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特開2022-143459生活情報記録支援装置、生活情報記録支援方法、プログラム及び記録媒体
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022143459
(43)【公開日】2022-10-03
(54)【発明の名称】生活情報記録支援装置、生活情報記録支援方法、プログラム及び記録媒体
(51)【国際特許分類】
   G16H 20/00 20180101AFI20220926BHJP
【FI】
G16H20/00
【審査請求】未請求
【請求項の数】10
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021043969
(22)【出願日】2021-03-17
(71)【出願人】
【識別番号】000232092
【氏名又は名称】NECソリューションイノベータ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100115255
【弁理士】
【氏名又は名称】辻丸 光一郎
(74)【代理人】
【識別番号】100201732
【弁理士】
【氏名又は名称】松縄 正登
(74)【代理人】
【識別番号】100154081
【弁理士】
【氏名又は名称】伊佐治 創
(72)【発明者】
【氏名】谷沢 典子
(72)【発明者】
【氏名】秋冨 穣
【テーマコード(参考)】
5L099
【Fターム(参考)】
5L099AA15
(57)【要約】
【課題】 ユーザの課題を決定し、さらに、ユーザの課題に対応した生活情報の記録を促すことが可能であり、これにより、ユーザによる生活情報の記録を支援する。
【解決手段】 本発明の生活情報記録支援装置10は、生活情報取得部11、第1アンケート結果取得部12、課題決定部13、生活情報決定部14、及び、出力部15を含み、生活情報取得部11は、ユーザの入力に応じて、前記ユーザの複数の生活情報を取得可能であり、第1アンケート結果取得部12は、複数の課題に関する、前記ユーザの第1アンケート結果を取得し、課題決定部13は、前記第1アンケート結果に基づき、前記複数の課題のうちスコアの高い課題を、選択課題として決定し、生活情報決定部14は、前記選択課題に関連する前記生活情報を、選択生活情報として決定し、出力部15は、前記ユーザに、前記選択生活情報に関連するコラムと、前記選択生活情報の記録を促す情報とを出力する。
【選択図】 図1

【特許請求の範囲】
【請求項1】
生活情報取得部、第1アンケート結果取得部、課題決定部、生活情報決定部、及び、出力部を含み、
前記生活情報取得部は、ユーザの入力に応じて、前記ユーザの複数の生活情報を取得可能であり、
前記第1アンケート結果取得部は、複数の課題に関する、前記ユーザの第1アンケート結果を取得し、
前記課題決定部は、前記第1アンケート結果に基づき、前記複数の課題のうちスコアの高い課題を、選択課題として決定し、
前記生活情報決定部は、前記選択課題に関連する前記生活情報を、選択生活情報として決定し、
前記出力部は、前記ユーザに、前記選択生活情報に関連するコラムと、前記選択生活情報の記録を促す情報とを出力する、
生活情報記録支援装置。
【請求項2】
さらに、第2アンケート結果取得部を含み、
前記第2アンケート結果取得部は、複数の前記生活情報に関する、前記ユーザの第2アンケート結果を取得し、
前記生活情報決定部は、前記第2アンケート結果に基づき、前記選択課題に関連する前記生活情報のうちスコアの高い前記生活情報を、前記選択生活情報として決定する、
請求項1記載の生活情報記録支援装置。
【請求項3】
前記課題決定部は、前記第1アンケート結果に基づき、前記複数の課題のうちスコアの高い課題を前記ユーザに提示し、前記ユーザの選択に応じて、前記選択課題を決定する、請求項1または2記載の生活情報記録支援装置。
【請求項4】
生活情報取得工程、第1アンケート結果取得工程、課題決定工程、生活情報決定工程、及び、出力工程を含み、
前記生活情報取得工程は、ユーザの入力に応じて、前記ユーザの複数の生活情報を取得し、
前記第1アンケート結果取得工程は、複数の課題に関する、前記ユーザの第1アンケート結果を取得し、
前記課題決定工程は、前記第1アンケート結果に基づき、前記複数の課題のうちスコアの高い課題を、選択課題として決定し、
