(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022145375
(43)【公開日】2022-10-04
(54)【発明の名称】折りたたみナイフ
(51)【国際特許分類】
B26B 1/02 20060101AFI20220926BHJP
【FI】
B26B1/02 A
【審査請求】未請求
【請求項の数】1
【出願形態】書面
(21)【出願番号】P 2021079348
(22)【出願日】2021-03-18
(71)【出願人】
【識別番号】511060940
【氏名又は名称】永田 征雄
(72)【発明者】
【氏名】永田 征雄
【テーマコード(参考)】
3C061
【Fターム(参考)】
3C061AA03
3C061AA16
3C061BA02
3C061BB11
3C061CC03
(57)【要約】
【課題】 ブレードの開位置と閉位置の両方のロックを少ない部品でかつ簡単な構造の、折りたたみナイフを提供すること。
【解決手段】 ブレード1の開位置のロックは、ブレード係合面5をスプリング・アームロック面8で当接することでロックする。また、閉位置のロックはブレード係合面6をスプリング・アームロック面7で当接することでロックする。すなわち一つのスプリング・アーム3を二回使うことで部品を少なくすることが出来、構造も簡単にできる。
【選択図】
図4
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ライナー2の上部に設けた、スプリング・アーム3の二か所のロック面7と8を使うことで、ブレード1の開位置と閉位置での二度のロックが出来る事を特徴とする折りたたみナイフ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ロック機構を有する折りたたみナイフに関するものである。
【背景技術】
【0002】
ロック機構を有する折りたたみナイフの中でも、ブレードの開位置と閉位置の両方でロックするタイプは、部品も多く構造も複雑であった。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
ブレードの開位置と閉位置の両方でロックする折りたたみナイフを、少ない部品でかつ簡単な構造で提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0004】
ライナー2をばね鋼、又は弾性鋼を使用し、上部を
図2の示すように加工して根元を手前に折り曲げスプリング・アーム3として使う、現在販売されているライナーロックと呼ばれている、折りたたみナイフに使用されている加工方である。そのスプリング・アーム3の先端の上部にボタン4を取り付けた状態を示しているのが
図3ある。
【0005】
図5示すようにボタン4は、手前のライナー16とハンドル材17を通してハンドル材17の外から押せるようにする。なおボタン4の高さは、押した時にスプリング・アーム3がライナー2に押し込めるに必要な高さをハンドル材17から出す。これにより、スプリング・アーム3をライナー2に容易に押し込むことが出来る。
【0006】
スプリング・アーム3をライナー2に押し込んで、ブレード1を支軸10に通しセットする。これでスプリング・アーム3は手前に戻ろうとするばね力を持つことになる。これを示したのが
図1である。
【0007】
ブレード1を開位置にロックするには、
図1の状態からブレード1を時計回りに回動し、ブレード凹部13が背金端部15に当接することで回動をとめ、ブレード係合面5とスプリング・アームロック面8が当接してロックする。
【0008】
ブレード1を開位置から閉位置でロックするには、ボタン4でスプリング・アーム3をライナー2に押し込んでロックを解除し、ブレード1を反時計回りに回動し止めピン14に止めピン受け12が当接して回動を止め、ブレード系合面6とスプリング・アームロック面7が当接することでロックする。
【0009】
ブレード1の閉位置でのロックを解除するには、ボタン4でスプリング・アーム3をライナー2に押し込めばロックを解除出来る。つまり、ボタン4を押すだけで、開位置と閉置の両方のロックを容易に解除出来る。
【発明の効果】
【0010】
本発明においては、現在販売されているライナーロックと呼ばれる折りたたみナイフの下部で行っているロックを、上部で二度のロックを一つのスプリング・アーム3で行う構造である。ロック解除にはスプリング・アーム3に取り付けたボタン4を押すだけで出来る、このように一つ部品を二回使うことで部品の数を少なくしたもので構造を簡単にすることが出来き、その加工に要する手間とコストを削減出来る。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【
図1】 本発明のブレード1をセットした状態を示す断面図
【
図4】 ブレード1が開位置でロックした状態を示す断面図
【
図5】 本発明のブレード1開位置でロックした状態を示す側面図
【
図7】 ブレード1が閉位置でロックした状態を示す断面図
【
図9】 ブレード1がバネ16で押され開いた状態を示す断面図
【発明を実施するための形態】
【0012】
ブレード1を閉位置にする時に背金11に付けたバネ9を押し込むことで、ボタン4を押すだけでブレード1を片手で操作しやすい位置まで開いてくれる、その状態を示しているのが
図9である。
【符号の説明】
【0013】
1 ブレード
2 ライナー
3 スプリング・アーム
4 ボタン
5 ブレード係合面
6 ブレード係合面
7 スプリング・アームロック面
8 スプリング・アームロック面