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特開2022-145331配車支援装置および配車支援システム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022145331
(43)【公開日】2022-10-04
(54)【発明の名称】配車支援装置および配車支援システム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 50/30 20120101AFI20220926BHJP
   G16Y 10/40 20200101ALI20220926BHJP
【FI】
G06Q50/30
G16Y10/40
【審査請求】未請求
【請求項の数】14
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021046692
(22)【出願日】2021-03-19
(71)【出願人】
【識別番号】000001122
【氏名又は名称】株式会社日立国際電気
(74)【代理人】
【識別番号】110000350
【氏名又は名称】ポレール弁理士法人
(72)【発明者】
【氏名】戸舘 高広
(72)【発明者】
【氏名】肥留川 誠之
【テーマコード(参考)】
5L049
【Fターム(参考)】
5L049CC42
(57)【要約】
【課題】
本発明は、タクシーなどの業務車両について、効率的な配車を実現することを可能とする。
【解決手段】
この課題を解決するために、タクシー40の配車を支援するための配車支援システムにおいて、顧客30が将来の配車を希望する予定情報であって、配車場所および配車時間を含む予定情報を通知する顧客端末31と、前記予定情報を受け付ける入力部11と、前記予定情報に基づく配車管理情報を蓄積する情報加工部13と、蓄積された配車管理情報のうち、配車時間が所定条件を満たす配車管理情報を抽出する配車支援部14と、抽出された配車管理情報を出力する出力部とを有する配車支援装置10と、前記タクシー40に設けられ、抽出された前記配車管理情報に対応するアイコンを、当該配車管理情報の配車場所に応じた地図上に表示する車載端末41とを有する配車支援システム。
【選択図】 図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
業務車両の配車を支援する配車支援装置において、
端末装置から、顧客が将来の配車を希望する予定情報であって、配車場所および配車時間を含む予定情報を受け付ける入力部と、
前記予定情報に基づく配車管理情報を蓄積する情報加工部と、
蓄積された配車管理情報のうち、配車時間が所定条件を満たす配車管理情報を抽出し、前記業務車両の業務車両端末に、抽出された前記配車管理情報に対応するアイコンを、当該配車管理情報の配車場所に応じた地図上に表示させる配車支援部を有する配車支援装置。
【請求項2】
請求項1に記載の配車支援装置において、
前記情報加工部は、前記予定情報に、前記業務車両の営業エリアもしくは当該営業エリアで営業可能な業務車両を追加して、前記配車管理情報を作成する配車支援装置。
【請求項3】
請求項1に記載の配車支援装置において、
前記配車支援部は、蓄積された前記配車管理情報から、配車時間が所定時間以前の配車管理情報を抽出して、前記地図上に表示させる配車支援装置。
【請求項4】
請求項3に記載の配車支援装置において、
前記配車支援部は、前記配車時間もしくは当該配車時間から一定時間が経過した場合、該当のアイコンを消去する配車支援装置。
【請求項5】
請求項4に記載の配車支援装置において、
前記一定時間は、該当の曜日もしくは時間帯で可変である配車支援装置。
【請求項6】
業務車両の配車を支援するための配車支援システムにおいて、
顧客が将来の配車を希望する予定情報であって、配車場所および配車時間を含む予定情報を通知する顧客端末と、
前記予定情報を受け付ける入力部と、前記予定情報に基づく配車管理情報を蓄積する情報加工部と、蓄積された配車管理情報のうち、配車時間が所定条件を満たす配車管理情報を抽出する配車支援部と、抽出された配車管理情報を出力する出力部とを有する配車支援装置と、
前記業務車両に設けられ、抽出された前記配車管理情報に対応するアイコンを、当該配車管理情報の配車場所に応じた地図上に表示する車載端末とを有する配車支援システム。
【請求項7】
請求項6に記載の配車支援システムにおいて、
前記情報加工部は、前記予定情報に、前記業務車両の営業エリアもしくは当該営業エリアで営業可能な業務車両を追加して、前記配車管理情報を作成する配車支援システム。
【請求項8】
請求項6に記載の配車支援システムにおいて、
前記車載端末は、配車時間が所定時間以前の配車管理情報、自身の業務車両の営業エリア内を配車場所とする配車管理情報および当該業務車両のドライバーが指定した時間に該当する配車管理情報のうちいずれかに対応するアイコンを表示する配車支援システム。
【請求項9】
請求項8に記載の配車支援システムにおいて、
前記車載端末は、配車時間が所定時間以前の配車管理情報に対応するアイコンを表示し、前記配車時間もしくは当該配車時間から一定時間が経過した場合、該当のアイコンを消去する配車支援システム。
