(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022144425
(43)【公開日】2022-10-03
(54)【発明の名称】包装材
(51)【国際特許分類】
B65D 75/62 20060101AFI20220926BHJP
【FI】
B65D75/62 B
【審査請求】未請求
【請求項の数】8
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021045437
(22)【出願日】2021-03-19
(71)【出願人】
【識別番号】000109543
【氏名又は名称】テルモ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000671
【氏名又は名称】八田国際特許業務法人
(72)【発明者】
【氏名】中原 隆裕
【テーマコード(参考)】
3E067
【Fターム(参考)】
3E067AB83
3E067BA05A
3E067BC06A
3E067EB03
3E067EB11
3E067FA01
3E067FC01
3E067GD10
(57)【要約】
【課題】包装材内の収容部材に容易にアクセスすることのできる包装材を提供する。
【解決手段】包装材1は、略矩形状の本体部5と、本体部に一部が不連続となるように形成されたミシン目11A、12A、13A、13Bと、ミシン目に連続して設けられ、手指を係止可能な係止部20と、を有する
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
医療デバイスと前記医療デバイスを密閉して収容する収容部材を包装する包装材であって、
略矩形状の本体部と、
前記本体部に一部が不連続となるように形成されたミシン目と、
前記ミシン目に連続して設けられ、手指を係止可能な係止部と、を有する、包装材。
【請求項2】
前記係止部は、一の側壁部に形成されている、請求項1に記載の包装材。
【請求項3】
前記ミシン目は、前方壁部および後方壁部に略水平方向に沿って形成されるとともに、前記一の側壁部および前記前方壁部の境界、ならびに前記一の側壁部および前記後方壁部の境界に略鉛直方向に沿って形成される、請求項2に記載の包装材。
【請求項4】
前記ミシン目は、前方壁部および他の側壁部に略水平方向に沿って形成されるとともに、前記一の側壁部および前記前方壁部の境界、ならびに前記一の側壁部および後方壁部の境界に略鉛直方向に沿って形成される、請求項2に記載の包装材。
【請求項5】
前記ミシン目は、前方壁部および後方壁部に、前記前方壁部および前記後方壁部の上辺から前記一の側壁部に向けて斜めに形成されると共に、前記一の側壁部および前記前方壁部の境界、ならびに前記一の側壁部および前記後方壁部の境界に略鉛直方向に沿って形成される、請求項2に記載の包装材。
【請求項6】
前記収容部材または前記包装材に固定され、縮んだ状態で前記包装材の内部に包装されている弾性部材をさらに有する、請求項1~5のいずれか1項に記載の包装材。
【請求項7】
前記収容部材の高さよりも高さが低くなるように構成され、前記収容部材が折れ曲がった状態で包装されている、請求項1~6のいずれか1項に記載の包装材。
【請求項8】
前記ミシン目を剥がした際に前記本体部から分離される分離部、および前記収容部材のシール部を連結する紐部材を有し、
前記ミシン目を剥がした際に、前記紐部材は、前記収容部材の前記シール部を開封可能に構成されている、請求項1~7のいずれか1項に記載の包装材。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、包装材に関し、特に医療デバイスが収容された収容部材を包装する包装材に関する。
【背景技術】
【0002】
一般的に、バルーンカテーテルやマイクロカテーテル等の医療デバイスは、使用する前の段階(例えば、製品出荷段階)において、ピール袋と称される収容部材内に収容される。
【0003】
そして、医療デバイスが収容された収容部材は、取扱説明書等と一緒に、包装材の内部に包装される。このような包装材では、収容部材を容易に取り出せることが求められている。
【0004】
これに関連して、例えば下記の特許文献1には、容器からカテーテル(医療デバイス)を容易に取り出すため前方壁部に該容器から分離可能な分離可能部分を有するカテーテル用の保管容器が開示されている
