(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022143241
(43)【公開日】2022-10-03
(54)【発明の名称】流体制御弁
(51)【国際特許分類】
F16K 27/10 20060101AFI20220926BHJP
F16K 31/04 20060101ALI20220926BHJP
F02D 9/02 20060101ALI20220926BHJP
【FI】
F16K27/10
F16K31/04 Z
F02D9/02 351P
【審査請求】未請求
【請求項の数】5
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021043662
(22)【出願日】2021-03-17
(71)【出願人】
【識別番号】000177612
【氏名又は名称】株式会社ミクニ
(74)【代理人】
【識別番号】100090022
【弁理士】
【氏名又は名称】長門 侃二
(72)【発明者】
【氏名】實方 雄平
(72)【発明者】
【氏名】鈴木 啓悟
(72)【発明者】
【氏名】井出 祐策
(72)【発明者】
【氏名】田中 優太
【テーマコード(参考)】
3G065
3H051
3H062
【Fターム(参考)】
3G065CA23
3G065DA05
3G065KA37
3H051AA02
3H051BB01
3H051BB10
3H051CC06
3H051CC11
3H051DD07
3H051EE06
3H051FF15
3H062AA03
3H062BB30
3H062CC01
3H062EE01
3H062GG06
3H062HH10
(57)【要約】
【課題】コネクタの突出を抑えてコンパクトな流体制御弁を提供する。
【解決手段】コネクタ30を備えたカバー11とバルブボディ16との間の収容空間19に減速機構20を内蔵し、バルブボディ16とカバー11とはレーザ溶着されて収容空間19が密閉される電動スロットルバルブ10であって、減速機構20は、モータシャフト13及びバルブシャフト35と平行に配置された中間シャフト36と、モータシャフト13の端部に固定されたモータギヤ37と噛み合う第1中間ギヤ41と、バルブシャフト35に固定されたバルブギヤ39にかみ合う第2中間ギヤ42と、を備え、第1中間ギヤ41と第2中間ギヤ42とは中間シャフト36の軸線方向に並んで配置されて一体的に構成され、第1中間ギヤ41は第2中間ギヤ42よりも電動モータ12側に配置され、コネクタ30をモータシャフト13の上方かつ第2中間ギヤ42の側方に配置した。
【選択図】
図4
【特許請求の範囲】
【請求項1】
流体通路を有するバルブボディと、前記流体通路の流路断面積を調整する弁体と、電動モータと、前記バルブボディに固定され前記バルブボディとの間に収容空間が形成されるカバーと、前記収容空間に配置され前記電動モータの駆動軸であるモータシャフトの回転を減速し駆動トルクを増加して前記弁体を駆動するバルブシャフトに伝達する変速機と、を有し、
前記モータシャフトと前記バルブシャフトとは平行に配置され、
前記バルブボディと前記カバーとはレーザ溶着されて前記収容空間が密閉される流体制御弁であって、
前記変速機は、前記モータシャフトの端部に固定された入力ギヤと、前記バルブシャフトに固定された出力ギヤと、前記入力ギヤと噛み合う第1中間ギヤと、前記第1中間ギヤに固定され前記出力ギヤと噛み合う第2中間ギヤと、前記モータシャフト及び前記バルブシャフトと平行に配置され前記第1中間ギヤ及び前記第2中間ギヤを支持する中間シャフトと、を備え、
前記第1中間ギヤ及び前記第2中間ギヤは、前記中間シャフトの軸線方向に並んで配置され、前記第1中間ギヤは前記第2中間ギヤよりも前記電動モータ側に配置され、
前記カバーに、前記電動モータの駆動軸の端部に近接するとともに前記第2中間ギヤの側方に、外部から前記電動モータへの電力供給線を接続するコネクタを配置したことを特徴とする流体制御弁。
【請求項2】
前記バルブボディはレーザ光の吸収材で形成され、前記カバーはレーザ光の透過材で形成されていることを特徴とする請求項1に記載の流体制御弁。
【請求項3】
