(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022143531
(43)【公開日】2022-10-03
(54)【発明の名称】作業台及び作業方法
(51)【国際特許分類】
E06C 1/39 20060101AFI20220926BHJP
【FI】
E06C1/39 A
【審査請求】未請求
【請求項の数】6
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021044086
(22)【出願日】2021-03-17
(71)【出願人】
【識別番号】000220262
【氏名又は名称】東京瓦斯株式会社
(71)【出願人】
【識別番号】397006542
【氏名又は名称】オリオン株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001519
【氏名又は名称】特許業務法人太陽国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】長野 裕一
(72)【発明者】
【氏名】岩井 健二
(72)【発明者】
【氏名】鈴木 充
(72)【発明者】
【氏名】海老塚 勝徳
(72)【発明者】
【氏名】櫻井 研
【テーマコード(参考)】
2E044
【Fターム(参考)】
2E044AA06
2E044BA06
2E044BB02
2E044BC03
2E044CA02
2E044EC06
2E044EC09
2E044EE02
(57)【要約】
【課題】高い位置に設置された給湯器等の機器のメンテナンスや取替等の作業を、既設の機器を毀損することなく安全に行うことが可能な作業台及び作業方法を提供すると共に、作業台の運搬を容易にする。
【解決手段】作業台10は、接地部となる下段部12と、下段部12に嵌合して重ねられる中段部14と、中段部14に嵌合し、足場16Cを有する上段部16と、上段部16に設けられたベルト通し部18と、下段部12に設けられたベルト取付け部20と、ベルト通し部18に通され、ベルト取付け部20に結合されるベルト22と、を有する。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
接地部となる下段部と、
前記下段部に嵌合し、足場を有する上段部と、
前記上段部に設けられたベルト通し部と、
前記下段部に設けられたベルト取付け部と、
前記ベルト通し部に通され、前記ベルト取付け部に着脱可能に結合されるベルトと、
を有する作業台。
【請求項2】
前記下段部と前記上段部の間に設けられ前記下段部と前記上段部にそれぞれ嵌合する中段部を更に備える請求項1に記載の作業台。
【請求項3】
接地部となる下段部と、
前記下段部に嵌合し、足場を有する上段部と、
前記上段部に設けられたベルト通し部と、
前記下段部に設けられたベルト取付け部と、
前記ベルト通し部に通され、前記ベルト取付け部に結合されるベルトと、
を有する作業台を作業場所に配置し、
前記作業台の前記足場を利用して、前記作業場所の上方に設置された機器を取り扱う作業方法。
【請求項4】
前記作業台が、前記下段部と前記上段部の間に設けられ前記下段部と前記上段部にそれぞれ嵌合する中段部を更に備える請求項3に記載の作業方法。
【請求項5】
前記作業台を前記作業場所に配置する際に、前記ベルトを任意の位置に掛ける請求項3又は請求項4に記載の作業方法。
【請求項6】
前記作業台を前記作業場所に配置する際に、前記作業場所の勾配に合わせて前記足場が水平となるように調整する請求項3~請求項5の何れか1項に記載の作業方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、作業台及び作業方法に関する。
【背景技術】
【0002】
弱った足の持久力、脚力の強化と、脚力の低下を予防するための踏み台であって、蓋状の上段と、台となる下段と、その間に複数個の高さ調整用の段枠を有した箱状の台が開示されている(特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、建物のバルコニーに設置されている給湯器等の機器について、バルコニーの面積が小さく、給湯器の下にエアコンの室外機が設置されている事例が多くある。
