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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022141519
(43)【公開日】2022-09-29
(54)【発明の名称】非接触操作ユニット
(51)【国際特許分類】
   H01H 3/00 20060101AFI20220921BHJP
   B66B 1/46 20060101ALI20220921BHJP
   H01H 36/00 20060101ALI20220921BHJP
【FI】
H01H3/00 B
B66B1/46 Z
H01H36/00 D
【審査請求】未請求
【請求項の数】4
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021041869
(22)【出願日】2021-03-15
(71)【出願人】
【識別番号】312011279
【氏名又は名称】有限会社 MTH
(74)【代理人】
【識別番号】100110629
【弁理士】
【氏名又は名称】須藤 雄一
(74)【代理人】
【識別番号】100166615
【弁理士】
【氏名又は名称】須藤 大輔
(72)【発明者】
【氏名】相馬 宏泰
【テーマコード(参考)】
3F502
5G025
5G046
【Fターム(参考)】
3F502HB10
3F502MA29
5G025AA08
5G025BA04
5G025CA09
5G025EA03
5G046AA11
5G046AB01
5G046AC21
5G046AD12
5G046AE02
(57)【要約】
【課題】十分な接触感染予防ができ且つ簡単な着脱を可能にすることを可能にする非接触操作ユニットを提供する。
【解決手段】動作対象を動作させるためスイッチ操作部3、5、7の周囲の外面に貼付して後付けされスイッチ操作部3、5、7を動作させる可動部23を備えた可動体11、13、15と、可動体11、13、15に電気的に接続されスイッチ操作部3、5、7の周囲の外面に貼付して後付けされ非接触の入力操作部25、27、29、31、33、35を備えた操作体17、18とを備え、入力操作部25、27、29、31、33、35への非接触の入力を検出した操作体17、18が可動体11、13、15に信号を送信して可動部23がスイッチ操作部3、5、7を動作させることを特徴とする。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
動作対象を動作させるためスイッチ操作部の周囲の外面に貼付して後付けされ前記スイッチ操作部を動作させる可動部を備えた可動体と、
前記可動体に電気的に接続され前記スイッチ操作部の周囲の外面に貼付して後付けされ非接触の入力操作部を備えた操作体と、
を備え、
前記入力操作部への非接触の入力を検出した前記操作体が前記可動体への給電を制御して前記可動部が前記スイッチ操作部を動作させる、
非接触操作ユニット。
【請求項2】
請求項1記載の非接触操作ユニットであって、
前記スイッチ操作部の周囲の外面に貼付して後付けされ前記可動体及び操作体に給電する電源体を備えた、
非接触操作ユニット。
【請求項3】
請求項1~2の何れか1記載の非接触操作ユニットであって、
前記操作体は、前記スイッチ操作部に対応した非接触の入力操作部を複数備え、
前記操作体は、前記入力操作部に対応して前記スイッチ操作部との関連を表示する表示部を備えた、
非接触操作ユニット。
【請求項4】
請求項3記載の非接触操作ユニットであって、
前記表示部は、前記入力操作部に対応して貼付する表示シールである、
非接触操作ユニット。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、エレベーター等に供する後付けの非接触操作ユニットに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、エレベーター等の押ボタンスイッチを簡易に非接触で操作し得るものとして特許文献1に記載のものがある。接触感染予防機能付指輪と称するものであり、指輪にプッシュバーを備えている。プッシュバーによりエレベーター、券売機、自動販売機等の押ボタンスイッチを操作することができる。
【0003】
しかし、接触感染予防機能付指輪は、個人が所有するものであり、この指輪を所有していない人は押しボタンスイッチを直接指で操作しなければならず、接触感染予防には不十分なものとなっていた。
【0004】
一方、押しボタンスイッチを非接触式のスイッチにすれば接触感染予防を十分に行うことはできる。
【0005】
