IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ 株式会社ルルアークの特許一覧

<>
  • 特開-分別回収装置 図1
  • 特開-分別回収装置 図2
  • 特開-分別回収装置 図3
  • 特開-分別回収装置 図4
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022014343
(43)【公開日】2022-01-19
(54)【発明の名称】分別回収装置
(51)【国際特許分類】
   B65F 1/00 20060101AFI20220112BHJP
   B65F 1/08 20060101ALI20220112BHJP
   B65F 5/00 20060101ALI20220112BHJP
【FI】
B65F1/00 A
B65F1/08
B65F5/00
【審査請求】有
【請求項の数】2
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2020116620
(22)【出願日】2020-07-06
(11)【特許番号】
(45)【特許公報発行日】2021-02-17
(71)【出願人】
【識別番号】520247604
【氏名又は名称】株式会社ルルアーク
(74)【代理人】
【識別番号】110001601
【氏名又は名称】特許業務法人英和特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】長友 伸二
(72)【発明者】
【氏名】松井 一平
(72)【発明者】
【氏名】田嶋 二郎
【テーマコード(参考)】
3E023
3E025
【Fターム(参考)】
3E023AA19
3E023GB01
3E023MC02
3E025AA09
3E025CA01
(57)【要約】      (修正有)
【課題】リサイクル可能な容器とそれ以外の廃棄物を分別できるようにするとともに、利用者の身長の高低にかかわらず容器を容易に投入できるようにすること及び容器が投入されてから容器回収箱に収容されるまでの過程を楽しめる分別回収装置を提供する。
【解決手段】リサイクル可能なカプセル(容器)に適合した直径の容器投入口16~18、容器投入口16~18に投入されたカプセルを容器回収箱2に導く容器回収経路13~15、廃棄物投入口19、廃棄物投入口19に投入された廃棄物を廃棄物回収箱3に導く廃棄物回収経路を有する投入パネル1と、前面に投入パネル1を固定可能な上部筐体5と、容器回収箱2及び廃棄物回収箱3を収容可能で、天板8、扉板9、キャスター10及びストッパー11を有する下部筐体6とからなる分別回収装置。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
リサイクル可能な同一形状の容器と、該容器以外の廃棄物を分別して回収する分別回収装置であって、
前記容器に適合した大きさ及び形状の複数の容器投入口と、
前記複数の容器投入口より下方に配置される容器回収箱と、
前記複数の容器投入口に投入された容器を前記容器回収箱に導く容器回収経路と、
廃棄物投入口と、
前記廃棄物投入口より下方に配置される廃棄物回収箱と、
前記廃棄物投入口に投入された廃棄物を前記廃棄物回収箱に導く廃棄物回収経路を備えており、
前記複数の容器投入口は、それぞれ異なる高さに配置されている
ことを特徴とする分別回収装置。
【請求項2】
前記容器回収経路の少なくとも一部が透視可能となっている
ことを特徴とする請求項1に記載の分別回収装置。
【請求項3】
前記分別回収装置は、上部筐体と下部筐体からなり、
前記上部筐体には、前記複数の容器投入口、前記容器回収経路、前記廃棄物投入口及び前記廃棄物回収経路が設けられており、
前記下部筐体には、前記容器回収箱及び前記廃棄物回収箱を収容可能な収容部並びに前記容器回収箱及び前記廃棄物回収箱を出し入れ可能な開口部が設けられている
ことを特徴とする請求項1又は2に記載の分別回収装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、リサイクル可能な容器に入った商品を販売する店舗や自動販売機の近くに設置する分別回収装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
ゲームセンター、遊園地やホテルのゲームコーナー、デパートやスーパーマーケットの玩具売り場、階段の踊り場等に設置されているカプセルトイマシン(通称ガチャガチャ又はガチャポン)は、各種の商品(玩具等)を封入したプラスチック製カプセル等の容器を多数格納しておき、硬貨投入後にハンドルを回すことによって内部の回転ドラムを回転させ、容器を開口の上部に移動することで商品排出口に排出させるものである。
