(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022141985
(43)【公開日】2022-09-30
(54)【発明の名称】ソーラー駆動装置
(51)【国際特許分類】
H02S 20/30 20140101AFI20220922BHJP
【FI】
H02S20/30 Z
【審査請求】未請求
【請求項の数】4
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021041921
(22)【出願日】2021-03-16
(71)【出願人】
【識別番号】000103138
【氏名又は名称】エムケー精工株式会社
(72)【発明者】
【氏名】大久保 康信
(57)【要約】
【課題】ソーラーパネルを纏まりよく収容することのできるソーラー駆動装置を提供する。
【解決手段】ソーラー駆動装置である表示装置(10)は、フレーム(11)に移動可能に設けられるソーラーパネル(13)を備える。表示装置(10)は、ソーラーパネル(13)の裏面に設けられる第1支持部(31)と、フレーム(11)に設けられる第2支持部(32)と、互いに平行となるよう間隔が保持され、第1支持部(31)および第2支持部(32)に架かる第1軸部(33)および第2軸部(34)とを備える。ソーラーパネル(13)が回転移動する際に、第1軸部(33)を中心に第2軸部(34)が回転方向に移動し、ソーラーパネル(13)が鉛直方向に移動する際に、第1軸部(33)および第2軸部(34)が鉛直方向に移動する。
【選択図】
図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
フレームと、
前記フレームに移動可能に設けられるソーラーパネルと、
前記ソーラーパネルの裏面に設けられる第1支持部と、
前記フレームに設けられる第2支持部と、
互いに平行となるよう間隔が保持され、前記第1および第2支持部に架かる第1および第2軸部と、を備え、
前記ソーラーパネルが回転移動する際に、前記第1軸部を中心に前記第2軸部が回転方向に移動し、
前記ソーラーパネルが鉛直方向に移動する際に、前記第1軸部および前記第2軸部が鉛直方向に移動する、
ことを特徴とするソーラー駆動装置。
【請求項2】
前記第2支持部は、
前記第1軸部が入り込み、鉛直方向に延在する第1ガイド部と、
前記第2軸部が入り込み、前記第1ガイド部の鉛直方向上端を中心とした回転方向に延在する第2ガイド部と、
前記第2ガイド部と連通して鉛直方向に延在する第3ガイド部と、を備える、
ことを特徴とするソーラー駆動装置。
【請求項3】
前記第1ガイド部に入り込む前記第1軸部を鉛直方向下側から支持する伸縮部を備える、
請求項1または2記載のソーラー駆動装置。
【請求項4】
前記ソーラーパネルを留めるストッパ部を備え、
前記ストッパ部は、
前記ソーラーパネルの裏面に設けられ、第1傾斜面を有する第1勾配部と、
前記フレームに設けられ、前記第1傾斜面に当接する第2傾斜面を有する第2勾配部と、を備える、
請求項1~3のいずれか一項に記載のソーラー駆動装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ソーラー駆動装置に関する。
【背景技術】
【0002】
特開2008-281874号公報(以下「特許文献1」という。)には、発光素子が取り付けられた表示部とソーラーパネルとを設けた表示装置が記載されている。このような表示装置は、例えば、軽トラックによって道路工事現場まで運搬され、道路工事現場において他者へ注意喚起するために用いられる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、軽トラックは、道路上での運転時の積載物の高さが2500mm以内までと制限されている(道路交通法の最大積載高さ寸法)。このため、ソーラーパネルを備える表示装置(ソーラー駆動装置)を軽トラックへ積載する場合にあたっては、ソーラーパネルを収容して、高さ制限を超えないようにしている。
【0005】
本発明の一目的は、ソーラーパネルを纏まりよく収容することのできるソーラー駆動装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一解決手段によるソーラー駆動装置は、フレームと、前記フレームに移動可能に設けられるソーラーパネルを備えている。前記ソーラー駆動装置は、前記ソーラーパネルの裏面に設けられる第1支持部を備えることが好ましい。前記ソーラー駆動装置は、前記フレームに設けられる第2支持部を備えることが好ましい。前記ソーラー駆動装置は、互いに平行となるよう間隔が保持され、前記第1および第2支持部に架かる第1および第2軸部を備えることが好ましい。前記ソーラー駆動装置は、前記ソーラーパネルが回転移動する際に、前記第1軸部を中心に前記第2軸部が回転方向に移動し、前記ソーラーパネルが鉛直方向に移動する際に、前記第1軸部および前記第2軸部が鉛直方向に移動することが好ましい。