しかし、エレベーター等、既設置の全ての装置で押しボタンスイッチを非接触式のスイッチに入れ替えることは大がかりとなり、非現実的である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】実用新案登録第3230806公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
解決しようとする問題点は、接触感染予防機能付指輪は、個人が所有するものであり、接触感染予防には不十分となる反面、既設置の全ての装置で押しボタンスイッチ等の接触スイッチを非接触のスイッチに入れ替えることは大がかりとなり、非現実的な点である。
【課題を解決するための手段】
【0008】
この発明は、十分な接触感染予防ができると共に、既存の接触スイッチを非接触のスイッチに代えることを可能にするため、以下の手段とした。
【0009】
本発明の非接触操作ユニットは、動作対象を動作させるためのスイッチ操作部の周囲の外面に後付けされ前記スイッチ操作部を動作させる可動部を備えた可動体と、前記可動体に電気的に接続され前記スイッチ操作部の周囲の外面に後付けされ非接触の入力操作部を備えた操作体とを備え、前記入力操作部への非接触の入力を検出した前記操作体が前記可動体への給電を制御して前記可動部が前記スイッチ操作部を動作させる。
【発明の効果】
【0010】
この発明の非接触操作ユニットは、上記構成であるから、可動体及び操作体をスイッチ操作部の周囲の外面に後付けすることができる。入力操作部へ非接触で入力を行うとこの入力を検出した操作体が可動体への給電を制御して可動部がスイッチ操作部を動作させることができ、動作対象を非接触で動作させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1図1は、実施例1に係り、非接触操作ユニットを複数のシーソースイッチに適用した正面図である。
図2図2は、実施例1に係り単一の、シーソースイッチと可動部との関係を示す側面図である。
図3図3は、実施例1に係り、2個のシーソースイッチと可動部との関係を示す側面図である。
図4図4は、実施例2に係り、非接触操作ユニットをエレベーターのスイッチ操作部に適用した正面図である。
図5図5は、実施例3に係り、非接触操作ユニットをドリンクバーのスイッチ操作部に適用した正面図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
本発明は、十分な接触感染予防ができると共に、簡単な貼り付けで接触スイッチを非接触のスイッチに代えることを可能にするという目的を以下のように実現した。
【0013】
本発明の非接触操作ユニットは、動作対象を動作させるためのスイッチ操作部の周囲の外面に後付けされ前記スイッチ操作部を動作させる可動部を備えた可動体と、前記可動体に電気的に接続され前記スイッチ操作部の周囲の外面に後付けされ非接触の入力操作部を備えた操作体とを備え、前記入力操作部への非接触の入力を検出した前記操作体が前記可動体への給電を制御して前記可動部が前記スイッチ操作部を動作させることで実現した。
【0014】
前記可動体と操作体とは、別体として実現するが、一体に構成して実現することもできる。
【0015】
前記操作体は、スイッチ操作部に応じて備えられるものである。入力操作部をそれぞれ複数備えた同一構成の操作体を複数備え、又は入力操作部の数を異ならせた複数の操作体を複数備えることで実現できる。さらに単数の入力操作部を備えた操作体をスイッチ操作部に応じて複数備える構成によっても実現できる。
【0016】
前記動作対象は、照明、エレベーター、ドリンクバーで実現するが、スイッチ操作が必要なものであれば同様にして実現できる。
【0017】
前記スイッチ操作部は、人が接触して操作するものであればよく、その形態は押しボタン、シーソーで実現するが、それ以外の形態としても実現できる。例えば一方、他方に傾斜して倒れるノブを有した切り替えスイッチでノブを可動部により一方、他方に押して切り替える構成としても実現できる。
【0018】
前記スイッチ操作部の周囲の外面は、非接触操作ユニットを貼り付けることができればよく、スイッチボックスの前面、スイッチボックス周囲の壁面、エレベーターの操作パネルの前面、操作パネル周囲の面などとして実現できる。
【0019】
前記後付けは、既存の接触スイッチに対して行うものであり、両面テープ等で実現できる。ねじ止め等でも実現できる。
【0020】
前記可動部は、前記スイッチ操作部を動作させることができればよく、アーム形状で実現するが、カム形状等で実現することもできる。
【0021】
