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▶ 株式会社フェリオの特許一覧

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  • 特開-ピアス穴開け用ニードル 図1
  • 特開-ピアス穴開け用ニードル 図2
  • 特開-ピアス穴開け用ニードル 図3
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022143708
(43)【公開日】2022-10-03
(54)【発明の名称】ピアス穴開け用ニードル
(51)【国際特許分類】
   A44C 7/00 20060101AFI20220926BHJP
【FI】
A44C7/00 B
【審査請求】未請求
【請求項の数】3
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021044369
(22)【出願日】2021-03-18
【新規性喪失の例外の表示】新規性喪失の例外適用申請有り
(71)【出願人】
【識別番号】517427864
【氏名又は名称】株式会社フェリオ
(74)【代理人】
【識別番号】100166589
【弁理士】
【氏名又は名称】植村 貴昭
(72)【発明者】
【氏名】米満 直樹
【テーマコード(参考)】
3B114
【Fターム(参考)】
3B114AA01
3B114CC18
3B114EA01
(57)【要約】
【課題】ピアス穴をしっかりとあけることが可能なピアス穴開けニードルを提供することである。
【解決手段】ピアス穴開け用ニードル1は、医療用の注射針を使用している。ニードルには、長手方向に沿って、中央に穴1cが形成されている。針先が形成される先端部1aとは逆側の端部である後端部1bには、ファーストピアスをガイドするガイド構造(貫通穴1c又は傾斜部1d)が形成されている。
【選択図】 図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
医療用の注射針を使用した、ピアス穴開け用ニードル。
【請求項2】
前記ニードルには、長手方向に沿って、中央に穴が形成されている
請求項1に記載のピアス穴開け用ニードル。
【請求項3】
針先が形成される先端部とは逆側の端部である後端部には、ファーストピアスをガイドするガイド構造が形成されている
請求項2に記載のピアス穴開け用ニードル。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
ピアス穴が開いていない人体の部分にピアス穴をあける際に使われるピアス穴開けニードルに関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、ピアス穴開け用の装置の技術が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2014―18205号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ピアスの穴をあける際に、その先端がしっかりとしていることは極めて重要である。
【0005】
本発明は、ピアス穴をしっかりとあけることが可能なピアス穴開けニードルを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明のピアス穴開け用ニードルは、医療用の注射針を使用している。
【0007】
好適には、前記ニードルには、長手方向に沿って、中央に穴が形成されている。
【0008】
好適には、針先が形成される先端部とは逆側の端部である後端部には、ファーストピアスをガイドするガイド構造が形成されている。
【発明の効果】
【0009】
本発明におけるピアス穴開け用ニードルによって、アス穴をしっかりとあけることが可能となった。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1】本発明の第1の実施形態に係るピアス穴開け用ニードルの説明図である。
図2】ピアス穴開け用ニードルの使用の説明図である。
図3】本発明の第2の実施形態に係るピアス穴開け用ニードルの説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
<第1の実施形態>
図1は、本発明の第1の実施形態に係るピアス穴開け用ニードル1の説明図である。
【0012】
図1の(a)のように、ピアス穴開け用ニードル1は、先端部1aと後端部1bとを有している。
ピアス穴開け用ニードル1は、円筒状の長い筒で形成されている。
先端部1aは、ピアス穴をあけるために先端がとがって形成されている。
より具体的には、円筒状の筒を斜めに切断した形状を有している。
また、円筒状の文字通り、ピアス穴開け用ニードル1には、中央に長手方向に伸びる穴1c(この図では貫通穴)が形成されている(図1(b)も参照のこと。)
なお、必ずしも、この穴は、後端部まで続く必要はない。
【0013】
ピアス穴開け用ニードル1は、注射器の針を流用する。注射器の針は先端の形状や衛生面など、極めて優れているからである。