前記コネクタは、前記電動モータの駆動軸の延長方向に位置し、当該駆動軸の軸線に対して垂直方向に向けて配置されることを特徴とする請求項1または2に記載の流体制御弁。
【請求項4】
前記バルブボディは、前記モータシャフトの端部の延長方向に向けて開口した開口部を有し、前記開口部内に前記収容空間が形成され、
前記バルブボディの前記開口部の縁部に外側方に向けて突出したボディ側縁部を有し、
前記カバーの外周縁に外側方に向けて突出したカバー側縁部を有し、
前記ボディ側縁部と前記カバー側縁部とがレーザ溶着されることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の流体制御弁。
【請求項5】
前記流体制御弁は、内燃機関の吸気量を制御する電動スロットルバルブであることを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の流体制御弁。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、減速機構を内蔵した流体制御弁の構造に関する。
【背景技術】
【0002】
例えば自動車に搭載された内燃機関の吸気量を制御するスロットルバルブにおいて、近年では電動スロットルバルブが多く採用されている。電動スロットルバルブの多くは、ボディ内に電動モータ、減速機構、スロットルバルブが内蔵されている。
【0003】
特許文献1には、電動スロットルバルブの一例が開示されている。特許文献1に開示された電動スロットルバルブは、ボディの一面が開口し、この開口部の開口方向と略平行に電動モータの駆動軸やバルブの駆動軸が配置されている。また、電動モータの駆動軸の回転を変速してバルブの駆動軸に伝達する減速機構が、ボディの開口部から臨むように配置されている。そして、ボディの開口部はカバーで覆われて密閉された構造になっている。
【0004】
更に、カバーには、電動モータ等の内部機器に接続した配線を外部と接続するコネクタが備えられている。特許文献1においては、コネクタは電動モータの駆動軸に固定されるモータギヤに近接した位置に配置されている。また、コネクタは電動モータの駆動軸に対して垂直方向に配線が延びるように、カバーの外側でボディの側方に向けて配置されている。これにより、電動スロットルバルブ全体の駆動軸方向の寸法を抑制することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
上記特許文献1の電動スロットルバルブのような流体制御弁において、密閉性の向上や重量低減を図るために、ボディとカバーとをレーザ光によって溶着する技術が知られている。例えばボディの開口部の周囲の縁部と、カバーの外周部とを合わせてレーザを照射し、開口部の周囲にカバーを溶着させてボディ内を密封することが考えられる。
【0007】
しかしながら、特許文献1のようにカバーにコネクタを備え、コネクタを側方に向けて配置した構造の流体制御弁では、コネクタの突出方向端部がボディの外周部よりも外側方に突出する可能性がある。
【0008】
このように、コネクタがボディの外周部よりも外方に突出した構造であると、コネクタが邪魔になりカバーとボディの開口部の縁部とが溶接できない箇所が発生してしまう虞がある。
【0009】
本発明はこのような課題に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、コネクタを含むカバーとボディとをレーザ溶着して密閉する構造の流体制御弁において、全体をコンパクトに構成可能にした流体制御弁を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記目的を達成するため、本発明の流体制御弁は、流体通路を有するバルブボディと、前記流体通路の流路断面積を調整する弁体と、電動モータと、前記バルブボディに固定され前記バルブボディとの間に収容空間が形成されるカバーと、前記収容空間に配置され前記電動モータの駆動軸であるモータシャフトの回転を減速し駆動トルクを増加して前記弁体を駆動するバルブシャフトに伝達する変速機と、を有し、前記モータシャフトと前記バルブシャフトとは平行に配置され、前記バルブボディと前記カバーとはレーザ溶着されて前記収容空間が密閉される