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特開2022-143864軒樋の落ち葉除け板と水切り板及び軒先構成体
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  • 特開-軒樋の落ち葉除け板と水切り板及び軒先構成体 図1
  • 特開-軒樋の落ち葉除け板と水切り板及び軒先構成体 図2
  • 特開-軒樋の落ち葉除け板と水切り板及び軒先構成体 図3
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  • 特開-軒樋の落ち葉除け板と水切り板及び軒先構成体 図5
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022143864
(43)【公開日】2022-10-03
(54)【発明の名称】軒樋の落ち葉除け板と水切り板及び軒先構成体
(51)【国際特許分類】
   E04D 13/064 20060101AFI20220926BHJP
【FI】
E04D13/064 502B
E04D13/064 503K
【審査請求】未請求
【請求項の数】7
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021044611
(22)【出願日】2021-03-18
(71)【出願人】
【識別番号】513026399
【氏名又は名称】三菱ケミカルインフラテック株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000707
【氏名又は名称】弁理士法人市澤・川田国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】丹波 利盛
(57)【要約】
【課題】軒樋の上方に取り付けられる落ち葉除け板に水切り部を設けることで軒樋の前面壁に塵埃や砂埃が混じった雨水が伝い落ちにくいようにする。
【解決手段】軒樋2の開口面上に設置される表面に複数の貫通孔を有する落ち葉除け板4の先端に、軒樋2の前耳部22の上方を覆って軒樋2の外側下向きに突出した水切り部43cを設ける。落ち葉除け4の上面を伝い落ちる雨水は、水切り部43cから地上へと落下し、軒樋2の前面壁22の表面に伝い落ちにくくなるので、前面壁22に汚れが少なくなる。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
軒樋の開口面上に設置される、表面に複数の貫通孔を有する落ち葉除け板において、
この落ち葉除け板の先端に、前記軒樋の前耳部の上方を覆って軒樋の外側下向きに突出した水切り部が設けられた構成を有することを特徴とする軒樋の落ち葉除け板。
【請求項2】
表面に複数の貫通孔を有するとともに、先端に前記軒樋の前耳部の上方を覆って軒樋の外側下向きに突出した水切り部を有する落ち葉除け本体板と、軒樋の前耳部又は軒樋支持具に固定されていて前記落ち葉除け本体板の水切り裏面に係合する支持板からなる請求項1に記載の軒樋の落ち葉除け板。
【請求項3】
表面に複数の貫通孔を有する落ち葉除け板本体板と、この落ち葉除け板板の先端側上面に取り付けられて水切り部を形成する水切り板からなる請求項1に記載の軒樋の落ち葉除け板。
【請求項4】
水切り部はその先端が、軒樋の上端から外側へ水平方向の幅で20mm以上突出していることを特徴とする請求項1から3の何れかに記載の軒樋の落ち葉除け。
【請求項5】
軒樋の開口面上に設置される、表面に複数の貫通孔を有する落ち葉除け板の前側上面に重なって固定される固定面部と、固定面部と連接していて前記軒樋の前耳部の上方を覆って軒樋の外側下向きに突出した水切り部を有する落ち葉除け板の水切り板。
【請求項6】