【請求項10】
請求項9に記載の配車支援システムにおいて、
前記一定時間は、該当の曜日もしくは時間帯で可変である配車支援システム。
【請求項11】
請求項6乃至10のいずれかに記載の配車支援システムにおいて、
前記車載端末は、前記地図上に、さらに天候データを重畳して表示する配車支援システム。
【請求項12】
請求項6に記載の配車支援システムにおいて、
前記顧客端末は、前記予定情報に基づく配車要求を、前記配車支援装置に出力し、
前記配車支援部が、前記配車要求に対応する業務車両を特定し、
前記出力部が、特定された前記業務車両の車載端末に対して配車通知を実行し、
特定された前記業務車両の車載端末が、前記配車要求に対応するアイコンを、他のアイコンと区別して表示する配車支援システム。
【請求項13】
請求項12に記載の配車支援システムにおいて、
特定された前記業務車両の車載端末は、当該業務車両のドライバーから、前記配車要求を受託するかの選択を受け付け、当該選択の結果を、前記配車支援装置に通知し、
前記配車支援部は、当該選択の結果を、前記顧客端末に通知する配車支援システム。
【請求項14】
請求項13に記載の配車支援システムにおいて、
特定された前記業務車両の車載端末が、前記選択により配車が受託された場合、前記他のアイコンの表示を停止し、当該配車要求に対応するアイコンを残して表示する配車支援システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、タクシーや相乗り自動車などの旅客自動車、輸送車、宅配車などの業務車両の配車を支援する技術に関する。
【背景技術】
【0002】
現在、情報通信技術の発達に伴い、スマートフォンなどを利用して、顧客の要求に応じて、業務車両を運行、配車(以下、単に配車)するサービスが広がっている。また、業務車両の無線端末と、配車センタ間を無線通信網で接続し、配車支援を行っている。
【0003】
例えば、特許文献1では、顧客の迎え先を含むエリア内に配車に適した車両が直ちに見つからない場合でも、当該顧客に対する配車を行うことを課題としている。
【0004】
このために、特許文献1では、エリア情報管理部201が、エリア毎に該エリアの範囲を示すエリア情報を記憶し、車両情報管理部202が、車両毎に該車両の位置及び動態を示す車両情報を記憶し、候補車検索部241が、迎え先の指定を含む配車要求に応じて、エリア情報及び車両情報に基づいて、当該迎え先を含むエリア内で動態が空車の車両を検索し、待ち行列管理部203が、候補車検索部241による検索で車両が見つからなかった配車要求を示す配車待ち情報を、エリア毎に記憶し、待ち行列制御部243が、動態が「空車」(又は「支払」)に変化した車両があり、当該車両がいるエリアの配車待ち情報が存在する場合に、当該配車待ち情報に係る迎え先に当該車両を配車させる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2018-183646号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
特許文献1では、配車待ちの顧客に対して空車の車両を配車させている。ここで、顧客においては、翌日などの将来において、配車を希望することがある。例えば、講演会や会議の出席を予定しており、その終了時間にタクシーの配車を希望することがある。また、翌週の会合において、フードデリバリーを希望することもある。
【0007】
但し、予定については確定していないことが多く、配車を予約できないもしくは予約のキャンセルが必要になることがある。例えば、講演会や会議が予定時間からずれて終了することがある。また、天候によっては予定自体が無くなり、配車の必要がないこともある。
【0008】
このため、タクシー等の業務車両の配車を必要とする顧客が必要なタイミングで、近くを走行している流し(空車)のタクシーを捕まえるか、配車センタへ連絡して配車を要求している。
【0009】
このため、近くを走行している流しのタクシーを捕まえる場合、場所によってタクシーが捕まる場所と、そうでない場所があり、タクシーを捕まえるまでに時間がかかる問題があった。また、配車センタを利用する場合でも、注文した顧客の近くに業務車両がいなかったり、顧客が配車を希望する配車場所から遠かったりする場合には、配車までに時間がかかる課題があった。このように、従来は、効率的な配車が困難であった。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記の課題を解決するために、本発明では、業務車両の配車を支援する配車支援装置において、端末装置から、顧客が将来の配車を希望する予定情報であって、配車場所および配車時間を含む予定情報を受け付ける入力部と、前記予定情報に基づく配車管理情報を蓄積する情報加工部と、蓄積された配車管理情報のうち、配車時間が所定条件を満たす配車管理情報を抽出し、前記業務車両の業務車両端末に、抽出された前記配車管理情報に対応するアイコンを、当該配車管理情報の配車場所に応じた地図上に表示させる配車支援部を有する配車支援装置である。
【0011】
