IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ 株式会社 山下ピー・エム・コンサルタンツの特許一覧

特開2022-141588情報管理プログラム、情報管理方法および情報管理システム
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022141588
(43)【公開日】2022-09-29
(54)【発明の名称】情報管理プログラム、情報管理方法および情報管理システム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 10/06 20120101AFI20220921BHJP
【FI】
G06Q10/06
【審査請求】未請求
【請求項の数】27
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022021787
(22)【出願日】2022-02-16
(31)【優先権主張番号】P 2021040924
(32)【優先日】2021-03-15
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
(71)【出願人】
【識別番号】514000705
【氏名又は名称】株式会社 山下PMC
(74)【代理人】
【識別番号】100131451
【弁理士】
【氏名又は名称】津田 理
(74)【代理人】
【識別番号】100167933
【弁理士】
【氏名又は名称】松野 知紘
(72)【発明者】
【氏名】木下 雅幸
【テーマコード(参考)】
5L049
【Fターム(参考)】
5L049AA06
(57)【要約】
【課題】効率よく情報を管理できる情報管理プログラム、情報管理方法および情報管理システムを提供する。
【解決手段】コンピュータを、写真を表示させる写真制御手段と、ユーザ操作に応じて、前記写真と、クラウドストレージ上の1以上の電子ファイルと、を関連付ける関連付け手段と、ユーザ操作に応じて、前記関連付けられた前記1以上の電子ファイルのリストを表示させるリスト表示手段と、前記1以上の電子ファイルのうち前記リストから選択された電子ファイルを表示させるファイル表示手段と、写真上に情報を付与したアイコンを設置して情報の閲覧および施設管理台帳を作成する手段と、写真上にアイコンを設置してアイコン上でチャットを行う手段と、写真上にアイコンを設置してToDo管理を行う手段と、写真上に設置したアイコンから報告書を作成する手段と、として機能させる情報管理プログラムが提供される。
【選択図】図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
コンピュータを、
写真を表示させる写真制御手段と、
ユーザ操作に応じて、前記写真と、クラウドストレージ上の1以上の電子ファイルと、を関連付ける関連付け手段と、
ユーザ操作に応じて、前記関連付けられた前記1以上の電子ファイルのリストを表示させるリスト表示手段と、
前記1以上の電子ファイルのうち前記リストから選択された電子ファイルを表示させるファイル表示手段と、として機能させる情報管理プログラム。
【請求項2】
前記コンピュータを、さらに、ユーザ操作に応じて、施設管理に関する複数の項目のうちのいずれかを選択する項目選択部として機能させ、
前記関連付け手段は、ユーザ操作に応じて選択された前記複数の項目のうちのいずれかと、クラウドストレージ上の1以上の電子ファイルと、を関連付ける、請求項1に記載の情報管理プログラム。
【請求項3】
前記コンピュータを、さらに、
前記写真におけるユーザ操作に応じて指定された位置に関連付けてアイコンを設定するアイコン設定手段と、
前記写真における前記指定された位置に前記アイコンを表示させるアイコン表示手段と、として機能させ、
前記関連付け手段は、前記アイコンと、前記クラウドストレージ上の1以上の電子ファイルと、を関連付ける、請求項1または2に記載の情報管理プログラム。
【請求項4】
前記写真制御手段は、前記写真を新たな写真に更新可能であり、
当該更新に応じて、前記関連付け手段は、更新前の写真と、前記1以上の電子ファイルと、を互いに関連付けた状態で保存する、請求項1乃至3のいずれかに記載の情報管理プログラム。
【請求項5】
前記ファイル表示手段は、前記電子ファイルと、前記電子ファイルに関連付けられた識別情報と、を表示させる、請求項1乃至3のいずれかに記載の情報管理プログラム。
【請求項6】
コンピュータを、
写真を表示させる写真制御手段と、
前記写真におけるユーザ操作に応じて指定された位置に関連付けてアイコンを設定するアイコン設定手段と、
ユーザ操作に応じて、施設管理に関する情報を前記アイコンと関連付ける関連付け手段と、
前記写真における前記指定された位置に前記アイコンを表示させるアイコン表示手段と、
前記アイコン設定手段は複数のアイコンを設定可能であり、ユーザ操作に応じて、前記複数のアイコンに関連付けられた施設管理に関する情報を一括して出力する情報出力手段と、として機能させる情報管理プログラム。
【請求項7】
前記情報出力手段は、前記アイコンに関連付けられた情報を一覧表として出力する、請求項6に記載の情報管理プログラム。
【請求項8】
コンピュータを、
写真を表示させる写真制御手段と、
前記写真におけるユーザ操作に応じて指定された位置に関連付けてアイコンを設定するアイコン設定手段と、
ユーザ操作に応じて、施設管理に関する情報を前記アイコンと関連付ける関連付け手段と、
前記写真における前記指定された位置に前記アイコンを表示させるアイコン表示手段と、
ユーザ操作に応じて前記アイコンが選択されると、前記アイコンに関連付けられた施設管理に関する情報と、前記施設管理に関する情報に関連付けられた識別情報と、を表示させる情報出力手段と、として機能させる、情報管理プログラム。
【請求項9】
前記情報出力手段は、前記識別情報を印刷するための処理を行う、請求項8に記載の情報管理プログラム。
【請求項10】
前記アイコンは複数あり、
前記情報出力手段は、前記複数のアイコンのそれぞれに関連付けられた施設管理に関する情報に関連付けられた複数の識別情報を、1または複数枚の紙に印刷するための処理を行う、請求項9に記載の情報管理プログラム。
【請求項11】
コンピュータを、
写真を表示させる写真制御手段と、
前記写真におけるユーザ操作に応じて指定された位置に関連付けてアイコンを設定するアイコン設定手段と、
ユーザ操作に応じて、施設管理に関する情報を前記アイコンと関連付ける関連付け手段であって、前記施設管理に関する情報は、施設管理に関して何らかの行動が必要になる時の情報を含んでいる、関連付け手段と、
前記写真における前記指定された位置に前記アイコンを表示させるアイコン表示手段と、
前記施設管理に関して何らかの行動が必要になる時から所定期間前になると、その旨の通知を出力する情報出力手段と、として機能させる、情報管理プログラム。
【請求項12】
前記写真制御手段は、前記写真を新たな写真に更新可能であり、
当該更新に応じて、前記関連付け手段は、更新前の写真と、前記アイコンと、前記施設管理に関する情報と、を互いに関連付けた状態で保存する、請求項6乃至11のいずれかに記載の情報管理プログラム。
【請求項13】
コンピュータを、
写真を表示させる写真制御手段と、
前記写真におけるユーザ操作に応じて指定された位置に関連付けてアイコンを設定するアイコン設定手段と、
複数のユーザからのユーザ操作に応じて、前記複数のユーザからのコメントを前記アイコンと関連付ける関連付け手段と、
前記写真における前記指定された位置に前記アイコンを表示させるアイコン表示手段と、
ユーザ操作に応じて、前記アイコンに関連付けられた前記複数のユーザからのコメントの少なくとも一部を出力する情報出力手段と、として機能させる情報管理プログラム。
【請求項14】
前記アイコン表示手段は、関連付けられたコメントを出力済のアイコンと、関連付けられたコメントを未出力であるアイコンと、を異なる態様で表示させる、請求項13に記載の情報管理プログラム。
【請求項15】
前記アイコン表示手段は、関連付けられたコメントを出力済のアイコンを非表示とし、関連付けられたコメントを未出力であるアイコンのみ表示させることができる、請求項13に記載の情報管理プログラム。
【請求項16】
前記写真制御手段は、前記写真を新たな写真に更新可能であり、
当該更新に応じて、前記関連付け手段は、更新前の写真と、前記アイコンと、前記コメントと、を互いに関連付けた状態で保存する、請求項13乃至15のいずれかに記載の情報管理プログラム。
【請求項17】
前記写真は、360度写真である、請求項1乃至16のいずれかに記載の情報管理プログラム。
【請求項18】
写真を表示させる写真制御手段と、
ユーザ操作に応じて、前記写真と、クラウドストレージ上の1以上の電子ファイルと、を関連付ける関連付け手段と、
ユーザ操作に応じて、前記関連付けられた前記1以上の電子ファイルのリストを表示させるリスト表示手段と、
前記1以上の電子ファイルのうち前記リストから選択された電子ファイルを表示させるファイル表示手段と、を備える情報管理システム。
【請求項19】
写真制御手段が、写真を表示させ、
関連付け手段が、ユーザ操作に応じて、前記写真と、クラウドストレージ上の1以上の電子ファイルと、を関連付け、
リスト表示手段が、ユーザ操作に応じて、前記関連付けられた前記1以上の電子ファイルのリストを表示させ、
ファイル表示手段が、前記1以上の電子ファイルのうち前記リストから選択された電子ファイルを表示させる、情報管理方法。
【請求項20】
写真を表示させる写真制御手段と、
前記写真におけるユーザ操作に応じて指定された位置に関連付けてアイコンを設定するアイコン設定手段と、
ユーザ操作に応じて、施設管理に関する情報を前記アイコンと関連付ける関連付け手段と、
前記写真における前記指定された位置に前記アイコンを表示させるアイコン表示手段と、
前記アイコン設定手段は複数のアイコンを設定可能であり、ユーザ操作に応じて、前記複数のアイコンに関連付けられた施設管理に関する情報を一括して出力する情報出力手段と、を備える情報管理システム。
【請求項21】
写真制御手段が、写真を表示させ、
アイコン設定手段が、前記写真におけるユーザ操作に応じて指定された位置に関連付けてアイコンを設定し、
