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特開2022-141854航空機コックピットの飛行中の地上サービスへの記録及びリアルタイム伝送のためのシステム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022141854
(43)【公開日】2022-09-29
(54)【発明の名称】航空機コックピットの飛行中の地上サービスへの記録及びリアルタイム伝送のためのシステム
(51)【国際特許分類】
   B64D 11/00 20060101AFI20220921BHJP
   B64F 1/36 20170101ALI20220921BHJP
【FI】
B64D11/00
B64F1/36
【審査請求】有
【請求項の数】20
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022116034
(22)【出願日】2022-07-21
(62)【分割の表示】P 2019557582の分割
【原出願日】2018-04-20
(31)【優先権主張番号】62/489,223
(32)【優先日】2017-04-24
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(71)【出願人】
【識別番号】518388410
【氏名又は名称】テイア グループ,インコーポレイテッド
【氏名又は名称原語表記】THEIA GROUP, INCORPORATED
【住所又は居所原語表記】1600 Market Street, Suite 1320, Philadelphia, PA 19103 (US)
(74)【代理人】
【識別番号】100105131
【弁理士】
【氏名又は名称】井上 満
(74)【代理人】
【識別番号】100105795
【弁理士】
【氏名又は名称】名塚 聡
(72)【発明者】
【氏名】オルソン,アーランド
(57)【要約】      (修正有)
【課題】航空機内を監視するためのシステム、方法、及びデバイスであって、カメラ、マイクロフォン、又は他のセンサなどの1つ又は複数の知覚コンポーネントが、情報を確認し得る航空機内の位置に配置される、システム、方法、及びデバイスを提供する。
【解決手段】知覚コンポーネントは、航空機の表面又は計装内で偽装され、衛星通信リンクなどの通信リンクを介して、航空機内に常駐するシステムからシステムの地上部分に通信を送信するために、通信機構に接続される。システムは航空機の状態又は活動に対応する情報を処理し、トリガに合致するか又は超過されたときに警告を生成し得る。航空機上のシステムコンポーネントは、航空機の電力のみを使用するシステムを使用し、航空機の計装を使用又は妨害することなく、状態及び活動を監視し得る。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
航空機を監視するためのシステムであって、
(a)航空機の状態を確認するための少なくとも1つの知覚コンポーネントを有し、
(b)前記知覚コンポーネントは、情報を確認することができる航空機内の位置に配置され、
前記システムは更に、
(c)通信ネットワークを介して通信を送信及び/又は受信するための、前記知覚コンポーネントに接続された通信機構と、
(d)前記知覚コンポーネントから情報を受信し、前記通信機構を介して前記情報を通信するように前記知覚コンポーネントに接続された制御機構
を有する、システム。
【請求項2】
前記知覚コンポーネントは、カメラ、マイクロフォン、及びスピーカのうちの1つ又は複数を備える、請求項1に記載のシステム。
【請求項3】
前記知覚コンポーネントは、少なくとも複数のカメラを含む、請求項2に記載のシステム。
【請求項4】
前記カメラは、前記航空機コックピットエリアの全体をカバーする、請求項2に記載のシステム。
【請求項5】
前記知覚コンポーネントは少なくとも1つのカメラを含み、前記計算コンポーネント及び配置された回路はプログラマブルメモリを含み、前記カメラは、画像を記録するように調整される、請求項2に記載のシステム。
【請求項6】
前記システムは、検出可能な事象に応答してカメラ記録を調整する、請求項5に記載のシステム。
【請求項7】
前記制御機構は、コンピューティングコンポーネント又は制御回路手段のうちの1つ又は複数を備える、請求項1に記載のシステム。
【請求項8】
前記制御機構は、コンピュータ又はプログラマブル回路手段を含む、請求項1に記載のシステム。
【請求項9】
検出コンポーネントがトリガ機能に応答して前記カメラを動作させるように、前記制御機構と共に配置される、請求項5に記載のシステム。
【請求項10】
前記トリガ機能が、情報を提供する1つ又は複数のセンサによって生成される、請求項9に記載のシステム。
【請求項11】
前記1つ以上のセンサが、気圧センサ、加速度センサ、高度センサ、又はそれらの組み合わせのうちの1つ以上を含む、請求項10に記載のシステム。
【請求項12】
前記1つ又は複数のセンサによって感知された1つ又は複数の条件に対する値のしきい値又はしきい値変化が指定され、前記センサからの情報が監視され、処理されて、しきい値又は値の変化が合致するどうかを判定し、しきい値又は値の変化が合致したときに、前記カメラが作動されて、画像を記録する、請求項11に記載のシステム。
【請求項13】
前記システムは、圧縮フォーマットでビデオ及びオーディオを送信するように構成される、請求項1に記載のシステム。
【請求項14】
前記コンポーネント及び機構のうちの1つ又は複数を収容するためのハウジングを含む、請求項1に記載のシステム。
【請求項15】
ハウジングを含み、前記知覚コンポーネントと、前記通信機構と、前記制御機構とが、前記ハウジング内に固定されている、請求項1に記載のシステム。
【請求項16】
前記知覚コンポーネントはカメラと、1つ又は複数のスピーカとを含み、前記知覚コンポーネントは、1つ又は複数のコックピットコンポーネント内に配置される、請求項15に記載のシステム。
【請求項17】
前記システムは、航空機部分と遠隔部分とを備え
前記航空機部分は、
-前記少なくとも1つの知覚コンポーネント;
-前記通信機構、及び、
-前記制御機構を含み、
前記遠隔部分は、航空機の監視された状態を含む送信を受信するように構成された地上オペレーション部分を含む、請求項1に記載のシステム;
【請求項18】
前記地上オペレーション部分は、前記航空機部分の前記通信機構から送信された通信を受信するように構成された受信コンポーネントを備える、請求項1に記載のシステム。
【請求項19】
前記航空機部分は、衛星通信リンクを介して前記地上部分と通信する、請求項18に記載のシステム。
【請求項20】
前記航空機部分の通信機構は、前記衛星通信リンクを介して前記地上部分と通信するための信号を放射するアンテナと衛星無線トランシーバを含む、請求項19に記載のシステム。
【請求項21】
前記地上部分が衛星通信受信アンテナを含む、請求項20に記載のシステム。
【請求項22】
前記地上部分の衛星通信受信アンテナは、前記システムの前記航空機部分から地上オペレーションシステムに通信される情報を提供するように接続される、請求項21に記載のシステム。
【請求項23】
前記地上オペレーションシステムは通信された情報を記憶し、処理するように構成されたコンピュータを含む、請求項22に記載のシステム。
【請求項24】
前記地上オペレーションシステムコンピュータは、前記情報を1つ又は複数の閾値又は所定の値と比較することによって、前記航空機部分から通信された前記情報を分析するように前記処理コンポーネントに命令する命令で構成された処理コンポーネント及びソフトウェアを含む、請求項23に記載のシステム。
【請求項25】
前記システムは、閾値又は所定の値が検出されたときに応答を生成するように構成される、請求項24に記載のシステム。
【請求項26】
前記応答は、前記航空機コックピットへの通信を含む、請求項25に記載のシステム。
【請求項27】
前記応答は、前記システムの航空機部分の1つ又は複数のコンポーネントを介して通信される、請求項26に記載のシステム。
【請求項28】
前記応答は、前記航空機部分アンテナを介して前記航空機部分トランシーバに、衛星リンクを介して、前記地上部分衛星トランシーバを介して通信される、請求項27に記載のシステム。
