(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022143006
(43)【公開日】2022-10-03
(54)【発明の名称】商品販売データ処理システム、計量装置
(51)【国際特許分類】
G07G 1/01 20060101AFI20220926BHJP
G07G 1/00 20060101ALI20220926BHJP
G01G 23/42 20060101ALI20220926BHJP
【FI】
G07G1/01 301E
G07G1/00 331C
G01G23/42 Z
【審査請求】未請求
【請求項の数】4
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021043316
(22)【出願日】2021-03-17
(71)【出願人】
【識別番号】000145068
【氏名又は名称】株式会社寺岡精工
(74)【代理人】
【識別番号】100149548
【弁理士】
【氏名又は名称】松沼 泰史
(74)【代理人】
【識別番号】100145481
【弁理士】
【氏名又は名称】平野 昌邦
(72)【発明者】
【氏名】仲野 浩史
【テーマコード(参考)】
3E142
【Fターム(参考)】
3E142DA07
3E142FA41
3E142GA32
(57)【要約】
【課題】商品の計量販売を改善する。
【解決手段】複数の検出装置と、情報処理装置と、を備える商品販売データ処理システムであって、前記検出装置は、容器から物品が出されたことを検出する検出手段と、前記検出手段によって容器から物品が出されたことが検出された場合に、容器から出された物品を特定するための物品特定情報を出力する出力手段とを備え、前記情報処理装置は、前記出力手段によって出力された前記物品特定情報に基づいて容器から出された物品を特定する特定手段と、前記特定手段によって特定された個々の物品を指定するための操作子を画面に表示する表示手段とを備え、前記表示手段は、時間の経過に基づいて前記操作子を画面から消去し、所定の操作があった場合に、画面から消去した前記操作子を画面に再表示する。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の検出装置と、情報処理装置と、を備える商品販売データ処理システムであって、
前記検出装置は、
容器から物品が出されたことを検出する検出手段と、
前記検出手段によって容器から物品が出されたことが検出された場合に、容器から出された物品を特定するための物品特定情報を出力する出力手段と
を備え、
前記情報処理装置は、
前記出力手段によって出力された前記物品特定情報に基づいて容器から出された物品を特定する特定手段と、
前記特定手段によって特定された個々の物品を指定するための操作子を画面に表示する表示手段と
を備え、
前記表示手段は、
時間の経過に基づいて前記操作子を画面から消去し、
所定の操作があった場合に、画面から消去した前記操作子を画面に再表示する
ことを特徴とする商品販売データ処理システム。
【請求項2】
前記表示手段は、
再表示を許可する許容期間内において前記所定の操作があった場合に、画面から消去した前記操作子を画面に再表示することを特徴とする請求項1に記載の商品販売データ処理システム。
【請求項3】
前記表示手段は、
前記操作子によって指定された指定物品に関する情報を表示し、
画面に前記指定物品に関する情報を表示している期間以外の時間の経過に基づいて前記操作子を画面から消去する
ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の商品販売データ処理システム。
【請求項4】
複数の検出装置と通信可能な計量装置であって、
前記検出装置から物品を特定するための物品特定情報を取得する取得手段と、
前記取得手段によって取得された前記物品特定情報に基づいて容器から出された物品を特定する特定手段と、
前記特定手段によって特定された個々の物品を指定するための操作子を指定容易な態様で表示する表示手段と
を備え、
前記表示手段は、
時間の経過に基づいて前記操作子を指定困難な態様とし、
所定の操作があった場合に、指定困難な態様とした前記操作子を指定容易な態様にする
ことを特徴とする計量装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、商品販売データ処理システム、計量装置に関する。
【背景技術】
【0002】
例えば、商品を計量して販売するシステムが知られている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1に示したような計量販売のシステムにおける販売には改善の余地があった。
【0005】
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、その目的は、商品の計量販売を改善する技術を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上述した課題を解決するために、本発明の一態様である商品販売データ処理システムは、複数の検出装置と、情報処理装置と、を備える商品販売データ処理システムであって、前記検出装置は、容器から物品が出されたことを検出する検出手段と、前記検出手段によって容器から物品が出されたことが検出された場合に、容器から出された物品を特定するための物品特定情報を出力する出力手段とを備え、前記情報処理装置は、前記出力手段によって出力された前記物品特定情報に基づいて容器から出された物品を特定する特定手段と、前記特定手段によって特定された個々の物品を指定するための操作子を画面に表示する表示手段とを備え、前記表示手段は、時間の経過に基づいて前記操作子を画面から消去し、所定の操作があった場合に、画面から消去した前記操作子を画面に再表示することを特徴とする。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【
図1】実施形態に係る販売処理システム1のネットワーク構成の一例である。
【
図2】検出装置による傾斜の検出について説明する説明図である。
【
図3】検出装置による傾斜の検出について説明する説明図である。
【
図10】計量装置20の動作の一例を示したフローチャートである。
【
図11】計量装置20の動作の一例を示したフローチャートである。
【
図12】計量装置20の動作の一例を示したフローチャートである。
【
図13】商品ボタンの制御について説明する説明図である。
【
図14】商品ボタンの制御について説明する説明図である。
【
図15】商品ボタンの制御について説明する説明図である。
【
図16】商品ボタンの制御について説明する説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
(第1実施形態)
図1は、本発明の第1実施形態(他の実施形態も同様)に係る販売処理システム1のネットワーク構成の一例である。販売処理システム1は、重量を計量して販売される商品を取り扱う店舗(例えば、スーパーマーケット等)に導入される。
【0009】
販売処理システム1は、複数台の検出装置10と、計量装置20とを含む。夫々の検出装置10と、計量装置20とは、通信可能に接続されている。なお、本例では、設置されたときの見た目を考慮し、無線(例えば、無線LAN(Local Area Network)、Bluetooth(登録商標)等)により接続される例を説明するが、有線により通信可能に接続されるようにしてもよい。
【0010】
検出装置10は、傾斜(回転)を検出可能な装置である。検出装置10は、重量を計量して販売される商品(単に「商品」、又は、「量り売り商品」、「バラ売り商品」、「計量値付け商品」、「計量販売商品」と称する場合がある)を収容する容器(「陳列容器」と称する)に設置され、該陳列容器の傾斜動作(回転動作)を検出する。商品の一例は、ナッツ、チョコレート、ドライフルーツである。計量装置20は、商品を計量し、値付けする装置である。
【0011】
図2及び
図3は、検出装置10による傾斜の検出について説明する説明図である。
図2は、陳列容器300に設置された検出装置10の様子を示している。陳列容器300は、商品Sを収容する陳列容器である。陳列容器300は、上蓋部310を有する。
図2(A)は、上蓋部310が持ち上げられていない状態(商品Sの取り出しができない状態。閉鎖状態)を示している。
図2(B)は、上蓋部310が持ち上げられている状態(商品Sの取り出しができる状態。開放状態)を示している。
【0012】
検出装置10は、上蓋部310に設置される。検出装置10は、上蓋部310が持ち上げられると、上蓋部310の傾斜動作(回転角度)を検出する。例えば、検出装置10は、上蓋部310が持ち上げられていない状態からの傾斜動作を検出する。
【0013】
図3は、陳列容器400に設置された検出装置10の様子を示している。陳列容器400は、商品Sを収容する陳列容器である。陳列容器400は、押下部410を有する。
図3(A)は、押下部410が押し下げられていない状態(商品Sが放出部420から放出されない状態。閉鎖状態)を示している。
図3(B)は、押下部410が押し下げられている状態(商品Sが放出部420から放出される情報。開放状態)を示している。
【0014】
検出装置10は、押下部410に設置される。検出装置10は、押下部410が押し下げられると、押下部410の傾斜動作(回転角度)を検出する。例えば、検出装置10は、押下部410の押し下げられていない状態からの傾斜動作を検出する。
【0015】
図4は、検出装置10の構成の一例である。検出装置10は、
図4に示すように、MCU(Micro Controller Unit)11と、傾斜検出部12と、通信部13とを備える。
【0016】
MCU11は、当該検出装置10を制御するマイクロプロセッサ(microprocessor)である。MCU11は、処理部の他、記憶部(メモリ)等を搭載している。MCU11は、内部に記憶されているプログラム(当該検出装置10の制御用プログラム)を読み出して実行することにより、当該検出装置10の動作を制御する。傾斜検出部12は、当該検出装置10の傾斜(回転)を検出する傾斜センサである。例えば、傾斜検出部12は、当該検出装置10が、ある方向に傾斜(回転)した場合に、当該傾斜動作(回転動作)における傾斜角度(回転角度)を検出する。通信部13は、無線(例えば、無線LAN(Local Area Network)、Bluetooth(登録商標)等)によって、他の装置との間で情報を送受信する。
【0017】
図5は、検出装置10の機能の一例である。
図5において、
図4と同一部分には同一符号を付している。
【0018】
検出装置10のMCU11は、
図5に示すように、記憶部100及び判定部102として機能する。記憶部100は、当該検出装置10を設置した陳列容器が開放状態となったか否か判定するための角度(判定用角度)を記憶する。なお、判定用角度は、当該検出装置10を設置した陳列容器の種類に応じた値(角度)である。また、記憶部100は、当該検出装置10を設置した容器に収容されている商品を識別する商品識別情報(商品番号)を記憶する。なお、記憶部100の情報は書き換え可能であってもよい。
【0019】
傾斜検出部12は、当該検出装置10の傾斜(回転)を検出し、傾斜角度(回転角度)を示す情報を判定部102に出力する。
【0020】
判定部102は、当該検出装置10を設置した陳列容器が開放状態となったか否か判定する。具体的には、判定部102は、傾斜検出部12から入力した傾斜角度が記憶部100に記憶されている判定用角度以上である場合、当該検出装置10を設置した陳列容器が開放状態となったと判定する。判定部102は、当該検出装置10を設置した陳列容器が開放状態となったと判定した場合(つまり、傾斜検出部12から入力した傾斜角度が記憶部100に記憶されている判定用角度以上である場合)、記憶部100に記憶されている商品番号を通信部13に通知し、当該商品番号を計量装置20に送信するように通信部13を制御する。
【0021】
通信部13は、判定部102の制御に従って、商品番号を計量装置20に送信する。つまり、検出装置10は、当該検出装置10を設置した陳列容器が開放状態となったことを検出した場合、当該陳列容器に収容されている商品の商品番号を計量装置20に送信する。
【0022】
なお、検出装置10は、操作部(ボタン等)を有してもよい。検出装置10は、操作部が操作された場合、陳列容器が開放状態となったことを検出した場合と同様、当該陳列容器に収容されている商品の商品番号を計量装置20に送信してもよい。
【0023】
なお、
図4及び
図5では、検出装置10がMCU11を備える構成を説明したが、検出装置10は、MCU11に代えて、CPU(Central Processing Unit)と、ROMと、RAMとを備える構成であってもよい。
【0024】
図6は、計量装置20の外観の一例である。
図7は、計量装置20の構成の一例である。
図6及び
図7において、同一部分には同一符号を付している。
【0025】
計量装置20は、CPU21(Central Processing Unit)と、ROM22と、RAM23と、スキャナ部24と、計量部25と、タッチディスプレイ26と、音声出力部27と、印刷部28と、通信部29とを備える。
【0026】
