(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022145380
(43)【公開日】2022-10-04
(54)【発明の名称】化石燃料等の燃焼に鉄銹鉄イオン水によって遠赤外線を発生させることとその活用の方法
(51)【国際特許分類】
F24C 3/00 20060101AFI20220926BHJP
F24F 8/20 20210101ALI20220926BHJP
【FI】
F24C3/00 H
F24C3/00 P
F24F8/20
【審査請求】未請求
【請求項の数】9
【出願形態】書面
(21)【出願番号】P 2021080047
(22)【出願日】2021-03-19
(71)【出願人】
【識別番号】518161190
【氏名又は名称】本間 充
(72)【発明者】
【氏名】本間 充
(57)【要約】
【課題】空中・水中・食品等に存在する細菌・微生物等とその繁殖は生活環境を汚染して健康を阻害し、食品等にあつては腐敗を招いて食生活の安全を脅かす。また、湿気の多い我国においては菌の繁殖による建物の腐食劣化により災害時の被害を増幅させ、暖房の効果を下げる。これらの菌による環境の汚染等を抑制することを課題とする
【解決手段】調理、暖房、給湯などの化石燃料等の燃焼に鉄銹鉄イオン水によって遠赤外線を発生させ、空中・水中・食品等の菌を抑制・排除して清浄な空気と湯水を作り出して、健康生活を促進させるとともに建物の腐蝕を食い止めて災害時等の損壊を減少させるとともに、人体の皮膚等の除菌によっても暖熱の効率効果を上げるなどで省資源となる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
食品を熱処理する調理機材で化石燃料・電気などによって燃焼加熱するその燃焼に鉄銹鉄イオン発生体(特願2019-189760による「鉄銹鉄イオン発生体」で、以下の請求項についても同じ)による鉄イオン水のミスト・蒸気を調整して吹き入れて遠赤外線を発生させて調理を行う方法。
【請求項2】
入浴施設の湯水を供給する湯沸し・給湯機器の化石燃料等の燃焼に鉄銹鉄イオン発生体による鉄イオン水のミスト・蒸気を調整して吹き入れて遠赤外線を発生させて湯を供給する方法。
【請求項3】
家庭用の風呂の湯沸し・給湯機器の化石燃料等の燃焼に鉄銹鉄イオン発生体による鉄イオン水のミスト・蒸気を調整して吹き入れて遠赤外線を発生させて湯を供給する方法。
【請求項4】
化石燃料等によって暖房を行う機器の燃料の燃焼に鉄銹鉄イオン発生体による鉄イオン水のミスト・蒸気を調整して吹き入れて遠赤外線を発生させて、空中の細菌・微生物を抑制排除しての暖熱気体によつて暖房を行う方法。
【請求項5】
食品の調理製造に使用する温水を供給する湯沸・給湯機器の化石燃料等の燃焼に鉄銹鉄イオン発生体による鉄イオン水のミスト・蒸気を調整して吹き入れて遠赤外線を発生させて湯水を供給する方法。
【請求項6】
農業生産・環境保全等に使用する温水を供給する湯沸・給湯機器の化石燃料等の燃焼に鉄銹鉄イオン発生体による鉄イオン水のミスト・蒸気を調整して吹き入れて遠赤外線を発生させて湯水を供給する方法。
【請求項7】
電気給湯機の煮沸する水に鉄銹鉄イオン発生体を使用して遠赤外線を発生させて湯を供給する方法
【請求項8】
鉄イオン水の蒸気体による換気を行う機器のその煮沸の燃焼に鉄イオン水のミスト・蒸気を調整して吹き入れて遠赤外線を発生させての鉄イオン水を加熱することによる鉄イオン水蒸気体のイオン強化となっての換気を行う方法。
【請求項9】
窯業における窯の燃焼と焼成に鉄イオン水を活用する方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
鉄銹鉄イオン水(0003の〔非特許文献2〕による。以下は、「鉄イオン水」とする。)をミストや蒸気体として化石燃料等の燃焼に送り入れて発生した遠赤外線は、食物の煮る焼くの料理・加工においてはその素材の味を活かし保存性をよくし、給湯機の煮沸(熱交換器)においては酸化還元効果等のある湯水を生成し、その湯水の飲食や入浴等での使用のよって健康生活を保持し、かつ、湯水の利用や蒸発によって生活環境を浄化して保全することとなる。
また、化石燃料による暖房ストーブ等の燃焼に上記と同じく鉄イオン水のミストや蒸気体を送入れて発熱体より発生した遠赤外線は、空気を清浄にして暖房効果を上げ快適な健康生活の進展に寄与する。
【背景技術】
【0002】
薪で煮焚すると米飯も惣菜もおいしくなると言われており、入浴においては薪を焚ての燃焼によってお湯を暖めると、薪(木材)の燃焼により発生した遠赤外線は湯を軟らかくして体が芯から温まり健康に良いとされているとともに、入浴施設の細菌・微生物による汚れや腐蝕そして結露を抑制している。
また、薪ストーブ暖房において発生する遠赤外線は、その輻射熱で人体を直接的に温めるとともに、ストーブから発生した暖熱は部屋の中を対流して室内を素早く均一に温め、結露の発生をしにくくするなどあり。さらに、薪ストーブは二次燃焼機能により暖熱の効果効率をあげてるとともに、煙に含まれる煤を減らしてより環境に優しい暖房となるなどがある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【非特許文献】
【0003】
【非特許文献1】出願番号 2018-90233 特許提出日 平成30年4月18日 識別番号 518161190 特許出願人 本間 充 整理番号 H-18041801 発明の名称「床置型暖房機器の断熱気体を真上天井に吹き上げ送風する暖房方法」
【非特許文献2】出願番号 2019-189761 特許提出日 令和1年9月26日 識別番号 518161190 特許出願人 本間 充 整理番号 H-19092601 発明の名称「鉄銹鉄イオン発生による空気の清浄と生活環境の浄化活性の方法」
【非特許文献3】整理番号 H-21032202 ※ 本特許願と同日出願提出 特許提出日 令和3年 3月22日 識別番号 518161190 特許出願人 本間 充 発明の名称「鉄銹鉄イオンによる化石燃料等の燃料消費単位あたりの熱エネルギー発生量の向上とその活用についての方法」
【非特許文献4】整理番号 H-21032203 ※ 本特許願と同日出願提出 特許提出日 令和3年03月22日 識別番号 518161190 特許出願人 本間 充 発明の名称「鉄銹鉄イオンによる水素発生等と活用の方法」
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
食生活において、最も多く使われていると思われる調理燃焼器具はガス器具で、その一般的なガスコンロ器具で(付随のグリルを除く)遠赤外線の発生をうたっているものはないと思われ、その煮炊きする調理器具等に遠赤外線の発生させようとするものである。
【0005】
家庭での入浴において一般的な化石燃料の温水ボイラーで遠赤外線の発生による湯沸かしを表示しているものはない。
