IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ 佐藤 実行の特許一覧

<>
  • 特開-パーマロッド用のコンテナタワー 図1
  • 特開-パーマロッド用のコンテナタワー 図2
  • 特開-パーマロッド用のコンテナタワー 図3
  • 特開-パーマロッド用のコンテナタワー 図4
  • 特開-パーマロッド用のコンテナタワー 図5
  • 特開-パーマロッド用のコンテナタワー 図6
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022139992
(43)【公開日】2022-09-26
(54)【発明の名称】パーマロッド用のコンテナタワー
(51)【国際特許分類】
   A45D 44/02 20060101AFI20220915BHJP
   A47B 55/00 20060101ALI20220915BHJP
【FI】
A45D44/02 B
A47B55/00
【審査請求】未請求
【請求項の数】7
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021040609
(22)【出願日】2021-03-12
(71)【出願人】
【識別番号】521107002
【氏名又は名称】佐藤 実行
(74)【代理人】
【識別番号】100197642
【弁理士】
【氏名又は名称】南瀬 透
(74)【代理人】
【識別番号】100099508
【弁理士】
【氏名又は名称】加藤 久
(74)【代理人】
【識別番号】100142701
【弁理士】
【氏名又は名称】吉永 純一
(74)【代理人】
【識別番号】100182567
【弁理士】
【氏名又は名称】遠坂 啓太
(74)【代理人】
【識別番号】100219483
【弁理士】
【氏名又は名称】宇野 智也
(72)【発明者】
【氏名】佐藤 実行
【テーマコード(参考)】
3B067
【Fターム(参考)】
3B067AB00
(57)【要約】
【課題】パーマをするときは、髪型に合わせて、長さや太さ、形状が異なる様々なパーマロッドを用いて施術されている。これらのパーマロッドは、一般的には、ワゴンなどに収容して使用されている。このワゴン上に散逸した状態で施術がされている。本発明は、パーマ施術のとき、パーマロッドの並び替えや、取り出しを行いやすいコンテナタワーを提供することを目的とする。
【解決手段】側板33と天板34と棚板41とを有するコンテナタワー11であり、棚板41に載置するパーマロッド21~23を収容したコンテナ2と、天板34よりも上部に設けられた持手部51と、を有する、パーマロッド用のコンテナタワー11。
【選択図】図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
側板と天板と棚板とを有するコンテナタワーであり、
前記棚板に載置するパーマロッドを収容したコンテナと、
前記天板よりも上部に設けられた持手部と、を有する、
パーマロッド用のコンテナタワー。
【請求項2】
前記棚板が、奥行方向に向かって下り傾斜を有し、前記コンテナが、手前方向に開放されている請求項1に記載のコンテナタワー。
【請求項3】
前記天板が、奥行方向に向かって上り傾斜を有する、請求項1または2に記載のコンテナタワー。
【請求項4】
前記棚板を、複数段有し、前記棚板に収容される前記コンテナの手前面が、上段ほど奥側に配置された請求項1~3のいずれかに記載のコンテナタワー。
【請求項5】
前記コンテナの収容部が、幅8~15cm、高さ8~15cmであり、前記棚板の幅方向に複数のコンテナが配置された請求項1~4のいずれかに記載のコンテナタワー。
【請求項6】
前記天板が、輪ゴムの収容部および/またはペーパーの留め部を有する、請求項1~5のいずれかに記載のコンテナタワー。
【請求項7】
幅15cm~60cm、高さ20cm~80cm、奥行15cm~60cmである、請求項1~6のいずれかに記載のコンテナタワー。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、パーマロッド用のコンテナタワーに関する。
【背景技術】
【0002】
毛髪に人工的な縮毛や縮毛矯正などの流れを形成する技術や、その技術による髪型は、パーマネントウェーブや、単に、パーマなどとも呼ばれて美容方法として広く親しまれている。パーマは、パーマ液を髪に塗布し、パーマ用ロッド部材に髪を巻き付けて、適宜、熱をかけたりしながら所定の時間、パーマ液による化学反応をさせることで髪に流れを加える。様々な紙の長さや髪形とするために、多様な形状や仕組みのパーマ用ロッドが用いられている。
【0003】
