装置。
【請求項19】
アラーム部は、警報音を繰り返して発生させるものである、請求項18に記載の異常状態を表示することができる家禽類情報収集装置。
【請求項20】
表示部は、特定個体の異常状態を表示するために振動を発生させる振動部である、請求項15に記載の異常状態を表示することができる家禽類情報収集装置。
【請求項21】
振動部は、振動を繰り返して発生させるものである、請求項20に記載の異常状態を表示することができる家禽類情報収集装置。
【請求項22】
表示部は、特定個体の異常状態を表示するために特定個体が収容されたケージに配列されるものである、請求項15に記載の異常状態を表示することができる家禽類情報収集装置。
【請求項23】
通信部は、収集部によって収集された特定個体の生体情報と行動情報のうち、少なくともいずれか1つが正常範囲をどれほど外れているかについての情報を外部サーバから受け付けるものである、請求項15に記載の異常状態を表示することができる家禽類情報収集装置。
【請求項24】
通信部が収集部によって収集された特定個体の生体情報と行動情報のうち、少なくともいずれか1つが正常範囲をどれほど外れているかについての情報を外部サーバから受け付ける場合、表示部は、特定個体が正常範囲をどれほど外れているかを表示するものである、請求項23に記載の異常状態を表示することができる家禽類情報収集装置。
【請求項25】
収集部によって収集された特定個体の生体情報と行動情報のうち、少なくともいずれか1つを保存し、外部サーバから受け付けられた特定個体の生体情報と行動情報のうち、少なくともいずれか1つが正常範囲を外れることについての情報を保存する保存部をさらに含む、請求項15に記載の異常状態を表示することができる家禽類情報収集装置。
【請求項26】
収集部、通信部、及び表示部に駆動電力を供給する電力部をさらに含む、請求項15に記載の異常状態を表示することができる家禽類情報収集装置。
【請求項27】
収集部、通信部、及び表示部を制御する制御部をさらに含む、請求項15に記載の異常状態を表示することができる家禽類情報収集装置。
【請求項28】
家禽類の特定個体から収集された生体情報と行動情報のうち、少なくともいずれか1つが正常範囲を外れていると判断される場合、特定個体が異常状態であることを表示する家禽類情報収集装置から、特定個体の異常状態を表示することについての情報を受け付ける受付部と、
受付部によって受け付けられた特定個体の異常状態を表示することについての情報を特定個体の管理者端末機に伝送する伝送部と、を含む、異常状態を表示することができる家禽類情報収集装置を用いた家禽類管理装置。
【請求項29】
受付部は、家禽類情報収集装置から特定個体の生体情報と行動情報のうち、少なくともいずれか1つをさらに受け付けるものである、請求項28に記載の異常状態を表示することができる家禽類情報収集装置を用いた家禽類管理装置。
【請求項30】
伝送部は、家禽類情報収集装置に家禽類の生体情報と行動情報のうち、少なくともいずれか1つの正常範囲を伝送するものである、請求項28に記載の異常状態を表示することができる家禽類情報収集装置を用いた家禽類管理装置。
【請求項31】
受付部によって受け付けられた特定個体の異常状態を表示することについての情報を保存する保存部をさらに含む、請求項28に記載の異常状態を表示することができる家禽類情報収集装置を用いた家禽類管理装置。
【請求項32】
保存部は、受付部によって家禽類情報収集装置から受け付けられた特定個体の生体情報と行動情報のうち、少なくともいずれか1つをさらに保存するものである、請求項31に記載の異常状態を表示することができる家禽類情報収集装置を用いた家禽類管理装置。
【請求項33】
家禽類の特定個体の生体情報と行動情報のうち、少なくともいずれか1つを収集する家禽類情報収集装置から特定個体の生体情報と行動情報のうち、少なくともいずれか1つを受け付ける受付部と、
受付部によって受け付けられた特定個体の生体情報と行動情報のうち、少なくともいずれか1つが正常範囲を外れたか否かを判断する制御部と、
制御部によって特定個体の生体情報と行動情報のうち、少なくともいずれか1つが正常範囲を外れていると判断された場合、特定個体の異常状態を表示することについての情報を家禽類情報収集装置に伝送する伝送部と、を含む、異常状態を表示することができる家禽類情報収集装置を用いた家禽類管理装置。
【請求項34】
伝送部は、特定個体の異常状態を表示することについての情報を特定個体の管理者端末機に伝送するものである、請求項33に記載の異常状態を表示することができる家禽類情報収集装置を用いた家禽類管理装置。
【請求項35】
受付部によって受け付けられた特定個体の生体情報と行動情報のうち、少なくともいずれか1つ、制御部によって判断された特定個体の生体情報と行動情報のうち、少なくとも1つが正常範囲を外れたか否かについての情報、及び特定個体の異常状態を表示することについての情報を保存する保存部をさらに含む、請求項33に記載の異常状態を表示することができる家禽類情報収集装置を用いた家禽類管理装置。
【請求項36】
家禽類の特定個体の生体情報と行動情報のうち、少なくともいずれか1つを収集することと、
収集された特定個体の生体情報と行動情報のうち、少なくともいずれか1つが正常範囲を外れたか否かを判断することと、
収集された特定個体の生体情報と行動情報とが正常範囲を外れる場合、特定個体が異常状態であることを表示することを含む、異常状態を表示することができる家禽類情報収集装置を用いた家禽類管理方法。
【請求項37】
特定個体の異常状態を表示するために光を放射するか、警報音を発生させるか、振動を発生させる、請求項36に記載の異常状態を表示することができる家禽類情報収集装置を用いた家禽類管理方法。
【請求項38】
収集された特定個体の生体情報と行動情報のうち、少なくともいずれか1つが正常範囲をどれほど外れているかを判断する、請求項36に記載の異常状態を表示することができる家禽類情報収集装置を用いた家禽類管理方法。
【請求項39】
特定個体の生体情報と行動情報のうち、少なくともいずれか1つが正常範囲をどれほど外れているかを判断した場合、特定個体の生体情報と行動情報のうち、少なくともいずれか1つが正常範囲をどれほど外れているかを表示する、請求項38に記載の異常状態を表示することができる家禽類情報収集装置を用いた家禽類管理方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、家禽類情報収集装置、それを用いた家禽類管理装置及び方法に係り、特に、異常状態を表示することができる家禽類情報収集装置、それを用いた家禽類管理装置及び方法に関する。
【背景技術】
【0002】
鶏、鴨など家禽類の飼育において、家禽類の体温のような生体情報、活動性のような行動情報などが家禽類の疾病と健康及び産卵などに重要な影響を及ぼすようになるので、家禽類の体温など生体情報と活動性など行動情報を収集して迅速かつ適切な対応措置を取ることが、家禽類の疾病を予防するか、早期に診断及び治療して健康を保持し、産卵を活発にするのに重要であるところ、それを具現する装置とシステム及び方法を講じる必要がある。
【0003】
上記と関連して、I. Rozenboim, E. Tako, O. Gal-Garber, J. A. Proudman及びZ. Uni、「雌鶏の卵巣機能に及ぼす熱応力の影響(The Effect of Heat Stress on Ovarian Function of Laying Hens)”、Poultry Science 86:1760-1765, 2007に関する論文には、鶏の腹部に加速度センサと温度センサとを付着して活動性及び体温を測定し、鳥インフルエンザ感染との関連性を観察したところ、加速度センサが温度センサよりも鳥インフルエンザ感染による異常状態をさらに迅速に感知可能であるということが示されている。
【0004】
一方、韓国登録特許第10-2152826号公報には、放牧地において移動可能な移動ユニットに設けられた中継器を通じて家畜に付着したセンサユニットから家畜の生体信号を収集し、多数の家畜を同時にモニタリングするシステムが示されている。
【0005】
しかし、このような従来技術には、家禽類の生体情報と行動情報とを収集し、家禽類の疾病感染と健康状態及び飼育環境を推定することについてのみ開示されており、収集された生体情報と行動情報とが正常範囲を外れた場合、家禽類が異常状態にあるということを表示し、迅速かつ容易に適切な対応措置を取らせる装置及び方法が示されていない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】韓国登録特許第10-2152826号公報
【非特許文献1】I. Rozenboim, E. Tako, O. Gal-Garber, J. A. Proudman及びZ. Uni、“雌鶏の卵巣機能に及ぼす熱応力の影響(The Effect of Heat Stress on Ovarian Function of Laying Hens)”, Poultry Science 86:1760-1765, 2007
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明が解決しようとする1つの課題は、家禽類の特定個体から収集された生体情報と行動情報のうち、少なくともいずれか1つが正常範囲を外れる場合、特定個体が異常状態であることを表示することで、異常状態に対する適切な対応措置を迅速かつ容易に取れるようにする、異常状態を表示することができる家禽類情報収集装置、それを用いた家禽類管理装置及び方法を提供することである。
【0008】
本発明が解決しようとする他の1つの課題は、家禽類の特定個体から収集された生体情報と行動情報のうち、少なくともいずれか1つが正常範囲を外れる場合、特定個体が異常状態であることを表示し、特定個体が正常範囲をどれほど外れているかを表示することで、異常状態に対する適切な対応措置を迅速かつ容易に取り、かつ正常範囲を外れた程度によって、異常状態に対する適切な対応措置を迅速かつ容易に取れるようにする、異常状態を表示することができる家禽類情報収集装置、それを用いた家禽類管理装置及び方法を提供することである。
【0009】
本発明が解決しようとする課題は、前述した課題に制限されず、言及されていない他の課題は、その発明が属する技術分野で通常の知識を有する者が、下記記載から明確に理解できるであろう。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明の一実施例に係わる異常状態を表示することができる家禽類情報収集装置は、家禽類の特定個体の生体情報と行動情報のうち、少なくともいずれか1つを収集する収集部と、収集部によって収集された特定個体の生体情報と行動情報のうち、少なくともいずれか1つが正常範囲を外れたか否かを判断する制御部と、制御部によって特定個体の生体情報と行動情報のうち、少なくともいずれか1つが正常範囲を外れていると判断された場合、特定個体が異常状態を表示する表示部と、を含む。
【0011】
本実施例において、表示部は、特定個体の異常状態を表示するために、光を放射する発光部でもある。
【0012】
本実施例において、発光部は、光の点滅を繰り返すものでもある。
【0013】
本実施例において、表示部は、特定個体の異常状態を表示するために、警報音を発生させるものでもある。
【0014】
本実施例において、アラーム部は、警報音を繰り返して発生させるものでもある。
【0015】
本実施例において、表示部は、特定個体の異常状態を表示するために、振動を発生させる振動部でもある。
【0016】
本実施例において、振動部は、振動を繰り返して発生させるものでもある。
【0017】
本実施例において、表示部は、特定個体の異常状態を表示するために、特定個体が収容されたケージに配列されたものでもある。