前記非接触の入力操作部は、非接触の操作を検出できればよく、静電容量センサー、その他光センサー、音波センサー等で実現できる。
【0022】
前記操作体は、非接触の入力操作部を備え、スイッチ操作部の周囲の外面に後付けできればよく、ボックス形状、シート形状、その他で実現できる。また、操作体は、可動体への給電を制御できればよく、デジタル制御で実現するが、アナログ制御によって実現しても良い。
【0023】
前記スイッチ操作部の周囲の外面に後付けされ前記可動体及び操作体に給電する電源体を備えて実現した。但し、周囲に電源AC100VがあればACアダプターを使用して給電を実現することもできる。前記操作体は、前記スイッチ操作部に対応した非接触の入力操作部を複数備え、前記操作体は、前記入力操作部に対応して前記スイッチ操作部との関連を表示する表示部を備えて実現できる。
【0024】
この場合、スイッチ操作部は、単一、複数の何れでも実現でき、スイッチ操作部が、単一の場合でも入力操作部は、ON、OFFに対応するなどして複数備えられて実現され、表示部は両者の関連を表示するように実現される。
【0025】
前記表示部は、前記それぞれの入力操作部に対応して貼付する表示シールで実現できる。但し、表示部を電気的な液晶表示部等で形成し、表示設定を切り替えることができるように実現することもできる。
【実施例0026】
図1は、実施例1に係り、非接触操作ユニットを複数のシーソースイッチに適用した正面図である。図2は、実施例1に係り、単一のシーソースイッチと可動部との関係を示す側面図である。図3は、実施例1に係り、2個のシーソースイッチと可動部との関係を示す側面図である。
【0027】
図1図3のように、非接触操作ユニット1は、例えば照明用などのシーソースイッチを非接触で動作させるものとして取り付けられている。動作対象は、室内等の照明となる。この照明に対し照明をON、OFF制御して動作させるために操作するスイッチ操作部3、5、7がスイッチボックス9に備えられている。スイッチ操作部3、5、7は、シーソースイッチで構成されている。
【0028】
前記スイッチ操作部3には、例えば1と表示され、スイッチ操作部5には、例えば2と表示され、スイッチ操作部7には、例えば3と表示されている。スイッチ操作部3、5、7の表示は、シールにより後付け表示するができる。
【0029】
前記非接触操作ユニット1は、可動体11、13、15と操作体17、18と電源体19とを備えている。
【0030】
前記可動体11、13、15は、同一の構造であり、それぞれモーター21と揺動アーム23とを備えている。各モーター21は、スイッチ操作部3、5、7の周囲の外面に例えば両面テープにより貼付して後付けされている。この場合の外面は、スイッチボックス9の前面となっている。
【0031】
前記可動体11、13、15のアーム形状の揺動アーム23は、スイッチ操作部3,5,7を動作させる可動部を構成する。各揺動アーム23は、スイッチ操作部3、5、7に対向して配置され、それぞれのモーター21のそれぞれの出力軸21aに取り付けられている。揺動アーム23は、中立位置で出力軸21aの両側に延びている。
【0032】
図1図2のように前記可動体11は、スイッチ操作部3の下側に配置されている。図2は、図1の上方から向かうように見た状態であり、可動体11の揺動アーム23の一側23aは、スイッチ操作部3のON側に対向している。可動体11の揺動アーム23の他側23bは、スイッチ操作部3のOFF側に対向している。つまり、可動体11は、スイッチ操作部3のON、OFF制御の双方を行う。
【0033】
図1図3のように前記可動体13、15は、正面から見てスイッチ操作部5、7の左右両側に分けて配置されている。図3は、図1の上方から向かうように見た状態であり、正面から見てスイッチ操作部5、7の左側に配置された可動体13の揺動アーム23は、スイッチ操作部5、7のOFF側に一側23a及び他側23bが対向している。正面から見てスイッチ操作部5、7の右側に配置された可動体15の揺動アーム23は、スイッチ操作部5、7のON側に他側23b及び一側23aが対向している。つまり、可動体13は、スイッチ操作部5、7のOFF動作を行う。可動体15は、スイッチ操作部5、7のON動作を行う。
【0034】
かかる可動体13、15の配置は、スイッチ操作部3、5、7間に可動体13、15を配置するスペースが存在しないからである。スイッチ操作部3、5、7間に可動体13、15を配置するスペースが存在すれば、可動体13、15を可動体11と同じ配置にすることもできる。
【0035】
