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特開2022-141207活動記録システム、サーバ装置、活動記録サービス提供方法、及びプログラム
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022141207
(43)【公開日】2022-09-29
(54)【発明の名称】活動記録システム、サーバ装置、活動記録サービス提供方法、及びプログラム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 50/20 20120101AFI20220921BHJP
【FI】
G06Q50/20
【審査請求】未請求
【請求項の数】15
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021041417
(22)【出願日】2021-03-15
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用申請有り (1)掲載日 :令和3年1月21日 掲載アドレス:http://www.cedep.p.u-tokyo.ac.jp/event/22712/ 掲載名:発達保育実践政策学センター お知らせ・イベント情報 2021年2月16日(火)オンラインシンポジウム「非認知ってなに?なんで大切なの?どう育てるの?―子育て・保育・教育現場における非認知能力の実際―」 (2)集会名:東京大学Cedep・凸版印刷株式会社 共催 共同研究シンポジウム「プロジェクト概要・成果の紹介」丸山 亜沙美・西田 季里・深谷 初女「非認知ってなに?なんで大切なの?どう育てるの?―子育て・保育・教育現場における非認知能力の実際―」 開催日:令和3年2月16日 開催場所:オンライン開催
(71)【出願人】
【識別番号】000003193
【氏名又は名称】凸版印刷株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100105854
【弁理士】
【氏名又は名称】廣瀬 一
(74)【代理人】
【識別番号】100116012
【弁理士】
【氏名又は名称】宮坂 徹
(72)【発明者】
【氏名】丸山 亜沙美
(72)【発明者】
【氏名】豊重 亜希子
【テーマコード(参考)】
5L049
【Fターム(参考)】
5L049CC34
(57)【要約】
【課題】指導対象者にとっては活動に関する取り組みの報告を自発的に行うことが期待できるとともに、当該活動またその他の活動に対する指導対象者の動機づけが期待でき、責任者にとっては指導対象者の能力及び活動への取り組み姿勢を少ない労力で確認でき、適切な関わりを可能にするサーバ装置を提供する。
【解決手段】サーバ装置は、報告内容に係わる画像コンテンツ、及び画像コンテンツに対する指導対象者の感情を表すパラメータ情報を含む報告書データを受信する受信手段と、報告書データを、送信元の指導対象者を特定する報告者識別情報と対応付けてデータベースに記憶する記憶制御手段と、第1の端末または第2の端末からの表示要求に応じて、データベースから該当する指導対象者に対応する報告書データを読み出し、報告書データを表示器に表示させるための表示制御データを第1の端末または第2の端末に送信する表示制御手段とを備える。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
活動を行う指導対象者が利用可能な第1の端末と、前記指導対象者の責任者が利用可能な第2の端末と、前記第1の端末及び前記第2の端末に対し通信網を介して接続され、前記第1の端末に対し活動を報告するための活動記録サービスを提供するサーバ装置と、
を備え、
前記第1の端末は、
前記活動記録サービスの入力案内に従って報告内容に係わる画像コンテンツが入力されると、前記画像コンテンツに対する前記指導対象者の感情を表すパラメータ情報を入力するためのパラメータ情報入力手段と、
前記パラメータ情報入力手段により前記パラメータ情報が入力されると、前記画像コンテンツに前記パラメータ情報を付加した報告書データを生成し、前記報告書データを前記サーバ装置に対し前記通信網を介して送信する報告書データ送信手段と、
を備え、
前記サーバ装置は、
前記第1の端末から前記報告書データを受信すると、前記報告書データを、送信する第1の端末の指導対象者を特定する対象者識別情報と対応付けてデータベースに記憶する記憶制御手段と、
前記第1の端末または前記第2の端末からの表示要求に応じて、前記データベースから該当する指導対象者に対応する報告書データを読み出し、当該報告書データを表示器に表示させるための表示制御データを前記通信網を介して前記第2の端末または前記第2の端末に送信する表示制御手段と、
を備える活動記録システム。
【請求項2】
前記第1の端末は、複数の指導対象者それぞれに備えられ、
前記パラメータ情報入力手段は、前記複数の指導対象者で共通の報告内容の場合に、前記複数の指導対象者のうちの一人が前記画像コンテンツに対する前記指導対象者の感情を表すパラメータ情報を入力し、
前記報告書データ送信手段は、前記画像コンテンツに前記パラメータ情報及び報告する複数の報告者識別情報を付加した報告書データを生成し、
前記サーバ装置の前記記憶制御手段は、前記報告書データを、複数の報告者識別情報それぞれに対応付けてデータベースに記憶する
請求項1に記載の活動記録システム。
【請求項3】
活動を行う指導対象者が利用可能な第1の端末と、前記指導対象者の責任者が利用可能な第2の端末とに対し通信網を介して接続され、前記第1の端末に対し活動を報告するための活動記録サービスを提供するサーバ装置であって、
前記第1の端末から前記通信網を介して送信され、報告内容に係わる画像コンテンツ、及び前記画像コンテンツに対する前記指導対象者の感情を表すパラメータ情報を含む報告書データを受信する受信手段と、