【0018】
本実施例において、制御部は、収集部によって収集された特定個体の生体情報と行動情報のうち、少なくともいずれか1つが正常範囲をどれほど外れているかを判断するものでもある。
【0019】
本実施例において、制御部が特定個体の生体情報と行動情報のうち、少なくともいずれか1つが正常範囲をどれほど外れているかを判断した場合、表示部は、特定個体が正常範囲をどれほど外れているかを表示するものでもある。
【0020】
本実施例において、制御部が特定個体の生体情報と行動情報のうち、少なくともいずれか1つが正常範囲を外れていると判断するか、または表示部が特定個体の異常状態を表示する場合、特定個体が異常状態であることを表示する信号を外部のサーバに伝送する通信部をさらに含んでもよい。
【0021】
本実施例において、通信部は、収集部によって収集された特定個体の生体情報と行動情報のうち、少なくともいずれか1つを外部サーバに伝送するか、または家禽類の生体情報と行動情報のうち、少なくともいずれか1つの正常範囲を外部サーバから受け付けるものでもある。
【0022】
本実施例において、収集部によって収集された特定個体の生体情報と行動情報のうち、少なくともいずれか1つを保存し、外部サーバから受け付けられた家禽類の生体情報と行動情報のうち、少なくともいずれか1つの正常範囲を保存する保存部をさらに含んでもよい。
【0023】
本実施例において、収集部、制御部、及び表示部に駆動電力を供給する電力部をさらに含んでもよい。
【0024】
本発明の他の一実施例に係わる異常状態を表示することができる家禽類情報収集装置は、家禽類の特定個体の生体情報と行動情報のうち、少なくともいずれか1つを収集する収集部と、収集部によって収集された特定個体の生体情報と行動情報のうち、少なくともいずれか1つを外部サーバに伝送し、外部サーバから特定個体の生体情報と行動情報のうち、少なくともいずれか1つが正常範囲を外れることについての情報を受け付ける通信部と、通信部によって特定個体の生体情報と行動情報のうち、少なくともいずれか1つが正常範囲を外れることについての情報が受け付けられた場合、特定個体が異常状態を表示する表示部と、を含む。
【0025】
本実施例において、表示部は、特定個体の異常状態を表示するために、光を放射する発光部でもある。
【0026】
本実施例において、発光部は、光の点滅を繰り返すものでもある。
【0027】
本実施例において、表示部は、特定個体の異常状態を表示するために、警報音を発生させるアラーム部でもある。
【0028】
本実施例において、アラーム部は、警報音を繰り返して発生させるものでもある。
【0029】
本実施例において、表示部は、特定個体の異常状態を表示するために、振動を発生させる振動部でもある。
【0030】
本実施例において、振動部は、振動を繰り返して発生させるものでもある。
【0031】
本実施例において、表示部は、特定個体の異常状態を表示するために、特定個体が収容されたケージに配列されるものでもある。
【0032】
本実施例において、通信部は、収集部によって収集された特定個体の生体情報と行動情報のうち、少なくともいずれか1つが正常範囲をどれほど外れているかについての情報を外部サーバから受け付けるものでもある。
【0033】
本実施例において、通信部が収集部によって収集された特定個体の生体情報と行動情報のうち、少なくともいずれか1つが正常範囲をどれほど外れているかについての情報を外部サーバから受け付ける場合、表示部は、特定個体が正常範囲をどれほど外れているかを表示するものでもある。
【0034】
本実施例において、収集部によって収集された特定個体の生体情報と行動情報のうち、少なくともいずれか1つを保存し、外部サーバから受け付けられた特定個体の生体情報と行動情報のうち、少なくともいずれか1つが正常範囲を外れることについての情報を保存する保存部をさらに含んでもよい。
【0035】
本実施例において、収集部、通信部、及び表示部に駆動電力を供給する電力部をさらに含んでもよい。
【0036】
本実施例において、収集部、通信部、及び表示部を制御する制御部をさらに含んでもよい。
【0037】
本発明のさらに他の実施例に係わる異常状態を表示することができる家禽類情報収集装置を用いた家禽類管理装置は、家禽類の特定個体から収集された生体情報と行動情報のうち、少なくともいずれか1つが正常範囲を外れていると判断される場合、特定個体が異常状態であることを表示する家禽類情報収集装置から特定個体の異常状態を表示することについての情報を受け付ける受付部と、受付部によって受け付けられた特定個体の異常状態を表示することについての情報を特定個体の管理者端末機に伝送する伝送部と、を含む。
【0038】
本実施例において、受付部は、家禽類情報収集装置から特定個体の生体情報と行動情報のうち、少なくともいずれか1つをさらに受け付けるものでもある。
【0039】
本実施例において、伝送部は、家禽類情報収集装置に家禽類の生体情報と行動情報のうち、少なくともいずれか1つの正常範囲を伝送するものでもある。
【0040】
本実施例において、受付部によって受け付けられた特定個体の異常状態を表示することについての情報を保存する保存部をさらに含んでもよい。
【0041】
本実施例において、保存部は、受付部によって家禽類情報収集装置から受け付けられた特定個体の生体情報と行動情報のうち、少なくともいずれか1つをさらに保存するものでもある。
【0042】
本発明のさらに他の実施例に係わる異常状態を表示することができる家禽類情報収集装置を用いた家禽類管理装置は、家禽類の特定個体の生体情報と行動情報のうち、少なくともいずれか1つを収集する家禽類情報収集装置から特定個体の生体情報と行動情報のうち、少なくともいずれか1つを受け付ける受付部と、受付部によって受け付けられた特定個体の生体情報と行動情報のうち、少なくともいずれか1つが正常範囲を外れたか否かを判断する制御部と、制御部によって特定個体の生体情報と行動情報のうち、少なくともいずれか1つが正常範囲を外れていると判断された場合、特定個体の異常状態を表示することについての情報を家禽類情報収集装置に伝送する伝送部と、を含む。
【0043】
本実施例において、伝送部は、特定個体の異常状態を表示することについての情報を特定個体の管理者端末機に伝送するものでもある。
【0044】
本実施例において、受付部によって受け付けられた特定個体の生体情報と行動情報のうち、少なくともいずれか1つ、制御部によって判断された特定個体の生体情報と行動情報のうち、少なくとも1つが正常範囲を外れたか否かについての情報及び特定個体の異常状態を表示することについての情報を保存する保存部をさらに含んでもよい。
【0045】
本発明のさらに他の実施例に係わる異常状態を表示することができる家禽類情報収集装置を用いた家禽類管理方法は、家禽類の特定個体の生体情報と行動情報のうち、少なくともいずれか1つを収集することと、収集された特定個体の生体情報と行動情報のうち、少なくともいずれか1つが正常範囲を外れたか否かを判断することと、収集された特定個体の生体情報と行動情報とが正常範囲を外れる場合、特定個体が異常状態であることを表示することと、を含む。
【0046】
本実施例において、特定個体の異常状態を表示するために光を放射するか、警報音を発生させるか、または振動を発生させうる。
【0047】
本実施例において、収集された特定個体の生体情報と行動情報のうち、少なくともいずれか1つが正常範囲をどれほど外れているかを判断しうる。
【0048】
本実施例において、特定個体の生体情報と行動情報のうち、少なくともいずれか1つが正常範囲をどれほど外れているかを判断した場合、特定個体の生体情報と行動情報のうち、少なくともいずれか1つが正常範囲をどれほど外れているかを表示することができる。
【発明の効果】
【0049】
本発明の1つの効果は、家禽類の特定個体から収集された生体情報と行動情報のうち、少なくともいずれか1つが正常範囲を外れる場合、特定個体が異常状態であることを表示することで、異常状態に対する適切な対応措置を迅速かつ容易に取れるようにする、異常状態を表示することができる家禽類情報収集装置、それを用いた家禽類管理装置及び方法を提供することができる。
【0050】
本発明の他の1つの効果は、家禽類の特定個体から収集された生体情報と行動情報のうち、少なくともいずれか1つが正常範囲を外れる場合、特定個体が異常状態であることを表示し、特定個体が正常範囲をどれほど外れているかを表示することで、異常状態に対する適切な対応措置を迅速かつ容易に取り、かつ正常範囲を外れた程度によって、異常状態に対する適切な対応措置を迅速かつ容易に取れるようにする、異常状態を表示することができる家禽類情報収集装置、それを用いた家禽類管理装置及び方法を提供することができる。
【0051】
本発明の効果は、前述した効果に制限されず、言及されていない他の効果は、その発明が属する技術分野で通常の知識を有する者が、下記記載から明確に理解できるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0052】
本明細書に添付される下記図面は、本発明の実施例を例示するものであり、後述する発明の詳細な説明と共に、本発明の技術思想を理解するためのものであって、本発明は、そのような図面に記載の事項にのみ限定して解釈されてはならない。
【0053】
図1】本発明の一実施例に係わる異常状態を表示することができる家禽類情報収集装置を示すブロック図である。
図2】本発明の一実施例に係わる異常状態を表示することができる家禽類情報収集装置が、家禽類の特定個体に取り付けられた態様を示す図面である。
図3】本発明の一実施例に係わる異常状態を表示することができる家禽類情報収集装置が、肉鶏に着用されて家禽類管理装置とデータを送受信することを概略的に示す図面である。
図4】本発明の一実施例に係わる異常状態を表示することができる家禽類情報収集装置が、産卵鶏に着用されて家禽類管理装置とデータを送受信することを概略的に示す図面である。
図5】本発明の他の一実施例に係わる異常状態を表示することができる家禽類情報収集装置を示すブロック図である。
図6】本発明の他の一実施例に係わる異常状態を表示することができる家禽類情報収集装置が産卵鶏に着用されて家禽類管理装置とデータを送受信することを概略的に示す図面である。
図7】本発明のさらに他の一実施例に係わる異常状態を表示することができる家禽類情報収集装置を用いた家禽類管理装置の一例を示すブロック図である。
図8】本発明のさらに他の一実施例に係わる異常状態を表示することができる家禽類情報収集装置を用いた家禽類管理装置の他の一例を示すブロック図である。
図9】本発明のさらに他の一実施例に係わる異常状態を表示することができる家禽類情報収集装置を用いた家禽類管理方法を示すフローチャートである。
図10図9に続く家禽類管理方法を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0054】
本発明を実施するための具体的な内容を実施例に基づいて説明する。そのような実施例は、本発明が属する技術分野において通常の知識を有する者をして、発明を実施するための具体的な内容を理解させるために、例示的に提供されるものであって、様々な他の形態にも変形されるので、本発明の範囲が下記実施例によって限定されるものではない。
【0055】
また、本明細書において使用した用語は、単に特定の実施例を説明するために使用されたものであって、本発明を限定しようとする意図ではない。単数の表現は、文脈上、明白に異なる意味ではない限り、複数の表現を含む。本明細書において使用される構成要素に係わる接尾語「部」は、明細書作成時の容易さだけを考慮して与えられるか、混用されるものであって、それ自体で互いに区別される意味または役割を有するものではない。
【0056】
