(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022144874
(43)【公開日】2022-10-03
(54)【発明の名称】情報処理装置およびプログラム
(51)【国際特許分類】
G06F 11/07 20060101AFI20220926BHJP
G06F 1/24 20060101ALI20220926BHJP
【FI】
G06F11/07 196
G06F1/24 Z
【審査請求】有
【請求項の数】4
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021046065
(22)【出願日】2021-03-19
(11)【特許番号】
(45)【特許公報発行日】2021-12-01
(71)【出願人】
【識別番号】518133201
【氏名又は名称】富士通クライアントコンピューティング株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002918
【氏名又は名称】特許業務法人扶桑国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】石田 健
(72)【発明者】
【氏名】三上 秀夫
(72)【発明者】
【氏名】久保田 透
(72)【発明者】
【氏名】小池 信之
(72)【発明者】
【氏名】槻 学
【テーマコード(参考)】
5B042
【Fターム(参考)】
5B042JJ36
5B042KK01
(57)【要約】
【課題】電力供給の自動復旧を行う。
【解決手段】情報処理装置1は、電源制御部1a、装置制御部1bおよび電源ボタン1cを備える。電源制御部1aは、装置制御部1b等の情報処理装置1内の構成デバイスに電力供給を行うための電源制御を行う。装置制御部1bは、情報処理装置1の装置運用の制御を行う。電源制御部1aは、電源ボタン1cによる起動操作を検出すると、タイマ1a1を駆動する。電源制御部1aは、タイマ1a1によって計測される所定時間のうちに、装置制御部1bの起動状態の検出が可か不可かを判定する。電源制御部1aは、所定時間内に装置制御部1bの起動状態の検出が不可であった場合、装置制御部1bを強制シャットダウンする。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
装置運用の制御を行う装置制御部と、
電源ボタンによる起動操作の検出時にタイマを駆動し、前記タイマによって計測される所定時間のうちに前記装置制御部の起動状態の検出が不可の場合、前記装置制御部を強制シャットダウンする電源制御部と、
を有する情報処理装置。
【請求項2】
前記電源制御部は、前記装置制御部がシャットダウン状態またはシャットダウン解除状態を示す第1の判定信号と、前記装置制御部がスリープ状態またはスリープ解除状態を示す第2の判定信号とにもとづいて、前記装置制御部の起動状態を検出する請求項1記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記電源制御部は、前記所定時間のうちに、
前記第1の判定信号によって前記シャットダウン解除状態であること、かつ前記第2の判定信号によって前記スリープ解除状態であることを検出した場合は、前記装置制御部は起動状態にあるとして起動状態の検出を可と判定し、
前記第1の判定信号によって前記シャットダウン状態であること、または前記第2の判定信号によって前記スリープ状態であることの少なくとも一方を検出した場合は、前記装置制御部は起動状態にないとして起動状態の検出を不可と判定する、
請求項2記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記電源制御部は、前記強制シャットダウンを実行した場合、前記強制シャットダウンを実行したことのログを記憶部に格納する請求項1記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記電源制御部は、
前記電源ボタンが起動操作された場合に、前記電源ボタンから出力される起動操作信号を検出することで前記電源ボタンの起動操作を検出し、
前記強制シャットダウンの実行後、前記起動操作信号を前記電源制御部からの出力信号に切り替え、前記出力信号を前記装置制御部に向けて送信することで、前記装置制御部に対して疑似的に前記電源ボタンが起動操作されたことを通知する、
請求項1記載の情報処理装置。
【請求項6】
コンピュータに、
電源ボタンによる起動操作の検出時にタイマを駆動し、
前記タイマによって計測される所定時間のうちに、装置運用の制御を行う装置制御部の起動状態の検出が不可の場合、前記装置制御部を強制シャットダウンする、
処理を実行させるプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理装置およびプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