CPU21は、中央演算処理装置であり、ROM22に記憶されているプログラムを読み出して実行することにより、計量装置20の動作を制御する。例えば、CPU21は、検出装置10から送信された商品番号に基づいて陳列容器から取り出された商品を特定する。また、CPU21は、商品ボタン(後述)のタッチディスプレイ26への表示を制御する。
【0027】
ROM22は、読み出し専用メモリであり、例えば、プログラムをはじめとしてCPU21が利用する種々の情報を記憶する。
【0028】
RAM23は、読み出し書き込みメモリであり、例えば、ROM22から読み出した情報、通信部29を介して取得した情報等、種々の情報を記憶する。詳細は後述する。
【0029】
スキャナ部24は、各種の情報を光学的に読み取る。例えば、スキャナ部24は、各種コード(バーコード、2次元コード等)を読み取る。
【0030】
計量部25は、載台25aに載せられたもの(商品、容器等)を、例えばロードセルによる重量検出方式で計量する。
【0031】
タッチディスプレイ26は、操作者に各種情報を表示するとともに、タッチパネルも備え、操作部としての機能を有する。
【0032】
音声出力部27は、音声を出力する。例えば、音声出力部27は、音声ガイダンス等を出力する。
【0033】
印刷部28は、媒体を印刷、発行するプリンタ装置である。例えば、印刷部28は、商品の計量・値付け後に、商品ラベル(「プライスラベル」と称する場合がある)を印刷し、ラベル排出口28aから発行(排出)する。
【0034】
商品ラベルには、例えば、日時、当該商品の名称(商品名)、当該商品の計量値(正味量)、当該商品の重量単価、販売価格を印刷する。なお、計量装置20(例えば、印刷部28)は、排出された商品ラベルがラベル排出口28aから取り去られたことを検出する機能を備えてもよい。
【0035】
通信部29は、無線(例えば、無線LAN(Local Area Network)、Bluetooth(登録商標)等)によって、他の装置との間で情報を送受信する。例えば、通信部29は、検出装置10から送信された商品番号を受信する。
【0036】
また、計量装置20は、図示は省略したが、計時部(計時機能)を備える。計量装置20は、計時部により、現在時刻や、ある時間までの残時間や、ある状態となってからの経過時間を管理可能である。
【0037】
また、計量装置20は、非接触型のICタグを読み書き可能な無線タグ読書部を備えてもよい。無線タグ読書部は、電磁界や電波などを用いた近距離の無線通信によって、非接触型のICタグの記憶部に記憶されている情報を読み取り、非接触型のICタグの記憶部に情報を書き込む。非接触型のICタグの一例は、RFID(radio frequency identifier)タグである。非接触型のICタグの種類としては、パッシブタグ(受動タグ)とアクティブタグ(能動タグ)、双方を組み合わせたセミアクティブタグ(起動型能動タグ)の何れであってもよい。以下の説明において、非接触型のICタグを無線タグ、無線ICタグなどと称する場合がある。
【0038】
また、計量装置20は、当該計量装置20の近傍(主に前方)における人の存在を検出可能な検出部(人感センサ)を備えてもよい。また、計量装置20は、1以上の撮像部(カメラ)を備えてもよい。例えば、当該計量装置20の操作者を撮像する撮像部や、載台25aに載せられたものを撮像する撮像部を備えもよい。また、計量装置20は、発光部を有する報知部(サインポール)を備えてもよい。また、計量装置20は、1以上のメカキー(ハードボタン)から構成されるキー操作部を備えてもよい。
【0039】
また、
図7では、計量装置20がCPU21と、ROM22と、RAM23とを備える構成を説明したが、計量装置20は、それらに代えて、MCU(Micro Controller Unit)を備える構成であってもよい。
【0040】
図8は、計量装置20の表示例である。
図8(A)は、初期画面(開始画面)の一例である。計量装置20は、待機時(待機状態。客待ち状態)において、例えば、
図8(A)に示したような初期画面を表示する。
図8(A)に示した初期画面には、数値表示領域200と、計量案内表示領域210とが設けられている。
【0041】
数値表示領域200は、重量、価格を表示する領域である。数値表示領域200には、風袋表示欄201と、正味量・計量値表示欄202と、単価表示欄203と、販売価格表示欄204と、が設けられている。風袋表示欄201は、風袋の重量を表示する領域である。正味量・計量値表示欄202は、風袋及び商品の重量、又は、商品の重量(正味量)を表示する領域である。単価表示欄203は、商品の重量単価を表示する領域である。販売価格表示欄204は、販売価格(風袋が有料の場合には風袋の価格も含む)を表示する領域である。
【0042】
計量案内表示領域210は、商品の計量を案内する領域である。計量案内表示領域210には、商品を載台25aに載置する旨のメッセージ(「商品を置いてスタート」)と、商品を載台25aに載置する様子を示した画像とが表示されている。
【0043】
図8(B)は、商品を選択(指定)する商品選択画面(商品指定画面)の一例である。計量装置20は、初期画面の表示中において、商品が載台25aに載置された場合、
図8(B)に示したような商品選択画面を表示する。
図8(B)に示した商品選択画面には、数値表示領域200と、商品選択第1領域220と、商品選択第2領域230とが設けられている。
【0044】
商品選択第1領域220は、商品ボタン(個々の商品に対応するボタン)を操作して商品を選択させる領域である。商品選択第1領域220には、商品ボタン表示領域221が設けられている。商品ボタン表示領域221は、商品ボタンを表示する領域である。
図8(B)に示した例では、商品ボタン表示領域221には、生カシューナッツに対応する商品ボタン、ミックスナッツに対応する商品ボタン、アーモンドに対応する商品ボタンが表示されている。また、商品選択第1領域220には、再表示ボタン222が配置されている。再表示ボタン222は、商品選択画面に商品ボタンを再表示させるためのボタンである。再表示ボタン222は、再表示の対象となる商品ボタンが存在する場合(商品ボタン再表示制御用ファイルに再表示制御用タイマ値が記憶されている場合)に表示する。商品ボタン再表示制御用ファイル、再表示制御用タイマ値については後述する。
【0045】
なお、商品ボタンの数が多く全部の商品ボタンを商品ボタン表示領域221に一度に表示(1ページ内に表示)できない場合には、計量装置20は、複数のページに分けて全部の商品ボタンを表示する。また、複数のページに分けて全部の商品ボタンを表示する場合には、次ページや前ページに表示を切り替えるためのページ切替操作部材(例えば、スクロールバー、ボタン)を商品選択第1領域220(例えば、商品ボタン表示領域221の下側)に配置してもよい。
図8(B)に示した例では、商品ボタンの数が多くなく全部の商品ボタンを商品ボタン表示領域221に一度に表示できるため、計量装置20は、ページ切替操作部材を操作不可能な態様(図中は破線)で表示している。計量装置20は、商品ボタンの数が多くなく全部の商品ボタンを商品ボタン表示領域221に一度に表示できる場合には、ページ切替操作部材を非表示としてもよい。
【0046】
計量装置20は、商品ボタンの数が多い場合において、商品ボタンの表示サイズを通常サイズよりも小さくすることにより、ページ数を減らすようにしてもよいし、一度に表示してもよい。
【0047】
商品選択第2領域230は、商品番号を入力(数字ボタンを操作)して商品を選択させる領域である。商品選択第2領域230には、商品番号表示領域231が設けられている。商品番号表示領域231は、数字ボタン(下記)によって入力された商品番号を表示する領域である。また、商品番号表示領域231には、0~9の数字ボタン、クリアボタン、確定ボタンが配置されている。
【0048】
なお、
図8(B)に示した商品選択画面の数値表示領域200の正味量・計量値表示欄202には、計量値である風袋(無料の紙袋)及び商品の重量「164(g)」が表示されている。
【0049】
図8(C)は、商品ラベルの印刷、発行を指示するラベル発行指示画面の一例である。計量装置20は、商品選択画面において、商品が選択された場合、
図8(C)に示したようなラベル発行指示画面を表示する。
図8(C)に示したラベル発行指示画面には、数値表示領域200と、プリント案内表示領域240とが設けられている。
【0050】
プリント案内表示領域240は、商品ラベルの印刷、発行を案内する領域である。プリント案内表示領域240には、商品ラベルの印刷、発行を指示するプリントボタン241が配置されている。また、プリント案内表示領域240には、商品選択画面において選択された商品のアイコン242が表示されている。
【0051】
なお、
図8(C)に示したラベル発行指示画面の数値表示領域200の風袋表示欄201には、風袋(無料の紙袋)の重量「10(g)」が表示されている。正味量・計量値表示欄202には、当該商品(ミックスナッツ)の重量(正味量)「154(g)」が表示されている。単価表示欄203には、当該商品の重量単価「400(円/g)」が表示されている。販売価格表示欄204には販売価格「616(円)」が表示されている。
図8(D)に示したラベル発行完了画面についても同様である。
【0052】
図8(D)は、商品ラベルの発行の完了を報知するラベル発行完了画面の一例である。計量装置20は、ラベル発行指示画面において、商品ラベルの印刷、発行の指示があった場合、商品ラベルを印刷、発行を開始する。計量装置20は、商品ラベルの印刷、発行が完了した場合、
図8(D)に示したようなラベル発行完了画面を表示する。なお、計量装置20は、ラベル発行指示画面において、商品ラベルの印刷、発行の指示があった場合、商品ラベルの印刷、発行が完了する前にラベル発行完了画面を表示してもよい。
図8(D)に示したラベル発行完了画面には、数値表示領域200と、貼付案内表示領域250とが設けられている。
【0053】
貼付案内表示領域250は、商品ラベルの風袋への貼付を案内する領域である。貼付案内表示領域250には、商品ラベルを風袋に貼付する様子を示した画像が表示されている。
【0054】
なお、計量装置20は、商品ファイル(
図9(A)参照)を参照し、商品選択画面において選択された商品の重量単価を取得する。計量装置20は、商品ファイルから取得した当該商品の重量単価をラベル発行指示画面において表示する。
【0055】
また、計量装置20は、風袋の重量は、例えば、下記のように表示する。
(1)1種類の風袋を使用する運用(重量が同一の複数種類の風袋を使用する運用も同様)では、当該風袋の重量情報を参照して当該風袋の重量を表示する。当該風袋の重量情報は、例えばRAM23に当該風袋の重量情報を記憶しておく。風袋の重量は1種類であるため、計量装置20は、いつでも風袋の重量を表示可能である。
(2)重量が異なる複数種類の風袋を使用する運用では、操作者が選択した風袋の重量を表示する。具体的には、例えば、風袋の種類毎の重量情報を記憶(例えばRAM23に記憶)しておく。計量装置20は、風袋の種類を選択する選択肢(選択ボタン等)を表示し、操作者が選択した風袋の重量情報を参照して操作者が選択した風袋の重量を表示する。風袋の重量は2種類以上であるため、計量装置20は、操作者の選択後に風袋の重量を表示可能である。なお、操作者が風袋を選択するタイミングは、商品の選択前であってもよいし、商品の選択後であってもよい。
(3)重量が異なる複数種類の風袋を使用する運用では、風袋に該風袋の重量情報をコード化したコード(バーコード、2次元コード)を付しおき、計量装置20は、スキャナ部24がコードを読み取ることによって当該風袋の重量を表示してもよい。また、風袋に該風袋の重量情報を記憶した無線タグを付しておき、計量装置20は、無線タグ読書部が無線タグの重量情報を読み取ることによって当該風袋の重量を表示してもよい。なお、操作者が、例えば風袋(商品を入れた風袋)を載台25aに載置する前に、該風袋に付されたコードや無線タグをスキャナ部24や無線タグ読書部に読み取らせるようにしてもよいし、風袋が載台25aに載置されるとスキャナ部24や無線タグ読書部が風袋に付されたコードや無線タグを自動的に読み取るようにしてもよい。
【0056】
なお、上記(1)~(3)は、風袋の重量についての説明であったが、風袋の販売価格についても同様である。例えば、販売価格が異なる複数の風袋を使用する運用では、計量装置20は、操作者が選択した風袋の販売価格を表示してもよいし、コードや無線タグから読み取った風袋の販売価格を表示してもよい。
【0057】
図9は、各種情報の一例である。
図9(A)は、商品ファイル(商品マスタとも称する)の一例である。商品ファイルは、
図9(A)に示したように、商品番号に対応付けて、商品名、重量単価を記憶する。商品ファイルは、例えば、RAM23に記憶されている。計量装置20は、他の装置(例えば、店内に設置される管理装置(非図示)、本部に設置される本部サーバ(非図示)、インターネット上のクラウドサーバ(非図示))から商品ファイルを受信しRAM23に記憶してもよい。後述する他のファイルについても同様である。
【0058】
図9(B)は、商品ボタンファイルの一例である。商品ボタンファイルは、
