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特開2022-144605アディティブ・マニュファクチャリング・プラットフォームシステム、3Dデータ生成装置及び3Dデータ生成方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022144605
(43)【公開日】2022-10-03
(54)【発明の名称】アディティブ・マニュファクチャリング・プラットフォームシステム、3Dデータ生成装置及び3Dデータ生成方法
(51)【国際特許分類】
   G06Q 30/06 20120101AFI20220926BHJP
   G06T 19/20 20110101ALI20220926BHJP
【FI】
G06Q30/06 300
G06T19/20
【審査請求】未請求
【請求項の数】22
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021045680
(22)【出願日】2021-03-19
(71)【出願人】
【識別番号】000214272
【氏名又は名称】長瀬産業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100149799
【弁理士】
【氏名又は名称】上村 陽一郎
(72)【発明者】
【氏名】金塚 義明
(72)【発明者】
【氏名】長瀬 拓也
(72)【発明者】
【氏名】松下 祐樹
(72)【発明者】
【氏名】石原 信吾
(72)【発明者】
【氏名】小林 正和
(72)【発明者】
【氏名】山田 純平
(72)【発明者】
【氏名】安岡 大輔
(72)【発明者】
【氏名】皆川 侑也
【テーマコード(参考)】
5B050
5L049
【Fターム(参考)】
5B050AA03
5B050BA09
5B050CA07
5B050CA08
5B050EA26
5B050FA02
5B050FA05
5L049BB24
5L049BB59
(57)【要約】      (修正有)
【課題】携帯端末等で容易に受発注でき、既存の3Dモデル情報を利用することで容易に3Dデータを作成することができるアディティブ・マニュファクチャリング(AM)・プラットフォームシステム、3Dデータ生成装置及び3Dデータ生成方法を提供する。
【解決手段】AMプラットフォームシステムにおいて、依頼者による確認後に発注データを受信し、発注データで指示される納品形態情報に基づいて3Dデータを生成する3Dデータ生成装置であるAMプラットフォーム・サーバー10は、通信部11のデータ取得部で依頼者端末20から送信された依頼データを受信し、前記依頼データを解析部12で解析し、記録部13に格納されている既存3Dモデルデータのデータ群又はネットワーク上で利用可能な既存3Dモデルデータのデータ群の中から、依頼者が生成を依頼する3D像に最も類似する類似3Dモデルを抽出部14で抽出し、依頼者端末20に送信する。
【選択図】図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
情報を入力し依頼データとして送信し、かつ、サーバーからの情報を受信し表示可能な依頼者端末と、ネットワークを介して前記依頼者端末と接続されるサーバーとを含むアディティブ・マニュファクチャリング・プラットフォームシステムであって、
前記依頼者端末は、依頼者が生成を依頼する3D像の情報を含む依頼データを前記サーバーに送信し、
前記サーバーは、少なくとも通信部、解析部、記録部、抽出部、処理部を備え、
前記通信部のデータ取得部で前記依頼者端末から送信された依頼データを受信し取得し、前記依頼データを前記解析部で解析し、前記サーバー内の記録部に格納される既存3Dモデルデータのデータ群、またはネットワーク上で利用可能な既存3Dモデルデータのデータ群の中から、依頼者が生成を依頼する3D像に最も類似する類似3Dモデルを前記抽出部で抽出するとともに、必要に応じ前記抽出した抽出類似3Dモデルを前記処理部で調整処理して1次調整類似3Dモデルを生成し、依頼者端末に前記抽出類似3Dモデル又は前記一次調整類似3Dモデルの画像データを送信し、
前記抽出類似3Dモデル又は前記一次調整類似3Dモデルの画像データを受信した依頼者端末は、前記画像データを確認可能に表示するとともに、前記サーバーに納品形態情報を含む発注データを送信し、
前記発注データを受信したサーバーは、前記発注データにかかる納品形態情報に基づいて3Dデータを生成することを特徴とするアディティブ・マニュファクチャリング・プラットフォームシステム。
【請求項2】
前記サーバー内の記録部に格納される既存3Dモデルデータは、解析部により、抽出部で抽出するために必要な解析がされ、その解析情報とともに記録部に格納されてなることを特徴とする請求項1に記載のアディティブ・マニュファクチャリング・プラットフォームシステム。
【請求項3】
前記サーバー内の記録部に格納される既存3Dモデルデータの解析情報が、既存3Dモデルデータ毎に個別に付与される付帯情報であり、前記付帯情報には、少なくともタグ情報が含まれることを特徴とする請求項2に記載のアディティブ・マニュファクチャリング・プラットフォームシステム。
【請求項4】
前記通信部のデータ取得部で取得した依頼データは、解析部により解析され解析情報が付与されて記録部に格納され、
前記サーバー内の抽出部が、前記依頼データに含まれる解析情報を参照し、記録部内の既存3Dモデルデータのデータ群、またはネットワーク上で利用可能な既存3Dモデルデータのデータ群の中から、同一又は類似する解析情報を有する既存3Dモデルデータを、抽出類似3Dモデルとして抽出することを特徴とする請求項1~3のいずれか1項に記載のアディティブ・マニュファクチャリング・プラットフォームシステム。
【請求項5】
前記通信部のデータ取得部で取得した依頼データが、既存3Dモデルデータの付帯情報のタグ情報に紐付いたカテゴリーを複数回選択して得られるものであることを特徴とする請求項1~4のいずれか1項に記載のアディティブ・マニュファクチャリング・プラットフォームシステム。
【請求項6】
前記依頼者が生成を依頼する3D像が、写真やイラスト等の2次元データ、テキストデータや音声データのいずれか、またはこれらを組み合わせたものであることを特徴とする請求項1に記載のアディティブ・マニュファクチャリング・プラットフォームシステム。
【請求項7】
前記1次調整類似3Dモデルを生成するために、前記処理部で抽出類似3Dモデルを処理する調整処理が、機械学習による処理であることを特徴とする請求項1に記載のアディティブ・マニュファクチャリング・プラットフォームシステム。
【請求項8】
前記サーバーは、前記依頼データとともに、既存3Dモデルデータのデータ群、またはネットワーク上で利用可能な既存3Dモデルデータのデータ群の中から抽出された抽出類似3Dモデルのデータを、モデラーの入力端末であるモデラー端末からアクセス可能に記録部に格納し、さらに、前記モデラー端末によって調整された最終調整類似3Dモデルのデータを記録部に記録してなることを特徴とする請求項1~7のいずれか1項に記載のアディティブ・マニュファクチャリング・プラットフォームシステム。