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
特許文献1に開示された保管容器では、蓋部および蓋フラップを開口しまたは除去し、分離可能部分の頂部を前方壁部から対をなしているスコア線に沿って引き出すことによって、分離可能部分を分離することができる。
【0007】
すなわち、上記の保管容器(包装材)では、保管容器内の包装体(収容部材)にアクセスするにあたって、「蓋部および蓋フラップを開口しまたは除去するステップ」と、「分離可能部分の頂部を前方壁部から対をなしているスコア線に沿って引き出すステップ」の2ステップが存在している。このため、作業が煩雑となっている。
【0008】
本発明は、上記の課題を解決するためになされたものであり、包装材内の収容部材に容易にアクセスすることのできる包装材を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記目的を達成する包装材は、医療デバイスと前記医療デバイスを密閉して収容する収容部材を包装する包装材であって、略矩形状の本体部と、前記本体部に一部が不連続となるように形成されたミシン目と、前記ミシン目に連続して設けられ、手指を係止することのできる係止部と、を有する。
【発明の効果】
【0010】
上記のように構成した包装材によれば、使用者は係止部に手指を係止した状態で、ミシン目を開封することによって、一度の工程で包装材内の収容部材にアクセスすることができる。よって、包装材内の収容部材に容易にアクセスすることのできる包装材を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【
図1】本発明の第1実施形態に係る包装材を示す斜視図であって、開封前の様子を示す図である。
【
図2】第1実施形態に係る包装材を示す斜視図であって、開封後の様子を示す図である。
【
図3】本発明の第2実施形態に係る包装材を示す斜視図であって、開封前の様子を示す図である。
【
図4】第2実施形態に係る包装材を示す斜視図であって、開封後の様子を示す図である。
【
図5】本発明の第3実施形態に係る包装材を示す斜視図であって、開封前の様子を示す図である。
【
図6】第3実施形態に係る包装材を示す斜視図であって、開封後の様子を示す図である。
【
図7】変形例1に係る包装材を示す右側面図である。
【
図9】
図8の二点鎖線によって囲まれる箇所を示す図であって、開封前後の様子を示す概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
<第1実施形態>
以下、
図1、
図2を参照して、本発明の第1実施形態に係る包装材1の構成について説明する。なお、以下の説明は特許請求の範囲に記載される技術的範囲や用語の意義を限定するものではない。また、図面の寸法比率は説明の都合上誇張されており、実際の比率とは異なる場合がある。
【0013】
図1は、本発明の第1実施形態に係る包装材1を示す斜視図であって、開封前の様子を示す図である。
図2は、第1実施形態に係る包装材1を示す斜視図であって、開封後の様子を示す図である。
【0014】
第1実施形態に係る包装材1は、バルーンカテーテルやマイクロカテーテル等の医療デバイスが収容された収容部材(ピール袋とも称する)90が、取扱説明書等とともに包装される。
【0015】
包装材1は、
図1に示すように、開封前の状態において、略矩形状の本体部5を備えている。包装材1は、
図1、
図2に示すように、前方壁部11と、後方壁部12と、右側壁部(一の側壁部)13と、左側壁部(他の側壁部)14と、頂部15と、底部16と、を有する。
【0016】
前方壁部11は、
図1に示すように、水平方向に沿って形成されるミシン目11Aを有する。
【0017】
前方壁部11の高さは特に限定されないが、例えば20~30cmである。また前方壁部11の幅は特に限定されないが、例えば20~30cmである。前方壁部11のミシン目11Aが形成される箇所は特に限定されないが、例えば頂部15から1~10cmの箇所であることが好ましい。
【0018】
後方壁部12は、水平方向に沿って形成されるミシン目12Aを有する。ミシン目12Aは、前方壁部11のミシン目11Aと略同一の高さに形成される。