鼻隠しに固定される軒樋支持具と、軒樋支持具に前後耳部を係合させて軒に沿って取り付けられる軒樋と、軒樋の上方に取り付けられる請求項1から4の何れかに記載の落ち葉除け板とを有する軒先構成体。
【請求項7】
鼻隠しに固定される軒樋支持具と、軒樋支持具に前後耳部を係合させて軒に沿って取り付けられる軒樋と、軒樋の開口面上に設置される表面に複数の貫通孔を有する落ち葉除け板と、請求項5に記載の水切り板とを有する軒先構成体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、軒樋の上方に設置される落ち葉除け板の構造に関する。
【背景技術】
【0002】
家屋の周辺が雑木林の場合に、軒樋の中に落ち葉やゴミが入り込み、軒樋内部で堆積して軒樋が詰まったり破損したりすることを防ぐため、軒樋の上方に、表面に多数の長孔が開けられた落ち葉除け板を取り付けることがある(例えば特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2009-30300号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
雨風を受けて前記落ち葉除け板に落ち葉が落ちると、落ち葉に付着した塵埃が落ち葉除け板や軒樋に付着する。また、戸外を舞う砂埃も屋根や軒樋表面に付着する。
付着した塵埃や砂埃は、降雨時に雨水とともに流れ落ちるが、塵埃や砂埃を含む雨水が軒樋の前面壁を伝うことで前面壁に水アカや砂汚れが付着して残りやすく、軒先を見上げたときに軒樋が汚れていることが目立ってしまう。
家屋の外観デザイン上の要請から比較的大型で黒色や紺色などのダーク系の軒樋が用いられることも多いが、この場合、軒樋の前面壁の面積が大きいことと表面色がダーク系であることとが相まって、前記前面壁に残った水アカや砂汚れが際立って目立ち、家屋の軒先の見栄えを損ねる要因となっていた。
【0005】
本発明は上記のような問題点に鑑み、軒樋の上方に取り付けられる落ち葉除け板に水切り部位を設けることで軒樋の前面壁に塵埃や砂埃が混じった雨水が伝い落ちにくいようにし、軒樋の前面壁に水アカなどの汚れが付くことを防いで、家屋の軒先の見栄えが良好に維持されるようにすることを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
前記課題を解決するため本発明は、軒樋の開口面上に設置される表面に複数の貫通孔を有する落ち葉除け板において、
この落ち葉除け板の先端に、前記軒樋の前耳部の上方を覆って軒樋の外側下向きに突出した水切り部が設けられた構成を有することを特徴とする。
【0007】
これによれば、落ち葉除け板の先端に設けられた水切り部は、軒樋の外側で下向きに突出しており、落ち葉から落ち葉除け板や軒樋に付着した塵埃、屋根や軒樋表面に付着した砂埃が混じった雨水は、前記水切り部を伝って地上へと流し落とされる。前記雨水が軒樋の前面壁を伝い落ちにくいので、前面壁に水アカなどの汚れが付きにくく、前面壁が汚れることを効果的に防ぐことができる。
【0008】
前記構成の落ち葉除け板は、軒樋の開口面上に沿って配置される複数の貫通孔が形成された部分と、軒樋の外側下向きに突出した水切り部が設けられた部分とを一体に形成することができる。また、複数の部材により構成されていてもよい。
例えば、表面に複数の貫通孔を有するとともに、先端に軒樋の前耳部の上方を覆って軒樋の外側下向きに突出した水切り部を有する落ち葉除け本体板と、軒樋の前耳部又は軒樋支持具に固定されていて前記落ち葉除け板の水切り裏面に係合する支持板とで落ち葉除け板を構成することができる。
表面に複数の貫通孔を有する落ち葉除け本体板と、この落ち葉除け本体板の先端側上面に取り付けられて水切り部を形成する水切り板とで落ち葉除け板を構成することもできる。
【0009】
前記構成の落ち葉除け板において、軒樋の前面壁に塵埃などが混じった雨水を伝い落ちにくくするため、水切り部はその先端が、軒樋の上端から外側へ水平方向の幅(W)で20mm以上突出していることが好ましい(図1中の符号W参照)。