【請求項29】
前記制御機構はコンピューティングコンポーネント又は制御回路手段のうちの1つ又は複数を含み、前記応答は、前記コンピューティングコンポーネント又は制御回路手段に通信される、請求項28に記載のシステム。
【請求項30】
前記航空機部分の前記コンピュータコンポーネント又は制御回路手段は、前記地上オペレーションシステムから受信した前記応答を処理し、前記航空機部分の1つ又は複数のコンポーネントを介して警報を発するように構成される、請求項29に記載のシステム。
【請求項31】
前記地上オペレーションシステムは、前記システムの前記航空機部分の前記知覚コンポーネントによって取得された情報を提供する通信から前記航空機の状態を検出するように構成された人工知能システムを備える、請求項24に記載のシステム。
【請求項32】
前記監視された状態は、前記航空機のコックピット内で行われている活動に関する情報を含む、請求項17に記載のシステム。
【請求項33】
前記コックピットの活動情報は、前記コックピットエリアの画像、オーディオ、又は両方を含む、請求項32に記載のシステム。
【請求項34】
前記監視された状態は、コックピット計装の画像を含む、請求項32に記載のシステム。
【請求項35】
前記制御機構は航空機の動作中に所定の間隔でコックピット計器の画像を取得するように構成され、前記画像は前記地上オペレーション部分に送信される、請求項34に記載のシステム。
【請求項36】
前記航空機部分の知覚コンポーネントは、前記航空機の他のコンポーネントから独立して動作可能である、請求項1に記載のシステム。
【請求項37】
監視される航空機の分散通信を提供するためのシステムであって、
a)少なくとも1つの知覚コンポーネントと、コンピュータ又は制御回路と、トランシーバとを備える航空機監視システムと、
b)航空機監視システムから送信された通信を受信するように構成された地上オペレーションシステムと、を含むシステム。
【請求項38】
前記地上オペレーションシステムは、前記知覚コンポーネントによって確認され通信された情報を記憶する、請求項37に記載のシステム。
【請求項39】
前記地上システムは前記航空機監視システムによって通信された前記情報を処理し、加入者に更新のための警報を提供するように構成される、請求項38に記載のシステム。
【請求項40】
前記システムは前記知覚コンポーネントから受信した情報から更新を利用可能にするように構成され、前記システムは前記情報を許可された加入者に制限することによって、前記情報へのアクセス又は前記情報に基づく更新を規制するように構成される、請求項39に記載のシステム。
【請求項41】
航空機の活動に関する情報を提供する加入サービスを管理するためのシステムであって、
a)前記航空機内で行われる活動又は前記航空機の動作から生成される情報を確認するための1つ又は複数の知覚コンポーネントを含む航空機部分と、
b)前記航空機に設けられ、情報の通信のために前記知覚コンポーネントで接続された通信コンポーネントと、
c)前記知覚コンポーネントで確認された情報を受信し、サブスクリプションとして前記情報へのアクセスを規制するように構成された地上部分を含み、
d)前記地上部分は、前記情報を処理し、前記航空機部分から受信した前記情報を記憶するための命令を有するように構成されたコンピュータを含み、
e)加入者を識別し、
f)加入者をアクセス条項と関連づけ、
g)前記加入者のアクセス条項に基づいて、航空機情報へのアクセスを加入者に提供する、システム。
【請求項42】
前記加入者のアクセス条項は、航空機が属する航空会社組織に基づく、請求項41に記載のシステム。
【請求項43】
前記システムは、加入者が航空機又は1つ又は複数の航空機が分類されるカテゴリを指定するオプションを含み、前記システムは前記航空機部分から通信される情報の処理から生成されるトリガに基づいて、指定された航空機又は1つ又は複数の航空機が分類されるカテゴリの加入者に通信される加入者警告を含む警告を生成する、請求項41に記載のシステム。
【請求項44】
前記加入者は前記航空機が前記飛行を行った後の時間に、その航空機によって行われた飛行のための航空機情報にアクセスすることができる、請求項41に記載のシステム。
【請求項45】
加入者は航空機が飛行中である時間に、その航空機によって行われた飛行のための航空機情報にアクセスすることができる、請求項41に記載のシステム。
【請求項46】
加入者は航空機が飛行を行った後の時間に、その航空機によって行われた飛行のための航空機情報にアクセスすることができ、加入者は、航空機が飛行中である時間に、その航空機によって行われた飛行のための航空機情報にアクセスすることができる、請求項41に記載のシステム。
【請求項47】
前記航空機に設けられ、前記知覚コンポーネントのうちの1つ又は複数と接続された前記通信コンポーネントが、前記航空機に常駐する前記航空機部分からの通信信号を衛星リンクを介して地上部分コンピュータにブロードキャストするアンテナと衛星通信トランシーバを介して情報を通信する、請求項46に記載のシステム。
【請求項48】
前記地上部分はネットワークに接続され、加入者はネットワークを介して前記地上部分からの情報にアクセスする、請求項47に記載のシステム。
【請求項49】
各加入者がアカウントを有し、加入者の指定に関連付けられた各航空機が加入者のアカウントに関連付けられ、各加入者のアカウントが、それぞれの加入者の指定の航空機に関する情報を受信するように構成される、請求項48に記載のシステム。
【請求項50】
計器、パネル、ボタン、スイッチ、アクチュエータ、ドア、ハードウェア、座席、床、及び壁のうちの少なくとも1つ又は複数を有するコックピットコンポーネントを有するコックピットを有する航空機であって、航空機を監視するためのシステムが、
(a)航空機の状態を確認するための少なくとも1つの知覚コンポーネントと、
(b)通信機構と、
(c)前記知覚コンポーネントから情報を受信し、前記通信機構を介して情報を通信するために前記知覚コンポーネントに接続された制御機構とを有し、
(d)前記知覚コンポーネントは、前記コックピットコンポーネントの少なくとも1つに配置され、
(e)前記通信機構は、前記知覚コンポーネントに接続され、
(f)前記制御機構は、前記知覚コンポーネントによって得られた情報を制御し、航空機から遠隔受信機への情報の送信を規制することを特徴とする航空機。
【請求項51】
前記監視するためのシステムは地上オペレーション部分をさらに含み、前記地上オペレーション部分は、前記通信機構からの送信を受信するための遠隔受信機を含む、請求項50に記載の航空機。
【請求項52】
前記システムは、衛星通信リンクを介して前記地上オペレーションシステムと通信するように構成される、請求項51に記載の航空機。
【請求項53】
1つ又は複数の計器を搭載した計器パネルを有し、前記情報が、前記航空機計器パネルの前記1つ又は複数の計器の画像を含む、請求項52に記載の航空機。
【請求項54】
前記知覚コンポーネントは、前記コックピット内に位置する少なくとも1つのカメラを備える、請求項50に記載のシステムを含む航空機。
【請求項55】
前記カメラは航空機コックピットコンポーネント内に設置される撮像要素を含み、前記撮像要素は、前記コックピットコンポーネントと一体化させて偽装される、請求項54に記載の航空機。
【請求項56】
前記システムコンポーネントは、航空機コンポーネントとは別個である、請求項54に記載の航空機。
【請求項57】
前記システムは、航空機から電力を受け取る、請求項56に記載の航空機。
【請求項58】
前記システムが電源を含み、前記電源が前記航空機によって充電される、請求項57に記載の航空機。
【請求項59】
前記システム通信機構が、前記知覚コンポーネントからの情報を含む信号を放射するアンテナ及びトランシーバを含む、請求項54に記載の航空機。
【請求項60】
前記トランシーバ及びアンテナは、衛星通信リンクを介して地上の遠隔に位置するコンピューティングコンポーネントに信号を放射する、請求項59に記載の航空機。
【請求項61】
前記システムは、衛星通信リンクを介して前記航空機から情報を通信するように構成される、請求項54に記載の航空機。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