前記受信手段により前記報告書データを受信すると、前記報告書データを、送信する第1の端末の指導対象者を特定する報告者識別情報と対応付けてデータベースに記憶する記憶制御手段と、
前記第1の端末または前記第2の端末からの表示要求に応じて、前記データベースから該当する指導対象者に対応する報告書データを読み出し、当該報告書データを表示器に表示させるための表示制御データを前記通信網を介して前記第1の端末または前記第2の端末に送信する表示制御手段と
を備えるサーバ装置。
【請求項4】
前記受信手段は、報告内容に係わる静止画コンテンツまたは動画コンテンツを含む前記画像コンテンツを受信する
請求項3に記載のサーバ装置。
【請求項5】
前記受信手段は、前記指導対象者の気持ち、効力感、頑張った度のうち少なくとも1つを含む前記パラメータ情報を受信する
請求項3または4に記載のサーバ装置。
【請求項6】
前記記憶制御手段は、複数の指導対象者で共通の活動を行う場合に、前記報告書データに付加される複数の報告者識別情報に基づいて、前記報告書データを、複数の報告者識別情報それぞれに対応付けてデータベースに記憶する
請求項3に記載のサーバ装置。
【請求項7】
前記受信手段は、前記活動に係わるアンケートの回答結果を含む前記報告書データを受信する
請求項3に記載のサーバ装置。
【請求項8】
前記表示制御手段は、前記第1の端末または前記第2の端末の表示器に該当する報告書データを、時系列に並べて表示させるための表示制御データを前記第1の端末または前記第2の端末に送信する
請求項3に記載のサーバ装置。
【請求項9】
前記データベースに記録された前記報告書データに基づいて、個人の報告内容ごとの活動記録の集計に関する個人集計データを求める個人集計処理手段と、
前記個人集計データを前記第2の端末へ送信する個人集計データ送信手段と、
を備える請求項3に記載のサーバ装置。
【請求項10】
前記個人集計処理手段は、アンケートの回答結果に関する個人集計データを求める
請求項9に記載のサーバ装置。
【請求項11】
前記データベースに記録された複数の指導対象者の報告書データに基づいて、複数の指導対象者の報告内容ごとの活動記録の集計に関するクラス集計データを求めるクラス集計処理手段と、
前記クラス集計データを前記第2の端末へ送信するクラス集計データ送信手段と、
を備える請求項6に記載のサーバ装置。
【請求項12】
前記クラス集計処理手段は、アンケートの回答結果に関するクラス集計データを求める
請求項11に記載のサーバ装置。
【請求項13】
前記受信手段は、報告内容に係わる音声信号を含む報告書データを受信し、
前記受信手段により受信された音声信号を、テキスト形式の文字列に変換する変換手段をさらに備え、
前記記憶制御手段は、前記文字列を、送信する第1の端末の指導対象者を特定する報告者識別情報と対応付けてデータベースに記憶する
請求項3に記載のサーバ装置。
【請求項14】
活動を行う指導対象者及び前記指導対象者の責任者に対し、サーバ装置が通信網を介して、活動を報告するための活動記録サービスを提供する方法であって、
報告内容に係わる画像コンテンツ、及び前記画像コンテンツに対する前記指導対象者の感情を表すパラメータ情報を含む報告書データを受信し、
前記報告書データを受信すると、前記報告書データを、送信する指導対象者を特定する報告者識別情報と対応付けてデータベースに記憶し、
前記指導対象者または前記責任者からの表示要求に応じて、前記データベースから該当する指導対象者に対応する報告書データを読み出し、当該報告書データを表示器に表示させるための表示制御データを、前記通信網を介して前記指導対象者または前記責任者に送信する、
活動記録サービス提供方法。
【請求項15】
活動を行う指導対象者が利用可能な第1の端末、及び前記指導対象者の責任者が利用可能な第2の端末に対し、通信網を介して、活動を報告するための活動記録サービスを提供するサーバ装置により実行されるプログラムであって、前記サーバ装置を
前記第1の端末から前記通信網を介して送信され、報告内容に係わる画像コンテンツ、及び前記画像コンテンツに対する前記指導対象者の感情を表すパラメータ情報を含む報告書データを受信する受信手段と、
前記受信手段により前記報告書データを受信すると、前記報告書データを、送信する第1の端末の指導対象者を特定する報告者識別情報と対応付けてデータベースに記憶する記憶制御手段と、
前記第1の端末または前記第2の端末からの表示要求に応じて、前記データベースから該当する指導対象者に対応する報告書データを読み出し、当該報告書データを表示器に表示させるための表示データを、前記通信網を介して前記第1の端末または前記第2の端末に送信する表示制御手段と、
して動作させるプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、活動記録システム、サーバ装置、活動記録サービス提供方法、及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、子供といった指導対象者の自己学習を支援するシステムとして、学校、塾といった教育指導機関が運用、管理するサーバ装置に記憶されている学習プログラムをインターネットなどの通信網を利用して、指導対象者が利用するパーソナル・コンピュータ、タブレット等の端末にダウンロードし、端末にて学習プログラムを実行して、指導対象者の学習を支援するシステムがある(例えば、特許文献1)。
【0003】
そして、学習し終えた結果は、各指導対象者によってサーバ装置にアップロードされる。教育指導機関側では、サーバ装置にアップロードされた結果を分析し、各指導対象者の個々の進捗度合い、弱点等を見極めることができ、後の指導に役立つ。また、指導対象者に対して例えば全国レベルのランキング情報等を送信することによって、指導対象者の現在の順位等確認させるために役立つ。