【0005】
給湯器の設置高さが高い場合、作業場所に脚立や作業台等を設置してその上に作業者が乗り、作業者の高さを確保した上で作業を実施する必要がある。しかしながら、給湯器の下にエアコンの室外機がある場合においては、給湯器の下に脚立や作業台等を設置することができない。
【0006】
この状態で、脚立や作業台等を設置せずに作業を行おうとした場合、作業者がエアコンの室外機の上に足を掛けたり、乗ったりする懸念がある。また、室外機とフェンスの間の狭いスペースに脚を設置する場合、脚立の足が完全に開かない状態となり、その上に乗ることで不安定な状態で作業を行うことになる。
【0007】
本発明は、高い位置に設置された給湯器等の機器のメンテナンスや取替等の作業を、既設の機器を毀損することなく安全に行うことが可能な作業台及び作業方法を提供すると共に、作業台の運搬を容易にすることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
第1の態様に係る作業台は、接地部となる下段部と、前記下段部に嵌合し、足場を有する上段部と、前記上段部に設けられたベルト通し部と、前記下段部に設けられたベルト取付け部と、前記ベルト通し部に通され、前記ベルト取付け部に着脱可能に結合されるベルトと、を有する。
【0009】
この作業台では、上段部及び下段部を適宜重ねることで、作業場所が狭くても足場を容易にかつ安定的に設置できる。この作業台を用いることで、高い位置に設置された給湯器等の機器のメンテナンスや取替等の作業を、エアコンの室外機等、既設の機器を毀損することなく安全に行うことが可能となる。
【0010】
この際、上段部及び下段部をすべて重ねることで、足場の高さを高く設定できる。また、上段部を単独で用いて、足場の高さを低く設定できる。このようにして、足場の高さを使用状況に応じて容易に選択することができる。
【0011】
また、ベルトが、上段部のベルト通し部に通され、下段部のベルト取付け部に結合されているので、ベルトを引き上げたときに、各段が分解することがない。このため、ベルトを肩に掛ける等して作業台を容易に運搬することができ、また、ベルトを持つことで狭い作業場所にも作業台を容易に下ろすことができる。更に、ベルトを下段部のベルト取付け部から一旦外し、任意の場所、例えばフェンス等に掛けてから再度ベルト取付け部に結合することで、作業台の傾きを抑制できる。
【0012】
第2の態様は、第1の態様に係る作業台において、前記下段部と前記上段部の間に設けられ前記下段部と前記上段部にそれぞれ嵌合する中段部を更に備えている。
【0013】
この作業台では、下段部と上段部の間に中段部が設けられているので、足場の高さを更に高く設定できる。
【0014】
第3の態様に係る作業方法は、接地部となる下段部と、前記下段部に嵌合し、足場を有する上段部と、前記上段部に設けられたベルト通し部と、前記下段部に設けられたベルト取付け部と、前記ベルト通し部に通され、前記ベルト取付け部に結合されるベルトと、を有する作業台を作業場所に配置し、前記作業台の前記足場を利用して、前記作業場所の上方に設置された機器を取り扱う。
【0015】
この作業方法では、上記作業台を用いて、作業場所の上方に設置された機器を取り扱うので、高い位置に設置された給湯器等の機器のメンテナンスや取替等の作業を、エアコンの室外機等、既設の機器を毀損することなく安全に行うことができる。
【0016】
第4の態様は、第3の態様に係る作業方法において、前記下段部と前記上段部の間に設けられ前記下段部と前記上段部にそれぞれ嵌合する中段部を更に備えている。
【0017】
この作業方法は、下段部と上段部の間に中段部が設けられているので、足場の高さを更に高くして作業を行うことができる。
【0018】
第5の態様は、第3の態様又は第4の態様に係る作業方法において、前記作業台を前記作業場所に配置する際に、前記ベルトを任意の位置に掛ける。
【0019】
この作業方法では、ベルトを任意の場所、例えばフェンス等に掛けてから再度ベルト取付け部に結合することで、作業台の傾きを抑制できる。
【0020】
第6の態様は、第3~第5の態様の何れか1態様に係る作業方法において、前記作業台を前記作業場所に配置する際に、前記作業場所の勾配に合わせて前記足場が水平となるように調整する。
