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特開2022-141970TDDワイヤレス通信システムのためのダウンリンク及びアップリンクサブフレーム割当の動的シグナリング
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022141970
(43)【公開日】2022-09-29
(54)【発明の名称】TDDワイヤレス通信システムのためのダウンリンク及びアップリンクサブフレーム割当の動的シグナリング
(51)【国際特許分類】
   H04W 72/04 20090101AFI20220921BHJP
【FI】
H04W72/04 131
H04W72/04 111
【審査請求】有
【請求項の数】29
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022121598
(22)【出願日】2022-07-29
(62)【分割の表示】P 2019170736の分割
【原出願日】2014-08-06
(31)【優先権主張番号】61/862,851
(32)【優先日】2013-08-06
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】14/450,931
(32)【優先日】2014-08-04
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】61/883,504
(32)【優先日】2013-09-27
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.3GPP
(71)【出願人】
【識別番号】507107291
【氏名又は名称】テキサス インスツルメンツ インコーポレイテッド
(74)【代理人】
【識別番号】230129078
【弁護士】
【氏名又は名称】佐藤 仁
(72)【発明者】
【氏名】アンソニー エデット エクペニョン
(57)【要約】      (修正有)
【課題】時分割複信(TDD)のためのダウンリンク(DL)及びアップリンク(UL)サブフレームを動的に割り当てる装置及び方法を提供する。
【解決手段】ワイヤレス通信システムにおいて、処理ユニット230は、周期的TDD UL/DL再コンフィギュレーションウィンドウに対する時間間隔を判定し、動的TDD UL/DL割当変更を示すためにUL/DL再コンフィギュレーションコマンドを生成し、物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)データにおいてUL/DL再コンフィギュレーションコマンドを符号化する。無線フロントエンド(RF)インタフェース220は、処理ユニットと結合する。符号化されたUL/DL再コンフィギュレーションコマンドは、高速TDD UL/DL再コンフィギュレーションを提供するためにPDCCHを介して送信される。
【選択図】図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ワイヤレス通信ネットワークにおいて用いる装置であって、前記装置が、
処理リソースと、
前記処理リソースに結合される無線周波数(RF)インタフェースと、
を含み、
前記処理リソースが、
周期的時分割複信(TDD)アップリンク/ダウンリンク(UL/DL)再コンフィギュレーションウィンドウに対する時間間隔を判定するように、及び
動的TDD UL/DL割当変更を示すためにUL/DL再コンフィギュレーションコマンドを生成するように、及び
物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)データにおいて前記UL/DL再コンフィギュレーションコマンドを符号化するように、
構成され、
前記RFインタフェースが、前記符号化されたUL/DL再コンフィギュレーションコマンドを、前記UL/DL再コンフィギュレーションウィンドウの第1のUL/DL再コンフィギュレーションウィンドウにおいて、複数のワイヤレスユーザ機器(UE)の第1のワイヤレスUEに送信させるように構成され、前記符号化されたUL/DL再コンフィギュレーションコマンドが、高速TDD UL/DL再コンフィギュレーションを提供するようにPDCCHを介して送信される、
装置。
【請求項2】
請求項1に記載の装置であって、
各UL/DL再コンフィギュレーションウィンドウが少なくとも1つの無線フレームを含む、装置。
【請求項3】
請求項1に記載の装置であって、
前記RFインタフェースが更に、伝送信頼性を改善するために、前記第1のUL/DL再コンフィギュレーションウィンドウにおいて、前記符号化されたUL/DL再コンフィギュレーションコマンドの前記送信を反復するように構成される、装置。
【請求項4】
請求項1に記載の装置であって、
前記UL/DL再コンフィギュレーションコマンドが、前記第1のUL/DL再コンフィギュレーションウィンドウに続く前記UL/DL再コンフィギュレーションウィンドウの第2のUL/DL再コンフィギュレーションウィンドウに対するTDD UL/DLコンフィギュレーションを示すコンフィギュレーション値を含み、
前記TDD UL/DLコンフィギュレーションが、無線フレームにおける各サブフレームに対する伝送方向を提供し、
前記処理リソースが更に、前記第2のUL/DL再コンフィギュレーションウィンドウの開始において、前記TDD UL/DL割当を適用するように構成される、装置。
【請求項5】
請求項4に記載の装置であって、
前記UL/DL再コンフィギュレーションコマンドを符号化するために、前記処理リソースが更に、
前記コンフィギュレーション値をDCIフォーマットに従ってダウンリンク制御情報(DCI)メッセージにおいて符号化するように、及び
前記DCIメッセージに対する巡回冗長検査(CRC)を生成するように、及び、
前記CRCをTDD UL/DL再コンフィギュレーション特定無線ネットワーク一時的識別子(TDD-RNTI)値によってスクランブルするように、
構成され、
前記PDCCHが、前記複数のUEに共通の物理層制御信号を搬送する共通制御部分を含み、
前記符号化されたUL/DL再コンフィギュレーションコマンドを送信するために、前記RFインタフェースが更に、前記PDCCHの前記共通制御部分において前記DCIメッセージを送信するように構成され、
前記TDD-RNTIが、前記UL/DL再コンフィギュレーションコマンドを、前記PDCCHの前記共通制御部分における他の制御信号から差別化する、装置。
【請求項6】
請求項5に記載の装置であって、
前記DCIフォーマットが、第3世代パートナーシッププロジェクト(3GPP)ロングタームエボリューション(LTE)DCIフォーマット1Aペイロードサイズ、又は3GPP LTE DCIフォーマット1Cペイロードサイズに等しいペイロードサイズを含み、前記コンフィギュレーション値が約3ビットの長さを含む、装置。
【請求項7】
請求項1に記載の装置であって、
前記RFインタフェースが更に、複数のコンポーネントキャリア(CC)の第1のCC及び前記複数のCCの第2のCCで、前記第1のUEと通信するように構成され、前記第1のCCが一次的サービングセル(PCell)に関連付けられ、前記第2のCCが二次的サービングセル(SCell)に関連付けられ、前記UL/DL再コンフィギュレーションコマンドが、前記PCellに対する第1のUL/DLコンフィギュレーション、及び前記SCellに対する第2のUL/DLコンフィギュレーションを含み、前記PDCCHが前記PCellに関連付けられる、装置。
【請求項8】
請求項7に記載の装置であって、
前記UL/DL再コンフィギュレーションコマンドを符号化するために、前記処理リソースが更に、
前記第1のUL/DLコンフィギュレーションを、DCIフォーマットに従って第1のダウンリンク制御情報(DCI)メッセージにおいて符号化するように、及び
前記第2のUL/DLコンフィギュレーションを、前記DCIフォーマットに従って第2のDCIメッセージにおいて符号化するように、
構成され、
前記符号化されたUL/DL再コンフィギュレーションコマンドを送信するために、前記RFインタフェースが更に、前記第1のDCIメッセージ及び前記第2のDCIメッセージを、異なるUL/DL再コンフィギュレーションスケジュールで、前記PDCCHの共通制御部分において送信させるように構成される、装置。
【請求項9】
請求項7に記載の装置であって、
前記UL/DL再コンフィギュレーションコマンドを符号化するために、前記処理リソースが更に、
前記第1のUL/DLコンフィギュレーションをダウンリンク制御情報(DCI)メッセージの第1のフィールドにおいて符号化するように、及び
前記第2のUL/DLコンフィギュレーションを前記DCIメッセージの第2のフィールドにおいて符号化するように、
構成され、
前記第1のフィールドが前記PCellに対応し、前記第2のフィールドが前記SCellに対応し、
前記符号化されたUL/DL再コンフィギュレーションコマンドを送信するために、前記RFインタフェースが更に、前記DCIメッセージを、前記PDCCHの共通制御部分において送信させるように構成される、装置。
【請求項10】
請求項7に記載の装置であって、
前記UL/DL再コンフィギュレーションコマンドを符号化するために、前記処理リソースが更に、
前記第1のUL/DLコンフィギュレーションを、ダウンリンク制御情報(DCI)メッセージの第1のフィールドにおいて符号化するように、及び、
前記第2のUL/DL再コンフィギュレーションを、前記DCIメッセージの第2のフィールドにおいて符号化するように、
構成され、
前記第1のフィールドが前記第1のCCに対応し、前記第2のフィールドが前記第2のCCに対応し、
前記符号化されたUL/DL再コンフィギュレーションコマンドを送信するために、前記RFインタフェースが更に、前記DCIメッセージを、前記PDCCHの共通制御部分において送信させるように構成される、装置。
【請求項11】
請求項1に記載の装置であって、
前記UL/DL割当変更が、前記第1のUEを受け持つ二次的サービングセル(SCell)に関連付けられ、前記PDCCHが前記SCellに関連付けられ、前記PDCCHが、特定のUEに対する物理層制御を搬送するUE特定制御部分を含み、前記符号化されたUL/DL再コンフィギュレーションコマンドが前記PDCCHの前記UE特定制御部分において送信される、装置。
【請求項12】
ワイヤレス通信ネットワークにおいて、
動的時分割複信(TDD)アップリンク/ダウンリンク(UL/DL)割当変更をシグナリングする方法であって、前記方法が、
周期的TDD UL/DL再コンフィギュレーションウィンドウに対する時間間隔を判定すること、
前記動的TDD UL/DL割当変更を示すためにUL/DL再コンフィギュレーションコマンドを生成すること、
物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)データにおいて前記UL/DL再コンフィギュレーションを符号化すること、及び
高速TDD UL/DL再コンフィギュレーションを提供するために、前記符号化されたUL/DL再コンフィギュレーションコマンドを、前記UL/DL再コンフィギュレーションウィンドウの第1のUL/DL再コンフィギュレーションウィンドウにおいて、複数のワイヤレスユーザ機器(UE)の第1のワイヤレスUEに、PDCCHを介して送信すること、
を含む、方法。
【請求項13】
請求項12に記載の方法であって、