【請求項9】
前記サーバーは、依頼者端末から送信された発注データにかかる納品形態情報に基づいて生成された3Dデータをネットワークを介して、3Dプリンタに送信可能に格納してなることを特徴とする請求項1~8のいずれか1項に記載のアディティブ・マニュファクチャリング・プラットフォームシステム。
【請求項10】
請求項1~9に記載のアディティブ・マニュファクチャリング・プラットフォームシステムにおいて、すべての処理がネットワークを介して、オンライン上で実行されることを特徴とするアディティブ・マニュファクチャリング・プラットフォームシステム。
【請求項11】
依頼者端末から依頼データを受信する通信部と
受信し取得した依頼データ及び既存3Dモデルデータを解析する解析部と、
前記解析部で解析された依頼データを格納する依頼データ記録部と、前記解析部で解析された既存3Dモデルデータのデータ群を格納する既存3Dモデルデータ記録部とを含む記録部と、
前記解析部で解析され記録部に格納された前記依頼データに含まれる解析情報に基づいて、前記解析情報が付与された既存3Dモデルデータのデータ群から、類似性のある既存3Dモデルデータを抽出類似3Dモデルとして抽出し、抽出類似3Dモデル記録部に格納する抽出部と、
前記依頼データを参照し、前記抽出類似3Dモデル記録部に格納された抽出類似3Dモデルの画像特徴を調整処理し、1次調整類似3Dモデルを生成する処理部を備えてなる3Dデータ生成装置。
【請求項12】
前記解析部で解析される解析情報が、個別に付与される付帯情報であり、前記付帯情報には、少なくともタグ情報が含まれることを特徴とする請求項11に記載の3Dデータ生成装置。
【請求項13】
前記抽出部は、前記依頼データに基づいて、あらかじめ登録されたモデラー群の中からモデラー候補を抽出し、担当モデラーを判断するモデラー選択部を備えることを特徴とする請求項11に記載の3Dデータ生成装置。
【請求項14】
前記抽出部は、前記依頼データに基づいて、あらかじめ登録された3Dプリンタ群の中から3Dプリンタ候補を抽出し、担当3Dプリンタを決定するプリント選択部を備えることを特徴とする請求項11に記載の3Dデータ生成装置。
【請求項15】
前記モデラー選択部は、あらかじめ登録されたモデラー群のモデラー端末から、抽出類似3Dモデルの調整作業の申出を受け、その申出に基づいて担当モデラーを選択することを特徴とする請求項13に記載の3Dデータ生成装置。
【請求項16】
前記抽出部による担当モデラーの選択が、登録モデラーのレーティングによることを特徴とする請求項13に記載の3Dデータ生成装置。
【請求項17】
前記プリンタ選択部は、あらかじめ登録された3Dプリンタ群の端末から、プリント作業の申出を受け、その申出に基づいて担当3Dプリンタを決定することを特徴とする請求項14に記載の3Dデータ生成装置。
【請求項18】
情報を入力し依頼データとして送信し、かつ、サーバーからの情報を受信し表示可能な依頼者端末と、ネットワークを介して前記依頼者端末と接続されるサーバーとを含むアディティブ・マニュファクチャリング・プラットフォームシステムを利用した3Dデータ生成方法であって、
(1)依頼者端末のアプリケーションから依頼者が生成を依頼する3D像の情報を含む依頼データを送信するステップ、
(2)サーバーが、前記依頼者端末から送信された依頼データを受信し取得するステップ
(3)サーバー内の解析部が前記依頼データを解析し記録部に格納するステップ、
(4)前記解析部で解析した依頼データの解析情報に基づいて抽出部が、前記サーバー内の記録部に格納される既存3Dモデルデータのデータ群、またはネットワーク上で利用可能な既存3Dモデルデータのデータ群の中から、類似性のある既存3Dモデルデータを抽出類似3Dモデルとして抽出し記録部に格納するステップ、
(5)前記抽出された抽出類似3Dモデルの画像データを依頼者端末へ送信するステップ、
からなることを特徴とする3Dデータ生成方法。
【請求項19】
請求項18に記載のアディティブ・マニュファクチャリング・プラットフォームシステムを利用した3Dデータ生成方法において、
(4)ステップで、記録部に格納される抽出類似3Dモデルの画像データを、処理部で調整処理し、1次調整類似3Dモデルを生成するステップを含むことを特徴とする3Dデータ生成方法。
【請求項20】
請求項18に記載の3Dデータ生成方法において、
依頼データに基づいて、モデラー選択部で抽出類似3Dモデルのデータを調整するモデラーを抽出するステップ、
前記抽出したモデラーの入力端末により抽出類似3Dモデルのデータが調整処理され、最終調整類似3Dモデルのデータが生成されるステップを含むことを特徴とする3Dデータ生成方法。
【請求項21】
請求項18に記載の3Dデータ生成方法において、
依頼データに基づいて、モデラー端末からの申出を受け、抽出類似3Dモデルのデータを調整するモデラーを選択するステップ、
前記選択したモデラーの入力端末により抽出類似3Dモデルのデータが調整処理され、最終調整類似3Dモデルのデータが生成されるステップを含むことを特徴とする3Dデータ生成方法。
【請求項22】
請求項18に記載の3Dデータ生成方法において、
納品形態として、依頼者端末により3Dモデルデータか、製品化した3Dモデルかを選択するステップ、
前記ステップにおいて、製品化した3Dモデルが選択された場合に、3Dプリンタ選択部で3Dプリンタを抽出し、当該抽出された3Dプリンタにデータを送信し、プリント指示をするステップを含むことを特徴とする3Dデータ生成方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、二次元画像から3Dデータを作成するためのアディティブ・マニュファクチャリング・プラットフォームシステム、3Dデータ生成装置及び3Dデータ生成方法に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、3D技術や3Dプリンタの目覚ましい発展により、様々な用途のために3Dデータが用いられるようになってきた。
3Dデータを作成するには、3DCADソフトウェアやスカルプトソフトウェアなどを利用して、立体空間に3Dデータを創造する必要があり、これらの専用ソフトウェアと、これを扱える高度な専門的スキル及び時間が必要とされる。
そのため、3Dデータは、写真やイラストなどのように簡単に作成することができず、3Dプリンタなどのハードウエアが高性能かつ低価格になっても、なかなか普及しない要因の一つとなっている。
【0003】
CADソフトウェアや3DCGソフトウェアなどを使用して3Dデータを作成(モデリング)する人はモデラーと呼ばれ、依頼者からの依頼内容に基づいて、3Dデータの作成を行う。依頼者は、イメージする3D像を写真やスケッチなどの二次元の画像データや、テキスト情報等でモデラーに伝え、それら情報からモデラーは3Dデータを作成する。
しかし、二次元の情報に基づいて、ゼロから3Dデータを作成するのは容易なことではなく、依頼者のイメージ通りにするために、何度も確認、修正を繰り返し作成することになり、依頼者の負担、モデラーの負担は大きく、またコストがかさむ。そのため、気軽に作成を依頼できるものではない。
【0004】
