IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ 大成建設株式会社の特許一覧 ▶ 株式会社アクティオの特許一覧 ▶ 株式会社ジオ環境システムの特許一覧

特開2022-144610打設シュートおよびコンクリート打設方法
<>
  • 特開-打設シュートおよびコンクリート打設方法 図1
  • 特開-打設シュートおよびコンクリート打設方法 図2
  • 特開-打設シュートおよびコンクリート打設方法 図3
  • 特開-打設シュートおよびコンクリート打設方法 図4
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022144610
(43)【公開日】2022-10-03
(54)【発明の名称】打設シュートおよびコンクリート打設方法
(51)【国際特許分類】
   E04G 21/04 20060101AFI20220926BHJP
【FI】
E04G21/04 102
【審査請求】未請求
【請求項の数】5
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021045686
(22)【出願日】2021-03-19
(71)【出願人】
【識別番号】000206211
【氏名又は名称】大成建設株式会社
(71)【出願人】
【識別番号】591075630
【氏名又は名称】株式会社アクティオ
(71)【出願人】
【識別番号】511148639
【氏名又は名称】株式会社ジオ環境システム
(74)【代理人】
【識別番号】110001807
【氏名又は名称】弁理士法人磯野国際特許商標事務所
(72)【発明者】
【氏名】小松 祥子
(72)【発明者】
【氏名】新井 昌一
(72)【発明者】
【氏名】高宮 徹
(72)【発明者】
【氏名】菅原 伸生
(72)【発明者】
【氏名】五十嵐 充一
【テーマコード(参考)】
2E172
【Fターム(参考)】
2E172AA05
2E172CA17
2E172DB07
2E172DE02
(57)【要約】
【課題】コンクリート打設時の作業性の向上およびコストダウンを図ることを可能とした打設シュートおよびこの打設シュートを利用したコンクリート打設方法を提案する。
【解決手段】コンクリート打設箇所にフレッシュコンクリートCを誘導する筒状の打設シュート1であって、複数の筒状分割体3,3,…が上下に脱着可能に連結されており、筒状分割体3の高さはコンクリートの打設サイクルに応じた高さに設定されていて、筒状分割体3の上端および下端には互いに歯合するエレメント4が固定されている。上下に配設された筒状分割体3同士は、エレメント4同士を歯合することより連結されている。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
コンクリート打設箇所にコンクリートを誘導する筒状の打設シュートであって、
複数の筒状分割体が上下に脱着可能に連結されており、
前記筒状分割体の高さは、コンクリートの打設サイクルに応じた高さに設定されていて、
前記筒状分割体の上端および下端には、互いに歯合するエレメントが固定されており、
上下に配設された前記筒状分割体同士は、前記エレメント同士を歯合することより連結されていることを特徴とする、打設シュート。
【請求項2】
前記筒状分割体の内面に上部が固定された筒状保護体を備えており、
前記筒状保護体の下端は、前記筒状分割体の下端に固定された前記エレメントよりも下側に突出していることを特徴とする、請求項1に記載の打設シュート。
【請求項3】
前記エレメント同士を歯合開始端から歯合終結端に向けて順次歯合させるスライダーを備えており、
前記筒状分割体の上端部および下端部の少なくとも一方には、前記スライダーを前記歯合終結端に留めるためのストッパが固定されていることを特徴とする、請求項1または請求項2に記載の打設シュート。
【請求項4】
既設のコンクリート層の上面にコンクリートを打設して新設のコンクリート層を積層するコンクリート打設方法であって、
既設のコンクリート層の上面に打設シュートを介してコンクリートを落し込む打設工程と、
前記打設シュートの長さを調整する調整工程と、を備えており、
