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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022142684
(43)【公開日】2022-09-30
(54)【発明の名称】画像形成装置
(51)【国際特許分類】
   G03G 21/00 20060101AFI20220922BHJP
   B41J 29/38 20060101ALI20220922BHJP
【FI】
G03G21/00 370
G03G21/00 386
B41J29/38 104
【審査請求】未請求
【請求項の数】7
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021042971
(22)【出願日】2021-03-16
(71)【出願人】
【識別番号】000003562
【氏名又は名称】東芝テック株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100165261
【弁理士】
【氏名又は名称】登原 究
(74)【代理人】
【識別番号】100194076
【弁理士】
【氏名又は名称】中本 篤志
(72)【発明者】
【氏名】西 隆行
【テーマコード(参考)】
2C061
2H270
【Fターム(参考)】
2C061AP07
2C061AQ06
2C061AR01
2C061AS02
2C061HJ10
2C061HK11
2C061HK15
2C061HN08
2C061HN15
2C061HT02
2C061HT03
2C061HT08
2C061HT09
2H270KA53
2H270KA60
2H270LA58
2H270LA70
2H270LA75
2H270LD01
2H270LD08
2H270MB02
2H270ME01
2H270MG03
2H270MH19
2H270NA01
2H270PA56
2H270QA21
2H270QA44
2H270ZC03
2H270ZC04
2H270ZD05
(57)【要約】
【課題】確実かつ人に操作負担をかけないよう、殺菌灯を制御すること。
【解決手段】画像形成装置に、画像形成ユニットと;通信インタフェースと;通常モードでは画像形成ユニットへ電力を供給し、節電モードでは画像形成ユニットへの電力供給を通常モードよりも少なく制限し、通常モードである場合に殺菌灯装置に殺菌光を発生させないよう通信インタフェースを介して殺菌灯装置と通信し、節電モードである場合に殺菌灯装置に殺菌光を発生させるよう通信インタフェースを介して殺菌灯装置と通信する制御部と;を備える。
【選択図】図8
【特許請求の範囲】
【請求項1】
画像形成ユニットと;
通信インタフェースと;
通常モードでは前記画像形成ユニットへ電力を供給し、
節電モードでは前記画像形成ユニットへの電力供給を前記通常モードよりも少なく制限し、
前記通常モードである場合に殺菌灯装置に殺菌光を発生させないよう前記通信インタフェースを介して前記殺菌灯装置と通信し、
前記節電モードである場合に前記殺菌灯装置に殺菌光を発生させるよう前記通信インタフェースを介して前記殺菌灯装置と通信する
制御部と;
を備える画像形成装置。
【請求項2】
人の存在を検知する人感センサを更に有し;
前記制御部は、
前記人感センサが人の存在を検知したら前記通常モードから前記節電モードへ移行する前に、前記殺菌灯装置に殺菌光を発生させないよう前記通信インタフェースを介して前記殺菌灯装置と通信する、
請求項1の画像形成装置。
【請求項3】
ユーザーの操作入力を受け付けるコントロールパネルを更に有し;
前記制御部は、
前記コントロールパネルでユーザーの操作入力を受け付たら前記通常モードから前記節電モードへ移行する前に、前記殺菌灯装置に殺菌光を発生させないよう前記通信インタフェースを介して前記殺菌灯装置と通信する、
請求項1の画像形成装置。
【請求項4】
前記制御部は、
前記節電モードになってから前記殺菌灯装置に殺菌光を発生させるまでの時間を、前記コントロールパネルを介して入力されることを受け付ける、
請求項3の画像形成装置。
【請求項5】
前記制御部は、
前記通信インタフェースを介して前記殺菌灯装置から、当該殺菌灯装置の人感センサが人を検知したか否かを示す信号を受け、
当該殺菌灯装置の人感センサが人を検知したことを前記信号から検知したら前記通常モードから前記節電モードへ移行する、
請求項1の画像形成装置。
【請求項6】
ディスプレイをさらに備え;
前記制御部は、
前記通信インタフェースを介して前記殺菌灯装置から、当該殺菌灯装置が殺菌光を発生させているか否かを示す信号を受け、
前記殺菌灯装置が殺菌光を発生させているか否かを前記ディスプレイに表示させる、
請求項1の画像形成装置。
【請求項7】
前記制御部は、
通常モードで前記通信インタフェースを介してプリントジョブを受信したとき、
前記殺菌灯装置に殺菌光を発生させるまでの時間を、
前記プリントジョブに含まれる頁数が少ないときには長く、
前記プリントジョブに含まれる頁数が多いときには短く、する
請求項1の画像形成装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は、画像形成装置および殺菌灯装置に関する。
【背景技術】
【0002】
食堂の厨房やホテルの客室などに手軽に移動して配置することができる便利なスタンド式の殺菌灯が特許文献1に記されている。特許文献1の殺菌灯は、人体への影響が危惧される殺菌光の照射範囲内への人の立ち入りを人体検知センサで検知すると、消灯する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】実登3012680公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
人が触る機器を殺菌するために殺菌灯を利用することが検討されている。安全性の観点から、人が殺菌光の照射範囲に居ないときに殺菌光を照射し、人が機器を触るときに殺菌光を照射しないよう、確実かつ人に操作負担をかけないよう、殺菌灯を制御することが求められている。本発明が解決しようとする課題は、確実かつ人に操作負担をかけないよう、殺菌灯を制御することである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
