(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022141571
(43)【公開日】2022-09-29
(54)【発明の名称】清掃収納台座、清掃装置、ブラシヘッド乾燥制御方法
(51)【国際特許分類】
B08B 3/04 20060101AFI20220921BHJP
【FI】
B08B3/04 Z
【審査請求】有
【請求項の数】10
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021138745
(22)【出願日】2021-08-27
(31)【優先権主張番号】202110289648.5
(32)【優先日】2021-03-15
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(71)【出願人】
【識別番号】519033085
【氏名又は名称】深セン市杰深科技有限公司
(74)【代理人】
【識別番号】110000660
【氏名又は名称】Knowledge Partners弁理士法人
(72)【発明者】
【氏名】▲鄭▼ 土敬
【テーマコード(参考)】
3B201
【Fターム(参考)】
3B201AA47
3B201AB43
3B201BB01
3B201BB82
3B201BB93
3B201CC11
3B201CD22
3B201CD23
3B201CD42
3B201CD43
(57)【要約】
【課題】自動清掃および乾燥機能付き清掃装置を提供する。
【解決手段】自動清掃および乾燥機能付き清掃装置は清掃器具および清掃収納台座を備える。清掃器具は清掃収納台座に収納され、ブラシヘッドを有する。清掃収納台座は収納台座本体、送風乾燥装置およびコントロールボードを備える。収納台座本体は収納部を有するケースを有する。ブラシヘッドは収納部に収納される。送風乾燥装置は収納台座本体の内部に固定され、コントロールボードに電気的に接続される。コントロールボードは送風乾燥装置の作動モードを制御する。ケースは吸気口および排気口を有する。送風乾燥装置は風を吸気口から排気口へ誘導し、収納部に送り込んでブラシヘッドを乾燥させるため、洗浄したブラシヘッドがいつまで経っても湿っているという問題を解決し、ブラシヘッドを衛生かつ乾燥状態に維持し、ブラシヘッドの使用寿命を延ばすことができる。
【選択図】
図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ブラシヘッドを有する清掃器具を収納し、収納台座本体、送風乾燥装置およびコントロールボードを備え、
前記収納台座本体は、収納部を有するケースを有し、前記ブラシヘッドは前記収納部に収納され、
前記送風乾燥装置は前記収納台座本体の内部に配置され、
前記コントロールボードは前記送風乾燥装置に電気的に接続されて前記送風乾燥装置の作動モードを制御し、
前記ケースは吸気口および排気口を有し、
前記送風乾燥装置は風を前記吸気口から前記排気口へ誘導し、前記収納部に送り込んで前記ブラシヘッドを乾燥させることを特徴とする清掃収納台座。
【請求項2】
前記ケースは第一シェルおよび第二シェルを有し、前記第一シェルは前記収納部を形成し、前記第二シェルは前記第一シェルの底部に固定されて前記第一シェルと結合し、前記送風乾燥装置および前記コントロールボードを格納する収容空間を形成し、
前記第一シェルは囲いを有し、前記囲いは前記収納部の辺縁に沿って固定され、
前記排気口は前記囲いに設置されることを特徴とする請求項1に記載の清掃収納台座。
【請求項3】
前記送風乾燥装置は加熱部材を有し、前記加熱部材は前記送風乾燥装置の内部に固定され、前記コントロールボードに電気的に接続され、前記加熱部材は前記吸気口から流入した風に加熱処理を行い、前記排気口から流出した風の温度を上昇させることを特徴とする請求項1に記載の清掃収納台座。
【請求項4】
前記送風乾燥装置はさらに排気通路部材を有し、前記排気通路部材は第一排気遮断板および第二排気遮断板を有し、
前記送風乾燥装置はさらに排出口を有し、前記第一排気遮断板および前記第二排気遮断板は前記送風乾燥装置の前記排出口に沿って前記ケースの前記排気口の方向へ伸びて前記第一シェルおよび前記第二シェルに別々に固定されることを特徴とする請求項2に記載の清掃収納台座。
【請求項5】
さらに充電部材を備え、
前記充電部材は充電スタンドおよび充電コネクターを有し、
前記充電スタンドは前記第一シェルに固定され、前記コントロールボードに電気的に接続され、
前記充電コネクターは前記充電スタンドに固定され、前記充電スタンドおよび外部の電源を接続することを特徴とする請求項2に記載の清掃収納台座。