前記打設シュートは、軸方向に連結された複数の筒状分割体からなり、
前記調整工程では、打設コンクリートの上面から前記打設シュートの下端までの距離が所定の高さになるように、少なくとも一つの前記筒状分割体を取り外して前記打設シュートの下端を上昇させることを特徴とする、コンクリート打設方法。
【請求項5】
前記筒状分割体の高さと前記コンクリート層の高さが同じであり、新設の前記コンクリート層を積層するたびに一つの筒状分割体を取り外すことを特徴とする、請求項4に記載のコンクリート打設方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、打設シュートおよびコンクリート打設方法に関する。
【背景技術】
【0002】
コンクリートを打設する場合には、打設シュートや打設用ホース等のコンクリート打設口から打設位置までの高低差が1.5m以内になるようにして、打設コンクリートの品質の低下(例えば、コンクリートの分離)を抑制するのが一般的である。また、比較的大規模なコンクリート構造物を構築する際には、高さ50cm以内の層に分けてコンクリートを流し込む。
例えば、打設用ホースを利用してコンクリートを打設する際には、打設用ホースのコンクリート打設口(下端)を打設箇所の底部から所定の高さ(例えば1.5m)の位置に配設した状態でコンクリートの流し込みを開始し、打設コンクリートの上面の上昇に伴い、コンクリート打設口を上昇させる。コンクリート打設口を上昇させるときは、コンクリート打設時の各層の高さに応じて、打設用ホースをカッターなどで所定長さ(例えば、50cm)ピッチで切断することで、コンクリート打設口の高さ位置をコンクリート上面から1.5m以内にする。ところが、打設用ホースを手作業により切断するには手間がかかる。また、切断した打設用ホースは、再利用することができず、廃棄処分となる。
また、特許文献1には、シート材を筒状にした打設シュートであって、ホッパーのコンクリート排出口に取り付けられる打設シュートが開示されている。この打設シュートは、軸方向に沿って分割可能であり、コンクリートの上面の上昇に伴って打設シュートを引き上げた際に、打設シュートを分割することで、手作業による切断を要することなく、コンクリート打設の進行に応じてコンクリート打設口から打設箇所までの高さ調整を可能としている。ところが、特許文献1の打設シュートは、ホッパーのコンクリート排出口の周囲に分割したシート材が溜まるため、邪魔になるおそれがある。また、特許文献1の打設シュートでは、分割したシートを誘導するローラーを配置しているが、ホッパーの排出口周囲の装置が大掛かりになるため、作業の邪魔になるとともに低コスト化の妨げになるおそれがある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2013-256767号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は、コンクリート打設時の作業性の向上およびコストダウンを図ることを可能とした打設シュートおよびこの打設シュートを利用したコンクリート打設方法を提案することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
前記課題を解決するための本発明の打設シュートは、コンクリート打設箇所にコンクリートを誘導する筒状の打設シュートであって、複数の筒状分割体が上下に脱着可能に連結されたものである。前記筒状分割体の高さは、コンクリートの打設サイクルに応じた高さに設定されている。また、前記筒状分割体の上端および下端には、互いに歯合するエレメントが固定されており、上下に配設された前記筒状分割体同士は前記エレメント同士を歯合することより連結されている。
かかる打設シュートによれば、コンクリートの打設サイクルに応じた高さを有した筒状分割体を脱着可能に連結することにより構成されているため、コンクリートの打設サイクルに応じて筒状分割体を取り外すことで、コンクリート打設口をコンクリート打設の進行に応じた高さ位置に調整することできる。そのため、打設シュートをカッター等で切断する必要がなく、切断に要する手間を省略できるとともに、取り外した打設シュートを再び連結させれば、長尺の打設シュートとして再利用することができる。筒状分割体同士の接合は、エレメント同士を歯合させるいわゆるファスナーを介して行うため、筒状分割体の着脱が容易である。また、筒状分割体は、それぞれ取り外すことができるため、打設シュートの余剰部分を速やかに撤去でき、作業の妨げになることもない。