航空機を監視し、飛行デッキ又はコックピットを記録するためのシステム、方法、及び装置、より詳細には、航空機の監視領域内で生じるイベント(又は、事象)に関するリアルタイム情報を確認するために必要とされ得るシステムである。
【背景技術】
【0002】
航空機監視及び飛行デッキ又はコックピット記録のための現在のシステムは、多くの点で不十分である。例えば、航空機が衝突した場合、衝突又は事故の原因に関する信頼できるデータを検索する唯一の方法は、いわゆるブラックボックスフライトレコーダを回収することである。多くの小型航空機は、そのようなフライトレコーダを有しておらず、調査員、保険会社、及び安全規制当局にとって、事故につながる事象を再構築することを困難にしている。また、航空機のフライトレコーダを回復することが極めて困難な場合もあり、全く回復しない場合もある。例えば、エアフランス447便は大西洋に入り、フライトレコーダーが回収されるまでが約2年であった。別の例として、マレーシア航空370便はおそらくインド洋でクラッシュし、2年以上後でも依然として、残骸又はフライトレコーダはまだ回収されていない。実際、現在、1つ又は複数の死亡が生じる航空機事故が年間平均400を超え、その多くは、フライトレコーダが全くない小型航空機である。
【0003】
フライトレコーダが復旧した場合であっても、必ずしも、イベント又は事故に至る活動に関する情報セット全体を提供するわけではない。例えば、多くのフライトレコーダは操縦室内の操縦士の声を記録するが、操縦士の画像、操縦士が何をしているか、又はヘリオス航空522便で起こった状況のように、操縦士がフライトデッキ(又は、操縦室)上に存在するか、又は意識さえあるかの表示さえも記録しない。その飛行では、高度での航空機の減圧によって全占有が不能化されたため、航空機からの通信がなく、乗組員の状態を決定するために飛行甲板の写真を得る手段がないので、軍用ジェット機をスクランブルして、何が起こったかを視覚的に検証しなければならなかった。
【0004】
さらに、多くの衝突は、パイロットエラー又は計器又は飛行条件の誤解の結果である。このような状況では、緊急飛行状況において、そのようなリソースがパイロットに利用可能にされたことを保証する手段があれば、独立した飛行専門家又は人工知能飛行装置が事故又は衝突を防止するのに重要な助けとなることがあり得るし、おそらくそうなる。経験豊富なプロのパイロットでさえ、客観的な独立した提案で迅速に修正できる単純なミスを犯し得る。例えば、エアフランス447便は、ストール(又は、失速)状態の要素を示す計器盤上の複数の支持があったのに、38,000フィートからの下降で海洋に衝突するまで完全にパイロットの制御下においてノーズアップストールで3分間を費やした。パイロットが単に、それらの計器のいくつかによって示されるような航空機の状態を認識し、機首を下に向け、航空機を再び飛行させるように翼上の十分な空気流を回復させれば、ストール及び最終的な衝突は、3分以内のある時点で容易に防止することができたであろう。
【0005】
ハイジャッカーによるフライトデッキの侵害の可能性がある他の状況では、ハイジャッカーが通信することを選択しない限り、航空機の状況についてほとんど理解されないことが多い。例えば、2001年9月11日の米国同時多発テロでは、攻撃者は航空交通管制周波数上で何も通信しなかったため、地上管制官が事態の重大性を認識するまでにかなりの時間がかかった。実際、航空機幹部又は航空交通管制官が知る前に、何人もの個人が乗客から地上への電話に基づいて航空機内の正確な状況を知っていた。今日でさえ、地上制御装置が航空機の飛行デッキの状態を独立して見るシステムは存在しない。
【0006】
民間航空機に関しても同様の状況が存在する。民間航空機は旅客機よりも年間に多くの事故を抱えており、飛行中の緊急事態の場合には、事故を記録したり、援助を提供したりする装備が少ない。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
上記の問題は、計器又は航空機に設置された他のシステムからの読み取りを得ることができるものを航空機に設置することは長時間にわたる高価な認証プロセスを必要とするという事実によって悪化する。何らかの方法で計器又は既存の航空機システムに接続する何らかのものを航空機に設置することは、典型的には航空機の耐空証明書に違反する。
【0008】
必要とされるのは航空機の既存のアビオニクス(又は、アビオニクス機器)及びシステムから完全に独立しているが、それにもかかわらず、航空機及びその運航に影響を及ぼす主要な要素を監視することができるシステムである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
航空機を監視するためのシステム、方法及び装置が提供される。システム、方法、及び装置は航空機及びその動作に影響を及ぼす主要要素を監視し、それらから情報を取得するように構成される。システムは、既存のアビオニクス及び航空機の動作及び誘導構成要素とは独立して、かつそれらに結び付けられることなく、情報を取得するように構成される。
【0010】
前記システム、方法、及び装置は航空機に関する情報を取得し、この情報は例えば、操縦士の存在を含む操縦士の活動、コックピット内の可聴警報や操縦室内の操縦士又は他者の会話などのコックピットの音、航空機が動作している外部状態又は気象の何らかの表示を提供する視界(又は、眺め、可視情報)を決定するための航空機のアビオニクス及び計器、コックピットのオーディオ及びビデオの両方を監視することによって取得される情報を含むことができるが、これらに限定されない。
【0011】
さらに、本システム、方法、及び装置は例えば、前述の要素などの監視された情報を(その内容を確認するために無傷で発見される必要がある)記録装置に単に記録するのではなく、システムは飛行中に、前述の要素を位置、施設、航空会社オペレーションセンタ、又は他の適切な地上システムに無線で送信することができる。いくつかの実施形態によれば、送信は、飛行中の特定の条件下で、又はパイロットによってアクティベート(軌道)されたときに選択的に生じ得る。
【0012】
さらに、いくつかの実施形態によれば、システムは保証されたときに航空機のパイロットと通信するように構成され、これは好ましくは航空機の通常の無線機が動作可能であるかどうか、又は航空機が航空交通管制又は他の地上トランシーバの範囲外にあるかどうかとは無関係に行われる。
【0013】
本発明は、以上の機能を提供するものである。特定の実施形態では種々の特徴を開示するが、本発明の実施形態は本明細書で開示する構成の1つ又は複数の組合せを実施することができる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
図1図1は本発明によるシステムの例示的な実施形態を示す概略図であり、撮像のための装置及び情報を管理するための関連する構成要素を示す。
図2A図2Aはコックピットの斜視図であり、コックピットの後方から見た、コックピット内に座っている2人のパイロットを示す。
図2B図2B図1に示されたコックピットの斜視図であり、コックピット内に設置された操縦士を示す。
【発明を実施するための形態】
【0015】
基本的な発明は図1に開示されており、本明細書では、本発明の要素を限定することなく、又は範囲から逸脱することなく、本発明の要素に修正することができるオプションの説明と共にさらに説明される。本開示の目的のために、本発明は、リアルタイムフライトレコーダシステム(RFRS)と呼ばれる。
【0016】