前記水切り部の軒樋の上端からの水平方向への突出幅が20mm以上であれば、水切り部を伝う雨水は殆どが地上へと落下して軒樋の前面壁を伝い落ちにくくなり、前面壁への汚れ付着防止効果が大きい。
また、前記水切り部の軒樋の上端からの水平方向への突出部を30mm以下とすれば、水切り部が軒樋下方から吹き上がる風の影響を抑えながら、水切り部により水切りを行うことができるので好ましい。
【0010】
また、本発明の落ち葉除け板の水切り板は、軒樋の開口面上に設置される、表面に複数の貫通孔を有する落ち葉除け板の前面側上面に重なって固定される固定面部と、固定面部と連接していて前記軒樋の前耳部の上方を覆って軒樋の外側下向きに突出した水切り部を有することを特徴とする。
前記構成の水切り板を、水切り部を備えていない落ち葉除け板に取り付けることで、塵埃などが混じった雨水が軒樋の前面壁を伝い落ちにくくなり、前面壁が汚れることを効果的に防止することができる。
【0011】
軒樋の前面壁への汚れ付着防止効果を奏する本発明の軒先構成体は、鼻隠しに固定される軒樋支持具と、軒樋支持具に前後耳部を係合させて軒に沿って取り付けられる軒樋と、軒樋の上方に取り付けられる前記構成の落ち葉除け板とにより構成される。
また、本発明の軒先構成体は、鼻隠しに固定される軒樋支持具と、軒樋支持具に前後耳部を係合させて軒に沿って取り付けられる軒樋と、軒樋の開口面上に設置される表面に複数の貫通孔を有する落ち葉除け板と、前記構成の水切り板とにより構成される。
【0012】
前記構成の落ち葉除け板と水切り板は、表面に耐食加工が施された薄鋼板やステンレス板、アルミ板、合成樹脂シートが被覆された被覆鋼板などを用いて形成したり、合成樹脂材を射出成形するなどして形成したりすることができる。落ち葉除け板と水切り板は適宜な長さに形成されたものを軒樋の開口面上に複数並べ且つ各々両側端同士を継ぎ合わせて設置される。
【図面の簡単な説明】
【0013】
図1】本発明の一実施形態の軒樋構成を取り付けた状態の軒先の概略断面図である。
図2図1の軒先構成体の部材展開斜視図である。
図3】落ち葉除け板の上面図(A)と側面図(B)である。
図4】本発明の他の実施形態の軒樋構成を取り付けた状態の軒先の概略断面図である。
図5】他の実施形態の落ち葉除け板の構成を示す側面図である。
図6】本発明のさらに他の実施形態の軒樋構成を取り付けた状態の軒先の概略断面図である。
図7】さらに他の実施形態の落ち葉除け板と水切り板の構成を示す側面図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
本発明の軒樋の落ち葉除け板と軒先構成体の好適な実施形態について図面を参照して説明する。なお、本発明は以下の実施形態に限定されるものではない。
【0015】
図1は本発明の一実施形態の軒先構成体を家屋の軒先の概略断面図、図2はこの軒先構成体を展開して示した図であり、図中、符号1は軒先構成体、2は軒樋、3は軒樋支持具、4は落ち葉除け板、5は落ち葉除け支持体、6はビス形の留め具である。
【0016】
軒樋2は、例えば表面を塩化ビニル樹脂で覆うなどの耐蝕加工が施された、或いは耐蝕性を有する長尺の鋼板を板金加工により長手方向に沿って屈曲させて、底面壁21の両側に前面壁22と後面壁23を立ち上げた略U字断面形状に形成してある。前面壁22は底面壁21から斜め前方へ立ち上がり、その上端に鋭角に内側へ折り返した前耳部22aを設けてあり、後面壁23の上端にはコ字状に屈曲した後耳部23aを設けてある。
【0017】
軒樋支持具3は、鼻隠し7に接合する基部31の前面に、軒樋2の前面壁22上端の前耳部22aが係合する凹部32aを上面に有する前側支持片32と、後面壁23の後耳部23aが係合する凹段部33とを一体に設けて射出成形により形成してある。前側支持片32の上面には、後述する落ち葉除け支持体5の脚部51が嵌合する、上下に連通した筒状の支持部32bを設けてある。
