(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022145586
(43)【公開日】2022-10-04
(54)【発明の名称】表示装置、表示装置の速度制御方法およびコンピュータ読み取り可能媒体
(51)【国際特許分類】
H04N 19/126 20140101AFI20220926BHJP
G09G 5/00 20060101ALI20220926BHJP
H04N 19/146 20140101ALI20220926BHJP
H04N 19/174 20140101ALI20220926BHJP
H04N 19/192 20140101ALI20220926BHJP
【FI】
H04N19/126
G09G5/00 555A
G09G5/00 X
G09G5/00 520A
G09G5/00 550X
H04N19/146
H04N19/174
H04N19/192
【審査請求】未請求
【請求項の数】20
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022036527
(22)【出願日】2022-03-09
(31)【優先権主張番号】63/162,439
(32)【優先日】2021-03-17
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】17/332,889
(32)【優先日】2021-05-27
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(71)【出願人】
【識別番号】512187343
【氏名又は名称】三星ディスプレイ株式會社
【氏名又は名称原語表記】Samsung Display Co.,Ltd.
【住所又は居所原語表記】1, Samsung-ro, Giheung-gu, Yongin-si, Gyeonggi-do, Republic of Korea
(74)【代理人】
【識別番号】110002619
【氏名又は名称】弁理士法人PORT
(72)【発明者】
【氏名】グレゴリー ダブリュー. クック
【テーマコード(参考)】
5C159
5C182
【Fターム(参考)】
5C159TA46
5C159TB06
5C159TB08
5C159TC18
5C159TD17
5C159UA02
5C159UA05
5C182AA02
5C182BC29
5C182CA01
5C182CA15
5C182DA05
5C182DA06
5C182DA70
(57)【要約】 (修正有)
【課題】より少ない反復回数で適正な圧縮量を決定できる速度制御方法を提供する。
【解決手段】表示装置の速度制御方法は、表示装置の一スライスに対する圧縮ストレスデータを受信する段階、圧縮ストレスデータを伸長して復元ストレスデータを得る段階、追加ストレスデータを復元ストレスデータに加えて更新ストレスデータを得る段階、更新ストレスデータを第1正確度レベルで符号化して第1圧縮更新ストレスデータを生成する段階、第1圧縮更新ストレスデータのサイズがバッファのサイズより大きいことに応答して、第2正確度レベルを決定する段階及び更新ストレスデータを第2正確度レベルで符号化して第2圧縮更新ストレスデータを生成する段階を含む。第2正確度レベルを決定する段階は、第1正確度レベル、追加ストレスデータの第3正確度レベル及びバッファの第4正確度レベルに基づく。
【選択図】
図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
表示装置の一スライスに対する圧縮ストレスデータ(compressed stress data)を受信する段階、
前記圧縮ストレスデータを伸長して前記スライスに対する復元ストレスデータ(reconstructed stress data)を得る段階、
追加ストレスデータ(additional stress data)を前記復元ストレスデータに加えて前記スライスに対する更新ストレスデータ(updated stress data)を得る段階、
前記更新ストレスデータを第1正確度レベル(precision level,pc)で符号化して前記スライスに対する第1圧縮更新ストレスデータ(updated compressed stress data)を生成する段階、
前記スライスに対する前記第1圧縮更新ストレスデータのサイズ(bc)がバッファのサイズ(bt)より大きいことに応答して、第2正確度レベル(p)を決定する段階、および
前記更新ストレスデータを前記第2正確度レベル(p)で符号化して第2圧縮更新ストレスデータを生成する段階
を含み、
前記第2正確度レベル(p)を決定する段階は、前記第1正確度レベル(pc)、前記追加ストレスデータの第3正確度レベル(ps)および前記バッファの第4正確度レベル(pb)に基づく、
表示装置の速度制御方法。
【請求項2】
前記第2正確度レベル(p)を決定する段階は、前記第2正確度レベル(p)を[(pc-pm)bt/bc]+pmと同一に設定する段階を含み、
pmは、前記第3正確度レベル(ps)及び前記第4正確度レベル(pb)のうち小さい方である、請求項1に記載の速度制御方法。
【請求項3】
前記追加ストレスデータの最上位ビット(MSB:most significant bit)に基づいて前記追加ストレスデータの前記第3正確度レベル(ps)を決定する段階、および
前記バッファ内のデータの最上位ビットに基づいて前記バッファの前記第4正確度レベル(pb)を決定する段階
をさらに含む、請求項2に記載の速度制御方法。
【請求項4】
前記第2正確度レベル(p)を決定する段階は、前記第2正確度レベル(p)をpcbt/bcと同一に設定する段階を含む、請求項1に記載の速度制御方法。
【請求項5】
前記第1正確度レベル(pc)は、前記圧縮ストレスデータを生成するために使用される正確度レベルである、請求項1に記載の速度制御方法。
【請求項6】
前記追加ストレスデータに加え、ディザを前記復元ストレスデータに加えて前記スライスに対する前記更新ストレスデータを求める段階をさらに含む、請求項1に記載の速度制御方法。
【請求項7】
前記第2圧縮更新ストレスデータが前記バッファ内に収まることを判断する段階、および
前記第2圧縮更新ストレスデータを前記バッファに保存する段階
をさらに含む、請求項1に記載の速度制御方法。
【請求項8】
圧縮ストレスデータ(compressed stress data)を保存するバッファ、
表示装置の一スライスに対する前記圧縮ストレスデータを受信し、前記圧縮ストレスデータを伸長して前記スライスに対する復元ストレスデータ(reconstructed stress data)を得る復号化回路、
追加ストレスデータ(additional stress data)を前記復元ストレスデータに加えて前記スライスに対する更新ストレスデータ(updated stress data)を得る加算回路、
前記更新ストレスデータを第1正確度レベル(precision level,pc)で符号化して前記スライスに対する第1圧縮更新ストレスデータ(updated compressed stress data)を生成する符号化回路、および
前記スライスに対する前記第1圧縮更新ストレスデータのサイズ(bc)がバッファのサイズ(bt)より大きいことに応答して、第2正確度レベル(p)を決定するプロセッサ
を含み、
前記プロセッサは、前記第1正確度レベル(pc)、前記追加ストレスデータの第3正確度レベル(ps)および前記バッファの第4正確度レベル(pb)に基づいて前記第2正確度レベル(p)を決定し、
前記符号化回路は、前記更新ストレスデータを前記第2正確度レベル(p)で符号化して第2圧縮更新ストレスデータを生成する、
表示装置。
【請求項9】
前記プロセッサは、前記第2正確度レベル(p)を[(pc-pm)bt/bc]+pmと同一に設定することによって前記第2正確度レベル(p)を決定し、
pmは、前記第3正確度レベル(ps)及び前記第4正確度レベル(pb)のうち小さい方である、請求項8に記載の表示装置。
【請求項10】
前記プロセッサは、