各TDD UL/DL再コンフィギュレーションウィンドウが少なくとも1つの無線フレームを含み、前記UL/DL再コンフィギュレーションコマンドが、無線フレームにおける各サブフレームに対する伝送方向を含むTDD UL/DLコンフィギュレーションを示すコンフィギュレーション値を含み、
前記方法が更に、前記第1のUL/DL再コンフィギュレーションウィンドウに続く前記UL/DL再コンフィギュレーションウィンドウの第2のUL/DL再コンフィギュレーションウィンドウにおいて、前記TDD UL/DLコンフィギュレーションを適用することを含む、方法。
【請求項14】
請求項13に記載の方法であって、
前記UL/DL再コンフィギュレーションコマンドを符号化することが、
前記コンフィギュレーション値をDCIフォーマットに従ってダウンリンク制御情報(DCI)メッセージにおいて符号化すること、
前記DCIメッセージに対する巡回冗長検査(CRC)を生成すること、及び、
前記CRCをTDD UL/DL再コンフィギュレーション特定無線ネットワーク一時的識別子(TDD-RNTI)値によってスクランブルすること、
を含み、
前記PDCCHが、前記複数のUEに共通の物理層制御信号を搬送する共通制御部分を含み、前記符号化されたUL/DL再コンフィギュレーションコマンドを送信することが、前記DCIメッセージを前記PDCCHの前記共通制御部分において送信することを含み、前記TDD-RNTIが、前記UL/DL再コンフィギュレーションコマンドを、前記共通制御部分における他の共通制御信号から差別化する、方法。
【請求項15】
請求項12に記載の方法であって、
前記UL/DL再コンフィギュレーションコマンドが、
前記第1のUEを受け持つ一次的サービングセル(PCell)の第1のコンポーネントキャリア(CC)に対する第1のUL/DLコンフィギュレーションと、
前記第1のUEを受け持つ二次的サービングセル(SCell)での第2のCCに対する第2のUL/DLコンフィギュレーションと、
を含み、前記PDCCHが前記PCellに関連付けられる、方法。
【請求項16】
請求項15に記載の方法であって、
前記UL/DL再コンフィギュレーションコマンドを符号化することが、
前記第1のUL/DLコンフィギュレーションを、ダウンリンク制御情報(DCI)フォーマットに従って第1のDCIメッセージにおいて符号化すること、及び
前記第2のUL/DLコンフィギュレーションを、前記DCIフォーマットに従って第2のDCIメッセージにおいて符号化すること、
を含み、
前記符号化されたUL/DL再コンフィギュレーションコマンドを送信することが、
前記第1のDCIメッセージを、前記PDCCHの共通制御部分において第1のスケジュールに従って送信すること、及び
前記第2のDCIメッセージを、前記PDCCHの前記共通制御部分において第2のスケジュールに従って送信すること、
を含み、
前記第1のスケジュール及び前記第2のスケジュールが、異なる周期性、無線フレームの開始に関する異なるサブフレームオフセット、又はそれらの組み合わせを含む、方法。
【請求項17】
請求項15に記載の方法であって、
前記UL/DL再コンフィギュレーションコマンドを符号化することが、
ダウンリンク制御情報(DCI)メッセージの第1のフィールドにおいて、前記第1のUL/DLコンフィギュレーションを符号化することであって、前記第1のフィールドが前記PCellに対応すること、及び
前記DCIメッセージの第2のフィールドにおいて、前記第2のUL/DLコンフィギュレーションを符号化することであって、前記第2のフィールドが前記SCellに対応すること、
を含み、
前記符号化されたUL/DL再コンフィギュレーションコマンドを送信することが、前記PDCCHの共通制御部分において前記DCIメッセージを送信することを含む、方法。
【請求項18】
請求項15に記載の方法であって、
前記UL/DL再コンフィギュレーションコマンドを符号化することが、
ダウンリンク制御情報(DCI)メッセージの第1のフィールドにおいて、前記第1のUL/DLコンフィギュレーションを符号化することであって、前記第1のフィールドが前記第1のCCに対応すること、及び、
前記DCIメッセージの第2のフィールドにおいて、前記第2のUL/DL再コンフィギュレーションを符号化することであって、前記第2のフィールドが前記第2のCCに対応すること、
を含み、
前記UL/DL再コンフィギュレーションコマンドを送信することが、前記PDCCHの共通制御部分において前記DCIメッセージを送信することを含み、
前記PDCCHが前記第1のCC又は前記第2のCCに関連付けられる、方法。
【請求項19】
請求項12に記載の方法であって、
前記UL/DL割当変更が、前記第1のUEを受け持つ二次的サービングセル(SCell)に関連付けられ、前記PDCCHが前記SCellにあり、前記PDCCHが特定のUEに対する物理層制御を搬送するUE特定制御部分を含み、前記符号化されたUL/DL再コンフィギュレーションコマンドが、前記PDCCHのUE特定制御部分において送信される、方法。
【請求項20】
ワイヤレス通信ネットワークにおいて用いるための装置であって、前記装置が、
レシーバと、
前記レシーバに結合される処理リソースと、
を含み、
前記レシーバが、
第1の周期的TDD UL/DL再コンフィギュレーションウィンドウを含む第1の時分割複信(TDD)アップリンク/ダウンリンク(UL/DL)再コンフィギュレーションスケジュールを受信するように、及び
ワイヤレス基地局から物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)を介して、複数の物理層ダウンリンク制御情報(DCI)メッセージを受信するように、
構成され、
前記処理リソースが、
前記受信したDCIメッセージの第1のDCIメッセージが、第1のTDD UL/DL割当変更を示すUL/DL再コンフィギュレーションコマンドを含むことを判定するように、及び
次のTDD UL/DL再コンフィギュレーションウィンドウ境界において、前記第1のUL/DL割当変更を適用するように、
構成される、装置。
【請求項21】
請求項20に記載の装置であって、
前記PDCCHが、複数のワイヤレスユーザ機器(UE)に対する共通物理層制御を搬送する共通制御部分を含み、前記第1のDCIメッセージが、前記PDCCHの前記共通制御部分において受信され、
前記第1のDCIメッセージがUL/DL再コンフィギュレーションコマンドを含むことを判定するために、前記処理リソースが更に、
TDD UL/DL再コンフィギュレーション特定無線ネットワーク一時的識別子(TDD-RNTI)値によって前記DCIメッセージのCRCをデスクランブルするように、及び
前記CRCが成功裏に受信されたことを判定するように、
構成される、装置。
【請求項22】
請求項20に記載の装置であって、
前記レシーバが更に、
一次的サービングセル(PCell)及び二次的サービングセル(SCell)で前記ネットワークにおけるワイヤレス基地局に結合されるように、及び
第2の周期的TDD UL/DL再コンフィギュレーションウィンドウを含む第2のTDD UL/DL再コンフィギュレーションスケジュールを受信するように、
構成され、
前記第1の再コンフィギュレーションスケジュールが前記PCellに関連付けられ、前記第2の再コンフィギュレーションスケジュールが前記SCellに関連付けられ、
前記処理リソースが更に、
前記受信されたPCell再コンフィギュレーションスケジュールに対応する第1の再コンフィギュレーションスケジュールにおいて前記第1のDCIメッセージが受信されたことを判定するように、及び
前記DCIメッセージの第2のDCIメッセージがUL/DL再コンフィギュレーションコマンドを含むことを判定するように、及び
前記第2のDCIメッセージが、前記受信されたSCell再コンフィギュレーションスケジュールに対応する第2のスケジュールにおいて受信されたことを判定するように、
構成され、
前記PDCCHが、前記PCellに関連付けられ、
前記第1のDCIメッセージ及び前記第2のDCIメッセージが、前記PDCCHの共通制御部分において受信される、装置。
【請求項23】
請求項20に記載の装置であって、
前記レシーバが更に、第1のコンポーネントキャリア(CC)の一次的サービングセル(PCell)、及び第2のCCの二次的サービングセル(SCell)で、前記ネットワークにおけるワイヤレス基地局に結合されるように構成され、
前記PDCCHが前記PCellに関連付けられ、
前記第1のDCIメッセージが前記PDCCHの共通制御部分において受信され、
前記第1のDCIメッセージが、第1のTDD UL/DLコンフィギュレーションを示す第1のコンフィギュレーション値と、第2のTDD UL/DLコンフィギュレーションを示す第2のコンフィギュレーション値とを含む、装置。
【請求項24】
請求項23に記載の装置であって、
前記第1のTDD UL/DLコンフィギュレーションが前記PCellに関連付けられ、前記第2のTDDL UL/DLコンフィギュレーションが前記SCellに関連付けられる、装置。
【請求項25】
請求項23に記載の装置であって、
前記第1のTDD UL/DLコンフィギュレーションが前記第1のCCに関連付けられ、前記第2のTDD UL/DLコンフィギュレーションが前記第2のCCに関連付けられる、装置。
【請求項26】
請求項23に記載の装置であって、
前記第1のコンフィギュレーション値及び前記第2のコンフィギュレーション値の各々が約3ビットの長さを含む、装置。
【請求項27】
請求項20に記載の装置であって、
前記レシーバが更に、二次的サービングセル(SCell)で、前記ネットワークにおけるワイヤレス基地局に結合されるように構成され、前記第1のDCIメッセージが前記SCellに対する第1のTDD UL/DLコンフィギュレーションを含み、前記PDCCHが前記SCellに関連付けられ、前記PDCCHが、特定のUEに対する物理層制御を搬送するユーザ機器(UE)特定制御部分を含み、前記第2のDCIメッセージが前記PDCCHの前記UE特定制御部分において受信される、装置。
【請求項28】
請求項20に記載の装置であって、
前記レシーバが更に、動的TDD UL/DL再コンフィギュレーションイネーブリングコマンド、TDD UL/DL再コンフィギュレーションウィンドウ長、前記TDD UL/DL再コンフィギュレーションコマンドを含む前記DCIメッセージのペイロードサイズ、前記DCIメッセージ内の再コンフィギュレーションフィールド位置、TDD UL/DL再コンフィギュレーション特定無線ネットワーク一時的識別子(TDD-RNTI)値、TDD UL/DL再コンフィギュレーションスケジュール、又は、それらの組み合わせを受信するように構成される、装置。
【請求項29】
請求項20に記載の装置であって、
前記受信されたDCIメッセージがUL/DL再コンフィギュレーションコマンドを含むことを判定するために、前記処理リソースが更に、第3世代パートナーシッププロジェクト(3GPP)ロングタームエボリューション(LTE)DCIフォーマット1Aペイロードサイズ、3GPP LTE DCIフォーマット1Cペイロードサイズ、3GPP LTE DCIフォーマット2Dフォーマットペイロードサイズ、又はそれらの組み合わせに等しいペイロードサイズを前記DCIメッセージが含むことを判定するように構成される、装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願は、全般的に、ワイヤレス通信システムに関し、特に、時分割複信(TDD)ワイヤレス通信システムのためのダウンリンク及びアップリンクサブフレーム割当の動的シグナリングに関する。