情報処理装置は、装置運用に携わる装置制御側のチップセットと、電源制御を行う電源マイコンとを備えている。情報処理装置の起動シーケンスでは、電源ボタンが押下されることによって、チップセットはシャットダウン状態が解除され、シャットダウン解除の状態が電源マイコンに通知される。電源マイコンは、チップセットのシャットダウン解除を認識すると、装置内のチップセット等の構成デバイスに対して電力を供給するための電源制御を行う。
【0003】
関連技術としては例えば、節電モードから通常モードに復帰させるための復帰信号の入力有無を監視し、復帰信号の入力を検出した場合に節電モードから通常モードへ切り替える電源制御の技術が提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし、チップセットが例えば、誤動作している状態で電源ボタンが押下されたとき、チップセットのシャットダウン状態が解除されないという現象が生じる場合がある。この場合、電源マイコンは、チップセットのシャットダウン解除を認識できないので電源制御を行うことができない。このため、電源ボタンが押下されてもチップセットに電力供給が行われず、情報処理装置が起動不能に陥ってしまうという問題がある。
1つの側面では、本発明は、電力供給の自動復旧を可能にした情報処理装置およびプログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するために、情報処理装置が提供される。情報処理装置は、装置運用の制御を行う装置制御部と、電源ボタンによる起動操作の検出時にタイマを駆動し、タイマによって計測される所定時間のうちに装置制御部の起動状態の検出が不可の場合、装置制御部を強制シャットダウンする電源制御部とを有する。
また、上記課題を解決するために、コンピュータに上記情報処理装置と同様の制御を実行させるプログラムが提供される。
【発明の効果】
【0007】
1側面によれば、電力供給の自動復旧が可能になる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図1】第1の実施の形態の情報処理装置の一例を説明するための図である。
【
図2】第2の実施の形態の情報処理装置の構成の一例を示す図である。
【
図4】電源部のハードウェア構成の一例を示す図である。
【
図5】ホストPCのハードウェア構成の一例を示す図である。
【
図6】正常時の起動シーケンスの一例を説明するための図である。
【
図7】異常時の起動シーケンスの一例を説明するための図である。
【
図8】強制シャットダウンが行われる起動シーケンスの一例を説明するための図である。
【
図9】電源制御部の動作の一例を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本実施の形態について図面を参照して説明する。
[第1の実施の形態]
図1は第1の実施の形態の情報処理装置の一例を説明するための図である。情報処理装置1は、電源制御部1a、装置制御部1bおよび電源ボタン1cを備える。電源制御部1aは、情報処理装置1内の装置制御部1b等の構成デバイスに電力供給を行うための電源制御を行う。装置制御部1bは、情報処理装置1の装置運用の制御を行う。
【0010】
電源制御部1aおよび装置制御部1bの各処理は、例えば、情報処理装置1が備える図示しないそれぞれのプロセッサが、所定のプログラムを実行することによって実現される。
動作の流れについて説明する。
〔ステップS1〕電源制御部1aは、電源ボタン1cによる起動操作を検出する。
〔ステップS2〕電源制御部1aは、電源ボタン1cによる起動操作を検出すると、タイマ1a1を駆動する。
【0011】
〔ステップS3〕電源制御部1aは、タイマ1a1によって計測される所定時間のうちに、装置制御部1bの起動状態の検出の可否を判定する。ここでは所定時間以内に装置制御部1bの起動状態の検出が不可であったとする。
〔ステップS4〕電源制御部1aは、所定時間のうちに装置制御部1bの起動状態の検出が不可の場合、装置制御部1bを強制シャットダウンする。
【0012】
このような情報処理装置1の構成において、例えば、装置制御部1bが誤動作している状態で電源ボタン1cが押下されたとき、電源ボタン1cの押下後の所定時間以内に装置制御部1bの起動状態が検出できなければ、電源制御部1aから強制シャットダウンが実行される。これにより、装置制御部1bの誤動作を解消させることができ、装置制御部1bに対する電力供給の自動復旧が可能になる。
【0013】
[第2の実施の形態]
次に情報処理装置1をより具体化した第2の実施の形態の構成および動作について以降詳しく説明する。
図2は第2の実施の形態の情報処理装置の構成の一例を示す図であり、
図3は信号の機能の一覧を示す図である。
【0014】
情報処理装置10は、電源部11-1、ホストPC(Personal Computer)12-1および電源ボタン13を備える。電源部11-1は、電源制御部11および記憶部11bを含み、ホストPC12-1は装置制御部12を含む。電源制御部11は例えば、電源マイコンに相当し、装置制御部12は例えば、チップセットに相当する。電源ボタン13は、電源制御部11および装置制御部12に接続される。
【0015】