関連付け手段が、ユーザ操作に応じて、施設管理に関する情報を前記アイコンと関連付け、
アイコン表示手段が、前記写真における前記指定された位置に前記アイコンを表示させ、
前記アイコン設定手段は複数のアイコンを設定可能であり、情報出力手段が、ユーザ操作に応じて、前記複数のアイコンに関連付けられた施設管理に関する情報を一括して出力する、情報管理方法。
【請求項22】
写真を表示させる写真制御手段と、
前記写真におけるユーザ操作に応じて指定された位置に関連付けてアイコンを設定するアイコン設定手段と、
複数のユーザからのユーザ操作に応じて、前記複数のユーザからのコメントを前記アイコンと関連付ける関連付け手段と、
前記写真における前記指定された位置に前記アイコンを表示させるアイコン表示手段と、
ユーザ操作に応じて、前記アイコンに関連付けられた前記複数のユーザからのコメントの少なくとも一部を出力する情報出力手段と、を備える情報管理システム。
【請求項23】
写真制御手段が、写真を表示させ、
アイコン設定手段が、前記写真におけるユーザ操作に応じて指定された位置に関連付けてアイコンを設定し、
関連付け手段が、複数のユーザからのユーザ操作に応じて、前記複数のユーザからのコメントを前記アイコンと関連付け、
アイコン表示手段が、前記写真における前記指定された位置に前記アイコンを表示させ、
情報出力手段が、ユーザ操作に応じて、前記アイコンに関連付けられた前記複数のユーザからのコメントの少なくとも一部を出力する、情報管理方法。
【請求項24】
写真を表示させる写真制御手段と、
前記写真におけるユーザ操作に応じて指定された位置に関連付けてアイコンを設定するアイコン設定手段と、
ユーザ操作に応じて、施設管理に関する情報を前記アイコンと関連付ける関連付け手段と、
前記写真における前記指定された位置に前記アイコンを表示させるアイコン表示手段と、
ユーザ操作に応じて前記アイコンが選択されると、前記アイコンに関連付けられた施設管理に関する情報と、前記施設管理に関する情報に関連付けられた識別情報と、を表示させる情報出力手段と、を備える情報管理システム。
【請求項25】
写真制御手段が、写真を表示させ、
アイコン設定手段が。前記写真におけるユーザ操作に応じて指定された位置に関連付けてアイコンを設定し、
関連付け手段が、ユーザ操作に応じて、施設管理に関する情報を前記アイコンと関連付け、
アイコン表示手段が、前記写真における前記指定された位置に前記アイコンを表示させ、
情報出力手段が、ユーザ操作に応じて前記アイコンが選択されると、前記アイコンに関連付けられた施設管理に関する情報と、前記施設管理に関する情報に関連付けられた識別情報と、を表示させる、情報管理方法。
【請求項26】
写真を表示させる写真制御手段と、
前記写真におけるユーザ操作に応じて指定された位置に関連付けてアイコンを設定するアイコン設定手段と、
ユーザ操作に応じて、施設管理に関する情報を前記アイコンと関連付ける関連付け手段であって、前記施設管理に関する情報は、施設管理に関して何らかの行動が必要になる時の情報を含んでいる、関連付け手段と、
前記写真における前記指定された位置に前記アイコンを表示させるアイコン表示手段と、
前記施設管理に関して何らかの行動が必要になる時から所定期間前になると、その旨の通知を出力する情報出力手段と、を備える情報管理システム。
【請求項27】
写真制御手段が、写真を表示させ、
アイコン設定手段が。前記写真におけるユーザ操作に応じて指定された位置に関連付けてアイコンを設定し、
関連付け手段が、ユーザ操作に応じて、施設管理に関する情報を前記アイコンと関連付け、前記施設管理に関する情報は、施設管理に関して何らかの行動が必要になる時の情報を含んでおり、
アイコン表示手段が、前記写真における前記指定された位置に前記アイコンを表示させ、
情報出力手段が、前記施設管理に関して何らかの行動が必要になる時から所定期間前になると、その旨の通知を出力する、情報管理方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報管理プログラム、情報管理方法および情報管理システムに関する。
【背景技術】
【0002】
施設および施設内の物品に関する情報は複数のユーザが人手によって管理するのが一般的であり、情報管理の問題から、必ずしも施設のポテンシャルを最大限活用できていない、施設管理に関わる業務が効率的ではない、時間経過により管理すべき情報が紛失したり劣化したりするといった問題がある。このような問題は施設および施設内の物品に関する情報管理のみならず、あらゆる情報管理について言えることである。なお、本出願には本願発明に関連する文献公知発明を知らない。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
本発明の課題は、効率よく情報を管理できる情報管理プログラム、情報管理方法および情報管理システムを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本発明の一態様によれば、コンピュータを、写真を表示させる写真制御手段と、ユーザ操作に応じて、前記写真と、クラウドストレージ上の1以上の電子ファイルと、を関連付ける関連付け手段と、ユーザ操作に応じて、前記関連付けられた前記1以上の電子ファイルのリストを表示させるリスト表示手段と、前記1以上の電子ファイルのうち前記リストから選択された電子ファイルを表示させるファイル表示手段と、として機能させる情報管理プログラムが提供される。
【0005】
前記コンピュータを、さらに、ユーザ操作に応じて、施設管理に関する複数の項目のうちのいずれかを選択する項目選択部として機能させ、前記関連付け手段は、ユーザ操作に応じて選択された前記複数の項目のうちのいずれかと、クラウドストレージ上の1以上の電子ファイルと、を関連付けてもよい。
【0006】
前記コンピュータを、さらに、前記写真におけるユーザ操作に応じて指定された位置に関連付けてアイコンを設定するアイコン設定手段と、前記写真における前記指定された位置に前記アイコンを表示させるアイコン表示手段と、として機能させ、前記関連付け手段は、前記アイコンと、前記クラウドストレージ上の1以上の電子ファイルと、を関連付けてもよい。
【0007】
前記写真制御手段は、前記写真を新たな写真に更新可能であり、当該更新に応じて、前記関連付け手段は、更新前の写真と、前記1以上の電子ファイルと、を互いに関連付けた状態で保存してもよい。
【0008】
前記ファイル表示手段は、前記電子ファイルと、前記電子ファイルに関連付けられた識別情報と、を表示させてもよい。
【0009】
本発明の別の態様によれば、コンピュータを、写真を表示させる写真制御手段と、前記写真におけるユーザ操作に応じて指定された位置に関連付けてアイコンを設定するアイコン設定手段と、ユーザ操作に応じて、施設管理に関する情報を前記アイコンと関連付ける関連付け手段と、前記写真における前記指定された位置に前記アイコンを表示させるアイコン表示手段と、前記アイコン設定手段は複数のアイコンを設定可能であり、ユーザ操作に応じて、前記複数のアイコンに関連付けられた施設管理に関する情報を一括して出力する情報出力手段と、として機能させる情報管理プログラムが提供される。
【0010】
前記情報出力手段は、前記アイコンに関連付けられた情報を一覧表として出力してもよい。
【0011】
本発明の別の態様によれば、コンピュータを、写真を表示させる写真制御手段と、前記写真におけるユーザ操作に応じて指定された位置に関連付けてアイコンを設定するアイコン設定手段と、ユーザ操作に応じて、施設管理に関する情報を前記アイコンと関連付ける関連付け手段と、前記写真における前記指定された位置に前記アイコンを表示させるアイコン表示手段と、ユーザ操作に応じて前記アイコンが選択されると、前記アイコンに関連付けられた施設管理に関する情報と、前記施設管理に関する情報に関連付けられた識別情報と、を表示させる情報出力手段と、として機能させる、情報管理プログラムが提供される。
【0012】
前記情報出力手段は、前記識別情報を印刷するための処理を行ってもよい。
【0013】
前記アイコンは複数あり、前記情報出力手段は、前記複数のアイコンのそれぞれに関連付けられた施設管理に関する情報に関連付けられた複数の識別情報を、1または複数枚の紙に印刷するための処理を行ってもよい。
【0014】
本発明の別の態様によれば、コンピュータを、写真を表示させる写真制御手段と、前記写真におけるユーザ操作に応じて指定された位置に関連付けてアイコンを設定するアイコン設定手段と、ユーザ操作に応じて、施設管理に関する情報を前記アイコンと関連付ける関連付け手段であって、前記施設管理に関する情報は、施設管理に関して何らかの行動が必要になる時の情報を含んでいる、関連付け手段と、前記写真における前記指定された位置に前記アイコンを表示させるアイコン表示手段と、前記施設管理に関して何らかの行動が必要になる時から所定期間前になると、その旨の通知を出力する情報出力手段と、として機能させる、情報管理プログラムが提供される。
【0015】
前記写真制御手段は、前記写真を新たな写真に更新可能であり、当該更新に応じて、前記関連付け手段は、更新前の写真と、前記アイコンと、前記施設管理に関する情報と、を互いに関連付けた状態で保存してもよい。
【0016】
本発明の別の態様によれば、コンピュータを、写真を表示させる写真制御手段と、前記写真におけるユーザ操作に応じて指定された位置に関連付けてアイコンを設定するアイコン設定手段と、複数のユーザからのユーザ操作に応じて、前記複数のユーザからのコメントを前記アイコンと関連付ける関連付け手段と、前記写真における前記指定された位置に前記アイコンを表示させるアイコン表示手段と、ユーザ操作に応じて、前記アイコンに関連付けられた前記複数のユーザからのコメントの少なくとも一部を出力する情報出力手段と、として機能させる情報管理プログラムが提供される。
【0017】
前記アイコン表示手段は、関連付けられたコメントを出力済のアイコンと、関連付けられたコメントを未出力であるアイコンと、を異なる態様で表示させてもよい。
【0018】
前記アイコン表示手段は、関連付けられたコメントを出力済のアイコンを非表示とし、関連付けられたコメントを未出力であるアイコンのみ表示させることができてもよい。
【0019】