図9(B)に示したように、商品番号に対応付けて、商品ボタンを記憶する。具体的には、商品ボタンファイルは、商品番号に対応付けて、商品ボタンの画像データを記憶する。なお、商品ボタンファイルは、商品ボタンの画像データに代えて又は加えて、商品ボタンの画像データの画像名(データ名、ファイル名)を記憶してもよい。また、商品ボタンファイルは、上記に代えて又は加えて、商品ボタンの画像データの記憶場所を記憶してもよい。つまり、商品ボタンファイルは、夫々の商品(商品番号)に対応する商品ボタンが何れの商品ボタンであるかを計量装置20が特定できるものであればよい。
【0059】
図9(C)は、商品ボタン表示制御用ファイルの一例である。商品ボタン表示制御用ファイルは、
図9(C)に示したように、商品番号に対応付けて、表示制御用タイマ値を記憶する。商品ボタン表示制御用ファイルに記憶される商品番号は、商品ボタンを表示する際の表示対象の商品の商品番号である。商品ボタン表示制御用ファイルに記憶される表示制御用タイマ値は、表示対象としての有効期間(例えば秒数)である。表示制御用タイマ値は、初期値がセットされた後、更新(カウントダウン)される。
【0060】
図9(C)に示した商品ボタン表示制御用ファイルによれば、表示対象の商品ボタンは、商品番号「S04」の商品(生カシューナッツ)の商品ボタン(GA04)、商品番号「S01」の商品(ミックスナッツ)の商品ボタン(GA01)、商品番号「S02」の商品(アーモンド)の商品ボタン(GA02)である。また、
図9(C)に示した商品ボタン表示制御用ファイルによれば、商品番号「S04」の商品(生カシューナッツ)の商品ボタン(GA04)の表示対象としての有効期間は残り102秒であり、商品番号「S01」の商品(ミックスナッツ)の商品ボタン(GA01)の表示対象としての有効期間は残り162秒であり、商品番号「S02」の商品(アーモンド)の商品ボタン(GA02)の表示対象としての有効期間は残り285秒である。詳細は後述する。
【0061】
図9(D)は、商品ボタン再表示制御用ファイルの一例である。商品ボタン再表示制御用ファイルは、
図9(D)に示したように、商品番号に対応付けて、再表示制御用タイマ値を記憶する。商品ボタン再表示制御用ファイルに記憶される商品番号は、商品ボタンを再表示する際の再表示対象の商品の商品番号である。商品ボタン再表示制御用ファイルに記憶される再表示制御用タイマ値は、再表示対象としての有効期間(例えば秒数)である。再表示制御用タイマ値は、初期値がセットされた後、更新(カウントダウン)される。
【0062】
図9(D)に示した商品ボタン再表示制御用ファイルによれば、再表示対象の商品ボタンは、商品番号「S09」の商品(カカオシーソルト)の商品ボタン(GA09)、商品番号「S11」の商品(ドライマンゴ)の商品ボタン(GA11)である。また、
図9(D)に示した商品ボタン再表示制御用ファイルによれば、商品番号「S09」の商品(カカオシーソルト)の商品ボタン(GA09)の再表示対象としての有効期間は残り44秒であり、商品番号「S11」の商品(ドライマンゴ)の商品ボタン(GA11)の再表示対象としての有効期間は残り105秒である。詳細は後述する。
【0063】
図10は、計量装置20の動作の一例を示したフローチャートである。具体的には、
図10のフローチャートは、載置から商品ラベルの印刷、発行迄の計量装置20の基本的な動作を示している。なお、
図10のフローチャートの開始時において、計量装置20は、初期画面(
図8(A))を表示しているものとする。
【0064】
(
図10のフローチャート)
ステップS1:計量装置20は、載置があったか否か(重量を検出したか否か)を判断する。載置があった場合(ステップS1:YES)にはステップS2に進む。載置がなかった場合(ステップS1:NO)にはステップS1に戻る(つまり、載置される迄待機する)。
【0065】
ステップS2:計量装置20は、初期画面に代えて商品選択画面を表示する。続いてステップS3に進む。
【0066】
ステップS2の処理では、計量装置20は、商品ボタン表示制御用ファイル及び商品ボタンファイルを参照し、商品選択画面(商品ボタン表示領域221)における商品ボタンの表示を制御する。以下、詳しく説明する。
【0067】
まず、計量装置20は、商品ボタン表示領域221に商品ボタンを表示する商品を、商品ボタン表示制御用ファイルを参照して決定する。より詳細には、計量装置20は、商品ボタン表示制御用ファイルに表示制御用タイマ値が記憶されている商品を、商品ボタン表示領域221に商品ボタンを表示する商品として決定する。
図9(C)に示した商品ボタン表示制御用ファイルには、商品番号「S04」の生カシューナッツの表示制御用タイマ値、商品番号「S01」のミックスナッツの表示制御用タイマ値、及び、商品番号「S02」のアーモンドの表示制御用タイマ値が記憶されている。従って、計量装置20は、
図9(C)に示した商品ボタン表示制御用ファイルを参照した場合には、商品番号「S04」の生カシューナッツ、商品番号「S01」のミックスナッツ、及び、商品番号「S02」のアーモンドを、商品ボタン表示領域221に商品ボタンを表示する商品として決定する。
【0068】
次に、計量装置20は、上述のように決定した商品の商品ボタンを、商品ボタンファイルを参照して特定する。そして、計量装置20は、特定した商品ボタンを商品ボタン表示領域221に表示する。
【0069】
従って、計量装置20は、
図9(C)に示した商品ボタン表示制御用ファイルを参照した場合には、
図8(B)に示したような商品選択画面を表示する。
図8(B)に示した商品選択画面には、商品番号「S04」の生カシューナッツ、商品番号「S01」のミックスナッツ、及び、商品番号「S02」のアーモンドの夫々に対応する商品ボタンが表示されている。なお、計量装置20は、商品ボタン表示制御用ファイルに表示制御用タイマ値が記憶されていない場合には、商品選択画面(商品ボタン表示領域221)に商品ボタンを表示しない。
【0070】
ステップS3:計量装置20は、商品の選択があったか否かを判断する。商品の選択があった場合(ステップS3:YES)にはステップS7に進む。商品の選択がなかった場合(ステップS3:NO)にはステップS4に進む。
【0071】
ステップS4:計量装置20は、商品ボタンの再表示の指示があったか否かを判断する。計量装置20は、再表示ボタン222の操作があった場合、商品ボタンの再表示の指示があったと判断する。商品ボタンの再表示の指示があった場合(ステップS4:YES)にはステップS5に進む。商品ボタンの再表示の指示がなかった場合(ステップS4:NO)にはステップS6に進む。
【0072】
ステップS5:計量装置20は、表示中の商品選択画面において商品ボタンの再表示を制御する。続いてステップS6に進む。
【0073】
ステップS5の処理では、計量装置20は、商品ボタン再表示制御用ファイル及び商品ボタンファイルを参照し、商品選択画面(商品ボタン表示領域221)における商品ボタンの再表示を制御する。以下、詳しく説明する。
【0074】
まず、計量装置20は、商品ボタン表示領域221に商品ボタンを再表示する商品を、商品ボタン再表示制御用ファイルを参照して決定する。より詳細には、計量装置20は、商品ボタン再表示制御用ファイルに再表示制御用タイマ値が記憶されている商品を、商品ボタン表示領域221に商品ボタンを再表示する商品として決定する。
図9(D)に示した商品ボタン再表示制御用ファイルには、商品番号「S09」のカカオシーソルトの再表示制御用タイマ値、及び、商品番号「S11」のドライマンゴの再表示制御用タイマ値が記憶されている。従って、計量装置20は、
図9(D)に示した商品ボタン再表示制御用ファイルを参照した場合には、商品番号「S09」のカカオシーソルト、及び、商品番号「S11」のドライマンゴを、商品ボタン表示領域221に商品ボタンを再表示する商品として決定する。
【0075】
次に、計量装置20は、上述のように決定した商品の商品ボタンを、商品ボタンファイルを参照して特定する。そして、計量装置20は、特定した商品ボタンを商品ボタン表示領域221に再表示する。なお、計量装置20は、商品ボタン再表示制御用ファイルに再表示制御用タイマ値が記憶されていない場合には、商品選択画面(商品ボタン表示領域221)に商品ボタンを再表示しない。
【0076】
なお、商品選択画面(商品ボタン表示領域221)に商品ボタンが表示されている状態において再表示の指示があった場合には、計量装置20は、再表示の指示の時点で表示していた商品ボタンは消去せずに再表示の指示に基づく商品ボタンを再表示(追加的に表示)する。つまり、再表示の指示後に商品選択画面(商品ボタン表示領域221)に表示される商品ボタンは、再表示の指示の時点で、商品ボタン表示制御用ファイルに表示制御用タイマ値が記憶されている商品の商品ボタン、及び、商品ボタン再表示制御用ファイルに再表示制御用タイマ値が記憶されている商品の商品ボタンである。
【0077】
ステップS6:計量装置20は、表示中の商品選択画面において商品ボタンの表示を制御する。続いてステップS6に進む。
【0078】
ステップS6の処理では、ステップS2の処理と同様、計量装置20は、商品ボタン表示制御用ファイル等を参照し、商品選択画面(商品ボタン表示領域221)における商品ボタンの表示を制御する。続いてステップS3に戻る。なお、ステップS5の処理は、ステップS6の処理を含むため、ステップS5に続いてステップS7に進むようにしてもよい。
【0079】
ステップS7:計量装置20は、商品選択画面に代えてラベル発行指示画面を表示する。続いてステップS8に進む。
【0080】
ステップS8:計量装置20は、タイマが存在する場合、タイマを停止する。なお、計量装置20は、タイマが存在する場合には、タイマの停止期間(本ステップS8の実行後~ステップS13の実行前)を除き、タイマを動作(カウントダウン)させる。続いてステップS9に進む。
【0081】
ステップS9:計量装置20は、ラベルの印刷、発行の指示があったか否かを判断する。計量装置20は、プリントボタン241の操作があった場合、ラベルの印刷、発行の指示があったと判断する。ラベルの印刷、発行の指示があった場合(ステップS9:YES)にはステップS10に進む。ラベルの印刷、発行の指示がなかった場合(ステップS9:NO)にはステップS9に戻る(つまり、指示がなされる迄待機する)。
【0082】
ステップS10:計量装置20は、ラベル発行指示画面に代えてラベル発行完了画面を表示する。続いてステップS11に進む。なお、計量装置20は、ラベル発行指示画面の表示前(又は表示後)に、商品ラベルを印刷、発行する。
【0083】
ステップS11:計量装置20は、商品ラベルが取り去られか否かを判断する。ラベルの取り去りがあった場合(ステップS11:YES)にはステップS12に進む。ラベルの取り去りがなかった場合(ステップS11:NO)にはステップS11に戻る(つまり、ラベルが取り去られる迄待機する)。
【0084】
ステップS12:計量装置20は、ラベル発行完了画面に代えて初期画面を表示する。続いてステップS13に進む。
【0085】
ステップS13:計量装置20は、タイマが存在する場合、タイマの停止を解除する。上述したように、計量装置20は、タイマが存在する場合には、タイマの停止期間(ステップS8の実行後~本ステップS13の実行前)を除き、タイマを動作(カウントダウン)させる。そして本フローチャートは終了する。
【0086】
図11及び
図12は、計量装置20の動作の一例を示したフローチャートである。計量装置20は、
図10に示した動作に加え、他の動作も実行する。例えば、計量装置20は、
図10のフローチャートの動作に加え、
図11(A)、
図11(B)、
図12(A)及び
図12(B)の夫々のフローチャートの動作も実行する。例えば、計量装置20は、
図10のフローチャートの処理と、
図11(A)のフローチャートの処理と、
図11(B)のフローチャートの処理と、
図12(A)のフローチャートの処理と、
図12(B)のフローチャートの処理とを並行して実行する。例えば、計量装置20は、上記の各処理をタイマ割り込みによって実現してもよい(マルチタスク)。
【0087】
(
図11(A)のフローチャート)
図11(A)のフローチャートは、商品番号の受信時における表示制御用タイマに係る動作を示している。
【0088】
ステップS20:計量装置20は、検出装置10から送信された商品番号を受信したか否かを判断する。商品番号を受信した場合(ステップS20:YES)にはステップS21に進む。商品番号を受信していない場合(ステップS20:NO)には本フローチャートは終了する。
【0089】
ステップS21:計量装置20は、当該商品番号の表示制御用タイマをセットする。計量装置20は、当該商品番号の表示制御用タイマが既にセットされている場合(セット中である場合)には、再セットする。セット(又は再セット)するタイマ値は600秒である。そして本フローチャートは終了する。
【0090】
ステップS21の処理では、例えば、計量装置20は、下記のように動作してもよい。計量装置20は、商品ボタン表示制御用ファイルを参照する。計量装置20は、商品ボタン表示制御用ファイルに当該商品番号の表示制御用タイマ値が記憶されていない場合、商品ボタン表示制御用ファイルに、当該商品番号と表示制御用タイマ値(600秒)とを記憶する。計量装置20は、商品ボタン表示制御用ファイルに当該商品番号の表示制御用タイマ値が既に記憶されている場合、当該表示制御用タイマ値(多くの場合600秒未満になっているタイマ値)を600秒に更新(再セット)する。
