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特開2022-143620通信装置、通信システム、通信装置の制御方法及び制御プログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022143620
(43)【公開日】2022-10-03
(54)【発明の名称】通信装置、通信システム、通信装置の制御方法及び制御プログラム
(51)【国際特許分類】
   H04L 45/74 20220101AFI20220926BHJP
   H04M 3/20 20060101ALI20220926BHJP
   H04L 65/1066 20220101ALI20220926BHJP
   H04L 45/42 20220101ALI20220926BHJP
【FI】
H04L12/749
H04M3/20 B
H04L12/70 A
H04L12/717
【審査請求】有
【請求項の数】10
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021044237
(22)【出願日】2021-03-18
(71)【出願人】
【識別番号】000004237
【氏名又は名称】日本電気株式会社
(71)【出願人】
【識別番号】399040405
【氏名又は名称】東日本電信電話株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100103894
【弁理士】
【氏名又は名称】家入 健
(72)【発明者】
【氏名】山下 裕作
(72)【発明者】
【氏名】平田 行郎
(72)【発明者】
【氏名】成田 訓
(72)【発明者】
【氏名】三枝 友里奈
(72)【発明者】
【氏名】清水 愛未
(72)【発明者】
【氏名】中村 和弘
(72)【発明者】
【氏名】西本 康子
【テーマコード(参考)】
5K030
5K201
【Fターム(参考)】
5K030HD09
5K030KA05
5K030LB01
5K030LB07
5K030LB08
5K201BB06
5K201DA07
5K201EA03
5K201EA05
5K201EE12
(57)【要約】
【課題】IP化によるシステムへの影響を抑えることが可能な通信装置、通信システム、通信装置の制御方法及び制御プログラムを提供する。
【解決手段】通信装置10bは、TDM網の固定パスを介して対向通信装置と接続するためのTDMパス接続指示を、TDMパス管理機構から受信する受信部11と、受信したTDMパス接続指示のTDM接続先情報をIP接続先情報に変換する変換部12と、固定パスに対応する対向通信装置のIP接続先情報を取得する取得部13と、変換されたIP接続先情報と取得されたIP接続先情報に基づいて、IP網を介して対向通信装置とIP接続を行う通信部14と、を備える。
【選択図】図4
【特許請求の範囲】
【請求項1】
TDM網の固定パスを介して対向通信装置と接続するためのTDMパス接続指示を、TDMパス管理機構から受信する受信部と、
前記受信したTDMパス接続指示のTDM接続先情報をIP接続先情報に変換する変換部と、
前記固定パスに対応する前記対向通信装置のIP接続先情報を取得する取得部と、
前記変換されたIP接続先情報と前記取得されたIP接続先情報に基づいて、IP網を介して前記対向通信装置とIP接続を行う通信部と、
を備える、通信装置。
【請求項2】
前記変換部は、前記TDM接続先情報と前記IP接続先情報とを関連付けた接続先変換テーブルに基づいて、前記TDM接続先情報を前記IP接続先情報に変換する、
請求項1に記載の通信装置。
【請求項3】
前記変換部は、前記TDMパス接続指示に含まれる内部パスの2つのTDM接続先情報のうちの、前記IP網側のTDM接続先情報を前記IP接続先情報に変換する、
請求項1または2に記載の通信装置。
【請求項4】
前記取得部は、前記対向通信装置との間で、前記変換したIP接続先情報を交換する、
請求項1乃至3のいずれか一項に記載の通信装置。
【請求項5】
前記取得部は、前記対向通信装置が前記TDMパス管理機構からTDMパス接続指示を受信している場合、前記IP接続先情報を交換する、
請求項4に記載の通信装置。
【請求項6】
前記取得部は、前記TDM網の固定パスを管理する管理装置を介して、前記IP接続先情報を交換する、
請求項4または5に記載の通信装置。
【請求項7】
TDMパス管理機構と通信装置とを備え、
前記通信装置は、
TDM網の固定パスを介して対向通信装置と接続するためのTDMパス接続指示を、前記TDMパス管理機構から受信する受信部と、
前記受信したTDMパス接続指示のTDM接続先情報をIP接続先情報に変換する変換部と、
前記固定パスに対応する前記対向通信装置のIP接続先情報を取得する取得部と、
前記変換されたIP接続先情報と前記取得されたIP接続先情報に基づいて、IP網を介して前記対向通信装置とIP接続を行う通信部と、
を備える、通信システム。
【請求項8】
前記TDMパス管理機構は、前記TDM網の固定パスを管理する装置間パス管理テーブルに基づいて、前記通信装置と前記対向通信装置にTDMパス接続指示を送信する、