【請求項6】
前記第一シェルは収納空間に相対する一側にメインボード格納室を有し、
前記コントロールボードは前記メインボード格納室の中に固定され、前記メインボード格納室の蓋は前記コントロールボードの下方に配置され、
前記第一シェルは保護用ケースを有し、前記保護用ケースは前記充電部材の外部に被さって前記収納部に連結および固定されることを特徴とする請求項5に記載の清掃収納台座。
【請求項7】
前記ブラシヘッドを有する前記清掃器具および請求項1に記載の清掃収納台座を備え、
前記清掃収納台座は前記清掃器具を収納し、かつ外部の電源と接続して前記清掃器具を充電し、
前記清掃器具はさらにハンドル部材と、充電式バッテリーを有する駆動部材とを有し、前記ハンドル部材は一端が前記ブラシヘッドに固定されることを特徴とする清掃装置。
【請求項8】
請求項7に記載の清掃装置において、
前記清掃装置の作動信号を受信するステップaと、
前記作動信号に基づいて前記清掃装置の稼働状態情報を判断し、前記稼働状態情報に基づいて乾燥制御信号を出力し、前記ブラシヘッドに乾燥処理を行うか、前記清掃装置の前記作動信号を受ける状態を持続させるステップbと、
を含むことを特徴とするブラシヘッド乾燥制御方法。
【請求項9】
第一充電制御信号に基づいて外部の電源からの入力電圧を制御し、前記清掃装置を充電し、前記清掃装置の充電が完了した後、第二充電制御信号に基づいて前記入力電圧を制御し、予備バッテリーを充電するステップを含むことを特徴とする請求項8に記載のブラシヘッド乾燥制御方法。
【請求項10】
電流が遮断された際、前記入力電圧は前記予備バッテリーによって生成されることを特徴とする請求項9に記載のブラシヘッド乾燥制御方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、清掃機器に関し、詳しくは自動洗浄および乾燥機能付き清掃装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
科学技術の進歩および生活水準の向上に伴って人類の作業効率を高める技術は応用範囲が広くなる。床を清掃する清掃器具はそのうちの一つである。
【0003】
清掃器具はブラシヘッドおよびグリップから構成される。グリップはブラシヘッドに連結されてブラシヘッドの作動をコントロールする。清掃器具を使用する際、ブラシヘッドを水で濡らし、続いて清掃したい所または部位の表面を拭けばよい。使用が済んだ後、ブラシヘッドを洗浄し、そののち清掃器具をどこかに掛かけて干せばよい。便利をはかるために多くの人は使用済み清掃器具をそのまま部屋の隅に置くことがよくある。清掃器具をどこかに掛けて干すか、どこかに置くとしてもブラシヘッドの手入れは欠かせない。特に長時間にわたって湿ったブラシヘッドをそのままにして置けばブラシヘッドに細菌が繁殖しやすくなる。ブラシヘッドに黴菌が発生すれば、ブラシヘッドの汚染や損壊が起こりやすくなり、再使用に影響を与えるだけでなく、ブラシヘッドの使用寿命が短くなるため、ブラシヘッドを頻繁に交換することが必要になる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は上述した問題点に鑑み、清掃器具を収納し、ブラシヘッドに送風乾燥処理を行うことができる自動清掃および乾燥機能付き清掃装置を提供することを主な目的とする。
【0005】
本発明は、自動清掃ができる清掃器具と、清掃器具を収納できると同時に清掃器具を充電したり、乾燥させたりできる清掃収納台座とを備える清掃装置を提供することを別の一つの目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上述した課題を解決するため、清掃装置において、清掃収納台座はブラシヘッドを有する清掃器具を収納し、収納台座本体、送風乾燥装置およびコントロールボードを備える。収納台座本体は収納部を有するケースを有する。ブラシヘッドは収納部に収納される。送風乾燥装置は収納台座本体の内部に固定される。コントロールボードは送風乾燥装置に電気的に接続されて送風乾燥装置の作動モードを制御する。ケースは吸気口および排気口を有する。送風乾燥装置は風を吸気口から排気口へ誘導し、収納部に送り込んでブラシヘッドを乾燥させる。
【0007】
比較的好ましい場合、ケースは第一シェルおよび第二シェルを有する。第一シェルは収納部を形成する。第二シェルは第一シェルの底部に固定されて第一シェルと結合し、送風乾燥装置およびコントロールボードを格納する収容空間を形成する。第一シェルは囲いを有する。囲いは収納部の辺縁に沿って固定される。排気口は囲いに設置される。