一実施形態に係る画像形成装置は、画像形成ユニットと;通信インタフェースと;通常モードでは画像形成ユニットへ電力を供給し、節電モードでは画像形成ユニットへの電力供給を通常モードよりも少なく制限し、通常モードである場合に殺菌灯装置に殺菌光を発生させないよう通信インタフェースを介して殺菌灯装置と通信し、節電モードである場合に殺菌灯装置に殺菌光を発生させるよう通信インタフェースを介して殺菌灯装置と通信する制御部と;を備える。
【図面の簡単な説明】
【0006】
図1】一実施形態に係る画像形成装置の外観をフロント左上方から見た斜視図。
図2】一実施形態に係る画像形成装置をフロント側から見た構成図。
図3】一実施形態に係る画像形成装置のブロック図。
図4】一実施形態に係る画像形成装置の電力供給のモード制御に関するフローチャート。
図5】一実施形態に係る殺菌灯装置の姿を示す図。
図6】一実施形態に係る殺菌灯装置のブロック図。
図7】一実施形態に係る画像形成装置と殺菌灯装置の接続例を示す斜視図。
図8】一実施形態に係る画像形成装置と殺菌灯装置の接続例を示す斜視図。
【発明を実施するための形態】
【0007】
以下、確実かつ人に操作負担をかけないよう、殺菌灯を制御する一実施形態について図面を参照して説明する。図1は、一実施形態に係る画像形成装置1の外観をフロント左上方から見た斜視図である。図1左下方に、画像形成装置1の左側から右側へ向かう矢印x、フロア側から上へ向かう矢印y、フロント側からリヤ側へ向かう矢印zを記している。
【0008】
画像形成装置1は、ディスプレイ110、コントロールパネル120、画像形成ユニット130、画像読取部200、人感センサ150、システムコントローラ300を備える。
【0009】
画像形成装置1にはトナーカートリッジが装着される。トナーカートリッジには、後から消色することができる消色トナーが充填されていてもよいし、後から消色することができないトナーが充填されていてもよい。画像形成装置1は、トナーを用いてシート上に画像を形成する。
【0010】
ディスプレイ110は、液晶ディスプレイ、有機EL(Electro Luminescence)ディスプレイ等の画像表示装置である。ディスプレイ110は、画像形成装置1に関する種々の情報を表示する。
【0011】
コントロールパネル120は、ユーザーの操作を受け付けるための複数のボタンを有する。ディスプレイ110とコントロールパネル120とは一体のタッチパネルとして構成されてもよい。
【0012】
画像形成ユニット130は、画像読取部200によって生成された画像情報や、通信路を介して受信された画像情報に基づいて、シート上に画像を形成する。
【0013】
画像読取部200は、読み取り対象の画像情報を光の明暗として読み取る。画像読取部200は、読み取られた画像情報を記録する。記録された画像情報は、ネットワークを介して他の情報処理装置に送信されてもよい。記録された画像情報は、画像形成ユニット130によってシート上に画像形成されてもよい。
【0014】
人感センサ150は、画像形成装置1の近くに存在する人を検知する。人感センサ150は、人が検知範囲内に存在する場合に、検知信号を出力する。人感センサ150は、人が動くことによって生じる光の変化を検知するセンサでもよい。人感センサ150は、人が動くことによって生じる赤外線の変化を検知する焦電センサでもよい。システムコントローラ300は、画像形成装置1としての機能を実現するべく各部を制御する。
【0015】
図2は、フロント側から見た画像形成装置1の構成図である。画像形成装置1は、画像読取部200、画像形成ユニット130を持つ。
【0016】
画像形成ユニット130は、シート収容部140、搬送部5、画像形成部25Y、画像形成部25M、画像形成部25C、画像形成部25K、露光部26、転写ベルト27、定着器29、トナーカートリッジ33Y、33M、33C、33K、転写ベルトクリーナ35を持つ。
【0017】
シート収容部140は、シートを収容する。搬送部5は、レジストローラ24、転写ローラ28を持つ。レジストローラ24は、シート収容部140から取り出したシートの先端の姿勢を整えて、画像形成ユニット130がトナー像をシートに転写するタイミングに合せてシートを搬送する。レジストローラ24は、シートを転写ローラ28へ搬送する。
【0018】
転写ベルト27は、画像形成部25Y、25M、25C、25Kと対向する面である画像形成面を有する。画像形成面は、長さと十分に確保するために、フロント側から見て左側から右側へ低くなるようフロアに対して傾斜角度Dで傾斜している。転写ベルト27は、画像形成面の背面に、画像形成面の傾斜角度Dを規定するローラ271L、271Rを有する。転写ベルト27は、ローラ271Lとローラ271Rの間の、画像形成部25Y、25M、25C、25Kそれぞれと対向する面の背面に、画像形成部25Y、25M、25C、25Kそれぞれからトナー像を誘引するための転写ローラ9を備える。転写ベルト27は、画像形成部25Y、25M、25C、25Kそれぞれから順に重ねて受け取ったトナー像を、転写ローラ28のほうへ搬送する。転写ローラ28はシートへトナー像を転写する。
【0019】
画像形成部25Y、25M、25C、25Kは、転写ベルト27の対向する面の進行方向に順に並んでいる。フロント側から見て左側から右側へ順に画像形成部25Y、25M、25C、25Kが、フロアに対して斜めになっている転写ベルト27に沿うように、傾斜角度Dに沿ってフロアに近く設置されている。画像形成部25Yは、イエローのトナー像を形成する。画像形成部25Mは、マゼンタのトナー像を形成する。画像形成部25Cは、シアンのトナー像を形成する。画像形成部25Kは、ブラックのトナー像を形成する。画像形成部25Y、25M、25C、25Kは、それぞれ感光体ドラム7を有し、感光体ドラム7に対して帯電、現像、クリーニング、除電等を行う。
【0020】
露光部26は4つの感光体ドラム7に対して、静電潜像を形成するための露光を行う。
