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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022144007
(43)【公開日】2022-10-03
(54)【発明の名称】レギュレータ
(51)【国際特許分類】
   F16K 31/363 20060101AFI20220926BHJP
   G05D 16/10 20060101ALI20220926BHJP
【FI】
F16K31/363
G05D16/10 Z
【審査請求】未請求
【請求項の数】5
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021044834
(22)【出願日】2021-03-18
(71)【出願人】
【識別番号】000153122
【氏名又は名称】株式会社ニッキ
(74)【代理人】
【識別番号】100092864
【弁理士】
【氏名又は名称】橋本 京子
(74)【代理人】
【識別番号】100098154
【弁理士】
【氏名又は名称】橋本 克彦
(72)【発明者】
【氏名】末永 直也
(72)【発明者】
【氏名】會澤 修太郎
【テーマコード(参考)】
3H056
5H316
【Fターム(参考)】
3H056AA01
3H056BB33
3H056BB37
3H056CA01
3H056CD01
3H056DD03
3H056DD06
3H056GG04
3H056GG09
3H056GG18
5H316DD17
5H316EE02
5H316EE10
5H316GG01
5H316JJ01
(57)【要約】
【課題】
調圧室内の圧力変動によりピストン部を介して調圧バルブを開閉し、高圧流体の流量を制御することで高圧の流体を所望の圧力に減圧する際に用いられるレギュレータにおいて、ピストン調圧弁を摺動(往復運動)させた際にピストン部および調圧弁体とこれらを保持するためのボディ本体に形成された通路の内壁との間で生じる摩擦抵抗をなくしてピストン調圧弁の傾斜による機能損失を防止する。
【解決手段】
調圧弁体5と前記ボディ本体1に形成した通路2の内壁25との間に形成した隙間9の軸線方向における前記弁座3側位置に、少なくとも一対の硬質合成樹脂製の環状軸受10a,10bを前記調圧弁体5の長さ方向に沿って所定の距離を隔てて介在させたことを特徴とする。
【選択図】図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ボディ本体に貫通して形成した筒状の通路における一方の開口端を高圧流体の導入口、他方の開口端を減圧流体の取出口とし、前記通路における前記導入口の内方に弁座シートを内側に有するとともに前記通路の軸線方向への貫通孔を形成した弁座シート保持部材からなる弁座を介して調圧室を配置し、前記通路の前記調圧室と前記取出口との間に前記弁座シートに密接可能な先端面を有するとともに両端を開放した筒状の連通通路を有する調圧弁体と前記調圧弁体の前記通路における取出口側の外周に包囲して固着されたピストン部とからなるピストン調圧弁が前記通路の軸線方向に摺動可能に且つ前記ピストン部の周囲において前記調圧室と同軸上に並行して設けられた大気室内に配置された所定の荷重を有する調圧ばねにより前記通路における取出口方向に付勢されており、前記導入口から導入される高圧流体が前記調圧弁体の弁座シート保持部材に形成した貫通孔を介して弁座シートと前記弁座シートに向かい合うように設けられた調圧室へ導入されて連通通路が形成された調圧弁体を通過して前記調圧弁体に固着されたピストン部に作用する流体の圧力による荷重と調圧室とは逆側にピストン部に作用する調圧ばねによる荷重が釣り合うことにより前記弁座シートと調圧弁体の開口面積を変化させて前記調圧室の流体圧力を制御することで所望の圧力に調整した流体を取出口から取り出すレギュレータにおいて、