【背景技術】
【0002】
ワイヤレス通信ネットワークは、電話通信、データ、ビデオ、メッセージング、チャット、及びブロードキャスト等の通信サービスを提供する目的で、ワイヤレス端末デバイス及び基地局(BS)を組み込み得る。複数のワイヤレス端末が、BSによって制御されるサービングセルに接続され得る。ワイヤレスネットワークは、周波数分割多元接続(FDMA)、時分割多元接続(TDMA)、符号分割多元接続(CDMA)、直交周波数分割多元接続(OFDMA)、及びシングルキャリア周波数分割多元接続(SC-FDMA)を含み得る種々のアクセス方式を用い得る。BSはまた、UMTS(Universal Mobile Telecommunications System)においてNodeB、第3世代パートナーシッププロジェクト(3GPP)により規定されるロングタームエボリューション(LTE)においてエボルブドNodeB(eNB)、ベーストランシーバシステム(BTS)、又はアクセスポイント(AP)とも称され得る。
【0003】
一般に、eNBは固定ハードウェア(例えば、可動でない)であり得るが、例えば車内に配されるとき等、幾つかのケースでは、可動でもあり得る。ワイヤレス端末装置は、ポータブルハードウェアであり得、ユーザ機器(UE)、モバイルステーション、セルラーフォン、パーソナルデジタルアシスタント(PDA)、又はワイヤレスモデムカードと称され得る。ワイヤレス通信ネットワークにおいて、アップリンク(UL)通信はUEからeNBへの通信を指し得、ダウンリンク(DL)通信はeNBからUEへの通信を指し得る。eNBは、固定位置にあるか又はeNBの周りを自由に動き得るUEと直接的に通信するために無線周波数(RF)トランスミッタ及びレシーバを含み得る。同様に、各UEは、eNBと直接的に通信するためにRFトランスミッタ及びレシーバを含み得る。
【発明の概要】
【0004】
説明されるワイヤレス通信ネットワークの例において、周期的時分割複信(TDD)アップリンク/ダウンリンク(UL/DL)再コンフィギュレーションウィンドウに対する時間間隔を判定するように、動的TDD UL/DL割当変更を示すためのUL/DL再コンフィギュレーションコマンドを生成するように、及び物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)データにおいてUL/DL再コンフィギュレーションコマンドを符号化するように、処理リソースが構成される。無線フロントエンド(RF)インタフェースが、処理リソースに結合され、符号化されたUL/DL再コンフィギュレーションコマンドをUL/DL再コンフィギュレーションウィンドウの第1のUL/DL再コンフィギュレーションウィンドウにおいて複数のワイヤレスユーザ機器(UE)の第1のUEに送信させるように構成される。符号化されたUL/DL再コンフィギュレーションコマンドは、高速TDD UL/DL再コンフィギュレーションを提供するようにPDCCHを介して送信される。
【図面の簡単な説明】
【0005】
図1】ワイヤレス通信ネットワークのブロック図である。
【0006】
図2】ワイヤレス通信デバイスのブロック図である。
【0007】
図3】ワイヤレス通信ネットワークに対するフレーム構造のブロック図である。
【0008】
図4】無線フレームに対するTDD UL/DLコンフィギュレーションの表である。
【0009】
図5】無線ネットワーク一時的識別子(RNTI)値の表である。
【0010】
図6】TDD UL/DL再コンフィギュレーション方法のタイミング図である。
【0011】
図7】別のTDD UL/DL再コンフィギュレーション方法のタイミング図である。
【0012】
図8】種々の帯域幅に対するDCIフォーマット1Cペイロードサイズ及びDCIフォーマット1Aペイロードサイズの表である。
【0013】
図9】TDD UL/DL再コンフィギュレーションデータ構造のブロック図である。
【0014】
図10】別のTDD UL/DL再コンフィギュレーションデータ構造のブロック図である。
【0015】
図11】サービングセルとTDD UL/DL再コンフィギュレーションインデックスとの間のマッピングの表である。
【0016】
図12】TDD UL/DL再コンフィギュレーションを動的にシグナリングする方法のフローチャートである。
【0017】
図13】TDD UL/DL再コンフィギュレーションを動的にシグナリングする別の方法のフローチャートである。
【0018】
図14】TDD UL/DL再コンフィギュレーションを動的にシグナリングする別の方法のフローチャートである。
【0019】
図15】TDD UL/DL再コンフィギュレーションを動的にシグナリングする別の方法のフローチャートである。
【0020】
図16】TDD UL/DL再コンフィギュレーションを動的にシグナリングする別の方法のフローチャートである。
【0021】
図17】TDD UL/DL再コンフィギュレーションを動的に検出する方法のフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0022】
時分割複信(TDD)ワイヤレス通信システムのための動的TDDアップリンク/ダウンリンク(UL/DL)再コンフィギュレーションシグナリング方式が本明細書において開示される。TDDワイヤレス通信システムが、シングルキャリア周波数でデータを送信及び受信し得る。UL伝送及びDL伝送が固定時間間隔内の時間スロットによって多重化される。固定時間間隔におけるUL伝送とDL伝送との間の比は、UL及びDLトラフィックパターンに従って選択され得る。マクロセル配備を備える従来の同種(homogeneous)ネットワークでは、UL及びDLトラフィックパターンは実質的に静的又は準静的であり得る。従って、少なくとも数百ミリ秒(ms)又は数百秒の時間間隔の間、同じTDD UL/DLコンフィギュレーションが用いられ得る。しかしながら、小型セル配備を備える異種(heterogeneous)ネットワーク(ヘットネット)では、UL及びDLトラフィックパターンは本質的に一層動的であり得る。また、近隣小型セルの近接性が、セル間干渉に一層動的性を導入し得、それによりシステム性能及び/又は容量に影響を与え得る。
【0023】
本明細書で開示されるのは、TDDワイヤレス通信システムにおけるTDD UL/DL再コンフィギュレーションに対する動的シグナリング方式の実施形態である。TDDワイヤレス通信システムは、複数のUEと通信可能に結合される、eNBを含み得る。TDDワイヤレス通信システムは、(例えば、サブフレームに関して)時間ドメインにおいてUL及びDL伝送を多重化することによって、UL及びDLの両伝送に対し中間又は広域帯域幅(5、10、及び/又は20メガヘルツ(MHz)等)のシングルキャリア周波数を用い得る。TDDワイヤレス通信システムは、各々が無線フレームにおいて異なる比のULサブフレームの数とDLサブフレームの数とを含み得る、複数の所定のTDD UL/DLコンフィギュレーションをサポートし得る。eNBは、TDD UL/DLトラフィックパターンに従って適切なTDD UL/DLコンフィギュレーションを選択し得、TDD UL/DL再コンフィギュレーションをUEに動的にシグナリングし得る。一実施形態において、eNBは、周期的TDD UL/DL再コンフィギュレーションウィンドウ又は改変ウィンドウ(無線フレームの整数倍数等)に対する時間間隔を判定し得、次のTDD UL/DL再コンフィギュレーションウィンドウ境界における開始等に、TDD UL/DL割当変更(TDD UL/DLコンフィギュレーションインデックス等)をシグナリングするように、TDD UL/DL再コンフィギュレーションウィンドウにおいて少なくとも1つのTDD UL/DL再コンフィギュレーションコマンドを送信し得る。
【0024】
eNBは、高速再コンフィギュレーション(最小コンフィギュレーション変更レイテンシ等)を提供するために、物理層シグナリング(PDCCH等)を介して、TDD UL/DL再コンフィギュレーションコマンドを送信し得る。eNBは、再コンフィギュレーションコマンドをPDCCH DCIメッセージにおいて符号化及び送信し得る。PDCCH DCIメッセージは、PDCCH共通サーチスペース(CSS)に及び/又はPDCCH UE特定サーチスペース(UESS)に配置され得る。一実施形態において、eNBがTDD UL/DL再コンフィギュレーションをシグナリングするためにPDCCH CCSを用いる場合、eNBは、TDD UL/DL再コンフィギュレーションコマンドを、PDCCH CCSにおいて送信され得る他の制御コマンドから差別化するように、巡回冗長検査(CRC)スクランブルのためにTDD UL/DL再コンフィギュレーション特定RNTI(TDD-RNTI)を用い得る。
【0025】
TDDワイヤレス通信システムがキャリアアグリゲーション(CA)を用いる場合、eNBは、一次的サービングセル(PCell)のPDCCH CCSにおいて、全てのサービングセルに対するTDD UL/DL再コンフィギュレーションを、UEにシグナリングし得る。例えば、eNBは、全てのサービングセルに対するUL/DL割当変更を含むDCIメッセージを送り得るか、又は異なる再コンフィギュレーションスケジュールにおいて各サービングセルに対して個別のDCIメッセージを送り得る。或いは、eNBは、PCell及び二次的サービングセル(SCell)に対するTDD UL/DL再コンフィギュレーションを個別にシグナリングし得る。例えば、eNBは、PCell PDCCHのCCSにおいてPCellに対するTDD UL/DL再コンフィギュレーションを、及びSCell PDCCHのUESSにおいてSCellに対するTDD UL/DL再コンフィギュレーションをシグナリングし得る。
【0026】
eNBは、UEにおいて再コンフィギュレーション情報を復号する信頼性を改善するために、TDD UL/DL再コンフィギュレーションウィンドウにおいて複数のTDD UL/DL再コンフィギュレーションコマンドを送り得る。開示される実施形態は、TDD UL/DLトラフィックパターン変更に適合するように、TDDワイヤレス通信システムが、TDD UL/DL割当を動的にシグナリングすることを可能にし得、それによってシステム容量をかなり増大させ得る。
【0027】
図1は種々の実施形態に従ったワイヤレス通信ネットワーク100のブロック図である。ネットワーク100は、音声、パケットデータ等の様々な通信サービスを提供し得る。一実施形態において、ネットワーク100は、参照として本明細書に組み込まれる、3GPP LTE仕様リリース8(Rel-8)からリリース11(Rel-11)に記載されるような3GPP LTEネットワーク又は3GPP LTE-アドバンストネットワークであり得る。ネットワーク100は、ULチャネル131及びDLチャネル132を介して複数のUE120に通信可能に結合されるeNB110を含む。
【0028】
eNB110は、ULチャネル131及びDLチャネル132を介してエア-インタフェースで複数のUE120と通信するように構成されるワイヤレス通信装備基地局デバイスであり得る。eNB110は、1つ又は複数のアンテナを備える、ワイヤレストランシーバ又は個別のワイヤレストランスミッタ及びレシーバを含み得る。eNB110は、1つ又は複数のUE120にDL無線信号を送信するように、及び1つ又は複数のUE120からUL無線信号を受信するように構成され得る。