前記操作体17、18は、前記可動体11、13、15に電気的に接続され前記スイッチ操作部3、5、7の周囲の外面に例えば両面テープにより貼付して後付けされている。この場合の外面は、スイッチボックス9周囲の壁面となっている。
【0036】
前記操作体17、18は、非接触の複数の入力操作部25、27、29、31、33、35を備えている。操作体17,18は、例えばCPU、ROM、RAMを備え、制御のためのプログラムを記憶している。このプログラムにより前記モーター21の駆動による揺動アーム23のON、OFF揺動範囲を設定し、リセットすることができる。操作体17、18は、コントロールユニットとして操作信号の受信、可動体11、13、15への給電をコントロールする。
【0037】
前記操作体17、18の入力操作部25、27、29、31、33、35は、複数備えられた前記スイッチ操作部3,5,7に対応して備えられている。非接触の入力操作部25、27、29、31、33、35には、例えば静電容量センサー等が用いられている。なお、スイッチ操作部が単体であっても、ON、OFFに対応して入力操作部は複数備えられる。
【0038】
前記操作体17には、入力操作部25、27、29、31が備えられ、操作体18には、入力操作部33、35が備えられている。なお、入力操作部25、27、29、31、33、35の全てを備えた単体の操作体とすること等もできる。
【0039】
前記入力操作部25、27は、スイッチ操作部3に対応し、入力操作部25への非接触の入力がスイッチ操作部3をON動作させ、入力操作部27への非接触の入力がスイッチ操作部3をOFF動作させる。入力操作部29、31は、スイッチ操作部5に対応し、入力操作部29への非接触の入力がスイッチ操作部5をON動作させ、入力操作部31への非接触の入力がスイッチ操作部5をOFF動作させる。入力操作部33、35は、スイッチ操作部7に対応し、入力操作部33への非接触の入力がスイッチ操作部7をON動作させ、入力操作部35への非接触の入力がスイッチ操作部7をOFF動作させる。
【0040】
前記操作体17、18は、電気的に接続され、操作体17には、人感センサー37が備えられている。人感センサー37は、人が操作体17、18を操作するときに操作する人を感知して操作体17、18の電源をONにするためのものである。
【0041】
前記操作体17、18は、前記それぞれの入力操作部25、27、29、31、33、35に対応して前記それぞれのスイッチ操作部3、5、7との関連を表示する表示部39,41,43を備えている。表示部39、41、43は、前記入力操作部25、27、29、31、33、35に対応して貼付する表示シールである。
【0042】
前記表示部39は、入力操作部25、27のスイッチ操作部3との関連を表示する。入力操作部25をスイッチ操作部3のONとして表示し、入力操作部27をスイッチ操作部3のOFFとして表示する。入力操作部25及び入力操作部27をスイッチ操作部3と同様に1と表示する。
【0043】
前記表示部41は、同様に入力操作部29、31のスイッチ操作部5との関連を表示する。入力操作部29をスイッチ操作部5のONとして表示し、入力操作部31をスイッチ操作部5のOFFとして表示する。入力操作部29及び入力操作部31をスイッチ操作部5と同様に2と表示する。
【0044】
前記表示部43は、同様に入力操作部33、35のスイッチ操作部7との関連を表示する。入力操作部33をスイッチ操作部7のONとして表示し、入力操作部35をスイッチ操作部7のOFFとして表示する。入力操作部33及び入力操作部35をスイッチ操作部7と同様に3と表示する。
【0045】
前記電源体19は、前記スイッチ操作部3、5、7の周囲の外面に例えば両面テープにより貼付して後付けされている。この場合の外面は、スイッチボックス9周囲の壁面となっている。電源体19は、リチウムイオン電池等で構成され、前記可動体11、13、15及び操作体17、18に給電するために操作体17に接続されている。
【0046】
したがって、非接触操作ユニット1は、入力操作部25、27、29、31、33、35への非接触の選択的な入力を検出した操作体17、18が可動体11、13、15への選択的な給電を制御して揺動アーム23がスイッチ操作部3、5、7を選択的に動作させることができる。
【0047】
前記スイッチ操作部3、5、7は、何れもOFFの状態である。これらスイッチ操作部3、5、7は、既存のものであり、非接触操作ユニット1をこれらスイッチ操作部3、5、7に対して後付けする。
【0048】
