(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022140185
(43)【公開日】2022-09-26
(54)【発明の名称】チャック付き袋開封のためのシール
(51)【国際特許分類】
B65D 33/00 20060101AFI20220915BHJP
B65D 33/25 20060101ALI20220915BHJP
B65D 75/58 20060101ALI20220915BHJP
【FI】
B65D33/00 C
B65D33/25 A
B65D75/58
【審査請求】未請求
【請求項の数】2
【出願形態】書面
(21)【出願番号】P 2021075401
(22)【出願日】2021-03-11
(71)【出願人】
【識別番号】301038667
【氏名又は名称】今川 達治
(72)【発明者】
【氏名】今川 達治
【テーマコード(参考)】
3E064
3E067
【Fターム(参考)】
3E064BA16
3E064BA21
3E064EA30
3E064HM01
3E064HN12
3E064HP10
3E067BA12A
3E067BB11A
3E067BB14A
3E067EA23
3E067EB13
3E067EB15
3E067EB17
3E067EE59
3E067FA01
3E067FB07
3E067FC01
3E067GD08
(57)【要約】
【課題】 従来チャック付き袋を開封する困難の1つは、チャックが強力に咬合されて直角方向から開離するのに相当の力を要している事と、第2に袋の切り取り線がキッチリ切り揃えられ且つ密着されて指で切り口を開くのに相当の手間と時間を要している事で、この困難を解消することを課題とする。
【解決手段】 本発明においては、梃子の理により少ない力で開封するものであり、硬質材によるテコ小片を単独で、又はシールに接着したテコ小片がチャックテープに直角に交叉しその先端がチャックテープの下方少量突出した位置で袋の外側面に接着し、テコ小片の上方又は該シール上方を延長した部分をつまみ部として、前記の問題を同時に解決するものである
【選択図】
図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
硬質合成樹脂又は金属によるテコ小片をチャック付き袋の中央外側面に貼付するが、その位置は該テコ小片がチャックテープを直角に交叉し、その先端が該チャックテープの下方少量突出した位置に対応する如く貼付し、又前記テコ小片の上方を延長して袋の切り取り線を超えた部位を横外側に曲折してつまみ部を形成した、チャック付き袋を容易に開封するため、袋の外側面に貼付したテコ小片。
【請求項2】
硬質合成樹脂又は金属によるテコ小片をシール内面の中央縦位置に接着し、該シールを袋の外側面の中央縦位置に接着するが、その位置は前記テコ小片が前記チャックテープを直角に交叉し、該テコ小片の先端がチャックテープの下方少量突出した位置に対応する如く貼付し、又該シールの上方を延長して袋の切り取り線を越えた部位の中間においても折り返し、袋の切り口の内側に接着してその折り返し部をつまみ部に形成した、「請求項1」記載のチャック付き袋を容易に開封するためのシール。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
チャック付き袋を開封するために、密着している切口を容易に開き、強力に咬合されたチャックを軽い力で容易に開離するためのシールに関する。
【背景技術】
【0002】
チャック付き袋を開封するのに現状において困難を要している問題の1っはチャックが強力に咬合されて、チャックテープの直角方向から引っ張り開離するのに相当の力を要しているのが現状である。2つ目には切り取り線でカツトされた切口がキッチリ切り揃えられて密着されていることから、切口を開くのに困難と時間を要している事である。
【発明の概要】
。
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
前記の背景事情に対して強力に咬合されたチャックを少ない力で開離すると共に、切り取り線で切り揃え密着している切り取り口を容易に開くことを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0004】
前記課題を解決するため本発明においては、梃子の原理によって少ない力でチャックを開離する為に、硬質の合成樹脂または金属による長尺小片(以下テコ小片と呼称する)をもって、チャックテープを直角に交叉し且つ該テコ小片の先端が前記チャックテープの下方少量突出した位置に定位する如く、袋の外側面に接着する事を基本とし、当該テコ小片を持って両側に開く時には梃子の理によって少ない力で軽くチャックを開離する事ができる.