【0029】
UE120は、ULチャネル131及びDLチャネル132を介してエアインタフェースでeNB110と通信するように構成されるワイヤレス通信装備端末デバイスであり得る。UE120は、携帯電話、ラップトップコンピュータ、パーソナルデジタルアシスタント(PDA)、又は任意のモバイルユーザ機器であり得る。各UE120が、1つ又は複数のアンテナを備えるワイヤレストランシーバ又は個別のワイヤレストランスミッタ及びレシーバであり得、eNB110にUL無線信号を送信するように、及びeNB110からDL無線信号を受信するように構成され得る。
【0030】
幾つかの実施形態において、ネットワーク100は、それぞれULチャネル131及びDLチャネル132においてUL及びDL伝送のためのTDD伝送方式を用い得る。ネットワーク100は、シングルキャリア周波数での時間ドメインにおいて、それぞれULチャネル131及びDLチャネル132においてUL及びDL伝送を多重化し得る。
【0031】
幾つかの実施形態において、ネットワーク100は、帯域幅を増大させ、それによってシステム容量及び/又はデータ転送ビットレートを増大させるようにCAを用い得る。そのような実施形態において、eNB110は、複数のサービングセルを受け持つ(serve)ために、複数のコンポーネントキャリア(CC)を用い得る。CCは、周波数において連続的であってもよく連続的でなくてもよく、各々が同じ又は異なる帯域幅(例えば、1.4、3、5、10、15、又は20MHz)を含み得る。各CCは、異なる周波数帯域において動作し得、一次的サービングセル(PCell)又は二次的サービングセル(SCell)であり得る1つのサービングセルを受け持ち得る。例えば、eNB110は、1つのPCellを介して(例えば、無線リソース制御(RRC)及びネットワーク100の対応するコアネットワークへの接続を確立するためなど)、及び1つ又は複数のSCellを介して(例えば、付加的な無線リソースのためなど)UE120を受け持ち得る。これらのサービングセルのカバレッジは、例えば異なるパスロスを被る異なる周波数帯域でのCCに起因して、異なり得る。実施形態において、eNB110は、各対応するサービングセルにおけるUE120に個別の伝送スケジュールを送り得る。別の実施形態において、eNB110は、クロススケジューリング方式を用い得る。クロススケジューリング方式では、eNB110がPCell及びSCellに対する伝送スケジュールをPCellのCCで送り得る。eNB110が、メディアアクセス制御(MAC)層コマンド等の上部層(物理層の上のオープンシステム相互接続(OSI)層等)コンフィギュレーションコマンドを介して、CAを用いるUE120を構成し得る。
【0032】
幾つかの実施形態において、eNB110は、カバレッジエリア及びシステム性能(ネットワーク容量等)を最大化するために、ネットワーク配備の間の計画レイアウトにおいて、固定物理的位置に設置されるマクロ基地局であり得る。eNB110は、所定のカバレッジエリアを受け持ち得る。このカバレッジエリアは1つ又は複数のセル(3セル等)に分割され得る。ネットワーク100が同種ネットワークであるとき、ネットワーク100は1つ又は複数のeNB110を含み得、各eNBは、1つ又は複数のマクロセルを受け持ち、バックエンドデータ及び/又はパケットネットワークに接続するために、実質的に同様の、伝送電力レベル、アンテナパターン、ノイズフロア、及び/又は復路(backhaul)ネットワーク接続性を用いる。幾つかの他の実施形態において、eNB110は、小型セルを受け持つ小型セル基地局(ピコ基地局、フェムト基地局等)であり得る。小型セルは、マクロセルにオーバーレイされる場合もされない場合もあり得る。例えばマクロセルが到達しない小型ホール又はエリアをカバーするために、又はホットスポットゾーンにおける容量を増大する等のために、小型セル及びマクロセルがオーバーレイされる場合、ネットワーク100はヘットネットと称され得る。
【0033】
図2は、種々の実施形態に従ったワイヤレス通信デバイス200のブロック図である。デバイス200は、eNB(eNB110等)、UE(UE120等)、及び/又はワイヤレス通信ネットワーク(ネットワーク100等)における任意の他のワイヤレスデバイスとして働き得る。図2に示すように、デバイス200は、デジタルインタフェース210、処理ユニット230(処理リソース等)、データストレージユニット240、及びRFインタフェース220を含み得る。デジタルインタフェース210は、外部デバイスからデジタルデータストリームを受信するように、及び/又は外部デバイスにデジタルデータストリームを送信するように構成され得る。幾つかの実施形態において、デジタルインタフェース210は、高速シリアライザ/デシリアライザ(SerDes)レーン、外部メモリインタフェース(EMIF)、ユニバーサルシリアルバス(USB)インタフェース、シリアル周辺インタフェース(SPI)、ユニバーサル非同期受信/送信(UART)インタフェース、I2C(Integrated-Integrated Circuit)インタフェース、汎用デジタル入力/出力(GPIO)等を含み得る。
【0034】
デジタルインタフェース210から受信したデータストリームを処理するため又はデータストリームを生成し及びデジタルインタフェース210に送信するために、処理ユニット230がデジタルインタフェース210に結合され得る。処理ユニット230は、1つ又は複数のプロセッサ(シングル又はマルチコアプロセッサ、デジタル信号プロセッサ等)、1つ又は複数のハードウェアアクセラレータ、1つ又は複数のコンピュータ、及び/又はデータストア、バッファ等として機能し得るデータストレージユニット240を含み得る。幾つかの実施形態において、処理ユニット230は、ワイヤレス通信に特定的に設計される複数のハードウェアアクセラレータを含み得る。ハードウェアアクセラレータの幾つかの例は、ターボ符号化及び/又は復号化、ビタビ復号化、ビットレート処理、高速フーリエ変換(FFT)、パケット処理、セキュリティ処理等を含み得る。
【0035】
処理ユニット230は、処理ユニット230の内部非一時的メモリにストアされるワイヤレストランシーバモジュール231を含み得、それによって、処理ユニット230が、ベースバンド送信チェーン、ベースバンド受信チェーン、以下で更に詳細に説明するような方法600、700、1000、及び又は1100等のダウンリンク制御シグナリング、及び/又は本明細書に記載されるような任意の他の方式を実装し得る。代替実施形態において、ワイヤレストランシーバモジュール231は、データストレージユニット240にストアされる命令として実装され得、こういった命令は処理ユニット230によって実行され得る。
【0036】
データストレージユニット240は、ランダムアクセスメモリ(RAM)等の、コンテントを一時的にストアするための1つ又は複数のキャッシュ(レベル1(LI)、レベル2(L2)、及び/又はレベル3(L3)キャッシュ等)を含み得る。また、データストレージユニット240は、リードオンリーメモリ(ROM)等の、コンテントを比較的長期にストアするための長期ストレージを含み得る。例えば、キャッシュ及び長期ストレージは、ダイナミックランダムアクセスメモリ(DRAM)、ダブルデータレート3(DDR3)RAM及び/又は同期ダイナミックランダムアクセスメモリ(SDRAM)、ソリッドステートドライブ(SSD)、ハードディスク、それらの組み合わせ、又は他のタイプの非一時的ストレージデバイスを含み得る。
【0037】
RFインタフェース220は、処理ユニット230及び無線フロントエンドに結合され得る。例えば、無線フロントエンドは、1つ又は複数のアンテナを含み得、無線信号をワイヤレスに受信及び/又は送信するように構成され得る。RFインタフェース220は、処理ユニット230によって生成されたデジタルフレームを受信するように、及び受信したデジタルフレームを無線フロントエンドに送信するように構成され得る。逆に、RFインタフェース220は、無線フロントエンドによって(例えば、受信した無線信号から)変換されたデジタルフレームを受信するように、及び受信したデジタルフレームを、処理のために処理ユニット230に送信するように構成され得る。
【0038】
図3は、ネットワーク100等のワイヤレス通信ネットワークのためのフレーム構造300のブロック図である。フレーム構造300は、eNB(eNB110等)と1つ又は複数のUE(UE120等)との間で通信され得る。フレーム構造300において、無線伝送が無線フレーム310を単位として定義され得る。各無線フレーム310は、複数のサブフレーム320を含み得、固定時間間隔にわたり得る。例えば、LTEシステムにおいて、無線フレーム310が、10msにわたり得、それぞれ時間間隔が1msの10個のサブフレーム320を含み得る。
【0039】
一実施形態において、ネットワークは、UL及びDL伝送をシングル周波数で時間ドメインにおいて多重化することによって、UL及びDL伝送に対してTDD伝送方式を用い得る。そのような実施形態において、各サブフレーム320がUL伝送及びDL伝送に対して構成され得る。例えば、ネットワークが、固定数の所定のTDD UL/DLコンフィギュレーションを用い得、各TDD UL/DLコンフィギュレーションは、異なる比のULサブフレームの数とDLサブフレームの数を無線フレームに含み得る。例えば、eNB(eNB110等)が、セルにおけるUE(UE120等)を、そのセルにおけるUL及びDLトラフィックのタイプに基づいて、特定のTDD UL/DLコンフィギュレーションに対して構成し得る。
【0040】
幾つかの実施形態において、DL伝送のためのサブフレーム320、及びUL伝送のためのサブフレーム320が共にグルーピングされ得、スペシャルサブフレームと呼ばれ得る特定のサブフレーム320によって分離され得る。スペシャルサブフレームが、DL伝送のためのDLパイロット時間スロット(DwPTS)、ガードピリオド(GP)、及びUL伝送のためのULパイロット時間スロット(UpPTS)を含み得る。GPは、UEにおいてDL受信とUL送信との間のスイッチングを可能にし得る。また、スペシャルサブフレームは、3GPP LTEシステム及び時分割同期符号分割多元アクセス(TD-SCDMA)システム等の共存等、他のTDDシステムとの共存を可能にし得る。
【0041】
一実施形態において、各サブフレーム320は、巡回プレフィックス(CP)モード(拡張CPモード又はノーマルCPモード等)に依って約12又は14のOFDMシンボルであり得る複数の直交周波数分割多重化(OFDM)シンボルを含み得る。各OFDMシンボルは、複数のリソースブロック(RB)に分割され得る複数のOFDMサブキャリアにわたり得る。例えば、RBが約12のOFDM周波数サブキャリアを含み得る。各DLサブフレーム320は、eNBからUEにDLデータパケットを搬送するために、サブフレーム320の始め(1個から4個のシンボル等)において可変ダウンリンク制御領域、及び残りのシンボルにおいて可変データ領域を含み得る。UL伝送に対して割り当てられるとき、サブフレーム320はUEからeNBにULデータパケット及び/又はアップリンク制御シグナリングを搬送し得る。
【0042】