また、入浴が可能な温泉(冷泉含む)の源泉には本来的には人体に有害な細菌・微生物が住んでいない(皮膚等の常在菌を排除しない。)ために皮膚を清潔にして、源泉に含まれているミネラルなどの物質を吸収し、温熱水やその放射する遠赤外線などにより体を温め血行を良くするなどで、温泉入浴は体に良いとされている。また、銭湯においてもその湯は体の清潔を第一に成して健康を醸成するものである。
しかし、温泉入浴を含めて銭湯などの湯は、一般的には多人数が入浴するために、その湯水は濾過しての循環湯(源泉に水道水等を加水している等あるが。)である。そしてその湯は殺菌剤によって細菌・微生物(「細菌・微生物」は、以下は「菌微生物」あるいは「菌」と記すする。)を減菌しているために本来の温泉等の湯の香りや天然成分による効能が減少される傾向にある。
さらに、銭湯あるいはスーパー銭湯などを含めて多人数の入浴によるレジオネラ属菌の感染などを虞て塩素系薬剤による殺菌を強化すれば、人体の皮膚に対する刺激を強めて“湯のやわらかさ”をなくしてその薬剤による副作用も発生することもあり得ることになる。
ちなみに、その風呂水としても使われる水道水についても「水道水のなかの細菌の数は大きく変動する。わずか数時間のうちに、水道水1ミリリットルあたりの細菌数は1000個まで増えることもある。」(アン・マグズラック著「細菌は世界を支配する」〔株〕白揚社 2012年9月30日発行 30頁、以下は「細菌は世界を支配」とする。)
これらの入浴施設の湯水について本来の温泉水や皮膚に良好な湯水の効能効果をできるだけ発揮再現させ、また、多人数が入浴する場合の薬剤殺菌の弊害をできるだけ減少させて、健全な入浴湯を保持させることを課題とする。
【0006】
石油ストーブ等の化石燃料の暖房器具において、輻射暖房として遠赤外線によるところの暖房の効果をうったているものもあるが、人体に有為とされる遠赤外線の発生による暖かさにおいては、薪を焚いての薪ストーブの遠赤外線放射には及ばない。
また、燃焼による煙・ガスの排出による環境汚染への優しさ(少なさ)も薪ストーブには及ばない。
北欧・英国等(日本製も有)で作製されている薪ストーブは、鋳鉄または鋼板製の密閉された箱型で燃焼用空気の調整ができて過燃焼を防ぎ、未燃焼ガスを燃焼させる二次燃焼機能によって煙に含まれる煤を減らし、煙突から排出される微粒子ができる限り少なくして環境に優しい暖房となるとうたっているが。
遠赤外線の発生によるその暖かさの実際は、木材の産地である北海道桧山郡厚沢部町で間伐材が入手できる家庭で使用している薪ストーブについて。
(1)かなり以前に2万円で購入した薪ストーブは、普通の3.5寸の煙突(排気管)のストーブで、10日間に一度は煙突の煤(タール等)の掃除はしなければならないが、この一台の薪ストーブで冬期間は2階を含む全室を温め、場合によってはあつ過ぎて窓を開けることもあり、結露などの心配はまったくないと。
※ 結露がないとは、0003の〔非特許文献2〕によるところの“薪ストーブの暖熱空気”によって菌・微生物が抑制されているからである。
(2)この家庭の隣の子息の家では、100万円台の北欧製の薪ストーブを使用しており、本格的な“薪ストーブの煙突”を設置しているので、煙突煤の掃除はまったく不要であるとのこと。
この薪ストーブによる暖房は、温かく心身に壮快さを感じさせ、風邪などもひきにくくて極めて良好であるとのこと。
その薪ストーブの暖かさを感じさせる仕組みについては、大きく分けて2種類あると下記のように説明案内(要約)されている。
(3)薪を燃焼させた時に発生した熱エネルギーは、ストーブ本体または正面のガラスから赤外線(近・中赤外線と遠赤外線)として放出され、薪の燃焼による温度が高いほど多くの赤外線が放出されます。この放出を「輻射」といい、人を暖め、自然素材やガラスなどに吸収されてその熱が留まる性質があり、ストーブの消えたあとも穏やかに放熱され続けるので部屋全体が心地よく、優しい暖かさを保ちます。
(4)空気の流れ(対流)を利用した暖房方法で、空気は自然対流により温度の高い場所から低い方に流れます。薪ストーブから発生した暖かい空気が上方に向かって流れ、部屋の中を対流して素早く均一に室内全体を暖めることができます。結露も発生しにくくなりますと。
(5)さらに、薪ストーブには、未燃焼ガスをさらに燃焼させる機能をもっており、この機能により、煙に含まれる煤(炭化水素が主成分)を減らし、煙突から排出される微粒子をできるかぎりすくなくして、より環境に優しいものとなっているとありました。
これらの薪ストーブの利点に倣って一般の化石燃料等のストーブの燃焼にも薪ストーブの利点を再現発揮させようとするものでもある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
課題を解決するものとして、燃焼において遠赤外線の発生させることにある。その遠赤外線の発生について、先ずは入浴施設での遠赤外線の発生の実際から取り上げて、その機序を説明して行きます。
(1)温泉や銭湯での“やわらかな”湯水の沸き上がることについての遠赤外線の発生にについて実際、
▲1▼ 北海道桧山郡厚沢部町上里の温泉(温度30、7度の単純温泉)である温泉旅館に宿泊したときに経営者に聞かされた話であるが。
「厚沢部は木材の産地であり、昔から当湯は薪を炊いて温泉水を沸かしていたが、施設をリニューアルした時に重油かま(缶)で加熱した湯で浴させたところ、古くからの馴染客から“湯がかたくなった”と不評になり、今は重油に木材を併せて焚きやわらかな温水になって客に納得してもらっている。」とのことであった。
▲2▼ 東京下町で三世代が同居して営む銭湯において、創業者の初代は二代目の継承者への申し渡しとしの第一は。
“お湯がやわらかくるから”「薪を焚いて商売しなさい。」と申し渡されており、これは初代の銭湯営業の第一番目のこだわりであった。現在はその薪(廃材等)は手には入りづらくなっているので苦労するが薪による缶焚を守っている。
(2020年2月15日 15:30からNHK札幌3ch放映「日本で一番幸せ家族」の挿話から)
▲3▼ 京都市京都区5条の銭湯「サウナの梅湯」は、2015年に25歳の若者が経営難に陥っている銭湯を引継ぎ、奇跡の復活を遂げた。
そして、2018年には2年間休業していた滋賀県大津市の「都湯」を若者が手掛けて復活したが、どちらも薪を焚いての湯沸かしで管理には手間がかかり難しさがあるが、薪を焚いての営業をしている。(2019年12月15日 14:00から札幌UHB放映「ボクは梅湯の三次郎」から)
▲4▼ テレビで放映された銭湯女子(大学生が銭湯の業務をこなしている。)」や、営業が困難となった銭湯の再生を事業として関わっているいる銭湯のいずれも“薪を燃料として湯沸かし”している場面が写しだされている。
このように銭湯が薪での湯沸しにこだわるかは、“湯がやわらかく”なるだけではなく。「カビに汚染された住宅室内では、空気中のカビ数は外気とくらべると10倍多く、風呂場では20倍あつたという。(要約)」、また、「室内の結露しやすい壁面には、種々のカビが多くみられ、壁面で増殖をくり返しね室内の空気中に飛散する。(要約)」(佐々木久夫著「遠赤外線 光冷暖房革命」人間と歴史社 2012年3月10日発行 237~238頁、以下は、「遠赤外線光冷暖」とする。)とありますが。