本明細書において、「含む」または「有する」などの用語は、明細書上に記載の特徴、数、段階、動作、構成要素、部品、またはそれらを組み合わせたものが存在するということを指定しようとするものであって、1つまたはそれ以上の他の特徴や数、段階、動作、構成要素、部品、またはそれらを組み合わせたものなどの存在、または付加可能性を予め排除するものではないということを理解せねばならない。
【0057】
本明細書における図面は、本発明の原理を具体化する例示的なものであって、概念的な観点を示しているということを理解せねばならない。すなわち、図面に図示された機能は、コンピュータで読取り可能な媒体に実質的に示すことができ、コンピュータまたは、プロセッサが明白に示されているか否かを問わず、コンピュータまたは、プロセッサによって遂行される多様なプロセスによって行われると理解されねばならない。そして、それぞれの機能は、専用ハードウェアのみならず、適切なソフトウェアに係わってソフトウェアを実行する能力を有するハードウェアの使用によって提供されてもよい。プロセッサによって提供されるとき、前記機能は、単一専用プロセッサ、単一共有プロセッサ、または複数の個別的プロセッサによって提供され、それらのうち、一部は、共有されてもよい。
【0058】
本発明を説明するに際して、本発明の公知技術に係わる具体的な説明が、本発明の要旨を不要に不明にすると判断される場合、その詳細な説明を省略する。
【0059】
(実施例1)
本発明の一実施例に係わる異常状態を表示することができる家禽類情報収集装置100は、例示的に図1に示されているように、収集部110、制御部120、及び表示部130を含んでもよい。その他、本実施例に係わる異常状態を表示することができる家禽類情報収集装置100は、通信部140、保存部150、電力部160、及び認証部170をさらに含んでもよい。
【0060】
家禽類は、鶏、鴨、七面鳥、ガチョウ、雁のように、肉、卵などを得るために飼育する動物を言う。
【0061】
本実施例に係わる異常状態を表示することができる家禽類情報収集装置100は、家禽類の情報を収集する装置であって、家禽類個体の生体情報や行動情報を収集する多様な装置を意味する。
【0062】
本実施例に係わる異常状態を表示することができる家禽類情報収集装置100は、例示的に図2に示されているように、家禽類個体の胴体外側に取り付けられる装置でもある。例えば、家禽類情報収集装置101は、鶏の足に取り付けられるリング状、鶏の首に取り付けられるバンド状、鶏の腹部に付着するテープ状からなってもよい。また、家禽類情報収集装置102は、鶏の羽に取り付けられる形状からなってもよい。
【0063】
本実施例に係わる異常状態を表示することができる家禽類情報収集装置100は、家禽類個体の胴体内部に取り付けられる装置でもある。例えば、家禽類情報収集装置103は、鶏の皮膚表面近傍の皮下組織や鶏冠、または胃に挿入されるカプセル状ないしチップ状からなってもよい。その場合には、表示部130が家禽類情報収集装置100の残りの構成と別途に個体の胴体外部に取り付けられ、制御部120と無線通信するように構成されうる。
【0064】
本実施例に係わる異常状態を表示することができる家禽類情報収集装置100は、家禽類の特定個体の生体情報と行動情報のうち、少なくともいずれか1つを収集する収集部110を含んでもよい。
【0065】
生体情報は、家禽類の特定個体の生体についての情報であって、体温、心拍数、呼吸のように個体外部でも測定可能な情報とpHのように個体内部で測定可能な情報を含んでもよい。
【0066】
行動情報は、家禽類の特定個体の行動についての情報であって、羽の動き、首や頭の動き、胴体の動き、胃の動きのような情報を含んでもよい。その他、行動情報には、家禽類の泣き声のような音情報や位置移動のような位置情報なども含まれる。
【0067】
収集部110は、家禽類の特定個体の生体情報と行動情報のうち、少なくともいずれか1つを収集する多様な構成からなってもよい。例えば、収集部110は、生体情報を収集する生体センサ111及び行動情報を収集する行動センサ112を含んでもよい。
【0068】
そのような生体センサ111と行動センサ112は、家禽類情報収集装置100の本体に内蔵されているか、本体から外部に延びて家禽類の特定個体の特定位置に延びている。
【0069】
生体センサ111は、個体の体温や心拍数、呼吸、pHのような生体情報を感知する装置でもある。そのために、生体センサ111は、温度センサや心拍センサ、呼吸センサ、pHセンサを含んでもよい。温度センサは、サーミスター(thermistor)、熱電対(thermocouples)、白金抵抗温度計などを含んでもよい。そのような生体センサ111は、体温や心拍数、呼吸、pHのような生体情報感知が正確かつ容易になされるように、個体の胴体に密着または挿入されるように配置されてもよい。特に、生体センサ111が心拍数や、呼吸を感知する場合、それは、心臓や肺に最大限近接する胴体位置に配置されうる。例えば、生体センサ111は、腹部や胸、脇、またはその近傍に設けられてもよい。そのような生体センサ111は、個体の動きがあっても、個体の胴体に密着された状態が保持されるようにテープのような装置によって胴体に密着されうる。また、生体センサ111は、個体の皮膚表面近傍の皮下組織や胃などに挿入されるカプセルやチップなどからなってもよい。
【0070】
行動センサ112は、個体の羽、首、頭、胴体、胃などの動きのような行動情報を感知する装置でもある。そのために、行動センサ112は、3軸加速度センサ、3軸ジャイロセンサ及び地磁気センサを含むIMU(Inertial Measurement Unit)モジュールなどからなってもよい。行動センサ112は、個体の羽、首、頭、胴体、胃の動き距離、頻度、速度などを感知することができる。また、行動センサ112は、個体の音や位置の動きを感知することができる。そのような行動センサ112は、羽、首、頭、胴体、胃などの動き感知が正確かつ容易になされるように、羽、首、頭、胴体、胃などに配置されることが望ましい。特に、行動センサ112は、個体の動きによって、センサが個体と分離されないように、バンドやフックまたはテープなどで堅く固定することが望ましい。例えば、行動センサ112が、羽に取り付けられる場合は、クリップによって固定され、首に取り付けられる場合は、バンドやネックレスによって固定され、頭に取り付けられる場合は、頭に近いくちばしに挿入または固定され、胴体に取り付けられる場合には、テープで胴体に固定される。また、行動センサ112は、鶏冠やくちばしなどに固定または挿入されるカプセルやチップなどからなってもよい。また、行動センサ112が胃の動きを感知する場合、それは、超小型で構成されて胃の内部に配置されてもよい。また、行動センサ112が個体の泣き声のような音情報や位置移動のような位置情報を感知する場合、それは、個体の音情報や位置情報を感知するために、首部や脚部のような適切な位置に適切な構成によって配置されうる。
【0071】
本実施例に係わる異常状態を表示することができる家禽類情報収集装置100は、家禽類情報収集装置100の全般的な動作を制御する制御部120を含んでもよい。制御部120は、そのような機能を遂行するための多様な構成からなってもよい。例えば、制御部120は、プロセッサを含んでもよい。
【0072】
制御部120は、収集部110から、収集部110によって収集された特定個体の生体情報と行動情報のうち、少なくともいずれか1つを受信することができる。
【0073】
制御部120は、受信された特定個体の生体情報と行動情報のうち、少なくともいずれか1つを特定個体の生体情報と行動情報のうち、少なくともいずれか1つの正常範囲と比較することができる。制御部120は、特定個体の生体情報と行動情報のうち、少なくともいずれか1つの正常範囲についての情報を自体的に保存することができ、保存部150から受信することもできる。
【0074】
制御部120は、特定個体の生体情報と行動情報のうち、少なくともいずれか1つが正常範囲を外れたか否かを判断することができる。
【0075】
制御部120は、多様な方法によって、特定個体の生体情報と行動情報のうち、少なくとも1つが正常範囲を外れたか否かを判断することができる。例えば、制御部120は、生体センサ111から受信された特定個体の体温データが保存された個体の体温データの正常範囲を外れた場合、異常データと判断するか、または行動センサ112から受信された特定個体の活動性データが保存された個体の活動性データの正常範囲以下である場合、正常範囲を外れたと判断する。この際、個体の体温データまたは活動性データの正常範囲が昼や夜のように、時間によって異なる場合、特定個体の体温データまたは活動性データが同時間帯の体温データまたは活動性データの正常範囲と対比されうる。
【0076】
制御部120は、特定個体の生体情報と行動情報のうち、少なくともいずれか1つが正常範囲を外れる場合、特定個体の異常状態を表示することについての情報を表示部130に送信することができる。これにより、表示部130は、特定個体が異常状態であることを表示可能である。
【0077】
また、制御部120は、特定個体の生体情報と行動情報のうち、少なくともいずれか1つが正常範囲をどれほど外れているかを判断しうる。
【0078】
制御部120は、多様な方法によって、特定個体の生体情報と行動情報のうち、少なくともいずれか1つが正常範囲をどれほど外れているかを判断することができる。例えば、制御部120は、生体センサ111から受信された特定個体の体温データが保存された個体の体温データの正常範囲を、3℃以上のように何℃以上か外れた場合、正常範囲を深刻に外れたと判断するか、または行動センサ112から受信された特定個体の活動性データが保存された個体の活動性データの正常範囲の60%以下のように、所定範囲以下である場合、正常範囲を深刻に外れたと判断する。
【0079】
制御部120は、特定個体の生体情報と行動情報のうち、少なくともいずれか1つが正常範囲をどれほど外れているかを判断した場合、特定個体の異常状態の程度表示に係わる情報を表示部130に送信することができる。これにより、表示部130は、特定個体の異常状態の程度を表示することができる。
【0080】
制御部120は、収集部110から受信された特定個体の生体情報と行動情報のうち、少なくともいずれか1つを特定個体の生体情報と行動情報のうち、少なくともいずれか1つの正常範囲を設定するために活用することができる。例えば、制御部120は、最近24時間、1週、1ヶ月のような特定周期の間、収集部110から受信された特定個体の生体情報と行動情報のうち、少なくともいずれか1つに基づいて特定個体の生体情報と行動情報のうち、少なくともいずれか1つの新たな正常範囲を設定することができる。この際、そのように設定された正常範囲が、既存の正常範囲と顕著に異なる場合、その設定された正常範囲は、異常であると判断し、廃棄させうる。
【0081】
本実施例に係わる異常状態を表示することができる家禽類情報収集装置100は、特定個体が異常状態を表示する表示部130を含んでもよい。これにより、家禽類管理者が異常状態である特定個体を迅速かつ容易に探知することで、異常状態である特定個体に対して適切な対応措置を迅速かつ容易に取ることができる。このように、家禽類管理者が異常状態である特定個体に対して適切な対応措置を迅速かつ容易に取ることで、異常状態にある特定個体を正常状態に迅速かつ容易に回復させ、健康を保持させることはもとより、周辺の正常状態である個体の異常状態への感染を迅速かつ容易に防止することができる。特に、家禽類管理者が、例示的に図3または図4に示されているように、数百羽または数千羽の肉鶏または産卵鶏を管理する場合、異常状態である特定個体を迅速かつ容易に探知し難いが、表示部130によって、特定個体の異常状態が表示されれば、家禽類管理者が異常状態である特定個体を迅速かつ容易に探知し、異常状態である特定個体に対して適切な対応措置を迅速かつ容易に取ることができる。