流体制御弁であって、前記変速機は、前記モータシャフトの端部に固定された入力ギヤと、前記バルブシャフトに固定された出力ギヤと、前記入力ギヤと噛み合う第1中間ギヤと、前記第1中間ギヤに固定され前記出力ギヤと噛み合う第2中間ギヤと、前記モータシャフト及び前記バルブシャフトと平行に配置され前記第1中間ギヤ及び前記第2中間ギヤを支持する中間シャフトと、を備え、前記第1中間ギヤ及び前記第2中間ギヤは前記中間シャフトの軸線方向に並んで配置され、前記第1中間ギヤは前記第2中間ギヤよりも前記電動モータ側に配置され、前記カバーに、前記電動モータの駆動軸の端部に近接するとともに前記第2中間ギヤの側方に、外部から前記電動モータへの電力供給線を接続するコネクタを配置したことを特徴とする。
【0011】
好ましくは、前記バルブボディはレーザ光の吸収材で形成され、前記カバーはレーザ光の透過材で形成されているとよい。
【0012】
好ましくは、前記コネクタは、前記電動モータの駆動軸の延長方向に位置し、当該駆動軸の軸線に対して垂直方向に向けて配置されるとよい。
【0013】
好ましくは、前記バルブボディは、前記モータシャフトの端部の延長方向に向けて開口した開口部を有し、前記開口部内に前記収容空間が形成され、前記バルブボディの前記開口部の縁部に外側方に向けて突出したボディ側縁部を有し、前記カバーの外周縁に外側方に向けて突出したカバー側縁部を有し、前記ボディ側縁部と前記カバー側縁部とがレーザ溶着されるとよい。
【0014】
好ましくは、前記流体制御弁は、内燃機関の吸気量を制御する電動スロットルバルブであるとよい。
【発明の効果】
【0015】
本発明の流体制御弁によれば、カバー内の収容空間に減速機が収容され、減速機の第1中間ギヤが第2中間ギヤよりも電動モータ側に配置されることで、電動モータの駆動軸に端部に固定される入力ギヤが電動モータ側に配置される。したがって、第2中間ギヤの側方にコネクタを電動モータの駆動軸に近接して配置することが可能になる。
【0016】
これにより、コネクタを含むカバーとボディによる流体制御弁の外形寸法を抑え、流体制御弁全体をコンパクトな構成にすることが可能になる。
【0017】
また、コネクタを含むカバーをコンパクトに構成することで、コネクタの外方への突出を抑えることができる。これにより、カバーの外周部とボディとをレーザ溶着する場合には、コネクタが邪魔になることを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【
図1】本発明の一実施形態の電動スロットルバルブの側面図である。
【
図2】本実施形態の電動スロットルバルブの上面図である。
【
図3】カバーを外した電動スロットルバルブの上面図である。
【
図4】電動スロットルバルブの上部の縦断面図である。
【
図5】ボディとカバーとの接続要領を示す説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
以下、図面に基づき本発明の一実施形態について説明する。
【0020】
図1は、本発明の一実施形態の電動スロットルバルブ10(流体制御弁)の側面図である。
図2は、本実施形態の電動スロットルバルブ10の上面図である。
図3は、カバー11を外した電動スロットルバルブ10の上面図である。
図4は、電動スロットルバルブ10の上部の縦断面図である。なお、
図4は、電動スロットルバルブ10の上部を縦方向に、詳しくは後述する電動モータ12の駆動軸であるモータシャフト13の軸線方向と平行に切断した断面図である。なお、以降では、モータシャフト13の軸線方向を上下方向として説明する。
【0021】
本発明の一実施形態である電動スロットルバルブ10は、例えば自動車に搭載された内燃機関の吸気量を制御する流体制御弁である。
【0022】
図1~3に示すように、電動スロットルバルブ10は、吸気通路15(流体通路)が形成されたバルブボディ16と、吸気通路15を開閉して流路断面積を調整するバルブ17(弁体)と、バルブ17を駆動する電動モータ12を備えている。
【0023】
バルブボディ16は、電動モータ12を内蔵する収容空間19が形成されたアッパボディ21と、吸気通路15が形成されるとともにバルブ17が備えられたロアボディ22を有し、アッパボディ21とロアボディ22とをボルト23によって互いに固定して構成されている。