また、本発明には、配車支援装置を含む配車支援システムや、顧客端末、車載端末も含まれる。さらに、これら各装置およびシステムを用いた、配車支援方法も本発明の一態様である。
【0012】
またさらに、配車支援方法を実現するアプリを含むプログラムも本発明に含まれる。
【発明の効果】
【0013】
本発明によれば、より効率的な配車の支援が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
図1】本発明の実施例における配車支援システムの概要を示す図。
図2】本発明の実施例における配車支援装置の構成図。
図3】本発明の実施例における顧客端末の構成図。
図4】本発明の実施例における車載端末の構成図。
図5】本発明の実施例1における処理を示すシーケンス図。
図6】本発明の実施例1で用いられる配車管理情報を示す図。
図7】本発明の実施例1で用いられる営業情報を示す図。
図8】本発明の実施例1における車載端末での乗車要望情報の表示例を示す図。
図9】本発明の実施例2における配車サービスを実現するためのシーケンス図。
図10】本発明の実施例2における顧客端末で表示する乗車予定確認画面を説明するための図。
図11】本発明の実施例2における顧客端末で表示する予定情報確認画面を説明するための図。
図12】本発明の実施例2における顧客端末で表示する配車要求画面を説明するための図。
図13】本発明の実施例2における配車の受託処理の際に、車載端末の表示画面を示す図。
図14】本発明の実施例2における配車の受託処理の際に、車載端末の表示画面の変形例を示す図。
図15】本発明の実施例3における車載端末の表示画面を示す図。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下、本発明の実施例1~3を、図面を用いて説明する。本実施例では、業務車両の一例であるタクシーの配車支援を例に説明する。また、本実施例は、主に「流し」のタクシーに好適な事例である。
【0016】
まず、各実施例で用いられる構成について説明し、次いで各実施例の処理を説明する。図1に、各実施例における配車支援システムの概要を示す。図1において、この配車支援システムは、管理センタ1、配車センタ2が設けられ、顧客30-1、30-2(以下、顧客30)に対し、タクシー40-1、40-2、40-3(以下、タクシー40)の配信を可能としている。ここで、管理センタ1の配車支援装置10や配車センタ2の配車端末20-1、20-2、20-3(以下、配車端末20)は、他の装置とネットワーク70を介して接続されている。ここで、他の装置には、顧客30の顧客端末31-1、31-2(以下、顧客端末31)やタクシー40に設けられた車載端末41-1、41-2、41-3(以下、車載端末41)が挙げられる。また、ネットワーク70は、無線基地局51-1、51-2を介して、該当の無線エリア3-1、3-2の顧客端末31や車載端末41と、無線接続される。さらに、顧客端末31や車載端末41は、GPS衛星60からの信号に基づいて、自身の位置を把握できる。
【0017】
管理センタ1には、配車支援装置10が設けられ、管理センタ1における各種処理を実行する。また、配車センタ2において、配車端末20が、顧客からの配車依頼を受け付けたオペレータによる操作に応じて、配車支援装置10に対して配車要求を送信する。その後、配車端末20は、配車支援装置10から配車候補の車両リストを受信すると、配車候補の各車両を優先度に従って画面表示する。そして、その中からオペレータに選択された車両を配車対象として配車支援装置10に通知して、該当のタクシー40の無線基地局51への配車指示を送信させる。
【0018】
但し、配車支援装置10は、配車端末20からの指示によらず、顧客端末31や車載端末41を連携して、配車処理ないし配車支援処理が可能である。本明細書では、配車端末20によらず配車支援装置10が配車処理ないし配車支援処理を行う例で説明するが、配車端末20と連携してもよい。
【0019】
ここで、配車支援装置10は、サーバなどのいわゆるコンピュータ装置で実現でき、各実施例の主たる処理を実行する。そして、配車支援装置10は、入力部11、出力部12、情報加工部13、配車支援部14および記憶部15を有する。入力部11および出力部12は、ネットワーク70を介して、各種情報やデータを入出力する。
【0020】
また、情報加工部13は、顧客端末31からの予定情報に対して、配車支援処理を実行できるように加工を施す。さらに、配車支援部14は、車載端末41に配車情報を配信するための処理を施す。これら情報加工部13や配車支援部14の処理の詳細については、追って説明する。
【0021】
また、記憶部15は、ストレージなどで実現でき、各種情報を記憶する。記憶部15は、配車管理情報151、地図情報152や営業情報153を記憶している。これらの各情報については、追って説明する。また、これら各情報は、配車支援装置10とは別装置、例えば、地図サーバやデータサーバなどで記憶、管理してもよい。
【0022】
次に、顧客端末31は、タクシー40の配車要求などの各種処理を行うための端末装置である。顧客端末31は、スマートフォン、携帯電話、タブレット端末、ノートPCなどで実現できる。また、タクシー40で用いられる車載端末41は、配車指示の表示などを行い、タクシードライバーが利用する端末装置である。この車載端末41は、スマートフォン、携帯電話、タブレット端末、ノートPCやナビゲーション装置で実現できる。なお、タクシードライバーは、一般にはタクシー乗務員とも称され、以下、ドライバーと記載する。