前記第2支持部は、前記第1軸部が入り込み、鉛直方向に延在する第1ガイド部を備えることが好ましい。前記第2支持部は、前記第2軸部が入り込み、前記第1ガイド部の鉛直方向上端を中心とした回転方向に延在する第2ガイド部を備えることが好ましい。前記第2支持部は、前記第2ガイド部と連通して鉛直方向に延在する第3ガイド部と、を備えることが好ましい。
前記ソーラー駆動装置は、前記第1ガイド部に入り込む前記第1軸部を鉛直方向下側から支持する伸縮部を備えることが好ましい。
前記ソーラー駆動装置は、前記ソーラーパネルを留めるストッパ部を備えることが好ましい。前記ストッパ部は、前記ソーラーパネルの裏面に設けられ、第1傾斜面を有する第1勾配部を備えることが好ましい。前記ストッパ部は、前記フレームに設けられ、前記第1傾斜面に当接する第2面を有する第2勾配部を備えることが好ましい。
【発明の効果】
【0007】
本発明の一解決手段によれば、ソーラーパネルを纏まりよく収容することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図1】本発明の一実施形態に係るソーラー駆動装置を正面視で模式的に示す図である。
【
図2】
図1のソーラー駆動装置を右側面視で模式的に示す図である。
【
図3】
図1のソーラー駆動装置の状態を説明する図である。
【
図4】
図1のソーラー駆動装置の要部を背面視で模式的に示す図である。
【
図5】
図1に示すソーラー駆動装置の効果を説明する図である。
【
図6】本発明の他の実施形態に係るソーラー駆動装置の要部を背面視で模式的に示す図である。
【
図7】本発明の他の実施形態に係るソーラー駆動装置の要部を右側面視で模式的に示す図である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0009】
以下の本発明に係る実施形態では、必要な場合に複数のセクションなどに分けて説明するが、原則、それらはお互いに無関係ではなく、一方は他方の一部または全部の変形例、詳細などの関係にある。このため、全図において、同一の機能を有する部材には同一の符号を付し、その繰り返しの説明は省略する。また、構成要素の数(個数、数値、量、範囲などを含む)については、特に明示した場合や原理的に明らかに特定の数に限定される場合などを除き、その特定の数に限定されるものではなく、特定の数以上でも以下でも良い。また、構成要素などの形状に言及するときは、特に明示した場合および原理的に明らかにそうではないと考えられる場合などを除き、実質的にその形状などに近似または類似するものなどを含むものとする。
【0010】
(第1実施形態)
本発明に係る第1実施形態では、ソーラー駆動装置として、道路工事現場において道路脇などに設置され、表示によって他者へ報知する表示装置10に適用した場合について、図面を参照して説明する。
図1および
図2は、それぞれ表示装置10を正面視および右側面視で模式的に示す図である。
図3は、表示装置10の状態を説明する図であり、状態の一例として(a)、(b)、(c)、(d)を示す。
図4は、表示装置10の要部を背面視で模式的に示す図であり、
図3(b)の状態に対応するものである。
図5は、表示装置10の効果を説明する図である。
【0011】
表示装置10は、フレーム11と、表示パネル12と、を備えている。表示パネル12は、主面がフレーム11の前方(一方)に向くようにフレーム11の前側に設けられている。また、表示装置10は、ソーラーパネル13を備えている。ソーラーパネル13は、フレーム11(表示パネル12)の上方の位置とフレーム11(表示パネル12)の後方(他方)の位置との間で移動可能に設けられている。
図2では、ソーラーパネル13について一使用状態のときを実線で示し、収納状態のときを破線で示している。
【0012】
また、表示装置10は、機構部14を備えている。後述するが、機構部14は、ソーラーパネル13が使用状態のときのフレーム11の上方の位置と、収納状態のときのフレーム11の後方の位置との間で、太陽光を受光する主面を外側に向けて移動可能とするものである。
