(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022140196
(43)【公開日】2022-09-26
(54)【発明の名称】衛生マスク
(51)【国際特許分類】
A41D 13/11 20060101AFI20220915BHJP
A62B 18/02 20060101ALI20220915BHJP
【FI】
A41D13/11 Z
A62B18/02 C
A41D13/11 M
【審査請求】未請求
【請求項の数】4
【出願形態】書面
(21)【出願番号】P 2021076797
(22)【出願日】2021-03-12
(71)【出願人】
【識別番号】504271434
【氏名又は名称】株式会社スズセン
(72)【発明者】
【氏名】鈴木 孝昌
【テーマコード(参考)】
2E185
【Fターム(参考)】
2E185AA07
2E185BA20
2E185CC32
(57)【要約】
【課題】多層構造で構成された不織布マスクに外層に特殊撥水加工を施した不織布を使用し、f層は光触媒加工を施し水分を保持する不織布を使用、j口元面はi外層面と同様な不織布で構成され、インフルエンザ等のウイルスの不活性化、細菌、花粉、匂いの分子を分解する機能を持たせたことを特徴とした不織布マスクを提供すること、さらに使用時に水等を含ませることで水の気化熱を利用し暑い時期などに快適さを提供する。
【解決手段】市販されている衛生不織布マスク、またそれと同等な使い捨てマスクは水分を含ませて使用するような方法は用いておらず、本考案はそれを解決することが出来るよう使用時に水分を含ませる構造で気化熱を利用し、暑い時期などに快適さを提供できるようにし更にインフルエンザ等のウイルスの不活性化、細菌、花粉、匂いの分子を分解する光触媒機能が発揮できる薬剤を多層構造のf層不織布に適量パディングし、完成させる不織布マスクである。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
衛生マスク本体部は、少なくとも3層構造とし、該衛生マスク本体部の両面側の外層に挟まれた中間層には水分を含ませたことを特徴とする衛生マスク。
【請求項2】
前記マスク本体部の外層に特殊撥水加工を施した不織布を使用し、前記中層は光触媒加工を施し水分を保持する不織布を使用したことを特徴する請求項1に記載の衛生マスク。
【請求項3】
前記多層構造のいずれかの層に活性炭不織布を使用することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の衛生マスク。
【請求項4】
前記多層構造の各層又はいずれかの層をメルトブローとすることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の衛生マスク。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本考案は、不織布を使用し、かつ、多層構造とした衛生マスクに関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来衛生マスクは、その使用目的により常に衛生上の管理が必要であり、清潔さが求められ、中でも布マスクなどよりメルトブローの層を有する使い捨ての不織布マスクは利用度が高い。
【0003】
衛生マスクは、素材により多種多様に構成され製品化されているが、主には季節による花粉症またインフルエンザなど各種感性症から体を保護することを目的とされ、また各業種の作業における防塵用としても使用されている。
【0004】
近年暑い時期には布製のマスク、またウレタンなどの素材を使用した水等を含ませ使用するものも製品化されている。
【0005】
従来から市販されている衛生不織布マスク、またそれと同等な使い捨てマスクは水等を含ませて使用するような使用方法は用いておらず暑い時期には蒸れ、息苦しさなどの不快な症状を避けることが出来ず、使用者が増えるほど前述に記載する様な不快感を抱く人々が増える。
【0006】
特に昨年から新型ウイルスが全世界に感染拡大し、また常に飛沫防止、ウイルスの感染を防ぐマスクは日常生活に欠かせないものとなっており使用者が増えるほど前述に記載する不快感を抱く人々が増加する。
【0007】
さらに毎年、暑い時期に多発する熱中症はマスクを装着することで増加しまた汗をかくことでの肌荒れ、かぶれ、アレルギー疾患者がひどくなり医療機関で診察を受けなければならない状況になると医療機関の負担がさらに大きくなる、また通院による感染防止から見ても、必要とされるマスクであり、更に通院による感染防止から見ても、本考案が解決しようとする課題である。
【先行技術文献】
【特許文献1】特開2010-201140
【特許文献2】実登第3129053号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明は、
図1本体aを有する長方形状で中心に折込部cを有し、
図2に示すA-A´断面図のd、e、f、g、hの5層からなる多層構造で構成しf層に水等を含ませる、暑い時期に水等を含ませることにより装着時に使用者の快適さを保ち、また何人にも使用できるように前述の折込部cを有すことでフリーサイズの機能を持つ構造の不織布マスクであり、請求項1に記載の発明である。
【0009】
図2に示すように多層の構造で構成されているがその特徴は水等を含ませた層にj口元面にg、h層を設け、f層に含ませた水等が直接肌に触れ濡れることでの不快感をさけるために撥水性を持たせた不織布を使用することを特徴としている。
【0010】
請求項2に係るマスクは多層構造でf層を挟むi外層面のd、e層は特殊撥水加工を施した不織布を使用し、f層は光触媒加工を施し水分を保持する不織布を使用、j口元面のg、h層はi外層面のd、e層と同様な不織布で構成され、インフルエンザ等のウイルスの不活性化、細菌、花粉、匂いの分子を分解する機能を持たせたことを特徴とする請求項1に記載のマスク。
【0011】
また請求項3は暑い時期に発生する熱中症の予防効果を有し、肌に適度な保湿と気化熱による冷却効果を保持することで熱中症の予防また対策として有効であり請求項1、請求項2の特徴を持つ記載のマスク。
【0012】
請求項4はマスクf層に水等を含ませることで吸着した不織布の水等がフィルター効果を有しさらに請求項2に記載の光触媒加工と合わせ、インフルエンザ等ウイルスの不活性化、細菌、花粉、匂いの分子を分解する機能を増幅させる。
【0013】
請求項5に記載は何回も水を含ませ使用することが出来、暑い日も快適さを保つ出来ることを特徴とする請求項1、2、3、4に記載のマスク。
【0014】
請求項6は請求項2に係るマスクを構成している多層構造にインフルエンザ等のウイルス、細菌、花粉、匂いの分子の通過を防止しマスクの性能を高めるためのメルトブローをe層、g層のいずれかに変更し多層で構成した請求項1~5に記載のマスク。
【発明の効果】
【0009】
現在、新型ウイルスの感染拡大や暑い時期の熱中症、秋から冬にかけてのインフルエンザの流行などで、日常マスクは欠かせないものになっているマスクの使用者が増えるほど不快感を抱く人々が増える、肌荒れ、かぶれ、アレルギー疾患者がひどくなり医療機関で診察を受けなければならない状況になると、医療機関の負担がさらに大きくなる。また通院による感染防止から見ても、本考案が解決しようとする課題でその効果は期待できる。
【0010】
繰り返し水分を補充すると同時に水洗い出来、口元の衛生管理においても有効である。
【図面の簡単な説明】
【0011】