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特開2022-142744ボールグリッドアレイ・カードエッジコネクタ
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022142744
(43)【公開日】2022-09-30
(54)【発明の名称】ボールグリッドアレイ・カードエッジコネクタ
(51)【国際特許分類】
   H01R 12/52 20110101AFI20220922BHJP
【FI】
H01R12/52
【審査請求】未請求
【請求項の数】25
【出願形態】OL
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2022019575
(22)【出願日】2022-02-10
(31)【優先権主張番号】17/202,961
(32)【優先日】2021-03-16
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(71)【出願人】
【識別番号】593096712
【氏名又は名称】インテル コーポレイション
(74)【代理人】
【識別番号】100107766
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠重
(74)【代理人】
【識別番号】100070150
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠彦
(74)【代理人】
【識別番号】100135079
【弁理士】
【氏名又は名称】宮崎 修
(72)【発明者】
【氏名】シアーン リー
(72)【発明者】
【氏名】モー リウ
(72)【発明者】
【氏名】シャオホワ リー
(72)【発明者】
【氏名】ジーンボー リー
(72)【発明者】
【氏名】カイ シヤオ
【テーマコード(参考)】
5E223
【Fターム(参考)】
5E223AA01
5E223AB01
5E223AB59
5E223BA07
5E223BB01
5E223CB19
5E223CB31
5E223CD01
5E223DA05
5E223DB25
(57)【要約】
【課題】許容可能な信号の完全性を維持しながら高速通信を提供するカードエッジコネクタを提供する。
【解決手段】一実施形態において、カードエッジコネクタは、第1の回路基板が挿入される開口部を有するハウジングと、各々が第1の端部と第2の端部とを有する複数のピンであって、複数のピンは、ハウジングの底面を通って開口部内から延在し、複数のピンの第1の端部は、第1の回路基板の対応する接点と嵌合する、複数のピンと、各々が複数のピンのうちの対応するものの第2の端部に適合された複数のBGA(ball grid array)半田ボールであって、複数のピンは、カードエッジコネクタが複数のBGA半田ボールを介して嵌合する第2の回路基板の対応する導電領域と嵌合する、複数のBGA半田ボールと、を含む。他の実施形態が説明され、特許請求の範囲に説明される。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
カードエッジコネクタであって、
第1の回路基板が挿入される開口部を有するハウジングと、
各々が第1の端部および第2の端部を有する複数のピンであって、前記複数のピンは、前記ハウジングの底面を通って前記開口部内から延在し、前記複数のピンの第1の端部は、前記第1の回路基板の対応する接点と嵌合する、複数のピンと、
各々が前記複数のピンのうちの対応するものの前記第2の端部に適合された複数のボールグリッドアレイ(BGA)半田ボールであって、前記複数のピンは、前記カードエッジコネクタが前記複数のBGA半田ボールを介して嵌合する第2の回路基板の対応する導電性領域と嵌合する、複数のBGA半田ボールと、を含む、カードエッジコネクタ。
【請求項2】
前記カードエッジコネクタは、BGAコネクタを含む、請求項1に記載のカードエッジコネクタ。
【請求項3】
前記BGAコネクタは、PCIe(Peripheral Component Interconnect Express)回路基板を含む前記第1の回路基板を受けるPCIeコネクタを含む、請求項2に記載のカードエッジコネクタ。
【請求項4】
前記カードエッジコネクタは、前記第2の回路基板のエッジ部分に適合されるものであり、前記第2の回路基板は、マザーボードを含む、請求項1に記載のカードエッジコネクタ。
【請求項5】
前記複数のピンの少なくとも第1の部分は、ヒールルーティングされた信号ラインが接続されている前記第2の回路基板の第1の対応する導電性領域と結合するものであり、
前記複数のピンの少なくとも第2の部分は、トールーティングされた信号ラインが接続されている前記第2の回路基板の第2の対応する導電性領域と結合するものである、請求項1~4のいずれか一項に記載のカードエッジコネクタ。
【請求項6】
前記カードエッジコネクタは、前記第1の回路基板に適合された少なくとも1つのメモリデバイスと前記第2の回路基板に適合されたプロセッサとの間の通信を可能にするものである、請求項5に記載のカードエッジコネクタ。
【請求項7】
回路基板上に適合されたプロセッサと、
前記回路基板が、その表面上に第1の接続領域を含み、前記回路基板が、前記プロセッサを第2の回路基板上の1つ以上のデバイスに結合するための複数の信号ラインをさらに含む、回路基板と、