前記生活情報決定工程は、前記選択課題に関連する前記生活情報を、選択生活情報として決定し、
前記出力工程は、前記ユーザに、前記選択生活情報に関連するコラムと、前記選択生活情報の記録を促す情報とを出力する、
生活情報記録支援方法。
【請求項5】
さらに、第2アンケート結果取得工程を含み、
前記第2アンケート結果取得工程は、複数の前記生活情報に関する、前記ユーザの第2アンケート結果を取得し、
前記生活情報決定工程は、前記第2アンケート結果に基づき、前記選択課題に関連する前記生活情報のうちスコアの高い前記生活情報を、前記選択生活情報として決定する、
請求項4記載の生活情報記録支援方法。
【請求項6】
前記課題決定工程は、前記第1アンケート結果に基づき、前記複数の課題のうちスコアの高い課題を前記ユーザに提示し、前記ユーザの選択に応じて、前記選択課題を決定する、請求項4または5記載の生活情報記録支援方法。
【請求項7】
コンピュータに、生活情報取得手順、第1アンケート結果取得手順、課題決定手順、生活情報決定手順、及び、出力手順を含む手順を実行させるためのプログラム:
前記生活情報取得手順は、ユーザの入力に応じて、前記ユーザの複数の生活情報を取得可能であり、
前記第1アンケート結果取得手順は、複数の課題に関する、前記ユーザの第1アンケート結果を取得し、
前記課題決定手順は、前記第1アンケート結果に基づき、前記複数の課題のうちスコアの高い課題を、選択課題として決定し、
前記生活情報決定手順は、前記選択課題に関連する前記生活情報を、選択生活情報として決定し、
前記出力手順は、前記ユーザに、前記選択生活情報に関連するコラムと、前記選択生活情報の記録を促す情報とを出力する。
【請求項8】
さらに、第2アンケート結果取得手順を含み、
前記第2アンケート結果取得手順は、前記選択課題に関連する複数の前記生活情報に関する、前記ユーザの第2アンケート結果を取得し、
前記生活情報決定手順は、前記第2アンケート結果に基づき、前記選択課題に関連する前記生活情報のうちスコアの高い前記生活情報を、前記選択生活情報として決定する、
請求項7記載のプログラム。
【請求項9】
前記課題決定手順は、前記第1アンケート結果に基づき、前記複数の課題のうちスコアの高い課題を前記ユーザに提示し、前記ユーザの選択に応じて、前記選択課題を決定する、請求項7または8記載のプログラム。
【請求項10】
請求項7から9のいずれか一項に記載のプログラムを記録しているコンピュータ読み取り可能な記録媒体。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、生活情報記録支援装置、生活情報記録支援方法、プログラム及び記録媒体に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、ユーザのアクティビティデータをモニタし、このアクティビティデータが健康に関するリスクパターンを含む場合に、ユーザ等に通知するアプリケーションが報告されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2019-036350号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1には、ユーザの服薬を管理することが記載されている。しかし、ユーザの課題を決定し、さらに、ユーザの課題に対応した生活情報の記録を促すものではなかった。
【0005】
そこで、本発明は、ユーザの課題を決定し、さらに、ユーザの課題に対応した生活情報の記録を促すことが可能であり、これにより、ユーザによる生活情報の記録を支援する生活情報記録支援装置、生活情報記録支援方法、プログラム及び記録媒体を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
前記目的を達成するために、本発明の生活情報記録支援装置は、
生活情報取得部、第1アンケート結果取得部、課題決定部、生活情報決定部、及び、出力部を含み、
前記生活情報取得部は、ユーザの入力に応じて、前記ユーザの複数の生活情報を取得可能であり、
前記第1アンケート結果取得部は、複数の課題に関する、前記ユーザの第1アンケート結果を取得し、
前記課題決定部は、前記第1アンケート結果に基づき、前記複数の課題のうちスコアの高い課題を、選択課題として決定し、
前記生活情報決定部は、前記選択課題に関連する前記生活情報を、選択生活情報として決定し、