【0023】
また、ネットワーク70は、インターネットや公衆回線網で実現できる。また、但し、1つのネットワークで表現してもよいし、複数のネットワークで構成してもよい。
【0024】
次に、配車支援システムの主要構成である配車支援装置10、顧客端末31および車載端末41の構成について説明する。
【0025】
まず、図2は、配車支援装置10の構成図である。配車支援装置10は、いわゆるコンピュータ装置で実現され、処理部110、ネットワークI/F部120、主記憶部130および副記憶部140が互いに通信路を介して接続されている。
【0026】
ここで、処理部110は、CPUなどのプロセッサで実現でき、後述する情報加工プログラム131や配車支援プログラム141に従って演算を実行する。ネットワークI/F部120は、ネットワーク70と接続するインターフェース機能を有し、図1の入力部11および出力部12に該当する。主記憶部130は、上述の記憶部15の一部に該当する。そして、主記憶部130は、いわゆるメモリで実現可能であり、情報加工プログラム131や配車支援プログラム141が展開される。副記憶部140は、ハードディスクドライブ等のストレージで実現でき、図1で示す各種情報等に加え、情報加工プログラム131や配車支援プログラム141を記憶する。
【0027】
処理部110は、情報加工プログラム131や配車支援プログラム141に従って、図1に示す情報加工部13や配車支援部14と同じ機能を発揮する。ここでは、プログラムで、ポイント管理機能を実現した例を説明したが、これらの機能はハードウエアやFPGA(Field-Programmable Gate Array)で実現してもよい。情報加工プログラム131や配車支援プログラム141は、ネットワーク70を介して配信されたり、記憶媒体に格納されたりして流通することになる。
【0028】
次に、図3は、顧客端末31の構成図である。顧客端末31は、スマートフォンといったいわゆるコンピュータ装置で実現される。このため、顧客端末31は、処理部311、ネットワークI/F部312、GPSアンテナ313、タッチパネル314、マイク315、スピーカ316および記憶部317が互いに通信路を介して接続されている。
【0029】
処理部311は、CPUなどのプロセッサで実現でき、後述する各アプリ(プログラム)に従って演算を実行する。ネットワークI/F部312は、ネットワーク70と接続するインターフェース機能を有する。この例では、ネットワークI/F部312は、無線通信を実現する。GPSアンテナ313は、GPS衛星60からの信号を受信する。なお、この信号に基づいて、処理部311は、顧客端末31自身の位置情報を取得する。なお、位置情報の取得は、GPSに限定されない。
【0030】
また、タッチパネル314は、顧客30からの入力を受け付けたり、各種情報を表示したりする。また、マイク315は、顧客30の音声を入力する。このため、顧客端末31は、タッチパネル314やマイク315での入力を、顧客30からの指示として入力できる。
【0031】
また、スピーカ316は、各種情報を音声で出力する。このため、顧客端末31は、タッチパネル314やスピーカ316を介して、顧客30に各種情報を提示できる。また、記憶部317は、配車アプリ318、位置検知アプリ319や地図情報320を記憶する。配車アプリ318は、配車要求や後述する予定情報の通知などを実現するためのプログラムであり。位置検知アプリ319は、GPSアンテナ313で受信した信号を用いて、顧客端末31の位置情報を取得するためのプログラムである。なお、記憶部317は、他に、顧客30の顧客情報を記憶しておくことが望ましい。
【0032】
次に、図4は、車載端末41の構成図である。車載端末41は、顧客端末31と基本的には同様の構成で実現できる。また、車載端末41は、スマートフォンといったいわゆるコンピュータ装置やナビゲーション装置で実現される。そして、車載端末41は、処理部411、ネットワークI/F部412、GPSアンテナ413、タッチパネル414、マイク415、スピーカ416および記憶部417が互いに通信路を介して接続されている。これらは、顧客端末31と同様の機能を有する。なお、記憶部417は、配車支援アプリ418、位置検知アプリ419や地図情報420を記憶する。配車支援アプリ418は、配車支援装置10と連携し、後述する配車情報の処理などを行う。また、位置検知アプリ419は、位置検知アプリ319と同様の機能を有する。さらに、地図情報420は、ナビゲーション機能や配車支援処理で用いられる。なお、記憶部417は、他に、ナビゲーションアプリや運転者やタクシー40に関する情報を記憶しておくことが望ましい。
【0033】
なお、顧客端末31や車載端末41の各機能は、ハードウエアやFPGA(Field-Programmable Gate Array)で実現してもよい。さらに、タッチパネル314およびタッチパネル414は、他の表示手段を用いてもよい。この場合、他に入力手段を設けることが望ましい。以上で、本発明の実施例の構成についての説明を終了し、次に、各実施例の処理について説明する。