前記追加ストレスデータの最上位ビット(MSB:most significant bit)に基づいて前記追加ストレスデータの前記第3正確度レベル(ps)を決定し、
前記バッファ内のデータの最上位ビットに基づいて前記バッファの前記第4正確度レベル(pb)を決定する、請求項9に記載の表示装置。
【請求項11】
前記プロセッサは、前記第2正確度レベル(p)をpcbt/bcと同一に設定することによって前記第2正確度レベル(p)を決定する、請求項8に記載の表示装置。
【請求項12】
前記第1正確度レベル(pc)は、前記バッファに保存された前記圧縮ストレスデータを生成するために使用される正確度レベルである、請求項8に記載の表示装置。
【請求項13】
前記追加ストレスデータに加え、ディザを前記復元ストレスデータに加えて前記スライスに対する前記更新ストレスデータを求めるディザリング回路をさらに含む、請求項8に記載の表示装置。
【請求項14】
前記第2圧縮更新ストレスデータを前記バッファに保存するメモリ制御器をさらに含む、請求項8に記載の表示装置。
【請求項15】
表示装置とともに備えられる非一時的コンピュータ読み取り可能媒体(non-transitory computer readable medium)であって、
プロセッサで実行されると前記表示装置の速度制御方法で制御を行うコンピュータコードを含み、
前記速度制御方法は、
表示装置の一スライスに対する圧縮ストレスデータ(compressed stress data)を受信する段階、
前記圧縮ストレスデータを伸長して前記スライスに対する復元ストレスデータ(reconstructed stress data)を得る段階、
追加ストレスデータ(additional stress data)を前記復元ストレスデータに加えて前記スライスに対する更新ストレスデータ(updated stress data)を得る段階、
前記更新ストレスデータを第1正確度レベル(precision level,pc)で符号化して前記スライスに対する第1圧縮更新ストレスデータ(updated compressed stress data)を生成する段階、
前記スライスに対する前記第1圧縮更新ストレスデータのサイズ(bc)がバッファのサイズ(bt)より大きいことに応答して、第2正確度レベル(p)を決定する段階、および
前記更新ストレスデータを前記第2正確度レベル(p)で符号化して第2圧縮更新ストレスデータを生成する段階
を含み、
前記第2正確度レベル(p)を決定する段階は、前記第1正確度レベル(pc)、前記追加ストレスデータの第3正確度レベル(ps)および前記バッファの第4正確度レベル(pb)に基づく、
非一時的コンピュータ読み取り可能媒体。
【請求項16】
前記コンピュータコードは、前記プロセッサで実行されると、前記第2正確度レベル(p)を[(pc-pm)bt/bc]+pmと同一に設定することによって前記第2正確度レベル(p)を決定し、
pmは、前記第3正確度レベル(ps)及び前記第4正確度レベル(pb)のうち小さい方である、請求項15に記載の非一時的コンピュータ読み取り可能媒体。
【請求項17】
前記コンピュータコードは、前記プロセッサで実行されると、
前記追加ストレスデータの最上位ビット(MSB:most significant bit)に基づいて前記追加ストレスデータの前記第3正確度レベル(ps)を決定し、
前記バッファ内のデータの最上位ビットに基づいて前記バッファの前記第4正確度レベル(pb)を決定することによって、
前記速度制御方法を行う、請求項16に記載の非一時的コンピュータ読み取り可能媒体。
【請求項18】
前記第1正確度レベル(pc)は、前記圧縮ストレスデータを生成するために使用される正確度レベルである、請求項15に記載の非一時的コンピュータ読み取り可能媒体。
【請求項19】
前記コンピュータコードは、前記プロセッサで実行されると、前記追加ストレスデータに加え、ディザを前記復元ストレスデータに加えて前記スライスに対する前記更新ストレスデータを求めることによって前記速度制御方法を行う、請求項15に記載の非一時的コンピュータ読み取り可能媒体。
【請求項20】
前記コンピュータコードは、前記プロセッサで実行されると、
前記第2圧縮更新ストレスデータが前記バッファ内に収まることを判断し、
前記第2圧縮更新ストレスデータを前記バッファに保存することによって、
前記速度制御方法を行う、請求項15に記載の非一時的コンピュータ読み取り可能媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は表示装置、表示装置の速度制御方法およびコンピュータ読み取り可能媒体に関する。
【0002】
本出願は2021年3月17日付で米国特許庁に出願した米国特許出願第63/162,439号の優先権を主張し、ここに引用することによってその出願の全体内容を本願に含む。
【背景技術】
【0003】
OLED表示装置の有機発光ダイオード(OLED:organic light-emitting diodes)のような発光素子は使用により時間とともに劣化して出力の低下が発生し得る。OLED劣化は時間の経過とともにOLED表示装置が経験する輝度の段階的な減少であり、劣化の量は表示装置に表示された映像の内容に依存する(例:画素値が高いほど電流がより多く流れて劣化が大きくなる)。
【0004】
OLED劣化の一つの型として、明るさ損失が画素によって異なる差動劣化と呼ばれるものがあり、「残像(image sticking)」または「ゴースティング(ghosting)」を起こし得る。表示装置の使用時間が長くなっても表示装置の出力低下を補正する補正方法を用いて映像品質を維持することによって、表示装置の老化を補正することができる。
【0005】
速度制御は、表示装置のバッファにある利用可能なメモリ量に基づいて、映像に残っている圧縮される画素数によって量子化量を持続的に調整できる補正方法である。速度制御は量子化を調整することによって(例えば正確度を調整することによって)ストレスプロファイルを適切な大きさに圧縮できるようにする。
【0006】
しかし、一部の速度制御方法[例:ログ検索速度制御(log-search rate control)]は、圧縮データがバッファに収まるほどの十分な圧縮量を決定するまで6回以上の反復回数を必要とし得る。
【0007】
したがって、より少ない反復回数で適正な圧縮量を決定できる速度制御方法を決定する必要がある。
【0008】
背景技術に記載した情報は本発明の理解を深めるためのものであり、発明の概念に到達する過程で取得した技術情報を含み得る。したがって、従来技術に該当しない情報を含み得る。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
本発明が解決しようとする課題は、より少ない反復回数で適正な圧縮量を決定できる速度制御方法を提示することである。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明の一実施形態による表示装置の速度制御方法は、表示装置の一スライスに対する圧縮ストレスデータ(compressed stress data)を受信する段階、前記圧縮ストレスデータを伸長して前記スライスに対する復元ストレスデータ(reconstructed stress data)を得る段階、追加ストレスデータ(additional stress data)を前記復元ストレスデータに加えて前記スライスに対する更新ストレスデータ(updated stress data)を得る段階、前記更新ストレスデータを第1正確度レベル(precision level,pc)で符号化して前記スライスに対する第1圧縮更新ストレスデータ(updated compressed stress data)を生成する段階、前記スライスに対する前記第1圧縮更新ストレスデータのサイズ(bc)がバッファのサイズ(bt)より大きいことに応答して、第2正確度レベル(p)を決定する段階、および前記更新ストレスデータを前記第2正確度レベル(p)で符号化して第2圧縮更新ストレスデータを生成する段階を含み、前記第2正確度レベル(p)を決定する段階は、前記第1正確度レベル(pc)、前記追加ストレスデータの第3正確度レベル(ps)および前記バッファの第4正確度レベル(pb)に基づく。