このような問題に対し、依頼者に手間をかけさせることなく、依頼者が指定した画像情報に対して類似度の高い3次元データを提供する方法として、例えば、「3次元モデルに関する3次元データと2次元入力画像との入力を受け付ける入力部と、前記3次元データに基づき、仮想空間に配置された前記3次元モデルを所与の視点から見た外観を示す一又は複数の2次元作成画像を生成する画像生成部と、前記2次元作成画像と前記2次元入力画像との類似度を出力する出力部と、を含む、情報処理装置。」を開示する特開2018-55506号公報が挙げられる(特許文献1)。
【0005】
上記特許文献1に記載の情報処理装置であれば、モデラーが依頼者からの2次元入力画像に基づいて3次元モデルを作成し、その3次元データに基づいて仮想空間に配置された3次元モデルから2次元作成画像を生成し、2次元入力画像との類似度を算出し、所定の類似度になるまで、モデラーが修正をすることで、類似度の高い3次元データを作成することができ、依頼者が何度も確認、修正指示をする必要がなく、負担は少なくてすむ。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2018-55506号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
上記特許文献1に記載の方法であれば、依頼者の手間を減らすことができ依頼者の負担は少ないが、モデラーは依頼者からの2次元画像に基づいてゼロから3次元データを作成し、所定の類似度になるまで修正を繰り返すことになり、高度な知識とスキルが要求されるとともに多大な時間がかかるため、それがコストに反映し高額な作業となってしまう。
本発明は、このような事情に鑑みなされたものであり、モデラーの作業はゼロないし最小限の調整や修正のみでよく、依頼者は携帯端末等で容易に受発注でき、低価格で希望の3Dデータが作成できるプラットフォームシステム、3Dデータ生成装置及び3Dデータ生成方法を提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明者は上記課題を下記の手段により解決した。
〈1〉情報を入力し依頼データとして送信し、かつ、サーバーからの情報を受信し表示可能な依頼者端末と、ネットワークを介して前記依頼者端末と接続されるサーバーとを含むアディティブ・マニュファクチャリング・プラットフォームシステムであって、
前記依頼者端末は、依頼者が生成を依頼する3D像の情報を含む依頼データを前記サーバーに送信し、
前記サーバーは、少なくとも通信部、解析部、記録部、抽出部、処理部を備え、
前記通信部のデータ取得部で前記依頼者端末から送信された依頼データを受信し取得し、前記依頼データを前記解析部で解析し、前記サーバー内の記録部に格納される既存3Dモデルデータのデータ群、またはネットワーク上で利用可能な既存3Dモデルデータのデータ群の中から、依頼者が生成を依頼する3D像に最も類似する類似3Dモデルを前記抽出部で抽出するとともに、必要に応じ前記抽出した抽出類似3Dモデルを前記処理部で調整処理して1次調整類似3Dモデルを生成し、依頼者端末に前記抽出類似3Dモデル又は前記一次調整類似3Dモデルの画像データを送信し、
前記抽出類似3Dモデル又は前記一次調整類似3Dモデルの画像データを受信した依頼者端末は、前記画像データを確認可能に表示するとともに、前記サーバーに納品形態情報を含む発注データを送信し、
前記発注データを受信したサーバーは、前記発注データにかかる納品形態情報に基づいて3Dデータを生成することを特徴とするアディティブ・マニュファクチャリング・プラットフォームシステム。
【0009】
〈2〉前記サーバー内の記録部に格納される既存3Dモデルデータは、解析部により、抽出部で抽出するために必要な解析がされ、その解析情報とともに記録部に格納されてなることを特徴とする前記〈1〉に記載のアディティブ・マニュファクチャリング・プラットフォームシステム。
【0010】
〈3〉前記サーバー内の記録部に格納される既存3Dモデルデータの解析情報が、既存3Dモデルデータ毎に個別に付与される付帯情報であり、前記付帯情報には、少なくともタグ情報が含まれることを特徴とする前記〈2〉に記載のアディティブ・マニュファクチャリング・プラットフォームシステム。
【0011】
〈4〉前記通信部のデータ取得部で取得した依頼データは、解析部により解析され解析情報が付与されて記録部に格納され、
前記サーバー内の抽出部が、前記依頼データに含まれる解析情報を参照し、記録部内の既存3Dモデルデータのデータ群、またはネットワーク上で利用可能な既存3Dモデルデータのデータ群の中から、同一又は類似する解析情報を有する既存3Dモデルデータを、抽出類似3Dモデルとして抽出することを特徴とする前記〈1〉~〈3〉のいずれか1項に記載のアディティブ・マニュファクチャリング・プラットフォームシステム。
【0012】
〈5〉前記通信部のデータ取得部で取得した依頼データが、既存3Dモデルデータの付帯情報のタグ情報に紐付いたカテゴリーを複数回選択して得られるものであることを特徴とする前記〈1〉~〈4〉のいずれか1項に記載のアディティブ・マニュファクチャリング・プラットフォームシステム。
【0013】
〈6〉前記依頼者が生成を依頼する3D像が、写真やイラスト等の2次元データ、テキストデータや音声データのいずれか、またはこれらを組み合わせたものであることを特徴とする前記〈1〉に記載のアディティブ・マニュファクチャリング・プラットフォームシステム。
【0014】
〈7〉前記1次調整類似3Dモデルを生成するために、前記処理部で抽出類似3Dモデルを処理する調整処理が、機械学習による処理であることを特徴とする前記〈1〉に記載のアディティブ・マニュファクチャリング・プラットフォームシステム。
【0015】
〈8〉前記サーバーは、前記依頼データとともに、既存3Dモデルデータのデータ群、またはネットワーク上で利用可能な既存3Dモデルデータのデータ群の中から抽出された抽出類似3Dモデルのデータを、モデラーの入力端末であるモデラー端末からアクセス可能に記録部に格納し、さらに、前記モデラー端末によって調整された最終調整類似3Dモデルのデータを記録部に記録してなることを特徴とする前記〈1〉~〈7〉のいずれか1項に記載のアディティブ・マニュファクチャリング・プラットフォームシステム。
【0016】
〈9〉前記サーバーは、依頼者端末から送信された発注データにかかる納品形態情報に基づいて生成された3Dデータをネットワークを介して、3Dプリンタに送信可能に格納してなることを特徴とする前記〈1〉~〈8〉のいずれか1項に記載のアディティブ・マニュファクチャリング・プラットフォームシステム。
【0017】
〈10〉前記〈1〉~〈9〉に記載のアディティブ・マニュファクチャリング・プラットフォームシステムにおいて、すべての処理がネットワークを介して、オンライン上で実行されることを特徴とするアディティブ・マニュファクチャリング・プラットフォームシステム。
【0018】
〈11〉依頼者端末から依頼データを受信する通信部と
受信し取得した依頼データ及び既存3Dモデルデータを解析する解析部と、