【0008】
比較的好ましい場合、送風乾燥装置は加熱部材を有する。加熱部材は送風乾燥装置の内部に固定され、コントロールボードに電気的に接続される。加熱部材は吸気口から流入した風に加熱処理を行い、排気口から流出した風の温度を上昇させる。
【0009】
比較的好ましい場合、送風乾燥装置は排気通路部材を有する。排気通路部材は第一排気遮断板および第二排気遮断板を有する。送風乾燥装置は排出口を有する。第一排気遮断板および第二排気遮断板は送風乾燥装置の排出口に沿って排気口の方向へ伸びて第一シェルおよび第二シェルに別々に当接して固定される。
【0010】
比較的好ましい場合、清掃収納台座はさらに充電部材を備える。充電部材は充電スタンドおよび充電コネクターを有する。充電スタンドは第一シェルに固定され、コントロールボードに電気的に接続される。充電コネクターは充電スタンドに固定され、充電スタンドおよび外部の電源を接続する。
【0011】
比較的好ましい場合、清掃収納台座はさらにバッテリー充電台座を備える。バッテリー充電台座はコントロールボードに電気的に接続される。第一シェルは第一嵌合溝を有する。バッテリー充電台座は第一嵌合溝に嵌まり込んで固定される。
【0012】
比較的好ましい場合、清掃収納台座はさらにブラシヘッド収納スタンドを備える。第一シェルはさらに第二嵌合溝を有する。ブラシヘッド収納スタンドは第二嵌合溝に嵌まり込んで固定される。
【0013】
比較的好ましい場合、ブラシヘッドはローラー状のブラシヘッドである。収納部はブラシヘッドの形に対応する円弧形の凹状溝を有する。
【0014】
比較的好ましい場合、第一シェルは収納空間に相対する一側にメインボード格納室を有する。コントロールボードはメインボード格納室の中に固定される。メインボード格納室の蓋はコントロールボードの下方に配置される。第一シェルは保護用ケースを有する。保護用ケースは充電部材の外部に被さって収納部に連結および固定される。
【0015】
上述した課題を解決するため、自動清掃機能付き清掃装置はブラシヘッドを有する清掃器具および清掃収納台座を備える。清掃収納台座は清掃器具を収納し、かつ外部の電源と接続して清掃器具を充電する。清掃器具はさらにハンドル部材と、充電式バッテリーを有する駆動部材とを有する。ハンドル部材は一端がブラシヘッドに固定される。
【0016】
上述をまとめてみると、本発明は送風乾燥装置を有する収納台座によって清掃器具のブラシヘッドに乾燥処理を行うため、洗浄したブラシヘッドがいつまで経っても湿っているという問題を解決し、ブラシヘッドを衛生かつ乾燥状態に維持し、ブラシヘッドの使用寿命を延ばすことができる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【
図1】本発明の第1実施形態による清掃収納台座を示す分解斜視図である。
【
図2】本発明の第1実施形態による清掃収納台座を示す斜視図である。
【
図3】本発明の第1実施形態による清掃収納台座の第一シェルを示す斜視図である。
【
図4】本発明の第1実施形態による清掃収納台座の第一シェルを示す別の斜視図である。
【
図5】本発明の第1実施形態による清掃収納台座の第一シェルを示す別の斜視図である。
【
図6】本発明の第1実施形態による清掃収納台座の第二シェルを示す斜視図である。
【
図7】
図5中の符号Aで表示した部位の拡大図である。
【
図8】
図6中の符号Bで表示した部位の拡大図である。
【
図11】
図9中の符号Eで表示した部位の拡大図である。
【
図12】本発明の第2実施形態においての第一シェルを示す斜視図である。
【
図13】本発明の第3実施形態による自動清掃機能付き清掃装置を横から見た斜視図である。
【
図14】本発明の第3実施形態による自動清掃機能付き清掃装置を下から見た斜視図である。
【
図15】本発明の第3実施形態による自動清掃機能付き清掃装置の構造を示す模式図である。
【
図16】本発明の第3実施形態による自動清掃機能付き清掃装置の作動を示すプロセスである。
【
図17】本発明の第3実施形態による自動清掃機能付き清掃装置の作動を示す別のプロセスである。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下、本発明による自動清掃および乾燥機能付き清掃装置を図面に基づいて説明する。
【0019】
(第1実施形態)
図1から
図14に示すように、本発明の第1実施形態による自動清掃および乾燥機能付き清掃装置は清掃器具88および清掃収納台座10を備える。
【0020】
