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2022-145720抗CD39抗体、抗CD39抗体を含む組成物、および抗CD39抗体を使用する方法
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022145720
(43)【公開日】2022-10-04
(54)【発明の名称】抗CD39抗体、抗CD39抗体を含む組成物、および抗CD39抗体を使用する方法
(51)【国際特許分類】
   C12N 15/13 20060101AFI20220926BHJP
   C07K 16/28 20060101ALI20220926BHJP
   C07K 16/46 20060101ALI20220926BHJP
   C12N 15/63 20060101ALI20220926BHJP
   C12N 1/15 20060101ALI20220926BHJP
   C12N 1/19 20060101ALI20220926BHJP
   C12N 1/21 20060101ALI20220926BHJP
   C12N 5/10 20060101ALI20220926BHJP
   C12N 7/01 20060101ALI20220926BHJP
   C12P 21/08 20060101ALI20220926BHJP
   A61K 35/17 20150101ALI20220926BHJP
   A61K 35/76 20150101ALI20220926BHJP
   A61K 38/19 20060101ALI20220926BHJP
   A61K 38/20 20060101ALI20220926BHJP
   A61K 39/395 20060101ALI20220926BHJP
   A61K 45/00 20060101ALI20220926BHJP
   A61P 29/00 20060101ALI20220926BHJP
   A61P 31/00 20060101ALI20220926BHJP
   A61P 35/00 20060101ALI20220926BHJP
   A61P 35/02 20060101ALI20220926BHJP
   A61P 43/00 20060101ALI20220926BHJP
【FI】
C12N15/13 ZNA
C07K16/28
C07K16/46
C12N15/63 Z
C12N1/15
C12N1/19
C12N1/21
C12N5/10
C12N7/01
C12P21/08
A61K35/17 Z
A61K35/76
A61K38/19
A61K38/20
A61K39/395 D
A61K39/395 N
A61K45/00
A61P29/00
A61P31/00
A61P35/00
A61P35/02
A61P43/00 105
【審査請求】有
【請求項の数】1
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022118008
(22)【出願日】2022-07-25
(62)【分割の表示】P 2020506222の分割
【原出願日】2018-07-30
(31)【優先権主張番号】62/539,527
(32)【優先日】2017-07-31
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(71)【出願人】
【識別番号】521370905
【氏名又は名称】トリシュラ セラピューティクス, インコーポレイテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100078282
【弁理士】
【氏名又は名称】山本 秀策
(74)【代理人】
【識別番号】100113413
【弁理士】
【氏名又は名称】森下 夏樹
(74)【代理人】
【識別番号】100181674
【弁理士】
【氏名又は名称】飯田 貴敏
(74)【代理人】
【識別番号】100181641
【弁理士】
【氏名又は名称】石川 大輔
(74)【代理人】
【識別番号】230113332
【弁護士】
【氏名又は名称】山本 健策
(72)【発明者】
【氏名】ヴァネッサ ソロス
(72)【発明者】
【氏名】マリア コヴァレンコ
(72)【発明者】
【氏名】ジョン コービン
(72)【発明者】
【氏名】コートニー ビアーズ
(72)【発明者】
【氏名】ポール フレデリック ウィドブーム
(72)【発明者】
【氏名】ジョセフ ロバート ウォーフィールド
(57)【要約】
【課題】抗CD39抗体、抗CD39抗体を含む組成物、および抗CD39抗体を使用する方法の提供。
【解決手段】CD39に選択的に結合する抗体ならびにそのアイソフォームおよびホモログ、ならびに該抗体を含む組成物を本明細書において提供する。治療方法および診断方法などの抗体を使用する方法も提供する。一局面において、本発明の抗体は、a)CD39のATPへの結合を阻害すること;b)CD39によるATPのADPへのおよび/またはADPのAMPへの変換を阻害すること;c)ATPまたはADPに対するCD39の親和性を減少させること;などの特性を有する。
【選択図】なし
【特許請求の範囲】
【請求項1】
明細書に記載の発明。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願
本出願は、2017年7月31日に出願された米国特許仮出願第62/539,527号の優先権を主張し、その出願は、その内容全体が参照により本明細書に組み込まれるものとする。
【0002】
CD39に対する結合特異性を有する抗体、ならびに薬学的組成物、診断用組成物およびキットを含む、その抗体を含む組成物を本明細書において提供する。治療および診断目的のために抗CD39抗体を使用する方法も提供する。
【背景技術】
【0003】
CD39は、ATPのリン酸基を加水分解し(phosphohydrolyze)、ADPおよびAMPを生成する内在性膜タンパク質である。ヒトCD39は、アミノ酸510個のタンパク質であり、7個の潜在的なN結合グリコシル化部位、11個のシステイン残基、および2個の膜貫通領域を伴う。構造的には、2つの膜貫通ドメインによって特徴付けられ、小さな細胞質ドメインは、NH-およびCOOH-末端セグメントを含み、大きな細胞外疎水性ドメインは、アピラーゼ保存領域(ACR)1~5として公知の5つの高度に保存されたドメインからなり、これらは、酵素の異化活性に極めて重要である。CD39は、細胞表面に局在した場合に触媒的に活性となり、そのグリコシル化は、タンパク質フォールディング、膜の標的化、および酵素活性にとって重要である。
【0004】
CD39は、脾臓、胸腺、肺、および胎盤において、構成的に発現され、これらの組織において、内皮細胞、ならびに免疫細胞集団、例えばB細胞、ナチュラルキラー(NK)細胞、樹状細胞、ランゲルハンス細胞、単球、マクロファージ、メサンギウム細胞、好中球、および調節性T細胞(Treg)と主に関連する。他の酵素に加えて、CD39が、ATP、ADP、およびAMPをアデノシンに分解するので、CD39は、ATP駆動性炎症促進性免疫細胞活性を、アデノシンによって媒介される抗炎症状態に向けてシフトする免疫学的スイッチとみなすことができる。
【0005】
新生物環境内では、がんおよび免疫細胞は、密に相互作用し、新生物の成長を補助する免疫モジュレート性因子を放出することによって免疫抑制環境を生成し得る。CD39の発現は、多数の固形腫瘍(例えば、とりわけ、直腸結腸がん、頭頸部がん、膵臓がん(Kunzliら、Am J Physiol, 2006, 292: 223-230)、膀胱がん、脳がん、乳がん、胃がん、肝細胞癌、肺がん、非小細胞肺がん(Liら、Oncoimmunology, 2017, 6: 6)、慢性リンパ性白血病(Pulteら、Clin Lymphoma Myeloma Leuk, 2011, 11(4): 367-372)およびリンパ腫、黒色腫(Dzhandzhugazyanら、FEBS Letters, 1998, 430: 227-230)、卵巣がん、ならびに前立腺がん)において増加し、この酵素が、悪性腫瘍の発症および進行に関与することが示唆されている。CD39のモジュレーターは、これらのタイプのがんに対する潜在的な治療をもたらすことができる。
【0006】
腫瘍細胞とその微小環境との間の相互作用は、腫瘍発生にとって重要である。CD39は、腫瘍特異的T細胞の活性化、クローン拡大、およびホーミングを阻害することによって腫瘍の免疫回避に関与し、エフェクターTリンパ球による腫瘍細胞の死滅を弱める場合がある。これらの免疫調節の役割に加えて、CD39は、がん細胞の成長、分化、浸潤、遊走、転移、および血管新生のモジュレーションに直接寄与する場合がある。CD39は、血管新生の開始と新血管新生の進行の両方にとって重要である。血管系上のCD39は、黒色腫、肺、および肝臓悪性疾患のマウスモデルにおける血管新生プロセスを媒介する。
【0007】
CD39活性のモジュレーターは、これらに限定されないが、自己免疫疾患および感染症を含むCD39の状態を処置するための潜在的な治療薬ももたらすことができる。特に、CD39活性のモジュレーターは、例えば、限定するものではないが、セリアック病(Cookら、American Academy of Allergy, Asthma & Immunology, 2017, Article in Press)、結腸炎(Longhiら、JCI Insight. 2017, 2(9))、血栓性疾患(Marcusら、Journal of Pharmacology and Experimental Therapeutics, 2003, 305, 1: 9-16)、HIV感染症(zur Wieschら、Journal of Virology, 2011, Feb: 1287-1297)、HBV感染症、HCV感染症、ならびに炎症性腸疾患(Friedmanら、PNAS, 2009, 106, 39: 16788-16793)およびクローン病(Baiら、J Immunol,
2014, 3366-3377)などの疾患のための潜在的な治療薬をもたらすことができる。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0008】
【非特許文献1】Kunzliら、Am J Physiol(2006)292:223~230
【非特許文献2】Liら、Oncoimmunology(2017)6:6
【非特許文献2】Pulteら、Clin Lymphoma Myeloma Leuk(2011)11(4):367~372
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0009】
CD39に選択的に結合する抗体を本明細書において提供する。一部の実施形態では、抗体はヒトCD39に結合する。一部の実施形態では、抗体は、ヒトCD39のホモログにも結合する。
【0010】
一部の実施形態では、抗体は、本開示で提供するコンセンサス配列によって定義される少なくとも1つのCDR配列を含む。一部の実施形態では、抗体は、本開示で提供する例示のCDR、V、もしくはV配列、本開示において提供する重鎖もしくは軽鎖、またはこれらのバリアントを含む。一部の態様では、バリアントは、1つまたは複数の保存的アミノ酸置換を有するバリアントである。
【0011】
抗体を含む組成物およびキットも提供される。一部の実施形態では、組成物は薬学的組成物である。任意の好適な薬学的組成物を使用してもよい。一部の実施形態では、薬学的組成物は、非経口投与のための組成物である。
【0012】
本開示は、本明細書において提供する抗CD39抗体を使用する方法も提供する。一部の実施形態では、方法は、処置する方法である。一部の実施形態では、方法は診断方法である。一部の実施形態では、方法は分析方法である。一部の実施形態では、方法は、CD39を精製するおよび/または定量化する方法である。
【0013】
一部の実施形態では、抗体は、疾患または状態を処置するために使用される。一部の態様では、疾患または状態は、がん、自己免疫疾患、および感染症から選択される。
本発明は、例えば、以下の項目を提供する。
(項目1)
ヒトCD39(hCD39)に特異的に結合し、かつ以下のもの:
a)CD39のATPへの結合を阻害すること;
b)CD39によるATPのADPへのおよび/またはADPのAMPへの変換を阻害すること;
c)ATPまたはADPに対するCD39の親和性を減少させること;
d)CD39からのADPまたはAMPの放出を阻害することまたは妨げること;
e)CD39の処理能力を妨げることまたは阻害すること;
f)血小板凝集を阻害すること;
g)ホスフェート、ADP、AMP、および/もしくはアデノシンのレベルを減少させること、ならびに/またはATPのレベルを増加させること;
h)Tエフェクター細胞機能を増加させること;
i)組織中または循環中の調節性T細胞の数を減少させること;
j)調節性T細胞または調節性T細胞活性を抑制すること;
k)B細胞機能を増加させること;
l)抗原提示細胞機能を増加させること;
m)腫瘍細胞に対するCD39機能を阻害すること;
n)リン酸化イソプレノイド、リン酸化ビタミンB代謝産物、および/またはリン酸化リボフラビンに由来するホスホ抗原のうちの少なくとも1つのプロセシングを阻害すること;
o)MAIT細胞およびγδT細胞から選択されるホスホ抗原特異的T細胞の活性化を減少させることまたは防止すること;
p)血管新生を阻害すること;
q)刺激されたCD4およびCD8T細胞の増殖を増加させること;
r)INF-γ、TNF-α、IL-2および/またはIL-1βの刺激されたPBMCによる分泌を増加させること
のうちの1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、または18個が可能である、抗原結合タンパク質。
(項目2)
以下の特性:
a)モノクローナル抗体であること;
b)ヒト抗体、ヒト化抗体、もしくはキメラ抗体であること;
c)二重特異性抗体、多重特異性抗体、ダイアボディ、もしくは多価抗体であること;
d)IgG1、IgG2、IgG3、IgG4、もしくはIgMタイプのものであること;
e)抗原結合抗体断片であること;
f)Fab断片、Fab’断片、F(ab’)2断片、もしくはFv断片であること;および/または
g)単鎖抗体、単一ドメイン抗体、もしくはナノボディであること
のうちの1、2、3、4、5、6、または7個を有する、項目1に記載の抗原結合タンパク質。
(項目3)
hCD39に結合し、かつ以下の特性:
a)(i)ホスフェート(Pi)の放出の減少、(ii)ATPレベルにおける増加、ならびに(iii)ADP、AMP、および/またはアデノシンレベルの減少のうちの少なくとも1つによって決定される、ATPのADPへのおよび/またはADPのAMPへの加水分解を遮断することまたは減少させること、
b)Tエフェクター細胞活性を増加させること;
c)調節性T細胞を抑制するか、または調節性T細胞活性を減少させること;
d)組織中または循環中の調節性T細胞の数を減少させること;
e)B細胞機能を増加させること;
f)抗原提示細胞機能を増加させること;
g)腫瘍細胞に対するCD39機能を阻害すること;
h)リン酸化イソプレノイド、リン酸化ビタミンB代謝産物、およびリン酸化リボフラビンに由来するホスホ抗原のうちの少なくとも1つのプロセシングを遮断することまたは阻害すること;
i)MAIT細胞およびγδT細胞から選択されるホスホ抗原特異的T細胞の活性化を減少させることまたは防止すること;
k)血管新生を阻害すること;
l)ATPおよび/またはADPに対する親和性を減少させること;
m)CD39からのADPまたはAMPの放出を阻害すること;
n)CD39の処理能力を妨げることまたは阻害すること;
o)血小板凝集を阻害すること;
p)刺激されたCD4およびCD8T細胞の増殖を増加させること;
r)INF-γ、TNF-α、IL-2、および/またはIL-1βの刺激されたPBMCによる分泌を増加させること
のうちの1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、または16個を有する有効量の抗体を含む、薬学的組成物。
(項目4)
項目1または項目2に記載の抗原結合タンパク質を含む薬学的組成物。
(項目5)
有効量の以下のもの:
a)抗PD-1抗体、
b)抗PD-L1抗体、
c)抗CD73抗体、
d)抗CD38抗体、
e)抗A2A受容体抗体、
f)抗A2B受容体抗体、
g)抗A2A/A2B二重受容体抗体、もしくはこれらの任意の組み合わせ、または
h)小分子阻害剤、
のうちの少なくとも1つあるいはこれらの組み合わせをさらに含む、項目4に記載の薬学的組成物。
(項目6)
a)阻害性受容体もしくはリガンドに対する抗体、および/または
b)共刺激受容体もしくはリガンドに対する抗体、
のうちの1つまたは両方あるいはこれらの組み合わせをさらに含む、項目4または項目5に記載の薬学的組成物。
(項目7)
(i)前記阻害性受容体またはリガンドが、CTLA-4、PD-L2、LAG-3、Tim3、ニューリチン(neuritin)、BTLA、CECAM-1、CECAM-5、VISTA、LAIR1、CD160、2B4、TGF-R、HHLA2、ILT2、ILT3、ILT4、HLA-G、HLA-C、および/もしくはキラー細胞免疫グロブリン様受容体(KIR)のうちの少なくとも1つである、ならびに/または
(ii)前記共刺激受容体またはリガンドが、OX40、CD2、CD27、CDS、ICAM-1、LFA-1、ICOS(CD278)、4-1BB(CD137)、GITR、CD28、CD30、CD40、BAFFR、HVEM、CD7、LIGHT、NKG2C、SLAMF7、NKp80、CD160、B7-H3、および/もしくはCD83のうちの少なくとも1つである、項目6に記載の薬学的組成物。
(項目8)
前記共刺激受容体またはリガンドLFA-1が、LFA-1 β鎖CD18および/またはLFA-1 α鎖CD11aをさらに含む、項目7に記載の薬学的組成物。
(項目9)
以下の特性:
a)約20nM未満のKDでヒトCD39ポリペプチドもしくはそのバリアントに結合すること;
b)約200nM未満のKDでカニクイザルCD39ポリペプチドもしくはそのバリアントに結合すること;
c)約200nM未満のKDでマウスCD39ポリペプチドもしくはそのバリアントに結合すること;または
d)a)、b)、およびc)のうちの少なくとも2個の組み合わせ
のうちの1つまたは複数を有する、項目1に記載の抗原結合タンパク質。
(項目10)
ヒトCD39への結合に関して参照抗原結合タンパク質と競合するか、または競合することができる抗原結合タンパク質であって、前記参照抗原結合タンパク質が、項目1に記載の抗原結合タンパク質である、抗原結合タンパク質。
(項目11)
ヒトCD39に結合するか、またはヒトCD39への結合に関して参照抗原結合タンパク質と競合することができる抗原結合タンパク質であって、前記参照抗原結合タンパク質が、これらに限定されないが、D150、E153、R154あるいはN99単独、またはD150、E153、R154もしくはこれらの任意の組み合わせとの組み合わせを含む、ヒトCD39ポリペプチド上の配列番号249の位置143~158または274~277におけるエピトープに結合する、抗原結合タンパク質。
(項目12)
ヒトCD39への結合に関して前記抗原結合タンパク質および参照抗体が交差競合するか、または交差競合することができる、項目10または項目11に記載の抗原結合タンパク質。
(項目13)
ヒト重鎖定常領域もしくは断片またはこれらのバリアントを含み、定常領域のバリアントが、配列番号179~218に示す任意の配列から最大20の保存的に改変されたアミノ酸置換を含む、項目1に記載の抗原結合タンパク質。
(項目14)
ヒトCD39(hCD39)に結合することができる単離された抗体分子であって、重鎖可変領域(VH)および軽鎖可変領域(VL)を含み、VHおよび/またはVLが、以下:
a)配列番号1~45に示す配列を有するVHCDR1、
b)配列番号46~81に示す配列を有するVHCDR2、
c)配列番号82~109に示す配列を有するVHCDR3、
d)配列番号110~124に示す配列を有するVLCDR1、
e)配列番号125~140に示す配列を有するVLCDR2、および
f)配列番号141~166に示す配列を有するVLCDR3
のうちの1、2、3、4、5、または6個を含む、単離された抗体分子。
(項目15)
ヒトCD39(hCD39)に結合することができる単離された抗体分子であって、重鎖可変領域(VH)および軽鎖可変領域(VL)を含み、
前記VHが、以下:
a)配列番号1~45に示す配列を有するVHCDR1、
b)配列番号46~81に示す配列を有するVHCDR2、および
c)配列番号82~109に示す配列を有するVHCDR3
を含み;
前記VLが、以下:
a)配列番号110~124に示す配列を有するVLCDR1、
b)配列番号125~140に示す配列を有するVLCDR2、および
c)配列番号141~166に示す配列を有するVLCDR3
を含む、単離された抗体分子。
(項目16)
項目1、項目14、または項目15に記載の抗原結合タンパク質をコードする、単離された核酸。
(項目17)
項目16に記載の核酸を含む発現ベクター。
(項目18)
項目17に記載のベクターを含む、原核生物または真核生物の宿主細胞。
(項目19)
項目16または項目17のいずれかに記載の核酸をコードする腫瘍溶解性ウイルス。
(項目20)
組換えタンパク質を製造するための方法であって、項目16に記載の核酸を原核生物または真核生物の宿主細胞内で発現させるステップ、および前記細胞または細胞培養上清から前記タンパク質を回収するステップを含む、方法。
(項目21)
がん、慢性感染症、または炎症性疾患に罹患した被験体を処置するための方法であって、有効量の項目1に記載の抗原結合タンパク質を含む薬学的組成物または項目3に記載の薬学的組成物を前記被験体に投与するステップを含む、方法。
(項目22)
前記がんが固形がんである、項目21に記載の方法。
(項目23)
前記がんが血液がんである、項目21に記載の方法。
(項目24)
免疫系機能のモジュレーションを必要とする被験体において免疫系機能をモジュレートするための方法であって、前記被験体の免疫細胞集団を、免疫系がモジュレートされるような条件下で、有効量の項目1に記載の抗原結合タンパク質を含む薬学的組成物と接触させるステップを含む、方法。
(項目25)
免疫応答の誘発または強化を必要とする被験体において免疫応答を誘発するか、または強化するための方法であって、抗原結合タンパク質を含む薬学的組成物を前記被験体に投与するステップを含み、前記免疫応答が腫瘍抗原に対して生じる、方法。
(項目26)
前記被験体がヒト被験体である、項目24または項目25に記載の方法。
(項目27)
前記抗原結合タンパク質が、二重特異性抗体または複合体形成性抗原結合タンパク質を含む、項目25に記載の方法。
(項目28)
前記抗原結合タンパク質、前記二重特異性抗体、または前記複合体形成性抗原結合タンパク質が、前記被験体において以下のもの:
a)標的細胞集団においてCD39 ATPアーゼ活性を減少させること;
b)エフェクターT細胞の活性に対する調節性T細胞の抑制を減少させること;
c)調節性T細胞のレベルを減少させること;
d)エフェクターT細胞を活性化すること;
e)エフェクターT細胞の増殖を誘発することもしくは強化すること;
f)腫瘍成長を阻害すること;および/または
g)腫瘍退行を誘発すること
のうちの1、2、3、4、5、6、または7個を達成するのに十分な量で投与される、項目27に記載の方法。