請求項7に記載の通信システム。
【請求項9】
TDM網の固定パスを介して対向通信装置と接続するためのTDMパス接続指示を、TDMパス管理機構から受信し、
前記受信したTDMパス接続指示のTDM接続先情報をIP接続先情報に変換し、
前記固定パスに対応する前記対向通信装置のIP接続先情報を取得し、
前記変換されたIP接続先情報と前記取得されたIP接続先情報に基づいて、IP網を介して前記対向通信装置とIP接続を行う、
通信装置の制御方法。
【請求項10】
TDM網の固定パスを介して対向通信装置と接続するためのTDMパス接続指示を、TDMパス管理機構から受信し、
前記受信したTDMパス接続指示のTDM接続先情報をIP接続先情報に変換し、
前記固定パスに対応する前記対向通信装置のIP接続先情報を取得し、
前記変換されたIP接続先情報と前記取得されたIP接続先情報に基づいて、IP網を介して前記対向通信装置とIP接続を行う、
処理を通信装置に実行させるための制御プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、通信装置、通信システム、通信装置の制御方法及び制御プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、ネットワーク技術のIP(Internet Protocol)化が進んでおり、既存のPSTN(Public Switched Telephone Network)のIP網への移行が進められている(非特許文献1参照)。関連する技術として、特許文献1が知られている。特許文献1には、PSTNで用いられていたISDN端末をIP網に接続し、IP網終端のIP変換装置がISDNの呼制御信号を変換することが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2011-249888号公報
【非特許文献】
【0004】
【非特許文献1】東日本電信電話株式会社、西日本電信電話株式会社、「固定電話のIP網への移行後のサービス及び移行スケジュールについて」、[online]、2017年10月17日、インターネット<URL:https://www.ntt-east.co.jp/release/detail/pdf/20171017_01_01.pdf>
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
一方、PSTNのようなTDM(Time Division Multiplexing)網をIP網へ移行する際には、TDM網を構成する通信装置間の通信をTDMからIPに変更する必要がある。既存システムでは、通信装置間のTDMパスを管理する設備(管理機構)が用いられているが、当該設備を通信装置間のIP通信に対応させるには多大なコストを要するため、既存の管理機構を維持した移行が困難であるという課題がある。
【0006】
本開示は、このような課題に鑑み、IP化によるシステムへの影響を抑えることが可能な通信装置、通信システム、通信装置の制御方法及び制御プログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本開示に係る通信装置は、TDM網の固定パスを介して対向通信装置と接続するためのTDMパス接続指示を、TDMパス管理機構から受信する受信部と、前記受信したTDMパス接続指示のTDM接続先情報をIP接続先情報に変換する変換部と、前記固定パスに対応する前記対向通信装置のIP接続先情報を取得する取得部と、前記変換されたIP接続先情報と前記取得されたIP接続先情報に基づいて、IP網を介して前記対向通信装置とIP接続を行う通信部と、を備えるものである。
【0008】
本開示に係る通信システムは、TDMパス管理機構と通信装置とを備え、前記通信装置は、TDM網の固定パスを介して対向通信装置と接続するためのTDMパス接続指示を、前記TDMパス管理機構から受信する受信部と、前記受信したTDMパス接続指示のTDM接続先情報をIP接続先情報に変換する変換部と、前記固定パスに対応する前記対向通信装置のIP接続先情報を取得する取得部と、前記変換されたIP接続先情報と前記取得されたIP接続先情報に基づいて、IP網を介して前記対向通信装置とIP接続を行う通信部と、を備えるものである。
【0009】
本開示に係る通信装置の制御方法は、TDM網の固定パスを介して対向通信装置と接続するためのTDMパス接続指示を、TDMパス管理機構から受信し、前記受信したTDMパス接続指示のTDM接続先情報をIP接続先情報に変換し、前記固定パスに対応する前記対向通信装置のIP接続先情報を取得し、前記変換されたIP接続先情報と前記取得されたIP接続先情報に基づいて、IP網を介して前記対向通信装置とIP接続を行うものである。
【0010】
本開示に係る制御プログラムは、TDM網の固定パスを介して対向通信装置と接続するためのTDMパス接続指示を、TDMパス管理機構から受信し、前記受信したTDMパス接続指示のTDM接続先情報をIP接続先情報に変換し、前記固定パスに対応する前記対向通信装置のIP接続先情報を取得し、前記変換されたIP接続先情報と前記取得されたIP接続先情報に基づいて、IP網を介して前記対向通信装置とIP接続を行う、処理を通信装置に実行させるための制御プログラムである。