清掃収納台座10はブラシヘッド20を有する清掃器具88を収納し、収納台座本体100、送風乾燥装置200およびコントロールボード300を備える。収納台座本体100は収納部1011を有するケースを有する。ブラシヘッド20は収納部1011に収納される。
【0021】
ケースは第一シェル101および第二シェル102を有する。第二シェル102は第一シェル101の底部に固定されて第一シェル101と結合し、送風乾燥装置200およびコントロールボード300を格納する収容空間を形成する。第一シェル101は底面辺縁部に第一嵌合部103を有する。第二シェル102は頂面辺縁部に第二嵌合部104を有する。第一嵌合部103および第二嵌合部104は噛み合って第一シェル101および第二シェル102を固定する。
【0022】
送風乾燥装置200は収納台座本体100の内の収納空間に固定される。
【0023】
コントロールボード300は送風乾燥装置200に電気的に接続されて送風乾燥装置200の作動モードを制御する。
【0024】
清掃器具88が清掃収納台座10の中に収納される際、ブラシヘッド20は収納部1011の表面に位置付けられる。
【0025】
第一シェル101は囲い1012を有する。囲い1012は収納部1011の辺縁に沿って固定され、排気口1013を有する。第二シェル102は吸気口1021を有する。
【0026】
送風乾燥装置200はファン201を有する。ファン201は風を吸気口1021から排気口1013へ流動させたうえで収納部1011の上のブラシヘッド20を迅速に乾燥させる。
【0027】
別の実施形態において、排気口1013はケースの任意の位置に配置され、具体的な位置がブラシヘッド20の形および大きさに応じることができる。つまり、収納部1011の上のブラシヘッド20が排気口1013から流出した風に当たって乾燥することさえできればよい。
【0028】
図1、
図5および
図6に示すように、送風乾燥装置200はさらに排気通路部材202を有する。排気通路部材202は第一排気遮断板2021および第二排気遮断板2022を有する。第一排気遮断板2021および第二排気遮断板2022はファン201の排出口に沿って排気口1013の方向へ伸びて第一シェル101および第二シェル102に別々に当接して固定される。第一排気遮断板2021および第二排気遮断板2022の上方および下方の辺縁部は第一シェル101および第二シェル102の二つの相対する内側壁面に別々に当接し、ファン201の排出口から囲い1012に位置する排気口1013までの排気通路が密封状態になる。
【0029】
図5から
図10に示すように、排気通路部材202はさらに第三排気遮断板2023および第四排気遮断板2024を有する。第三排気遮断板2023および第四排気遮断板2024は第一シェル101の収納部1011と反対の一側の内側壁面に配置される。排気通路部材202は第一排気遮断板2021および第三排気遮断板2023の接触部位および第二排気遮断板2022および第四排気遮断板2024の接触部位に嵌合部2020を別々に有する。第一排気遮断板2021および第三排気遮断板2023と、第二排気遮断板2022および第四排気遮断板2024とは別々に嵌合部2020によって噛み合って固定される。
【0030】
図6に示すように、第二シェル102はファン収納室2011を有する。ファン収納室2011はファン201の周りに沿って分布するファン遮断板(図中未表示)からなる。ファン遮断板は第一排気遮断板2021および第二排気遮断板2022に連結されて安定する。
【0031】
図1および
図14に示すように、送風乾燥装置200は加熱部材203を有する。加熱部材203は送風乾燥装置200の内部に固定され、コントロールボード300に電気的に接続される。加熱部材203は吸気口1021から流入した風に加熱処理を行い、排気口1013から流出した風の温度を上昇させる。
【0032】
本実施形態において、ファン201は型番6025の冷風および温風を放出できるブロワであり、送風モードがコントロールボード300によって調節される。ブロワの温風によってブラシヘッド20の水分を蒸発させ、ブラシヘッド20を迅速に乾燥させることができる。
【0033】
図1、
図3および
図9に示すように、清掃収納台座10はさらに充電部材400を備える。充電部材400は充電スタンド401および充電コネクター402を有する。充電スタンド401は第一シェル101に固定され、コントロールボード300に電気的に接続される。充電コネクター402は充電スタンド401に固定され、充電スタンド401および外部の電源を接続する。
【0034】