電源制御部11は、情報処理装置10内のホストPC12-1等の構成デバイスに電力供給を行うための電源制御を行う。また、電源制御部11は、電源ボタン13の押下(起動操作)を検出すると、所定時間のカウントを行うタイマ11aを駆動する。
【0016】
記憶部11bは、例えば、EEPROM(Electrically Erasable Programmable Read-Only Memory)であり、電源シーケンスの運用ログ等を記憶する。装置制御部12は、ホストPC12-1のOS(Operating System)等にもとづく装置運用の制御を行う。
【0017】
一方、電源制御部11と装置制御部12間では、
図3のテーブルT1に示すような信号が送受信される。以下、各信号について説明する。
電源オン信号POWERONは、電源制御部11がバッファf1を介して装置制御部12に向けて送信する信号である。電源オン信号POWERONにより装置制御部12内の電源部がイネーブル/ディセーブル状態に設定される。例えば、装置制御部12内の電源部は、電源オン信号POWERONがHレベルでイネーブル状態に設定され、Lレベルでディセーブル状態に設定される。
【0018】
リセット信号RSMRST#は、電源制御部11が装置制御部12に向けて送信する信号であり、装置制御部12の電源部をリセットするための信号である。例えば、装置制御部12の電源部は、リセット信号RSMRST#がHレベルでリセット解除状態になり、Lレベルでリセットされる。
【0019】
シャットダウン判定信号SUSC#(第1の判定信号)は、装置制御部12が電源制御部11に向けて送信する信号であり、ACPI(Advanced Configuration and Power Interface)のS5状態にあるか否かを示す信号である。すなわち、シャットダウン判定信号SUSC#によって、装置制御部12がシャットダウン状態にあるのか、またはシャットダウン解除状態にあるのかが示される。
【0020】
例えば、装置制御部12は、自身がシャットダウン解除状態にある場合はシャットダウン判定信号SUSC#をHレベルに設定し、シャットダウン状態にある場合はシャットダウン判定信号SUSC#をLレベルに設定する。
【0021】
スリープ判定信号SUSB#は、装置制御部12が電源制御部11に向けて送信する信号であり、ACPIのS3状態にあるか否かを示す信号である。すなわち、スリープ判定信号SUSB#によって、装置制御部12がスリープ状態にあるのか、またはスリープ解除状態にあるのかが示される。
【0022】
例えば、装置制御部12は、自身がスリープ解除状態にある場合はスリープ判定信号SUSB#をHレベルに設定し、スリープ状態にある場合はスリープ判定信号SUSB#をLレベルに設定する。
【0023】
起動判定信号DLY_SUSB#(第2の判定信号)は、電源制御部11の内部で生成される信号であり、スリープ判定信号SUSB#を所定時間遅延した信号である。したがって、起動判定信号DLY_SUSB#の論理は、スリープ判定信号SUSB#と同じであり、Hレベルのときは装置制御部12がスリープ解除状態にあることを示し、Lレベルのときは装置制御部12がスリープ状態にあることを示す。
【0024】
電源ボタン検出信号SUSSW#は、電源ボタン13から電源制御部11および装置制御部12に向けて出力される信号であり、電源ボタン13の押下状態が示される信号である。例えば、電源ボタン13が押下(起動操作)されていない場合は、電源ボタン検出信号SUSSW#はHレベルになり、電源ボタン13が押下されている場合は、電源ボタン検出信号SUSSW#はLレベルになる。
【0025】
なお、
図2に示されるように、電源制御部11と装置制御部12は、通信インタフェースとしてeSPI(embedded Serial Peripheral Interface)を有しており、互いに通信を行うことができる。
【0026】
<ハードウェア構成>
図4は電源部のハードウェア構成の一例を示す図である。電源部11-1は、電源制御プロセッサ(コンピュータ)100aによって制御されている。電源制御プロセッサ100aは、電源制御部11の機能を実現する。
【0027】
電源制御プロセッサ100aには、バス103aを介して、メモリ101aが接続されている。電源制御プロセッサ100aは、マルチプロセッサであってもよい。電源制御プロセッサ100aは、例えば、CPU(Central Processing Unit)、FPGA(Field Programmable Gate Array)、MPU(Micro Processing Unit)、DSP(Digital Signal Processor)、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、またはPLD(Programmable Logic Device)である。また、電源制御プロセッサ100aは、CPU、FPGA、MPU、DSP、ASIC、PLDのうちの2以上の要素の組み合わせであってもよい。
【0028】
メモリ101aは、記憶部11bの機能を実現し、電源制御プロセッサ100aの主記憶装置として使用される。メモリ101aには、電源制御プロセッサ100aに実行させるプログラムが格納される。また、メモリ101aは、電源シーケンスの運用ログを格納する。
