(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022143239
(43)【公開日】2022-10-03
(54)【発明の名称】変速機構及び流体制御弁
(51)【国際特許分類】
F16K 31/53 20060101AFI20220926BHJP
F16K 31/04 20060101ALI20220926BHJP
F02D 9/02 20060101ALI20220926BHJP
【FI】
F16K31/53
F16K31/04 A
F02D9/02 351P
【審査請求】未請求
【請求項の数】5
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021043660
(22)【出願日】2021-03-17
(71)【出願人】
【識別番号】000177612
【氏名又は名称】株式会社ミクニ
(74)【代理人】
【識別番号】100090022
【弁理士】
【氏名又は名称】長門 侃二
(72)【発明者】
【氏名】實方 雄平
(72)【発明者】
【氏名】鈴木 啓悟
(72)【発明者】
【氏名】井出 祐策
【テーマコード(参考)】
3G065
3H062
3H063
【Fターム(参考)】
3G065CA34
3G065DA05
3G065KA12
3H062AA03
3H062AA15
3H062BB10
3H062BB33
3H062CC01
3H062DD01
3H062EE01
3H062EE07
3H062GG01
3H062HH02
3H062HH10
3H063AA02
3H063BB02
3H063BB36
3H063DA14
3H063DB31
3H063FF02
3H063GG03
3H063GG19
(57)【要約】
【課題】フリクションを抑えた変速機構及び流体制御弁を提供する。
【解決手段】電動スロットルバルブのバルブボディに設けられた支持部56に固定され、モータシャフト及びバルブシャフトと平行に配置された中間シャフト36と、中間シャフト36に回転可能に支持された中間ギヤ38と、を備え、中間ギヤ38は、モータシャフトに固定されたモータギヤ37と噛み合う第1中間ギヤ41と、バルブシャフトに固定されたバルブギヤ39と噛み合う第2中間ギヤ42とを有し、第1中間ギヤ41と第2中間ギヤ42とは中間シャフト36の軸線方向に並んで一体的に構成され、中間ギヤ38の内部に軸心を中心として下方に向いて凹んだ半球状の凹部52が形成され、中間シャフト36に軸心を中心として球状に形成され上方を向いて突出した凸部51が形成され、凸部51に凹部52が載置されて中間ギヤ38が支持された。
【選択図】
図4
【特許請求の範囲】
【請求項1】
支持部材に互いに平行に配置された入力軸から出力軸に回転駆動力を伝達する変速機構であって、
前記支持部材に固定され、前記入力軸及び前記出力軸と平行に配置された中間軸と、
前記入力軸に固定された入力ギヤと、
前記出力軸に固定された出力ギヤと、
前記中間軸に回転可能に支持された中間ギヤを備え、
前記中間ギヤは、前記入力ギヤと噛み合う第1中間ギヤと、前記出力ギヤと噛み合う第2中間ギヤとを有し、前記第1中間ギヤと前記第2中間ギヤとは前記中間軸の軸線方向において互いに異なる位置に位置し、
前記中間ギヤに、前記中間軸の軸心を中心とした半球状の凹部が形成され、
前記中間軸に、当該中間軸の軸心を中心として少なくとも半球状に形成され前記凹部に挿入されて配置される凸部が形成されていることを特徴とする変速機構。
【請求項2】
前記凹部は、前記中間ギヤの内部に備えられ、
前記凸部に前記凹部が載置されて、前記中間軸が前記中間軸に支持されることを特徴とする請求項1に記載の変速機構。
【請求項3】
前記凹部の曲率は、前記凸部の曲率より小さいことを特徴とする請求項2に記載の変速機構。
【請求項4】
前記入力軸は、モータの駆動軸であり、
前記出力軸は、弁体を駆動するバルブシャフトであり、
前記支持部材は、前記モータ及び前記バルブシャフトを支持するケースに備えられ、
前記変速機構は、前記モータの駆動軸の回転を減速し駆動トルクを増加して前記バルブシャフトに伝達する減速機構である