【0019】
右側壁部13および前方壁部11の境界には、前方壁部11のミシン目11Aと連続するミシン目13Aが略鉛直方向に沿って形成される。また、右側壁部13および後方壁部12の境界には、後方壁部12のミシン目12Aと連続するミシン目13Bが略鉛直方向に沿って形成される。
【0020】
右側壁部13には、
図1、
図2に示すように、使用者の手指を係止することのできる係止部20が形成されている。
【0021】
係止部20は、ミシン目13Aおよびミシン目13Bを水平方向につなぐミシン目によって構成されている。
【0022】
左側壁部14には、ミシン目は形成されていない。このため、
図2に示すように、使用者が係止部20に手指を係止してミシン目13A、13B、11A、12Aを剥がした際に、剥がされた分離部80は、左側壁部14のみで本体部5に接続されている。
【0023】
次に、
図2を参照して、第1実施形態に係る包装材1の開封方法について説明する。
【0024】
使用者はまず、利き手(例えば右手)の人差し指を係止部20の下方に少し押し込んで、係止部20のミシン目を開封する。そして人差し指を係止部20に係止した状態で、上方に引き上げる。
【0025】
これによって、最初にミシン目13Aおよびミシン目13Bが剥がれる。そして、さらに上方に引き上げることによって、ミシン目11Aおよびミシン目12Aが剥がれて、
図2に示すように、左側壁部14において本体部5に接続された状態で、分離部80を分離することができる。
【0026】
このように第1実施形態に係る包装材1によれば、使用者は係止部20に手指を係止した状態で、ミシン目11A、12A、13A、13Bを開封することによって、一度の工程で包装材1内の収容部材90にアクセスすることができる。
【0027】
以上説明したように、第1実施形態に係る包装材1は、医療デバイスと医療デバイスを密閉して収容する収容部材90を包装する包装材1である。包装材1は、略矩形状の本体部5と、本体部5に一部が不連続となるように形成されたミシン目11A、12A、13A、13Bと、ミシン目11A、12A、13A、13Bに連続して設けられ、手指を係止可能な係止部20と、を有する。このように構成された包装材1によれば、使用者は係止部20に手指を係止した状態で、ミシン目11A、12A、13A、13Bを開封することによって、一度の工程で包装材1内の収容部材90にアクセスすることができる。
【0028】
また、係止部20は、右側壁部13に形成されている。このように構成された包装材1によれば、奥行きの狭い右側壁部13に形成されているため、手指を容易に係止部20に引っ掛けることができ、容易に包装材1を開放することができる。
【0029】
また、ミシン目11A、12A、13A、13Bは、前方壁部11および後方壁部12に略水平方向に沿って形成されるとともに、右側壁部13および前方壁部11の境界、ならびに右側壁部13および後方壁部12の境界に略鉛直方向に沿って形成される。このように構成された包装材1によれば、ミシン目11A、12A、13A、13Bを剥がす際に、前方壁部11のミシン目11Aおよび後方壁部12のミシン目12Aが剥がす方向に沿って対向して設けられるため、容易にミシン目11A、12Aを剥がすことができる。
【0030】
<第2実施形態>
次に、
図3、
図4を参照して、本発明の第2実施形態に係る包装材2の構成について説明する。
【0031】
図3は、本発明の第2実施形態に係る包装材2を示す斜視図であって、開封前の様子を示す図である。
図4は、第2実施形態に係る包装材2を示す斜視図であって、開封後の様子を示す図である。第1実施形態と共通する部分は説明を省略し、第2実施形態のみに特徴のある個所について説明する。第2実施形態は、第1実施形態と比較して、ミシン目が設けられる位置が異なる。
【0032】
第2実施形態に係る包装材2は、
図3に示すように、開封前の状態において、略矩形状の本体部6を備えている。包装材2は、
図3、
図4に示すように、前方壁部21と、後方壁部22と、右側壁部23と、左側壁部24と、頂部25と、底部26と、を有する。
【0033】
前方壁部21は、
図3に示すように、水平方向に沿って形成されるミシン目21Aを有する。
【0034】