【0013】
フレーム11は、架台15および車輪16を備えている。架台15は、角パイプやL型アングルなどの形鋼を枠状に組み合わせて構成されている。架台15の四隅には、それぞれ車輪16が取り付けられている。これにより、表示装置10は、設置面上を自在に移動することができる。
【0014】
また、フレーム11は、支柱部21と、表示固定部22とを備えている。支柱部21は、架台15に垂直(すなわち鉛直方向に延在)となるよう架台15に固定されている。表示固定部22は、表示パネル12が取り付けられるよう構成されており、対をなす支柱部21の間で上下にスライド可能に設けられている。例えば、表示固定部22の鉛直辺部に、支柱部21の内面に当接しながら回転するローラ(不図示)を所定間隔で設け、ウインチ23を用いて表示固定部22を鉛直方向に移動させることができる。
【0015】
表示パネル12は、任意の文字や記号を表示する機能を有している。表示パネル12としては、例えば、複数のLED(Light Emitting Diode)を配列したLEDパネルを用いることができる。表示パネル12は、例えば、「工事中」、「作業中」、「注意」といった内容を表示することができ、ドライバーや通行人に向けて内容を案内したり、注意を喚起したりすることができる。
【0016】
ソーラーパネル13は、受光した太陽光エネルギーを電気エネルギーに変換する機能を有している。表示装置10は、図示しない制御部や電源ユニット、架台15に載置されたバッテリ24を備えている。制御部は、ソーラーパネル13で発電した電力を、電源ユニットを介して表示パネル12などへ供給しつつ、バッテリ24の充電状態も監視し、適宜充電を行う。夜間などソーラーパネル13で発電が行われず電力の供給が途絶えた時には、バッテリ24に蓄えられている電力が電源ユニットを介して表示部パネル12などを駆動するために用いられる。なお、このときのソーラーパネル13は、収容された状態であってもよい。
【0017】
機構部14は、
図4に示すように、第1支持部31と、第2支持部32とを備えている。第1支持部31は、ソーラーパネル13の裏面に設けられ、ソーラーパネル13の裏面に対して垂直な第1面35を有している。第2支持部32は、フレーム11に設けられ、第1支持部31の第1面35と平行となる第2面36を有している。具体的には、第2面36が所定距離を離して対をなして設けられており、その間に第2面36のそれぞれと対向する第1面35が対をなして設けられている。第1および第2支持部31、32は、例えば鋼材に対して折り曲げ加工して形成されたものを用いることができる。
【0018】
また、機構部14は、第1軸部33と、第2軸部34とを備えている。第1軸部33および第2軸部34は、延在する方向において互いに平行となるよう間隔が保持され、第1支持部31と第2支持部32とに架かるよう設けられる。具体的には、第2支持部32に対して第1支持部31が移動可能となるよう、第1軸部33および第2軸部34を、第1面35と第2面36とをまとめて貫通させて組み付けている。なお、第1軸部33および第2軸部34は、一対の第1面35および一対の第2面36に対して第1軸部33のように一本で貫通させてもよいし、第2軸部34のように一対のそれぞれに分けて二本で貫通させてもよい。
【0019】
また、機構部14は、第1調節部41と、第2調節部42とを備えている。第1調節部41(例えばつまみネジ)は、第2面36から突出した第1軸部33の端部に設けられ、第1支持部31と第2支持部32とを固定したり、移動可能に緩めたりすることができる。また、第2調節部42(例えばつまみネジ)は、第2面36から突出した第2軸部34の端部に設けられ、第1支持部31と第2支持部32とを固定したり、移動可能に緩めたりすることができる。
【0020】
表示装置10では、フレーム11の上方でソーラーパネル13を回転移動させるために、第1軸部33を中心に第2軸部34が回転方向に移動する。具体的には、フレーム11に設けられる第2支持部32に対して、ソーラーパネル13に設けられる第1支持部31が回転可能に設けられる。ソーラーパネル13の回転移動の中心に第1軸部33を設け、ソーラーパネル13の回転半径外側に第2軸部34を設けることで、ソーラーパネル13を安定して移動させることができる。第1軸部33側の第1調節部41および第2軸部33側の第2調節部42によって、第2支持部32に対して第1支持部31が回転可能になったり、固定されたりする。
【0021】