請求項1から3のいずれか1項に記載の変速機構を備えたことを特徴とする流体制御弁。
【請求項5】
前記流体制御弁は、内燃機関の吸気流量を制御するスロットルバルブであることを特徴とする請求項4に記載の流体制御弁。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、変速機構、及び変速機構を備えた流体制御弁の構造に関する。
【背景技術】
【0002】
例えば内燃機関の吸気量を制御するスロットルバルブにおいて、近年では電動スロットルバルブが多く採用されている。電動スロットルバルブの多くは、ボディ内に電動モータ、減速機構、スロットルバルブが内蔵されている。
【0003】
特許文献1には、電動スロットルバルブの一例が開示されている。特許文献1に開示された電動スロットルバルブは、ボディ内に、弁体を駆動するスロットルシャフトと電動モータの駆動軸(モータ出力軸)とが平行に配置され、モータ出力軸とスロットルシャフトとの間に減速機構が配置されている。減速機構は、モータ出力軸に固定されたモータギヤ、ボディに固定されモータ出力軸及びスロットルシャフトと平行に配置された中間シャフト、中間シャフトに回転可能に支持された中間ギヤ、バルブシャフトに固定されたスロットルギヤ(バルブギヤ)により構成されている。中間ギヤには、モータギヤにかみ合う第1中間ギヤと、スロットルギヤと噛み合う第2中間ギヤが形成されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上記特許文献1の電動スロットルバルブでは、中間ギヤにおいて第1中間ギヤと第2中間ギヤとが軸方向(特許文献1の
図1、2の紙面上における上下方向)において互いに異なる位置にオフセットして配置されている。
【0006】
したがって、駆動時に中間ギヤは、モータギヤから受けるラジアル力と、スロットルギヤから受けるラジアル力と、が軸方向に異なる位置で互いに反対方向に力を受けて傾いてしまう。
【0007】
このように中間ギヤが傾くと、中間ギヤの軸方向端部における外周端部が、ボディの対向する部位、即ち中間シャフトの支持部に接触する可能性があり、中間シャフトの回転にフリクションを与えてしまい、減速機構及びモータの寿命を低下させる可能性があるといった問題点があった。
【0008】
本発明はこのような課題に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、中間ギヤの傾きによるフリクションの増加を抑制する変速機構及び当該変速機構を備えた流体制御弁を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記目的を達成するため、本発明の変速機構は、支持部材に互いに平行に配置された入力軸から出力軸に回転駆動力を伝達する変速機構であって、前記支持部材に固定され、前記入力軸及び前記出力軸と平行に配置された中間軸と、前記入力軸に固定された入力ギヤと、前記出力軸に固定された出力ギヤと、前記中間軸に回転可能に支持された中間ギヤを備え、前記中間ギヤは、前記入力ギヤと噛み合う第1中間ギヤと、前記出力ギヤと噛み合う第2中間ギヤとを有し、前記第1中間ギヤと前記第2中間ギヤとは前記中間軸の軸線方向において互いに異なる位置に位置し、前記中間ギヤに、前記中間軸の軸心を中心とした半球状の凹部が形成され、前記中間軸に、当該中間軸の軸心を中心として少なくとも半球状に形成され前記凹部に挿入されて配置される凸部が形成されていることを特徴とする。
【0010】
好ましくは、前記凹部は、前記中間ギヤの内部に備えられ、前記凸部に前記凹部が載置されて、前記中間軸が前記中間軸に支持されるいるとよい。
【0011】
また、好ましくは、前記凹部の曲率は、前記凸部の曲率より小さいとよい。
【0012】
また、本発明の流体制御弁は、前記入力軸は、モータの駆動軸であり、前記出力軸は、弁体を駆動するバルブシャフトであり、前記支持部材は、前記モータ及び前記バルブシャフトを支持するケースに備えられ、前記モータの駆動軸の回転を減速し駆動トルクを増加して前記バルブシャフトに伝達する減速機構である変速機構を備えることを特徴とする。
