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特開2022-144402機械式駐車装置及び電動車両の充電方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022144402
(43)【公開日】2022-10-03
(54)【発明の名称】機械式駐車装置及び電動車両の充電方法
(51)【国際特許分類】
   E04H 6/42 20060101AFI20220926BHJP
   E04H 6/18 20060101ALI20220926BHJP
【FI】
E04H6/42 Z
E04H6/42 H
E04H6/18 606A
【審査請求】有
【請求項の数】10
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021045395
(22)【出願日】2021-03-19
(11)【特許番号】
(45)【特許公報発行日】2021-12-22
(71)【出願人】
【識別番号】000198363
【氏名又は名称】IHI運搬機械株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100118267
【弁理士】
【氏名又は名称】越前 昌弘
(72)【発明者】
【氏名】▲曽▼我 隆之
(72)【発明者】
【氏名】巽 慎太郎
(57)【要約】
【課題】充電設備の導入コストを削減することができる、機械式駐車装置及び電動車両の充電方法を提供する。
【解決手段】本発明の一実施形態に係る機械式駐車装置1は、載置された電動車両2と接続可能な充電端子31を備えた複数のパレット3と、パレット3を収容可能な複数の格納棚4と、パレット3の搬送を制御する制御装置5と、を備え、複数の格納棚4は、充電端子31と接続可能な充電装置41を備えた少なくとも一つの充電棚4aと、パレット3が収納されない状態となる少なくとも一つの空棚4bと、を含んでいる。
【選択図】図1

【特許請求の範囲】
【請求項1】
載置された電動車両と接続可能な充電端子を備えた複数のパレットと、該パレットを収容可能な複数の格納棚と、前記パレットの搬送を制御する制御装置と、を備えた機械式駐車装置であって、
前記複数の格納棚は、前記充電端子と接続可能な充電装置を備えた少なくとも一つの充電棚と、前記パレットが収納されない状態となる少なくとも一つの空棚と、を含み、
前記制御装置は、前記充電棚と前記空棚とを用いて前記パレットを入れ替えながら前記電動車両を充電するように構成されている、
ことを特徴とする機械式駐車装置。
【請求項2】
前記充電棚の個数は、前記機械式駐車装置の電源容量に対して割り当て可能な前記充電装置の台数に基づいて設定される、請求項1に記載の機械式駐車装置。
【請求項3】
前記制御装置は、入力された充電開始時間又は充電終了時間及び充電時間のデータに基づいて前記パレットの入れ替えを行う、請求項1に記載の機械式駐車装置。
【請求項4】
前記制御装置は、前記充電棚に配置され充電していない前記パレットを前記空棚に搬送し、充電が必要な前記電動車両を載置した前記パレットを空いた前記充電棚に搬送するように構成されている、請求項1に記載の機械式駐車装置。
【請求項5】
前記制御装置は、充電終了時間又は充電時間に余裕のある前記電動車両の充電を一時中断し他の前記電動車両を充電するように構成されている、請求項1に記載の機械式駐車装置。
【請求項6】
載置された電動車両と接続可能な充電端子を備えた複数のパレットと、該パレットを収容可能な複数の格納棚と、を備えた機械式駐車装置を用いた電動車両の充電方法であって、
前記複数の格納棚の一部に前記電動車両を充電可能な少なくとも一つの充電棚及び前記パレットが収納されない状態となる少なくとも一つの空棚を設置し、
前記充電棚と前記空棚とを用いて前記パレットを入れ替えながら前記電動車両を順番に充電するようにした、
ことを特徴とする電動車両の充電方法。
【請求項7】
前記充電棚の個数は、前記機械式駐車装置の電源容量に対して割り当て可能な前記充電装置の台数に基づいて設定される、請求項6に記載の電動車両の充電方法。
【請求項8】
入力された充電開始時間又は充電終了時間及び充電時間のデータに基づいて前記パレットの入れ替えを行う、請求項6に記載の電動車両の充電方法。
【請求項9】
前記充電棚に配置され充電していない前記パレットを前記空棚に搬送し、充電が必要な前記電動車両を載置した前記パレットを空いた前記充電棚に搬送するようにした、請求項6に記載の電動車両の充電方法。
【請求項10】
充電終了時間又は充電時間に余裕のある前記電動車両の充電を一時中断し他の前記電動車両を充電するようにした、請求項6に記載の電動車両の充電方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、機械式駐車装置及び電動車両の充電方法に関し、特に、車両をパレットに載置して格納棚に収容する機械式駐車装置及び該機械式駐車装置を用いた電動車両の充電方法に関する。
【背景技術】
【0002】
例えば、立体空間を効率的に利用する大規模な機械式駐車装置として、車両をパレットに載置して収容する、エレベータ方式、水平循環方式等の駐車装置が既に開発されている。
【0003】