上記学習指導方法は、類題を複数回出題したり、答えるまでの時間を計測することで、評価段階を付ける方法である。
また、上記学習指導方法以外に、例えば、子供が学習し終えた結果を、親に通知し、親に子供を褒めさせたり、アドバイスさせる方法や、親が問題を作成して、作成した問題を子供が解くという学習指導方法もある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2005-156735号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、上記システムにおいて、以下の課題を解決することが要望されている。
例えば問題を解くことで、指導対象者としての子供の学習能力を評価する方法では、作成問題の内容に頼っているため、本来の子供の興味の把握や動機づけにつなげることは難しい。
【0006】
本発明の目的は、指導対象者にとっては活動に関する取り組みの報告を自発的に行うことが期待できるとともに、当該活動またその他の活動に対する指導対象者の動機づけが期待でき、責任者にとっては指導対象者の活動への興味や取り組み姿勢を少ない労力で確認でき、適切な関わりを可能にする活動記録システム、サーバ装置、活動記録サービス提供方法及びプログラムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するべく、本発明の一態様に係る活動記録システムは、活動を行う指導対象者が利用可能な第1の端末と、指導対象者の責任者が利用可能な第2の端末と、第1の端末及び第2の端末に対し通信網を介して接続され、第1の端末に対し活動を報告するための活動記録サービスを提供するサーバ装置と、を備え、第1の端末は、活動記録サービスの入力案内に従って報告内容に係わる画像コンテンツが入力されると、画像コンテンツに対する前記指導対象者の感情を表すパラメータ情報を入力するためのパラメータ情報入力手段と、パラメータ情報入力手段によりパラメータ情報が入力されると、画像コンテンツにパラメータ情報を付加した報告書データを生成し、報告書データをサーバ装置に対し通信網を介して送信する報告書データ送信手段と、を備え、サーバ装置は、第1の端末から報告書データを受信すると、報告書データを、送信する第1の端末の指導対象者を特定する対象者識別情報と対応付けてデータベースに記憶する記憶制御手段と、第1の端末または第2の端末からの表示要求に応じて、データベースから該当する指導対象者に対応する報告書データを読み出し、当該報告書データを表示器に表示させるための表示制御データを通信網を介して第2の端末または第2の端末に送信する表示制御手段と、を備えることを要旨とする。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、指導対象者にとっては活動に関する取り組みの報告を自発的に行うことが期待できるとともに、当該活動またその他の活動に対する指導対象者の動機づけが期待でき、責任者にとっては指導対象者の活動への興味や取り組み姿勢を少ない労力で確認でき、適切な関わりを可能にする活動記録システム、サーバ装置、活動記録サービス提供方法及びプログラムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1】本発明に係わる活動記録システムの一実施形態を示す概略構成図である。
図2】一実施形態における活動記録サービス提供方法の手順と内容を示すフローチャートである。
図3】一実施形態における活動記録サービスの初回登録画面を示す図である。
図4】一実施形態における活動記録サービスの登録画面を示す図である。
図5】一実施形態における活動記録サービスのトップ画面を示す図である。
図6】一実施形態における活動記録サービスの先生用の入力画面を示す図である。
図7】一実施形態における活動記録サービスのグリーティング画面を示す図である。
図8】一実施形態における活動記録サービスのグリーティング画面を示す図である。
図9】一実施形態における活動記録サービスの報告者数選択画面を示す図である。
図10】一実施形態における活動記録サービスの報告者選択画面を示す図である。
図11】一実施形態における活動記録サービスの報告者選択画面を示す図である。
図12】一実施形態における活動記録サービスのポップアップ画面を示す図である。
図13】一実施形態における活動記録サービスの報告内容選択画面を示す図である。
図14】一実施形態における活動記録サービスの選択内容確認のポップアップ画面を示す図である。
図15】一実施形態における活動記録サービスの静止画撮影画面を示す図である。
図16】一実施形態における活動記録サービスのポップアップ画面を示す図である。
図17】一実施形態における活動記録サービスの撮取り直し静止画撮影画面を示す図である。
図18】一実施形態における活動記録サービスの動画撮影画面を示す図である。
図19】一実施形態における活動記録サービスの前画面で撮影した静止画が無い場合の動画撮影画面の一例である。
図20】一実施形態における活動記録サービスの気持ち選択画面を示す図である。
図21】一実施形態における活動記録サービスの選択内容確認のポップアップ画面を示す図である。
図22】一実施形態における活動記録サービスの効力感選択画面を示す図である。
図23】一実施形態における活動記録サービスの選択内容確認のポップアップ画面を示す図である。
図24】一実施形態における活動記録サービスの頑張った度画面を示す図である。
図25】一実施形態における活動記録サービスの選択内容確認のポップアップ画面を示す図である。
図26】一実施形態における活動記録サービスの終了画面を示す図である。
図27】一実施形態における活動記録サービスのアンケート画面を示す図である。
図28】一実施形態における活動記録サービスの選択内容確認のポップアップ画面を示す図である。
図29】一実施形態における活動記録サービスの終了画面を示す図である。
