(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022142881
(43)【公開日】2022-10-03
(54)【発明の名称】感圧センサ
(51)【国際特許分類】
G01L 1/20 20060101AFI20220926BHJP
【FI】
G01L1/20 Z
【審査請求】未請求
【請求項の数】4
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021043131
(22)【出願日】2021-03-17
(71)【出願人】
【識別番号】000111085
【氏名又は名称】ニッタ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100124039
【弁理士】
【氏名又は名称】立花 顕治
(72)【発明者】
【氏名】磯田 兼吾
(72)【発明者】
【氏名】山本 尚
(72)【発明者】
【氏名】岩田 耕治
(57)【要約】
【課題】圧力に関する出力値が感圧センサに加えられる荷重の変化に対してより直線的に変化する感圧センサを提供する。
【解決手段】感圧センサは、圧力を検出するように構成されている。この感圧センサは、第1シート部材と、第2シート部材とを備えている。第2シート部材は、第1シート部材に重ねて配置される。第1シート部材には、第1及び第2電極が形成されている。第2シート部材には、感圧導電層によって覆われた第3電極が形成されている。感圧センサの使用時には、第1及び第2電極間に電圧が印加される。感圧センサが使用中であるか否かにかかわらず、第1及び第2電極の各々は、感圧導電層に接触している。
【選択図】
図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
圧力を検出するように構成された感圧センサであって、
第1シート部材と、
前記第1シート部材に重ねて配置された第2シート部材とを備え、
前記第1シート部材には、第1及び第2電極が形成されており、
前記第2シート部材には、感圧導電層によって覆われた第3電極が形成されており、
前記感圧センサの使用時には、前記第1及び第2電極間に電圧が印加され、
前記感圧センサが使用中であるか否かにかかわらず、前記第1及び第2電極の各々は、前記感圧導電層に接触している、感圧センサ。
【請求項2】
前記第3電極は、前記第1及び第2電極と同一の材料で構成されている、請求項1に記載の感圧センサ。
【請求項3】
前記第1及び第2電極間の距離をL1とし、前記感圧導電層の厚みをT1とした場合に、L1/T1は40よりも大きい、請求項1又は請求項2に記載の感圧センサ。
【請求項4】
前記第1及び第2電極の各々は、櫛歯形状の部分を有している、請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の感圧センサ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、感圧センサに関し、特に、圧力を検出するように構成された感圧センサに関する。
【背景技術】
【0002】
特開2016-024109号公報(特許文献1)は、感圧センサを開示する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
例えば、上記特許文献1に開示されているような感圧センサにおいては、感圧センサに加えられる荷重の変化に対して感圧センサの出力値が直線的に変化しないという問題があることを本発明者(ら)は見出した。
【0005】
本発明は、このような問題を解決するためになされたものであって、その目的は、圧力に関する出力値が感圧センサに加えられる荷重の変化に対してより直線的に変化する感圧センサを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明に従う感圧センサは、圧力を検出するように構成されている。この感圧センサは、第1シート部材と、第2シート部材とを備えている。第2シート部材は、第1シート部材に重ねて配置される。第1シート部材には、第1及び第2電極が形成されている。第2シート部材には、感圧導電層によって覆われた第3電極が形成されている。感圧センサの使用時には、第1及び第2電極間に電圧が印加される。感圧センサが使用中であるか否かにかかわらず、第1及び第2電極の各々は、感圧導電層に接触している。
【0007】
仮に、第2シート部材に、第3電極が形成されておらず、感圧導電層のみが形成されているとする。この場合には、感圧センサの使用時に、主に感圧導電層を介して、第1及び第2電極の一方から他方に向かって電流が流れる。感圧導電層の広い範囲において電流が流れるため、感圧導電層に起因する体積抵抗値は大きくなる。本発明者(ら)は、感圧導電層に起因する体積抵抗値が大きい程、感圧センサの直線性に悪影響が与えられることを見出した。なお、感圧センサの直線性とは、感圧センサに加えられる荷重の変化に対する感圧センサの出力値の変化の直線度合いのことをいう。ここで、感圧センサの出力値は、例えば、オペアンプを用いることによって、双曲線で示される抵抗値出力が原点を通る電圧値出力に変換されたものである。