また、近年、電気をエネルギー源とする電動モータを動力源とする電気自動車(EV:Electric Vehicle)が普及しつつある。また、電動モータの他に内燃機関(エンジン)を動力源として併せ持つハイブリッド車(HV:Hybrid Vehicle)も普及しつつある。以下、本明細書において、「電動車両」とは、電気自動車(EV)及びハイブリッド車(HV)の両方を含むものとする。
【0004】
現在の電動車両は、外部電源から充電可能な二次電池(蓄電池)を有し、二次電池から電動モータに電気を供給して駆動させる方式が一般的である。かかる電動車両が普及するにつれ、機械式駐車装置には複数の電動車両が駐車されることとなる。例えば、特許文献1には、全ての格納棚(駐車空間)に給電端子が配置され、電動車両を搭載したパレットを格納棚に収容すると、電源装置から電動車両に給電されるように構成した機械式駐車装置が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特許第5771420号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
特許文献1に記載されたように、電動車両を充電可能な従来の機械式駐車装置では、全ての格納棚に給電端子が配置されていることから、充電設備の台数、配線の施工工数等が増大し、導入コストが嵩んでしまうという問題があった。また、充電設備の台数が増えることにより、それに応じた電源容量が必要となり、導入コストがさらに増大してしまうという問題もあった。
【0007】
本発明はかかる問題点に鑑み創案されたものであり、充電設備の導入コストを削減することができる、機械式駐車装置及び電動車両の充電方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明によれば、載置された電動車両と接続可能な充電端子を備えた複数のパレットと、該パレットを収容可能な複数の格納棚と、前記パレットの搬送を制御する制御装置と、を備えた機械式駐車装置であって、前記複数の格納棚は、前記充電端子と接続可能な充電装置を備えた少なくとも一つの充電棚と、前記パレットが収納されない状態となる少なくとも一つの空棚と、を含み、前記制御装置は、前記充電棚と前記空棚とを用いて前記パレットを入れ替えながら前記電動車両を充電するように構成されている、ことを特徴とする機械式駐車装置が提供される。
【0009】
前記充電棚の個数は、前記機械式駐車装置の電源容量に対して割り当て可能な前記充電装置の台数に基づいて設定されていてもよい。
【0010】
前記制御装置は、入力された充電開始時間又は充電終了時間及び充電時間のデータに基づいて前記パレットの入れ替えを行うようにしてもよい。
【0011】
前記制御装置は、前記充電棚に配置され充電していない前記パレットを前記空棚に搬送し、充電が必要な前記電動車両を載置した前記パレットを空いた前記充電棚に搬送するように構成されていてもよい。
【0012】
前記制御装置は、充電終了時間又は充電時間に余裕のある前記電動車両の充電を一時中断し他の前記電動車両を充電するように構成されていてもよい。
【0013】
また、本発明によれば、載置された電動車両と接続可能な充電端子を備えた複数のパレットと、該パレットを収容可能な複数の格納棚と、を備えた機械式駐車装置における電動車両の充電方法であって、前記複数の格納棚の一部に前記電動車両を充電可能な少なくとも一つの充電棚及び記パレットが収納されない状態となる少なくとも一つの空棚を設置し、前記充電棚と前記空棚とを用いて前記パレットを入れ替えながら前記電動車両を順番に充電するようにした、ことを特徴とする電動車両の充電方法が提供される。
【0014】
前記充電棚の個数は、前記機械式駐車装置の電源容量に対して割り当て可能な前記充電装置の台数に基づいて設定されていてもよい。
【0015】
入力された充電開始時間又は充電終了時間及び充電時間のデータに基づいて前記パレットの入れ替えを行うようにしてもよい。
【0016】
前記充電棚に配置され充電していない前記パレットを前記空棚に搬送し、充電が必要な前記電動車両を載置した前記パレットを空いた前記充電棚に搬送するようにしてもよい。
【0017】
充電終了時間又は充電時間に余裕のある前記電動車両の充電を一時中断し他の前記電動車両を充電するようにしてもよい。
【発明の効果】
【0018】
上述した本発明に係る機械式駐車装置及び電動車両の充電方法によれば、複数の格納棚の一部に電動車両を充電可能な充電棚と少なくとも一つの空棚とを設置し、充電棚と空棚とを用いてパレットを入れ替えながら電動車両を充電するようにしたことから、全ての格納棚に充電装置を設置する必要がなく、充電設備の導入コストを削減することができる。
【図面の簡単な説明】
【0019】
図1】本発明の一実施形態に係る機械式駐車装置を示す全体構成図である。
図2】本発明の一実施形態に係る電動車両の充電方法を示す処理フロー図である。
図3】電動車両の充電方法の一例を示す図であり、(A)は充電データ、(B)は充電スケジュール、を示している。
図4】充電スケジュールに基づく機械式駐車装置の動作を示す図であり、(A)は21:00、(B)は22:00前の第一ステップ、(C)は22:00前の第二ステップ、を示している。