前記出力部は、前記ユーザに、前記選択生活情報に関連するコラムと、前記選択生活情報の記録を促す情報とを出力する、装置である。
【0007】
本発明の生活情報記録支援方法は、
生活情報取得工程、第1アンケート結果取得工程、課題決定工程、生活情報決定工程、及び、出力工程を含み、
前記生活情報取得工程は、ユーザの入力に応じて、前記ユーザの複数の生活情報を取得し、
前記第1アンケート結果取得工程は、複数の課題に関する、前記ユーザの第1アンケート結果を取得し、
前記課題決定工程は、前記第1アンケート結果に基づき、前記複数の課題のうちスコアの高い課題を、選択課題として決定し、
前記生活情報決定工程は、前記選択課題に関連する前記生活情報を、選択生活情報として決定し、
前記出力工程は、前記ユーザに、前記選択生活情報に関連するコラムと、前記選択生活情報の記録を促す情報とを出力する、方法である。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、ユーザの課題を決定し、さらに、ユーザの課題に対応した生活情報の記録を促すことが可能であり、これにより、ユーザによる生活情報の記録を支援することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1図1は、実施形態1の生活情報記録支援装置の一例の構成を示すブロック図である。
図2図2は、実施形態1の生活情報記録支援装置のハードウエア構成の一例を示すブロック図である。
図3図3は、実施形態1の生活情報記録支援装置における処理の一例を示すフローチャートである。
図4図4(A)及び(B)は、生活情報の入力画面の一例を示す図である。
図5図5(A)及び(B)は、データ閲覧画面の一例を示す図である。
図6図6は、実施形態2の生活情報記録支援装置の一例の構成を示すブロック図である。
図7図7(A)及び(B)は、実施形態2の生活情報記録支援装置における処理の一例を示すフローチャートである。
図8図8は、第2アンケートの設問の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
本発明の生活情報記録支援装置において、例えば、さらに、第2アンケート結果取得部を含み、前記第2アンケート結果取得部は、複数の前記生活情報に関する、前記ユーザの第2アンケート結果を取得し、前記生活情報決定部は、前記第2アンケート結果に基づき、前記選択課題に関連する前記生活情報のうちスコアの高い前記生活情報を、前記選択生活情報として決定する、という態様であってもよい。
【0011】
本発明の生活情報記録支援装置において、例えば、前記課題決定部は、前記第1アンケート結果に基づき、前記複数の課題のうちスコアの高い課題を前記ユーザに提示し、前記ユーザの選択に応じて、前記選択課題を決定する、という態様であってもよい。
【0012】
本発明の生活情報記録支援方法において、例えば、さらに、第2アンケート結果取得工程を含み、前記第2アンケート結果取得工程は、複数の前記生活情報に関する、前記ユーザの第2アンケート結果を取得し、前記生活情報決定工程は、前記第2アンケート結果に基づき、前記選択課題に関連する前記生活情報のうちスコアの高い前記生活情報を、前記選択生活情報として決定する、という態様であってもよい。
【0013】
本発明の生活情報記録支援方法において、例えば、前記課題決定工程は、前記第1アンケート結果に基づき、前記複数の課題のうちスコアの高い課題を前記ユーザに提示し、前記ユーザの選択に応じて、前記選択課題を決定する、という態様であってもよい。
【0014】
本発明のプログラムは、本発明の方法の各工程を、手順として、コンピュータに実行させるためのプログラムである。
【0015】
本発明の記録媒体は、本発明のプログラムを記録しているコンピュータ読み取り可能な記録媒体である。
【0016】
本発明において、「生活情報」とは、生活においてユーザが実行した情報およびユーザの状態を示す情報であり、特に制限されず、例えば、睡眠、体調、元気度、疲労度、歩行、気分、運動、食事、カフェイン摂取量、飲酒量、外出、バイタルデータ(血圧等)、他者との交流、メディアの視聴、ストレスのかかる経験、ストレス解消になる経験、便通、勤務、及び勉強等の情報があげられる。
【0017】