前記解析部で解析された依頼データを格納する依頼データ記録部と、前記解析部で解析された既存3Dモデルデータのデータ群を格納する既存3Dモデルデータ記録部とを含む記録部と、
前記解析部で解析され記録部に格納された前記依頼データに含まれる解析情報に基づいて、前記解析情報が付与された既存3Dモデルデータのデータ群から、類似性のある既存3Dモデルデータを抽出類似3Dモデルとして抽出し、抽出類似3Dモデル記録部に格納する抽出部と、
前記依頼データを参照し、前記抽出類似3Dモデル記録部に格納された抽出類似3Dモデルの画像特徴を調整処理し、1次調整類似3Dモデルを生成する処理部を備えてなる3Dデータ生成装置。
【0019】
〈12〉前記解析部で解析される解析情報が、個別に付与される付帯情報であり、前記付帯情報には、少なくともタグ情報が含まれることを特徴とする前記〈11〉に記載の3Dデータ生成装置。
【0020】
〈13〉前記抽出部は、前記依頼データに基づいて、あらかじめ登録されたモデラー群の中からモデラー候補を抽出し、担当モデラーを判断するモデラー選択部を備えることを特徴とする前記〈11〉に記載の3Dデータ生成装置。
【0021】
〈14〉前記抽出部は、前記依頼データに基づいて、あらかじめ登録された3Dプリンタ群の中から3Dプリンタ候補を抽出し、担当3Dプリンタを決定するプリント選択部を備えることを特徴とする前記〈11〉に記載の3Dデータ生成装置。
【0022】
〈15〉前記モデラー選択部は、あらかじめ登録されたモデラー群のモデラー端末から、抽出類似3Dモデルの調整作業の申出を受け、その申出に基づいて担当モデラーを選択することを特徴とする前記〈13〉に記載の3Dデータ生成装置。
〈16〉前記抽出部による担当モデラーの選択が、登録モデラーのレーティングによることを特徴とする前記〈13〉に記載の3Dデータ生成装置。
〈17〉前記プリンタ選択部は、あらかじめ登録された3Dプリンタ群の端末から、プリント作業の申出を受け、その申出に基づいて担当3Dプリンタを決定することを特徴とする前記〈14〉に記載の3Dデータ生成装置。
【0023】
〈18〉情報を入力し依頼データとして送信し、かつ、サーバーからの情報を受信し表示可能な依頼者端末と、ネットワークを介して前記依頼者端末と接続されるサーバーとを含むアディティブ・マニュファクチャリング・プラットフォームシステムを利用した3Dデータ生成方法であって、
(1)依頼者端末のアプリケーションから依頼者が生成を依頼する3D像の情報を含む依頼データを送信するステップ、
(2)サーバーが、前記依頼者端末から送信された依頼データを受信し取得するステップ
(3)サーバー内の解析部が前記依頼データを解析し記録部に格納するステップ、
(4)前記解析部で解析した依頼データの解析情報に基づいて抽出部が、前記サーバー内の記録部に格納される既存3Dモデルデータのデータ群、またはネットワーク上で利用可能な既存3Dモデルデータのデータ群の中から、類似性のある既存3Dモデルデータを抽出類似3Dモデルとして抽出し記録部に格納するステップ、
(5)前記抽出された抽出類似3Dモデルの画像データを依頼者端末へ送信するステップ、
からなることを特徴とする3Dデータ生成方法。
【0024】
〈19〉前記〈18〉に記載のアディティブ・マニュファクチャリング・プラットフォームシステムを利用した3Dデータ生成方法において、
(4)ステップで、記録部に格納される抽出類似3Dモデルの画像データを、処理部で調整処理し、1次調整類似3Dモデルを生成するステップを含むことを特徴とする3Dデータ生成方法。
【0025】
〈20〉前記〈18〉に記載の3Dデータ生成方法において、
依頼データに基づいて、モデラー選択部で抽出類似3Dモデルのデータを調整するモデラーを抽出するステップ、
前記抽出したモデラーの入力端末により抽出類似3Dモデルのデータが調整処理され、最終調整類似3Dモデルのデータが生成されるステップを含むことを特徴とする3Dデータ生成方法。
【0026】
〈21〉前記〈18〉に記載の3Dデータ生成方法において、
依頼データに基づいて、モデラー端末からの申出を受け、抽出類似3Dモデルのデータを調整するモデラーを選択するステップ、
前記選択したモデラーの入力端末により抽出類似3Dモデルのデータが調整処理され、最終調整類似3Dモデルのデータが生成されるステップを含むことを特徴とする3Dデータ生成方法。
【0027】
〈22〉前記〈18〉に記載の3Dデータ生成方法において、
納品形態として、依頼者端末により3Dモデルデータか、製品化した3Dモデルかを選択するステップ、
前記ステップにおいて、製品化した3Dモデルが選択された場合に、3Dプリンタ選択部で3Dプリンタを抽出し、当該抽出された3Dプリンタにデータを送信し、プリント指示をするステップを含むことを特徴とする3Dデータ生成方法。
【発明の効果】
【0028】
本発明によれば、依頼者は携帯端末等で容易に受発注でき、依頼者の操作も簡単であり、かつ、既存の3Dモデルの3Dデータを利用することで、モデラーによる修正や調整もゼロないし最小限でよく、低価格で3Dデータを作成することができる。
【図面の簡単な説明】
【0029】
図1図1は、本発明の一実施形態にかかるアディティブ・マニュファクチャリング・プラットフォームシステムの基本的構成を示すブロック図である。
図2図2は、本発明の一実施形態にかかるアディティブ・マニュファクチャリング・プラットフォームシステムの機能的構成を示す図である。
図3図3は、本発明にかかるアディティブ・マニュファクチャリング・プラットフォームシステムの実施例1の依頼データ入力の例を示すフローチャートである。
図4図4は、本発明にかかるアディティブ・マニュファクチャリング・プラットフォームシステムの実施例1のフローチャートである。
図5図5は、本発明にかかるアディティブ・マニュファクチャリング・プラットフォームシステムの実施例2のフローチャートである。
図6図6は、本発明の一実施形態にかかる3Dデータ生成方法のフローチャートである。
図7図7は、本発明の一実施形態にかかる3Dデータ生成方法のフローチャートである。
図8図8は、本発明の一実施形態にかかる3Dデータ生成方法のフローチャートである。
図9図9は、本発明の一実施形態にかかる3Dデータ生成方法のフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0030】
本発明にかかるアディティブ・マニュファクチャリング・プラットフォームシステムの実施形態について、図面を用いて以下に説明する。
ただし、本発明は多くの異なる態様で実施可能であり、以下に例示する実施形態に限定して解釈されるものではない。
【0031】
図1は、本発明の一実施形態にかかるアディティブ・マニュファクチャリング・プラットフォーム(以下「AMプラットフォーム」ともいう。)システムの基本的構成を示すブロック図、図2は、本発明の一実施形態にかかるアディティブ・マニュファクチャリング・プラットフォームシステムの機能的構成を示す図である。
図中、1はアディティブ・マニュファクチャリング・プラットフォームシステム、10はサーバー、11は通信部、12は解析部、13は記録部、14は抽出部、15は処理部である。また、20は依頼者端末、21は通信部、22は入力部、23は表示部、30はネットワークである。