カードエッジコネクタであって、前記カードエッジコネクタは、前記カードエッジコネクタの底面にある複数の半田ボールを介して前記回路基板の第1の接続領域に適合され、前記カードエッジコネクタは、前記第2の回路基板が挿入される開口部を有するハウジングを有する、カードエッジコネクタと、を含む、システム。
【請求項8】
前記カードエッジコネクタは、各々が第1の端部および第2の端部を有する複数のピンをさらに含み、前記複数のピンは、前記底面を通って前記開口部内から延在し、前記複数のピンの前記第1の端部は、前記第2の回路基板の対応する接点と嵌合する、請求項7に記載のシステム。
【請求項9】
前記複数の半田ボールは、各々が前記複数のピンのうちの対応するものの前記第2の端部に適合された複数のボールグリッドアレイ(BGA)半田ボールを含み、前記複数のピンの各々は、前記複数のBGA半田ボールのうちの1つを介して、前記第1の接続領域の対応する導電性パッドに結合される、請求項8に記載のシステム。
【請求項10】
前記複数のピンの少なくとも第1の部分は、前記カードエッジコネクタのフットプリント内からの第1の信号ラインが接続される前記第1の接続領域の第1の対応する導電性パッドと結合し、
前記複数のピンの少なくとも第2の部分は、前記カードエッジコネクタの前記フットプリントの外側からの第2の信号ラインが接続されている前記第1の接続領域の第2の対応する導電パットと結合するものである、請求項8に記載のシステム。
【請求項11】
前記カードエッジコネクタは、少なくとも64ギガビット/秒のデータレートで信号を通信する、請求項10に記載のシステム。
【請求項12】
前記第2の回路基板に適合された1つ以上のメモリデバイスをさらに含む、請求項7に記載のシステム。
【請求項13】
前記カードエッジコネクタは、ボールグリッドアレイ(BGA)PCIe(Peripheral Component Interconnect Express)コネクタを含み、前記第2の回路基板は、PCIe回路基板を含む、請求項7に記載のシステム。
【請求項14】
前記第2の回路基板は、ネットワークインターフェース回路を含む、請求項7に記載のシステム。
【請求項15】
前記カードエッジコネクタは、前記回路基板のエッジ部分に適合されるものであり、前記回路基板は、マザーボードを含む、請求項7~14のいずれか一項に記載のシステム。
【請求項16】
CEM(card electromechanical)コネクタであって、
第1の回路基板を受ける開口部を有するハウジングと、
各々が第1の端部および第2の端部を有する複数のピンであって、前記複数のピンは、前記ハウジングの底面を通って前記開口部内から延在し、前記複数のピンの各々の前記第1の端部は、前記第1の回路基板の対応する接点と嵌合する、複数のピンと、
各々が前記複数のピンのうちの対応するものの前記第2の端部に適合された複数の半田ボールであって、前記複数のピンは、前記CEMコネクタが前記複数の半田ボールを介して嵌合するマザーボード上の対応する導電性領域と嵌合する、複数の半田ボールと、を含む、CEMコネクタ。
【請求項17】
前記CEMコネクタは、PCIe(Peripheral Component Interconnect Express)回路基板を含む前記第1の回路基板を受けるPCIeコネクタを含む、請求項16に記載のCEMコネクタ。
【請求項18】
前記複数の半田ボールは、ボールグリッドアレイ半田ボールを含む、請求項17に記載のCEMコネクタ。
【請求項19】
前記複数のピンの少なくとも第1の部分は、トールーティングされた信号ラインが接続されている前記マザーボード上の第1の対応する導電性領域と結合するものであり、
前記複数のピンの少なくとも第2の部分は、ヒールルーティングされた信号ラインが接続されている前記マザーボード上の第2の対応する導電性領域と結合するものである、請求項16~18のいずれか一項に記載のCEMコネクタ。
【請求項20】
前記CEMコネクタは、前記ヒールルーティングされた信号ラインを介して通信される第1の信号の信号完全性を、前記トールーティングされた信号ラインを介して通信される第2の信号の信号完全性と少なくとも実質的に等しくすることを可能にするものである、請求項16~19のいずれか一項に記載のCEMコネクタ。
【請求項21】
装置であって、
第1の回路基板が挿入される開口部を有するハウジング手段と、
各々が第1の端部および第2の端部を有する複数のピン手段であって、前記複数のピン手段は、前記ハウジング手段の底面を通って前記開口部内から延在し、前記複数のピン手段の第1の端部は、前記第1の回路基板の対応する接点と嵌合する、複数のピンと、
各々が前記複数のピン手段のうちの対応するものの前記第2の端部に適合された複数のボールグリッドアレイ(BGA)半田手段であって、前記複数のピン手段は、前記装置が前記複数のBGA半田手段を介して嵌合する第2の回路基板の対応する導電性領域と嵌合する、複数のBGA半田手段と、を含む、装置。
【請求項22】
前記装置がカードエッジコネクタを含む、請求項21に記載の装置。
【請求項23】
前記装置は、PCIe(Peripheral Component Interconnect Express)回路基板を含む前記第1の回路基板を受けるPCIeコネクタを含む、請求項22に記載の装置。
【請求項24】