第一シェル101は保護用ケース1016およびケースキャップ10161を有する。保護用ケース1016は充電部材400の外部に被さって収納部1011に連結および固定される。保護用ケース1016は内部に充電用口部(図中未表示)を有する。充電スタンド401は先端部に充電端部(図中未表示)を有する。充電スタンド401は保護用ケース1016の内部に固定され、充電端部が充電用口部に露出し、充電設備に接続される。
【0035】
充電スタンド401は充電用口部にスタンドキャップ4011を有する。スタンドキャップ4011はスプリング4012によって保護用ケース1016に可動的に連結される。スタンドキャップ4011およびスプリング4012はケースキャップ10161によって保護用ケース1016の中に封じ込まれる。充電を行う際、スタンドキャップ4011を外力で開けて充電端部を露出させればよい。充電が済んだ時、スタンドキャップ4011はスプリングの弾力によって充電用口部を封じて水や埃の侵入を防止し、充電スタンド401および清掃収納台座10の内部を保護する。
【0036】
図1、
図2、
図3および
図9に示すように、清掃収納台座10はさらにバッテリー充電台座500を備える。第一シェル101は第一嵌合溝1014を有する。バッテリー充電台座500は第一嵌合溝1014に嵌まり込んで固定され、同時にコントロールボード300に電気的に接続される。バッテリー充電台座500は表示ランプ(図中未表示)を有する。バッテリー充電台座500によって予備バッテリー501または清掃器具88に着脱可能に配置されたバッテリーを充電し、バッテリー充電台座500の表示ランプによって予備バッテリー501の充電状態を観察することができる。
【0037】
図1から
図3に示すように、清掃収納台座10はさらにブラシヘッド収納スタンド600を備える。第一シェル101はさらに第二嵌合溝1015を有する。ブラシヘッド収納スタンド600は第二嵌合溝1015に嵌まり込んで固定される。清掃器具88から取り外されたブラシヘッド20または予備ブラシヘッド20はブラシヘッド収納スタンド600に収納される。ブラシヘッド収納スタンド600およびバッテリー充電台座500は収納台座本体100かつ排気口1013と反対の一端に配置され、かつ充電部材400の左右両側に別々に位置付けられる。
【0038】
ブラシヘッド20はローラー状のブラシヘッドである。収納部1011はブラシヘッド20の形に対応する円弧形の凹状溝10110を有する。
【0039】
図3、
図4および
図13に示すように、収納部1011はさらに清掃器具88の底部に対応する位置決め溝1019を有する。清掃器具88は囲い1012によって固定され、清掃収納台座10に安定する。
【0040】
清掃器具88は底部に駆動輪3020および凸状位置決め部10190を有する。位置決め溝1019は駆動輪3020および凸状位置決め部10190の形に対応するように配置される。
【0041】
図10は
図2中のD-D方向に沿った断面図である。破線で表示された風40はファン201によって吸気口1021から吸い込まれ、排気通路を通って排気口1013から吹き出される。排気口1013は円弧形の凹状溝10110の囲い1012
【0042】
図5、
図9および
図11に示すように、第一シェルは収納空間に相対するメインボード格納室を有する。コントロールボードはメインボード格納室の中に固定される。メインボード格納室の蓋はコントロールボードの下方に配置される。
【0043】
図1、
図5、
図9および
図11に示すように、第一シェル101は収納空間に向かう一側にサイドパネル10170を有する。メインボード格納室1017の蓋1018は単一部品である。メインボード格納室1017はサイドパネル10170およびメインボード格納室1017の蓋1018から囲まれて構成される。装着孔(図中未表示)はメインボード格納室1017の蓋1018、コントロールボード300および第一シェル101のメインボード格納室1017に向かう一側の中心に別々に配置される。ねじ10171はメインボード格納室1017の蓋1018およびコントロールボード300の装着孔を貫通して第一シェル101に固定される。第一シェル101および第二シェル102は別々に一体成型される。
【0044】
上述をまとめてみると、本発明は清掃収納台座10に充電および乾燥機能を持たせているため、清掃器具88を使用後すぐ乾燥させないことで起こる黴菌の繁殖による悪臭を放出するという問題を解決することができる。使用済み清掃器具88を清掃収納台座10に収納し、それに対応するスイッチを入れれば人の手を介さずに自動充電および乾燥処理を行うことができる。
【0045】