ダウンリンク制御領域は、PDCCHと称され得、CSS及び/又はUESSを含み得る。CSSは、共通制御情報を搬送し得、セルにおける全UE又はUEのグループによって監視され得る。UESSは、特定のUEに特有の制御情報を搬送し得、セルにおける少なくとも1つのUEによって監視され得る。ダウンリンク制御領域は、3GPP LTE仕様Rel-8からRel-11に記載されるように、DCIフォーマット1A、1C、2D等の所定のダウンリンク制御情報(DCI)フォーマットに従って符号化されるPDCCHデータを搬送し得る。PDCCHデータは、ULスケジューリング情報(特定のUEがULデータを送るための、データ領域におけるRB等)、DLスケジューリング情報(特定のUEのためのデータを搬送する、データ領域におけるRB等)、システム情報メッセージ、ページングメッセージ、転送電力制御(TPC)コマンド等を搬送するデータ領域におけるRBを搬送し得る。
【0043】
PDCCHデータの各タイプが、所定のDCIフォーマットの1つに従って符号化され得る。例えば、PDCCH CSSにおける共通又はグループ制御情報が、DCIフォーマット1A又は1Cで符号化され得る。共通制御情報は、DCIフォーマットのペイロードサイズ、及び/又はDCI符号化された共通制御情報メッセージのCRCをスクランブルするために用いられる16ビットRNTIによって差別化され得る。ここで、共通制御情報の各タイプは、異なるRNTIを含み得る。例えば、システム情報(SI)のためのRBを示すためにシステム情報-RNTI(SI-RNTI)が用いられ得、ページングメッセージのためのRBを示すためにページング情報-RNTI(P-RNTI)が用いられ得、特定のUEのためのRBを示すためにセル-RNTI(C-RNTI)が用いられ得、ランダムアクセス応答メッセージのためのRBを示すためにランダムアクセス-RNTI(RA-RNTI)が用いられ得る等である。
【0044】
このように、UEがPDCCH CSSからPDCCHデータを受信すると、UEは、正しいペイロードサイズを検出するためにブラインド復号を実施し得る。例えば、UEは、DCIフォーマット1Aを検出するためにブラインド復号動作の1つのセットを、及びDCIフォーマット1Cを検出するためにブラインド復号の別のセットを実施し得る。正しいDCIフォーマットを検出した後、UEは、受信したPDCCHデータのCRCを、共通制御情報タイプに対応するRNTIを用いて正しくスクランブルすることによって、制御情報のタイプを判定し得る。
【0045】
幾つかの実施形態において、ダウンリンク制御領域は、3GPP LTE仕様リリース11(Rel-11)に記載されているような、データ領域を横切る複数の周波数サブキャリアにわたる付加的な領域を含み得る。付加的なダウンリンク制御領域は、3GPP LTE仕様Rel-11において拡張PDCCH(EPDCCH)と称され得る。本明細書では、用語PDCCHは、ダウンリンク制御領域を全般的に指すために用いられ得、3GPP LTE PDCCH、3GPP LTE EPDCCH、又はそれらの組み合わせを含み得る。
【0046】
図4は、無線フレーム310等の無線フレームに対するTDD UL/DLコンフィギュレーションの表400である。表400において、コラム410は、複数のTDD UL/DLコンフィギュレーションに対するインデックスを示し、コラム430は、各々約10サブフレーム(サブフレーム320等)を含み得るTDD UL/DLコンフィギュレーションを示す。コラム430において、UL伝送に対して割り当てられたサブフレームが「U」で示され、DL伝送に対して割り当てられたサブフレームが「D」で示され、DLからULへのスイッチングに対して割り当てられたサブフレームが「S」で示される。DL伝送がUL伝送にスイッチングされる時間又はUL伝送がDL伝送にスイッチングされる時間は、スイッチポイントと称され得る。スイッチポイント周期性が、同じスイッチングパターンがULとDLとの間で反復される周期を表し得る。表400におけるTDD UL/DLコンフィギュレーションに対するスイッチポイントは、コラム420に示すように、約5ms又は約10msのスイッチポイント周期性を含み得る。コラム430における各TDD UL/DLコンフィギュレーションは、異なるUL対DL比(例えば、異なるUL/DLトラフィックパターンの提供に対して)を含み得る。また、サブフレーム0、1、2、及び5(表400において網掛けされて示されているもの等)に対する伝送方向は、全てのTDD UL/DLコンフィギュレーションに対して固定であり得、サブフレーム3、4、6、7、8、及び9(表400に網掛けなしで示されているもの等)に対する伝送方向は可変であり得、その場合、任意の2つのTDD UL/DLコンフィギュレーションが、異なる伝送方向を有し得る。
【0047】
図5は、RNTI値の表500である。例えば、RNTI値は、PDCCHで送信されたDCIメッセージのCRCをスクランブルするために用いられ得る。ここで、各RNTI値はダウンリンク制御タイプに対応し得る。表500に示すように、0001から0003Cの16進数フォーマットのRNTI値の範囲は、ランダムアクセス応答メッセージ(RA-RNTI等)、UE特定メッセージ(C-RNTI等)、特定のUEに対する準永続的スケジューリングメッセージ(準永続的スケジューリングC-RNTI等)、ランダムアクセス手順の間のランダムアクセスメッセージ(一時的C-RNTI等)、物理アップリンク制御チャネル(PUCCH)に対するTPCコマンド(TPC-PUCCH-RNTI等)、物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)に対するTPCコマンド(TPC-PUSCH-RNTI等)等を搬送するサブフレームのデータ領域におけるRBを示すために用いられ得る。
【0048】
16進数フォーマットの003DからFFF3のRNTI値の範囲は、UE特定メッセージ(C-RNTI等)、特定のUEに対する準永続的スケジュールメッセージ(準永続的スケジューリングC-RNTI等)、ランダムアクセス手順の間のランダムアクセスメッセージ(一時的C-RNTI等)、PUCCHに対するTPCコマンド(TPC-PUCCH-RNTI等)、PUSCHに対するTPCコマンド(TPC-PUSCH-RNTI等)等を搬送するサブフレームのデータ領域におけるRBを示すために用いられ得る。
【0049】
16進数フォーマットのFFF4からFFFCまでのRNTI値の範囲はリザーブされ得る。RNTI値FFFD、FFFE、及びFFFFは、それぞれ、マルチキャストマルチキャスト制御情報(Multicast-RNTI(M-RNTI)等)、ページングメッセージ(P-RNTI等)、及びシステム情報(SI-RNTI等)のためのサブフレームのデータ領域におけるRBを示すために用いられ得る。
【0050】
一実施形態において、同種ネットワークにおけるTDD UL/DLデータトラフィックパターンは、実質的に静的であり得、少なくとも数百ミリ秒から数百秒の時間間隔の間、変更されないままであり得る。このように、同種ネットワークおけるeNB(eNB110等)が、UL/DLトラフィックパターンに従って適切なTDD UL/DLコンフィギュレーション(表400に示されるようなもの)を選択し得、TDD UL/DLコンフィギュレーションを頻繁に変更及び/又は再コンフィギュレーションしない可能性があり得る。従って、同種ネットワークが、実質的な性能インパクトなしに、何らかの再コンフィギュレーションレイテンシを可能にし得、その場合、eNBは、MAC層メッセージ(システム情報(SI)メッセージ等)を介してTDD UL/DL再コンフィギュレーションを送り得る。反対に、ヘットネットにおけるTDD UL/DLデータトラフィックパターン又は干渉プロファイルが本質的に動的(高速変化等)であり得、そのため、最小レイテンシを備える高速TDD UL/DL再コンフィギュレーションがシステム容量にかなりの改善を提供し得る。
【0051】
ヘットネットにおいて、近隣の小型セルの近接性は、セル間干渉に、より大きい動的性を導入し得る。例えば、近隣のセルにわたる異なるTDD UL/DLコンフィギュレーションの採用は、同種ネットワークに比べて、DL-UL干渉及びUL-DL干渉の2つの付加的タイプの干渉につながり得る。DL-UL干渉は、近隣のセルのeNB(eNB110等)からのDL伝送によって引き起こされる、UE(UE120等)における干渉を指し得る。UL-DL干渉は、近隣のセルのUEからのUL伝送によって引き起こされる、eNBにおける干渉を指し得る。
【0052】
本明細書において前記表400に記載されるように、幾つかのサブフレーム(表400のサブフレーム0、1、2、及び5等)における伝送方向は、全てのTDD UL/DLコンフィギュレーションに対して固定であり得、固定サブフレームと称され得る。反対に、他のサブフレーム(表400のサブフレーム3、6、6、7、8、及び9等)は、任意の2つのTDD UL/DLコンフィギュレーションの間で異なる伝送方向を含み得、フレキシブルサブフレームと称され得る。このように、近隣のセルにおけるeNB(eNB110等)及び/又はUE(UE120等)は、固定サブフレームにおいてUL-DL又はDL-ULセル間干渉を受けない可能性があるが、フレキシブルサブフレームにおいてUD-DL及び/又はDL-ULセル間干渉を受け得る。
【0053】
図6は、TDD UL/DL再コンフィギュレーション方法600のタイミング図である。方法600は、eNB(eNB110等)、UE(UE120等)、及び/又はワイヤレス通信デバイス(デバイス200等)において実装され得る。方法600は、TDD UL/DL再コンフィギュレーションをシグナリングするために物理層シグナリングメカニズムを用い得る。MAC層シグナリングの代わりに物理層シグナリングを用いることは、より速いTDD UL/DL再コンフィギュレーション及び/又は最小レイテンシを提供し得る。一実施形態において、TDD UL/DL再コンフィギュレーションがPDCCH共通シグナリングを介して(サブフレーム320のPDCCH CCSにおいて等)シグナリングされ得、TDD UL/DL再コンフィギュレーションは将来の無線フレーム(無線フレーム310等)に適用され得る。eNBが、TDD UL/DL割当を動的にシグナリングするために方法600を用いる前に、UEを動的TDD UL/DL再コンフィギュレーション(イネーブリングコマンド等)に対して構成し得る。
【0054】
方法600は、複数の整数の無線フレーム(無線フレーム310等)であり得る周期的再コンフィギュレーションウィンドウm、m+1、m+2 630に対して、時間間隔を定義し得る。例えば、方法600は、時間621において、再コンフィギュレーションウィンドウm 630において、第1のTDD UL/DLコンフィギュレーション(例えば、表400に示されるもの)を含む第1のTDD UL/DL再コンフィギュレーションコマンド610を送り得、第1のTDD UL/DLコンフィギュレーションは、時間622において次の再コンフィギュレーションウィンドウm+1 630の境界において開始し得、再コンフィギュレーションウィンドウm+1 630の期間の間そのままである。同様に、方法600は、時間623において、再コンフィギュレーションウィンドウm+1 630において、第2のTDD UL/DLコンフィギュレーションを含む第2のTDD UL/DL再コンフィギュレーションコマンド610を送り得、第2のTDD UL/DLコンフィギュレーションは、時間624において次の再コンフィギュレーションウィンドウm+2 630の境界において開始し得、再コンフィギュレーションウィンドウm+2 630の期間の間そのままである。TDD UL/DL再コンフィギュレーションコマンドがPDCCH共通シグナリングを介してシグナリングされるとき、ハイブリッド自動反復要求(HARQ)が適用されない可能性があり、その場合、eNBが、TDD UL/DL再コンフィギュレーションコマンドの受信状態に関するHARQ肯定応答フィードバックを受信しない可能性がある。