【0011】
前記第2正確度レベル(p)を決定する段階は、前記第2正確度レベル(p)を[(pc-pm)bt/bc]+pm[pmは前記第3正確度レベル(ps)と前記第4正確度レベル(pb)のうち小さいもの]と同一に設定する段階を含み得る。
【0012】
前記速度制御方法は、前記追加ストレスデータの最上位ビット(MSB:most significant bit)に基づいて前記追加ストレスデータの前記第3正確度レベル(ps)を決定する段階、および前記バッファ内のデータの最上位ビットに基づいて前記バッファの前記第4正確度レベル(pb)を決定する段階をさらに含み得る。
【0013】
前記第2正確度レベル(p)を決定する段階は、前記第2正確度レベル(p)をpcbt/bcと同一に設定する段階を含み得る。
【0014】
前記第1正確度レベル(pc)は、前記圧縮ストレスデータを生成するために使用される正確度レベルであり得る。
【0015】
前記速度制御方法は、前記追加ストレスデータに加え、ディザを前記復元ストレスデータに加えて前記スライスに対する前記更新ストレスデータを求める段階をさらに含み得る。
【0016】
前記速度制御方法は、前記第2圧縮更新ストレスデータが前記バッファ内に収まることを判断する段階、および前記第2圧縮更新ストレスデータを前記バッファに保存する段階をさらに含み得る。
【0017】
本発明の一実施形態による表示装置は、圧縮ストレスデータ(compressed stress data)を保存するバッファ、表示装置の一スライスに対する前記圧縮ストレスデータを受信し、前記圧縮ストレスデータを伸長して前記スライスに対する復元ストレスデータ(reconstructed stress data)を得る復号化回路、追加ストレスデータ(additional stress data)を前記復元ストレスデータに加えて前記スライスに対する更新ストレスデータ(updated stress data)を得る加算回路、前記更新ストレスデータを第1正確度レベル(precision level,pc)で符号化して前記スライスに対する第1圧縮更新ストレスデータ(updated compressed stress data)を生成する符号化回路、および前記スライスに対する前記第1圧縮更新ストレスデータのサイズ(bc)がバッファのサイズ(bt)より大きいことに応答して、第2正確度レベル(p)を決定するプロセッサを含み、前記プロセッサは、前記第1正確度レベル(pc)、前記追加ストレスデータの第3正確度レベル(ps)および前記バッファの第4正確度レベル(pb)に基づいて前記第2正確度レベル(p)を決定し、前記符号化回路は前記更新ストレスデータを前記第2正確度レベル(p)で符号化して第2圧縮更新ストレスデータを生成する。
【0018】
前記プロセッサは、前記第2正確度レベル(p)を[(pc-pm)bt/bc]+pm[pmは前記第3正確度レベル(ps)と前記第4正確度レベル(pb)のうち小さいもの]と同一に設定することによって前記第2正確度レベル(p)を決定し得る。
【0019】
前記プロセッサは、前記追加ストレスデータの最上位ビット(MSB:most significant bit)に基づいて前記追加ストレスデータの前記第3正確度レベル(ps)を決定し、前記バッファ内のデータの最上位ビットに基づいて前記バッファの前記第4正確度レベル(pb)を決定し得る。
【0020】
前記プロセッサは、前記第2正確度レベル(p)をpcbt/bcと同一に設定することによって前記第2正確度レベル(p)を決定し得る。
【0021】
前記第1正確度レベル(pc)は、前記バッファに保存された前記圧縮ストレスデータを生成するために使用される正確度レベルであり得る。
【0022】
前記表示装置は、前記追加ストレスデータに加え、ディザを前記復元ストレスデータに加えて前記スライスに対する前記更新ストレスデータを求めるディザリング回路をさらに含み得る。
【0023】
前記第2圧縮更新ストレスデータを前記バッファに保存するメモリ制御器をさらに含み得る。
【0024】
本発明の一実施形態による媒体は、表示装置とともに備えられる非一時的コンピュータ読み取り可能媒体(non-transitory computer readable medium)として、プロセッサで実行されると前記表示装置の速度制御方法で制御を行うコンピュータコードを含み、前記速度制御方法は、表示装置の一スライスに対する圧縮ストレスデータ(compressed stress data)を受信する段階、前記圧縮ストレスデータを伸長して前記スライスに対する復元ストレスデータ(reconstructed stress data)を得る段階、追加ストレスデータ(additional stress data)を前記復元ストレスデータに加えて前記スライスに対する更新ストレスデータ(updated stress data)を得る段階、前記更新ストレスデータを第1正確度レベル(precision level,pc)で符号化して前記スライスに対する第1圧縮更新ストレスデータ(updated compressed stress data)を生成する段階、前記スライスに対する前記第1圧縮更新ストレスデータのサイズ(bc)がバッファのサイズ(bt)より大きいことに応答して、第2正確度レベル(p)を決定する段階、および前記更新ストレスデータを前記第2正確度レベル(p)で符号化して第2圧縮更新ストレスデータを生成する段階を含み、前記第2正確度レベル(p)を決定する段階は、前記第1正確度レベル(pc)、前記追加ストレスデータの第3正確度レベル(ps)および前記バッファの第4正確度レベル(pb)に基づく。
【0025】
前記コンピュータコードは、前記プロセッサで実行されると、前記第2正確度レベル(p)を[(pc-pm)bt/bc]+pm[pmは前記第3正確度レベル(ps)と前記第4正確度レベル(pb)のうち小さいもの]と同一に設定することによって前記第2正確度レベル(p)を決定し得る。
【0026】
前記コンピュータコードは、前記プロセッサで実行されると、前記追加ストレスデータの最上位ビット(MSB:most significant bit)に基づいて前記追加ストレスデータの前記第3正確度レベル(ps)を決定し、前記バッファ内のデータの最上位ビットに基づいて前記バッファの前記第4正確度レベル(pb)を決定することによって、前記速度制御方法を行い得る。
【0027】
前記第1正確度レベル(pc)は、前記圧縮ストレスデータを生成するために使用される正確度レベルであり得る。
【0028】
前記コンピュータコードは、前記プロセッサで実行されると、前記追加ストレスデータに加え、ディザを前記復元ストレスデータに加えて前記スライスに対する前記更新ストレスデータを求めることによって、前記速度制御方法を遂行できる。
【0029】
前記コンピュータコードは、前記プロセッサで実行されると、前記第2圧縮更新ストレスデータが前記バッファ内に収まることを判断し、前記第2圧縮更新ストレスデータを前記バッファに保存することによって、前記速度制御方法を行い得る。
【発明の効果】
【0030】
このようにすることにより、より少ない反復回数で適正な圧縮量を決定できる速度制御方法を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0031】
【
図1】本発明の一実施形態による表示装置のブロック図である。
【
図2】本発明の一実施形態による速度制御を用いてストレス補正を行う表示装置システムのブロック図を示す。
【
図3】本発明の一実施形態による速度制御を用いてストレス補正を行う方法を示した概念図である。
【
図4】本発明の一実施形態による正確度とバッファサイズの間の最悪の関係[例:完全なランダムネス(complete randomness)に対応するエントロピーまたは最大エントロピー]を示す。
【
図5】本発明の一実施形態による正確度の決定方法のフロー図を示す。