前記可動体11は、スイッチボックス9のスイッチ操作部3の下側に配置させ、可動体11のモーター21を両面テープでスイッチボックス9の外面に貼り付け、固定する。可動体13は、スイッチ操作部5、7に対し正面から見て左側で揺動アーム23がスイッチ操作部5、7のOFF位置に対向するように配置させ、可動体13のモーター21を両面テープでスイッチボックス9の外面に貼り付け、固定する。可動体15は、スイッチ操作部5、7に対し正面から見て右側で揺動アーム23がスイッチ操作部5、7のON位置に対向するように配置させ、可動体15のモーター21を両面テープでスイッチボックス9の外面に貼り付け、固定する。
【0049】
前記操作体17、18及び電源体19についてもスイッチボックス9の周囲に配置し、両面テープでスイッチボックス9の周囲の壁面に貼り付け、固定する。電源体19は、スイッチ操作とは関係しないのでスイッチボックス9から離れて壁面等に貼り付けてもよい。
【0050】
この貼り付けにより非接触操作ユニット1の取り付けが完了する。
【0051】
次に、スイッチ操作のために人が近づくと人感センサー37が検出し、電源体19から操作体17、18への給電状態がONとなる。
【0052】
前記スイッチ操作部3を操作するために表示部39の表示の確認により入力操作部25に指を近づけると非接触で操作信号が検出される。この操作信号の検出により操作体17が可動体11への給電を制御し、可動体11のモーター21の出力軸21aが回転する。この回転に応じて揺動アーム23の一側23aがスイッチ操作部3のON側を押圧する。可動体11の揺動アーム23は、スイッチ操作部3をONにした後、元のニュートラル位置に復帰する。かかる操作体17を用いたスイッチ操作部3の非接触のON操作によりスイッチ操作部3に対応する照明が点灯する。
【0053】
前記ON状態となったスイッチ操作部3をOFF操作するときは、表示部39の表示の確認により入力操作部27に指を近づける。これにより前記同様に非接触で入力操作部27の操作信号が検出される。この操作信号の検出により操作体17が可動体11への給電を制御し、可動体11のモーター21の出力軸21aが逆回転する。この回転に応じて可動体11の揺動アーム23の他側23bがスイッチ操作部3のOFF側を押圧する。可動体11の揺動アーム23は、スイッチ操作部3をOFFにした後、元のニュートラル位置に復帰する。かかる操作体17を用いたスイッチ操作部3の非接触のOFF操作によりスイッチ操作部3に対応する照明が消灯する。
【0054】
前記スイッチ操作部5をON操作するときは、表示部41の表示の確認により入力操作部29に指を近づける。これにより同様にして可動体15の揺動アーム23の他側23bがスイッチ操作部5のON側を押圧する。可動体15の揺動アーム23はスイッチ操作部5をONにした後、元のニュートラル位置に復帰する。
【0055】
前記ON状態となったスイッチ操作部5をOFFにするときは、表示部41の表示の確認により入力操作部31に指を近づける。これにより同様にして可動体13の揺動アーム23の一側23aがスイッチ操作部5のOFF側を押圧する。可動体13の揺動アーム23はスイッチ操作部5をOFFにした後、元のニュートラル位置に復帰する。
【0056】
したがって、かかる操作体17を用いたスイッチ操作部5の非接触のON、OFF操作によりスイッチ操作部5に対応する照明が点灯、消灯する。
【0057】
前記スイッチ操作部7をON操作するときは、表示部43の表示の確認により入力操作部33に指を近づける。これにより同様にして可動体15の揺動アーム23の一側23aがスイッチ操作部7のON側を押圧する。可動体15の揺動アーム23はスイッチ操作部7をONにした後、元のニュートラル位置に復帰する。
【0058】
前記ON状態となったスイッチ操作部7をOFF操作するときは、表示部43の表示の確認により入力操作部35に指を近づける。これにより同様にして可動体13の揺動アーム23の他側23bがスイッチ操作部7のOFF側を押圧する。可動体13の揺動アーム23はスイッチ操作部7をOFFにした後、元のニュートラル位置に復帰する。
【0059】
したがって、かかる操作体17を用いたスイッチ操作部7の非接触のON、OFF操作によりスイッチ操作部7に対応する照明が点灯、消灯する。
【0060】
前記非接触操作ユニット1が不要になったときは、可動体11、13、15、操作体17、18、及び電源体19を両面テープにおいて引き剥がすことにより非接触操作ユニット1の無いスイッチ操作部3、5、7の現状復帰が簡単にできる。
【0061】
以上のように、非接触操作ユニット1は、可動体11、13、15、操作体17、18、及び電源体19をスイッチ操作部3、5、7の周囲の外面に貼付して簡単に後付けすることができる。
【0062】