銭湯建物内の湯沸水蒸気による湿気は結露を常に生じるほど多く、多人数の入浴洗いによる人体の垢(菌が付着)などが湯船・洗い場などの壁そして床天井等にも湯気(菌が含まれる)よってバイオフイルム(「細菌は世界を支配」 29~30頁)となって付着し、その菌・微生物は繁殖による汚染。腐蝕は(常に清掃されてはいるが。)著しいものがあると思われ、それが固着化したバイオフイルムとなれば、その清掃に殺菌を含めての除去に多大な労力を要することにな。
また、殺菌剤なとによる清掃を続けると耐性菌を生みだすことにもなり、その菌が染み付いて悪臭を放つようになるなどの畏れもある。
なお、結露とバイオフイルムについては、0003〔非特許文献2〕0012の(2)等による。
しかし、これらは一般的な銭湯では薪を焚くことで汚れを抑制できることを長年の経験・引継ぎ教え等で知っているからと思われる。
それは薪を焚くことで遠赤外線が発生するからであり、薪や木炭で沸かすと湯水は“やわらかく”もなり、お茶などの湯としても最適になり、また、御飯を炊くとおいしくなると言われることがらとともに周知の事実となつていると思われる。
「分子内の原子または原子団の振動・回転数は赤外線の周波数とほぼ同範囲内にあるために、あまり高温で物体からの熱放射はおもに赤外線によって行われ。」(マイペディア)とある。また、遠赤外線について「赤外線のうち波長が約5μmより長い電磁波。物質によく吸収されことから、加熱・殺菌などに利用する。」(広辞苑)とあり。
その赤外線のうち波長の短いほうの近赤外線と、それより波長が長いほうの遠赤外線については「共鳴・吸収の作用は遠赤外線特有のもので、ほとんどの物質に対する“共鳴・吸収”の固有振動は近赤外線領域には存在しない。(要約)」(「遠赤外線光冷暖」 133頁)と。また、「3ミクロン以上の遠赤外線は水にほぼ100%吸収される。」(前同書 160頁)と。
そして、「遠赤外線は生体組織での吸収が大きく、皮膚表面での反射率も少なく、加温の『効率』と『均一性』が高く、『マイルドな加温』で刺激性が少ないなどの利点があります。(要約)」(前同書 177~178頁)とあります。
(2)鉄イオン水によっての遠赤外線の発生の実際について
▲1▼ 本出願人(以下は、「願者」とする。)の台所のガスコンロのバーナーの炎が、非特許文献2にある居間石油ストーブでの“やかん”による鉄イオン発生体の浸漬によっての加湿を行うと、そのガスの炎が加湿を行わない時と比べて炎の先端が鮮黄色になっており、火力が増しているように思われたので。
試しに、鉄イオン水をコンロの火炎にスプレー噴射(線状水で送り入れ)するとガス火は消えずに鮮黄色に燃え上がりることが観察された。
また、上記文献2にある鉄イオン水の“やかん”を沸騰させるためにガスコンロに掛けた時に、吹きこぼれてバーナーに湯がかかるなどしても、火は消えずに“湯の蒸発”が鮮黄色の炎で燃え上がるのである。
また、グリルで魚焼中に鉄イオン水を噴霧したところグリルの排気口から20cmぐらい鮮黄色の炎が燃え上がり“この水は燃えるの”と家人(妻)に言われた。そしてこれまでの魚焼中使用していたのは燗冷まし水で、その噴射で排気口から炎が燃え上ったことはない。
▲2▼ そこで、石油(灯油)などの燃焼時に鉄イオン水を噴霧すれば燃焼の効率(石油の燃焼物質の不燃の部分が少なくなって石油の燃焼物質の完全燃焼へ近づく率。)が上がるのではないかと下記の試みを行った。
自家(願者)の給湯式の浴槽の給湯機として「コロナ石油小型給湯機UIB-NX46P(灯油)」温水機を使用しており、約80℃前後の給湯を産出して浴槽(260L)に、湯・水の蛇口からの混合で約40℃程度の給湯をした時に、その給湯の缶体(熱交換器)の燃焼時にバーナー送風機の空気取り入れ口から500ccのスプレーで鉄イオン水を噴霧した。
バーナーの燃焼は釜水が約80℃になると停止して、温度が下がると着火して断続的に燃焼煮沸を繰り返しており、燃焼時に合わせて鉄イオン水をスプレー噴霧を加減しての噴霧であつたが燃焼が消火停止することはなかった。また、この噴霧のことは危惧すると思い家人にはまったく知らせてはいなかった。
▲3▼ 約40℃の浴槽に半分程度貯湯をしたし風呂湯となしたが、しかし、燃焼効率(燃料消費率)が上がるなどの知見は得られなかった。
▲4▼ しかし、最初に家人(妻)が風呂湯につかった時の第一声が、「湯がやわらかい。」との驚きの声であった。その後、願者も入浴してみたが本当にお湯の“やわらかさ”が実感できた。そして風呂湯には市販の入浴剤などは入れてはいない。
(3)願者が2000年3月末の満60歳の定年退職後にマニュアルの運転免許を取得して、マニュアル車で夫婦で札幌近郊から道内各地の温泉めぐりを繰り返していて、お湯の善し悪しを評価するなどして湯の性質のことはある程度は皮膚感覚で理解できるとしていたので、このお湯が「やわらかな湯」であることを実感した。
(4)令和元年11月26日 NHKテレビ「あさイチ・健康に美容に効果抜群の入浴法最新情報」番組で、“一番湯は体に良くない言われているが、それは水道の塩素が皮膚にピリピリと刺激するからであり、さらに冬期の乾燥肌には塩素は一層良くないとありました。
以上のことから、灯油(石油)の燃焼に鉄イオン水を噴霧することによって、入浴施設で薪を炊くことによる遠赤外線発生によっての“やわらかな湯”が、石油の燃焼”によっても同じく“やわらかな湯”が産出することが体験された。
【0008】
そして同じく、0007の(2)の▲1▼にも記したガスコンロの燃焼においての鉄イオン水の送り入れによっても遠赤外線が発生していることが下記により確かめられた。
(5)願者は丼物の飯を厚い陶器製「飯釜」(3合炊き)で炊くことを担当していたが、今回はガス火に“鉄イオン水をスプレーで噴射等で送り入れ”をしながら飯を炊いたのであるが。
その出来上がり御飯に願者の家人(外出していてイオン水の噴射のことも炊くときの現場も知らない。)は「うまい、うまい」と称賛連発したが、本当に明確にいつもの時より“御飯が芯まで炊けて水ぽっぽさがなく身の締まった甘さ”があり、薪や炭で米を炊くと同様の遠赤外線で美味になることを実感した。
すなわち、鉄イオン水(ミスト・蒸気)を化石燃料の燃焼に送り入れ(噴射等)すれば遠赤外線が発生して「遠赤外線による超密度加熱」が得られたものである。
(6)「遠赤外線による超密度加熱」は物質内部のタンパク質や酵素といつたさまざまものに対して均一に、しかも同一に振動を与えて“ムラ”ができない“カド”がとれた、“丸み”ができた、“おいしく”なつた。(要約)」(「遠赤外線光冷暖房」138~139頁)とあります。
北海道での願者の子供のころ本格的な冬に入る前までは薪ストーブで炊飯するが、石炭ストーブになってからのものは明らかに芯があつて固い御飯であつたことを記憶している。
※1 燃焼に噴射等で使用する鉄イオン水は2Lの水差しに鉄パック(約50g)を4袋入れて6時間以上浸漬した水を使用している。
【0009】
鉄銹鉄イオン水によって遠赤外線が発生する理について。