【0029】
図5はホストPCのハードウェア構成の一例を示す図である。ホストPC12-1は、装置制御プロセッサ100bによって制御されている。装置制御プロセッサ100bは、装置制御部12の機能を実現する。
【0030】
装置制御プロセッサ100bには、バス103bを介して、メモリ101bが接続されている。装置制御プロセッサ100bは、マルチプロセッサであってもよい。装置制御プロセッサ100bは、例えば、CPU、FPGA、MPU、DSP、ASIC、またはPLDである。また、装置制御プロセッサ100bは、CPU、FPGA、MPU、DSP、ASIC、PLDのうちの2以上の要素の組み合わせであってもよい。
【0031】
メモリ101bは、ホストPC12-1の主記憶装置として使用される。メモリ101bには、装置制御プロセッサ100bに実行させるOSのプログラムやアプリケーションプログラムの少なくとも一部が一時的に格納される。また、メモリ101bには、装置制御プロセッサ100bによる処理に要する各種データが格納される。
【0032】
メモリ101bは、ホストPC12-1の補助記憶装置としても使用され、OSのプログラム、アプリケーションプログラム、および各種データが格納される。メモリ101bは、補助記憶装置として、フラッシュメモリやSSD(Solid State Drive)等の半導体記憶装置やHDD(Hard Disk Drive)等の磁気記録媒体を含んでもよい。
【0033】
バス103bに接続されている周辺機器としては、入出力インタフェース102およびネットワークインタフェース104がある。入出力インタフェース102は、他装置との入出力インタフェース制御を行う。また、入出力インタフェース102は、キーボードやマウス等の情報入力装置を接続可能であって、情報入力装置から送られてくる信号を装置制御プロセッサ100bに送信する。
【0034】
さらに、入出力インタフェース102は、周辺機器を接続するための通信インタフェースとしても機能する。例えば、入出力インタフェース102は、レーザ光等を利用して、光ディスクに記録されたデータの読み取りを行う光学ドライブ装置を接続することができる。光ディスクには、Blu-rayDisc(登録商標)、CD-ROM(Compact Disc Read Only Memory)、CD-R(Recordable)/RW(Rewritable)等がある。
【0035】
また、入出力インタフェース102は、メモリ装置やメモリリーダライタを接続することができる。メモリ装置は、入出力インタフェース102との通信機能を搭載した記録媒体である。メモリリーダライタは、メモリカードへのデータの書き込み、またはメモリカードからのデータの読み出しを行う装置である。メモリカードは、カード型の記録媒体である。
【0036】
ネットワークインタフェース104は、ネットワークに接続してネットワークインタフェース制御を行う。ネットワークインタフェース104は、例えば、NIC(Network Interface Card)、無線LAN(Local Area Network)カード等を使用することもできる。ネットワークインタフェース104で受信されたデータは、メモリ101bや装置制御プロセッサ100bに出力される。
【0037】
図4、
図5に示したようなハードウェア構成によって、電源制御プロセッサ100aおよび装置制御プロセッサ100bの処理機能をそれぞれ実現することができる。例えば、電源制御プロセッサ100aおよび装置制御プロセッサ100bは、それぞれ所定のプログラムを実行することで本発明の処理を行うことができる。
【0038】
電源制御プロセッサ100aおよび装置制御プロセッサ100bは、例えば、コンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録されたプログラムを実行することにより、本発明の処理機能を実現する。電源制御プロセッサ100aおよび装置制御プロセッサ100bに実行させる処理内容を記述したプログラムは、様々な記録媒体に記録しておくことができる。
【0039】
例えば、電源制御プロセッサ100aおよび装置制御プロセッサ100bに実行させるプログラムを補助記憶装置に格納しておくことができる。この場合、電源制御プロセッサ100aおよび装置制御プロセッサ100bは、補助記憶装置内のプログラムの少なくとも一部を主記憶装置にロードし、プログラムを実行する。
【0040】
また、光ディスク、メモリ装置、メモリカード等の可搬型記録媒体に記録しておくこともできる。可搬型記録媒体に格納されたプログラムは、例えば、電源制御プロセッサ100aおよび装置制御プロセッサ100bからの制御により、補助記憶装置にインストールされた後、実行可能となる。また電源制御プロセッサ100aおよび装置制御プロセッサ100bが、可搬型記録媒体から直接プログラムを読み出して実行することもできる。
【0041】
<正常時の起動シーケンス>
図6は正常時の起動シーケンスの一例を説明するための図である。
〔ステップS11〕電源制御部11は、電源オン信号POWERONをLレベルからHレベルに設定する。電源オン信号POWERONがHレベルになることで、装置制御部12内の電源部はイネーブル状態になる。