【0024】
アッパボディ21の上部には収容空間19に面して開口部25が設けられており、当該開口部25はカバー11によって覆われている。
また、カバー11には電動モータ12への電力供給用配線と、図示しない回転角度センサ等に接続する配線を外部に接続するためのコネクタ30が備えられている。コネクタ30は、電動モータ12の上部に配置され、バルブボディ16の側方に向けて、即ちモータシャフト13の軸線方向に対して垂直に向けて配置される。
【0025】
図4に示すように、アッパボディ21とカバー11との間の収容空間19には、減速機構20(減速機構)及び電動モータ12が収容されている。
【0026】
電動モータ12の駆動軸であるモータシャフト13とバルブ17を駆動するバルブシャフト35は上下方向に延び、互いに平行に配置されている。モータシャフト13及びバルブシャフト35の上端部は、アッパボディ21の開口部25から臨むように配置される。言い換えると、アッパボディ21の開口部25は、モータシャフト13の上端部の延長方向に向けて開口している。
【0027】
モータシャフト13とバルブシャフト35との間には、アッパボディ21に固定されるとともにモータシャフト13及びバルブシャフト35と平行に上下方向に延びる中間シャフト36が備えられている。
【0028】
減速機構20は、モータシャフト13の上端部に固定されたモータギヤ37(入力ギヤ)、中間シャフト36、中間シャフト36に回転可能に支持された中間ギヤ38、バルブシャフト35の上端部に固定されたバルブギヤ39(出力ギヤ)により構成されている。
【0029】
中間ギヤ38は、モータギヤ37と噛み合う第1中間ギヤ41と、バルブギヤ39と噛み合う第2中間ギヤ42と、を有し、第1中間ギヤ41と第2中間ギヤ42とは上下方向に、即ち中間シャフト36の軸線方向に並んで互いに固定されている。
【0030】
減速機構20は、電動モータ12による回転駆動力をモータシャフト13から、モータギヤ37、第1中間ギヤ41、第2中間ギヤ42、バルブギヤ39を介してバルブシャフト35に減速しつつ伝達して回転駆動し、バルブ17を開閉作動させる。
【0031】
なお、アッパボディ21内には図示しないリターンスプリングが備えられている。リターンスプリングは、アッパボディ21に対しバルブシャフト35を回転させて、バルブ17を例えば所定の中間開度状態になるように付勢する。したがって、電動スロットルバルブ10は、電動モータ12の作動停止時にはバルブ17が所定の中間開度状態になり、電動モータ12を作動させることでバルブ17を所定の中間開度から開閉作動させる。
【0032】
本実施形態の電動スロットルバルブ10は、中間ギヤ38のうち、第1中間ギヤ41を電動モータ12側に近づけて配置し、第2中間ギヤ42をカバー11側に配置する。したがって、モータギヤ37は第1中間ギヤ41と軸方向位置を合わせて電動モータ12に近い位置に配置され、バルブギヤ39は第2中間ギヤ42と軸方向位置を合わせてバルブ17から遠い位置に配置される。
【0033】
コネクタ30は、
図4の紙面上下方向において、モータギヤ37の上方のスペースに配置される。即ち、コネクタ30は、モータシャフト13の延長方向に位置し、モータシャフト13の端部に近接するとともに、第2中間ギヤ42の側方に配置される。
【0034】
図5は、電動スロットルバルブ10におけるカバー11の取り付け要領を示す説明図である。
【0035】
本実施形態の電動スロットルバルブ10の組み立てを行う際には、ロアボディ22を固定したアッパボディ21内に電動モータ12及び減速機構20等を設置した後に、アッパボディ21の上部の開口部25をカバー11によって覆い、レーザ装置によってアッパボディ21とカバー11とを溶着して固定する。
【0036】
アッパボディ21はレーザ光を吸収する材質で形成され、カバー11はレーザ光を透過する材質で形成されている。
【0037】
図4、5に示すように、アッパボディ21の外周部には開口部25の縁部に全周に亘って外側方に突出したボディ側縁部50が設けられている。また、カバー11の外周部にはボディ側縁部50に全周に亘って重なるようにカバー側縁部51が設けられている。