【発明の効果】
【0011】
本開示によれば、IP化によるシステムへの影響を抑えることが可能な通信装置、通信システム、通信装置の制御方法及び制御プログラムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
図1】通信システムの基本構成を示す構成図である。
図2】IP化前の通信システムの概要を示す構成図である。
図3】実施の形態に係る通信システムの概要を示す構成図である。
図4】実施の形態に係る通信装置の概要を示す構成図である。
図5】IP化前の通信システムの構成例を示す構成図である。
図6】TDMパス管理機構で管理される装置間パス管理テーブルの例を示す図である。
図7】実施の形態1に係る通信システムの構成例を示す構成図である。
図8】実施の形態1に係る通信装置の構成例を示す構成図である。
図9】実施の形態1に係る通信装置の動作例を示すフローチャートである。
図10】実施の形態1に係るパス接続指示情報の例を示す図である。
図11】実施の形態1に係る接続先変換テーブルの例を示す図である。
図12】実施の形態1に係る接続先交換テーブルの例を示す図である。
図13】実施の形態1に係る接続先交換手順の例を示すシーケンス図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、図面を参照して実施の形態について説明する。本実施の形態は、既存設備を活用してTDM網のIP化を実現する方法を提案するものである。説明の明確化のため、以下の記載及び図面は、適宜、省略、及び簡略化がなされている。各図面において、同一の要素には同一の符号が付されており、必要に応じて重複説明は省略される。なお、構成図に付された矢印は説明のための例示であり、信号の種類や方向を限定するものではない。
【0014】
(実施の形態の概要)
固定電話回線をはじめとしたTDM網の設備の老朽化により、既存設備の置き換えが課題となっているが、TDMの専用ハードウェアは非常に高価であり、導入・維持管理にも高いコストを要するため、比較的安価な汎用品を用いてTDM網をIP化する動きが活発になっている。
【0015】
図1は、実施の形態を適用する通信システムの基本構成を示している。図1に示すように、通信システムN1は、複数の通信装置10と、複数の通信装置10に接続されたTDMパス管理機構20とを備える。さらに、通信システムN1は、複数の通信装置10とTDMパス管理機構20を含む装置群を複数備えている。複数の通信装置10は互いにデータ通信可能に接続され、TDMパス管理機構20は、複数の通信装置10のデータ通信のためのTDMパスを管理する。なお、通信装置10には、IP化前(既存)またはIP化後の通信装置を含む場合があるが、特に、IP化前の通信装置を通信装置10aと称し、IP化後の通信装置を通信装置10bと称する。
【0016】
図2は、IP化前の既存の通信システムN1aにおける2つの通信装置の概要を示している。図2に示すように、IP化前の通信装置10a-1と通信装置10a-2とは、TDM網30のTDM固定パスを介して接続される。TDMパス管理機構20は、通信装置10a同士のTDM接続を管理し、通信装置10a-1及び通信装置10a-2にTDMパス接続指示を送信する。
【0017】
図2は通信装置10aが2つの例であるが、実際には図1のように1つのTDMパス管理機構20に対して非常に多くの通信装置10aが接続されており、TDMパス管理機構20はそれらの多くのパスを管理している。そのため、TDMパス管理機構の機能を変更する場合に既存のネットワークの広い範囲に影響が及び、置き換えに膨大なコストが発生する。ゆえに、TDMパス管理機構をそのまま維持したマイグレーション方法が必要とされている。
【0018】
このように、TDM網をIP化する際、通信装置だけでなくTDM接続を管理するTDMパス管理機構も置き換えようとすると既存通信網の広範囲に影響するため、TDMパス管理機構は変更しないことが望ましい。
【0019】
そこで、実施の形態では、TDMパス管理機構の機能への影響を抑えつつTDM網のIP化を可能とする。図3は、IP化後の実施の形態に係る通信システムN1bにおける2つの通信装置の概要を示している。図3に示すように、IP化後の通信装置10b-1と通信装置10b-2とは、IP網40のIPスイッチングされたパスを介して接続される。TDMパス管理機構20は、図2と同様に、通信装置10b-1及び通信装置10b-2にTDMパス接続指示を送信する。
【0020】
図4は、実施の形態に係る通信装置の概要を示している。図4に示すように、通信装置10bは、受信部11、変換部12、取得部13、通信部14を備える。受信部11は、TDM網の固定パスを介して対向通信装置と接続するためのTDMパス接続指示を、TDMパス管理機構20から受信する。変換部12は、受信したTDMパス接続指示のTDM接続先情報をIP接続先情報に変換する。TDM接続先情報は、TDMパスの接続先を特定する情報であり、例えば、TDMチャネルやTDMポート等の情報である。IP接続先情報は、IPパスの接続先を特定する情報であり、例えば、IPポートや、IPポート及びIPアドレス等の情報である。取得部13は、TDM網の固定パスに対応する対向通信装置のIP接続先情報を取得する。例えば、対向通信装置との間で、変換したIP接続先情報を交換することで、対向通信装置のIP接続先情報を取得する。通信部14は、変換されたIP接続先情報と取得されたIP接続先情報に基づいて、IP網を介して対向通信装置とIP接続を行う。