【0021】
定着器29は、転写ローラ28によってトナー像が転写されたシートに、トナー像を定着させる。
【0022】
転写ベルト27は上方に、トナーカートリッジ33Y、33M、33C、33Kがある。トナーカートリッジ33Yは、画像形成部25Yに補給管を介して補給するためのイエローのトナーを収容する。トナーカートリッジ33Mは、画像形成部25Mに補給管を介して補給するためのマゼンタのトナーを収容する。トナーカートリッジ33Cは、画像形成部25Cに補給管を介して補給するためのシアンのトナーを収容する。トナーカートリッジ33Kは、画像形成部25Kに補給管を介して補給するためのブラックのトナーを収容する。
【0023】
転写ベルトクリーナ35は、転写ローラ28によってシートへとトナー像が移されたのちに転写ベルト27に残っているトナーを除去する。
【0024】
図3は、画像形成装置1のブロック図である。画像形成装置1は、画像読取部200、画像形成ユニット130、ディスプレイ110、コントロールパネル120、人感センサ150、システムコントローラ300を備える。システムコントローラ300は、画像処理部172、制御部174、ROM(Read Only Memory)175、RAM(Random Access Memory)176、不揮発性メモリ177、通信インタフェース178、ページメモリ180を備える。
【0025】
画像読取部200は、光学的に読み取った原稿の画像を、画像データとして出力する。
【0026】
画像処理部172は、画像読取部200で得た画像データや、通信インタフェース178を介して入力された画像データに対して各種の画像処理を施す。ページメモリ180は、画像処理部172が出力した画像データを記憶する。
【0027】
画像形成ユニット130は、ページメモリ180に記憶された画像データに基づいて画像を形成する。
【0028】
通信インタフェース178は、他の機器と通信するためのインタフェースである。通信インタフェース178は、外部機器との通信に用いられる。通信インタフェース178は、例えば、有線LAN通信アダプタである。通信インタフェース178は、例えばIEEE 802.3afやIEEE802.3atやIEEE 802.3btといったいわゆるPoE(Power over Ethernet)の標準規格におけるPSE(Power sourcing equipment)として機能するものであってもよい。通信インタフェース178は、例えば、USB(ユニバーサルシリアルバス)通信アダプタである。通信インタフェース178は、無線LAN通信アダプタや近距離無線通信アダプタなど、通信規格に従って他の機器と無線通信を行うものであってもよい。
【0029】
ディスプレイ110は、画像形成装置1に関する種々の情報を表示する。ディスプレイ110は、例えば、画像形成装置1の種々の機能を設定するための画像や、トナー残量を示す画像等を表示する。
【0030】
コントロールパネル120は、ユーザーの操作入力を受け付ける。
【0031】
制御部174は、各種のプログラムに従って、画像形成装置1としての機能を実現するべく各部を制御する。
【0032】
例えば制御部174は、ユーザーがコントロールパネル120を操作して入力したスキャンジョブやコピージョブなどのジョブを受け付けて、RAM176へ記憶する。制御部174は、通信インタフェース178を通して外部機器から受信したプリントジョブを受け付けて、RAM176へ記憶する。制御部174は、コピージョブをスキャンジョブとプリントジョブとに分離して実行順序を整理するなど、RAM176に記憶されたジョブのスケジューリングを整理する。
【0033】
制御部174は、スキャンジョブで指定された、画像読取部200での画像読取り動作を制御する。制御部174は、ジョブで指定された、画像処理部172での画像処理動作を制御する。制御部174は、プリントジョブで指定された、画像形成ユニット130での画像形成動作を制御する。
【0034】
制御部174は、人感センサ150が出力する検知信号に基づいて、画像読取部200や、画像形成ユニット130、ディスプレイ110などへの電力供給を制御する。電力供給のモードとして、例えば通常モードおよび節電モードがある。通常モードでは、画像読取部200や、画像形成ユニット130、ディスプレイ110などへ電力が供給される。節電モードでは、画像読取部200や、画像形成ユニット130、ディスプレイ110などへの電力供給が、通常モードよりも少なく制限される。節電モードの場合でも、人感センサ150には電力が供給されている。
【0035】
制御部174は、節電モードで人感センサ150の検知信号を受信したり、コントロールパネル120の操作を検知したり、通信インタフェース178を通して外部機器からプリントジョブを受信したりすると、電力供給モードを通常モードに切り替える。
【0036】
制御部174は、通常モードで人感センサ150の検知信号を受信せず、かつコントロールパネル120の操作を検知せず、かつ通信インタフェース178を通して外部機器からプリントジョブを受信しないうちに、一定の時間が経過したら電力供給モードを節電モードに切り替える。
【0037】
制御部174は、通常モードで人感センサ150の検知信号を受信したり、コントロールパネル120の操作を検知したり、通信インタフェース178を通して外部機器からプリントジョブを受信したりすると、電力供給モードを節電モードに切り替えるのを延期する。
【0038】
制御部174が、通常モードで通信インタフェース178を通して外部機器からプリントジョブを受信したときの、節電モードへの切り替えを延期する期間を、プリントジョブに含まれる頁数が少ないときには長く、プリントジョブに含まれる頁数が多いときには短く、するよう構成してもよい。
【0039】
制御部174は、通信インタフェース178を通して外部機器へ電力供給のため給電する。制御部174は、通常モードでは通信インタフェース178から外部機器への給電を休止する。
【0040】