前記写真制御手段は、前記写真を新たな写真に更新可能であり、当該更新に応じて、前記関連付け手段は、更新前の写真と、前記アイコンと、前記コメントと、を互いに関連付けた状態で保存してもよい。
【0020】
前記写真は、360度写真であってもよい。
【0021】
本発明の別の態様によれば、写真を表示させる写真制御手段と、ユーザ操作に応じて、前記写真と、クラウドストレージ上の1以上の電子ファイルと、を関連付ける関連付け手段と、ユーザ操作に応じて、前記関連付けられた前記1以上の電子ファイルのリストを表示させるリスト表示手段と、前記1以上の電子ファイルのうち前記リストから選択された電子ファイルを表示させるファイル表示手段と、を備える情報管理システムが提供される。
【0022】
本発明の別の態様によれば、写真制御手段が、写真を表示させ、関連付け手段が、ユーザ操作に応じて、前記写真と、クラウドストレージ上の1以上の電子ファイルと、を関連付け、リスト表示手段が、ユーザ操作に応じて、前記関連付けられた前記1以上の電子ファイルのリストを表示させ、ファイル表示手段が、前記1以上の電子ファイルのうち前記リストから選択された電子ファイルを表示させる、情報管理方法が提供される。
【0023】
本発明の別の態様によれば、写真を表示させる写真制御手段と、前記写真におけるユーザ操作に応じて指定された位置に関連付けてアイコンを設定するアイコン設定手段と、ユーザ操作に応じて、施設管理に関する情報を前記アイコンと関連付ける関連付け手段と、前記写真における前記指定された位置に前記アイコンを表示させるアイコン表示手段と、前記アイコン設定手段は複数のアイコンを設定可能であり、ユーザ操作に応じて、前記複数のアイコンに関連付けられた施設管理に関する情報を一括して出力する情報出力手段と、を備える情報管理システムが提供される。
【0024】
本発明の別の態様によれば、写真制御手段が、写真を表示させ、アイコン設定手段が、前記写真におけるユーザ操作に応じて指定された位置に関連付けてアイコンを設定し、関連付け手段が、ユーザ操作に応じて、施設管理に関する情報を前記アイコンと関連付け、アイコン表示手段が、前記写真における前記指定された位置に前記アイコンを表示させ、前記アイコン設定手段は複数のアイコンを設定可能であり、情報出力手段が、ユーザ操作に応じて、前記複数のアイコンに関連付けられた施設管理に関する情報を一括して出力する、情報管理方法が提供される。
【0025】
本発明の別の態様によれば、写真を表示させる写真制御手段と、前記写真におけるユーザ操作に応じて指定された位置に関連付けてアイコンを設定するアイコン設定手段と、複数のユーザからのユーザ操作に応じて、前記複数のユーザからのコメントを前記アイコンと関連付ける関連付け手段と、前記写真における前記指定された位置に前記アイコンを表示させるアイコン表示手段と、ユーザ操作に応じて、前記アイコンに関連付けられた前記複数のユーザからのコメントの少なくとも一部を出力する情報出力手段と、を備える情報管理システムが提供される。
【0026】
本発明の別の態様によれば、写真制御手段が、写真を表示させ、アイコン設定手段が、前記写真におけるユーザ操作に応じて指定された位置に関連付けてアイコンを設定し、関連付け手段が、複数のユーザからのユーザ操作に応じて、前記複数のユーザからのコメントを前記アイコンと関連付け、アイコン表示手段が、前記写真における前記指定された位置に前記アイコンを表示させ、情報出力手段が、ユーザ操作に応じて、前記アイコンに関連付けられた前記複数のユーザからのコメントの少なくとも一部を出力する、情報管理方法が提供される。
【0027】
本発明の別の態様によれば、写真を表示させる写真制御手段と、前記写真におけるユーザ操作に応じて指定された位置に関連付けてアイコンを設定するアイコン設定手段と、ユーザ操作に応じて、施設管理に関する情報を前記アイコンと関連付ける関連付け手段と、前記写真における前記指定された位置に前記アイコンを表示させるアイコン表示手段と、ユーザ操作に応じて前記アイコンが選択されると、前記アイコンに関連付けられた施設管理に関する情報と、前記施設管理に関する情報に関連付けられた識別情報と、を表示させる情報出力手段と、を備える情報管理システムが提供される。
【0028】
本発明の別の態様によれば、写真制御手段が、写真を表示させ、アイコン設定手段が。前記写真におけるユーザ操作に応じて指定された位置に関連付けてアイコンを設定し、関連付け手段が、ユーザ操作に応じて、施設管理に関する情報を前記アイコンと関連付け、アイコン表示手段が、前記写真における前記指定された位置に前記アイコンを表示させ、情報出力手段が、ユーザ操作に応じて前記アイコンが選択されると、前記アイコンに関連付けられた施設管理に関する情報と、前記施設管理に関する情報に関連付けられた識別情報と、を表示させる、情報管理方法が提供される。
【0029】
本発明の別の態様によれば、写真を表示させる写真制御手段と、前記写真におけるユーザ操作に応じて指定された位置に関連付けてアイコンを設定するアイコン設定手段と、ユーザ操作に応じて、施設管理に関する情報を前記アイコンと関連付ける関連付け手段であって、前記施設管理に関する情報は、施設管理に関して何らかの行動が必要になる時の情報を含んでいる、関連付け手段と、前記写真における前記指定された位置に前記アイコンを表示させるアイコン表示手段と、前記施設管理に関して何らかの行動が必要になる時から所定期間前になると、その旨の通知を出力する情報出力手段と、を備える情報管理システムが提供される。
【0030】
本発明の別の態様によれば、写真制御手段が、写真を表示させ、アイコン設定手段が。前記写真におけるユーザ操作に応じて指定された位置に関連付けてアイコンを設定し、関連付け手段が、ユーザ操作に応じて、施設管理に関する情報を前記アイコンと関連付け、前記施設管理に関する情報は、施設管理に関して何らかの行動が必要になる時の情報を含んでおり、アイコン表示手段が、前記写真における前記指定された位置に前記アイコンを表示させ、情報出力手段が、前記施設管理に関して何らかの行動が必要になる時から所定期間前になると、その旨の通知を出力する、情報管理方法が提供される。
【発明の効果】
【0031】
効率よく情報を管理できる。
【図面の簡単な説明】
【0032】
図1】一実施形態に係る情報管理システムの概略構成を示すブロック図。
図2】情報管理装置2の内部構成の一例を示すブロック図。
図3】360度写真からクラウドストレージ3上に保存した任意のデータにアクセスするための手順を示すフローチャート。
図4】ユーザ端末1のディスプレイに表示される画面の一例を示す図。
図5】ユーザ端末1のディスプレイに表示される画面の一例を示す図。
図6A】ユーザ端末1のディスプレイに表示される画面の一例を示す図。
図6B】電子ファイルの内容61aと識別情報を表示させるためのボタン61bとが表示される画面の一例を示す図。
図6C】識別情報61dが表示される画面の一例を示す図。
図7】ユーザ端末1のディスプレイに表示される画面の一例を示す図。
図8】360度写真からクラウドストレージ3上に保存した任意のデータにアクセスするための別の手順を示すフローチャート。
図9】ユーザ端末1のディスプレイに表示される画面の一例を示す図。
図10】ユーザ端末1のディスプレイに表示される画面の一例を示す図。
図11】360度写真にアイコンを設置して施設管理台帳を作成するための手順を示すフローチャート。
図12A】ユーザ端末1のディスプレイに表示される画面の一例を示す図。
図12B】ユーザ端末1のディスプレイに表示される画面の一例を示す図。
図12C】アイコン62を含む360度写真の一例を示す図。
図12D】施設管理に関する情報と識別情報を表示させるためのボタン61bとが表示される画面の一例を示す図。
図12E】シールに印刷された識別情報を模式的に示す図。
図12F】シールに印刷された識別情報を模式的に示す図。
図13】情報出力部29によって表計算ソフト形式で出力される情報(施設管理台帳)の一例を模式的に示す図。
図14】360度写真にアイコンを設置して報告書を作成およびToDo管理を行う手順を示すフローチャート。
図15】ユーザ端末1のディスプレイに表示される画面の一例を示す図。
図16】ユーザ端末1のディスプレイに表示される画面の一例を示す図。
図17】ユーザ端末1のディスプレイに表示される画面の一例を示す図。
図18】ユーザ端末1のディスプレイに表示される画面の一例を示す図。
図19】情報出力部29によって出力される情報(報告書)の一例を模式的に示す図。
図20】ユーザ端末1のディスプレイに表示される画面の一例を示す図。
図21】360度写真の更新とタイムシフト機能の手順を示すフローチャート。
【発明を実施するための形態】
【0033】
以下、本発明に係る実施形態について、図面を参照しながら具体的に説明する。
【0034】
図1は、一実施形態に係る情報管理システムの概略構成を示すブロック図である。情報管理システムは、ユーザ端末1と、情報管理装置2と、クラウドストレージ3とを備え、これらがネットワークを介して通信可能に接続されている。
【0035】
ユーザ端末1は各ユーザが用いるものであり、パソコン、タブレット、スマートフォンなどである。ユーザ端末1は種々の情報を表示するディスプレイを有する。また、ユーザ端末1はユーザ操作を受け付けるための入力インターフェース(マウス、キーボード、タッチパネルなど)を有する。
【0036】
情報管理装置2はユーザ操作に応じて情報管理処理を行う。詳細は後述する。
【0037】
クラウドストレージ3はクラウド上で電子ファイルなど任意のデータを記憶する。クラウドストレージ3には、ユーザ端末1および/または情報管理装置2からデータを格納することができる。クラウドストレージ3はAPI(Application Programming Interface)が解放され、情報管理装置2からの制御が可能となっている。このようなクラウドストレージ3の一例として、「Box」(https://www.box.com/ja-jp/products-and-features)を用いることができる。
【0038】
図2は、情報管理装置2の内部構成の一例を示すブロック図である。情報管理装置2は、ユーザ操作受信部21と、写真制御部22と、項目選択部23と、アイコン設定部24と、アイコン表示部25と、関連付け部26と、リスト表示部27と、ファイル表示部28と、情報出力部29と、データ送信部2Aとを有する。これらの機能の一部または全部は情報管理装置2が有するプロセッサが所定のプログラムを実行することによって実現されてもよい。