【0021】
このように、実施の形態では、既存のTDMパス管理機構から通信装置に向けて出されるTDMパス接続指示をIPパス設定に変換して払い出し、それらを通信装置間で交換し、対向通信装置のIP接続先情報を取得する。これにより、既存のTDM接続管理機構の機能を変更することなく通信装置間のIP接続が可能となる。
【0022】
また、実施の形態では、TDMパス管理機構が管理しているTDM接続先情報と、IP化した際の接続先情報であるIP接続先情報を紐付けて管理する仕組みを設ける。なお、管理する場所については限定されない。さらに、実施の形態では、パス設定時、TDMパス管理機構は通信装置に対してTDMパス接続指示をするため、通信装置はTDM接続先情報をIP接続先情報に変換して装置内パス設定をする。また、IP化前のTDM網では、通信装置間がTDMの固定接続のため対向先を意識する必要がなかったが、IP化によりネットワーク接続となるため、対向通信装置のIP接続先情報が必要となる。そのため、通信装置間でIP接続先情報を交換する仕組みを持つ。なお、交換の具体的な方法は限定されない。
【0023】
(実施の形態1)
以下、図面を参照して実施の形態1について説明する。
【0024】
<システムの構成>
まず、IP化前の既存のシステムの構成例と、IP化後の本実施の形態に係るシステムの構成例について説明する。
【0025】
<IP化前のシステムの構成>
図5を用いて、IP化前の既存のTDM網において通信装置が2台の場合を考える。図5は、図2と同様に、IP化前の通信システムにおいて対向する2つの通信装置の構成例を示している。図5に示すように、IP化前の通信システムN1aは、TDM網30を介してTDM通信可能に接続される通信装置10a-1及び10a-2と、既存のTDMパス管理機構20とを備えている。
【0026】
例えば、通信装置10a-1及び10a-2は、TDM網30側の通信部と他のTDM網(不図示)側の通信部との接続(内部パス)を切り替えるTDMスイッチである。例えば、通信装置10a-1は、他のTDM網側の通信部として、TDMポートA,B,Cを備え、TDM網30側の通信部として、TDMポートa,b,cを備える。また、通信装置10a-2は、他のTDM網側の通信部として、TDMポートX,Y,Zを備え、TDM網30側の通信部として、TDMポートx,y,zを備える。
【0027】
また、既存のTDMパス管理機構20は、記憶部21に保持された装置間パス管理テーブルによりTDM網のパスを管理している。例えば、TDMパス管理機構20は、記憶部21を有する管理サーバ等の管理装置であるが、複数の装置を含む設備でもよい。図6は、TDMパス管理機構20で管理される装置間パス管理テーブルの例を示している。図6に示すように、装置間パス管理テーブルは、通信装置間の静的なパス情報、すなわち固定パス接続であるTDMポートa,b,cとTDMポートx,y,z間のそれぞれの対応(パス)を管理している。TDMパス管理機構20は、この装置間パス管理テーブルに基づいてTDMパス接続指示を通信装置10a-1及び10a-2に送信する。
【0028】
通信装置10a-1及び10a-2は、受信したTDMパス接続指示に応じて、TDM通信の接続先(内部パス)を切り替える。また、通信装置10a-1及び10a-2は、受信したパス接続指示を内部の記憶部に保持する。
【0029】
例えば、TDMパス管理機構20は、図6の装置間パス管理テーブルに基づいて、A-b間を接続するTDMパス接続指示を通信装置10a-1へ送信し、Z-y間を接続するTDMパス接続指示を通信装置10a-2へ送信する。TDMパス接続指示に応じて、通信装置10a-1は、TDMポートAとTDMポートbを接続し、通信装置10a-2は、TDMポートZとTDMポートyを接続する。これにより、TDMポートbとTDMポートy間のTDM網30の固定パスを介して、A-b-y-Zのパスが接続される。
【0030】
<IP化後のシステムの構成>
次に、図7を用いて、IP化後の通信装置が2台の場合を考える。図7は、図3と同様に、IP化後の本実施の形態に係る通信システムにおいて対向する2つの通信装置の構成例を示している。図7に示すように、IP化後の通信システムN1bは、IP網40を介してIP通信可能に接続される通信装置10b-1及び10b-2と、既存のTDMパス管理機構20とを備えている。例えば、本実施の形態に係る通信装置10b-1及び10b-2は、IP網40側の通信部とTDM網(不図示)側の通信部との接続(内部パス)を切り替えるTDM-IPスイッチである。なお、図1と同様、TDMパス管理機構20には、さらに複数の通信装置10bを接続することができる。
【0031】