図30】一実施形態における活動記録サービスの記録内容画面を示す図である。
図31】一実施形態における活動記録サービスの静止画拡大表示画面を示す図である。
図32】一実施形態における活動記録サービスの動画を示す図である。
図33】一実施形態における活動記録サービスの記録内容画面を示す図である。
図34】一実施形態における活動記録サービスの静止画拡大表示画面を示す図である。
図35】一実施形態における活動記録サービスの先生画面を示す図である。
図36】一実施形態における活動記録サービスのマニュアル画面を示す図である。
図37】一実施形態における活動記録サービスのみんなの報告画面を示す図である。
図38】一実施形態における活動記録サービスの報告画面を示す図である。
図39】一実施形態における活動記録サービスの印刷レイアウト画面を示す図である。
図40】一実施形態における活動記録サービスの記録集計画面を示す図である。
図41】一実施形態における活動記録サービスの活動記録の個人集計画面を示す図である。
図42】一実施形態における活動記録サービスのアンケートの個人集計画面を示す図である。
図43】一実施形態における活動記録サービスの活動記録のクラス集計画面を示す図である。
図44】一実施形態における活動記録サービスのアンケートのクラス集計画面を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
本発明の実施形態について説明する。なお、本実施形態は本発明の一例を示したものであって、本発明は本実施形態に限定されるものではない。また、本実施形態には種々の変更又は改良を加えることが可能であり、その様な変更又は改良を加えた形態も本発明に含まれ得る。
【0011】
(一実施形態)
図1は、本発明に係わる活動記録システムの一実施形態を示す概略構成図であり、PS1、…、PSn(nは整数)は活動記録サービスを受ける指導対象者が利用可能な端末をそれぞれ示している。BSは指導対象者に対する責任者が利用可能な端末を示している。端末PS1、PS2、…、PSn(図1では端末PS1を代表して図示)は、指導対象者及び報告内容を撮像するためのカメラ11と、指導対象者の音声を入力するためのマイク12と、制御部13と、記憶部14と、表示部15と、入力部16と、モデム17とを備えている。端末PS1、PS2、…、PSnは、例えばパーソナル・コンピュータ、タブレット、スマートフォンであってもよい。スマートフォン及びタブレットの場合、入力部16は表示部15の表示画面上に備えられる。端末BSは、端末PS1、PS2、…、PSnと同様の構成であってもよく、カメラ11及びマイク12を設けない簡易な端末であってもよい。
【0012】
さらに、端末PS1、…、PSn及び端末BSは、指導対象者である子供と責任者である親がそれぞれ所持する端末でもよく、指導対象者である生徒と責任者である教師がそれぞれ所持する端末でもよい。第1の実施形態では、指導対象者である園児と責任者である幼稚園の先生を例に説明する。
【0013】
制御部13は、記憶部14に記憶されている活動記録に係わるアプリケーションプログラムを起動させると、入力を案内する画面に従って、カメラ11により撮像された活動映像及びマイク12により入力された音声を任意に加工編集する機能を有する。また、制御部13は、活動映像に対する指導対象者の感情を表すパラメータ情報が入力部16により入力されると、活動映像と音声とパラメータ情報とを組み合わせた報告書ファイルを作成する機能を有する。制御部13は、報告書ファイルを記憶部14に記憶すると共に、報告書ファイルに含まれる映像信号を表示部15に供給して表示させ、音声信号を図示しないスピーカから拡声出力させる。
【0014】
端末PS1、…、PSnは、クラウドアプリケーション上に報告書ファイルをアップロードするための機能を有している。この機能は、制御部13と、記憶部14と、入力部16と、モデム17とによって実現する。制御部13は、アップロードデータをモデム17から管理サーバ100に向け送信させる。モデム17は、アップロードデータを通信網NWへ送信する。
【0015】
通信網NWは、インターネット等のコンピュータ・ネットワークにより構成される。管理サーバ100は、端末PS1、…、PSn及び端末BSに対し通信網NWを介して活動記録サービスを提供するもので、モデム110と、制御部120と、記憶部130とを備える。モデム110は、通信網NWを介して各端末PS1、…、PSn及び端末BSとの間で通信を行うもので、例えば園児が所持する端末PS1から送信されるアップロードデータを受信し、先生が所持する端末BSへ報告書ファイルを表示するための表示制御データを送信する。
【0016】
記憶部130には、制御部120が使用する各種プログラム等が記憶されており、さらに活動記録データベース131、アンケート回答データベース132が設けられている。
制御部120は、記憶部130に記憶される各種プログラムに基づき、管理サーバ100全体の制御動作を司り、テキスト変換制御部121と、記憶制御部122と、表示制御部123と、集計処理制御部124と、集計データ通知部125とを備える。
【0017】
テキスト変換制御部121は、上記報告書ファイルの動画コンテンツに含まれる音声信号を、テキスト形式の文字列に変換する。記憶制御部122は、上記アップロードデータの送信元アドレス(指導対象者識別情報)と報告書ファイルと文字列とを対応付けて活動記録データベース131に記憶する。また、記憶制御部122は、アップロードデータにアンケートの回答結果を含む場合に、送信元アドレス(指導対象者識別情報)とアンケートの回答結果とを対応付けてアンケート回答データベース132に記憶する。
表示制御部123は、例えば端末BSからの表示要求に応じて、活動記録データベース131から該当する指導対象者に対応する報告書ファイルを読み出し、表示要求元の端末BSに送信して、報告書ファイルを端末BSの表示部に表示させるように制御を実行する。