図5】充電スケジュールに基づく機械式駐車装置の動作を示す図であり、(A)は22:00前の第三ステップ、(B)は22:00前の第四ステップ、(C)は22:00前の第五ステップ、を示している。
図6】充電スケジュールに基づく機械式駐車装置の動作を示す図であり、(A)は22:00前の第六ステップ、(B)は0:00前の第一ステップ、(C)は0:00前の第二ステップ、を示している。
図7】充電スケジュールに基づく機械式駐車装置の動作を示す図であり、(A)は2:00、(B)は3:00、(C)は6:00、を示している。
図8】充電スケジュールに基づく機械式駐車装置の動作を示す図であり、(A)は9:00、(B)は10:00、(C)は11:00、を示している。
図9】充電スケジュールに基づく機械式駐車装置の動作の変形例を示す図であり、(A)は3:00、(B)は6:00、(C)は11:00、を示している。
【発明を実施するための形態】
【0020】
以下、本発明の実施形態について図1図9(C)を用いて説明する。ここで、図1は、本発明の一実施形態に係る機械式駐車装置を示す全体構成図である。図2は、本発明の一実施形態に係る電動車両の充電方法を示すフロー図である。
【0021】
本発明の一実施形態に係る機械式駐車装置1は、図1に示したように、載置された電動車両2と接続可能な充電端子31を備えた複数のパレット3と、パレット3を収容可能な複数の格納棚4と、パレット3の搬送を制御する制御装置5と、を備え、複数の格納棚4は、充電端子31と接続可能な充電装置41を備えた少なくとも一つの充電棚4aと、パレット3が収納されない状態となる少なくとも一つの空棚4bと、を含んでいる。
【0022】
機械式駐車装置1は、例えば、エレベータ方式の駐車装置である。エレベータ方式の駐車装置は、例えば、ワイヤロープ等により建屋11の天井部から吊り下げられ、昇降装置6により昇降可能に構成されたケージ7を備えている。また、建屋11の正面には機械式駐車装置1に車両を入出庫させる出入口扉12が配置されている。
【0023】
機械式駐車装置1は、図示した構成に限定されるものではなく、車両をパレットに載置して搬送可能な形式であれば、くし型エレベータ方式、水平循環方式等の他の方式の駐車装置であってもよい。
【0024】
電動車両2は、電気をエネルギー源とする電動モータを動力源とする電気自動車(EV:Electric Vehicle)及び電動モータの他に内燃機関(エンジン)を動力源として併せ持つハイブリッド車(HV:Hybrid Vehicle)の両方を含む趣旨である。また、電動車両2は、乗用車、ミドルルーフ車、ハイルーフ車等の駐車可能な全ての車高の車両を含む。電動車両2は、パレット3に載置されると手動で又は自動的に充電端子31に接続される。
【0025】
パレット3は、車両を駐車するスペースを構成する板部材である。パレット3は、ケージ7に配置された電動モータにより格納棚4との間で受け渡し可能に構成されている。車両はパレット3ごと格納棚4に収容される。パレット3には、電動車両2を充電可能な充電端子31(例えば、コンセント)が配置されている。
【0026】
充電端子31は、パレット3の左右両側に点対称に配置されており、パレット3の向きに関係なく充電装置41に接続可能に構成されている。図では、説明の便宜上、壁側の充電端子31のみを図示してある。また、充電端子31は、全てのパレット3に配置されている必要はなく、電動車両2の利用量を勘案し、複数のパレット3の一部にのみ配置されていてもよい。
【0027】
格納棚4は、ケージ7の昇降路の両側に多段に配置されている。格納棚4は、建屋11内に配置された柱部材に設置された横行レールを備えている。なお、本実施形態において、説明の便宜上、横行レールの図を省略してある。
【0028】
図1に示した実施形態では、昇降路の左右両側に各13個(合計26個)の格納棚4が配置されている。これらの格納棚4のうち下2段の格納棚4には充電装置41が設置されており、電動車両2を充電可能に構成されている。充電装置41は、パレット3が充電棚4aに収容されると充電端子31に給電するように構成されている。
【0029】
充電装置41は、機械式駐車装置1の電源13にそれぞれ接続されている。電源13は、機械式駐車装置1の設備に設置可能な電源容量を備えている。充電棚4aの個数は、機械式駐車装置1の電源13の電源容量に対して割り当て可能な充電装置41の台数に基づいて設定される。
【0030】
例えば、電源容量が16kWで充電装置41の消費電力が4kWの場合、割り当て可能な充電装置41は4台(16/4)である。したがって、図1に示したように、充電棚4aは下2段(左右2台ずつ合計4台)の格納棚4に設定される。なお、充電棚4aの個数、すなわち、充電装置41の台数は、少なくとも1台であればよく、割り当て可能な範囲内(1~4台)において任意の個数を選択することができる。
【0031】
ここで、図1に示した格納棚4の全てに充電装置41を設置した場合、4kW×26=104kWの電源容量が必要になる。したがって、本実施形態によれば、電源13の電源容量を大きく削減することができ、充電設備の導入コストを削減することができる。
【0032】