【0021】
この作業方法では、足場が水平となるように作業台を設置するので、作業者が足場に乗った状態が安定する。このため、作業をより安全に行うことができる。
【発明の効果】
【0022】
本発明によれば、高い位置に設置された給湯器等の機器のメンテナンスや取替等の作業を、既設の機器を毀損することなく安全に行うことが可能な作業台及び作業方法を提供すると共に、作業台の運搬を容易にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0023】
【
図1】本実施形態に係る作業台を示す斜視図である。
【
図2】本実施形態に係る作業台を示す部分断面図である。
【
図3】本実施形態に係る作業台を分解して示す部分断面図である。
【
図6】本実施形態に係る作業台を運搬している状態を示す斜視図である。
【
図7】本実施形態に係る作業台の使用状態を示す部分破断正面図である。
【
図8】作業場所に勾配がある場合の作業台の設置方法を示す拡大断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0024】
以下、本発明を実施するための形態を図面に基づき説明する。各図面において同一の符号を用いて示される構成要素は、同一又は同様の構成要素であることを意味する。なお、以下に説明する実施形態において重複する説明及び符号については、省略する場合がある。また、以下の説明において用いられる図面は、いずれも模式的なものであり、図面に示される、各要素の寸法の関係、各要素の比率等は、現実のものとは必ずしも一致していない。また、複数の図面の相互間においても、各要素の寸法の関係、各要素の比率等は必ずしも一致していない。
【0025】
また、矢印L方向は作業台10の長手方向を示し、矢印W方向は作業台10の幅方向を示し、矢印Hは作業台10の上下方向を示している。
【0026】
図1から
図4において、本実施形態に係る作業台10は、下段部12と、中段部14と、上段部16と、ベルト通し部18と、ベルト取付け部20と、ベルト22と、を有している。
【0027】
下段部12は、接地部となる部位であり、例えば樹脂により構成されている。下段部12は、長手方向に互いに平行に延びる一対の第1壁部12Aと、短手方向に互いに平行に延びる一対の第2壁部12Bとを有している。第1壁部12A及び第2壁部12Bは、それぞれ例えば長方形に形成されている。第1壁部12Aの高さは、第2壁部12Bの高さと等しい。これにより、下段部12は、平面視で略長方形の枠状に構成されている(図示せず)。
【0028】
図2に示されるように、下段部12には、中段部14又は上段部16への差込み部12Cが、例えば3箇所設けられている。下段部12の内面、具体的には第1壁部12A及び第2壁部12Bの内面には、例えば長方形断面の角パイプ24が、上下方向(矢印H方向)を軸方向として、その厚さ方向に2つ重ねた状態で固定されている。固定手段は、特に限定されず、例えばクリップでもよいし、接着、溶着、締結でもよい。角パイプ24は、作業台10の長手方向(矢印L方向)に重ねられていてもよいし(
図2から
図4)、作業台10の幅方向(矢印W方向)に重ねられていてもよい(図示せず)。
【0029】
角パイプ24の上部は、第1壁部12A及び第2壁部12Bの上縁より上方に突出している。この突出部分が差込み部12Cを構成している。
【0030】
中段部14は、下段部12と上段部16の間に設けられ下段部12と上段部16にそれぞれ嵌合する部位である。この中段部14は、例えば樹脂により構成され、下段部12の上に嵌合して重ねられている。中段部14は、長手方向に互いに平行に延びる一対の第1壁部14Aと、短手方向に互いに平行に延びる一対の第2壁部14Bとを有している。第1壁部14A及び第2壁部14Bは、それぞれ例えば長方形に形成されている。第1壁部14Aの高さは、第2壁部14Bの高さと等しい。これにより、中段部14は、平面視で略長方形の枠状に構成されている(図示せず)。
【0031】
図2に示されるように、中段部14には、上段部16への差込み部14Cが、例えば3箇所設けられている。中段部14の内面、具体的には第1壁部14A及び第2壁部14Bの内面には、例えば長方形断面の角パイプ26が、上下方向(矢印H方向)を軸方向として、その厚さ方向に2つ重ねた状態で固定されている。固定手段は、特に限定されず、例えばクリップでもよいし、接着、溶着、締結でもよい。角パイプ26は、作業台10の長手方向(矢印L方向)に重ねられていてもよいし(