まず、図1を参照すると、本発明によるシステムの例示的な実施形態が示されている。図示の実施形態では、RFRSが典型的にはマイクロフォン及びスピーカ101Bとともに広角レンズ101Aを有するカメラ102を有するように示されている。マイクロフォンスピーカ101B及びカメラ102は図1に示されるように単一のハウジング内に含まれてもよく、又は代替の実施形態によれば、別個に取り付けられてもよい。好ましくはカメラ、スピーカ、及びマイクロフォンは航空機の動作を妨害しないが、それにもかかわらず、例えば、コックピット201及び101がそれぞれ示される図2A及び図2Bに限定されずに示されるように、コックピット101及びパイロットの視界を提供する位置でコックピット101に取り付けられる。例えば、図2A及び図2Bに示すように、カメラは、飛行中に動作する多数の航空機の計器が撮像され、記録されるコックピットの眺め(視界)の画像を確認する。画像は、飛行中(又は飛行後)に地上部分120に送信されて、飛行中の航空機の状態に関する情報を提供することができる。情報は、リアルタイム情報を含むことができる。いくつかの代替実施形態によれば、構成要素(例えば、カメラ及びセンサ)から取得された情報はRFRSの航空機部分100によって処理されてもよく、画像又はセンサ情報から取得された処理済みデータは航空機部分100から地上部分120に送信されてもよい。コンポーネント115は(カメラ及び/又は他のセンサに基づいて)航空機の状態を識別又は検出するソフトウェア又は他の人工知能を用いて構成されることができ、状態がしきい値を満たすか又は超えるときに警告を提供し得る。加えて、図1に示される単一のカメラ102は、実際には本明細書に開示される本発明の範囲から逸脱することなく、コックピットの完全なカバーを提供する(コックピットを完全にカバーする)ために、2つ以上のカメラであってもよい。さらに、当業者には周知のように、カメラ及びマイクロフォン及びスピーカは小型タイプのものであってもよく、その結果、カメラ及びマイクロフォン及びスピーカの位置は他の機器又はスイッチの一部に見えるように隠されるか、又は気にならないようにされているか、又は偽装され、したがって、ハイジャッカー又はコックピットへの他の許可されていない侵入者によって容易に認識されないようにされてもよい。カメラ102及びマイクロフォンは主に緊急時にコックピット101内の画像及び音声を記録するように設定されるが、飛行の全時間、又は訓練目的を含む任意の時間に記録するように設定されてもよい(又は、飛行の全時間を含む任意の時間を記録し、又は訓練目的で記録するように設定されてもよい)。記録装置は航空機内に存在するシステム100に接続されるが、(システムが航空機から電力を受け取るように構成又は設置される場合の)電力接続以外は、他のいかなる航空機システムにも接続されず、したがって、すでに動作中の航空機内に容易に設置でき、及び/又は、航空機の耐空証明書に影響を及ぼすことなく航空機内に容易に設置される。
【0017】
カメラ102、マイクロフォン及びスピーカ101Bに加えて、RFRSの飛行機部100は、特定の音又は画像が装置に検出されたときに、画像、サウンドバイト又はフルビデオを自動的に録音及び/又は送信する手段を含む。リスニング回路(又は、音声回路、可聴回路)を設けてもよい。例えば、リスニング回路はカメラ102、マイクロフォン、又は他の検出構成要素(例えば、カメラ102の一部として含まれてもよく、又はシステムコンポーネント(システムの構成要素)に関連して別個に提供されてもよいセンサなど)からの入力を処理してもよい。任意選択の記録機能102及び記録トリガ機能104ならびに任意選択の連続フルビデオ及びオーディオ105は、リンク108を介して適切なアンテナ110を有する衛星無線トランシーバ109へのRFRS120の地上部分への任意選択の送信に備えて、圧縮され、フォーマットされ、暗号化106される。いくつかの実施形態によれば、接地部120は衛星を介して通信を送信及び受信するための衛星トランシーバ114(例えば、図1に示す衛星112及びリンク111,113によって表される衛星リンク)を含むように構成されてもよい。システム100の航空機部分はまた、航空機のセンサとは別個のセンサを含むことができ、これは、任意選択で、気圧センサ及び加速度センサ、ならびに姿勢センサ(図示せず)を含む。高周波受信機の飛行機部100は、監視コンピュータ又は制御回路手段107を含むように示されている。本発明のいくつかの実施形態によれば、RFRSの航空機部分100の機能要素のすべては、分離可能な機能ではなく、本発明の範囲から逸脱することなく、単一のコンピュータ又はプログラマブル回路手段内に含まれてもよい。他の実施形態によれば、機能要素は例えば、カメラ102及び/又は情報を収集又は提供する他のセンサが、動作回路又は処理構成要素、及び伝送構成要素とは別個に提供される場合には、1つ又は複数の別個の構成で提供されてもよい。
【0018】
いくつかの実施形態によれば、システムコンポーネントは、ハウジング内に一緒に設けられてもよい。実施形態は例えば、カメラレンズ、センサ、又はマイクロフォンなどの1つ又は複数の構成要素が、ハウジングとは別個に配置され、コックピット計器、スイッチ、パネル、及び/又は他の内部構成要素の中に偽装され得るように構成され得る。ハウジング内に配置されていない構成要素(単数又は複数)は、好ましくはハウジング又はハウジング内の1つ以上の他の構成要素に接続される。これは、有線又は無線(送信が航空機の計装に干渉しない場合)であり得る適切な接続を介して行うことができる。
【0019】
動作中、様々なセンサは個別に、又は協調して動作して、監視手段に状態を登録し、画像及び音声又は映像及び音声を記録し、任意選択で即座に送信し、又は後の伝送のために保存することができる。トリガポイント又は組合せは、プログラムによるインストールの前に、プログラムによる単一のフライトの前に、又はプログラムによるリアルタイムベースで設定することができ、そのプログラムは任意選択で、ローカルに(又は、その場で)、又は別の位置から無線リンクを介して更新することができる。例えば、RFRSが機器パネル上の特定のインジケータライトを検出した場合、又は機器からの警告の音声を検出した場合、又は異常な音を検出した場合に、記録を開始することができる。オーディオは「メイデー」又は「ヘルプ」又はパイロットにのみ知られているが、許可されていない人には知られていない数字のシーケンスのようなパイロットによる特定の言葉又はシーケンスを検出した場合に、記録をトリガするように設定することもでき、このようにして、記録及び送信システムは最小の追加作業負荷で緊急時にパイロットによってトリガすることができる。
【0020】
さらに、航空機上のRFRS部分100は、飛行中の常時、又は航空機に電力が印加されたときに連続的に記録するように設定されてもよく、十分なメモリをRFRS航空機部分100の内部の適所に配置して、飛行全体の価値のあるオーディオ及びビデオを記憶することができる。例えば、低損失圧縮で12時間の低モーションランクのビデオの記録は8ギガバイト程度のメモリしか必要とせず、これは航空機RFRS 100内の最新のフラッシュ又は他の不揮発性メモリに容易に提供される。このビデオは、衛星112及びリンク111,113によって表される衛星リンクを介してRFRS120の地上部分に任意に常時リンクされてもよく、又は可能性のある緊急事態の信号があったときに逆時刻順(即ち、最も最近の順序)にダンプされてもよい。(又は、このビデオは、衛星112及びリンク111,113によって表される衛星リンクを介してRFRS120の地上部分に任意にリンクされてもよく、可能性のある緊急事態の信号があったときに、いつでも、又は逆時刻順(即ち、最も最近の順序)にダンプされてもよい。)このようにして、送信は、最初にRFRS120の地上部分に送信される緊急状態に結びつく事象に優先順位を付けるように制御することができる。
【0021】
任意選択的に、加速度計及び姿勢及びキャビン気圧センサを組み合わせて、航空機が離陸及び上昇しているとき、又は着陸しているとき(これは、緊急事態及び事故が最も頻繁に発生するときである)を示すことができ、システムはこれらの期間中に記録のみ、又は記録及び送信のみ、又は送信のみを行うようにプログラムされる。
【0022】
センサの読み取り値、音及び画像を含む閾値の多くの組み合わせは航空機100内の無線周波数の監視手段上のプログラム上で組み合わせることができ、これは航空機の緊急事態及びシステムの技術分野で実施されている者によって、本発明の範囲から逸脱することなく想到できる。
【0023】
RFRS航空機部分100からのオーディオ及びビデオが衛星リンク(例えば、衛星112及びリンク111,113を参照)を介して地上部120によって受信されると、それは、記憶され、任意選択で、コンポーネント115内に含まれる自動化された人工知能システム(例えば、衛星トランシーバ114を介してRFRSの航空機部分100から情報を受信するために接続されたコンピュータであってもよい)又は緊急時にパイロットを支援するために訓練された人(図示せず)によって直ちに分析され得る。航空機が検出又は宣言された緊急事態にある場合、人工知能機能又は人は適切なときにパイロットにアドバイスを提供するために、航空機内の衛星リンク及びスピーカを使用することができる。