制御部174が人感センサ150の検知信号を受信したら、画像読取部200や画像形成ユニット130やディスプレイ110などへ電力供給を開始するよりも先に、通信インタフェース178から外部機器への給電を、休止させるよう構成してもよい。
【0041】
制御部174がコントロールパネル120の操作を検知したら、画像読取部200や画像形成ユニット130やディスプレイ110などへ電力供給を開始するよりも先に、通信インタフェース178から外部機器への給電を、休止させるよう構成してもよい。
【0042】
制御部174は、節電モードでは通信インタフェース178から外部機器へ給電する。制御部174に、通常モードでも通信インタフェース178から外部機器への給電を行うよう設定することも可能である。
【0043】
制御部174は、節電モードになってから通信インタフェース178を通して外部機器へ給電し始めるまでの時間を制御できる。制御部174が節電モードになってから通信インタフェース178を通して外部機器へ給電し始めるまでの時間を、ユーザーがコントロールパネル120を操作して入力することができる。
【0044】
制御部174が、通常モードで通信インタフェース178を通して外部機器からプリントジョブを受信したときの、節電モードになってから通信インタフェース178を通して外部機器へ給電し始めるまでの時間を、プリントジョブに含まれる頁数が少ないときには長く、プリントジョブに含まれる頁数が多いときには短く、するよう構成してもよい。
【0045】
制御部174を通信インタフェース178を通して、人感センサ150の検知信号を受信していないことを示す信号や、コントロールパネル120の操作を検知していないことを示す信号を、送信するよう構成し、送信された信号を処理するために必要な量の、節電モードでの給電量よりも少ない量の、給電を外部機器へ行うよう構成してもよい。
【0046】
制御部174を通信インタフェース178を通して、電力供給のモードを示す信号を送信するよう構成し、送信された信号を処理するために必要な量の、節電モードでの給電量よりも少ない量の、給電を外部機器へ行うよう構成してもよい。
【0047】
制御部174を通信インタフェース178を通して、外部機器の作動を制御する信号を送信するよう構成し、節電モードでの給電量よりも少ない、外部機器の作動を制御する信号を処理するために必要な量の、給電を外部機器へ行うよう構成してもよい。必要な量は外部機器毎に異なるので、給電量は固有識別子で識別する外部機器毎に異ならせる場合はある。
【0048】
画像形成装置1の電力容量が小さいなど、通信インタフェース178を通して外部機器へ給電するのが困難な場合は、制御部174を通信インタフェース178を通して、人感センサ150の検知信号を受信していないことを示す信号や、コントロールパネル120の操作を検知していないことを示す信号を、送信するよう構成し、外部機器へ給電しないよう構成してもよい。
【0049】
画像形成装置1の電力容量が小さいなど、通信インタフェース178を通して外部機器へ給電するのが困難な場合は、制御部174を通信インタフェース178を通して、電力供給のモードを示す信号を送信するよう構成し、外部機器へ給電しないよう構成してもよい。
【0050】
画像形成装置1の電力容量が小さいなど、通信インタフェース178を通して外部機器へ給電するのが困難な場合は、制御部174を通信インタフェース178を通して、外部機器の作動を制御する信号を送信するよう構成し、外部機器へ給電しないよう構成してもよい。画像形成装置1から外部機器へ給電しないよう構成する場合は外部機器が画像形成装置1以外から給電を受けるよう構成する必要がある。
【0051】
制御部174は、通信インタフェース178を通して外部機器から、当該外部機器の人感センサが人等を検知したか否かを示す信号を受けるよう構成してもよい。制御部174は、通常モードおよび節電モードの遷移や継続の条件に、人感センサ150の検知信号と同様に外部機器の人感センサが人等を検知したか否かを示す信号を用いるようにしてもよい。制御部174が、通信インタフェース178を通して外部機器から、当該外部機器の人感センサが人等を検知したか否かを示す信号を受けるよう構成する場合、節電モードでも通信インタフェース178に電力が供給されるよう構成するとよい。
【0052】
制御部174は、通信インタフェース178を通して外部機器から、当該外部機器の作動状態を示す信号を受けるよう構成してもよい。制御部174は、当該外部機器の作動状態を示す信号に基づいて、コントロールパネル120に各外部機器の作動状態を表示するよう構成してもよい。
【0053】
このような制御部174は、1以上のプロセッサにより構成される。プロセッサは、例えばCPU(Central Processing Unit)である。ROM175は、制御部174の制御に必要な各種のプログラム等を記憶する。RAM176は、制御部174の制御で必要なデータを一時的に記憶する。不揮発性メモリ177は、更新されたプログラム、及び各種パラメータ等を記憶する。なお、不揮発性メモリ177が、各種のプログラムの一部又は全部を記憶してもよい。
【0054】
図4は、電力供給のモード制御に関する制御部174の制御のフローチャートの一例である。
【0055】
節電モードが始まると、制御部174は、通信インタフェース178が外部機器からジョブを受信しているかどうか確認する(ACT110)。
【0056】
ジョブを受信している場合(ACT110のYes)、節電モードを終了し通常モードを開始する。
【0057】
ジョブを受信していない場合(ACT110のNo)、制御部174は、人感センサ150が検知信号を出力しているかどうか確認する(ACT120)
【0058】
検知信号を出力している場合(ACT120のYes)、人感センサ150が検知信号を出力していることを外部装置へ通信インタフェース178を介して通知して(ACT125)から節電モードを終了し通常モードを開始する。
【0059】
検知信号を出力していない場合(ACT120のNo)、制御部174は、通信インタフェース178が外部機器から、当該外部機器の人感センサが人等を検知したことを示す信号を受信しているかどうか確認する(ACT130)。
【0060】