【0082】
表示部130は、制御部120から特定個体の異常状態を表示することについての情報を受信すれば、特定個体が異常状態であることを表示することができる。表示部130は、制御部120から特定個体の異常状態を表示することについての情報を受信しなければ、特定個体が異常状態であることを表示しない。
【0083】
表示部130は、特定個体が異常状態であることを表示する多様な構成からなってもよい。
【0084】
例えば、表示部130は、特定個体の異常状態を表示するために、光を放射する発光部131からなってもよい。これにより、光を放射する特定個体を、異常状態である個体と判断し、特定個体を迅速かつ容易に識別することができる。そのような発光部131は、暗所に収容されており、活動半径が大きく、その位置特定が困難な数多くの個体のうち、異常状態である個体を識別する場合に、特に有用である。発光部131は、LEDのように電気的信号によって光を放射する多様な装置を含んでもよい。また、発光部131は、光の点滅を繰り返すものでもある。これにより、異常状態にある個体をさらに迅速かつ容易に識別することができる。
【0085】
表示部130は、特定個体の異常状態を表示するために、警報音を発生させるアラーム部132でもある。これにより、警報音を発生させる特定個体を、異常状態である個体と判断し、特定個体を迅速かつ容易に識別することができる。そのようなアラーム部132は、明所に収容されており、活動半径が小さく、その位置特定が相対的に容易であり、音に敏感ではない数多くの個体のうち、異常状態である個体を識別する場合に、特に有用である。アラーム部132は、管理者が認識可能な警報音を発生させる多様な装置を含んでもよい。また、アラーム部132は、警報音を繰り返して発生させるものでもある。これにより、異常状態にある個体をさらに迅速かつ容易に識別することができる。
【0086】
表示部130は、特定個体の異常状態を表示するために、人の音声を発生させる音声部133でもある。これにより、音声を発生させる特定個体を、異常状態である個体と判断し、特定個体を迅速かつ容易に識別することができる。そのような音声部133は、家禽類管理者が容易に認識可能であって、有用である。音声部133は、家禽類管理者が認識可能な音声を発生させる多様な装置を含んでもよい。また、音声部133は、音声を繰り返して発生させるものでもある。これにより、異常状態にある個体をさらに迅速かつ容易に識別することができる。
【0087】
表示部130は、特定個体の異常状態を表示するために振動を発生させる振動部134でもある。これにより、振動を発生させる特定個体を、異常状態である個体と判断し、特定個体を迅速かつ容易に識別することができる。そのような振動部134は、暗所または明所に収容されており、活動半径が小さく、その位置特定が相対的に容易であり、音に敏感な数多くの個体のうち、異常状態である個体を識別する場合に、特に有用である。振動部134は、家禽類管理者が認識可能な振動音を発生させる多様な装置を含んでもよい。また、振動部134は、振動を繰り返して発生させるものでもある。これにより、異常状態にある個体をさらに迅速かつ容易に識別することができる。
【0088】
表示部130は、特定個体の異常状態を表示するための多様な位置に配列されてもよい。例えば、表示部130は、特定個体の異常状態を表示するために、特定個体自体に配列されてもよい。これにより、異常状態を表示する表示部130が配列されている個体が異常状態であることを迅速かつ容易に識別することができる。但し、これに限定されず、表示部130は、特定個体の異常状態を表示するために、特定個体が収容されたケージに配列されてもよい。これにより、異常状態を表示する表示部130が配列されているケージに収容された個体が異常状態であることを迅速かつ容易に識別することができる。この際、ケージには、1つの個体が収容されることで、そのケージに収容された個体が異常状態であることを迅速かつ容易に判断することができる。また、ケージに配列された表示部130は、収集部110と制御部120から物理的に独立して無線通信によって制御部120とデータを送受信することができる。
【0089】
一方、表示部130は、特定個体がどれほど異常状態にあるかを表示するものでもある。これにより、家禽類管理者が異常状態である特定個体がどれほど異常状態であるかを迅速かつ容易に探知することで、異常状態である特定個体に対して異常状態の程度による適切な対応措置を迅速かつ容易に取ることができる。このように家禽類管理者が異常状態である特定個体に対して異常状態の程度による適切な対応措置を迅速かつ容易に取ることで、深刻な異常状態にある特定個体も、正常状態に迅速かつ容易に回復させて健康を保持することはもとより、周辺の正常状態である個体が異常状態に感染されることを迅速かつ容易に防止することができる。特に、家禽類管理者が、例示的に図3または図4に示されているように、数百羽または数千羽の肉鶏または産卵鶏を管理する場合、異常状態である特定個体を迅速かつ容易に探知し難く、かつ異常状態である特定個体がどれほど異常状態にあるか探知し難いが、表示部130によって特定個体がどれほど異常状態にあるかが表示されれば、家禽類管理者が深刻な異常状態である特定個体も迅速かつ容易に探知し、深刻な異常状態である特定個体に対しても、適切な対応措置を迅速かつ容易に取ることができる。
【0090】
表示部130は、制御部120から特定個体がどれほど異常状態にあるかを表示することについての情報を受信すれば、特定個体がどれほど異常状態にあるかを表示することができる。表示部130は、制御部120から特定個体の異常状態を表示することについての情報を受信し、特定個体がどれほど異常状態にあるかを表示することについての情報を受信しなければ、特定個体が異常状態であることのみ表示し、特定個体がどれほど異常状態にあるかは表示しなくともよい。
【0091】
表示部130は、特定個体がどれほど異常状態にあるかを表示する多様な構成からなってもよい。
【0092】
例えば、表示部130は、特定個体がどれほど異常状態にあるかを表示するために、発光部が放射する光の所定の色相、強度などを異ならせるか、光の所定の点滅間隔などを異ならせ、アラーム部が発生させる警報音の所定の大きさやパターンなどを異ならせ、振動部が発生させる振動の所定の大きさやパターンなどを異ならせることができる。
【0093】
本実施例に係わる異常状態を表示することができる家禽類情報収集装置100は、家禽類情報収集装置100と家禽類管理装置300との間に情報を送受信する通信部140をさらに含んでもよい。
【0094】
ここで、家禽類管理装置300は、複数の家禽類を管理する装置を意味する。家禽類管理装置300は、例示的に図3及び図4に示されているように、固定型または移動型中継器310、基地局302または管理者端末機303を含んでもよい。
【0095】
通信部140は、家禽類情報収集装置100と家禽類管理装置300との間に情報を送受信する多様な構成からなってもよい。例えば、通信部140は、家禽類情報収集装置100が家禽類管理装置300に情報を送信する送信部141と家禽類情報収集装置100が家禽類管理装置300から情報を受信する受信部142を含んでもよい。
【0096】
送信部141は、家禽類管理装置300に収集部110によって収集された特定個体の生体情報と行動情報のうち、少なくともいずれか1つを送信することができる。これにより、家禽類管理装置300は、特定個体の生体情報と行動情報のうち、少なくともいずれか1つを特定個体の生体情報と行動情報のうち、少なくともいずれか1つの正常範囲を設定するのに活用することができる。
【0097】
送信部141は、家禽類管理装置300に制御部120によって判断された特定個体の生体情報と行動情報のうち、少なくともいずれか1つが正常範囲を外れたか否かについての情報、またはどれほど正常範囲を外れているかについての情報を送信することができる。
【0098】
特に、送信部141は、家禽類管理装置300に制御部120によって判断された特定個体の生体情報と行動情報のうち、少なくともいずれか1つが正常範囲を外れることについての情報を送信することができる。または、送信部141は、家禽類管理装置300に制御部120または表示部130によって生成された特定個体の異常状態を表示することについての情報を送信することができる。これにより、家禽類管理装置300は、異常状態である特定個体を迅速かつ容易に探知し、異常状態である特定個体に対して適切な対応措置を迅速かつ容易に取るようにする。
【0099】
一方、送信部141は、家禽類管理装置300に制御部120によって判断された特定個体の生体情報と行動情報のうち、少なくともいずれか1つが正常範囲をどれほど外れているかについての情報を送信することができる。または、送信部141は、家禽類管理装置300に制御部120または表示部130によって生成された特定個体がどれほど異常状態にあるかを表示することについての情報を送信することができる。これにより、家禽類管理装置300は、異常状態である特定個体を迅速かつ容易に探知することはもとより、異常状態である特定個体がどれほど異常状態にあるかを迅速かつ容易に探知し、異常状態である特定個体に対して異常状態の程度による適切な対応措置を迅速かつ容易に取るようにする。
【0100】
受信部142は、家禽類管理装置300から家禽類の生体情報と行動情報のうち、少なくともいずれか1つの正常範囲を受信することができる。これにより、制御部120は、受信された家禽類の生体情報と行動情報のうち、少なくともいずれか1つの正常範囲を基準に収集部110によって収集された特定個体の生体情報と行動情報のうち、少なくともいずれか1つが正常範囲を外れたか否かを判断することができる。
【0101】
通信部140は、家禽類情報収集装置100と家禽類管理装置300との間に情報を送受信することができる多様なデータ通信経路と多様なデータ通信方式を利用することができる。例えば、通信部140は、有線または無線インターネット、有線公衆回線、無線移動通信網または携帯インターネットなどと統合されたコアネットワークが含まれてもよい。無線通信は、衛星通信でもあるが、それに限定されるものではない。例えば、無線通信は、LAN, MAN(Metropolitan Area Network), GSM(Global System for Mobile Network), EDGE(Enhanced Data GSM Environment), HSDPA(High Speed Downlink Packet Access), W-CDMA(Wideband Code Division Multiple Access), CDMA(Code Division Multiple Access), TDMA(Time Division Multiple Access), ブルートゥース(登録商標)(Bluetooth), ジグビー(Zigbee), VoIP(Voice over Internet Protocol), LTE Advanced, IEEE80216m, WirelessMAN-Advanced, HSPA+, 3GPP Long Term Evolution (LTE), Mobile WiMAX (IEEE 80216e), UMB(formerly EV-DO RevC), Flash-OFDM, iBurst and MBWA (IEEE 80220) systems, HIPERMAN, Beam-Division Multiple Access (BDMA), Wi-MAX(World Interoperability for Microwave Access)及び超音波活用通信からなる群から選択される任意の通信方法によって通信を行うように構成されうる。