【実施例0034】
まず、実施例1の概要について説明する。本実施例においては、顧客端末31から予定情報を通知することで、配車支援装置10が、将来の顧客30の乗車可能性を示す配車管理情報を作成する。そして、この配車管理情報に基づく乗車要望情報を、車載端末41に表示することで、ドライバーがタクシー40を「流す」地域を判断できる。
【0035】
次に、この概要を実現するための処理の詳細を説明する。図5は、本実施例における処理を示すシーケンス図である。まず、ステップS1を行うに当たり、配車アプリ318が起動されていることが望ましい。そして、ステップS1において、顧客端末31のタッチパネル314やマイク315が、顧客30から配車の希望を示す入力を受け付ける。また、本ステップでは、顧客30から配車に関するメッセージを受け付けてもよい。ここで、本ステップでは、乗車予定日時、乗車予定場所、乗車予定人数を少なくとも含む。さらに、タクシーの台数や予定行先を含めてもよい。ここで、乗車予定場所や予定行先は、地図情報320に基づいて表示される地図上で、指定されることが望ましい。また、この入力内容は、配車要求や配車予約ではなく、本内容で配車は確定しない。なお、本実施例の乗車予定日時、乗車予定場所は、それぞれ配車日時、配車場所の一例である。
【0036】
次に、ステップS2において、処理部311は、配車アプリ318に従って、ステップS1で入力された内容に基づいて、予定情報を作成する。このために、処理部311は、入力された内容に、顧客情報を追加する。
【0037】
次に、ステップS3において、ネットワークI/F部312から、予定情報を、ネットワーク70を介して配車支援装置10へ通知する。
【0038】
次に、ステップS4において、配車支援装置10の入力部11は、予定情報を受け付ける。そして、ステップS5において、情報加工部13は、受け付けられた予定情報に対して加工を施し、配車管理情報151を作成する。例えば、情報加工部13は、予定情報の乗車予定場所の営業エリアや該当エリアで営業可能なタクシーを追加する。
【0039】
次に、ステップS6において、情報加工部13は、配車管理情報151を、記憶部15に蓄積する。ここで、配車管理情報151を図6に示す。配車管理情報151は、顧客ID、氏名、連絡先、乗車予定日時、乗車予定場所、乗車予定人数、メッセージ、台数、営業エリアを有する。ここで、顧客ID、氏名、連絡先、乗車予定日時、乗車予定場所、乗車予定人数、メッセージ、台数は、ステップS4で受け付けられた予定情報である。そして、このうち、顧客ID、氏名、連絡先は、顧客端末31の顧客情報から抽出された情報でもよいし、顧客30が入力した内容であってもよい。また、乗車予定日時、乗車予定場所、乗車予定人数、メッセージ、台数は、顧客30が入力した内容である。またさらに、営業エリアは、ステップS5で情報加工部13により付加される情報である。
【0040】
なお、ステップS5を省略して、ステップS6において、受け付けられた予定情報を蓄積してもよい。
【0041】
次に、ステップS7において、配車支援部14が、車載端末41への配信条件を満たすかを判定する。この配信条件には、一定期間が経過したかなどの所定周期か、車載端末41から配信要求の有無が含まれる。この結果、配信条件を満たす場合(Y)、ステップS8に遷移する。また、配信条件を満たさない場合(N)、配信条件を満たすまで待機状態を維持する。
【0042】
次に、ステップS8において、配車支援部14が、配信条件に応じた配車管理情報を、記憶部15から抽出する。つまり、配車支援部14は、配車管理情報151から配信条件に対応するレコードを抽出する。この抽出としては、以下の手法を例示できる。
【0043】
まず、所定周期を配信条件とした場合、配車支援部14は、本ステップよりも所定時間前の乗車予定日時のレコードを抽出する。
【0044】
また、車載端末41からの配信要求があった場合、配車支援部14は、当該車載端末41のタクシー40の営業エリアとするレコードを抽出する。このために、配車支援部14は、配車管理情報151の営業エリアと営業情報153を突き合せる。ここで、営業情報153を、図7に示す。営業情報153は、タクシーID、ドライバー、車種、ナンバー、営業エリアおよび走行位置を含む。そこで、配車支援部14は、配信要求に含まれるタクシーIDをキーに、営業情報153を検索し、営業エリアを特定する。そして、配車支援部14は、配車管理情報151のうち、特定された営業エリアを有するレコードを抽出する。
【0045】
またさらに、車載端末41からの配信要求があった場合、配車支援部14は、配信要求に含まれる地域、日時に対応する配車管理情報151のレコードを抽出してもよい。この地域や日時は、ドライバーが車載端末41に入力してもよいし、位置検知アプリ419に従って取得した位置情報を用いてもよい。なお、車載端末41からの配信要求には、ドライバーが車載端末41の配車支援アプリ418の起動を条件とすることが含まれる。この場合も、配車支援部14は、この起動時間の一定時間後の乗車予定時間のレコードを抽出する構成としてもよい。