(項目29)
前記標的細胞集団が、T細胞、B細胞、単球、マクロファージ、樹状細胞、骨髄由来サプレッサー細胞、および/または腫瘍細胞を含む、項目28に記載の方法。
(項目30)
以下:
a)化学療法を施行するステップ;
b)放射線療法を施行するステップ;および/または
c)1つもしくは複数の追加の治療剤を投与するステップ
のうちの1つまたは複数をさらに含む、項目25に記載の方法。
(項目31)
前記1つまたは複数の追加の治療剤が、1つまたは複数の免疫刺激剤を含む、項目30に記載の方法。
(項目32)
前記1つまたは複数の免疫刺激剤が、免疫細胞の阻害性受容体に対するアンタゴニストを含む、項目31に記載の方法。
(項目33)
前記阻害性受容体が、CTLA-4、PD-1、PD-L1、PD-L2、LAG-3、Tim3、ニューリチン、BTLA、CECAM-1、CECAM-5、VISTA、LAIR1、CD160、2B4、TGF-R、および/またはキラー細胞免疫グロブリン様受容体(KIR)のうちの少なくとも1つである、項目32に記載の方法。
(項目34)
前記1つまたは複数の免疫刺激剤が、免疫細胞の共刺激受容体のアゴニストを含む、項目31に記載の方法。
(項目35)
前記共刺激受容体が、OX40、CD2、CD27、CDS、ICAM-1、LFA-1、ICOS(CD278)、4-1BB(CD137)、GITR、CD28、CD30、CD40、BAFFR、HVEM、CD7、LIGHT、NKG2C、SLAMF7、NKp80、CD160、B7-H3、またはCD83リガンドである、項目34に記載の方法。
(項目36)
前記共刺激受容体またはリガンドLFA-1が、LFA-1 β鎖CD18および/またはLFA-1 α鎖CD11aをさらに含む、項目35に記載の方法。
(項目37)
前記1つまたは複数の免疫刺激剤がサイトカインを含む、項目31に記載の方法。
(項目38)
前記サイトカインが、IL-2、IL-5、IL-7、IL-12、IL-15、および/またはIL-21のうちの少なくとも1つである、項目37に記載の方法。
(項目39)
前記1つまたは複数の免疫刺激剤が腫瘍溶解性ウイルスを含む、項目31に記載の方法。
(項目40)
前記腫瘍溶解性ウイルスが、単純ヘルペスウイルス、水疱性口内炎ウイルス、アデノウイルス、ニューカッスル病ウイルス、ワクシニアウイルス、またはマラバウイルスである、項目39に記載の方法。
(項目41)
前記1つまたは複数の免疫刺激剤が、キメラ抗原操作T細胞を含む、項目31に記載の方法。
(項目42)
前記1つまたは複数の免疫刺激剤が、二重または多重特異性T細胞指向性抗体を含む、項目31に記載の方法。
(項目43)
1つまたは複数の追加の治療剤が、免疫抑制剤のための少なくとも1つのトラップ(trap)を含む、項目25に記載の方法。
(項目44)
免疫抑制剤のための前記少なくとも1つのトラップが、抗TGF-ベータ抗体、TGFb受容体トラップ、抗IL-10抗体および/もしくは抗IL-10受容体トラップ、ならびに/または抗IL-35抗体トラップおよび/もしくは抗IL-35受容体トラップのうちの少なくとも1つを含む、項目43に記載の方法。
(項目45)
前記薬学的組成物を投与すると、T-エフェクター細胞の増殖の誘発もしくは強化、またはT細胞におけるΙ-カッパΒおよび/もしくはNF-κΒのモジュレーション、またはT細胞におけるCD39活性のモジュレーション、またはT-エフェクター細胞におけるT細胞受容体誘発性シグナル伝達、またはこれらの組み合わせが生じる、項目3から項目44のいずれか一項に記載の方法。
(項目46)
CD39の活性を阻害することができる項目1に記載の抗原結合タンパク質を含む被験化合物をスクリーニングする方法であって、
CD39を含有する被験試料を、被験化合物と接触させるステップ;
対照試料に対して前記被験試料の活性を比較するステップ
を含み;
前記対照試料と比較した、前記被験試料におけるCD39の活性の減少により、前記化合物がCD39の活性を阻害するものとして同定される、方法。
(項目47)
前記対照試料が、被験化合物と接触していない試料を含む、項目46に記載の方法。
(項目48)
ヒトCD39(hCD39)に結合することができる単離された抗体分子であって、重鎖可変領域(VH)および軽鎖可変領域(VL)を含み、
VHが、以下:
a)配列番号1~45に示す配列と少なくとも90%同一であるアミノ酸配列を有するVHCDR1、
b)配列番号46~81に示す配列と少なくとも90%同一であるアミノ酸配列を有するVHCDR2、および
c)配列番号82~109に示す配列と少なくとも90%同一であるアミノ酸配列を有するVHCDR3
のうちの少なくとも1つを含み;
VLが、以下:
a)配列番号110~124に示す配列と少なくとも90%同一であるアミノ酸配列を有するVLCDR1、
b)配列番号125~140に示す配列と少なくとも90%同一であるアミノ酸配列を有するVLCDR2、および
c)配列番号141~166に示す配列と少なくとも90%同一であるアミノ酸配列を有するVLCDR3
のうちの少なくとも1つを含む、単離された抗体分子。
(項目49)
ヒトCD39(hCD39)に結合することができる単離された抗体分子であって、重鎖可変領域(VH)および軽鎖可変領域(VL)を含み、
VHが、以下:
a)配列番号1~45に示す配列と相同であるアミノ酸配列を有するVHCDR1、
b)配列番号46~81に示す配列と相同であるアミノ酸配列を有するVHCDR2、および
c)配列番号82~109に示す配列と相同であるアミノ酸配列を有するVHCDR3
のうちの少なくとも1つを含み;
VLが、以下:
a)配列番号110~124に示す配列と相同であるアミノ酸配列を有するVLCDR1、
b)配列番号125~140に示す配列と相同であるアミノ酸配列を有するVLCDR2、および
c)配列番号141~166に示す配列と相同であるアミノ酸配列を有するVLCDR3のうちの少なくとも1つを含む、単離された抗体分子。
(項目50)
ヒトCD39(hCD39)に結合することができる単離された抗体分子であって、重鎖および軽鎖を含み、前記重鎖が、配列番号255、配列番号257、配列番号259、配列番号261、配列番号263、配列番号265、配列番号267、配列番号269、配列番号271、配列番号273、配列番号275、配列番号277、配列番号279、配列番号281、配列番号283、配列番号285、配列番号287、配列番号289、配列番号291、配列番号293、または配列番号295のうちの1つからなる配列を有する1つまたは複数の分子を含み、前記軽鎖が、配列番号256、配列番号258、配列番号260、配列番号262、配列番号264、配列番号266、配列番号268、配列番号270、配列番号272、配列番号274、配列番号276、配列番号278、配列番号280、配列番号282、配列番号284、配列番号286、配列番号288、配列番号290、配列番号292、配列番号294、または配列番号296のうちの1つからなる配列を有する1つまたは複数の分子を含む、単離された抗体分子。
(項目51)
ヒトCD39(hCD39)に結合することができる単離された抗体分子であって、重鎖および軽鎖を含み、
a)前記重鎖が、1つもしくは複数の分子を含み、各分子が、配列番号255からなる配列を有し、前記軽鎖が1つもしくは複数の分子を含み、各分子が、配列番号256からなる配列を有するか;
b)前記重鎖が、1つもしくは複数の分子を含み、各分子が、配列番号257からなる配列を有し、前記軽鎖が、1つもしくは複数の分子を含み、各分子が、配列番号258からなる配列を有するか;
c)前記重鎖が、1つもしくは複数の分子を含み、各分子が、配列番号259からなる配列を有し、前記軽鎖が、1つもしくは複数の分子を含み、各分子が、配列番号260からなる配列を有するか;
d)前記重鎖が、1つもしくは複数の分子を含み、各分子が、配列番号261からなる配列を有し、前記軽鎖が、1つもしくは複数の分子を含み、各分子が、配列番号262からなる配列を有するか;
e)前記重鎖が、1つもしくは複数の分子を含み、各分子が、配列番号263からなる配列を有し、前記軽鎖が、1つもしくは複数の分子を含み、各分子が、配列番号264からなる配列を有するか;
f)前記重鎖が、1つもしくは複数の分子を含み、各分子が、配列番号265からなる配列を有し、前記軽鎖が、1つもしくは複数の分子を含み、各分子が、配列番号266からなる配列を有するか;
g)前記重鎖が、1つもしくは複数の分子を含み、各分子が、配列番号267からなる配列を有し、前記軽鎖が、1つもしくは複数の分子を含み、各分子が、配列番号268からなる配列を有するか;
h)前記重鎖が、1つもしくは複数の分子を含み、各分子が、配列番号269からなる配列を有し、前記軽鎖が、1つもしくは複数の分子を含み、各分子が、配列番号270からなる配列を有するか;
i)前記重鎖が、1つもしくは複数の分子を含み、各分子が、配列番号271からなる配列を有し、前記軽鎖が、1つもしくは複数の分子を含み、各分子が、配列番号272からなる配列を有するか;
j)前記重鎖が、1つもしくは複数の分子を含み、各分子が、配列番号273からなる配列を有し、前記軽鎖が、1つもしくは複数の分子を含み、各分子が、配列番号274からなる配列を有するか;
k)前記重鎖が、1つもしくは複数の分子を含み、各分子が、配列番号275からなる配列を有し、前記軽鎖が、1つもしくは複数の分子を含み、各分子が、配列番号276からなる配列を有するか;
l)前記重鎖が、1つもしくは複数の分子を含み、各分子が、配列番号277からなる配列を有し、前記軽鎖が、1つもしくは複数の分子を含み、各分子が、配列番号278からなる配列を有するか
m)前記重鎖が、1つもしくは複数の分子を含み、各分子が、配列番号279からなる配列を有し、前記軽鎖が、1つもしくは複数の分子を含み、各分子が、配列番号280からなる配列を有するか;
n)前記重鎖が、1つもしくは複数の分子を含み、各分子が、配列番号281からなる配列を有し、前記軽鎖が、1つもしくは複数の分子を含み、各分子が、配列番号282からなる配列を有するか;
o)前記重鎖が、1つもしくは複数の分子を含み、各分子が、配列番号283からなる配列を有し、前記軽鎖が、1つもしくは複数の分子を含み、各分子が、配列番号284からなる配列を有するか;
p)前記重鎖が、1つもしくは複数の分子を含み、各分子が、配列番号285からなる配列を有し、前記軽鎖が、1つもしくは複数の分子を含み、各分子が、配列番号286からなる配列を有するか;
q)前記重鎖が、1つもしくは複数の分子を含み、各分子が、配列番号287からなる配列を有し、前記軽鎖が、1つもしくは複数の分子を含み、各分子が、配列番号288からなる配列を有するか;
r)前記重鎖が、1つもしくは複数の分子を含み、各分子が、配列番号289からなる配列を有し、前記軽鎖が、1つもしくは複数の分子を含み、各分子が、配列番号290からなる配列を有するか;
s)前記重鎖が、1つもしくは複数の分子を含み、各分子が、配列番号291からなる配列を有し、前記軽鎖が、1つもしくは複数の分子を含み、各分子が、配列番号292からなる配列を有するか;
t)前記重鎖が、1つもしくは複数の分子を含み、各分子が、配列番号293からなる配列を有し、前記軽鎖が、1つもしくは複数の分子を含み、各分子が、配列番号294からなる配列を有するか;または
u)前記重鎖が、1つもしくは複数の分子を含み、各分子が、配列番号295からなる配列を有し、前記軽鎖が、1つもしくは複数の分子を含み、各分子が、配列番号296からなる配列を有する、単離された抗体分子。
(項目52)
項目48から項目51のいずれか一項に記載の抗原結合タンパク質をコードする、単離された核酸。
(項目53)
ヒトCD39(hCD39)に結合することができる単離された抗体分子であって、重鎖可変領域(VH)および軽鎖可変領域(VL)を含み、VHおよび/またはVLが、以下:
a)(i)コンセンサス配列S-Y-Δ-M-Δ(配列番号25~29および44~45)(ここで、Δは、E、F、Q、またはYであり、Δは、HまたはYである)によって定義されるKabat CDRH1配列;
(ii)コンセンサス配列θ-θ-θ-I-S(配列番号30~37)(ここで、θは、A、H、K、L、S、またはWであり;θは、L、M、N、またはTであり;θは、AまたはPである)によって定義されるKabat CDR-H1配列;
(iii)コンセンサス配列η-Y-η-I-S(配列番号38~41)(ここで、ηは、S、K、N、またはRであり、ηは、AまたはGである)によって定義されるKabat CDR-H1配列;
(iv)コンセンサス配列G-Y-T-F-Ω-S-Y(配列番号1~2および4~6)(ここで、Ωは、T、K、Q、F、またはVである)によって定義されるChothia CDR-H1配列;
(v)コンセンサス配列G-G-T-F-ν-ν-Y(配列番号17~22および24)(ここで、νは、S、G、またはEであり、νは、S、K、R、またはSである)によって定義されるChothia CDR-H1配列;または
(vi)コンセンサス配列G-G-T-F-κ-κ-κ(配列番号7~16)(ここで、κは、S、Q、P、またはAであり;κは、S、K、H、L、A、またはWであり;κは、Y、L、T、N、またはMである)によって定義されるChothia CDR-H1コンセンサス配列
を含むVHCDR1配列、
b)(i)コンセンサス配列ε-I-N-P-ε5-ε-G-S-T-ε10-Y-A-Q-K-F-Q-G(配列番号63~66および68)(ここで、εは、K、S、R、またはVであり;εは、L、R、またはSであり;εは、GまたはVであり;ε10は、SまたはWである)によって定義されるKabat CDR-H2配列;
(ii)コンセンサス配列G-I-α-α-α-α-G-T-A-N-Y-A-Q-K-F-Q-G(配列番号69~72)(ここで、αは、IもしくはLであるか、または存在せず;αは、Pであるか、または存在せず;αは、I、G、またはRであり;αは、A、F、またはGである)によって定義されるKabat CDR-H2配列;
(iii)コンセンサス配列β-I-I-P-β-β-G-β-A-N-Y-A-Q-K-F-G-Q(配列番号74および76~79)(ここで、βは、SまたはGであり;βは、I、E、S、またはTであり;βは、F、I、またはSであり;βは、IまたはTである)によって定義されるKabat CDR-H2配列;
(iv)コンセンサス配列N-P-ε5-ε-G-S-T(配列番号46~48)(ここで、εは、L、R、またはSであり、εは、GまたはVである)によって定義されるChothia CDR-H2配列;
(v)コンセンサス配列α-α-α-α-G-T-A(配列番号51~54)(ここで、αは、IもしくはLであるか、または存在せず;αは、Pであるか、または存在せず;αは、I、G、またはRであり;αは、A、F、またはGである)によって定義されるChothia CDR-H2配列;または
(vi)コンセンサス配列I-P-β-β-G-β-A(配列番号56~60)(ここで、βは、I、E、S、またはTであり;βは、F、I、またはSであり;βは、IまたはTである)によって定義されるChothia CDR-H2配列
を含むVHCDR2配列、
c)(i)コンセンサス配列G-K-R-E-G-G-T-E-Y-L-R-У12(配列番号82~86)(ここで、У12は、H、K、S、N、またはVである)によって定義されるCDR-H3配列;
(ii)コンセンサス配列E-S-G-Ф-Y-R-D-H-R-L-Ф11-V(配列番号94~96)(ここで、Фは、GまたはTであり、Ф11は、DまたはGである)によって定義されるCDR-H3配列;または
(iii)コンセンサス配列G-G-A-K-Y-A-Э-Э-Э-G-M-D-V(配列番号87~93)(ここで、Эは、S、V、G、またはRであり;Эは、T、Q、K、G、またはRであり;Эは、Y、H、L、またはWである)によって定義されるCDR-H3配列を含むVHCDR3配列、
d)(i)コンセンサス配列φ-A-S-φ-φ-V-φ-φ-φ-Y-L-A(配列番号1101~114)(ここで、φは、E、K、またはRであり;φは、QまたはEであり;φは、SまたはYであり;φは、SまたはAであり;φは、SまたはYであり;φは、DまたはSである)によって定義されるCDR-L1配列;(ii)コンセンサス配列б-A-S-Q-б-б-б-б-б-L-б11(配列番号118および120~123)(ここで、бは、QまたはRlであり;бは、DまたはSであり;бは、IまたはVであり;бは、GまたはSであり;бは、N、R、またはSであり;бは、N、Y、またはWであり;б11は、AまたはNである)によって定義されるCDR-L1配列;または
(iii)コンセンサス配列K-S-S-Г-S-V-L-Г-S-Г10-N-N-K-N-Y-L-A(配列番号115~117)(ここで、Гは、Q、RまたはKであり;Гは、FまたはYであり;Г10は、SまたはNである)によって定義されるCDR-L1配列
を含むVLCDR1配列、
e)(i)コンセンサス配列ψ-A-S-ψ-R-ψ-ψ(配列番号125~136)(ここで、ψは、GまたはYであり、ψは、SまたはNであり;ψは、AまたはHであり;ψは、T、Y、またはNである)によって定義されるCDR-L2配列;
(ii)コンセンサス配列D-A-S-χ-R-A-T(配列番号138および139)(ここで、£は、NまたはKである)によって定義されるCDR-L2配列;または(iii)コンセンサス配列W-A-S-T-R-σ-S(配列番号131および133~134)(ここで、σは、A、E、またはQである)によって定義されるCDR-L2配列
を含むVLCDR2配列、および
f)(i)コンセンサス配列Q-Q-Y-π-π-π-π-T(配列番号141~147)(ここで、πは、G、H、またはYであり;πは、S、N、F、G、またはRであり;πは、S、Y、A、G、またはRであり;πは、P、I、またはLである)によって定義されるCDR-L3配列;
(ii)コンセンサス配列Q-Q-λ-λ-λ-λ-P-T(配列番号148~150)(ここで、λは、R、F、H、S、L、D、Y、またはVであり;λは、S、V、T、G、L、Y、またはNであり;λは、N、L、F、K、またはVであり;λは、W、F、Y、またはLである)によって定義されるCDR-L3配列;
(iii)コンセンサス配列Q-Q-Y-ρ-ρ-W-P-L-T(配列番号151および152)(ここで、ρは、NまたはLであり、ρは、NまたはLである)によって定義されるCDR-L3配列;または
(iv)コンセンサス配列Q-Q-ω-ω-ω-ω-P-ω-T(配列番号153~156)(ここで、ωは、YまたはFであり;ωは、YまたはWであり;ωは、S、L、T、またはFであり;ωは、T、Y、またはFであり;ωは、LまたはPである)によって定義されるCDR-L3配列
を含むVLCDR3配列
のうちの1、2、3、4、5、または6個を含む、単離された抗体分子。
【図面の簡単な説明】
【0014】
図1図1は、抗huCD39抗体の組換えヒトCD39細胞外ドメインに対する一価親和性を示す。表には、バイオレイヤー干渉法(ForteBio Octet)による、可溶性組換えヒトCD39(ENTDP1)細胞外ドメイン(ECD)と相互作用する抗CD39抗体の結合動態が提示されている。抗CD39抗体を抗ヒトFcセンサー上に捕捉し、10~300ナノモル濃度にわたる濃度の組換えヒトCD39 ECDに曝露させた。動態データを単純な1:1ラングミュア結合モデルに包括的に当てはめて、会合速度(on-rate)(kon)値および解離速度(off-rate)(koff)値を得た。平衡解離定数(K)をkon値およびkoff値から算出した。
【0015】
図2-1】図2A~Eは、ヒトCD39細胞外ドメイン(ECD)によるATPおよびADPのPiへの酵素的異化の阻害を示す。最終濃度10ナノモル濃度(A~D)または5ナノモル濃度(E)のいずれかの組換えヒトCD39を、最終濃度1マイクロモル濃度(A~D)または0.25マイクロモル濃度(E)のいずれかの抗CD39 IgGと一緒に、25mMのTris、5mMのCaCl、pH7.5中、室温で2時間インキュベートした。ATP(500マイクロモル濃度)を反応に添加し、37℃で60分インキュベートした。反応中の残留ATPレベルを、CellTiter-Gloアッセイを使用して測定した。データ値は、2回の反復実験の平均である。
図2-2】図2A~Eは、ヒトCD39細胞外ドメイン(ECD)によるATPおよびADPのPiへの酵素的異化の阻害を示す。最終濃度10ナノモル濃度(A~D)または5ナノモル濃度(E)のいずれかの組換えヒトCD39を、最終濃度1マイクロモル濃度(A~D)または0.25マイクロモル濃度(E)のいずれかの抗CD39 IgGと一緒に、25mMのTris、5mMのCaCl、pH7.5中、室温で2時間インキュベートした。ATP(500マイクロモル濃度)を反応に添加し、37℃で60分インキュベートした。反応中の残留ATPレベルを、CellTiter-Gloアッセイを使用して測定した。データ値は、2回の反復実験の平均である。
【0016】
図2-3】図2Fは、ヒトまたはカニクイザルCD39を発現するCHO細胞に結合する抗体を示す。
【0017】
図3図3は、MEL-28(A)および721(B)細胞への抗体結合の評価を示す。抗CD39抗体(図に示されている各抗体クローン番号)について、15μg/mlから0.001μg/mlまで漸減させた(titrate)。GraphPad Prismソフトウェアを使用してEC50を算出した。図は、3回の独立した実験を表す。
【0018】
図4図4は、短期ATPアッセイにおける、MEL-28細胞におけるCD39によるATP加水分解の抗体により駆動される阻害に関する評価を提示する。図4Aは、抗CD39抗体を非特異的小分子阻害剤であるPOM-1およびARLと比較した結果を示す。阻害をホスフェート遊離(Pi)の減少によって決定する。データは、少なくとも10回の独立した実験を表す。抗CD39抗体(各抗体クローン番号が図に示されている)について、15μg/mlから0.001μg/mlまで漸減させた。図4Bに見ることができる通り、GraphPad Prismソフトウェアを使用してIC50値を算出した。3回の独立した実験を実施した。
【0019】
図5図5は、MEL-28細胞をCD39酵素阻害剤で処理した場合の定量化の図を提供する。図5Aは、MEL-28細胞を、漸増用量(dose titration)の、酵素活性を阻害する抗CD39抗体と一緒にインキュベートした後のATPレベルの評価を示す。図5Bは、GrapPad Prismを使用して算出されたIC50値を提示する。少なくとも3つの独立した実験を実施した。
【0020】
図6図6は、抗体を、MEL-28細胞に対する一晩のCD39酵素活性の阻害について評価したことを示す。図6Aは、抗CD39抗体(各数字は図に示されている特有のクローンを表す)について、100nMから0.000610nMまで漸減させたことを示す。図6Bは、GraphPad Prismソフトウェアを使用して算出されたIC50値を提示する。3回の独立した実験が表されている。
【0021】
図7図7は、抗体をヒト初代B細胞およびカニクイザル初代B細胞におけるCD39への結合について試験した結果を示す。図7Aでは、抗CD39抗体について、健康なドナーから精製されたB細胞において漸減させ、抗ヒトIgG-PE二次抗体を用いて検出した。GrapPad Prismソフトウェアを使用してEC50を算出した。図7Bでは、抗CD39抗体について、カニクイザルPBMCにおいて漸減させ、抗ヒト(a-human)IgG PE二次抗体を使用して検出した。FlowJoソフトウェアを使用してB細胞をゲーティングし、GraphPad Prismを使用してEC50を算出した。
