(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022014118
(43)【公開日】2022-01-19
(54)【発明の名称】ランドセル及びランドセル用の収容室仕切り具
(51)【国際特許分類】
A45F 3/04 20060101AFI20220112BHJP
【FI】
A45F3/04 400R
【審査請求】未請求
【請求項の数】6
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2020116289
(22)【出願日】2020-07-06
(71)【出願人】
【識別番号】591091021
【氏名又は名称】株式会社ハシモトBaggage
(74)【代理人】
【識別番号】100095430
【弁理士】
【氏名又は名称】廣澤 勲
(72)【発明者】
【氏名】橋本 昌樹
(72)【発明者】
【氏名】安井 紘一
【テーマコード(参考)】
3B045
【Fターム(参考)】
3B045AA24
3B045DA23
3B045DA42
3B045DA43
3B045EA06
3B045FC04
3B045KA02
3B045KB03
(57)【要約】
【課題】児童が既に使用しているランドセルにも適用可能で、薄形情報処理機器を容易且つ安定に収納することができるランドセル及びランドセル用の収容室仕切り具を提供する。
【解決手段】収容室仕切り具14は、背面30b側に収納凹部32を有した板状本体30と、板状本体30の前面30aの一端辺からL字状に交差する方向に延設された補助板34とを備える。補助板34と板状本体30との境界部42には、補助板34及び板状本体30の交差角が変化した時に、当該交差角をもとの角度に戻そうとする弾発力を発生させるバネ性を有する。ランドセル本体12の収容室18の中にセットされた状態で、補助板34の下面が収容室18の底板28に当接し、補助板34の周縁部が収容室18を囲む側板に係止されて横方向に位置決めされる。板状本体30は、背面30bが背板16に当接又は近接対向し、収容凹部32が背板16で閉じられた状態に保持される。
【選択図】
図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
有底角筒状の収容室を有し、前記収容室の上端開口部が蓋部材により開閉されるランドセル本体と、前記上端開口部を通じて前記収容室の中に出し入れ可能な収容室仕切り具とを備え、
前記収容室仕切り具は、背面に薄形情報処理機器を収納可能な収納凹部を有した板状本体と、前記板状本体の前面の一端辺から、前記板状本体に対してL字状に交差する方向に延設された補助板とを備え、前記補助板と前記板状本体との境界部には、外力を受けて前記補助板及び前記板状本体の交差角が変化した時に、当該交差角をもとの角度に戻そうとする弾発力を発生させるバネ性が付与されており、
前記収容室仕切り具が前記ランドセル本体の前記収容室の中にセットされ、前記収容凹部の中に前記薄形情報処理機器が収納された状態で、前記補助板の下面が前記収容室の底板に当接し、前記補助板の周縁部が前記収容室を囲む側板に係止されて横方向に位置決めされ、前記板状本体の背面が前記収容室の一側板に当接又は近接対向し、前記板状本体の背面を前記収容室の前記一側面から離間させようとする外力が作用すると、当該外力が、前記境界部に発生する前記弾発力によって吸収され、前記収容凹部が前記収容室の前記一側面で閉じられた状態に保持されることを特徴とするランドセル。
【請求項2】
前記収容室の前記一側板は、使用者の背中に当接する背板である請求項1又は2記載のランドセル。
【請求項3】
ランドセル本体が有する有底角筒状の収容室の中に、前記収容室の上端開口部を通じて出し入れ可能なランドセル用の収容室仕切り具であって、
背面側に薄形情報処理機器を収納可能な収納凹部を有した板状本体と、前記板状本体の前面の一端辺から、前記板状本体に対してL字状に交差する方向に延設された補助板とを備え、前記補助板と前記板状本体との境界部には、外力を受けて前記補助板及び前記板状本体の交差角が変化した時に、当該交差角をもとの角度に戻そうとする弾発力を発生させるバネ性が付与されており、