前方壁部21のミシン目21Aが形成される箇所は、第1実施形態に係る前方壁部11のミシン目11Aが形成される箇所と同一である。
【0035】
後方壁部22には、ミシン目は形成されていない。このため、
図4に示すように、使用者が係止部30に手指を係止してミシン目21A、23A、23B、24Aを剥がした際に、剥がされた分離部81は、後方壁部22のみで本体部6に接続されている。
【0036】
右側壁部23および前方壁部21の境界には、前方壁部21のミシン目21Aと連続するミシン目23Aが略鉛直方向に沿って形成される。また、右側壁部23および後方壁部22の境界には、ミシン目23Bが略鉛直方向に沿って形成される。
【0037】
右側壁部23には、
図3、
図4に示すように、使用者の手指を係止することのできる係止部30が形成されている。
【0038】
係止部30は、ミシン目23Aおよびミシン目23Bを水平方向につなぐミシン目によって構成されている。
【0039】
左側壁部24は、水平方向に沿って形成されるミシン目24Aを有する。ミシン目24Aは、前方壁部21のミシン目21Aと略同一の高さに形成される。
【0040】
次に、
図4を参照して、第2実施形態に係る包装材2の開封方法について説明する。
【0041】
使用者はまず、利き手(例えば右手)の人差し指を係止部30の下方に少し押し込んで、係止部30のミシン目を開封する。そして人差し指を係止部30に係止した状態で、上方に引き上げる。
【0042】
これによって、最初にミシン目23Aおよびミシン目23Bが剥がれる。そして、さらに上方に引き上げることによって、ミシン目21Aが剥がれた後、ミシン目24Aが剥がれて、
図4に示すように、後方壁部22において本体部6に接続された状態で、分離部81を分離することができる。
【0043】
このように第2実施形態に係る包装材2によれば、使用者は係止部30に手指を係止した状態で、ミシン目21A、23A、23B、24Aを開封することによって、一度の工程で包装材2内の収容部材90にアクセスすることができる。
【0044】
以上説明したように、第2実施形態に係る包装材2において、ミシン目21A、23A、23B、24Aは、前方壁部21および左側壁部24に略水平方向に沿って形成されるとともに、右側壁部23および前方壁部21の境界、ならびに右側壁部23および後方壁部22の境界に略鉛直方向に沿って形成される。このように構成された包装材2によれば、幅広である後方壁部22において分離部81は接続されているので、第1実施形態に係る包装材1と比較して、意図せず分離部81が外れてしまうことを抑制できる。
【0045】
<第3実施形態>
次に、
図5、
図6を参照して、本発明の第3実施形態に係る包装材3の構成について説明する。
【0046】
図5は、本発明の第3実施形態に係る包装材3を示す斜視図であって、開封前の様子を示す図である。
図6は、第3実施形態に係る包装材3を示す斜視図であって、開封後の様子を示す図である。第1実施形態と共通する部分は説明を省略し、第3実施形態のみに特徴のある個所について説明する。第3実施形態は、第1実施形態と比較して、ミシン目が設けられる位置が異なる。
【0047】
第3実施形態に係る包装材3は、
図5に示すように、開封前の状態において、略矩形状の本体部7を備えている。包装材3は、
図5、
図6に示すように、前方壁部31と、後方壁部32と、右側壁部33と、左側壁部34と、頂部35と、底部36と、を有する。
【0048】
前方壁部31は、
図5に示すように、前方壁部31の上辺から右側壁部33に向けて斜めに形成されるミシン目31Aを有する。ミシン目31Aは、前方壁部31の上辺の略中央および右側壁部33の縦辺の略中央を結ぶように形成される。
【0049】
後方壁部32は、
図5に示すように、後方壁部32の上辺から右側壁部33に向け斜めに形成されるミシン目32Aを有する。ミシン目32Aは、ミシン目31Aと対向する位置に形成される。
【0050】
右側壁部33および前方壁部31の境界には、前方壁部31のミシン目31Aと連続するミシン目33Aが略鉛直方向に沿って形成される。また、右側壁部33および後方壁部32の境界には、ミシン目33Bが略鉛直方向に沿って形成される。
【0051】
右側壁部33には、
図5、
図6に示すように、使用者の手指を係止することのできる係止部40が形成されている。