また、充電装置41は、パレット3が充電棚4aに配置されると充電端子31に電力を供給する。また、充電装置41は、電動車両2の充電量に関するデータをモニタリング可能に構成されており、電動車両2の充電が終了したか否かを検知できるように構成されている。
【0033】
また、図1に示したように、26個の格納棚4のうち、一つの格納棚4にはパレット3が配置されない状態となる空棚4bが設定される。なお、説明の便宜上、図1では空棚4bを点線の四角枠で表示してある。また、空棚4bは少なくとも一つあればよく、空棚4bの個数を増やすほど機械式駐車装置1の駐車効率が低下する。
【0034】
制御装置5は、充電棚4aと空棚4bとを用いてパレット3を入れ替えながら電動車両2を充電するように構成されている。制御装置5は、昇降装置6の巻き取り及び巻き戻しを制御することによってケージ7の昇降を制御し、パレット3の搬送を制御するように構成されている。格納棚4とケージ7との間のパレット3の受け渡しは、パレット3に配置されたセンサ及びピックアップ装置(図示せず)によって処理される。
【0035】
ここで、図1に示したように、下2段の充電棚4aにNo.1~No.4の番号を付し、下3段の格納棚4に収容されたパレット3に載置された電動車両2にA~Fの符号を付す。いま、No.1の充電棚4aにAの電動車両2が格納され、No.2の充電棚4aにBの電動車両2が格納され、No.3の充電棚4aにCの電動車両2が格納され、No.4の充電棚4aにDの電動車両2が格納され、No.5の充電棚4aにEの電動車両2が格納され、No.6の充電棚4aにFの電動車両2が格納されているものとする。
【0036】
例えば、Bの電動車両2の充電が終了すると、Bの電動車両2を載置したパレット3は、No.2の充電棚4aから空棚4bに搬送される。その後、Fの電動車両2を充電する場合には、Fの電動車両2を載置したパレット3がNo.2の充電棚4aに搬送される。
【0037】
また、制御装置5は、入力された充電開始時間又は充電終了時間及び充電時間のデータに基づいてパレット3の入れ替えを行う。充電開始時間、充電終了時間、充電時間等のデータは、利用者が携帯する携帯端末や機械式駐車装置1の出入口に配置された操作パネル等により入力される。
【0038】
なお、充電時間は、充電開始時間から充電終了時間までの時間を意味していることから、充電開始時間及び充電終了時間を入力することにより充電時間は自動的に算出することができる。また、充電開始時間及び充電時間を入力することにより充電終了時間を算出することができ、充電終了時間及び充電時間を入力することにより充電開始時間を算出することができる。
【0039】
制御装置5は、例えば、図2に記載した処理フローに基づいてパレット3の搬送を制御する。かかる処理フローは、充電が必要な電動車両2はあるか否かを確認する第一確認ステップS1と、充電棚4aの空きがあるか否かを確認する第二確認ステップS2と、充電棚4aに空きがない場合(N)に充電棚4aで充電中の電動車両2から一時退避可能な電動車両2を空棚4bに搬送する一時退避ステップS3と、充電棚4aに空きがある場合(Y)に充電する電動車両2を充電棚4aに搬送する第一搬送ステップS4と、充電棚4aに搬送した電動車両2の充電を開始する充電開始ステップS5と、電動車両2の充電を終了する充電終了ステップS6と、充電が終了した電動車両2を空棚4bに搬送する第二搬送ステップS7と、を備えている。
【0040】
第一確認ステップS1は、機械式駐車装置1の格納棚4に収容された電動車両2のうち充電開始時刻が近付いている車両があるか否かを確認するステップである。また、充電開始時刻が近付いている車両がない場合には、充電開始時刻が設定されていない電動車両2があるか否かを確認するようにしてもよい。
【0041】
第二確認ステップS2は、4個の充電棚4aのうち電動車両2を充電していない、すなわち、電動車両2が収容されていない充電棚4aがあるか否かを確認するステップである。なお、充電開始時刻、充電終了時刻等のデータ入力時に充電棚4aのキャパシティを超えないように制御しているため、充電棚4aに空きがないケースは、充電終了時刻に対して前倒しで充電しているケースである。
【0042】
一時退避ステップS3は、現在時刻において充電時間に余裕がある電動車両2、すなわち、充電終了時間に対して前倒しで充電している電動車両2を検知し、充電を一時中断して充電棚4aから空棚4bに一時的に搬送するステップである。
【0043】
第一搬送ステップS4は、充電を開始する電動車両2を充電棚4aに搬送するステップである。
【0044】
充電開始ステップS5は、充電棚4aに収容した電動車両2の充電開始時刻になると充電を開始するステップである。
【0045】
充電終了ステップS6は、電動車両2の充電終了時刻になると充電を終了するステップである。
【0046】
第二搬送ステップS7は、充電が終了した電動車両2を空棚4bに搬送し、充電棚4aを開放するステップである。
【0047】
ここで、図3は、電動車両の充電方法の一例を示す図であり、(A)は充電データ、(B)は充電スケジュール、を示している。図3(A)は、A~Fの電動車両2の充電開始時刻、充電終了時刻及び充電時間を一覧表にしたものである。なお、Eの電動車両2は、充電開始時刻の指定がなく、充電終了時刻の8:00までに8時間分の充電を行えばよいという指定である。
【0048】