前記装置は、前記第2の回路基板のエッジ部分に適合されるものであり、前記第2の回路基板は、マザーボードを含む、請求項21~23のいずれか一項に記載の装置。
【請求項25】
前記複数のピン手段の少なくとも第1の部分は、ヒールルーティングされた信号ラインが接続されている前記第2の回路基板の第1の対応する導電性領域と結合するものであり、
前記複数のピン手段の少なくとも第2の部分は、トールーティングされた信号ラインが接続されている前記第2の回路基板の第2の対応する導電性領域と結合するものである、請求項21~24のいずれか一項に記載の装置。
【発明の詳細な説明】
【背景技術】
【0001】
PCIe(Peripheral Component Interconnect Express)仕様に従ったPCIeベースの通信を介して送信される電気信号のデータレートは、時間の経過とともに劇的に上昇した。例えば、PCIeデータレートは、Gen3(8ギガビット/秒(Gbps))からGen6(64Gbps PAM4(pulse amplitude modulation 4-level))まで10年かからずに8倍になった。同時に、プラットフォーム相互接続における電気信号の完全性要件は、ますます厳しくなってきている。
【0002】
多くのPCIeベースの通信は、CEM(card electromechanical)コネクタのようなカードエッジコネクタを使用して一緒に接続するデバイス間で生じる。歴史的に、PCIe実装の場合、THM(through hole mount)CEMコネクタが使用されてきたが、現在ではPCIe Card Electromechanical Specification Rev. 4.0(2019年9月)に従ったPCIe 5.0では、電気的性能要件によりSMT(surface mount technology)CEMコネクタが使用される。しかしながら、現在のSMTコネクタが、依然として性能に直接影響する比較的大きなフットプリントを有する。追加的に、半田パッドのサイズは、一方向にのみコネクタに入るトレースの入力を必要とし、これは、ルーティングの柔軟性を制限し、潜在的に、より長いPCIeルートおよび基板サイズを駆動する。
【図面の簡単な説明】
【0003】
図1】一実施形態によるシステム配置の図である。
【0004】
図2】一実施形態によるシステム環境の断面図である。
【0005】
図3】コンポーネントのセットを相互接続するポイントツーポイントリンクで構成されているファブリックの一実施形態である。
【0006】
図4】一実施形態によるシステムオンチップ設計の実施形態である。
【0007】
図5】本発明の一実施形態によるシステムのブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
様々な実施形態において、カードエッジコネクタには、カードエッジコネクタと、所与のシステムのマザーボードなどのプリント回路基板との間の相互接続を提供するBGA(ボールグリッドアレイ、boll grid array)半田ボールが構成され得る。この配置では、アドインカードなどの別の回路基板をカードエッジコネクタ内に適合させて、許容可能な信号の完全性を維持しながら高速通信を提供することができる。追加的に、コネクタフットプリントの外側からの信号ルーティング(toe-based)およびコネクタフットプリントの内側からの信号ルーティング(heel-based)の両方が、アドインカード上のコンポーネントとマザーボード上のコンポーネントとの間で信号を通信するために使用され得るので、マザーボードを通るより容易なルーティングが実現され得る。
【0009】
ここで、図1を参照すると、一実施形態によるシステム配置の図が示されている。図1に示すように、システム100は、プリント回路基板110を含む。様々な実装において、回路基板110は、システムのメインマザーボードであってもよい。回路基板110は、内部ルーティング相互接続を含む多層回路基板であってもよく、集積回路パッケージ、電気的コンポーネント、電源コンポーネント、コネクタなどを含む様々なシステムコンポーネントに接続を提供する。追加的に、回路基板110は、カードエッジコネクタが適合され得る接続領域(一般に111)を提供する。この実施形態は、CEM(card electromechanical)コネクタの実装のためのものであるが、実施形態は、それに限定されないと理解する。他の実装において、BGA半田ボールを有するカードエッジコネクタは、SSFFWG(Solid State Form Factor Working Group)によるU.2コネクタ、PCIe M.2仕様書第4.0版(2020年11月)によるM.2コネクタ、SNIA(Storage Networking Industry Association)SFF(Small Form Factor)技術ワークグループSFF-TA-1002仕様書によるTA-1002コネクタ、またはDIMM(dual inline memory module)コネクタなどのメモリコネクタであってもよい。このようなコネクタは、他の用途の中でも、ソリッドステートドライブ、不揮発性メモリおよび揮発性メモリに関連して使用することができる。これらのコネクタは、SMTまたはTHM配置を有する従来のカードエッジコネクタとは区別することができる。
【0010】