図2から
図4)、作業台10の幅方向(矢印W方向)に重ねられていてもよい(図示せず)。
【0032】
角パイプ26の上部は、第1壁部14A及び第2壁部14Bの上縁より上方に突出している。この突出部分が差込み部14Cを構成している。
【0033】
上段部16は、中段部14又は下段部12に嵌合する部位であり、例えば樹脂により構成されている。上段部16は、長手方向に互いに平行に延びる一対の第1壁部16Aと、短手方向に互いに平行に延びる一対の第2壁部16Bとを有している。第1壁部16A及び第2壁部16Bは、それぞれ例えば長方形に形成されている。第1壁部16Aの高さは、第2壁部16Bの高さと等しい。これにより、上段部16は、略長方形の枠状に構成されている(図示せず)。なお、上段部16の上端は塞がれて足場16Cを構成している。足場16Cは、平坦であってもよく、また滑り止めの各種凹凸形状を有していてもよく、滑り止めシート等(図示せず)が取り付けられていてもよい。
【0034】
上段部16は、下段部12に嵌合することも可能となっている。中段部14を用いないことで、中段部14を用いる場合よりも足場16Cの高さを低くすることができる。また、上段部16のみを単独で用いることも可能である。
【0035】
下段部12、中段部14及び上段部16の長さ及び幅は、互いに等しく設定されている。これにより、下段部12、中段部14及び上段部16をブロック状に積み重なることができるようになっている。下段部12、中段部14及び上段部16の高さは、互いに同じでもよく、また互いに異なっていてもよい。上段部16の高さを大きくし、下段部12、中段部14の高さを小さくしてもよい。
【0036】
図1、
図2において、ベルト通し部18は、上段部16における例えば両側の第2壁部16Bにそれぞれ設けられた、例えば金属製のU字状部材である。ベルト取付け部20は、下段部12における例えば両側の第2壁部12Bにそれぞれ設けられた、例えば金属製のC字状部材である。ベルト22の一端側と他端側が、それぞれ両側のベルト通し部18に通されベルト取付け部20に着脱可能に結合されている。ベルト22の両端には、フック28がそれぞれ設けられており、該フック28によりベルト22がベルト取付け部20に着脱可能に結合される。なお、ベルト22の長さは、作業台10の高さの2倍と長さの和よりも長く設定されている。これにより、ベルト22に余長部が形成されるので、ベルト22を、例えば作業者30の肩や(
図6参照)、作業場所の一例としてのバルコニー34のフェンス36(
図7参照)に掛けることが可能となっている。なお、ベルト22は、調整具32により長さ調節可能であってもよい。
【0037】
図7において、エアコンの室外機38がバルコニー34上に設置されている場合、バルコニー34のフェンス36と、エアコンの室外機38との間の隙間を埋め、作業台10は、作業を行う際に十分な高さを持った縦に長い構成とされる。また、この場合、給湯器等の機器40の高さは一般的に2100~2200mmのため、作業者30の身長が170cm程度である場合、作業台10の高さは300mm~400mm程度が望ましい。
【0038】
また、必要な場所への作業台10の設置作業が容易となるように、作業台10は樹脂等の軽く強度があるものであることが望ましい。強度については、大人の平均体重70kg、給湯器の重さ50kgに耐えられるよう、製品の耐荷重は130kg(1274N)程度以上あることが望ましい。
【0039】
狭小な場所への作業台10の運搬、狭小な場所での作業台10の固定用として、ベルト22を利用することができる。
【0040】
(作用)
本実施形態は、上記のように構成されており、以下その作用について説明する。
図7において、本実施形態に係る作業台10では、上段部16、中段部14及び下段部12を適宜重ねることで、バルコニー34(作業場所)が狭くても足場16Cを容易にかつ安定的に設置できる。この作業台10を用いることで、高い位置に設置された給湯器等の機器40のメンテナンスや取替等の作業を、エアコンの室外機38等、既設の機器を毀損することなく安全に行うことが可能となる。