【0102】
本実施例に係わる異常状態を表示することができる家禽類情報収集装置100は、家禽類情報収集装置100で生成されるか、家禽類管理装置300から受信された情報に係わる多様なデータを保存する保存部150をさらに含んでもよい。
【0103】
保存部150は、家禽類情報収集装置100によって生成されるか、家禽類管理装置300から受信された情報に係わる多様なデータを保存するための多様な構成からなってもよい。例えば、保存部150は、家禽類情報収集装置100によって生成された情報に係わるデータを保存する生成情報保存部151と家禽類管理装置300から受信された情報に係わるデータを保存する受信情報保存部152を含んでもよい。
【0104】
生成情報保存部151は、収集部110によって収集された特定個体の生体情報と行動情報のうち、少なくともいずれか1つを保存することができる。これにより、制御部120は、保存された特定個体の生体情報と行動情報のうち、少なくともいずれか1つを特定個体の生体情報と行動情報のうち、少なくともいずれか1つの正常範囲を設定するのに活用することができる。
【0105】
生成情報保存部151は、制御部120によって判断された特定個体の生体情報と行動情報のうち、少なくともいずれか1つが正常範囲を外れたか否かについての情報、またはどれほど正常範囲を外れているかについての情報を保存することができる。
【0106】
特に、生成情報保存部151は、制御部120によって判断された特定個体の生体情報と行動情報のうち、少なくともいずれか1つが正常範囲を外れることについての情報を保存することができる。または、生成情報保存部151は、制御部120または表示部130によって生成された特定個体の異常状態を表示することについての情報を保存することができる。
【0107】
一方、生成情報保存部151は、制御部120によって判断された特定個体の生体情報と行動情報のうち、少なくともいずれか1つが正常範囲をどれほど外れているかについての情報を保存することができる。または、生成情報保存部151は、制御部120または表示部130によって生成された特定個体がどれほど異常状態にあるかを表示することについての情報を保存することができる。
【0108】
受信情報保存部152は、家禽類管理装置300から受信された家禽類の生体情報と行動情報のうち、少なくともいずれか1つの正常範囲を保存することができる。これにより、制御部120は、受信情報保存部152に保存された家禽類の生体情報と行動情報のうち、少なくともいずれか1つの正常範囲を基準に収集部110によって収集された特定個体の生体情報と行動情報のうち、少なくともいずれか1つが正常範囲を外れたか否かを判断することができる。
【0109】
本実施例に係わる異常状態を表示することができる家禽類情報収集装置100は、家禽類情報収集装置100の全般的な駆動に必要な電力を供給する電力部160をさらに含んでもよい。
【0110】
電力部160は、家禽類情報収集装置100の全般的な駆動に必要な電力を供給する多様な構成からなってもよい。例えば、電力部160は、収集部110、制御部120、及び表示部130に駆動電力を供給することができる。また、電力部160は、通信部140と保存部150に駆動電力をさらに供給することができる。電力部160は、充電可能なバッテリを含んでもよい。
【0111】
本実施例に係わる異常状態を表示することができる家禽類情報収集装置100は、家禽類情報収集装置100を識別することができる認証部170をさらに含んでもよい。
【0112】
認証部170は、家禽類情報収集装置100を識別することができる多様な構成からなってもよい。例えば、認証部170は、家禽類情報収集装置100の固有IDを保存し、保存されたIDを使用して家禽類情報収集装置100を識別することができる。また、固有IDは、収集部110によって収集された生体情報と行動情報のうち、少なくともいずれか1つ、制御部120によって判断された特定個体の生体情報と行動情報のうち、少なくともいずれか1つが正常範囲を外れたか否かについての情報、制御部120によって判断された特定個体の生体情報と行動情報のうち、少なくともいずれか1つが正常範囲を外れるか、またはどれほど外れているかについての情報、制御部120または表示部130によって生成された特定個体が異常状態であるか、またはどれほど異常状態であるかを表示することについての情報に併合され、それを識別することに使用されうる。
【0113】
(実施例2)
本発明の他の一実施例に係わる異常状態を表示することができる家禽類情報収集装置200は、例示的に図5に示されているように、収集部210、通信部220、及び表示部230を含んでもよい。その他、本実施例に係わる異常状態を表示することができる家禽類情報収集装置200は、制御部240、保存部250、電力部260、及び認証部270をさらに含んでもよい。
【0114】
本実施例に係わる異常状態を表示することができる家禽類情報収集装置200は、実施例1に係わる異常状態を表示することができる家禽類情報収集装置100と比較して、相違点を有するが、ここでは、そのような相違点を中心に説明する。
【0115】
本実施例に係わる異常状態を表示することができる家禽類情報収集装置200は、家禽類の特定個体の生体情報と行動情報のうち、少なくともいずれか1つを収集する収集部210を含んでもよい。収集部210は、家禽類の特定個体の生体情報と行動情報のうち、少なくともいずれか1つを収集する多様な構成、例えば、収集部210は、生体情報を収集する生体センサ211と行動情報を収集する行動センサ212を含んでもよい。そのような収集部210は、実施例1に係わる異常状態を表示することができる家禽類情報収集装置100の収集部110と共通するので、これについての説明を省略する。
【0116】
本実施例に係わる異常状態を表示することができる家禽類情報収集装置200は、家禽類情報収集装置200と家禽類管理装置400との間に情報を送受信する通信部220を含んでもよい。
【0117】
ここで、家禽類管理装置400は、複数の家禽類を管理する装置を意味する。家禽類管理装置400は、例示的に図6に示されているように、固定型または移動型中継器401、基地局402または管理者端末機403を含んでもよい。
【0118】
通信部220は、家禽類情報収集装置200と家禽類管理装置400との間に情報を送受信する多様な構成からなってもよい。例えば、通信部220は、家禽類情報収集装置200が家禽類管理装置400に情報を送信する送信部221と家禽類情報収集装置200が家禽類管理装置400から情報を受信する受信部222を含んでもよい。
【0119】
送信部221は、家禽類管理装置400に収集部210によって収集された特定個体の生体情報と行動情報のうち、少なくともいずれか1つを送信することができる。これにより、家禽類管理装置400は、受信された特定個体の生体情報と行動情報のうち、少なくともいずれか1つを保存された特定個体の生体情報と行動情報のうち、少なくともいずれか1つの正常範囲と比較し、特定個体の生体情報と行動情報のうち、少なくともいずれか1つが正常範囲を外れるか否か、またはどれほど正常範囲を外れているかを判断することができる。また、家禽類管理装置400は、受信された特定個体の生体情報と行動情報のうち、少なくともいずれか1つを特定個体の生体情報と行動情報のうち、少なくともいずれか1つの正常範囲を設定するのに活用することができる。このように特定個体の生体情報と行動情報のうち、少なくともいずれか1つが正常範囲を外れたか否かを判断すること、または特定個体の生体情報と行動情報のうち、少なくともいずれか1つの正常範囲を設定することが、家禽類情報収集装置200ではない、家禽類管理装置400によって行われることで、家禽類情報収集装置200は、それほど負荷を減らすことができる。
【0120】
受信部222は、家禽類管理装置400から家禽類管理装置400によって判断された特定個体の生体情報と行動情報のうち、少なくともいずれか1つが正常範囲を外れたか否かについての情報を受信することができる。
【0121】
特に、受信部222は、家禽類管理装置400から家禽類管理装置400によって判断された特定個体の生体情報と行動情報のうち、少なくともいずれか1つが正常範囲を外れることについての情報を送信することができる。または、受信部222は、家禽類管理装置400から家禽類管理装置400によって生成された特定個体の異常状態を表示することについての情報を受信することができる。これにより、家禽類情報収集装置200は、受信された特定個体の生体情報と行動情報のうち、少なくともいずれか1つが正常範囲を外れることについての情報、または特定個体の異常状態を表示することについての情報に基づいて表示部230を通じて特定個体が異常状態であることを表示することができる。
【0122】
一方、受信部222は、家禽類管理装置400から家禽類管理装置400によって判断された特定個体の生体情報と行動情報のうち、少なくともいずれか1つが正常範囲をどれほど外れているかについての情報を受信することができる。または、受信部222は、家禽類管理装置400から家禽類管理装置400によって生成された特定個体がどれほど異常状態にあるかを表示することについての情報を受信することができる。これにより、家禽類情報収集装置200は、特定個体の生体情報と行動情報のうち、少なくともいずれか1つがどれほど正常範囲を外れているかについての情報、または特定個体がどれほど異常状態にあるかを表示することについての情報に基づいて表示部230を通じて特定個体がどれほど異常状態であるかを表示可能となる。
【0123】
通信部220は、家禽類情報収集装置200と家禽類管理装置400との間に情報を送受信することができる多様なデータ通信経路と多様なデータ通信方式を利用することができる。例えば、通信部220は、有線または無線インターネット、有線公衆回線、無線移動通信網または携帯インターネットなどと統合されたコアネットワークが含まれてもよい。無線通信は、衛星通信でもあるが、それに限定されるものではない。例えば、無線通信は、LAN, MAN(Metropolitan Area Network), GSM(Global System for Mobile Network), EDGE(Enhanced Data GSM Environment), HSDPA(High Speed Downlink Packet Access), W-CDMA(Wideband Code Division Multiple Access), CDMA(Code Division Multiple Access), TDMA(Time Division Multiple Access), ブルートゥース(Bluetooth), ジグビー(Zigbee), VoIP(Voice over Internet Protocol), LTE Advanced, IEEE80216m, WirelessMAN-Advanced, HSPA+, 3GPP Long Term Evolution (LTE), Mobile WiMAX (IEEE 80216e), UMB(formerly EV-DO RevC), Flash-OFDM, iBurst and MBWA (IEEE 80220) systems, HIPERMAN, Beam-Division Multiple Access (BDMA), Wi-MAX(World Interoperability for Microwave Access)及び超音波活用通信からなる群から選択される任意の通信方法によって通信を行うように構成されうる。
【0124】