【0008】
本発明に従う感圧センサにおいては、第2シート部材において、感圧導電層が第3電極を覆っている。したがって、この感圧センサにおいては、感圧センサの使用時に、感圧導電層及び第3電極を介して、第1及び第2電極の一方から他方に向かって電流が流れる。この場合には、第2シート部材に第3電極が形成されていない場合と比較して、感圧導電層の狭い範囲において電流が流れるため、感圧導電層に起因する体積抵抗値は小さくなる。したがって、この感圧センサによれば、感圧導電層に起因する体積抵抗値が小さくなるため、感圧センサの直線性を改善することができる。
【0009】
上記感圧センサにおいて、第3電極は、第1及び第2電極と同一の材料で構成されていてもよい。
【0010】
上記感圧センサにおいて、第1及び第2電極間の距離をL1とし、感圧導電層の厚みをT1とした場合に、L1/T1は40よりも大きくてもよい。
【0011】
上記感圧センサにおいて、第1及び第2電極の各々は、櫛歯形状の部分を有していてもよい。
【発明の効果】
【0012】
本発明によれば、圧力に関する出力値が感圧センサに加えられる荷重の変化に対してより直線的に変化する感圧センサを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【
図1】感圧センサの平面の一部を模式的に示す図である。
【
図2】
図1のII-II断面を模式的に示す図である。
【
図3】比較対象の感圧センサの断面の一部を模式的に示す図である。
【
図4】感圧センサの断面の一部を模式的に示す図である。
【
図5】比較対象の感圧センサの直線性を示す図である。
【
図6】実施の形態に従う感圧センサの直線性を示す図である。
【
図7】変形例における感圧センサに含まれる第1電極、第2電極及び感圧導電層の平面を模式的に示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。なお、図中同一又は相当部分には同一符号を付してその説明は繰り返さない。
【0015】
[1.感圧センサの構成]
図1は、本実施の形態に従う感圧センサ10の平面の一部を模式的に示す図である。
図2は、
図1のII-II断面を模式的に示す図である。
【0016】
図1及び
図2を参照して、感圧センサ10は、加えられた圧力を検出するように構成されている。感圧センサ10は、第1シート部材50と、第2シート部材60とを含んでいる。感圧センサ10において、第1シート部材50と第2シート部材60とは、互いに重ね合わされている。第1シート部材50及び第2シート部材60の各々は、平面視において、略円形状の部分と、矩形状の部分とを有している。第1シート部材50及び第2シート部材60は、互いの略円形状の部分において、互いに接着されていない。感圧センサ10においては、第1シート部材50と第2シート部材60とを挟み込む圧力が検出される。
【0017】
第1シート部材50は、基材100と、第1電極110と、第2電極120とを含んでいる。基材100は、シート状の部材であって、略円形状の部分と、矩形状の部分とを有している。基材100は、例えば、ポリイミド、PET(polyethylene terephthalate)等の可撓性を有する材料によって構成される。
【0018】
第1電極110及び第2電極120の各々は、基材100上に形成されている。第1電極110及び第2電極120の各々は、平面視において、櫛歯状の部分と矩形状の部分とを有している。第1電極110及び第2電極120は、互いの櫛歯が互い違いに位置するように配置されている。第1電極110及び第2電極120の各々は、例えば、銀箔、銅箔、アルミ箔等の金属箔、又は、導電性ポリマー等によって構成される。なお、第1電極110及び第2電極120の材料はこれらに限定されず、導電率の高い材料であればどのような材料が用いられてもよい。
【0019】
第2シート部材60は、基材200と、第3電極220と、感圧導電層210とを含んでいる。基材200は、シート状の部材であって、基材100と略同一の形状を有している。基材200は、基材100と同様、例えば、ポリイミド、PET等の可撓性を有する材料によって構成される。
【0020】
第3電極220は、基材200上に形成されている。第3電極220の形状は、平面視において、略円形状である。第3電極220は、第1電極110及び第2電極120と同様、例えば、銀箔、銅箔、アルミ箔等の金属箔、又は、導電性ポリマー等によって構成される。なお、第3電極220の材料は、これらに限定されず、導電率の高い材料であればどのような材料が用いられてもよい。なお、本実施の形態において、第3電極220は、第1電極110及び第2電極120と同一の材料で構成されている。
【0021】
感圧導電層210は、第2シート部材60において、第3電極220を覆うように形成されている。感圧導電層210の形状は、平面視において、第3電極220よりも一回り大きい略円形状である。感圧導電層210は、感圧導電インクによって形成されている。感圧導電インクとしては、導電性粒子を含む公知の感圧導電インクを用いることができる。