【0042】
〔ステップS12〕電源制御部11は、電源オン信号POWERONがHレベルになってから所定遅延時間後に、リセット信号RSMRST#をLレベルからHレベルに設定する。リセット信号RSMRST#がHレベルになることで、装置制御部12内の電源部は、リセット状態が解除される。
【0043】
〔ステップS13〕電源ボタン13がユーザにより押下される。電源ボタン13が押下されている間は、電源ボタン検出信号SUSSW#はLレベルになり、電源ボタン13の押下が終了すると(例えば、ユーザが電源ボタン13から指を離すと)、電源ボタン検出信号SUSSW#はHレベルになる。
【0044】
〔ステップS14〕装置制御部12は、電源ボタン検出信号SUSSW#の立ち下がりにもとづいて電源ボタン13の押下を検出すると、シャットダウン判定信号SUSC#をLレベルからHレベルに設定する。シャットダウン判定信号SUSC#がHレベルになることで、装置制御部12がシャットダウン解除状態に遷移したことが電源制御部11に通知される。
【0045】
〔ステップS15〕装置制御部12は、電源ボタン検出信号SUSSW#の立ち下がりにもとづいて電源ボタン13の押下を検出すると、スリープ判定信号SUSB#をLレベルからHレベルに設定する。スリープ判定信号SUSB#がHレベルになることで、装置制御部12がスリープ解除状態に遷移したことが電源制御部11に通知される。
【0046】
〔ステップS16〕スリープ判定信号SUSB#が電源制御部11内部で所定時間遅延されて、起動判定信号DLY_SUSB#が生成される。起動判定信号DLY_SUSB#は、スリープ判定信号SUSB#と同じ論理レベルであるため、LレベルからHレベルに設定される。
【0047】
上記のような正常時の起動シーケンスにおいて、装置制御部12によって電源ボタン検出信号SUSSW#の立ち下がりが検出されると、シャットダウン判定信号SUSC#および起動判定信号DLY_SUSB#の両方がLレベルからHレベルに設定される。
【0048】
そして、電源制御部11は、シャットダウン判定信号SUSC#および起動判定信号DLY_SUSB#が共にHレベルになっていることを検出すると、装置制御部12(ホストPC12-1)に対して電力を供給するための電源制御を行う。
【0049】
<異常時の起動シーケンス>
図7は異常時の起動シーケンスの一例を説明するための図である。ホストPC側の異常時における従前の起動シーケンスを示している。
〔ステップS21〕電源オン信号POWERONがLレベルからHレベルに設定される。
【0050】
〔ステップS22〕電源オン信号POWERONがHレベルになってから所定遅延時間後に、リセット信号RSMRST#がLレベルからHレベルに設定される。
〔ステップS23〕電源ボタン13がユーザにより押下されて、電源ボタン検出信号SUSSW#がLレベルになる。
【0051】
〔ステップS24〕ホストPC12-1は、電源ボタン検出信号SUSSW#が立ち下がってLレベルになっても、シャットダウン解除状態に遷移しない(シャットダウン状態が解除されない)。
したがって、ホストPC12-1は、シャットダウン状態のままであるから、シャットダウン判定信号SUSC#をLレベルからHレベルに設定することなく、Lレベルのシャットダウン判定信号SUSC#を出力し続ける。
【0052】
〔ステップS25〕ホストPC12-1は、電源ボタン検出信号SUSSW#が立ち下がってLレベルになっても、スリープ解除状態に遷移しない(スリープ状態が解除されない)。したがって、ホストPC12-1は、スリープ状態のままであるから、スリープ判定信号SUSB#をLレベルからHレベルに設定することなく、Lレベルのスリープ判定信号SUSB#を出力し続ける。
【0053】
〔ステップS26〕スリープ判定信号SUSB#が電源部内部で所定時間遅延されて、起動判定信号DLY_SUSB#が生成される。起動判定信号DLY_SUSB#は、スリープ判定信号SUSB#と同じ論理レベルであるため、Lレベルのままである。
【0054】
上記のような異常時の起動シーケンスにおいて、ホストPC12-1によって電源ボタン検出信号SUSSW#の立ち下がりが検出されても、シャットダウン判定信号SUSC#および起動判定信号DLY_SUSB#の両方がLレベルからHレベルに遷移せずにLレベルが出力され続けている。
【0055】
よって、電源部は、ホストPC12-1がシャットダウン解除状態およびスリープ解除状態であることを認識できないため、電源ボタンが押下されても電源部からホストPCに電力を供給するための電源制御が行われず、情報処理装置は起動不能となる。
【0056】
<強制シャットダウンが行われる起動シーケンス>
図8は強制シャットダウンが行われる起動シーケンスの一例を説明するための図である。
図7に示した異常時の起動シーケンスの改善を図った本発明による起動シーケンスを示している。
【0057】
〔ステップS31〕電源制御部11は、電源オン信号POWERONをLレベルからHレベルに設定する。
〔ステップS32〕電源制御部11は、電源オン信号POWERONがHレベルになってから所定遅延時間後に、リセット信号RSMRST#をLレベルからHレベルに設定する。