前記調圧弁体と前記ボディ本体に形成した通路との間に形成した隙間の軸線方向における前記弁座側位置に、少なくとも一対の硬質合成樹脂製の環状軸受を前記調圧弁体の長さ方向に沿って所定の距離を隔てて介在させたことを特徴とするレギュレータ。
【請求項2】
前記ピストン部と前記ボディ本体に形成した通路との隙間が、前記環状軸受間の距離と前記調圧弁体と前記ボディ本体に形成した通路との間に形成された隙間により許容される角度範囲において前記調圧弁体が軸線に沿って傾斜した際に前記ピストン部と前記ボディ本体の通路とが接触することのないように設定されていることを特徴とする請求項1記載のレギュレータ。
【請求項3】
前記ボディ本体の通路から前記隙間に沿って所定の距離だけ延設されたボスのピストン部側の端面に、前記環状軸受の挿入溝が形成されていることを特徴とする請求項1または2記載のレギュレータ。
【請求項4】
前記環状軸受は一部に切欠が形成されているとともに、前記環状軸受の挿入溝の開口端に、挿入した前記環状軸受の抜脱防止用のフランジが内側に向けて拡設されていることを特徴とする請求項3記載のレギュレータ。
【請求項5】
前記ボディ本体の通路から前記隙間に沿って所定の距離だけ延設されたボスの弁座側の端面に前記環状軸受の挿入溝が形成されているとともに前記端面に前記調圧弁体と前記ボディ本体に形成した通路との隙間を塞ぐシール部材が隣接して設けられていること特徴とする請求項1,2,3または4記載のレギュレータ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、高圧の流体を所望の圧力に減圧する際に用いられるレギュレータに関する。
【背景技術】
【0002】
調圧室内の圧力変動によりピストン部を介して調圧バルブを開閉し、高圧流体の流量を制御するレギュレータは例えば実開昭52-92436号公報、特開2019-67216号公報などに提示されており、例えば燃料タンクに貯留したCNGなどの高圧燃料をエンジンに供給する際などの調圧器などに利用されている。
【0003】
図5は前記従来のレギュレータの一例を示すものであり、ボディ本体1に貫通して形成した筒状の通路2における一方の開口端を高圧流体の導入口21、他方の開口端を減圧流体の取出口22とし、前記通路2における前記導入口21の内方に弁座シート31を内側に有するとともに前記通路2の軸線方向への貫通孔を形成した弁座シート保持部材33からなる弁座3を介して調圧室4を配置し、前記通路2の前記調圧室4と前記取出口22との間に前記弁座シート31に密接可能な先端面を有するとともに両端を開放した筒状の連通通路を有する調圧弁体5と前記調圧弁体5の前記通路における取出口22側の外周に包囲して固着されたピストン部6とからなるピストン調圧弁7が前記通路2の軸線方向に摺動可能に且つ前記ピストン部6の周囲において前記調圧室4と同軸上に並行して設けられた大気室内に配置された所定の荷重を有する調圧ばね8により前記通路2における取出口22方向に付勢されており、前記導入口21から導入される高圧流体が前記調圧弁体5の弁座シート3保持部材に形成した貫通孔32を介して弁座シート31と前記弁座シート31に向かい合うように設けられた調圧室4へ導入されて連通通路51が形成された調圧弁体5を通過して前記調圧弁体5と接合されたピストン部6に作用する流体の圧力による荷重と調圧室4とは逆側にピストン部6に作用する調圧ばね8による荷重が釣り合うことにより前記弁座シート31と調圧弁体5の開口面積を変化させて前記調圧室4の流体圧力を制御することで所望の圧力に調整した流体を取出口22から取り出すボディ本体1に貫通して形成した筒状の通路2における一方の開口端を高圧流体の導入口21、他方の開口端を減圧流体の取出口22としており、前記導入口21および取出口22には高圧流体を気密に導入するための入口カバー23および調圧した調圧流体を気密に取り出すための出口カバー24がそれぞれ配置されている。
【0004】