【0091】
(
図11(B)のフローチャート)
図11(B)のフローチャートは、タイマの動作期間における表示制御用タイマ及び再表示制御用タイマに係る動作を示している。
【0092】
ステップS30:計量装置20は、タイマの動作期間であるか否かを判断する。計量装置20は、タイマの停止期間(
図10のステップS8の実行後~ステップS13の実行前の期間、すなわち、商品の選択後~初期画面の表示前の期間)以外の期間は、タイマの動作期間であると判断する。タイマの動作期間である場合(ステップS30:YES)にはステップS31に進む。タイマの動作期間でない場合(ステップS30:NO)には本フローチャートは終了する。
【0093】
ステップS31:計量装置20は、少なくとも1つの表示制御用タイマがセット中であるか否かを判断する。つまり、計量装置20は、商品ボタン表示制御用ファイルに少なくとも1つの表示制御用タイマ値が記憶されているか否かを判断する。セット中である場合(ステップS31:YES)にはステップS32に進む。セット中でない場合(ステップS31:NO)にはステップS35に進む。
【0094】
ステップS32:計量装置20は、セット中の全部の表示制御用タイマの値(表示制御用タイマ値)をカウントダウンする。続いてステップS33に進む。
【0095】
ステップS33:計量装置20は、カウントダウンによって値が0になった表示制御用タイマがある場合、当該表示制御用タイマを消去する。続いてステップS34に進む。
【0096】
ステップS34:計量装置20は、表示制御用タイマを消去した場合、当該表示制御用タイマの商品について再表示制御用タイマをセットする。セットするタイマ値は240秒である。つまり、ステップS34の処理は、表示対象から外れた商品について再表示対象とする処理である。続いてステップS35に進む。
【0097】
ステップS35:計量装置20は、少なくとも1つの再表示制御用タイマがセット中であるか否かを判断する。つまり、計量装置20は、商品ボタン再表示制御用ファイルに少なくとも1つの再表示制御用タイマ値が記憶されているか否かを判断する。セット中である場合(ステップS35:YES)にはステップS36に進む。セット中でない場合(ステップS35:NO)には本フローチャートは終了する。
【0098】
ステップS36:計量装置20は、セット中の全部の再表示制御用タイマの値(再表示制御用タイマ値)をカウントダウンする。続いてステップS37に進む。
【0099】
ステップS37:計量装置20は、カウントダウンによって値が0になった再表示制御用タイマがある場合、当該再表示制御用タイマを消去する。そして本フローチャートは終了する。
【0100】
なお、
図11(B)のフローチャートにおいて、ステップS33の処理とステップS34の処理の順序は逆であってもよい。つまり、計量装置20は、カウントダウンによって値が0になった表示制御用タイマがある場合、当該表示制御用タイマの商品について再表示制御用タイマをセットし、続いて、当該表示制御用タイマを消去してもよい。
【0101】
(
図12(A)のフローチャート)
図12(A)のフローチャートは、商品の選択時における表示制御用タイマ及び再表示制御用タイマに係る動作を示している。
【0102】
ステップS40:計量装置20は、商品の選択があったか否かを判断する。商品の選択があった場合(ステップS40:YES)にはステップS41に進む。商品の選択がなかった場合(ステップS40:NO)には本フローチャートは終了する。
【0103】
ステップS41:計量装置20は、当該商品(選択された商品)の表示制御用タイマを消去する。つまり、ステップS41の処理は、選択された商品について表示対象から外す処理である。続いてステップS42に進む。
【0104】
ステップS42:計量装置20は、当該商品について再表示制御用タイマをセットする。セットするタイマ値は240秒である。つまり、ステップS42の処理は、表示対象から外した商品について再表示対象とする処理である。そして本フローチャートは終了する。
【0105】
図10、
図12(A)のフローチャートに示すように、計量装置20は、商品の選択があった場合には、ラベル発行指示画面を表示(
図10のステップS7)等するとともに、選択された商品の表示制御用タイマを消去し、選択された商品の再表示制御用タイマをセットする(
図12(A)のステップS41、S42)。
【0106】
なお、
図12(A)のフローチャートにおいて、ステップS41の処理とステップS42の処理の順序は逆であってもよい。つまり、計量装置20は、選択された商品について再表示制御用タイマをセットし、続いて、選択された商品の表示制御用タイマを消去してもよい。
【0107】
(
図12(B)のフローチャート)
図12(B)のフローチャートは、商品ボタンの再表示時における表示制御用タイマ及び再表示制御用タイマに係る動作を示している。
【0108】
ステップS50:計量装置20は、商品ボタンの再表示の指示があったか否かを判断する。つまり、計量装置20は、再表示ボタン222の操作があったか否かを判断する。商品ボタンの再表示の指示があった場合(ステップS50:YES)にはステップS51に進む。商品ボタンの再表示の指示がなかった場合(ステップS50:NO)には本フローチャートは終了する。
【0109】
ステップS51:計量装置20は、再表示制御用タイマが存在する商品がある場合、当該再表示制御用タイマを消去する。続いてステップS52に進む。
【0110】
ステップS52:計量装置20は、再表示制御用タイマを消去した場合、当該再表示制御用タイマの商品について表示制御用タイマをセットする。セットするタイマ値は300秒である。そして本フローチャートは終了する。
【0111】
図10、
図12(B)のフローチャートに示すように、計量装置20は、商品ボタンの再表示の指示があり、かつ再表示制御用タイマが存在する場合には、再表示制御用タイマが存在する商品の商品ボタンを再表示(
図10のステップS5)等するとともに、再表示した商品の再表示制御用タイマを消去し、再表示した商品の表示制御用タイマをセットする(
図12(B)のステップS51、S52)。
【0112】
なお、
図12(B)のフローチャートにおいて、ステップS51の処理とステップS52の処理の順序は逆であってもよい。つまり、計量装置20は、再表示制御用タイマが存在する商品がある場合、当該再表示制御用タイマの商品について表示制御用タイマをセットし、続いて、当該再表示制御用タイマを消去してもよい。
【0113】
図13~
図15は、商品ボタンの制御について説明する説明図である。
図13及び
図14は、商品ボタン表示制御用ファイル及び商品ボタン再表示制御用ファイルの記憶内容を示している。
図15は、商品選択画面の商品ボタン表示領域221における商品ボタンの表示内容を示している。
【0114】
なお、
図13~
図15の説明では、簡略化のため、店内には顧客A、顧客Bの2人以外には顧客は存在していないものとする。また、検出装置10が商品番号を送信して計量装置20が受信する迄の時間は無視するものとする。
【0115】
また、顧客A、顧客Bは、下記(1)~(7)のように行動したものとする。
(1)顧客Aが、あるタイミングに、カカオシーソルト(商品番号「S09」)の陳列容器(陳列容器300等)からカカオシーソルトを取り出した。
(2)顧客Aが、カカオシーソルトを取り出してから90秒経過後に、ドライマンゴ(商品番号「S11」)の陳列容器からドライマンゴを取り出した。
(3)顧客Bが、顧客Aがドライマンゴを取り出してから127秒後に、生カシューナッツ(商品番号「S04」)の陳列容器から生カシューナッツを取り出した。
(4)顧客Bが、生カシューナッツを取り出してから60秒経過後に、ミックスナッツ(商品番号「S01」)の陳列容器からミックスナッツを取り出した。
(5)顧客Bが、ミックスナッツを取り出してから123秒後に、アーモンド(商品番号「S02」)の陳列容器からアーモンドを取り出した。
(6)顧客Aが、顧客Bよりも先に計量装置20を操作した。
(7)顧客Bがアーモンドを取り出した時点では、顧客Aはカカオシーソルトの商品ボタンもドライマンゴの商品ボタンも操作していない。
【0116】
図13(A)は、顧客Bが、陳列容器からアーモンド(商品番号「S02」)を取り出した場面においてアーモンドを取り出した時点における、商品ボタン表示制御用ファイル及び商品ボタン再表示制御用ファイルの記憶内容の一例である。
【0117】
表示制御用タイマ値は、
図11(A)のステップS21の処理によってセットされ、
図11(B)のステップS32の処理によって減算(カウントダウン)される。例えば、商品番号「S01」の表示制御用タイマ値は、上記ステップS21の処理によって「600(秒)」がセットされ、上記ステップS32の処理によって減算(123秒)され、「477(秒)」となっている。なお、
図13(A)の時点では、再表示制御用タイマ値は1つも記憶されていないため、「記憶なし」としている。
【0118】
図13(B)は、
図13(A)の場面に続き、顧客Bが、計量装置20において1つの商品を選択する場面において該商品を選択する前の時点における、商品ボタン表示制御用ファイル及び商品ボタン再表示制御用ファイルの記憶内容の一例である。
【0119】
例えば、計量装置20において下記(1)→(2)→(3)と処理が進行し、(3)に示したミックスナッツの計量後の時点(商品選択画面においてミックスナッツの商品ボタンの操作を受け付ける前の時点)において、商品ボタン表示制御用ファイル及び商品ボタン再表示制御用ファイルの夫々の記憶内容は、
図13(B)のようになる場合がある。
(1)顧客Aの操作等に応じて、計量装置20が、カカオシーソルト(商品番号「S09」)を計量し、計量後の商品選択画面においてカカオシーソルトの商品ボタンの操作を受け付け、カカオシーソルトの商品ラベルを印刷、発行した。
(2)顧客Aの操作等に応じて、計量装置20が、ドライマンゴ(商品番号「S11」)を計量し、計量後の商品選択画面においてドライマンゴの商品ボタンの操作を受け付け、ドライマンゴの商品ラベルを印刷、発行した。
(3)顧客Bの操作等に応じて、計量装置20が、ミックスナッツ(商品番号「S01」)を計量した。
【0120】
表示制御用タイマ値は、
図12(A)のステップS41の処理によって消去される。
図13(B)では、商品番号「S09」「S11」の夫々の表示制御用タイマ値が、上記ステップS41の処理によって消去されている。また、再表示制御用タイマ値は、
図12(A)のステップS42の処理によってセットされ、
図11(B)のステップS36の処理によって減算(カウントダウン)される。例えば、商品番号「S11」の再表示制御用タイマ値は、上記ステップS42の処理によって「240(秒)」がセットされ、上記ステップS36の処理によって減算(135秒)され、「105(秒)」となっている。なお、
図13(A)の場面から
図13(B)の場面の間に、タイマは315秒進行している。
【0121】
図15(A)は、
図13(B)に示したように、商品ボタン表示制御用ファイルに商品ボタン表示制御用タイマが記憶されている場合の、商品選択画面(商品ボタン表示領域221)における商品ボタンの表示内容を示している。つまり、顧客Bが、夫々の陳列容器から取り出した3つの商品(生カシューナッツ、ミックスナッツ、アーモンド)を持って計量装置20に移動し、最初の計量として上記3つの商品のうちの1つの商品(本例ではミックスナッツ)を計量した場合、計量後の商品選択画面には、
図15(A)に示したように、上記3つの商品の商品ボタンが表示される。従って、顧客Bは、計量した商品(ミックスナッツ)の商品ボタンを操作することができる。
【0122】
なお、計量装置20は、商品選択画面に複数の商品ボタンを表示する場合には当該複数の商品ボタンを夫々の表示制御用タイマ値に基づく順番で表示する。例えば、
図13(B)及び
図15(A)に示した例では、計量装置20は、3つの商品ボタンを夫々の表示制御用タイマ値が少ない順(つまり、操作されない場合に消去される迄の時間が短い順)で左から右に並べて表示している。
【0123】
図13(C)は、
図13(B)の場面に続き、顧客Bが、1つの商品(商品番号「S01」のミックスナッツ)を選択する場面において該商品を選択した時点おける、商品ボタン表示制御用ファイル及び商品ボタン再表示制御用ファイルの記憶内容の一例である。
【0124】
図13(C)では、商品番号「S01」の表示制御用タイマ値が、
図12(A)のステップS41の処理によって消去されている。また、
図13(C)では、商品番号「S01」の再表示制御用タイマ値が、
図12(A)のステップS42の処理によってセットされている。なお、
図13(B)の場面から
図13(C)の場面の間に、タイマは10秒進行している。
【0125】
図13(D)は、
図13(C)の時点の場面に続き、顧客Bが、計量装置20において次の商品(商品番号「S02」のアーモンド)を計量する場面において該商品の計量が完了した時点(商品選択画面において該商品の商品ボタンの操作を受け付ける前の時点)における、商品ボタン表示制御用ファイル及び商品ボタン再表示制御用ファイルの記憶内容の一例である。
【0126】
再表示制御用タイマ値は、
図11(B)のステップS36の処理によって減算され、ステップS37の処理によって消去される。
図13(D)では、商品番号「S09」の再表示制御用タイマ値が、上記ステップS37の処理によって消去されている。なお、