なお、前記筒状分割体の内面に上部が固定されていて、下端が前記筒状分割体の下端に固定された前記エレメントよりも下側に突出する筒状保護体を備えていれば、筒状分割体同士を接合するためのファスナー(エレメント)にセメントや細骨材などが付着することを防止できる。
また、前記筒状分割体の上端部および下端部の少なくとも一方には、前記エレメント同士を歯合開始端から歯合終結端に向けて順次歯合させるスライダーを前記歯合終結端に止めるためのストッパが固定されているのが望ましい。
【0006】
また、本発明のコンクリート打設方法は、既設のコンクリート層の上面に打設シュートを介してコンクリートを落し込む打設工程と、前記打設シュートの長さを調整する調整工程とにより既設のコンクリート層の上面にコンクリートを打設して新設のコンクリート層を積層するものである。前記打設シュートは、複数の筒状分割体が連結されることにより連続した筒体に形成されていて、前記調整工程では打設コンクリートの上面から前記打設シュートの下端までの距離が所定の高さになるように一部の前記筒状分割体を取り外して前記打設シュートの下端を上昇させる。
かかるコンクリート打設方法によれば、打設作業の進捗に応じて筒状分割体を取り外すことで、打設シュートの下端(コンクリート打設口)の高さ位置を簡易に上昇させることができる。すなわち、打設シュートの長さ調整のために打設シュートを切断する手間を省略でき、取り外した筒状分割体は、別のコンクリート打設箇所に転用することができる。
なお、前記筒状分割体の高さと前記コンクリート層の高さが同じであり、新設のコンクリート層を積層するたびに一つの筒状分割体を取り外すのが望ましい。
【発明の効果】
【0007】
本発明の打設シュートおよびコンクリート打設方法によれば、コンクリート打設時にカッターなどを利用した切断作業を必要としないため、作業性の向上を図るとともに、繰り返し使用することで費用の低減化を図ることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】本実施形態の打設シュートの使用状況を示す正面図である。
図2】筒状分割体を示す正面図である。
図3】筒状分割体同士の接合部の拡大図である。
図4】ストッパを示す拡大図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
本実施形態では、コンクリート打設時に、使用する打設シュート1について説明する。図1は、打設シュート1を利用したコンクリート打設状況を示す図である。
コンクリートは、高さ50cm以内の複数の層(コンクリート層C、C2)に分けてコンクリートを打設するものとし、打設シュート1の下端のコンクリート打設口11から打設位置までの高低差(コンクリートの落下高さ)Hが1.5m以内となるように落し込む(図1参照)。
【0010】
本実施形態では、図1に示すように、輸送管2を介して打設箇所の上方に圧送されたフレッシュコンクリートCを、打設シュート1によりコンクリート打設箇所Aに誘導する。打設シュート1は、筒状を呈しており、上端が輸送管2に接続されていて、下端が打設カ所に向けて開口している。すなわち、打設シュート1の下端は、コンクリート打設箇所にフレッシュコンクリートCを落し込むためのコンクリート打設口11である。
打設シュート1は、複数の筒状分割体3,3,…が上下に脱着可能に連結されてなる。図2は、筒状分割体3を示す正面図である。
【0011】
各筒状分割体3の長さ(高さ)Lは、コンクリートの打設サイクル(コンクリート層C、C2の高さ)に応じて50cmとなっている。また、筒状分割体3の上端および下端には、互いに歯合するエレメント4が固定されているとともに、いずれか一方のエレメント4(本実施形態では筒状分割体3の下端に設けられたエレメント4)にはエレメント4同士を歯合開始端から歯合終結端に向けて順次歯合させるスライダー5が設けられている。