【0024】
さらに、RFRSは航空機から、航空会社の当局、又は飛行運航部門、又はそのような情報を受信する必要がある任意の他の特定のエンティティもしくはマシン、又はそれらの任意の組合せへのビデオ及びオーディオの配信を提供することができる。
【0025】
例えば、このRFRSシステムが大西洋中部のエアフランス447便に設置されていれば、航空機部分のセンサーは異例である航空機の姿勢と加速度を検出し、衛星リンクを介してパリのエアフランス飛行運用センターにコックピットの状態のビデオとオーディオを直ちに送信し始めることができたであろう。コックピット内には居なかった故により客観的であったパリの飛行運航要員は、航空機が失速状態にあることを示唆する複数の計器盤インジケータを容易に見ることができ、操縦士が航空機を失速状態から引き出するには誤った手順を行っていたことを観察することができ、複数の地上コントローラ及び未知の地対航空機通信状態を介する中継を必要とせずに、衛星リンクを介して航空機の飛行デッキに直接通信することができ、航空機を救うことができた可能性がある。航空機及び乗客を救おうとする試みが最終的に成功しなかったとしても、少なくとも飛行運航要員は、フライトレコーダが見つかるまでほぼ2年間待たなければならないのではなく、航空機が降下した理由を直ちに知ることができたはずである。
【0026】
本発明の実施形態はまた、カメラ102及び/又は航空機内の活動(コックピットキャビン又は他の空間内の個人、煙など)、及び航空機の活動(例えば、高度、速度、及び他の検出可能な移動を含むことができる航空機の移動)を検出するためのシステムの構成要素とともに構成される航空機を含む。システムは、好ましくは航空機自体の他の計装とは別個に航空機内に配備される。カメラ102、マイクロフォン、スピーカ、又はシステムの他の構成要素(他のセンサを含む)は、システムセンサでも測定できるものを測定する航空機計測器などの航空機の他の構成要素とは別に設けることができる。システムはシステム電力を、例えば、発電機、バッテリ、電力端末、又は他の電源などの航空機の電源に接続することによって、航空機内で実行され得る。システムは航空機電源から直接電力を受け取ることができ、又はシステムは再充電可能なバッテリなどのそれ自体の電源、又はこれらの組合せで構成することができ、この場合、航空機電源がシステムのバッテリを充電する。しかしながら、好ましい実施形態によれば、システムは航空機計装ではなく、システムコンポーネントによって感知される情報(例えば、航空機キャビン又はコックピット内の活動、高度、速度などの動作条件など)を確認する。航空機はコックピット内の計器パネル上に指示を提供することができる計装及びセンサを備えて構成されるが、RFRSシステムコンポーネントは航空機計装とは別個であり、RFRSシステムはこれらの別個に提供されたシステムコンポーネントを使用して情報を確認し、情報を動作中の航空機から離れた位置に通信する。航空機は好ましくは図1に示すように、衛星通信リンク(例えば、112及び111,113を参照)を介してシステムの地上部分120に情報を提供するために、システムの通信機構及びセンサ(カメラ102など)と共に構成されたシステムトランシーバ109及びアンテナ110を担持するように構成される。航空機は不正者がコンポーネントを潜在的に使用不能にすることをより困難にするために、アクティビティを感知するために使用されるシステムコンポーネントが、航空機のパネル内の異なる位置に配置されるように構成されてもよい。例えば、カメラレンズは、1つの航空機内及び別の航空機内の異なる位置の特定の計器パネル、ライト、ノブ、又はスイッチ内に偽装され得る。いくつかの好ましい実施形態によれば、システムコンポーネントは、航空機が建設(又は、構成、製造)されているときに航空機に取り付けられる。いくつかの他の実施形態によれば、システムは、既に建設された航空機に設置される。
【0027】
システム、方法、及びデバイスは、加入者が受信することができるサービスも提供する。本発明の実施形態は、1つ又は複数の航空機に関する情報が1人又は複数の加入者の間で管理され得る場合には、確認された情報を受信するための加入者システムを提供するように設計される。例えば、サービスはシステムで実施されてもよく、情報は加入者アカウントに常駐するように通信されてもよい。例えば、システムの一部は、システムの航空機部分から通信された情報を受信する1つ又は複数のコンピューティングコンポーネント、データリポジトリ、又は他の記憶手段を備えることができる。例えば、定期的に(又はストリーミングで、又はアクティビティ又は他のトリガ条件が存在又は検出されたときには定期的なストリーミングとストリーミングの両方で)撮影されたカメラ102からの画像は、システムの遠隔地に位置する地上部分に送信され得る。地上部分は航空機部分から受信された送信からデータを捕捉し、その情報を処理するように構成され得る。いくつかの実施形態によれば、システムは加入者システムとして構成され、加入者は航空機が飛行中であっても、システムによって提供される情報へのアクセスを受信するために加入することができる。システムの加入者側は、(許可された)加入者がアクセスすることができるシステムの地上部分に存在することが好ましい。情報は加入者に加入することができ(又は、加入者は情報を申し込むことができ、又は、警告システムが情報を申し込むことができ)、加入者システムは、加入者に通知を提供するように構成された警告システムも含むことができる。例えば、一実施形態によれば、加入者通知パラメータは、トリガイベントが発生したか又は検出されたことを示す情報を加入者アカウントが航空機のシステムから受信すると、加入者に警告を提供するように(加入者の好み又はその他によって)事前設定されてもよい。加入者がその加入者にとって関心のある特定の航空機に関連する情報を受信するように、加入者は航空機、キャリア、地域、又は他の区別などの1つ又は複数の加入コンポーネントに加入する(又は、を申し込む/subscribe)ことができる。加入者は加入者が情報にアクセスすることを許可される前に、承認及び許可を与えられてもよい。加入者通信はまた、暗号化されてもよい。他の加入(サブスクリプション)の要件は、アカウント、連絡先(又は、コンタクト)、加入者がサブスクリプションを購入又は維持するための支払いシステムであってもよい。潜在的な加入者であり得る人々の中には、例えば、航空機関、政府機関、法執行機関、軍事機関、又は他の規制機関もしくはグループが含まれる。加入者システムはコンピューティングコンポーネント上に構成されてもよく、コンピューティングコンポーネントはプロセッサを有するコンピュータと、コンピューティングコンポーネント上に、又はコンピューティングコンポーネントに関連して維持される記憶コンポーネントとを備えてもよく、それにより、情報が記憶コンポーネントに記憶され、記憶コンポーネントから取得され得る。記憶コンポーネントは、ハードドライブ、フラッシュメモリ、コンピュータのドライブ、リモートリンクされたドライブ、又は他の適切なデータ記憶要素であってもよい。加入者システムコンピュータは例えば、システムの航空機部分からの情報を処理するための命令を含むソフトウェアで構成されてもよい。例えば、加入者システムコンピュータは例えば、記録などの航空機システム部分から取得された航空機情報を格納し、適切なフライトオペレーション担当者、トレーナー、当局などに配信するように構成されてもよい。これらの組織又は個人は、加入者であり得る。加入者には異なるアクセスレベルを提供することもでき、その結果、いくつかの加入者は、(会社の所属、加入者の雇用、組織内のランク又はポジションレベルなどに基づいて)他の加入者とは異なる情報にアクセスすることができる。サブスクリプションは、サービスとして設定され、毎月、毎年、又は他の報酬方法で提供され、請求されてもよい。
【0028】