図16に示すように、詳しく言えば、清掃器具88を清掃収納台座10に収納するとスイッチがオンになり、清掃器具88に対応する信号をコントロールボード300に伝達する。続いて、コントロールボード300はキャッチした信号に基づいて清掃器具88の作動状態データを判断し、続いて作動状態データに基づいて送風乾燥装置200および加熱部材203に乾燥制御信号を出力する。続いて、送風乾燥装置200の加熱部材203はブラシヘッド20に乾燥処理を行う。
【0046】
乾燥制御信号はPWMによる制御信号である。信号を伝送する際、PWMによる制御信号は耐ノイズ性が比較的高く、信号伝送の安定性を確保できる。また、コントロールボード300が作動状態データに基づいて乾燥制御信号を出力し、ブラシヘッド20に乾燥処理を行う前に、入力電圧が設定範囲内であるか否かを検知することができる。入力電圧が設定範囲内であることが判明すれば、コントロールボード300はキャッチした信号に基づいて清掃器具88の作動状態データを判断し、続いて判断結果に基づいて乾燥制御信号を出力し、乾燥処理を進める。入力電圧が設定範囲内ではないことが判明すれば、コントロールボード300は電圧警告信号によって入力電圧異常を通知するか、入力電圧を遮断するため、入力電圧が大き過ぎて清掃器具88、送風乾燥装置200および加熱部材203を損壊させることを防止することができる。
【0047】
一方、ローラー状のブラシヘッドの乾燥を制御する装置は電流検知モジュールを有する。電流検知モジュールは出力端が
メインコントロールモジュールの入力端に接続される。乾燥装置がローラー状のブラシヘッドの乾燥処理を行う際の乾燥モードの電流は電流検知モジュールによってメインコントロールモジュールへ伝送される。メインコントロールモジュールはキャッチした乾燥モードの電流データに基づいて電流値が設定範囲内であるか否かを判断する。乾燥モードの電流が設定範囲を超えたことが判明すれば、メインコントロールモジュールは乾燥制御信号の出力を取り消し、乾燥装置にローラー状のブラシヘッドの乾燥処理を停止させるため、乾燥モードの電流が大き過ぎて部品を損壊させることを防止することができる。
【0048】
図17に示すように、清掃器具88を清掃収納台座10に置けば、清掃収納台座10は自動清掃および乾燥機能を起動する。清掃器具88および予備バッテリー501を充電する際、コントロールボード300は第一充電制御信号および入力電圧に基づいて清掃器具88を充電し、清掃器具88の充電が完了した後、第二充電制御信号および入力電圧に基づいて予備バッテリー501を充電する。電流が遮断される際、予備バッテリー501は入力電圧の代わりに給電を継続することができる。
【0049】
(第2実施形態)
図12は本発明の第2実施形態において清掃収納台座の第一シェル101の構造を示す斜視図である。本実施形態において、第一シェル101は円弧形の凹状溝10110および囲い1012に排気口1013を有する。比較的好ましい場合、第一シェル101は円弧形の凹状溝10110および囲い1012の間に位置する連結部10111と、連結部10111の表面に突出して形成された第一底部排気口10131と、円弧形の凹状溝10110の表面に形成された第二底部排気口10132とを有する。囲い1012は収納部の辺縁に沿って配置される。円弧形の凹状溝10110の軸方向に位置する囲い1012は第一側部排気口10133を有する。第一側部排気口10133の排気方向は第一底部排気口10131および第二底部排気口10132の排気方向に垂直である。
【0050】
(第3実施形態)
図13から
図15に示すように、本発明による第3実施形態による清掃装置99はブラシヘッド20を有する清掃器具88および清掃収納台座10を備える。
【0051】
清掃収納台座10は清掃器具88を収納し、かつ外部の電源と接続して清掃器具88を充電する。清掃器具88はさらにハンドル部材30と、充電式バッテリー3021を有する駆動部材302とを有する。ハンドル部材30は一端がブラシヘッド20に固定される。ハンドル部材30は内部に自動清掃部材301を有する。自動清掃部材301は清潔な水を供給する清水供給用タンクと、洗浄したブラシヘッドから流れた汚水を回収する汚水回収用タンクと、制御システムとを有する。制御システムは駆動部材302に接続され、駆動部材302によって清掃器具88に清掃処理を行うか自動清掃機能を起動する。充電式バッテリー3021は駆動部材302に着脱可能に装着される。充電式バッテリー3021を充電する際、清掃器具88を清掃収納台座10に置けばハンドル部材30の充電インターフェースによって駆動部材302の充電式バッテリー3021を充電することができる。或いは、駆動部材302から充電式バッテリー3021を取り外し、清掃収納台座10のバッテリー充電台座500に入れれば充電することができる。