図1に示す高レベルでは、完全なCEMコネクタではなく、CEMコネクタのいくつかの差動ピン対、すなわち、差動ピン1201、2および1241、2(一般にピン120、124)のみが示されている。図示のように、ピン120、124は、BGA半田ボール1221、2および1261、2を介して回路基板110に固定される。半田ボール122、126は、鉛フリーの錫/銀/銅合金で形成されてもよく、フラックス、ピン転写およびリフロープロセスを介してピン120、124に適合されてもよい。このようにして、CEMコネクタに相互接続されたデバイス上の回路と、システムの他のコンポーネントとの間の相互接続は、信号ラインまたはルーティングライン1151、2と、ルーティングライン1161、2とを経由して提供される。
【0011】
図示の例において、ルーティングライン115はトーベース(toe-based)のルーティングを有してもよく、ルーティングライン116はヒールベース(heel-based)のルーティングを有してもよい。このようにして、より大きな柔軟性が実現される。信号トレースまたはパッドが信号経路内にない(一端部のみが接続され、他端部が浮いている)場合、これをスタブと呼びぶ。スタブは共振を引き起こし、従って信号性能を劣化させる。一般に、トーベースのルーティングラインは最小のスタブを残すが、ヒールベースのルーティングはより大きなスタブを残す。一実施形態では、これらの異なる種類の信号ラインを介した通信の信号完全性は、同じであってもよいし、または少なくとも実質的に同じであってもよい。
【0012】
様々な構成において、これらのルーティングラインは、回路基板110の表面上の接続領域111内の露出した導電材料から(BGA半田ボール122、126が適合される露出銅パッドなど)、回路基板110に適合された1つ以上のプロセッサパッケージまたは他の集積回路(IC)などの他の回路に導かれる。これらのICは、回路基板110に、例えば、THM(through hole mounting)、SMT(surface mount technology)、またはBGA接続を経由して、例として適合され得ることに留意する。
【0013】
対応するピン120、124の底部に適合されたBGA半田ボール122、126を経由して、より大きな電気的性能が実現され得る。さらに、一実施形態によるBGA CEMコネクタは、SMTコネクタと比較して、ルーティングの柔軟性およびより高い機械的性能を提供する。一実施形態によると、BGA CEMコネクタは、コネクタが(接続領域内で)対応する導電性パッドの上方に位置合わせされる半田リフロープロセスを使用して回路基板に適合されてもよい。次いで、コネクタは、例えば、フラックス材料を使用して、これらのパッドに嵌合される。次いで、コネクタは、所定の組み立てプロセスによって回路基板に接合される。図1の説明を容易にするために、差動信号ペアのための2セットのピンのみで示されているが、一実施形態による所与のBGA CEMコネクタは、追加の信号ペアのためのより多くのピンを含み得ると理解する。さらに、PCIe通信の通信を提供するために使用されるような差動実装が示されているが、他の実装において、BGAカードエッジコネクタを使用してシングルエンド信号が通信され得る。
【0014】
一実施形態によるBGAコネクタは、SMTコネクタと比較して、プリント回路基板のフットプリントサイズがより小さいことにより、関心周波数範囲にわたって、より良好なインサーションロスおよびリターンロスを提供することができる。フットプリントサイズが小さくなるため、BGAコネクタは、はるかに多くのルーティング柔軟性を提供し、SMTコネクタに存在してしまうような、トーエントリまたはヒールエントリに対する制限はない。対照的に、ヒールエントリを有するSMTコネクタは、ヒールルーティングによって生じる大きなスタブにより、厳しい性能劣化を受け、これは、いくつかのボード設計では、面積制約のために避けられない。また、実施形態で可能にされたより小さいフットプリントサイズは、より小さいフォームファクタまたは半幅ボードにより良好に適合する。追加的に、BGAリフローは容易であり、反りの問題をより少なくする。
【0015】
実施形態は、ルーティング輻輳を低減し、全体的なコネクタ性能を改善する。BGA半田ボールを使用することにより、回路基板上のより小さなパッドサイズを実現することができる。実施形態では、ヒールベースのルーティングに対するより低い容量性ディップ、およびより低い差動インサーションロスおよびリターンロスがあり得る。SMTコネクタでは、ヒールベースのルーティングに対する損失差は、PCIe5.0/6.0の場合16ギガヘルツ(GHz)のナイキスト周波数でほぼ1.5dBであった。対照的に、一実施形態では、トールーティングおよびヒールルーティングとの性能の差はほとんどない。追加的に、BGAコネクタは、トールーティングを有するSMTコネクタと比較して、インサーションロスおよびリターンロスがより良好である。
【0016】
ここで、図2を参照すると、一実施形態によるシステム環境の断面図が示されている。図2の断面図に示すように、システム200は、BGA半田ボール122、128を経由して回路基板110に適合されたCEMコネクタ210を含む。もちろん、この断面図では、2つのBGA半田ボールのみが示されているが、実施形態においては、より多くのBGA半田ボールが存在してもよい。
【0017】