【0046】
ここで、ステップS8において、配車支援部14は、営業情報に含まれる走行位置を、抽出したレコードに付加して配信する配車管理情報を作成することが望ましい。
【0047】
次に、ステップS9において、出力部12は、抽出された配信管理情報を車載端末41に配信する。なお、この配信は、各車載端末41-1、41-2、41-3に同報(ブロードキャスト)してもよいし、配信要求を送信した車載端末41に限定的に配信してもよい。
【0048】
そして、ステップS10において、車載端末41のネットワークI/F部412が、配車管理情報を受け付ける。次に、ステップS11において、処理部411が配車支援アプリ418に従って、受け付けられた配車管理情報のフィルタリング処理を行う。この処理は、ステップS8と同様に、配信された配車管理情報のうち、所定条件を満たすものを抽出することになる。このフィルタリング処理には、該当のタクシー40の営業エリアに対応することや乗車予定日時を限定することが含まれる。さらに、タクシー40の営業開始時間に応じた処理としてもよい。また、このフィルタリング処理の条件は、ドライバーから車載端末41に設定された条件としてもよい。なお、本ステップとステップS8は、いずれか一方のみ処理してもよいし、いずれも省略してもよい。
【0049】
次に、ステップS12において、処理部411が配車支援アプリ418に従って、フィルタリングされた配車管理情報を示すアイコンを、地図情報420に重畳する。この際、処理部411は、配車支援アプリ418に従って、フィルタリングされた配車管理情報の乗車予定位置に対応する地図上の位置にアイコンをマッピングする。この結果、処理部411が配車支援アプリ418に従って、乗車要望情報を作成することになる。なお、アイコンとは、何らかのマークや印であればよく、その形状は問わない。
【0050】
そして、ステップS13において、タッチパネル414が乗車要望情報を表示する。この表示例を、図8に示す。図8(a)において、道路を含む地図上に、乗車要望情報の乗車予定位置が、丸印で示される(30-1~30-7)。また、図8(a)の地図上に、位置検知アプリ419を用いて、該当のタクシー40-1を表示する。さらに、乗車要望情報の走行位置を用いて、該当のタクシー40-1以外の40-2~40-3を表示する。なお、図8(a)に示すように、該当のタクシー40-1とこれ以外を区別して表示することが望ましい。ここで、該当の車両とは、ドライバーが見ている車両端末に表示される自分の車両位置のことを指す。
【0051】
また、図8(b)に別の表示形態を示す。本形態では、顧客の数に応じて、アイコンの形状を変更している。図8(b)においては、アイコン300-1は(a)の顧客が3名(30-1~30-3)に対応している。また、同じくアイコン300-2は顧客30-4、アイコン300-3は顧客30-5、アイコン300-4は顧客30-6、30-6に対応している。このため、最も人数の多いアイコン300-1が他のアイコンに比べ大きくまた濃く表示している。また、アイコン300-2、300-3は最も人数が少ないので、他のアイコンに比べ小さくまた薄く表示している。さらに、アイコン300-4は、これらの中間で表示している。なお、本例では、大きさと濃淡を変更しているが、いずれか一方を変更する構成としてもよい。さらに、色などの大きさや濃淡以外の形態を変更してもよい。またさらに、ドライバーがアイコン300-1~300-4を指定することで、そのアイコンに含まれる顧客数の情報を表示する構成としてもよい。例えば、該当アイコンについて、(a)の形態としてもよい。また、図8(a)と(b)は、ドライバーの操作により切替表示を行う構成としてもよい。
【0052】
さらに、乗車予定時間もしくはこれから一定時間以降については、対応するアイコンを消去することが望ましい。なお、これら所定時間前や一定時間以降については、曜日や時間帯に応じて可変で設定できる。またさらに、アイコンを消去する場合、時間以外にも表示する条件を満たさなくなった場合、消去を実行してもよい。
【0053】
なお、図8に示す表示においては、車載端末41の天候アプリ(プログラム)と連携して、天候データを重畳してもよい。例えば、雨雲や雷などを重畳することが望ましい。なお、この表示については、ステップS8で天候データを追加してもよい。雨など天候が悪い場合には、タクシーの利用が多くされる傾向がある。このため、雨などで天候が悪い地域にタクシーを「流す」ことで、乗車される可能性が高まる。
以上で、実施例1の説明を終了する。
【実施例0054】
次に、実施例1の処理をベースとする配車サービスに関する実施例2について説明する。図9は、顧客端末31を用いた配車サービスを実現するためのシーケンス図である。まず、配車アプリ318が起動されるなど措定条件を満たす場合、ステップS21において、顧客端末31の処理部311が、配車アプリ318に従って、ステップS3の予定情報の通知が実行されているかを判定する。この結果、通知されている場合(Y)、ステップS22に遷移する。通知されていない場合(N)、処理を終了するか、ステップS1に遷移する。
【0055】