特許文献1は、毛髪を巻き付けるための軸体からなり、前記軸体は、その少なくとも一部が外部刺激に応答して形状変化が惹起されるアクチュエート材料によって構成された変形部を有し、前記変形部は、前記アクチュエート材料の形状変化に基づいて前記軸体の外径を増大させるように変形するものであるパーマ用ロッドを開示している。
【0004】
特許文献2は、一の半円管状の挟み片を主管体の一端に枢接し、可撓性圧条を主管体の別端より延伸して設けたパーマ用ロッドであって、その特徴は、主管体は挟み片の枢接する一端に開口を有する中空管体とされ、且つ表面には空気或いは水蒸気の通過に便利な貫通孔が環状に配され、並びに主管体及び挟み片の中央部分は細く設けられ、表面にはフエルト或いは吸水材料が植えつけられ、且つ主管体表面には若干の凹槽が設けられ、主管体の別端の可撓性圧条の長さは主管体よりやや長く設けられることとされる、パーマ用ロッドを開示している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2006-68081号公報
【特許文献2】登録実用新案第3021524号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
パーマをするときは、髪型に合わせて、長さや太さ、形状が異なる様々なパーマロッドを用いて施術されている。これらのパーマロッドは、一般的には、図6に示すような台車に収容して用いられている。施術時は、操作しやすい程度の高さの台の上に、パーマロッドを置いて(図6(b)参照)施術している。また、使用前のパーマロッドなどは、台の下のカゴ(図6(a)参照)などに配置されている。パーマを施術するときは、複数種のパーマロッドを用いる場合が多いが、これらを、単に、台の上に並べて作業しても散逸し、操作しにくくなる場合がある。
【0007】
より詳しく説明すると、台の上に置いたパーマロッド類のほかにも、ペーパーや、ゴムを置くので、さらに散らかりやすく、その分、作業効率も低下する。また、作業後の状態が散らかったものとなり見た目もよくない。また、技術者の腰の位置に道具があるため、施術面となる頭部周辺との距離も離れており、施術中の視点の移動も大きい。また、平面に似たような大きさのロッドが並んでいるため、使用するパーマロッドを直感的に把握しにくく、選択しにくい。
【0008】
係る状況下、本発明は、パーマ施術のとき、パーマロッドの並び替えや、取り出しを行いやすいコンテナタワーを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明者は、上記課題を解決すべく鋭意研究を重ねた結果、下記の発明が上記目的に合致することを見出し、本発明に至った。すなわち、本発明は、以下の発明に係るものである。
【0010】
<1> 側板と天板と棚板とを有するコンテナタワーであり、前記棚板に載置するパーマロッドを収容したコンテナと、前記天板よりも上部に設けられた持手部と、を有する、パーマロッド用のコンテナタワー。
<2> 前記棚板が、奥行方向に向かって下り傾斜を有し、前記コンテナが、手前方向に開放されている前記<1>に記載のコンテナタワー。
<3> 前記天板が、奥行方向に向かって上り傾斜を有する、前記<1>または<2>に記載のコンテナタワー。
<4> 前記棚板を、複数段有し、前記棚板に収容される前記コンテナの手前面が、上段ほど奥側に配置された前記<1>~<3>のいずれかに記載のコンテナタワー。
<5> 前記コンテナの収容部が、幅8~15cm、高さ8~15cmであり、前記棚板の幅方向に複数のコンテナが配置された前記<1>~<4>のいずれかに記載のコンテナタワー。
<6> 前記天板が、輪ゴムの収容部および/またはペーパーの留め部を有する、前記<1>~<5>のいずれかに記載のコンテナタワー。
<7> 幅15cm~60cm、高さ20cm~80cm、奥行15cm~60cmである、前記<1>~<6>のいずれかに記載のコンテナタワー。
【発明の効果】
【0011】
本発明のコンテナタワーによれば、パーマの施術のとき、パーマロッドの並び替えや、取り出しを行いやすい。
【図面の簡単な説明】
【0012】
図1】本発明の第一の実施形態のコンテナタワーの側面視した断面概要図である。
図2】本発明の第二の実施形態のコンテナタワーの斜視図である。
図3】本発明の第二の実施形態のコンテナタワーの他の斜視図である。
図4】本発明のコンテナタワーの製造例の像である。
図5】本発明のコンテナタワーの製造例の像である。
図6】従来のパーマ施術時の台車の例を示す像である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下に本発明の実施の形態を詳細に説明するが、以下に記載する構成要件の説明は、本発明の実施態様の一例(代表例)であり、本発明はその要旨を変更しない限り、以下の内容に限定されない。なお、本明細書において「~」という表現を用いる場合、その前後の数値を含む表現として用いる。