図3(B)は、No.1~No.4の充電棚4aの充電スケジュールを纏めたものである。No.1の充電棚4aは、22:00~6:00までAの電動車両2を充電する。No.2の充電棚4aは、22:00~3:00までBの電動車両2を充電し、3:00~9:00までEの電動車両2を充電する。No.3の充電棚4aは、0:00~2:00までEの電動車両2を充電し、2:00~10:00までEの電動車両2を充電する。No.4の充電棚4aは、22:00~3:00までCの電動車両2を充電し、3:00~11:00までFの電動車両2を充電する。
【0049】
本実施形態に係る電動車両2の充電方法は、複数の格納棚4の一部に電動車両2を充電可能な少なくとも一つの充電棚4a及びパレット3が収納されない状態となる少なくとも一つの空棚4bを設置し、充電棚4aと空棚4bとを用いてパレット3を入れ替えながら電動車両2を順番に充電するようにしたものである。
【0050】
以下、図3(B)の充電スケジュールに基づいて、図4(A)~図9(C)を参照しつつ説明する。ここで、図4は、充電スケジュールに基づく機械式駐車装置の動作を示す図であり、(A)は21:00、(B)は22:00前の第一ステップ、(C)は22:00前の第二ステップ、を示している。図5は、充電スケジュールに基づく機械式駐車装置の動作を示す図であり、(A)は22:00前の第三ステップ、(B)は22:00前の第四ステップ、(C)は22:00前の第五ステップ、を示している。図6は、充電スケジュールに基づく機械式駐車装置の動作を示す図であり、(A)は22:00前の第六ステップ、(B)は0:00前の第一ステップ、(C)は0:00前の第二ステップ、を示している。図7は、充電スケジュールに基づく機械式駐車装置の動作を示す図であり、(A)は2:00、(B)は3:00、(C)は6:00、を示している。図8は、充電スケジュールに基づく機械式駐車装置の動作を示す図であり、(A)は9:00、(B)は10:00、(C)は11:00、を示している。
【0051】
図4(A)は9:00における機械式駐車装置の収容状態を示している。機械式駐車装置1の下から5段目までの格納棚4について、No.1~No.10の番号付したとすれば、No.1~No.4は充電棚4aであり、No.5~No.10は通常の格納棚4である。図示したように、No.5~No.10の格納棚4にA~Fの電動車両2が収容されているものとする。
【0052】
A~Cの電動車両2は22:00が充電開始時刻であるため、それに間に合うように、A~Cの電動車両2は格納棚4から充電棚4aに搬送される。まず、図4(B)に示したように、No.1の充電棚4aのパレット3を空棚4bに搬送する。次に、図4(C)に示したように、Aの電動車両2をNo.1の充電棚4aに搬送する。No.5の格納棚4は空棚4bに移行する。
【0053】
次に、図5(A)に示したように、No.2の充電棚4aのパレット3を空棚4b(No.5の格納棚4)に搬送する。次に、図5(B)に示したように、Bの電動車両2をNo.2の充電棚4aに搬送する。No.6の格納棚4は空棚4bに移行する。
【0054】
次に、図5(C)に示したように、No.4の充電棚4aのパレット3を空棚4b(No.6の格納棚4)に搬送する。次に、図6(A)に示したように、Cの電動車両2をNo.4の充電棚4aに搬送する。No.7の格納棚4は空棚4bに移行する。
【0055】
0:00になると、No.3の充電棚4aでEの電動車両2の充電を開始するため、その前に、図6(B)に示したように、No.3の充電棚4aのパレット3を空棚4b(No.7の格納棚4)に搬送する。次に、図6(C)に示したように、Eの電動車両2をNo.3の充電棚4aに搬送する。No.9の格納棚4は空棚4bに移行する。
【0056】
2:00になると、No.3の充電棚4aでDの電動車両2の充電を開始するため、その前に、図7(A)に示したように、No.3の充電棚4aのパレット3(Eの電動車両2)を空棚4b(No.9の格納棚4)に搬送する。次に、Dの電動車両2をNo.3の充電棚4aに搬送する。最終的にNo.8の格納棚4は空棚4bに移行する。
【0057】
3:00になると、No.2の充電棚4aでEの電動車両2を開始し、No.4の充電棚4aでFの電動車両2を開始するため、その前に、図7(B)に示したように、No.2の充電棚4aのパレット3(Bの電動車両2)を空棚4b(No.8の格納棚4)に搬送する。次に、Eの電動車両2をNo.9の格納棚4からNo.2の充電棚4aに搬送する。次に、No.4の充電棚4aのパレット3(Cの電動車両2)をNo.9の格納棚4に搬送し、Fの電動車両2をNo.10の格納棚4からNo.4の充電棚4aに搬送する。最終的にNo.10の格納棚4は空棚4bに移行する。
【0058】
6:00になると、Aの電動車両2の充電が終了し、図7(C)に示したように、Aの電動車両2をNo.1の充電棚4aから空棚4b(No.10の格納棚4)に搬送する。No.1の充電棚4aは空棚4bに移行する。
【0059】
9:00になると、Eの電動車両2の充電が終了し、図8(A)に示したように、例えば、No.7の格納棚4に収容されたパレット3をNo.1の充電棚4aに搬送し、Eの電動車両2をNo.2の充電棚4aからNo.7の格納棚4に搬送する。最終的にNo.2の充電棚4aは空棚4bに移行する。
