(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022145691
(43)【公開日】2022-10-04
(54)【発明の名称】サービスの成長速度を高めるためのコンピュータ処理
(51)【国際特許分類】
G06Q 30/02 20120101AFI20220926BHJP
【FI】
G06Q30/02 320
【審査請求】有
【請求項の数】25
【出願形態】OL
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2022112207
(22)【出願日】2022-07-13
(62)【分割の表示】P 2021523995の分割
【原出願日】2019-11-04
(31)【優先権主張番号】16/181,018
(32)【優先日】2018-11-05
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(71)【出願人】
【識別番号】521185538
【氏名又は名称】クレメンツ,ダグラス ローガン ダロウ
(74)【代理人】
【識別番号】100107766
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠重
(74)【代理人】
【識別番号】100070150
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠彦
(74)【代理人】
【識別番号】100135079
【弁理士】
【氏名又は名称】宮崎 修
(72)【発明者】
【氏名】クレメンツ,ダグラス ローガン ダロウ
(57)【要約】
【課題】 サービスの成長速度を高める技術を提供する。
【解決手段】 複数のユーザーのそれぞれがサービスにアクセスする間に、該サービスの複数のユーザーのそれぞれについてユーザー固有情報が動的に計算される。ユーザー固有情報は複数のユーザーに関連するスコアを含む。スコアは、サービスに関して複数のユーザーのそれぞれにより行われる一連の採点アクティビティのそれぞれに関連するポイントの合算値を表す。特定ユーザーは、1つ以上の資格基準を満たしているとの判定に基づいて複数のユーザーから特定される。特定された1人以上の特定ユーザーのそれぞれに対する価値の移転の開始は、1つ以上の付与基準が満たされているとの判定に基づく。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
1つ以上のコンピュータプロセッサと、
1つ以上のコンピュータメモリと、
前記1つ以上のコンピュータメモリに組み込まれる一連のコンピュータ命令と、
を含むシステムであって、
前記一連のコンピュータ命令は、前記1つ以上のコンピュータプロセッサに、サービスの成長の速度を高めるための動作を行わせるように構成され、該動作は、
前記サービスの複数のユーザーのそれぞれが前記サービスにアクセスしている間に、該複数のユーザーのそれぞれについてユーザー固有情報を動的に計算することであって、該ユーザー固有情報は、前記複数のユーザーに関連するスコアを含み、該スコアは、前記サービスに関して、前記複数のユーザーのそれぞれによって行われる一連の採点アクティビティのそれぞれに関連するポイントの合計値を表わす、ことと、
1つ以上の適格基準が満たされているとの判定に基づいて、特定ユーザーを前記複数のユーザーから特定することであって、該1つ以上の適格基準は該特定ユーザーのそれぞれが閾値ランキングを超えるランキングを有することを含み、該ランキングは前記スコアに基づく、ことと、
1つ以上の付与基準が満たされているとの判定に基づいて、1人以上の前記特定ユーザーのそれぞれに価値の移転を開始することであって、該付与基準は、ストック期限の満了前に特定ユーザーがストック数に達することを含む、ことと、
を含む、システム。
【請求項2】
前記ストック数及び前記価値は前記サービスの成長の速度を制御するために調節可能である、請求項1に記載のシステム。
【請求項3】
前記一連の採点アクティビティのうちの第1のアクティビティに関連するポイントは、前記一連の採点アクティビティのうちの第2のアクティビティに関連するポイントよりも、該第2のアクティビティの評価と比較した該第1のアクティビティの評価に基づいて大きい、請求項1に記載のシステム。
【請求項4】
前記第1のアクティビティは、前記サービスの特定ユーザーの数の増加をもたらす紹介活動を含み、前記第2のアクティビティは、前記サービスの登録ユーザーの数の増加をもたらす紹介活動である、請求項3に記載のシステム。
【請求項5】
前記動作は、前記複数のユーザーに1つ以上の通知を伝えることにより、前記複数のユーザーが前記一連の採点アクティビティに関与するよう動機付けることをさらに含み、該1つ以上の通知は、前記第1のアクティビティに関連するポイント、前記第2のアクティビティに関連するポイント及び前記ランキングを達成するためのスコアに関する情報を含む、請求項3に記載のシステム。
【請求項6】
コンピュータシステムの1つ以上のコンピュータメモリに1つ以上のコンピュータモジュールを組み込むことを含む方法であって、該1つ以上のコンピュータモジュールは前記コンピュータシステムの1つ以上のコンピュータプロセッサに、サービスの成長の速度を高めるための動作を行わせるように構成され、該動作は、
前記サービスの複数のユーザーのそれぞれが前記サービスにアクセスしている間に、該複数のユーザーのそれぞれについてユーザー固有情報を動的に計算することであって、該ユーザー固有情報は、前記複数のユーザーに関連するスコアを含み、該スコアは、前記サービスに関して、前記複数のユーザーのそれぞれによって行われる一連の採点アクティビティのそれぞれに関連するポイントの合計値を表わす、ことと、
1つ以上の適格基準が満たされているとの判定に基づいて、特定ユーザーを前記複数のユーザーから特定することであって、該1つ以上の適格基準は該特定ユーザーのそれぞれが閾値ランキングを超えるランキングを有することを含み、該ランキングは前記スコアに基づく、ことと、
1つ以上の付与基準が満たされているとの判定に基づいて、1人以上の前記特定ユーザーのそれぞれに価値の移転を開始することであって、該付与基準は、ストック期限の満了前に特定ユーザーがストック数に達することを含む、ことと、
を含む、方法。
【請求項7】
前記ストック数及び前記価値は前記サービスの成長の速度を制御するために調節可能である、請求項6に記載の方法。
【請求項8】
前記一連の採点アクティビティのうちの第1のアクティビティに関連するポイントは、前記一連の採点アクティビティのうちの第2のアクティビティに関連するポイントよりも、該第1のアクティビティの決定された価値が該第2のアクティビティの決定された価値よりも高いことに基づいて大きい、請求項6に記載の方法。
【請求項9】
前記第1のアクティビティは、前記サービスの特定ユーザーの数の増加をもたらす紹介活動を含み、前記第2のアクティビティは、前記サービスの登録ユーザーの数の増加をもたらす紹介活動である、請求項8に記載の方法。
【請求項10】
前記動作は、前記複数のユーザーに1つ以上の通知を伝えることにより、前記複数のユーザーが前記一連の採点アクティビティに関与するよう動機付けることをさらに含み、該1つ以上の通知は、前記第1のアクティビティに関連するポイント、前記第2のアクティビティに関連するポイント及び前記ランキングを達成するためのスコアに関する情報を含む、請求項8に記載の方法。
【請求項11】
一連の命令を記憶する非一時的なコンピュータ読み取り可能記憶媒体であって、該一連の命令は、1つ以上のコンピュータプロセッサによって実行された場合に、該1つ以上のコンピュータプロセッサにサービスの成長の速度を高めるための動作を行わせ、該動作は、
前記サービスの複数のユーザーのそれぞれが前記サービスにアクセスしている間に、該複数のユーザーのそれぞれについてユーザー固有情報を動的に計算することであって、該ユーザー固有情報は、前記複数のユーザーに関連するスコアを含み、該スコアは、前記サービスに関して、前記複数のユーザーのそれぞれによって行われる一連の採点アクティビティのそれぞれに関連するポイントの合計値を表わす、ことと、
1つ以上の適格基準が満たされているとの判定に基づいて、特定ユーザーを前記複数のユーザーから特定することであって、該1つ以上の適格基準は該特定ユーザーのそれぞれが閾値ランキングを超えるランキングを有することを含み、該ランキングは前記スコアに基づく、ことと、
1つ以上の付与基準が満たされているとの判定に基づいて、1人以上の前記特定ユーザーのそれぞれに価値の移転を開始することであって、該付与基準は、ストック期限の満了前に特定ユーザーがストック数に達することを含む、ことと、
を含む、コンピュータ読み取り可能記憶媒体。
【請求項12】
前記ストック数及び前記価値は前記サービスの成長の速度を制御するために調節可能である、請求項11に記載のコンピュータ読み取り可能記憶媒体。
【請求項13】
前記一連の採点アクティビティのうちの第1のアクティビティに関連するポイントは、前記一連の採点アクティビティのうちの第2のアクティビティに関連するポイントよりも、該第1のアクティビティの決定された価値が該第2のアクティビティの決定された価値よりも高いことに基づいて大きい、請求項11に記載のコンピュータ読み取り可能記憶媒体。
【請求項14】
前記第1のアクティビティは、前記サービスの特定ユーザーの数の増加をもたらす紹介活動を含み、前記第2のアクティビティは、前記サービスの登録ユーザーの数の増加をもたらす紹介活動である、請求項13に記載のコンピュータ読み取り可能記憶媒体。