なお、従来のピアス穴開け用ニードル1は、注射器の針を使用せず、穴あけニードルを作成して使用していた。しかし、先端のシャープさに欠けていたり、衛生面に問題があったりしていた。
シャープさに欠けていると、うまく狙ったところに穴をあけることができないことがあった。さらに、余計な痛みや、出血が生じることもあり得た。
本発明は、医療用の注射器の針を利用することにより、これらの欠点を解決することに成功した。
【0014】
図2は、ピアス穴開け用ニードルの使用の説明図である。
【0015】
図2のように、ピアス穴開け用ニードル1は例えば耳に穴をあけるために用いられる。当然、耳以外の体の部位にピアス穴をあけることも可能である。
この時、開けたピアス穴はそのままだとすぐにふさがってしまう。それを防ぐために、ファーストピアス2を入れて、穴が開いたまま保持する必要がある。
ピアス穴開け用ニードル1を通した後、ファーストピアス2を入れることが比較的難しいとされている。
できるだけ、ピアス穴開け用ニードル1を根本まで通した後に、そのまま続けてファーストピアスを入れることが望ましい。
そうでないと、不要な出血が生じてしまう。さらに、うまく入れられないことがあり得る。
理想的には、ピアス穴開け用ニードル1を体に刺した後、そのままピアス穴開け用ニードル1の後端部1bまでスライドさせて、その後端部1bをファーストピアス2の先端で押してそのまま連続的に、ファーストピアス2を入れることが望ましい。
そのための工夫が、後述する第2実施形態の例である。
【0016】
なお、筒の厚みは、たとえば、0.1mmであり、その誤差の範囲はプラスマイナス0.02mm程度である。
この厚みは、一般的にピアス穴開け用のニードルとしては、一般的でなく、この厚みとしていることも本発明の重要ポイントである。
なお、0.1mmよりも多少大きくすることも可能であるが、0.1mm以下であってもよい。より薄くできればより、効果があると、現在のところ考えている。
【0017】
<第2の実施形態>
図3は、本発明の第2の実施形態に係るピアス穴開け用ニードルの説明図である。
【0018】
図3の第2の実施形態が第1の実施形態と異なるところは、後端部1bの形状である。
第1の実施形態と異なり、第2の実施形態では、図3(b)のように、後端部1bにファーストピアス2の先端部をガイドするための構造が用いられている。
具体的には、後端部1bに内面側に中央に向かって傾斜する傾斜部1dが形成されている。
この傾斜部1dによってより確実に、ファーストピアス2の先端部をガイドできる。
なお、この傾斜部1dがない、図1の第1の実施形態でも、穴が開いているので、この穴にうまくファーストピアス2の先端をいれれば、ガイドとして機能しうる。
その点からも、注射針を使ったピアス穴開け用ニードル1は適切である。
【0019】
ガイド構造は、第1の実施形態では後端部1bに形成された貫通穴1cであり、第2の実施形態では後端部1bに形成された貫通穴1c+傾斜部1cである。
このガイド構造は、このように限定される必要ない、ファーストピアス2の先端部をガイドすることができる構造であればどのようなものであってもよい。
例えば、ピアス穴開け用ニードル1とファーストピアス2が連結されており、ファーストピアス2までスライドした後、連結を外すような構造であってもよい。
【0020】
また、筒の厚さを薄くすることによって、ファーストピアス2の先端がピアス穴開け用ニードル1の内部により入り込みガイドされやすい構造にすることも可能である。この場合は、より簡易な方法で、目的を達成することができる。
【0021】
<実施形態の構成及び効果>
ピアス穴開け用ニードル1は、医療用の注射針を使用している。
このような構造を有することから、確実にピアス穴をあけることが可能となる。
【0022】
ニードルには、長手方向に沿って、中央に穴1cが形成されている。
このような構造を有することから、医療用の注射針を流用することができ、かつ、ファーストピアス2をガイドすることも可能となっている。
【0023】
針先が形成される先端部1aとは逆側の端部である後端部1bには、ファーストピアスをガイドするガイド構造(貫通穴1c又は傾斜部1d)が形成されている。
このような構造を有することから、ファーストピアス2をガイドすることも可能となっている。
【0024】
本発明の、構造、システム、プログラム、材料、各部材の連結、科学物質、などは、本発明の要旨を変更しない範囲で、様々に変更可能である。
材質も、金属、プラスチック、FRP、木材、コンクリート等を自由に選択することが可能である。
例えば、2つ以上の部材を1つにすることも可能であるし、逆に、1つの部材を2つ以上の別の部材から構成して接続することも可能である。
また、上記実施形態は、あくまでも、現在のところの最良の形態の1つにすぎない。
また、制御などは、より上位の制御部分によって制御されても良いし、より末端の制御部分によって制御されても良い。
また、制御の順序なども、所定の効果を有するのであれば、適宜変更可能である。
【符号の説明】
【0025】
1 ピアス穴開け用ニードル
1a 先端部
1b 後端部
1c 穴(貫通穴 ガイド構造)
1d 傾斜部(ガイド構造)
2 ファーストピアス
図1
図2
図3