【0022】
図8図8は、初代ヒトB細胞におけるCD39活性の阻害について評価した抗体を示す。抗CD39抗体(各特有の抗体クローン番号が図に示されている)について、100nMから0.00013nMまで漸減させた。
【0023】
図9図9は、初代ヒト単球(a)およびカニクイザル単球(b)におけるCD39活性の阻害の評価を提示する。抗CD39抗体(各数字は、図に示されている特有の抗体クローン番号を表す)について、100nMから0.00013nMまで漸減させ、ATPの存在下で単球と一緒にインキュベートした。ATPのCD39によるプロセシングによるホスフェート遊離を、Malachite Greenアッセイを使用して定量化した。
【0024】
図10図10は、FACSによる、精製されたヒトCD4CD25CD127dimTreg細胞における抗CD39抗体の結合を示す。抗CD39抗体について、健康なドナー由来の精製されたTregにおいて漸減させ、抗ヒトIgG二次抗体を用いて検出した。GraphPad Prismソフトウェアを使用してEC50を算出した。
【0025】
図11図11は、初代Treg CD39活性を阻害する抗体の能力についての結果を示す。CD24CD25CD127dim調節性T細胞を、段階的に希釈した抗CD39抗体と一緒にインキュベートし、外因性ATPの添加後にATPアーゼ活性について試験した。遊離ホスフェート(Pi)をCD39活性の読み取りとして使用した。
【0026】
図12図12は、抗CD39抗体を用いた処置により、抗原リコール応答アッセイにおいてCMVペプチドに応答するIFNガンマ産生CD8T細胞のパーセントが上昇することを示す。
【0027】
図13図13は、Innate/Orega(BY-40v9)およびIgenica(9-8B)およびそれらのバリアントに基づいて生成された抗CD39抗体と比較したMEL-28(図13A)およびヒト単球(図13B)におけるCD39活性の阻害についての抗体の評価を示す。抗CD39抗体について、示されている通り漸減させ、ATPの存在下でインキュベートした。ATPのCD39によるプロセシングによるホスフェート遊離を、Malachite Greenアッセイを使用して定量化した。
【0028】
図14-1】図14A~Gは、抗体の例を提示する。図14Aは、可溶性組換えCD39 ECDおよび細胞CD39に結合するが、ATPアーゼ活性は阻害せず、ECD阻害剤への結合について細胞阻害剤と競合しない抗体の例を提示する。図14Bは、可溶性組換えCD39および細胞CD39の両方のATPアーゼ活性を阻害する限られた能力を有し、他の細胞CD39阻害剤とは別のビンに入れられる抗体の例を提示する。図14Cは、可溶性組換えCD39 ECDのATPアーゼ活性は阻害するが細胞CD39は阻害せず、他のCD39 ECD阻害剤とは別のビンに入れられる抗体の例を提示する。図14Dは、ECD CD39および細胞CD39のATPアーゼ活性を阻害し、他のCD39 ECDおよび/または細胞阻害剤とは別のビンに入れられる抗体の例を提示する。図14Eは、CD39と別個に接触する阻害性抗体の例を提示する。図14Eには、2つの表、表1および表2がある。表1は、CD39と別個に接触する阻害性抗体の例を提示する。表2は、CD39と、重大なさらに別個の接触残基に結合する阻害性抗体の例を提示する。図14Fおよび図14Gは、ある特定のヒトCD39残基の重要性を強調するFACSプロッティングを提示する。
図14-2】図14A~Gは、抗体の例を提示する。図14Aは、可溶性組換えCD39 ECDおよび細胞CD39に結合するが、ATPアーゼ活性は阻害せず、ECD阻害剤への結合について細胞阻害剤と競合しない抗体の例を提示する。図14Bは、可溶性組換えCD39および細胞CD39の両方のATPアーゼ活性を阻害する限られた能力を有し、他の細胞CD39阻害剤とは別のビンに入れられる抗体の例を提示する。図14Cは、可溶性組換えCD39 ECDのATPアーゼ活性は阻害するが細胞CD39は阻害せず、他のCD39 ECD阻害剤とは別のビンに入れられる抗体の例を提示する。図14Dは、ECD CD39および細胞CD39のATPアーゼ活性を阻害し、他のCD39 ECDおよび/または細胞阻害剤とは別のビンに入れられる抗体の例を提示する。図14Eは、CD39と別個に接触する阻害性抗体の例を提示する。図14Eには、2つの表、表1および表2がある。表1は、CD39と別個に接触する阻害性抗体の例を提示する。表2は、CD39と、重大なさらに別個の接触残基に結合する阻害性抗体の例を提示する。図14Fおよび図14Gは、ある特定のヒトCD39残基の重要性を強調するFACSプロッティングを提示する。
図14-3】図14A~Gは、抗体の例を提示する。図14Aは、可溶性組換えCD39 ECDおよび細胞CD39に結合するが、ATPアーゼ活性は阻害せず、ECD阻害剤への結合について細胞阻害剤と競合しない抗体の例を提示する。図14Bは、可溶性組換えCD39および細胞CD39の両方のATPアーゼ活性を阻害する限られた能力を有し、他の細胞CD39阻害剤とは別のビンに入れられる抗体の例を提示する。図14Cは、可溶性組換えCD39 ECDのATPアーゼ活性は阻害するが細胞CD39は阻害せず、他のCD39 ECD阻害剤とは別のビンに入れられる抗体の例を提示する。図14Dは、ECD CD39および細胞CD39のATPアーゼ活性を阻害し、他のCD39 ECDおよび/または細胞阻害剤とは別のビンに入れられる抗体の例を提示する。図14Eは、CD39と別個に接触する阻害性抗体の例を提示する。図14Eには、2つの表、表1および表2がある。表1は、CD39と別個に接触する阻害性抗体の例を提示する。表2は、CD39と、重大なさらに別個の接触残基に結合する阻害性抗体の例を提示する。図14Fおよび図14Gは、ある特定のヒトCD39残基の重要性を強調するFACSプロッティングを提示する。
図14-4】図14A~Gは、抗体の例を提示する。図14Aは、可溶性組換えCD39 ECDおよび細胞CD39に結合するが、ATPアーゼ活性は阻害せず、ECD阻害剤への結合について細胞阻害剤と競合しない抗体の例を提示する。図14Bは、可溶性組換えCD39および細胞CD39の両方のATPアーゼ活性を阻害する限られた能力を有し、他の細胞CD39阻害剤とは別のビンに入れられる抗体の例を提示する。図14Cは、可溶性組換えCD39 ECDのATPアーゼ活性は阻害するが細胞CD39は阻害せず、他のCD39 ECD阻害剤とは別のビンに入れられる抗体の例を提示する。図14Dは、ECD CD39および細胞CD39のATPアーゼ活性を阻害し、他のCD39 ECDおよび/または細胞阻害剤とは別のビンに入れられる抗体の例を提示する。図14Eは、CD39と別個に接触する阻害性抗体の例を提示する。図14Eには、2つの表、表1および表2がある。表1は、CD39と別個に接触する阻害性抗体の例を提示する。表2は、CD39と、重大なさらに別個の接触残基に結合する阻害性抗体の例を提示する。図14Fおよび図14Gは、ある特定のヒトCD39残基の重要性を強調するFACSプロッティングを提示する。
図14-5】図14A~Gは、抗体の例を提示する。図14Aは、可溶性組換えCD39 ECDおよび細胞CD39に結合するが、ATPアーゼ活性は阻害せず、ECD阻害剤への結合について細胞阻害剤と競合しない抗体の例を提示する。図14Bは、可溶性組換えCD39および細胞CD39の両方のATPアーゼ活性を阻害する限られた能力を有し、他の細胞CD39阻害剤とは別のビンに入れられる抗体の例を提示する。図14Cは、可溶性組換えCD39 ECDのATPアーゼ活性は阻害するが細胞CD39は阻害せず、他のCD39 ECD阻害剤とは別のビンに入れられる抗体の例を提示する。図14Dは、ECD CD39および細胞CD39のATPアーゼ活性を阻害し、他のCD39 ECDおよび/または細胞阻害剤とは別のビンに入れられる抗体の例を提示する。図14Eは、CD39と別個に接触する阻害性抗体の例を提示する。図14Eには、2つの表、表1および表2がある。表1は、CD39と別個に接触する阻害性抗体の例を提示する。表2は、CD39と、重大なさらに別個の接触残基に結合する阻害性抗体の例を提示する。図14Fおよび図14Gは、ある特定のヒトCD39残基の重要性を強調するFACSプロッティングを提示する。
図14-6】図14A~Gは、抗体の例を提示する。図14Aは、可溶性組換えCD39 ECDおよび細胞CD39に結合するが、ATPアーゼ活性は阻害せず、ECD阻害剤への結合について細胞阻害剤と競合しない抗体の例を提示する。図14Bは、可溶性組換えCD39および細胞CD39の両方のATPアーゼ活性を阻害する限られた能力を有し、他の細胞CD39阻害剤とは別のビンに入れられる抗体の例を提示する。図14Cは、可溶性組換えCD39 ECDのATPアーゼ活性は阻害するが細胞CD39は阻害せず、他のCD39 ECD阻害剤とは別のビンに入れられる抗体の例を提示する。図14Dは、ECD CD39および細胞CD39のATPアーゼ活性を阻害し、他のCD39 ECDおよび/または細胞阻害剤とは別のビンに入れられる抗体の例を提示する。図14Eは、CD39と別個に接触する阻害性抗体の例を提示する。図14Eには、2つの表、表1および表2がある。表1は、CD39と別個に接触する阻害性抗体の例を提示する。表2は、CD39と、重大なさらに別個の接触残基に結合する阻害性抗体の例を提示する。図14Fおよび図14Gは、ある特定のヒトCD39残基の重要性を強調するFACSプロッティングを提示する。
図14-7】図14A~Gは、抗体の例を提示する。図14Aは、可溶性組換えCD39 ECDおよび細胞CD39に結合するが、ATPアーゼ活性は阻害せず、ECD阻害剤への結合について細胞阻害剤と競合しない抗体の例を提示する。図14Bは、可溶性組換えCD39および細胞CD39の両方のATPアーゼ活性を阻害する限られた能力を有し、他の細胞CD39阻害剤とは別のビンに入れられる抗体の例を提示する。図14Cは、可溶性組換えCD39 ECDのATPアーゼ活性は阻害するが細胞CD39は阻害せず、他のCD39 ECD阻害剤とは別のビンに入れられる抗体の例を提示する。図14Dは、ECD CD39および細胞CD39のATPアーゼ活性を阻害し、他のCD39 ECDおよび/または細胞阻害剤とは別のビンに入れられる抗体の例を提示する。図14Eは、CD39と別個に接触する阻害性抗体の例を提示する。図14Eには、2つの表、表1および表2がある。表1は、CD39と別個に接触する阻害性抗体の例を提示する。表2は、CD39と、重大なさらに別個の接触残基に結合する阻害性抗体の例を提示する。図14Fおよび図14Gは、ある特定のヒトCD39残基の重要性を強調するFACSプロッティングを提示する。
図14-8】図14A~Gは、抗体の例を提示する。図14Aは、可溶性組換えCD39 ECDおよび細胞CD39に結合するが、ATPアーゼ活性は阻害せず、ECD阻害剤への結合について細胞阻害剤と競合しない抗体の例を提示する。図14Bは、可溶性組換えCD39および細胞CD39の両方のATPアーゼ活性を阻害する限られた能力を有し、他の細胞CD39阻害剤とは別のビンに入れられる抗体の例を提示する。図14Cは、可溶性組換えCD39 ECDのATPアーゼ活性は阻害するが細胞CD39は阻害せず、他のCD39 ECD阻害剤とは別のビンに入れられる抗体の例を提示する。図14Dは、ECD CD39および細胞CD39のATPアーゼ活性を阻害し、他のCD39 ECDおよび/または細胞阻害剤とは別のビンに入れられる抗体の例を提示する。図14Eは、CD39と別個に接触する阻害性抗体の例を提示する。図14Eには、2つの表、表1および表2がある。表1は、CD39と別個に接触する阻害性抗体の例を提示する。表2は、CD39と、重大なさらに別個の接触残基に結合する阻害性抗体の例を提示する。図14Fおよび図14Gは、ある特定のヒトCD39残基の重要性を強調するFACSプロッティングを提示する。
【0029】
図15図15は、抗CD39抗体によりCD39が75~90%阻害されることを示す。抗CD39抗体(100ナノモル濃度)、アイソタイプ対照抗体(100ナノモル濃度)、またはARL(200マイクロモル濃度)を、ヒトCD39を内因性に発現するMEL-28細胞と一緒に2時間インキュベートした。次いで、ATPを添加し、CD39によるATPのPiへの加水分解の速度を、EnzChek kinetic Pi検出アッセイを使用してモニタリングした。酵素初速度ν0をATP添加後最初の15分にわたるPi対時間曲線の直線領域から決定した。各値は3回の反復実験の平均である。
【0030】
図16A図16A~Bは、CD39阻害剤29872が、Vmax抑制の抑制に起因して競合阻害剤ではないことを示す。
図16B図16A~Bは、CD39阻害剤29872が、Vmax抑制の抑制に起因して競合阻害剤ではないことを示す。
【0031】
図17図17は、抗CD39抗体によりカニクイザル単球におけるCD39の内部移行を誘導することができることを示す。
【0032】
図18図18は、CDR-H1についてのKabatナンバリング系とChothiaナンバリング系の比較を提示する図である。出典Martin A.C.R.(2010). Protein Sequence and Structure Analysis of Antibody Variable Domains. In R. Kontermann & S. Duebel(Eds.), Antibody Engineering vol. 2 (pp. 33-51). Springer-Verlag, Berlin Heidelberg。
【0033】
図19図19は、抗CD39抗体により、刺激されたCD4T細胞およびCD8T細胞の増殖が増大することを示す。
【0034】
図20図20は、抗CD39抗体により、INF-γ、TNF-αおよびIL-2の刺激されたPBMCによる分泌が増大することを示す。
【0035】
図21図21は、抗CD39抗体によりINF-γ、TNF-α、IL-2およびIL-1βの刺激されたPBMCによる分泌が増大することを示す。
【0036】
図22図22は、CD39阻害により、ATPの蓄積が導かれ、アデノシンの生成が遮断されることを示す。
【発明を実施するための形態】
【0037】
1.定義
特に定義されない限り、本明細書において使用する全ての技術用語、表記および他の科学用語は、本発明に関連する技術分野の当業者に通常理解される意味を有することを意図する。一部の場合では、通常理解される意味を有する用語は、明確性のためにおよび/または容易に参照するために本明細書において定義され、本明細書においてそのような定義を包含することは、当技術分野において一般的に理解されるものとの違いを表すと必ずしも解釈されるべきではない。本明細書において記載されるか、または参照される技術および手順は、一般的に十分に理解されており、例えば、Sambrookら、Molecular Cloning: A Laboratory Manual 2nd ed.
(1989) Cold Spring Harbor Laboratory Press, Cold Spring Harbor, NYに記載の広範囲に利用される分子クローニング方法などの、従来の方法を使用して当業者によって通常用いられる。必要に応じて、市販されているキットおよび試薬の使用を伴う手順は、特に明記がない限り、一般的に、製造業者に定義されるプロトコールおよび/またはパラメーターに従って行われる。
【0038】
本明細書で使用される場合、単数形の「a」、「an」、および「the」は、文脈上明らかに別の意味を示さない限り、複数形の指示対象を含む。
【0039】
「約」という用語は、示される値およびその値の上下の範囲を示し、包含する。ある特定の実施形態では、「約」という用語は、表記される値±10%、±5%、または±1%を示す。ある特定の実施形態では、「約」という用語は、表記される値±その値の1標準偏差を示す。
【0040】
「これらの組み合わせ」という用語は、その用語が指す要素の全ての可能な組み合わせを含む。
【0041】
「CD39」および「CD39抗原」および「表面抗原分類39」という用語は、本明細書において交換可能に使用される。CD39は、エクトヌクレオシド三リン酸ジホスホヒドロラーゼ-1(遺伝子:ENTPD1;タンパク質:NTPDase1、www.ncbi.nlm.nih.gov/gene/953を参照されたい)としても公知である。CD39は、ATPDaseおよびSPG64とも称されている。記載される各用語は、交換可能に使用されることがある。特に規定がない限り、その用語は、細胞によって自然に発現されるか、またはCD39遺伝子をトランスフェクトされた細胞によって発現される、ヒトCD39の任意のバリアント、アイソフォームおよび種ホモログを含む。一部の実施形態では、CD39タンパク質は、マウスCD39を含む。一部の実施形態では、CD39タンパク質は、カニクイザルCD39を含む。
【0042】
「免疫グロブリン」という用語は、2つの対のポリペプチド鎖:1対の軽(L)鎖および1対の重(H)鎖を一般的に含む、あるクラスの構造的に関連するタンパク質を指す。「インタクトな免疫グロブリン」では、これらの4本の鎖全てが、ジスルフィド結合によって相互に繋がれている。免疫グロブリンの構造は、十分に特徴付けられている。例えば、Paul, Fundamental Immunology 7th ed., Ch. 5 (2013) Lippincott Williams & Wilkins, Philadelphia, PAを参照されたい。簡潔には、各重鎖は、典型的には、重鎖可変領域(V)および重鎖定常領域(C)を含む。重鎖定常領域は、典型的には、3つのドメイン、CH1、CH2、およびCH3を含む。各軽鎖は、典型的には、軽鎖可変領域(V)および軽鎖定常領域を含む。軽鎖定常領域は、典型的には、Cと略される1つのドメインを含む。
【0043】
「抗体」という用語は、あるタイプの免疫グロブリン分子を述べており、最も広い意味で本明細書において使用される。抗体は、インタクトな抗体(例えば、インタクトな免疫グロブリン)、および抗体断片を特に含む。抗体は、少なくとも1つの抗原結合ドメインを含む。抗原結合ドメインの1つの例は、V-Vダイマーによって形成される抗原結合ドメインである。「CD39抗体」、「抗CD39抗体」、「CD39 Ab」、「CD39特異性抗体」または「抗CD39 Ab」は、抗原CD39に特異的に結合する本明細書において記載する抗体である。一部の実施形態では、抗体は、CD39の細胞外ドメインに結合する。
【0044】
およびV領域は、より保存された領域が散在している超可変性の領域(「超可変領域(HVR)」;「相補性決定領域」(CDR)とも呼ばれる)へさらに細別することができる。より保存された領域は、フレームワーク領域(FR)と呼ばれる。VおよびVはそれぞれ、3つのCDRおよび4つのFRを一般的に含み、それらは以下の順序(N末端からC末端へ):FR1-CDR1-FR2-CDR2-FR3-CDR3-FR4で配列される。CDRは、抗原の結合に関与し、抗体に対して抗原特異性および結合親和性を与える。Kabatら、Sequences of Proteins of Immunological Interest 5th ed. (1991) Public Health Service, National Institutes of Health, Bethesda, MDを参照されたく、その内容全体は、参照により組み込まれるものとする。
【0045】
任意の脊椎動物種からの軽鎖は、定常ドメインの配列をベースに、カッパおよびラムダと呼ばれる2つのタイプのうちの1つへ割り当てることができる。
【0046】
任意の脊椎動物種からの重鎖は、5つの異なるクラス(またはアイソタイプ):IgA、IgD、IgE、IgG、およびIgMのうちの1つへ割り当てることができる。これらのクラスは、それぞれα、δ、ε、γ、およびμとも表記される。IgGおよびIgAクラスは、配列および機能の違いをベースにサブクラスへさらに分けられる。ヒトは、以下のサブクラス:IgG1、IgG2、IgG3、IgG4、IgA1、およびIgA2を発現する。
【0047】
CDRのアミノ酸配列境界は、Kabatら、上記(「Kabat」ナンバリングスキーム);Al-Lazikaniら、1997, J. Mol. Biol., 273:927-948(「Chothia」ナンバリングスキーム);MacCallumら、1996, J. Mol. Biol. 262:732-745(「Contact」ナンバリングスキーム);Lefrancら、Dev. Comp. Immunol., 2003, 27:55-77(「IMGT」ナンバリングスキーム);およびHonegge and Plueckthun, J. Mol. Biol., 2001, 309:657-70(「AHo」ナンバリングスキーム)によって記載されるものを含む多数の公知のナンバリングスキームのうちのいずれかを使用して当業者によって決定することができ、これらそれぞれは、その内容全体が参照により組み込まれるものとする。
【0048】
表1は、KabatおよびChothiaスキームによって同定されるCDR-L1、CDR-L2、CDR-L3、CDR-H1、CDR-H2、およびCDR-H3の位置を提供する。CDR-H1に関しては、残基ナンバリングは、KabatとChothiaの両方のナンバリングスキームを使用して提供される。図1は、CDR-H1に関するKabatおよびChothiaナンバリングスキームの比較を提供する。Martin
(2010)、上記を参照されたい。
【0049】
特に規定がない限り、本明細書における特定のCDRを同定するために使用されるナンバリングスキームは、Kabat/Chothiaナンバリングスキームである。これら2つのナンバリングスキームに包含される残基が異なる場合、ナンバリングスキームは、KabatまたはChothiaのいずれかとして特定される。
【表1】
【0050】
抗体重鎖定常領域(例えば、Kabatら、上記において報告される)における残基に言及する場合、「EUナンバリングスキーム」が一般的に使用される。別途記述がない限り、EUナンバリングスキームは、本明細書において記載する抗体重鎖定常領域における残基に言及するために使用される。
【0051】
「抗体断片」は、インタクトな抗体の抗原結合または可変領域などの、インタクトな抗体の一部を含む。抗体断片としては、例えば、Fv断片、Fab断片、F(ab’)断片、Fab’断片、scFv(sFv)断片、およびscFv-Fc断片がある。
【0052】
「Fv」断片は、1つの重鎖可変ドメインおよび1つの軽鎖可変ドメインの非共有結合的に連結されたダイマーを含む。
【0053】
「Fab」断片は、重鎖および軽鎖可変ドメインに加えて、軽鎖の定常ドメインおよび重鎖の第1の定常ドメイン(CH1)を含む。Fab断片は、例えば、全長抗体をパパイン消化することによって生成してもよい。
【0054】
「F(ab’)」断片は、ジスルフィド結合によってヒンジ領域付近で接合している2つのFab’断片を含有する。F(ab’)断片は、例えば、インタクトな抗体をペプシン消化することによって生成してもよい。F(ab’)断片は、例えば、β-メルカプトエタノールを用いて処理することによって解離することができる。
【0055】
「単鎖Fv」または「sFv」または「scFv」抗体断片は、単一のポリペプチド鎖中にVドメインおよびVドメインを含む。VおよびVは、ペプチドリンカーによって一般的に連結される。Plueckthun A. (1994). Antibodies from Escherichia coli. In Rosenberg