【請求項15】
前記動作は、前記複数のユーザーに1つ以上の通知を伝えることにより、前記複数のユーザーが前記一連の採点アクティビティに関与するよう動機付けることをさらに含み、該1つ以上の通知は、前記第1のアクティビティに関連するポイント、前記第2のアクティビティに関連するポイント及び前記ランキングを達成するためのスコアに関する情報を含む、請求項13に記載のコンピュータ読み取り可能記憶媒体。
【請求項16】
コンピュータシステムの1つ以上のコンピュータメモリに1つ以上のコンピュータモジュールを組み込むことを含む方法であって、該1つ以上のコンピュータモジュールは前記コンピュータシステムの1つ以上のコンピュータプロセッサに、サービスの成長の速度を高めるための動作を行わせるように構成され、該動作は、
1つ以上の基準を満たす前記サービスのユーザーに移転されるべき価値の通知を伝えることであって、該1つ以上の基準は、ストック数に達する前に前記ユーザーが前記サービスに登録することを含む、ことと、
前記1つ以上の基準が満たされているとの判定に基づいて、前記1つ以上の基準を満たす前記サービスの前記ユーザーへの価値の移転を開始することと、
を含む、方法。
【請求項17】
前記1つ以上の基準は、ストック期限の満了の前に前記ユーザーが前記サービスに登録することをさらに含む、請求項16に記載の方法。
【請求項18】
前記1つ以上の基準は、特定ユーザーの数が決定される前に前記ユーザーが前記サービスに登録することをさらに含む、請求項16に記載の方法。
【請求項19】
前記1つ以上の基準は、閾値スコア以上のスコアを前記ユーザーが達成することをさらに含む、請求項16に記載の方法。
【請求項20】
前記1つ以上の基準は、閾値ランキング以上のランキングを前記ユーザーが達成することをさらに含む、請求項16に記載の方法。
【請求項21】
コンピュータシステムの1つ以上のコンピュータメモリに1つ以上のコンピュータモジュールを組み込むことを含む方法であって、該1つ以上のコンピュータモジュールは前記コンピュータシステムの1つ以上のコンピュータプロセッサに、サービスの成長の速度を高めるための動作を行わせるように構成され、該動作は、
1つ以上の基準を満たす前記サービスのユーザーに移転されるべき価値の通知を伝えることであって、該1つ以上の基準は、ストック期限の満了の前に前記ユーザーが前記サービスに登録することを含む、ことと、
前記1つ以上の基準が満たされているとの判定に基づいて、前記1つ以上の基準を満たす前記サービスの前記ユーザーへの価値の移転を開始することと、
を含む、方法。
【請求項22】
前記1つ以上の基準は、ストック数に到達する前に前記ユーザーが前記サービスに登録することをさらに含む、請求項21に記載の方法。
【請求項23】
前記1つ以上の基準は、特定ユーザーの数が決定される前に前記ユーザーが前記サービスに登録することをさらに含む、請求項21に記載の方法。
【請求項24】
前記1つ以上の基準は、閾値スコア以上のスコアを前記ユーザーが達成することをさらに含む、請求項21に記載の方法。
【請求項25】
前記1つ以上の基準は、閾値ランキング以上のランキングを前記ユーザーが達成することをさらに含む、請求項21に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願の相互参照
本出願は、2018年11月5日に出願された米国特許出願第16/181018号の一部継続出願であり、その便益を主張する。該米国特許出願は参照によりその全体が本願に組み込まれる。
【0002】
本開示は、サービスを改善するためのツールの分野に関し、1つの特定例では、オンラインサービスの成長速度を高めるためのコンピュータ処理(computer enhancements)に関する。
【背景技術】
【0003】
インターネット上ではソーシャルメディアプラットフォーム、電子商取引サイト、ニュースコメントサービス、オンラインゲームプラットフォーム等を含む多数のサービスがユーザーに利用可能である。また、いわゆるブリックアンドモルタルビジネス等の、主としてインターネットとは別に存在する多くのサービスも、商品やサービスをオンラインで販売すること、それらの商品やサービスを宣伝すること及びそれ以外では既存及び潜在的な顧客とのつながりを持つためにインターネット上での存在を確立してきている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
どちらの例でも、新しいユーザーを引き付けてサービスに登録してもらうか又はそれ以外ではサービスを利用してもらうことは、サービスの成功に不可欠である。さらに、様々な種類のサービスの価値は、ネットワーク効果により少なくとも部分的に決定され得るため、サービスがより大きなユーザー人口を引き付け、維持するにつれてサービスの価値は(例えば、直線的に又はいくつかの場合には指数関数的に)増加する。そのため、サービスはそれらのユーザーベースを構築することで、生き残り、成長するための新たな方法を求めている。
【図面の簡単な説明】
【0005】
【
図1】
図1は、本開示の実施に係る例示の環境を示す。
【
図2】
図2は、本開示の実施に係る例示のプロセスのフロー図を示す。
【
図3】
図3は、本開示の実施に係る例示のプロセスのフロー図を示す。
【
図4】
図4は、本開示の実施に係る例示のプロセスのフロー図を示す。
【
図5】
図5は、本開示の実施に係る例示のユーザーインターフェースを示す。
【
図6】
図6は、本開示の実施に係る例示のコンピュータシステムを示す。
【発明を実施するための形態】
【0006】
本開示の実施は、一般に、オンラインのインターネットベースコンピュータ実施サービス等のサービスのユーザーを追跡し、報酬を与えることに関する。より具体的には、本開示の実施は、サービスに登録したユーザーの数をモニタリングし、どのユーザーが様々な基準に基づいて特定ユーザーであるかを判定し、特定ユーザーの数が所定の閾値に達したかどうかを(例えば、所定の締め切り時間/日の前に)判定し、特定ユーザーのそれぞれに株式の付与(grant of shares)等の価値を移転(transferring value)することに関する。
【0007】
一般に、本明細書に記載の主題の革新的な態様の実施は、以下の動作を含む方法で具体化できる。すなわち、サービスの登録ユーザーを認定する登録データにアクセスすることと、サービスの特定ユーザーの数を求めるために登録データを分析することとであって、ユーザーは、サービスの特定ユーザーの数が所定の目標閾値に到達した時よりも前にサービスに登録していことに少なくとも部分的に基づいてユーザーが特定ユーザーであると判定される、ことと、少なくとも目標パラメータにある特定ユーザーの数に基づいて、特定ユーザーのそれぞれに対してサービスに関連するエンティティの株式の少なくとも一部を含む価値の移転を開始するためにネットワーク通信を送信することと、を含む。
【0008】
本明細書に記載の主題事項の革新的な態様の実施は、以下の動作を含む方法で具体化できる。サービスの登録されたユーザーを認定する登録データにアクセスすることと、サービスの特定ユーザーの数を求めるために登録データを分析することであって、ユーザーが所定の期限よりも前にサービスに登録したことに少なくとも部分的に基づいてユーザーが特定ユーザーであると判定されることと、特定ユーザーのそれぞれに対してエンティティのシェアの少なくとも一部を含む価値の移転を開始するためにネットワーク通信を送信することとを含む。
【0009】
これら及び他の実施はそれぞれ、次の革新的な態様のうちの1つ以上を任意に含むことができる。ユーザーが所定の期限の前にサービスに登録したことにさらに基づいて、ユーザーが特定ユーザーであると判定され;期限の前までにサービスが特定ユーザーの目標パラメータに達したという決定に基づいて、グラントが各特定ユーザーに送られ;動作は、サービスのユーザーインターフェース(UI)に期限を提示することをさらに含み;ユーザーのためのユーザースコアが少なくとも閾値スコアであることにさらに基づいて、ユーザーが特定ユーザーであると判定され、ユーザースコアは、サービスを介してユーザーによって行われた1つ以上のアクティビティを検出することに基づいて算出され;1つ以上のアクティビティは、サービスにコンテンツをアップロードすること、サービス上でコンテンツを作成すること、サービスを介して少なくとも1つのメッセージを送信すること、サービスを介して少なくとも1つの取引を開始すること、サービスを介して少なくとも1つの広告と対話すること、サービスに登録するよう少なくとも1人の他のユーザーを招待し、該少なくとも1つの他のユーザーが登録して別の特定ユーザーになること、サービスを介して少なくとも1人の別のユーザーと通信すること、サービスに加入すること、サービスを介して少なくとも1人の他のユーザーとやりとりすること、少なくとも1つのアクティビティのためにサービスを用いることを含み;アクティビティのうちの少なくとも2つはユーザースコアを算出する際に重み付けが異なり;特定ユーザーへの付与に含まれる株式の量は、特定ユーザーのためのユーザースコアに基づき;動作は、サービスのUIに特定ユーザーのうちの1人以上のための現在のユーザースコアを提示することをさらに含み;ユーザースコアは、少なくとも1つの他のサービスを介してユーザーにより行われた1つ以上の他のアクティビティを検出することに基づいてさらに算出され;ユーザーが、ユーザースコアに従ってランク付けされた最上位の所定の数のユーザーであることにさらに基づいてユーザーが特定ユーザーであると判定され;動作は、サービスのユーザーインターフェース(UI)に、サービスの現在の特定ユーザー及び/又はサービスに関連するエンティティの数を提示することをさらに含む。