また、表示装置10では、フレーム11の後方でソーラーパネル13を鉛直方向に移動させるために、第1軸部33および第2軸部34が鉛直方向に移動する。具体的には、フレーム11に設けられる第2支持部32に対して、ソーラーパネル13に設けられる第1支持部31が鉛直方向に直線移動可能に設けられる。ソーラーパネル13が移動する鉛直方向と交差する方向(すなわち水平方向)上に第1軸部33および第2軸部34を設けることで、ソーラーパネル13を安定して移動させることができる。第1軸部33側の第1調節部41および第2軸部33側の第2調節部42によって、第2支持部32に対して第1支持部31が直線移動可能になったり、固定されたりする。
【0022】
ここで、第2支持部32は、
図3に示すように、第1ガイド部43と、第2ガイド部44と、第3ガイド部45とを備えている。第1ガイド部43は、第1軸部33が入り込み、鉛直方向に延在するよう、例えば、第2面36に形成された貫通溝である。第2ガイド部44は、第2軸部34が入り込み、第1ガイド部43の鉛直方向上端を中心とした回転方向に延在するよう、例えば、第2面36に形成された貫通溝である。第3ガイド溝45は、第2ガイド部44と連通して鉛直方向に延在するよう、例えば、第2面36に形成された貫通溝である。これらガイド部43、44、45により、第2支持部32に対して第1支持部31の移動、すなわちフレーム11に対してソーラーパネル13が回転移動したり、鉛直方向に直線移動したりすることを規制することができる。
【0023】
ソーラーパネル13を使用する状態、すなわち太陽光を受光する場合は、
図3(a)に示すように、ソーラーパネル13の主面が鉛直方向上側に斜めとなるように、第1および調整部41、42(
図4)を締めて第2支持部32に第1支持部31を固定させる。ソーラーパネル13を収納する場合は、第1および調整部41、42(
図4)を緩め、
図3(b)、(c)、(d)の順に主面を装置外側に向けたまま第2支持部32に対して第1支持部31を移動させる。他方、ソーラーパネル13を収容状態から使用状態とする場合は、
図3(d)、(c)、(b)、(a)の順に主面を装置外側に向けたまま第2支持部32に対して第1支持部31を移動させればよい。なお、ソーラーパネル13の移動は、作業者によって手動で行うことができる。
【0024】
図3(a)と
図3(b)とで示す間の状態では、ソーラーパネル13は、第1軸部33を中心に第2軸部34が回転方向に移動している。
図3(b)では、第2軸部34が鉛直方向最も高い所に位置している。このとき、ソーラーパネル13の主面が装置外側に向いて水平方向と平行な状態となっている。なお、
図3(a)と
図3(b)とで示す間の状態において、所定の角度をつけてソーラーパネル13を固定し、太陽光を受光させることもできる。
【0025】
図3(b)と
図3(c)とで示す間の状態では、ソーラーパネル13は、第1軸部33を中心に第2軸部34が回転方向に移動している。
図3(c)では、第2軸部34が第1軸部33と同一水平面上に位置している。このとき、ソーラーパネル13の主面が装置外側に向いて鉛直方向と平行な状態となっている。
【0026】
図3(c)と
図3(d)とで示す間の状態では、ソーラーパネル13は、第1軸部33と第2軸部34とが鉛直方向に直線移動している。
図3(d)では、第1軸部33および第2軸部34が鉛直方向最も低い所に位置している。このとき、ソーラーパネル13の主面が装置外側に向いて鉛直方向と平行な状態のまま、鉛直方向下側に移動した状態となっている。なお、表示装置10では、
図3(d)に示す状態でソーラーパネル13を収容する場合を示すが、もちろん高さ制限を超えなければ、ソーラーパネル13の高さを自由に調整して収容することもできる。
【0027】
ここで、本実施形態に係る機構部14と、本発明者が検討した機構部14A、14Bとを
図5を参照して比較する。機構部14Aは、機構部14と比較して、ソーラーパネル13(第1支持部31)を鉛直方向に直線移動させるようなガイド部を備えていない。このため、フレーム11を基準とした高さ(収容時の装置高さ)において、機構部14Aを適用したときの高さHaが機構部14を適用した高さHよりも高いまま、ソーラーパネル13が収容されることとなる。そこで、収容時の装置高さにおいて、機構部14を適用することで機構部14Aよりも纏まりよく収容することができる。
【0028】
また、機構部14Bは、機構部14と比較して、ソーラーパネル13(第1支持部31)を鉛直方向に直線移動させるようなガイド部を備えていない。また、機構部14がソーラーパネル13の裏面中央部に第1支持部31を設けているのに対し、機構部14Bではソーラーパネル13の裏面端部に第1支持部31を設けている。