「赤錆たダルマストーブが新しいストーブよりも暖かかったのも、縁側の戸障子の錆びたレールが熱くなつていたのも、その表面に酸化膜があったからです。金属酸化物は光エネルギー熱エネルギーにすばやく変換する機能をっている。(要約)」「金属酸化物の分子エネルギーの振動エネルギーは遠赤外線のエネルギー範囲と一致します。」「金属でもその表面に酸化膜があれば、金属酸化物や酸化鉄鉱は、外部からの熱や光やのネルギーを『吸収』してエネルギーレベルを高め、そのエネルギーに相当する電磁波(遠赤外線)を『放出』する機能をもっている。」「すべての物質は、それ自身が発することのできる光と同じ振動数の光を同じ振動数の光を吸収する。」「光(電磁波)は温度をもつすべての物質から放射され、かつ吸収される。」(「遠赤外線光冷暖」147~148頁)等がありますが。
鉄銹鉄イオン水は、燃焼器具のバーナーやスケルトン(燃焼筒)や炉心などに送り入られて鉄銹イオンである鉄イオンが熱エネルギー(電磁波)を得て遠赤外線(電磁波)を放出するものと考察される。さらにバーナー等の鉄器具は鉄イオン水により酸化鉄イオン膜(不動態膜)をつくって燃焼エネルギーを得て遠赤外線(電磁波)を一層放出するようになる。このことから、重油、石炭、都市ガスなどの化石燃料の燃焼に鉄イオン水をミストや蒸気体として送り入れ(噴霧噴射等)れば、“薪を焚くことによる燃焼に発生”する遠赤外線と同様な遠赤外線が発生すると提言するものである。
そして、遠赤外線の発生により空中の菌微生物が抑制されることについては、0011の薪ストーブの上昇気流についての考察でその機序を説明したい。
これらは、遠赤外線による燃焼沸かし湯は酸化還元イオンが発生して水道水等の水に含まれる化学物質や油分を還元融解して還元湯になるとともに、さらにイオンにより菌微生物が抑制されることにより“やわらかく”“清浄な”な湯による入浴ができるものとすることができる。
[註]「酸化と還元は相伴って起こるので、全体の化学反応を酸化還元という。このとき反応物質の間で電子の授受を伴うので、電子移動反応ともいう。」(広辞苑)
鉄イオンによる“遠赤外線の発生によつての沸かした湯はイオン酸化還元湯とし菌微生物が抑制される”ことの機序についても00012において説明したい。
【0010】
上記「鉄銹鉄イオン水は、燃焼器具の鉄製のバーナーやスケルトン(燃焼筒)や炉心などに送り入られて酸化鉄膜をつくり」としましたが、ガスコンロにいてもバーナーやバーナーリング・キャップ、そしてごとくやその周辺のステンレスの天板(煮汁等で錆びで褐色に汚れいる。)に酸化鉄の膜(不動態)を作って、“水分解の触媒”として働くことになることが観察されその実証例として以下に記す。
(1)コンロの燃焼に鉄イオン水をスプレーで噴射するなどで送り入て、願者のみが炊飯や湯沸かしをもっぱら行っていて、3け月ぐらい経った時分、ステンレス製ケトルで水道水(鉄イオン水はない。)の湯沸かしをしていたところ、沸騰し過ぎて蓋受口から一様に湯が溢れ出てコンロのバーナー等に掛かったのである。そして“これまでの通常であればコンロ火は消えて着火部分が濡れて乾くまで火が付かないのであるが”、今度は火は消えずバーナー等に溢れ流れ下る湯水が“鉄イオン水と同じ”ように一時的に燃え上がってケトル胴体上部まで炎(上部は淡紅色)が包むである。
(2)それで、やかん・鍋などのコンロでの煮焚きの燃焼に“イオン水でなく”水道水をスプレーでしたところ、その燃焼がイオン水の噴射等の送り入れと同様に燃え上がるのである。その炎のさきは淡紅色に見え、イオン水の噴射等による淡黄色より色が濃いとも観察された。
“鉄イオン水を送り入れる以前のコンロのバーナー等に”水道水をスプレーしたり、湯沸かしの器から溢れでてバーナーを濡らすと、火が消えてその復旧に点火しても濡が乾くまで着火しなくて手間取っていたものが、それが上記(1)(2)によりコンロのバーナー燃焼に水道水のスプレーでの送り入れでも燃え上がるようになっているのである。
これは、コンロのバーナーやバーナーリング・キャップ、天板などが、燃焼時に鉄イオン水の繰返しの吹きいれで酸化鉄の膜(不動態)を作った結果、“水分解の触媒”として働くことなったと認められ、後述の万里の長城のレンガが“生成した水素が酸化鉄(III)を酸化鉄(II)に還元”されたと同じ酸化還元作用と思われる。
【発明の効果】
【0011】
0006の(2)により、化石燃料の燃焼に鉄イオン水をミストあるいは蒸気体として送り入れる(噴霧噴射等)ことによっての赤外線の発生することは、0005にある薪ストーブの燃焼時の遠赤外線の発生と同一の効果であり、石油ストーブなどの燃焼(炉心等)を囲む筐体の部材や構造を薪ストーブに倣えばより一層、遠赤外線を発生させるものになる。
また、従前の家庭用の石油ストーブであつても、燃焼のための空気に鉄イオン水の蒸発気体を入ることによって、赤外線が発生してストーブの暖熱効果を上げるものとすることができる。
その遠赤外線が発生して人にやさしい暖房器具としての薪ストーブは、自然の暖かさで室内空気もやわらかくなり気持ちをほぐすとあります。
さらに、扇風などよる強制対流によることなく、対流熱式によって150m2(約90畳)の空間を暖めることができる単体の薪ストーブもある。その薪ストーブの暖かさあるいは、“強制対流によることなく”大きな空間の暖房を可能にする仕組みの機序について以下に記します。
(1)薪ストーブによる遠赤外線の発生は輻射熱(電磁波)として、効率的に人体や室内の壁などを暖めてるばかりでなく、薪ストーブの燃焼で暖められて膨張して軽くなった空気は上昇するが、その空気は遠赤外線の発生で菌微生物が抑制されたものとなる。
そして、抑制されて“菌微生物がより少ない空気はさらに軽く”なっており、さらに一層勢いを増して“ストーブの真上天井吹き上がり、天井にとどいて当たり拡散して四方の壁などに行き着き壁づたいに下降して床をはうなどで循環して室内全体を素早く均一に暖めることになる。また、室内の中の気流は自然対流により下降して室内(上下)中間の空気を暖める。
この部屋の中を対流して全体を暖める方式は0003の非特許文献1の「床置型暖房機器の断熱気体を真上天井に吹き上げ送風する暖房方法」に掲げた同じ原理上にあるものとすることができる。
(2)また、薪ストーブは遠赤外線の発生放射により菌微生物が抑制されて、より軽くなった空気が(強制対流によることなく)速さを増して上昇気流として天井に到達して室内を循環対流して温めることになる。
この時に重要とされる薪ストーブの煙突のプランニングにより“排気と 薪の燃焼に必要なドラフト(上昇気流)をつくり”、二次燃焼機能をもった薪ストーブの太い天井に達する煙突からも、さらに遠赤外線が放射されて上昇気流(空気)の菌を抑制しての空気を一層軽くし、上昇の勢いを増させることとなり、大きな空間(広間)の暖房をも可能にすることになるものと考察できる。
(3)さらに、薪ストーブが燃焼している火室(燃焼室)の天板(上面板)は“煙突式の石油ストーブの天板”よりも一般的に面積が広く、“FF式のストーブであれば、その天板の熱により人が火傷しない程度の輻射等の熱”である。それに対して薪ストーブの天板は燃焼の炎によって直接的に熱せられているので、その天板で熱せらて上昇する気体気流は勢いがあるとの説明ができる。