【0010】
上記の態様のいずれかの他の実施は、方法の動作を行うように構成された対応するシステム、装置及び/又はコンピュータプログラムを含む。本開示は、1つ以上のプロセッサに連結され、記憶された命令を有し、該命令は、該1つ以上のプロセッサによって実行された場合に、該1つ以上のプロセッサに、本明細書で提供される方法の実施に従って動作を行わせる。本開示は、本明細書で提供される方法を実施するためのシステムをさらに提供する。システムは1つ以上のプロセッサと、該1つ以上のプロセッサに連結され、記憶された命令を有するコンピュータ読み取り可能媒体とを含み、該命令は、該1つ以上のプロセッサによって実行された場合に、該1つ以上のプロセッサに、本明細書で提供される方法の実施に従って動作を行わせる。
【0011】
本開示に係る実施は、本明細書に記載の態様及び特徴の任意の組み合わせを含むことができることが分かる。すなわち、本開示に係る実施は、本明細書に具体的に記載されている態様及び特徴の組み合わせに限定されず、提供される態様及び特徴の任意の他の適切な組み合わせも含む。
【0012】
本開示の1つ以上の実施の詳細は添付の図面及び以下の説明に記載されている。本開示の他の特徴及び利点は、説明及び図面並びに特許請求の範囲から明らかになるであろう。
【0013】
本開示の実施は、サービスのユーザーを追跡し、様々な基準に基づいて特定ユーザーを認定し、特定ユーザーの数が所定の閾値に達したかどうか及び/又は特定ユーザーの数が所定の期限(例えば、日付及び/又は時間)よりも前に所定の閾値に達したかどうか等の特定のパラメータの評価に基づいて、各特定ユーザーに価値を移転するための技術に関する。
【0014】
実施は、所定の閾値数のユーザーがサービスに登録した場合及び/又は他の基準が満たされた場合に、特定ユーザーに何らかの価値を提供することによって、インターネットを介して提供されるオンラインサービス等のサービスにユーザーが登録する及び/又は積極的に参加する動機付けをユーザーに与えるプラットフォーム及び/又はメカニズムを提供する。一部の実施では、移転される価値は、提供されるサービスを運営するか又は関連するエンティティ(例えば会社)の所定数の株式の付与である。例えば、新たなに立ち上げられたソーシャルネットワークサイトのメンバーとして登録する最初の100万人のユーザーは、所定の閾値期限(例えば、日付及び/又は時間)よりも前に登録ユーザーが閾値数(例えば、100万人)に達した場合に、ソーシャルネットワークサイトを所有又は運営するエンティティの所定数の株式の付与が提供される。一部の例では、サービスを介した特定ユーザーのアクティビティ、とりわけ、何らかの方法(例えば、定量化可能な方法)でサービスに価値をもたらすアクティビティに基づいて特定ユーザーを認定できる。例えば、サイトにコンテンツを掲載すること(コメント、ブログ掲載、商品レビュー、メディアコンテンツ等)、サイトを介して商品を購入すること、サイト上の広告をクリックすること、サイトに参加するよう他のユーザーを招待すること等を行ったユーザーに基づいて、特定ユーザーを判定することができる。一部の実施では、ユーザースコアは、登録ユーザーのためにユーザースコアを、それらの様々なアクティビティに基づいて算出でき、スコアが閾値スコアを上回るユーザーは、株式の付与又は他の価値を受け取るために特定ユーザーに指定され得る。
【0015】
したがって、実施は、閾値数の特定ユーザー(ここでは、ストック数(stocking number)という)に達する前に及び/又は所定の期限(ここでは、ストック期限(stocking deadline)という)の満了前にユーザーがサービスに登録したか等の様々な要因に基づいて特定ユーザーを認定するよう動作するデータ処理プラットフォームを提供する。特定ユーザーは、移転された価値(例えば、株式付与)を受け取る資格がある。一部の例では、ストック期限が満了になる前に特定ユーザーのストック数に達した場合、価値が特定ユーザーに移転される。さらに、一部の実施では、ユーザーは、コンテンツをアップロードすること、登録のために新規ユーザーを招待又は紹介すること、商品を購入すること、広告を閲覧すること、サービスを介してメッセージを送ること等の望ましい付加価値をもたらすアクティビティ及び/又はサービスの全体的な価値に寄与し得る他のアクティビティに関与したため、特定ユーザーに指定される。このようなアクティビティは、例えば、ストック期限の満了前に検出され、各ユーザーのスコアを算出するのに用いられ得る。スコアが所定の閾値を上回るユーザーは特定ユーザーとして認定できる。このように、実施は、価値があり、望ましいユーザーが、サービスに登録し、積極的に関与する動機付けを与えるメカニズムを提供し、登録したユーザーは非常に望ましいアクティビティに関与する動機付けが与えられる。
【0016】
実施は、サービスに登録することを動機付ける及び/又はサービス及び/又はその他を介した価値を付加する(例えば、望ましい)アクティビティを行うようユーザーに動機付けるために特定ユーザーに移転され得る任意の適切な種類の価値の使用をサポートする。一部の実施では、価値は、サービスを所有するか又はサービスに関連するエンティティの1つ以上の株式又は少なくとも1つの株式の少なくとも一部の付与である。例えば、ユーザー数の増加及び/又はとりわけ付加価値をもたらすユーザーの数の増加は、サービス及びサービスを運営するエンティティの価値の増大に役立ち得る。したがって、ユーザーへの株式の付与は、ユーザー自身が貢献したサービスの価値の増大から参加するユーザーが直接利益を得ることを可能にする。特定ユーザーへの価値の移転を提供することにより、ユーザー数を急増させること及び/又は付加価値をもたらすユーザーに参加の動機付けを与えることにより、望ましいネットワーク効果の実現を可能にする。
【0017】
一部の実施では、ユーザーは、サービスの登録ユーザーが様々な基準を確実に満たすようにするために、登録プロセスの間に精査される。そのような基準は、限定されないが、少なくとも最低年齢(例えば、18歳)であり、特定の一連の指定地域(例えば、国、州、市、州、都道府県等)のうちの1つに居住するユーザー、特定の一連の指定国のうちの1つの市民の登録を認めることを含み得る。登録は、有効な期限の切れていない政府発行の身分証明書(例えば、パスポート、運転免許証等)の画像等の検証可能な証明書を提出可能なユーザーに限定され得る。登録プロセスは、不正行為を防止するために、1人のユーザーにつき一度しか登録できないことを確実にし、ユーザーが実際の人間であり、自動化されたプロセス(例えば、ボット)ではないことを確実にするために任意の好適な技術も用いられ得る。
【0018】
一群のサービスの登録ユーザーのうち、特定ユーザーを以下の基準のうちの1つ以上に基づいて認定できる。
【0019】
所定のストック数のユーザー(例えば、100万人)に達する前にサービスに登録したユーザー。
【0020】
所定のストック期限の満了前にサービスに登録したユーザー。ストック期限は、特定の日付、特定の時間又は特定の日付の特定の時間であり、日付及び時間は任意の好適な形式を用いて記述される。本明細書に記載の期限の満了とは、日付及び/又は時間が期限として指定された日付及び/又は時間を超えて経過したことを示す。
【0021】
少なくとも所定の閾値スコアであるユーザースコアを有するユーザー。ユーザーのためのユーザースコアは、ユーザーがサービスを介して関与する特定の(例えば、付加価値をもたらす)アクティビティの検出に基づいて算出できる。そのようなアクティビティは、限定されないが、画像、映像、音声、グラフィック及び/又は他のメディアコンテンツのアップロード、コメントの投稿、レビューの投稿、記事の投稿等といったサービスへのコンテンツの追加;他のユーザーがサービスに登録するために招待、推薦又は貢献すること;レビュー、ブログ記事及び/又はサービス内の他のコンテンツの作成等のサービス上でコンテンツを作成すること;サービスを介して広告及び/又は他の特定コンテンツを閲覧すること;サービスを介して販売のために提供される商品又はサービスを購入すること及び/又はサービスを介して商品又はサービスを販売すること(又は販売を申し出ること)等のサービスを介して少なくとも1つの取引を開始すること;及び/又はサービスを介してメッセージを送信することのうちの1つ以上を含み得る。アクティビティには、サービスを介してユーザーにより行われる別の他の種類のアクティビティも含むことができる。例えば、アクティビティは、定期的な(例えば、月次の)料金を課金するサブスクリプション等のサービスへの加入をユーザーが開始することを含むことができる。
【0022】
一部の例では、スコアは、ストック期限の満了前にユーザーが行ったアクティビティに基づいて算出できる。一部の実施では、ユーザースコアは、ピクセル、ビーコン、クッキー又は他の適切な技術を用いてユーザーのアクティビティを追跡するために指定された他のサービスを介して(例えば、他のウェブサイト、アプリケーション等を用いて)ユーザーにより行われたアクティビティに基づいてもよい。一部の実施では、ユーザーのためのスコアを算出する際に、異なるアクティビティに異なる重み付け(例えば、異なるポイント値を与える)がなされる。例えば、他のユーザーをサービスに紹介することは、広告の閲覧やブログ記事にコメントするよりも算出の際により高く加重され得る。別の例として、映像へのリンクを投稿することは、記事へのリンクを投稿することよりもより多くの重みが割り当てられ、新たな特定ユーザーを呼び込むことは、映像を投稿することよりもより多くの重みが割り当てられ得る。サービスは、より付加価値が高いアクティビティの動機付けをより高めるために、様々なアクティビティに割り当てられる重みをユーザーに知らせ得る。サービスは、ユーザーに対して現在のスコア及びストック期限の満了前に特定ユーザーになるために達成する必要があり得るスコアも通知し得る。そのような通知は、サービスのユーザーインターフェース(UI)、サービスからユーザーに送られるメッセージ及び/又は他の好適な機構を介してユーザーに行うことができる。