図3に筒状分割体3同士の接合部を示す。上下に配設された筒状分割体3同士は、図3に示すように、スライダー5の操作によりエレメント4同士を歯合することで連結されている。
【0012】
また、筒状分割体3の上端部および下端部の少なくとも一方(本実施形態では下端部)には、スライダー5を歯合終結端に留めるためのストッパ6が固定されている。図4にストッパ6を示す。ストッパ6は、一端が筒状分割体3の外面に固定(例えば、縫合あるいは接着)された帯状体からなる。ストッパ6の両端には、互いに嵌合する留具61,62が固定されていて、ストッパ6を中間部において折り曲げて他端の留具62を一端の留具61に係合させることができる。また、本実施形態のスライダー5には、環状の保持部51が形成されている。ストッパ6によりスライダー5を固定する場合には、図3に示すように、保持部51にストッパ6の他端を挿通させた状態で、他端の留具62と一端の留具61とを嵌合させる。
【0013】
図2に示すように、筒状分割体3には筒状保護体7が設けられている。筒状保護体7は、筒状のシート材からなる。筒状保護体7の上端部71は、筒状分割体3の内面に固定されている。筒状保護体7の長さLは、上端部71の筒状分割体3への固定箇所から当該筒状分割体3の下端(エレメント4)までの高さよりも大きい。そのため、筒状保護体7の下端72は、筒状分割体3の下端に固定されたエレメント4よりも下側に突出している。すなわち、筒状保護体7は、筒状分割体3同士を接合した際に、筒状分割体3同士の接合部(エレメント4同士の歯合部)の内面を覆っている。
【0014】
次に、打設シュート1を利用してコンクリート構造物を構築するコンクリート打設方法について説明する。本実施形態では、既設のコンクリート層Cの上面にフレッシュコンクリートCを打設して新設のコンクリート層Cを積層する。コンクリート構造物の施工は、打設工程と調整工程とを繰り返すことにより行う。
【0015】
打設工程では、コンクリート構造物の構築箇所の底面あるいは既設のコンクリート層Cの上面に打設シュート1を介してフレッシュコンクリートCを落し込む。フレッシュコンクリートCは、輸送管2を介して輸送される。輸送管2は、図示しないコンクリートポンプに接続されていて、コンプリートポンプにより圧送されたフレッシュコンクリートCを所定の位置(打設箇所上方)に輸送する。本実施形態の輸送管2には、分岐管(T字管)21が設けられている。本実施形態の分岐管21は、他の打設箇所にコンクリートを誘導する他の輸送管22に接続された直部23と、打設シュート1の上端が接続された分岐部24とに分岐されている。分岐管21又は分岐管21の近傍には、輸送管2を介して輸送されたコンクリートを直部23または分岐部24に切り替えるバルブ(図示せず)が設けられていてもよい。
輸送管2を介して圧送されたフレッシュコンクリートCは、分岐管21において打設シュート1に誘導され、打設シュート1のコンクリート打設口11から打設箇所に落し込まれる。所定の高さまでフレッシュコンクリートCを打込んだら(すなわち、新設のコンクリート層Cを形成したら)、コンプリートポンプあるいはバルブを操作して、当該打設カ所へのフレッシュコンクリートCの打込みを停止する。
【0016】
調整工程では、打設シュート1の長さを調整する。すなわち、次のサイクルにおけるコンクリート打設時に、打設シュート1の下端が打設コンクリートに接することがないように、打設シュート1の下端の高さを上昇させる。打設シュート1の長さは、コンクリート層Cの上面から打設シュート1の下端(コンクリート打設口11)までの距離(高さH)が、次サイクルにおいて形成するコンクリート層の高さ(50cm)以上になるようにする。このとき、新設のコンクリート層Cの上面から打設シュート1の下端(コンクリート打設口11)までの距離(高さH)は1.5m以内になるようにする。
打設シュート1の長さ調整は、打設シュート1下端に設けられた筒状分割体3aを取り外すことにより行う。本実施形態では、筒状分割体3の高さと各コンクリート層の高さが同じであるため、新設のコンクリート層Cを積層するたびに一つの筒状分割体3を取り外す。