(4)この木を燃やすことによって遠赤外線を発生する理は、木には鉄分があり燃焼の時にその鉄も燃焼酸化して、木の水分に曝されて鉄イオン水蒸気が発生し燃焼に加わることによって遠赤外線が発生するものとすることができる。
木を燃やしての炉端に串刺した魚などを立てて、直接的に火炎の上に置かずに魚がおいしく心まで焼けるのは、炉端の火が周囲に遠赤外線を放射してその放射熱によるところが大きいものと思われる。
【0012】
そして、“遠赤外線は室内空気の菌微生物を抑制する”ことについても併せて。
「遠赤外線は、水や高分子物質・有機物に吸収されやすく、ヒーター、調理器、サウナなどのほか、除菌、脱臭にも利用される。」(日本国語大辞典)
遠赤外線「赤外線のうち波長が約5マイクロメートルより長い電磁波、物質によく吸収されることから、加熱・殺菌などに利用する。」(広辞宛)
「外部から入射した赤外線は物質原子と電磁的共鳴を起こして効果的に吸収される。」(マイベディア)などとあり。
これらのことは水中・空中の水蒸気にある鉄イオン等の物質原子に共鳴を起こさせてイオンを発生させて菌を抑制するとともに、イオンは電荷を付加して還元作用を起こさせるものであり、このことにより“菌が抑制され還元されたなめらかな湯”“菌が抑制された軽い空気”の効果が生み出されるものとすることができる。
ミネラルが多い名水とされる水で陶土を練った陶磁器の湯飲に水道水を入れると、遠赤外線効果で残留塩素が還元されると。また、鉄分の多い陶土や釉の器は入れる食物の保存性がよくなるとも。鉄分は鉄イオンとして作用して還元や菌の抑制に働くものと思われ、現に塩素殺菌の水道水を鉄の茶釜で沸かすとその湯はやわらかなおいしい湯であることを願者は経験している。
【0013】
石油ストーブの燃焼に鉄イオン水の蒸発気体を吸気させて遠赤外線が発生した効果の実際について、
(1)願者の居間の灯油ストーブ(2006年10月設置 コロナ ポット式 輻射 暖房出力最大8.41KW 以下は、「前ストーブ」と記す。)は煙突排煙で、12月から3月の間は、24時間通しで炊いることが多く、ストーブの“やかん”による鉄イオン加湿の居間の空気を吸い込んで燃焼している。この前ストーブでの火力調節目盛は微小からやや小に近いころで焚ことが多かったが。
前ストーブは、設置てから1度もメンテナンス(業者へ)に出してはいなかったが、2020年2月7日に使用期間13年4け月となって、故障も調子の悪さもなかったが経年劣化からの冬期間の故障を畏れて取替えました。
その折に取替設置に来た業者にメンテナンス出していないと言ったところ、「だだ、ラッキーなストーブなだけだよ。」と素気ない返答がなされた。
しかし、これまでストーブが無故障でったのは平成25年冬期の暖房に伴う自然豆残渣による加湿と19年1月からの鉄イオン発生体による加湿(0003の非特許文献2)によつての機器の菌錆びを抑制する効力が働いて長きに渡っての無故障稼働(もちろん販売店も言うメーカー機器の丈夫さもある。)であったと言える。
新ストーブは上記と同型の〔コロナポット式輻射式・煙突・室内空気吸引〕ストーブを同年2月7日に設置し、従前とおりストーブ天板での”やかん”による加湿を行っている。そして、ストーブの燃焼機器が新しくなったためか、火力調節目盛は〔微小〕で部屋の暖房が保たれている。
しかし、前ストーブはその経年劣化からか目盛が〔小〕であってももステンレス製の燃焼筒(スケルトン)の筒が赤く(灼熱)なることはなく、筒が赤くなるのには〔中〕の火力目盛を要したが。
新ストーブでは〔小〕目盛で焚いても真赤に筒が灼熱し赤外線(近・中・遠赤外線)を輻射していることが認められた。
(2)そして新ストーブになって2け月余になったころで気付いたことであるが。
居間と台所の間に据付けてある両面硝子戸の戸棚の上段の棚に、ステンレス製のグラス掛置にあった6個の透明グラス(180cc)であるが、何年も飾ったままであまり使われることなく、かなりの透明度を失って曇り、使おうとして洗剤で洗ってもなかなか透明にならず、なお使われなくなっていた。しかし、上記同年4月になって気付いたのであるが、これらのグラスの曇りがくなり、新品同様の透明のグラスの輝きがあるのである。グラスの曇りはバイオフイルムよる汚れであり、それが新ストーブとなつて遠赤外線が頻発して、これまでの鉄イオン加湿に加えて菌を抑制する力が強く働いてグラスの菌による曇りを除去したものである。
また、玄関にいてある水槽の水の透明度も増しており、水槽硝子が透明になつている。また、玄関、廊下に設置してある姿見の鏡も磨かないのに曇りがなくなっているなどあつて、これらの事象は前ストーブでは見られなかったことであり、新ストーブから遠赤外線が明らかに放射した結果であると考えられる。
(3)なお、前ストーブにおいて、その背部右下にある“燃焼用送風機のスクリュー状の羽根に”埃が綿のようになって付着しているので、毎年2回程度は掃除をしており、前年の2019年2月に掃除を行っていたが、翌20年1月の半ばに掃除をしようとしたところ、前年掃除した羽根のままの状態で、まったく掃除を必要としていなかった。これは鉄イオン気体の吸引で菌を抑制して羽根がバイオフイルム状態にならず、綿のような埃が付着しなかった結果であると観察された。
(4)0003の〔非特許文献2〕の〔0012〕の(3)に述べた「食物連鎖の一番の基礎になるのは細菌だ。」から、壁・床などへの鉄イオン不導態の形成により細菌が付着しなくなり、ダニ、小蟻、蚊・蝿なども室内にいなくなったことから、やはりゴキブリもいなくなると(願者の北国の地の住宅家屋ではゴキブリは繁殖できないでいる。)思われる。
【0014】
鉄イオン(水)によって、バイオフイルムが抑制されると言うことは、“モノ”が表面に塵埃の付着や鍋どの“こびりつき”“焦げつき”を抑制できることである。それは。
(1)「から焼したフライパンで油を熱し、余分な油をもどし、もう一度熱すると焦げつかない。から焼しなかったり、入れた油をまわしてそのまま焼くとくっついたり油くさくなる。」(「コックのネタ本」青春出版社 昭和57年 第57刷 97頁〈秘伝の応用〉)とありますが、これはあきらかにフライパンのバイオフイルムを“から焼して油を入れて熱して付着した菌”を殺して、その菌を油で洗い流して“付着して生活していた菌”のバイオフイルムを解消することができるが。熱した油そのままで調理すると菌はフライパンに付着したままなので“こびりつき”“焦げつき”となる。
これは、中華の料理人が中華鍋を熱して油(主に唐辛子入りの油で唐辛子による鉄イオンがある。)を鍋に入れ強火で焦がすようにしてその油を鍋から油器に戻してから、必要とする油などを入れて料理していることからも見られる。
(2)このフライパンのバイオフイルムに対して、フライパンを熱して“鉄イオン水”を油の替わり入れて熱して洗い流せば、“鉄製のフライパン”でも油を使わなくて(冷蔵されているものは常温に戻して)卵焼や餃子が焼け、しかも、油を使わないので卵の自然の香ばしさの味で美味で、ギョウザは皮などから油の臭いがないので、やはり美味に感じられる。