図8は、本実施の形態に係る通信装置の構成例を示している。図8に示すように、通信装置10bは、TDM通信部101、IP通信部102、制御通信部103、制御部104、切替部105、記憶部106を備えている。また、制御部104は、変換部111、交換部112を含む。なお、図8の構成は一例であり、本実施の形態に係る動作が可能であれば、その他の構成でもよい。
【0032】
TDM通信部101とIP通信部102は、IP網40やTDM網を介してユーザデータ(U-Plane信号)を送受信する通信部である。TDM通信部101は、TDM網に接続し、他の通信装置等とTDM通信を行う通信部である。IP通信部102は、IP網40に接続し、対向通信装置とIP通信を行う通信部である。なお、TDM通信部101を、IP通信部102と同様にIP通信可能な通信部(IPポート等)としてもよい。この場合、通信装置として例えばNAT(Network Address Translation)のようなIP汎用製品を活用することができる。
【0033】
制御通信部103は、TDMパス管理機構20との間で制御信号(C-Plane信号、制御プレーン信号)を送受信する通信部である。例えば、制御通信部103は、TDMパス管理機構20からTDMパス接続指示を受信する受信部である。
【0034】
制御部104は、通信装置10bの動作を制御する制御部であり、例えば、切替部105の接続を制御する。制御部104は、TDMパス管理機構20から受信したTDMパス接続指示のTDM接続先情報や、対向通信装置との間で交換されるIP接続先情報に基づいて、IP接続を制御する。変換部111は、TDMパス管理機構20から受信したTDMパス接続指示のTDM接続先情報をIP接続先情報に変換する。例えば、変換部111は、TDMパス接続指示に含まれる内部パスの両端の2つのTDM接続先情報のうち、IP網40側(TDM網30側、対向通信装置側)のTDM接続先情報をIP接続先情報に変換する。交換部112は、変換したIP接続先情報を対向通信装置との間で交換する。交換部112は、対向通信装置のIP接続先情報を取得する取得部でもある。
【0035】
切替部105は、TDM通信部101(TDMポート)とIP通信部102(IPポート)との接続(内部パス)を切り替える。また、切替部105は、制御部104の制御に応じて、IP網40を介したIP通信部102の接続を設定する。すなわち、変換部111が変換した自通信装置のIP接続先(IPポート)と、交換部112の交換により得られた対向通信装置の接続先(IPポート)とを接続する。記憶部106は、制御部104の制御に必要な情報を記憶する。記憶部106は、TDMパス接続指示情報や、接続先変換テーブル等を記憶する。例えば、TDM接続先情報とIP接続先情報とを関連付けた接続先変換テーブルに基づいて、変換部111は、TDM接続先情報をIP接続先情報に変換する。
【0036】
図7の例では、通信装置10b-1は、TDM通信部101として、図5の通信装置10a-1と同様のTDMポートA,B,Cを備え、また、IP通信部102としてIPポートαを含む複数のIPポートを備える。通信装置10b-2は、TDM通信部101として、図5の通信装置10a-2と同様のTDMポートX,Y,Zを備え、また、IP通信部102としてIPポートβを含む複数のIPポートを備える。なお、TDMポートはTDM接続先情報の一例であり、IPポートはIP接続先情報であり、その他の情報によりTDM接続先及びIP接続先を特定してもよい。
【0037】
また、TDMパス管理機構20は、図5と同様、例えば、図6のように2つの既存通信装置間のTDMパス接続情報a,b,c及びx,y,zの対応を管理している。TDMパス管理機構20は、この装置間パス管理テーブルに基づいてTDMパス接続指示を通信装置10b-1及び10b-2に送信する。TDMパス管理機構20は、既存と同じTDMパス接続指示(制御プレーン信号)を送信する。
【0038】
例えば、TDMパス管理機構20は、図6の装置間パス管理テーブルに基づいて、A-b間を接続するTDMパス接続指示を通信装置10b-1へ送信し、Z-y間を接続するTDMパス接続指示を通信装置10b-1へ送信する。
【0039】
通信装置10b-1及び10b-2は、既存のTDMパス接続指示に基づいて、IP接続を行う。通信装置10b-1及び10b-2は、TDMパス管理機構20から受信したTDMパス接続指示情報を記憶部106に保持する。通信装置10b-1は、IP接続先情報(IPポート)αをTDMパス接続指示のTDM接続先情報(TDMポート)Aに紐づけ、通信装置10b-2は、IP接続先情報βをTDMパス接続指示のTDM接続先情報Zに紐づけ、これらのIP接続先情報を交換し、各通信装置内の記憶部106で管理する。交換された情報に基づき、通信装置10b-1は、IPポートαの接続先をIPポートβとし、通信装置10b-2は、IPポートβの接続先をIPポートαとする。これにより、IP網40のIPスイッチング接続を介してIPポートαとIPポートβが接続され、A-α-β-Zのパスが接続される。
【0040】
<システムの動作>
次に、IP化前の既存のシステムの動作と、IP化後の本実施の形態に係るシステムの動作について説明する。
【0041】
<IP化前のシステムの動作>