【0032】
<システム構成>
本発明にかかるAMプラットフォームシステム1は、少なくとも通信部21、入力部22、表示部23を備える依頼者端末20と、ネットワークを介して接続されるサーバー10とで構成される。
依頼者端末20は、入力部22で情報を入力し、前記情報を依頼データとして通信部21を介してサーバー10に送信し、また、前記サーバー10からの情報を通信部21で受信し、表示部23で前記情報を表示できる機能を備えた端末であり、その形態は特に限定されず、一般的に普及しているスマートフォンやタブレットなどの携帯端末、パーソナルコンピュータ、ネットワークに接続されたテレビジョンなどを利用することができる。
本発明では、依頼者は、自己の身近な依頼者端末から、生成を依頼する3D像の情報を含む依頼データを前記サーバー10に送信することで、3Dデータの生成を依頼する。なお、前記「3D像」とは、依頼者が生成したい3Dモデルのイメージ像であり、その情報として、写真やイラストなどの2次元画像データ、イメージ像を説明したテキストデータ、音声データ等のいずれか、あるいは組み合わせによるものであってもよい。そして、前記3D像は依頼データとしてサーバー10に送信される。
【0033】
本発明にかかるAMプラットフォームシステム1を構成するサーバー10は、少なくとも通信部11、解析部12、記録部13、抽出部14、処理部15を備える。サーバー10は、CPU、メモリ、記憶装置、入力装置、インターフェース等を備えたコンピュータで構成されるものであっても、クラウドコンピューティングなどを利用するものであってもよい。サーバー10の通信部11、解析部12、記録部13、抽出部14、処理部15における各機能は、あらかじめ記憶装置に格納されたプログラムがCPUにより実行され制御されるものとすることができるが、API(Application Programming Interface)により、公開されている第三者が開発したプログラムやソフトウェアと繋ぎ、そのソフトウェアがもつ機能を、AMプラットフォームシステム内で共有することにより実行するものであってもよい。
【0034】
<3Dモデル>
本発明において、「3Dモデル」は、3次元をベースに作成される立体のキャラクターやもののモデルデータ、すなわちイメージであり、仮想空間において全角度からその形状を捉えることができるものである。
本発明では、前記「3Dモデル」を3次元の立体形状のイメージとし、その「3Dモデル」の縦横高さ、色彩等の情報等、一般にCADソフトウェアやCGソフトウェアなどによって生成されるデジタルデータ、プログラム情報を「3Dデータ」と称する。
生成された3Dデータを利用することで、3Dモデルが各種プログラム上で3次元に表示される。例えば、ゲーム内のオリジナルキャラクターや造形物、サイバー空間の3Dアバター、VA/VRなどで、3次元で表現することが可能となる。また、前記3Dデータを3Dプリンタで出力することで、オリジナルの造形物や、人、動物など様々なものを立体形状の製品を製造することができる。
3Dデータは、作成したソフトウェアの保存形式により複数の種類があるが、本発明では、各ソフトウェアで受け渡しが可能な中間データ形式を想定する。なお、依頼者が発注データで、納品形態の保存形式を指定するにあたって、その指定された保存形式で納品可能としてもよい。納品形態は、作成された3Dデータを使って3Dプリンタで印刷し立体形状に出力した製品であってもよい。
【0035】
なお、本発明において、前記「既存3Dモデル」は、当該AMプラットフォームシステムで生成、収集した既に3Dデータが生成されている3Dモデル、あるいは、ネットワーク上で3Dデータを利用可能にして公開されている3Dモデルを示す。
そして、「抽出類似3Dモデル」は、前記既存3Dモデルのデータ群から抽出される依頼者が生成を依頼した3D像に最も類似するものとして抽出部14で抽出された類似3Dモデルを示す。
さらに、「一次調整類似3Dモデル」は、前記抽出類似3DモデルをAIで自動補正し、又は機械学習の処理で、より3D像に近いものに調整処理された類似3Dモデルを示す。AIにより複数回自動補正された場合も、便宜上「一次調整類似3Dモデル」とする。
そして、「最終調整類似3Dモデル」は、モデラーが依頼者が生成を依頼した3D像の依頼データと照らして、抽出類似3Dモデルや一次調整類似3Dモデルの3Dデータを修正して調整した類似3Dモデルを示す。
【0036】
<サーバーの基本機能>
本発明にかかるAMプラットフォームシステム1を構成するサーバー10は、通信部11のデータ取得部110で依頼者端末20から送信された依頼データを受信し取得する。
そして、前記依頼データを解析部12で解析し、記録部13に格納されている既存3Dモデルデータのデータ群、またはネットワーク上で利用可能な既存3Dモデルデータのデータ群の中から、依頼者が生成を依頼する3D像に最も類似する類似3Dモデルを抽出部14で抽出する。
前記抽出部14で抽出された「抽出類似3Dモデル」の画像データは、依頼者端末20に送信され、前記依頼者端末20の表示部23により前記画像データを確認可能に表示する。
確認後には、納品形態情報を含む発注データが依頼者端末20から送信され、前記発注データを通信部11で受信したサーバー10は、前記発注データで指示される納品形態情報に基づいて3Dデータを生成する。
なお、記録部13に格納される既存3Dモデルデータのデータ群、またはネットワーク上で利用可能な既存3Dモデルデータのデータ群の中から、依頼者が生成を依頼する3D像に最も類似する類似3Dモデルを抽出部14で抽出した後、必要に応じ前記抽出した抽出類似3Dモデルを処理部15で調整処理して「1次調整類似3Dモデル」を生成し、依頼者端末20にその一次調整類似3Dモデルの画像データを送信してもよい。
【0037】
<依頼データ>
依頼者端末20で入力され、サーバー10の通信部11のデータ取得部110で取得する依頼データは、依頼者が生成を依頼する3D像またはそれに近い3D像の情報であり、依頼者端末20により写真やイラスト等の画像データが入力できる場合には、その画像データ、画像データが入力できない場合にはテキストデータや音声データ等である。
また、前記依頼データは、画像データがない場合には、自動トリムや自動判定提案により、もっとも依頼者のイメージに近い3Dモデルとして選択される方法によって送信されるものであってもよい。自動判定提案は、例えば、強化学習や深層学習を含む機械学習などのクラス分類アルゴリズムなどを利用して類似度を自動判定して提案する。この場合、依頼者は、依頼者端末20の入力部22でカテゴリーや条件を複数回選択し、それに基づいてAIが分類したものの中から最も類似度の高いものを自動で判定し、その結果を提案する3Dモデルとして依頼者端末20に表示する。依頼者は提案された3Dモデルが、自分イメージどおり、又はそれに近い場合は、提案された3Dモデルを依頼データとして送信する。
【0038】
提案された3Dモデルが、イメージに近いものではなかった場合、サーバー10は、ラフカテゴリーを提案し、選択された情報に基づいて複数個(n個)の選択肢からの選択を複数回(m回)繰り返し、最もイメージに近い3Dモデルを判定し提案し、依頼者は最終的に選択した3Dモデルを依頼データとしてサーバー10に送信する。