【0041】
この際、上段部16、中段部14及び下段部12をすべて重ねることで、足場16Cの高さを最も高く設定できる。また、中段部14を用いずに上段部16及び下段部12を重ねることで、足場16Cの高さを比較的低く設定できる。更に、上段部16を単独で用いて、足場16Cの高さを最も低く設定できる。このようにして、足場16Cの高さを使用状況に応じて容易に選択することができる。
【0042】
下段部12に中段部14を重ねる際には、下段部12の差込み部12Cが中段部14の下側から内側に差し込まれて嵌合する。また、中段部14に上段部16を重ねる際には、中段部14の差込み部14Cが上段部16の下側から内側に差し込まれて嵌合する。
【0043】
また、ベルト22が、上段部16のベルト通し部18に通され、下段部12のベルト取付け部20に結合されているので、ベルト22を引き上げたときに、各段が分解することがない。このため、ベルト22を肩に掛ける等して作業台10を容易に運搬することができる(
図6参照)。また、ベルト22を持つことで狭い作業場所(バルコニー34)にも作業台10を容易に下ろすことができる。更に、ベルト22を下段部12のベルト取付け部20から一旦外し、任意の場所、例えばフェンス36等に掛けてから再度ベルト取付け部20に結合することで、作業台10の傾きを抑制できる。
【0044】
このように、本実施形態によれば、高い位置に設置された給湯器等の機器40のメンテナンスや取替等の作業を、エアコンの室外機38等、既設の機器を毀損することなく安全に行うことができる。また、作業台10の運搬を容易に行うことができる。
【0045】
(作業方法)
本実施形態に係る作業方法は、上記作業台10を作業場所の一例としてのバルコニー34に配置し、作業台10の足場16Cを利用して、換言すれば作業者30が該作業台10に乗って、バルコニー34の上方に設置された機器40を取り扱う。作業台10を用いてバルコニー34の上方の高い位置に設置された給湯器等の機器40を取り扱うので、当該機器40のメンテナンスや取替等の作業を、エアコンの室外機38等、既設の機器を毀損することなく安全に行うことができる。
【0046】
作業台10をバルコニー34に配置する際に、ベルト22をフェンス36等任意の位置に掛けてもよい。具体的には、ベルト22のフック28をベルト取付け部20から一旦取り外し、ベルト22を任意の場所、例えばフェンス36等に掛けてから再度フック28をベルト取付け部20に結合してもよい。これにより、作業台10の傾きを抑制できる。
【0047】
また、
図8に示されるように、作業台10をバルコニー34に配置する際に、バルコニー34の勾配(いわゆる水抜き勾配)に合わせて、足場16Cが水平となるように調整してもよい。この際、作業台10における下段部12とバルコニー34の間に、適切な厚さのスペーサ42を挟むようにしてもよい。足場16Cが水平となるように作業台10を設置することで、作業者30が足場16Cに乗った状態が安定する。このため、作業をより安全に行うことができる。
【0048】
[他の実施形態]
以上、本発明の実施形態の一例について説明したが、本発明の実施形態は、上記に限定されるものでなく、上記以外にも、その主旨を逸脱しない範囲内において種々変形して実施可能であることは勿論である。
【0049】
下段部12、中段部14、上段部16が、それぞれ樹脂により構成されるものとしたが、強度が確保され、かつ運搬できる程度の質量であれば、金属を用いて構成されてもよい。また、中段部14が複数設けられた構成であってもよい。更に、中段部14が省略された構成であってもよい。
【0050】
差込み部12C,14Cが、それぞれ角パイプ24で構成されるものとしたが、差込み部12C,14Cの構成はこれに限られず、差込み対象に対して差込み可能な構成であれば、どのような構成であってもよい。
【0051】
ベルト22の代わりに、ロープやチェーン等が用いられてもよい(図示せず)。また、ベルト22等に把持部(図示せず)を組み合わせて使用してもよい。
【符号の説明】
【0052】
10 作業台
12 下段部
14 中段部
16 上段部
16C 足場
18 ベルト通し部
20 ベルト取付け部
22 ベルト
34 バルコニー(作業場所)