【0023】
一部の例では、特定ユーザーの登録の成功につながる紹介に対してより高いスコアが付与され、(例えば、アクティビティの閾値を超えて寄与する)非常に望ましいユーザーの登録の成功につながる紹介に対してさらに高いスコアが与えられ得る。そのようなルールは、サービスに付加価値をもたらさない紹介及び/又は非アクティブ又は休止状態のユーザー登録につながる紹介を避ける及び/又は動機付けを与えないように適用され得る。例えば、ユーザーは、以下の1つ以上の考慮事項に基づいて、それらのスコアに対してポイントを与えられ得る。
【0024】
紹介された人が登録した場合。例えば、紹介された人が登録されていない限り、紹介するだけではポイントは付与されない。
【0025】
固定スコアを上回ることに基づいて紹介された人が特定ユーザーになった場合。
【0026】
「リーダーボードの上位100万人」の動的(上昇)スコアに基づいて、紹介した人が特定ユーザーになった場合。これは、一部のユーザーが期限に達するまでこのトップグループに出入りする可能性があることを前提に適用され得る。
【0027】
他のユーザーを紹介したユーザーを紹介元ユーザーといい、紹介されたユーザーを紹介ユーザーという場合、紹介ユーザーがボットであるか、詐欺師であるか、複数のアカウントを開く及び/又は他の疑わしい行いに関与した場合、紹介元ユーザーはポイントを受け取れないことがある。一部の場合では、紹介元ユーザーがボット/詐欺師/複数のアカウントの保持者であるが、それらの紹介ユーザーがまっとうである場合、紹介元ユーザーは資格を失い得るが、紹介ユーザーは参加及び特定ユーザーになることを試みることを許され得る。
【0028】
一部の実施では、特定ユーザーは、ユーザースコアに従って上位N名のユーザーにランク付けされたユーザーとして認定される。例えば、スコアに従ってランク付けされた上位100万人のユーザーが、価値の移転を受けるために特定ユーザーとして認定され得る。そのような場合、実施は、ユーザーの最新のアクティビティに基づいて更新されるユーザーのスコアを、例えば動的に及び/又はリアルタイムで算出し得る。ユーザーが採点アクティビティ(scored activity)への関与を続けるように及び/又はそれらのアクティビティを増やして特定ユーザーになるランキングを実現及び維持されるようにユーザーに動機付けを与えるために、ユーザーは対してそれらのランキング及び/又はユーザーが特定ユーザーであるかどうかが定期的に通知され得る。
【0029】
新たなサービスを開始する場合、サービスは多数のユーザーを獲得すること及び/又は望ましい付加価値をもたらす多数のユーザーを獲得するのが困難であり得る。従来、サービスは、無料トライアル、割引価格及び高価な広告等のこれまでに利用可能な技術を用いてきた。しかしながら、多くのサービスが既に無料で提供されているインターネットでは(例えば、ソーシャルメディア、ニュースメディア、ビデオホスティング、電子メール等)、これらの従来の技術は有効でないことがある。さらに、場合によっては、新たなサービスにとってユーザーを獲得しながら、既にこれらのユーザーにサービスを提供している既存の確立されたサービスと競合するのは困難であり得る。本明細書に記載の実施は、サービスを運営するエンティティの所有権及び/又は株式等の価値を提供することにより、ユーザーがサービスに登録する動機付けを与えるメカニズムを提供する。
【0030】
例示の実施形態では、サービスの成長速度を高める技術が開示される。ユーザー固有の情報は、複数のユーザーのそれぞれがサービスにアクセスしている間に、サービスの複数のユーザー毎に動的に計算される。ユーザー固有情報は、複数のユーザーに関連するスコアを含む。スコアは、サービスに関して複数のユーザーのそれぞれによって行われる一連の採点アクティビティのそれぞれに関連するポイントの合計値を表す。特定ユーザーは、1つ以上の適格基準が満たされているとの判断に基づいて複数のユーザーから特定される。1つ以上の適格基準は、特定ユーザーのそれぞれが閾値ランキングを超えるランキングを有することを含み、ランキングはスコアに基づく。1人以上の特定ユーザーのそれぞれへのサービスの価値の移転は、1つ以上の付与基準が満たされているとの判断に基づいて開始され、付与基準は、ストック期限の満了前に特定ユーザーのストック数に達することを含む。
【0031】
サービスのユーザーを追跡し、様々な基準に基づいて特定ユーザーを認定する技術を説明する。特定ユーザーを認定するための基準は、期限の前にユーザーがサービスに登録したかどうか及び/又はユーザーが登録を行った最初の所定の数のユーザーに入っているかどうかを含むことができる。特定ユーザーはサービスを介してユーザーが行うアクティビティに基づいて認定することもできる。サービスに関連するエンティティの株式の少なくとも一部等の価値は、特定ユーザーの数が所定の閾値に達したかどうか及び/又は特定ユーザーの数が所定の期限までに所定の閾値に達したかどうか等のパラメータの評価に基づいて、特定ユーザーのそれぞれに移転され得る(例えば、ネットワーク転送を介して)。
【0032】
図1は、本開示の実施に係る例示の環境100を示す。この例に示すように、環境100は、それぞれがユーザー102によって操作されるか又は関連する1つ以上のユーザー装置104を含むことができる。ユーザー装置104は、ポータブルコンピュータ装置(例えば、スマートフォン、タブレットコンピュータ、ウェアラブルコンピュータ等)に加えて、あまりポータブル(less-portable)型ではないコンピュータ装置(例えば、デスクトップコンピュータ、ラップトップコンピュータ、スマートアプライアンス、ゲーム又は娯楽コンソール等)を含む任意の好適な種類のコンピュータ装置を含むことができる。環境100は、サービス106をホスト及び/又は運用する1つ以上のサーバ装置108を含むこともできる。サーバ装置108は、任意の好適な数及び種類のコンピュータ装置を含むことができ、分散コンピュータ(例えば、クラウドコンピューティング)サーバを含むことができる。ユーザー装置104は、インターネット等の1つ以上のネットワークを介してサービス106と通信できる。
【0033】
サービス106は、限定されないが電子商取引サイト、ソーシャルネットワークプラットフォーム、ゲームプラットフォーム、ニュース及び/又はコメントサイト等の任意の好適な種類のサービスを含むが、これらに限定されない、任意の適切なタイプのサービス106を含むことができる。サービス106は、任意の好適な技術を用いて実施され得る。例えば、サービス106は、永続化層データベース、ミドルウェアソフトウェア及び/又は他のコンポーネントにアクセスするアプリケーションサーバにより提供されるコンテンツを有する、ウェブサーバによってサービス提供されるウェブサイトであってもよい。そのようなウェブサイトは、ユーザー装置104上で実行されるウェブコンテンツのためのウェブブラウザ及び/又は他の好適なコンテナを介して提示される任意の数のページを含むことができる。一部の実施では、サービスは、ネイティブアプリケーション又はアプリ等のユーザー装置104上で実行される他の種類のアプリケーションを介して提供できる。一部の例では、アプリケーションを介して提示される情報は、サービス106からユーザー装置104に通信できる。サービス106は、ユーザー102に情報を提示する、任意の好適な数及び種類のユーザーインターフェース110を含むことができる。
【0034】
サーバ装置108は1つ以上の移転管理モジュール112及び/又は1つ以上の特定ユーザー判定モジュール114を実行することもできる。サーバ装置108はデータ記憶装置116も含むことができる。モジュール112、モジュール114及びデータ記憶装置116はプラットフォームと総称することができる。プラットフォームは、1)サービスの特定ユーザーを認定し、2)価値の移転を行うべき条件を認定し(例えば、ストック期限の満了前に特定ユーザーのストック数を満たす)及び3)適切なときに(例えば、ストック期限の満了時又は他の日時に)、特定ユーザーのそれぞれに一定数の株式の付与の移転を開始すること等の特定ユーザーへの価値の移転を開始するためにサービス106とやりとりを行い得る。
【0035】
データ記憶装置116は、サービス106の登録ユーザーを認定する登録データ118、サービス106で検出されたユーザーのアクティビティ(例えば、付加価値をもたらす望ましいアクティビティ)を記述するアクティビティデータ120、1人以上のユーザーの(例えば、現在の)ユーザースコアを記述するスコアデータ122及び/又は特定ユーザーに移転すべき(及び/又は移転された)価値を記述する付与データ124を記憶できる。データ記憶装置116は、モジュール112及び/又は114として同じサーバ装置108上でホストされるプラットフォームの一部であってもいいし、1つ以上のネットワークを介してアクセス可能な他の装置上にホストされ外部にあってもよい。この例では、プラットフォームがサービス106と同じサーバ装置108上でホストされるものとして示されているが、実施はこのような構成に限定されない。一部の実施では、プラットフォームは、サービス106から別個に他の装置上にホストすることができる。そのような例では、プラットフォームは、1つ以上のネットワークを介してサービス106からサービス106のユーザーに関する登録、アクティビティに関する情報及び/又は他の情報を受信できる。