図示のように、CEMコネクタ210は、第1の側面212および第2の側面214を有するハウジング211を含む。追加的に、ハウジング211は、回路基板250を適合させることができるキャビティ216を含む。様々な実施形態において、回路基板250は、ネットワークインターフェース回路(NIC)のネットワーキングカード、または1つ以上のグラフィックス処理ユニットを(GPU)を経由してビデオ/グラフィックス機能を提供するグラフィックスカードなど、任意のタイプの好適なアドインカードであってもよい。他の場合において、回路基板250は、任意の他のタイプの加速器または他の機能回路を提供してもよい。
【0018】
いずれの場合においても、回路基板250は、CEMコネクタ210のピンが嵌合するいわゆるフィンガー接点(例えば、金メッキされたフィンガー接点)を含み得ると理解する。図2における説明を容易にするために示されていないが、これらのピンは図1に示すフォームをとってもよく、回路基板110のフィンガー接点に接触する第1の端部と、対応するBGA半田ボール、例えば、BGA半田ボール122、128で終端する第2の端部と、を有することができることを理解する。この構成では、回路基板250のコンポーネントと回路基板110に適合されたコンポーネントとの間の信号のルーティングが生じ得る。この目的のために、回路基板110上の、または回路基板110内の信号ラインは、BGA半田ボール122、128が結合する回路基板110上の露出した導電面で終端してもよい。BGAコネクタを使用する改良された電気信号完全性により、回路基板110を通る信号のルーティングは、ヒールルーティングまたはトールーティングを使用することができる。いずれの場合においても、信号の完全性は、スルーホールマウントまたは表面マウント技術のような他のCEMコネクタ技術とは対照的に、実質的に同一であってもよく、ヒールルーティングは、トールーティングと比較して、実質的に信号の完全性を損なう可能性がある。図2の実施形態ではこの高レベルで示されているが、多くの変形および代替案が可能であってもよい。
【0019】
プラットフォーム全体の性能におけるBGAコネクタの影響を理解するために、等化のための基本仕様の仮定による13インチマザーボードルーティングについてPCIe6.0でフルリンクレベル分析を実行した。以下の表1は、一実施形態によるBGAコネクタとSMTコネクタとの間のアイオープニング比較をリストする。これは、1つの例示的な実施形態を使用して利用可能な改善を示するための例示的な比較であるが、実施形態はこの点に関して限定されないことを理解する。また、PCIe6.0におけるアイオープニング要件は、6ミリボルト(mV)/3.125ピコ秒(ps)のみであることに留意する。ヒールルーティングとトールーティングでは、BGAコネクタのリンクマージン差がない。一方、ヒールルーティングを有するSMTコネクタでは、トールーティングと比較して、深刻なマージン劣化が観察された。この例では、BGAコネクタにおけるアイオープニングは、SMTコネクタのヒールルーティングよりも4.9mV/1.6ps優れている。特に、BGAコネクタにおいて、ヒールルーティングを有するSMTコネクタと比較して、アイ高さ(eye height)の改善が2倍以上になっている。さらに、ヒールルーティングを有するSMTコネクタは、アイマージン要件を満たさず、単純にPCIe6.0の速度では動作しない。これは、PAM4シグナリングが、NRZシグナリングと比較して、ノイズレベルに対してより感度が高いためである。追加的に、BGAコネクタは、アイマスクバジェットにおいて約8%/16%であるトールーティングを有するSMTコネクタよりも約0.5mv/0.5ps良好である。全体として、一実施形態によるBGAコネクタは、SMTコネクタと比較して、はるかに良好な電気的性能およびルーティングの柔軟性を示す。SMTコネクタと比較した機械的性能と同様に、基板アーキテクチャ計画におけるルーティングのフレキシビリティ。さらに、BGAコネクタ技術は、Ethernet(登録商標)、Intel(登録商標)UPI(Ultra Path Interconnect)、USB(universal serial bus)、SATA(serial attachment technology)などの高速入出力(IO)(HSIO)コネクタのような他のカードエッジコネクタに適用され得る。
【表1】
【0020】
実施形態は、広範な種々の相互接続構造において実装され得る。図3を参照すると、コンポーネントのセットを相互接続するポイントツーポイントリンクで構成されるファブリックの一実施形態が示されている。システム300は、コントローラハブ315に結合されたプロセッサ305およびシステムメモリ310を含む。プロセッサ305は、マイクロプロセッサ、ホストプロセッサ、埋め込みプロセッサ、コプロセッサ、または他のプロセッサなどの任意の処理要素を含む。プロセッサ305は、Intel(登録商標)UPIシリアルポイントツーポイント相互接続などのリンク306を介してコントローラハブ315に結合される。
【0021】
システムメモリ310は、ランダムアクセスメモリ(RAM)、不揮発性(NV)メモリ、またはシステム300におけるデバイスによってアクセス可能な他のメモリなどの任意のメモリデバイスを含む。システムメモリ310は、メモリインターフェース316を介してコントローラハブ315に結合される。メモリインターフェースの例は、DDR(double-data rate)メモリインターフェース、デュアルチャネルDDRメモリインターフェース、およびDRAM(dynamic RAM)メモリインターフェースを含む。