【0022】
感圧導電インクに含まれる導電性粒子としては、例えば、カーボンブラック、グラファイト、カーボンナノチューブ、カーボンナノホーン、カーボンナノファイバー、カーボンナノコイル等の炭素系粒子(繊維状物も含む);鉄、ニッケル、銅、アルミニウム、マグネシウム、プラチナ、銀、金、及びこれらの金属のうち少なくとも1種類を含む合金等の金属粒子;酸化スズ、酸化亜鉛、ヨウ化銀、ヨウ化銅、チタン酸バリウム、酸化インジウム錫、チタン酸ストロンチウム等の導電性無機材料粒子等が挙げられる。導電性粒子は、1種類単独で使用してもよいし、2種類以上を組合せて使用してもよい。
【0023】
感圧センサ10において、第1電極110及び第2電極120間の距離をL1とし、感圧導電層210の厚みをT1とした場合に、L1/T1は40よりも大きい。また、1/T1は50よりも大きくてもよい。すなわち、感圧センサ10において、第1電極110及び第2電極120間の距離L1は、感圧導電層210の厚みT1よりも遥かに長い。
【0024】
感圧センサ10においては、第1シート部材50と第2シート部材60との間を引き離す部材が特に設けられていない。したがって、感圧センサ10においては、感圧センサ10が使用中であるか否かにかかわらず、第1電極110及び第2電極120の各々が感圧導電層210に接触している。
【0025】
感圧センサ10の使用時には、第1電極110及び第2電極120間に電圧が印加される。例えば、第1電極110に電源V1の正極が接続され、第2電極120に電源V1の負極が接続される。この場合に、第1電極110及び第2電極120は、感圧導電層210及び第3電極220を介して電気的に接続された状態となる。感圧センサ10に加えられる圧力が大きくなると、第1電極110及び第2電極120の各々と感圧導電層210との接触面積が大きくなる。その結果、第1電極110及び第2電極120間の抵抗値が低下し、第1電極110及び第2電極120間において生じる電流値が大きくなる。この電流値の変化を検出することによって、感圧センサ10に加えられた圧力が検出される。
【0026】
[2.第2シート部材に第3電極が設けられている理由]
上述のように、感圧センサ10においては、感圧導電層210が第3電極220を覆っている。この理由について次に説明する。一般的に、感圧センサにおいては、圧力に関する出力値が感圧センサに加えられる荷重の変化に対してより直線的に変化することが求められている。ここで、圧力に関する出力値は、例えば、オペアンプを用いることによって、双曲線で示される抵抗値出力が原点を通る電圧値出力に変換されたものである。
【0027】
図3は、比較対象の感圧センサ10Aの断面の一部を模式的に示す図である。
図3に示されるように、感圧センサ10Aにおいては、基材200上に第3電極220が形成されていない。基材200上には、感圧導電層210Aのみが形成されている。
【0028】
第1電極110及び第2電極120間に電圧が印加された状態で感圧センサ10Aに圧力が加えられると、感圧導電層210Aを介して、第1電極110及び第2電極120間に電流が生じる。すなわち、感圧導電層210Aの広い範囲に電流が流れる。その結果、第1電極110及び第2電極120間における抵抗成分のうち、感圧導電層210Aに起因する体積抵抗成分が占める割合が大きくなる。
【0029】
感圧センサ10Aに圧力が加えられた場合に、第1電極110及び第2電極120の各々と感圧導電層210Aとの接触面積に起因する抵抗成分は大きく変化する。一方、感圧センサ10Aに圧力が加えられた場合に、感圧導電層210Aに起因する体積抵抗成分はほとんど変化しない。すなわち、第1電極110及び第2電極120間の全抵抗成分に対して、感圧導電層210Aに起因する体積抵抗成分はオフセットとして存在することとなる。感圧センサ10Aは第1電極110及び第2電極120間の抵抗値の変化に基づいて圧力を検出するため、オフセットの値(感圧導電層210Aに起因する体積抵抗成分)が大きくなると、感圧センサ10Aの直線性は低下する。すなわち、本発明者(ら)は、感圧導電層210Aに起因する体積抵抗値が大きい程、感圧センサ10Aの直線性に悪影響が与えられることを見出した。
【0030】
図4は、本実施の形態に従う感圧センサ10の断面の一部を模式的に示す図である。
図4に示されるように、感圧センサ10においては、感圧導電層210が第3電極220を覆っている。第3電極220の抵抗値は、感圧導電層210の抵抗値よりも遥かに低い。したがって、感圧センサ10に圧力が加えられた場合に、第1電極110及び第2電極120間においては、感圧導電層210及び第3電極220を介して電流が流れる。
【0031】
特に、感圧導電層210においては、主に感圧導電層210の厚み方向に電流が流れる。感圧導電層210の厚み方向の長さは第1電極110及び第2電極120間の長さと比較して遥かに短いため、感圧導電層210において電流が流れる範囲は