また、カプセルトイマシンに限らず、自動販売機で販売される商品はリサイクル可能な同一サイズの容器に入ったものが多く、コンビニエンスストア等でもリサイクル可能な同一サイズの容器に入った商品が販売されている。
そして、特許文献1(特許第4446885号公報)には、複数台のパッケージ商品排出装置(カプセルトイマシン)とともに、商品を取り出して不要になったカプセルを投入するためのクリーンボックス(容器回収装置)を設置する発明が開示されている(特に、段落0023、0036及び図1図6(A)を参照)。
また、特許文献2(特開2007-310107号公報)には、複数の投入口が横一列に形成され、ゴミを分別種類ごとに回収するゴミ箱装置が記載されている(特に、段落0038~0041、0056及び図1を参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特許第4446885号公報
【特許文献2】特開2007-310107号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、特許文献1のクリーンボックスは、カプセルを投入するためのものとなっており、カプセル以外のビニール袋や説明書等は、別の場所に設置されているゴミ箱に投入する必要がある。そのため、カプセル以外の廃棄物がクリーンボックスに捨てられてしまうこともあり、カプセルを回収する際には、クリーンボックス内のカプセルとカプセル以外の廃棄物を分別しなければならないことが多かった。
また、特許文献2記載のゴミ箱装置は、各種のゴミを分別回収できるものの、複数の投入口は横一列に形成され、ゴミを投入する人の身長の違いは考慮されていない。
そして、特許文献1のクリーンボックス及び特許文献2記載のゴミ箱装置は、いずれもゴミを投入することに楽しさを感じさせようというものではなかった。
本発明の分別回収装置は、従来のゴミ箱装置等におけるこのような状況に鑑み、リサイクル可能な容器に入った商品を購入した人が、その容器とそれ以外の廃棄物を分別して投入できるようにするとともに、分別回収装置を利用する人の身長の高低にかかわらず、リサイクル可能な容器を容易に投入できるようにすることを第1の目的とする。
さらに、本発明は、リサイクル可能な容器が投入されてから容器回収箱に収容されるまでの過程を楽しめるようにすることを第2の目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
請求項1に係る発明は、リサイクル可能な同一形状の容器と、該容器以外の廃棄物を分別して回収する分別回収装置であって、
前記容器に適合した大きさ及び形状の複数の容器投入口と、
前記複数の容器投入口より下方に配置される容器回収箱と、
前記複数の容器投入口に投入された容器を前記容器回収箱に導く容器回収経路と、
廃棄物投入口と、
前記廃棄物投入口より下方に配置される廃棄物回収箱と、
前記廃棄物投入口に投入された廃棄物を前記廃棄物回収箱に導く廃棄物回収経路を備えており、
前記複数の容器投入口は、それぞれ異なる高さに配置されていることを特徴とする。
【0006】
請求項2に係る発明は、請求項1に記載の分別回収装置において、前記容器回収経路の少なくとも一部が透視可能となっていることを特徴とする。
【0007】
請求項3に係る発明は、請求項1又は2に記載の分別回収装置において、前記分別回収装置は、上部筐体と下部筐体からなり、
前記上部筐体には、前記複数の容器投入口、前記容器回収経路、前記廃棄物投入口及び前記廃棄物回収経路が設けられており、
前記下部筐体には、前記容器回収箱及び前記廃棄物回収箱を収容可能な収容部並びに前記容器回収箱及び前記廃棄物回収箱を出し入れ可能な開口部が設けられていることを特徴とする。
【発明の効果】
【0008】
請求項1に係る発明の分別回収装置は、容器に適合した大きさ及び形状の複数の容器投入口と、複数の容器投入口より下方に配置される容器回収箱と、複数の容器投入口に投入された容器を容器回収箱に導く容器回収経路と、廃棄物投入口と、廃棄物投入口より下方に配置される廃棄物回収箱と、廃棄物投入口に投入された廃棄物を前記廃棄物回収箱に導く廃棄物回収経路を備えているので、商品購入後に不要となったリサイクル可能な容器がいずれかの容器投入口に投入されることで容器回収箱に収容され、容器以外の廃棄物が廃棄物投入口に投入されることで廃棄物回収箱に収容されるので、リサイクル可能な容器とそれ以外の廃棄物を容易に分別して回収することができる。