図5に示すように、アッパボディ21とカバー11とをレーザ溶着する際には、カバー11側からカバー側縁部51にレーザ光LBを全周に亘って照射する。これにより、カバー側縁部51とボディ側縁部50とをレーザ溶着させて固定し、アッパボディ21とカバー11との間の収容空間19を密閉する。
【0038】
以上のように、本実施形態の電動スロットルバルブ10は、アッパボディ21の収容空間19に減速機構20が収容され、カバー11によって収容空間19が密閉される構造になっている。アッパボディ21とカバー11とは外周部の縁部50、51がレーザ溶着されて固定されるので、例えばボルトによってアッパボディ21とカバー11とを固定するものよりも小型かつ軽量化することができる。
【0039】
減速機構20は、モータシャフト13の上端部に固定されたモータギヤ37と、バルブシャフト35に固定されたバルブギヤ39と、モータギヤ37と噛み合う第1中間ギヤ41と、第1中間ギヤ41に固定されるとともにバルブギヤ39にかみ合う第2中間ギヤ42と、第1中間ギヤ41及び第2中間ギヤ42を支持する中間シャフト36とにより構成され、第1中間ギヤ41と第2中間ギヤ42とが中間シャフト36の軸線方向に並んで配置されている。
【0040】
本実施形態では、第1中間ギヤ41が第2中間ギヤ42よりも電動モータ12側に配置されるので、モータシャフト13の上端部の上方かつ第2中間ギヤ42の側方にスペースを設けることができ、このスペースに外部から電動モータ12への電力供給線を接続するコネクタ30を配置することができる。コネクタ30は、例えば
図1、2に示すように、モータシャフト13の軸線に対して垂直方向、即ちカバー11の側方に向けて配置すればよい。
【0041】
これにより、コネクタ30をカバー11の上方に突出することを抑制できる。また、カバー11の幅(
図2の紙面上下方向幅)を大きく利用してコネクタ30を配置できるので、コネクタ30がカバー11及びアッパボディ21よりも側方に突出することを抑制できる。したがって、コネクタ30を含むカバー11とバルブボディ16による電動スロットルバルブ10の外形寸法を抑えてコンパクトにすることが可能になり、例えば内燃機関の吸気流量を調節するスロットルバルブとして使用する場合に、設置性を向上させることができる。
【0042】
アッパボディ21はレーザ光の吸収材で形成され、カバー11はレーザ光の透過材で形成されているので、カバー11側からレーザ光を照射することでアッパボディ21とカバー11とを溶着させることができる。本実施形態では、上記のようにモータシャフト13の上端部の上方に近接するとともに第2中間ギヤ42の側方にコネクタ30を配置することで、コネクタ30をアッパボディ21やカバー11の外周端部にある縁部50、51より内側に配置させることができる。これにより、カバー11側から外周部のカバー側縁部51にレーザ光を照射して溶着させる際に、コネクタ30が照射の妨げになることを回避することができ、電動スロットルバルブ10の製造を容易にすることができる。
【0043】
以上で実施形態の説明を終えるが、本発明の態様は上記実施形態に限定されるものではない。例えば、上記実施形態における電動スロットルバルブ10の各部の詳細な形状については適宜異なるものでもよい。例えば上記実施形態におけるコネクタの向きについては、いずれの方向に向いて配置されたものでもよい。
【0044】
また上記実施形態の電動スロットルバルブ10は、内燃機関の吸気量を制御する電動スロットルバルブであるが、その他の流体制御弁について本願発明を広く適用することができる。
【符号の説明】
【0045】
10 電動スロットルバルブ(流体制御弁)
11 カバー
12 電動モータ
13 モータシャフト
15 吸気通路(流体通路)
16 バルブボディ
17 バルブ(弁体)
19 収容空間
20 減速機構(変速機)
21 アッパボディ
25 開口部
30 コネクタ
35 バルブシャフト
36 中間シャフト
37 モータギヤ(入力ギヤ)
39 バルブギヤ(出力ギヤ)
41 第1中間ギヤ
42 第2中間ギヤ
50 ボディ側縁部
51 カバー側縁部