【発明を実施するための形態】
【0032】
本発明の概念とこれを達成する方法の要旨は詳細な説明と添付する図面により容易に理解することができる。添付する図面を参照して本発明の実施形態について詳細に説明する。本発明は様々な異なる形態で実現することができ、ここで説明する実施形態に限定されない。このような実施形態を提供することによって発明の詳細な説明が完全で豊富になり、発明の様々な側面と特徴を当業者に十分に伝える。したがって、当業者が本発明の多様な側面を完全に理解するために必要でない過程、装置、技術などは説明を省略する。特に説明がない限り、図面と明細書全体をわたって同じ図面符号は同じ構成要素を示し、そのため説明は繰り返さない。また、実施形態に対する説明と関連ない部分は明瞭な説明のために省略することができる。
【0033】
図面に示した領域は事実上概略的なものであり、その形状は領域の実際の形を示すためでなく、限定しようとするものでもない。また、当業者であれば、本発明の主旨と範囲を逸脱することなくここで説明した実施形態を様々な他の方法に変更できることが分かる。
【0034】
発明の詳細な説明で、多様な実施形態に係る十分な説明を提供するために多様な条件を特定する。しかし、このような特定条件またはこれと同等な条件がなくとも実施形態を実現できることは自明である。また、当業者であれば、本発明の主旨と範囲を逸脱することなく、ここで説明した二つ以上の実施形態の多様な特徴を適切に結合することができる。これとは異なり、すでに知られている構造および装置は多様な実施形態が不要に曖昧になることを避けるためにブロック図で示す。
【0035】
「第1」、「第2」、「第3」などの用語を様々な元素、成分、領域、層、部分などに使用するが、これらはこのような修飾語によって限定されない。このような用語はある元素、成分、領域、層、部分を他の元素、成分、領域、層、部分と区別するために使用する。したがって、第1元素、成分、領域、層、部分は本発明の主旨と範囲を逸脱せず、第2元素、成分、領域、層、部分ともいえる。ある元素を「第1」元素と記載したからといって第2元素または他の元素が存在することを意味するものではなく、またこれを必要ともしない。「第1」、「第2」などの用語はまた互いに異なる範疇または元素の集合を区別するために使用することができる。簡潔にするため、「第1」、「第2」などの用語はそれぞれ「第1範疇(または第1集合)」、「第2範疇(または第2集合)」などを示すことができる。
【0036】
ここで使用された用語は特定の実施形態を説明することのみを目的としており、本発明を限定することを意図するものではない。ここで数を特に言及しない限り単数または複数の場合をすべて含む。ある特徴、整数、段階、動作、部分、成分などを「含む」という表現は該当部分の他に異なる特徴、整数、段階、動作、部分、成分なども含み得ることを意味する。
【0037】
ここで「実質的に」、「約」、「ほぼ」およびこれと類似の表現は近似を示す表現であり、「程度」を示すものではなく、当業者が分かる測定値または計算値の固有誤差を説明するために使用する。「約」や「ほぼ」という表現は言及した値とその値に対する許容可能な誤差範囲内の平均を含むものとして、該当測定値と特定量の測定に関連する誤差(例:測定システムの限界)を考慮して当業者が決定できる。例えば、「約」は一つ以上の標準偏差または該当値の±30%、20%、10%、5%以内を意味する。本発明の実施形態を説明する時使用する「することができる」という表現は「本発明の一つ以上の実施形態」に適用できることを意味する。
【0038】
特定の実施形態を異なる態様で実施する場合、特定のプロセス順序は説明した順序と異なる順序で実施され得る。例えば、連続して実行するものとして説明した二つのプロセスを同時にまたは説明した順序と逆に実行することもできる。
【0039】
本発明の実施形態により説明した電子、電気装置および/または他の関連装置または部分は適切なハードウェア、ファームウェア[例:特定用途集積回路(ASIC:application-specific integrated circuit)]、ソフトウェアまたはこれらの組み合わせを使用して実現することができる。例えば、これら装置の多様な構成要素を一つの集積回路チップに形成でき、互いに異なる集積回路チップに実現することもできる。また、これらの装置の多様な構成要素を可撓性印刷回路フィルム、テープキャリアパッケージ(TCP:tape carrier package)、印刷回路基板などに実現される、又は一つの基板の上に形成することができる。回路ハードウェアは、例えば、特定用途集積回路(ASIC:application specific integrated circuit)、非一時的保存媒体(non-transitory storage medium)に保存された命令(instruction)を実行する汎用(general purpose)または専用(special purpose)中央処理装置(CPU:central processing unit)、デジタル信号プロセッサ(DSP:digital signal processor)、グラフィックス処理装置(GPU:graphics processing unit)、FPGA(field programmable gate array)などのプログラム可能な論理装置を含み得る。
【0040】
また、これらの装置の多様な構成要素はここで説明した多様な機能を遂行するためにコンピュータプログラム命令を実行し、他のシステム要素と相互作用する一つ以上のコンピュータ装置内にある一つ以上のプロセッサで実行できるプロセスまたはスレッド(thread)であり得る。コンピュータプログラム命令はRAM(RAM:random access memory)などの標準メモリ装置を使用するコンピュータ装置に実現されたメモリに保存され得る。それだけでなく、当業者は本発明の実施形態の概念と範囲を逸脱することなくとも多様なコンピュータ装置の機能を一つのコンピュータ装置に組み合わせたりまたは統合したり、特定のコンピュータ装置の機能を一つ以上の他のコンピュータ装置に分散したりすることもできる。
【0041】
特に言及がない限りここで使用する(技術的、科学的用語を含む)すべての用語はこの発明が属する技術分野の当業者が一般に理解される用語と同じ意味を有する。一般的に用いられる辞書に定義されている用語などは関連技術分野および/または本明細書での意味と一致する意味を有すると解釈し、ここで明示しない限り理想的なまたは過度に厳格な意味に解釈するべきではない。
【0042】
図1は本発明の一実施形態による表示装置のブロック図である。
【0043】
図1を参照すると、一部の映像表示装置は使用に伴って変化する特性を有することができる。例えば、有機発光ダイオード(OLED:organic light-emitting diode)表示装置100は、複数の画素を有している表示パネル110を含むことができ、各画素は複数の副画素(subpixel,例:赤色副画素、緑色副画素および青色副画素)を含み得る。副画素はそれぞれ該当する色相の光を発光する有機発光ダイオードを含み得る。OLEDの光効率(optical efficiency)は一般的に使用に伴って減少する。したがって、OLEDを継続して動作させると、時間の経過とともに該当電流に対するOLEDの光学的出力が減少する。
【0044】
OLEDの光効率が減少することによって、表示パネル110の一部が他の部分に比べて暗くなる。例えば表示パネル110の一つの領域が平均的に他の領域に比べて映像の明るい部分を表示している場合、その領域のOLEDは他の領域のOLEDに比べてはるかに劣化すると考えられる。このような一部のOLEDの光効率の低下によって表示装置100の映像再生の正確度が低下し得る。
【0045】