鉄器は錆び付きなどを丁寧に磨き落すなどが必要ですが、フッ素樹脂加工されて劣化して少々“ひっつく”ようになった鍋でも鉄イオン水(煮沸)でひっつくのが解消され油なしでも容易にたまご焼・煎り卵などの調理できます。
長時間煮込むシチュ料理の鍋底等への“焦げつき”も“鍋底を焼いてイオン水で洗い流せ”ば驚くほど焦げつかなくなり、焦げついても容易に洗い落すことができる。
「細菌の外側は、タンパク質に含まれる炭素とリンや、細胞壁の酸性の部分の化学的性質のせいで、わずかに負の電荷を帯びてる。」(「細菌は世界を支配」191頁)とあり、鉄イオンは酸化マイナスイオンで、そのマイナスの不動態様態はマイナスの電荷の細菌を付着させないものと考えられる。
[註1]「万里の長城のレンガの焼成の最終工程で炉に大量の水を吹き込み生成した水素が酸化鉄(III)を酸化鉄(II)に還元されてレンガは黒錆びになる。(要約)」(「水素の本」152頁と「水素読本」240頁)とありますが。
これは鉄銹鉄イオンの不動態が形成され、菌に侵されないより強固なレンガとなって生き抜いていると解釈できる。
なお、「石とコンクリートは細菌によつて風化する。マヤ文明の遺跡にある石灰岩の表面には、細菌などの微生物が住みつき、太陽のよくあたるところの石では細菌が密集してより劣化をすすめる。(要約)」(「細菌は世界を支配」146~149頁)とあります。
[註2] 明治11年創建の札幌市時計台の時計塔・時計機械(米国ハワード社製)は、同14年に設置完成してから機械の改修や部品の取替えもなく、当時のままで時の鐘を鳴らし続けている。その塔時計の機械室は一般公開されていないが、各界の専門家などの機械室の視察において感嘆して一様に言われることは「黒くギラギラと輝いていて生きているようだ」と。
大正8年3月、長らく手入れされていないで放置されていた時計塔機械は止まって“赤さび”がでおり、明かり取りの小窓のガラスも破れて(鳩が窓から鳩時計のように顔を出していたとも)いたものを、井上清・和雄時計師親子の無償の愛に救われて今日至っているのである。
願者は札幌市文化財係長として在職していた時に“機械全体が油(鉱物油)で常に磨きをかけられて黒く(黒錆)輝いて生き続けている”ことを見る度に確認させられ、“時計機械の鉄は昔の鋳造の鉄で軟らかいから噛み合う歯車などの摩耗が少ないので長持ちしている”との話は聞いていたが。
機械全体に輝く黒錆が時計を守っていることを今日になって知ることができた。
「赤さびは酸化鉄(II)の水和物を主成分として、もろく金属の内部まで腐食が進む。黒びは四酸化三鉄を主成分とするもので、緻密で内部を保護する。」(マイペディア)とあります。井上時計師親子が丹念に常に機械全体を黒光りに磨きあげていたのである。
【発明を実施するための形態】
【0015】
発酵を含めた食品の調理製造の焼く・煮る・蒸す・湯沸するなどでの化石燃料等の燃焼に鉄イオン水を“ミストあるいは蒸気気体”として“噴霧あるいは噴射”などにより送り入れることで、遠赤外線が発生して食品の酵素活性を促して旨みを引出し、また、食品の賞味期限・使用期限の安全性を伸長させる。菌を抑制して安心安全な食品を生み出し保存性を良好なものにする。
なお、上記の送り入れを続けることにより燃焼調理器具のバーナーやその周辺の鉄等の機材に鉄イオン不動態が形成され、鉄イオンを“送り入れない”あるいは“浄水等”を送り入れることによっても遠赤外線が発生することにもなる。
また、このことは0003の〔非特許文献2〕の結露に対する構造物(木材)への不動態の形成と同じ作用であり、 ”構造物の不動態が形成”は鉄材以外の金属や合成樹脂にも形成される。
【0016】
家庭風呂や入浴施設の給湯缶(熱交換器)の暖める火力としての化石燃料の燃焼室の燃焼に、鉄イオン水を0015と同じく送り入れることによって、遠赤外線が発生し、その電磁波により沸かし湯水にイオンが励起発生して還元湯となり、菌・微生物も抑制され“やわらかい湯”となるので、燃焼(火室)に鉄イオン水の送り入れを管理しての缶体の熱交換により、湯水を得る機能を備えた給湯器を作製する。
なお、上記の熱交換の機能を備えた家庭用の給湯器あるいは食品製造の給湯器の湯は、イオンの発生により塩素等の化学物質を還元するとともに菌・微生物を抑制排除するので食品の調理にあたっての清浄を確保し、安心安全な食品を生み出す。
【0017】
暖房機器において、化石燃料の燃焼に0012と同じく鉄イオン水を送り入れれば遠赤外線を発生することから、薪ストーブに倣って燃焼室を鋳物や鋼板(鉄の酸化によるなどにより遠赤外線がより発生することになる。)によって囲うなどして作製して、その室内での化石燃料の燃焼に鉄イオン水のミスト・蒸気を送り入れして遠赤外線を発生させる。
また、燃焼室内での一次燃焼で燃焼できなかったCOなどの未燃焼ガスを煙突 などにおいて、さらに二次燃焼させる機能を構築することも可能であり、これにより省エネルギーと未燃焼ガスを軽減した環境に優しい暖房となる。
また、上記の遠赤外線の発生については室内空気を吸排気しないFF式ストーブにおいても可能である。それは反射式で前面ガラスからの赤外線などの輻射熱を発する構造においても、また、前面からの温風式の構造においても、それらのストーブの燃焼炉等を囲う左右裏面の熱板面(筐体となる)等を通気性のある熱遮断の防護板で囲うなどすれば遠赤外線はストーブの全面から発生するものになる。なおまた、この場合のFFストーブの吸排気の吸気は室内の空気によって燃焼させ排気は戸外へ出すこととするが、このことは室内での“ウイルス等の感染予防の重要性が叫ばれている”今日において格好の換気と菌・ウイルスへの防御となるが。
しかしなお、FF式ストーブの吸排気が一体なった管(筒)は、高熱となる排気の熱を吸気によって冷そうとするものであり、排気だけでは過熱による防火上の問題となるが、この排気管の熱の水冷として鉄イオン水を活用すれば、イオン蒸気体の発生の熱となり、その熱を得た蒸気体の燃焼への送り入れは水素を発生させるが、水素発生は吸熱反応によるものであるので蒸気体の熱エネルギーは吸熱の一端をになうこととなり、廃棄する熱の活用によっての省エネルギーともなる。
そして、“薪ストーブがその発生する遠赤外線によつて菌を抑制しその空気を吸い込み燃焼する”ことによって燃焼効率(不完全な燃焼を少なくして一酸化炭素などガスを出さない。)を上げているように、室内空気の吸引によるFF式ストーブの燃焼においても燃焼効率が上がりさらに省エネルギーとなる。
なお、温風式のストーブにおいての吹き出す温風は遠赤外線の発生により菌が抑制された空気で室内環境を浄化する。
【0018】
また、暖房燃焼で室内の空気によっての燃焼で戸外への排気がないポータブルストーブ等の着火・燃焼・消化におけるよりCO等の不燃性ガスの臭いは近年大幅に減少しているが、消火時にはやはり臭いはする。
このポータブルストーブ等にAIなどによる感知と制御の能力を備えて鉄イオン気体を燃焼に送り入れれば、不燃性ガスの発生や臭いが少ないストーブが可能と思われる。
ニクロム線、セラミック、遠赤外線を発するなどの電熱ストーブおいても、その燃焼部分に管理された蒸発気体を送り入れ(噴射等)噴射すれば、遠赤外線が発生あるいはより効率的に発生して菌を抑制しかつ加湿もできて効果的な暖房となる。