次に、本発明の実施形態について図を用いて説明する。本発明は、以下の実施形態には限定されない。以下の各図において、同一部分には、同一符号を付している。また、各実施形態の説明は、特に言及がない限り、互いの説明を援用でき、各実施形態の構成は、特に言及がない限り、組合せ可能である。
【0018】
[実施形態1]
図1は、本実施形態の生活情報記録支援装置10の一例の構成を示すブロック図である。図1に示すように、本装置10は、生活情報取得部11、第1アンケート結果取得部12、課題決定部13、生活情報決定部14、及び出力部15を含む。
【0019】
本装置10は、例えば、前記各部を含む1つの装置でもよいし、前記各部が、通信回線網を介して接続可能な装置でもよい。また、本装置10は、前記通信回線網を介して、後述する外部装置と接続可能である。前記通信回線網は、特に制限されず、公知のネットワークを使用でき、例えば、有線でも無線でもよい。前記通信回線網は、例えば、インターネット回線、WWW(World Wide Web)、電話回線、LAN(Local Area Network)、SAN(Storage Area Network)、DTN(Delay Tolerant Networking)、LPWA(Low Power Wide Area)、L5G(ローカル5G)、等があげられる。無線通信としては、例えば、WiFi(Wireless Fidelity)、Bluetooth(登録商標)、ローカル5G、LPWA等が挙げられる。前記無線通信としては、各装置が直接通信する形態(Ad Hoc通信)、インフラストラクチャ(infrastructure通信)、アクセスポイントを介した間接通信等であってもよい。本装置10は、例えば、システムとしてサーバに組み込まれていてもよい。また、本装置10は、例えば、本発明のプログラムがインストールされたパーソナルコンピュータ(PC、例えば、デスクトップ型、ノート型)、スマートフォン、タブレット端末等であってもよい。さらに、本装置10は、例えば、前記各部のうち少なくとも一つがサーバ上にあり、その他の前記各部が端末上にあるような、クラウドコンピューティングやエッジコンピューティング等の形態であってもよい。
【0020】
図2に、本装置10のハードウエア構成のブロック図を例示する。本装置10は、例えば、中央処理装置(CPU、GPU等)101、メモリ102、バス103、記憶装置104、入力装置105、表示装置106、通信デバイス107等を含む。本装置10の各部は、それぞれのインタフェース(I/F)により、バス103を介して相互に接続されている。
【0021】
中央処理装置101は、本装置10の全体の制御を担う。本装置10において、中央処理装置101により、例えば、本発明のプログラムやその他のプログラムが実行され、また、各種情報の読み込みや書き込みが行われる。具体的には、例えば、中央処理装置101が、生活情報取得部11、第1アンケート結果取得部12、課題決定部13、生活情報決定部14、及び出力部15として機能する。
【0022】
バス103は、例えば、外部装置とも接続できる。前記外部装置は、例えば、外部記憶装置(外部データベース等)、プリンター、外部入力装置、外部表示装置、外部撮像装置等があげられる。本装置10は、例えば、バス103に接続された通信デバイス107により、外部ネットワーク(前記通信回線網)に接続でき、外部ネットワークを介して、他の装置と接続することもできる。
【0023】
メモリ102は、例えば、メインメモリ(主記憶装置)が挙げられる。中央処理装置101が処理を行う際には、例えば、後述する記憶装置104に記憶されている本発明のプログラム等の種々の動作プログラムを、メモリ102が読み込み、中央処理装置101は、メモリ102からデータを受け取って、プログラムを実行する。前記メインメモリは、例えば、RAM(ランダムアクセスメモリ)である。また、メモリ102は、例えば、ROM(読み出し専用メモリ)であってもよい。
【0024】
記憶装置104は、例えば、前記メインメモリ(主記憶装置)に対して、いわゆる補助記憶装置ともいう。前述のように、記憶装置104には、本発明のプログラムを含む動作プログラムが格納されている。記憶装置104は、例えば、記録媒体と、記録媒体に読み書きするドライブとの組合せであってもよい。前記記録媒体は、特に制限されず、例えば、内蔵型でも外付け型でもよく、HD(ハードディスク)、CD-ROM、CD-R、CD-RW、MO、DVD、フラッシュメモリー、メモリーカード等が挙げられる。記憶装置104は、例えば、記録媒体とドライブとが一体化されたハードディスクドライブ(HDD)、及びソリッドステートドライブ(SSD)であってもよい。