前記ランドセル本体の前記収容室の中にセットされ、前記収容凹部の中に前記薄形情報処理機器が収納された状態で、前記補助板の下面が前記収容室の底板に当接し、前記補助板の周縁部が前記収容室を囲む側板に係止されて横方向に位置決めされ、前記板状本体の背面が前記収容室の一側板に当接又は近接対向し、前記板状本体の背面を前記収容室の前記一側面から離間させようとする外力が作用すると、当該外力が、前記境界部に発生する前記弾発力によって吸収され、前記収容凹部が前記収容室の前記一側面で閉じられた状態に保持されることを特徴とするランドセル用の収容室仕切り具。
【請求項4】
前記収納凹部の内面に、収納された前記薄形情報処理機器を保護するための緩衝部材が取り付けられている請求項3記載のランドセル用の収容室仕切り具。
【請求項5】
前記板状本体は、平板部と前記平板部の周縁部に立設された側板部とを有し、前記側板部で囲まれた内側が、前記収納凹部になっており、
前記平板部及び前記補助板は合成樹脂材で一体に形成され、前記境界部のバネ性は、前記合成樹脂材の可撓性により付与されている請求項3又は4記載のランドセル用の収容室仕切り具。
【請求項6】
前記板状本体と前記補助板とが可撓性を有した板材を介して連続しており、前記境界部のバネ性は、当該板材の可撓性により付与されている請求項3又は4記載のランドセル用の収容室仕切り具。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、薄形情報処理機器を収納できるランドセル及びランドセル用の収容室仕切り具に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、小学校等でICTを活用した教育が積極的に行われるようになり、児童がタブレット端末やノート型パソコン等の薄形情報処理機器を持ち運ぶ機会が増えてきた。そのため、薄形情報処理機器を安定に収納できるランドセルが求められている。
【0003】
従来、例えば特許文献1に開示されているように、ランドセル本体の主収容室の背板の側に、袋状の収納ポケットを取り付けた機器収納室が設けられたランドセルがあった。また、特許文献2に開示されているように、薄形情報処理機器が収納される内部ケースと、内部ケースを出し入れ可能な収容空間を有するランドセル本体とで構成され、内部ケースをランドセル本体に固定するため、ランドセル本体の内側に固定具(磁石)を設け、内部ケースに、当該固定具に対して固定される被固定具(磁石)を設けたランドセルがあった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】実用新案登録第3223829号公報
【特許文献2】実用新案登録第3223114号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1に開示されたランドセルは、機器収納室を固定的に設置する構成なので、薄形情報処理機器を持ち運ぶ必要がない時は、機器収納室のスペースが無駄になり、多くの教科書やノート等を持ち運ぶことができなくなる。
【0006】
また、特許文献1,2に開示されたランドセルは、普通のランドセルからの変更点が多いので、児童が既に使用している普通のランドセルを改造して製作することは困難である。したがって、多くの児童(例えば小学2~6年生の子供)は、薄形情報処理機器を一旦別の収用部材に入れて既存のランドセルに収容するか、そのままランドセルに入れて持ち運ぶことになり、不便であるとともに、そのままランドセルに入れる場合、不安定で薄形情報処理機器が破損したり、不用意に飛び出したりする恐れもある。
【0007】
本発明は、上記背景技術に鑑みて成されたものであり、児童が既に使用しているランドセルにも適用可能で、薄形情報処理機器を容易且つ安定に収納することができるランドセル及びランドセル用の収容室仕切り具を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