【0052】
図12に示すように、第一シェル101はファン201に近く、かつ排気口1013に相対する一側に放熱孔1010を有する。放熱孔1010はファン201の作動に伴って生じた熱エネルギーを拡散させたり、風を流入させたりすることができる。
【0053】
コントロールボード300は安全モードを有する。清掃器具88が清掃収納台座10に置かれて自動清掃モードになる際、充電スタンド401および充電コネクター402の回路は遮断され、清掃器具88の充電を中断する。清掃器具88に自動清掃モードが終了した際、充電スタンド401および充電コネクター402の回路は再び開通し、外部の電源と接続して清掃器具88の充電を継続する。
【0054】
コントロールボード300はさらにアラームモジュール(図中未表示)を有する。アラームモジュールは送風乾燥装置200に接続され、送風乾燥装置200の稼働時間を計算する。清掃器具88を清掃収納台座10に置いて送風乾燥装置200を起動すれば、アラームモジュールは送風乾燥装置200の稼働時間を自動的に計算する。稼働時間が設定値に達すると、アラームモジュールはそれに対応する信号をコントロールボード300に伝送する。続いて、コントロールボード300は送風乾燥装置200の稼働を停止する。アラームモジュールは送風乾燥装置200に伴って同調作動する。送風乾燥装置200が稼働を停止すれば、アラームモジュールは作動を停止し、アラームデータをリセットする。つまり、清掃収納台座10から清掃器具88を外すか、清掃収納台座10内の清掃器具88が自動清掃モードになる際、送風乾燥装置200が稼働を停止すれば、アラームモジュールは作動を停止し、アラームデータをリセットする。
【0055】
コントロールボード300はさらに検測モジュール(図中未表示)を有する。検測モジュールは充電スタンドと接続する設備の充電状態が満タンであるか否かを検測する。詳しく言えば、充電スタンドと接続する設備が充電待ちの設備である際、設備が充電状態から満タン状態に変わることが検測モジュールによって判明すれば、コントロールボード300は電子回路をバッテリー充電台座500に切り替え、外部の電源を介してバッテリー充電台座500内の予備バッテリー501を充電する。
【0056】
上述をまとめてみると、本発明による自動清掃および乾燥機能付き清掃装置はブラシヘッドを清掃収納台座の中に収納できるだけでなく、清掃収納台座内のブラシヘッドに自動清掃、自動脱水、汚水回収、送風乾燥および充電などの処理を行うことができる。言い換えれば、本発明による自動清掃および乾燥機能付き清掃装置は多くの使用状況に対応し、操作の便をはかって人々の労働量を大いに減らすことができるだけでなく、多くの人の様々なライフスタイルを満足させることができる。
【0057】
以上、本発明は、上記実施形態になんら限定されるものではなく、発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の形態で実施可能である。
【符号の説明】
【0058】
10:清掃収納台座
1011:収納部
101:第一シェル
102:第二シェル
103:第一嵌合部
104:第二嵌合部
1010:放熱孔
1012:囲い
1013:排気口
1014:第一嵌合溝
1015:第二嵌合溝
1016:保護用ケース
10161:ケースキャップ
1021:吸気口
10110:凹状溝
1010:位置決め溝
10190:凸状位置決め部
1017:メインボード格納室
1018:メインボード格納室の蓋
10170:サイドパネル
10171:ねじ
10111:連結部
10131:第一底部排気口
10132:第二底部排気口
10133:第一側部排気口
20:ブラシヘッド
201:ファン
202:排気通路部材
2021:第一排気遮断板
2022:第二排気遮断板
2023:第三排気遮断板
2024:第四排気遮断板
2020:嵌合部
2011:ファン収納室
203:加熱部材
30:ハンドル部材
3021:充電式バッテリー
302:駆動部材
301:自動清掃部材
3020:駆動輪
400:充電部材
401:充電スタンド
402:充電コネクター
4011:スタンドキャップ
4012:スプリング
100:収納台座本体
200:送風乾燥装置
300:コントロールボード
500: バッテリー充電台座
501:予備バッテリー
600:ブラシヘッド収納スタンド
40:風
88:清掃器具
99:清掃装置