次に、ステップS22において、処理部311が、配車アプリ318に従って、確認時期になったかを判定する。確認時期としては、通知した予定情報の乗車予定日時から一定時間以前であるかを用いることができる。この結果、確認時期になった場合(Y)、ステップS23に遷移する。また、確認時期でない場合(N)、ステップS22を繰り返す。
【0056】
次に、ステップS23において、処理部311が、配車アプリ318に従って、タッチパネル314に、「乗車予定確認画面」を表示する。ここで、乗車予定確認画面について、図10を用いて説明する。図10(a)は、ステップS22で(N)と判定された場合の表示例である。顧客端末31-1のタッチパネル314には、地図情報の乗車予定場所に、顧客30-1を示すアイコンが重畳して表示される。そして、ステップS23に遷移すると、図10(b)に示すように、「乗車予定確認通知」がポップアップ表示される。
【0057】
そして、ステップS24において、処理部311が、配車アプリ318に従って、配車処理を実行するかを判定する。具体的には、図10(b)に示す「乗車予定確認通知」の「はい」が、顧客30-1から選択されると、配車処理であるステップS27以降に遷移する。また、「いいえ」が顧客30-1から選択されると、修正/キャンセル処理であるステップS26に遷移する。
【0058】
次に、ステップS25において、処理部311が、配車アプリ318に従って、予定情報の修正もしくはキャンセルのいずれかを行うかを判定する。より具体的には、処理部311は、タッチパネル314に、図11に示すように「予定情報確認」をポップアップ表示する。この結果、「いいえ」が顧客30-1から選択されると(N)、配車予約をせずに地図画面を見ながら流しのタクシーを捕まえる処理に移行する。また、「修正」もしくは「キャンセル」が選択されると(Y)、ステップS26に遷移する。
【0059】
次に、ステップS26において、処理部311が、配車アプリ318に従って、タッチパネル314もしくはマイク315を介して、顧客30-1から選択される修正内容もしくはキャンセル指示を受け付ける。ここで、修正内容は、予定情報もしくはステップS1で入力された内容であって、処理部311が、タッチパネル314もしくはスピーカ316を介して、修正前のこれらの情報を提示することが望ましい。この結果、ネットワークI/F部312が、修正内容もしくはキャンセル指示を、配車支援装置10に通知する。そして、配車支援装置10で、ステップS32を実行する。なお、ステップS32の内容は、後述する。
【0060】
また、ステップS27において、配車支援装置10の入力部11は、ステップS24で配車処理が指定されたことに伴う配車要求を受け付ける。このために、ステップS24において、顧客端末31-1の処理部311が、タッチパネル314に配車要求画面を表示する。この配車要求画面を図12に示す。まず、タッチパネル314には、図12(a)の画面が表示される。この画面では、顧客30-1の予定乗車位置を示すアイコンが表示されている。そして、図12(a)において、配車可能なタクシー40-1、40-2、40-3を示すアイコンが、その時点で走行している位置に表示される。このために、配車支援装置10の出力部12は、営業情報153の走行位置を顧客端末31-1に通知している。次に、タッチパネル314は、顧客30-1から希望のタクシーの選択を受け付ける。そして、処理部311が、配車アプリ318に従って、選択されたタクシー(本例では、40-1)の表示形態を変更し、最終確認である「車両予約確認」をタッチパネル314に表示する。この表示内容を、図12(b)に示す。この「車両予約確認」に対して、「はい」が選択されると、顧客端末31-1からその旨が、配車支援装置10の入力部11に送信される。
【0061】
これを受けて、ステップS28において、配車支援装置10の配車支援部14が配車するタクシー40-1を特定する。そして、ステップS29において、出力部12が、顧客30-1の配車管理情報を、選択されたタクシー40-1の車載端末41-1に通知する。つまり、配車通知を実行する。
【0062】
そして、ステップS30において、車載端末41-1のネットワークI/F部412が、配車通知を受け付ける。この配車通知を受け付けた際の車載端末41-1の表示画面を、図13に示す。車載端末41-1のタッチパネル414には、図13(a)に示すように、配車を希望する顧客30-1に対応付けて、乗車予定時間と予定行先に基づく行先がポップアップ表示される。
【0063】
次に、ステップS31において、処理部411が、配車支援アプリ418に従って、タッチパネル414やマイク415を介して、ドライバーから配車に対応可能であることを受け付ける。そして、ステップS31において、ネットワークI/F部412が、対応可能であること、つまり、配車の受託を、配車支援装置10に通知する。この配車を受託した際の車載端末41-1の表示画面を図13(b)に示す。このように、ステップS30からステップS31にかけて、図13(a)から(b)に表示が遷移する。図13(b)においては、図13(a)や図8と比較して、配車を受託したタクシー40-1と配車を希望した顧客30-1に限定して、表示を行っている。なお、表示されるタクシー40-1と顧客30-1については、他と区別して表示できればよい。ここで、図13(a)から図13(b)への遷移は、図示しないが、ドライバーが自身の対応可否を連絡する画面が表示され、その表示画面に基づいて選択してもよい。具体的には、「配車情報表示」のボタンを選択すると配車了解の意思表示とする。一方で、「進行不可」のボタンを選択することで、対応できない意思表示とする。「配車情報表示」(了解)を選択した後で、図示しないが、顧客情報を表示する画面であり、顧客名、配車種別(即時/予約)、待合時間、台数、迎え先住所、地図等が表示されてもよい。