【0055】
図7は、別のTDD UL/DL再コンフィギュレーション方法700のタイミング図である。方法700は、方法600と実質的に同様であり得る。しかしながら、方法700は、再コンフィギュレーションウィンドウ730において、同じTDD UL/DL再コンフィギュレーションコマンド710を反復的に送ることによって伝送信頼性を改善し得、TDD UL/DL再コンフィギュレーションコマンド710及び再コンフィギュレーションウィンドウ730は、それぞれ、TDD UL/DL再コンフィギュレーションコマンド610及び再コンフィギュレーションウィンドウ630と実質的に同様であり得る。再コンフィギュレーションウィンドウ630及び/又は730は、1つ又は複数の無線フレームの時間間隔を含み得る。また、TDD UL/DL再コンフィギュレーションコマンド610及び/又は710がUEにおいて検出される時間と、再コンフィギュレーションが適用される時間との間のレイテンシは、種々のネットワークファクタ(ネットワーク条件、配備シナリオ等)に従ってeNB(eNB110等)によって判定され得る。
【0056】
一実施形態において、eNB(110等)が、高速再コンフィギュレーション(最小コンフィギュレーション変更レイテンシ等)を提供するように、TDD UL/DL再コンフィギュレーションコマンド(コマンド610及び/又は710等)をPDCCHを介して送信し得る。eNBは、PDCCH CSS及び/又はPDCCH UESSに配置され得る物理層DCIメッセージにおいて、再コンフィギュレーションコマンドを符号化し得る。一実施形態において、eNBはTDD-RNTIを定義し、DCIメッセージのCRCをTDD-RNTIによってスクランブルすることによってTDD UL/DL再コンフィギュレーションを搬送するPDCCH CCS DCIメッセージを示し得る。
【0057】
一実施形態において、TDD UL/DL再コンフィギュレーションコマンド(コマンド610及び/又は710等)は、コンフィギュレーションインデックスを単位として示され得る。例えば、最大約7個の異なるTDD UL/DLコンフィギュレーション(例えば、表400に示されるもの)を示すために、3ビットデータフィールドが用いられ得る。TDD UL/DL再コンフィギュレーションコマンドは、高速TDD UL/DL再コンフィギュレーションを提供するために、PDCCHを介してシグナリングされ得る。その場合、TDD UL/DL再コンフィギュレーションコマンドはDCIフォーマット1A又は1Cに従って符号化され得る。
【0058】
図8は、種々の帯域幅に対するDCIフォーマット1Cペイロードサイズ及びDCIフォーマット1Aペイロードサイズの表800である。表800に示すように、システム帯域幅が6RB(1.4MHz等)から100RB(20MHz等)の間で変動するので、DCIフォーマット1Cは、約8ビットから約15ビットのペイロードサイズを含み得、DCIフォーマット1Aは約23から約31のペイロードサイズを含み得る。表800に示すように、DCIフォーマット1Cは、DCIフォーマット1Aより小さいペイロードサイズを含み得る。このように、同じ量の伝送リソースに対し、より小さいペイロードサイズが、より低い符号化率で符号化され得、それにより、チャネルエラーに対してより高い保護を提供し得るので、DCIフォーマット1Cペイロードは、より良好な伝送及び/又は受信信頼性を提供し得る。例えば、要求されたTDD UL/DL再コンフィギュレーションコマンドを搬送するために、システム動作帯域幅におけるDCIフォーマット1Cのペイロードサイズが不十分であるとき、TDD UL/DL再コンフィギュレーションコマンドは、DCIフォーマット1Cにマッチングするペイロードサイズで符号化され得る。そうでない場合、TDD UL/DL再コンフィギュレーションコマンドを符号化するために、DCIフォーマット1Aにマッチングするペイロードサイズが用いられ得る。
【0059】
TDD UL/DL再コンフィギュレーションコマンドがPDCCH CCSを介して示されるとき、TDD UL/DL再コンフィギュレーションコマンドをPDCCH CCSにおける他の制御メッセージ(SI、ページング等)から差別化するために、DCIペイロードサイズがDCIフォーマット1A又はDCIフォーマット1Cにマッチングされている場合に制御情報のCRCをスクランブルするため、一意のTDD-RNTIが用いられ得る。例えば、TDD-RNTIは、本明細書で上述された表500に示すように、リザーブされたRNTI値(16進数フォーマットのFFF4からFFFC等)の1つを含み得る。或いは、TDD-RNTIは、表500の値の何らかの他の範囲(0001~003C等)から選択され得る。TDD UL/DL再コンフィギュレーションの誤検出を低減するために、TDD UL/DL再コンフィギュレーションコマンドは、異なるスケジュール(無線フレーム周期性及び/又は無線フレームに関するサブフレームオフセット等)を備えて送信され得る。例えば、3GPP LTEでは、オーバーラップされていないSIウィンドウにおいて、SIメッセージが送信され得、SIメッセージは、マルチキャストブロードキャストシングル周波数ネットワーク(MBSFN)サブフレーム、及びシステム情報ブロックタイプ1(SIBl)を搬送するサブフレーム(サブフレーム番号(SFN)モジュロ2=0を備える無線フレームのサブフレーム5等)以外の任意のDLサブフレームにおいて送信され得る。適切なSIウィンドウ及びSI周期的性を定義することによって、eNBは、TDD-RNTIによって示されたTDD UL/DL再コンフィギュレーションコマンドがSI-RNTIによって示されたSIメッセージと衝突し得ないことを確実にし得る。例えば、SIウィンドウ長は、{1、2、5、10、15、20、40}msの範囲にあり得る。従って、TDD UL/DL再コンフィギュレーションウィンドウ(再コンフィギュレーションウィンドウ630及び/又は730)を、少なくとも約20msになるように構成することによって、衝突確率が更に低減され得る。同様のメカニズムがTDD UL/DL再コンフィギュレーションウィンドウと、ページング、マルチキャスト制御チャネル(MCCH)変更等の他の制御情報変更ウィンドウとの間に適用され得る。
【0060】
図9は、TDD UL/DL再コンフィギュレーションデータ構造900のブロック図である。一実施形態において、eNB(eNB110等)が、1個のPCell及び最大約4個のSCellを介して、UE(UE120等)を受け持ち得る。eNBは、例えば、PCellでPDCCH CCSにおけるデータ構造900を含むDCIペイロードを送ること等によって、データ構造900を用いることによって、TDD UL/DL再コンフィギュレーションをUEに示し得る。データ構造900は、PCellフィールド910、SCell Index 1フィールド920、SCell Index 2フィールド930、SCell Index 3フィールド940、及びSCell Index 4フィールド950を含み得る。PCellフィールド910は、コンフィギュレーションインデックス(表400のコラム410に示されるようなもの)を介してPCellに対するTDD UL/DLコンフィギュレーションを示し得、約3ビットの長さ(約7個の所定のTDD UL/DLコンフィギュレーションに対応するようなもの)を含み得る。同様に、SCell Index 1フィールド920、SCell Index 2フィールド930、SCell Index 3フィールド940、及びSCell Index 4フィールド950は、それぞれ、第1のSCell、第2のSCell、第3のSCell、及び第4のSCellに対するTDD UL/DLコンフィギュレーションインデックスを示し得、各コンフィギュレーションインデックスは、所定のTDD UL/DLコンフィギュレーションの1つに対応し得る。
【0061】
図10は、別のTDD UL/DL再コンフィギュレーションデータ構造1000のブロック図である。データ構造1000は、UE(UE120等)にTDD UL/DL再コンフィギュレーションを示すために、eNB(eNB110等)によって用いられ得る。データ構造1000は、データ構造900と実質的に同様であり得る。しかしながら、データ構造1000は、データ構造900における特定のUEに対する特定のSCellの代わりに、eNB(例えば、複数のサービングセルを受け持つ)によって送信される複数のCCに対するTDD UL/DL再コンフィギュレーションを示し得る。データ構造1000は、複数の再コンフィギュレーション(Reconfig)フィールド1010(Reconfig 1~N等)を含み得る。各Reconfigフィールド1010は、コンフィギュレーションインデックス(例えば、表400のコラム410に示すようなもの)を介して特定のサービングセルに対するTDD UL/DLコンフィギュレーションを示し得、約3ビットの長さを含み得る。Reconfigフィールド1010の数(N等)は、eNBによって用いられるCC(又は、制御されるサービングセル)の数に従って変動し得る。例えば、eNBは、TDD UL/DL再コンフィギュレーションを示すために、1つ又は複数のReconfigフィールド1010をUE(例えば、コンフィグレーションされるサービングセルに対応する)にアサインし得る。データ構造1000はパディングフィールド1020を更に含み得、パディングフィールド1020は、固定ビット幅の、N個のReconfigフィールド1010全てをアサインした後、特定のDCIフォーマットサイズ(DCIフォーマット1A又は1C等)に残るビットの数に対応するパディング長を備える。
【0062】
図11は、サービングセルとTDD UL/DL再コンフィギュレーションインデックスとの間のマッピングの表1100である。例えば、eNB(eNB110等)が、複数のCCを介して複数のUE(UE120等)を受け持ち得る。表1100に示すように、eNBは、CC1を介してPCellでUE1を受け持ち得、そのため、eNBは、RRCシグナリングを介してUE1にReconfig 1(Reconfigフィールド1010等)をアサインし得、Reconfig 1を介してCC1を用いてPCellに対するTDD UL/DL再コンフィギュレーションをPDCCH CSS上で示し得る。eNBは、CC1を介してPCellで、及びCC3を介してSCellで、UE2を受け持ち得る。従って、eNBは、RRCシグナリングを介してReconfig 1及びReconfig 3(Reconfigフィールド1010等)をUE2にアサインし得、それぞれ、Reconfig 1及びReconfig 3を介してCC1を用いてPCellに対し及びCC3を用いてSCellに対し、TDD UL/DL再コンフィギュレーションをPDCCH CSS上で示し得る。eNBは、CC1を介してPCell、CC2を介してSCell1、及びCC4を介してSCell2で、UE3を受け持ち得る。従って、eNBは、RRCシグナリングを介してReconfig 1、2、及び4をUE3にアサインし得、それぞれ、Reconfig 1、2、及び4を介してPCell、SCell1、及びSCell2に対してTDD UL/DL再コンフィギュレーションをPDCCH CSS上で示し得る。