この発明は、有底角筒状の収容室を有し、前記収容室の上端開口部が蓋部材により開閉されるランドセル本体と、前記上端開口部を通じて前記収容室の中に出し入れ可能な収容室仕切り具とを備え、
前記収容室仕切り具は、背面に薄形情報処理機器を収納可能な収納凹部を有した板状本体と、前記板状本体の前面の一端辺から、前記板状本体に対してL字状に交差する方向に延設された補助板とを備え、前記補助板と前記板状本体との境界部には、外力を受けて前記補助板及び前記板状本体の交差角が変化した時に、当該交差角をもとの角度に戻そうとする弾発力を発生させるバネ性が付与されており、
前記収容室仕切り具が前記ランドセル本体の前記収容室の中にセットされ、前記収容凹部の中に前記薄形情報処理機器が収納された状態で、前記補助板の下面が前記収容室の底板に当接し、前記補助板の周縁部が前記収容室を囲む側板に係止されて横方向に位置決めされ、前記板状本体の背面が前記収容室の一側板に当接又は近接対向し、前記板状本体の背面を前記収容室の前記一側面から離間させようとする外力が作用すると、当該外力が、前記境界部に発生する前記弾発力によって吸収され、前記収容凹部が前記収容室の前記一側面で閉じられた状態に保持されるランドセルである。前記収容室の前記一側板は、使用者の背中に当接する背板であることが好ましい。
【0009】
また、この発明は、ランドセル本体が有する有底角筒状の収容室の中に、前記収容室の上端開口部を通じて出し入れ可能なランドセル用の収容室仕切り具であって、背面側に薄形情報処理機器を収納可能な収納凹部を有した板状本体と、前記板状本体の前面の一端辺から、前記板状本体に対してL字状に交差する方向に延設された補助板とを備え、前記補助板と前記板状本体との境界部には、外力を受けて前記補助板及び前記板状本体の交差角が変化した時に、当該交差角をもとの角度に戻そうとする弾発力を発生させるバネ性が付与されており、
前記ランドセル本体の前記収容室の中にセットされ、前記収容凹部の中に前記薄形情報処理機器が収納された状態で、前記補助板の下面が前記収容室の底板に当接し、前記補助板の周縁部が前記収容室を囲む側板に係止されて横方向に位置決めされ、前記板状本体の背面が前記収容室の一側板に当接又は近接対向し、前記板状本体の背面を前記収容室の前記一側面から離間させようとする外力が作用すると、当該外力が、前記境界部に発生する前記弾発力によって吸収され、前記収容凹部が前記収容室の前記一側面で閉じられた状態に保持されるランドセル用の収容室仕切り具である。
【0010】
前記収納凹部の内面に、収納された前記薄形情報処理機器を保護するための緩衝部材が取り付けられていることが好ましい。また、前記板状本体は、平板部と前記平板部の周縁部に立設された側板部とを有し、前記側板部で囲まれた内側が、前記収納凹部になっており、前記平板部及び前記補助板は合成樹脂材で一体に形成され、前記境界部のバネ性は、前記合成樹脂材の可撓性により付与されている構成にすることができる。あるいは、前記板状本体と前記補助板とが可撓性を有した板材を介して連続しており、前記境界部のバネ性は、当該板材の可撓性により付与されている構成にすることができる。
【発明の効果】
【0011】
この発明のランドセルは、ランドセル本体とシンプルな構造の収容室仕切り具とを組み合わせたものであり、ランドセル本体の収容室の中に、タブレット端末等の薄形情報処理機器を容易に収納することができる。また、薄形情報端末装置は、収容室仕切り具の収納凹部の中に収容され、収容室の一側板でしっかり閉鎖された状態で安定に保持されるので、児童がランドセルを背負って運動したり、ランドセルを多少乱雑に扱ったりしても、薄形情報端末装置が安全に保護される。また、児童が薄形情報処理機器を持ち運ばない時は、収容室仕切り具を取り外すことによって、収容室全体を広く使うことができる。
【0012】
また、本発明のランドセル用の収容室仕切り具は、安価に提供することができ、児童が既に使用している普通のランドセルにも適用できるので、普及させやすいものである。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【