【0022】
一実施形態では、コントローラハブ315は、PCIe相互接続階層におけるルートハブ、ルート複合体、またはルートコントローラである。コントローラハブ315の例は、チップセット、メモリコントローラハブ(MCH)、ノースブリッジ、相互接続コントローラハブ(ICH)、サウスブリッジ、およびルートコントローラ/ハブを含む。チップセットという用語は、2つの物理的に別個のコントローラハブ、すなわち、相互接続コントローラハブ(ICH)に結合されたメモリコントローラハブ(MCH)を指すことが多い。現在のシステムは、プロセッサ305と一体化されたMCHを含むが、コントローラ315は、以下に説明されるのと同様の方法で、I/Oデバイスと通信することが多いことに留意する。いくつかの実施形態において、ピアツーピアルーティングは、任意選択で、ルートコンプレックス315を介してサポートされる。
【0023】
ここで、コントローラハブ315は、シリアルリンク319を介してスイッチ/ブリッジ320に結合される。入出力モジュール317および321は、インターフェース/ポート317および321と呼ばれることもあり、コントローラハブ315とスイッチ320との間の通信を提供する層状プロトコルスタックを含む/実装する。一実施形態において、複数のデバイスは、スイッチ320に結合可能である。
【0024】
スイッチ/ブリッジ320は、デバイス325のパケット/メッセージをコントローラハブ315まで上流方向にルーティング、すなわち、ルートコンプレックスに向かって階層を上昇させ、プロセッサ305またはシステムメモリ310からデバイス325まで下流方向にルーティング、すなわち、ルートコントローラから離れる方向に階層を下降させる。デバイス325は、I/Oデバイス、NIC、アドインカード、オーディオプロセッサ、ネットワークプロセッサ、メモリエキスパンダ、ハードドライブ、ソリッドステートドライブなどの記憶デバイス、CD/DVD ROM、モニタ、プリンタ、マウス、キーボード、ルータ、ポータブル記憶デバイス、ファイヤワイヤデバイス、USB(Universal Serial Bus)デバイス、スキャナ、および他の入出力デバイスなど、一実施形態によるBGAカードエッジコネクタを介して電子システムに結合される任意の内部または外部のデバイスまたはコンポーネントを含む。この目的のために、デバイス325は、本明細書で説明されるように、BGAカードエッジコネクタ内に適合される回路基板上に実装されてもよい。
【0025】
グラフィックアクセラレータ330はまた、シリアルリンク332を介してコントローラハブ315に結合される。一実施形態において、グラフィックアクセラレータ330は、ICHに結合されたMCHに結合される。次いで、スイッチ320、従ってI/Oデバイス325がICHに結合される。I/Oモジュール331および318はまた、グラフィックアクセラレータ330とコントローラハブ315との間で通信する層状プロトコルスタックを実装するものである。グラフィックコントローラまたはグラフィックアクセラレータ330自体は、プロセッサ305内に一体化されてもよい。
【0026】
次に図4を参照すると、一実施形態によるSoC設計の実施形態が示されている。具体的な例示的な例として、SoC400は、ポータブルデバイスからサーバシステムまでの範囲の任意のタイプの計算デバイスに挿入するように構成されてもよい。ここで、SoC400は、2つのコア406および407を含む。コア406および407は、Intel(登録商標)Architecture Core(商標)ベースのプロセッサ、AMD(Advanced Micro Devices, Inc.)プロセッサ、MIPSベースのプロセッサ、ARMベースのプロセッサ設計、またはそれらの顧客、ならびにそれらのライセンシーまたは採用者などの命令セットアーキテクチャに準拠し得る。コア406および407は、バスインターフェースユニット409およびL2キャッシュ410に関連するキャッシュコントローラ408に結合され、相互接続412を介してシステム400の他の部分と通信する。
【0027】
相互接続412は、SIM(Subscriber Identity Module)カードとインターフェースするためのSIMモジュール430、コア406および407による実行のためのブートコードを保持してSoC400を初期化およびブートするブートROM435、外部メモリ(例えばDRAM460)とインターフェースするためのSDRAMコントローラ440、不揮発性メモリ(例えばフラッシュ465)とインターフェースするためのフラッシュコントローラ445、周辺機器とインターフェースするための周辺コントローラ450、入力(例えばタッチイネーブル入力)を表示および受信するためのビデオコーデック420およびビデオインターフェース425、グラフィック関連計算を実行するためのGPU415などの他のコンポーネントへの通信チャネルを提供する。追加的に、システムは、Bluetooth(登録商標)モジュール470、3Gモデム475、GPS480、およびWiFi485などの通信のための周辺機器を示し、これらのうちの1つ以上は、本明細書で説明されるように、BGAカードエッジコネクタ内に適合されるように回路基板上に実装され得る。
【0028】