図13(C)の場面から
図13(D)の場面の間に、タイマは40秒進行している。
【0127】
図15(B)は、
図13(D)に示したように、商品ボタン表示制御用ファイルに商品ボタン表示制御用タイマが記憶されている場合の、商品選択画面(商品ボタン表示領域221)における商品ボタンの表示内容を示している。つまり、顧客Bが、次の計量として残る2つの商品(生カシューナッツ、アーモンド)のうちの1つの商品(本例ではアーモンド)を計量した場合、計量後の商品選択画面には、
図15(B)に示したように、上記2つの商品の夫々の商品ボタンが表示される。従って、顧客Bは、計量した商品(アーモンド)の商品ボタンを操作することができる。
【0128】
図13(E)は、
図13(D)の場面に続き、顧客Bが、計量した商品(商品番号「S02」のアーモンド)を選択する場面において該商品を選択した時点おける、商品ボタン表示制御用ファイル及び商品ボタン再表示制御用ファイルの記憶内容の一例である。
【0129】
図13(E)では、商品番号「S02」の表示制御用タイマ値が、
図12(A)のステップS41の処理によって消去されている。また、
図13(E)では、商品番号「S02」の再表示制御用タイマ値が、
図12(A)のステップS42の処理によってセットされている。なお、
図13(D)の場面から
図13(E)の場面の間に、タイマは15秒進行している。
【0130】
図14(A)は、
図13(E)の場面に続き、顧客Bが、計量装置20において次の商品(商品番号「S04」の生カシューナッツ)を計量する場面において該商品の計量が完了する前の時点における、商品ボタン表示制御用ファイル及び商品ボタン再表示制御用ファイルの記憶内容の一例である。
【0131】
表示制御用タイマ値は、
図11(B)のステップS33の処理によって消去される。
図14(A)では、商品番号「S04」の表示制御用タイマ値が、上記ステップS33の処理によって消去されている。
図14(A)の時点(
図14(B)の時点も同様)では、表示制御用タイマ値は1つも記憶されていないため、「記憶なし」としている。また、再表示制御用タイマ値は、
図11(A)のステップS34の処理によってセットされる。
図14(A)では、商品番号「S04」の再表示制御用タイマ値が、上記ステップS34の処理によってセットされている。なお、
図13(E)の場面から
図14(A)の場面の間に、タイマは37秒進行している。
【0132】
図14(B)は、
図14(A)の場面に続き、商品(商品番号「S04」の生カシューナッツ)の計量が完了した場面において商品選択画面において該商品の商品ボタンの操作を受け付ける前の時点における、商品選択画面が表示されている時点(商品選択画面において生カシューナッツの操作を受け付ける前の時点)における、商品ボタン表示制御用ファイル及び商品ボタン再表示制御用ファイルの記憶内容の一例である。
【0133】
図14(B)では、商品番号「S11」の再表示制御用タイマ値が、
図11(B)のステップS37の処理によって消去されている。なお、
図14(A)の場面から
図14(B)の場面の間に、タイマは3秒進行している。
【0134】
図15(C)は、
図14(B)に示したように、商品ボタン表示制御用ファイルに商品ボタン表示制御用タイマが記憶されていない場合の、商品選択画面(商品ボタン表示領域221)における商品ボタンの表示内容を示している。商品選択画面には商品ボタンが表示されていないため、顧客Bは、当該商品(生カシューナッツ)の商品ボタンを操作することができない。
【0135】
図14(C)は、
図14(B)の場面に続き、顧客Bが、再表示ボタン222を操作した時点における、商品ボタン表示制御用ファイル及び商品ボタン再表示制御用ファイルの記憶内容の一例である。なお、顧客Bは、
図14(B)の時点からタイマが145秒進行する前に再表示ボタン222を操作している。
【0136】
再表示制御用タイマ値は、
図12(B)のステップS51の処理によって消去される。
図14(C)では、商品番号「S01」「S02」「S04」の夫々の再表示制御用タイマ値が、上記ステップS51の処理によって消去されている。
図14(C)の時点(
図14(D)の時点も同様)では、再表示制御用タイマ値は1つも記憶されていないため、「記憶なし」としている。また、表示制御用タイマ値は、
図12(A)のステップS52の処理によってセットされる。
図14(C)では、商品番号「S01」「S02」「S04」の夫々の表示制御用タイマ値が、上記ステップS52の処理によってセットされている。
【0137】
図15(D)は、
図14(C)に示したように、商品ボタン表示制御用ファイルに商品ボタン表示制御用タイマが記憶されている場合の、商品選択画面(商品ボタン表示領域221)における商品ボタンの表示内容を示している。商品選択画面には3つの商品(生カシューナッツ、ミックスナッツ、アーモンド)の商品ボタンが表示されているため、顧客Bは、当該商品(生カシューナッツ)の商品ボタンを操作することができる。
【0138】
図14(D)は、別例である。
図14(D)は、例えば、
図13(D)の場面に続き、顧客Bが、再表示ボタン222を操作した時点における、商品ボタン表示制御用ファイル及び商品ボタン再表示制御用ファイルの記憶内容の一例である。
【0139】
図15(E)は、
図14(D)に示したように、商品ボタン表示制御用ファイルに商品ボタン表示制御用タイマが記憶されている場合の、商品選択画面(商品ボタン表示領域221)における商品ボタンの表示内容を示している。つまり、
図15(B)のように表示しているときに再表示ボタン222が操作されると
図15(E)のような表示になる。
【0140】
なお、再表示ボタン222の操作後において、再表示ボタン222の操作によって再表示された商品ボタン(
図15(E)ではドライマンゴの商品ボタン、ミックスナッツの商品ボタン)と、再表示ボタン222の操作前から既に表示されていた商品ボタン(
図15(E)では生カシューナッツ商品ボタン、アーモンドの商品ボタン)とを区別して表示(異なる表示態様によって表示)してもよい。例えば、再表示された商品ボタンを既に表示されていた商品ボタンよりも目立つ表示態様(目立つ色、太い枠等)で表示してもよい。
【0141】
(第1実施形態の変形例1)
上記では、再表示ボタン222は、再表示の対象となる商品ボタンが存在する場合(商品ボタン再表示制御用ファイルに再表示制御用タイマ値が記憶されている場合)に表示すると説明したが、再表示の対象となる商品ボタンが存在する場合にも表示してもよい。例えば、計量装置20は、再表示の対象となる商品ボタンが存在する場合と存在しない場合とで異なる表示態様で再表示ボタン222を表示してもよい。具体的には、計量装置20は、再表示の対象となる商品ボタンが存在する場合には操作可能な表示態様で再表示ボタン222を表示し、再表示の対象となる商品ボタンが存在しない場合には操作不可能な表示態様(例えば、グレーダウン表示)で再表示ボタン222を表示してもよい。また、計量装置20は、再表示の対象となる商品ボタンが存在する場合と存在しない場合とで異なる表示態様で再表示ボタン222を表示することに代えて又は加えて、再表示の対象となる商品ボタンが存在する場合には再表示ボタン222の操作に応じて再表示の対象となる商品ボタンを表示し、再表示の対象となる商品ボタンが存在しない場合には再表示ボタン222の操作に応じて再表示の対象となる商品ボタンが存在しない旨のメッセージを表示してもよい。他の実施形態においても同様である。
【0142】
(第1実施形態の変形例2)
上記では、商品ボタンの操作後(ラベル発行指示画面の表示後)~商品ラベルの取り去り(初期画面を表示)の期間をタイマの停止期間とする例を説明したが、タイマの停止期間は上記期間に限定されない。例えば、商品選択画面を表示後~商品ラベルの取り去りの期間をタイマの停止期間としてもよい。つまり、商品選択画面の表示中は、タイマを停止させてもよい。また例えば、重量検出後~商品ラベルの取り去りの期間をタイマの停止期間としてもよい。つまり、重量検出中は、タイマを停止させてもよい。他の実施形態においても同様である。
【0143】
(第1実施形態の変形例3)
上記では、タイマの停止期間が存在する例を説明したが、タイマの停止期間を設けなくてもよい。つまり、初期画面の表示中であっても商品選択画面の表示中であってもラベル発行指示画面を表示中であってもラベル発行完了画面の表示中であってもタイマを進行させてもよい。他の実施形態においても同様である。
【0144】
(第1実施形態の変形例4)
上記では、商品選択画面の表示中に、新たな商品ボタン(例えば、他の顧客が取り出した別の商品の商品ボタン)が表示される場合があるが(
図11(A)のステップS21、
図10のステップS6)、商品選択画面の表示中には、新たな商品ボタンが表示されないようにしてもよい。一例として、商品ボタン表示制御用ファイルを参照(新たな商品ボタンを表示)するタイミングを初期画面から商品選択画面に切り替わるタイミングに限定してもよい(商品選択画面の表示中には商品ボタン表示制御用ファイルを参照しないようにしてもよい)。つまり、
図10のステップS2の処理を実行するが、
図10のステップS6の処理を省略してもよい。他の実施形態においても同様である。
【0145】
(第1実施形態の変形例5)
上記では、商品ボタンが操作された場合も商品ボタンが所定時間操作されなかった場合も商品ボタン再表示制御用タイマをセットし(
図12(A)のステップS42、
図11(B)のステップS34)、セットする時間は同一(240秒)であるが、商品ボタンが操作された場合と商品ボタンが所定時間操作されなかった場合とで、商品ボタン再表示制御用タイマに異なる時間をセットしてもよい。他の実施形態においても同様である。
【0146】
(第1実施形態の変形例6)
上記では、商品ボタンが操作された場合も商品ボタンが所定時間操作されなかった場合も商品ボタン再表示制御用タイマをセットしているが(
図12(A)のステップS42、
図11(B)のステップS34)、商品ボタンが操作された場合は商品ボタン再表示制御用タイマをセットする一方、商品ボタンが所定時間操作されなかった場合には商品ボタン再表示制御用タイマをセットしなくてもよいし、商品ボタンが所定時間操作されなかった場合は商品ボタン再表示制御用タイマをセットする一方、商品ボタンが操作された場合には商品ボタン再表示制御用タイマをセットしなくてもよい。他の実施形態においても同様である。
【0147】
(第1実施形態の変形例7)
上記では、商品ボタン表示領域221に商品ボタンが表示されている状態において再表示の指示があった場合には再表示の指示の時点で表示していた商品ボタンは消去せずに再表示の指示に基づく商品ボタンを再表示する例を説明したが、再表示の指示の時点で表示していた商品ボタンを消去して再表示の指示に基づく商品ボタンを再表示してもよい。つまり、上記では、商品ボタンの表示中に再表示ボタン222が操作された場合には表示中の商品ボタンの表示を維持したまま再表示対象の商品ボタンを追加的に表示する例を説明したが、商品ボタンの表示中に再表示ボタン222が操作された場合には表示中の商品ボタンを消去して再表示対象の商品ボタンを表示してもよい。換言すれば、計量装置20は、商品ボタンの表示中に再表示ボタン222が操作された場合には、表示中の商品ボタンに代えて又は加えて再表示対象の商品ボタンを表示する。商品ボタンの表示中に再表示ボタン222が操作された場合に表示中の商品ボタンに代えて(表示中の商品ボタンを消去し)再表示対象の商品ボタンを表示する態様においては、再表示ボタン222の操作後にボタン(例えば、操作後に元に戻すと表示した再表示ボタン222)の操作に基づいて、再表示ボタン222の操作によって表示した商品ボタンに代えて又は加えて再表示ボタン222の操作によって消去した商品ボタンを表示してもよい(消去した商品ボタンを復活させてもよい)。他の実施形態においても同様である。
【0148】
(第2実施形態)
続いて、第2実施形態について説明する。第2実施形態の説明において第2実施形態に係る内容として説明する部分以外の部分は、第1実施形態に係る内容として説明した部分と共通する。第2実施形態に係る内容として、第1実施形態に係る内容と共通する部分については、説明の全部又は一部を省略する。
【0149】
第2実施形態は、1つの商品について2以上の表示制御用タイマ値を記憶する態様である。つまり、第1実施形態では1つの商品について1つの表示制御用タイマ値を記憶したが、第2実施形態では1つの商品について2以上の表示制御用タイマ値を記憶する点が異なる。
【0150】
図16は、商品ボタンの制御について説明する説明図である。第1実施形態では、計量装置20は、例えば、商品番号「S03(マカダミアナッツ)」「S05(生ヘーゼルナッツ)」の表示制御用タイマが既にセットされているときに、マカダミアナッツ(商品番号「S03」)が取り出された場合(
図11(A)のステップS20(YES))、
図16(A)に示すように、商品番号「S03」の表示制御用タイマを再セットする。一方、第2実施形態では、上記の場合に、
図16(B)に示すように、商品番号「S03」の表示制御用タイマを更にセットする。
【0151】
第2実施形態では、計量装置20は、ある商品番号の表示制御用タイマが1以上されている場合、当該商品番号の商品ボタンを1つ表示する。換言すれば、計量装置20は、ある商品番号の表示制御用タイマが2以上記憶されている場合であっても、当該商品番号の商品ボタンを1つ表示する。