【0058】
〔ステップS33〕電源ボタン13がユーザにより押下されて、電源ボタン検出信号SUSSW#がLレベルになる。
〔ステップS34〕電源制御部11は、電源ボタン検出信号SUSSW#がLレベルになったことを検出すると、タイマ11aを駆動して所定時間(例えば、5秒とする)カウントする。
【0059】
〔ステップS35〕装置制御部12は、誤動作(例えば、動作保証外温度環境で運用した場合に生じる誤動作等)が生じているため、
図7で上述したように、電源ボタン検出信号SUSSW#が立ち下がってLレベルになっても、シャットダウン判定信号SUSC#、スリープ判定信号SUSB#および起動判定信号DLY_SUSB#は、Lレベルのままになる。
【0060】
〔ステップS36〕電源制御部11は、電源ボタン検出信号SUSSW#がLレベルになったことを検出した時点から所定時間以内(5秒以内)に装置制御部12の起動状態の検出の可否を判定する。
【0061】
〔ステップS37〕電源制御部11は、装置制御部12の起動状態の検出が不可と判定したとき、Lレベルパルスの電源オン信号POWERONを装置制御部12に向けて出力する。なお、装置制御部12の起動状態の検出が不可とは、具体的には、所定時間内において、シャットダウン判定信号SUSC#または起動判定信号DLY_SUSB#の少なくとも一方がLレベルの状態の場合である。
【0062】
〔ステップS38〕電源制御部11は、電源オン信号POWERONの立ち下がりに同期して、Lレベルパルスのリセット信号RSMRST#を装置制御部12に向けて出力する。Lレベルパルスの電源オン信号POWERONおよびリセット信号RSMRST#が、装置制御部12に入力されることで、装置制御部12が強制シャットダウンされ(装置制御部12への電力供給が切断され)、装置制御部12の誤動作が解除される。
【0063】
また、電源制御部11は、装置制御部12に対する強制シャットダウンを実行した場合、強制シャットダウンを実行したことのログを記憶部11bに格納する。これにより、情報処理装置10のメンテナンス作業が容易になる。
【0064】
〔ステップS39〕電源ボタン13がユーザにより押下されて、電源ボタン検出信号SUSSW#がLレベルになる。
〔ステップS40〕装置制御部12は、電源ボタン検出信号SUSSW#の立ち下がりにもとづいて電源ボタン13の押下を検出すると、シャットダウン判定信号SUSC#をLレベルからHレベルに設定する(シャットダウン解除状態に遷移したことの通知)。
【0065】
〔ステップS41〕装置制御部12は、電源ボタン検出信号SUSSW#の立ち下がりにもとづいて電源ボタン13の押下を検出すると、スリープ判定信号SUSB#をLレベルからHレベルに設定する(スリープ解除状態に遷移したことの通知)。
【0066】
〔ステップS42〕スリープ判定信号SUSB#が電源制御部11内部で所定時間遅延されて生成される起動判定信号DLY_SUSB#は、スリープ判定信号SUSB#と同じ論理レベルであるため、LレベルからHレベルに設定される。
【0067】
このように、電源制御部11は、電源ボタン検出信号SUSSW#がLレベルになったことを検出すると、所定時間(上記の例では5秒)以内に、装置制御部12の起動状態の検出可否を判定する。
【0068】
そして、電源制御部11は、装置制御部12の起動状態の検出が不可の場合(シャットダウン判定信号SUSC#または起動判定信号DLY_SUSB#の少なくとも一方がLレベルの場合)、Lレベルパルスの電源オン信号POWERON、およびLレベルパルスのリセット信号RSMRST#を装置制御部12に送信して、装置制御部12を強制シャットダウンする。これにより、装置制御部1bの誤動作を解消させることができ、装置制御部1bに対する電力供給の自動復旧を可能にする。
【0069】
また、上記のように、電源制御部11は、装置制御部12がシャットダウン状態か、またはシャットダウン解除状態かを示すシャットダウン判定信号SUSC#(第1の判定信号)と、装置制御部12がスリープ状態か、またはスリープ解除状態かを示す起動判定信号DLY_SUSB#(第2の判定信号)とにもとづいて、装置制御部12の起動状態を検出する。
【0070】
このようなシャットダウン判定信号SUSC#および起動判定信号DLY_SUSB#を用いて装置制御部12の起動状態を検出することにより、電源制御部11側で装置制御部12の運用状態を効率よく認識することが可能になる。
【0071】
また、電源制御部11は、タイマ駆動による所定時間のうちに、シャットダウン判定信号SUSC#によってシャットダウン解除状態であること、かつ起動判定信号DLY_SUSB#によってスリープ解除状態であることを検出した場合は、装置制御部12は起動状態にあるとして起動状態の検出を可と判定する。
【0072】
さらに、電源制御部11は、タイマ駆動による所定時間のうちに、シャットダウン判定信号SUSC#によってシャットダウン状態であること、または起動判定信号DLY_SUSB#によってスリープ状態であることの少なくとも一方を検出した場合は、装置制御部12は起動状態にないとして起動状態の検出を不可と判定する。