前記入力操作部25、27、29、31、33、35へ非接触で入力を選択的に行うとこの入力を検出した操作体17,18が可動体11、13、15への給電を選択的に制御して何れかの揺動アーム23により何れかのスイッチ操作部3、5、7を選択的に動作させることができ、スイッチ操作部3、5、7に関連する電灯を非接触で点消灯させることができる。
【0063】
このため、照明のON、OFF操作に際してスイッチ操作部3、5、7を人が直接触れることを防止し、感染症対策を向上させることができる。
【0064】
前記非接触操作ユニット1が不要になったときは、剥がして離脱させ現状復帰が簡単にできる。
【実施例0065】
図4は、実施例2に係り、非接触操作ユニットをエレベーターのスイッチ操作部に適用した正面図である。
【0066】
本実施例2の非接触操作ユニット1の構成は、エレベーターのスイッチ操作部である開ボタン45、閉ボタン47、1階ボタン49、2階ボタン51、3階ボタン53に適用した。
【0067】
前記ボタン45、47、49、51、53は、それぞれ1回押しで動作対象であるエレベーターのドアの開閉、昇降を動作させるものである。このため、ボタン45、47、49、51、53には、可動体11、13、15の揺動アーム23の一側23a又は他側23bの何れかが対向するように配置されている。
【0068】
前記可動体11、13、15に電気的に接続される操作体17、54は、同一であり、実施例1と異なり同一のものが2基備えられた構成となっている。
【0069】
前記操作体17、54は、ボタン45、47、49、51、53の数に応じた非接触の入力操作部を具備させるために組み合わせればよく、実施例1のように異なる操作体或は同一の操作体の何れでもよい。
【0070】
前記操作体17、54は、前記のようにそれぞれ非接触の入力操作部25、27、29、31を備えている。
【0071】
前記一方の操作体17の入力操作部25、27は、ボタン45、47に対応する。入力操作部25への非接触の入力によりボタン45を押圧してONとし、動作対象であるエレベーターのドアを開動作させる。操作体17の入力操作部27への非接触の入力によりボタン47を押圧してONとし、動作対象であるエレベーターのドアを閉動作させる。
【0072】
前記一方の操作体17の入力操作部29、31は、ボタン49、51に対応する。入力操作部29への非接触の入力によりボタン49を押圧してONとし、動作対象であるエレベーターを上階から1階へ下降動作させる。入力操作部31への非接触の入力によりボタン51を押圧してONとし、動作対象であるエレベーターを1階又は3階から2階へ昇降動作させる。
【0073】
前記他方の操作体54の入力操作部25は、ボタン53に対応する。操作体54の入力操作部25への非接触の入力によりボタン53を押圧してONとし、動作対象であるエレベーターを1階又は2階から3階へ上昇動作させる。
【0074】
前記操作体17、54は、前記それぞれの入力操作部25、27、29、31、33に対応して前記それぞれのボタン45、47、49、51、53との関連を表示する表示部55、57,59、61を備えている。表示部55、57,59は、操作体17の入力操作部25、27、29、31に対応して貼付する表示シールである。表示部61は、操作体54の入力操作部25に対応して貼付する表示シールである。
【0075】
前記表示部55は、入力操作部25、27に対応してボタン45、47との関連を表示する。前記表示部57、59、61は、前記ボタン49、51、53との関連を表示する。
【0076】
前記操作体17の表示部55は、前記入力操作部25を開ボタン45と同様に開として表示し、入力操作部27を閉ボタン47と同様に閉として表示する。同様に表示部57、59は、入力操作部29、31を1階ボタン49、2階ボタン51と同様に1F、2Fとして表示する。前記操作体54の表示部61は、操作体54の入力操作部25を3階ボタン53と同様に3Fとして表示する。
【0077】
前記操作体54の入力操作部27、29、31及び人感センサー37は、このエレベーターでは使用しないのでシール63、65で覆い、不使用とする。
【0078】
そして、非接触操作ユニット1の可動体11、13、15は、ボタン45、47、49、51、53に対して周囲の外面に両面テープにより貼付して後付けする。操作体17、54、電源体19も同様にボタン45、47、49、51、53に対して周囲の外面に両面テープにより貼付して後付けする。電源体19はスイッチ操作とは関係しないのでスイッチボックス9から離れて壁面等に貼り付けてもよい。
【0079】
次に、スイッチ操作のために人が近づくと人感センサー37が検出し、電源体19から操作体17、54への給電状態がONとなる。
【0080】