【0152】
第2実施形態では、計量装置20は、ある商品番号の表示制御用タイマが2以上されている状態において当該商品番号の商品ボタンが操作されたときは、当該商品番号の1つの表示制御用タイマを消去する。例えば、計量装置20は、ある商品番号の表示制御用タイマが2以上されている状態において当該商品番号の商品ボタンが操作されたときは、当該商品番号の2以上の表示制御用タイマのうち残時間が最も短い1つを消去する。
【0153】
つまり、第2実施形態では、ある商品番号の表示制御用タイマが2以上されている状態において当該商品番号の商品ボタンが操作されたとしても当該商品番号の表示制御用タイマは少なくとも1つが存在する。従って、商品選択画面→ラベル発行指示画面→ラベル発行完了画面→初期画面→ラベル発行指示画面→商品選択画面の遷移の間に最初の商品選択画面において選択した商品の商品番号の受信がない場合、第1実施形態では最初の商品選択画面において選択した商品の商品ボタンは次の商品選択画面において表示されないが、第2実施形態では最初の商品選択画面において選択した商品の商品ボタンは次の商品選択画面において表示される場合がある。具体的には、商品ボタンの選択時に当該商品の商品番号の表示制御用タイマが2以上されている場合には、選択後も1以上が残存するため、当該商品ボタンが次の商品選択画面において表示される。
【0154】
第2実施形態では、計量装置20は、ある商品番号の表示制御用タイマが1つも無くなった場合に、当該商品番号の再表示制御用タイマをセットする。換言すれば、計量装置20は、ある商品番号の表示制御用タイマが2以上されている状態から1つを消去したときには、当該商品番号の再表示制御用タイマをセットしない。
【0155】
第2実施形態では、計量装置20は、ある商品番号の表示制御用タイマが2以上ある旨を報知してもよい。例えば、マカダミアナッツ(商品番号「S03」)について2つの表示制御用タイマがある場合、計量装置20は、
図16(C)に示すように、マカダミアナッツの商品ボタンに表示制御用タイマの個数(つまり、マカダミアナッツの取り出し回数)に対応するアイコン223を付してもよい。
図16(C)に示した例は、表示制御用タイマの個数が2であれば個数2を報知するアイコン223が付され、表示制御用タイマの個数が3であれば個数3を報知するアイコン223が付されるといった態様である。つまり、
図16(C)に示した例は、複数個である場合に個数を報知する態様である。計量装置20は、数個である場合に個数を報知する態様に代えて単に複数個である旨を報知してもよい。
【0156】
(第3実施形態)
続いて、第3実施形態について説明する。第3実施形態の説明において第3実施形態に係る内容として説明する部分以外の部分は、他の実施形態(第1実施形態又は第2実施形態)に係る内容として説明した部分と共通する。第3実施形態に係る内容として、他の実施形態に係る内容と共通する部分については、説明の全部又は一部を省略する。
【0157】
第3実施形態は、顧客に処理を継続するか否かを確認する態様である。具体的には、第1実施形態(第2実施形態も同様)では、商品毎に載置~商品ラベルの印刷、発行が行われ、商品毎に載置~商品ラベルの印刷、発行の間において顧客に最後の商品であるか否かを確認していないが、第3実施形態では、商品毎に載置~商品ラベルの印刷、発行の間において顧客に最後の商品であるか否かを確認する点が異なる。
【0158】
図17は、計量装置20の表示例である。第3実施形態では、商品ラベルの印刷、発行のタイミングにおいて、顧客に最後の商品であるか否かを確認する。例えば、計量装置20は、ラベル発行指示画面において商品ラベルの印刷、発行の指示があった場合(プリントボタン241の操作があった場合)、
図17(A)に示すように、ラベル発行完了画面の前面に小画面260を表示する。小画面260は、顧客に最後の商品であるか否かを確認する画面である。
図17(A)に示した小画面260には、顧客に最後の商品であるか否かを確認するメッセージ「最後の商品ですか」が表示され、はいボタン261と、いいえボタン262とが配置されている。はいボタン261は、最後の商品である場合(つまり計量する商品が残っていない場合)に操作されるボタンである。いいえボタン262は、最後の商品でない場合(つまり計量する商品が残っている場合)に操作されるボタンである。
【0159】
第3実施形態では、顧客に処理を継続するか否か(最後の商品であるか否か)を確認し、確認結果(応答内容)に応じて画面の遷移を異ならせる。例えば、計量装置20は、処理を継続しない旨の応答があった場合(小画面260のはいボタン261が操作された場合)には、小画面260を消去し、ラベル発行完了画面における商品ラベルの取り去り後に初期画面を表示する。計量装置20は、処理を継続する旨の応答があった場合(小画面260のいいえボタン262が操作された場合)には、小画面260を消去し、ラベル発行完了画面における商品ラベルの取り去り後に商品選択画面を表示する。
【0160】
第3実施形態では、処理を継続する旨の応答があった場合(いいえボタン262が操作された場合)に表示する商品選択画面(ラベル発行完了画面から切り替わる商品選択画面)において商品の計量を案内する。例えば、計量装置20は、処理を継続する旨の応答があった場合には、
図17(B)に示すように、商品選択画面の前面に小画面270を表示してもよい。
図17(B)に示した小画面270には、初期画面の計量案内表示領域210と同様の情報が表示されている。なお、計量装置20は、商品が載台25aに載置された場合、小画面270を消去する。
【0161】
第3実施形態では、処理を継続しない旨の応答があった場合(小画面260のはいボタン261が操作された場合)には新たな商品ボタン(例えば、他の顧客が取り出した別の商品の商品ボタン)を表示し、処理を継続する旨の応答があった場合(小画面260のいいえボタン262が操作された場合)には新たな商品ボタンを表示しない。例えば、計量装置20は、小画面260においていいえボタン262が操作された場合、新たな商品ボタンの表示を禁止する旨の禁止フラグをセットし、禁止フラグがセットされている間は、新たな商品ボタンを表示しないようにしてもよい。計量装置20は、以降の小画面260(以降の商品について商品ラベルの印刷、発行を指示するプリントボタン241の操作後に表示される小画面260)においてはいボタン261が操作された場合や、禁止フラグをセットしたから所定時間が経過した場合に、禁止フラグをクリアしてもよい。
【0162】
なお、第1実施形態の変形例4と組み合わせれば、禁止フラグを利用しなくても、新たな商品ボタンを表示しないように制御することができる。すなわち、第1実施形態の変形例4では、初期画面から商品選択画面に切り替わるタイミングに限定して商品ボタン表示制御用ファイルを参照(新たな商品ボタンを表示)するが、第3実施形態では、処理継続する旨の応答があった場合には初期画面から商品選択画面に切り替わらないため(ラベル発行完了画面から商品選択画面に切り替わるため)、禁止フラグを利用しなくても、処理継続する旨の応答があった場合に新たな商品ボタンを表示しないように制御することができる。
【0163】
(第4実施形態)
続いて、第4実施形態について説明する。第4実施形態の説明において第4実施形態に係る内容として説明する部分以外の部分は、他の実施形態(第1実施形態又は第2実施形態又は第3実施形態)に係る内容として説明した部分と共通する。第4実施形態に係る内容として、他の実施形態に係る内容と共通する部分については、説明の全部又は一部を省略する。
【0164】
第4実施形態は、商品ボタンを消去するための消去ボタンを配置する態様である。具体的には、第1実施形態(第2実施形態、第3実施形態も同様)では、商品選択画面に商品ボタンを再表示するためのボタン(再表示ボタン222)を表示するが、第4実施形態では、更に、商品ボタンを消去するための消去ボタンを配置する点が異なる。
【0165】
第4実施形態では、商品選択画面(商品ボタン表示領域221)に商品ボタンを表示しているときに消去ボタンを表示する。例えば、計量装置20は、商品選択画面に商品ボタンを表示している場合、
図17(C)に示すように、消去ボタン224を表示してもよい。
【0166】
計量装置20は、消去ボタン224の操作があった場合、商品選択画面に表示している商品ボタンを消去する。商品選択画面に複数の商品ボタンを表示している状態で、消去ボタン224の操作があった場合には、計量装置20は、商品選択画面に表示している全部の商品ボタンを消去する。
【0167】
計量装置20は、消去ボタン224の操作に基づいて商品ボタンを消去した場合には、当該商品(消去した商品ボタンに対応する商品)の表示制御用タイマを消去し、当該商品の再表示制御用タイマをセットする。つまり、計量装置20は、消去ボタン224の操作によって商品ボタンを消去する場合には、商品の選択によって商品ボタンを消去した場合(
図12(A))と同様、当該商品の表示制御用タイマを消去し、当該商品の再表示制御用タイマをセットする。
【0168】
ある商品の複数の表示制御用タイマが存在している状態で(第2実施形態の場合)、消去ボタン224の操作があった場合には、計量装置20は、当該商品の全部の表示制御用タイマを消去する。
【0169】
(第4実施形態の変形例1)
上記では、商品選択画面に商品ボタンを表示しているときに消去ボタン224を表示すると説明したが、商品選択画面に商品ボタンを表示しているときであっても消去ボタン224を非表示としてもよい。例えば、計量装置20は、商品選択画面に商品ボタンを表示しているときであってかつ店員が操作しているときには消去ボタン224を表示し、商品選択画面に商品ボタンを表示しているときであっても顧客が操作しているときには消去ボタン224を非表示としてもよい。計量装置20は、店員がログインしているか否かによって店員が操作しているか否かを判断してもよいし、店員が認識している特定の操作(隠し操作)がなされたか否かによって店員が操作しているか否かを判断してもよい。なお、計量装置は、消去ボタン224を非表示とすることに代えて、消去ボタン224を操作不可能な表示態様(例えば、グレーダウン表示)で表示してもよいし、消去ボタン224の操作後に当該操作は無効である旨のメッセージを表示してもよい。
【0170】
(第4実施形態の変形例2)
上記では、商品選択画面に複数の商品ボタンを表示している状態で消去ボタン224の操作があった場合には商品選択画面に表示している全部の商品ボタンを消去すると説明したが、商品選択画面に表示している一部のボタンを消去してもよい。例えば、計量装置20は、消去ボタン224が操作される度に商品ボタンを1つずつ(例えば、表示制御用タイマの値がゼロに近いものから順に)消去してもよい。
【0171】
消去対象の商品ボタンを選択可能にしてもよい。一例として、計量装置20は、
図17(D)に示すように、消去ボタン224に代えて、消去選択ボタン225と消去実行ボタン226を表示してもよい。消去選択ボタン225と消去実行ボタン226とを表示する態様の場合、計量装置20は、以下のように動作する。計量装置20は、消去選択ボタン225の操作の後に消去対象の商品ボタンとして1以上の商品ボタンの選択を受け付ける。計量装置20は、消去対象の商品ボタンとして選択された商品ボタンを消去対象である旨の表示態様(例えば、消去マークを付加)で表示する。計量装置20は、消去対象の商品ボタンの選択を受け付けた後、消去実行ボタン226の操作があった場合、消去対象の商品ボタンを消去する。
【0172】
(第4実施形態の変形例3)
上記では、消去ボタン224の操作に基づいて商品ボタンを消去した場合には当該商品(消去した商品ボタンに対応する商品)の再表示制御用タイマをセットすると説明したが、消去ボタン224の操作に基づいて商品ボタンを消去した場合には再表示制御用タイマをセットしなくてもよい。つまり、消去ボタン224の操作に基づいて消去された商品ボタンについては、再表示ボタン222の操作に基づく再表示の対象から除外してもよい。
【0173】
消去ボタン224の操作に基づいて消去された商品ボタンについて再表示の対象とするか否か(再表示制御用タイマをセットするか否か)を選択可能にしてもよい。例えば、計量装置20は、消去ボタン224(又は消去実行ボタン226)の操作後に、再表示の対象とするか否かの操作を受け付け可能な小画面を表示してもよい。
【0174】
(第5実施形態)
続いて、第5実施形態について説明する。第5実施形態の説明において第5実施形態に係る内容として説明する部分以外の部分は、他の実施形態(第1実施形態~第4実施形態)に係る内容として説明した部分と共通する。第5実施形態に係る内容として、他の実施形態に係る内容と共通する部分については、説明の全部又は一部を省略する。
【0175】
第5実施形態は、同一の操作者であるか否かの判断に基づいて商品ボタンの表示を制御する態様である。具体的には、例えば、第1実施形態では、初期画面から商品選択画面に切り替わる際に新たな商品ボタンを表示する場合があるが(
図10のステップS2、
図11(A)のステップS21)、第5実施形態では、同一の操作者であると判断した場合には、初期画面から商品選択画面に切り替わる際に新たな商品ボタンを表示しない点が異なる。
【0176】