【0073】
このように、電源ボタン13の押下時、装置制御部12が誤動作していなければ、シャットダウン判定信号SUSC#および起動判定信号DLY_SUSB#は共にHレベルになるので、装置制御部12は起動状態にあるとして起動状態の検出が可と判定される。
また、誤動作している場合は、シャットダウン判定信号SUSC#または起動判定信号DLY_SUSB#の少なくとも一方がLレベルになるため、装置制御部12は起動状態にないとして起動状態の検出が不可と判定される。このような判定を行うことにより、装置制御部12が誤動作しているか否かを精度よく認識することが可能になる。
【0074】
<電源制御部の動作フロー>
図9は電源制御部の動作の一例を示すフローチャートである。
〔ステップS51〕電源制御部11は、電源ボタン検出信号SUSSW#がLレベルになったことを検出して電源ボタン13が押下されたことを認識する。
【0075】
〔ステップS52〕電源制御部11は、タイマ11aを駆動する。
〔ステップS53〕電源制御部11は、タイマ11aでカウントされる所定時間内に、シャットダウン判定信号SUSC#および起動判定信号DLY_SUSB#が共にHレベルになるか否かを判定する。
【0076】
電源制御部11が、所定時間内に、シャットダウン判定信号SUSC#および起動判定信号DLY_SUSB#が共にHレベルになったことを検出した場合は、装置制御部12は起動状態にあると認識してステップS56に処理が進む。
また、所定時間に達しても、シャットダウン判定信号SUSC#および起動判定信号DLY_SUSB#が共にHレベルにならないことを検出した場合は(シャットダウン判定信号SUSC#または起動判定信号DLY_SUSB#の少なくとも一方がLレベルであることを検出した場合は)、装置制御部12は起動状態にないと認識してステップS54に処理が進む。
【0077】
〔ステップS54〕電源制御部11は、Lレベルパルスの電源オン信号POWERONおよびLレベルパルスのリセット信号RSMRST#を装置制御部12に送信して、装置制御部12を強制シャットダウンする。
【0078】
〔ステップS55〕装置制御部12に対する強制シャットダウンの実行後に、ユーザによって電源ボタン13が再度押下される。
または、電源制御部11は、装置制御部12に対する強制シャットダウンの実行後、ステップS51で検出したLレベルの電源ボタン検出信号SUSSW#(起動操作信号)を出力信号に切り替え、この出力信号を装置制御部12に向けて送信して、装置制御部12に対して疑似的に電源ボタン13が押下されたことを通知する。
【0079】
これにより、強制シャットダウンの実行後に、ユーザによる電源ボタン13の押下が行われなくても、装置制御部12に対して電力供給が自動的に行われることになり、操作性および利便性の向上を図ることが可能になる。
【0080】
〔ステップS56〕電源制御部11は、装置制御部12を含むホストPC12-1内の構成デバイスに対して電力供給を行うための電源制御を行う。
以上説明したように、本発明によれば、装置制御部12が誤動作している状態で電源ボタン13が押下されて装置制御部12のシャットダウン状態が解除されないという現象が生じた場合であっても、電源制御部11側で装置制御部12を強制シャットダウンすることができる。これにより、電力供給の自動復旧が可能になり、情報処理装置10が起動不能になることを防止することが可能になる。
【0081】
上記で説明した本発明の情報処理装置1、10の処理機能は、コンピュータによって実現することができる。この場合、情報処理装置1、10が有すべき機能の処理内容を記述したプログラムが提供される。そのプログラムをコンピュータで実行することにより、上記処理機能がコンピュータ上で実現される。
【0082】
処理内容を記述したプログラムは、コンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録しておくことができる。コンピュータで読み取り可能な記録媒体としては、磁気記憶部、光ディスク、光磁気記録媒体、半導体メモリ等がある。磁気記憶部には、ハードディスク装置(HDD)、フレキシブルディスク(FD)、磁気テープ等がある。光ディスクには、CD-ROM/RW等がある。光磁気記録媒体には、MO(Magneto Optical disk)等がある。
【0083】
プログラムを流通させる場合、例えば、そのプログラムが記録されたCD-ROM等の可搬型記録媒体が販売される。また、プログラムをサーバコンピュータの記憶部に格納しておき、ネットワークを介して、サーバコンピュータから他のコンピュータにそのプログラムを転送することもできる。
【0084】
プログラムを実行するコンピュータは、例えば、可搬型記録媒体に記録されたプログラムもしくはサーバコンピュータから転送されたプログラムを、自己の記憶部に格納する。そして、コンピュータは、自己の記憶部からプログラムを読み取り、プログラムに従った処理を実行する。なお、コンピュータは、可搬型記録媒体から直接プログラムを読み取り、そのプログラムに従った処理を実行することもできる。
【0085】