前記開ボタン45を操作するために表示部55の表示の確認により操作体17の入力操作部25に指を近づけると非接触で操作信号が検出される。この操作信号の検出により操作体17が可動体11への給電を制御し、可動体11のモーター21の出力軸21aが回転する。この回転に応じて揺動アーム23の他側23bが開ボタン45を押圧操作する。可動体11の揺動アーム23は、開ボタン45を押圧操作した後、元のニュートラル位置に復帰する。開ボタン45の押圧操作によりエレベーターのドアが開動作する。
【0081】
前記閉ボタン47によりエレベーターのドアの閉操作をするときは、前記表示部55の表示の確認により操作体17の入力操作部27に指を近づける。この操作により入力操作部27において非接触で操作信号が検出される。この操作信号の検出により操作体17が可動体11への給電を制御し、可動体11のモーター21の出力軸21aが回転する。この回転に応じて揺動アーム23の一側23aが閉ボタン47を押圧する。可動体11の揺動アーム23は、閉ボタン47を押圧した後、元のニュートラル位置に復帰する。可動体11による閉ボタン47の押圧によりエレベーターのドアが閉動作する。
【0082】
前記1階ボタン49によりエレベーターを1階へ下降動作させるときは、前記表示部57の表示の確認により操作体17の入力操作部29に指を近づける。この操作により入力操作部29において非接触で操作信号が検出される。この操作信号の検出により操作体17が可動体13への給電を制御し、可動体13のモーター21の出力軸21aが回転する。この回転に応じて揺動アーム23の他側23bが1階ボタン49を押圧する。可動体11の揺動アーム23は、1階ボタン49を押圧した後、元のニュートラル位置に復帰する。かかる操作体17を用いた1階ボタン49の非接触の押圧操作によりエレベーターは、2階又は3階から1階へ下降動作する。
【0083】
前記2階ボタン51によりエレベーターを2階へ昇降動作させるときは、操作体17の表示部59の表示の確認により入力操作部31に指を近づける。この操作により入力操作部31において非接触で操作信号が検出される。この操作信号の検出により操作体17が可動体15への給電を制御し、可動体15のモーター21の出力軸21aが回転する。この回転に応じて揺動アーム23の他側23bが2階ボタン51を押圧する。可動体15の揺動アーム23は、2階ボタン51を押圧した後、元のニュートラル位置に復帰する。かかる操作体17を用いた2階ボタン51の非接触の押圧操作によりエレベーターは、1階又は3階から2階へ昇降動作する。
【0084】
前記3階ボタン53によりエレベーターを3階へ上昇動作させるときは、操作体54の表示部61の表示の確認により操作体54の入力操作部25に指を近づける。この操作により操作体54の入力操作部25において非接触で操作信号が検出される。この操作信号の検出により操作体54が可動体15への給電を制御し、可動体15のモーター21の出力軸21aが回転する。この回転に応じて揺動アーム23の一側23aが3階ボタン53を押圧する。可動体15の揺動アーム23は、3階ボタン53を押圧した後、元のニュートラル位置に復帰する。かかる操作体54を用いた3階ボタン53の非接触の押圧操作によりエレベーターは、1階又は2階から3階へ上昇動作する。
【0085】
本実施例2においても、非接触操作ユニット1を簡単に後付けすることができ、非接触操作ユニット1の無いボタン45、47、49、51、53の現状復帰が簡単にでき、且つボタン45、47、49、51、53の非接触の押圧操作により感染症対策を向上させることができる。
【実施例0086】
図5は、実施例3に係り、非接触操作ユニットをドリンクバーのスイッチ操作部に適用した正面図である。
【0087】
本実施例3の非接触操作ユニット1の構成は、ドリンクバー65のスイッチ操作部である、例えばコーヒー用のボタン67、オレンジジュース用のボタン69、トマトジュース用のボタン71に適用した。
【0088】
前記ボタン67、69、71は、それぞれ1回押しで動作対象であるコーヒー供給部、オレンジジュース供給部、トマトジュース供給部を規定時間動作させる。ボタン67には、例えば1と表示され、ボタン69には、例えば2と表示され、ボタン71には、例えば3と表示されている。ボタン67、69、71の表示は、例えば既存のものである。但し、シールにより後付け表示することもできる。またボタン67、69、71の周囲には、図示はしないがコーヒー、オレンジジュース、トマトジュースの表示がなされている。
【0089】