図1】この発明のランドセル及びランドセル用の収容室仕切り具の一実施形態を示す図であって、ランドセル本体の収容室の中に内部仕切り部材をセットして、蓋部材を閉じた状態を示す斜視図である。
【
図2】ランドセル本体の蓋部材を開き、収容室から内部仕切り部材を取り出した状態を示す斜視図である。
【
図3】収容室仕切り具を前面側から見た斜視図(a)、背面側から見た斜視図(b)である。
【
図4】ランドセル本体の収容室の中に薄形情報処理機器を収納する時の操作を順に示す縦断面図(a)、(b)である。
【
図5】ランドセル本体の収容室の中に薄形情報処理機器を収納する時の操作を順に示す縦断面図(a)、(b)である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、この発明のランドセルの一実施形態について、図面に基づいて説明する。この実施形態のランドセル10は、
図1、
図2に示すように、ランドセル本体12と収容室仕切り具14とで構成されている。収容室仕切り具14は、この発明のランドセル用の収容室仕切り具の一実施形態である。
【0015】
ランドセル本体12は、広く使用されている普通のランドセルであり、背板16の側から順番に、収容室18(大マチ)、補助収容室20(小マチ)、前段ポケット22が設けられ、背板16の外面に背負いベルト24が取り付けられている。背板16の上端には、収容室18、補助収容室20及び前段ポケット22の上端部及び前段ポケット22の前面を覆う略矩形の蓋部材26が延設され、蓋部材26の先端部の金具(図示せず)が、収容室18の底板28の外面の金具(図示せず)に着脱できるようになっている。収容室18は、有底角筒状に形成され、上端開口部18aから教科書やノート等を入れることができ、A4サイズ程の薄形情報処理機器UKも収容できる大きさを有している。
【0016】
収容室仕切り具14は、背面30bに薄形情報処理機器UKを収納可能な収納凹部32を有した板状本体30と、板状本体30の前面30aの一端辺から、板状本体30に対してL字状に交差する方向に延設された補助板34とを備えている。収容室仕切り具14は、収容室18の中に、上端開口部18aを通じて出し入れ可能な大きさで、板状本体30及び補助板34が合成樹脂材で一体に形成されている。
【0017】
板状本体30は、
図3(a)、(b)に示すように、平坦な略長方形の平板部36と、平板部36の縁部を周回するように一様な高さに立設された側板部38とを有し、側板部38で囲まれた内側が収納凹部32になっている。側板部38の内面には、スポンジ等の緩衝部材40が取り付けられている。平板部36の大きさは、背板16の大きさよりも僅かに小さい。補助板34は、平板部36に連続する平坦な略長方形の板で、大きさは、収容室18の底板28の大きさよりも僅かに小さい。
【0018】
板状本体30の側板部38は、板状本体30と補助板34との境界部42の位置に設けた切り欠き44によって分割されている。つまり、境界部42は、切り欠き44の先端に位置する肉薄の部分であり、合成樹脂材の可撓性により、所定強さのバネ性が付与されている。したがって、外力を受けて補助板34及び板状本体30の交差角が変化すると、境界部42に、当該交差角をもとの角度に戻そうとする弾発力が発生する。
【0019】
図4、
図5は、ランドセル本体12の収容室18の中に薄形情報処理機器UKを収納する時の操作の一例を示している。まず、
図4(a)に示すように、収容室仕切り具14を上端開口部18aから差し込み、収容室18の中にセットする。この状態で、収容室仕切り具14は、補助板34の下面が収容室18の底板28に当接し、補助板34の周縁部が収容室18を囲む側板に係止されて横方向に位置決めされ、板状本体30の背面が、収容室の一側板である背板16に当接又は近接対向する。なお、背板16は、背板本体16aの外面側に、使用者の背中に対する緩衝用のクッション材16bを設けた構造になっている。
【0020】
次に、