図5に示したように、TDMポートAとTDMポートZを接続する場合、TDMパス管理機構20から通信装置10a-1及び10a-2のそれぞれに、A-b間TDMパス接続指示とZ-y間TDMパス接続指示を送信する。これを受けて、通信装置10a-1はA-b間パスを設定し、通信装置10a-2はZ-y間パスを設定する。そうすると、TDMポートbとTDMポートyは固定パス接続であるため、結果としてA-b-y-Z間が接続される。
【0042】
<IP化後のシステムの動作>
図7に示したように、TDMポートAとTDMポートZを接続する場合の動作について説明する。図9は、本実施の形態に係る通信装置の動作を示すフローチャートである。
【0043】
図9に示すように、初めに、通信装置10b(制御通信部103)は、TDMパス管理機構20からTDMパス接続指示を受信する(S1)。具体的には、TDMパス管理機構20から通信装置10b-1及び10b-2のそれぞれに、A-b間TDMパス接続指示とZ-y間TDMパス接続指示が送信され、通信装置10b-1及び10b-2は、各TDMパス接続指示を受信する。図10は、通信装置10b-1及び10b-2が、それぞれ記憶するパス接続指示情報の例を示している。図10に示すように、通信装置10b-1及び10b-2は、受信したパス接続指示の接続先を示すパス接続指示情報を記憶部106に記憶する。すなわち、通信装置10b-1は、パス接続指示情報としてA-zを記憶し、また、通信装置10b-2は、パス接続指示情報としてZ-yを記憶する。
【0044】
続いて、通信装置10b(変換部111)は、IP接続先情報を決定する(S2)。図11は、通信装置10b-1及び10b-2が、それぞれ記憶する接続先変換テーブルの例を示している。図11に示すように、通信装置10b-1及び10b-2は、記憶部106にTDM接続先情報をIP接続先情報に変換するための接続先変換テーブルを記憶している。通信装置10b-1は、接続先変換テーブルによりTDM接続先情報(TDMポート)AとIP接続先情報(IPポート)αを関連付けて記憶し、また、通信装置10b-2は、接続先変換テーブルによりTDM接続先情報ZとIP接続先情報βを関連付けて記憶する。この接続先変換テーブルにより、通信装置10b-1は、A-b間パス接続指示に対応するIP接続先情報として、TDMポートAに括りつくIPポートαを決定する。すなわち、A-b間パス接続指示のTDM接続先情報bをIP接続先情報αに変換する。同様に、通信装置10b-2は、Z-y間パス接続指示に対応するIP接続先情報として、TDMポートZに括りつくIPポートβを決定する。すなわち、Z-y間パス接続指示のTDM接続先情報yをIP接続先情報βに変換する。なお、図11のように接続先変換テーブルにより紐づけられるIP接続先情報α及びβは、動的に変更可能(例えば空きポートを選択可能)であるが、通信装置10b-1及び10b-2でそれぞれ固定的に持っていてもよい。
【0045】
その後、通信装置10b(交換部112)は、対向通信装置のIP接続先情報を取得するため、通信装置間でIP接続先情報の交換を試みる(S3)。具体的には、対向通信装置側でTDMパス管理機構20からパス接続指示を受信済みか否か判定する(S4)。この判定方法は、特に限定されない。例えば、別の管理機構を介してIP接続先情報を交換する場合、別の管理機構を介して対向通信装置のパス接続指示の受信状況を確認してもよい。また、制御プレーンの制御信号を監視し、対向通信装置にパス接続指示が送信されていることを確認してもよい。対向通信装置側でTDMパス管理機構からのパス接続指示を受信していない場合(S4:NO)、そこで処理を終了し、次にパス接続指示を受信するまで待機の状態となる。
【0046】
一方、対向通信装置側でパス接続指示を受信している場合(S4:YES)、通信装置10bは、対向通信装置との間でIP接続先情報を交換する(S5)。具体的には、図6のパス管理テーブルをもとに通信装置間でお互いのIP接続先情報を交換する。すなわち、通信装置10b-1では、図11のように接続先変換テーブルからTDM接続先情報AとIP接続先情報αが紐づいており、図10のようにパス接続指示情報からTDM接続先情報AとTDM接続先情報bが紐づいているため、TDM接続先情報bとIP接続先情報αが紐づく。同様にして、通信装置10b-2では、図11のように接続先変換テーブルからTDM接続先情報ZとIP接続先情報βが紐づいており、図10のようにパス接続指示情報からTDM接続先情報ZとTDM接続先情報yが紐づいているため、TDM接続先情報yとIP接続先情報βが紐づく。
【0047】
図12は、通信装置10b-1及び10b-2が、それぞれ記憶する接続先交換テーブルの例を示している。図12に示すように、通信装置10b-1及び10b-2は、記憶部106にIP接続先情報を交換するための接続先交換テーブルを記憶している。接続先交換テーブルは、TDMパス接続指示の2つのTDM接続先情報(TDM接続先情報1及び2)と通信装置のIP接続先情報とを関連付けて記憶する。この例では、通信装置10b-1は、接続先交換テーブルに、上記の紐づけによりTDM接続先情報A及びbとIP接続先情報αを関連付けて記憶し、また、通信装置10b-2は、接続先交換テーブルに、上記の紐づけによりTDM接続先情報Z及びyとIP接続先情報βを関連付けて記憶する。また、図6の装置間パス管理テーブルよりbとyが対応しているため、IP接続先情報としてαとβを交換する。