【0039】
ユーザ操作受信部21は、ユーザ端末1の入力インターフェースに対してなされたユーザ操作を、ユーザ端末1から受信する。
【0040】
写真制御部22は管理対象となる施設に対して写真を登録する。そして、写真制御部22は登録された写真をユーザ端末1のディスプレイに表示させる。以下では、表示される写真は、所定点から施設内を360度方向に撮影した360度写真であるとする。360度写真は特定の施設に関するものであり、当該施設および施設内に設置された様々な物品が含まれ得る。
【0041】
項目選択部23は360度写真に設定されている複数の項目のうちのいずれかをユーザ操作に応じて選択する。各項目は、予め定められた固定のものでもよいし、ユーザ端末1を用いてユーザが設定可能であってもよい。以下では、複数の項目は360度写真の施設管理に関する項目であり、具体例として施設説明書、竣工図書、工事履歴であるとする。
【0042】
アイコン設定部24は、ユーザ端末1のディスプレイに表示されている360度写真における、ユーザによって指定された任意の位置に関連付けてアイコンを設定する。アイコン設定部24は複数のアイコンを設定できてもよい。また、アイコンには複数の種類があってもよい。詳細は後述する。
【0043】
アイコン表示部25は、アイコンを、ユーザ端末1のディスプレイに表示されている360度写真における当該アイコンと関連付けられた位置(すなわち、360度写真におけるユーザによって指定された位置)に重畳表示させる。
【0044】
関連付け部26は、ユーザ端末1のディスプレイに表示されている写真と、ユーザ操作に応じた情報とを関連付ける。関連付けられた情報は情報管理装置2の記憶手段2Bに記憶される。関連付けられる情報は任意のデータである。
【0045】
例えば、関連付けられるデータはクラウドストレージ3に格納された1以上の電子ファイルである。より具体的には、関連付け部26は、項目選択部23によって選択された項目と、クラウドストレージ3上の電子ファイルとを関連付けてもよい。あるいは、関連付け部26は、アイコン設定部24によって360度写真に設定されたアイコンと、クラウドストレージ3上の電子ファイルとを関連付けてもよい。
【0046】
また、関連付け部26は、アイコン設定部24によって設定されたアイコンと、当該アイコンが関連付けられた位置に関する情報とを関連付けてもよい。
例えば、360度写真における特定の物品の位置に関連付けてアイコンが設定される。そして、関連付け部26は、当該物品の管理に関する情報をアイコンに関連付けたり、当該物品に関する複数のユーザからのコメントをアイコンに関連付けたりする。
別の例として、360度写真における特定の施設の位置に関連付けてアイコンが設定される。そして、関連付け部26は、当該施設の管理に関する情報をアイコンに関連付けたり、当該施設に関する複数のユーザからのコメントをアイコンに関連付けたりする。
【0047】
なお、施設内あるいは施設に付随する物品の管理(資産管理等)、施設運営の管理、施設の管理を合わせて、本明細書では「施設管理」と総称する。すなわち、関連付け部26は、アイコンと、当該アイコンが関連付けられた位置に関する施設管理に関する情報を関連付けるともいえる。
【0048】
リスト表示部27は、ユーザ操作に応じて、関連付け部26によって360度写真に関連付けられたデータのリストをユーザ端末1のディルプレイに表示させる。より具体的には、リスト表示部27は、ユーザ操作に応じて選択された項目に関連付けられた電子ファイルをリスト表示させたり、アイコンに関連付けられた電子ファイルをリスト表示させたりする。
【0049】
ファイル表示部28は、リスト表示部27によって表示されたリストに含まれる電子ファイルから、ユーザ操作に応じて選択された電子ファイルの内容をユーザ端末1のディスプレイに表示させる。例えば、選択された電子ファイルが画像ファイルである場合、ファイル表示部28は画像ファイルに基づく画像をユーザ端末1のディスプレイに表示させる。
【0050】
情報出力部29はアイコンに関連付けられた情報を出力する。アイコン設定部24によって複数のアイコンが設定された場合、情報出力部29はこれら複数のアイコンに関連付けられた情報(例えば、施設管理に関する情報)をまとめて一括出力してもよい。また、複数のユーザから情報(例えば、コメント)が関連付けられた場合、情報出力部29は複数のユーザからの情報の一部または全部をまとめて出力してもよい。出力の態様は、例えば文書ファイル形式や表計算ソフト形式での電子ファイルとすることができる。
【0051】
データ送信部2Aはユーザ端末1のディスプレイに所定の画面を表示させるためのデータを送信する。所定の画面とは、例えば後述する図4等に示す画面である。なお、各画面は、特定のアプリケーション上で表示されてもよいし、任意のWebブラウザ上で表示されてもよい。
【0052】
なお、図2に示す各機能部の一部または全部は図1のユーザ端末1内にあってもよいし、情報管理装置2とユーザ端末1とが協働して実現されてもよい。すなわち、これら各部は情報管理システムが備えていればよい。
【0053】
以上のような情報管理システムにより、例えば以下の4つのことができる。
1.360度写真からクラウドストレージ3上に保存した任意のデータにアクセス
2.360度写真にアイコンを設置して施設管理台帳を作成
3.360度写真にアイコンを設置して報告書を作成およびToDo管理
4.360度写真の更新とタイムシフト機能
【0054】
以下、これらを具体的に説明する。なお、前提として、予め施設に対して360度写真が登録されているものとする。情報管理の対象となる施設が複数ある場合、そのそれぞれに対応する360度写真を用意しておくことで、複数の施設の情報管理が可能となる。
【0055】
[360度写真からクラウドストレージ3上に保存した任意のデータにアクセス]
図3は、360度写真からクラウドストレージ3上に保存した任意のデータにアクセスするための手順を示すフローチャートである。図3は、360度写真に設定された項目に電子ファイルを関連付ける態様である。なお、前提として、ユーザは自身のIDとパスワードを用いて本実施形態に係る情報管理アプリケーションにログインするものとする。
【0056】
まず、ユーザは360度写真をユーザ端末1のディスプレイに表示させる。すなわち、情報管理装置2の写真制御部22はユーザ端末1のディスプレイに360度写真を表示させる(ステップS1)。情報管理の対象となる施設が複数ある場合、ステップS1では、複数の360度写真のうちユーザによって選択された施設についての360度写真が表示される。
【0057】
図4は、ステップS1でユーザ端末1のディスプレイに表示される360度写真の一例を示す図である。図示のように、施設内を360度撮影して得られた写真の一部が表示される。所定のユーザ操作に応じて、写真制御部22は現時点では表示されていない写真の一部(例えば、表示されている部分の右側、左側、上側、下側)が表示されるよう制御してもよい。また、所定のユーザ操作に応じて、写真制御部22は360度写真を拡大表示したり縮小表示したりしてもよい。
【0058】
図3に戻り、ユーザは電子ファイルを関連付ける項目を選択する。すなわち、ユーザ操作に応じて、項目選択部23は複数の項目のうちのいずれかを選択する(ステップS2)。
【0059】
一例として、図4の「関連情報」と書かれたボタン41をユーザが選択すると、図5に示すように「施設説明書」、「竣工図書」および「工事履歴」という施設管理に関する複数の項目42が表示される。そして、これらのいずれかが表示された部分をユーザが選択することで、項目選択部23はいずれかの項目を選択する。以下では「竣工図書」が選択されたものとする。
【0060】
図3に戻り、ユーザは選択した項目(ここでは「竣工図書」)と電子ファイルとを関連付ける。すなわち、関連付け部26は、ステップS2で選択した項目と、ユーザが選択した電子ファイルとを関連付ける(ステップS3)。
【0061】
一例として、関連付け部26はクラウドストレージ3にアクセスし、図6Aに示すように、所定のフォルダに格納されている電子ファイルの一覧をユーザ端末1のディスプレイに表示させる。各電子ファイルにはチェックボックス51が設けられている。ユーザが関連付けたい電子ファイルに設けられたチェックボックス51にチェックを入れることで、電子ファイルが「竣工図書」と関連付けられる。ここでは、図6Aに示す電子ファイルのうち、「AAA.doc」および「BBB.jpg」が関連付けられたものとする。なお、「ファイルを追加」ボタン52を選択することで、クラウドストレージ3上にない電子ファイル(例えばユーザ端末1にある電子ファイル)を関連付けることができてもよい。
【0062】
以上により、「竣工図書」と「AAA.doc」および「BBB.jpg」とが関連付けられたことが情報管理装置2の記憶手段2Bに記憶される。同様の処理により、ユーザは「施設説明書」や「工事履歴」といった他の項目にも、クラウドストレージ3上の電子ファイルを関連付けることができる。
【0063】
なお、「竣工図書」等の項目にはクラウドストレージ3上の電子ファイルを関連付けることができるが、クラウドストレージ3上の電子ファイルを関連付けることができない項目(例えば、「その他の資料」)があってもよい。また、複数の360度写真がある場合、そのそれぞれに「施設説明書」等の項目が設定され、360度写真ごとに電子ファイルを関連付けることができる。よって、電子ファイルは各360度写真に関連付けられるとも言える。
【0064】
次に、関連付けられた電子ファイルの表示について説明する。
ユーザは関連付けられた電子ファイルを閲覧したい項目を選択する。すなわち、ユーザ操作に応じて、項目選択部23は複数の項目のうちのいずれかを選択する(図3のステップS4)。以下では、「竣工図書」が選択されたものとする。
【0065】
図3に戻り、項目が選択されたことに応じて、リスト表示部27は記憶手段2Bを参照し、選択された項目に関連付けられている電子ファイルのファイル名を取得し、そのリストをユーザ端末1のディスプレイに表示させる(ステップS5)。
【0066】