これら及び他の利点は、本明細書に開示される本発明のシステム、方法、及びデバイスを使用することによって得ることができる。本発明を特定の実施形態を参照して説明してきたが、この説明は例示的なものであり、本発明の範囲を限定するものとして解釈されるべきではない。例えば、知覚コンポーネントは複数のカメラ及び複数のセンサを含み、航空機の異なる位置に設けることができる。この構成は、センサの冗長性、又は視点位置の代替位置などを提供することができる。本明細書に記載され、添付の特許請求の範囲に記載される本発明の精神及び範囲から逸脱することなく、様々な修正及び変更が当業者に想起され得る。

図1
図2
【手続補正書】
【提出日】2022-08-22
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
リアルタイムで航空機を監視するための方法であって、前記方法は、
(a)フライトレコーダーシステムを提供するステップであって、前記フライトレコーダーシステムは、前記航空機自身のアビオニクスから分離されており、状態を検出するための1つ以上のセンサを有し、情報を確認することができる航空機上又は航空機内の位置に配置された知覚コンポーネントを有する、該ステップと、
(b)前記1つ以上の知覚コンポーネントで前記航空機の状態を確認するステップと、
(c)前記知覚コンポーネントに接続された通信機構を有する通信ネットワークを介して通信を送信及び/又は受信するステップと、
(d)前記知覚コンポーネントから情報を受信し、前記通信機構を介して前記情報を通信するように前記知覚コンポーネントに接続された制御機構を操作するステップ
を有し、
(e)前記1つ以上のセンサは気圧センサ、加速度センサ及び高度センサを有し、前記1つ以上のセンサが、前記航空機のアビオニクスおよび誘導コンポーネントから独立しており、
前記方法は、さらに、
(f)前記センサ、前記航空機に生じた緊急状態を検出するステップと、
(g)前記システムが緊急状態を検出したときに前記航空機のコックピットに配置されたスピーカを介して警報を発するステップと
(h)前記加速度センサ、前記高度センサ、および前記気圧センサ組み合わせを用いて、前記航空機が離陸及び上昇、又は着陸しているときについての表示を提供し、前記システムは、前記航空機が離陸及び上昇、又は着陸している期間の間は、記録のみ、または記録および送信のみを行うようにプログラムするステップを有する、方法
【請求項2】
前記知覚コンポーネントは、カメラ、マイクロフォン、及びスピーカのうちの1つ又は複数を備える、請求項1に記載の方法
【請求項3】
前記知覚コンポーネントは、少なくとも複数のカメラを含む、請求項2に記載の方法。
【請求項4】
遠隔に位置する地上オペレーション部分を提供するステップと、
前記遠隔に位置する地上オペレーション部分で前記航空機の状態を監視するステップと、
前記航空機が離陸及び上昇、又は着陸しているときについての表示を少なくとも含む信を受信するように構成された、遠隔に位置する地上オペレーション部分をさらに含み、
前記表示が前記加速度センサ、前記高度センサ、および前記気圧センサによって提供される、請求項3に記載の方法。
【請求項5】
前記知覚コンポーネントが前記航空機に設けられ、前記システムの航空機部分を含み、
前記航空機部分は衛星通信リンクを介して前記地上オペレーション部分と通信するための信号を放射するためのアンテナ及び衛星無線トランシーバを有する通信機構を含み、
前記地上オペレーション部分は前記航空機部分の前記通信機構から送信された通信を受信するように構成された受信コンポーネントを含み、
前記方法は、さらに、前記地上オペレーション部分の前記受信コンポーネントで通信を受信し、前記衛星通信リンクを介して前記地上オペレーション部分と通信するステップをさらに有する、請求項4に記載の方法。
【請求項6】
前記地上オペレーション部分は、前記情報を1つまたは複数の閾値または所定の値と比較することによって前記航空機部分から通信された前記情報を分析するように処理コンポーネントに命令するための命令を有して構成されたソフトウェア及び処理コンポーネントを有するコンピュータを含み、
前記方法は、
前記地上オペレーション部分のコンピュータによって前記情報を1つまたは複数の閾値または所定の値と比較することによって前記航空機から通信された情報の分析を処理するステップと、
記閾値または所定の値が検出されたときに応答を生成するステップと、
前記応答前記航空機コックピット通信するステップを含み、
前記応答は、前記システムの前記航空機部分の1つまたは複数のコンポーネントを介して通信され、
前記応答は前記地上オペレーション部分の衛星トランシーバにより衛星リンクを通して前記航空機部分のトランシーバに前記航空機部分のアンテナを通して通信され、
前記制御機構はコンピューティングコンポーネントまたは制御回路手段のうちの1つまたは複数を含み、前記応答は前記コンピューティングコンポーネントまたは制御回路手段に通信され、
前記航空機部分の前記コンピューティングコンポーネントまたは制御回路手段は前記地上オペレーション部分から受信した前記応答を処理し、前記航空機部分の1つまたは複数のコンポーネントを介して警報を発するように構成され、
前記方法は、前記地上オペレーション部分から受信した前記応答を処理し、前記航空機部分の1つまたは複数のコンポーネント介して警報を発するステップをさらに有し、
前記地上オペレーション部分は人工知能システムを含み、前記方法は、前記システムの前記航空機部分の前記知覚コンポーネントによって取得された情報を提供する通信から前記航空機の状態を検出するように構成された人工知能システムを含み、
前記状態は、前記システムの前記加速度センサおよび前記高度センサによって検出された異常状態を含む、請求項5に記載の方法
【請求項7】
前記異常状態の通信は、前記地上オペレーション部分の衛星トランシーバを介して前記衛星リンクを通して前記航空機コックピットへ、そして、前記航空機部分のアンテナを通して前記航空機部分のトランシーバへ通信される、請求項6に記載の方法。
【請求項8】
前記システムの前記航空機部分は前記コックピットに設けられたスピーカを含み、前記異常状態の前記通信は、前記スピーカを介した可聴通信を含む、請求項7に記載の方法。
【請求項9】
監視される前記航空機がコックピットと前記コックピット内の計器パネルを有し、
前記システムが前記コックピット内に位置する1つまたは複数のカメラを含み、
前記方法は、前記航空機の前記計器パネルを記録するように配置された前記1つまたは複数のカメラのうちの少なくとも1つで前記航空機の前記計器パネルを記録するステップをさらに含む、請求項7に記載の方法。
【請求項10】
監視される前記航空機がコックピットと前記コックピット内の計器パネルを有し、
前記システムが前記コックピット内に位置する1つまたは複数のカメラを含み、
前記方法は、前記航空機の前記計器パネルを記録するように配置された前記1つまたは複数のカメラのうちの少なくとも1つで前記航空機の前記計器パネルを記録するステップをさらに含む、請求項8に記載の方法。
【請求項11】
監視される前記航空機がコックピットと前記コックピット内の計器パネルを有し、
前記システムが前記コックピット内に位置する1つまたは複数のカメラを含み、
空機の計器パネルを記録するように配置された前記1つまたは複数のカメラのうちの少なくとも1つで前記航空機の前記計器パネルを記録するステップをさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項12】
前記1つ又は複数のセンサによって感知された1つ又は複数の条件についての値のしきい値又はしきい値変化指定するステップと、しきい値又は値の変化が合致するどうかを判定するように前記センサからの情報監視、処理するステップ、しきい値又は値の変化が合致したときに、前記カメラ作動させて、画像を記録するステップを有する、請求項10に記載の方法。
【請求項13】
前記地上オペレーション部分と前記航空機との間で衛星通信を介して前記通信が行われ、前記コックピットのスピーカを介して前記地上オペレーション部分から前記航空機へのメッセージが配信される、請求項8に記載の方法。
【請求項14】
前記システムにより、前記航空機が検出または宣言された緊急事態にあるときに、前記航空機のアビオニクスとは独立した前記センサを介して判定するステップと、前記衛星リンクを通して前記航空機のスピーカを介してパイロットにアドバイスを提供するために、前記システムの人工知能機能を動作させるステップを有する、請求項13に記載の方法。
【請求項15】