本実施例に係わる異常状態を表示することができる家禽類情報収集装置200は、特定個体が異常状態を表示する表示部230を含んでもよい。これにより、家禽類管理者が異常状態である特定個体を迅速かつ容易に探知することで、異常状態である特定個体に対して適切な対応措置を迅速かつ容易に取ることができる。このように家禽類管理者が異常状態である特定個体に対して適切な対応措置を迅速かつ容易に取ることで、異常状態にある特定個体を正常状態に迅速かつ容易に回復させて健康を保持することはもとより、周辺の正常状態である個体の異常状態への感染を迅速かつ容易に防止することができる。特に、家禽類管理者が、例示的に図3または図4に示されているように、数百羽または数千羽の肉鶏または産卵鶏を管理する場合、異常状態である特定個体を迅速かつ容易に探知し難いが、表示部230によって特定個体の異常状態が表示されれば、家禽類管理者が異常状態である特定個体を迅速かつ容易に探知し、異常状態である特定個体に対して適切な対応措置を迅速かつ容易に取ることができる。
【0125】
表示部230は、通信部220から特定個体の生体情報と行動情報のうち、少なくともいずれか1つが正常範囲を外れることについての情報、または特定個体の異常状態を表示することについての情報を受信すれば、特定個体が異常状態であることを表示することができる。表示部230は、通信部220から特定個体の生体情報と行動情報のうち、少なくともいずれか1つが正常範囲を外れることについての情報、または特定個体の異常状態を表示することについての情報を受信しなければ、特定個体が異常状態であることを表示しなくてもよい。
【0126】
表示部230は、特定個体が異常状態であることを表示する多様な構成からなってもよい。例えば、表示部230は、特定個体の異常状態を表示するために、光を放射する発光部231、警報音を発生させるアラーム部232、人の音声を発生させる音声部233、または振動を発生させる振動部234を含んでもよい。これは、実施例1に係わる異常状態を表示することができる家禽類情報収集装置100の表示部130が発光部131、アラーム部132、音声部133、または振動部134を含むことと共通するので、その説明を省略する。
【0127】
本実施例に係わる異常状態を表示することができる家禽類情報収集装置200は、家禽類情報収集装置200の全般を制御する制御部240を含んでもよい。例えば、制御部240は、収集部210、通信部220、表示部230、保存部250、及び認証部270を制御することができる。
【0128】
本実施例に係わる異常状態を表示することができる家禽類情報収集装置200は、家禽類情報収集装置200で生成されるか、家禽類管理装置400から受信された情報に係わる多様なデータを保存する保存部250をさらに含んでもよい。
【0129】
保存部250は、家禽類情報収集装置200によって生成されるか、家禽類管理装置400から受信された情報に係わる多様なデータを保存するための多様な構成からなってもよい。例えば、保存部250は、家禽類情報収集装置200によって生成された情報に係わるデータを保存する生成情報保存部251と家禽類管理装置400から受信された情報に係わるデータを保存する受信情報保存部252を含んでもよい。
【0130】
生成情報保存部251は、収集部210によって収集された特定個体の生体情報と行動情報のうち、少なくともいずれか1つを保存することができる。これにより、通信部220は、保存された特定個体の生体情報と行動情報のうち、少なくともいずれか1つを家禽類管理装置400に送信することができる。
【0131】
受信情報保存部252は、家禽類管理装置400から通信部220によって受信された特定個体の生体情報と行動情報のうち、少なくともいずれか1つが正常範囲を外れたか否かについての情報、特定個体の生体情報と行動情報のうち、少なくともいずれか1つが正常範囲を外れるか、どれほど正常範囲を外れているかについての情報、または特定個体が異常状態にあることと、どれほど異常状態にあるかを表示することについての情報を保存することができる。
【0132】
本実施例に係わる異常状態を表示することができる家禽類情報収集装置200は、家禽類情報収集装置200の全般的な駆動に必要な電力を供給する電力部260をさらに含んでもよい。例えば、電力部260は、収集部210、通信部220、表示部230、制御部240、保存部250、及び認証部270の駆動に必要な電力を供給することができる。電力部260は、充電可能なバッテリを含んでもよい。
【0133】
本実施例に係わる異常状態を表示することができる家禽類情報収集装置200は、家禽類情報収集装置200を識別することができる認証部270をさらに含んでもよい。例えば、認証部270は、家禽類情報収集装置200の固有IDを保存し、保存されたIDを使用して家禽類情報収集装置200を識別することができる。また、固有IDは、収集部210によって収集された生体情報と行動情報のうち、少なくともいずれか1つ、表示部230によって生成された特定個体が異常状態にあるか、またはどれほど異常状態にあるかを表示することについての情報に併合され、それを識別するところに使用されうる。
【0134】
(実施例3)
本発明のさらに他の一実施例に係わる異常状態を表示することができる家禽類情報収集装置を用いた家禽類管理装置300は、例示的に図7に示されているように、受付部310及び通信部320を含んでもよい。その他、本実施例に係わる異常状態を表示することができる家禽類情報収集装置を用いた家禽類管理装置300は、制御部330、保存部340及び電力部350をさらに含んでもよい。
【0135】
異常状態を表示することができる家禽類情報収集装置を用いた家禽類管理装置300は、家禽類情報収集装置100によって収集された家禽類についての情報を利用して家禽類を管理する装置である。ここで、家禽類情報収集装置100は、家禽類についての情報を収集する多様な構成からなってもよい。例えば、家禽類情報収集装置100は、実施例1に係わる家禽類情報収集装置100でもある。
【0136】
本実施例に係わる異常状態を表示することができる家禽類情報収集装置を用いた家禽類管理装置300は、家禽類情報収集装置100から家禽類情報収集装置100によって収集された家禽類についての情報を受け付ける受付部310を含んでもよい。
【0137】
受付部310は、家禽類情報収集装置100から直接家禽類についての情報を受け付けることができる。但し、これに限定されず、受付部310は、中継器310から、中継器310によって中継された家禽類情報収集装置100の家禽類についての情報を受け付けることができる。そのような中継器310は、本実施例に係わる家禽類管理装置300に含まれてもよい。
【0138】
受付部310は、家禽類情報収集装置100から家禽類についての情報を受け付ける多様な構成からなってもよい。
【0139】
例えば、受付部310は、家禽類情報収集装置100から家禽類情報収集装置100によって収集された特定個体の生体情報と行動情報のうち、少なくともいずれか1つについての情報を受け付けることができる。これにより、家禽類管理装置300は、受け付けられた特定個体の生体情報と行動情報のうち、少なくともいずれか1つについての情報を特定個体の生体情報と行動情報のうち、少なくともいずれか1つの正常範囲を設定するのに活用することができる。
【0140】
また、受付部310は、家禽類情報収集装置100から家禽類情報収集装置100によって判断された特定個体の生体情報と行動情報のうち、少なくともいずれか1つが正常範囲を外れたか否かについての情報、または特定個体の生体情報と行動情報のうち、少なくともいずれか1つが正常範囲を外れるか、どれほど正常範囲を外れているかについての情報を受け付けることができる。これにより、家禽類管理装置300は、そのような情報を管理者端末機303または、基地局302に伝達することで、管理者が、そのような情報を迅速かつ容易に獲得可能にする。
【0141】
また、受付部310は、家禽類情報収集装置100から家禽類情報収集装置100によって生成された特定個体が異常状態であることを表示することについての情報、または特定個体がどれほど異常状態にあるかを表示することについての情報を受け付けることができる。これにより、家禽類管理装置300は、そのような情報を管理者端末機303または、基地局302に伝達することで、管理者が、そのような情報を迅速かつ容易に獲得可能にする。
【0142】
本実施例に係わる異常状態を表示することができる家禽類情報収集装置を用いた家禽類管理装置300は、家禽類管理装置300と家禽類情報収集装置100、基地局302、または管理者端末機303と情報を送受信することができる通信部320を含んでもよい。
【0143】
通信部320は、家禽類管理装置300と家禽類情報収集装置100、基地局302、または管理者端末機303と情報を送受信することができる多様な構成からなってもよい。
【0144】
例えば、通信部320は、受付部310によって受け付けられた特定個体の生体情報と行動情報のうち、少なくともいずれか1つが正常範囲を外れるか、どれほど正常範囲を外れているかについての情報を基地局302、または管理者端末機303に送信することができる。これにより、管理者は、特定個体の生体情報と行動情報のうち、少なくともいずれか1つが正常範囲を外れるか、どれほど正常範囲を外れているかについての情報を迅速かつ容易に把握することで、正常範囲を外れた特定個体に対して適切な対応措置、または正常範囲を外れて特定個体に対して正常範囲を外れた程度による適切な対応措置を迅速かつ容易に準備することができる。
【0145】
また、通信部320は、受付部310によって受け付けられた特定個体が異常状態であることを表示することについての情報、または特定個体がどれほど異常状態にあるかを表示することについての情報を基地局302、または管理者端末機303に送信することができる。これにより、管理者は、特定個体が異常状態にあること、または特定個体がどれほど異常状態にあるかということを迅速かつ容易に把握することで、異常状態である特定個体に対して適切な対応措置、または異常状態である特定個体に対して異常状態の程度による適切な対応措置を迅速かつ容易に準備することができる。
【0146】
一方、通信部320は、基地局302、または管理者端末機303から基地局302、または管理者端末機303によって設定された特定個体が異常状態であるということをどのように表示するかについての情報、または特定個体がどれほど異常状態であるかをどのように表示するかについての情報を受信して、家禽類情報収集装置100に送信することができる。これにより、家禽類情報収集装置100が、管理者が特定の飼育環境などの条件を考慮して指定した方法によって、特定個体の異常状態、または異常状態の程度を表示することで、管理者をして、特定個体の異常状態、または異常状態の程度表示をさらに迅速かつ容易に探知可能にし得る。
【0147】
通信部320は、家禽類情報収集装置100、基地局302、または管理者端末機303の間に情報を送受信することができる多様なデータ通信経路と多様なデータ通信方式を利用することができる。例えば、通信部320は、有線または無線インターネット、有線公衆回線、無線移動通信網または携帯インターネットなどと統合されたコアネットワークが含まれる。無線通信は、衛星通信でもあるが、それに限定されるものではない。例えば、無線通信は、LAN, MAN(Metropolitan Area Network), GSM(Global System for Mobile Network), EDGE(Enhanced Data GSM Environment), HSDPA(High Speed Downlink Packet Access), W-CDMA(Wideband Code Division Multiple Access), CDMA(Code Division Multiple Access), TDMA(Time Division Multiple Access), ブルートゥース(Bluetooth), ジグビー(Zigbee), VoIP(Voice over Internet Protocol), LTE Advanced, IEEE80216m, WirelessMAN-Advanced, HSPA+, 3GPP Long Term Evolution (LTE), Mobile WiMAX (IEEE 80216e), UMB(formerly EV-DO RevC), Flash-OFDM, iBurst and MBWA (IEEE 80220) systems, HIPERMAN, Beam-Division Multiple Access (BDMA), Wi-MAX(World Interoperability for Microwave Access)及び超音波活用通信からなる群から選択される任意の通信方法によって通信を行うように構成されうる。