表示装置100のこのような光効率の不均一を減らすために、表示装置100の使用に起因する一部のOLEDの光効率の減少を補正するための特徴を表示装置100に備えることができる。このような特徴の例としては、メモリを使用して各画素の累積ストレス(accumulated stress)を保存し、累積ストレスに対応するストレスデータを使用してそれに合わせて表示装置の動作を調整する方法がある。例えば、劣化(degradation)は劣化プロファイル(degradation profile)またはストレスプロファイル(stress profile)により決定され得る条件を有する縮小および変更された階調(reduced and modified gray scale)を表すことができ、ストレスプロファイルは知られている駆動条件でOLED装置が経験する輝度低下(luminance loss)の加速度(acceleration)を規定することができる。このストレスプロファイルはメモリに保存され得る。しかし、ストレスデータ全体を保存するメモリを備えることはゲートカウント(gate count)と電力(power)の側面から高いため、映像圧縮方法を用いてメモリの大きさを減らすことができる。
【0046】
前述した通り、速度制御(rate control)を使用すると、バッファの利用可能なメモリに基づいて、およびフレームに残っている圧縮する画素数に基づいて正確度(precision,degree of precision)を継続して調整することができる。しかし、一部の速度制御方法の場合、圧縮データがバッファ[例:メモリ120]に収まるように、十分に正確度が低く決定されるまでに、相対的に多くの反復が実行される。ここで正確度は量子化因子(quantization factor)と類似した類型の量子化媒介変数を示す。
【0047】
本発明の一実施形態は、追加反復圧縮システム(additive iterative compression system)での圧縮速度制御に関するものであり、追加反復圧縮システムはデータにストレスプロファイルを実行し、相対的に少ない回数の反復により映像データに対する適正の正確度(suitable degree of precision)を決定(例:映像データの適正の量子化を決定)し、圧縮データがバッファに適切に収まるようにすることができる。例えば、本発明の一実施形態は単一圧縮だけでなく、以前に伸長された映像データとともにストレスプロファイルの現在のストレスデータ内の情報も使用して、数回の反復で許容可能な量子化を予測する追加反復圧縮システムのための効率的な速度制御方法を提示することができる。前述では表示装置100をOLED表示装置として説明したが、ここで説明する実施形態は他の種類の表示装置にも適用できることに留意しなければならない。
【0048】
本発明の一実施形態によれば、表示パネル110を含む表示装置100はまた、プロセッサ(processor)/処理回路(processing circuit,115)およびメモリ120をさらに含み得る。メモリ120はバッファを含むことができ、内部に表示パネル110用ストレスプロファイル(例:ストレステーブルデータ、ストレスデータまたはストレス値)を含み得る。ストレスデータを使用して、表示装置100の寿命の間、各副画素が経験するストレスの量を決定し得る。ストレスに基づいて副画素の光効率を推定できる。すなわち、OLEDは内部に流れる電流の量に応じて単調に低下し得る。副画素のストレス量は、表示装置100の寿命の間、副画素に流れた電流の総量に対応(例:時間が経過する間その副画素にどれだけの過重な負荷がかかったかに対応)する。したがって、ストレスデータを使用して各副画素に対する補正水準を決定できる。
【0049】
したがって、各副画素の駆動電流を、ストレスデータが指すストレスの量に対応する量だけ調整することによって、光効率の損失を補正することができる。すなわち、一つ以上の副画素の駆動電流を、各副画素に対してストレスデータにより推定した光効率の推定損失に従って、またはそれに比例して増加させる。したがって、光効率の推定損失をメモリ120に保存されたストレスプロファイル内に累積できる。駆動電流を増加させることによって、光出力がストレスによる光効率の低下を示さない副画素の光出力に近接し、そのため表示パネル110に表示される映像の均一性が向上する。このようなシステムの一例では、画素駆動のために使用する一つ以上の表示装置用デジタル-アナログ変換器(digital-to-analog converter)に伝送するデジタル値を高めることによって駆動電流を大きくすることができる。ここでデジタル値は駆動電流値を指す。したがって、(例えばアナログ駆動電流を直接調整することとは逆に)該当ストレスが累積するにつれて駆動電流値が増加し得る。
【0050】
図2は本発明の一実施形態による速度制御を用いてストレス補正を行う表示装置システムのブロック図を示す。
【0051】
図2を参照すると、速度制御を用いてストレス補正を行うシステム200の全体または一部は
図1に示す表示装置100の処理回路115によって具現され得る。ここで「符号化(encoding)」と「圧縮(compressing)」、「符号化された」と「圧縮された」、「復号化(decoding)」と「伸長(decompressing)」、「復号化された」と「伸長された」は、それぞれ互換的に使用されること留意しなければならない。
【0052】
表示装置の光効率の不均一性を減らすために、互いに異なる補正方法を用いて表示装置の寿命内で表示装置の各副画素が経験するストレスの量を取り込むことができ、ストレスは表示装置の寿命内で各副画素に流れた駆動電流全体[例:時間積分(time-integrated)]として定義することができる。ストレスプロファイラシステム(stress profiler system)は新たな映像をOLED表示装置に表示するたびにメモリを使用してストレス水準を累積することによってその表示装置のストレスプロファイルを取り込むことができる。
【0053】
システム200で、補正回路210は[例えば
図1に示す表示装置100の表示パネル110に]表示する映像に対応する入力映像データ250を受信し得る。後述するが、表示装置に映像の連続ストリームを表示するとき、各映像の各画素の駆動電流を測定することができ、各画素の電流または明るさを表す数字をメモリ205に保存されたその画素に対するストレスに加えることができる。
【0054】
補正回路210は、メモリ205[例:
図1に示す表示装置100のバッファまたはメモリ120]で受けた過去保存済ストレスデータ(previously stored stress data,255,例:16ビットストレス値)を使用して駆動電流調整値(adjusted drive current value)を計算して出力映像データ260を生成し得る。すなわち、補正回路210は、メモリ205にアクセスして、表示パネル110に表示した映像の各画素に対する調整値(adjustment value)を計算する。各画素の補正因子(compensation factor)は、その画素に対してこれまでメモリ205に保存された累積ストレス値に基づく。本発明の一実施形態によれば、入力映像データ250と出力映像データ260とは、10ビット画素値に対応できるがこれに限定されない。
【0055】
補正回路210は、入力映像データ250に示される駆動電流ロー値(raw drive current value)に基づいて、出力映像データ260の駆動電流調整値を計算できる。過去保存済ストレスデータ255に示される各ストレス値が示す累積ストレスに基づいて、出力映像データ260を用いて各副画素の光学的期待出力(desired optical output)を生成し得る。初期出力輝度(initial output luminance)、画素が50%まで低下するのにかかる時間、および曲線を形成するα指数媒介変数(alpha exponent parameter)など、実験で得た媒介変数に基づいて、画素が発光した時間を用いて劣化を予測する数学モデルを用いて光学的期待出力を生成し得る。その数学モデルに対応する方程式を逆にすることにより、およびストレスに応じて駆動電流値を変えることにより、出力映像を平準化(equalization)[例:「平坦(flat)」化]することができる。
【0056】