一例として、図7に示すように、リスト表示部27は、360度写真に重畳して、項目(ここでは「竣工図書」)に関連付けられた電子ファイルのファイル名(ここでは「AAA.doc」および「BBB.jpg」)のリスト44を表示させる。このリスト44は各項目に関連付けられた電子ファイルの目次ということもできる。
【0067】
図3に戻り、ユーザは閲覧したい電子ファイルをリストの中から選択する。電子ファイルが選択されたことに応じて、ファイル表示部28はクラウドストレージ3にアクセスし、選択された電子ファイルの内容(データ)をユーザ端末1のディスプレイに表示させる(ステップS6)。電子ファイルは、360度写真が表示されるアプリケーションまたはWebブラウザ上で表示されてもよいし、同電子ファイルに関連付けられたアプリケーションで表示されてもよい。
【0068】
ここで、表示される電子ファイルには識別情報(例えばQRコード(登録商標))を表示させるためのボタン(インターフェース)が付されていてもよい。例えば、図6Bに示すように、ファイル表示部28は、電子ファイルの内容61a(例えば画像)と、ボタン61bとを含む電子ファイル表示領域61cを360度写真に重畳表示させる。
【0069】
そして、ユーザ操作受信部21を介してこのボタン61bが選択されると、ファイル表示部28は識別情報61dを360度写真に重畳表示させる(図6C参照)。この識別情報61dには、当該電子ファイルに関連付けられている。一例として、識別情報61dには、当該電子ファイルへのリンクが含まれている。なお、この際、電子ファイル表示領域61cは非表示になってもよいし、表示されたままであってもよい。
【0070】
スマートフォン等を用い、識別情報61dを読み取り可能なアプリケーションを利用して識別情報61dを読み取ると、識別情報61dに基づいて記憶手段2Bにアクセスすることにより、スマートフォン等のディスプレイに電子ファイルの内容61a(あるいは、それと対応する情報)が表示される。なお、図6Bにおいて、ボタン61bに代えて識別情報61dそのものが表示されてもよい。
【0071】
図8は、360度写真からクラウドストレージ3上に保存した任意のデータにアクセスするための別の手順を示すフローチャートである。図8は、360度写真にアイコンを設定し、アイコンに電子ファイルを関連付ける態様である。以下では、図3との共通点は説明を省略あるいは簡略化することがある。
【0072】
まず、ユーザは360度写真をユーザ端末1のディスプレイに表示させる。すなわち、情報管理装置2の写真制御部22はユーザ端末1のディスプレイに360度写真を表示させる(ステップS11)。
【0073】
次に、ユーザは360度写真に含まれる所望の施設に関連付けてアイコンを設定する。具体的には、ユーザは360写真に含まれる所望の施設が表示された位置を指定する。これに応じて、アイコン設定部24は360度写真における指定された位置にアイコンを設定する(ステップS12)。
【0074】
一例として、図4における「編集」と書かれたボタンが選択されると、図9に示すような画面が表示される。そして、図9における「アイコン追加」と書かれたボタン45を選択し、アイコンを関連付ける360度写真上の位置を例えばカーソル移動によって指定する。これにより、360度写真上の指定された位置に関連付けてアイコンが設定される。以下では、図9の360度写真における蛍光灯46の位置が指定されたとする。
【0075】
図8に戻り、ユーザは設定したアイコンと電子ファイルとを関連付ける。すなわち、関連付け部26は、ステップS12で設定したアイコンと、ユーザが選択した電子ファイルとを関連付ける(ステップS13)。関連付けの具体的手法は図3および図6Aと同様であってよく、アイコンにクラウドストレージ3上の電子ファイルを関連付けることができる。具体的な使用例として、ユーザは、蛍光灯46の位置に関連付けられたアイコンに、当該蛍光灯46に関する電子ファイル(例えば、蛍光灯の交換日や購入店を示すデータ)を関連付ける。
【0076】
また、関連付けが完了すると、アイコン表示部25は、アイコンを、360度写真におけるそのアイコンが関連付けられた位置(ステップS12で指定された位置)に表示させる(ステップS14)。例えば、ステップS12において蛍光灯46の位置が指定された場合、当該蛍光灯の位置にアイコン47が表示される(図10参照)。
【0077】
以上により、アイコンと電子ファイルとが関連付けられたことが記憶手段2Bに記憶される。同様の処理により、ユーザはさらにアイコンを追加して、アイコンごとに電子ファイルを関連付けることができる。なお、複数の360度写真がある場合、そのそれぞれにアイコンを設定できる。よって、電子ファイルは各360度写真に関連付けられるとも言える。
【0078】
次に、関連付けられた電子ファイルの表示について説明する。
【0079】
ユーザは関連付けられた電子ファイルを閲覧したいアイコンを選択する。すなわち、ユーザ操作に応じて、アイコン設定部24は複数の項目のうちのいずれかを選択する(図8のステップS15)。一例として、図10に示すアイコン47をユーザが選択することで、アイコン設定部24はそのアイコン47を選択する。
【0080】
図8に戻り、アイコンが選択されたことに応じて、リスト表示部27は記憶手段2Bを参照し、選択されたアイコンに関連付けられている電子ファイルのファイル名を取得し、そのリストをユーザ端末1のディスプレイに表示させる(ステップS16)。そして、ユーザは閲覧したい電子ファイルをリストの中から選択する。電子ファイルが選択されたことに応じて、ファイル表示部28はクラウドストレージ3にアクセスし、選択された電子ファイルの内容(データ)をユーザ端末1のディスプレイに表示させる(ステップS17)。
【0081】
図6Bおよび図6Cを用いて説明したのと同様、表示される電子ファイルに関連付けられた識別情報を表示させるためのボタン(あるいは識別情報そのもの)が付されていてもよい。このようにすることで、アイコンに関連付けられた電子ファイルの情報へのアクセスが容易となる。例えば、識別情報を読み取ることによってスマートフォンのディスプレイに表示された電子ファイルの内容をスマートフォンで編集したり、キャプチャ(スクリーンショットの取得)し、キャプチャ画像をメールで他人と共有したりするといった運用が可能となる。
【0082】
以上述べたように、360度写真に電子ファイルを関連付けることによって、いつでも・誰でも・どこからでも、当該電子ファイルを閲覧することができ、効率よく情報管理を行うことができる。特に、クラウドストレージ3上の電子ファイルを関連付けることで、電子ファイルがアップデートされた場合でも(電子ファイルのファイル名を変更しない限り)、常に最新の電子ファイルを閲覧することができる。
【0083】
また、従来では、施設が完成するまでの情報(工事中の記録、設計図書類等)と、施設が完成した後の日々の運営の情報とが別個に管理されていたため、情報管理が非効率的であった。これに対し、本機能によれば、電子ファイルとして、施設が完成するまでの情報と、施設が完成した後の日々の運営の情報の両方を360度写真に関連付けることができる。このような使い方により、設計・建築の業界と、施設運営の業界とを本機能1つで結びつけることが可能となり、情報管理が効率化する。
【0084】
さらに、従来では、施設自体は数十年の耐性を有するのに対し、施設管理に関する情報を数十年の単位で管理するのは容易ではなかった。これに対し、本機能によれば、360度写真に電子ファイルを関連付けることで情報の長期間の管理が容易となり、施設のポテンシャルを長きにわたって活かすことが可能となる。
【0085】
なお、許認可申請関連データや図面データといった施設に関連する電子ファイルを(360度写真ではなく)施設自体に関連付けることができてもよい。そして、例えば、図4等に示される360度写真の下部に表示される「許認可・契約書類」ボタンを選択することにより、施設に関連付けられた電子ファイルを一括して出力あるいはダウンロードできてもよい。
【0086】
[360度写真にアイコンを設置して施設管理台帳を作成]
図11は、360度写真にアイコンを設置して施設管理台帳を作成するための手順を示すフローチャートである。以下では、図3および図8との共通点は説明を省略あるいは簡略化することがある。
【0087】
まず、ユーザは360度写真をユーザ端末1のディスプレイに表示させる。すなわち、情報管理装置2の写真制御部22はユーザ端末1のディスプレイに360度写真を表示させる(ステップS21)。
【0088】
次に、ユーザは360度写真に含まれる所望の施設(または施設内の物品、以下同じ)に関連付けてアイコンを設定する。具体的には、ユーザは360写真に含まれる所望の施設が表示された位置を指定する。これに応じて、アイコン設定部24は360度写真における指定された位置にアイコンを設定する(ステップS22)。なお、ここで設定されるアイコンは図8のステップS12で設定されるアイコンと同じものであってもよいし、異なるアイコンであってもよい。
【0089】
次に、ユーザは設定したアイコンと施設管理に関する情報とを関連付ける。すなわち、関連付け部26は、ステップS22で設定したアイコンと、ユーザ操作によって入力された施設管理に関する情報とを関連付ける(ステップS23)。
【0090】
一例として、アイコンが設定されると、図12Aに示すように、ユーザから施設管理に関する情報の入力を受け付ける欄53を含む画面が表示される。ユーザが必要な項目を入力し、所定の完了操作を行うことで各欄53に入力された情報がアイコンに関連付けられる。施設管理に関する情報とは、タイトル(物品名など)、メーカー、型番、発注先、緊急連絡先、発注金額などであるが、これらの一部を省略してもよいし、他の項目や、施設管理とは関連しない項目を追加してもよい。具体的な使用例として、ユーザは、蛍光灯の位置に関連付けられたアイコンに、当該蛍光灯のメーカー、型番、発注先などの情報を関連付ける。また、図12Bに示すように、施設管理に関する情報は、次回投資年月、次回修繕年月など、施設管理に関して何らかの行動が必要になる時を示す情報を含んでいてもよい。
【0091】
また、関連付けが完了すると、アイコン表示部25は、アイコンを、360度写真におけるそのアイコンが関連付けられた位置(ステップS22で指定された位置)に表示させる(ステップS24)。例えば、ステップS22において蛍光灯の位置が指定された場合、図12Cに示すように、当該蛍光灯の位置にアイコン62が表示される。