また、複数の容器投入口が、それぞれ異なる高さに配置されているので、分別回収装置を利用する人の身長の高低にかかわらず、リサイクル可能な容器を容易に投入できる。
【0009】
請求項2に係る発明の分別回収装置によれば、請求項1に係る発明による効果に加え、容器回収経路の少なくとも一部が透視可能となっているので、リサイクル可能な容器が投入されてから容器回収箱に収容されるまでの過程を楽しむことができる。
【0010】
請求項3に係る発明の分別回収装置によれば、請求項1又は2に係る発明による効果に加え、分別回収装置が上部筐体と下部筐体からなり、上部筐体には、複数の容器投入口、容器回収経路、廃棄物投入口及び廃棄物回収経路が設けられており、下部筐体には、容器回収箱及び廃棄物回収箱を収容可能な収容部並びに容器回収箱及び廃棄物回収箱を出し入れ可能な開口部が設けられているので、分別回収装置を店舗や自動販売機の近くに容易に設置することができ、また、容器や廃棄物を回収する際には、開口部を通して容器回収箱及び廃棄物回収箱を容易に出し入れできるので作業性が良い。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1】実施例に係る分別回収装置の正面図と右側面透視図。
図2】実施例に係る筐体の正面図と右側面図。
図3】実施例に係る投入パネルの正面図と右側面図。
図4】装飾を施した実施例に係る分別回収装置の正面図。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、実施例によって本発明の実施形態を説明する。
【実施例0013】
図1(A)は、実施例に係る分別回収装置の正面図であり、図1(B)は、同分別回収装置の右側面透視図である。
図1に示すように、実施例に係る分別回収装置は、上部に投入パネル1を固定可能で、下部に容器回収箱2及び廃棄物回収箱3を収容可能な筐体4を備えており、筐体4は、図1(B)に示すように上部筐体5と下部筐体6からなっている。
上部筐体5は高さ1000mm、幅840mm、奥行150mm、下部筐体6は高さ800mm、幅840mm、奥行400mmの直方体形状である。
【0014】
図2(A)及び(B)は、それぞれ実施例に係る筐体4の正面図及び右側面図である。
図1及び2に示すように、上部筐体5は厚さ25mmの側面板2枚及び上面板を有し、下部筐体6は同じく厚さ25mmの側面板2枚及び底面板を有しており、下部筐体6の側面板の上面後方に上部筐体5の側面板が適宜の手段により固定されるとともに、上部筐体5及び下部筐体6の背面に高さ1800mm、幅840mm、厚さ5mmのベニヤ板(図示せず)が適宜の手段により固定されている。
そして、上部筐体5の上部には、高さ115mm、幅840mm、厚さ15mmの化粧板7が取り付けてあり、化粧板7の下には、投入パネル1が6本のネジによって固定できるようになっている。また、下部筐体6には、上面前方に厚さ30mm、幅840mm、奥行320mmの天板8、前面に高さ740mm、幅420mm、厚さ20mmの扉板9が2枚、左右の側面板の下面にキャスター10が2個ずつ、底面板の下面の前方にストッパー11が2個設けてある。
なお、2枚の扉板9は、それぞれ左右の側面板に蝶番によって開閉自在に固定されており、通常は閉鎖状態として、下部筐体6に収容されている容器回収箱2及び廃棄物回収箱3を外部から目視できないようにし、カプセルやカプセル以外の廃棄物を回収する際には開放状態として、容器回収箱及び廃棄物回収箱を出し入れできるようになっている。
また、2個のストッパー11は、底面板の下面の前方に設けられているねじ穴に挿入され、回転させることによって上下位置を調整することができるようになっている。
そのため、ストッパー11を上方位置とすれば、分別回収装置はキャスター10によって自由に移動させることができ、移動させて位置決めした後にストッパー11を回転させて、その下面を床面に接触させれば、分別回収装置を固定することができる。
【0015】
図3(A)及び(B)は、実施例に係る投入パネル1の正面図及び右側面図である。
図3に示すように、投入パネル1は、高さ885mm、幅840mm、厚さ5mmの透明アクリル板製の前面板12と、樋状で薄い透明アクリル板製の容器回収経路13~15からなり、容器回収経路13~15は前面板12の背面側に接着剤で固着されている。
容器回収経路13~15の奥行は120mm、側壁の高さは100mmであり、右側面から見ると、図3(B)に示すように、図3(A)の太線で示す部分の側面及び底面が、それぞれ重なって見える。そして、図3(B)では、各面を判別できるように、上部筐体5の右側面に近い部分程薄い灰色とし、遠い部分程濃い灰色としている。