【0025】
本装置10において、メモリ102及び記憶装置104は、ログ情報、外部データベース(図示せず)や外部の装置から取得した情報、本装置10によって生成した情報等を記憶することも可能である。
【0026】
本装置10は、例えば、さらに、入力装置105、及び表示装置106を含んでもよい。入力装置105は、例えば、タッチパネル、キーボード、マウス等である。表示装置106は、例えば、LEDディスプレイ、液晶ディスプレイ等が挙げられる。
【0027】
つぎに、本実施形態の生活情報記録支援方法の一例を、図3のフローチャートに基づき説明する。本実施形態の生活情報記録支援方法は、例えば、図1の生活情報記録支援装置10を用いて、次のように実施する。なお、本実施形態の生活情報記録支援方法は、図1の生活情報記録支援装置10の使用には限定されない。
【0028】
まず、生活情報取得部11により、ユーザの入力に応じて、前記ユーザの複数の生活情報を経時的に取得する(S11、取得工程)。具体的に、生活情報取得部11は、例えば、前記ユーザの端末である本装置10の入力装置105へのユーザの入力に応じて、前記生活情報を取得することができる。
【0029】
前記工程(S11)を行う順番は、図3のフローチャートに示す順番には限定されず、例えば、後述する、出力工程(S15)の後に行うことができる。
【0030】
前記生活情報は、前述の通りであり、例えば、連続量でもよいし、二値変数でもよい。前記生活情報は、例えば、収集したデータを、連続量、及び二値データとなるように、適宜変換してもよい。具体的に、例えば、睡眠時間が「6時間40分」である場合、「400(分)」に変換することができる。また、気分が「とてもよい」である場合、「5(1~5の5段階評定)」に変換することができる。また、お通じが「有」である場合、「1」に変換することができる(「無」である場合は「0」)。
【0031】
図4(A)および(B)に、ユーザによる前記生活情報の入力画面の一例を示す。図4(A)に示すように、前記入力画面に、9月1日の生活情報として、睡眠時間(22:00-06:00)、寝つくまでの時間(00:00)、元気度(5点中3点)、今日笑ったか否か(Not yet(まだ笑っていない))、運動の種類および時間(1時間ウォーキング)、カフェイン摂取量(2杯)、たばこの本数が表示されている。また、図4(B)に示すように、1月20日の生活情報として、睡眠時間(01:00-06:30)、寝付き/寝起きにかかった時間(10分/10分)、睡眠中に目が覚めた時間(0分)、昼寝(10分)、朝食を食べたか否か(Yes(はい))、今日の気分(5点中4点)、今日の体調が表示されている。
【0032】
図5(A)および(B)に、ユーザの入力内容を確認するためのデータ閲覧画面の一例を示す。図5(A)に示すように、前記閲覧画面に、生活情報として、日付に紐づけて、「元気度(顔アイコンによる5段階表示)」、「犬と公園へ散歩」、「友達とランチ」、「東京で買い物」、「仕事後ランニング」、「客先へ外出」、「残業した」、「親と電話」、「通勤満員電車」、「だらだらテレビ」が表示されている。また、図5(B)に示すように、生活情報として、日付に紐づけて、「午後休暇」、「アンケート項目仕上げ」、「荷物受け取りのため早く帰る」、「SNSの情報を整理した」、「契約書が一段落」、「外出で打ち合わせ」、「チーズケーキ美味しい」、「展示会の見学を色々申し込み」、「お買いものの下見」、「お客様打ち合わせ」、「通信機器設定」、「会議が長い」、「契約書が追加で現れた」が表示されている。
【0033】
次に、第1アンケート結果取得部12により、複数の課題に関する、前記ユーザの第1アンケート結果を取得する(S12、第1アンケート結果取得工程)。
【0034】
前記「アンケート」は、例えば、前記ユーザの回答を得られるものであり、特に制限されず、既知のアンケートを用いることができる。前記「アンケート」は、例えば、「問診」ということもできる。前記ユーザの回答は、例えば、本装置10を用いて行われる。
【0035】
次に、課題決定部13により、前記第1アンケート結果に基づき、前記複数の課題のうちスコアの高い課題を、選択課題として決定する(S13、課題決定工程)。
【0036】
前記「スコアが高い課題」は、特に制限されず、例えば、前記スコアが所定の閾値を超えるかを判定してもよいし、前記スコアが相対的に高い課題でもよい。