【0029】
フレーム11を基準とした高さにおいて、機構部14Bを適用した高さHbが機構部14Aを適用した高さHaよりも低くなる。しかしながら、機構部14Bは、鉛直方向に延在するガイド部を備えていないため、機構部14を適用した高さHよりも高いまま、ソーラーパネル13が収容されることとなる。そこで、収容時の装置高さにおいて、機構部14を適用することで機構部14Bよりも纏まりよく収容することができる。
【0030】
また、機構部14を適用することで機構部14Bよりも回転させるモーメントを少なくできる。また、機構部14を適用することで機構部14Bよりもソーラーパネル13の重心の偏りをなくして重量を均衡にし、移動作業を容易にすることができる。なお、機構部14Bと同様に機構部14でもソーラーパネル13の裏面端部に第1支持部31を設けることで、高さHをより低くすることができる。
【0031】
(第2実施形態)
前記第1実施形態では、ソーラーパネル13を鉛直方向に直線移動させるにあたり、ソーラーパネル13を作業者が手動でサポートしながら行う場合について説明した。本実施形態では、サポート部を設けてソーラーパネル13をより安定して移動させる場合について、図面を参照して説明する。
図6は、本実施形態に係る表示装置10Aの要部を背面視で模式的に示す図である。
【0032】
表示装置10Aは、サポート部として弾性力を有する伸縮部51(例えば、エアダンパー、バネなど)を備えている。伸縮部51は、第1ガイド部43(
図3)に入り込む第1軸部33を鉛直方向下側から支持している。具体的には、伸縮部51の一端がフレーム11に固定され、他端が第1軸部33に固定されている。
【0033】
作業者が鉛直方向下側にソーラーパネル13を移動させる際に、伸縮部51が第1軸部33を支えながら縮むので、容易に移動させることができる。これにより、ソーラーパネル13を纏まりよく、容易に収容することができる。また、作業者が鉛直方向上側にソーラーパネル13を移動させる際に、伸縮部51が第1軸部33を支えながら伸びるので、容易に移動させることができる。
【0034】
(第3実施形態)
前記第1実施形態では、ソーラーパネル13を鉛直方向に直線移動させるにあたり、ソーラーパネル13を作業者が手動でサポートしながら行う場合について説明した。本実施形態では、ストッパ部を設けてソーラーパネル13をより安定して収容する場合について、図面を参照して説明する。
図7は、本実施形態に係る表示装置10Bの要部を右側面視で模式的に示す図である。
【0035】
表示装置10Bは、ソーラーパネル13を留めるストッパ部52を備えている。このストッパ部52は、対をなす第1勾配部53および第2勾配部54を備えている。具体的には、ストッパ部52は、第1傾斜面55を有する第1勾配部53と、第1傾斜面55に当接する第2傾斜面56を有する第2勾配部54と、を備えている。第1勾配部53は、ソーラーパネル13が収容位置(フレーム11の後方の位置)において、ソーラーパネル13の裏面端部(鉛直方向下端)に設けられ、鉛直方向下向きに傾斜している。他方、第2勾配部54は、ソーラーパネル13が収容位置(フレーム11の後方の位置)において、フレーム11に設けられ、第1勾配部53に当接するよう鉛直方向上向きに傾斜している。
【0036】
作業者が鉛直方向下側にソーラーパネル13を移動させる際に、第2勾配部54に対して、第1勾配部53が滑り込むように当接させて、ソーラーパネル13の移動を停止させることができる。また、ソーラーパネル13をフレーム11へ接触させずに収容することができる。また、ストッパ部52によりフレーム11にソーラーパネル13が固定されるので、表示装置10を例えば軽トラック等で運搬する際に、振動音の発生を抑制することができる。
【0037】
以上、本発明を実施形態に基づき具体的に説明したが、本発明は前記実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることはいうまでもない。
【0038】
例えば、前記実施形態では、ソーラー駆動装置として、電力で駆動される表示パネルを備える表示装置に適用した場合について説明した。これに限らず、電力で駆動される電気機器を備える装置であれば、有効に適用することができる。
【符号の説明】
【0039】
10:表示装置、 11:フレーム、 13:ソーラーパネル、 31:第1支持部、 32:第2支持部、 33:第1軸部、 34:第2軸部。