【0014】
[本発明のコンテナタワー]
本発明のコンテナタワーは、側板と天板と棚板とを有するコンテナタワーに関する。また、本発明のコンテナタワーは、棚板に載置するパーマロッドを収容したコンテナと、天板よりも上部に設けられた持手部と、を有する、パーマロッド用のものである。
【0015】
本発明のコンテナタワーは、パーマの施術にあたって、パーマロッドを収容したコンテナを用いてパーマロッドの並び替えや、コンテナからパーマロッドの取り出しを行いやすい。これは、従来のように、パーマロッドを腰付近に従来の水平方向に平面に配置していたものから、高さ方向も利用するタワー型に配置するもので、新たな収納手法である。また、天板の上に持手部があり、この持手部を持って、使用の前後に持ち運びや設置がしやすい。
【0016】
[コンテナタワー10]
図1は、本発明の第一の実施形態に係るコンテナタワーの左側面方向から見た断面の概要図である。図1は、コンテナタワー10を左側面視した断面概要図である。コンテナタワー10は、底板31と、背板32と、側板33と、天板34とを有し、これらによる骨格に、棚板41等を設けたものである。コンテナタワー10は台6の上に置いて、美容師等の使用者が取り出し等しやすい高さに置かれている。
【0017】
また、コンテナタワー10は、棚板41に載置されたコンテナ2と、天板34よりも上部に設けられた持手部51と、を有する。コンテナ2には、それぞれ、パーマロッド21~23が収容されている。
【0018】
図1は、コンテナタワー10の左側面視した断面の概要図である。図2~3は、本発明の第二の実施形態に関する。図2は、コンテナタワー11の斜視図である。図3(a)~図3(b)は、図2に係るコンテナタワー11の使用状態を説明するための図であり、コンテナタワーにコンテナを収容した状態の斜視図である。図3(a)は正面側の斜視した図であり、手前側の側板を透過図で示したものである。図3(b)は、背面側を斜視した図である。図3(c)は、特に天板の構成例を示すための図である。コンテナタワー10とコンテナタワー11は、一部共通する構成等を有する。
【0019】
図1は、背板32や底板31を有し、底板31、背板32、側板33、および天板34が骨格をなす。全体形状や強度などに応じて、底板31や背板32は省略してもよく、図2等に示すコンテナタワー11は、底板31と背板32がない構造である。コンテナタワー11は、側板33と、天板34とを有し、これらを骨格とし、側板33間を、複数の棚板41と、持手部51とで横架するように架け渡すことで骨格を補強している。
【0020】
これらの図において、幅方向をX方向と示す。奥行方向をY方向と示す。なお奥行方向は、図1における右から左に向けて正の奥行方向とし、図1における右側は、手前側とする。図1等における上下方向を、高さ方向とし、Z方向とする。
【0021】
[コンテナ2]
コンテナ2は、パーマロッド21~23等を収容する。コンテナ2の各収容部は、各マスが、幅8~15cm、高さ8~15cmであることが好ましい。また、コンテナ2は、棚板41の幅方向に複数配置したものとしてもよい。例えば、コンテナ2は、2~5つを棚板41の幅方向におけるものとしてもよい。コンテナ2により、パーマロッドが倒れずに、取り出しやすい状態で収容される。コンテナ2は、前述した幅毎に仕切りを設けて一体化させた幅広のものを用いてもよいし、一つ一つの仕切りごとに独立したものとしてもよい。図2等におけるコンテナ2は、幅方向に3つの収容部が配置されるように仕切って一体化したものである。また、例えば、コンテナ2が、幅方向に3つのマスの収容部を有しており、各マスの収容部の幅が約8cmのとき、コンテナ2の幅は約24cmである。
【0022】
コンテナ2は、棚板41に固定されたものとしてもよいし、棚板41から取り換え自在なものとしてもよい。コンテナ2は、側板33により幅方向の移動が制限されて、使用中や持ち運び時に外れにくい。取り換え自在なものとすれば、コンテナ2の収容部毎に異なるパーマロッドを予め収容しておき、施術目的や順序などに合わせて、これらのコンテナ2を並び替えることで操作しやすいものとすることができる。
【0023】
[パーマロッド21~23]
コンテナタワー10は、パーマロッドを収容し、取り出等しやすいものとして用いられる。パーマロッドは、多様な形状のものを適宜分類等して収容して用いる。パーマロッドは、コンテナ2に収容される。図1において、最上段のコンテナ2には、パーマロッド21が収容されている。中段のコンテナ2には、パーマロッド22が収容されている。下段のコンテナ2には、パーマロッド23が収容されている。これらは、パーマロッド21>パーマロッド22>パーマロッド23の順に太い。