【0018】
集計処理制御部124は、活動記録データベース131に記憶された報告書ファイルに基づいて、個人の報告内容ごとの活動記録の集計に関する個人集計データを求める。また、集計処理制御部124は、アンケート回答データベース132に記憶された回答結果に基づいて、アンケートの回答結果に関する個人集計データを求める。さらに、集計処理制御部124は、活動記録データベース131に記憶された報告書ファイルに基づいて、複数の指導対象者の報告内容ごとの活動記録の集計に関するクラス集計データを求める。また、集計処理制御部124は、アンケートの回答結果に関するクラス集計データを求める。
集計データ通知部125は、上記集計処理制御部124により算出された個人集計データまたはクラス集計データを端末BSへ送信する。
【0019】
(活動記録サービス提供方法)
次に、以上述べた活動記録システムの構成に基づいて、活動記録サービス提供方法を説明する。図2は活動記録サービス提供方法の手順と内容を示すフローチャートであり、図3図44は活動記録サービス提供方法の手順と内容を示す画面図である。
【0020】
(活動記録をとる)
活動記録サービスを受ける場合に、園児は端末PS1を使用して記憶部14に記憶されている活動記録サービスに係わるアプリケーションを起動し、通信網NW経由で管理サーバ100にアクセスし、管理サーバ100からダウンロードされる画面g3、g4、g5の案内に従い、活動記録サービスに関する必要事項を入力する。
ここで、端末PS1は、初回であるか否かの判断を行い(ステップST2a)、初回である場合に(ステップST2a:Yes)、図3に示す画面g3の案内に従って、IDとパスワードの入力を促す(ステップST2b)。一方、初回でない場合(ステップST2a:No)、端末PS1は図4に示す画面g4の案内に従って、例えばQRコード(登録商標)の入力を促す(ステップST2b1)。
【0021】
ここで、入力したID及びパスワードが正しい、またはQRコード(登録商標)が正しければ、端末PS1は図5に示す画面g5により、登録されているクラス名、顔写真(アイコン)、名前、画像を一覧で表示する。上部のクラス名を選択すると、タブが切り替えられ、該当するクラスの園児たちの名前、顔写真(アイコン)の一覧が表示される。選択したボタンは、枠で囲まれる。
【0022】
上記画面g4において、「先生」がタップされると、先生用の入力画面g6が表示される。上記画面g5において、下部の「OK」ボタンがタップされると、端末PS1は図7に示すグリーティング画面g7を表示する(ステップST2c)。グリーティング画面g7において、上部にキャラクターからのグリーティングの要素、入力する園児の顔写真(アイコン)及び名前が表示される。ここで、アンケート機能が設定されていれば、端末PS1は図8に示すグリーティング画面g8を表示する。グリーティング画面g8では、「アンケート選択画面」へ遷移を促す文章が表示される。ここで、タップとは、画面上のボタンの表示位置に対応する入力部16を指でタッチすることである。
【0023】
上記グリーティング画面g7において、端末PS1を利用する園児が「とる」ボタンを押下すると(ステップST2d:Yes)、端末PS1は図9に示す報告者数選択画面g9を管理サーバ100からダウンロードして表示する(ステップST2e)。ここで、「みんな」ボタンをタップした場合に、端末PS1は図10に示す報告者選択画面g10を管理サーバ100からダウンロードして表示し、報告する園児全員のQRコード(登録商標)を枠内にかざすか、または名前、写真の入力を促す。報告者選択画面g10において、読み取りに成功した園児から順番に、右側の吹き出しBOXに顔写真(アイコン)及び名前が表示される。なお、名前の上の「×」ボタンは、削除可を表す。
【0024】
また、端末PS1は、報告者選択画面g10から図11に示す報告者選択画面g11を表示することもできる。報告者選択画面g11において、登録されているクラス名、名前、顔写真(アイコン)画像が一覧で表示される。報告者選択画面g11において、上部にあるクラス名を選択すると、該当のクラスの園児たちの名前、顔写真(アイコン)の一覧が表示される。報告者選択画面g11において、アイコンをタップすると枠囲いされ、選択を間違えた場合に、再度同じアイコンをタップすると、枠囲いが外れ、元の状態に戻る。
【0025】
報告者選択画面g10または報告者選択画面g11において、「OK」ボタンがタップされると、端末PS1は図12に示すポップアップ画面g12を管理サーバ100からダウンロードして表示する。ポップアップ画面g12において、「〇」がタップされると、端末PS1は図13に示す報告内容選択画面g13を管理サーバ100からダウンロードして表示する(ステップST2f)。一方、ポップアップ画面g12において、「×」がタップされると、端末PS1は報告者選択画面g10または報告者選択画面g11へ戻る。
【0026】
報告内容選択画面g13において、端末PS1は例えば「つくった」、「かいた」、「みつけた」、「おもった」、「できた」といった報告内容に関するいくつかの選択肢ボタンを表示する。なお、選択肢ボタンは、先生により任意に設定される。報告内容選択画面g13において、いずれかの選択肢ボタンがタップされると、端末PS1は図14に示す選択内容確認のポップアップ画面g14を管理サーバ100からダウンロードして表示する。
ポップアップ画面g14において、「〇」がタップされると、端末PS1は図15に示す静止画撮影画面g15を管理サーバ100からダウンロードして表示する。一方、ポップアップ画面g14において、「×」がタップされると、端末PS1は報告内容選択画面g13へ戻る。
【0027】
端末PS1は、静止画撮影画面g15へ遷移すると、カメラ11を起動する。撮影する際は、中央下部のボタンg15aをタップすると、3秒カウントされ撮影される。また、ボタンg15bをタップすることで、イン・アウトカメラの切り替えが可能である。