また、コンピュータは、ネットワークを介して接続されたサーバコンピュータからプログラムが転送される毎に、逐次、受け取ったプログラムに従った処理を実行することもできる。また、上記の処理機能の少なくとも一部を、DSP、ASIC、PLD等の電子回路で実現することもできる。
【0086】
以上、実施の形態を例示したが、実施の形態で示した各部の構成は同様の機能を有する他のものに置換することができる。また、他の任意の構成物や工程が付加されてもよい。さらに、前述した実施の形態のうちの任意の2以上の構成(特徴)を組み合わせたものであってもよい。
【符号の説明】
【0087】
1 情報処理装置
1a 電源制御部
1a1 タイマ
1b 装置制御部
1c 電源ボタン
【手続補正書】
【提出日】2021-08-02
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0006
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0006】
上記課題を解決するために、情報処理装置が提供される。情報処理装置は、装置運用の制御を行う装置制御部と、電源ボタンによる起動操作の検出時にタイマを駆動し、タイマによって計測される所定時間のうちに装置制御部の起動状態の検出が不可の場合、装置制御部を強制シャットダウンする電源制御部とを有する。電源制御部は、装置制御部がシャットダウン状態またはシャットダウン解除状態を示す第1の判定信号と、装置制御部がスリープ状態またはスリープ解除状態を示す第2の判定信号とにもとづいて、装置制御部の起動状態を検出する。電源制御部は、所定時間のうちに、第1の判定信号によってシャットダウン解除状態であること、かつ第2の判定信号によってスリープ解除状態であることを検出した場合は、装置制御部は起動状態にあるとして起動状態の検出を可と判定し、第1の判定信号によってシャットダウン状態であること、または第2の判定信号によってスリープ状態であることの少なくとも一方を検出した場合は、装置制御部は起動状態にないとして起動状態の検出を不可と判定する。
また、上記課題を解決するために、コンピュータに上記情報処理装置と同様の制御を実行させるプログラムが提供される。
【手続補正2】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
装置運用の制御を行う装置制御部と、
電源ボタンによる起動操作の検出時にタイマを駆動し、前記タイマによって計測される所定時間のうちに前記装置制御部の起動状態の検出が不可の場合、前記装置制御部を強制シャットダウンする電源制御部と、
を備え、
前記電源制御部は、前記装置制御部がシャットダウン状態またはシャットダウン解除状態を示す第1の判定信号と、前記装置制御部がスリープ状態またはスリープ解除状態を示す第2の判定信号とにもとづいて、前記装置制御部の起動状態を検出し、
前記電源制御部は、前記所定時間のうちに、
前記第1の判定信号によって前記シャットダウン解除状態であること、かつ前記第2の判定信号によって前記スリープ解除状態であることを検出した場合は、前記装置制御部は起動状態にあるとして起動状態の検出を可と判定し、
前記第1の判定信号によって前記シャットダウン状態であること、または前記第2の判定信号によって前記スリープ状態であることの少なくとも一方を検出した場合は、前記装置制御部は起動状態にないとして起動状態の検出を不可と判定する、
情報処理装置。
【請求項2】
前記電源制御部は、前記強制シャットダウンを実行した場合、前記強制シャットダウンを実行したことのログを記憶部に格納する請求項1記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記電源制御部は、
前記電源ボタンが起動操作された場合に、前記電源ボタンから出力される起動操作信号を検出することで前記電源ボタンの起動操作を検出し、
前記強制シャットダウンの実行後、前記起動操作信号を前記電源制御部からの出力信号に切り替え、前記出力信号を前記装置制御部に向けて送信することで、前記装置制御部に対して疑似的に前記電源ボタンが起動操作されたことを通知する、
請求項1記載の情報処理装置。
【請求項4】
コンピュータに、
電源ボタンによる起動操作の検出時にタイマを駆動し、
前記タイマによって計測される所定時間のうちに、装置運用の制御を行う装置制御部の起動状態の検出が不可の場合、前記装置制御部を強制シャットダウンし、
前記装置制御部がシャットダウン状態またはシャットダウン解除状態を示す第1の判定信号と、前記装置制御部がスリープ状態またはスリープ解除状態を示す第2の判定信号とにもとづいて、前記装置制御部の起動状態を検出し、
前記所定時間のうちに、
前記第1の判定信号によって前記シャットダウン解除状態であること、かつ前記第2の判定信号によって前記スリープ解除状態であることを検出した場合は、前記装置制御部は起動状態にあるとして起動状態の検出を可と判定し、
前記第1の判定信号によって前記シャットダウン状態であること、または前記第2の判定信号によって前記スリープ状態であることの少なくとも一方を検出した場合は、前記装置制御部は起動状態にないとして起動状態の検出を不可と判定する、
処理を実行させるプログラム。