【0063】
図12は、TDD UL/DL再コンフィギュレーションを動的にシグナリングするための方法1200のフローチャートである。方法1200は、eNB110等のeNB、及び/又はデバイス200等のワイヤレス通信デバイスに対して実装され得、本明細書で上述したような方法600及び/又は700と実質的に同様であり得る。方法1200は、所定のTDD UL/DLコンフィギュレーション(表400に示されるもの等)及び1つ又は複数の所定のTDD UL/DL再コンフィギュレーションウィンドウ(再コンフィギュレーションウィンドウ630及び/又は730等)のセットで開始する。例えば、再コンフィギュレーションウィンドウは、少なくとも1つの無線フレーム(無線フレーム310等)の時間間隔にわたり得、周期的であり得る。
【0064】
ステップ1210において、方法1200は、第1のTDD UL/DLコンフィギュレーション(例えば、RRCシグナリングによって事前構成される)に従って動作し得る。ステップ1220において、方法1200は、UL/DLトラフィックパターンにおける変化を監視(幾つかの静的UL/DLパケット測定値を追跡する等)し得る。ステップ1230において、方法1200は、UL/DL割当を再コンフィギュレーションするか否かを判定し得る。例えば、方法1200は、ステップ1230において、UL/DLトラフィックパターンがかなりの量変化した場合にUL/DL割当を再コンフィギュレーションすることを判定し得、UL/DL再-割当はシステム容量を増大し得る。方法1200がUL/DL割当を再コンフィギュレーションすることを判定した場合、方法1200は、ステップ1240に進み得る。そうでない場合、方法1200はステップ1220に戻り得る。ステップ1240において、方法1200は、UL/DLトラフィックパターン(最近のもの等)に従って所定のTDD UL/DLコンフィギュレーションのセットから第2のTDD UL/DLコンフィギュレーションを選択し得る。
【0065】
ステップ1250において、方法1200は、TDD UL/DL再コンフィギュレーションコマンドを含むDCIメッセージを生成し得る。例えば、TDD UL/DL再コンフィギュレーションコマンドは、第2のTDD UL/DLコンフィギュレーションを提供し得る。方法1300、1400、1500、及び/又は1600が、下記に詳述するDCIメッセージを生成するための種々のメカニズムを説明し得る。DCIメッセージを生成した後、ステップ1260において、方法1200は、所定の再コンフィギュレーションウィンドウにおいて、TDD UL/DL再コンフィギュレーションコマンドを含むDCIメッセージを送信し得る。
【0066】
ステップ1270において、方法1200は、次のTDD UL/DL再コンフィギュレーションウィンドウの開始又は境界において、第2のTDD UL/DLコンフィギュレーションを適用し得、境界は無線フレームの開始に対応し得る。方法1200は、UEにおけるTDD UL/DL再コンフィギュレーションコマンドの受信信頼性を改善するために、方法800に示されるように、ステップ1260において、(例えば、何らかの所定の通知周期性に従って)TDD UL/DL再コンフィギュレーションコマンドの送信を再コンフィギュレーションウィンドウ内で反復し得る。
【0067】
図13は、TDD UL/DL再コンフィギュレーションを動的にシグナリングするための別の方法1300のフローチャートである。方法1300は、eNB110等のeNB、及び/又はデバイス200等のワイヤレス通信デバイスに対して実装され得る。eNBが、CAを用いる又は用いないUEを受け持つとき、PCellに対するTDD UL/DL再コンフィギュレーションをUE(UE120等)にシグナリングするために、方法1300を用い得る。方法1300は、TDD UL/DL再コンフィギュレーションを判定し、次のTDD UL/DL再コンフィギュレーションウィンドウに対するTDD UL/DLコンフィギュレーションを選択した後に開始し得る。
【0068】
ステップ1310において、方法1300は、選択されたTDD UL/DLコンフィギュレーションを含むDCIメッセージを生成し得る。例えば、方法1300は、選択されたTDD UL/DLコンフィギュレーション(表400のコラム410に示されるようなコンフィギュレーションインデックスを表す3ビットフィールド等)を、所定のDCIフォーマット(DCIフォーマット1C等)のペイロードサイズにマッチングするペイロードサイズを備えるDCIメッセージに符号化し得る。選択されたTDD UL/DLコンフィギュレーションをDCIメッセージに符号化した後、方法1300は、DCIメッセージに対するCRCを生成し得、CRCをTDD UL/DLコンフィギュレーション特定RNTI(TDD-RNTI等)値を用いてスクランブルし得、スクランブルされたCRCをDCIメッセージに付け加え得る。
【0069】
DCIメッセージを生成した後、方法1300は、ステップ1320において、PCellのPDCCHの共通制御部分(CCS等)においてDCIメッセージを送り得る。PDCCHの共通制御部分は、全てのUEに共通の物理層制御を搬送し得、共通制御の各タイプは、一意のRNTI値によって差別化され得る。
【0070】
図14は、TDD UL/DL再コンフィギュレーションを動的にシグナリングするための別の方法1400のフローチャートである。方法1400は、eNB110等のeNB、及び/又はデバイス200等のワイヤレス通信デバイスに対して実装され得る。方法1400は、第1のCCで受け持たれるPCell及び第2のCCで受け持たれるSCell等、複数のサービングセルでUEを受け持つとき、複数のサービングセルに対するTDD UL/DL再コンフィギュレーションをUE(UE120等)にシグナリングするために用いられ得る。方法1400は、TDD UL/DL再コンフィギュレーションを判定し、次のTDD UL/DL再コンフィギュレーションウィンドウのための各サービングセルに対するTDD UL/DLコンフィギュレーションを選択した後、開始し得る。
【0071】
ステップ1410において、方法1400は、PCellに対する第1のTDD UL/DL再コンフィギュレーションスケジュール、及びSCellに対する第2のTDD UL/DL再コンフィギュレーションスケジュールを判定し得る。例えば、第1の再コンフィギュレーションスケジュール及び第2の再コンフィギュレーションスケジュールは、異なる周期性、無線フレームの開始に関する異なるサブフレームオフセット、又はそれらの組み合わせを含み得る。
【0072】
ステップ1420において、方法1400は、PCellに対する選択されたTDD UL/DLコンフィギュレーションを含む第1のDCIメッセージを生成し得る。ステップ1430において、方法1400は、SCellに対する選択されたTDD UL/DLコンフィギュレーションを含む第2のDCIメッセージを生成し得る。例えば、方法1400は、第1のDCIメッセージ及び第2のDCIメッセージを生成するために、ステップ1310におけるものと実質的に同様のメカニズムを用い得る。
【0073】
ステップ1440において、方法1400は、第1のスケジュールに従って、PCellのPDCCHの共通制御部分又はCCSにおいて第1のDCIメッセージを送信し得る。ステップ1450において、方法1400は、第2のスケジュールに従って、PCellのPDCCHの共通制御部分において第2のDCIメッセージを送信し得る。例えば、各サービングセルに対して異なるTDD UL/DL再コンフィギュレーションスケジュールを用いること、及び対応するスケジュールに従って対応するTDD UL/DLコンフィギュレーションを含むDCIメッセージを送信すること等により、方法1400は、1つ又は複数のSCellに対するTDD UL/DL再コンフィギュレーションを動的にシグナリングするために適切であり得る。
【0074】
図15は、TDD UL/DL再コンフィギュレーションを動的にシグナリングするための別の方法1500のフローチャートである。方法1500は、eNB110等のeNB、及び/又はデバイス200等のワイヤレス通信デバイスに対して実装され得る。方法1500は、例えば、第1のCCで受け持たれるPCell及び第2のCCで受け持たれるSCell等、複数のサービングセルでUEを受け持つとき、複数のサービングセルに対するTDD UL/DL再コンフィギュレーションをUE(UE120等)にシグナリングするために用いられ得る。方法1500はクロススケジューリング方法と称され得、クロススケジューリング方法では、全てのサービングセルに対するTDD UL/DL再コンフィギュレーションがPCellで送信され得る。方法1500はまた、eNBによって制御される複数のサービングセルにTDD UL/DL再コンフィギュレーションをシグナリングするために用いられ得る。ここで、eNBに接続される2つ又はそれ以上のUEに対して複数のサービングセルのサブセットが構成され得る。方法1500は、TDD UL/DL再コンフィギュレーションを判定し、次のTDD UL/DL再コンフィギュレーションウィンドウのための各サービングセルに対するTDD UL/DLコンフィギュレーションを選択した後、開始し得る。
【0075】
ステップ1510において、方法1500は、eNBによって制御される複数のサービングセルに対する選択されたTDD UL/DLコンフィギュレーションを含むDCIメッセージを生成し得る。方法1500は、DCIメッセージを生成するために、方法1300のステップ1310におけるものと実質的に同様のメカニズムを用い得るが、複数のサービングセルに対する選択されたTDD UL/DLコンフィギュレーションインデックスを単一のDCIメッセージに符号化し得る。例えば、方法1500は、選択されたTDD UL/DLコンフィギュレーションを、DCIフォーマット1C又は1Aと同じペイロードサイズを備えるDCIメッセージに符号化し得る。その場合、TDD UL/DLコンフィギュレーションの各々は、3ビットフィールド(表400のコラム410に示されるコンフィギュレーションインデックス等)によって表わされ得る。DCIメッセージを生成した後、方法1500は、DCIメッセージに対するCRCを生成し得、CRCをTDD-RNTI値でスクランブルし得、スクランブルされたCRCをDCIメッセージに付け加え得る。DCIメッセージは、データ構造900(UEのサービングセルインデックスに従ってコンフィギュレーションを参照すること等)又は1000(eNBによって制御されるCC又はサービングセルインデックスに従ってコンフィギュレーションを参照すること等)と実質的に同様のデータ構造を含み得る。
【0076】
ステップ1520において、DCIメッセージを生成した後、方法1500は、PCellのPDCCHの共通制御部分(CCS等)においてDCIメッセージを送信し得る。PDCCHの共通制御部分は、全てのUEに共通の物理層制御を搬送し得、共通制御の各タイプは、一意のRNTI値によって差別化され得る。
【0077】