また、システムには、電力コントローラ455も含まれる。さらに図4に示すように、システム400は、例えば、ディスプレイに対するMIPIインターフェース492、および/または同じまたは異なるディスプレイに結合することもできるHDMI(登録商標)インターフェース495を含むインターフェースを追加的に含み得る。
【0029】
図5は、本発明の一実施形態によるシステムのブロック図が示されている。図5に示すように、マルチプロセッサシステム500は、ポイントツーポイント相互接続550を介して結合された第1のプロセッサ570および第2のプロセッサ580を含む。図5に示すように、プロセッサ570および580の各々は、代表的な第1および第2のプロセッサコア(すなわち、プロセッサコア574aおよび574b、ならびにプロセッサコア584aおよび584b)を含む多くのコアプロセッサであってもよい。
【0030】
さらに図5を参照すると、第1のプロセッサ570は、メモリコントローラハブ(MCH)572と、ポイントツーポイント(P-P)インターフェース576および578とをさらに含む。同様に、第2のプロセッサ580は、MCH582と、P-Pインターフェース586および588と、を含む。図5に示すように、MCHの572および582は、プロセッサをそれぞれのメモリ、すなわち、メモリ532およびメモリ534に結合し、これらは、それぞれのプロセッサにローカルに取り付けられたシステムメモリ(例えば、DRAM)の一部であってもよい。第1のプロセッサ570および第2のプロセッサ580は、それぞれP-P相互接続562および564を介してチップセット590に結合されてもよい。図5に示すように、チップセット590は、P-Pインターフェース594および598を含む。
【0031】
さらに、チップセット590は、P-P相互接続539によって、チップセット590を高性能グラフィックエンジン538と結合するためのインターフェース592を含む。図5に示すように、様々な入出力(I/O)デバイス514は、第1のバス516を第2のバス520に結合するバスブリッジ518と共に、第1のバス516に結合され得る。入出力デバイス514のうちの1つ以上は、本明細書で説明されるように、BGAカードエッジコネクタ内に適合される回路基板上に実装されてもよい。
【0032】
一実施形態では、例えば、キーボード/マウス522、通信デバイス526、およびディスクドライブまたはコード530を含み得る他の大容量記憶デバイスなどのデータ記憶ユニット528を含む、様々なデバイスが第2のバス520に結合され得る。さらに、オーディオI/O524は、第2のバス520に結合され得る。
【0033】
以下の例は、さらなる実施形態に関する。
【0034】
一例において、カードエッジコネクタであって、第1の回路基板が挿入される開口部を有するハウジングと、各々が第1の端部および第2の端部を有する複数のピンであって、複数のピンは、ハウジングの底面を通って開口部内から延在し、複数のピンの第1の端部は、第1の回路基板の対応する接点と嵌合する、複数のピンと、各々が複数のピンのうちの対応するものの第2の端部に適合された複数のBGA半田ボールであって、複数のピンは、カードエッジコネクタが複数のBGA半田ボールを介して嵌合する第2の回路基板の対応する導電性領域と嵌合する、複数のBGA半田ボールと、を含む、カードエッジコネクタ。
【0035】
一例において、カードエッジコネクタは、BGAコネクタを含む。
【0036】
一例において、BGAコネクタは、PCIe回路基板を含む第1の回路基板を受けるためのPCIeコネクタを含む。
【0037】
一例において、カードエッジコネクタは、第2の回路基板のエッジ部分に適合されるものであり、第2の回路基板は、マザーボードを含む。
【0038】
一例において、複数のピンの少なくとも第1の部分は、ヒールルーティングされた信号ラインが接続されている第2の回路基板の第1の対応する導電性領域と結合するものであり、複数のピンの少なくとも第2の部分は、トールーティングされた信号ラインが接続されている第2の回路基板の第2の対応する導電性領域と結合するものである。
【0039】
一例において、カードエッジコネクタは、第1の回路基板に適合された少なくとも1つのメモリデバイスと第2の回路基板に適合されたプロセッサとの間の通信を可能にするものである。
【0040】
別の例において、システムは、回路基板上に適合されたプロセッサであって、回路基板が、その表面上に第1の接続領域を含み、回路基板が、プロセッサを第2の回路基板上の1つ以上のデバイスに結合するための複数の信号ラインをさらに含む、回路基板と、カードエッジコネクタであって、カードエッジコネクタは、カードエッジコネクタの底面にある複数の半田ボールを介して回路基板の第1の接続領域に適合され、カードエッジコネクタは、第2の回路基板が挿入される開口部を有するハウジングを有する、カードエッジコネクタと、を含む。
【0041】
一例において、カードエッジコネクタは、各々が第1の端部および第2の端部を有する複数のピンをさらに含み、複数のピンは、底面を通って開口部内から延在し、複数のピンの第1の端部は、第2の回路基板の対応する接点と嵌合する。
【0042】
一例において、複数の半田ボールは、各々が複数のピンのうちの対応するものの第2の端部に適合された複数のBGA半田ボールを含み、複数のピンの各々は、複数のBGA半田ボールのうちの1つを介して、第1の接続領域の対応する導電性パッドに結合される。
【0043】