M. & Moore G.P. (Eds.), The Pharmacology of Monoclonal Antibodies vol. 113 (pp.
269-315). Springer-Verlag, New Yorkを参照されたく、その内容全体は、参照により組み込まれるものとする。「scFv-Fc」断片は、Fcドメインに結合しているscFvを含む。例えば、Fcドメインは、scFvのC末端に結合していてもよい。Fcドメインは、scFvにおける可変ドメインの向き(すなわち、V-VまたはV-V)に応じてVまたはVに続くことができる。当技術分野において公知のまたは本明細書において記載する任意の好適なFcドメインを使用してもよい。
【0056】
「モノクローナル抗体」という用語は、実質的に均質の抗体の集団からの抗体を指す。実質的に均質の抗体の集団は、実質的に類似しており、同じエピトープに結合する抗体を含み、通常、モノクローナル抗体の製造中に生じる場合があるバリアントは除く。このようなバリアントは、一般的にほんのわずかな量で存在する。モノクローナル抗体は、典型的には、複数の抗体から単一の抗体を選択することを含むプロセスによって得られる。例えば、選択のプロセスは、ハイブリドーマクローン、ファージクローン、酵母クローン、細菌クローン、または他の組換えDNAクローンのプールなどの、複数のクローンから特有のクローンを選択することであり得る。選択された抗体は、例えば、標的に対する親和性を改善するように(「親和性成熟」)、抗体をヒト化するように、細胞培養におけるその産生を改善するように、および/または被験体におけるその免疫原性を減少させるように、さらに変更することができる。
【0057】
「キメラ抗体」という用語は、重鎖および/または軽鎖の一部が特定の供給源または種由来であり、一方で重鎖および/または軽鎖の残りが異なる供給源または種由来である抗体を指す。
【0058】
非ヒト抗体の「ヒト化」形態は、非ヒト抗体由来の最小限の配列を含有するキメラ抗体である。ヒト化抗体は、一般的に、1つまたは複数のCDRからの残基が、非ヒト抗体(ドナー抗体)の1つまたは複数のCDRからの残基で置き換えられたヒト免疫グロブリン(レシピエント抗体)である。ドナー抗体は、所望の特異性、親和性、または生物学的効果を有する、マウス、ラット、ウサギ、ニワトリ、または非ヒト霊長類抗体などの任意の好適な非ヒト抗体とすることができる。場合によっては、レシピエント抗体の選択されるフレームワーク領域残基は、ドナー抗体からの対応するフレームワーク領域残基で置き換えられる。ヒト化抗体は、レシピエント抗体にもドナー抗体にも認められない残基も含んでいてもよい。このような改変は、抗体機能をさらに改善するために行うことができる。さらなる詳述に関しては、Jonesら、Nature, 1986, 321:522-525;Riechmannら、Nature, 1988, 332:323-329;およびPresta, Curr. Op. Struct. Biol., 1992, 2:593-596を参照されたく、これらそれぞれは、その内容全体が参照により組み込まれるものとする。
【0059】
「ヒト抗体」は、ヒトもしくはヒト細胞によって産生されるか、またはヒト抗体レパートリーもしくはヒト抗体をコードする配列を利用する非ヒト供給源由来の、抗体のものに対応するアミノ酸配列を有するものである(例えば、ヒト供給源から得られるか、またはde novo設計される)。ヒト抗体は、ヒト化抗体を特に除外する。
【0060】
「単離された抗体」は、その天然環境の成分から分離および/または回収されたものである。天然環境の成分としては、酵素、ホルモン、および他のタンパク質性または非タンパク質性材料があり得る。一部の実施形態では、単離された抗体は、例えばスピニングカップシーケンサーを使用することによって、N末端または内部アミノ酸配列の少なくとも15残基を得るために十分な程度まで精製される。一部の実施形態では、単離された抗体は、クーマシーブルーまたは銀染色による検出を用い、還元または非還元条件下でゲル電気泳動(例えば、SDS-PAGE)によって均質になるように精製される。単離された抗体は、抗体の天然環境の少なくとも1つの成分が存在しないために、組換え細胞内のin situ抗体を含む。一部の態様では、単離された抗体は、少なくとも1つの精製ステップによって調製される。
【0061】
一部の実施形態では、単離された抗体は、少なくとも80重量%、85重量%、90重量%、95重量%、または99重量%に精製される。一部の実施形態では、単離された抗体は、少なくとも85重量%、90重量%、95重量%、98重量%、99重量%から100重量%の抗体を含む溶液として提供され、残りの重量は、溶媒中に溶解された他の溶質の重量を含む。
【0062】
「親和性」は、分子(例えば抗体)の単一の結合部位とその結合パートナー(例えば抗原)との間の非共有結合性相互作用の合計の強度を指す。特に明記されない限り、本明細書で使用される場合、「結合親和性」は、結合対(例えば、抗体および抗原)のメンバー間の1:1の相互作用を反映する内因性結合親和性を指す。そのパートナーYに対する分子Xの親和性は、一般的に解離定数(K)によって表すことができる。親和性は、本明細書において記載するものを含む当技術分野において公知の一般的な方法によって測定することができる。親和性は、例えば、Biacore(登録商標)機器などの表面プラズモン共鳴(SPR)技術を使用して決定することができる。
【0063】
標的分子への抗体の結合に関しては、特定の抗原(例えばポリペプチド標的)または特定の抗原におけるエピトープに「特異的な結合」、「特異的に結合する」、「対して特異的」、「選択的に結合する」、および「対して選択的」という用語は、非特異的または非選択的相互作用と測定可能に異なる結合を意味する。特異的な結合は、例えば、分子の結合を、対照分子の結合と比較して決定することによって測定することができる。特異的な結合は、標識されていない過剰な標的などの、標的と類似している対照分子と競合することによって決定することができる。そのような場合、特異的な結合は、標識された標的のプローブへの結合が、標識されていない過剰な標的によって競合的に阻害された場合に示される。
【0064】
本明細書で使用される場合「k」(秒-1)という用語は、特定の抗体抗原相互作用の解離速度定数を指す。この値はkoff値とも称される。
【0065】
本明細書で使用される場合「k」(M-1×秒-1)という用語は、特定の抗体抗原相互作用の会合速度定数を指す。この値は、kon値とも称される。
【0066】
本明細書で使用される場合「K」(M)という用語は、特定の抗体抗原相互作用の解離平衡定数を指す。K=k/k
【0067】
本明細書で使用される場合「K」(M-1)という用語は、特定の抗体抗原相互作用の会合平衡定数を指す。K=k/k
【0068】
「親和性成熟」抗体は、変更を有さない親抗体と比較して、その抗原に対する抗体の親和性に改善をもたらす、1つまたは複数のCDRまたはFRにおける1つまたは複数の変更を有するものである。1つの実施形態では、親和性成熟抗体は、標的抗原に対してナノモル濃度またはピコモル濃度の親和性を有する。親和性成熟抗体は、当技術分野において公知のさまざまな方法を使用して産生してもよい。例えば、Marksら、(Bio/Technology, 1992, 10:779-783、その内容全体は、参照により組み込まれるものとする)は、VおよびVドメインシャッフリングによる親和性成熟を記載している。CDRおよび/またはフレームワーク残基のランダム変異誘発は、例えば、Barbasら、(Proc. Nat. Acad. Sci. U.S.A., 1994, 91:3809-3813);Schierら、Gene, 1995, 169:147-155;Yeltonら、J. Immunol., 1995,
155:1994-2004;Jacksonら、J. Immunol., 1995, 154:3310-33199;およびHawkinsら、J. Mol. Biol., 1992, 226:889-896によって記載されており、これらそれぞれは、その内容全体が参照により組み込まれるものとする。
【0069】
2つまたはそれよりも多い抗体の文脈において本明細書において使用する場合、「と競合する」または「と交差競合する」という用語は、2つまたはそれよりも多い抗体が、抗原(例えばCD39)への結合に関して競合することを示す。1つの例示的なアッセイでは、CD39をプレート上に被覆し、第1の抗体を結合させ、その後、標識された第2の抗体を添加する。第1の抗体の存在が、第2の抗体の結合を減少させる場合、それは抗体が競合している。「と競合する」という用語は、一方の抗体がもう一方の抗体の結合を減少させるが、逆の順序で抗体を添加したときに、競合が観察されない場合の抗体の組み合わせも含む。しかし、一部の実施形態では、第1および第2の抗体は、添加する順序にかかわらず互いに結合を阻害する。一部の実施形態では、一方の抗体が、もう一方の抗体のその抗原への結合を少なくとも50%、少なくとも60%、少なくとも70%、少なくとも80%、または少なくとも90%減少させる。
【0070】
「エピトープ」という用語は、抗体へ特異的に結合することができる抗原の一部を意味する。エピトープは、表面におけるアクセス可能なアミノ酸残基および/または糖側鎖からなることが多く、特定の3次元構造特性、ならびに特定の電荷特性を有していてもよい。コンフォメーションおよび非コンフォメーションエピトープは、変性溶媒の存在下で前者への結合は消失するが、後者へは消失しないという点において識別される。エピトープは、結合に直接関与するアミノ酸残基、および結合に直接関与しない他のアミノ酸残基を含んでいてもよい。抗体が結合するエピトープは、例えば、異なる点変異を有するCD39バリアントへの抗体の結合に関する試験など、エピトープを決定するための公知の技術を使用して決定することができる。
【0071】
ポリペプチド配列と参照配列との間の「同一性」パーセントは、最大パーセントの配列同一性を達成するために、必要に応じて配列にアラインメントを行い、ギャップを導入した後の、参照配列におけるアミノ酸残基と同一であるポリペプチド配列におけるアミノ酸残基のパーセンテージとして定義される。アミノ酸配列同一性パーセントを決定することを目的とするアラインメントは、例えば、BLAST、BLAST-2、ALIGN、MEGALIGN(DNASTAR)、CLUSTALW、またはCLUSTAL OMEGAソフトウェアなどの公的に利用可能なコンピューターソフトウェアを使用して、当技術分野の技量の範囲内でさまざまな方法で達成することができる。当業者であれば、比較される配列の全長にわたって最大のアラインメントを達成するために必要な任意のアルゴリズムを含む、配列のアラインメントを行うための適切なパラメーターを決定することができる。
【0072】
「保存的置換」または「保存的アミノ酸置換」は、1つまたは複数のアミノ酸を1つまたは複数の化学的にまたは機能的に類似しているアミノ酸で置換することを指す。類似のアミノ酸を提供する保存的置換の表は当技術分野において周知である。そのような置換を有するポリペプチド配列は、「保存的に改変されたバリアント」として公知である。このような保存的に改変されたバリアントは、多形バリアント、種間ホモログおよび対立遺伝子に加わるものであり、これらを除外しない。例として、アミノ酸の以下の群は、互いについて保存的置換と考えられる。
【表2】
追加の保存的置換は、例えば、Creighton, Proteins: Structures and Molecular Properties 2nd ed. (1993) W. H. Freeman & Co., New York, NYで見出すことができる。親抗体におけるアミノ酸残基の1つまたは複数の保存的置換を行うことによって生成される抗体は、「保存的に改変されたバリアント」と称される。
【0073】
「アミノ酸」という用語は、20種類の一般的な天然に存在するアミノ酸を指す。天然に存在するアミノ酸としては、アラニン(Ala;A)、アルギニン(Arg;R)、アスパラギン(Asn;N)、アスパラギン酸(Asp;D)、システイン(Cys;C);グルタミン酸(Glu;E)、グルタミン(Gln;Q)、グリシン(Gly;G);ヒスチジン(His;H)、イソロイシン(Ile;I)、ロイシン(Leu;L)、リシン(Lys;K)、メチオニン(Met;M)、フェニルアラニン(Phe;F)、プロリン(Pro;P)、セリン(Ser;S)、トレオニン(Thr;T)、トリプトファン(Trp;W)、チロシン(Tyr;Y)、およびバリン(Val;V)がある。
【0074】
任意の疾患または障害を「処置すること」またはこれらの「処置」は、ある特定の実施形態では、被験体に存在する疾患または障害を好転させる(ameliorate)ことを指す。別の実施形態では、「処置すること」または「処置」は、少なくとも1つの身体的パラメーターが好転することを含み、それは、被験体によって識別できないこともある。さらに別の実施形態では、「処置すること」または「処置」は、身体的に(例えば、識別可能な症状の安定化)もしくは生理学的に(例えば、身体的パラメーターの安定化)、または両方において疾患または障害をモジュレートすることを含む。さらに別の実施形態では、「処置すること」または「処置」は、疾患または障害の発症を遅延させるか、または防止することを含む。
【0075】
本明細書で使用される場合、「治療有効量」または「有効量」という用語は、被験体に投与したときに、疾患または障害の処置に有効である抗体または組成物の量を指す。
【0076】
本明細書で使用される場合、「被験体」という用語は、哺乳動物被験体を意味する。例示的な被験体としては、これらに限定されるものではないが、ヒト、サル、イヌ、ネコ、マウス、ラット、ウシ、ウマ、ラクダ、鳥類、ヤギ、およびヒツジがある。ある特定の実施形態では、被験体はヒトである。一部の実施形態では、被験体は、本明細書において提供する抗体を用いて処置することができるがん、自己免疫疾患もしくは状態、および/または感染症を有する。一部の実施形態では、被験体は、がん、自己免疫疾患もしくは状態、および/または感染症を有する疑いがあるヒトである。
【0077】
2.抗体
ヒトCD39に選択的に結合する抗体ならびに抗体をコードする核酸を本明細書において提供する。一部の態様では、抗体は、ヒトCD39の細胞外ドメインに選択的に結合する。
【0078】
一部の実施形態では、抗体は、ヒトCD39のホモログに結合する。一部の態様では、抗体は、サル、マウス、イヌ、ネコ、ラット、ウシ、ウマ、ヤギ、およびヒツジから選択される種からのヒトCD39のホモログに結合する。一部の態様では、ホモログはカニクイザルホモログである。一部の態様では、ホモログはマウスホモログである。
【0079】
一部の実施形態では、抗体は、アミノ酸残基の数に関して特定の長さを有する1つまたは複数のCDRを有する。一部の実施形態では、抗体のChothia CDR-H1は、6、7、8、または9残基長である。一部の実施形態では、抗体のKabat CDR-H1は、4、5、6、または7残基長である。一部の実施形態では、抗体のChothia CDR-H2は、5、6、または7残基長である。一部の実施形態では、抗体のKabat CDR-H2は、15、16、17、または18残基長である。一部の実施形態では、抗体のKabat/Chothia CDR-H3は、5、6、7、8、9、10、11、または12残基長である。
【0080】
一部の態様では、抗体のKabat/Chothia CDR-L1は、9、10、11、12、13、14、15、または16残基長である。一部の態様では、抗体のKabat/Chothia CDR-L2は、6、7、または8残基長である。一部の態様では、抗体のKabat/Chothia CDR-L3は、8、9、10、11、または12残基長である。
【0081】
一部の実施形態では、抗体は、軽鎖を含む。一部の態様では、軽鎖はカッパ軽鎖である。一部の態様では、軽鎖はラムダ軽鎖である。
【0082】
一部の実施形態では、抗体は重鎖を含む。一部の態様では、重鎖はIgAである。一部の態様では、重鎖はIgDである。一部の態様では、重鎖はIgEである。一部の態様では、重鎖はIgGである。一部の態様では、重鎖はIgMである。一部の態様では、重鎖はIgG1である。一部の態様では、重鎖はIgG2である。一部の態様では、重鎖はIgG3である。一部の態様では、重鎖はIgG4である。一部の態様では、重鎖はIgA1である。一部の態様では、重鎖はIgA2である。
【0083】
一部の実施形態では、抗体は抗体断片である。一部の態様では、抗体断片はFv断片である。一部の態様では、抗体断片はFab断片である。一部の態様では、抗体断片はF(ab’)断片である。一部の態様では、抗体断片はFab’断片である。一部の態様では、抗体断片はscFv(sFv)断片である。一部の態様では、抗体断片はscFv-Fc断片である。
【0084】
一部の実施形態では、抗体はモノクローナル抗体である。一部の実施形態では、抗体はポリクローナル抗体である。
【0085】
一部の実施形態では、抗体はキメラ抗体である。一部の実施形態では、抗体はヒト化抗体である。一部の実施形態では、抗体はヒト抗体である。
【0086】
一部の実施形態では、抗体は親和性成熟抗体である。一部の態様では、抗体は、本開示で提供する例示の配列由来の親和性成熟抗体である。
【0087】
一部の態様では、抗体は、CD39によるATPのADPへのおよび/またはADPのAMPへの変換を阻害する。一部の態様では、抗体は、ホスフェート、ADP、AMP、および/もしくはアデノシンのレベルを減少させ、ならびに/またはATPのレベルを増加させる。
【0088】
一部の実施形態では、抗体は、刺激されたCD4およびCD8T細胞の増殖を増加させる。一部の実施形態では、抗体は、INF-γ、TNF-α、IL-2、および/またはIL-1βの刺激されたPBMCによる分泌を増加させる。
【0089】
一部の実施形態では、抗体はTエフェクター細胞機能を増加させる。一部の実施形態では、抗体は、組織中または循環中の調節性T細胞の数を減少させる。一部の実施形態では、抗体は、調節性T細胞活性を抑制する。一部の実施形態では、抗体は、B細胞機能を増加させる。一部の実施形態では、抗体は、抗原提示細胞機能を増加させる。一部の実施形態では、抗体は、MAIT細胞およびガンマデルタT細胞から選択されるホスホ抗原(phospho antigen)特異的T細胞の活性化を減少させるか、または防止する。
【0090】
一部の態様では、減少は、約10%もしくは10%未満の減少、約20%もしくは20%未満の減少、約30%もしくは30%未満の減少、約40%もしくは40%未満の減少、約50%もしくは50%未満の減少、約60%もしくは60%未満の減少、約70%もしくは70%未満の減少、約80%もしくは80%未満の減少、約90%もしくは90%未満の減少、またはほぼ完全な減少である。一部の態様では、増加は、約10%もしくは10%を超える増加、約20%もしくは20%を超える増加、約30%もしくは30%を超える増加、約40%もしくは40%を超える増加、約50%もしくは50%を超える増加、約60%もしくは60%を超える増加、約70%もしくは70%を超える増加、約80%もしくは80%を超える増加、約90%もしくは90%を超える増加、または完全な増加である。
【0091】
CD39がATPおよびADPをアデノシンに分解するので、CD39は、ATP駆動性炎症促進性免疫細胞活性を、アデノシンによって媒介される抗炎症状態に向けてシフトする免疫学的スイッチとみなすことができる。CD39は、リンパ球、好中球、単球/マクロファージ、樹状細胞、および内皮細胞を含む、いくつかの免疫細胞タイプの機能調節において役割を有し、スイッチをシフトすると、疾患に重大な影響を与えることができる。例えば、CD39を介したアデノシンの生成は、調節性T細胞(Treg)免疫抑制性機能の主要な機序として認識される。
【0092】
本明細書において提供する抗体は、がん、自己免疫疾患、および感染症を含む、さまざまな疾患および状態の処置に有用であり得る。一部の実施形態では、抗体は、腫瘍細胞に対するCD39機能を阻害する。一部の実施形態では、抗体は、血管新生を阻害する。
【0093】
CD39Tregの頻度および細胞表面における発現は、一部のヒトがんにおいて増加し、腫瘍成長および転移の促進におけるCD39Tregの重要性は、いくつかのin vivoモデルを使用して実証されている。正常および腫瘍組織の免疫組織化学的染色によって、CD39発現は、いくつかのタイプのヒトがんにおいて正常組織よりも有意に高いことが示されている。がん検体では、CD39は、浸潤性リンパ球、腫瘍間質、および/または腫瘍細胞によって発現される。がん細胞におけるCD39は、ATPアーゼ活性を示し、アデノシンを生成する。CD39がん細胞は、CD4およびCD8 T細胞の増殖、ならびに細胞傷害性エフェクターCD8 T細胞(CTL)の生成を、CD39およびアデノシン依存的様式で阻害した。
【0094】
2.1.CDR-H3配列
一部の実施形態では、抗体は、配列番号82~109から選択される配列を含むか、これらからなるか、またはこれらから本質的になるCDR-H3配列を含む。一部の態様では、抗体は、配列番号82を含むか、それからなるか、またはそれから本質的になるCDR-H3配列を含む。一部の態様では、抗体は、配列番号83を含むか、それからなるか、またはそれから本質的になるCDR-H3配列を含む。一部の態様では、抗体は、配列番号84を含むか、それからなるか、またはそれから本質的になるCDR-H3配列を含む。一部の態様では、抗体は、配列番号85を含むか、それからなるか、またはそれから本質的になるCDR-H3配列を含む。一部の態様では、抗体は、配列番号86を含むか、それからなるか、またはそれから本質的になるCDR-H3配列を含む。一部の態様では、抗体は、配列番号87を含むか、それからなるか、またはそれから本質的になるCDR-H3配列を含む。一部の態様では、抗体は、配列番号88を含むか、それからなるか、またはそれから本質的になるCDR-H3配列を含む。一部の態様では、抗体は、配列番号89を含むか、それからなるか、またはそれから本質的になるCDR-H3配列を含む。一部の態様では、抗体は、配列番号90を含むか、それからなるか、またはそれから本質的になるCDR-H3配列を含む。一部の態様では、抗体は、配列番号91を含むか、それからなるか、またはそれから本質的になるCDR-H3配列を含む。一部の態様では、抗体は、配列番号92を含むか、それからなるか、またはそれから本質的になるCDR-H3配列を含む。一部の態様では、抗体は、配列番号93を含むか、それからなるか、またはそれから本質的になるCDR-H3配列を含む。一部の態様では、抗体は、配列番号94を含むか、それからなるか、またはそれから本質的になるCDR-H3配列を含む。一部の態様では、抗体は、配列番号95を含むか、それからなるか、またはそれから本質的になるCDR-H3配列を含む。一部の態様では、抗体は、配列番号96を含むか、それからなるか、またはそれから本質的になるCDR-H3配列を含む。一部の態様では、抗体は、配列番号97を含むか、それからなるか、またはそれから本質的になるCDR-H3配列を含む。一部の態様では、抗体は、配列番号98を含むか、それからなるか、またはそれから本質的になるCDR-H3配列を含む。一部の態様では、抗体は、配列番号99を含むか、それからなるか、またはそれから本質的になるCDR-H3配列を含む。一部の態様では、抗体は、配列番号100を含むか、それからなるか、またはそれから本質的になるCDR-H3配列を含む。一部の態様では、抗体は、配列番号101を含むか、それからなるか、またはそれから本質的になるCDR-H3配列を含む。一部の態様では、抗体は、配列番号102を含むか、それからなるか、またはそれから本質的になるCDR-H3配列を含む。一部の態様では、抗体は、配列番号103を含むか、それからなるか、またはそれから本質的になるCDR-H3配列を含む。一部の態様では、抗体は、配列番号104を含むか、それからなるか、またはそれから本質的になるCDR-H3配列を含む。一部の態様では、抗体は、配列番号105を含むか、それからなるか、またはそれから本質的になるCDR-H3配列を含む。一部の態様では、抗体は、配列番号106を含むか、それからなるか、またはそれから本質的になるCDR-H3配列を含む。一部の態様では、抗体は、配列番号107を含むか、それからなるか、またはそれから本質的になるCDR-H3配列を含む。一部の態様では、抗体は、配列番号108を含むか、それからなるか、またはそれから本質的になるCDR-H3配列を含む。一部の態様では、抗体は、配列番号109を含むか、それからなるか、またはそれから本質的になるCDR-H3配列を含む。
【0095】
一部の態様では、CDR-H3配列は、本開示で提供する例示のCDR-H3配列のバリアントを含むか、それからなるか、またはそれから本質的になる。一部の態様では、CDR-H3配列は、本開示で提供する例示のCDR-H3配列のうちのいずれかと少なくとも70%、75%、80%、85%、90%、または95%の同一性を有する配列を含むか、これらからなるか、またはこれらから本質的になる。一部の態様では、CDR-H3配列は、本開示で提供する例示のCDR-H3配列のうちのいずれかを含むか、これらからなるか、またはこれらから本質的になり、1、2、または3つのアミノ酸置換を有する。一部の態様では、アミノ酸置換は保存的アミノ酸置換である。
【0096】
2.2.例示のCDRを含むV配列
一部の実施形態では、抗体は、本開示で提供する1つまたは複数の例示のCDR-H配列を含むか、これらからなるか、またはこれらから本質的になる1つまたは複数のCDR-H配列を含むV配列、およびこれらのバリアントを含む。
【0097】
2.2.1.例示のKabat CDRを含むV配列
一部の実施形態では、抗体は、本開示で提供する1つまたは複数の例示のKabat CDR-H配列を含むか、これらからなるか、またはこれらから本質的になる1つまたは複数のKabat CDR-H配列を含むV配列、およびこれらのバリアントを含む。
【0098】
2.2.1.1.Kabat CDR-H3
一部の実施形態では、抗体は、配列番号82~109から選択される配列を含むか、これらからなるか、またはこれらから本質的になるKabat CDR-H3配列を含むV配列を含む。一部の態様では、抗体は、配列番号82を含むか、それからなるか、またはそれから本質的になるKabat CDR-H3配列を含むV配列を含む。一部の態様では、抗体は、配列番号83を含むか、それからなるか、またはそれから本質的になるKabat CDR-H3配列を含むV配列を含む。一部の態様では、抗体は、配列番号84を含むか、それからなるか、またはそれから本質的になるKabat CDR-H3配列を含むV配列を含む。一部の態様では、抗体は、配列番号85を含むか、それからなるか、またはそれから本質的になるKabat CDR-H3配列を含むV配列を含む。一部の態様では、抗体は、配列番号86を含むか、それからなるか、またはそれから本質的になるKabat CDR-H3配列を含むV配列を含む。一部の態様では、抗体は、配列番号87を含むか、それからなるか、またはそれから本質的になるKabat CDR-H3配列を含むV配列を含む。一部の態様では、抗体は、配列番号88を含むか、それからなるか、またはそれから本質的になるKabat CDR-H3配列を含むV配列を含む。一部の態様では、抗体は、配列番号89を含むか、それからなるか、またはそれから本質的になるKabat CDR-H3配列を含むV配列を含む。一部の態様では、抗体は、配列番号90を含むか、それからなるか、またはそれから本質的になるKabat CDR-H3配列を含むV配列を含む。一部の態様では、抗体は、配列番号91を含むか、それからなるか、またはそれから本質的になるKabat CDR-H3配列を含むV配列を含む。一部の態様では、抗体は、配列番号92を含むか、それからなるか、またはそれから本質的になるKabat CDR-H3配列を含むV配列を含む。一部の態様では、抗体は、配列番号93を含むか、それからなるか、またはそれから本質的になるKabat CDR-H3配列を含むV配列を含む。一部の態様では、抗体は、配列番号94を含むか、それからなるか、またはそれから本質的になるKabat CDR-H3配列を含むV配列を含む。一部の態様では、抗体は、配列番号95を含むか、それからなるか、またはそれから本質的になるKabat CDR-H3配列を含むV配列を含む。一部の態様では、抗体は、配列番号96を含むか、それからなるか、またはそれから本質的になるKabat CDR-H3配列を含むV配列を含む。一部の態様では、抗体は、配列番号97を含むか、それからなるか、またはそれから本質的になるKabat CDR-H3配列を含むV配列を含む。一部の態様では、抗体は、配列番号98を含むか、それからなるか、またはそれから本質的になるKabat
CDR-H3配列を含むV配列を含む。一部の態様では、抗体は、配列番号99を含むか、それからなるか、またはそれから本質的になるKabat CDR-H3配列を含むV配列を含む。一部の態様では、抗体は、配列番号100を含むか、それからなるか、またはそれから本質的になるKabat CDR-H3配列を含むV配列を含む。一部の態様では、抗体は、配列番号101を含むか、それからなるか、またはそれから本質的になるKabat CDR-H3配列を含むV配列を含む。一部の態様では、抗体は、配列番号102を含むか、それからなるか、またはそれから本質的になるKabat CDR-H3配列を含むV配列を含む。一部の態様では、抗体は、配列番号103を含むか、それからなるか、またはそれから本質的になるKabat CDR-H3配列を含むV配列を含む。一部の態様では、抗体は、配列番号104を含むか、それからなるか、またはそれから本質的になるKabat CDR-H3配列を含むV配列を含む。一部の態様では、抗体は、配列番号105を含むか、それからなるか、またはそれから本質的になるKabat CDR-H3配列を含むV配列を含む。一部の態様では、抗体は、配列番号106を含むか、それからなるか、またはそれから本質的になるKabat CDR-H3配列を含むV配列を含む。一部の態様では、抗体は、配列番号107を含むか、それからなるか、またはそれから本質的になるKabat CDR-H3配列を含むV配列を含む。一部の態様では、抗体は、配列番号108を含むか、それからなるか、またはそれから本質的になるKabat CDR-H3配列を含むV配列を含む。一部の態様では、抗体は、配列番号109を含むか、それからなるか、またはそれから本質的になるKabat CDR-H3配列を含むV配列を含む。
【0099】
2.2.1.2.Kabat CDR-H2
一部の実施形態では、抗体は、配列番号63~81から選択される配列を含むか、これらからなるか、またはこれらから本質的になるKabat CDR-H2配列を含むV配列を含む。一部の態様では、抗体は、配列番号63を含むか、それからなるか、またはそれから本質的になるKabat CDR-H2配列を含むV配列を含む。一部の態様では、抗体は、配列番号64を含むか、それからなるか、またはそれから本質的になるKabat CDR-H2配列を含むV配列を含む。一部の態様では、抗体は、配列番号65を含むか、それからなるか、またはそれから本質的になるKabat CDR-H2配列を含むV配列を含む。一部の態様では、抗体は、配列番号66を含むか、それからなるか、またはそれから本質的になるKabat CDR-H2配列を含むV配列を含む。一部の態様では、抗体は、配列番号67を含むか、それからなるか、またはそれから本質的になるKabat CDR-H2配列を含むV配列を含む。一部の態様では、抗体は、配列番号68を含むか、それからなるか、またはそれから本質的になるKabat
CDR-H2配列を含むV配列を含む。一部の態様では、抗体は、配列番号69を含むか、それからなるか、またはそれから本質的になるKabat CDR-H2配列を含むV配列を含む。一部の態様では、抗体は、配列番号70を含むか、それからなるか、またはそれから本質的になるKabat CDR-H2配列を含むV配列を含む。一部の態様では、抗体は、配列番号71を含むか、それからなるか、またはそれから本質的になるKabat CDR-H2配列を含むV配列を含む。一部の態様では、抗体は、配列番号72を含むか、それからなるか、またはそれから本質的になるKabat CDR-H2配列を含むV配列を含む。一部の態様では、抗体は、配列番号73を含むか、それからなるか、またはそれから本質的になるKabat CDR-H2配列を含むV配列を含む。一部の態様では、抗体は、配列番号74を含むか、それからなるか、またはそれから本質的になるKabat CDR-H2配列を含むV配列を含む。一部の態様では、抗体は、配列番号75を含むか、それからなるか、またはそれから本質的になるKabat CDR-H2配列を含むV配列を含む。一部の態様では、抗体は、配列番号76を含むか、それからなるか、またはそれから本質的になるKabat CDR-H2配列を含むV配列を含む。一部の態様では、抗体は、配列番号77を含むか、それからなるか、またはそれから本質的になるKabat CDR-H2配列を含むV配列を含む。一部の態様では、抗体は、配列番号78を含むか、それからなるか、またはそれから本質的になるKabat CDR-H2配列を含むV配列を含む。一部の態様では、抗体は、配列番号79を含むか、それからなるか、またはそれから本質的になるKabat CDR-H2配列を含むV配列を含む。一部の態様では、抗体は、配列番号80を含むか、それからなるか、またはそれから本質的になるKabat CDR-H2配列を含むV配列を含む。一部の態様では、抗体は、配列番号81を含むか、それからなるか、またはそれから本質的になるKabat CDR-H2配列を含むV配列を含む。
【0100】
2.2.1.3.Kabat CDR-H1
一部の実施形態では、抗体は、配列番号25~45から選択される配列を含むか、これらからなるか、またはこれらから本質的になるKabat CDR-H1配列を含むV配列を含む。一部の態様では、抗体は、配列番号25を含むか、それからなるか、またはそれから本質的になるKabat CDR-H1配列を含むV配列を含む。一部の態様では、抗体は、配列番号26を含むか、それからなるか、またはそれから本質的になるKabat CDR-H1配列を含むV配列を含む。一部の態様では、抗体は、配列番号27を含むか、それからなるか、またはそれから本質的になるKabat CDR-H1配列を含むV配列を含む。一部の態様では、抗体は、配列番号28を含むか、それからなるか、またはそれから本質的になるKabat CDR-H1配列を含むV配列を含む。一部の態様では、抗体は、配列番号29を含むか、それからなるか、またはそれから本質的になるKabat CDR-H1配列を含むV配列を含む。一部の態様では、抗体は、配列番号30を含むか、それからなるか、またはそれから本質的になるKabat
CDR-H1配列を含むV配列を含む。一部の態様では、抗体は、配列番号31を含むか、それからなるか、またはそれから本質的になるKabat CDR-H1配列を含むV配列を含む。一部の態様では、抗体は、配列番号32を含むか、それからなるか、またはそれから本質的になるKabat CDR-H1配列を含むV配列を含む。一部の態様では、抗体は、配列番号33を含むか、それからなるか、またはそれから本質的になるKabat CDR-H1配列を含むV配列を含む。一部の態様では、抗体は、配列番号34を含むか、それからなるか、またはそれから本質的になるKabat CDR-H1配列を含むV配列を含む。一部の態様では、抗体は、配列番号35を含むか、それからなるか、またはそれから本質的になるKabat CDR-H1配列を含むV配列を含む。一部の態様では、抗体は、配列番号36を含むか、それからなるか、またはそれから本質的になるKabat CDR-H1配列を含むV配列を含む。一部の態様では、抗体は、配列番号37を含むか、それからなるか、またはそれから本質的になるKabat CDR-H1配列を含むV配列を含む。一部の態様では、抗体は、配列番号38を含むか、それからなるか、またはそれから本質的になるKabat CDR-H1配列を含むV配列を含む。一部の態様では、抗体は、配列番号39を含むか、それからなるか、またはそれから本質的になるKabat CDR-H1配列を含むV配列を含む。一部の態様では、抗体は、配列番号40を含むか、それからなるか、またはそれから本質的になるKabat CDR-H1配列を含むV配列を含む。一部の態様では、抗体は、配列番号41を含むか、それからなるか、またはそれから本質的になるKabat CDR-H1配列を含むV配列を含む。一部の態様では、抗体は、配列番号42を含むか、それからなるか、またはそれから本質的になるKabat CDR-H1配列を含むV配列を含む。一部の態様では、抗体は、配列番号43を含むか、それからなるか、またはそれから本質的になるKabat CDR-H1配列を含むV配列を含む。一部の態様では、抗体は、配列番号44を含むか、それからなるか、またはそれから本質的になるKabat CDR-H1配列を含むV配列を含む。一部の態様では、抗体は、配列番号45を含むか、それからなるか、またはそれから本質的になるKabat CDR-H1配列を含むV配列を含む。
【0101】
2.2.1.4.Kabat CDR-H3+Kabat CDR-H2
一部の実施形態では、抗体は、配列番号82~109から選択される配列を含むか、これらからなるか、またはこれらから本質的になるKabat CDR-H3配列、および配列番号63~81から選択される配列を含むか、これらからなるか、またはこれらから本質的になるKabat CDR-H2配列を含むV配列を含む。一部の態様では、Kabat CDR-H3配列およびKabat CDR-H2配列は、両方とも本開示で提供する単一の例示のV配列からのものである。例えば、一部の態様では、Kabat