端末PS1は、撮影された静止画を図16に示すポップアップ画面g16に表示する。ポップアップ画面g16において、「〇」がタップされると、端末PS1は図18に示す動画撮影画面g18を表示する(ステップST2g)。一方、ポップアップ画面g16において、「×」がタップされると、端末PS1は図17に示す撮取り直し静止画撮影画面g17を表示する。
【0028】
静止画撮影画面g17において、撮影した静止画、撮り直し前に撮影した全ての静止画を合わせてポップアップで表示する。どちらかの静止画をタップすると、枠囲いされる。なお、静止画撮影画面g17において、再度タップするか他の静止画を選択することで枠囲いが外れる。一方、静止画撮影画面g17において、「×」がタップされると、端末PS1は撮り直し静止画撮影画面g17を表示する。なお、撮り直しは、3回までとなる。
【0029】
端末PS1は、動画撮影画面g18へ遷移すると、カメラ11を起動する。動画撮影画面g18において、前画面で撮影した静止画が表示される。また、動画撮影画面g18において、ボタンg18aで録画開始であり、ボタン18bで録画終了となる。また、ボタンg18cをタップすることで、イン・アウトカメラの切り替えが可能である。なお、撮影時間の上限は、例えば20秒で中央下部のシークバーg18dにより認識できる。
【0030】
動画撮影画面g18において、「×」がタップされるか、20秒経過すると、端末PS1は図20に示す気持ち選択画面g20を管理サーバ100からダウンロードして表示する(ステップST2h)。なお、図19は、前画面で撮影した静止画が無い場合の動画撮影画面g19の一例である。動画撮影画面g19において、ボタンg19aで録画開始であり、ボタン19bで録画終了となる。また、ボタンg19cをタップすることで、イン・アウトカメラの切り替えが可能である。なお、撮影時間の上限は、例えば20秒で中央下部のシークバーg19dにより認識できる。
【0031】
気持ち選択画面g20において、端末PS1は例えば「最高の笑顔」、「笑顔」、「普通の顔」、「がっかり顔」、「最高のがっかり顔」といった気持ちに関するいくつかの選択肢ボタンを表示する。なお、選択肢ボタンは、先生により任意に設定される。気持ち選択画面g20において、いずれかの選択肢ボタンがタップされると、端末PS1は図21に示す選択内容確認のポップアップ画面g21を管理サーバ100からダウンロードして表示する。なお、先生の設定により、端末PS1は気持ち選択画面g20を表示しなくすることもできる。
ポップアップ画面g21において、「〇」がタップされると、端末PS1は図22に示す効力感選択画面g22を管理サーバ100からダウンロードして表示する(ステップST2i)。一方、ポップアップ画面g22において、「×」がタップされると、端末PS1は気持ち選択画面g20を表示する。
【0032】
効力感選択画面g22において、端末PS1は例えば「難しい」、「できる」といった効力感に関するいくつかの選択肢ボタンを表示する。なお、選択肢ボタンは、先生により任意に設定される。効力感選択画面g22において、いずれかの選択肢ボタンがタップされると、端末PS1は図23に示す選択内容確認のポップアップ画面g23を管理サーバ100からダウンロードして表示する。なお、先生の設定により、端末PS1は効力感選択画面g22を表示しなくすることもできる。
ポップアップ画面g23において、「〇」がタップされると、端末PS1は図24に示す頑張った度画面g24を管理サーバ100からダウンロードして表示する(ステップST2j)。一方、ポップアップ画面g23において、「×」がタップされると、端末PS1は効力感選択画面g22を表示する。
【0033】
頑張った度画面g24において、端末PS1は例えば星5つといった頑張った度に関するいくつかの選択肢ボタンを表示する。なお、選択肢ボタンは、先生により任意に設定される。頑張った度画面g24において、いずれかの選択肢ボタンがタップされると、端末PS1は図25に示す選択内容確認のポップアップ画面g25を管理サーバ100からダウンロードして表示する。なお、先生の設定により、端末PS1は頑張った度画面g24を表示しなくすることもできる。頑張った度画面g24の例では、星2つがタップされており、タップされた星が図中灰色に塗りつぶされる。
ポップアップ画面g25において、「〇」がタップされると、端末PS1は図26に示す終了画面g26を管理サーバ100からダウンロードして表示する。一方、ポップアップ画面g25において、「×」がタップされると、端末PS1は頑張った度画面g24を表示する。
【0034】
終了画面g26において、端末PS1はキャラクターにより「おしえてくれてありがとう!」という文章を表示し、動画コンテンツと音声とに加えて、気持ち、効力感、頑張った度といったパラメータ情報とを組み合わせた報告書ファイルを作成し、管理サーバ100へアップロードする(ステップST2j1)。そして、端末PS1は終了画面g26を例えば3秒間表示した後、画面g5に自動的に遷移する。
【0035】
一方、グリーティング画面g8において、「アンケートにこたえる」がタップされると、端末PS1は図27に示すアンケート画面g27を管理サーバ100からダウンロードして表示する。アンケート画面g27において、端末PS1はキャラクターにより「〇〇はたのしかったかな?」という文章を表示する。「〇〇」は、例えば、はなあつめ、おえかき、サッカー等がある。また、アンケート画面g27において、端末PS1は「最高の笑顔」、「笑顔」、「がっかり顔」といった気持ちに関するいくつかの選択肢ボタンを表示する。
【0036】