なお、前記サーバー10が、依頼者端末20に送信する提案は、記録部13の既存3Dモデルデータ記録部132に格納された既存3Dモデルデータの付帯情報のタグ情報に紐付いたカテゴリーから抽出される。これにより、既に記録部13の既存3Dモデルデータ記録部132に格納された既存3Dモデルを利用して、依頼者が生成を依頼する3D像の3Dデータを生成することができる。
【0039】
<解析部>
本発明にかかるAMプラットフォームシステム1を構成するサーバー10を構成する解析部12は、第1に通信部11のデータ取得部110で受信した依頼データを解析する。依頼データがテキストデータや音声データの場合には、そのデータ内から、依頼者が生成を依頼する3D像の情報を解析する。依頼データが写真やイラストなどの画像データの場合には、画像解析を行う。画像解析は、あらかじめアルゴリズムを設定しておき、機械学習によりAIが行う。例えば、人物を認識させる場合には、目や鼻、口の位置や形など特徴点となる部分を抽出できるように設定する。そして、解析された特徴点等の解析情報を付帯情報とともに、記録部13の依頼データ記録部131に格納する。なお、依頼データが、自動判定提案により選択されたものである場合には、選択された既存3Dモデルデータを依頼データ記録部131に格納する。
また、前記解析部12は、依頼データの解析の他、既存3Dモデルも解析し解析情報を既存3Dモデルデータ記録部132に格納する。
【0040】
既存3Dモデルは、当該AMプラットフォームシステムで生成、収集した既に3Dデータが生成されている3Dモデルや、ネットワーク上で3Dデータを利用可能にして公開されている3Dモデルであり、解析部12は、これら既存3Dモデルを収集し、それぞれ画像解析を実行し付帯情報を付与して既存3Dモデルデータ記録部132に格納する。AIに自動で特徴点を見つけるように設定し、ネットワーク上のビッグデータを使用して解析を重ねることで精度を上げ、既存3Dモデルのデータベース化を行う。
なお、前記解析情報とともに格納される付帯情報は、3Dモデルの類似度を判定するのに有用な情報であり、例えば、設定されたアルゴリズムに基づいて分類されたタグ情報などが挙げられる。
【0041】
<記録部>
本発明にかかるAMプラットフォームシステム1を構成するサーバー10を構成する記録部13は、依頼データ及び依頼データの解析情報、依頼データの付帯情報等を格納する依頼データ記録部131、既存3Dモデルの3Dデータ、その解析情報、付帯情報を格納する既存3Dモデルデータ記録部132の他、後述する抽出部14で抽出された類似3Dモデルを記録する抽出類似3Dモデルデータ記録部133、機械学習により収集、演算された機械学習データを格納する機械学習データ記録部134及び、依頼者端末20から送信された発注データを格納する発注データ記録部135を備える。
前記各記録部(131、132、133、134、135)はいずれも、解析部12、抽出部14、処理部15から参照、利用可能である。また、依頼データ記録部131と、抽出類似3Dモデルデータ記録部133は、抽出類似3Dモデルをより依頼データの3D像に類似するように3Dデータを調整するモデラーの入力端末であるモデラー端末からアクセス可能に記録部13に格納される。これにより、モデラーは、依頼者から送信された依頼データを参照し、サーバー10の抽出部14で抽出された抽出類似3Dモデルデータを調整することが可能となっている。また、モデラー端末によって調整された最終調整類似3Dモデルのデータは、前記記録部13に格納される。
【0042】
<抽出部>
本発明にかかるAMプラットフォームシステム1を構成するサーバー10を構成する抽出部14は、記録部13の既存3Dモデルデータ記録部132に格納されている既存3Dモデルデータのデータ群、またはネットワーク上で利用可能な既存3Dモデルデータのデータ群の中から、依頼データの3D像に最も類似する類似3Dモデルを抽出する。詳しくは、前記抽出部14は、既存3Dモデルデータの解析情報を参照し、データ群の中から、依頼データの解析情報と同一又は類似する解析情報を有する既存3Dモデルデータを、抽出類似3Dモデルとして抽出し、記録部13の類似3Dモデルデータ記録部133に格納する。
【0043】
抽出部14によって、抽出される抽出類似3Dモデルについて、依頼データとの関係で、さらに調整、修正が必要となる場合がある。そのような場合には、モデラーと呼ばれる3Dデータを生成するソフトウェアを扱う人材が調整、修正を行うシステムとしてもよい。
前記抽出部14は、抽出類似3Dモデルの抽出の他、抽出類似3Dモデルについて、さらに調整が必要な場合、あらかじめ登録されたモデラー群の中からモデラー候補を抽出し、担当モデラーを判断するモデラー選択部を備えることができる。3Dデータの調整、修正は、その内容によって高度なスキルが必要な場合と、そうではない場合とがある。そこで前記抽出部14では、調整の内容を考慮して最適なモデラーを抽出する。
同様に、前記抽出部14は、納品形態が製品化した3Dモデルの場合には、その形状のプリントに最適な3Dプリンタを抽出する。3Dプリンタも単純な形状に適したものや、複雑な構造や異種材料に対応可能なものがある。したがって、あらかじめ登録された3Dプリンタ群の中から最適な3Dプリンタ候補を抽出し、担当3Dプリンタを決定するプリント選択部を備えておくことが好ましい。
【0044】
<処理部>
本発明にかかるAMプラットフォームシステム1を構成するサーバー10を構成する処理部15は、前記抽出部14で抽出した抽出類似3Dモデルについて、依頼者が生成を依頼する3D像との関係で調整が必要な場合、AIで自動補正し、より3D像に近いものに調整処理をする。処理部15では、3Dモデルの変形パターンを設定しておくことで、3Dデータの特徴点を使って調整が可能となっている。AIが自動で補正する変形パターンとしては、例えば、特徴点に対し、丸みを帯びさせる、とがらせる、寸法比を変更する等が挙げられる。そして、処理部15で、抽出類似3Dモデルを調整し、1次調整類似3Dモデルを生成し、依頼者端末20に前記1次調整類似3Dモデル画像データを通信部11を介して送信する。
【0045】
<実施例1>
図2に示す本発明の一実施形態にかかるアディティブ・マニュファクチャリング・プラットフォームシステムの機能的構成の例を、図3及び4のフローチャートに基づいて説明する。
最初に依頼者端末20において、本システムにアクセスするためのアプリケーションを起動し、依頼データを送信する。
図3は依頼データ入力の例を示すフローチャートである。アプリケーションの起動(S101)後、依頼する3D像の依頼方法を選択する(S102)。本実施例では、写真やイラスト等の画像データがあるか否かを確認する(S103)。画像データがある場合には、その画像データを依頼する3D像の依頼データとして、通信部21を介してサーバー10へ送信する(S104)。サーバー10では、前記画像データを依頼データとして受信し取得する(S105)。
【0046】
一方、依頼データとなる画像データがない場合、どのようなカテゴリーの3D像であるか選択する(S106)。前記カテゴリーの選択に基づいて、サーバー10では、自動判定提案の3Dモデルの画像データを依頼者端末20へ送信する(S107)。