CDR-H3およびKabat CDR-H2は、両方とも配列番号179~218から選択される単一の例示のV配列からのものである。
【0102】
2.2.1.5.Kabat CDR-H3+Kabat CDR-H1
一部の実施形態では、抗体は、配列番号82~109から選択される配列を含むか、これらからなるか、またはこれらから本質的になるKabat CDR-H3配列、および配列番号25~45から選択される配列を含むか、これらからなるか、またはこれらから本質的になるKabat CDR-H1配列を含むV配列を含む。一部の態様では、Kabat CDR-H3配列およびKabat CDR-H1配列は、両方とも本開示で提供する単一の例示のV配列からのものである。例えば、一部の態様では、Kabat
CDR-H3およびKabat CDR-H1は、両方とも配列番号179~218から選択される単一の例示のV配列からのものである。
【0103】
2.2.1.6.Kabat CDR-H1+Kabat CDR-H2
一部の実施形態では、抗体は、配列番号25~45から選択される配列を含むか、これらからなるか、またはこれらから本質的になるKabat CDR-H1配列、および配列番号63~81から選択される配列を含むか、これらからなるか、またはこれらから本質的になるKabat CDR-H2配列を含むV配列を含む。一部の態様では、Kabat CDR-H1配列およびKabat CDR-H2配列は、両方とも本開示で提供する単一の例示のV配列からのものである。例えば、一部の態様では、Kabat CDR-H1およびKabat CDR-H2は、両方とも配列番号179~218から選択される単一の例示のV配列からのものである。
【0104】
2.2.1.7.Kabat CDR-H1+Kabat CDR-H2+Kabat CDR-H3
一部の実施形態では、抗体は、配列番号25~45から選択される配列を含むか、これらからなるか、またはこれらから本質的になるKabat CDR-H1配列、配列番号63~81から選択される配列を含むか、これらからなるか、またはこれらから本質的になるKabat CDR-H2配列、および配列番号82~109から選択される配列を含むか、これらからなるか、またはこれらから本質的になるKabat CDR-H3配列を含むV配列を含む。一部の態様では、Kabat CDR-H1配列、Kabat
CDR-H2配列、およびKabat CDR-H3配列は全て、本開示で提供する単一の例示のV配列からのものである。例えば、一部の態様では、Kabat CDR-H1、Kabat CDR-H2、およびKabat CDR-H3は全て、配列番号179~218から選択される単一の例示のV配列からのものである。
【0105】
一部の態様では、抗体は、配列番号25を含むKabat CDR-H1配列、配列番号63を含むKabat CDR-H2配列、および配列番号82を含むKabat CDR-H3配列を含むV配列を含む。一部の態様では、抗体は、配列番号26を含むKabat CDR-H1配列、配列番号64を含むKabat CDR-H2配列、および配列番号83を含むKabat CDR-H3配列を含むV配列を含む。一部の態様では、抗体は、配列番号27を含むKabat CDR-H1配列、配列番号65を含むKabat CDR-H2配列、および配列番号84を含むKabat CDR-H3配列を含むV配列を含む。一部の態様では、抗体は、配列番号26を含むKabat CDR-H1配列、配列番号64を含むKabat CDR-H2配列、および配列番号85を含むKabat CDR-H3配列を含むV配列を含む。一部の態様では、抗体は、配列番号26を含むKabat CDR-H1配列、配列番号64を含むKabat CDR-H2配列、および配列番号86を含むKabat CDR-H3配列を含むV配列を含む。一部の態様では、抗体は、配列番号25を含むKabat CDR-H1配列、配列番号66を含むKabat CDR-H2配列、および配列番号82を含むKabat CDR-H3配列を含むV配列を含む。一部の態様では、抗体は、配列番号26を含むKabat CDR-H1配列、配列番号65を含むKabat CDR-H2配列、および配列番号82を含むKabat CDR-H3配列を含むV配列を含む。一部の態様では、抗体は、配列番号27を含むKabat CDR-H1配列、配列番号65を含むKabat CDR-H2配列、および配列番号82を含むKabat CDR-H3配列を含むV配列を含む。一部の態様では、抗体は、配列番号28を含むKabat CDR-H1配列、配列番号67を含むKabat CDR-H2配列、および配列番号82を含むKabat CDR-H3配列を含むV配列を含む。一部の態様では、抗体は、配列番号29を含むKabat CDR-H1配列、配列番号68を含むKabat CDR-H2配列、および配列番号82を含むKabat CDR-H3配列を含むV配列を含む。一部の態様では、抗体は、配列番号26を含むKabat CDR-H1配列、配列番号64を含むKabat CDR-H2配列、および配列番号82を含むKabat CDR-H3配列を含むV配列を含む。一部の態様では、抗体は、配列番号30を含むKabat CDR-H1配列、配列番号69を含むKabat CDR-H2配列、および配列番号87を含むKabat CDR-H3配列を含むV配列を含む。一部の態様では、抗体は、配列番号31を含むKabat CDR-H1配列、配列番号70を含むKabat CDR-H2配列、および配列番号88を含むKabat CDR-H3配列を含むV配列を含む。一部の態様では、抗体は、配列番号32を含むKabat CDR-H1配列、配列番号71を含むKabat CDR-H2配列、および配列番号89を含むKabat CDR-H3配列を含むV配列を含む。一部の態様では、抗体は、配列番号33を含むKabat CDR-H1配列、配列番号70を含むKabat CDR-H2配列、および配列番号90を含むKabat CDR-H3配列を含むV配列を含む。一部の態様では、抗体は、配列番号34を含むKabat CDR-H1配列、配列番号72を含むKabat CDR-H2配列、および配列番号91を含むKabat CDR-H3配列を含むV配列を含む。一部の態様では、抗体は、配列番号30を含むKabat CDR-H1配列、配列番号71を含むKabat CDR-H2配列、および配列番号92を含むKabat CDR-H3配列を含むV配列を含む。一部の態様では、抗体は、配列番号35を含むKabat CDR-H1配列、配列番号70を含むKabat CDR-H2配列、および配列番号93を含むKabat CDR-H3配列を含むV配列を含む。一部の態様では、抗体は、配列番号33を含むKabat CDR-H1配列、配列番号70を含むKabat CDR-H2配列、および配列番号92を含むKabat CDR-H3配列を含むV配列を含む。一部の態様では、抗体は、配列番号36を含むKabat CDR-H1配列、配列番号72を含むKabat CDR-H2配列、および配列番号87を含むKabat CDR-H3配列を含むV配列を含む。一部の態様では、抗体は、配列番号30を含むKabat CDR-H1配列、配列番号73を含むKabat CDR-H2配列、および配列番号87を含むKabat CDR-H3配列を含むV配列を含む。一部の態様では、抗体は、配列番号37を含むKabat CDR-H1配列、配列番号74を含むKabat CDR-H2配列、および配列番号87を含むKabat CDR-H3配列を含むV配列を含む。一部の態様では、抗体は、配列番号38を含むKabat CDR-H1配列、配列番号75を含むKabat CDR-H2配列、および配列番号94を含むKabat CDR-H3配列を含むV配列を含む。一部の態様では、抗体は、配列番号39を含むKabat CDR-H1配列、配列番号76を含むKabat CDR-H2配列、および配列番号95を含むKabat CDR-H3配列を含むV配列を含む。一部の態様では、抗体は、配列番号40を含むKabat CDR-H1配列、配列番号76を含むKabat CDR-H2配列、および配列番号96を含むKabat CDR-H3配列を含むV配列を含む。一部の態様では、抗体は、配列番号39を含むKabat CDR-H1配列、配列番号76を含むKabat CDR-H2配列、および配列番号94を含むKabat CDR-H3配列を含むV配列を含む。一部の態様では、抗体は、配列番号38を含むKabat CDR-H1配列、配列番号69を含むKabat CDR-H2配列、および配列番号97を含むKabat
CDR-H3配列を含むV配列を含む。一部の態様では、抗体は、配列番号41を含むKabat CDR-H1配列、配列番号69を含むKabat CDR-H2配列、および配列番号98を含むKabat CDR-H3配列を含むV配列を含む。一部の態様では、抗体は、配列番号41を含むKabat CDR-H1配列、配列番号69を含むKabat CDR-H2配列、および配列番号99を含むKabat CDR-H3配列を含むV配列を含む。一部の態様では、抗体は、配列番号41を含むKabat
CDR-H1配列、配列番号69を含むKabat CDR-H2配列、および配列番号100を含むKabat CDR-H3配列を含むV配列を含む。一部の態様では、抗体は、配列番号38を含むKabat CDR-H1配列、配列番号75を含むKabat CDR-H2配列、および配列番号101を含むKabat CDR-H3配列を含むV配列を含む。一部の態様では、抗体は、配列番号42を含むKabat CDR-H1配列、配列番号78を含むKabat CDR-H2配列、および配列番号102を含むKabat CDR-H3配列を含むV配列を含む。一部の態様では、抗体は、配列番号38を含むKabat CDR-H1配列、配列番号75を含むKabat CDR-H2配列、および配列番号103を含むKabat CDR-H3配列を含むV配列を含む。一部の態様では、抗体は、配列番号43を含むKabat CDR-H1配列、配列番号79を含むKabat CDR-H2配列、および配列番号104を含むKabat CDR-H3配列を含むV配列を含む。一部の態様では、抗体は、配列番号38を含むKabat CDR-H1配列、配列番号69を含むKabat CDR-H2配列、および配列番号103を含むKabat CDR-H3配列を含むV配列を含む。一部の態様では、抗体は、配列番号38を含むKabat CDR-H1配列、配列番号69を含むKabat CDR-H2配列、および配列番号106を含むKabat
CDR-H3配列を含むV配列を含む。一部の態様では、抗体は、配列番号38を含むKabat CDR-H1配列、配列番号69を含むKabat CDR-H2配列、および配列番号107を含むKabat CDR-H3配列を含むV配列を含む。一部の態様では、抗体は、配列番号44を含むKabat CDR-H1配列、配列番号80を含むKabat CDR-H2配列、および配列番号108を含むKabat CDR-H3配列を含むV配列を含む。一部の態様では、抗体は、配列番号45を含むKabat CDR-H1配列、配列番号81を含むKabat CDR-H2配列、および配列番号109を含むKabat CDR-H3配列を含むV配列を含む。
【0106】
一部の態様では、抗体は、配列番号26を含むKabat CDR-H1配列、配列番号65を含むKabat CDR-H2配列、および配列番号83を含むKabat CDR-H3配列を含むV配列を含む。一部の態様では、抗体は、配列番号26を含むKabat CDR-H1配列、配列番号65を含むKabat CDR-H2配列、および配列番号84を含むKabat CDR-H3配列を含むV配列を含む。一部の態様では、抗体は、配列番号26を含むKabat CDR-H1配列、配列番号65を含むKabat CDR-H2配列、および配列番号85を含むKabat CDR-H3配列を含むV配列を含む。一部の態様では、抗体は、配列番号26を含むKabat CDR-H1配列、配列番号65を含むKabat CDR-H2配列、および配列番号86を含むKabat CDR-H3配列を含むV配列を含む。一部の態様では、抗体は、配列番号26を含むKabat CDR-H1配列、配列番号64を含むKabat CDR-H2配列、および配列番号84を含むKabat CDR-H3配列を含むV配列を含む。一部の態様では、抗体は、配列番号26を含むKabat CDR-H1配列、配列番号64を含むKabat CDR-H2配列、および配列番号86を含むKabat CDR-H3配列を含むV配列を含む。一部の態様では、抗体は、配列番号27を含むKabat CDR-H1配列、配列番号65を含むKabat CDR-H2配列、および配列番号83を含むKabat CDR-H3配列を含むV配列を含む。一部の態様では、抗体は、配列番号27を含むKabat CDR-H1配列、配列番号65を含むKabat CDR-H2配列、および配列番号86を含むKabat CDR-H3配列を含むV配列を含む。一部の態様では、抗体は、配列番号30を含むKabat CDR-H1配列、配列番号71を含むKabat CDR-H2配列、および配列番号93を含むKabat CDR-H3配列を含むV配列を含む。一部の態様では、抗体は、配列番号30を含むKabat CDR-H1配列、配列番号73を含むKabat CDR-H2配列、および配列番号87を含むKabat CDR-H3配列を含むV配列を含む。一部の態様では、抗体は、配列番号30を含むKabat CDR-H1配列、配列番号72を含むKabat CDR-H2配列、および配列番号87を含むKabat CDR-H3配列を含むV配列を含む。一部の態様では、抗体は、配列番号30を含むKabat CDR-H1配列、配列番号70を含むKabat CDR-H2配列、および配列番号87を含むKabat CDR-H3配列を含むV配列を含む。一部の態様では、抗体は、配列番号31を含むKabat CDR-H1配列、配列番号70を含むKabat CDR-H2配列、および配列番号87を含むKabat CDR-H3配列を含むV配列を含む。一部の態様では、抗体は、配列番号31を含むKabat CDR-H1配列、配列番号71を含むKabat CDR-H2配列、および配列番号87を含むKabat CDR-H3配列を含むV配列を含む。一部の態様では、抗体は、配列番号32を含むKabat CDR-H1配列、配列番号71を含むKabat CDR-H2配列、および配列番号87を含むKabat CDR-H3配列を含むV配列を含む。一部の態様では、抗体は、配列番号33を含むKabat CDR-H1配列、配列番号71を含むKabat CDR-H2配列、および配列番号87を含むKabat CDR-H3配列を含むV配列を含む。一部の態様では、抗体は、配列番号33を含むKabat CDR-H1配列、配列番号72を含むKabat CDR-H2配列、および配列番号87を含むKabat CDR-H3配列を含むV配列を含む。一部の態様では、抗体は、配列番号33を含むKabat CDR-H1配列、配列番号70を含むKabat CDR-H2配列、および配列番号87を含むKabat CDR-H3配列を含むV配列を含む。一部の態様では、抗体は、配列番号33を含むKabat CDR-H1配列、配列番号71を含むKabat CDR-H2配列、および配列番号93を含むKabat CDR-H3配列を含むV配列を含む。一部の態様では、抗体は、配列番号33を含むKabat CDR-H1配列、配列番号70を含むKabat CDR-H2配列、および配列番号93を含むKabat CDR-H3配列を含むV配列を含む。一部の態様では、抗体は、配列番号34を含むKabat CDR-H1配列、配列番号72を含むKabat CDR-H2配列、および配列番号87を含むKabat CDR-H3配列を含むV配列を含む。一部の態様では、抗体は、配列番号30を含むKabat CDR-H1配列、配列番号71を含むKabat CDR-H2配列、および配列番号87を含むKabat CDR-H3配列を含むV配列を含む。一部の態様では、抗体は、配列番号35を含むKabat CDR-H1配列、配列番号70を含むKabat CDR-H2配列、および配列番号87を含むKabat CDR-H3配列を含むV配列を含む。一部の態様では、抗体は、配列番号35を含むKabat CDR-H1配列、配列番号70を含むKabat CDR-H2配列、および配列番号90を含むKabat CDR-H3配列を含むV配列を含む。一部の態様では、抗体は、配列番号30を含むKabat CDR-H1配列、配列番号70を含むKabat CDR-H2配列、および配列番号87を含むKabat CDR-H3配列を含むV配列を含む。一部の態様では、抗体は、配列番号39を含むKabat CDR-H1配列、配列番号76を含むKabat CDR-H2配列、および配列番号94を含むKabat CDR-H3配列を含むV配列を含む。
【0107】
2.2.1.8.例示のKabat CDRを含むV配列のバリアント
一部の実施形態では、本明細書において提供するV配列は、本開示で提供する例示のKabat CDR-H3、CDR-H2、および/またはCDR-H1配列のバリアントを含む。
【0108】
一部の態様では、Kabat CDR-H3配列は、本開示で提供する例示のKabat CDR-H3配列のバリアントを含むか、それからなるか、またはそれから本質的になる。一部の態様では、Kabat CDR-H3配列は、本開示で提供する例示のKabat CDR-H3配列のうちのいずれかと少なくとも70%、75%、80%、85%、90%、または95%の同一性を有する配列を含むか、これらからなるか、またはこれらから本質的になる。一部の態様では、Kabat CDR-H3配列は、本開示で提供する例示のKabat CDR-H3配列のうちのいずれかを含むか、これらからなるか、またはこれらから本質的になり、1、2、または3つのアミノ酸置換を有する。一部の態様では、アミノ酸置換は保存的アミノ酸置換である。
【0109】
一部の態様では、Kabat CDR-H2配列は、本開示で提供する例示のKabat CDR-H2配列のバリアントを含むか、それからなるか、またはそれから本質的になる。一部の態様では、Kabat CDR-H2配列は、本開示で提供する例示のKabat CDR-H2配列のうちのいずれかと少なくとも70%、75%、80%、85%、90%、または95%の同一性を有する配列を含むか、これらからなるか、またはこれらから本質的になる。一部の態様では、Kabat CDR-H2配列は、本開示で提供する例示のKabat CDR-H2配列のうちのいずれかを含むか、これらからなるか、またはこれらから本質的になり、1、2、または3つのアミノ酸置換を有する。一部の態様では、アミノ酸置換は保存的アミノ酸置換である。
【0110】
一部の態様では、Kabat CDR-H1配列は、本開示で提供する例示のKabat CDR-H1配列のバリアントを含むか、それからなるか、またはそれから本質的になる。一部の態様では、Kabat CDR-H1配列は、本開示で提供する例示のKabat CDR-H1配列のうちのいずれかと少なくとも70%、75%、80%、85%、90%、または95%の同一性を有する配列を含むか、これらからなるか、またはこれらから本質的になる。一部の態様では、Kabat CDR-H1配列は、本開示で提供する例示のKabat CDR-H1配列のうちのいずれかを含むか、これらからなるか、またはこれらから本質的になり、1、2、または3つのアミノ酸置換を有する。一部の態様では、アミノ酸置換は保存的アミノ酸置換である。
【0111】
2.2.2.例示のChothia CDRを含むV配列
一部の実施形態では、抗体は、本開示で提供する1つまたは複数の例示のChothia CDR-H配列を含むか、これらからなるか、またはこれらから本質的になる1つまたは複数のChothia CDR-H配列を含むV配列、およびこれらのバリアントを含む。
【0112】
2.2.2.1.Chothia CDR-H3
一部の実施形態では、抗体は、配列番号82~109から選択される配列を含むか、これらからなるか、またはこれらから本質的になるChothia CDR-H3配列を含むV配列を含む。一部の態様では、抗体は、配列番号82を含むか、それからなるか、またはそれから本質的になるChothia CDR-H3配列を含むV配列を含む。一部の態様では、抗体は、配列番号83を含むか、それからなるか、またはそれから本質的になるChothia CDR-H3配列を含むV配列を含む。一部の態様では、抗体は、配列番号84を含むか、それからなるか、またはそれから本質的になるChothia CDR-H3配列を含むV配列を含む。一部の態様では、抗体は、配列番号85を含むか、それからなるか、またはそれから本質的になるChothia CDR-H3配列を含むV配列を含む。一部の態様では、抗体は、配列番号86を含むか、それからなるか、またはそれから本質的になるChothia CDR-H3配列を含むV配列を含む。一部の態様では、抗体は、配列番号87を含むか、それからなるか、またはそれから本質的になるChothia CDR-H3配列を含むV配列を含む。一部の態様では、抗体は、配列番号88を含むか、それからなるか、またはそれから本質的になるChothia CDR-H3配列を含むV配列を含む。一部の態様では、抗体は、配列番号89を含むか、それからなるか、またはそれから本質的になるChothia CDR-H3配列を含むV配列を含む。一部の態様では、抗体は、配列番号90を含むか、それからなるか、またはそれから本質的になるChothia CDR-H3配列を含むV配列を含む。一部の態様では、抗体は、配列番号91を含むか、それからなるか、またはそれから本質的になるChothia CDR-H3配列を含むV配列を含む。一部の態様では、抗体は、配列番号92を含むか、それからなるか、またはそれから本質的になるChothia CDR-H3配列を含むV配列を含む。一部の態様では、抗体は、配列番号93を含むか、それからなるか、またはそれから本質的になるChothia CDR-H3配列を含むV配列を含む。一部の態様では、抗体は、配列番号94を含むか、それからなるか、またはそれから本質的になるChothia CDR-H3配列を含むV配列を含む。一部の態様では、抗体は、配列番号95を含むか、それからなるか、またはそれから本質的になるChothia CDR-H3配列を含むV配列を含む。一部の態様では、抗体は、配列番号96を含むか、それからなるか、またはそれから本質的になるChothia CDR-H3配列を含むV配列を含む。一部の態様では、抗体は、配列番号97を含むか、それからなるか、またはそれから本質的になるChothia CDR-H3配列を含むV配列を含む。一部の態様では、抗体は、配列番号98を含むか、それからなるか、またはそれから本質的になるChothia CDR-H3配列を含むV配列を含む。一部の態様では、抗体は、配列番号99を含むか、それからなるか、またはそれから本質的になるChothia CDR-H3配列を含むV配列を含む。一部の態様では、抗体は、配列番号100を含むか、それからなるか、またはそれから本質的になるChothia CDR-H3配列を含むV配列を含む。一部の態様では、抗体は、配列番号101を含むか、それからなるか、またはそれから本質的になるChothia CDR-H3配列を含むV配列を含む。一部の態様では、抗体は、配列番号102を含むか、それからなるか、またはそれから本質的になるChothia CDR-H3配列を含むV配列を含む。一部の態様では、抗体は、配列番号103を含むか、それからなるか、またはそれから本質的になるChothia CDR-H3配列を含むV配列を含む。一部の態様では、抗体は、配列番号104を含むか、それからなるか、またはそれから本質的になるChothia CDR-H3配列を含むV配列を含む。一部の態様では、抗体は、配列番号105を含むか、それからなるか、またはそれから本質的になるChothia CDR-H3配列を含むV配列を含む。一部の態様では、抗体は、配列番号106を含むか、それからなるか、またはそれから本質的になるChothia CDR-H3配列を含むV配列を含む。一部の態様では、抗体は、配列番号107を含むか、それからなるか、またはそれから本質的になるChothia CDR-H3配列を含むV配列を含む。一部の態様では、抗体は、配列番号108を含むか、それからなるか、またはそれから本質的になるChothia CDR-H3配列を含むV配列を含む。一部の態様では、抗体は、配列番号109を含むか、それからなるか、またはそれから本質的になるChothia CDR-H3配列を含むV配列を含む。
【0113】
2.2.2.2.Chothia CDR-H2
一部の実施形態では、抗体は、配列番号46~62から選択される配列を含むか、これらからなるか、またはこれらから本質的になるChothia CDR-H2配列を含むV配列を含む。一部の態様では、抗体は、配列番号46を含むか、それからなるか、またはそれから本質的になるChothia CDR-H2配列を含むV配列を含む。一部の態様では、抗体は、配列番号47を含むか、それからなるか、またはそれから本質的になるChothia CDR-H2配列を含むV配列を含む。一部の態様では、抗体は、配列番号48を含むか、それからなるか、またはそれから本質的になるChothia CDR-H2配列を含むV配列を含む。一部の態様では、抗体は、配列番号49を含むか、それからなるか、またはそれから本質的になるChothia CDR-H2配列を含むV配列を含む。一部の態様では、抗体は、配列番号50を含むか、それからなるか、またはそれから本質的になるChothia CDR-H2配列を含むV配列を含む。一部の態様では、抗体は、配列番号51を含むか、それからなるか、またはそれから本質的になるChothia CDR-H2配列を含むV配列を含む。一部の態様では、抗体は、配列番号52を含むか、それからなるか、またはそれから本質的になるChothia CDR-H2配列を含むV配列を含む。一部の態様では、抗体は、配列番号53を含むか、それからなるか、またはそれから本質的になるChothia CDR-H2配列を含むV配列を含む。一部の態様では、抗体は、配列番号54を含むか、それからなるか、またはそれから本質的になるChothia CDR-H2配列を含むV配列を含む。一部の態様では、抗体は、配列番号55を含むか、それからなるか、またはそれから本質的になるChothia CDR-H2配列を含むV配列を含む。一部の態様では、抗体は、配列番号56を含むか、それからなるか、またはそれから本質的になるChothia CDR-H2配列を含むV配列を含む。一部の態様では、抗体は、配列番号57を含むか、それからなるか、またはそれから本質的になるChothia
CDR-H2配列を含むV配列を含む。一部の態様では、抗体は、配列番号58を含むか、それからなるか、またはそれから本質的になるChothia CDR-H2配列を含むV配列を含む。一部の態様では、抗体は、配列番号59を含むか、それからなるか、またはそれから本質的になるChothia CDR-H2配列を含むV配列を含む。一部の態様では、抗体は、配列番号60を含むか、それからなるか、またはそれから本質的になるChothia CDR-H2配列を含むV配列を含む。一部の態様では、抗体は、配列番号61を含むか、それからなるか、またはそれから本質的になるChothia CDR-H2配列を含むV配列を含む。一部の態様では、抗体は、配列番号62を含むか、それからなるか、またはそれから本質的になるChothia CDR-H2配列を含むV配列を含む。
【0114】
2.2.2.3.Chothia CDR-H1
一部の実施形態では、抗体は、配列番号1~24から選択される配列を含むか、これらからなるか、またはこれらから本質的になるChothia CDR-H1配列を含むV配列を含む。一部の態様では、抗体は、配列番号1を含むか、それからなるか、またはそれから本質的になるChothia CDR-H1配列を含むV配列を含む。一部の態様では、抗体は、配列番号2を含むか、それからなるか、またはそれから本質的になるChothia CDR-H1配列を含むV配列を含む。一部の態様では、抗体は、配列番号3を含むか、それからなるか、またはそれから本質的になるChothia CDR-H1配列を含むV配列を含む。一部の態様では、抗体は、配列番号4を含むか、それからなるか、またはそれから本質的になるChothia CDR-H1配列を含むV配列を含む。一部の態様では、抗体は、配列番号5を含むか、それからなるか、またはそれから本質的になるChothia CDR-H1配列を含むV配列を含む。一部の態様では、抗体は、配列番号6を含むか、それからなるか、またはそれから本質的になるChothia CDR-H1配列を含むV配列を含む。一部の態様では、抗体は、配列番号7を含むか、それからなるか、またはそれから本質的になるChothia CDR-H1配列を含むV配列を含む。一部の態様では、抗体は、配列番号8を含むか、それからなるか、またはそれから本質的になるChothia CDR-H1配列を含むV配列を含む。一部の態様では、抗体は、配列番号9を含むか、それからなるか、またはそれから本質的になるChothia CDR-H1配列を含むV配列を含む。一部の態様では、抗体は、配列番号10を含むか、それからなるか、またはそれから本質的になるChothia CDR-H1配列を含むV配列を含む。一部の態様では、抗体は、配列番号11を含むか、それからなるか、またはそれから本質的になるChothia CDR-H1配列を含むV配列を含む。一部の態様では、抗体は、配列番号12を含むか、それからなるか、またはそれから本質的になるChothia CDR-H1配列を含むV配列を含む。一部の態様では、抗体は、配列番号13を含むか、それからなるか、またはそれから本質的になるChothia CDR-H1配列を含むV配列を含む。一部の態様では、抗体は、配列番号14を含むか、それからなるか、またはそれから本質的になるChothia CDR-H1配列を含むV配列を含む。一部の態様では、抗体は、配列番号15を含むか、それからなるか、またはそれから本質的になるChothia CDR-H1配列を含むV配列を含む。一部の態様では、抗体は、配列番号16を含むか、それからなるか、またはそれから本質的になるChothia CDR-H1配列を含むV配列を含む。一部の態様では、抗体は、配列番号17を含むか、それからなるか、またはそれから本質的になるChothia CDR-H1配列を含むV配列を含む。一部の態様では、抗体は、配列番号18を含むか、それからなるか、またはそれから本質的になるChothia CDR-H1配列を含むV配列を含む。一部の態様では、抗体は、配列番号19を含むか、それからなるか、またはそれから本質的になるChothia CDR-H1配列を含むV配列を含む。一部の態様では、抗体は、配列番号20を含むか、それからなるか、またはそれから本質的になるChothia CDR-H1配列を含むV配列を含む。一部の態様では、抗体は、配列番号21を含むか、それからなるか、またはそれから本質的になるChothia CDR-H1配列を含むV配列を含む。一部の態様では、抗体は、配列番号22を含むか、それからなるか、またはそれから本質的になるChothia CDR-H1配列を含むV配列を含む。一部の態様では、抗体は、配列番号23を含むか、それからなるか、またはそれから本質的になるChothia CDR-H1配列を含むV配列を含む。一部の態様では、抗体は、配列番号24を含むか、それからなるか、またはそれから本質的になるChothia CDR-H1配列を含むV配列を含む。
【0115】
2.2.2.4.Chothia CDR-H3+Chothia CDR-H2
一部の実施形態では、抗体は、配列番号82~109から選択される配列を含むか、これらからなるか、またはこれらから本質的になるChothia CDR-H3配列、および配列番号46~62から選択される配列を含むか、これらからなるか、またはこれらから本質的になるChothia CDR-H2配列を含むV配列を含む。一部の態様では、Chothia CDR-H3配列およびChothia CDR-H2配列は、両方とも本開示で提供する単一の例示のV配列からのものである。例えば、一部の態様では、Chothia CDR-H3およびChothia CDR-H2は、両方とも配列番号179~218から選択される単一の例示のV配列からのものである。
【0116】
2.2.2.5.Chothia CDR-H3+Chothia CDR-H1
一部の実施形態では、抗体は、配列番号82~109から選択される配列を含むか、これらからなるか、またはこれらから本質的になるChothia CDR-H3配列、および配列番号1~24から選択される配列を含むか、これらからなるか、またはこれらから本質的になるChothia CDR-H1配列を含むV配列を含む。一部の態様では、Chothia CDR-H3配列およびChothia CDR-H1配列は、両方とも本開示で提供する単一の例示のV配列からのものである。例えば、一部の態様では、Chothia CDR-H3およびChothia CDR-H1は、両方とも配列番号179~218から選択される単一の例示のV配列からのものである。
【0117】
2.2.2.6.Chothia CDR-H1+Chothia CDR-H2
一部の実施形態では、抗体は、配列番号1~24から選択される配列を含むか、これらからなるか、またはこれらから本質的になるChothia CDR-H1配列、および配列番号46~62から選択される配列を含むか、これらからなるか、またはこれらから本質的になるChothia CDR-H2配列を含むV配列を含む。一部の態様では、Chothia CDR-H1配列およびChothia CDR-H2配列は、両方とも本開示で提供する単一の例示のV配列からのものである。例えば、一部の態様では、Chothia CDR-H1およびChothia CDR-H2は、両方とも配列番号179~218から選択される単一の例示のV配列からのものである。
【0118】
2.2.2.7.Chothia CDR-H1+Chothia CDR-H2+Chothia CDR-H3
一部の実施形態では、抗体は、配列番号1~24から選択される配列を含むか、これらからなるか、またはこれらから本質的になるChothia CDR-H1配列、配列番号46~62から選択される配列を含むか、これらからなるか、またはこれらから本質的になるChothia CDR-H2配列、および配列番号82~109から選択される配列を含むか、これらからなるか、またはこれらから本質的になるChothia CDR-H3配列を含むV配列を含む。一部の態様では、Chothia CDR-H1配列、Chothia CDR-H2配列、およびChothia CDR-H3配列は全て、本開示で提供する単一の例示のV配列からのものである。例えば、一部の態様では、Chothia CDR-H1、Chothia CDR-H2、およびChothia CDR-H3は全て、配列番号179~218から選択される単一の例示のV配列からのものである。
【0119】
一部の実施形態では、抗体は、配列番号1を含むChothia CDR-H1配列、配列番号46を含むChothia CDR-H2配列、および配列番号82を含むChothia CDR-H3配列を含むV配列を含む。一部の実施形態では、抗体は、配列番号2を含むChothia CDR-H1配列、配列番号47を含むChothia
CDR-H2配列、および配列番号83を含むChothia CDR-H3配列を含むV配列を含む。一部の実施形態では、抗体は、配列番号1を含むChothia CDR-H1配列、配列番号46を含むChothia CDR-H2配列、および配列番号84を含むChothia CDR-H3配列を含むV配列を含む。一部の実施形態では、抗体は、配列番号2を含むChothia CDR-H1配列、配列番号47を含むChothia CDR-H2配列、および配列番号85を含むChothia CDR-H3配列を含むV配列を含む。一部の実施形態では、抗体は、配列番号3を含むChothia CDR-H1配列、配列番号47を含むChothia CDR-H2配列、および配列番号86を含むChothia CDR-H3配列を含むV配列を含む。一部の実施形態では、抗体は、配列番号4を含むChothia CDR-H1配列、配列番号46を含むChothia CDR-H2配列、および配列番号82を含むChothia CDR-H3配列を含むV配列を含む。一部の実施形態では、抗体は、配列番号2を含むChothia CDR-H1配列、配列番号46を含むChothia
CDR-H2配列、および配列番号82を含むChothia CDR-H3配列を含むV配列を含む。一部の実施形態では、抗体は、配列番号5を含むChothia CDR-H1配列、配列番号49を含むChothia CDR-H2配列、および配列番号82を含むChothia CDR-H3配列を含むV配列を含む。一部の実施形態では、抗体は、配列番号6を含むChothia CDR-H1配列、配列番号50を含むChothia CDR-H2配列、および配列番号82を含むChothia CDR-H3配列を含むV配列を含む。一部の実施形態では、抗体は、配列番号2を含むChothia CDR-H1配列、配列番号47を含むChothia CDR-H2配列、および配列番号82を含むChothia CDR-H3配列を含むV配列を含む。一部の実施形態では、抗体は、配列番号7を含むChothia CDR-H1配列、配列番号51を含むChothia CDR-H2配列、および配列番号87を含むChothia CDR-H3配列を含むV配列を含む。一部の実施形態では、抗体は、配列番号8を含むChothia CDR-H1配列、配列番号52を含むChothia