アンケート画面g27において、いずれかの選択肢ボタンがタップされると、端末PS1は図28に示す選択内容確認のポップアップ画面g28を管理サーバ100からダウンロードして表示する。ポップアップ画面g28において、「〇」がタップされると、端末PS1は図29に示す終了画面g29を表示する。一方、ポップアップ画面g28において、「×」がタップされると、端末PS1はアンケート画面g27を表示する。
終了画面g29において、端末PS1はキャラクターにより「おしえてくれてありがとう!」という文章を表示し、アンケートの回答結果を含む報告書ファイルを作成し、管理サーバ100へアップロードする(ステップST2j1)。そして、端末PS1は終了画面g29を例えば3秒間表示した後、画面g5に自動的に遷移する。
【0037】
(活動記録をみる)
また、上記グリーティング画面g7において、端末PS1を利用する園児が「みる」ボタンをタップすると(ステップST2d:No)、端末PS1は図30に示す記録内容画面g30を管理サーバ100からダウンロードして表示する(ステップST2k)。記録内容画面g30において、個人の記録が選択されると、端末PS1は静止画または動画のサムネイル、気持ち、効力感、頑張った度を最新の物から日付別に降順で表示する。選択したボタンは、枠で囲まれる。
【0038】
また、記録内容画面g30において、各静止画または動画のサムネイルがタップされると、端末PS1は図31に示す静止画拡大表示画面g31を表示する。静止画拡大表示画面g31において、端末PS1は画面中央に静止画または動画のサムネイルを拡大表示し、静止画の右側に日時、ユーザ名、頑張り度、気持ち、効力感、報告内容を表示する。また、静止画拡大表示画面g31において、端末PS1は静止画の右側に動画再生ボタンg31a、ボタンg31b、ボタンg31cを表示する。動画再生ボタンg31aがタップされると、端末PS1は図32に示す動画g32を再生する。ボタンg31bがタップされると、端末PS1は撮影時に園児が印を記入した静止画に切り替わる。ボタンg31cがタップされると、端末PS1は上記記録内容画面g30を表示する。
【0039】
上記記録内容画面g30において、「みんなのきろく」がタップされると、端末PS1は図33に示す記録内容画面g33を管理サーバ100からダウンロードして表示する。記録内容画面g33において、静止画または動画のサムネイルが最新の物から日付別に降順で表示される。なお、記録内容画面g33において、ユーザ名、頑張り度、気持ち、効力感は表示されない。
【0040】
記録内容画面g33において、各静止画または動画のサムネイルがタップされると、端末PS1は図34に示す静止画拡大表示画面g34を表示する。静止画拡大表示画面g34において、端末PS1は画面中央に静止画または動画のサムネイルを拡大表示し、静止画の右側に日時、ユーザ名、頑張り度、気持ち、効力感、報告内容を表示する。また、静止画拡大表示画面g34において、端末PS1は静止画の右側に動画再生ボタンg34a、ボタンg34b、ボタンg34cを表示する。動画再生ボタンg34aがタップされると、端末PS1は動画を再生する。ボタンg34bがタップされると、端末PS1は撮影時に園児が印を記入した静止画に切り替わる。ボタンg34cがタップされると、端末PS1は上記記録内容画面g33を表示する。
【0041】
(先生がみる)
上記先生用の入力画面g6において、先生が操作者であることが認証されると、端末BSは図35に示す先生画面g35を管理サーバ100からダウンロードして表示する。先生画面g35において、端末PS1は例えば「マニュアル」、「みんなの報告」、「記録集計」、「設定」といったいくつかの選択肢ボタンを表示する。先生画面g35において、「マニュアル」がタップされると、端末BSは図36に示すマニュアル画面g36を管理サーバ100からダウンロードして表示する。
マニュアル画面g36において、端末BSは「非認知能力について」、「アプリの使い方」、「非認知育成のための、園児との接し方、データの見方、アプリの活用方法」を表示する。
【0042】
先生画面g35において、「みんなの報告」がタップされると、端末BSは図37に示すみんなの報告画面g37を管理サーバ100からダウンロードして表示する。報告画面g37において、端末BSは静止画または動画のサムネイル、気持ち、効力感、頑張った度を最新の物から日付別に降順で表示する。報告画面g37において、各静止画または動画のサムネイルがタップされると、端末BSは画面中央に静止画または動画のサムネイルを拡大表示し、静止画の右側に日時、ユーザ名、頑張り度、気持ち、効力感、報告内容を表示する。動画は、動画再生ボタンにより再生可能である。
【0043】
報告画面g37において、「配信・印刷」がタップされると、端末BSは図38に示す報告画面g38を表示する。報告画面g38において、「印刷レイアウト」がタップされると、端末BSは図39に示す印刷レイアウト画面g39を表示する。
先生画面g35において、「記録集計」がタップされると、端末BSは図40に示す記録集計画面g40を管理サーバ100からダウンロードして表示する。記録集計画面g40において、端末BSは例えば「個人集計」、「クラス集計」といったいくつかの選択肢ボタンを表示する。また、記録集計画面g40において、「個人集計」がタップされると、端末BSは図41に示す個人集計画面g41を管理サーバ100からダウンロードして表示する。このとき、管理サーバ100は、個人の報告内容ごとの活動記録の集計に関する個人集計データを算出する。
【0044】
個人集計画面g41において、端末BSは例えば「活動内容」、「アンケート」といったいくつかの選択肢ボタンを表示する。この状態で、「活動内容」をタップすると、端末BSは選択した個人の静止画または動画のサムネイル、気持ち、効力感、頑張った度を最新の物から日付別に降順で表示する。個人集計画面g41において、各静止画または動画のサムネイルがタップされると、端末BSは画面中央に静止画または動画のサムネイルを拡大表示し、静止画の右側に日時、ユーザ名、頑張り度、気持ち、効力感、報告内容を表示する。動画は、動画再生ボタンにより再生可能である。