第5実施形態では、計量装置20は、常時、人感センサを用いて当該計量装置20の前方における人の存在を検出する。計量装置20は、人を検出しない状態が続く非検出時間が所定時間を超えない場合には当該計量装置20の操作者は同一であると判断し、非検出時間が所定時間を超えた場合には当該計量装置20の操作者は入れ替わったと判断する。
計量装置20は、初期画面から商品選択画面に切り替わる以前に新たな表示制御用タイマ値がセットされていた場合であってかつ操作者が入れ替わった判断した場合には、初期画面から商品選択画面に切り替わる際に新たな商品ボタンを表示する。一方、計量装置20は、初期画面から商品選択画面に切り替わる以前に新たな表示制御用タイマ値がセットされていた場合であっても操作者が同一であると判断した場合には、初期画面から商品選択画面に切り替わる際に新たな商品ボタンを表示しない。
【0177】
また、第1実施形態(第1実施形態の変形例4を除く)では、計量装置20は商品選択画面の表示中に新たな商品ボタンを表示する場合があるが(
図10のステップS6、
図11(A)のステップS21)、第5実施形態では、計量装置20は、操作者が同一であると判断した場合には商品選択画面の表示中に新たな商品ボタンを表示しない。
【0178】
なお、第5実施形態では、人を検出している状態と人を検出しない状態とでタイマを停止させるか否かを異ならせてもよい。例えば、第5実施形態では、第1実施形態においてタイマを停止させると説明した期間であっても人を検出しない状態ではタイマを進行させてもよい。また、第5実施形態では、第1実施形態においてタイマを進行させると説明した期間であっても人を検出している状態ではタイマを停止させてもよい。
【0179】
(第5実施形態の変形例)
上記では、計量装置20は、人感センサを用いて当該計量装置20の人の存在を検出したが、人の存在を検出する方法はこれに限定されない。例えば、計量装置20は、人感センサに代えて又は加えて、撮像部(カメラ)による撮像画像(画像認識)によって人の存在を検出してもよい。なお、計量装置20が備える撮像部による撮像画像を用いてもよいし、計量装置20の周辺(前方等)を撮像可能な他の撮像部(店内に設置されるカメラ)による撮像画像を用いてもよい(両方でもよい)。
【0180】
以上、各実施形態について説明したが、上記各実施形態は、一例であって具体的な構成は上記実施形態に限られるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲の設計等も含まれる。例えば、下記(1)~(20)のようにしてもよい。また、下記(1)~(20)は適宜組み合わせてもよい。
【0181】
(1)第1実施形態(他の実施形態も同様)では、計量装置20が、商品の正味量と商品の重量単価(単位重量当たりの価格)とに基づいて商品の販売価格を決定する例を説明したが、商品の販売価格を決定する方法はこれに限定されない。例えば、計量装置20は、商品の正味量と商品の重量単価とに基づいて商品の販売価格を決定する方法に代えて又は加えて、商品の正味量と商品の単位重量(1数量当たりの重量)と単位価格(1数量当たりの価格)とに基づいて商品の販売価格を決定してもよい。例えば、商品Aの正味量201gと商品Aの重量単価(300円/100g)とに基づいて商品Aの販売価格603円を算出してもよいし、商品Aの正味量201gと商品Aの単位重量(1個50g)と商品Aの単位価格(1個150円)とに基づいて商品Aの販売価格600円(四捨五入により個数4を算出した後150を乗じて算出)してもよい。
【0182】
(2)第1実施形態(他の実施形態も同様)では、計量装置20は、自装置内(RAM23)に商品ファイルを記憶すると説明したが、商品ファイルの記憶場所は、当該計量装置20が参照可能な場所であればよく、自装置内に限定されない。例えば、商品ファイルは、計量装置20の通信部29によって通信可能な他の装置(例えば、店内に設置される管理装置(非図示)、本部に設置される本部サーバ(非図示)、インターネット上のクラウドサーバ(非図示))の記憶部に記憶されてもよい。商品ボタンファイル、商品ボタン表示制御用ファイル、商品ボタン再表示制御用ファイル、検出装置ファイル(後述)についても同様である。
【0183】
(3)上記(2)に関連し、商品ボタン表示制御用ファイルや商品ボタン再表示制御用ファイルを他の装置(例えば、装置Bと称する)に記憶する態様とする場合、計量装置20と装置Bとは通信によってタイマの制御に関する情報を送受信してもよい。下記(a)~(e)は一例である。
(a)計量装置20は、商品番号の受信した場合(
図11(A)のステップS20(YES))、当該商品番号を含む商品番号受信通知を装置Bに送信する。なお、商品番号受信通知を受信した装置Bは、
図11(A)のステップS21のように動作する。
(b)計量装置20は、商品ボタンの操作を受け付けた場合(
図10のステップS3(YES)、
図12(A)のステップS40(YES))、ラベル発行指示画面を表示し(
図10のステップS7)、また、当該商品ボタンの商品番号を含むボタン操作通知を装置Bに送信する。なお、ボタン操作通知を受信した装置Bは、
図12(A)のステップS41、S42のように動作する。
(c)計量装置20は、再表示ボタン222の操作を受け付けた場合(
図10のステップS4(YES)、
図12(B)のステップS50(YES))、商品ボタンの再表示を制御し(
図10のステップS5)、また、再表示操作通知を装置Bに送信する。なお、再表示操作通知を受信した装置Bは、
図12(B)のステップS51、S52のように動作する。
(d)計量装置20は、タイマを停止させるタイミングとなった場合(例えば
図10のステップS8において)、タイマ停止命令を送信する。なお、タイマ停止命令を受信した装置Bは、表示制御用タイマ値及び再表示制御用タイマ値の進行を停止させる。
(e)計量装置20は、タイマを進行させるタイミングとなった場合(例えば
図10のステップS13において)、タイマ停止解除命令を送信する。なお、タイマ停止解除命令を受信した装置Bは、停止している表示制御用タイマ値及び再表示制御用タイマ値の進行を再開する。
【0184】
(4)第1実施形態(他の実施形態も同様)では、検出装置10は、傾斜検出後に商品番号(商品識別情報)を送信する例を説明したが、傾斜検出後に送信する情報は商品番号に限定されない。つまり、陳列容器からどの商品が取り出されたか(すなわち、どの商品が計量されるか)を計量装置20が認識できるようになっていればよい。例えば、検出装置10は、傾斜検出後に当該検出装置10の検出装置番号(当該検出装置10を識別する検出装置識別情報)を送信してもよい。検出装置10が検出装置番号を送信する態様においては、検出装置番号と商品番号とを対応付けた検出装置ファイルを記憶しておく。計量装置20は、検出装置10から送信された検出装置番号を受信した場合、上記検出装置ファイルを参照し、何れの商品の取り出しがあったかを判断してもよい。
【0185】
(5)第1実施形態(他の実施形態も同様)では、商品選択画面に複数の商品ボタンを表示する場合には当該複数の商品ボタンを夫々の表示制御用タイマ値に基づく順番で表示するが、複数の商品ボタンを夫々の表示制御用タイマ値に基づく順番で表示することに代えて又は加えて、夫々の表示制御用タイマ値に基づく情報を表示してもよい。例えば、計量装置20は、表示制御用タイマ値による残り時間が最も少ない商品について最初に消去される旨を報知してもよい。また、計量装置20は、表示制御用タイマ値による残り時間が所定時間を下回った各商品についてまもなく消去される旨を報知してもよい。報知の態様は特に限定しない。例えば、計量装置20は、該当する商品ボタンにアイコンを付して報知してもよいし、該当する商品ボタンの表示態様を非該当の商品ボタンとは異ならせることによって報知してもよいし、「〇〇(該当する商品の商品名)の商品ボタンは間もなく消去されます」といったメッセージで報知してもよい。
【0186】
(6)第1実施形態(他の実施形態も同様。第1実施形態の変形例3を除く)では、タイマをカウントダウンさせる期間から特定期間を除外する方法として特定期間においてタイマのカウントダウンを停止させているが、タイマをカウントダウンさせる期間から特定期間を除外する方法は、これに限定されない。例えば、特定期間をカウントする別個のタイマも用意し、計上した特定期間分を控除する方法であってもよい。つまり、バスケットボールの試合の如く時計を止める方法であってもよいし、サッカーの試合の如くロスタイムを計上する方法であってもよい。
【0187】
(7)第2実施形態では、ある商品番号の表示制御用タイマが既にセットされているときに当該商品番号の商品が取り出された場合、当該商品番号の表示制御用タイマを新たにセットする例を説明したが、上記の場合に、当該商品番号の現在の表示制御用タイマ値に所定値(例えば、初期値相当分)を加算してもよい。例えば、
図16(B)に示した例では、商品番号「S03」の表示制御用タイマが既にセットされているときに商品番号「S03」の商品が陳列容器から取り出された場合、計量装置20は、商品番号「S03」の2つ目の表示制御用タイマをセット(初期値は300秒)しているが、計量装置20は、
図16(D)に示したように、既にセットされている表示制御用タイマ値に初期値相当分(300秒)を加算してもよい。既にセットされている表示制御用タイマ値に初期値相当分(300秒)を加算する態様では、過去に値が加算された商品制御用タイマの商品の商品ボタンが操作された場合には、当該過去に値が加算された商品制御用タイマを消去しない場合があってもよい。例えば、計量装置20は、当該表示制御用タイマ値から一定値(例えば、初期値相当分、初期値相当の半分)を減算してもよい。これにより、第2実施形態が意図する管理(複数の顧客が同一商品を複数の顧客が取り出した場合の管理)を第1実施形態等においても比較的単純な方法として比較的簡便に実施することができる。
【0188】
(8)第1実施形態(他の実施形態も同様)では、タイマを用いて、選択操作によらずに商品ボタンを消去するタイミングや再表示の対象から除外するタイミングを制御(換言すれば、選択操作がない場合に表示し続ける期間や再表示の対象として維持される期間を管理)する例を説明したが、タイマを用いる方法に代えて又は加えて他の方法で制御(管理)してもよい。一例として、商品が取り出された時刻に基づいて選択操作によらずに商品ボタンを消去するタイミング(選択操作がない場合に表示し続ける期間)を設定し、当該タイミングを経過した場合、商品ボタンを表しないようにしてもよい。上述したロスタイムに相当する期間についてはタイマを用いて計上し、計上期間分、商品ボタンを消去するタイミングを先送りしてもよい。再表示の対象から除外するタイミング(再表示の対象として維持される期間)についても同様である。
【0189】
(9)第1実施形態(他の実施形態も同様)では、傾斜(回転)を検出する検出装置10を用いて商品の取り出しを検出する例を説明したが、購入のために商品が陳列容器から出されたこと(あるいは取られたこと)を検出するものであればよい。例えば、傾斜(回転)に代えて又は加えて、振動、圧力、熱、音、電圧、電流、光、加速、撮像画像のうちの何れか1つ以上の変化等を検出し、商品が陳列容器から出されたこと(取られたこと)を検出してもよい。
【0190】
(10)上記(9)に関連し、検出装置10を用いる方法とは異なる方法によって商品が出されたこと(取られたこと)を認識してもよい。例えば、各商品の近傍に電子的な商品札(タッチによる振動を検出する検出機能、計量装置20に対する通信機能を備える商品札)を配置し、ある商品を出す際(取る際)には当該商品の近傍の商品札をタッチさせるようにし、夫々の商品札は、タッチによる振動を検出した場合に、例えば、夫々の商品の商品番号(又は当該商品札を識別する識別情報)を計量装置20に送信してもよい。
【0191】
(11)第1実施形態(他の実施形態も同様)では、計量装置20は、商品ボタンによって商品を選択(指定)させる例を説明したが、実質的に商品を選択(指定)できるものあればよく、外形上、いわゆるボタンとして示されていないものであってもよい。例えば、表示画面上のある領域(商品指定領域)をタッチすれば当該領域に対応する商品を選択(指定)できる場合、当該商品指定領域は実質的に商品を選択(指定)できるものに該当する。商品指定領域には、商品の名称、画像等を表示してもよい。また、商品指定領域は、商品指定領域以外の領域(背景等)と区別可能(例えば、枠や色によって区別可能)であってもよい。なお、商品ボタンや商品指定領域は、商品の指定(選択)に際し操作されるものであるため「子」を添えて「操作子」と称する場合がある。
【0192】
(12)第1実施形態(他の実施形態も同様)では、計量装置20は、タッチディスプレイ26を介して商品ボタンを再表示させるため操作を受け付ける態様(再表示ボタン222を配置する態様)を説明したが、商品ボタンを再表示させるため操作を受け付ける態様はこれに限定されない。例えば、計量装置20は、タッチディスプレイ26を介して商品ボタンを再表示させるため操作を受け付けることに代えて又は加えて、キー操作部を介して商品ボタンを再表示させるため操作を受け付けるようにしてもよい。再表示ボタン222について、操作不可能な表示態様で表示したり、操作後に再表示の対象となる商品ボタンが存在しない旨のメッセージを表示したりするのと同様、商品ボタンを再表示させるためキー操作部の操作について、操作を無効(無反応)としたり、操作後に再表示の対象となる商品ボタンが存在しない旨のメッセージを表示してもよい。第4実施形態の消去ボタン224、消去選択ボタン225、消去実行ボタン226についても同様である。