【0018】
落ち葉除け板4は、軒樋2の開口面上に沿って設置される長尺の板材であり、図3に示されるように、略中央に断面略U字形に屈曲した凹面部41を配し、この凹面部41の後部に斜め上方へ突出していて端部を下方へ折り返した後面部42、前部に前方へ張り出した前面部43を連ねた形状に形成してある。
【0019】
詳しくは、凹面部41と後面部42内には、当該落ち葉除け板4の幅方向に伸びた、表裏を貫通した孔部41a,42aを長さ方向に沿って多数列設してある。
前面部43は、前記凹面部41の前端から略直角に折れて前方へ延びた上側カバー部43aを有し、上側カバー部43aの前端に下方へ折れて斜め前方へ突出した前側カバー部43bを連ね、この前側カバー部43bの下端に後方へ鋭角に屈曲した水切り部43cを配し、水切り部43cから後方へ折れた端部に前記軒樋支持具3の凹部32aに係入する係合部43dを配した形状に設けてある。
【0020】
落ち葉除け支持体5は、軒樋支持具3の前側支持片32に設けられた筒状の支持部32bに上方から嵌入して固定される鋲形の脚部51を有し、この脚部51の上端に、脚部51に対して斜めに傾いていて表面に留め具6の下端が嵌入する長孔52aが形成された方形状の支持片52を一体に設けて形成してある。
脚部51は、その上部に鍔部51aを有し、鍔部51aの下側を縦割れさせ且つその下端51bの周囲を大径に設けてあり、前記支持部32bに脚部51を差し込んだときに下端51bが縮径して没入し、鍔部51aが支持部32bの上面に当接する位置で下端51bが拡径して支持部32bに係合するようになっている。
【0021】
これらの部材からなる軒先構成体1の施工は、鼻隠し8に沿って複数の軒樋支持具3を所定の間隔を開けて固定し、軒樋2を軒樋支持具3,3間に架け渡し、前耳部22と後耳部23をそれぞれ軒樋支持具3の凹部32aと凹段部33とに係合し支持させることにより軒樋2を軒先に取り付け、次いで軒樋2の上方に落ち葉除け板4を取り付ける手順により行われる。
【0022】
落ち葉除け板4の取り付けは、前記軒樋支持具3の支持部32bに、落ち葉除け支持体5を支持片52が軒先側へ下り傾斜するように向けて取り付け、この支持片52の上面に落ち葉除け板5を載せ、その載せた位置で落ち葉除け板4の前面部43の下方へ屈曲した端部の係合部43dを軒樋支持具3の前側支持片32の上面に設けられた凹部32aに係合させるとともに、落ち葉除け板4の後面部42に設けられた孔部42aに留め具6を係入させて前記支持片52に留め付けて、落ち葉除け板4を落ち葉除け支持体5上に固定することにより行われる。
【0023】
落ち葉除け支持体5上に固定された落ち葉除け板4は、図1に示されるように、その傾斜した後面部42の上端部が屋根材8の先端下側に位置し、且つ凹面部41から前方に張り出した前面部43が軒樋2の前面壁22の上部に重なって軒樋2の開口面上に支持される。
この支持位置で、前記軒樋2の前面壁22の上部に重なった落ち葉除け板4の前面部43は、その上側カバー部43aの先端から前側カバー部43bが下方へ傾斜し、この前側カバー部43bの下端に設けられた水切り部43cは、軒樋2の前面壁22上端から外側へ水平方向の幅(W)で適宜な間隔で突出して、軒樋2の外側で前面壁22の上端よりも下方に突出して位置するように設置される。
【0024】
本形態の軒先構成体1によれば、屋根材8から流れ落ちた雨水を落ち葉除け板4の凹面部41と後面部42に形成された孔部41a,42aから軒樋2内へと流し落とし、落ち葉やゴミは落ち葉除け板4の表面で捕捉して軒樋2の内部に入り込むことを防ぐことが可能である。前記凹面部41は、前面部43の上側カバー部43aが連なる前側の端部が一段高くなっているので、屋根から流れ落ちた雨水を凹面部41で堰き止め、孔部41aから軒樋2内へと確実に流し落すことができる。