副画素の現在のストレス累積速度(current rate of accumulation of stress)を表す出力映像データ260の駆動電流調整値をストレス変換回路245が受信し得る。次に、ストレス変換回路245は駆動電流調整値を変換して、ストレスとして知られている駆動電流調整変換値(converted adjusted drive current values,265)を生成する。駆動電流調整値の大きさを認識し(note)、システムのフレームレート(frame rate)、フレーム当たりサンプリング画素数(the number of pixels sampled per frame)および製品の寿命内で画素の最大ターンオン期待時間(maximum expected turn-on time)に基づいて駆動電流調整値を規格化(normalization)し、本質的に画素がオンになっている時間の量に比例するカウンターを提供することによって、駆動電流調整変換値265を生成し得る。
【0057】
次に、副画素ストレスサンプリング回路215が駆動電流調整変換値265を受信し得る。本発明の一実施形態によれば、サンプリング回路215は、映像フレームのそれぞれで駆動電流調整変換値265の部分集合のみをサンプリングし得る。
【0058】
次に、過去保存済ストレスデータ[例:メモリ205に保存された過去保存済圧縮ストレスデータ(previously stored compressed stress data,295)の一つ以上の過去保存済ストレス値(previously stored stress value)に対応する復元ストレスデータ(reconstructed stress data,240)]を加算回路220で現在のストレス累積速度だけ増加または増大させて調整ストレスデータ(adjusted stress data,280)を生成し得る。例えば、それぞれのストレス値が対応する駆動電流調整値に比例する量だけ増加して調整ストレスデータ280を生成し得る。すなわち、ストレス変換回路245と副画素ストレスサンプリング回路215とは、表示パネル110上に表示される調整画素値(adjusted pixel value)をサンプリングすることができ、各画素に対して過去に保存された累積ストレスに調整画素値を加えた後、再びメモリ205に保存し得る。
【0059】
データはメモリ要求量(memory requirements)による処理を経た後にメモリ205に再び保存され得る。例えば、過去保存済ストレスデータはメモリ205から間接的に受信され得る[例えば、後述するがメモリ205からメモリ制御器(memory controller,225)、復号化回路(decoding circuit,235)および取出し回路(fetching circuit,275)を介して受信し得る]。したがって、各画素が経験するストレス総量は時間とともに累積してメモリ205に更新される。
【0060】
次に、ディザリング回路(dithering circuit,285)は調整ストレスデータ280にディザ(dither)を加えて量子化が行われるようにし得る。しかし、本発明の他の実施形態によれば、ディザリング回路285は省略できることに留意しなければならない。
【0061】
次に、調整ストレスデータ280および加えられたディザを符号化回路(encoding circuit,230,例:圧縮回路)に送り得る。符号化回路230は調整ストレスデータ280および加えられたディザを圧縮して圧縮データ(compressed data,290)を生成し得る。次に、メモリ制御器225は圧縮データ290を受信し得る。
【0062】
メモリ制御器225はメモリ205に対する読み取りおよび書き込み込み動作を制御する。したがって、メモリ制御器225は圧縮データ290(例:現在のストレス累積速度を加えて増加したストレス値)をメモリ205に保存し得る。また、メモリ制御器225は前述した過去保存済圧縮ストレスデータ295をメモリ205から受信する。メモリ制御器225はメモリ205からの過去保存済圧縮ストレスデータ295のストレス値を復号化回路235に供給し得る。
【0063】
メモリ制御器225から過去保存済圧縮ストレスデータ295を受けた復号化回路235は、圧縮ストレスデータ295を伸長して復元ストレスデータ240を生成し得る。取出し回路275は、復元ストレスデータ240を受信し、これを過去保存済ストレスデータとして加算回路220に送って、過程が繰り返されるようにすることができる。
【0064】
すなわち、加算回路220は、前述した駆動電流調整変換値265の形態でサンプリング回路215から受けた追加ストレスデータを復元ストレスデータ240に加えて、更新ストレスデータ(updated stress data)を調整ストレスデータ280として生成し得る。その後、符号化回路230は、更新ストレスデータ[例:追加ストレスデータとディザを有する復元ストレスデータ240]を第1正確度レベル(precision level)[例:現在正確度(current precision,pc)]で圧縮して第1圧縮更新ストレスデータ(updated compressed stress data)/圧縮データ290を生成することができ、これを用いてメモリ205にある前述した過去保存済圧縮ストレスデータ295を更新または置換し得る。
【0065】
例えば、開始時に、圧縮ストレスデータ295をフラッシュメモリ(flash memory,
図2のJブロック,205)からSRAM「A」(
図2のKブロック,205)に伝送する。その次に、復号化回路235はSRAM「A」のデータを復号化し、このデータのMSBをSRAM「B」(
図2のLブロック,205)に位置させる。MSBの正確な数は補正アルゴリズムにより変わることに注意しなければならない。SRAM「B」データは、補正回路210データに使用され、SRAM「A」からの次の更新まで事実上変わらないが、累積はSRAM「A」で継続して行われる。SRAM「B」の更新間隔は補正アルゴリズムにより変わる。他の補正方法としては、圧縮ストレスデータ295をSRAM「A」から直接復号化し、復号化ストレスデータ(decoded stress data)を補正回路210が使用する。そのため、SRAM「A」とSRAM「B」との間の相互作用を許容し、開始時にフラッシュメモリからSRAM「A」を埋めて、復号化SRAM「A」でSRAM「B」を埋めることによってストレスプロファイルを補正回路210に伝達することができる。
【0066】
また、本発明の一実施形態によれば、動作中に得た圧縮率(compression ratio)が十分に高くないため[例えば正確度pが十分に低くないため]、圧縮スライス(compressed slice)がそのスライスの圧縮表現(compressed representation)を保存するために割り当てられたメモリ205の部分内に収まる場合、補正回路210が圧縮を行う前に、トラケーション回路(truncation circuit,270)が原本データを切断して[例:各データワードのLSB(least-significant bits)を除去して]、スライスの圧縮表現の大きさを十分に低くしてメモリに収まるようにすることができる。しかし、映像フレームのそれぞれ(例:表示される映像それぞれ)に対して、画素のそれぞれに対して、ストレス値のそれぞれを更新することは計算上の負担は相当である。
【0067】
図3は本発明の一実施形態による速度制御を用いてストレス補正を行う方法を示した概念図である。
【0068】
図3を参照すると、ストレスプロファイル圧縮と呼ばれる圧縮方法では、圧縮ストレスデータが[例:
図2のメモリ205または
図1のメモリ120内にある]メモリバッファに合わない場合は、正確度を一つずつ反復して低下させる。ストレスプロファイル圧縮は追加的な反復圧縮方法であり、ストリーミング圧縮(streaming compression)とは区別されるメモリ圧縮ともいえる。ストリーミング圧縮とは異なり、メモリ圧縮は、圧縮データを保存する追加のバッファがないので、データを圧縮して利用可能なメモリ内に合わせようとする。
【0069】