【0037】
具体的には、例えば、課題決定部13は、前記第1アンケート結果に基づき、「不眠」のスコアが「12」、「うつ」のスコアが「7」、「ストレス」のスコアが「1」等のスコアを算出することができる。
【0038】
そして、例えば、前記スコアがより高い課題である「不眠」の課題を、前記選択課題として決定することができる。
【0039】
決定する前記選択課題の数は、特に制限されず、例えば、1つ以上である。
【0040】
課題決定部13は、例えば、前記第1アンケート結果に基づき、前記複数の課題のうちスコアの高い課題を前記ユーザに提示し、前記ユーザの選択に応じて、前記選択課題を決定してもよい。これにより、例えば、前記ユーザは、提示された前記課題から、より改善したいと考える課題を選択することができる。
【0041】
前記ユーザへの提示、及び前記ユーザの選択は、前記ユーザの端末である本装置10の表示装置106及び入力装置105を用いることができる。
【0042】
課題決定部13は、例えば、前記スコアの高い課題が複数ある場合に、これを前記ユーザに提示し、前記ユーザの選択に応じて、より少数(例えば、1つ)の前記選択課題を決定してもよい。
【0043】
課題決定部13は、例えば、前記スコアの高い課題がない場合、及び、前記スコアの高い課題をユーザに提示し、前記ユーザがいずれの前記課題も選択しなかった場合等において、前記工程(S12)及び(S13)を繰り返し行ってもよい。
【0044】
次に、生活情報決定部14により、前記選択課題に関連する前記生活情報を、選択生活情報として決定する(S14、生活情報決定工程)。
【0045】
生活情報決定部14は、例えば、前記課題と前記課題に関連する前記生活情報とが紐づけられたデータを参照して、前記選択生活情報を決定することができる。前記データは、例えば、記憶装置104等の記憶部に記憶されていてもよい。
【0046】
決定する前記選択生活情報の数は、特に制限されず、例えば、1つ以上である。
【0047】
生活情報決定部14は、例えば、前記選択生活情報が複数ある場合に、これを前記ユーザに提示し、前記ユーザの選択に応じて、より少数(例えば、1つ)の前記選択生活情報を決定してもよい。
【0048】
課題決定部13は、例えば、前記選択生活情報をユーザに提示し、前記ユーザがいずれの前記課題も選択しなかった場合等において、前記工程(S14)を繰り返し行ってもよい。
【0049】
前記工程(S13)において、例えば、前記スコアの高い課題がない場合、及び、前記スコアの高い課題をユーザに提示し、前記ユーザがいずれの前記課題も選択しなかった場合等において、再度、前記工程(S12)を行ってもよい。
【0050】
次に、出力部15により、前記ユーザに、前記選択生活情報に関連するコラムと、前記選択生活情報の記録を促す情報とを出力し(S15、出力工程)、終了する(END)。具体的に、出力部15は、例えば、前記ユーザの端末である本装置10の表示装置106に、前記コラムと、前記選択生活情報の記録を促す情報とを表示させることができる。
【0051】
前記コラムは、特に制限されず、文章でもよいし、動画等でもよい。出力する前記コラムの数は、特に制限されず、例えば、1つ以上である。
【0052】
出力部15は、具体的には、例えば、前記選択生活情報が「昼寝時間」の場合、日中の過ごし方を示すコラムを出力し、前記選択生活情報が「朝日を浴びる」の場合、睡眠と光の関係を示すコラムを出力し、前記選択生活情報が「運動時刻」及び「入浴時刻」の場合、睡眠と体温の関係等を示すコラムを出力し、前記選択生活情報が「食事」及び「喫煙習慣」の場合、睡眠とし好品や食事との関係を示すコラムを出力することができる。前記コラムとしては、例えば、睡眠と疲労との関係を示すコラムもあげられる。
【0053】
出力部15は、例えば、前記生活情報と前記生活情報に関連する前記コラムとが紐づけられたデータを参照して、前記コラムを出力することができる。前記コラム、及び前記データは、例えば、記憶装置104等の記憶部に記憶されていてもよい。
【0054】
本実施形態によれば、ユーザが自分で目標や記録項目を設定することなく、ユーザの課題を決定し、生活情報の記録を促すことができる。このため、例えば、自分に合った目標設定が難しいユーザや、不調があるが原因や改善のために必要な行動が分からないユーザに対して、適切に生活情報の記録を支援することができる。また、ユーザが自らの現状を把握することができ、現状に応じた情報提示がされることから、ユーザが目標設定や課題設定に取り組むモチベーションを高め、生活情報の記録を継続させる効果も期待できる。