図4(b)に示すように、板状本体30の上端部に指を掛けて前方向に傾ける操作を行う。板状本体30の基端部(境界部42)には上記のバネ性が付与されているので、板状本体30を無理なく傾けることができる。そして、板状本体30と背板16との間にできた隙間から薄形情報処理機器UKを差し込んで、収納凹部32の中に入れる。
【0021】
収納凹部32の中に薄形情報処理機器UKを入れると、板状本体30を傾ける操作を止めて指を離す。すると、板状本体30は、境界部42に発生する弾発力、つまり板状本体30及び補助板42の交差角をもとの角度に戻そうとする弾発力によって背板16の方向に付勢され、
図5(a)に示すように、背板16に当接又は近接配置された状態に自動的に復帰し、収容凹部32が背板16で閉じられた状態になる。その後、板状本体30に対して、板状本体30を背板16から離間させようとする外力(薄形情報処理機器UKが板状本体30を押圧する力)が作用しても、境界部42に発生する弾発力によって吸収され、収容凹部32が背板16で閉じられた状態に保持される。
【0022】
後は、
図5(b)に示すように、収容室18の中の残りの空間に、教科書やノード等の必要な物品BPを入れて蓋部材26を閉じると、薄形情報処理機器UK及び物品BPを収容する作業が終了する。
【0023】
以上説明したように、ランドセル10は、ランドセル本体12とシンプルな構造の収容室仕切り具14とを組み合わせたものであり、ランドセル本体12の収容室18の中に、薄形情報処理機器UKを容易に収納することができる。また、薄形情報端末装置UKは、収容室仕切り具14の収納凹部32の中に収容され、背板16でしっかり閉鎖された状態で安定に保持されるので、児童がランドセル10を背負って運動したり、ランドセル10を多少乱雑に扱ったりしても、薄形情報端末装置UKが安全に保護される。また、児童が薄形情報処理機器UKを持ち運ばない時は、収容室仕切り具14を取り外すことによって、収容室18全体を広く使うことができる。
【0024】
また、収容室仕切り具14は、児童が既に使用している普通のランドセルにも適用できるので、児童がランドセルを買い替える必要がなく、普及させやすいものである。
【0025】
その他、ランドセル10は、薄形情報処理機器UKをランドセル本体12の背板16側に寄せて収容する構造なので、薄形情報処理機器UKの重心が児童の背中に近くなり、非常に背負いやすい。また、背板16は、型崩れしにくく、背負いベルト24やクッション材16bがあって外的衝撃を受けにくい部分なので、薄形情報処理機器UKを保護するのに適している。
【0026】
なお、本発明のランドセル及びランドセル用の収容室仕切り具は、上記実施形態に限定されるものではない。例えば、収容室仕切り具が有する板状本体のサイズは、薄形情報処理機器が収容可能であれば、もっと小さくすることができる。また、補助板のサイズは、ランドセル本体の収容室の底板のサイズに合わせて設定すればよく、収容室の中にセットされた状態で、補助板の周縁部が収容室を囲む側板に係止され、横方向に位置決めされるように設定する。
【0027】
上記の収容室仕切り具14は、緩衝部材40を収容凹部32の内面の一部だけ(側板部38の内面だけ)に取り付けているが、内面全体に取り付けてもよい。また、緩衝部材は、必要に応じて省略してもよい。
【0028】
上記の収容室仕切り具14は、板状本体及び補助板が合成樹脂材で一体に形成されているが、金属等の他の材料で製作してもよい。この場合、板状本体及び補助板を金属等で別々に製作した後、板状本体と補助板との境界部にバネ性を付与するため、可撓性を有した板材(例えば、ステンレス板や合成樹脂板等)を介して接続するとよい。あるいは、板状本体及び補助板の端部を相互に軸着し、交差角がほぼ直角になるように、ねじりコイルばね等の弾性体で付勢する構造にしてもよい。
【符号の説明】
【0029】
10 ランドセル
12 ランドセル本体
14 収容室仕切り具
16 背板(収容室の一側板)
18 収容室
18a上端開口部
28 底板
30 板状本体
30a 前面
30b 背面
32 収納凹部
34 補助板
36 平板部(板状本体)
38 側板部(板状本体)
40 緩衝部材
42 境界部