ストレスプロファイル圧縮では、ストレステーブルデータはブロックまたはスライスで圧縮および伸長され得る。本発明の一実施形態によれば、各スライスは4個の連続する画素行に対応し得る。すなわち、ストレスプロファイル圧縮は4行のスライスに基づく。表示パネル110の4画素行は表示装置100のスライスということができ、ストレステーブルデータの対応スライスはそのスライスのストレスプロファイルという。本発明の他の実施形態によれば、4画素行のスライスの代わりにn×m画素ブロックを使用できることに留意するべきであり、ここでn、mは整数である。
【0070】
ストレスプロファイル圧縮は圧縮メモリ305[例:
図2のメモリ205または
図1のメモリ120にあるバッファ]で一つのスライス310(例:Slice 1のような4画素行スライス)を取って、[例えば
図2の復号化回路235を使用して]スライス310のストレスデータを伸長して315復元ストレスデータ[例:
図2の復元ストレスデータ240]を求める。
【0071】
次に、[例えば、
図2のストレス変換回路245およびサンプリング回路215から受けた駆動電流調整変換値265に対応する]ストレスデータ320および選択的にディザを[例えば、
図2の加算回路220および/またはディザリング回路285が]復元ストレスデータに加えて更新ストレスデータを提供(例:ストレス値を継続的に累積)することができる。
【0072】
[例えば
図2の符号化回路230は]予測正確度(predicted precision,p)[例:適切に大きさが調節されて成功的に圧縮メモリ305に保存された過去のスライス、例えばSlice 0を圧縮するために使用した正確度レベル(p)]を使用して更新ストレスデータを圧縮して325圧縮更新ストレスデータ(updated compressed stress data)[例:
図2の第1圧縮更新ストレスデータ/圧縮データ290]を4行スライスに提供することができる。
【0073】
次に、圧縮4行スライス(compressed four-line slice,例:第1圧縮更新ストレスデータ)が4行スライスに割り当てられた圧縮メモリ305の部分に収まるかを判断する(330)。しかし、伸長スライス310に加えた追加ストレスデータ(added stress data,320)は、後に圧縮更新データが過度に大きくなり、圧縮更新データが圧縮メモリ305の割当部分に合わないことがある。圧縮メモリ305内に完全に収まらないほどに圧縮更新メモリデータが大きいと判断されると、正確度pを1だけ減らし(335)、[例えば
図2の符号化回路230は]スライス310を再圧縮して(325)第2圧縮更新メモリデータ[例:
図2の圧縮データ290の再圧縮バージョン]を提供することができる。次に、第2圧縮更新メモリデータを再び測定して圧縮メモリデータが圧縮メモリ305に収まるかどうかを決定できる(330)。
【0074】
正常の動作状況では、正確度pを1だけ減らすことによって(335,例:量子化段階の大きさを1だけ高めることによって)、エントロピーが十分に低下して圧縮更新データが圧縮メモリ305の対応スライスに合わせることができる。圧縮データが圧縮メモリ305に収まることができると、[例えば
図2のメモリ制御器225は]圧縮データを圧縮メモリ305に保存し得る(340)。次に、次のスライス310(例:Slice2)に対してこの過程を反復し得る。
【0075】
しかし、異常の動作状況では、例えば相対的に高いストレス値を扱うとき[例:追加ストレスデータ320が大きいとき]、または高いストレス状況(例:8ビット超過)では、圧縮データがメモリ305に収まるように正確度pが十分に低くなるまで、一度よりはるかに多くの回数の追加圧縮過程(325)を行い得る。したがって、メモリ305に収まるように圧縮データのサイズが十分に減るように、正確度pを低下させるために圧縮過程(325)を複数回繰り返すことを必要とする場合がある。例えば、画素当たり色相当たりストレスデータが32ビットであり得る(例えば、各副画素のストレス値が32ビット数として保存され得る)。そのため、ログ検索速度制御(log-search rate control)は、圧縮メモリデータがメモリ305のバッファに収まることができるまで圧縮過程(325)を6回以上反復し得る。比較的多くの回数の圧縮過程(325)と関連して各映像フレーム(例:表示されたビデオ映像それぞれ)に対して各ストレス値を更新する計算上の負担は重要である。
【0076】
許容可能な水準の性能[例:表示装置100システムの許容可能な水準の遅延速度(latency)]を保障するために、[例えば圧縮過程(325)の]適切な反復回数を制限し得る。例えば、本発明の実施形態によるハードウェアの具現では4回に制限し得る。また、比較的低い複雑度で正確度を推定することが有用であり得る。
【0077】
図4は本発明の一実施形態による正確度とバッファサイズの間の最悪の関係[例:完全なランダムネス(complete randomness)に対応するエントロピーまたは最大エントロピー]を示す。
【0078】
図4を参照すると、無作為ノイズ(random noise,例:最悪のシナリオ)は正確度(例:量子化の逆数)対バッファサイズ(例:メモリのバッファ内に位置する圧縮データのサイズ)のグラフに示された最低の傾きを有することに留意しなければならない。無作為ノイズに対応する傾きは本質的に線形であり得る(例えばそこでは各ビットプレーンが同じエントロピーを有する)。しかし、他のパターンは傾きがより大きくて線形ではない場合もあるが、その代わり単調に減少し得る。正確度を下げると(例えば量子化を高めると)バッファサイズが減る[例えば
図3の圧縮メモリ305、
図2のメモリ205、または
図1のメモリ120に位置する圧縮データのサイズが減る]。本発明の一実施形態では
図2の符号化回路230を使用して可能なすべての正確度に対してバッファサイズをプロットすることができる。
【0079】
本発明の一実施形態によれば、システムの時間制限は圧縮データがバッファに収まる正確度pであると判断するまで許容可能な反復圧縮回数(例:4)を決定できる。しかし、本発明の一実施形態によれば、速度制御は3回の反復圧縮[例:
図3の圧縮過程(325)3回]またはそれより少ない回数内で許容可能な正確度を収斂し得る。これとは逆に、ログ検索速度制御は平均6回またはそれより多くの回数も反復し得る。
【0080】
通常の速度制御方法で行うように残りのバッファを画素数で割る代わりに、本発明の実施形態は現在のバッファサイズ(例:現在の正確度レベルに基づいた過去の圧縮データのサイズ)に対する目標バッファサイズ(例:圧縮メモリに収まることのできる圧縮データの最大サイズ)の比を使用するが、これは許容可能な正確度に対する減縮量に十分に近い。場合によっては、許容可能な正確度に対する減縮量を変更してストレスのサイズとバッファ内のデータの現在サイズを考慮することができる。
【0081】
従来の速度制御方法とは異なり、本発明の実施形態はストレスデータおよびバッファデータのサイズを使用して正確度低下推定値をより良く改善できる速度制御アルゴリズムを提供する。例えば、本発明の一実施形態によれば、(例えば初期スライスの初期圧縮動作後に)次の数式1により予測正確度pを予測することができる。
【0082】
【0083】
ここで、p
cは現在正確度(例:以前に使用された正確度)に対応し、p
mは最小有効正確度(minimum effective precision)に対応し、b
tは目標バッファサイズ(例:圧縮ストレスデータを保存するための利用可能なメモリサイズ)に対応し、b
cは現在バッファサイズ(例:一スライスに対する第1圧縮更新ストレスデータのサイズ)に対応する。本発明の一実施形態によれば、予測正確度pは、表示装置のプロセッサ[例:
図1に示す表示装置100の処理回路115、または
図2のシステム200]が数式1により計算することができる。例えば、符号化回路230が予測正確度pを計算できるが、他の例ではメモリ制御器225が符号化回路230を計算することもできる。
【0084】