【0024】
[棚板41、受板42]
コンテナタワー10は、棚板41を有する。棚板41は、コンテナ2を置くための板で、幅方向に伸長する板である。コンテナタワー10では、背板32の手前側(図1右側)に、左右の側板33を架け渡すように設けられている。コンテナタワー10は、棚板41を、複数段有することが好ましい。棚板は、例えば、2~5段程度や、3~4段程度とすることができる。
【0025】
このような棚板41にパーマロッド21~23を収容したコンテナ2を配置することで、高さ方向での視認性に優れ、並び替えや取出しがしやすくなる。また、このような配置は、パーマ施術を行う技術者の意思決定の負担軽減にも寄与する。例えば、下段に向かって、パーマロッドを小さいものとする配置もできるため、大きさの差が分かりにくい場合もあるパーマロッドを直感的に選択できる。また、タワー型のため台6上(ワゴン上)における、平面的なパーマロッド21~23の占有するスペースが少なくなる。このため、台6上の空いたスペースに、パーマ薬液などの物を置くこともできる。さらに、パーマロッド21~23を収容する部分を階層的にブロック化することで、種類ごとの整理整頓がしやすい。
【0026】
棚板41は、奥行方向に向かって下り傾斜を有することが好ましい。また、コンテナ2は、手前方向に開放されて、棚板41に載置されることが好ましい。この傾斜は、図1に示すように、底板31と、棚板41とがなす角度θ1で表すことができる。この角度θ1は、10~25°程度とすることが好ましく、15°以上や20°以上とすることがより好ましい。特に、22°とすることが好ましい。棚板41が傾斜することで、コンテナ2も傾斜し、コンテナ2に収容されているパーマロッド21~23も斜め下に向けて容れたものとなる。このため、パーマロッド21~23を取り出しやすく、コンテナタワー10の移動時などにもパーマロッド21~23が脱落しにくい。
【0027】
棚板41の背板32側には、受板42が設けられている。棚板41が傾斜していても、受板42を設けることでコンテナ2がこの受板42に接して、奥行方向への移動を制限できる。受板42は、例えば棚板41と垂直となるようにそれぞれの棚板41の鉛直方向上部側に向けて伸長するに配置することができる。
【0028】
複数段の棚板41を設けるとき、棚板41は、上段よりも下段のほうが、手前側に配置されるものとすることが好ましい。すなわち、棚板41を、複数段有し、棚板41に収容されるコンテナ2の手前面が、上段ほど奥側に配置されたものとすることが好ましい。このような上段よりも下段のほうが手前側とすることで、各段のパーマロッド21~23を、取り出しやすいものとなる。この角度としては、コンテナ2の手前側の上部上辺を結ぶ線と、水平な台に載置されたコンテナタワー10の鉛直方向となす角度θ3(図1参照)により、その傾きを設定できる。このθ3は、5~15°程度が好ましく8~12°程度がより好ましい。特に11°とすることが好ましい。
【0029】
棚板41およびコンテナ2を奥側に向けて下り傾斜となるように配置し、かつ、複数段の棚板41およびコンテナ2とが上段の方が奥側(図1等参照)に配置されるように傾斜させると、使用者の目線から見たとき、収容されているパーマロッド全体が同程度の面をなすように配置され、視認性もよく、任意のパーマロッドの取出しもしやすいものとなるため、特に好ましい。
【0030】
[天板34]
コンテナタワー10は、天板34を有する。天板34は、側板33を架け渡すように設けられており、棚板41の上部に設けられている。天板34には、ゴム、ペーパーなど頻繁に使用する道具を配置することができる。天板34は、手前方向に傾斜していることが好ましい。すなわち、奥行方向に向かって上り傾斜を有することが好ましい。傾斜は、底板31と水平方向と、天板34とがなす角度θ2で表すことができる。この角度θ2は、10~25°程度とすることが好ましく、15°以上や20°以上とすることがより好ましい。特に、22°とすることが好ましい。天板34が傾斜することで、正面から天板34上に配置したものの容易な取り出しや、片付けができる。天板34の手前側には、天板上に置いたものが滑り落ちたりしないように、受板52を設けることが好ましい。
【0031】
天板34には、ゴムをかけておくための棒や、ゴムを収容しておくための箱などを設けることができる。また、天板34には、パーマの施術時に用いるペーパーを抑えることができる構造を設けることが好ましい。これらの構造により、パーマ施術時に用いるペーパーが、エアコンや人が通り過ぎたときの風などで吹き飛ぶことを防止できる。ペーパーを抑える構造としては、板バネで挟むものや、孔にコーム(櫛)を挿し込んでコームで抑えるものなどを用いることができる。このように、天板34は、輪ゴムの収容部を有するものとすることが好ましい。また、天板34は、ペーパーの留め部を有することが好ましい。