【0025】
また、落ち葉除け板4の前面部43に付着し、或いは前記凹面部41を越えて上側カバー部43aを伝い、前側カバー部43bの表面を流れ落ちる雨水は、水切り部43cから地上へと流し落とされ、雨水が落ち葉除け板4から軒樋2の前面壁22の外面へと伝い落ちにくいように構成されている。そのため、塵埃や砂埃が混じった雨水が軒樋2の前面壁22に付着したり伝い落ちたりしにくく、前面壁22に水アカなどの汚れが付くことを効果的に防ぐことが可能である。
【0026】
図4は本発明の他の実施形態の軒先構成体1を示している。
この軒先構成体1は、落ち葉除け本体板4Aと支持板9とで落ち葉除け板4を構成し、これを軒樋2の開口面上に設置したものである。
【0027】
詳しくは、図5に示されるように、落ち葉除け本体板4Aは、前記形態の落ち葉除け板4と同様に、凹面部41と後面部42に複数の孔部41a,42aが列設され、前面部43の先端に軒樋2の前耳部22aの上方を覆って軒樋2の外側下向きに突出した水切り部43cを備えて形成してある。
また、支持板9は、前記落ち葉除け本体板4Aの水切り部43cに係合する端部91と、軒樋支持具3の上面に固定される固定端92とを有して帯状に形成してある。
【0028】
そして、図4に示されるように、本形態では、支持板9の固定端92を軒樋支持具3の上面に留め具6で固定し、軒樋2の前耳部22aを乗り越えて、前面壁22の上端よりも外方で下向き突出した支持板9の端部91に、落ち葉除け本体板4Aの水切り部43cを係合させることで、落ち葉除け板4が軒樋2の開口面上に組付けられるようになっている。支持板9は、留め具6で軒樋2の前耳部22にも留め付けてある。
【0029】
図6は本発明のさらに他の実施形態の軒先構成体1を示している。
この軒先構成体1は、水切り部のない落ち葉除け板4に、別体の水切り板10を一体に取り付けて、軒樋2の前面壁22に雨水が伝い落ちにくいようにしたものである。
【0030】
詳しくは、図7に示されるように、図示した形態の落ち葉除け板4も、前記形態の落ち葉除け板4と同様に、凹面部41と後面部42に複数の孔部41a,42aが列設され、前面部43の前側カバー部43bの先端を後方へ折り返し、その端部に係合部43dを設けて形成してある。
また、水切り板9は、落ち葉除け板4の凹面部41と前面部43の上側カバー部43aに重なる堤形の固定面部10aと、落ち葉除け板4の前側カバー部43bに重なる前面部10bと、前面部10bの先端で後方へ鋭角に屈曲した水切り部10cとを備えて形成してある。
【0031】
そして、図6に示されるように、本形態では、前記形態と同様に、軒樋2の開口面上に沿って落ち葉除け板4を取り付けた後、水切り板10を落ち葉除け板4の前面部43に重ね合わせ、水切り板10の固定面部10aを落ち葉除け板4の上側カバー部43aに留め具6で留め付けることにより、水切り板10が落ち葉除け板4に一体に取り付けられる。
取り付けられた水切り板10は、その水切り部10cが、軒樋2の前面壁22の上端から外側下方に突出した位置に配置され、水切り板10の表面を伝い落ちる雨水を地上へと流し落とし、軒樋2の前面壁22に雨水が伝い落ちにくくなる。
【0032】
以上、本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は実施形態のものに限定されないことは言うまでもない。軒樋2や軒樋支持具3、落ち葉除け板4など各部材の形状や組み合わせは一例であり、本発明の主旨から逸脱しない範囲において設計要求等に基づき種々変更可能である。
【符号の説明】
【0033】
1 軒先構成体、2 軒樋、3 軒樋支持具、4 落ち葉除け板、4A 落ち葉除け本体板、5 落ち葉除け支持体、6 留め具、7 鼻隠し、8 屋根材、9 支持板、10 水切り板
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7