【0005】
更に前述の袋の切口を容易に開くために、袋に貼付された前記テコ小片を上方に延長して袋の上端より突出した部分を横に曲折してつまみ部を形成し、該つまみ部を持って容易に開くことを可能とする。
【0006】
上記の基本構造に対してより実用に適したものとして,前記テコ小片をシールの内側中央縦位置に貼付し、当該テコ小片が前記チャックテープを直角に交叉し、その先端がチャックテープの下方少量突出した位置に定位する如く該シールを袋の外側面に貼付する。かくの如く構成することで、シールに貼付されたテコ小片を持って少量の力で容易にチャックを開離する事が出来る。
【0007】
当該シールにおいても、前述の袋の切口を容易に開くために、当該シールを上方に延長して、袋の上端を突出した部分の中間において折り返し、袋の上端の内側に被着してつまみ部を形成し、該つまみ部を持って開く時は容易に切口を開くことが出来る。
【0008】
前記テコ小片の幅は狭いほど少ない力ですむことが実証されている事から、最適な幅が選択される。
【発明の効果】
【0009】
前述の第1の困難の課題である強力に咬合されたチャックに対して,本発明においては、梃子の理を利用してテコ小片又はシールに貼付したテコ小片をチャックテープと直角に交叉し、その先端がチャックテープを下方に少量突出した位置に定位する如く接着する事で、該テコ小片を持って開く時には従来の困難さに比して軽快に開封出来る効果は大きい。
【0010】
前述の開封の困難の1つの切り取り線の切口が密着されて指で開くのに困難と時間を要している事に対して、本発明においては、前記テコ小片又はテコ小片を貼付したシールの上部を延長してつまみ部を形成し、指を持って切口を開く事なくつまみ部を持って開くことで軽快に開口出来る事は従来の困難さに比し有効である。
【0011】
チャック付き袋の開封に通常困難していろいろ工夫されているが、、本発明になる構造は外面にシールを貼る簡単な方法で完結することは経済的にも有効である。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【
図1】 A テコ小片を貼付した袋の平面図 B a―aにおける断面図
【
図2】 C テコ小片を接着したシールを貼付した袋の平面図 D b-bにおける断面図
【発明を実施すための形態】
【0013】
本発明の主要な構成要素はテコ小片をチャックテープに直角に交叉し、その下端が前記チャックテープの下方少量突出した位置において袋の外側面に貼付する事で成る
【0014】
。硬質の合成樹脂または金属による長尺小片をテコ小片として、袋の外側面に貼付するが、その位置は当該テコ小片がチャックテープを直角に交叉し、その先端が前記チャックテープの下方少量突出した位置に定位する如く貼付し、当該テコ小片を持って開くときは梃子の理によって軽くチャックを開離することが出来る。
【0015】
更に袋の切口を容易に開口する為に、前記テコ小片の上端を上方に延長し、袋の切り取り線より上方に突出した上部を横に曲折してつまみ部を形成し、該つまみ部を持って開くことで袋の切口を持たずに容易に開口することが可能である。
【0016】
テコ小片を単独で袋に貼付する前記の構造をより実用に適合したものとして、前記テコ小片をシール面の内側中央縦位置に貼付し、該テコ小片が前記同様チャックテープを直角に交叉し、その先端がチャックテープの下方少量突出した位置に定位する如く当該シールを袋の外側面に貼付し、シールに貼付された前記テコ小片を持って開くことにより、梃子の理により容易にチャックを開離することが出来る。
【0017】
上記のテコ小片を接着したシールにおいても、袋の切口を容易に開口する為に、前記シールの上方を延長して袋の切り取り線より上方に突出した部分の中間において折り返し、袋の先端の内側に接着してつまみ部を形成し、該つまみ部を持って開く時は、指により切り口を開く困難なく容易に開口することが可能である。
【符号の説明】
【0018】
1・11 チャック付き袋
2・12 チャックテープ
3・13 切り取り線
4・14 テコ小片
5 シール
6・16 つまみ部