【0032】
[持手部51]
コンテナタワー10は、持手部51を有する。持手部51は、天板34よりも上部に設けることが好ましい。持手部51は、左右の側板34に取り付け側板34を架け渡す棒状のものとして設けられている。この持手部51を持つことで、店内でもコンテナタワー10の持ち運びが行いやすい。
【0033】
また、コンテナタワー10は、正面視や側面視したときに、上段よりも下段の方が、幅が広いものとしてもよい。すなわち、末広がり状とすることが好ましい。下段の方が、幅が広いものとすることで、重心が安定し、かつ、パーマロッド21~23を視認しやすいものとなる。
【0034】
[背面側]
コンテナタワー10は、背板34の奥側に、すなわち、背面側に、収容部を設けることもできる。例えば、薬液容器の収容用のカゴや、コーム、ピンなどの収容部や、これらをかけておくためのピン、クリップなどを設けることができる。
【0035】
コンテナタワー10は、幅15cm~60cmとすることが好ましい。幅は、20~50cmや、25~40cm程度としてもよい。また、高さ20cm~80cmとすることが好ましい。高さは、30~60cmや、40~50cmとしてもよい。また、奥行15cm~60cmであることが好ましい。奥行きは、20~50cmや、22~40cmとしてもよい。これらの幅、高さ、奥行は、コンテナタワー10の最も大きいところとする。このような大きさとすることで、台6(ワゴン)の上に置きやすく、持ち運びもしやすいものとなる。
【0036】
本発明に係るコンテナタワーは、意匠性にも優れたものとすることができる。従来のパーマロッドの収納は、ワゴン上のものであり工業的な構造のものが多かった。一方、本発明のコンテナタワーは、正面視したときも、パーマロッドが整列されたものとなっており、パーマロッドのショーケース的なものや、オブジェ的なものとしても利用できる。また、コンテナタワーの形など自由にデザインできるので製品としての付加価値を高められる。また、パーマロッドを高さ方向にも配置するため、目に留まりやすく、カラフルなパーマロッドが審美的にも優れたものとなる。よって、美容師や顧客にもその審美性により興味を惹起できる。
【0037】
図4図5の製造例に係る像である。図4(a)は、コンテナタワーを斜視したものであり、上段の棚板にコンテナを取り換えのために抜き出した状態である。図4(b)は、コンテナタワーを斜視したものであり、コンテナをすべての棚板に置いた状態である。図4(c)は、図4(b)と他の向きから斜視した像であり、台の上に薬液を置いた状態である。図4(d)は、背面側の斜視図である。なお、図4(d)は、背面側は開放したものとしているが、このように開放することで軽量化してもよい。図4(e)は、図4(d)のコンテナタワーを一部変形したもので、背板を備えるものである。このように、背面側に背板や、収容用の容器等を配置して、ピンやクリップ、薬液などの収容部等として利用してもよい。
【0038】
例えば、この図4~5に示すコンテナタワーは、幅約25cm、高さ約45cm、底板の奥行約23cmとして設計されている。棚板の傾斜は奥行方向に向かって下り傾斜で、角度θ1は22°としている。また、天板は手前側に向かって下り傾斜、すなわち奥行方向に向かって上り傾斜で、角度θ2は22°としている。各コンテナは、棚板に収容できるように、各収容部の幅が約8cm、奥行・高さが約8cmで、3つの収容部が連接したもので一行の幅は約24cmである。
【0039】
図5は、天板34上の構成の使用状態などを詳しく説明するための図である。図5(a)は、天板34上の、容器71に輪ゴム53を収容し、ペーパー72をそのまま置いた状態である。図5(b)は、ペーパーを抑えた状態を示す図である。図5(c)は、筒状部54の拡大図である。筒状部54は、板バネ541に取り付けられ、ネジ542で天板34に固定されている。図5(b)に示すように、筒状部54の孔に櫛73の棒状の把持部を挿入した状態で、櫛73の重さや、板バネ541の弾性力により天板34に押し付けるようにペーパー72を抑える構造とすることができる。
【産業上の利用可能性】
【0040】
本発明のコンテナタワーは、美容のパーマなどに利用することができ、産業上有用である。
【符号の説明】
【0041】
10 コンテナタワー
2 コンテナ
21~23 パーマロッド
31 底板
32 背板
33 側板
34 天板
41 棚板
42 受板
51 持手部
52 受板
53 容器
54 筒状部
6 台
71 輪ゴム
72 ペーパー
73 櫛
図1
図2
図3
図4
図5
図6