外部機器の人感センサが人等を検知したことを示す信号を受信している場合(ACT130のYes)、節電モードを終了し通常モードを開始する。
【0061】
外部機器の人感センサが人等を検知したことを示す信号を受信していない場合(ACT130のNo)、制御部174は、コントロールパネル120からユーザーの操作入力がされていないかどうか確認する(S140)。
【0062】
コントロールパネル120からユーザーの操作入力がされている場合(ACT140のYes)、節電モードを終了し通常モードを開始する。コントロールパネル120からユーザーの操作入力がされていない場合(ACT140のNo)、制御部174は再びS110を行う。
【0063】
通常モードが始まると、制御部174は、タイマーをリセットして(ACT200)、通信インタフェース178が外部機器からジョブを受信しているかどうか確認する(ACT210)。
【0064】
ジョブを受信している場合(ACT210のYes)、制御部174は再びS200を行う。ジョブを受信していない場合(ACT210のNo)、制御部174は、人感センサ150が検知信号を出力しているかどうか確認する(ACT220)
【0065】
検知信号を出力している場合(ACT120のYes)、制御部174は、人感センサ150が検知信号を出力していることを外部装置へ通信インタフェース178を介して通知して(ACT225)から再びS200を行う。検知信号を出力していない場合(ACT220のNo)、制御部174は、通信インタフェース178が外部機器から、当該外部機器の人感センサが人等を検知したことを示す信号を受信しているかどうか確認する(ACT230)。
【0066】
外部機器の人感センサが人等を検知したことを示す信号を受信している場合(ACT230のYes)、制御部174は再びS200を行う。外部機器の人感センサが人等を検知したことを示す信号を受信していない場合(ACT230のNo)、制御部174は、コントロールパネル120からユーザーの操作入力がされていないかどうか確認する(ACT240)。
【0067】
コントロールパネル120からユーザーの操作入力がされている場合(ACT240のYes)、制御部174は再びS200を行う。コントロールパネル120からユーザーの操作入力がされていない場合(ACT240のNo)、制御部174はタイマーが計測していた時間が一定を超えたかどうか確認する(ACT250)。
【0068】
タイマーが計測していた時間が一定を超えていない場合(ACT250のNo)、制御部174は再びS210を行う。タイマーが計測していた時間が一定を超えていた場合(ACT250のYes)、通常モードを終了し節電モードを開始する。
【0069】
図5は、一実施形態に係る殺菌灯装置1000の姿を示す図である。殺菌灯装置1000は、筐体1001、殺菌灯1002、範囲通知灯1013支柱1003、人感センサ1004、作動中表示ランプ1006、休止中表示ランプ1007、底板1008、接続端子1010、を備える。
【0070】
筐体1001は、殺菌灯1002、範囲通知灯1013、人感センサ1004などを支持する。
【0071】
殺菌灯1002は、殺菌光を発生する。殺菌光は例えば紫外線である。殺菌光は筐体1001に反射され、下方へ照射される。殺菌光の照射方向は筐体1001を回動することによって変更可能である。
【0072】
範囲通知灯1013は、殺菌灯1002が殺菌光を発生しているときに可視光を発生する。範囲通知灯1013は、蛍光灯でもよいし、LED(Light Emitting Diode)でもよい。
【0073】
範囲通知灯1013が発生する可視光の照射範囲は、殺菌灯1002が発生する殺菌光の照射範囲を含むようにするとよい。殺菌灯1002が発生する殺菌光が不可視あるいは視認困難な光である場合に、範囲通知灯1013が発生する可視光によって、殺菌光の照射範囲がわかるようにすると人にとって安全である。
【0074】
人感センサ1004は、殺菌灯装置1000の近くに存在する人を検知する。人感センサ1004は、人が検知範囲内に存在する場合に、検知信号を出力する。
【0075】
人感センサ1004は、人が動くことによって生じる光の変化を検知するセンサでもよい。人感センサ1004は、人が動くことによって生じる赤外線の変化を検知する焦電センサでもよい。人感センサ1004は、周囲の照度を測れるものであったり、一定照度以上であることを検知したら高照度検知信号を出力するものであってもよい。
【0076】
支柱1003は、上方に筐体1001を回動可能に支える。支柱1003は、作動中表示ランプ1006、休止中表示ランプ1007、を備える。
【0077】
作動中表示ランプ1006は、殺菌灯1002が殺菌光を照射しているときに点灯する。作動中表示ランプ1006は、蛍光灯でもよいし、LEDでもよい。殺菌灯1002が発生する殺菌光が不可視あるいは視認困難な光である場合に、作動中表示ランプ1006で可視光によって、殺菌灯1002が殺菌光を発生させていることがわかるようにすると人にとって安全である。
【0078】
休止中表示ランプ1007は、殺菌灯1002が殺菌光を照射していないときに点灯する。休止中表示ランプ1007は、蛍光灯でもよいし、LEDでもよい。殺菌灯1002が発生する殺菌光が不可視あるいは視認困難な光である場合に、休止中表示ランプ1007で可視光によって、殺菌灯1002が殺菌光を発生させていないことがわかるようにすると人にとって安心である。
【0079】
範囲通知灯1013を支柱1003に備えてもよい。人感センサ1004を支柱1003に備えてもよい。
【0080】
底板1008は、支柱1003の下方を垂直に支える。
【0081】
接続端子1010は、画像形成装置1の通信インタフェース178と通信するための端子である。接続端子1010は、殺菌灯装置1000全体で使う電力を入力するための端子を兼ねてもよい。殺菌灯装置1000が画像形成装置1と無線通信する構成であれば、殺菌灯装置1000全体で使う電力を入力するための端子としてだけ機能するのでもよい。さらに、殺菌灯装置1000がその全体で使う電力を賄うバッテリーを備える構成であれば、接続端子1010はなくてもよい。