【0045】
個人集計画面g41において、「アンケート」がタップされると、端末BSは図42に示す個人集計画面g42を管理サーバ100からダウンロードして表示する。このとき、管理サーバ100は、個人のアンケートの集計に関する個人集計データを算出する。個人集計画面g42において、端末BSは例えばアンケートで問い合わせた内容に対する気持ちを日付別に降順で表示する。
【0046】
上記記録集計画面g40において、「クラス集計」がタップされると、端末BSは図43に示すクラス集計画面g43を管理サーバ100からダウンロードして表示する。このとき、管理サーバ100は、クラス全体の報告内容ごとの活動記録の集計に関するクラス集計データを算出する。
クラス集計画面g43において、端末BSは例えば「期間集計」、「アンケート」といったいくつかの選択肢ボタンを表示する。この状態で、「期間集計」をタップすると、端末BSは選択したクラスの活動内容とそれに付随する気持ち、効力感、頑張った度を表示する。
【0047】
クラス集計画面g43において、「アンケート」がタップされると、端末BSは図44に示すクラス集計画面g44を管理サーバ100からダウンロードして表示する。このとき、管理サーバ100は、クラスのアンケートの集計に関するクラス集計データを算出する。クラス集計画面g44において、端末BSは例えばアンケートで問い合わせた内容に対する気持ちを日付別に降順で表示する。クラス集計画面g44において、各数字部分をタップすると、回答したユーザ一覧がポップアップ表示される。
なお、上記先生画面g35において、「設定」がタップされると、端末BSはアプリ初期設定、とる画面に係わる設定、みる画面に係わる設定の画面を表示する。
【0048】
(一実施形態による作用効果)
以上のように上記実施形態によれば、園児が端末PS1を使用して活動の報告内容に係わる動画コンテンツを撮影すると、動画コンテンツに対する園児の感情を表すパラメータ情報の入力が促され、パラメータ情報が入力されると、動画コンテンツにパラメータ情報を付加した報告書ファイルが作成され、管理サーバ100の活動記録データベース131に記憶される。
【0049】
従って、園児にとっては活動に関する取り組みの報告を自発的に行うことが期待できるとともに、当該活動またその他の活動に対する園児の動機づけが期待できる。一方、園児からの活動報告内容や報告内容に対する園児の感情をデータとして扱うことができるため、幼稚園の先生にとっては園児の活動への興味や取り組み姿勢を少ない労力で確認でき、適切な関わりを可能にする。
【0050】
また、上記実施形態によれば、1つの活動を複数の園児と協力して行う場合にも、活動に関する取り組みの報告を自発的に行うことができるとともに、各園児それぞれの当該活動またその他の活動に対する園児の動機づけが期待できる。また、1つの活動を複数の園児と協力して取り組むことで、園児との間のコミュニケーションが向上する。
【0051】
また、上記実施形態によれば、例えば20秒という限られた動画内でどう表現するべきかという園児の表現力を向上できる。また、動画コンテンツに、園児の気持ちを表す情報を付加することで、園児の活動に対する興味を確認できる。また、動画コンテンツに、効力感を表す情報を付加することで、園児の特技を確認できる。さらに、動画コンテンツに、頑張った度を表す情報を付加することで、園児の活動に対する興味を確認できる。
【0052】
また、上記実施形態によれば、園児からのアンケートの回答結果をデータとして扱うことができ、この点でも先生は、園児の活動への興味や取り組み姿勢を少ない労力で確認できる。
また、上記実施形態によれば、先生が利用する端末BSに、園児たちの報告書ファイルが時系列に並べて表示されるため、先生は見やすい表示画面により、園児の報告書ファイルを確認できる。
【0053】
また、上記実施形態によれば、先生は、個人集計データを見て、報告内容ごとに園児がどの分野に興味があるか、または得意かを判断して、園児に合ったアドバイス等を与えることができる。
また、上記実施形態によれば、先生は、個人のアンケートの回答結果から園児がどの分野に興味があるか、または得意かを判断できる。
また、上記実施形態によれば、先生は、クラス集計データを見て、報告内容ごとにクラスがどの分野に興味があるか、または得意かを判断して、クラスに合った教育等を行うことができる。
【0054】
さらに、上記実施形態によれば、園児の場合に、動画コンテンツで再生される音声信号では聴き取りにくい場合があるので、音声信号をテキスト形式の文字列に変換すれば、園児が発した音声を正確に再生することができ、これにより、園児の活動への興味や取り組み姿勢を確実に確認できる。
【0055】
(その他の実施形態)
テキスト変換制御部121、記憶制御部122、表示制御部123、集計処理制御部124、集計データ通知部125は、プログラムとして実行可能である。
その他、管理サーバ100の構成、端末PS1、…、PSn及び端末BSの構成、活動記録サービスの提供手順、活動の内容及び報告内容、気持ち、効力感、頑張った度といった感情を表すパラメータ情報の種類等についても、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施できる。
【符号の説明】
【0056】
11 カメラ
12 マイク
13,120 制御部
14 記憶部
15 表示部
16 入力部
17,110 モデム
100 管理サーバ
121 テキスト変換制御部
122 記憶制御部
123 表示制御部
124 集計処理制御部
125 集計データ通知部
130 記憶部
131 活動記録データベース
132 アンケート回答データベース
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