依頼者端末20では、自動判定提案の3Dモデルが、イメージに近いかどうか確認をする(S108)。イメージに近い場合、その自動判定提案された3Dモデルを依頼する3D像の依頼データとして、通信部21を介してサーバー10へ送信する(S104)。
【0047】
一方、自動判定提案の3Dモデルがイメージにほど遠い場合、サーバー10は、提案1としてラフカテゴリーを提案する(S109)。例えば、A)プラモアプリ、B)文具アプリ、C)思いでアプリである。また、(1)人、(2)動物、(3)モノ、(4)図面、イラスト、(5)その他といった選択肢を設定するものであってもよい。
そして、サーバー10は、上記選択肢から選択されたものに基づいて、n個の選択肢で構成される提案を、提案2、提案3、・・・提案m(S110、S111)と複数回行い、m回の選択回答(S112、S113)からイメージに近い3Dモデルを抽出し提案する。
【0048】
たとえば、ラフカテゴリーとして(1)人、(2)動物、(3)モノ、(4)図面、イラスト、(5)その他、という選択肢を提示した場合、(1)人が選択されると、提案2として、(1)リアル、(2)アニメ、(3)デフォルトという選択肢が提示される。そして、(1)リアル、が選択された場合には、さらに提案3として、(1)頭、(2)全身、(3)パーツ、という選択肢が提示される。そして(1)頭、が選択された場合、(1)男、(2)女、(3)それ以外、という選択肢が提示され、依頼する3D像に近い類似3Dモデルを抽出するための条件が収集される。
そして、前記収集された条件に基づいて、サーバー10の抽出部14は、記録部13に格納されている類似3Dモデルの中から、最もイメージに近い既存3Dモデルを抽出し、提案する3Dモデルのデータが提供される。
依頼者端末20は、前記提案された3Dモデルを依頼データとして送信する(S114)。サーバー10では、前記提案された3Dモデルの情報を依頼データとして受信し取得する(S105)。
【0049】
図4は本発明にかかるアディティブ・マニュファクチャリング・プラットフォームシステムの実施例1のフローチャートである。
依頼者端末20で、アプリケーションの起動(S201)後、依頼する3D像の依頼データがサーバー10に送信される(S202)。
送信された依頼データは、サーバー10の通信部11で受信され、データ取得部110で取得される(S203)。依頼データは、記録部13の依頼データ記録部131に格納されるとともに、解析部12で解析される(S204)。解析部12では、依頼データを解析し、付帯情報(ここではタグ)を付与し、付与情報とともに解析情報を記録部13の依頼データ記録部131に格納する。
そして、抽出部14で、既存3Dモデルデータ記録部132に格納されている既存3Dモデルデータのデータ群又はネットワーク上で利用可能な既存3Dモデルデータのデータ群の中から、依頼データの解析情報と類似する既存3Dモデルを抽出する(S205)。抽出した抽出類似3Dモデルは、記録部13の類似3Dモデルデータ記録部133に格納されるとともに、通信部11を介して、依頼者端末20に送信される(S206)。
【0050】
依頼者端末20は、前記抽出類似3Dモデルの画像データを受信し(S207)、抽出類似3Dモデルを確認後(S208)、発注データを送信するとともに、支払いを行う(S209)。
サーバー10では、発注データを受信し支払いを確認(S210)後、発注データに従って、3Dデータを依頼者端末20に送信する(S211)。依頼者端末20は、サーバー10から3Dデータを受信する(S212)。
【0051】
<実施例2>
図5は本発明にかかるアディティブ・マニュファクチャリング・プラットフォームシステムの実施例2のフローチャートである。
依頼者端末20で、アプリケーションの起動(S301)後、依頼する3D像の依頼データがサーバー10に送信される(S302)。
送信された依頼データは、サーバー10の通信部11で受信され、データ取得部110で取得される(S303)。依頼データは、記録部13の依頼データ記録部131に格納されるとともに、解析部12で解析される(S304)。解析部12では、依頼データを解析し、付帯情報(ここではタグ)を付与し、付与情報とともに解析情報を記録部13の依頼データ記録部131に格納する。
そして、抽出部14で、既存3Dモデルデータ記録部132に格納されている既存3Dモデルデータのデータ群、又はネットワーク上で利用可能な既存3Dモデルデータのデータ群の中から、依頼データの解析情報と類似する既存3Dモデルを抽出する(S305)。
抽出部14は、抽出にあたり依頼データの解析情報との関係で抽出類似3Dモデルについて調整が必要と判断した場合、前記抽出した抽出類似3Dモデルを処理部15においてAIで自動補正し、より3D像に近いものに調整処理する(S306)。
処理部15においてAIで自動補正される調整の所定の変形パターンとして、例えば、特徴点に対し、丸みを帯びさせる、頂点の面取り、とがらせる、寸法比の変更、色彩の変更等が挙げられ、依頼データと照らし必要な調整処理がされ、調整された類似3Dモデルは、1次調整類似3Dモデルとして、その画像データが通信部11を介して依頼者端末20に送信される(S307)。
【0052】
依頼者端末20は、前記一次調整類似3Dモデルの画像データを受信し(S308)、一次調整類似3Dモデルを確認後(S309)、発注データを送信するとともに、支払いを行う(S310)。
サーバー10では、発注データを受信し支払いを確認(S311)後、発注データに従って、3Dデータを依頼者端末20に送信する(S312)。依頼者端末20は、サーバー10から3Dデータを受信する(S313)。
【0053】
なお、上記実施例2において、処理部15における調整処理は、サーバー10側でAIが自動補正するものであるが、抽出部14で抽出した抽出類似3Dモデルを依頼者端末20に送信した後、依頼者端末20側が、前記抽出類似3Dモデルの修正したい部分を修正する構成であってもよい。例えば、依頼者端末20に表示された抽出類似3Dモデルの一部色彩を変更したい場合や、特徴点を使って丸みを帯びさせる、とがらせる等の修正を可能とする。
【0054】
<実施例3>
上記実施例1及び2において、サーバー10から送信された抽出類似3Dモデルや一次調整類似3Dモデルに対し、依頼者がより3D像に近いものを希望する場合、オプションとして、モデラーによる人的補正を選択可能とすることもできる。
そのため、サーバー10の抽出部14は、依頼データに基づいて、あらかじめ登録されたモデラー群の中からモデラー候補を抽出し、担当モデラーを判断するモデラー選択部を備えてもよい。
依頼人から、モデラーによる補正の要望があった場合、サーバー10では、その要望する補正作業に適したモデラーを、モデラー選択部により抽出し、当該モデラーに補正調整を指示する。
前記抽出部14による担当モデラーの選択は、登録モデラーのレーティングにより行ってもよい。登録モデラーによる補正調整について、その成果を依頼者や管理者によりレーティングされるシステムとした場合、モデラーは依頼の3Dデータの生成を、より早く上手に仕上げ、高い評価を得ようとする。これにより、作業効率や品質の向上を図ることができる。