図3に示される例と比較して狭くなる。したがって、第1電極110及び第2電極120間において、感圧導電層210に起因する体積抵抗値は小さくなる。その結果、感圧センサ10によれば、感圧導電層210に起因する体積抵抗値が小さくなるため、感圧センサ10の直線性を改善することができる。
【0032】
図5は、比較対象の感圧センサ10Aの直線性を示す図である。
図6は、本実施の形態に従う感圧センサ10の直線性を示す図である。
図5及び
図6の各々において、横軸は感圧センサに掛かる荷重を示し、縦軸は感圧センサの出力を示す。
図5及び
図6を参照して、感圧センサ10Aと比較して、感圧センサ10の方が直線性が高いことが分かる。
【0033】
また、一般的に、櫛歯型の感圧センサにおいては、直線性を高めるために、各電極の各櫛歯の長さを長くすると共に、隣接する櫛歯間の距離を短くする必要があった。しかしながら、第2シート部材60に第3電極220を形成することによって、例えば、櫛歯間の距離が長くなっても感圧センサの直線性は大きく低下しない。したがって、感圧センサ10によれば、製造工程において微細な加工が不要となるため、生産性を向上させることができる。
【0034】
[3.特徴]
以上のように、本実施の形態に従う感圧センサ10においては、第2シート部材60において、感圧導電層210が第3電極220を覆っている。したがって、この感圧センサ10においては、感圧センサ10の使用時に、感圧導電層210及び第3電極220を介して、第1電極110及び第2電極120の一方から他方に向かって電流が流れる。この場合には、第2シート部材60に第3電極220が形成されていない場合と比較して、感圧導電層210の狭い範囲において電流が流れるため、感圧導電層210に起因する体積抵抗値は小さくなる。したがって、感圧センサ10によれば、感圧導電層210に起因する体積抵抗値が小さくなるため、感圧センサ10の直線性を改善することができる。
【0035】
[4.変形例]
以上、実施の形態について説明したが、本発明は、上記実施の形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない限りにおいて、種々の変更が可能である。以下、変形例について説明する。
【0036】
<4-1>
上述のように、第2シート部材60に第3電極220を形成することによって、例えば、櫛歯間の距離が長くなっても感圧センサの直線性は大きく低下しない。そもそも、各電極を櫛歯型にする必要もない。
【0037】
図7は、変形例における感圧センサに含まれる第1電極110B、第2電極120B及び感圧導電層210Bの平面を模式的に示す図である。第2シート部材60に第3電極220が形成されている限り、第1電極110B、第2電極120B及び感圧導電層210Bの形状は、例えば、
図7に示されるような形状であってもよい。すなわち、上記実施の形態に従う感圧センサ10よりも、第1電極及び第2電極の面積を広くすることができる。感圧導電層には、微小な凹凸がある。この凹凸や導電材料の分布が感圧センサの出力精度に影響する。各電極と感圧導電層との接触面積が大きくなることによって、上記凹凸や導電材料の分布が平均化され、加圧時の抵抗値が安定する。その結果、感圧センサ10Bの出力精度が安定し、繰り返し再現性が向上する。
【0038】
<4-2>
上記実施の形態においては、電源V1の正極に第1電極110が接続され、電源V1の負極に第2電極120が接続された。しかしながら、電源V1と各電極との接続関係はこれに限定されない。例えば、電源V1の負極に第1電極110が接続され、電源V1の正極に第2電極120が接続されてもよい。
【0039】
<4-3>
上記実施の形態において、感圧導電層210及び第3電極220の各々の形状は、平面視において略円形状であった。しかしながら、感圧導電層210及び第3電極220の各々の形状は、必ずしも略円形状である必要はない。例えば、感圧導電層210及び第3電極220の各々の形状は、矩形状であってもよい。
【0040】
<4-4>
上記実施の形態において、第1電極110、第2電極120及び第3電極220の各々は同一の材料で構成された。しかしながら、第1電極110、第2電極120及び第3電極220の各々は、必ずしも同一の材料で構成されなくてもよい。第1電極110、第2電極120及び第3電極220の各々は、例えば、互いに異なる材料で構成されてもよい。
【0041】
<4-5>
上記実施の形態において、第1電極110及び第2電極120間の距離をL1とし、感圧導電層210の厚みをT1とした場合に、L1/T1は40よりも大きかった。しかしながら、L1/T1は40よりも小さくてもよい。少なくとも、第1電極110及び第2電極120間の距離L1が感圧導電層210の厚みT1よりも長ければよい。
【符号の説明】
【0042】
10,10A,10B 感圧センサ、50 第1シート部材、60 第2シート部材、100,200 基材、110,110B 第1電極、120,120B 第2電極、210,210A,210B 感圧導電層、220 第3電極、V1 電源。