【0148】
また、通信部320は、制御部330によって設定された特定個体が異常状態であるということをどのように表示するかについての情報、または特定個体がどれほど異常状態であるかをどのように表示するかについての情報を家禽類情報収集装置100に送信することができる。これにより、家禽類情報収集装置100が家禽類管理装置300によって設定された特定の飼育環境などの条件を考慮した方法によって、特定個体の異常状態、または異常状態の程度を表示することで、管理者をして、特定個体の異常状態、または異常状態の程度表示をさらに迅速かつ容易に探知可能にする。
【0149】
また、通信部320は、制御部330によって設定された特定個体の生体情報と行動情報のうち、少なくともいずれか1つの正常範囲についての情報を家禽類情報収集装置100に送信することができる。これにより、家禽類情報収集装置100は、家禽類情報収集装置100によって収集された特定個体の生体情報と行動情報のうち、少なくともいずれか1つだけではない他の個体の生体情報と行動情報のうち、少なくともいずれか1つも考慮して、設定された正常範囲についての情報を基準に特定個体の生体情報と行動情報のうち、少なくともいずれか1つが正常範囲を外れたか否かをさらに正確に判断することができる。
【0150】
本実施例に係わる異常状態を表示することができる家禽類情報収集装置を用いた家禽類管理装置300は、家禽類管理装置300を全般的に制御する制御部330を含んでもよい。例えば、制御部330は、受付部310、通信部320、保存部340、及び電力部350を制御することができる。
【0151】
特に、制御部330は、特定個体が異常状態であるということをどのように表示するかについての情報、または特定個体がどれほど異常状態であるかをどのように表示するかについての情報を設定することができる。
【0152】
また、制御部330は、特定個体の生体情報と行動情報のうち、少なくともいずれか1つの正常範囲についての情報を設定することができる。
【0153】
本実施例に係わる異常状態を表示することができる家禽類情報収集装置を用いた家禽類管理装置300は、家禽類管理装置300で生成されるか、家禽類情報収集装置100、基地局302、または管理者端末機303から受信された情報に係わる多様なデータを保存する保存部340をさらに含んでもよい。
【0154】
保存部340は、家禽類管理装置300で生成された情報、または家禽類情報収集装置100、基地局302や管理者端末機303から受信された情報に係わるデータを保存するための多様な構成からなってもよい。
【0155】
例えば、保存部340は、家禽類管理装置300の制御部330によって生成された特定個体の生体情報と行動情報のうち、少なくともいずれか1つの正常範囲についての情報、特定個体が異常状態であるということをどのように表示するかについての情報、または特定個体がどれほど異常状態であるかをどのように表示するかについての情報を保存することができる。
【0156】
保存部340は、家禽類情報収集装置100から受信された特定個体の生体情報と行動情報のうち、少なくともいずれか1つが正常範囲を外れたか否かについての情報、特定個体の生体情報と行動情報のうち、少なくともいずれか1つが正常範囲を外れるか、どれほど正常範囲を外れているかについての情報、または特定個体が異常状態にあることと、どれほど異常状態にあるかを表示することについての情報を保存することができる。
【0157】
保存部340は、基地局302や管理者端末機303から受信された特定個体が異常状態であるということをどのように表示するかについての情報、または特定個体がどれほど異常状態であるかをどのように表示するかについての情報を保存することができる。
【0158】
本実施例に係わる異常状態を表示することができる家禽類情報収集装置を用いた家禽類管理装置300は、家禽類管理装置300の全般的な駆動に必要な電力を供給する電力部350をさらに含んでもよい。例えば、電力部350は、受付部310、通信部320、制御部330、及び保存部340の駆動に必要な電力を供給することができる。電力部350は、充電可能なバッテリを含んでもよい。
【0159】
一方、本実施例に係わる異常状態を表示することができる家禽類情報収集装置を用いた家禽類管理装置300は、例示的に図3及び図4に示されているように、固定型または移動型中継器310、基地局302、または管理者端末機303を含んでもよい。
【0160】
(実施例4)
本発明のさらに他の一実施例に係わる異常状態を表示することができる家禽類情報収集装置を用いた家禽類管理装置400は、例示的に図8に示されているように、受付部410、制御部420及び通信部430を含んでもよい。その他、本実施例に係わる異常状態を表示することができる家禽類情報収集装置を用いた家禽類管理装置400は、保存部440及び電力部450をさらに含んでもよい。
【0161】
異常状態を表示することができる家禽類情報収集装置を用いた家禽類管理装置400は、家禽類情報収集装置200によって収集された家禽類についての情報を利用して家禽類を管理する装置である。ここで、家禽類情報収集装置200は、家禽類についての情報を収集する多様な構成からなってもよい。例えば、家禽類情報収集装置200は、実施例2に係わる家禽類情報収集装置200でもある。
【0162】
本実施例に係わる異常状態を表示することができる家禽類情報収集装置を用いた家禽類管理装置400は、家禽類情報収集装置200から家禽類情報収集装置200によって収集された家禽類についての情報を受け付ける受付部410を含んでもよい。
【0163】
受付部410は、家禽類情報収集装置200から直接家禽類についての情報を受け付けることができる。但し、これに限定されず、受付部410は、中継器401から中継器401によって中継された家禽類情報収集装置200の家禽類についての情報を受け付けることができる。そのような中継器401は、本実施例に係わる家禽類管理装置400に含まれてもよい。
【0164】
受付部410は、家禽類情報収集装置200から家禽類についての情報を受け付ける多様な構成からなってもよい。例えば、受付部410は、家禽類情報収集装置200から家禽類情報収集装置200によって収集された特定個体の生体情報と行動情報のうち、少なくともいずれか1つについての情報を受け付けることができる。
【0165】
これにより、家禽類管理装置400は、受け付けられた特定個体の生体情報と行動情報のうち、少なくともいずれか1つについての情報を特定個体の生体情報と行動情報のうち、少なくともいずれか1つの正常範囲を設定するのに活用することができる。また、家禽類管理装置400は、受け付けられた特定個体の生体情報と行動情報のうち、少なくともいずれか1つが正常範囲を外れたか否か、または特定個体の生体情報と行動情報のうち、少なくともいずれか1つが正常範囲を外れることと、どれほど正常範囲を外れているかを判断することができる。
【0166】
本実施例に係わる異常状態を表示することができる家禽類情報収集装置を用いた家禽類管理装置400は、家禽類管理装置400を全般的に制御する制御部420を含んでもよい。
【0167】
制御部420は、家禽類管理装置400を全般的に制御する多様な構成からなってもよい。例えば、制御部420は、受付部410、通信部430、保存部440、及び電力部450を制御することができる。
【0168】
制御部420は、受付部410によって受け付けられた特定個体の生体情報と行動情報のうち、少なくともいずれか1つが正常範囲を外れたか否かを判断することができる。制御部420は、マイクロ制御ユニット(micro controll unit)のようなプロセッサを含んでもよい。
【0169】
制御部420は、多様な方法によって、特定個体の生体情報と行動情報のうち、少なくとも1つが保存された個体の生体情報と行動情報のうち、少なくとも1つの正常範囲を外れたか否かを判断することができる。例えば、制御部420は、特定個体の体温データが保存された個体の体温データの正常範囲を外れた場合、異常データと判断するか、または特定個体の活動性データが保存された個体の活動性データの正常範囲以下である場合、正常範囲を外れたと判断することができる。この際、個体の体温データまたは活動性データの正常範囲が昼や夜のように時間によって異なる場合、特定個体の体温データまたは活動性データが同時間帯の体温データまたは活動性データの正常範囲と対比されうる。
【0170】
制御部420は、特定個体の生体情報と行動情報のうち、少なくとも1つをその個体の生体情報と行動情報のうち、少なくとも1つの正常範囲を設定するために活用することができる。例えば、制御部420は、最近24時間、1週、1ヶ月のように特定周期の間の特定個体の生体情報と行動情報のうち、少なくとも1つに基づいてその個体の生体情報と行動情報のうち、少なくとも1つの新たな正常範囲を設定することができる。この際、このように設定された正常範囲が既存の正常範囲と顕著に異なる場合、その設定された正常範囲は、異常であると判断し、廃棄させうる。
【0171】
一方、制御部420は、特定個体の生体情報と行動情報のうち、少なくともいずれか1つが正常範囲をどれほど外れているかを判断することができる。
【0172】
制御部420は、多様な方法によって、特定個体の生体情報と行動情報のうち、少なくともいずれか1つが正常範囲をどれほど外れているかを判断することができる。例えば、制御部420は、特定個体の体温データが保存された個体の体温データの正常範囲を3℃以上のように何℃以上か外れた場合、正常範囲を深刻に外れたと判断するか、または特定個体の活動性データが保存された個体の活動性データの正常範囲の60%以下のように所定範囲以下である場合、正常範囲を深刻に外れたと判断する。
【0173】
制御部420は、特定個体が異常状態であることを表示することについての情報、または特定個体がどれほど異常状態にあるかを表示することについての情報を設定することができる。
【0174】
制御部420は、特定個体が異常状態であるということをどのように表示するかについての情報、または特定個体がどれほど異常状態であるかをどのように表示するかについての情報を設定することができる。
【0175】
本実施例に係わる異常状態を表示することができる家禽類情報収集装置を用いた家禽類管理装置400は、家禽類管理装置400と家禽類情報収集装置200、基地局402または管理者端末機403と情報を送受信することができる通信部430を含んでもよい。
【0176】
通信部430は、家禽類管理装置400と家禽類情報収集装置200、基地局402または管理者端末機403と情報を送受信することができる多様な構成からなってもよい。
【0177】