一例において、複数のピンの少なくとも第1の部分は、カードエッジコネクタのフットプリント内からの第1の信号ラインが接続される第1の接続領域の第1の対応する導電性パッドと結合するものであり、複数のピンの少なくとも第2の部分は、カードエッジコネクタのフットプリントの外側からの第2の信号ラインが接続されている第1の接続領域の第2の対応する導電パットと結合するものである。
【0044】
一例において、カードエッジコネクタは、少なくとも64ギガビット/秒のデータレートで信号を通信する。
【0045】
一例において、システムは、第2の回路基板に適合された1つ以上のメモリデバイスをさらに含む。
【0046】
一例において、カードエッジコネクタは、BGA PCIeコネクタを含み、前記第2の回路基板は、PCIe回路基板を含む。
【0047】
一例において、第2の回路基板は、ネットワークインターフェース回路を含む。
【0048】
一例において、カードエッジコネクタは、回路基板のエッジ部分に適合されるものであり、回路基板は、マザーボードを含む。
【0049】
さらに別の例では、CEMコネクタは、第1の回路基板を受けるための開口部を有するハウジングと、各々が第1の端部および第2の端部を有する複数のピンであって、複数のピンは、ハウジングの底面を通って開口部内から延在し、複数のピンの各々の第1の端部は、第1の回路基板の対応する接点と嵌合する、複数のピンと、各々が複数のピンのうちの対応するものの第2の端部に適合された複数の半田ボールであって、複数のピンは、CEMコネクタが複数の半田ボールを介して嵌合する第マザーボード上の対応する導電性領域と嵌合する、複数の半田ボールと、を含む。
【0050】
一例において、CEMコネクタは、PCIe回路基板を含む第1の回路基板を受けるためのPCIeコネクタを含む。
【0051】
複数の半田ボールは、ボールグリッドアレイ半田ボールを含む。
【0052】
一例において、複数のピンの少なくとも第1の部分は、トールーティングされた信号ラインが接続されているマザーボード上の第1の対応する導電性領域と結合するものであり、複数のピンの少なくとも第2の部分は、ヒールルーティングされた信号ラインが接続されているマザーボード上の第2の対応する導電性領域と結合するものである。
【0053】
一例において、CEMコネクタは、前記ヒールルーティングされた信号ラインを介して通信される第1の信号の信号完全性を、前記トールーティングされた信号ラインを介して通信される第2の信号の信号完全性と少なくとも実質的に等しくすることを可能にするものである。
【0054】
上記の例の様々な組み合わせが可能であると理解する。
【0055】
「回路(circuit)」および「回路(circuitry)」という用語は、本明細書において互換的に使用されることに留意する。本明細書で使用される場合、これらの用語および用語「論理」は、単独または任意の組み合わせのアナログ回路、デジタル回路、ハードワイヤード回路、プログラマブル回路、プロセッサ回路、マイクロコントローラ回路、ハードウェア論理回路、状態機械回路、および/または任意の他のタイプの物理的ハードウェアコンポーネントを指すために使用される。実施形態は、多くの異なるタイプのシステムにおいて使用されてもよい。例えば、一実施形態では、通信デバイスは、本明細書で説明される様々な方法および技術を実行するように配置され得る。もちろん、本発明の範囲は通信デバイスに限定されず、代わりに、他の実施形態は、命令を処理するための他のタイプの装置、またはコンピュータデバイス上で実行されることに応答して、デバイスに本明細書で説明された方法および技術の1つ以上を実施させる命令を含む1つ以上の機械可読媒体に向けることができる。
【0056】
実施形態は、コードで実装されてもよく、命令を実行するために、システムをプログラムするために使用できる命令を記憶した非一時記憶媒体上に記憶されてもよい。実施形態はまた、データに実装されてもよく、少なくとも1つの機械によって使用される場合、少なくとも1つの機械に、1つ以上の動作を実行するために、少なくとも1つの集積回路を製造させる非一時記憶媒体上に記憶されてもよい。さらに別の実施形態は、SoCまたは他のプロセッサに製造されるときに、1つ以上の動作を実行するために、SoCまたは他のプロセッサを設定するものである情報を含むコンピュータ可読記憶媒体に実装されてもよい。記憶媒体は、フロッピーディスク、光ディスク、ソリッドステートドライブ(SSD)、コンパクトディスク読み出し専用メモリ(CD-ROM)、コンパクトディスク書き換え可能メモリ(CD-RW)、および光磁気ディスクを含む任意のタイプのディスク、読み出し専用メモリ(ROM)、ランダムアクセスメモリ(RAM)(ダイナミックランダムアクセスメモリ(DRAM)、スタティックランダムアクセスメモリ(SRAM)、消去可能なプログラマブル読み出し専用メモリ(EPROM)、フラッシュメモリ、電気的消去可能なプログラマブル読み出し専用メモリ(EEPROM)など)などの半導体デバイス、磁気カード若しくは光学カード、または電子命令を記憶するのに好適な任意のタイプの媒体を含んでもよいが、これらに限定されない。
【0057】
本発明を限られた数の実施形態に関して説明したが、当業者であれば、そこから多くの修正および変形が理解するであろう。添付の特許請求の範囲は、本発明の真の精神および範囲内にあるすべてのそのようなすべの修正および変形をカバーすることを意図している。
図1
図2
図3
図4
図5
【外国語明細書】