【0019】
鉄イオン水の蒸気体によって加湿換気を行う煮沸の機器の燃焼に“鉄イオン水のミスト・蒸気等を吹き入れて遠赤外線を発生させる”ことにより、その遠赤外線が鉄イオン水のイオンを一層励起させて鉄イオン水蒸気体のイオンが強化された換気を行うことができるようになる。
【産業上の利用可能性】
【0020】
日本の古い時代の広い敷地を有する農家などの家屋にあって、別棟あるいは廊下づたいの離れなどに風呂場(便所も)を設けられることが一般的であり、これは湿気の多い日本の風土に合わせての、菌による家屋の腐食を防ぐ知恵であつたと思われる。
願者は昭和50年に現居住地に“木造モルタル”の住宅を新築したが、風呂場は1階北側に浴室はモルタルタイル張りで浴槽はポリバスで給湯式ものであつた。風呂場の痛みが目立つので、12年後の昭和62年に改修を行った。
その時の工事施工者から風呂場を支える木の支柱は腐食でみなおが屑のようになっていたと驚かれた。その改修に際してはユニット・バスとしたため、30年余を経過した今日まで気密制があるためか使用が保たれているが、浴室周辺の部屋壁などの黴びは年々酷くなる状態にあった。
一般的に風呂の使用が長くなるにしたがって清掃手入れをしていても風呂場特有の臭いが染みつき臭いが取れない。床壁・天井が湿っぽくてぬるぬるしているなどが生じる。これらは菌の付着・バイオフイルムの発生によるものであり、風呂場の殺菌漂白剤等での清掃も耐性菌の発生で年々浄化が手間取り難しくなるなどが生じる。
しかし、鉄イオン水の活用によって風呂の湯沸缶や給湯器の燃焼に遠赤外線が発生すればイオンが励起されて、湯水の菌微生物を抑制して、さらに塩素などの化学物質が還元されて“やわらかい湯”となり、心身の健康によい風呂となる。また、その蒸発気体は建物の腐蝕劣化を押さえる。
そして台風・地震などの災害にあっては建物の柱などが腐蝕劣化していなければ倒壊を免れることにもなる。
【0021】
銭湯、スーパー銭湯、温泉などの入浴施設にあつては、風呂場の匂いがさわやかで新鮮であり。脱衣所、風呂場に入るまでの通路床がじめじめと湿っぽくなく、浴場の床にヌルヌルがなく、湯も“やわらか”である施設は、菌が抑制されての還元湯によっての手入れが行き届いている“良好な湯場”であると認識される。
このことは銭湯等にあっては、0006にあるように“薪で風呂水を沸かしているから”“湯に鉄イオンが発生しているから”菌が抑制されているからと言える。
また、温泉施設にあっては、その源泉にミネラルなどが豊富であれば、イオンの活性があつて菌を抑制しての還元湯になっているから良好な温泉湯となっていると言える。
しかし、これらの温泉施設で0004にある多人数が入浴するあるいは循環湯で塩素殺菌しているなどあっては、その温泉湯(源泉湯)のイオンの活性だけでは“やわらかな”還元湯を作り出すことは難しいと考えられる。
そしてプールや滑り台など遊技的な施設を備えた温泉の大浴場には菌によると思われる特有の臭いがしてくるが(浴場に入ってしまうと臭いは感じなくなる。)して、カランなども錆びて・破損して無くなつているものが目立っており、菌による腐蝕を伺わせるなどがある(北海道内の温泉施設の例)。
また、願者は平成30年4月19日に東京の大きなスーパー銭湯で半日を過ごしたが、施設内は清潔で食事等の施設サービスも良好で好感をもちました。しかし、館内の空気に湿気を感じ、休息中においても肌身に寒さを感じて館内空気に湿気・菌微生物の存在の重さがあると思われた。
湿度が同じでもその水蒸気の中の菌の多寡によって空気の壮快さが違うものであり、その温泉は地下1,400mから温泉を汲み上げて加水加温しているとのことであるので、加温に鉄イオン水システムを活用することによる遠赤外線の発生があれば、菌が抑制され館内空気はより爽やかにできることになると思われた。
なお、その前日の夜に行った都内のスーパー銭湯(温泉水ではない。)は、館内の空気は前述の施設よりももっと蒸し暑さ湿気が体にまとわり付くような感じでもあつた。
そして、温泉施設の大型化や増設による源泉量の不足などでお湯の質の低下があるとも言われる今日にあって、良好な本来の温泉湯の再生として湯の菌による腐蝕劣化を抑制するためには、その湯の浄化循環システムの煮沸の燃焼に遠赤外線を発生させて湯水を還元しての菌を抑制することが必要であると思われる。
【0022】
浴場施設にあって、遠赤外線を発生させることの大きなメリットは、菌による腐蝕・汚れを抑えて清掃やメンテナンスを軽減することにある。
街の銭湯で廃材などの木による燃焼煮沸にこだわっているのは、この清掃やメンテナンスの軽減を経験で知っているからであると思われる。
また、浴場施設が古くなってくると、湯水を殺菌消毒している塩素等に対して菌が耐性となって天井・壁などに繁殖して、腐蝕の臭いが染みつきメンテナンスが難しくなる。
【0023】
遠赤外線の発生は、入浴施設の湯水について”本来の温泉水の効能”や皮膚に良好な湯水の効能効果をできるだけ発揮させてようとするものであり、また、多人数が入浴する場合の薬剤殺菌の弊害をできるだけ減少させて、健全な入浴湯を保持させることにある。
さらに、遠赤外線の発生による給湯・循環湯などによる湯水に自然塩や有機ミネラル等を入れれば、温泉湯と同じよう入浴を実現することとなる。
【0024】
0016の腐蝕の臭いが染みつくことなどは、麺類を茹でるなどで塩素殺菌された水道水を多く使う食堂などを長期間営業していて、腐敗臭が取れなく(消毒しても耐性菌が繁殖)なって廃業・転居することとなることもある。
また、毒素の毒性は極めて強いポツリヌス菌の発生は、多くの食材調理して年数の経ている調理場等に発生したと報道で聴いていますが、使用する湯水に遠赤外線発生の給湯機を使うことによって黴びなどの抑制とともにポツリヌス菌をも抑制することになる。
[註1]昭和53年頃、札幌刑務所と札幌市福祉業務担当者との“受刑者の刑期を終えた後の自立等の促進について”の会議で、刑務所の“臭い飯”が話題になったが、なぜ“臭い飯”になるかは分かっていないとの刑務所側の話であったが。
これも推察してみると刑務所の調理場は長年、大量の炊飯等の蒸気による水湿で“調理場の天井・壁などに菌が繁殖して耐性となり、“腐蝕の臭いが染みつき”、米は臭いを吸いやすいので、その臭いを米は吸い“調味料で味付けなどをしていないので”臭い飯となるものと思われる。なお、鉄イオン水あるいは遠赤外線の発する焜炉で炊飯すれば“臭い飯”は解消されるものと考えられる。
なお、上記の機能を備えた家庭用の給湯器あるいは食品調理製造の給湯器の湯は、イオンの発生により塩素等の化学物質を還元するとともに菌微生物を抑制するので食品の調理製造においての安全性を確保する。
また、中華・揚げ物などで油を使う調理場にあつても、天井・壁などに油分がしつこく付着するのも菌によるものであるので、菌を抑制することによって付着を軽減でき、さらに遠赤外線によるイオン湯水は界面活性があつて油を溶かす力もあり、その湯水で油を流すために、調理場とその排水管などのメンテナンスを軽減させる。