【0017】
本実施形態の打設シュート1によれば、コンクリートの打設サイクルに応じた高さを有した筒状分割体3を脱着可能に連結することにより構成されているため、コンクリートの打設サイクルに応じて筒状分割体3を取り外すことで、コンクリート打設口11をコンクリート打設の進行に応じた高さ位置に調整することができる。そのため、打設シュート1をカッター等で切断する必要がなく、切断に要する手間を省略できる。また、取り外した筒状分割体3を再び連結させれば、打設シュート1として再利用することができ、経済的である。
筒状分割体3同士の接合は、エレメント4同士を歯合させるいわゆるファスナーを介して行うため、筒状分割体3の着脱が容易である。また、筒状分割体3は、それぞれ取り外すことができるため、打設シュート1の余剰部分を速やかに撤去でき、作業の妨げになることもない。取り外した筒状分割体3は、折り畳んだり重ねた状態で、作業の邪魔にならい場所に保管すればよい。
【0018】
また、筒状分割体3同士の接合部の内面は、筒状保護体7によって覆われているため、打設シュート1内を流下するコンクリートに含まれるセメントや細骨材などがエレメント4の歯合部(ファスナー)に付着することを防止できる。すなわち、エレメント4同士の歯合部にセメントなどが付着硬化してスライダー5に動作不良が生じることを防止できる。
また、筒状分割体3には、エレメント4同士を歯合開始端から歯合終結端に向けて順次歯合させるスライダー5を歯合終結端に留めるためのストッパ6が固定されているため、コンクリート打設時にスライダー5が移動すること(すなわち、筒状分割体3同士の接合部が開口して打設コンクリートが漏れ出すこと)や、筒状分割体3がコンクリート打設時に落下すること等を防止できる。
また、本実施形態のコンクリート打設方法によれば、打設作業の進捗に応じて筒状分割体3を取り外すことで、打設シュート1の下端(コンクリート打設口11)の高さ位置を簡易に上昇させることができるため、施工性に優れている。
【0019】
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は、前述の実施形態に限られず、前記の各構成要素については本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更が可能である。
前記実施形態では、筒状分割体3同士がスライダー5を有したファスナーにより接合されている場合について説明したが、筒状分割体3同士の接合方法は着脱可能であれば限定されるものではなく、例えば、面ファスナーであってもよい。
前記実施形態では、打設シュート1のコンクリート打設口11(下端)から打設箇所(既設のコンクリート層Cの上面)までの高さを1.5m以内としたが、当該高さは適用する仕様や施工条件等に応じて適宜決定すればよい。
また、前記実施形態では、施工するコンクリート層に合わせて筒状分割体3の長さ(高さ)を50cmとしたが、筒状分割体3の長さは、コンクリート層の高さや、仕様書で決められた打設口から打設高さまでの高さ等に応じて適宜決定すればよい。なお、コンクリート層の高さは、50cmに限定されるものではなく、当該工事に適用する仕様、施工条件、構築する構造物の形状等に応じて適宜決定すればよい。
【0020】
調整工程において取り外す筒状分割体3の数は、既存のコンクリート層の上面の高さ(コンクリート層の上面と打設シュート1下端の距離)に応じて適宜決定すればよい。
コンクリート層の高さと筒状分割体3の長さ(高さ)によっては、打設工程を複数回実施した後に調整工程を1回実施してもよい。
前記実施形態では、調整工程において、打設シュート1下端に設けられた筒状分割体3を取り外すものとしたが、下端以外(例えば、上端)の筒状分割体3を取り外して残りの筒状分割体3同士をつなぎ直すことも可能である。
【符号の説明】
【0021】
1 打設シュート
11 コンクリート打設口
2 輸送管
21 分岐管
22 他の輸送管
23 直部
24 分岐部
3 筒状分割体
4 エレメント
5 スライダー
6 ストッパ
61,62 留具
7 筒状保護体
C フレッシュコンクリート
,C コンクリート層
図1
図2
図3
図4