CDR-H2配列、および配列番号88を含むChothia CDR-H3配列を含むV配列を含む。一部の実施形態では、抗体は、配列番号9を含むChothia CDR-H1配列、配列番号53を含むChothia CDR-H2配列、および配列番号89を含むChothia CDR-H3配列を含むV配列を含む。一部の実施形態では、抗体は、配列番号10を含むChothia CDR-H1配列、配列番号52を含むChothia CDR-H2配列、および配列番号90を含むChothia CDR-H3配列を含むV配列を含む。一部の実施形態では、抗体は、配列番号11を含むChothia CDR-H1配列、配列番号54を含むChothia CDR-H2配列、および配列番号91を含むChothia CDR-H3配列を含むV配列を含む。一部の実施形態では、抗体は、配列番号12を含むChothia CDR-H1配列、配列番号53を含むChothia CDR-H2配列、および配列番号92を含むChothia CDR-H3配列を含むV配列を含む。一部の実施形態では、抗体は、配列番号13を含むChothia CDR-H1配列、配列番号52を含むChothia CDR-H2配列、および配列番号93を含むChothia CDR-H3配列を含むV配列を含む。一部の実施形態では、抗体は、配列番号10を含むChothia CDR-H1配列、配列番号52を含むChothia CDR-H2配列、および配列番号92を含むChothia CDR-H3配列を含むV配列を含む。一部の実施形態では、抗体は、配列番号14を含むChothia CDR-H1配列、配列番号54を含むChothia CDR-H2配列、および配列番号87を含むChothia CDR-H3配列を含むV配列を含む。一部の実施形態では、抗体は、配列番号15を含むChothia CDR-H1配列、配列番号55を含むChothia CDR-H2配列、および配列番号87を含むChothia CDR-H3配列を含むV配列を含む。一部の実施形態では、抗体は、配列番号16を含むChothia CDR-H1配列、配列番号56を含むChothia CDR-H2配列、および配列番号87を含むChothia CDR-H3配列を含むV配列を含む。一部の実施形態では、抗体は、配列番号17を含むChothia CDR-H1配列、配列番号51を含むChothia CDR-H2配列、および配列番号94を含むChothia CDR-H3配列を含むV配列を含む。一部の実施形態では、抗体は、配列番号18を含むChothia CDR-H1配列、配列番号57を含むChothia CDR-H2配列、および配列番号95を含むChothia CDR-H3配列を含むV配列を含む。一部の実施形態では、抗体は、配列番号19を含むChothia CDR-H1配列、配列番号57を含むChothia CDR-H2配列、および配列番号96を含むChothia CDR-H3配列を含むV配列を含む。一部の実施形態では、抗体は、配列番号21を含むChothia CDR-H1配列、配列番号57を含むChothia CDR-H2配列、および配列番号94を含むChothia CDR-H3配列を含むV配列を含む。一部の実施形態では、抗体は、配列番号17を含むChothia CDR-H1配列、配列番号51を含むChothia CDR-H2配列、および配列番号97を含むChothia CDR-H3配列を含むV配列を含む。一部の実施形態では、抗体は、配列番号22を含むChothia CDR-H1配列、配列番号51を含むChothia CDR-H2配列、および配列番号98を含むChothia CDR-H3配列を含むV配列を含む。一部の実施形態では、抗体は、配列番号22を含むChothia CDR-H1配列、配列番号51を含むChothia CDR-H2配列、および配列番号99を含むChothia CDR-H3配列を含むV配列を含む。一部の実施形態では、抗体は、配列番号22を含むChothia CDR-H1配列、配列番号51を含むChothia CDR-H2配列、および配列番号100を含むChothia CDR-H3配列を含むV配列を含む。一部の実施形態では、抗体は、配列番号17を含むChothia CDR-H1配列、配列番号51を含むChothia CDR-H2配列、および配列番号101を含むChothia
CDR-H3配列を含むV配列を含む。一部の実施形態では、抗体は、配列番号17を含むChothia CDR-H1配列、配列番号59を含むChothia CDR-H2配列、および配列番号102を含むChothia CDR-H3配列を含むV配列を含む。一部の実施形態では、抗体は、配列番号17を含むChothia CDR-H1配列、配列番号51を含むChothia CDR-H2配列、および配列番号103を含むChothia CDR-H3配列を含むV配列を含む。一部の実施形態では、抗体は、配列番号23を含むChothia CDR-H1配列、配列番号60を含むChothia CDR-H2配列、および配列番号104を含むChothia CDR-H3配列を含むV配列を含む。一部の実施形態では、抗体は、配列番号17を含むChothia CDR-H1配列、配列番号51を含むChothia CDR-H2配列、および配列番号105を含むChothia CDR-H3配列を含むV配列を含む。一部の実施形態では、抗体は、配列番号17を含むChothia CDR-H1配列、配列番号51を含むChothia CDR-H2配列、および配列番号106を含むChothia CDR-H3配列を含むV配列を含む。一部の実施形態では、抗体は、配列番号17を含むChothia CDR-H1配列、配列番号51を含むChothia CDR-H2配列、および配列番号107を含むChothia CDR-H3配列を含むV配列を含む。一部の実施形態では、抗体は、配列番号17を含むChothia CDR-H1配列、配列番号61を含むChothia CDR-H2配列、および配列番号108を含むChothia CDR-H3配列を含むV配列を含む。一部の実施形態では、抗体は、配列番号17を含むChothia CDR-H1配列、配列番号62を含むChothia CDR-H2配列、および配列番号109を含むChothia CDR-H3配列を含むV配列を含む。
【0120】
一部の実施形態では、抗体は、配列番号2を含むChothia CDR-H1配列、配列番号46を含むChothia CDR-H2配列、および配列番号83を含むChothia CDR-H3配列を含むV配列を含む。一部の実施形態では、抗体は、配列番号2を含むChothia CDR-H1配列、配列番号46を含むChothia CDR-H2配列、および配列番号84を含むChothia CDR-H3配列を含むV配列を含む。一部の実施形態では、抗体は、配列番号2を含むChothia CDR-H1配列、配列番号46を含むChothia CDR-H2配列、および配列番号85を含むChothia CDR-H3配列を含むV配列を含む。一部の実施形態では、抗体は、配列番号2を含むChothia CDR-H1配列、配列番号46を含むChothia CDR-H2配列、および配列番号86を含むChothia CDR-H3配列を含むV配列を含む。一部の実施形態では、抗体は、配列番号2を含むChothia CDR-H1配列、配列番号47を含むChothia CDR-H2配列、および配列番号84を含むChothia CDR-H3配列を含むV配列を含む。一部の実施形態では、抗体は、配列番号2を含むChothia CDR-H1配列、配列番号47を含むChothia CDR-H2配列、および配列番号86を含むChothia CDR-H3配列を含むV配列を含む。一部の実施形態では、抗体は、配列番号1を含むChothia CDR-H1配列、配列番号46を含むChothia
CDR-H2配列、および配列番号83を含むChothia CDR-H3配列を含むV配列を含む。一部の実施形態では、抗体は、配列番号1を含むChothia CDR-H1配列、配列番号46を含むChothia CDR-H2配列、および配列番号86を含むChothia CDR-H3配列を含むV配列を含む。一部の実施形態では、抗体は、配列番号10を含むChothia CDR-H1配列、配列番号53を含むChothia CDR-H2配列、および配列番号93を含むChothia CDR-H3配列を含むV配列を含む。一部の実施形態では、抗体は、配列番号10を含むChothia CDR-H1配列、配列番号55を含むChothia CDR-H2配列、および配列番号87を含むChothia CDR-H3配列を含むV配列を含む。一部の実施形態では、抗体は、配列番号10を含むChothia CDR-H1配列、配列番号54を含むChothia CDR-H2配列、および配列番号87を含むChothia CDR-H3配列を含むV配列を含む。一部の実施形態では、抗体は、配列番号10を含むChothia CDR-H1配列、配列番号52を含むChothia CDR-H2配列、および配列番号87を含むChothia CDR-H3配列を含むV配列を含む。一部の実施形態では、抗体は、配列番号8を含むChothia CDR-H1配列、配列番号52を含むChothia CDR-H2配列、および配列番号87を含むChothia CDR-H3配列を含むV配列を含む。一部の実施形態では、抗体は、配列番号8を含むChothia CDR-H1配列、配列番号53を含むChothia CDR-H2配列、および配列番号87を含むChothia CDR-H3配列を含むV配列を含む。一部の実施形態では、抗体は、配列番号9を含むChothia CDR-H1配列、配列番号53を含むChothia CDR-H2配列、および配列番号87を含むChothia CDR-H3配列を含むV配列を含む。一部の実施形態では、抗体は、配列番号10を含むChothia CDR-H1配列、配列番号53を含むChothia CDR-H2配列、および配列番号87を含むChothia CDR-H3配列を含むV配列を含む。一部の実施形態では、抗体は、配列番号10を含むChothia CDR-H1配列、配列番号54を含むChothia CDR-H2配列、および配列番号87を含むChothia CDR-H3配列を含むV配列を含む。一部の実施形態では、抗体は、配列番号10を含むChothia CDR-H1配列、配列番号52を含むChothia CDR-H2配列、および配列番号87を含むChothia CDR-H3配列を含むV配列を含む。一部の実施形態では、抗体は、配列番号10を含むChothia CDR-H1配列、配列番号53を含むChothia CDR-H2配列、および配列番号93を含むChothia CDR-H3配列を含むV配列を含む。一部の実施形態では、抗体は、配列番号10を含むChothia CDR-H1配列、配列番号52を含むChothia CDR-H2配列、および配列番号93を含むChothia CDR-H3配列を含むV配列を含む。一部の実施形態では、抗体は、配列番号11を含むChothia
CDR-H1配列、配列番号54を含むChothia CDR-H2配列、および配列番号87を含むChothia CDR-H3配列を含むV配列を含む。一部の実施形態では、抗体は、配列番号12を含むChothia CDR-H1配列、配列番号53を含むChothia CDR-H2配列、および配列番号87を含むChothia
CDR-H3配列を含むV配列を含む。一部の実施形態では、抗体は、配列番号13を含むChothia CDR-H1配列、配列番号52を含むChothia CDR-H2配列、および配列番号87を含むChothia CDR-H3配列を含むV配列を含む。一部の実施形態では、抗体は、配列番号13を含むChothia CDR-H1配列、配列番号52を含むChothia CDR-H2配列、および配列番号90を含むChothia CDR-H3配列を含むV配列を含む。一部の実施形態では、抗体は、配列番号15を含むChothia CDR-H1配列、配列番号52を含むChothia CDR-H2配列、および配列番号87を含むChothia CDR-H3配列を含むV配列を含む。一部の実施形態では、抗体は、配列番号18を含むChothia CDR-H1配列、配列番号57を含むChothia CDR-H2配列、および配列番号94を含むChothia CDR-H3配列を含むV配列を含む。
【0121】
2.2.2.8.例示のChothia CDRを含むV配列のバリアント
一部の実施形態では、本明細書において提供するV配列は、本開示で提供する例示のChothia CDR-H3、CDR-H2、および/またはCDR-H1配列のバリアントを含む。
【0122】
一部の態様では、Chothia CDR-H3配列は、本開示で提供する例示のChothia CDR-H3配列のバリアントを含むか、それからなるか、またはそれから本質的になる。一部の態様では、Chothia CDR-H3配列は、本開示で提供する例示のChothia CDR-H3配列のうちのいずれかと少なくとも70%、75%、80%、85%、90%、または95%の同一性を有する配列を含むか、これらからなるか、またはこれらから本質的になる。一部の態様では、Chothia CDR-H3配列は、本開示で提供する例示のChothia CDR-H3配列のうちのいずれかを含むか、これらからなるか、またはこれらから本質的になり、1、2、または3つのアミノ酸置換を有する。一部の態様では、アミノ酸置換は保存的アミノ酸置換である。
【0123】
一部の態様では、Chothia CDR-H2配列は、本開示で提供する例示のChothia CDR-H2配列のバリアントを含むか、それからなるか、またはそれから本質的になる。一部の態様では、Chothia CDR-H2配列は、本開示で提供する例示のChothia CDR-H2配列のうちのいずれかと少なくとも70%、75%、80%、85%、90%、または95%の同一性を有する配列を含むか、これらからなるか、またはこれらから本質的になる。一部の態様では、Chothia CDR-H2配列は、本開示で提供する例示のChothia CDR-H2配列のうちのいずれかを含むか、これらからなるか、またはこれらから本質的になり、1、2、または3つのアミノ酸置換を有する。一部の態様では、アミノ酸置換は保存的アミノ酸置換である。
【0124】
一部の態様では、Chothia CDR-H1配列は、本開示で提供する例示のChothia CDR-H1配列のバリアントを含むか、それからなるか、またはそれから本質的になる。一部の態様では、Chothia CDR-H1配列は、本開示で提供する例示のChothia CDR-H1配列のうちのいずれかと少なくとも70%、75%、80%、85%、90%、または95%の同一性を有する配列を含むか、これらからなるか、またはこれらから本質的になる。一部の態様では、Chothia CDR-H1配列は、本開示で提供する例示のChothia CDR-H1配列のうちのいずれかを含むか、これらからなるか、またはこれらから本質的になり、1、2、または3つのアミノ酸置換を有する。一部の態様では、アミノ酸置換は保存的アミノ酸置換である。
【0125】
2.3.V配列
一部の実施形態では、抗体は、配列番号179~218から選択される配列を含むか、これらからなるか、またはこれらから本質的になるV配列を含む。一部の態様では、抗体は、配列番号179を含むか、それからなるか、またはそれから本質的になるV配列を含む。一部の態様では、抗体は、配列番号180を含むか、それからなるか、またはそれから本質的になるV配列を含む。一部の態様では、抗体は、配列番号181を含むか、それからなるか、またはそれから本質的になるV配列を含む。一部の態様では、抗体は、配列番号182を含むか、それからなるか、またはそれから本質的になるV配列を含む。一部の態様では、抗体は、配列番号183を含むか、それからなるか、またはそれから本質的になるV配列を含む。一部の態様では、抗体は、配列番号184を含むか、それからなるか、またはそれから本質的になるV配列を含む。一部の態様では、抗体は、配列番号185を含むか、それからなるか、またはそれから本質的になるV配列を含む。一部の態様では、抗体は、配列番号186を含むか、それからなるか、またはそれから本質的になるV配列を含む。一部の態様では、抗体は、配列番号187を含むか、それからなるか、またはそれから本質的になるV配列を含む。一部の態様では、抗体は、配列番号188を含むか、それからなるか、またはそれから本質的になるV配列を含む。一部の態様では、抗体は、配列番号189を含むか、それからなるか、またはそれから本質的になるV配列を含む。一部の態様では、抗体は、配列番号190を含むか、それからなるか、またはそれから本質的になるV配列を含む。一部の態様では、抗体は、配列番号191を含むか、それからなるか、またはそれから本質的になるV配列を含む。一部の態様では、抗体は、配列番号192を含むか、それからなるか、またはそれから本質的になるV配列を含む。一部の態様では、抗体は、配列番号193を含むか、それからなるか、またはそれから本質的になるV配列を含む。一部の態様では、抗体は、配列番号194を含むか、それからなるか、またはそれから本質的になるV配列を含む。一部の態様では、抗体は、配列番号195を含むか、それからなるか、またはそれから本質的になるV配列を含む。一部の態様では、抗体は、配列番号196を含むか、それからなるか、またはそれから本質的になるV配列を含む。一部の態様では、抗体は、配列番号197を含むか、それからなるか、またはそれから本質的になるV配列を含む。一部の態様では、抗体は、配列番号198を含むか、それからなるか、またはそれから本質的になるV配列を含む。一部の態様では、抗体は、配列番号199を含むか、それからなるか、またはそれから本質的になるV配列を含む。一部の態様では、抗体は、配列番号200を含むか、それからなるか、またはそれから本質的になるV配列を含む。一部の態様では、抗体は、配列番号201を含むか、それからなるか、またはそれから本質的になるV配列を含む。一部の態様では、抗体は、配列番号202を含むか、それからなるか、またはそれから本質的になるV配列を含む。一部の態様では、抗体は、配列番号203を含むか、それからなるか、またはそれから本質的になるV配列を含む。一部の態様では、抗体は、配列番号204を含むか、それからなるか、またはそれから本質的になるV配列を含む。一部の態様では、抗体は、配列番号205を含むか、それからなるか、またはそれから本質的になるV配列を含む。一部の態様では、抗体は、配列番号206を含むか、それからなるか、またはそれから本質的になるV配列を含む。一部の態様では、抗体は、配列番号207を含むか、それからなるか、またはそれから本質的になるV配列を含む。一部の態様では、抗体は、配列番号208を含むか、それからなるか、またはそれから本質的になるV配列を含む。一部の態様では、抗体は、配列番号209を含むか、それからなるか、またはそれから本質的になるV配列を含む。一部の態様では、抗体は、配列番号210を含むか、それからなるか、またはそれから本質的になるV配列を含む。一部の態様では、抗体は、配列番号211を含むか、それからなるか、またはそれから本質的になるV配列を含む。一部の態様では、抗体は、配列番号212を含むか、それからなるか、またはそれから本質的になるV配列を含む。一部の態様では、抗体は、配列番号213を含むか、それからなるか、またはそれから本質的になるV配列を含む。一部の態様では、抗体は、配列番号214を含むか、それからなるか、またはそれから本質的になるV配列を含む。一部の態様では、抗体は、配列番号215を含むか、それからなるか、またはそれから本質的になるV配列を含む。一部の態様では、抗体は、配列番号216を含むか、それからなるか、またはそれから本質的になるV配列を含む。一部の態様では、抗体は、配列番号217を含むか、それからなるか、またはそれから本質的になるV配列を含む。一部の態様では、抗体は、配列番号218を含むか、それからなるか、またはそれから本質的になるV配列を含む。
【0126】
2.3.1.V配列のバリアント
一部の実施形態では、本明細書において提供するV配列は、本開示で提供する例示のV配列のバリアントを含むか、それからなるか、またはそれから本質的になる。
【0127】
一部の態様では、V配列は、本開示で提供する例示のV配列のバリアントを含むか、それからなるか、またはそれから本質的になる。一部の態様では、V配列は、本開示で提供する例示のV配列のうちのいずれかと少なくとも85%、90%、95%、96%、97%、98%、99%、または99.5%の同一性を有する配列を含むか、それからなるか、またはそれから本質的になる。
【0128】
一部の実施形態では、V配列は、20もしくはそれ未満、19もしくはそれ未満、18もしくはそれ未満、17もしくはそれ未満、16もしくはそれ未満、15もしくはそれ未満、14もしくはそれ未満、13もしくはそれ未満、12もしくはそれ未満、11もしくはそれ未満、10もしくはそれ未満、9つもしくはそれ未満、8つもしくはそれ未満、7つもしくはそれ未満、6つもしくはそれ未満、5つもしくはそれ未満、4つもしくはそれ未満、3つもしくはそれ未満、2つもしくはそれ未満、または1つもしくはそれ未満のアミノ酸置換を有する本開示で提供する例示のV配列のうちのいずれかを含むか、これらからなるか、またはこれらから本質的になる。一部の態様では、アミノ酸置換は保存的アミノ酸置換である。
【0129】
2.4.CDR-L3配列
一部の実施形態では、抗体は、配列番号141~166から選択される配列を含むか、これらからなるか、またはこれらから本質的になるCDR-L3配列を含む。一部の態様では、抗体は、配列番号141を含むか、それからなるか、またはそれから本質的になるCDR-L3配列を含む。一部の態様では、抗体は、配列番号142を含むか、それからなるか、またはそれから本質的になるCDR-L3配列を含む。一部の態様では、抗体は、配列番号143を含むか、それからなるか、またはそれから本質的になるCDR-L3配列を含む。一部の態様では、抗体は、配列番号144を含むか、それからなるか、またはそれから本質的になるCDR-L3配列を含む。一部の態様では、抗体は、配列番号145を含むか、それからなるか、またはそれから本質的になるCDR-L3配列を含む。一部の態様では、抗体は、配列番号146を含むか、それからなるか、またはそれから本質的になるCDR-L3配列を含む。一部の態様では、抗体は、配列番号147を含むか、それからなるか、またはそれから本質的になるCDR-L3配列を含む。一部の態様では、抗体は、配列番号148を含むか、それからなるか、またはそれから本質的になるCDR-L3配列を含む。一部の態様では、抗体は、配列番号149を含むか、それからなるか、またはそれから本質的になるCDR-L3配列を含む。一部の態様では、抗体は、配列番号150を含むか、それからなるか、またはそれから本質的になるCDR-L3配列を含む。一部の態様では、抗体は、配列番号151を含むか、それからなるか、またはそれから本質的になるCDR-L3配列を含む。一部の態様では、抗体は、配列番号152を含むか、それからなるか、またはそれから本質的になるCDR-L3配列を含む。一部の態様では、抗体は、配列番号153を含むか、それからなるか、またはそれから本質的になるCDR-L3配列を含む。一部の態様では、抗体は、配列番号154を含むか、それからなるか、またはそれから本質的になるCDR-L3配列を含む。一部の態様では、抗体は、配列番号155を含むか、それからなるか、またはそれから本質的になるCDR-L3配列を含む。一部の態様では、抗体は、配列番号156を含むか、それからなるか、またはそれから本質的になるCDR-L3配列を含む。一部の態様では、抗体は、配列番号157を含むか、それからなるか、またはそれから本質的になるCDR-L3配列を含む。一部の態様では、抗体は、配列番号158を含むか、それからなるか、またはそれから本質的になるCDR-L3配列を含む。一部の態様では、抗体は、配列番号159を含むか、それからなるか、またはそれから本質的になるCDR-L3配列を含む。一部の態様では、抗体は、配列番号160を含むか、それからなるか、またはそれから本質的になるCDR-L3配列を含む。一部の態様では、抗体は、配列番号161を含むか、それからなるか、またはそれから本質的になるCDR-L3配列を含む。一部の態様では、抗体は、配列番号162を含むか、それからなるか、またはそれから本質的になるCDR-L3配列を含む。一部の態様では、抗体は、配列番号163を含むか、それからなるか、またはそれから本質的になるCDR-L3配列を含む。一部の態様では、抗体は、配列番号164を含むか、それからなるか、またはそれから本質的になるCDR-L3配列を含む。一部の態様では、抗体は、配列番号165を含むか、それからなるか、またはそれから本質的になるCDR-L3配列を含む。一部の態様では、抗体は、配列番号166を含むか、それからなるか、またはそれから本質的になるCDR-L3配列を含む。
【0130】
一部の態様では、CDR-L3配列は、本開示で提供する例示のCDR-L3配列のバリアントを含むか、それからなるか、またはそれから本質的になる。一部の態様では、CDR-L3配列は、本開示で提供する例示のCDR-L3配列のうちのいずれかと少なくとも70%、75%、80%、85%、90%、または95%の同一性を有する配列を含むか、これらからなるか、またはこれらから本質的になる。一部の態様では、CDR-L3配列は、本開示で提供する例示のCDR-L3配列のうちのいずれかを含むか、これらからなるか、またはこれらから本質的になり、1、2、または3つのアミノ酸置換を有する。一部の態様では、アミノ酸置換は保存的アミノ酸置換である。
【0131】
2.5.例示のCDRを含むV配列
一部の実施形態では、抗体は、本開示で提供する1つまたは複数の例示のCDR-L配列を含むか、これらからなるか、またはこれらから本質的になる1つまたは複数のCDR-L配列を含むV配列、およびこれらのバリアントを含む。
【0132】
2.5.1.CDR-L3
一部の実施形態では、抗体は、配列番号141~166から選択される配列を含むか、これらからなるか、またはこれらから本質的になるCDR-L3配列を含むV配列を含む。一部の態様では、抗体は、配列番号141を含むか、それからなるか、またはそれから本質的になるCDR-L3配列を含むV配列を含む。一部の態様では、抗体は、配列番号142を含むか、それからなるか、またはそれから本質的になるCDR-L3配列を含むV配列を含む。一部の態様では、抗体は、配列番号143を含むか、それからなるか、またはそれから本質的になるCDR-L3配列を含むV配列を含む。一部の態様では、抗体は、配列番号144を含むか、それからなるか、またはそれから本質的になるCDR-L3配列を含むV配列を含む。一部の態様では、抗体は、配列番号145を含むか、それからなるか、またはそれから本質的になるCDR-L3配列を含むV配列を含む。一部の態様では、抗体は、配列番号146を含むか、それからなるか、またはそれから本質的になるCDR-L3配列を含むV配列を含む。一部の態様では、抗体は、配列番号147を含むか、それからなるか、またはそれから本質的になるCDR-L3配列を含むV配列を含む。一部の態様では、抗体は、配列番号148を含むか、それからなるか、またはそれから本質的になるCDR-L3配列を含むV配列を含む。一部の態様では、抗体は、配列番号149を含むか、それからなるか、またはそれから本質的になるCDR-L3配列を含むV配列を含む。一部の態様では、抗体は、配列番号150を含むか、それからなるか、またはそれから本質的になるCDR-L3配列を含むV配列を含む。一部の態様では、抗体は、配列番号151を含むか、それからなるか、またはそれから本質的になるCDR-L3配列を含むV配列を含む。一部の態様では、抗体は、配列番号152を含むか、それからなるか、またはそれから本質的になるCDR-L3配列を含むV配列を含む。一部の態様では、抗体は、配列番号153を含むか、それからなるか、またはそれから本質的になるCDR-L3配列を含むV配列を含む。一部の態様では、抗体は、配列番号154を含むか、それからなるか、またはそれから本質的になるCDR-L3配列を含むV配列を含む。一部の態様では、抗体は、配列番号155を含むか、それからなるか、またはそれから本質的になるCDR-L3配列を含むV配列を含む。一部の態様では、抗体は、配列番号156を含むか、それからなるか、またはそれから本質的になるCDR-L3配列を含むV配列を含む。一部の態様では、抗体は、配列番号157を含むか、それからなるか、またはそれから本質的になるCDR-L3配列を含むV配列を含む。一部の態様では、抗体は、配列番号158を含むか、それからなるか、またはそれから本質的になるCDR-L3配列を含むV配列を含む。一部の態様では、抗体は、配列番号159を含むか、それからなるか、またはそれから本質的になるCDR-L3配列を含むV配列を含む。一部の態様では、抗体は、配列番号160を含むか、それからなるか、またはそれから本質的になるCDR-L3配列を含むV配列を含む。一部の態様では、抗体は、配列番号161を含むか、それからなるか、またはそれから本質的になるCDR-L3配列を含むV配列を含む。一部の態様では、抗体は、配列番号162を含むか、それからなるか、またはそれから本質的になるCDR-L3配列を含むV配列を含む。一部の態様では、抗体は、配列番号163を含むか、それからなるか、またはそれから本質的になるCDR-L3配列を含むV配列を含む。一部の態様では、抗体は、配列番号164を含むか、それからなるか、またはそれから本質的になるCDR-L3配列を含むV配列を含む。一部の態様では、抗体は、配列番号165を含むか、それからなるか、またはそれから本質的になるCDR-L3配列を含むV配列を含む。一部の態様では、抗体は、配列番号166を含むか、それからなるか、またはそれから本質的になるCDR-L3配列を含むV配列を含む。
【0133】
2.5.2.CDR-L2
一部の実施形態では、抗体は、配列番号125~140から選択される配列を含むか、これらからなるか、またはこれらから本質的になるCDR-L2配列を含むV配列を含む。一部の態様では、抗体は、配列番号125を含むか、それからなるか、またはそれから本質的になるCDR-L2配列を含むV配列を含む。一部の態様では、抗体は、配列番号126を含むか、それからなるか、またはそれから本質的になるCDR-L2配列を含むV配列を含む。一部の態様では、抗体は、配列番号127を含むか、それからなるか、またはそれから本質的になるCDR-L2配列を含むV配列を含む。一部の態様では、抗体は、配列番号128を含むか、それからなるか、またはそれから本質的になるCDR-L2配列を含むV配列を含む。一部の態様では、抗体は、配列番号129を含むか、それからなるか、またはそれから本質的になるCDR-L2配列を含むV配列を含む。一部の態様では、抗体は、配列番号130を含むか、それからなるか、またはそれから本質的になるCDR-L2配列を含むV配列を含む。一部の態様では、抗体は、配列番号131を含むか、それからなるか、またはそれから本質的になるCDR-L2配列を含むV配列を含む。一部の態様では、抗体は、配列番号132を含むか、それからなるか、またはそれから本質的になるCDR-L2配列を含むV配列を含む。一部の態様では、抗体は、配列番号133を含むか、それからなるか、またはそれから本質的になるCDR-L2配列を含むV配列を含む。一部の態様では、抗体は、配列番号134を含むか、それからなるか、またはそれから本質的になるCDR-L2配列を含むV配列を含む。一部の態様では、抗体は、配列番号135を含むか、それからなるか、またはそれから本質的になるCDR-L2配列を含むV配列を含む。一部の態様では、抗体は、配列番号136を含むか、それからなるか、またはそれから本質的になるCDR-L2配列を含むV配列を含む。一部の態様では、抗体は、配列番号137を含むか、それからなるか、またはそれから本質的になるCDR-L2配列を含むV配列を含む。一部の態様では、抗体は、配列番号138を含むか、それからなるか、またはそれから本質的になるCDR-L2配列を含むV配列を含む。一部の態様では、抗体は、配列番号139を含むか、それからなるか、またはそれから本質的になるCDR-L2配列を含むV配列を含む。一部の態様では、抗体は、配列番号140を含むか、それからなるか、またはそれから本質的になるCDR-L2配列を含むV配列を含む。
【0134】
2.5.3.CDR-L1
一部の実施形態では、抗体は、配列番号110~124から選択される配列を含むか、これらからなるか、またはこれらから本質的になるCDR-L1配列を含むV配列を含む。一部の態様では、抗体は、配列番号110を含むか、それからなるか、またはそれから本質的になるCDR-L1配列を含むV配列を含む。一部の態様では、抗体は、配列番号111を含むか、それからなるか、またはそれから本質的になるCDR-L1配列を含むV配列を含む。一部の態様では、抗体は、配列番号112を含むか、それからなるか、またはそれから本質的になるCDR-L1配列を含むV配列を含む。一部の態様では、抗体は、配列番号113を含むか、それからなるか、またはそれから本質的になるCDR-L1配列を含むV配列を含む。一部の態様では、抗体は、配列番号114を含むか、それからなるか、またはそれから本質的になるCDR-L1配列を含むV配列を含む。一部の態様では、抗体は、配列番号115を含むか、それからなるか、またはそれから本質的になるCDR-L1配列を含むV配列を含む。一部の態様では、抗体は、配列番号116を含むか、それからなるか、またはそれから本質的になるCDR-L1配列を含むV配列を含む。一部の態様では、抗体は、配列番号117を含むか、それからなるか、またはそれから本質的になるCDR-L1配列を含むV配列を含む。一部の態様では、抗体は、配列番号118を含むか、それからなるか、またはそれから本質的になるCDR-L1配列を含むV配列を含む。一部の態様では、抗体は、配列番号119を含むか、それからなるか、またはそれから本質的になるCDR-L1配列を含むV配列を含む。一部の態様では、抗体は、配列番号120を含むか、それからなるか、またはそれから本質的になるCDR-L1配列を含むV配列を含む。一部の態様では、抗体は、配列番号121を含むか、それからなるか、またはそれから本質的になるCDR-L1配列を含むV配列を含む。一部の態様では、抗体は、配列番号122を含むか、それからなるか、またはそれから本質的になるCDR-L1配列を含むV配列を含む。一部の態様では、抗体は、配列番号123を含むか、それからなるか、またはそれから本質的になるCDR-L1配列を含むV配列を含む。一部の態様では、抗体は、配列番号124を含むか、それからなるか、またはそれから本質的になるCDR-L1配列を含むV配列を含む。
【0135】
2.5.4.CDR-L3+CDR-L2
一部の実施形態では、抗体は、配列番号141~166から選択される配列を含むか、これらからなるか、またはこれらから本質的になるCDR-L3配列、および配列番号125~140から選択される配列を含むか、これらからなるか、またはこれらから本質的になるCDR-L2配列を含むV配列を含む。一部の態様では、CDR-L3配列およびCDR-L2配列は、両方とも本開示で提供する単一の例示のV配列からのものである。例えば、一部の態様では、CDR-L3およびCDR-L2は、両方とも配列番号219~248から選択される単一の例示のV配列からのものである。
【0136】
2.5.5.CDR-L3+CDR-L1
一部の実施形態では、抗体は、配列番号141~166から選択される配列を含むか、これらからなるか、またはこれらから本質的になるCDR-L3配列、および配列番号110~124から選択される配列を含むか、これらからなるか、またはこれらから本質的になるCDR-L1配列を含むV配列を含む。一部の態様では、CDR-L3配列およびCDR-L1配列は、両方とも本開示で提供する単一の例示のV配列からのものである。例えば、一部の態様では、CDR-L3およびCDR-L1は、両方とも配列番号219~248から選択される単一の例示のV配列からのものである。
【0137】
2.5.6.CDR-L1+CDR-L2
一部の実施形態では、抗体は、配列番号110~124から選択される配列を含むか、これらからなるか、またはこれらから本質的になるCDR-L1配列、および配列番号125~140から選択される配列を含むか、これらからなるか、またはこれらから本質的になるCDR-L2配列を含むV配列を含む。一部の態様では、CDR-L1配列およびCDR-L2配列は、両方とも本開示で提供する単一の例示のV配列からのものである。例えば、一部の態様では、CDR-L1およびCDR-L2は、両方とも配列番号219~248から選択される単一の例示のV配列からのものである。
【0138】
2.5.7.CDR-L1+CDR-L2+CDR-L3
一部の実施形態では、抗体は、配列番号110~124から選択される配列を含むか、これらからなるか、またはこれらから本質的になるCDR-L1配列、配列番号125~140から選択される配列を含むか、これらからなるか、またはこれらから本質的になるCDR-L2配列、および配列番号141~166から選択される配列を含むか、これらからなるか、またはこれらから本質的になるCDR-L3配列を含むV配列を含む。一部の態様では、CDR-L1配列、CDR-L2配列、およびCDR-L3配列は全て、本開示で提供する単一の例示のV配列からのものである。例えば、一部の態様では、CDR-L1、CDR-L2、およびCDR-L3は全て、配列番号219~248から選択される単一の例示のV配列からのものである。
【0139】