また、前面板12には、カプセルトイマシンから排出され、商品を取り出して不要になったカプセルを投入することのできる直径120mmの容器投入口16~18及びカプセル以外のビニール袋や説明書等を投入することのできる直径120mmの廃棄物投入口19が、それぞれ左上、右上、右下及び左下に穿たれており、前面板12の四隅、左辺中央付近及び右辺中央付近の6箇所に、投入パネル1を上部筐体5の側面板の前面側にネジ止めするためのネジ穴20(直径6mm)が穿たれている。
なお、容器投入口16~18の直径は、カプセルに適合した大きさに設定されているが、廃棄物投入口19は、直径120mmに限定されるものではなく、適宜の直径又は適宜の大きさ及び形状に設定すれば良い。
【0016】
前面板12の最も上側に固着される容器回収経路13には、前面左側に半円形の切欠きが設けてあり、容器回収経路13は、全体を右下がりに傾斜させるとともに、半円形の切欠きを容器投入口16の下部に配置してあり、容器投入口16から投入されたカプセルは、右端に向かって転がり右端から落下するようになっている。
また、前面板12の右側中央部に固着される容器回収経路14は、右上の容器投入口17と右下の容器投入口18の間に、全体を左下がりに傾斜させて配置してあり、容器投入口17から投入されたカプセル及び容器回収経路13の右端から落下したカプセルは、左端に向かって転がり左端から落下するようになっている。
そして、前面板12の最も下側に固着される容器回収経路15は、右下の容器投入口18と左下の廃棄物投入口19の間に、全体を右下がりに傾斜させて配置してあり、容器投入口18から投入されたカプセル及び容器回収経路14の左端から落下したカプセルは、右端に向かって転がり右端に形成されている容器排出部から真下に落下するようになっている。
そのため、容器投入口16~18に投入されたカプセルは、どこに投入されたかに関わらず、最終的には容器排出部から真下に落下し、容器回収箱2に回収される。
さらに、左下の廃棄物投入口19から投入されたカプセル以外のビニール袋や説明書等は、重力により真下に落下し廃棄物回収経路を通過して廃棄物回収箱3に回収される。
なお、廃棄物投入口19の右側には容器回収経路15の底面が右下がりに配置され、左側の廃棄物回収経路と、右側の容器回収経路15は隔離されているため、廃棄物投入口19から投入されたビニール袋や説明書等が容器回収箱2に回収されることはほとんどないが、廃棄物投入口19から投入された廃棄物が、容器回収箱2に導かれることを確実に防止したい場合には、容器回収経路15の底面から下方に延びる隔離板を設ければ良い。
【0017】
図4は、装飾を施した実施例に係る分別回収装置の正面図である。
図4に示すように、前面板12の上部には、カプセルを回収するための装置であることを示す文字や各種の絵柄を表示し、容器投入口16~18の周りには、カプセルを投入する箇所であることを示す文字及び絵柄を表示し、廃棄物投入口19の周りには、カプセル以外のビニール袋や説明書等を投入する箇所であることを示す文字及び絵柄を表示し、容器回収経路13~15の前面には、各種の絵柄を表示し、前面板12の右下には、分別回収装置を利用する際の注意事項を表示してある。
【0018】
実施例の分別回収装置に関する変形例を列記する。
(1)実施例の前面板12には、3つの容器投入口16~18と1つの廃棄物投入口19を設けたが、2つ又は4つの容器投入口と2つ又は3つの廃棄物投入口を設けても良く、要するに複数の容器投入口と1つ以上の廃棄物投入口を設ければ良い。
そして、複数の廃棄物投入口を設ける場合、それぞれの廃棄物投入口を異なる高さに配置しても良い(実施例の場合、例えば、前面板12の左辺中央付近に第2の廃棄物投入口を設けるとともに、その右側に廃棄物が容器回収経路14、15へ導かれることを防止するための上下に延びる仕切り板を容器回収経路15の左端付近まで設けると良い)。
(2)実施例の分別回収装置は、カプセルトイマシンの近くに設置し、リサイクル可能なプラスチック製のカプセルを回収することを目的としていたため、投入パネル1の前面板12には、それぞれ異なる高さに配置したカプセルに適合した直径の容器投入口16~18を設けたが、カプセルに限らずリサイクル可能な同一サイズの容器(例えば、飲料用の缶)を回収する分別回収装置としても良く、そうする場合、カプセルに適合した直径の容器投入口16~18に代えて、回収するリサイクル可能な容器に適合した大きさ及び形状の複数の容器投入口とし、それぞれを異なる高さに配置すれば良く、また、容器回収経路は、回収する容器の形状や大きさを考慮したサイズ及び配置として、投入された容器を確実に容器回収箱へ導けるようにするとともに、容器回収箱は、回収する容器の形状や大きさを考慮したサイズとする必要がある。