【0036】
モジュール114は、本明細書に記載の特定ユーザー126及び/又は非特定ユーザー128を特定するために登録データ118、アクティビティデータ120及び/又は他の情報を分析し得る。モジュール112は、特定ユーザーへの付与された株式の開始等の特定ユーザーへの価値移転130を開始する及び/又はそうでなければ管理し得る。
【0037】
特定ユーザーに移転される価値は任意の好適な価値であってよく、サービス106へのユーザー登録及び/又はサービス106上でのアクティビティに対する適切なインセンティブを提供するために決定され得る。例えば、サービス106を運営するエンティティは、このプログラムの一部としてその発行済み株式のかなりの部分(例えば、49%)を提供してもよく、この量は認定された特定ユーザーの間で分けられる。
【0038】
特定ユーザーは、全ての適格基準を満たすユーザーとして認定され得る。一部の実施では、基準は、サービスに登録した最初のN名のユーザー(例えば、ストック数)のうちの1人として登録することを含む。この基準は、ストック期限の満了前に登録することも含み得る。基準は、サービス及び/又は他のサービスに関するユーザーのアクティビティに基づいて算出される最低ユーザースコアを満たすことも含み得る。一部の例では、基準は、付加価値をもたらす採点アクティビティに関与することによりサービスに付加価値をもたらすことにさらなる動機付けを与えるために、ユーザースコアに従ってランク付けされた上位N名のユーザーであることを含む。
【0039】
特定の付与基準が満たされた場合、各特定ユーザーは価値の移転を受けることができる。そのような付与基準は、限定されないが、特定ユーザーのストック数がストック期限の満了前に達することを含み得る。価値の移転は、付与基準が満たされている場合に、ストック期限に又はストック期限の満了後の任意の好適な日時に開始され得る。
【0040】
例えば、6ヶ月経過(例えば、ストック日)の前にサービスに200万件の新規加入(登録)(例えば、目標ストックレベル)があった場合、ストック日現在でのランク付けの上位100万人の特定ユーザーに対して、サービスを所有する企業の株式を付与できる。別の例として、ストック期限の1年後の時点での上位100万人のユーザーに対して株式が付与されてもよい。このように、実施はユーザーベース及びユーザークティビティの成長を促進するために、複数の動機付けを与える期限を提供できる。ストックレベルに達した後に参加するユーザーは株式を受け取れなくてもよい。したがって、実施は、特定ユーザーになったユーザーの数をユーザーに対して定期的に及び/又はリアルタイムで通知することができ、各ユーザーに対して、それらが、ストックレベルに達する前に又は後で及び/又はストック期限の前に又は後で特定ユーザーになったかを示してもよい。一部の例では、ストックレベルに達する前にストック期限が満了した場合、ユーザーは株式の付与を受けることができない。
【0041】
一部の例では、プラットフォームは、各ユーザーに対して、ユーザースコアの最新のリアルタイム表示及び株式付与の資格を有する上位ユーザーに入っているかどうかについて又は現在資格を得るのに十分高いスコアではない場合にユーザースコアの最新のリアルタイム表示を提供し得る。後者の場合、現在のスコアを示すことは、ランキングを用いて誰が株式付与を受けるかを決定する日より前に、ユーザーがよりスコアの高いアクティビティに関与することへの動機付けを与えることができる。本明細書の例では株式の付与について記載しているが、資格を有するユーザーに他の種類の価値が移転されてもよい。
【0042】
様々な実施では、ストックレベル(ストック数)、ストック期限、提供された株式の数又割合、(例えば、望ましい)アクティビティのサービスに対する価値、アクティビティにより獲得されるポイント、報酬を受けるべき上位ユーザーのプールの大きさ及び/又は他のパラメータの決定は、所望の動機付けを実現し、サービスがそれらのユーザーベース及びアクティビティレベルを迅速に増やすことができるように調整され得る。実施は、オンラインサービス(例えば、ウェブサイト、電子商取引ポータル、ソーシャルネットワーク等)のユーザー(例えば、顧客)ベース及び/又はアクティビティレベルを増やすために適用できる。実施は、任意の種類のブリックアンドモルタルサービス等の存在及び/又はアクティビティが主にインターネット上にない他の種類のサービスのユーザー(例えば、顧客)ベース及び/又はアクティビティレベルを増やすためにも適用できる。実施は、ユーザー数及び/又はユーザークティビティが迅速に拡大し始め且つそれを期待するサービス(例えばビジネス)に適用できる。実施は、より成熟したさらなる拡大を目指すサービスにも適用できる。本明細書に記載の実施の適用を通して、ユーザーはサービスにおける株式を獲得でき、これはサービス及びユーザーの双方に利益をもたらすことができる。
【0043】
図2は、本開示の実施に係る特定ユーザーへの価値の移転を管理するための例示のプロセスのフロー
図200を示す。プロセスの動作は、特定ユーザー判定モジュール114、移転管理モジュール112、サービス106、ユーザーインターフェース110及び/又はサーバ装置108又はそれ以外で実行される他のソフトウェアモジュールのうちの1つ以上によって行うことができる。
【0044】
登録データ118にアクセスすることができ(202)、登録データ118はサービス106の登録ユーザーを記述及び/又は特定する。上述したように、登録は、新規ユーザーが最低年齢、場所、国籍等に関する要件を満たすことを確実にするための確認を含むことができ、ボット、スパム処理、同一ユーザーによる複数の登録、潜在的な詐欺師等を除外することを含み得る。
【0045】
サービス106の特定ユーザーの現在の数Nを求めるために登録データ118が分析され得る(204)。上述したように、一部の例では、特定ユーザーをそれらのユーザースコアに基づいて決定するためにアクティビティデータ120も利用できる。
【0046】
Nが少なくとも目標パラメータ(例えば、閾値ストック数又はストックレベル)であるかどうかを判定できる(206)。
【0047】
Nが少なくとも目標パラメータである場合、特定ユーザーに対して価値の移転(208)が開始され得る。そうでない場合、プロセスは目標パラメータへの到達の監視を続け得る。価値の移転の開始は、各特定ユーザーに対して、サービスの所有者及び/又は運営会社等のサービスに関連するエンティティの少なくとも1つの株式を含む価値の移転を開始するためにネットワーク通信を送信することを含み得る。
【0048】
図3は、本開示の実施に係る、特定ユーザーへの価値の移転を管理するための例示のプロセスのフロー
図300を示す。プロセスの動作は、特定ユーザー判定モジュール114、移転管理モジュール112、サービス106、ユーザーインターフェース110及び/又はサーバ装置108又はそれ以外で実行される他のソフトウェアモジュールのうちの1つ以上によって行うことができる。
【0049】
サービス106の特定ユーザーの現在の数Nを求めるために登録データ118がアクセスされ(302)、分析され(304)得る。上述したように、一部の例では、特定ユーザーをそれらのユーザースコアに基づいて決定するためにアクティビティデータ120も利用できる。
【0050】
ストック期限が切れているかどうかが判定(306)され得る。期限切れの場合、特定ユーザーに対して期限切れであること及び/又は価値の移転が発生しない可能性があることが通知され得る(308)。ストック期限が切れていない場合、Nが少なくとも目標パラメータ(例えば、閾値ストック番号又はストックレベル)であるかどうかを判定できる(310)。
【0051】
Nが少なくとも目標パラメータである場合、特定ユーザーに対して価値の移転(312)が開始され得る。そうでない場合、プロセスは目標パラメータへの到達の監視を続け得る。
【0052】
価値の移転を引き起こし得る基準の充足を確認するために、
図2及び/又は
図3のプロセスを定期的に始動させることができる。一部の例では、新規ユーザーの登録によりプロセスを始動させることができる。
【0053】
図4は、本開示の実施に係る、価値の移転を受けるために特定ユーザーを認定するための例示のプロセスのフロー
図400を示す。プロセスの動作は、特定ユーザー判定モジュール114、移転管理モジュール112、サービス106、ユーザーインターフェース110及び/又はサーバ装置108又はそれ以外で実行される他のソフトウェアモジュールのうちの1つ以上によって行うことができる。
【0054】
登録データ118及び/又はアクティビティデータ120を含む、特定の登録ユーザーに関する情報が分析され得る(402)。
【0055】
最初に登録したN名のユーザー(例えば、ターゲットパラメータ)のうちにユーザーが入っているかどうかが判定され得る(404)。最初に登録したN名のユーザーのうちに入っていない場合、ユーザーは非特定ユーザーに指定され得る。
【0056】
最初に登録したN名のユーザーのうちに入っている場合、ユーザーはストック期限の満了前に登録したかどうかが判定され得る(406)。ストック期限の満了後に登録した場合、ユーザーは非特定ユーザーに指定され得る(412)。
【0057】