図16は、TDD UL/DL再コンフィギュレーションを動的にシグナリングするための別の方法1600のフローチャートである。方法1600は、eNB110等のeNB、及び/又はデバイス200等のワイヤレス通信デバイスに対して実装され得る。方法1600は、第1のCCで受け持たれるPCell及び第2のCCで受け持たれるSCell等、複数のサービングセルでUEを受け持つとき、複数のサービングセルに対するTDD UL/DL再コンフィギュレーションをUE(UE120等)にシグナリングするために用いられ得る。方法1600はハイブリッドシグナリング方法と称され得、この方法において、PCell TDD UL/DL再コンフィギュレーションが、共通物理層シグナリングを介してPCellで送られ得、SCell TDD UL/DL再コンフィギュレーションが、専用物理層シグナリングを介してSCellで送られ得る。方法1600は、TDD UL/DL再コンフィギュレーションを判定し、次のTDD UL/DL再コンフィギュレーションウィンドウのための各サービングセルに対するTDD UL/DLコンフィギュレーションを選択した後に、開始し得る。
【0078】
ステップ1610において、方法1600は、PCellに対する選択されたTDD UL/DLコンフィギュレーションを含む第1のDCIメッセージを生成し得る。例えば、方法1600は、第1のDCIメッセージを生成するために、方法1300のステップ1310におけるものと実質的に同様のメカニズムを用い得る。その場合、TDD-RNTIがCRCスクランブルのために用いられ得、DCIフォーマット1A又は1CがDCI符号化のために用いられ得る。
【0079】
ステップ1620において、方法1600は、SCellに対する選択されたTDD UL/DLコンフィギュレーションを含む第2のDCIメッセージを生成し得る。例えば、方法1600は、第2のDCIメッセージを生成するために、方法1300のステップ1310におけるものと実質的に同様のメカニズムを用い得るが、CRCスクランブルのためにUE特定RNTI(C-RNTI等)を、及びDCI符号化のためにDCIフォーマット1A又は2Dを用い得る。
【0080】
ステップ1630において、方法1600は、PCellのPDCCHの共通制御部分(CSS等)において第1のDCIメッセージを送信し得る。ステップ1640において、方法1600は、SCellのPDCCHのUE特定制御部分(UESS等)において第2のDCIメッセージを送信し得る。或いは、方法1600は、PCellのPDCCHのUE特定制御部分において第2のDCIメッセージを送信し得る。PCell及びSCellに対するTDD UL/DL再コンフィギュレーションスケジュールは、同じであってもよく、同じでなくてもよい。
【0081】
図17は、TDD UL/DL再コンフィギュレーションを動的に検出するための方法1700のフローチャートである。方法1700は、UE120等のUE、及び/又はデバイス200等のワイヤレス通信デバイスに対して実装され得、本明細書に上述したような方法600及び/又は700と実質的に同様であり得る。方法1700は、初期化フェーズの間RRCシグナリングを介してeNB(eNB110等)から受信したもの等のコンフィギュレーションパラメータのセットで開始し得る。コンフィギュレーションパラメータのセットは、再コンフィギュレーションウィンドウ(無線フレーム及び/又は周期におけるサブフレームオフセット等)、TDD UL/DL再コンフィギュレーションコマンドを搬送するDCIメッセージのペイロードサイズ、TDD UL/DL再コンフィギュレーションウィンドウサイズ、TDD UL/DL再コンフィギュレーション特定RNTI、動的TDD UL/DL再コンフィギュレーションイネーブリングコマンド、及び/又はCAイネーブリングコマンドを含み得る。動的TDD UL/DL再コンフィギュレーションイネーブリングコマンドは、UEに対するサービングセル毎にシグナリングされ得る。
【0082】
ステップ1710において、方法1700は、UL/DL再コンフィギュレーションコマンドを含む送信されるPDCCHデータについて、PDCCHを監視し得る。例えば、方法1700は、PCellのPDCCH CSSを監視し得る。PDCCHデータを受信すると、方法1700は、ステップ1720において、受信したPDCCHデータペイロードが、コンフィグレーションされたサイズ(例えば、PDCCH CSSに対するDCIフォーマット1A又は1Cに対して)にマッチングされているか否かを判定し得る。例えば、方法1700は、DCIフォーマット1Aを検出するためにブラインド復号の1つのセットを、及び(例えば、ペイロードサイズによって差別化される等)DCIフォーマット1Cを検出するためにブラインド復号の別のセットを実施し得る。方法1700が、PDCCHデータペイロードサイズが、コンフィグレーションされたペイロードサイズ(DCIフォーマット1A又は1Cのいずれかのサイズ等)にマッチングすると判定すると、方法1700は、ステップ1730に進み得る。そうでない場合、方法1300は、ステップ1710に戻り得る。
【0083】
ステップ1730において、DCIペイロードサイズが、コンフィグレーションされたサイズにマッチングすることを判定した後、方法1700は、PDCCHデータがTDD UL/DL再コンフィギュレーションコマンドを搬送するか否かを判定し得る。例えば、方法1700は、TDD UL/DL再コンフィギュレーション特定RNTI(TDD-RNTI等)によってPDCCHデータのCRCをデスクランブルし得る。デスクランブルされたCRCが正しい(例えば、受信されたPDCCHデータに対して算出されたCRCにマッチングする等)とき、方法1700は、PDCCHデータがTDD UL/DL再コンフィギュレーションコマンドを搬送すると判定し得る。PDCCHデータがTDD UL/DL再コンフィギュレーションコマンドを搬送するとき、方法1700は、ステップ1740に進み得る。そうでない場合、方法1700はステップ1710に戻り得る。方法1700は、TDD UL/DL再コンフィギュレーションスケジュールに対応するスケジュールにおいてPDCCHデータが受信されたことを付加的にチェックし得る。
【0084】
ステップ1740において、方法1700は、受信されたPDCCHデータからTDD UL/DLコンフィギュレーションを判定し得る。受信されたPDCCHデータは、1つ又は複数のTDD UL/DLコンフィギュレーションインデックスを含み得る。サービングセルに対するDCIペイロード内のUL/DL再コンフィギュレーションフィールドの位置は、RRCシグナリングによって事前構成される。一実施形態において、受信されたPDCCHデータは、例えばUEがPCellのみによって受け持たれているとき等(CAを用いない場合等)に、PCellに対するTDD UL/DLコンフィギュレーション(表400のコラム410に示されるもの等)を示す3ビットフィールドを含むTDD UL/DL再コンフィギュレーションコマンドを含み得る。或いは、複数の3ビットフィールドが、PCell及び1つ又は複数のSCell(CA、ハイブリッドスケジューリングを用いる等)に対するTDD UL/DLコンフィギュレーションを示し得る。
【0085】
方法1700はまた、PDCCHデータが受信されるスケジュールを判定し得る。例えばPDCCHデータがPCell TDD UL/DL再コンフィギュレーションスケジュールにおいて受信されるとき等、PDCCHデータはPCellに対するTDD UL/DLコンフィギュレーションを含み得る。反対に、PDCCHデータがSCell TDD UL/DL再コンフィギュレーションスケジュールにおいて受信されるとき、PDCCHデータは対応するSCellに対するTDD UL/DLコンフィギュレーションを含み得る。幾つかの実施形態において、PCell TDD UL/DL再コンフィギュレーションスケジュール及びSCell TDD UL/DL再コンフィギュレーションスケジュールは、異なる周期性、無線フレームの開始に関する異なるサブフレームオフ
セット、又はその組み合わせを含み得る。
【0086】
クロススケジューリング方式を用いるCAの一実施形態において、受信されたPDCCHデータは、複数のサービングセルに対するTDD UL/DLコンフィギュレーションを含み得る。例えば、TDD UL/DL再コンフィギュレーションコマンドは、各サービングセルに対するTDD UL/DLコンフィギュレーションを示すデータ構造900又は1000と実質的に同等のデータ構造を含み得る。
【0087】
幾つかの実施形態において、方法1700は、再コンフィギュレーションウィンドウ(再コンフィギュレーションウィンドウ630及び/又は730等)内で複数のTDD UL/DL再コンフィギュレーションコマンドを受信し得、それによりTDD UL/DL再コンフィギュレーションコマンドの受信における信頼性を改善し得る。
【0088】
TDD UL/DL再コンフィギュレーションコマンドからTDD UL/DLコンフィギュレーションを判定した後、ステップ1750において、方法1700は、次の再コンフィギュレーションウィンドウ(対応するサービングセルにおけるもの等)の開始又は境界において、TDD UL/DLコンフィギュレーションを適用し得、境界は無線フレームの開始に対応し得る。
【0089】
UEが、SCellでeNBと通信するときに方法1700を用い得る(専用シグナリング等)。しかしながら、方法1700は、ステップ1710に示されるようなPCellのPDCCH CSSの代わりに、SCellのPDCCH UESSを監視し得、ステップ1720において示されるようなDCIフォーマット1A又は1Cの代わりに、DCIフォーマット1A又は2Dについてチェックし得る。また、ステップ1740において、方法1700は、PCellに対するTDD UL/DLコンフィギュレーションの代わりに、SCellに対するTDD UL/DLコンフィギュレーションを受信し得る。
【0090】
従って、一実施形態において、ワイヤレス通信ネットワークにおいて動的TDD UL/DL割当変更をシグナリングする方法が、周期的TDD UL/DL再コンフィギュレーションウィンドウに対する時間間隔を判定することを含む。またこの方法は、動的TDD UL/DL割当変更を示すためにUL/DL再コンフィギュレーションコマンドを生成することを含む。またこの方法は、PDCCHデータにおいてUL/DL再コンフィギュレーションを符号化することを含む。また、この方法は、高速TDD UL/DL再コンフィギュレーションを提供するために、PDCCHを介して、UL/DL再コンフィギュレーションウィンドウの第1のUL/DL再コンフィギュレーションウィンドウにおいて、複数のワイヤレスUEの第1のワイヤレスUEに、符号化されたUL/DL再コンフィギュレーションコマンドを送信することを含む。
【0091】
別の実施形態において、ワイヤレス通信ネットワークにおいて、レシーバが、周期的TDD UL/DL再コンフィギュレーションウィンドウを含むTDD UL/DL再コンフィギュレーションスケジュールを受信するように構成される。レシーバは更に、PDCCHを介してワイヤレスBSから複数の物理層ダウンリンク制御情報(DCI)メッセージを受信するように構成される。処理リソースがレシーバに結合され、処理リソースは、受信されたDCIメッセージの第1の受信されたDCIメッセージが、TDD UL/DL割当変更を示すUL/DL再コンフィギュレーションコマンドを含むことを判定するように構成される。処理リソースは更に、次のTDD UL/DL再コンフィギュレーションウィンドウ境界において、UL/DL割当変更を適用するように構成される。
【0092】
本発明の特許請求の範囲内で、説明された実施形態に変更が成され得、また他の実施
形態が可能である。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17