【0019】
(3)実施例における筐体4は、高さ1800mm、幅840mm、上部筐体5は、高さ1000mm、幅840mm、奥行150mm、下部筐体6は、高さ800mm、幅840mm、奥行400mmであったが、上部筐体5の高さ及び幅は、容器投入口16~18を異なる高さに配置でき、かつ、廃棄物投入口19を配置できる大きさであれば適宜変更しても良く、上部筐体5の奥行は、容器回収経路13~15を収容できる大きさ以上であれば適宜変更しても良い。また、下部筐体6の高さ、幅及び奥行は、容器回収箱2及び廃棄物回収箱3を収容できる大きさ以上であれば適宜変更しても良い。
なお、利用者に幼児が含まれる場合には、容器回収箱2及び廃棄物回収箱3の高さ並びに下部筐体6の高さを低くするとともに、少なくとも1つの容器投入口は、幼児でも容易にカプセル等の容器を投入できる高さに配置した方が良い。
【0020】
(4)実施例においては、上部筐体5の上部に化粧板7が取り付けてあったが、化粧板7を取り付けずに、投入パネル1の前面板12で上部筐体5の上端まで覆っても良い。
また、図4に示す実施例の化粧板7は無地の板であったが、化粧板7に回収する容器やその容器内に収容される商品に関連した広告や意匠等を施しても良い。
(5)実施例においては、上部筐体5及び下部筐体6の背面にベニヤ板が固定されていたが、ベニヤ板を固定せず、背面は常時開放状態になっていても良い。
(6)実施例における投入パネル1の前面板12は、透明なアクリル板であったが、透明でなくても良く、材質は樹脂製、木製、金属製のいずれでも良い。
ただし、全面が不透明な場合には、容器が回収される過程を楽しむことができなくなるので、前面板12の適当な箇所に透明部や覗き穴部を形成して、容器回収経路13~15の少なくとも一部を透視可能とした方が良い。
(7)実施例における投入パネル1の上部(容器投入口16及び17より上方)には何も設けていないが、このスペースに商品陳列棚や電飾装置を設けても良い。
【0021】
(8)実施例においては、下部筐体6の前面に2枚の扉板9が設けてあったが、扉板9に代えて、下部筐体6の側面又は背面に扉板を設けても良い。また、扉板は1枚でも良く、扉板を設けずに常時開放状態としても良い。
ただし、前面又は側面を常時開放状態とする場合は、開口部に布等を吊り下げたり、容器回収箱2及び廃棄物回収箱3の側壁面に見栄えの良い意匠を施したりする方が良い。
(9)実施例においては、下部筐体6の下面にキャスター10及びストッパー11が設けてあったが、キャスター10及びストッパー11に代えてストッパー付きキャスターとしても良く、キャスター10及びストッパー11を設けずに、分別回収装置を台車等によって運搬し、所望の位置に設置しても良い。
【符号の説明】
【0022】
1 投入パネル 2 容器回収箱 3 廃棄物回収箱
4 筐体 5 上部筐体 6 下部筐体 7 化粧板
8 天板 9 扉板 10 キャスター 11 ストッパー
12 前面板 13~15 容器回収経路 16~18 容器投入口
19 廃棄物投入口 20 ネジ穴
図1
図2
図3
図4
【手続補正書】
【提出日】2020-12-15
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
リサイクル可能な同一形状の容器と、該容器以外の廃棄物を分別して回収する分別回収装置であって、
前記容器に適合した大きさ及び形状の複数の容器投入口と、
前記複数の容器投入口より下方に配置される容器回収箱と、
前記複数の容器投入口に投入された容器を前記容器回収箱に導く一連の容器回収経路と、
廃棄物投入口と、
前記廃棄物投入口より下方に配置される廃棄物回収箱と、
前記廃棄物投入口に投入された廃棄物を前記廃棄物回収箱に導く廃棄物回収経路を備えており、
前記複数の容器投入口は、それぞれ異なる高さに配置されており、
前記複数の容器投入口から投入された容器は、いずれも前記一連の容器回収経路の末端に形成されている容器排出部を経由して前記容器回収箱に回収され、
前記一連の容器回収経路の少なくとも一部が透視可能となっている
ことを特徴とする分別回収装置。
【請求項2】
前記分別回収装置は、上部筐体と下部筐体からなり、
前記上部筐体には、前記複数の容器投入口、前記一連の容器回収経路、前記廃棄物投入口及び前記廃棄物回収経路が設けられており、