【0082】
図6は、殺菌灯装置1000のブロック図である。筐体1001の中にシステムコントローラ1300や通信インタフェース1178がある。システムコントローラ1300は、制御部1174、ROM1175、RAM1176、不揮発性メモリ1177を備える。
【0083】
通信インタフェース1178は、他の機器と通信するためのインタフェースである。通信インタフェース1178は、外部機器との通信に用いられる。通信インタフェース178は、例えば、有線LAN通信アダプタである。通信インタフェース178は、例えばIEEE 802.3afやIEEE802.3atやIEEE 802.3btといったいわゆるPoEの標準規格におけるPD(Powered Device)として機能するものであってもよい。通信インタフェース178は、例えば、USB通信アダプタである。通信インタフェース1178は、接続端子1010を介して信号を入出力してもよい。通信インタフェース1178は、殺菌灯装置1000全体で使う電力を入力するための端子として接続端子1010が機能するのであれば、電力入力回路として機能するものとなる。通信インタフェース1178は、無線LAN通信アダプタや近距離無線通信アダプタなど、通信規格に従って他の機器と無線通信を行うものであってもよい。
【0084】
制御部1174は、各種のプログラムに従って、殺菌灯装置1000としての機能を実現するべく各部を制御する。例えば制御部1174は、殺菌灯1002が殺菌光を発生しているときに範囲通知灯1013に可視光を発生させる。制御部1174は、範囲通知灯1013が発生する可視光の照射範囲が、殺菌灯1002が発生する殺菌光の照射範囲を含むよう、範囲通知灯1013の発光量を制御する。制御部1174は、人感センサ1004が検知信号を出力したことを検知すると、殺菌灯1002に殺菌光を発生させるのを停める。制御部1174は、殺菌灯1002が殺菌光を照射しているときに作動中表示ランプ1006を点灯させる。制御部1174は、殺菌灯1002が殺菌光を照射していないとき休止中表示ランプ1007を点灯させる。
【0085】
制御部1174は、人感センサ1004で得た周囲の照度が一定照度以上であることを検知したら殺菌灯1002に殺菌光を発生させるのを停めるよう構成してもよい。
【0086】
制御部1174は、点灯モードとして殺菌点灯モードと非殺菌点灯モードとを執れる。制御部1174は、殺菌点灯モードでは殺菌灯1002に殺菌光を発生させているときに範囲通知灯1013に可視光を発生させる。制御部1174は、非殺菌点灯モードでは殺菌点灯モードでは殺菌灯1002に殺菌光を発生させずに範囲通知灯1013に可視光を発生させる。制御部1174は、非殺菌点灯モードでは、範囲通知灯1013に可視光を発生させているときに作動中表示ランプ1006を点灯させずに休止中表示ランプ1007を点灯させるようにしてもよい。
【0087】
制御部1174は、通信インタフェース1178を通して外部機器から給電を受ける。制御部1174は、人感センサ1004が検知信号を出力したことを検知せずかつ通信インタフェース1178を通して外部機器から給電を受けているときに、殺菌灯1002に殺菌光を発生させる。制御部1174は、通信インタフェース1178を通して外部機器から給電を受けられなくなったら、殺菌灯1002に殺菌光を発生させるのを停める。
【0088】
制御部1174は、通信インタフェース1178を通して外部機器から、当該外部機器の人感センサが人等を検知したか否かを示す信号を受ける。制御部1174は、人感センサ1004が検知信号を出力したことを検知せずかつ通信インタフェース1178を通して外部機器の人感センサが人等を検知していないことを示す信号を受信した場合に、殺菌灯1002に殺菌光を発生させる。
【0089】
制御部1174は、人感センサ1004が検知信号を出力したことを検知せず一定の時間が経過した場合に、通信インタフェース1178を通して外部機器に当該外部機器の人感センサが人等を検知していないかどうか問い合わせて、回答として当該外部機器の人感センサが人等を検知していないことを示す信号を受信した場合に、殺菌灯1002に殺菌光を発生させるよう構成してもよい。外部機器に人等を検知していないことを確かめるのは、万が一、人感センサ1004が人等を検知しなくなっても殺菌灯1002が発生する殺菌光の照射範囲に人がいるという危険な状態をより避けるためである。
【0090】
制御部1174は、通信インタフェース1178を通して画像形成装置1から、画像形成装置1の電力供給のモードを示す信号を受ける。制御部1174は、人感センサ1004が検知信号を出力したことを検知せずかつ通信インタフェース1178を通して画像形成装置1から画像形成装置1が節電モードであることを示す信号を受信した場合に、殺菌灯1002に殺菌光を発生させる。制御部1174は、通信インタフェース1178を通して画像形成装置1から画像形成装置1が通常モードであることを示す信号を受信したら、殺菌灯1002に殺菌光を発生させるのを停める。
【0091】
このような制御部1174は、1以上のプロセッサにより構成される。プロセッサは、例えばCPUである。ROM1175は、制御部1174の制御に必要な各種のプログラム等を記憶する。RAM1176は、制御部1174の制御で必要なデータを一時的に記憶する。不揮発性メモリ1177は、更新されたプログラム、及び各種パラメータ等を記憶する。なお、不揮発性メモリ1177が、各種のプログラムの一部又は全部を記憶してもよい。
【0092】
図7は、画像形成装置1と殺菌灯装置1000の接続例を示す斜視図である。画像形成装置1にコネクタ160を設ける。殺菌灯装置1000に底板1008を装着せずに画像形成装置1のコネクタ160に装着する。コネクタ160は殺菌灯装置1000を支持するに十分な剛性を有する。コネクタ160は接続端子1010と接続して画像形成装置1のシステムコントローラ300と殺菌灯装置1000のシステムコントローラ1300との通信や給電を仲介する。画像形成装置1にコネクタ160を介して接続した殺菌灯装置1000は、画像形成装置1のディスプレイ110やコントロールパネル120や画像読取部200などの人が触れやすい個所に殺菌光を照射するのに適する。