【0013】
また、好ましくは、前記流体制御弁は、内燃機関の吸気流量を制御するスロットルバルブであるとよい。
【発明の効果】
【0014】
本発明の減速機構によれば、半球状の凹部に半球状の凸部が挿入されて中間ギヤが中間軸に回転可能に支持される構成であるので、入力軸の回転により中間ギヤが回転した際に中間ギヤが例え傾いたとしても、凸部と凹部とが滑らかに摺動し、凹部と凸部とのフリクションを低減させることができる。また、この減速機構を介してモータの駆動力をバルブシャフトに伝達することで、応答性の優れたかつ高寿命化した流体制御弁にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【
図1】本発明の一実施形態の電動スロットルバルブの側面図である。
【
図2】カバーを外した電動スロットルバルブの上面図である。
【
図3】電動スロットルバルブの上部の縦断面図である。
【
図4】電動スロットルバルブの中間シャフト付近の拡大縦断面図である。
【
図5】モータ駆動時において中間ギヤが受ける力の方向の説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下、図面に基づき本発明の一実施形態について説明する。
【0017】
図1は、本発明の一実施形態の電動スロットルバルブ10(流体制御弁)の側面図である。
図2は、カバー11を外した電動スロットルバルブ10の上面図である。
図3は、電動スロットルバルブ10の上部の縦断面図である。
図4は、電動スロットルバルブ10の中間シャフト36付近の拡大断面図である。
【0018】
なお、
図3は、電動スロットルバルブ10の上部を、縦方向に切断した、詳しくは後述するモータシャフト13(入力軸)、バルブシャフト35(出力軸)及び中間シャフト36(中間軸)の夫々の軸線を含む平面で切断した断面図である。また、以下に説明する本実施形態の電動スロットルバルブ10は、モータシャフト13が上下方向に延び、後述する減速機構20が上方に位置するように配置される。
【0019】
本発明の一実施形態である電動スロットルバルブ10は、例えば自動車に搭載された内燃機関の吸気流量を制御する流体制御弁である。
【0020】
図1~3に示すように、電動スロットルバルブ10は、吸気通路15(流体通路)が形成されたバルブボディ16(ケース)と、吸気通路15を開閉して流路断面積を調整するバルブ17(弁体)と、バルブ17を駆動する電動モータ12を備えている。
【0021】
バルブボディ16は、電動モータ12を内蔵する収容空間19が形成されたアッパボディ21と、吸気通路15が形成されるとともにバルブ17が備えられたロアボディ22を有し、アッパボディ21とロアボディ22とをボルト23によって互いに固定して構成されている。
【0022】
アッパボディ21の上部には収容空間19に面して開口部25が設けられており、当該開口部25はカバー11によって覆われている。
【0023】
また、カバー11には電動モータ12への電力供給用配線と、図示しない回転角度センサ等に接続する配線を外部に接続するためのコネクタ30が備えられている。コネクタ30は、電動モータ12の上部に配置されている。
【0024】
図3に示すように、アッパボディ21とカバー11との間の収容空間19には、減速機構20(減速機構)及び電動モータ12が収容されている。
【0025】
電動モータ12の駆動軸であるモータシャフト13とバルブ17を駆動するバルブシャフト35(出力軸)は上下方向に延び、互いに平行に配置されている。モータシャフト13及びバルブシャフト35の上端部は、アッパボディ21の開口部25から臨むように配置される。言い換えると、アッパボディ21の開口部25は、モータシャフト13の上端部の延長方向に向けて開口している。
【0026】
モータシャフト13とバルブシャフト35との間には、アッパボディ21及びカバー11に固定されるとともにモータシャフト13及びバルブシャフト35と平行に上下方向に延びる中間シャフト36(中間軸)が備えられている。
【0027】