【0060】
10:00になると、Dの電動車両2の充電が終了し、図8(B)に示したように、例えば、No.6の格納棚4に収容されたパレット3をNo.2の充電棚4aに搬送し、Dの電動車両2をNo.3の充電棚4aからNo.6の格納棚4に搬送する。最終的にNo.3の充電棚4aは空棚4bに移行する。
【0061】
11:00になると、Fの電動車両2の充電が終了し、図8(C)に示したように、例えば、No.5の格納棚4に収容されたパレット3をNo.3の充電棚4aに搬送し、Fの電動車両2をNo.4の充電棚4aからNo.5の格納棚4に搬送する。最終的にNo.4の充電棚4aは空棚4bに移行する。
【0062】
上述した機械式駐車装置1のパレット3の搬送は制御装置5により制御される。制御装置5は、充電棚4aに配置され充電していないパレット3を空棚4bに搬送し、充電が必要な電動車両2を載置したパレット3を空いた充電棚4aに搬送するように構成されている。「充電棚4aに配置され充電していないパレット3」とは、例えば、図4(B)に示したように、「充電棚4aに配置され電動車両2を載置していないパレット3」と、例えば、図7(C)に示したように、「充電棚4aに配置され電動車両2の充電が終了したパレット3」との両方を含む趣旨である。
【0063】
また、制御装置5は、充電終了時間又は充電時間に余裕のある電動車両2の充電を一時中断し他の電動車両2を充電するように構成されていてもよい。具体的には、例えば、図3(B)に示したように、Eの電動車両2は、0:00からNo.3の充電棚4aで充電を開始し、2:00で充電を一時中断して格納棚4に退避され、3:00からNo.2の充電棚4aで充電を再開する。
【0064】
図3(A)に示したEの電動車両2のように、充電終了時刻及び充電時間のみを設定する場合、制御装置5は、充電終了時刻までに所望の充電時間を達成することができるように、充電時間を分割して充電スケジュールを組むことができる。この分割した充電スケジュールも利用者が充電棚4aの空いている時間帯を任意に選択して設定するようにしてもよい。
【0065】
図4(A)~図8(C)に示した機械式駐車装置1の動作は、A~Fの電動車両2を収容する格納棚4を固定せずに、搬送回数をできるだけ少なくするように制御されている。それに対して、A~Fの電動車両2を収容する格納棚4を固定したい場合もある。ここで、図9は、充電スケジュールに基づく機械式駐車装置の動作の変形例を示す図であり、(A)は3:00、(B)は6:00、(C)は11:00、を示している。
【0066】
いま、A~Fの電動車両2は、図4(A)に示したように、それぞれ順番にNo.5~No.10の格納棚4に収容することが固定されているものとする。
【0067】
例えば、図7(B)に示した実施形態では、Bの電動車両2はNo.8の格納棚4に収容され、Cの電動車両2はNo.9の格納棚4に収容されている。それに対して、図9(A)に示した変形例では、パレット3の入れ替えを繰り返し、Bの電動車両2はNo.6の格納棚4に収容され、Cの電動車両2はNo.7の格納棚4に収容される。
【0068】
また、例えば、図7(C)に示した実施形態では、Bの電動車両2はNo.8の格納棚4に収容され、Cの電動車両2はNo.9の格納棚4に収容され、Aの電動車両2はNo.10の格納棚4に収容されている。それに対して、図9(B)に示した変形例では、パレット3の入れ替えを繰り返し、Bの電動車両2はNo.6の格納棚4に収容され、Cの電動車両2はNo.7の格納棚4に収容され、Aの電動車両2はNo.5の格納棚4に収容される。
【0069】
最終的に、図8(C)に示した実施形態では、Aの電動車両2はNo.10の格納棚4に収容され、Bの電動車両2はNo.8の格納棚4に収容され、Cの電動車両2はNo.9の格納棚4に収容され、Dの電動車両2はNo.6の格納棚4に収容され、Eの電動車両2はNo.7の格納棚4に収容され、Fの電動車両2はNo.5の格納棚4に収容されている。
【0070】
それに対して、図9(C)に示した変形例では、パレット3の入れ替えを繰り返し、Aの電動車両2はNo.5の格納棚4に収容され、Bの電動車両2はNo.6の格納棚4に収容され、Cの電動車両2はNo.7の格納棚4に収容され、Dの電動車両2はNo.8の格納棚4に収容され、Eの電動車両2はNo.9の格納棚4に収容され、Fの電動車両2はNo.10の格納棚4に収容される。
【0071】
上述した本実施形態に係る機械式駐車装置1及び電動車両の充電方法によれば、複数の格納棚4の一部に電動車両2を充電可能な充電棚4aと少なくとも一つの空棚4bとを設置し、充電棚4aと空棚4bとを用いてパレット3を入れ替えながら電動車両2を充電するようにしたことから、全ての格納棚4に充電装置41を設置する必要がなく、充電設備の導入コストを削減することができる。
【0072】
本発明は、上述した実施形態に限定されず、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変更が可能であることは勿論である。
【符号の説明】
【0073】
1 機械式駐車装置
2 電動車両
3 パレット
4 格納棚
4a 充電棚
4b 空棚
5 制御装置
6 昇降装置
7 ケージ
11 建屋
12 出入口扉
13 電源