なお、ドリンクバー65には、カップセット口65aが備えられている。コーヒー供給部、オレンジジュース供給部、トマトジュース供給部に応じたそれぞれの供給口にセットされたカップにコーヒー等が供給される。図5ではコーヒー供給部からカップ72にコーヒーが供給されるものとして示している。
【0090】
前記ボタン67、69、71には、可動体11、13、15の揺動アーム23の一側23aがそれぞれ対向するように配置されている。
【0091】
前記可動体11、13、15に電気的に接続される操作体17は1基備えられた構成となっている。
【0092】
前記操作体17は、前記のように非接触の入力操作部25、27、29、31を備えている。
【0093】
前記操作体17の入力操作部25、27、29は、ボタン67、69、71に対応する。入力操作部25への非接触の入力によりボタン67が押圧されてONとなり、動作対象であるコーヒー供給部を動作させる。入力操作部27への非接触の入力によりボタン69が押圧されてONとなり、動作対象であるオレンジジュース供給部を動作させる。入力操作部29への非接触の入力によりボタン71が押圧されてONとなり、動作対象であるトマトジュース供給部を動作させる。
【0094】
前記操作体17は、前記それぞれの入力操作部25、27、29に対応して前記それぞれのボタン67、69、71との関連を表示する表示部73、75、77を備えている。表示部73、75、77は、操作体17の入力操作部25、27、29に対応して貼付する表示シールである。
【0095】
前記操作体17の表示部73は、例えば前記入力操作部25の表示として前記ボタン67の表示と同様に1とし、表示部75は、入力操作部27の表示として前記ボタン69の表示と同様に2とし、表示部77は、入力操作部29の表示として前記ボタン71の表示と同様に3とする。なお、表示部73、75、77にボタン67、69、71と同様にコーヒー等の種別を表記すると良い。
【0096】
前記操作体17の入力操作部31は、このドリンクバー65では使用しないので目隠しシール79で覆い、不使用とする。
【0097】
そして、非接触操作ユニット1の可動体11、13、15は、ボタン67、69、71に対して周囲の外面に両面テープにより貼付して後付けする。操作体17、電源体19も同様にボタン67、69、71に対して周囲の外面に両面テープにより貼付して後付けする。電源体19はスイッチ操作とは関係しないのでボタン67、69、71から離れて壁面等に貼り付けてもよい。
【0098】
次に、ドリンクバー65利用のために人が近づくと人感センサー37が検出し、電源体19から操作体17への給電状態がONとなる。
【0099】
コーヒーの供給を受けるときは、前記カップセット口65aのコーヒー供給口の下に合わせてカップ72をセットする。前記ボタン67を操作するために表示部73の表示の確認により操作体17の入力操作部25に指を近づけると非接触で操作信号が検出される。この操作信号の検出により操作体17が可動体11への給電を制御し、可動体11のモーター21の出力軸21aが回転する。この回転に応じて揺動アーム23の一側23aがボタン67を押圧操作する。可動体11の揺動アーム23は、ボタン67を押圧操作した後、元のニュートラル位置に復帰する。ボタン67の押圧操作によりコーヒー供給部が一定時間動作し、コーヒー供給口からカップ72に規定量のコーヒーが注がれる。
【0100】
前記ボタン69、71によりオレンジジュース、トマトジュースの供給を受けるときも同様の手順でカップのセット共に操作体17の入力操作部27、29に指を近づけ、カップセット口65aにセットしたカップにオレンジジュース又はトマトジュースの供給を受けることができる。
【0101】
本実施例3においても、非接触操作ユニット1を簡単に後付けすることができ、非接触操作ユニット1の無いボタン67、69、71の現状復帰が簡単にでき、且つボタン67、69、71の非接触の操作により感染症対策を向上させることができる。
【符号の説明】
【0102】
1 非接触操作ユニット
3、5、7 スイッチ操作部
11、13、15 可動体
17、18、54 操作体
19 電源体
25、27、29、31、33、35 非接触の入力操作部
39、41、43 表示部(表示シール)
45 開ボタン(スイッチ操作部)
47 閉ボタン(スイッチ操作部)
49 1階ボタン(スイッチ操作部)
51 2階ボタン(スイッチ操作部)
53 3階ボタン(スイッチ操作部)
55、57、59、61 表示部
63、65、79 目隠しシール
67 コーヒー用のボタン(スイッチ操作部)
69 オレンジジュース用のボタン(スイッチ操作部)
71 トマトジュース用のボタン(スイッチ操作部)
73、75、77 表示部(表示シール)
図1
図2
図3
図4
図5