【0193】
(13)第1実施形態(他の実施形態も同様)では、商品ボタンを再表示させるため操作を当該計量装置20において受け付ける例を説明したが、計量装置20に代えて又は加えて、他の装置(店内に設置される管理装置(非図示)、店員が使用するスマートフォン、タブレット端末、本部に設置される本部サーバ(非図示)等)において商品ボタンを再表示させるため操作を受け付けるようにしてもよい。例えば、他の装置は、商品ボタンを再表示させるため操作に基づいて商品ボタンの再表示を指示する命令を計量装置20に送信してもよい。上記命令を受信した計量装置20は、再表示ボタン222が操作された場合と同様に動作してもよい。
【0194】
(14)第1実施形態(他の実施形態も同様)では、商品ボタンの表示/再表示と、商品等の計量と、計量値や販売価格等の表示と、商品ラベルの印刷、発行と、を単独の情報処理装置(計量装置20)が実行する例を説明したが、全てを単独の情報処理装置が実行しなくてもよい。例えば、計量装置20に代えて、商品ボタンの表示/再表示を実行する情報処理装置A、及び、商品等の計量と計量値や販売価格等の表示と商品ラベルの印刷、発行とを実行する情報処理装置Bを設置してもよい。情報処理装置A、Bを設置する態様では、例えば、情報処理装置Aは、商品番号等を受信して商品ボタンの表示/再表示を実行する。情報処理装置Bは、自身が計量した計量値と情報処理装置Aから取得した情報(商品番号等の商品の選択結果)とに基づいて販売価格等の表示し、商品ラベルの印刷、発行する。また例えば、上記に代えて、商品ボタンの表示/再表示と販売価格等の表示と商品ラベルの印刷、発行とを実行する情報処理装置C、及び、商品等の計量を実行する情報処理装置Dを設置してもよい。情報処理装置C、Dを設置する態様では、例えば、情報処理装置Cは、商品番号等を受信して商品ボタンの表示/再表示を実行する。更に、情報処理装置Cは、情報処理装置Dから取得した情報(計量値等)と、商品ボタン等による商品の選択結果に基づいて販売価格等の表示し、商品ラベルの印刷、発行する。なお、情報処理装置Cに代えて又は加えて情報処理装置Dが販売価格等を表示してもよい(換言すれば、情報処理装置Cは販売価格等を表示しなくてもよい)。
【0195】
(15)第1実施形態(他の実施形態も同様)では、検出装置10から計量装置20への情報の伝達は、無線によって行われているが、上述したように有線であってもよい。なお、音(例えば超音波通信)、光・電磁波(例えば光無線通信)を用いる方法であってもよい。つまり、検出装置10から情報が出力され、出力情報を計量装置20が入力可能であればよい。検出装置10による出力情報は、他の1以上の装置を介して計量装置20に入力されてもよいし、他の装置を介さずに計量装置20に入力されてもよい。
【0196】
(16)第1実施形態(他の実施形態も同様)において、商品毎に商品ボタンを消去する迄の時間を設定してもよい。また、商品毎に代えて又は加えて、期間(月、曜日、時間帯)毎に商品ボタンを消去する迄の時間を設定してもよい。消去した商品ボタンの再表示を許可する時間についても同様である。
【0197】
(17)第1実施形態(他の実施形態も同様)では、商品ボタンは、表示/消去/再表示されるもの(消えるもの)として説明したが、必ずしも消えるものでなくてもよい。例えば、商品ボタンを指定容易な態様で表示したり、指定困難な態様で表示したりしてもよい。つまり、計量装置20は、指定容易な表示態様(例えば、
図8(B)に示したように商品ボタン表示領域221に6個が配置される程度のサイズ)で表示していた商品ボタンを時間の経過に基づいて指定困難な表示態様(例えば、
図8(B)に示したように商品ボタンの16分の1程度のサイズ)で表示(例えば、隅の方に表示)し、所定の操作があった場合には、指定困難な表示態様で表示していた商品ボタンを指定容易な表示態様で表示してもよい。なお、指定困難な表示態様で表示中の商品ボタンを指定した場合には、指定容易な表示態様で表示中の表示ボタンを指定した場合と同様に動作してもよいし、無反応又はエラーとしてもよい。
【0198】
(18)販売処理システム1において計量装置20は2台以上であってもよい。つまり、同一店舗内に2台以上の計量装置20を設置してもよい。同一店舗内に2台以上の計量装置20を設置する場合、例えば、上記(3)に関連するが、商品ボタン表示制御用ファイルや商品ボタン再表示制御用ファイルは他の装置(装置B)に記憶し、夫々の計量装置20と装置Bとは通信によってタイマの制御に関する情報を送受信してもよい。なお、2台以上の計量装置20の夫々が、商品ボタン表示制御用ファイルや商品ボタン再表示制御用ファイルを記憶し、夫々の情報を同期化させてもよい。
【0199】
(19)販売処理システム1では、履歴情報を管理してもよい。例えば、計量装置20は、操作履歴情報や処理履歴情報を記憶してもよい。具体的には、計量装置20は、操作者の操作履歴情報、商品ボタンの表示/消去/再表示の履歴情報、商品ボタンの表示制御情報(表示制御用タイマ、再表示制御用タイマ等)の生成(セット)/消去に関する履歴情報を記憶してもよい。これにより、例えば、商品ボタンの表示について分析、評価が可能になり、日々の改善(例えば、タイマの初期値の最適化等)に繋げることができる。
【0200】
(20)各実施形態において計量装置20が実行する処理の一部を他の装置(例えば、インターネット上のクラウドサーバ(非図示))が実行してもよい。上記のような態様の1つとして、各実施形態の計量装置20の表示は、他の装置によって生成されるものをブラウジングしたものであってもよい。例えば、計量装置20は、自装置において取得する情報(計量部による重量情報、操作者の操作情報、撮像画像を含むセンサ情報等)を他の装置に送信する。他の装置は、計量装置20から送信された情報に基づいて、画面情報を生成し、計量装置20に送信(返信)する。計量装置20は、他の装置から送信された画像情報を表示する。計量装置20は、上記のように、自装置に取得する情報に応じた画面を表示してもよい。
【0201】
以下、実施形態総括を記載する。
[技術分野]
本発明は、商品販売データ処理システム、計量装置に関する。
[背景技術]
例えば、商品を計量して販売するシステムが知られている(例えば、特許文献1参照)。
[先行技術文献]
[特許文献]
[特許文献1]特開2004-163995号公報
[発明の概要]
[発明が解決しようとする課題]
しかしながら、特許文献1に示したような計量販売のシステムにおける販売には改善の余地があった。本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、その目的は、商品の計量販売を改善する技術を提供することにある。
[課題を解決するための手段]
(1)上述した課題を解決するために、本発明の一態様は、複数の検出装置(例えば、検出装置10)と、情報処理装置(例えば、計量装置20、情報処理装置A、情報処理装置C)と、を備える商品販売データ処理システム(例えば、販売処理システム1)であって、前記検出装置は、容器(例えば、陳列容器300、400)から物品(商品)が出されたことを検出する検出手段(例えば、傾斜検出部12)と、前記検出手段によって容器から物品が出されたことが検出された場合に、容器から出された物品を特定するための物品特定情報(例えば、商品番号、検出装置識別情報)を出力する出力手段(例えば、通信部13)とを備え、前記情報処理装置は、前記出力手段によって出力された前記物品特定情報に基づいて容器から出された物品を特定する特定手段(例えば、
図11(A)の処理を実行するCPU21)と、前記特定手段によって特定された個々の物品を指定するための操作子(例えば、商品ボタン、商品指定領域)を画面(例えば、タッチディスプレイ26)に表示(例えば、
図8(B)参照)する表示手段(例えば、
図10の処理を実行するCPU21)とを備え、前記表示手段は、時間の経過に基づいて前記操作子を画面から消去し(例えば、
図11(B)参照)、所定の操作(例えば、再表示ボタン222の操作)があった場合に、画面から消去した前記操作子を画面に再表示(例えば、
図12(B)参照)することを特徴とする商品販売データ処理システムである。
(1)によれば、商品の計量販売が改善する。好適に操作子(商品ボタン)が消去され、また、消去された操作子を必要に応じて再表示することができる。つまり、表示する商品ボタンの数が多くなると不便(商品ボタンを複数ページにおいて表示、商品ボタンを小さく表示等)であるため適宜消去しつつ、消去された商品ボタンを簡便に再表示させることができるため、計量装置における商品の選択が快適になる。
【0202】
(2)前記表示手段は、再表示を許可する許容期間内(例えば、
図11(B)のステップS34に示した240秒間)において前記所定の操作があった場合に、画面から消去した前記操作子を画面に再表示することを特徴とする(1)に記載の商品販売データ処理システムである。
(2)によれば、商品の計量販売が改善する。操作子(商品ボタン)の再表示に制限を加え、必要以上に表示しないようにすることができる。
【0203】
(3)前記表示手段は、前記操作子によって指定された指定物品に関する情報(例えば、
図8(B)~
図8(D)の数値表示領域200に表示する当該商品の正味量や重量単価、
図8(C)の当該商品のアイコン242等)を表示し、画面に前記指定物品に関する情報を表示している期間以外の時間の経過に基づいて前記操作子を画面から消去(例えば、
図10、
図11(B)参照)することを特徴とする(1)又は(2)に記載の商品販売データ処理システムである。
(3)によれば、商品の計量販売が改善する。好適に、消去される迄の時間を管理することができる。
【0204】
(4)前記表示手段は、特定の期間における時間の経過に基づいて前記操作子を画面から消去することを特徴とする(1)又(2)に記載の商品販売データ処理システムである。
(4)によれば、商品の計量販売が改善する。好適に、消去される迄の時間を管理することができる。
【0205】
(5)前記操作子によって一の物品が指定されていない物品未指定状態(例えば、
図8(A)の初期画面を表示している状態)と、前記操作子によって一の物品が指定されている物品指定状態(例えば、
図8(B)の商品選択画面、
図8(C)のラベル発行指示画面、
図8(D)のラベル発行完了画面を表示している状態)とがあり、前記特定の期間は、前記物品未指定状態の期間であることを特徴とする(4)に記載の商品販売データ処理システムである。
(5)によれば、商品の計量販売が改善する。好適に、消去される迄の時間を管理することができる。
【0206】
(6)複数の検出装置と通信可能な計量装置であって、前記検出装置から物品を特定するための物品特定情報を取得する取得手段と、前記取得手段によって取得された前記物品特定情報に基づいて容器から出された物品を特定する特定手段と、前記特定手段によって特定された個々の物品を指定するための操作子を指定容易な態様で表示する表示手段とを備え、前記表示手段は、時間の経過に基づいて前記操作子を指定困難な態様とし、所定の操作があった場合に、指定困難な態様とした前記操作子を指定容易な態様にすることを特徴とする計量装置である。
(6)によれば、商品の計量販売が改善する。
【0207】
なお、以上に説明した計量装置20等を実現するためのプログラムを、コンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録し、そのプログラムをコンピュータシステムに読み込ませて実行するようにしてもよい。なお、ここでいう「コンピュータシステム」とは、OSや周辺機器等のハードウェアを含むものとする。また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD-ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムが送信された場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリ(RAM)のように、一定時間プログラムを保持しているものも含むものとする。また、上記プログラムは、このプログラムを記憶装置等に格納したコンピュータシステムから、伝送媒体を介して、あるいは、伝送媒体中の伝送波により他のコンピュータシステムに伝送されてもよい。ここで、プログラムを伝送する「伝送媒体」は、インターネット等のネットワーク(通信網)や電話回線等の通信回線(通信線)のように情報を伝送する機能を有する媒体のことをいう。また、上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであってもよい。さらに、前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるもの、いわゆる差分ファイル(差分プログラム)であってもよい。
【符号の説明】
【0208】
1…販売処理システム 10…検出装置 11…MCU 12…傾斜検出部 13…通信部 20…計量装置 21…CPU 22…ROM 23…RAM 24…スキャナ部 25…計量部 26…タッチディスプレイ 27…音声出力部 28…印刷部 29…通信部 300、400…陳列容器