ストック期限の満了前に登録した場合、ユーザーのためのユーザースコアは、本明細書に記載したようにそれらのアクティビティに基づいて算出され得る(408)。ユーザースコアが少なくとも閾値スコアであるかどうかが判定され得る(410)。ユーザースコアが少なくとも閾値スコアでない場合、ユーザーは非特定ユーザーに指定され得る(412)。ユーザースコアが少なくとも閾値スコアである場合、ユーザーは特定ユーザーに指定され得る(414)。
【0058】
さらに、一部の実施では、特定ユーザーは、それらのユーザースコアに基づいて上位ランク数のユーザー(例えば、上位100万人)に指定され得る。この例で適用される基準は、様々な実施に従って個別に又は任意の組み合わせで用いることができる。
【0059】
図5は、本開示の実施に係る例示のユーザーインターフェース500を示す。一部の例では、ユーザーインターフェース500は、上述したように、サービス106によりあらわにされる(exposed by)ユーザーインターフェース110の一部として提示され得る。あるいは、ユーザーインターフェース500は、サービスユーザーインターフェース110とは別個に及び/又は独立して提示され得る。
【0060】
ユーザーインターフェース500は、ストック期限、到達すべき特定ユーザーの目標パラメータ(閾値ストック数又はストックレベル)、現在の特定ユーザーの数及びストック閾値に達する必要が依然としてある特定ユーザー数等の、価値の移転がいつ発生するか及び/又は価値の移転が発生するかどうかを管理する現在の付与統計データを提示する区画502を含むことができる。区画502は、(ストック期限と異なる場合は)付与日等の他の情報も含むことができる。
【0061】
ユーザーインターフェース500は、現在のトップランクのユーザー数及び/又はそれらの現在のスコア(例えば、リーダーボード)を示す区画504を含むことができる。第2の506は、サービス106に現在ログオンしているユーザーに対して、それらの現在のスコア及びそれらが特定ユーザーに指定されるために達成する必要があり得るスコアを提示できる。一部の例では、ユーザーのスコアが他のユーザーのスコアとどのように比較されるかを示すために、現在のユーザーのランクが区画504に掲載され得る。
【0062】
例示の実施形態では、サービスの異なる種類のユーザー又は潜在的なユーザーが(例えば、サービスに登録するか又はサービスに対して採点アクティビティを行うことにより)行動するか、より迅速に行動するか又はより頻繁に行動するように動機付けることに関連する課題が対処される。ユーザーは、(例えば、1つ以上のユーザーインターフェースを介してユーザーによりサービスに提供されたデータ、サービスに対しるユーザーの挙動のモニタリングに関連するデータ又はサービスによってアクセスされる公的データベース又はファイルから収集されるか又は受信されたデータ等の本明細書に記載の任意のデータに基づいて)動機付けタイプに分類される。動機付けタイプは、低報酬/高確率から高報酬/低確率の範囲のカテゴリーを含む。そのため、例えば、第1の動機付けカテゴリー又はタイプは、たとえ報酬が少なくても、彼らの時間及び努力が確実に何らかの報酬に結び付くのを知ることによって動機付けられるユーザーを含み得る。第2の動機付けカテゴリー又はタイプは、報酬を受け取る可能性が低くても、報酬を受けれた場合に報酬が大きいことを知ることによって動機付けられるユーザーが含まれ得る。第1のタイプのユーザーに対しては、サービスの株式1株等の小さな報酬がユーザーに移転される可能性が高い比較的低レベルの「低報酬動機付け要因(Low Carrot Motivator)」が(例えば階層グループ(tiered group)内で)提供され得る。第2のタイプのユーザーに対しては、「ビッグプライズ動機付け要因(Big Prize Motivator)」を提供してもよく、これは、比較的大きな価値(例えば、サービスの株式の最大で1%程度)が単一のユーザーに移転され得るが、ユーザーへの移転は比較的起こりにくい。ビッグプライズ動機付け要因はトップグループに関連し得る。例示の実施形態では、トップグループは少数のユーザー(例えば、100万あたり10名)に限定され得る。例示の実施形態では、トップグループは、例えば1%等の大きく、分かりやすく、変化しないレベルに設定される賞品に関連し、これにより、ブースト期間全体のマーケティングをより効果的なものにし得る。例示の実施形態では、2つの報酬グループを有することにより、高低の動機付け要因の双方を用いることができる。階層グループは、より高いランク付けが報酬の増加につながるやればやるほど(Do-More-Get-More)の動機付け要因を用いることを含む、アクティビティを奨励するための一連の階層を有し得る。
【0063】
例示の実施形態では、一般的な動機付け要因に加えて、システムは、特定のタスク動機付け要因のための報酬を提供するように構成されてもよい。例えば、「早期申し込み(early bird)」報酬は高く始まり、経時的(例えば一日毎に)に下がり得る。このように、ユーザーはより早期に行為を行う(例えば、サービスの登録)動機付けが与えられる。別の例として、「ダンプドミナント(Dump Dominant)」報酬は、市場シェアの最も大きい企業等のある分野で支配的な企業のアカウントを有するユーザーに対して、本明細書に記載のコンピュータ処理を介したユーザーブーストが提供される新たな企業(例えば、サービス)に忠実になるようその支配的な企業のアカウントを解約した場合にポイント報酬が提供され得る。
【0064】
例示の実施形態では、実証動機付け(validation motivation)が適用される。企業は多くの主張を提起し、顧客はそのような主張、とりわけ高額商品を提供するという主張に当然懐疑的になる。したがって、開始、終了及び報酬の提供という複数のフェーズで行われるユーザーブーストキャンペーンが提供される。このようにして、初期段階で報酬を受け取るユーザーは、報酬を受け取った事実を(例えば、ソーシャルメディアを通じて)実証できる。この実証により、より多くの人々が今後のフェーズで参加することになる。
【0065】
例示の実施形態では、報酬の額及び確率は(例えば、管理ユーザーインターフェースを介して)設定可能又は調整可能である。ユーザーインターフェースを介して、ユーザー(例えば、管理者)は、ユーザーによる所望の行動を奨励すること又は所望の結果を得ることに関して現在の報酬の額及び確率の有効性及び報酬の額及び確率を調整するための(例えば、第2のパネル又はユーザーインターフェースのビューにある)ユーザーインターフェース制御部を(例えば、第1のパネル又はユーザーインターフェースのビューで)見ることができる。加えて、ユーザーインターフェースは、ユーザーを1つ以上の動機付けタイプに分類するための入力データを指定又は重み付けするための又はユーザーが分類される動機付けカテゴリーを管理又は調整するための1つ以上のユーザーインターフェース制御部を含み得る。
【0066】
例示の実施形態では、サービスへの登録プロセスは、ユーザーが、移転されるサービスの価値を受け取るための証券口座を(例えば、第三者を介して)開設するために必要とされる様々な情報を含み得る。例示の実施形態では、情報が保存され、ユーザーが価値の移転を受け取る旨の通知を受けた際に、ユーザーのための証券口座が開設されるようにするために保存された情報が第三者に提供される。収集された情報は、証券口座を開設するために様々な規制当局によって要求される情報に対応し得る。例示の実施形態では、ユーザーは、新たな証券口座の開設する代わりに、価値の移転を受け取る目的で既存の証券口座を紐づけるのに必要な様々な情報をサービスに提供してもよい。
【0067】
一例として、インターネットサービスを運営するスタートアップ企業を考えてみる。迅速に成長するために、管理者は、(1)最初の10万人のユーザーに入り(例えば、登録)、ブースト期間(例えば、3か月以内)に加入し、ポイント獲得者の上位50%に入るのに十分な望ましいアクティビティ(例えば、他のユーザーをサービスに勧誘)を行うという基準を満たすユーザーに対して会社の所定の割合(例えば、30%)の株式を移転するよう本明細書に記載のシステムを構成する。さらに、管理者は、(例えば、獲得したポイントに対応するスライドスケールに従って)提供される株式の10%を上位10名のユーザーに割り当て(例えば、上位10名のユーザーのそれぞれが1%を獲得)、20%を上位99990名のユーザーに割り当る。次に、1つ以上のユーザーインターフェースに提示されるシステムに対するユーザーのリアルタイム挙動の継続的なモニタリングへのアクセスに基づいて、管理者は、1つ以上のブーストのためにシステムのこれらのパラメータのいずれかを設定できる(例示の実施形態では、1つ以上のブーストの各々を通して固定されたままである)。例示の実施形態では、ブーストは、複数のフェーズを有するように定義されるか又は構成され得る。第1のフェーズは、1つ以上の基準を満たすユーザーへの移転ために第1の価値を割り当て、第2のフェーズは、同じ基準及び1つ以上の追加の又は異なる基準を満たすユーザーへの移転のために第2の価値を割り当て得る。このように、管理者はスタートアップ企業が望ましい成長率を実現する可能性を高めることができる。
【0068】