【0093】
殺菌灯装置1000を画像形成装置1とコネクタ160で接続したり底板1008で自立させたりする構造は、建物の天井や壁や床などへの据付等の工事の必要をなくすことができ、設置を容易にすることができる。殺菌灯装置1000の作動中表示ランプ1006や休止中表示ランプ1007を、画像形成装置1よりも高い位置に設けると、遠くからでも殺菌灯1002が殺菌光を発生させているか否かが視認でき、人にとって安心である。
【0094】
図8は、画像形成装置1と殺菌灯装置1000の接続例を示す斜視図である。画像形成装置1に、コネクタ160を介して接続された殺菌灯装置1000と、底板1008が装着された2つの殺菌灯装置2000、3000と通信する。殺菌灯装置2000は、発生する殺菌光の照射範囲が画像形成装置1にかからない位置に配置されている。殺菌灯装置3000は、発生する殺菌光の照射範囲が机4000にかかる位置と姿勢で配置されている。
【0095】
画像形成装置1が通常モードである場合に各殺菌灯装置1000,2000,3000は殺菌光を発生しない。画像形成装置1が節電モードである場合に各殺菌灯装置1000は殺菌光を発生する。
【0096】
画像形成装置1の人感センサ150がその検知範囲内の人の存在を検知したら画像形成装置1が節電モードから通常モードになる前に速やかに、各殺菌灯装置1000,2000,3000に殺菌光の発生を停止させるよう、画像形成装置1のシステムコントローラ300を構成してもよい。
【0097】
画像形成装置1がコントロールパネル120の操作を検知したら画像形成装置1が節電モードから通常モードになる前に速やかに、各殺菌灯装置1000,2000,3000に殺菌光の発生を停止させるよう、画像形成装置1のシステムコントローラ300を構成してもよい。
【0098】
画像形成装置1が通常モードである場合でも、例えば、画像形成装置1から遠くにあり画像形成装置1を操作する人に影響がないと思えて殺菌光を発生させておきたい殺菌灯装置3000には、殺菌光を発生させておくよう構成してもよい。
【0099】
画像形成装置1からすると外部装置である殺菌灯装置1000,2000,3000毎に、殺菌光を発生させるか否かの設定を行えるよう、画像形成装置1のシステムコントローラ300を構成してもよい。
【0100】
画像形成装置1が節電モードになった場合でも、例えば画像形成装置1から遠くにあり画像形成装置1を使い終わった人が立ち去る場合に近くを通ると思えて画像形成装置1が節電モードになったときより遅れて殺菌光を発生させたい殺菌灯装置3000には、画像形成装置1が節電モードになったときより遅れて殺菌光を発生させるよう構成してもよい。画像形成装置1からすると外部装置である殺菌灯装置1000,2000,3000毎に、画像形成装置1が節電モードになったときからどれだけ遅れて殺菌光を発生させるかの設定を、外部機器の固有識別子毎に行えるよう、画像形成装置1のシステムコントローラ300を構成してもよい。
【0101】
画像形成装置1が節電モードになった場合でも、例えば画像形成装置1から遠くにあり画像形成装置1を使い終わった人が立ち去る場合に近くを通ると思えて通り道を可視光で照らさせたい殺菌灯装置3000には、範囲通知灯1013から可視光を発生させるよう構成してもよい。
【0102】
画像形成装置1が、通常モードでプリントジョブを受信したときの、節電モードへの切り替えを延期する期間や殺菌灯装置1000,2000,3000へ給電し始めるまでの時間や、殺菌灯装置1000,2000,3000に殺菌光を発生させるまでの時間を、プリントジョブに含まれる頁数が少ないときには長く、プリントジョブに含まれる頁数が多いときには短く、するよう構成してもよい。プリントジョブに含まれる頁数が少ないときには印刷物を人がすぐに取りに来ることが比較的多いので、安全のため殺菌灯装置1000,2000,3000に殺菌光を性急に発生させないようにするのである。
【0103】
画像形成装置1からすると外部装置である殺菌灯装置1000,2000,3000毎に、画像形成装置1が節電モードになったとき範囲通知灯1013から可視光を発生させるかどうかの設定を、外部機器の固有識別子毎に行えるよう、画像形成装置1のシステムコントローラ300を構成してもよい。
【0104】
画像形成装置1からすると外部装置である殺菌灯装置1000,2000,3000毎の、殺菌光を発生させているかどうかや範囲通知灯1013から可視光を発生させているかどうかといった作動状態を画像形成装置1のディスプレイ110に表示させるよう構成してもよい。
【0105】
画像形成装置1が節電モードになったとき範囲通知灯から可視光を発生させるかどうかの設定を、外部機器の固有識別子毎に行えるよう、画像形成装置1のシステムコントローラ300を構成してもよい。
【0106】
画像形成装置1の通常モードおよび節電モードの遷移や継続の条件に、人感センサ150の検知信号あるいはコントロールパネル120の操作の検知と同様に殺菌灯装置1000,2000,3000の人感センサ1004が人等を検知したか否かを示す信号を用いるようにしてもよい。
【0107】
画像形成装置1の通常モードおよび節電モードの遷移や継続の条件に、殺菌灯装置1000,2000,3000の作動状態、特に殺菌光を発生させているか否かを示す信号を用いるようにしてもよい。
【0108】
殺菌灯装置1000,2000,3000のうちどれの信号を用いるかの設定を、外部機器の固有識別子毎に行えるよう、画像形成装置1のシステムコントローラ300を構成してもよい。
【0109】
殺菌灯装置1000,2000,3000の作動状態、特に殺菌光を発生させるか否かを、画像形成装置1の通常モードおよび節電モードの遷移や継続に連動させて制御する構成において、画像形成装置1の各部の電力供給のモードの遷移や継続の条件に、殺菌灯装置1000,2000,3000の作動状態や人感センサ1004が人等を検知したか否かを勘案することによって、確実かつ人に操作負担をかけないよう、殺菌灯装置1000,2000,3000を制御することができる。
【0110】