【0064】
ここで、図13(a)の表示の変形例を、図14に示す。図14においては、顧客の乗車予定距離によって、アイコンの形状を変更して表示している。この乗車予定距離は、配車管理情報の乗車予定場所と予定行先を用いて、配車支援部14が算出することが望ましい。また、アイコンの形状以外に、大きさ、色、濃淡を変更してもよい。
【0065】
なお、複数の顧客から配車希望があった場合、ステップS31において、ドライバーが適宜選択可能としてもよいし、ステップS29において配車支援装置10は1つの車載端末41に対しては配車希望の早い順に1人分の通知を限定的に通知してもよい。ここで、複数の顧客から配車希望があった場合、特別料金などでのオークション形式や上述の行先などでドライバーが選択可能としてもよい。
【0066】
次に、ステップS32において、配車支援装置10の情報加工部13が、配車管理情報151を更新する。より具体的には、以下のとおり更新する。まず、ステップS26から遷移した場合には、(1)該当の配車管理情報151のレコードを送信された修正内容に従って修正、(2)もしくは、キャンセルの場合には該当のレコードを削除する。
【0067】
また、ステップS31から遷移した場合には、該当の配車管理情報151のレコードに対して、配車確定とする。このために、例えば配車確定を示す情報を付加する。
【0068】
次に、ステップS33において、出力部12が、顧客端末31-1に対して、配車が受託されたことを通知する。なお、受託されない場合も同様に、その旨の通知を実行することが望ましい。つまり、出力部12が、配車の受託についての選択結果を、顧客端末31-1に通知する。なお、ステップS32とS33の処理順序は問わない。
【0069】
この結果、本フローを終了し、ステップS7やステップS21に遷移する。なお、ステップS31において、配車が受託されない場合、ネットワークI/F部412が受託できないことを、配車支援装置10に通知する。そして、出力部12は、配車できないことを、顧客端末31-1に通知する。この結果、顧客端末31-1には、図12(c)の表示がされる。また、顧客端末31-1の処理部311が、配車アプリ318に従って、その表示を図12(a)に戻すことが望ましい。以上で、実施例2の処理についての説明を終了する。
【実施例0070】
次に、実施例3として、実施例1の処理をベースとするドライバーへの情報提供サービスを説明する。本実施例では、ドライバーが走行を開始した際などに、「流す」エリアを決めるための情報を提供する。
【0071】
このために、車載端末41のネットワークI/F部412は、ドライバーの操作に従って、配車管理情報の要求を送信する。この要求には、地域、日時が含まれる。この結果、配車支援装置10の配車支援部14は、配車管理情報151から要求に該当する情報を抽出する。そして、出力部12を介して、ネットワークI/F部412に抽出された情報を送信する。この結果、処理部411が、配車支援アプリ418に従って、タッチパネル414に、図15に示す表示画面を表示する。図15に示すように、顧客30を示す各アイコンがその行先に応じた形状で表示されている。また、自身のタクシー40-1が表示されているが、これは、処理部411がナビゲーション機能を用いて、現在の走行位置を表示させているものである。このため、要求した地域外にタクシー40-1が走行している場合にはこの表示はされない。
【0072】
また、この表示については、上述したように、天候データを重畳してもよい。この際、ドライバーから天候状況の要求を受け付け、これに応じて該当する天候の地域について表示してもよい。例えば、指定された時間に雨が予想される地域を特定して、表示してもよい。この地域の特定は、車載端末41の天候アプリ(プログラム)と連携してもよいし、配車支援部14で実行してもよい。
【0073】
以上で、本発明の各実施例の説明を終了する。なお、本発明は、上述した実施例に限定されるものでなく、種々の変形例や別の対象への展開が可能である。
【符号の説明】
【0074】
1…管理センタ、10…配車支援装置、11…入力部、12…出力部、13…情報加工部、14…配車支援部、15…記憶部、151…配車管理情報、152…地図情報、153…営業情報、2…配車センタ、20-1、20-2、20-3…配車端末、3-1、3-2…無線エリア、30-1、30-2…顧客、31-1、31-2…顧客端末、40-1、40-2、40-3…タクシー、41-1、41-2、41-3…車載端末、51-1、51-2…無線基地局、60…GPS衛星、70…ネットワーク
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