[註2]願者の台所のレンジフード(サンウエーブ製で新築時の設置で44年目)は、かなり以前からレンジの両袖から内部に溜った油が流れ出でガスコンロ天板を汚すが、0003の〔非特許文献4〕の0014にある鉄イオン水をコンロの燃焼にスプレーで撒(吹き入れる)いて湯沸かし等の加熱を繰り返していたらレンジからの油が流れ落ちなくなくなってきた。鉄イオンの蒸気で油が溶けて扇風で戸外に洗い出され、かつ、フード内に油が付着しなくなったことによるものと推察される。
【0025】
冬期の暖房において室内空気に湿気をあたえることは、皮膚の乾燥や風邪・インフルエンザ、静電気の発生による放電引火、感電などの災害などの予防に極めて重要なものになる。
しかし、その湿気は空中等の塵埃の水湿として菌微生物を付着増殖させて臭いや黴び等を発生させ、さらに現代の住宅等の建築家屋で断熱で機密性の高い構造が望まれて、一層外気との空気の流通が少なくなり、室内の空気は菌微生物が増殖しやすい環境にあるので、排気や空気清浄が必須なものとなるが。
ここにおいて、室内の暖房機器によつて遠赤外線が暖房と同時に発生して菌の抑制を行えば簡素にして有効な空気清浄機の役割を果たし、エアロゾル感染なども抑制する。また、薪ストーブと同じように菌を抑制しての暖かさを感じさせることにより省エネルギーとなる。
【0026】
さらに、2020年11月11日 0:45~の再放送「NHKスペシャル『新型コロナ全論文解読で迫る。いま知りたいこと』」のイェール大学医学部 岩崎明子教授の論文からの教授の解説によると、「のど奥にある線毛は気道の表面を被う粘液のバリアとしてウイルスなどの異物を外へ外へと押し戻すが、その力は粘液であるので湿度によって違ってくる。湿度10%と50%(温度24℃)では明らかに違いが検証(撮影画)されており、コロナ対策として40~60%の湿度が最適である。なお、60%を超える湿度は黴びなどを発生させるので不適である。(要約)」と。
さらに「この湿度における飛沫の空中におけるウイルスなどの浮遊を“富岳”によってシュミレーションしたところ10%と60%では大きな違いが生じ、湿度30%から60%にすると浮遊物は半減するる。(要約)」とありました。
遠赤外線による湯水の煮沸に伴う蒸気発生や加えての鉄イオン水による加湿によって、空気中の菌微生物は抑制されて黴びを生じさせないので、60%を超える加湿は可能であり、現に願者の自室では室温が温度24℃を超えて鉄イオン水による80%近くの加湿にいたっても“しめっぼく”ならずに結露・黴びは生じないでいおり、空気を制御しての“病気を発生させるウイルス対策”としては有効と考えられる。なお、鉄イオン水と結露・黴びなどについては0003の〔非特許文献2〕からによる。
また、前同NHKスペシャルで「湿気に捕らえられた飛沫の微粒子は水の重さで下に落ちるが、その外は空中にマイクロ飛沫として漂うが、これらも早く落すことが大事であり、また、落ちた飛沫の微粒子は拭き取る(清掃)ことが肝要である。(要約)」とありましたが。
咳や呼吸等によって人体の発生した菌やウイルスは“空中(大気)で漂う微粒子のゴミ・液体(エアロゾル)に付着し乗って浮遊”しており、前記の遠赤外線や鉄イオン水で発生させた湿気体(その効果は、湿度の高低ではなくイオンの活性に依拠している。)の鉄イオンによって、菌・ウイルスがゴミ等に付着できなければ浮遊できなくなる。そして“付着できなくて浮遊できない菌・ウイルス等は生細胞にたどり付けないか生細胞に付着できないかで、病原菌・ウイルスが人体等に感染も増殖もできないことになる。
さらに浮遊できなくて床などに落ちた菌・ウイルスは、床等にも鉄イオンの不導態が形成されていることにより付着できなくてその活性を失うので、床や卓上や把手などの清掃や拭き取りなどのことも必要がなくなる。
さらに、湿気体は家具と壁等の間や室内構造の隙間・空間等をうめるなどもあって、湿気体は菌・病原ウイルスの防衛対策とし広くすみずみまで、機械換気が可能な空間において有効であ。
また、野外等においても鉄イオン水を微粒子の気体とすることによって前記の防衛が可能となると考えられる。
0003の〔非特許文献2〕の〔0039〕において、ホールなどにおいて鉄イオンによって換気を行えばホールの静寂性を導きだす可能性があることを謳っていますが、これも菌をそしてウイルスを抑制して菌等による音波の反響を減少させるからであると言うことができる。
なお、大きな寺院などの木造の御堂(ホール)等は音響がよく、そこでの読経は朗々として響き渡るのは木造が菌を抑制するからであり、木造の建築物は音響が良いと言われており、札幌時計台2階ホールは市街で交通量が最も激しい道路の側にあるにもかかわらず演奏会がしばしば開かれている。
「註1」「細菌のいるところに、必ずウイルスもいる。“空気中にはエアロゾルという、目に見えないごくごく小さい液体や固体の粒子が浮遊して、ウイルスもそこにいるからです”。」(竹村政春 著「ヒトがいまあるのはウイルスのおかげ!」 さくら舎 2020年4月19日刊 23頁)
「ウイルスの細胞への吸着も自身が増殖できるかどうかは、水分子の熱運動という、ものすごく小さな偶然の出会いにゆだねられています。(要約)」(前同書 70~71頁)
「註2」「大都会では1立方センチの空気の中に1万個もの、ゴミが含まれ、ゴミのなかにはバクテリアや、それよりももっと小さい病原体ふくまれていて病気をはこんでいます。(要約)」(三宅泰雄 著「空気の発見」角川ソフィア文庫 135頁)
【0027】
これらり日常生活に密着する個々の化石燃料等による湯沸・給湯機器や食品調理・製造そして暖房においての暖熱機器の燃焼に鉄イオンによる遠赤外線を発生させることは、菌微生物を抑制しての清浄な環境と安全な製品を生み出すばかりでなく、0003の〔非特許文献3〕にあるとおり省資源・エネルギーとなる。
さらに、個々の家庭や事業体の熱エネルギーの費消の省資源・エネルギーとして集約すると温暖化防止の対策の大きな推進となるとともに、それらの排気・排水おいても菌を抑制して化学物質を還元するなどの環境浄化となり、産業上の利用上において極めて大きな役割を果たすものになると思われる。
【0028】
鉄イオンあるいは遠赤外線による還元湯水が細菌・微生物を抑制排除するということによつて、人体の常在細菌も抑制排除するのではないかの危惧については。
動植物等の常在細菌や発酵を行う酵母菌等は住処をもって繁殖生存しており、鉄イオンによる酵素活性によって生命活動は活発になる。
しかし、空中を浮遊して付着しなければ生きていけない菌は鉄イオンによる酵素活性があっても付着できなければ生きてはいけない、菌としての働きができないことになる。
「人の皮膚に住みついた細菌(常在細菌)は、健康な皮膚には問題をおこさない。暮らしのなかで皮膚に集まる一過性の細菌(病原性をもつものもある)は、常在菌が先に場所と栄養を独占し、侵入者を撃退する化合物でしっかり縄張を主張する。(要約)」(「細菌が世界を支配」 46~47頁)とありますが。
鉄イオン水で皮膚の洗浄等を行えば常在菌を活性化して皮膚を艶やかにし侵入菌の阻止して肌荒れを防ぐ、また、飲用によって腸内細菌を活性かさせると考察される。