前記システムにより前記航空機が検出または宣言された緊急事態にあるときに、前記航空機アビオニクスとは独立した前記センサを介して判定するステップと、前記システムの機能を実施するステップを有し、パイロットにアドバイスを提供するために、前記航空機内の前記スピーカ及び前記衛星リンクを人が選択的に使用する請求項13に記載の方法。
【請求項16】
監視される前記航空機がコックピットと前記コックピット内の計器パネルを有し、
前記システムが前記コックピット内に位置する1つまたは複数のカメラを含み、
前記カメラは航空機コックピットコンポーネント内に設置される撮像要素を含み、
前記撮像要素は、前記コックピットコンポーネントと一体化されているように偽装される、請求項5に記載の方法。
【請求項17】
監視される前記航空機がコックピットと前記コックピット内の計器パネルを有し、
前記システムが前記コックピット内に位置する1つまたは複数のカメラを含み、
前記カメラは航空機コックピットコンポーネント内に設置される撮像要素を含み、
前記撮像要素は、前記コックピットコンポーネントと一体化されているように偽装される、請求項6に記載の方法。
【請求項18】
前記カメラは航空機コックピットコンポーネント内に設置される撮像要素を含み、
前記撮像要素は、前記コックピットコンポーネントと一体化されているように偽装される、請求項9に記載の方法。
【請求項19】
前記地上オペレーション部分コンピュータソフトウェアを動作させ、
a)前記情報を処理し、前記航空機部分から受信した前記情報を記憶し、
b)加入者を識別し、
c)加入者をアクセス条項と関連づけ、
d)前記加入者のアクセス条項に基づいて、航空機情報へのアクセスを加入者に提供する、請求項5に記載の方法。
【請求項20】
前記加入者が航空機又は1つ又は複数の航空機が分類されるカテゴリを指定し、
前記方法は、加入者警告を含む警告を生成するステップと、
前記航空機部分から通信される情報の処理から生成されるトリガに基づいて、指定された航空機又は1つ又は複数の航空機が分類されるカテゴリの加入者に前記加入者警告を通信するステップを含む、請求項19に記載の方法。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0028
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0028】
これら及び他の利点は、本明細書に開示される本発明のシステム、方法、及びデバイスを使用することによって得ることができる。本発明を特定の実施形態を参照して説明してきたが、この説明は例示的なものであり、本発明の範囲を限定するものとして解釈されるべきではない。例えば、知覚コンポーネントは複数のカメラ及び複数のセンサを含み、航空機の異なる位置に設けることができる。この構成は、センサの冗長性、又は視点位置の代替位置などを提供することができる。本明細書に記載され、添付の特許請求の範囲に記載される本発明の精神及び範囲から逸脱することなく、様々な修正及び変更が当業者に想起され得る。
下記は、本願の出願当初に記載の発明である。
<請求項1>
航空機を監視するためのシステムであって、
(a)航空機の状態を確認するための少なくとも1つの知覚コンポーネントを有し、
(b)前記知覚コンポーネントは、情報を確認することができる航空機内の位置に配置され、
前記システムは更に、
(c)通信ネットワークを介して通信を送信及び/又は受信するための、前記知覚コンポーネントに接続された通信機構と、
(d)前記知覚コンポーネントから情報を受信し、前記通信機構を介して前記情報を通信するように前記知覚コンポーネントに接続された制御機構
を有する、システム。
<請求項2>
前記知覚コンポーネントは、カメラ、マイクロフォン、及びスピーカのうちの1つ又は複数を備える、請求項1に記載のシステム。
<請求項3>
前記知覚コンポーネントは、少なくとも複数のカメラを含む、請求項2に記載のシステム。
<請求項4>
前記カメラは、前記航空機コックピットエリアの全体をカバーする、請求項2に記載のシステム。
<請求項5>
前記知覚コンポーネントは少なくとも1つのカメラを含み、前記計算コンポーネント及び配置された回路はプログラマブルメモリを含み、前記カメラは、画像を記録するように調整される、請求項2に記載のシステム。
<請求項6>
前記システムは、検出可能な事象に応答してカメラ記録を調整する、請求項5に記載のシステム。
<請求項7>
前記制御機構は、コンピューティングコンポーネント又は制御回路手段のうちの1つ又は複数を備える、請求項1に記載のシステム。
<請求項8>
前記制御機構は、コンピュータ又はプログラマブル回路手段を含む、請求項1に記載のシステム。
<請求項9>
検出コンポーネントがトリガ機能に応答して前記カメラを動作させるように、前記制御機構と共に配置される、請求項5に記載のシステム。
<請求項10>
前記トリガ機能が、情報を提供する1つ又は複数のセンサによって生成される、請求項9に記載のシステム。
<請求項11>
前記1つ以上のセンサが、気圧センサ、加速度センサ、高度センサ、又はそれらの組み合わせのうちの1つ以上を含む、請求項10に記載のシステム。
<請求項12>
前記1つ又は複数のセンサによって感知された1つ又は複数の条件に対する値のしきい値又はしきい値変化が指定され、前記センサからの情報が監視され、処理されて、しきい値又は値の変化が合致するどうかを判定し、しきい値又は値の変化が合致したときに、前記カメラが作動されて、画像を記録する、請求項11に記載のシステム。
<請求項13>
前記システムは、圧縮フォーマットでビデオ及びオーディオを送信するように構成される、請求項1に記載のシステム。
<請求項14>
前記コンポーネント及び機構のうちの1つ又は複数を収容するためのハウジングを含む、請求項1に記載のシステム。
<請求項15>
ハウジングを含み、前記知覚コンポーネントと、前記通信機構と、前記制御機構とが、前記ハウジング内に固定されている、請求項1に記載のシステム。
<請求項16>
前記知覚コンポーネントはカメラと、1つ又は複数のスピーカとを含み、前記知覚コンポーネントは、1つ又は複数のコックピットコンポーネント内に配置される、請求項15に記載のシステム。
<請求項17>
前記システムは、航空機部分と遠隔部分とを備え
前記航空機部分は、
-前記少なくとも1つの知覚コンポーネント;
-前記通信機構、及び、
-前記制御機構を含み、
前記遠隔部分は、航空機の監視された状態を含む送信を受信するように構成された地上オペレーション部分を含む、請求項1に記載のシステム;
<請求項18>
前記地上オペレーション部分は、前記航空機部分の前記通信機構から送信された通信を受信するように構成された受信コンポーネントを備える、請求項1に記載のシステム。
<請求項19>
前記航空機部分は、衛星通信リンクを介して前記地上部分と通信する、請求項18に記載のシステム。
<請求項20>
前記航空機部分の通信機構は、前記衛星通信リンクを介して前記地上部分と通信するための信号を放射するアンテナと衛星無線トランシーバを含む、請求項19に記載のシステム。
<請求項21>
前記地上部分が衛星通信受信アンテナを含む、請求項20に記載のシステム。
<請求項22>
前記地上部分の衛星通信受信アンテナは、前記システムの前記航空機部分から地上オペレーションシステムに通信される情報を提供するように接続される、請求項21に記載のシステム。
<請求項23>
前記地上オペレーションシステムは通信された情報を記憶し、処理するように構成されたコンピュータを含む、請求項22に記載のシステム。
<請求項24>
前記地上オペレーションシステムコンピュータは、前記情報を1つ又は複数の閾値又は所定の値と比較することによって、前記航空機部分から通信された前記情報を分析するように前記処理コンポーネントに命令する命令で構成された処理コンポーネント及びソフトウェアを含む、請求項23に記載のシステム。
<請求項25>
前記システムは、閾値又は所定の値が検出されたときに応答を生成するように構成される、請求項24に記載のシステム。
<請求項26>
前記応答は、前記航空機コックピットへの通信を含む、請求項25に記載のシステム。
<請求項27>
前記応答は、前記システムの航空機部分の1つ又は複数のコンポーネントを介して通信される、請求項26に記載のシステム。
<請求項28>