一部の態様では、抗体は、配列番号110を含むCDR-L1配列、配列番号125を含むCDR-L2配列、およびCDR-L3配列、配列番号141を含むVL配列を含む。一部の態様では、抗体は、配列番号111を含むCDR-L1配列、配列番号126を含むCDR-L2配列、および配列番号142を含むCDR-L3配列を含むVL配列を含む。一部の態様では、抗体は、配列番号110を含むCDR-L1配列、配列番号127を含むCDR-L2配列、および配列番号142から選択される配列を含むCDR-L3配列を含むVL配列を含む。一部の態様では、抗体は、配列番号110を含むCDR-L1配列、配列番号125を含むCDR-L2配列、および配列番号143を含むCDR-L3配列を含むVL配列を含む。一部の態様では、抗体は、配列番号112を含むCDR-L1配列、配列番号128を含むCDR-L2配列、および配列番号144を含むCDR-L3配列を含むVL配列を含む。一部の態様では、抗体は、配列番号111を含むCDR-L1配列、配列番号126を含むCDR-L2配列、および配列番号145を含むCDR-L3配列を含むVL配列を含む。一部の態様では、抗体は、配列番号113を含むCDR-L1配列、配列番号129を含むCDR-L2配列、および配列番号146を含むCDR-L3配列を含むVL配列を含む。一部の態様では、抗体は、配列番号114を含むCDR-L1配列、配列番号130を含むCDR-L2配列、および配列番号147を含むCDR-L3配列を含むVL配列を含む。一部の態様では、抗体は、配列番号115を含むCDR-L1配列、配列番号131を含むCDR-L2配列、および配列番号148を含むCDR-L3配列を含むVL配列を含む。一部の態様では、抗体は、配列番号115を含むCDR-L1配列、配列番号131を含むCDR-L2配列、および配列番号148を含むCDR-L3配列を含むVL配列を含む。一部の態様では、抗体は、配列番号116を含むCDR-L1配列、配列番号131を含むCDR-L2配列、および配列番号149を含むCDR-L3配列を含むVL配列を含む。一部の態様では、抗体は、配列番号115を含むCDR-L1配列、配列番号131を含むCDR-L2配列、および配列番号148を含むCDR-L3配列を含むVL配列を含む。一部の態様では、抗体は、配列番号115を含むCDR-L1配列、配列番号132を含むCDR-L2配列、および配列番号149を含むCDR-L3配列を含むVL配列を含む。一部の態様では、抗体は、配列番号117を含むCDR-L1配列、配列番号133を含むCDR-L2配列、および配列番号150を含むCDR-L3配列を含むVL配列を含む。一部の態様では、抗体は、配列番号115を含むCDR-L1配列、配列番号134を含むCDR-L2配列、および配列番号148を含むCDR-L3配列を含むVL配列を含む。一部の態様では、抗体は、配列番号118を含むCDR-L1配列、配列番号135を含むCDR-L2配列、および配列番号151を含むCDR-L3配列を含むVL配列を含む。一部の態様では、抗体は、配列番号118を含むCDR-L1配列、配列番号135を含むCDR-L2配列、および配列番号152を含むCDR-L3配列を含むVL配列を含む。一部の態様では、抗体は、配列番号118を含むCDR-L1配列、配列番号136を含むCDR-L2配列、および配列番号152を含むCDR-L3配列を含むVL配列を含む。一部の態様では、抗体は、配列番号115を含むCDR-L1配列、配列番号131を含むCDR-L2配列、および配列番号153を含むCDR-L3配列を含むVL配列を含む。一部の態様では、抗体は、配列番号119を含むCDR-L1配列、配列番号131を含むCDR-L2配列、および配列番号154を含むCDR-L3配列を含むVL配列を含む。一部の態様では、抗体は、配列番号120を含むCDR-L1配列、配列番号137を含むCDR-L2配列、および配列番号155を含むCDR-L3配列を含むVL配列を含む。一部の態様では、抗体は、配列番号121を含むCDR-L1配列、配列番号138を含むCDR-L2配列、および配列番号156を含むCDR-L3配列を含むVL配列を含む。一部の態様では、抗体は、配列番号121を含むCDR-L1配列、配列番号138を含むCDR-L2配列、および配列番号157を含むCDR-L3配列を含むVL配列を含む。一部の態様では、抗体は、配列番号122を含むCDR-L1配列、配列番号138を含むCDR-L2配列、および配列番号158を含むCDR-L3配列を含むVL配列を含む。一部の態様では、抗体は、配列番号121を含むCDR-L1配列、配列番号138を含むCDR-L2配列、および配列番号159を含むCDR-L3配列を含むVL配列を含む。一部の態様では、抗体は、配列番号118を含むCDR-L1配列、配列番号135を含むCDR-L2配列、および配列番号160を含むCDR-L3配列を含むVL配列を含む。一部の態様では、抗体は、配列番号121を含むCDR-L1配列、配列番号139を含むCDR-L2配列、および配列番号161を含むCDR-L3配列を含むVL配列を含む。一部の態様では、抗体は、配列番号123を含むCDR-L1配列、配列番号140を含むCDR-L2配列、および配列番号162を含むCDR-L3配列を含むVL配列を含む。一部の態様では、抗体は、配列番号121を含むCDR-L1配列、配列番号138を含むCDR-L2配列、および配列番号163を含むCDR-L3配列を含むVL配列を含む。一部の態様では、抗体は、配列番号121を含むCDR-L1配列、配列番号139を含むCDR-L2配列、および配列番号164を含むCDR-L3配列を含むVL配列を含む。一部の態様では、抗体は、配列番号120を含むCDR-L1配列、配列番号137を含むCDR-L2配列、および配列番号165を含むCDR-L3配列を含むVL配列を含む。一部の態様では、抗体は、配列番号124を含むCDR-L1配列、配列番号125を含むCDR-L2配列、および配列番号166を含むCDR-L3配列を含むVL配列を含む。
【0140】
一部の態様では、抗体は、配列番号110を含むCDR-L1配列、配列番号128を含むCDR-L2配列、およびCDR-L3配列、配列番号144を含むVL配列を含む。一部の態様では、抗体は、配列番号110を含むCDR-L1配列、配列番号125を含むCDR-L2配列、および配列番号144を含むCDR-L3配列を含むVL配列を含む。一部の態様では、抗体は、配列番号110を含むCDR-L1配列、配列番号126を含むCDR-L2配列、および配列番号144から選択される配列を含むCDR-L3配列を含むVL配列を含む。一部の態様では、抗体は、配列番号116を含むCDR-L1配列、配列番号131を含むCDR-L2配列、および配列番号150を含むCDR-L3配列を含むVL配列を含む。一部の態様では、抗体は、配列番号117を含むCDR-L1配列、配列番号134を含むCDR-L2配列、および配列番号150を含むCDR-L3配列を含むVL配列を含む。
【0141】
2.5.8.例示のCDR-Lを含むV配列のバリアント
一部の実施形態では、本明細書において提供するV配列は、本開示で提供する例示のCDR-L3、CDR-L2、および/またはCDR-L1配列のバリアントを含む。
【0142】
一部の態様では、CDR-L3配列は、本開示で提供する例示のCDR-L3配列のバリアントを含むか、それからなるか、またはそれから本質的になる。一部の態様では、CDR-L3配列は、本開示で提供する例示のCDR-L3配列のうちのいずれかと少なくとも70%、75%、80%、85%、90%、または95%の同一性を有する配列を含むか、これらからなるか、またはこれらから本質的になる。一部の態様では、CDR-L3配列は、本開示で提供する例示のCDR-L3配列のうちのいずれかを含むか、これらからなるか、またはこれらから本質的になり、1、2、または3つのアミノ酸置換を有する。一部の態様では、アミノ酸置換は保存的アミノ酸置換である。
【0143】
一部の態様では、CDR-L2配列は、本開示で提供する例示のCDR-L2配列のバリアントを含むか、それからなるか、またはそれから本質的になる。一部の態様では、CDR-L2配列は、本開示で提供する例示のCDR-L2配列のうちのいずれかと少なくとも70%、75%、80%、85%、90%、または95%の同一性を有する配列を含むか、これらからなるか、またはこれらから本質的になる。一部の態様では、CDR-L2配列は、本開示で提供する例示のCDR-L2配列のうちのいずれかを含むか、これらからなるか、またはこれらから本質的になり、1、2、または3つのアミノ酸置換を有する。一部の態様では、アミノ酸置換は保存的アミノ酸置換である。
【0144】
一部の態様では、CDR-L1配列は、本開示で提供する例示のCDR-L1配列のバリアントを含むか、それからなるか、またはそれから本質的になる。一部の態様では、CDR-L1配列は、本開示で提供する例示のCDR-L1配列のうちのいずれかと少なくとも70%、75%、80%、85%、90%、または95%の同一性を有する配列を含むか、これらからなるか、またはこれらから本質的になる。一部の態様では、CDR-L1配列は、本開示で提供する例示のCDR-L1配列のうちのいずれかを含むか、これらからなるか、またはこれらから本質的になり、1、2、または3つのアミノ酸置換を有する。一部の態様では、アミノ酸置換は保存的アミノ酸置換である。
【0145】
2.6.V配列
一部の実施形態では、抗体は、配列番号219~248から選択される配列を含むか、これらからなるか、またはこれらから本質的になるV配列を含む。一部の態様では、抗体は、配列番号219を含むか、それからなるか、またはそれから本質的になるV配列を含む。一部の態様では、抗体は、配列番号220を含むか、それからなるか、またはそれから本質的になるV配列を含む。一部の態様では、抗体は、配列番号221を含むか、それからなるか、またはそれから本質的になるV配列を含む。一部の態様では、抗体は、配列番号222を含むか、それからなるか、またはそれから本質的になるV配列を含む。一部の態様では、抗体は、配列番号223を含むか、それからなるか、またはそれから本質的になるV配列を含む。一部の態様では、抗体は、配列番号224を含むか、それからなるか、またはそれから本質的になるV配列を含む。一部の態様では、抗体は、配列番号225を含むか、それからなるか、またはそれから本質的になるV配列を含む。一部の態様では、抗体は、配列番号226を含むか、それからなるか、またはそれから本質的になるV配列を含む。一部の態様では、抗体は、配列番号227を含むか、それからなるか、またはそれから本質的になるV配列を含む。一部の態様では、抗体は、配列番号228を含むか、それからなるか、またはそれから本質的になるV配列を含む。一部の態様では、抗体は、配列番号229を含むか、それからなるか、またはそれから本質的になるV配列を含む。一部の態様では、抗体は、配列番号230を含むか、それからなるか、またはそれから本質的になるV配列を含む。一部の態様では、抗体は、配列番号231を含むか、それからなるか、またはそれから本質的になるV配列を含む。一部の態様では、抗体は、配列番号232を含むか、それからなるか、またはそれから本質的になるV配列を含む。一部の態様では、抗体は、配列番号233を含むか、それからなるか、またはそれから本質的になるV配列を含む。一部の態様では、抗体は、配列番号234を含むか、それからなるか、またはそれから本質的になるV配列を含む。一部の態様では、抗体は、配列番号235を含むか、それからなるか、またはそれから本質的になるV配列を含む。一部の態様では、抗体は、配列番号236を含むか、それからなるか、またはそれから本質的になるV配列を含む。一部の態様では、抗体は、配列番号237を含むか、それからなるか、またはそれから本質的になるV配列を含む。一部の態様では、抗体は、配列番号238を含むか、それからなるか、またはそれから本質的になるV配列を含む。一部の態様では、抗体は、配列番号239を含むか、それからなるか、またはそれから本質的になるV配列を含む。一部の態様では、抗体は、配列番号240を含むか、それからなるか、またはそれから本質的になるV配列を含む。一部の態様では、抗体は、配列番号241を含むか、それからなるか、またはそれから本質的になるV配列を含む。一部の態様では、抗体は、配列番号242を含むか、それからなるか、またはそれから本質的になるV配列を含む。一部の態様では、抗体は、配列番号243を含むか、それからなるか、またはそれから本質的になるV配列を含む。一部の態様では、抗体は、配列番号244を含むか、それからなるか、またはそれから本質的になるV配列を含む。一部の態様では、抗体は、配列番号245を含むか、それからなるか、またはそれから本質的になるV配列を含む。一部の態様では、抗体は、配列番号246を含むか、それからなるか、またはそれから本質的になるV配列を含む。一部の態様では、抗体は、配列番号247を含むか、それからなるか、またはそれから本質的になるV配列を含む。一部の態様では、抗体は、配列番号248を含むか、それからなるか、またはそれから本質的になるV配列を含む。
【0146】
2.6.1.V配列のバリアント
一部の実施形態では、本明細書において提供するV配列は、本開示で提供する例示のV配列のバリアントを含むか、それからなるか、またはそれから本質的になる。
【0147】
一部の態様では、V配列は、本開示で提供する例示のV配列のバリアントを含むか、それからなるか、またはそれから本質的になる。一部の態様では、V配列は、本開示で提供する例示のV配列のうちのいずれかと少なくとも85%、90%、95%、96%、97%、98%、99%、または99.05%の同一性を有する配列を含むか、それからなるか、またはそれから本質的になる。
【0148】
一部の実施形態では、V配列は、20もしくはそれ未満、19もしくはそれ未満、18もしくはそれ未満、17もしくはそれ未満、16もしくはそれ未満、15もしくはそれ未満、14もしくはそれ未満、13もしくはそれ未満、12もしくはそれ未満、11もしくはそれ未満、10もしくはそれ未満、9つもしくはそれ未満、8つもしくはそれ未満、7つもしくはそれ未満、6つもしくはそれ未満、5つもしくはそれ未満、4つもしくはそれ未満、3つもしくはそれ未満、2つもしくはそれ未満、または1つもしくはそれ未満のアミノ酸置換を有する本開示で提供する例示のV配列のうちのいずれかを含むか、これらからなるか、またはこれらから本質的になる。一部の態様では、アミノ酸置換は保存的アミノ酸置換である。
【0149】
2.7.対
2.7.1.CDR-H3-CDR-L3対
一部の実施形態では、抗体は、CDR-H3配列およびCDR-L3配列を含む。一部の態様では、CDR-H3配列は、Vの一部であり、CDR-L3配列は、Vの一部である。
【0150】
一部の態様では、CDR-H3配列は、配列番号82~109を含むか、これらからなるか、またはこれらから本質的になるCDR-H3配列であり、CDR-L3配列は、配列番号141~166を含むか、これらからなるか、またはこれらから本質的になるCDR-L3配列である。
【0151】
一部の態様では、CDR-H3配列は、配列番号82であり、CDR-L3配列は、配列番号141~166から選択される。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号141である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号142である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号143である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号144である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号145である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号146である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号147である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号148である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号149である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号150である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号151である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号152である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号153である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号154である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号155である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号156である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号157である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号158である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号159である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号160である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号161である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号162である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号163である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号164である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号165である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号166である。
【0152】
一部の態様では、CDR-H3配列は、配列番号83であり、CDR-L3配列は、配列番号141~166から選択される。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号141である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号142である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号143である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号144である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号145である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号146である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号147である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号148である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号149である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号150である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号151である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号152である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号153である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号154である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号155である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号156である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号157である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号158である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号159である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号160である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号161である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号162である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号163である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号164である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号165である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号166である。
【0153】
一部の態様では、CDR-H3配列は、配列番号84であり、CDR-L3配列は、配列番号141~166から選択される。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号141である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号142である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号143である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号144である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号145である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号146である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号147である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号148である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号149である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号150である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号151である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号152である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号153である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号154である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号155である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号156である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号157である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号158である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号159である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号160である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号161である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号162である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号163である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号164である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号165である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号166である。
【0154】
一部の態様では、CDR-H3配列は、配列番号85であり、CDR-L3配列は、配列番号141~166から選択される。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号141である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号142である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号143である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号144である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号145である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号146である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号147である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号148である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号149である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号150である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号151である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号152である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号153である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号154である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号155である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号156である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号157である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号158である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号159である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号160である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号161である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号162である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号163である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号164である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号165である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号166である。
【0155】
一部の態様では、CDR-H3配列は、配列番号86であり、CDR-L3配列は、配列番号141~166から選択される。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号141である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号142である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号143である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号144である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号145である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号146である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号147である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号148である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号149である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号150である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号151である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号152である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号153である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号154である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号155である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号156である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号157である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号158である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号159である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号160である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号161である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号162である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号163である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号164である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号165である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号166である。
【0156】
一部の態様では、CDR-H3配列は、配列番号87であり、CDR-L3配列は、配列番号141~166から選択される。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号141である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号142である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号143である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号144である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号145である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号146である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号147である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号148である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号149である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号150である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号151である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号152である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号153である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号154である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号155である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号156である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号157である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号158である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号159である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号160である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号161である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号162である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号163である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号164である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号165である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号166である。
【0157】