【0048】
図13は、S5における、IP接続先情報の交換手順の例を示している。一例として、図6の装置間パス管理テーブルを保持し、TDM網の固定パスを管理する別の管理機構50を介して、IP接続先情報を交換する。図13に示すように、通信装置10b-1は、別の管理機構50に対して自身のTDM接続先情報bを送信する(S101)。別の管理機構50は、装置間パス管理テーブルに基づき、TDM接続先情報bに対応したTDM接続先情報yを通信装置10b-2に対して送信する(S102)。これを受けた通信装置10b-2は、図12の接続先交換テーブルよりTDM接続先情報yに紐づく自身のIP接続先情報βを別の管理機構50に送信する(S103)。別の管理機構50は、受信したIP接続先情報βを通信装置10b-1に送信する(S104)。また、通信装置10b-2から手順を始める場合も同様である。すなわち、通信装置10b-2は、別の管理機構50に対してTDM接続先情報yを送信し、別の管理機構50は、TDM接続先情報yに対応したTDM接続先情報bを通信装置10b-1に対して送信する。通信装置10b-1は、TDM接続先情報bに紐づく自身のIP接続先情報αを別の管理機構50に送信し、通信装置10b-2は、別の管理機構50からIP接続先情報αを受信する。これにより、通信装置10b-1と通信装置10b-2の間で、IP接続先情報α及びβが交換され、α-β間がIP接続される。
【0049】
このように、IP接続先情報が交換されると、通信装置10b(切替部105)は、対向通信装置との間でIP接続する(S6)。通信装置間でIP接続先情報αとβを交換することにより、図7のようにIP網40を介してα-β間がIP接続される。通信装置10b-1は、内部でTDMポートAとIPポートαを接続するとともに、IP網40を介してIPポートαとIPポートβを接続して、IP通信を行う。また、通信装置10b-2は、内部でTDMポートZとIPポートβを接続するとともに、IP網40を介してIPポートβとIPポートα間を接続して、IP通信を行う。結果として、A-α-β-Z間が接続される。これにより、既存のTDMパス管理機構の機能を変更することなく通信装置間のIP接続が可能となる。
【0050】
<実施の形態1の効果>
以上のように、本実施の形態によれば、既存のTDMパス管理機構とTDMパス管理機構から送信されるパス接続指示(制御プレーン)をそのまま活用して、通信装置間のTDM接続をIP接続に置き換えることができる。これにより、既存装置置き換えのコストを削減するとともに、既存ネットワークへの影響を最小限にすることができる。例えば、PSTNのIP化を少しずつ進めることが可能となる。また、既存システムでは通信装置間はTDM固定接続であるが、本実施の形態を用いることで、通信装置間の接続が固定ではなく動的なIP接続となるため、複数の通信装置間で接続を柔軟に切り替えることができる。
【0051】
(その他の実施の形態)
TDMパス管理機構からのTDM接続先情報(装置間パス管理テーブル)及びそれらとIP接続先情報を紐付けの管理を行う別の管理機構を新たに設けてもよい。また、いずれかの通信装置において内部パスを固定し、TDMパス接続指示をその通信装置に送信しなくてもよい。例えば、図7において通信装置10b-2の内部パスであるZ-β間が固定接続されている場合、TDMパス管理機構20は、TDMパス接続指示を通信装置10b-1にのみ送信し、通信装置10b-2には送信しなくてもよい。
【0052】
なお、本開示は上記実施の形態に限られたものではなく、趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更することが可能である。
【0053】
上述の実施形態における各構成は、ハードウェア又はソフトウェア、もしくはその両方によって構成され、1つのハードウェア又はソフトウェアから構成してもよいし、複数のハードウェア又はソフトウェアから構成してもよい。各装置の機能(処理)を、CPU(Central Processing Unit)やメモリ等を有するコンピュータにより実現してもよい。例えば、記憶装置に実施形態における方法(通信装置の制御方法)を行うためのプログラムを格納し、各機能を、記憶装置に格納されたプログラムをCPUで実行することにより実現してもよい。
【0054】