前記応答は、前記航空機部分アンテナを介して前記航空機部分トランシーバに、衛星リンクを介して、前記地上部分衛星トランシーバを介して通信される、請求項27に記載のシステム。
<請求項29>
前記制御機構はコンピューティングコンポーネント又は制御回路手段のうちの1つ又は複数を含み、前記応答は、前記コンピューティングコンポーネント又は制御回路手段に通信される、請求項28に記載のシステム。
<請求項30>
前記航空機部分の前記コンピュータコンポーネント又は制御回路手段は、前記地上オペレーションシステムから受信した前記応答を処理し、前記航空機部分の1つ又は複数のコンポーネントを介して警報を発するように構成される、請求項29に記載のシステム。
<請求項31>
前記地上オペレーションシステムは、前記システムの前記航空機部分の前記知覚コンポーネントによって取得された情報を提供する通信から前記航空機の状態を検出するように構成された人工知能システムを備える、請求項24に記載のシステム。
<請求項32>
前記監視された状態は、前記航空機のコックピット内で行われている活動に関する情報を含む、請求項17に記載のシステム。
<請求項33>
前記コックピットの活動情報は、前記コックピットエリアの画像、オーディオ、又は両方を含む、請求項32に記載のシステム。
<請求項34>
前記監視された状態は、コックピット計装の画像を含む、請求項32に記載のシステム。
<請求項35>
前記制御機構は航空機の動作中に所定の間隔でコックピット計器の画像を取得するように構成され、前記画像は前記地上オペレーション部分に送信される、請求項34に記載のシステム。
<請求項36>
前記航空機部分の知覚コンポーネントは、前記航空機の他のコンポーネントから独立して動作可能である、請求項1に記載のシステム。
<請求項37>
監視される航空機の分散通信を提供するためのシステムであって、
a)少なくとも1つの知覚コンポーネントと、コンピュータ又は制御回路と、トランシーバとを備える航空機監視システムと、
b)航空機監視システムから送信された通信を受信するように構成された地上オペレーションシステムと、を含むシステム。
<請求項38>
前記地上オペレーションシステムは、前記知覚コンポーネントによって確認され通信された情報を記憶する、請求項37に記載のシステム。
<請求項39>
前記地上システムは前記航空機監視システムによって通信された前記情報を処理し、加入者に更新のための警報を提供するように構成される、請求項38に記載のシステム。
<請求項40>
前記システムは前記知覚コンポーネントから受信した情報から更新を利用可能にするように構成され、前記システムは前記情報を許可された加入者に制限することによって、前記情報へのアクセス又は前記情報に基づく更新を規制するように構成される、請求項39に記載のシステム。
<請求項41>
航空機の活動に関する情報を提供する加入サービスを管理するためのシステムであって、
a)前記航空機内で行われる活動又は前記航空機の動作から生成される情報を確認するための1つ又は複数の知覚コンポーネントを含む航空機部分と、
b)前記航空機に設けられ、情報の通信のために前記知覚コンポーネントで接続された通信コンポーネントと、
c)前記知覚コンポーネントで確認された情報を受信し、サブスクリプションとして前記情報へのアクセスを規制するように構成された地上部分を含み、
d)前記地上部分は、前記情報を処理し、前記航空機部分から受信した前記情報を記憶するための命令を有するように構成されたコンピュータを含み、
e)加入者を識別し、
f)加入者をアクセス条項と関連づけ、
g)前記加入者のアクセス条項に基づいて、航空機情報へのアクセスを加入者に提供する、システム。
<請求項42>
前記加入者のアクセス条項は、航空機が属する航空会社組織に基づく、請求項41に記載のシステム。
<請求項43>
前記システムは、加入者が航空機又は1つ又は複数の航空機が分類されるカテゴリを指定するオプションを含み、前記システムは前記航空機部分から通信される情報の処理から生成されるトリガに基づいて、指定された航空機又は1つ又は複数の航空機が分類されるカテゴリの加入者に通信される加入者警告を含む警告を生成する、請求項41に記載のシステム。
<請求項44>
前記加入者は前記航空機が前記飛行を行った後の時間に、その航空機によって行われた飛行のための航空機情報にアクセスすることができる、請求項41に記載のシステム。
<請求項45>
加入者は航空機が飛行中である時間に、その航空機によって行われた飛行のための航空機情報にアクセスすることができる、請求項41に記載のシステム。
<請求項46>
加入者は航空機が飛行を行った後の時間に、その航空機によって行われた飛行のための航空機情報にアクセスすることができ、加入者は、航空機が飛行中である時間に、その航空機によって行われた飛行のための航空機情報にアクセスすることができる、請求項41に記載のシステム。
<請求項47>
前記航空機に設けられ、前記知覚コンポーネントのうちの1つ又は複数と接続された前記通信コンポーネントが、前記航空機に常駐する前記航空機部分からの通信信号を衛星リンクを介して地上部分コンピュータにブロードキャストするアンテナと衛星通信トランシーバを介して情報を通信する、請求項46に記載のシステム。
<請求項48>
前記地上部分はネットワークに接続され、加入者はネットワークを介して前記地上部分からの情報にアクセスする、請求項47に記載のシステム。
<請求項49>
各加入者がアカウントを有し、加入者の指定に関連付けられた各航空機が加入者のアカウントに関連付けられ、各加入者のアカウントが、それぞれの加入者の指定の航空機に関する情報を受信するように構成される、請求項48に記載のシステム。
<請求項50>
計器、パネル、ボタン、スイッチ、アクチュエータ、ドア、ハードウェア、座席、床、及び壁のうちの少なくとも1つ又は複数を有するコックピットコンポーネントを有するコックピットを有する航空機であって、航空機を監視するためのシステムが、
(a)航空機の状態を確認するための少なくとも1つの知覚コンポーネントと、
(b)通信機構と、
(c)前記知覚コンポーネントから情報を受信し、前記通信機構を介して情報を通信するために前記知覚コンポーネントに接続された制御機構とを有し、
(d)前記知覚コンポーネントは、前記コックピットコンポーネントの少なくとも1つに配置され、
(e)前記通信機構は、前記知覚コンポーネントに接続され、
(f)前記制御機構は、前記知覚コンポーネントによって得られた情報を制御し、航空機から遠隔受信機への情報の送信を規制することを特徴とする航空機。
<請求項51>
前記監視するためのシステムは地上オペレーション部分をさらに含み、前記地上オペレーション部分は、前記通信機構からの送信を受信するための遠隔受信機を含む、請求項50に記載の航空機。
<請求項52>
前記システムは、衛星通信リンクを介して前記地上オペレーションシステムと通信するように構成される、請求項51に記載の航空機。
<請求項53>
1つ又は複数の計器を搭載した計器パネルを有し、前記情報が、前記航空機計器パネルの前記1つ又は複数の計器の画像を含む、請求項52に記載の航空機。
<請求項54>
前記知覚コンポーネントは、前記コックピット内に位置する少なくとも1つのカメラを備える、請求項50に記載のシステムを含む航空機。
<請求項55>
前記カメラは航空機コックピットコンポーネント内に設置される撮像要素を含み、前記撮像要素は、前記コックピットコンポーネントと一体化させて偽装される、請求項54に記載の航空機。
<請求項56>
前記システムコンポーネントは、航空機コンポーネントとは別個である、請求項54に記載の航空機。
<請求項57>
前記システムは、航空機から電力を受け取る、請求項56に記載の航空機。
<請求項58>
前記システムが電源を含み、前記電源が前記航空機によって充電される、請求項57に記載の航空機。
<請求項59>
前記システム通信機構が、前記知覚コンポーネントからの情報を含む信号を放射するアンテナ及びトランシーバを含む、請求項54に記載の航空機。
<請求項60>
前記トランシーバ及びアンテナは、衛星通信リンクを介して地上の遠隔に位置するコンピューティングコンポーネントに信号を放射する、請求項59に記載の航空機。
<請求項61>
前記システムは、衛星通信リンクを介して前記航空機から情報を通信するように構成される、請求項54に記載の航空機。