【0092】
以上により、アイコンと、これに関連付けられた施設管理に関する情報とが情報管理装置2の記憶手段2Bに記憶される。同様の処理により、ユーザはさらにアイコンを追加して、アイコンごとに施設管理に関する情報を関連付けることができる。なお、複数の360度写真がある場合、そのそれぞれにアイコンを設定できる。
【0093】
例えば、図12Cのアイコン62が選択された場合、図12Dに示すように、情報出力部29はアイコン62に関連付けられた施設管理に関する情報を含む情報表示領域63aを360度写真に重畳表示する。図6Bおよび図6Cを用いて説明したのと同様、情報出力部29は識別情報(例えばQRコード(登録商標))を表示させるためのボタン63bを含んでいてもよい。
【0094】
ユーザ操作受信部21を介してボタン63bが選択されると、情報出力部29は識別情報を360度写真に重畳表示させる。この識別情報には、当該施設管理に関する情報に関連付けられている。アイコン62と、識別情報とが関連付けられているとも言える。なお、ボタン63bに代えて識別情報そのものが情報表示領域63aに含まれていてもよい。
【0095】
スマートフォン等を用いて識別情報を読み取ると、図12Dの施設管理に関する情報をスマートフォン等に表示させることができる。当該スマートフォンを用いて記憶手段2Bにアクセスすることによって施設管理に関する情報を更新できるのが望ましい。
【0096】
また、ユーザ操作受信部21を介した所定のユーザ操作に応じて、情報出力部29は識別情報を印刷するための処理を行ってもよい。印刷する際には、識別情報のみを印刷してもよいが、合わせて施設についての情報(例えば、その施設を特定するための情報)を印刷するのが望ましい。一例として、図12Eに示すように、識別情報をシールに印刷し、このシールを対応する施設(あるいはその近傍)に貼り付けておくことで、当該施設についての情報をスマートフォン等で容易に確認できるようになるためである。
【0097】
また、図12Bに示すように、施設管理に関する情報が、施設管理に関してする何らかの行動が必要になる時を含んでいる場合、その時が近づくと(具体的には、その時から所定期間前になると)その旨の通知がなされてもよい。具体例として、情報出力部29は予め設定されたメールアドレスにメールを送信して通信する。アイコンごとに、通知を行うか否か、また何日前に通知を行うか、を設定できてもよい。また、送信先のメールアドレスは、例えば代表ユーザであってもよいし、アイコンごとに設定できてもよい。
【0098】
そして、ユーザは各アイコンに関連付けられた情報を閲覧したい場合、所定の操作を行って情報を出力させることができる。すなわち、情報出力部29は、ユーザ操作に応じて、複数のアイコンに関連付けられた施設管理に関する情報をまとめて一括して出力する。出力態様として、情報出力部29は、単に画面に表示させるだけでもよいし、表計算ソフト形式等での電子ファイルを出力してもよい。一括出力された情報は施設管理台帳に相当するものであるから、情報出力部29は、各アイコンに関連付けられた施設管理に関する情報に基づいて、施設管理台帳(一覧表)を出力するともいえる。
【0099】
なお、情報出力部29は、全アイコンに関連付けられた情報を一括出力してもよいし、ユーザから選択されたアイコンに関連付けられた情報を一括出力してもよい。いずれにしても、情報出力部29は複数のアイコンに関連付けられた情報を一括出力できる。
【0100】
図13は、情報出力部29によって表計算ソフト形式で出力される情報(施設管理台帳)の一例を模式的に示す図である。図示のように、各アイコンに対応するタイトル(物品名など)に対して、メーカー、型番、発注先などが一覧表示される。
【0101】
以上述べたように、施設または施設内の各物品にアイコンを設定し、各アイコンに施設管理に関する情報を関連付けることで、施設または各物品の現状把握や、施設管理台帳の作成が短時間で可能となり、情報の管理が効率化する。なお、図12Aおよび図13では、施設内の物品を資産管理の対象とする例を示しているが、壁の材料や空間そのものにアイコンを設定し、これらについての注意事項や使い勝手についての情報を施設管理に関する情報として関連付けてもよい。
【0102】
また、一括出力の別の例として、情報出力部29は複数のアイコンに関連付けられた識別情報を一括出力してもよい。ここでの出力とは、画面への表示でもよいし、電子ファイルとしての出力でもよいし、印刷であってもよい。特に、複数のアイコンのそれぞれに関連付けられた複数の識別情報を1枚または複数枚の用紙、望ましくは一面がシールになっている用紙に印刷するのが望ましい(図12F参照)。シールを識別情報ごとに切断することで、シールを対応する施設(あるいはその近傍)に貼り付けることができる。
【0103】
[360度写真にアイコンを設置して報告書を作成およびToDo管理]
図14は、360度写真にアイコンを設置して報告書を作成およびToDo管理を行う手順を示すフローチャートである。以下では、図3図8および図11との共通点は説明を省略あるいは簡略化することがある。
【0104】
まず、ユーザは360度写真をユーザ端末1のディスプレイに表示させる。すなわち、情報管理装置2の写真制御部22はユーザ端末1のディスプレイに360度写真を表示させる(ステップS31)。
【0105】
次に、ユーザは360度写真に含まれる何らかの対応が必要である位置に関連付けてアイコンを設定する。具体的には、ユーザは360写真に含まれる所望の施設が表示された位置を指定する。これに応じて、アイコン設定部24は360度写真における指定された位置にアイコンを設定する(ステップS32)。なお、ここで設定されるアイコンは図8のステップS12や図11のステップS22で設定されるアイコンと異なるアイコンであるのが望ましい。
【0106】
一例として、図9における「コメント追加」と書かれたボタン48を選択し、アイコンを関連付ける360度写真上の位置を例えばカーソル移動によって指定する。これにより、360度写真上の指定された位置に関連付けてアイコンが設定される。以下では、図9の360度写真における天井の位置49が指定されたとする。
【0107】
図14に戻り、ユーザは設定したアイコンと任意の情報とを関連付ける。ここでの情報は、ユーザが任意に入力したコメントを含む。すなわち、関連付け部26は、ステップS32で設定したアイコンと、ユーザ操作によって入力されたコメントとを関連付ける(ステップS33)。
【0108】
一例として、アイコンが設定されると、図15に示すように、ユーザから情報の入力を受け付ける欄を含む画面が表示される。具体的には、タイトル、通知メンバー、コメントを入力するための欄などを含み得る。通知メンバーとは、アイコンが設定されたことや、新規コメントが関連付けられたことに応じて、その旨の通知が発行される宛先となるユーザである。タイトルおよびコメントはアイコンを作成したユーザが任意に入力できる。また、アイコンにファイルを添付(関連付け)できてもよい。さらに、図15の画面には、このアイコンのステータスとして、何らかの対応が必要ではあるが、その対応が完了していなことを示す「処理中」が表示される。この「処理中」は後述する「完了」と対比されるステータスである。
【0109】
図15の例では、タイトルとして「天井からの雨漏り」、コメントとして「2021年2月22日雨漏り発生」と入力された例を示している。このような情報がアイコンと関連付けられる。
【0110】
図14に戻り、関連付けが完了すると、アイコン表示部25は、アイコンを、360度写真におけるそのアイコンが関連付けられた位置(ステップS32で指定された位置)に表示させる(ステップS34)。例えば、図16に示すように、ステップS32において天井の位置49が指定された場合、当該天井の位置49にアイコン4Aが表示される。また、アイコン設定部24はアイコンが設定された旨の通知を通知先メンバーとして関連付けられたユーザに送信する。
【0111】
ここでは、ステータスが「処理中」であることが分かる態様でアイコンが表示されるのが望ましい。例えば、図16に示すように天井の位置49に外郭が四角いアイコン4Aが表示される。
【0112】
図14に戻り、表示されているアイコンに対して、他ユーザ(アイコンを設定したユーザのIDとは異なるIDでログインしているユーザ)は新規コメントを追加的に関連付けることができる。すなわち、関連付け部26は、ステップS32で設定したアイコンと、他ユーザからの新規コメントとを関連付ける。
【0113】
一例として、他ユーザが図16に示すアイコン4Aを選択すると、図17に示すように新規コメントを入力する欄を含む画面が表示される。この欄に当該他ユーザが任意にコメントを入力できる。図17の画面には、このアイコンのステータスとして「処理中」が表示される。図17の例では、新規コメント欄に「2021年2月23日修理完了」と入力された例を示している。
【0114】
このようにして新規コメントが追加的にアイコンと関連付けられる。また、アイコン設定部24は新規コメントが追加された旨の通知を通知先メンバーとして関連付けられたユーザに送信する。必要に応じて、任意のユーザが新規コメントをさらに追加することができる。このようにして、複数のユーザがチャット感覚でコミュニケーションをとることができる。
【0115】
図14に戻り、ユーザは必要な対応が完了した場合、所定の操作を行ってコメントを出力させることができる。すなわち、情報出力部29は、ユーザ操作に応じて、アイコンに関連付けられたコメントを一括して出力する(ステップS36)。情報出力部29はアイコンに関連付けられたコメントに基づいて報告書を作成して出力するともいえる。
【0116】
なお、情報出力部29は、アイコンに関連付けられたすべてのコメントを一括出力してもよいし、ユーザから選択されたコメントのみを一括出力してもよい。いずれにしても、情報出力部29は複数のユーザからのコメントを一括出力できる。また、出力態様として、情報出力部29は、単に画面に表示させるだけでもよいし、文書ソフト形式等での電子ファイルを出力してもよい。
【0117】