場合によっては、正確度pを予測するアルゴリズムを変更してストレスのサイズとバッファにあるデータの現在サイズとを考慮することができる。初期圧縮動作後に、ストレスMSB(most significant bit)およびメモリMSBが分かる。入力ストレスデータのMSB(例:ストレスMSB)は、ストレスデータが圧縮更新データのサイズに影響を及ぼし得る最小正確度psを設定する。伸長データのサイズに基づいてメモリ305に保存された圧縮データのMAB(例:メモリMSB)が分かり、圧縮データのMABは、メモリが圧縮更新データのサイズに影響を及ぼし得る最小バッファ正確度pbを設定する。ストレスMSBを使用することによって、最小正確度psを決定することができ(例:32ビット信号に対して、ps=32-ストレスMSB)、メモリMSBを使用して、最小バッファ正確度pbを決定できる(例:32ビット信号に対して、pb=32-メモリMSB)。
【0085】
したがって、最小有効正確度pmは数式1に基づいて最小正確度psおよび最小バッファ正確度pbのうち小さい値に決定できる。また、映像データにストレスデータを加える効果はストレスMSB、メモリMSBおよび現在正確度pcによって変わる。予測正確度pは、また、目標バッファサイズbtと現在バッファサイズbcとの比によって大きく変わる。
【0086】
一方、目標バッファサイズb
tと現在バッファサイズb
cとの比が1に近いと、従来の速度制御方法のように最小正確度の低下を1にすることが適正である。しかし、その比が1よりはるかに小さいと[例えば現在バッファサイズb
cが目標バッファサイズb
tよりはるかに大きいと]、ストレスデータにノイズおよび/または高いストレス値の形態でエントロピーが多く「注入(injection)」または導入(introduction)されたと仮定することができる。その結果、数式1を用いて正確度pを予測すると、潜在的に過大評価される正確度の低下が示される(例:メモリで圧縮メモリデータを合わせるのに必要な分より大きくデータを量子化し、正確度pが不要に低下し得る)。しかし、反復圧縮が非常に多く必要なほどに、調整正確度(adjusted precision,p)が以前の推定正確度から低下する水準を過小評価しない。また、数式1の結果として、これ以上の正確度低下は何のメリットもないと判断した場合、最小正確度p
sおよび最小バッファ正確度p
bを使用して正確度対バッファサイズの傾きを大きくし得る(例:
図4に示した正確度減少推定を下落させる)。
【0087】
数式1を用いることにより、本発明の一実施形態によるシステムは、ストレスデータのMSBを知る場合、固有圧縮アルゴリズムを用いて正確度pの下限を設定することができる。本発明の一実施形態による圧縮アルゴリズムは、メモリのMSBが継続的に大きくなる(例:累積ストレスは一般に負ではない)点で圧縮アルゴリズムの中で特別である。また、他の速度制御アルゴリズムとは異なり、本発明の実施形態は初期圧縮pc、追加ストレスpsのサイズおよびバッファpb内のサイズを考慮する。したがって、システムは、互いに異なる種類のストレスデータの下で動作することができ、正確度pを効率的かつ迅速に見つけて平均反復回数を減らすことができ、複雑度が低い。
【0088】
本発明の他の実施形態では、最小有効正確度pm=0に設定することによって正確度は低いが収斂性が非常に良い単純化バージョンを提示できることを留意しなければならない。また、本発明の一実施形態はログ検索(log-search)またはNewton-Raphson補間法を使用できるが、正確度のためのログ検索は6回が最大反復回数であり、Newton-Raphson補間法は数式1に対応するアルゴリズムよりも複雑で除算が多いことに留意しなければならない。
【0089】
図5は本発明の一実施形態による正確度の決定方法の流れ図を示す。
【0090】
図5を参照すると、このような動作は
図1に示す表示装置100の処理回路115または
図2のシステム200により行われる。
【0091】
段階(S510)で、(例えば過去のスライスに対する初期圧縮から)ストレスデータのMSB(例:ストレスMSB)を決定し、これを用いて最小正確度psを決定できる。
【0092】
段階(S520)で、[例:
図2の復号化回路235が]ストレスデータを伸長して目標バッファサイズb
tと現在正確度p
cとを決定することができ、これらを用いてメモリのMSB(例:メモリMSB)を決定し得る。
【0093】
段階(S530)で、最小正確度psと最小バッファ正確度pbとのうち小さい値で最小有効正確度pmを決定し得る。本発明の他の実施形態によれば、最小有効正確度pmを0に設定して、正確度は低いが収斂性が良い単純化バージョンを提供できることに留意しなければならない。
【0094】
段階(S540)で、ストレスとディザとを現在メモリバッファ[例:現在バッファサイズbc]に加えることができ、予測正確度pを現在正確度pcに設定し得る。
【0095】
段階(S550)で、予測正確度pを使用してストレスデータを圧縮して現在バッファサイズbcを見つける。
【0096】
段階(S560)で、現在バッファサイズbcが目標バッファサイズbt以下であるかどうかを判断する。もし現在バッファサイズbcが目標バッファサイズbt以下なら、段階(S590)で正確度pが許容可能であるため圧縮データがメモリに収まるようにすると決定し得る。
【0097】
現在バッファサイズbcが目標バッファサイズbtより大きいと、段階(S570)で、現在正確度pcを予測正確度pと同一に設定することができる。
【0098】
次に、段階(S580)で、数式1(p=[(pc-pm)bt/bc]+pm)を用いて予測正確度pを決定することができ、過程は段階(S550)に戻って再び予測正確度pを使用して現在バッファサイズbcを圧縮して見つける。
【0099】
したがって、先立って説明した通り、(例えば、通常の速度制御方法で行うように)残りのバッファを画素数で割る代わりに、本発明の実施形態は、現在バッファサイズに対する目標バッファサイズの比を使用することができる。現在バッファサイズに対する目標バッファサイズの比は、許容可能な正確度に対して適切な減縮量に十分に近く、圧縮データがバッファに収まるようにすることができる。
【0100】
したがって、本発明の実施形態が提示する利点は、圧縮品質を大幅に犠牲にすることなく(例えば必要な正確度の減少量より大きく目標バッファサイズにすることなく)3回またはそれより少ない回数(例:2回)内で反復して速度制御を適切な正確度に収斂させる能力である。
【0101】
すなわち、本発明の実施形態は一度の圧縮後に利用可能な情報を効率的に使用し、迅速に収斂し、複雑度が低く(例:一度の除算)、(例えばノイズによる)最悪のシナリオに対してもよく適用され、すべての可能な場合に対してはわずかに過大評価する低複雑度(low-complexity)の速度制御アルゴリズムを提示することによって速度制御を向上することができる。また、本発明の実施形態は高い水準のノイズに対してもよく適用されるより簡単な方法も提示する。
【0102】
以上、本発明の実施形態について説明したが、当業者であれば後述する特許請求の範囲に記載した本発明の概念と技術的な範囲から逸脱することなく本発明の範囲内で本発明を多様に変更および変化させ得ることを理解することができる。
【0103】
したがって、本発明の技術的範囲は明細書の詳細な説明に記載した内容に限定されず請求範囲とその等価物によって決定されるべきである。
【符号の説明】
【0104】
100 表示装置
110 表示パネル
115 処理回路
120,205,305 メモリ
200 システム
210 補正回路
215 サンプリング回路
220 加算回路
225 メモリ制御器
230 符号化回路
235 復号化回路
240 復元ストレスデータ
245 ストレス変換回路
250 入力映像データ
255 過去保存済ストレスデータ
260 出力映像データ
265 駆動電流調整変換値
275 取出し回路
280 調整ストレスデータ
285 ディザリング回路
290 圧縮データ
295 過去保存済圧縮ストレスデータ
310 スライス
320 追加ストレスデータ