減速機構20は、モータシャフト13の上端部に固定されたモータギヤ37(入力ギヤ)、中間シャフト36、中間シャフト36に回転可能に支持された中間ギヤ38、バルブシャフト35の上端部に固定されたバルブギヤ39(出力ギヤ)により構成されている。
【0028】
中間ギヤ38は、モータギヤ37と噛み合う第1中間ギヤ41と、バルブギヤ39と噛み合う第2中間ギヤ42と、を有し、第1中間ギヤ41と第2中間ギヤ42とは上下方向に並んで、即ち中間シャフト36の軸方向に連なって一体的に構成されている。
【0029】
減速機構20は、電動モータ12による回転駆動力をモータシャフト13から、モータギヤ37、第1中間ギヤ41、第2中間ギヤ42、バルブギヤ39を介してバルブシャフト35に減速しつつ伝達して回転駆動し、バルブ17を開閉作動させる。
【0030】
なお、アッパボディ21内には図示しないリターンスプリングが備えられている。リターンスプリングは、アッパボディ21に対しバルブシャフト35を回転させて、バルブ17を例えば所定の中間開度状態になるように付勢する。したがって、電動スロットルバルブ10は、電動モータ12の作動停止時にはバルブ17が所定の中間開度状態となり、電動モータ12を作動させることでバルブ17を所定の中間開度から開閉作動させる。
【0031】
中間ギヤ38のうち、第1中間ギヤ41が電動モータ12側に近づけて配置され、第2中間ギヤ42がカバー11側に配置されている。したがって、モータギヤ37は第1中間ギヤ41と軸方向上下位置を合わせて電動モータ12に近い位置に配置され、バルブギヤ39は第2中間ギヤ42と軸方向上下位置を合わせてバルブ17から遠い位置に配置されている。
【0032】
図4に示すように、中間ギヤ38の軸心には、中間シャフト36が挿入される穴部40が備えられている。更に、中間シャフト36の軸方向中間部の位置に、中間ギヤ38を回転可能に支持する凸部51が備えられている。
【0033】
凸部51は、中間ギヤ38が中間シャフト36に支持された状態で中間ギヤ38の内部に位置し、中間シャフト36の外周面より径方向外方に球状に突出している。
【0034】
一方、中間ギヤ38の内部には、凸部51に接する凹部52が備えられている。凹部52は、上方側に凹むように形成されている。即ち、中間ギヤの穴部40が、凹部52より下方で拡径し、凹部52において滑らかな段差になっている。そして、凸部51の上半分の部位に凹部52が載置して中間ギヤ38が中間シャフト36の軸方向である下方への移動が規制され、中間ギヤ38が中間シャフト36に回転可能に支持される。
【0035】
また、凹部52の曲率は、凸部51の曲率よりわずかに小さく、即ち凸部51よりも凹部52が緩やかなカーブになっている。したがって、中間ギヤ38は、凹部52と凸部51とが略円形帯状に面接触、少なくとも円形状に線接触するように支持されている。
【0036】
また、中間ギヤ38の下端部には、穴部40の外周縁部が例えば上方に凹むように円弧状に面取りした中間ギヤ面取り部55が設けられている。一方、アッパボディ21には、円柱状の支持部56(支持部材)が設けられている。また、支持部56の上端部の外周端部には、例えば円弧状に面取りした支持部面取り部57が形成されている。中間ギヤ面取り部55と支持部面取り部57とは、略同一の形状で対向するように形成されている。凹部52と凸部51とが接触して中間ギヤ38が中間シャフト36に支持され、中間ギヤ38と中間シャフト36とが同軸上に位置している場合、あるいは中間ギヤ38が傾いた場合であっても、中間ギヤ面取り部55と支持部面取り部57とが離間するように設定されている。
【0037】
図5は、モータ駆動時において中間ギヤ38が受ける力の方向の説明図である。
【0038】
以上のような構成により、本実施形態の電動スロットルバルブ10における減速機構20では、電動モータ12を駆動しモータシャフト13を回転させることで、中間ギヤ38に対してはモータギヤ37から回転力を受けるとともに、バルブギヤ39から回転力の反力を受ける。このとき、