本明細書に記載の実施は、これまで使用されたシステムよりも技術的な利点及び/又は技術的改善を提供する。本明細書に記載の実施は、これまで使用されたシステムに比べて、処理容量、記憶空間、ネットワーク帯域幅、アクティブメモリ及び/又は他の計算リソースのより効率的な使用を提供する。一部の実施では、ユーザーが価値(例えば、株式)を受け取る特定ユーザーであるかどうかの判定は、本明細書に記載の登録データ及び/又はアクティビティデータの生成及び分析に関して、リアルタイムで動的に行うことができる。さらに、特定ユーザーへの価値の移転は、価値の移転を開始するために1つ以上の基準が満たされたという判定に関して、リアルタイムで動的に行われ得る。本明細書で用いられるように、リアルタイム動作は、何ら介在する人間の行為を必要とせずに、トリガーイベントに応答して又はトリガー条件に応答して行われ得る。リアルタイム動作は、コンピュータ処理、ネットワーク通信、データ記憶アクセスにおける任意の遅延及び/又は動作を行うコンピュータシステムに固有の(例えば、避けられない)他の遅延を考慮に入れて、短期間内で(例えば、即座に)トリガーイベントに応答して又はトリガー状態の検出に応答して行われ得る。したがって、リアルタイム動作は、トリガーイベント又はトリガー条件に関して同期的な動作として説明され得る。一部の例では、リアルタイム動作は、トリガーイベント又はトリガー条件の検出と同じ実行パスで行われ得る。一部の実施では、価値の移転は、各特定ユーザーのアカウントへの移転を開始するネットワーク通信(例えば、信号)として行われる。一部の実施では、価値の移転は、価値の移転を示す文書を印刷するために及び/又は該文書を特定ユーザーに郵送するために封筒に入れるために印刷装置及び/又は自動メールシステムに信号を送信することすることを含む。本明細書に記載のユーザーインターフェースを介した情報の表示は、特定ユーザーを認定するために及び/又は価値の移転を開始するための基準が満たされているかどうかを判定するために行われる計算に関して(例えば、リアルタイムで)行われ得る。したがって、本明細書に記載の実施は、ストック閾値、登録ユーザーの数、ストック閾値を満たすことが依然として必要な登録ユーザーの数、ユーザースコア、ユーザーランキング及び/又は本明細書に記載の価値の移転の管理に関連する他の情報に関して現在の最新情報を提供することにより、以前に利用可能であったユーザーインターフェースを改善し、本明細書に記載のコンピュータ装置の動作効率を高める
図6は、本開示の実施に係る例示のコンピュータシステムを示す。システム600は、本明細書で述べた様々な実施に関して説明した動作のいずれのために用いられ得る。例えば、システム600は、ユーザー装置104、サーバ装置108及び/又は本明細書に記載の他のコンピュータ装置又はシステムのうちの1つ以上に含まれ得る。システム600は、1つ以上のプロセッサ610、メモリ620、1つ以上の記憶装置630及び1つ以上の入出力(I/O)インターフェース640を介して制御可能な1つ以上の入出力(I/O)装置650を含み得る。様々なコンポーネント610、620、630、640又は650は、システム600の様々なモジュール及びコンポーネントの間でデータの転送を可能にし得る少なくとも1つのシステムバス660を介して相互に接続され得る。
【0069】
プロセッサ610は、システム600内での実行のための命令を処理するように構成され得る。プロセッサ610は、単一スレッドプロセッサ、マルチスレッドプロセッサ又はその両方を含み得る。プロセッサ610は、メモリ620内又は記憶装置630上に記憶された命令を処理するように構成され得る。例えば、プロセッサ610は、本明細書に記載の様々なソフトウェアモジュールのための命令を実行し得る。プロセッサ610は、それぞれが1つ以上のコアを含むハードウェアベースのプロセッサを含み得る。プロセッサ610は汎用プロセッサ、専用プロセッサ又はその両方を含み得る。一部の例では、本明細書に記載のコンピュータシステムは量子コンピュータであり得る。
【0070】
メモリ620はシステム600内に情報を記憶し得る。一部の実施形態では、メモリ620は1つ以上のコンピュータ読み取り媒体を含む。メモリ620は、任意の数の揮発性メモリユニット、任意の数の不揮発性メモリユニット又は揮発性メモリユニット及び不揮発性メモリユニットの双方を含み得る。メモリ620は読み出し専用メモリ、ランダムアクセスメモリ又はその両方を含み得る。一部の例では、メモリ620は、1つ以上の実行ソフトウェアモジュールによってアクティブ又は物理メモリとして使用され得る。
【0071】
記憶装置630は、システム600のために(例えば、永続的な)マスストレージを提供するように構成され得る。一部の実施では、記憶装置630は1つ以上のコンピュータ読み取り可能媒体を含み得る。例えば、記憶装置630はフロッピーディスク装置、ハードディスク装置、ソリッドステート装置、光ディスク装置又はテープ装置を含み得る。記憶装置630は読み出し専用メモリ、ランダムアクセスメモリ又はその両方を含み得る。記憶装置630は、内部ハードドライブ、外部ハードドライブ又はリムーバブルドライブのうちの1つ以上を含み得る。一部の例では、記憶装置は複数の記憶装置にわたって分散される。例えば、分散された元帳システム及び/又は1つ以上のブロックチェーンの分散された元帳ネットワークを用いて情報を記憶することができる。
【0072】
メモリ620又は記憶装置630のうちの一方又は両方は、1つ以上のコンピュータ読み取り可能記憶媒体(CRSM)を含み得る。CRSMは、電子記憶媒体、磁気記憶媒体、光学記憶媒体、磁気光学記憶媒体、量子記憶媒体、機械式コンピュータ記憶媒体等のうちの1つ以上を含み得る。CRSMは、データ構造、プロセス、アプリケーション、プログラム、他のモジュール又はシステム600の動作のための他のデータを記述するコンピュータ読み取り可能命令の記憶を提供し得る。一部の実施では、CRSMは、非一時的な形式でのコンピュータ読み取り可能命令又は他の情報の記憶を提供するデータの記憶を含み得る。CRSMは、システム600に組み込まれ得るか又はシステム600に対して外部にあり得る。CRSMは読み出し専用メモリ、ランダムアクセスメモリ又はその両方を含み得る。コンピュータプログラム命令及びデータを実体的に具現化するのに適した1つ以上のCRSMは、限定されないが、EPROM、EEPROM及びフラッシュメモリデバイス等の半導体メモリデバイス、内部ハードディスク及び取り外し可能ディスク等の磁気ディスク、光磁気ディスク、CD-ROM及びDVD-ROMディスクを含む任意の種類の不揮発性メモリを含み得る。一部の例では、プロセッサ610及びメモリ620は、1つ以上の特定用途向け集積回路(ASIC)で補完されるか又はASICに組み込まれ得る。
【0073】
システム600は、1つ以上のI/O装置650を含み得る。I/O装置650は、キーボード、マウス、ペン、ゲームコントローラ、タッチ入力装置、オーディオ入力装置(例えば、マイクロホン)、ジェスチャー入力装置、触覚入力装置、画像又は映像キャプチャ装置(例えば、カメラ)又は他の装置等の1つ以上の入力装置を含み得る。一部の例では、入出力装置650は、ディスプレイ、LED、音声出力装置(例えば、スピーカ)、プリンタ、触覚出力装置等の1つ以上の出力装置も含み得る。I/O装置650は、システム600の1つ以上のコンピュータ装置に物理的に組み込まれ得るか又はシステム600の1つ以上のコンピュータ装置に対して外部にあり得る。
【0074】
システム600は、システム600のコンポーネント又はモジュールが、I/O装置650に対して制御、やりとり又はそれ以外では通信できるようにするために1つ以上のI/Oインターフェース640を含み得る。I/Oインターフェース640は、シリアル通信、パラレル通信又は他の種類の通信を通して、システム600の内外に又はシステム600のコンポーネント間で情報を転送できるようにする。例えば、I/Oインターフェース640は、シリアルポートの場合にはRS-232規格のバージョンに、パラレルポートの場合にはIEEE1284規格のバージョンに準拠し得る。別の例として、I/Oインターフェース640は、ユニバーサルシリアルバス(USB)又はイーサネットを介して接続を提供するように構成され得る。一部の例では、I/Oインターフェース640は、IEEE1394規格のバージョンに準拠するシリアル接続を提供するように構成され得る。
【0075】
I/Oインターフェース640はまた、システム600内のコンピュータ装置間又はシステム600と他のネットワーク接続されたコンピュータシステムとの間の通信を可能にする1つ以上のネットワークインターフェースを含み得る。ネットワークインターフェースは、1つ以上のネットワークインターフェースコントローラ(NIC)又は任意のネットワークプロトコルを用いて1つ以上の通信ネットワークを介して通信を送受信するように構成された他の種類のトランシーバ装置を含み得る。
【0076】
システム600のコンピュータ装置は、1つ以上の通信ネットワークを用いて互いに、又は他のコンピュータ装置と通信し得る。そのような通信ネットワークはインターネット等の公衆ネットワーク、組織又は個人用のイントラネット等の私的ネットワーク又は私的及び公的ネットワークの任意の組み合わせを含み得る。通信ネットワークは、限定されないが、ローカルエリアネットワーク(LAN)、ワイドエリアネットワーク(WAN)、無線WAN、無線LAN、モバイル通信ネットワーク(例えば、3G、4G、エッジ等)等を含む、任意の種類の有線又は無線ネットワークを含み得る。一部の実施では、コンピュータ装置間の通信は暗号化されているか又はそれ以外では保護されたものであり得る。例えば、通信は、任意のバージョンのセキュアソケットレイヤ(SSL)又はトランスポートレイヤセキュリティ(TLS)プロトコル等のセキュリティプロトコルによってサポートされた1つ以上の公開又はプライベート暗号キー、暗号、デジタル証明書又はその他の証明書を使用し得る。
【0077】