前記下部筐体には、前記容器回収箱及び前記廃棄物回収箱を収容可能な収容部並びに前記容器回収箱及び前記廃棄物回収箱を出し入れ可能な開口部が設けられている
ことを特徴とする請求項1に記載の分別回収装置。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0005
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0005】
請求項1に係る発明は、リサイクル可能な同一形状の容器と、該容器以外の廃棄物を分別して回収する分別回収装置であって、
前記容器に適合した大きさ及び形状の複数の容器投入口と、
前記複数の容器投入口より下方に配置される容器回収箱と、
前記複数の容器投入口に投入された容器を前記容器回収箱に導く一連の容器回収経路と、
廃棄物投入口と、
前記廃棄物投入口より下方に配置される廃棄物回収箱と、
前記廃棄物投入口に投入された廃棄物を前記廃棄物回収箱に導く廃棄物回収経路を備えており、
前記複数の容器投入口は、それぞれ異なる高さに配置されており、
前記複数の容器投入口から投入された容器は、いずれも前記一連の容器回収経路の末端に形成されている容器排出部を経由して前記容器回収箱に回収され、
前記一連の容器回収経路の少なくとも一部が透視可能となっていることを特徴とする。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0006
【補正方法】削除
【補正の内容】
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0007
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0007】
請求項に係る発明は、請求項1に記載の分別回収装置において、前記分別回収装置は、上部筐体と下部筐体からなり、
前記上部筐体には、前記複数の容器投入口、前記一連の容器回収経路、前記廃棄物投入口及び前記廃棄物回収経路が設けられており、
前記下部筐体には、前記容器回収箱及び前記廃棄物回収箱を収容可能な収容部並びに前記容器回収箱及び前記廃棄物回収箱を出し入れ可能な開口部が設けられていることを特徴とする。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0008
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0008】
請求項1に係る発明の分別回収装置は、容器に適合した大きさ及び形状の複数の容器投入口と、複数の容器投入口より下方に配置される容器回収箱と、複数の容器投入口に投入された容器を容器回収箱に導く一連の容器回収経路と、廃棄物投入口と、廃棄物投入口より下方に配置される廃棄物回収箱と、廃棄物投入口に投入された廃棄物を前記廃棄物回収箱に導く廃棄物回収経路を備えているので、商品購入後に不要となったリサイクル可能な容器がいずれかの容器投入口に投入されることで容器回収箱に収容され、容器以外の廃棄物が廃棄物投入口に投入されることで廃棄物回収箱に収容されるので、リサイクル可能な容器とそれ以外の廃棄物を容易に分別して回収することができる。
また、複数の容器投入口が、それぞれ異なる高さに配置されているので、分別回収装置を利用する人の身長の高低にかかわらず、リサイクル可能な容器を容易に投入できる。
さらに、一連の容器回収経路の少なくとも一部が透視可能となっているので、リサイクル可能な容器が投入されてから容器回収箱に収容されるまでの過程を楽しむことができる。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0009
【補正方法】削除
【補正の内容】
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0010
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0010】
請求項に係る発明の分別回収装置によれば、請求項1に係る発明による効果に加え、分別回収装置が上部筐体と下部筐体からなり、上部筐体には、複数の容器投入口、一連の容器回収経路、廃棄物投入口及び廃棄物回収経路が設けられており、下部筐体には、容器回収箱及び廃棄物回収箱を収容可能な収容部並びに容器回収箱及び廃棄物回収箱を出し入れ可能な開口部が設けられているので、分別回収装置を店舗や自動販売機の近くに容易に設置することができ、また、容器や廃棄物を回収する際には、開口部を通して容器回収箱及び廃棄物回収箱を容易に出し入れできるので作業性が良い。