図5に示すように、中間ギヤ38が受けるラジアル力(径方向の力)F1、F2は、中間シャフト36の軸方向において互いに異なる位置で軸心に向かって互いに反対方向に作用する。詳しくは、モータギヤと中間ギヤ38との噛み合い位置と、バルブギヤ39と中間ギヤ38との噛み合い位置とは、中間ギヤ38の凹部55と支持部56の凸部57との接触面を基準として、中間シャフト36の軸方向の距離(
図5の紙面上での上下高さ)が異なり、中間ギヤ38に対して互いに反対方向にラジアル力F1,F2が作用するので、これらのラジアル力F1、F2によって中間ギヤ38の回転時に、中間ギヤ38が軸線を通る平面上で僅かに傾く。
【0039】
本実施形態では、中間シャフト36に形成された球状の凸部51の上側の部位に、中間ギヤ38の内部に形成された半球状の凹部52が接して、中間ギヤ38が中間シャフト36に回転可能に支持されているので、中間ギヤ38が例え傾いたとしても凸部51と凹部52とが滑らかに摺動し、凹部52と凸部51とのフリクション(摩擦力)を低減させる。したがって、電動モータ12の回転駆動時において減速機構20でのフリクションを低減するので、電動スロットルバルブ10におけるバルブ17の開閉駆動の応答性を向上させることができるとともに、電動モータ12及び減速機構20の高寿命化を図ることができる。
【0040】
また、中間ギヤ38の凹部52が上方に凹んだ形状になっているとともに、中間シャフト36の凸部51の上面が径方向外方に向かって下方に傾斜している。したがって、凹部52と凸部51との間に異物等が入り込んだとしても、凸部51の上面から径方向外方に滑り落ちて、凹部52と凸部51との間から容易に排出される。これにより、凹部52と凸部51との間に異物等が堆積することを抑制して、凹部52と凸部51とにおける摺動性能を維持することができる。
【0041】
更に、凸部51の曲率に対して凹部52の曲率が小さく形成されているので、凹部52と凸部51との間の隙間の寸法が径方向外方に向けて大きくなる。これにより、凹部52と凸部51との間に入り込んだ異物等を径方向外方に更に排出し易くすることができる。
【0042】
また、中間ギヤ38の下端部における穴部40の外周縁端部に中間ギヤ面取り部55が形成され、支持部56の上端部の外周部が中間ギヤ面取り部55に対向して略同一の形状の支持部面取り部57が形成されているので、例え中間ギヤ38に想定を超えたラジアル力が作用して大きく傾き中間ギヤ面取り部55と支持部面取り部57が接触したとしても、中間ギヤ面取り部55と支持部面取り部57が滑らかに摺動可能にすることができる。したがって、中間ギヤ38の回転フリクションを抑えつつ、中間ギヤ38の更なる傾きを抑えることができる。
【0043】
以上で実施形態の説明を終えるが、本発明の態様は上記実施形態に限定されるものではない。
【0044】
例えば、上記実施形態では、中間シャフト36に球状の凸部51が設けられているが、凸部51の少なくとも上部が球状、即ち凸部51が半球状であってもよい。
【0045】
また、上記実施形態では、中間ギヤ38において第1中間ギヤ41の上側に第2中間ギヤ42が配置されているが、第2中間ギヤ42の上側に第1中間ギヤ41が配置されている減速機構に本発明を適用してもよい。
【0046】
また、上記実施形態のように中間シャフト36が上下方向に延びるように配置される変速機構だけでなく、例えば中間シャフト36が横方向に延びるように配置される変速機構に本発明を適用してもよい。
【0047】
また、上記実施形態の電動スロットルバルブ10は、内燃機関の吸気量を制御する電動スロットルバルブであるが、その他の流体制御弁であってもよく、また流体制御弁以外の他の用途に使用した減速機構に本発明を適用してもよい。
【符号の説明】
【0048】
10 電動スロットルバルブ(流体制御弁)
12 電動モータ
13 モータシャフト(入力軸)
16 バルブボディ
17 バルブ(弁体)
20 減速機構(変速機)
21 アッパボディ
35 バルブシャフト(出力軸)
36 中間シャフト(中間軸)
37 モータギヤ(入力ギヤ)
38 中間ギヤ
39 バルブギヤ(出力ギヤ)
41 第1中間ギヤ
42 第2中間ギヤ
52 凹部
51 凸部
56 支持部(支持部材)