31 充電端子
41 充電装置
S1 第一確認ステップ
S2 第二確認ステップ
S3 一時退避ステップ
S4 第一搬送ステップ
S5 充電開始ステップ
S6 充電終了ステップ
S7 第二搬送ステップ
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
【手続補正書】
【提出日】2021-10-20
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
載置された電動車両と接続可能な充電端子を備えた複数のパレットと、該パレットを収容可能な複数の格納棚と、前記パレットの搬送を制御する制御装置と、を備えた機械式駐車装置であって、
前記複数の格納棚は、前記充電端子と接続可能な充電装置を備えた少なくとも一つの充電棚と、前記パレットが収納されない状態となる少なくとも一つの空棚と、を含み、
前記制御装置は、前記充電棚と前記空棚とを用いて前記パレットを入れ替えながら前記電動車両を充電するように構成されており、
前記制御装置は、利用者により入力された充電開始時刻・充電終了時刻・充電時間のデータの何れかの組み合わせに基づいて前記パレットの入れ替えを行う、
ことを特徴とする機械式駐車装置。
【請求項2】
前記充電棚の個数は、前記機械式駐車装置の電源容量に対して割り当て可能な前記充電装置の台数に基づいて設定される、請求項1に記載の機械式駐車装置。
【請求項3】
前記制御装置は、前記充電開始時刻及び前記充電終了時刻により前記充電時間を算出し、前記充電開始時刻及び前記充電時間により前記充電終了時刻を算出し、前記充電終了時刻及び前記充電時間を入力することにより前記充電開始時刻を算出するように構成されている、請求項1に記載の機械式駐車装置。
【請求項4】
前記制御装置は、前記充電棚に配置され充電していない前記パレットを前記空棚に搬送し、充電が必要な前記電動車両を載置した前記パレットを空いた前記充電棚に搬送するように構成されている、請求項1に記載の機械式駐車装置。
【請求項5】
前記制御装置は、充電終了時刻又は充電時間に余裕のある前記電動車両の充電を一時中断し他の前記電動車両を充電するように構成されている、請求項1に記載の機械式駐車装置。
【請求項6】
載置された電動車両と接続可能な充電端子を備えた複数のパレットと、該パレットを収容可能な複数の格納棚と、を備えた機械式駐車装置を用いた電動車両の充電方法であって、
前記複数の格納棚の一部に前記電動車両を充電可能な少なくとも一つの充電棚及び前記パレットが収納されない状態となる少なくとも一つの空棚を設置し、
利用者により入力された充電開始時刻・充電終了時刻・充電時間のデータの何れかの組み合わせに基づいて、前記充電棚と前記空棚とを用いて前記パレットを入れ替えながら前記電動車両を順番に充電するようにした、
ことを特徴とする電動車両の充電方法。
【請求項7】
前記充電棚は、前記充電端子と接続可能な充電装置を備え、前記充電棚の個数は、前記機械式駐車装置の電源容量に対して割り当て可能な前記充電装置の台数に基づいて設定される、請求項6に記載の電動車両の充電方法。
【請求項8】
前記充電開始時刻及び前記充電終了時刻により前記充電時間を算出し、前記充電開始時刻及び前記充電時間により前記充電終了時刻を算出し、前記充電終了時刻及び前記充電時間を入力することにより前記充電開始時刻を算出する、請求項6に記載の電動車両の充電方法。
【請求項9】
前記充電棚に配置され充電していない前記パレットを前記空棚に搬送し、充電が必要な前記電動車両を載置した前記パレットを空いた前記充電棚に搬送するようにした、請求項6に記載の電動車両の充電方法。
【請求項10】
充電終了時刻又は充電時間に余裕のある前記電動車両の充電を一時中断し他の前記電動車両を充電するようにした、請求項6に記載の電動車両の充電方法。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0008
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0008】
本発明によれば、載置された電動車両と接続可能な充電端子を備えた複数のパレットと、該パレットを収容可能な複数の格納棚と、前記パレットの搬送を制御する制御装置と、を備えた機械式駐車装置であって、前記複数の格納棚は、前記充電端子と接続可能な充電装置を備えた少なくとも一つの充電棚と、前記パレットが収納されない状態となる少なくとも一つの空棚と、を含み、前記制御装置は、前記充電棚と前記空棚とを用いて前記パレットを入れ替えながら前記電動車両を充電するように構成されており、前記制御装置は、利用者により入力された充電開始時刻・充電終了時刻・充電時間のデータの何れかの組み合わせに基づいて前記パレットの入れ替えを行う、ことを特徴とする機械式駐車装置が提供される。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0010
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0010】