【0055】
また、サーバー10で、モデラーによる補正調整が求められている情報を、あらかじめ登録されたモデラー群のモデラー端末から確認可能に公開し、モデラーからの申出を受け、その申出に基づいて担当モデラーを選択する方法を取ることもできる。
サーバー10は、モデラーの入力端末であるモデラー端末から依頼データ、抽出類似3Dモデル、一次調整類似3Dモデル等の情報を確認できるようアクセス可能に記録部に格納する。
さらにサーバー10は、モデラーによる調整処理をクラウド上でのみ作業できるようにし、セキュリティを高めた構成とすることもできる。
【0056】
<実施例4>
上記実施例1~3において、発注データにかかる納品形態が、3Dデータではなく、製品化した3Dモデルの場合のため、抽出部14は、あらかじめ登録された3Dプリンタ群の中から3Dプリンタ候補を抽出し、担当3Dプリンタを決定するプリンタ選択部を備えてもよい。
3Dプリンタは様々な種類があり、それぞれプリントに適した素材、形状、大きさが異なる。したがって、前記プリント選択部には、あらかじめ各3Dプリンタの種類、性能が登録される。
サーバー10では、、依頼者端末20から送信された発注データにかかる納品形態情報に基づいて、生成された3Dデータをネットワークを介して、3Dプリンタに送受信可能に格納し、プリンタ選択部で選択された最適な担当3Dプリンタに3Dデータを送信する。
なお、サーバー10で、3Dプリントが求められている情報を、あらかじめ登録された3Dプリンタ群の端末から確認可能に公開し、プリンタ端末からのプリント作業の申出を受け、その申出に基づいて担当3Dプリンタを決定してもよい。
【0057】
上記した本発明にかかるアディティブ・マニュファクチャリング・プラットフォームシステムは、各機能を備えた3Dデータ生成装置として構成することもできる。
すなわち、本発明にかかる3Dデータ生成装置は、依頼者端末から依頼データを受信する通信部と、受信し取得した依頼データ及び既存3Dモデルデータを解析する解析部と、前記解析部で解析された依頼データを格納する依頼データ記録部と、前記解析部で解析された既存3Dモデルデータのデータ群を格納する既存3Dモデルデータ記録部とを含む記録部と、前記解析部で解析され記録部に格納された前記依頼データに含まれる解析情報に基づいて、前記解析情報が付与された既存3Dモデルデータのデータ群から、類似性のある既存3Dモデルデータを抽出類似3Dモデルとして抽出し、抽出類似3Dモデル記録部に格納する抽出部と、前記依頼データを参照し、前記抽出類似3Dモデル記録部に格納された抽出類似3Dモデルの画像特徴を調整処理し、1次調整類似3Dモデルを生成する処理部を備えてなる。
各機能は、上記サーバー10で実行されるものと同一であるため、説明を省略する。
【0058】
次に、本発明にかかるアディティブ・マニュファクチャリング・プラットフォームシステムを利用した3Dデータ生成方法を説明する。
本発明にかかる3Dデータ生成方法は、情報を入力し依頼データとして送信し、かつ、サーバーからの情報を受信し表示可能な依頼者端末20と、ネットワーク30を介して前記依頼者端末20と接続されるサーバー10とを含むアディティブ・マニュファクチャリング・プラットフォームシステムを利用するものであって、(1)依頼者端末20のアプリケーションから依頼者が生成を依頼する3D像の情報を含む依頼データを送信するステップ(ステップ1)、(2)サーバー10が、前記依頼者端末20から送信された依頼データを受信し取得するステップ(ステップ2)、(3)サーバー10内の解析部12が前記依頼データを解析し記録部13に格納するステップ、(4)前記解析部12で解析した依頼データの解析情報に基づいて抽出部14が、前記サーバー10内の記録部13に格納される既存3Dモデルデータのデータ群、またはネットワーク上で利用可能な既存3Dモデルデータのデータ群の中から、類似性のある既存3Dモデルデータを抽出類似3Dモデルとして抽出し記録部13に格納するステップ(ステップ4)、(5)前記抽出された抽出類似3Dモデルの画像データを依頼者端末20へ送信するステップ(ステップ5)によりなる。
【0059】
そして、さらに、前記ステップ4で、記録部13に格納される抽出類似3Dモデルの画像データを、処理部15で調整処理し、1次調整類似3Dモデルを生成するステップ(ステップ4’)を含んでもよい。
【0060】
また、依頼データ又は発注データに基づいて、モデラー選択部で抽出類似3Dモデルのデータを調整するモデラーを抽出するステップ(ステップ6)、前記抽出したモデラーの入力端末により抽出類似3Dモデルのデータが調整処理され、最終調整類似3Dモデルのデータが生成されるステップ(ステップ7)が含まれるものであってもよい。
そして、前記ステップ6、7に代えて、モデラー端末からの申出を受け、抽出類似3Dモデルのデータを調整するモデラーを選択するステップ(ステップ6’)、前記選択したモデラーの入力端末により抽出類似3Dモデルのデータが調整処理され、最終調整類似3Dモデルのデータが生成されるステップ(ステップ7’)であってもよい。
【0061】
本発明にかかる3Dデータ生成方法において、前記ステップ5の後に、納品形態として、依頼者端末20により3Dモデルデータか、製品化した3Dモデルかを選択するステップ(ステップ8)、前記ステップ8において、製品化した3Dモデルが選択された場合に、3Dプリンタ選択部で3Dプリンタを抽出し、当該抽出された3Dプリンタにデータを送信し、プリント指示をするステップ(ステップ9)を含むものであってもよい。
【0062】
以上説明したように、本発明にかかるアディティブ・マニュファクチャリング・プラットフォームシステム、3Dデータ生成装置及び3Dデータ生成方法は、既存3Dモデルの3Dデータを利用、応用することで、依頼人が生成したい3D像に近い3Dモデルの3Dデータを生成するものであり、ゼロから3Dデータを生成する場合のように、高度で専門的な知識や膨大な時間、生成過程の複数回の確認等の必要がなく、依頼者が気軽に簡単に自分の携帯端末から、所望の3Dモデルの3Dデータを入手することができる。
【0063】
また、本発明にかかるアディティブ・マニュファクチャリング・プラットフォームシステムは、依頼データの作成、送信から、3Dデータの納品までのすべての処理が、ネットワークを介して、オンライン上で実行することができる。
したがって、例えばモデラー端末は、ネットワークがつながる環境であれば海外、発展途上国等にあってもよく、グローバルな人材活用が可能となる。また、モデラーからの申出により作業の受注も可能であることから、モデラーは自分のペースで仕事を請け負うことができ、有効な人材活用が可能となる。
【符号の説明】
【0064】
1 アディティブ・マニュファクチャリング・プラットフォームシステム
10 サーバー
11 通信部
12 解析部
13 記録部
14 抽出部
15 処理部
20 依頼者端末
21 通信部
22 入力部
23 表示部
30 ネットワーク

図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9