【0052】
係止部40は、ミシン目33Aおよびミシン目33Bを水平方向につなぐミシン目によって構成されている。
【0053】
左側壁部34には、ミシン目は形成されていない。また頂部35には、ミシン目は形成されていない。このため、
図6に示すように、使用者が係止部40に手指を係止してミシン目31A、32A、33A、33Bを剥がした際に、剥がされた分離部82は、頂部35のみで本体部7に接続されている。
【0054】
次に、
図6を参照して、第3実施形態に係る包装材3の開封方法について説明する。
【0055】
使用者はまず、利き手(例えば右手)の人差し指を係止部40の下方に少し押し込んで、係止部40のミシン目を開封する。そして人差し指を係止部40に係止した状態で、上方に引き上げる。
【0056】
これによって、最初にミシン目33Aおよびミシン目33Bが剥がれる。そして、さらに上方に引き上げることによって、ミシン目31Aおよびミシン目32Aが剥がれて、
図6に示すように、頂部35において本体部7に接続された状態で、分離部82を分離することができる。
【0057】
このように第3実施形態に係る包装材3によれば、使用者は係止部40に手指を係止した状態で、ミシン目31A、32A、33A、33Bを開封することによって、一度の工程で包装材3内の収容部材90にアクセスすることができる。
【0058】
以上説明したように、第3実施形態に係る包装材3において、ミシン目31A、32A、33A、33Bは、前方壁部31および後方壁部32に、前方壁部31および後方壁部32の上辺から右側壁部33に向けて斜めに形成されると共に、右側壁部33および前方壁部31の境界、ならびに右側壁部33および後方壁部32の境界に略鉛直方向に沿って形成される。このように構成された包装材3によれば、包装材3を開封した際に、
図2に示される第1実施形態に係る包装材1や
図4に示される第2実施形態に係る包装材2と異なり、頂部35がすべて開封されないため、添付資料を取り出さなくても、収容部材90の中の医療デバイスを取り出すことができる。また、医療デバイスを取り出すために収容部材90を両手で持ったとしても、収容部材90が包装材3の頂部35に引っ掛かって包装材3が落下しないため、操作性が向上する。
【0059】
以上、第1実施形態~第3実施形態を通じて本発明に係る包装材1、2、3を説明したが、本発明は実施形態において説明した構成のみに限定されることはなく、特許請求の範囲の記載に基づいて適宜変更することが可能である。
【0060】
例えば、
図7に示すように、包装材4の高さが収容部材90の高さよりも低くなるように構成されており、収容部材90が折れ曲がって状態で包装材4に包装されていてもよい。この構成によれば、
図7に示すように、包装材4が開封されることによって、収容部材90が上方に飛び出して、収容部材90を容易に取り出すことができる。なお、当該構成以外に、収容部材90の底面に弾性部材(例えばバネ)を配置したり、包装材の底面に弾性部材(例えばバネ)を固定したりする構成であっても、同様の効果を奏することができる。
【0061】
また、第1実施形態に係る包装材1において、ミシン目11A、12A、13A、13Bを剥がした際に分離する分離部80および収容部材90のシール部91は、
図8に示すように、紐部材50によって連結されていてもよい。このとき、
図9に示すように、ミシン目11A、12A、13A、13Bを剥がした際に紐部材50は、収容部材90のシール部91を開封することができる。この構成によれば、より少ないアクションで医療デバイスを取り出すことができる。
【0062】
また、上述した実施形態では、係止部は、右側壁部13、23、33に形成されていた。しかしながら、係止部は手指を係止することができてミシン目と連続して設けられている限りにおいて、任意の箇所に設けることができる。
【符号の説明】
【0063】
1、2、3、4 包装材、
5、6、7 本体部、
11、21、31 前方壁部、
12、22、32 後方壁部、
13、23、33 右側壁部、
14、24、34 左側壁部、
15、25、35 頂部、
11A、12A、13A、13B、21A、23A、23B、24A、31A、32A、33A、33B ミシン目、
20、30、40 係止部、
50 紐部材、
90 収容部材。