前記制御装置は、前記充電開始時刻及び前記充電終了時刻により前記充電時間を算出し、前記充電開始時刻及び前記充電時間により前記充電終了時刻を算出し、前記充電終了時刻及び前記充電時間を入力することにより前記充電開始時刻を算出するように構成されていてもよい。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0012
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0012】
前記制御装置は、充電終了時刻又は充電時間に余裕のある前記電動車両の充電を一時中断し他の前記電動車両を充電するように構成されていてもよい。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0013
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0013】
本発明によれば、載置された電動車両と接続可能な充電端子を備えた複数のパレットと、該パレットを収容可能な複数の格納棚と、を備えた機械式駐車装置を用いた電動車両の充電方法であって、前記複数の格納棚の一部に前記電動車両を充電可能な少なくとも一つの充電棚及び前記パレットが収納されない状態となる少なくとも一つの空棚を設置し、利用者により入力された充電開始時刻・充電終了時刻・充電時間のデータの何れかの組み合わせに基づいて、前記充電棚と前記空棚とを用いて前記パレットを入れ替えながら前記電動車両を順番に充電するようにした、ことを特徴とする電動車両の充電方法が提供される。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0014
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0014】
前記充電棚は、前記充電端子と接続可能な充電装置を備え、前記充電棚の個数は、前記機械式駐車装置の電源容量に対して割り当て可能な前記充電装置の台数に基づいて設定さていてもよい。
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0015
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0015】
前記充電開始時刻及び充電終了時刻により前記充電時間を算出し、前記充電開始時刻及び前記充電時間により前記充電終了時刻を算出し、前記充電終了時刻及び前記充電時間を入力することにより前記充電開始時刻を算出するようにしてもよい。
【手続補正8】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0017
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0017】
充電終了時刻又は充電時間に余裕のある前記電動車両の充電を一時中断し他の前記電動車両を充電するようにしてもよい。
【手続補正9】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0037
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0037】
また、制御装置5は、入力された充電開始時刻又は充電終了時刻及び充電時間のデータに基づいてパレット3の入れ替えを行う。充電開始時刻充電終了時刻、充電時間等のデータは、利用者が携帯する携帯端末や機械式駐車装置1の出入口に配置された操作パネル等により入力される。
【手続補正10】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0038
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0038】
なお、充電時間は、充電開始時刻から充電終了時刻までの時間を意味していることから、充電開始時刻及び充電終了時刻を入力することにより充電時間は自動的に算出することができる。また、充電開始時刻及び充電時間を入力することにより充電終了時刻を算出することができ、充電終了時刻及び充電時間を入力することにより充電開始時刻を算出することができる。
【手続補正11】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0042
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0042】
一時退避ステップS3は、現在時刻において充電時間に余裕がある電動車両2、すなわち、充電終了時刻に対して前倒しで充電している電動車両2を検知し、充電を一時中断して充電棚4aから空棚4bに一時的に搬送するステップである。
【手続補正12】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0063
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0063】
また、制御装置5は、充電終了時刻又は充電時間に余裕のある電動車両2の充電を一時中断し他の電動車両2を充電するように構成されていてもよい。具体的には、例えば、図3(B)に示したように、Eの電動車両2は、0:00からNo.3の充電棚4aで充電を開始し、2:00で充電を一時中断して格納棚4に退避され、3:00からNo.2の充電棚4aで充電を再開する。