例えば、通信部430は、制御部420によって判断された特定個体の生体情報と行動情報のうち、少なくともいずれか1つが正常範囲を外れるか、どれほど正常範囲を外れているかについての情報を基地局402または管理者端末機403に送信することができる。これにより、管理者は、特定個体の生体情報と行動情報のうち、少なくともいずれか1つが正常範囲を外れるか、どれほど正常範囲を外れているかについての情報を迅速かつ容易に把握することで、正常範囲を外れた特定個体に対して適切な対応措置、または正常範囲を外れて特定個体に対して正常範囲を外れた程度による適切な対応措置を迅速かつ容易に準備することができる。
【0178】
また、通信部430は、制御部420によって生成された特定個体が異常状態であることを表示することについての情報、または特定個体がどれほど異常状態にあるかを表示することについての情報を基地局402または管理者端末機403に送信することができる。これにより、管理者は、特定個体が異常状態にあること、または特定個体がどれほど異常状態にあるかということを、迅速かつ容易に把握することで、異常状態である特定個体に対して適切な対応措置、または異常状態である特定個体に対して異常状態の程度による適切な対応措置を迅速かつ容易に準備することができる。
【0179】
一方、通信部430は、基地局402または管理者端末機403から、基地局402または管理者端末機403によって設定された特定個体が異常状態であるということをどのように表示するかについての情報、または特定個体がどれほど異常状態であるかをどのように表示するかについての情報を受信して家禽類情報収集装置200に送信することができる。これにより、家禽類情報収集装置200は、管理者が特定の飼育環境などの条件を考慮して指定した方法によって特定個体の異常状態、または異常状態の程度を表示することで、管理者に対して、特定個体の異常状態、または異常状態の程度表示をさらに迅速かつ容易に探知可能にする。
【0180】
通信部430は、家禽類情報収集装置200、基地局402、または管理者端末機403の間に情報を送受信することができる多様なデータ通信経路と多様なデータ通信方式を利用することができる。例えば、通信部430は、有線または無線インターネット、有線公衆回線、無線移動通信網または携帯インターネットなどと統合されたコア網が含まれてもよい。無線通信は、衛星通信でもあるが、それに限定されるものではない。例えば、無線通信は、LAN, MAN(Metropolitan Area Network), GSM(Global System for Mobile Network), EDGE(Enhanced Data GSM Environment), HSDPA(High Speed Downlink Packet Access), W-CDMA(Wideband Code Division Multiple Access), CDMA(Code Division Multiple Access), TDMA(Time Division Multiple Access), ブルートゥース(Bluetooth), ジグビー(Zigbee), VoIP(Voice over Internet Protocol), LTE Advanced, IEEE80216m, WirelessMAN-Advanced, HSPA+, 3GPP Long Term Evolution (LTE), Mobile WiMAX (IEEE 80216e), UMB(formerly EV-DO RevC), Flash-OFDM, iBurst and MBWA (IEEE 80220) systems, HIPERMAN, Beam-Division Multiple Access (BDMA), Wi-MAX(World Interoperability for Microwave Access)及び超音波活用通信からなる群から選択される任意の通信方法によって通信を行うように構成されうる。
【0181】
また、通信部430は、制御部420によって設定された特定個体が異常状態であるということをどのように表示するかについての情報、または特定個体がどれほど異常状態であるかをどのように表示するかについての情報を家禽類情報収集装置200に送信することができる。これにより、家禽類情報収集装置200が家禽類管理装置400によって設定された特定の飼育環境などの条件を考慮した方法によって特定個体の異常状態、または異常状態の程度を表示することで、管理者に対して、特定個体の異常状態、または異常状態の程度表示をさらに迅速かつ容易に探知可能にする。
【0182】
本実施例に係わる異常状態を表示することができる家禽類情報収集装置を用いた家禽類管理装置400は、家禽類管理装置400で生成されるか、家禽類情報収集装置200、基地局402または管理者端末機403から受信された情報に係わる多様なデータを保存する保存部440をさらに含んでもよい。
【0183】
保存部440は、家禽類管理装置400で生成された情報、または家禽類情報収集装置200、基地局402や管理者端末機403から受信された情報に係わるデータを保存するための多様な構成からなってもよい。
【0184】
例えば、保存部440は、家禽類管理装置400の制御部420によって生成された特定個体の生体情報と行動情報のうち、少なくともいずれか1つの正常範囲についての情報、特定個体の生体情報と行動情報のうち、少なくともいずれか1つが正常範囲を外れたか否かについての情報、特定個体の生体情報と行動情報のうち、少なくともいずれか1つが正常範囲を外れるか、どれほど正常範囲を外れているかについての情報、特定個体が異常状態であることを表示するか、またはどのように表示するかについての情報、または特定個体がどれほど異常状態であるかを表示するか、またはどのように表示するかについての情報を保存することができる。
【0185】
本実施例に係わる異常状態を表示することができる家禽類情報収集装置を用いた家禽類管理装置400は、家禽類管理装置400の全般的な駆動に必要な電力を供給する電力部450をさらに含んでもよい。例えば、電力部450は、受付部410、制御部420、通信部430、及び保存部440の駆動に必要な電力を供給することができる。電力部450は、充電可能なバッテリを含んでもよい。
【0186】
一方、本実施例に係わる異常状態を表示することができる家禽類情報収集装置を用いた家禽類管理装置400は、例示的に図6に示されているように、固定型または移動型中継器401、基地局402、または管理者端末機403を含んでもよい。
【0187】
(実施例5)
本発明のさらに他の一実施例に係わる異常状態を表示することができる家禽類情報収集装置を用いた家禽類管理方法(S500)は、例示的に図9に示されているように、家禽類の特定個体の生体情報と行動情報のうち、少なくともいずれか1つを収集すること(S510)を含む。家禽類の特定個体の生体情報と行動情報のうち、少なくともいずれか1つを収集すること(S510)は、多様な方法によってなされる。例えば、家禽類の特定個体の生体情報と行動情報のうち、少なくともいずれか1つを収集すること(S510)は、実施例1または実施例2に係わる家禽類情報収集装置100、200によってもなされる。
【0188】
本発明のさらに他の一実施例に係わる異常状態を表示することができる家禽類情報収集装置を用いた家禽類管理方法(S500)は、収集された特定個体の生体情報と行動情報のうち、少なくともいずれか1つが正常範囲を外れたか否かを判断すること(S520)を含む。収集された特定個体の生体情報と行動情報のうち、少なくともいずれか1つが正常範囲を外れたか否かを判断すること(S520)は、多様な方法によってなされる。例えば、収集された特定個体の生体情報と行動情報のうち、少なくともいずれか1つが正常範囲を外れたか否かを判断すること(S520)は、実施例1に係わる家禽類情報収集装置100によってなされるか、または実施例4に係わる家禽類情報収集装置を用いた家禽類管理装置400によってなされる。
【0189】
収集された特定個体の生体情報と行動情報のうち、少なくともいずれか1つが正常範囲を外れたか否かを判断すること(S520)は、収集された特定個体の生体情報と行動情報のうち、少なくともいずれか1つが正常範囲をどれほど外れているかを判断すること(S521)を含んでもよい。
【0190】
本発明のさらに他の一実施例に係わる異常状態を表示することができる家禽類情報収集装置を用いた家禽類管理方法(S500)は、収集された特定個体の生体情報と行動情報とが正常範囲を外れる場合、特定個体が異常状態であることを表示すること(S530)を含んでもよい。収集された特定個体の生体情報と行動情報とが正常範囲を外れる場合、特定個体が異常状態であることを表示すること(S530)は、多様な方法によってなされる。例えば、収集された特定個体の生体情報と行動情報とが正常範囲を外れる場合、特定個体が異常状態であることを表示すること(S530)は、実施例1または実施例2に係わる家禽類情報収集装置100、200によってなされる。
【0191】
収集された特定個体の生体情報と行動情報のうち、少なくともいずれか1つが正常範囲を外れる場合、特定個体が異常状態であることを表示すること(S530)は、特定個体の異常状態の程度を表示すること(S531)を含んでもよい。
【0192】
本発明のさらに他の一実施例に係わる異常状態を表示することができる家禽類情報収集装置を用いた家禽類管理方法(S500)は、例示的に図10に示されているように、特定個体が異常状態であることを表示したものを基地局または管理者端末機に伝送すること(S540)をさらに含んでもよい。特定個体が異常状態であることを表示したものを基地局または管理者端末機に伝送すること(S540)は、多様な方法によってなされる。例えば、特定個体が異常状態であることを表示したものを基地局または管理者端末機に伝送すること(S540)は、実施例3または実施例4に係わる家禽類管理装置300、400によってなされる。
【0193】
特定個体が異常状態であることを表示したものを基地局または管理者端末機に伝送すること(S540)は、特定個体がどれほど異常状態であるかを表示したものを基地局または管理者端末機に伝送すること(S541)をさらに含んでもよい。
【0194】
本発明のさらに他の一実施例に係わる異常状態を表示することができる家禽類情報収集装置を用いた家禽類管理方法(S500)は、家禽類管理者が異常状態である特定個体を探知して適切な対応措置を取ること(S550)をさらに含んでもよい。
【0195】
家禽類管理者が異常状態である特定個体を探知して適切な対応措置を取ること(S550)は、家禽類管理者が特定個体の異常状態の程度を探知して異常状態の程度による適切な対応措置を取ること(S551)を含んでもよい。
【産業上の利用可能性】
【0196】
本発明は、家禽類情報収集装置、それを用いた家禽類管理装置及び管理方法に用いられてもよい。
【符号の説明】
【0197】
100、200 異常状態を表示することができる家禽類情報収集装置
110、210 収集部
111、211 生体センサ
112、212 行動センサ
120、240、330、420 制御部
130、230 表示部
131、231 発光部
132、232 アラーム部
133、233 音声部
134、234 振動部
140、220、320、430 通信部
141、221 送信部
142、222 受信部
150、250、340、440 保存部
151、251 生成情報保存部
152、252 受信情報保存部
160、260、350、450 電力部
300、400 異常状態を表示することができる家禽類情報収集装置を用いた家禽類管理装置
310、410 受付部
301、401 中継器
302、402 基地局
303、403 管理者端末機
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
【外国語明細書】