これらのプログラムは、様々なタイプの非一時的なコンピュータ可読媒体(non-transitory computer readable medium)を用いて格納され、コンピュータに供給することができる。非一時的なコンピュータ可読媒体は、様々なタイプの実体のある記録媒体(tangible storage medium)を含む。非一時的なコンピュータ可読媒体の例は、磁気記録媒体(例えばフレキシブルディスク、磁気テープ、ハードディスクドライブ)、光磁気記録媒体(例えば光磁気ディスク)、CD-ROM(Read Only Memory)、CD-R、CD-R/W、半導体メモリ(例えば、マスクROM、PROM(Programmable ROM)、EPROM(Erasable PROM)、フラッシュROM、RAM(random access memory))を含む。また、プログラムは、様々なタイプの一時的なコンピュータ可読媒体(transitory computer readable medium)によってコンピュータに供給されてもよい。一時的なコンピュータ可読媒体の例は、電気信号、光信号、及び電磁波を含む。一時的なコンピュータ可読媒体は、電線及び光ファイバ等の有線通信路、又は無線通信路を介して、プログラムをコンピュータに供給できる。
【0055】
上記の実施形態の一部又は全部は、以下の付記のようにも記載されうるが、以下には限られない。
(付記1)
TDM網の固定パスを介して対向通信装置と接続するためのTDMパス接続指示を、TDMパス管理機構から受信する受信部と、
前記受信したTDMパス接続指示のTDM接続先情報をIP接続先情報に変換する変換部と、
前記固定パスに対応する前記対向通信装置のIP接続先情報を取得する取得部と、
前記変換されたIP接続先情報と前記取得されたIP接続先情報に基づいて、IP網を介して前記対向通信装置とIP接続を行う通信部と、
を備える、通信装置。
(付記2)
前記変換部は、前記TDM接続先情報と前記IP接続先情報とを関連付けた接続先変換テーブルに基づいて、前記TDM接続先情報を前記IP接続先情報に変換する、
付記1に記載の通信装置。
(付記3)
前記変換部は、前記TDMパス接続指示に含まれる内部パスの2つのTDM接続先情報のうちの、前記TDM網側のTDM接続先情報を前記IP接続先情報に変換する、
付記1または2に記載の通信装置。
(付記4)
前記取得部は、前記対向通信装置との間で、前記変換したIP接続先情報を交換する、
付記1乃至3のいずれか一項に記載の通信装置。
(付記5)
前記取得部は、前記対向通信装置が、前記TDMパス管理機構からTDMパス接続指示を受信している場合、前記IP接続先情報を交換する、
付記4に記載の通信装置。
(付記6)
前記取得部は、前記TDM網の固定パスを管理する管理装置を介して、前記IP接続先情報を交換する、
付記4または5に記載の通信装置。
(付記7)
前記TDM接続先情報は、TDMポートの情報であり、前記IP接続先情報は、IPポートの情報である、
付記1乃至6のいずれか一項に記載の通信装置。
(付記8)
TDMパス管理機構と通信装置とを備え、
前記通信装置は、
TDM網の固定パスを介して対向通信装置と接続するためのTDMパス接続指示を、前記TDMパス管理機構から受信する受信部と、
前記受信したTDMパス接続指示のTDM接続先情報をIP接続先情報に変換する変換部と、
前記固定パスに対応する前記対向通信装置のIP接続先情報を取得する取得部と、
前記変換されたIP接続先情報と前記取得されたIP接続先情報に基づいて、IP網を介して前記対向通信装置とIP接続を行う通信部と、
を備える、通信システム。
(付記9)
前記TDMパス管理機構は、前記TDM網の固定パスを管理する装置間パス管理テーブルに基づいて、前記通信装置と前記対向通信装置にTDMパス接続指示を送信する、
付記8に記載の通信システム。
(付記10)
TDM網の固定パスを介して対向通信装置と接続するためのTDMパス接続指示を、TDMパス管理機構から受信し、
前記受信したTDMパス接続指示のTDM接続先情報をIP接続先情報に変換し、
前記固定パスに対応する前記対向通信装置のIP接続先情報を取得し、
前記変換されたIP接続先情報と前記取得されたIP接続先情報に基づいて、IP網を介して前記対向通信装置とIP接続を行う、
通信装置の制御方法。
(付記11)
前記変換では、前記TDM接続先情報と前記IP接続先情報とを関連付けた接続先変換テーブルに基づいて、前記TDM接続先情報を前記IP接続先情報に変換する、
付記10に記載の制御方法。
(付記12)
TDM網の固定パスを介して対向通信装置と接続するためのTDMパス接続指示を、TDMパス管理機構から受信し、
前記受信したTDMパス接続指示のTDM接続先情報をIP接続先情報に変換し、
前記固定パスに対応する前記対向通信装置のIP接続先情報を取得し、
前記変換されたIP接続先情報と前記取得されたIP接続先情報に基づいて、IP網を介して前記対向通信装置とIP接続を行う、
処理を通信装置に実行させるための制御プログラム。
(付記13)
前記変換では、前記TDM接続先情報と前記IP接続先情報とを関連付けた接続先変換テーブルに基づいて、前記TDM接続先情報を前記IP接続先情報に変換する、
付記12に記載の制御プログラム。
【符号の説明】
【0056】
10、10a、10b 通信装置
11 受信部
12 変換部
13 取得部
14 通信部
20 TDMパス管理機構
21 記憶部
30 TDM網
40 IP網
50 別の管理機構
101 TDM通信部
102 IP通信部
103 制御通信部
104 制御部
105 切替部
106 記憶部
111 変換部
112 交換部
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13