【0055】
[実施形態2]
図6は、本実施形態の生活情報記録支援装置20の一例の構成を示すブロック図である。図6に示すように、本装置20は、さらに、第2アンケート結果取得部16を含む。本装置20は、第2アンケート結果取得部16を含む点以外は、実施形態1の装置10と同様とすることができる。
【0056】
本装置20において、例えば、中央処理装置101が、さらに、第2アンケート結果取得部16として機能する。
【0057】
つぎに、本実施形態の生活情報記録支援方法の一例を、図7(A)のフローチャートに基づき説明する。本実施形態の生活情報記録支援方法は、例えば、図6の生活情報記録支援装置10を用いて、次のように実施する。なお、本実施形態の生活情報記録支援方法は、図6の生活情報記録支援装置10の使用には限定されない。
【0058】
なお、図7(A)のフローチャートに示すように、S12およびS13と、S16とは、並行して行うことができる。ただし、これには制限されず、図7(B)のフローチャートに示すように、これらを前記順序で行ってもよいし、前記順序を入れ替えてもよい。
【0059】
まず、実施形態1と同様にして、S11からS13の各工程を行う。
【0060】
そして、第2アンケート結果取得部16により、複数の前記生活情報に関する、前記ユーザの第2アンケート結果を取得する(S16、第2アンケート結果取得工程)。
【0061】
前記第2アンケートは、例えば、前記選択課題とは独立して、前記生活情報に関するものでもよいし、前記選択課題に関連する前記生活情報に関するものでもよい。
【0062】
図8に、前記第2アンケートの設問の一例を示す。図8に示すように、前記第2アンケートは、例えば、「日中横になっている?」という設問に対して、ユーザが、「0点:全くない」、「1点:あまりない」、「2点:たまにある」、「3点:ある」、及び「4点:かなりある」のいずれかを選択して回答することができる。図8において、各設問(設問(a)~(h))は、前記生活情報(「カテゴリ1 昼寝」、「カテゴリ2 光」、・・・)に紐づけられている。そして、前記生活情報ごとに、回答を集計することができる。
【0063】
次に、生活情報決定部14により、前記第2アンケート結果に基づき、前記選択課題に関連する前記生活情報のうちスコアの高い前記生活情報を、前記選択生活情報として決定する(S14、生活情報決定工程)。
【0064】
次に、実施形態1と同様にして、S15を行い、終了する(END)。
【0065】
本実施形態によれば、より適切に、ユーザの課題に対応した生活情報の記録を促し、ユーザによる生活情報の記録を支援することができる。
【0066】
[実施形態3]
本実施形態のプログラムは、本発明の方法の各工程を、手順として、コンピュータに実行させるためのプログラムである。本発明において、「手順」は、「処理」と読み替えてもよい。また、本実施形態のプログラムは、例えば、コンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録されていてもよい。前記記録媒体としては、特に限定されず、例えば、読み出し専用メモリ(ROM)、ハードディスク(HD)、光ディスク等が挙げられる。
【0067】
以上、実施形態を参照して本発明を説明したが、本発明は、上記実施形態に限定されるものではない。本発明の構成や詳細には、本発明のスコープ内で当業者が理解しうる様々な変更をできる。
【産業上の利用可能性】
【0068】
本発明によれば、関連度が高いことが既知ではない生活情報の組合せを、関連度が高いとしてユーザに通知可能であり、これにより、ユーザによる生活情報の記録を支援することができる。
【符号の説明】
【0069】
10、20 生活情報記録支援装置
11 生活情報取得部
12 第1アンケート結果取得部
13 課題決定部
14 生活情報決定部
15 出力部
16 第2アンケート結果取得部
101 中央処理装置
102 メモリ
103 バス
104 記憶装置
105 入力装置
106 表示装置
107 通信デバイス
図1
図2
図3
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図7
図8