また、内側に円筒形状の弁座シート31がその外周端面に突設した外周突縁を嵌合凹部に嵌め込み設置されるとともに前記通路2の軸線方向への貫通孔32を形成した隔壁であるシート保持部材33を有する弁座3が前記通路2における前記導入口21の内方に配置されており、前記通路2の前記弁座シート31の導入口21側方向に調圧室4が形成されている。
【0005】
そして、前記通路2の前記調圧室4と前記取出口22との間に前記弁座3の弁座シート31に密接可能な先端面51を有するとともに両端を開放した筒状の連通通路52を有する調圧弁体5と前記調圧弁体5の前記通路2における取出口22側の外周に設けられた前記調圧弁体5よりも大径のピストン部6とからなるピストン調圧弁7が前記通路2の軸線方向に摺動可能に設置されている。
【0006】
更にまた、前記ピストン部6にはその周囲において前記調圧室4と同軸上に並行して設けられた大気室61内に配置された所定の荷重を有する調圧ばね8により前記通路2の取出口22方向に付勢されている構成であり、前記導入口21から導入される高圧流体が前記弁座3の弁座シート31の保持部材33に形成した貫通孔32を介して前記弁座シート31に向かい合うように設けられた調圧室4へ導入されて連通通路52が形成された調圧弁体5を通過して前記調圧弁体5に固着されたピストン部6に作用する流体の圧力による荷重と調圧室4とは逆側にピストン部6に作用する調圧ばね8による荷重が釣り合うことにより前記弁座シート31と調圧弁体5の開口面積を変化させて前記調圧室4の流体圧力を制御することで所望の圧力に調整した流体を取出口22から取り出すものである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】実開昭52-92436号公報
【特許文献2】特開2019-67216号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
しかしながら、前記従来のレギュレータにおいては、比較的長尺の前記ピストン調圧弁7のピストン部6および調圧弁体5がボディ本体1の通路2の内壁25との間にそれぞれ形成されたクリアランスの中で傾斜しながら摺動(往復運動)することでそれぞれの接触箇所で摩擦抵抗が生じることになる。
【0009】
そのため、ピストン調圧弁7の摺動(往復運動)が円滑でなく性能悪化が生じると言う問題があり、殊に、使用により生じる前記接触箇所での摩擦により接触箇所でのクリアランスが増加して性能悪化が進み機能損失に発展する問題があった。
【0010】
本発明は、前記問題点を解決するためになされたものであり、ピストン調圧弁を摺動(往復運動)させた際にピストン部および調圧弁体とこれらを保持するためのボディ本体に形成された通路の内壁との間で生じる摩擦抵抗をなくしてピストン調圧弁の傾斜による機能損失のないレギュレータを提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0011】
前記課題を解決するためになされた本発明であるレギュレータは、ボディ本体に貫通して形成した筒状の通路における一方の開口端を高圧流体の導入口、他方の開口端を減圧流体の取出口とし、前記通路における前記導入口の内方に弁座シートを内側に有するとともに前記通路の軸線方向への貫通孔を形成した弁座シート保持部材からなる弁座を介して調圧室を配置し、前記通路の前記調圧室と前記取出口との間に前記弁座シートに密接可能な先端面を有するとともに両端を開放した筒状の連通通路を有する調圧弁体と前記調圧弁体の前記通路における取出口側の外周に包囲して固着されたピストン部とからなるピストン調圧弁が前記通路の軸線方向に摺動可能に且つ前記ピストン部の周囲において前記調圧室と同軸上に並行して設けられた大気室内に配置された所定の荷重を有する調圧ばねにより前記通路における取出口方向に付勢されており、前記導入口から導入される高圧流体が前記調圧弁体の弁座シート保持部材に形成した貫通孔を介して弁座シートと前記弁座シートに向かい合うように設けられた調圧室へ導入されて連通通路が形成された調圧弁体を通過して前記調圧弁体に固着されたピストン部に作用する流体の圧力による荷重と調圧室とは逆側にピストン部に作用する調圧ばねによる荷重が釣り合うことにより前記弁座シートと調圧弁体の開口面積を変化させて前記調圧室の流体圧力を制御することで所望の圧力に調整した流体を取出口から取り出すレギュレータにおいて、前記調圧弁体と前記ボディ本体に形成した通路の内壁との間に形成した隙間の軸線方向における前記弁座側位置に、少なくとも一対の硬質合成樹脂製の環状軸受を前記調圧弁体の長さ方向に沿って所定の距離を隔てて介在させたことを特徴とする。
【0012】
また、本発明において、前記ピストン部と前記ボディ本体に形成した通路の内壁との隙間が、前記環状軸受間の距離と前記調圧弁体と前記ボディ本体に形成した通路の内壁との間に形成された隙間により許容される角度範囲において前記調圧弁体が軸線に沿って傾斜した際に前記ピストン部と前記ボディ本体の通路の内壁とが接触することのないように設定されていることにより、調圧弁体が傾斜してもピストン部と前記ボディ本体が接触して性能悪化や損傷する心配がない。
【0013】
更に、本発明において、前記ボディ本体の通路から前記隙間に沿って所定の距離だけ延設されたボスのピストン部側の端面に、前記環状軸受の挿入溝が形成されていることにより、環状軸受を挿入溝に組み付けるだけで環状軸受を前記調圧弁体の所定の長さ方向の取付位置に設置することができる。
【0014】
加えて、前記環状軸受は一部に切欠が形成されているとともに、ボスのピストン部側の端面における前記環状軸受の挿入溝の開口端に、挿入した前記環状軸受の抜脱防止用のフランジが内側に向けて拡設されている場合には、調圧弁体が往復動しても挿入溝に挿入した環状軸受が抜脱することが無い。
【0015】
殊に、環状軸受は一部に切欠が形成されているので、調圧弁体の組立前に環状軸受を内方に押圧して小径化することでフランジにより狭くなっている開口端から環状軸受を挿入溝内に容易に挿入することができる。
【0016】
更にまた、本発明において、前記ボディ本体の通路から前記隙間に沿って所定の距離だけ延設されたボスの弁座側の端面に前記環状軸受の挿入溝が形成されているとともに前記端面に前記調圧弁体と前記ボディ本体に形成した通路の内壁との隙間を塞ぐシール部材が隣接して設けられている場合には、挿入溝に挿入された環状軸受が抜脱することがないばかりか、圧力が印加された際に環状軸受がシール部材に圧縮されて、前記調圧弁体とボディ本体との隙間を埋めることでシール部材のはみ出しを防止するバックアップリング機能を発揮させることができる。
【発明の効果】
【0017】
本発明によれば、ピストン調圧弁を摺動(往復運動)させた際にピストン部および調圧弁体とこれらを保持するためのボディ本体に形成された通路の内壁との間で生じる摩擦抵抗をなくしてピストン調圧弁の傾斜による機能損失のないレギュレータを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
図1】本発明における実施の形態の閉弁時を示す断面図。
図2図1に示した実施の形態の開弁時を示す断面図。
図3図1に示した実施の形態のピストン調圧弁部分を拡大した断面図。
図4図1に示した実施の形態の環状軸受を示す拡大した縦断面図。
図5】従来例における実施の形態の開弁時を示す断面図。
【発明を実施するための形態】
【0019】
以下に、図面を参照しながら本発明を実施するための形態を説明する。
【0020】
図1乃至図4は、本発明における好ましい実施の形態の断面図を示すものであり、全体の構成は前記図5に示した従来例とほぼ同様であり、それらの部分については詳細な説明を省略する。また、前記従来例と同一構成部には同一符号を付して説明する。
【0021】