一例として、図16に示す「処理中」ステータスのアイコン4Aが選択され、報告書を出力するためのユーザ操作がなされると、情報出力部29は図18に示すような画面が表示される。この画面は、ステータスとして「完了」が表示される。この画面には、完了時のコメントを入力する欄を含んでいる。この欄にユーザが任意にコメントを入力できる(入力しなくてもよい)。ここでは、同欄に「2021年2月24日雨漏りがないことを確認」と入力された例を示している。
【0118】
また、この画面には、アイコンに関連付けられたコメントを特定する情報(同図では、コメント投稿日時)に対して、チェックボックスが対応付けて設けられる。ユーザは報告書に含めたいコメントに対応するチェックボックスにチェックを入れる。同図では、すべてのチェックボックスにチェックが入れられた状態を例示している。
【0119】
そして、ユーザが「確認」ボタンを選択することで、完了時のコメント入力欄に入力されたコメントと、チェックが入れられたチェックボックスに対応するコメントと、を含み、他のコメントを含まない報告書が作成される。
【0120】
図19Aは、情報出力部29によって出力される情報(報告書)の一例を模式的に示す図である。図示のように、図18で選択された(チェックボックスにチェックが入れられた)コメントを含む報告書が作成される。
【0121】
図14に戻り、対応が完了して報告書が出力されると、アイコン表示部25は、表示されているアイコンを、360度写真におけるそのアイコンが関連付けられた位置(ステップS32で指定された位置)ではあるが、異なる態様で表示させる(ステップS37)。
【0122】
一例として、図16においてステータスが「処理中」であるアイコン4Aの外郭は四角いのに対し、図20に示すようにステータスが「完了」であるアイコン4Bの外郭は丸い。ステータスに応じた態様でアイコンが表示されればよく、例えば「処理中」ステータスのアイコンと「完了」ステータスのアイコンとで色が異なっていてもよい。
【0123】
また、アイコン表示部25は「完了」ステータスのアイコンを非表示としてもよい(すなわち、「未処理」ステータスのアイコンのみを表示する)。さらに、アイコン表示部25は、ユーザ操作に応じて、「完了」ステータスのアイコンを表示するか非表示とするかを選択できてもよい。なお、「完了」ステータスのアイコンは関連付けられたコメントを出力済のアイコンともいえる。また、「未処理」ステータスのアイコンは関連付けられたコメントを未出力であるアイコンともいえる。
【0124】
このようにすることで、アイコンが複数ある場合でも、アイコンの表示によって、対応が必要であることを把握できる。
【0125】
以上のように、対応を要する物品や施設にアイコンを設定し、複数のユーザからコメントを関連付けできるようにすることで、ユーザどうしでコミュニケーションをとりながら効率よく管理を行うことが可能となる。また、360度写真上で未対応であるアイコンが一目瞭然となり、効率よくToDo管理を行うこともできる。
【0126】
[360度写真の更新とタイムシフト機能]
施設は数十年にわたって存在するものであるから、施設が改修されることもあり得る。その際に、360度写真も更新することが望ましい。本機能は360度写真の更新に関するものである。
【0127】
図21は、360度写真の更新とタイムシフト機能の手順を示すフローチャートである。前提として、既に360度写真に対して上記各機能の一部または全部が行われ、当該360度写真に電子ファイルが関連付けられていたり、施設管理に関する情報が関連付けられたアイコンが設定されていたり、コメントが関連付けられたアイコンが設定されているものとする。
【0128】
管理対象の施設の改修等があった場合、ユーザは360度写真を更新する。すなわち、写真制御部22は、ユーザから受け取った新たな360度写真を当該施設に対して新たに登録する(ステップS41)。
【0129】
360度写真の更新に応じて、関連付け部26は、更新前の写真と、これと関連付けられていたデータとを互いに関連付けた状態でアーカイブして記憶手段2Bに保存する(ステップS42)。
【0130】
例えば、更新前の360度写真に対して電子ファイルが関連付けられていた場合(図3のステップS3、図8のステップS13)、関連付け部26は、更新前の写真と、その電子ファイルとを関連付けた状態でアーカイブして記憶手段2Bに保存する。
【0131】
また、更新前の360度写真に対してアイコンが設定され、そのアイコンに施設管理に関する情報が関連付けられていた場合(図11のステップS23)、関連付け部26は、更新前の写真と、そのアイコンと、その施設管理に関する情報と、を互いに関連付けた状態でアーカイブして記憶手段2Bに保存する。
【0132】
また、更新前の360度写真に対してアイコンが設定され、そのアイコンにコメントが関連付けられていた場合(図14のステップS33)、関連付け部26は、更新前の写真と、そのアイコンと、そのコメントと、を互いに関連付けた状態でアーカイブして記憶手段2Bに保存する。
【0133】
その後、更新後の360度写真に対して、上述した図3のステップS1、図8のステップ11、図11のステップS21および図14のステップS31では更新後の360度写真が表示され、各機能を適用できる。360度写真を更新可能な数に制限はなく、例えば施設が改修される度に360度写真を更新してもよい。
【0134】
また、任意のタイミングでユーザは更新前の360度写真を指定し、これに関連付けられていたデータを参照できる。具体例として、写真制御部22は更新前の360度写真のそれぞれを示す情報(例えば、360度写真が登録された日)をディスプレイに表示させる。そして、この情報に基づいてユーザが更新前の1つの360度写真を指定する。これに応じて、写真制御部22は更新前の360度写真を選択する(ステップS34)。
【0135】
そして、選択された360度写真に関連付けられていたデータが出力される(ステップS35)。例えば、ファイル表示部28は選択された360度写真に関連付けられていた電子ファイルを表示させる。また、情報出力部29は選択された360度写真に関連付けられていたアイコンや、そのアイコンに関連付けられていた施設管理に関する情報および/またはコメントを出力する。
【0136】
このように、360度写真を更新する際に、更新前のデータ一式をヒストリーとして保存する。そのため、最新のデータのみならず、過去に遡って過去のデータを参照することもできる。このような機能によれば、過去のデータが散逸することを抑えられ、長期間にわたる施設管理が容易となる。
【0137】
以上、主として4つの機能を説明したが、これらの一部のみを実装してもよいし他の機能を実装してもよいのは言うまでもない。
【0138】
本明細書で言及したプログラムは、コンピュータ読み取り可能な記録媒体に非一時的に記録して頒布されてもよいし、インターネットなどの通信回線(無線通信も含む)を介して頒布されてもよいし、任意の端末にインストールされた状態で頒布されてもよい。
上記の記載に基づいて、当業者であれば、本発明の追加の効果や種々の変形例を想到できるかもしれないが、本発明の態様は、上述した個々の実施形態には限定されるものではない。特許請求の範囲に規定された内容およびその均等物から導き出される本発明の概念的な思想と趣旨を逸脱しない範囲で種々の追加、変更および部分的削除が可能である。
例えば、本明細書において1台の装置として説明されるもの(図面において1台の装置として描かれているものを含む)を複数の装置によって実現してもよい。逆に、本明細書において複数の装置として説明されるもの(図面において複数の装置として描かれているものを含む)を1台の装置によって実現してもよい。あるいは、ある装置(例えばサーバ)に含まれるとした手段や機能の一部または全部が、他の装置(例えばユーザ端末1)に含まれるようにしてもよい。
【0139】
また、本明細書に記載された事項の全てが必須の要件というわけではない。特に、本明細書に記載され、特許請求の範囲に記載されていない事項は任意の付加的事項ということができる。
【0140】
なお、本発明が解決しようとする課題は本明細書全体を考慮して認定されるべきものである。例えば、本明細書において、特定の構成によって所定の効果を奏する旨の記載がある場合、当該所定の効果の裏返しとなる課題が解決されるということもできる。ただし、必ずしもそのような特定の構成を必須の要件とする趣旨ではない。
【符号の説明】
【0141】
1 ユーザ端末
2 情報管理装置
21 ユーザ操作受信部
22 写真制御部
23 項目選択部
24 アイコン設定部
25 アイコン表示部
26 関連付け部
27 リスト表示部
28 ファイル表示部
29 情報出力部
2A データ送信部
2B 記憶手段
3 クラウドストレージ
図1
図2
図3
図4
図5
図6A
図6B
図6C
図7
図8
図9
図10
図11
図12A
図12B
図12C
図12D
図12E
図12F
図13
図14
図15
図16
図17
図18
図19
図20
図21
【手続補正書】
【提出日】2022-03-15
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
コンピュータを、
写真を表示させる写真制御手段と、
ユーザ操作に応じて、前記写真と、クラウドストレージ上の1以上の電子ファイルと、を関連付ける関連付け手段と、
ユーザ操作に応じて、前記関連付けられた前記1以上の電子ファイルのリストを表示させるリスト表示手段と、
前記1以上の電子ファイルのうち前記リストから選択された電子ファイルを表示させるファイル表示手段と、として機能させる情報管理プログラム。
【請求項2】
前記コンピュータを、さらに、ユーザ操作に応じて、施設管理に関する複数の項目のうちのいずれかを選択する項目選択部として機能させ、
前記関連付け手段は、ユーザ操作に応じて選択された前記複数の項目のうちのいずれかと、クラウドストレージ上の1以上の電子ファイルと、を関連付ける、請求項1に記載の情報管理プログラム。
【請求項3】
前記コンピュータを、さらに、
前記写真におけるユーザ操作に応じて指定された位置に関連付けてアイコンを設定するアイコン設定手段と、
前記写真における前記指定された位置に前記アイコンを表示させるアイコン表示手段と、として機能させ、
前記関連付け手段は、前記アイコンと、前記クラウドストレージ上の1以上の電子ファイルと、を関連付ける、請求項1または2に記載の情報管理プログラム。