各殺菌灯装置2000,3000は、外部機器としての画像形成装置1と接続していない場合には、その人感センサ1004が検知信号を出力したことを検知しない場合に殺菌光を発生する。各殺菌灯装置2000,3000は、外部機器としての画像形成装置1と接続している場合には、その人感センサ1004が検知信号を出力したことを検知せず、かつ外部機器としての画像形成装置1が人等を検知していないことが確認でき、かつ外部機器としての画像形成装置1が節電モードであることが確認できた場合に殺菌光を発生する。
【0111】
各殺菌灯装置2000,3000は、外部機器としての画像形成装置1と接続している場合に、外部機器としての画像形成装置1との距離が遠ければ、制御部1174が殺菌光を発生するかどうか判断する際に、外部機器としての画像形成装置1が人等を検知していないことや節電モードであることを勘案しないよう構成してもよい。
【0112】
外部機器としての画像形成装置1との距離が遠いかどうかは例えば、各殺菌灯装置2000,3000の殺菌光の照射範囲よりも遠く離れているかどうかを基準としてもよい。外部機器としての画像形成装置1との距離は例えば、無線LAN通信アダプタや近距離無線通信アダプタなどの通信規格に従って得てもよい。
【0113】
なお、殺菌灯装置に、殺菌光を発生する殺菌灯と、前記殺菌灯が発生する殺菌光の照射範囲を含む照射範囲に可視光を照射する範囲通知灯と、を備える構成を執ってもよい。
殺菌灯装置において、前記範囲通知灯が、前記殺菌灯が殺菌光を発生しているときに可視光を発生する構成を執ってもよい。
殺菌灯装置において、人感センサと、前記人感センサが人を検知すると前記殺菌灯に殺菌光を発生させるのを停める制御部と、を備える構成を執ってもよい。
殺菌灯装置において、照度センサと、前記照度センサで得た周囲の照度が一定照度以上であることを検知したら前記殺菌灯に殺菌光を発生させるのを停める制御部と、を備える構成を執ってもよい。
殺菌灯装置において、前記殺菌灯が殺菌光を発生しているときに可視光を発生する作動中表示ランプを備える構成を執ってもよい。
殺菌灯装置において、前記殺菌灯が殺菌光を発生していないときに可視光を発生する休止中表示ランプを備える構成を執ってもよい。
殺菌灯装置において、前記制御部が、前記殺菌灯に殺菌光を発生させながら前記範囲通知灯に可視光を発生させる殺菌点灯モードと、前記殺菌灯に殺菌光を発生させずに前記範囲通知灯に可視光を発生させる非殺菌点灯モードと、を執れる構成を執ってもよい。
殺菌灯装置において、前記制御部が、前記非殺菌点灯モードでは前記範囲通知灯に可視光を発生させているときに前記作動中表示ランプを点灯させずに前記休止中表示ランプを点灯させる構成を執ってもよい。
殺菌灯装置において、通常モードでは画像形成ユニットへ電力を供給し、節電モードでは前記画像形成ユニットへの電力供給を前記通常モードよりも少なく制限する画像形成装置と通信する通信インタフェースを備え、前記制御部が、前記画像形成装置が前記通常モードである場合に前記殺菌灯に殺菌光を発生させず、前記画像形成装置が前記節電モードである場合に前記殺菌灯に殺菌光を発生させる構成を執ってもよい。
殺菌灯装置において、人感センサを備える画像形成装置と通信する通信インタフェースを備え、前記制御部が、前記画像形成装置の人感センサが人を検知していることを示す信号を前記通信インタフェースを介して受信した場合に前記殺菌灯に殺菌光を発生させず、前記画像形成装置の人感センサが人を検知していないことを示す信号を前記通信インタフェースを介して受信した場合に前記殺菌灯に殺菌光を発生させる構成を執ってもよい。
殺菌灯装置において、第1の人感センサを備える画像形成装置と通信する通信インタフェースと、第2の人感センサと、を備え、前記制御部が、前記画像形成装置の第1の人感センサが人を検知していることを示す信号を前記通信インタフェースを介して受信した場合あるいは前記第2の人感センサが人を検知している場合に前記殺菌灯に殺菌光を発生させず、前記画像形成装置の第1の人感センサが人を検知していないことを示す信号を前記通信インタフェースを介して受信しかつ前記第2の人感センサが人を検知していない場合に前記殺菌灯に殺菌光を発生させる構成を執ってもよい。
殺菌灯装置において、第1の人感センサを備える画像形成装置と通信する通信インタフェースと、第2の人感センサと、を備え、前記制御部が、前記通信インタフェースを介して前記第2の人感センサが人を検知せずに一定の時間が経過した場合に前記画像形成装置へ問合せを行い、前記問合せに対して前記画像形成装置が送信した、前記第1の人感センサが人を検知していないことを示す信号を、前記通信インタフェースを介して受信した場合に、前記殺菌灯に殺菌光を発生させる構成を執ってもよい。
【0114】
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
【符号の説明】
【0115】
1・・・画像形成装置、1000,2000,3000・・・殺菌灯装置、1001・・・筐体、1002・・・殺菌灯、1003・・・支柱、1006・・・作動中表示ランプ、1007・・・休止中表示ランプ、1008・・・底板、1010・・・接続端子、1013・・・範囲通知灯、110・・・ディスプレイ、120・・・コントロールパネル、130・・・画像形成ユニット、140・・・シート収容部、150,1004・・・人感センサ、160・・・コネクタ、172・・・画像処理部、174,1174・・・制御部、175,1175・・・ROM、176,1176・・・RAM、177,1177・・・不揮発性メモリ、178,1178・・・通信インタフェース、180・・・ページメモリ、200・・・画像読取部、25C,25K,25M,25Y・・・画像形成部、26・・・露光部、27・・・転写ベルト、271L,271R・・・ローラ、29・・・定着器、300,1300・・・システムコントローラ、33C,33K,33M,33Y・・・トナーカートリッジ、35・・・転写ベルトクリーナ、4000・・・机、5・・・搬送部、9・・・転写ローラ。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8