そして、本発明における実施の形態が前記従来例と特に異なる点は、前記調圧弁体5と前記ボディ本体1に形成した通路2の内壁25との間に形成した隙間9の軸線方向における前記弁座3側位置に、少なくとも一対の例えば硬質塩化ビニル樹脂やポリプロピレン樹脂のような強靭で摩擦抵抗の少ない硬質合成樹脂製の環状軸受10a,10bを前記調圧弁体5の長さ方向に沿って所定の距離を隔てて介在させたことである。
【0022】
また、本実施の形態における、前記ピストン部6と前記ボディ本体に形成した通路2の内壁25との前記隙間9が、前記一対の環状軸受10a,10b間の距離(図3に示した距離A)と前記隙間9により許容される角度範囲において前記調圧弁体5が軸線に沿って傾斜した際にピストン部6とボディ本体1の通路2の内壁25とが接触することのないように設定されている。
【0023】
その結果、調圧弁体5が傾斜してもピストン部6が前記ボディ本体1の通路2の内壁25に接触しないので使用により性能悪化や損傷する心配がない。
【0024】
更に、本実施の形態は、前記ボディ本体1の通路2から隙間9に沿って所定の距離(図3に示した距離B)だけボス11が延設されているとともにこのボス11のピストン部6側の端面12aに前記環状軸受10aを挿入するための環状の挿入溝13aが形成されている。
【0025】
従って、環状軸受12aを挿入溝13aに挿入して組み付けるだけで環状軸受12aを前記調圧弁体5の所定の長さ方向の取付位置に簡単且つ確実に設置することができる。
【0026】
加えて、本実施の形態では、前記ボス11の挿入溝13aの開口端に、挿入した前記環状軸受10aの抜脱防止用のフランジ14aが内側に向けて拡設されているので、調圧弁体5が軸線方向に往復動しても挿入溝13aに挿入した環状軸受10aが抜脱することが無い。
【0027】
殊に、本実施の形態では、図4に示したように、環状軸受10aには一部に切欠101aが形成されているので、調圧弁体5の組立前に環状軸受10aを外周面から内方に押圧して小径化することでフランジ14aにより狭くなっている開口端から環状軸受10aを挿入溝13aに容易に挿入することができる。
【0028】
尚、図4に示したような切欠101aが形成されて縮径可能な本実施の形態である環状軸受10aは前述のように強靭で摩擦が小さい性質に加えて適宜の可撓性や弾性を併有する硬質合成樹脂により形成されることが好ましい。
【0029】
更にまた、本実施の形態は、前記ボディ本体1の通路2から前記隙間9に沿って所定の距離だけ延設された前記ボス11の弁座3側の端面12bに前記環状軸受10bの挿入溝13bが形成されているとともに前記端面12bに前記調圧弁体5と前記ボディ本体1に形成した通路2の内壁25との隙間9を塞ぐシール部材91が隣接して設けられている。
【0030】
そのため、シール部材91が壁となって前記挿入溝13bに挿入された環状軸受10bを抜脱防止するばかりか、圧力が印加された際に環状軸受10bがシール部材91に圧縮されて、前記調圧弁体5とボディ本体1との隙間9を埋めることでシール部材91のはみ出しを防止するバックアップリング機能を発揮させることができる。
【0031】
尚、環状軸受10bはシール部材91により抜け止めがなされるのでこの環状軸受10bを挿入する挿入溝13bには前記環状軸受10aの挿入溝13aのようにフランジ14aを設けなくてもよいが、環状軸受10bにも前記環状軸受10aのように切欠101bを設けることで(図4参照)調圧弁体5への組み付けを容易にすることができる。
【符号の説明】
【0032】
1 ボディ本体、2 通路、3 弁座、4 調圧室、5 調圧弁体、6 ピストン部、7 ピストン調圧弁、8 調圧ばね、9 隙間、10a,10b 環状軸受、12a,12b 端面、13a,13b 挿入溝、14a フランジ、21 導入口、22 取出口、23 入力カバー、24 出口カバー、25 内壁、31 弁座シート、32 貫通孔、33 弁座シート保持部材、51 先端面、52 連通通路、61 大気室、62 連結孔、91 シール部材、101a,101b 切欠
図1
図2
図3
図4
図5