【請求項4】
前記写真制御手段は、前記写真を新たな写真に更新可能であり、
当該更新に応じて、前記関連付け手段は、更新前の写真と、前記1以上の電子ファイルと、を互いに関連付けた状態で保存する、請求項1乃至3のいずれかに記載の情報管理プログラム。
【請求項5】
前記ファイル表示手段は、前記電子ファイルと、前記電子ファイルに関連付けられた識別情報と、を表示させる、請求項1乃至3のいずれかに記載の情報管理プログラム。
【請求項6】
コンピュータを、
写真を表示させる写真制御手段と、
前記写真におけるユーザ操作に応じて指定された位置に関連付けてアイコンを設定するアイコン設定手段と、
ユーザ操作に応じて、施設管理に関する情報を前記アイコンと関連付ける関連付け手段と、
前記写真における前記指定された位置に前記アイコンを表示させるアイコン表示手段と、
前記アイコン設定手段は複数のアイコンを設定可能であり、ユーザ操作に応じて、前記複数のアイコンに関連付けられた施設管理に関する情報または識別情報を一括して出力する情報出力手段と、として機能させる情報管理プログラム。
【請求項7】
前記情報出力手段は、前記アイコンに関連付けられた情報を一覧表として出力する、請求項6に記載の情報管理プログラム。
【請求項8】
コンピュータを、
写真を表示させる写真制御手段と、
前記写真におけるユーザ操作に応じて指定された位置に関連付けてアイコンを設定するアイコン設定手段と、
ユーザ操作に応じて、施設管理に関する情報を前記アイコンと関連付ける関連付け手段と、
前記写真における前記指定された位置に前記アイコンを表示させるアイコン表示手段と、
ユーザ操作に応じて前記アイコンが選択されると、前記アイコンに関連付けられた施設管理に関する情報と、前記施設管理に関する情報に関連付けられた識別情報と、を表示させる情報出力手段と、として機能させる、情報管理プログラム。
【請求項9】
前記情報出力手段は、前記識別情報を印刷するための処理を行う、請求項8に記載の情報管理プログラム。
【請求項10】
前記アイコンは複数あり、
前記情報出力手段は、前記複数のアイコンのそれぞれに関連付けられた施設管理に関する情報に関連付けられた複数の識別情報を、1または複数枚の紙に印刷するための処理を行う、請求項9に記載の情報管理プログラム。
【請求項11】
コンピュータを、
写真を表示させる写真制御手段と、
前記写真におけるユーザ操作に応じて指定された位置に関連付けてアイコンを設定するアイコン設定手段と、
ユーザ操作に応じて、施設管理に関する情報を前記アイコンと関連付ける関連付け手段であって、前記施設管理に関する情報は、施設管理に関して何らかの行動が必要になる時の情報を含んでいる、関連付け手段と、
前記写真における前記指定された位置に前記アイコンを表示させるアイコン表示手段と、
前記施設管理に関して何らかの行動が必要になる時から所定期間前になると、その旨の通知を出力する情報出力手段と、として機能させる、情報管理プログラム。
【請求項12】
前記写真制御手段は、前記写真を新たな写真に更新可能であり、
当該更新に応じて、前記関連付け手段は、更新前の写真と、前記アイコンと、前記施設管理に関する情報と、を互いに関連付けた状態で保存する、請求項6乃至11のいずれかに記載の情報管理プログラム。
【請求項13】
コンピュータを、
写真を表示させる写真制御手段と、
前記写真におけるユーザ操作に応じて指定された位置に関連付けてアイコンを設定するアイコン設定手段と、
複数のユーザからのユーザ操作に応じて、前記複数のユーザからのコメントを前記アイコンと関連付ける関連付け手段と、
前記写真における前記指定された位置に前記アイコンを表示させるアイコン表示手段と、
ユーザ操作に応じて、前記アイコンに関連付けられた前記複数のユーザからのコメントの少なくとも一部を出力する情報出力手段と、として機能させる情報管理プログラム。
【請求項14】
前記アイコン表示手段は、関連付けられたコメントを出力済のアイコンと、関連付けられたコメントを未出力であるアイコンと、を異なる態様で表示させる、請求項13に記載の情報管理プログラム。
【請求項15】
前記アイコン表示手段は、関連付けられたコメントを出力済のアイコンを非表示とし、関連付けられたコメントを未出力であるアイコンのみ表示させることができる、請求項13に記載の情報管理プログラム。
【請求項16】
前記写真制御手段は、前記写真を新たな写真に更新可能であり、
当該更新に応じて、前記関連付け手段は、更新前の写真と、前記アイコンと、前記コメントと、を互いに関連付けた状態で保存する、請求項13乃至15のいずれかに記載の情報管理プログラム。
【請求項17】
前記写真は、360度写真である、請求項1乃至16のいずれかに記載の情報管理プログラム。
【請求項18】
写真を表示させる写真制御手段と、
ユーザ操作に応じて、前記写真と、クラウドストレージ上の1以上の電子ファイルと、を関連付ける関連付け手段と、
ユーザ操作に応じて、前記関連付けられた前記1以上の電子ファイルのリストを表示させるリスト表示手段と、
前記1以上の電子ファイルのうち前記リストから選択された電子ファイルを表示させるファイル表示手段と、を備える情報管理システム。
【請求項19】
写真制御手段が、写真を表示させ、
関連付け手段が、ユーザ操作に応じて、前記写真と、クラウドストレージ上の1以上の電子ファイルと、を関連付け、
リスト表示手段が、ユーザ操作に応じて、前記関連付けられた前記1以上の電子ファイルのリストを表示させ、
ファイル表示手段が、前記1以上の電子ファイルのうち前記リストから選択された電子ファイルを表示させる、情報管理方法。
【請求項20】
写真を表示させる写真制御手段と、
前記写真におけるユーザ操作に応じて指定された位置に関連付けてアイコンを設定するアイコン設定手段と、
ユーザ操作に応じて、施設管理に関する情報を前記アイコンと関連付ける関連付け手段と、
前記写真における前記指定された位置に前記アイコンを表示させるアイコン表示手段と、
前記アイコン設定手段は複数のアイコンを設定可能であり、ユーザ操作に応じて、前記複数のアイコンに関連付けられた施設管理に関する情報または識別情報を一括して出力する情報出力手段と、を備える情報管理システム。
【請求項21】
写真制御手段が、写真を表示させ、
アイコン設定手段が、前記写真におけるユーザ操作に応じて指定された位置に関連付けてアイコンを設定し、
関連付け手段が、ユーザ操作に応じて、施設管理に関する情報を前記アイコンと関連付け、
アイコン表示手段が、前記写真における前記指定された位置に前記アイコンを表示させ、
前記アイコン設定手段は複数のアイコンを設定可能であり、情報出力手段が、ユーザ操作に応じて、前記複数のアイコンに関連付けられた施設管理に関する情報または識別情報を一括して出力する、情報管理方法。
【請求項22】
写真を表示させる写真制御手段と、
前記写真におけるユーザ操作に応じて指定された位置に関連付けてアイコンを設定するアイコン設定手段と、
複数のユーザからのユーザ操作に応じて、前記複数のユーザからのコメントを前記アイコンと関連付ける関連付け手段と、
前記写真における前記指定された位置に前記アイコンを表示させるアイコン表示手段と、
ユーザ操作に応じて、前記アイコンに関連付けられた前記複数のユーザからのコメントの少なくとも一部を出力する情報出力手段と、を備える情報管理システム。
【請求項23】
写真制御手段が、写真を表示させ、
アイコン設定手段が、前記写真におけるユーザ操作に応じて指定された位置に関連付けてアイコンを設定し、
関連付け手段が、複数のユーザからのユーザ操作に応じて、前記複数のユーザからのコメントを前記アイコンと関連付け、
アイコン表示手段が、前記写真における前記指定された位置に前記アイコンを表示させ、
情報出力手段が、ユーザ操作に応じて、前記アイコンに関連付けられた前記複数のユーザからのコメントの少なくとも一部を出力する、情報管理方法。
【請求項24】
写真を表示させる写真制御手段と、
前記写真におけるユーザ操作に応じて指定された位置に関連付けてアイコンを設定するアイコン設定手段と、
ユーザ操作に応じて、施設管理に関する情報を前記アイコンと関連付ける関連付け手段と、
前記写真における前記指定された位置に前記アイコンを表示させるアイコン表示手段と、
ユーザ操作に応じて前記アイコンが選択されると、前記アイコンに関連付けられた施設管理に関する情報と、前記施設管理に関する情報に関連付けられた識別情報と、を表示させる情報出力手段と、を備える情報管理システム。
【請求項25】
写真制御手段が、写真を表示させ、
アイコン設定手段が、前記写真におけるユーザ操作に応じて指定された位置に関連付けてアイコンを設定し、
関連付け手段が、ユーザ操作に応じて、施設管理に関する情報を前記アイコンと関連付け、
アイコン表示手段が、前記写真における前記指定された位置に前記アイコンを表示させ、
情報出力手段が、ユーザ操作に応じて前記アイコンが選択されると、前記アイコンに関連付けられた施設管理に関する情報と、前記施設管理に関する情報に関連付けられた識別情報と、を表示させる、情報管理方法。
【請求項26】
写真を表示させる写真制御手段と、
前記写真におけるユーザ操作に応じて指定された位置に関連付けてアイコンを設定するアイコン設定手段と、
ユーザ操作に応じて、施設管理に関する情報を前記アイコンと関連付ける関連付け手段であって、前記施設管理に関する情報は、施設管理に関して何らかの行動が必要になる時の情報を含んでいる、関連付け手段と、
前記写真における前記指定された位置に前記アイコンを表示させるアイコン表示手段と、
前記施設管理に関して何らかの行動が必要になる時から所定期間前になると、その旨の通知を出力する情報出力手段と、を備える情報管理システム。
【請求項27】
写真制御手段が、写真を表示させ、
アイコン設定手段が、前記写真におけるユーザ操作に応じて指定された位置に関連付けてアイコンを設定し、
関連付け手段が、ユーザ操作に応じて、施設管理に関する情報を前記アイコンと関連付け、前記施設管理に関する情報は、施設管理に関して何らかの行動が必要になる時の情報を含んでおり、
アイコン表示手段が、前記写真における前記指定された位置に前記アイコンを表示させ、
情報出力手段が、前記施設管理に関して何らかの行動が必要になる時から所定期間前になると、その旨の通知を出力する、情報管理方法。