システム600は、任意の数の任意の種類のコンピュータ装置を含み得る。コンピュータ装置は、限定されないが、パーソナルコンピュータ、スマートフォン、タブレットコンピュータ、ウェアラブルコンピュータ、埋め込み型コンピュータ、モバイルゲーム装置、電子ブックリーダ、自動車コンピュータ、デスクトップコンピュータ、ラップトップコンピュータ、ノートブックコンピュータ、ゲームコンソール、家庭用娯楽装置、ネットワークコンピュータ、サーバコンピュータ、メインフレームコンピュータ、分散コンピュータ装置(例えば、クラウドコンピューティング装置)、マイクロコンピュータ、システムオンチップ(SoC)、システムインパッケージ(SiP)等を含み得る。本明細書の例はコンピュータ装置を物理的装置として説明し得るが、実施はそのような形に限定されない。一部の例では、コンピュータ装置は、1つ以上の物理的なコンピュータ装置上で実行される仮想コンピュータ環境、ハイパーバイザ、エミュレーション又は仮想マシンのうちの1つ以上を含み得る。一部の例では、2つ以上のコンピュータ装置は、負荷分散、フェイルオーバーサポート、並列処理能力、共有ストレージリソース、共有ネットワーク能力又は他の側面を提供するために動作を調整する、クラスタ、クラウド、ファーム又は他の複数の装置のグループを含み得る。
【0078】
本明細書に記載の実施及び機能動作の全ては、本明細書で開示した構造及びそれらの構造的等価物を含む、デジタル電子回路で又はコンピュータソフトウェア、ファームウェア又はハードウェアで又はこれらのうちの1つ以上の組み合わせで実現され得る。実施は1つ以上のコンピュータプログラム製品、すなわち、データ処理装置による実行のために又はデータ処理装置の動作を制御するために、コンピュータ読み取り可能媒体上で符号化されたコンピュータプログラム命令の1つ以上のモジュールとして実現され得る。コンピュータ読み取り可能媒体は、機械読み取り可能記憶装置、機械読み取り可能記憶基板、メモリ装置、機械読み取り可能伝搬信号に係る組成物又はそれらの1つ以上の組み合わせであり得る。「コンピュータシステム」という用語は、例えば、プログラマブルプロセッサ、コンピュータ又は複数のプロセッサ又はコンピュータを含む、データを処理するための装置、デバイス及びマシンの全てを包含する。装置は、ハードウェアに加えて、当該コンピュータプログラムのための実行環境を生成するコード、例えば、プロセッサファームウェア、プロトコルスタック、データベース管理システム、オペレーティングシステム又はそれらの1つ以上の組み合わせを構成するコードを含み得る。伝搬される信号は、人工的に生成された信号、例えば、適切な受信器装置に送信するための情報を符号化するために生成される機械生成電気信号、光学信号又は電磁信号である。
【0079】
(プログラム、ソフトウェア、ソフトウェアアプリケーション、アプリケーション、アプリ、スクリプト及び/又はコードとしても知られる)コンピュータプログラムは、コンパイル又は解釈された言語を含む任意の適切な形態のプログラミング言語で書かれてもよく、スタンドアロンプログラム又はコンピュータ環境での使用に適したモジュール、コンポーネント、サブルーチン又は他のユニットを含む任意の形態で展開され得る。コンピュータプログラムはファイルシステム内のファイルに必ずしも対応しない。プログラムは、他のプログラム又はデータを保持するファイルの一部(例えば、マークアップ言語ドキュメントに記憶される1つ以上のスクリプト)、当該プログラム専用の単一ファイル又は複数の協調ファイル(例えば、1つ以上のモジュール、サブプログラム又はコードの一部を記憶するファイル)に記憶されてもよい。コンピュータプログラムは、1つのコンピュータ又は1つのサイトに位置するか若しくは複数のサイトで分散されて通信ネットワークにより相互接続される複数のコンピュータ上で実行されるために展開され得る。
【0080】
本明細書に記載のプロセス及び論理フローは、1つ以上のプログラマブルプロセッサが入力データを処理し、出力を生成することにより機能を行うために1つ以上のコンピュータプログラムを実行するによって行われ得る。プロセス及び論理フローは、専用論理回路、例えば、FPGA(フィールドプログラマブルゲートアレイ)又はASIC(特定用途向け集積回路)により実行されるか又は装置は専用論理回路として実施され得る。
【0081】
コンピュータプログラムの実行に適したプロセッサは、例えば、汎用及び専用マイクロプロセッサの双方及び任意の適切な種類のデジタルコンピュータの任意の1つ以上のプロセッサを含む。一般に、プロセッサは、読み出し専用メモリ又はランダムアクセスメモリ又はその両方から命令及びデータを受信し得る。コンピュータの要素は、命令を行うためのプロセッサと、命令及びデータを記憶するための1つ以上のメモリデバイスとを含むことができる。一般に、コンピュータは、データの受信、データの転送又はその両方のために、データを記憶するための1つ以上の大容量記憶装置、例えば磁気、磁気光学ディスク又は光ディスクも含み得るか又は動作的に連結され得る。しかしながら、コンピュータはそのような装置を有する必要はない。さらに、コンピュータは、例えば携帯電話、パーソナルデジタルアシスタント(PDA)、携帯オーディオプレイヤ、全地球測位システム(GPS)レシーバー、インテリジェントパーソナルデジタルアシスタント(例えば、Amazon Alexa、Google Assistant又はSiri装置)等の別の装置に埋め込まれてもよい。コンピュータプログラム命令及びデータを記憶するのに適したコンピュータ読み取り可能媒体は、例えば、半導体メモリデバイス、例えば、EPROM、EEPROM及びフラッシュメモリデバイス、磁気ディスク、例えば内部ハードディスク又はリムバブルディスク、磁気光学ディスク及びCD-ROM及びDVD-ROMディスクを含む、あらゆる形態の不揮発性メモリ、媒体及びメモリデバイスを含む。プロセッサ及びメモリは、専用論理回路によって補完されてもよいし又は専用論理回路に組み込まれてもよい。
【0082】
ユーザーとの対話を提供するために、ユーザーに情報を表示するための表示装置、例えば、CRT又はLCDモニタ、並びにキーボード及びポインティングデバイス、例えば、ユーザーがそれを使ってコンピュータに入力を提供し得るマウス又はトラックボールを有するコンピュータ上で実施を実現してもよい。ユーザーとの対話を提供するために他の種類の装置を用いてもよく、例えば、ユーザーに提供されるフィードバックは、任意の適切な形の感覚フィードバック、例えば、視覚フィードバック、聴覚フィードバック又は触覚フィードバックであってもよく、ユーザーからの入力は、音響入力、音声入力又は触覚入力を含む任意の適切な形で受け取られ得る。
【0083】
実施は、バックエンドコンポーネント、例えば、データサーバを含むコンピュータシステム又はミドルウェアコンポーネント、例えば、アプリケーションサーバを含むコンピュータシステム又はフロントエンドコンポーネント、例えば、ユーザーがそれを通じて実施と対話し得るグラフィカルユーザーインターフェース又はウェブブラウザを有するクライアントコンピュータ又そのようなバックエンドコンポーネント、ミドルウェアコンポーネント又はフロントエンドコンポーネントの1つ以上の任意の好適な組み合わせで実現され得る。システムのコンポーネントは、デジタルデータ通信の任意の適切な形態又は媒体、例えば通信ネットワークにより相互接続され得る。通信ネットワークの例としては、ローカルエリアネットワーク(「LAN」)及びワイドエリアネットワーク(「WAN」)、例えばインターネットが挙げられる。
【0084】
コンピュータシステムはクライアント及びサーバを含み得る。クライアント及びサーバは通常互いに離れており、一般的に通信ネットワークを介してやりとりする。クライアントとサーバとの関係は、それぞれのコンピュータ上で実行され、互いにクライアントサーバ関係を有するコンピュータプログラムのおかげで生じる。
【0085】
本明細書は多くの詳細を含むが、これらは、開示の範囲又は特許請求の範囲に記載のものの範囲に対する限定としてではなく、むしろ特定の実施に特有の特徴の説明として解釈すべきである。別々の実施の文脈で本明細書に記載の特定の機能が組み合わされて単一の実施で実施され得る。反対に、単一の実施の文脈で説明する種々の特徴は、複数の実施で別々に又は任意の好適なサブコンビネーションで実施され得る。さらに、特徴が特定の組み合わせで作用するものとして上述し、最初にそのようにクレームされたものでも、クレームされた組み合わせからの1つ以上の特徴は、一部の例においてその組み合わせから切り出されてもよく、クレームされた組み合わせは、サブコンビネーション又はサブコンビネーションの変形例に関し得る。
【0086】
同様に、図面において、特定の順序で動作を示しているが、これは、所望の結果を得るために、このような動作を図示の特定の順番で又は順序で行うこと又は図示した全ての動作を行わなければならないことを要求していると理解すべきではない。特定の状況下では、マルチタスク及び並列処理が有利であり得る。さらに、上述の実施における様々なシステムコンポーネントの分離は、全ての実施でそのような分離を必要とすると理解すべきではなく、説明したプログラムコンポーネント及びシステムは、一般に、単一のソフトウェア製品内で共に統合され得るか又は複数のソフトウェア製品にパッケージングされ得ることを理解すべきである。
【0087】
いくつかの実施について説明してきた。それにもかかわらず、本開示の範囲から逸脱することなく様々な変更が行われ得ることが分かる。例えば、上記のフローの様々な形態は、ステップの順序を変えるか、追加するか又は取り除いた状態で使用され得る。したがって、他の実施は下記の特許請求の範囲にある。
【外国語明細書】