一部の態様では、CDR-H3配列は、配列番号88であり、CDR-L3配列は、配列番号141~166から選択される。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号141である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号142である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号143である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号144である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号145である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号146である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号147である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号148である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号149である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号150である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号151である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号152である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号153である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号154である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号155である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号156である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号157である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号158である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号159である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号160である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号161である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号162である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号163である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号164である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号165である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号166である。
【0158】
一部の態様では、CDR-H3配列は、配列番号89であり、CDR-L3配列は、配列番号141~166から選択される。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号141である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号142である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号143である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号144である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号145である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号146である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号147である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号148である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号149である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号150である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号151である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号152である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号153である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号154である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号155である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号156である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号157である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号158である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号159である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号160である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号161である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号162である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号163である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号164である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号165である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号166である。
【0159】
一部の態様では、CDR-H3配列は、配列番号90であり、CDR-L3配列は、配列番号141~166から選択される。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号141である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号142である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号143である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号144である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号145である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号146である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号147である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号148である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号149である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号150である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号151である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号152である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号153である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号154である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号155である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号156である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号157である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号158である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号159である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号160である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号161である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号162である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号163である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号164である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号165である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号166である。
【0160】
一部の態様では、CDR-H3配列は、配列番号91であり、CDR-L3配列は、配列番号141~166から選択される。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号141である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号142である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号143である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号144である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号145である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号146である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号147である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号148である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号149である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号150である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号151である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号152である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号153である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号154である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号155である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号156である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号157である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号158である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号159である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号160である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号161である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号162である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号163である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号164である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号165である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号166である。
【0161】
一部の態様では、CDR-H3配列は、配列番号92であり、CDR-L3配列は、配列番号141~166から選択される。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号141である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号142である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号143である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号144である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号145である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号146である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号147である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号148である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号149である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号150である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号151である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号152である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号153である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号154である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号155である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号156である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号157である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号158である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号159である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号160である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号161である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号162である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号163である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号164である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号165である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号166である。
【0162】
一部の態様では、CDR-H3配列は、配列番号93であり、CDR-L3配列は、配列番号141~166から選択される。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号141である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号142である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号143である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号144である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号145である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号146である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号147である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号148である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号149である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号150である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号151である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号152である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号153である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号154である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号155である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号156である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号157である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号158である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号159である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号160である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号161である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号162である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号163である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号164である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号165である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号166である。
【0163】
一部の態様では、CDR-H3配列は、配列番号94であり、CDR-L3配列は、配列番号141~166から選択される。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号141である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号142である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号143である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号144である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号145である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号146である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号147である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号148である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号149である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号150である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号151である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号152である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号153である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号154である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号155である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号156である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号157である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号158である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号159である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号160である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号161である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号162である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号163である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号164である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号165である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号166である。
【0164】
一部の態様では、CDR-H3配列は、配列番号95であり、CDR-L3配列は、配列番号141~166から選択される。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号141である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号142である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号143である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号144である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号145である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号146である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号147である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号148である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号149である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号150である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号151である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号152である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号153である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号154である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号155である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号156である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号157である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号158である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号159である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号160である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号161である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号162である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号163である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号164である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号165である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号166である。
【0165】
一部の態様では、CDR-H3配列は、配列番号96であり、CDR-L3配列は、配列番号141~166から選択される。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号141である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号142である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号143である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号144である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号145である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号146である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号147である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号148である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号149である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号150である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号151である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号152である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号153である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号154である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号155である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号156である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号157である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号158である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号159である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号160である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号161である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号162である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号163である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号164である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号165である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号166である。
【0166】
一部の態様では、CDR-H3配列は、配列番号97であり、CDR-L3配列は、配列番号141~166から選択される。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号141である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号142である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号143である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号144である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号145である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号146である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号147である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号148である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号149である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号150である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号151である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号152である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号153である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号154である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号155である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号156である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号157である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号158である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号159である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号160である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号161である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号162である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号163である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号164である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号165である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号166である。
【0167】
一部の態様では、CDR-H3配列は、配列番号98であり、CDR-L3配列は、配列番号141~166から選択される。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号141である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号142である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号143である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号144である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号145である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号146である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号147である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号148である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号149である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号150である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号151である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号152である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号153である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号154である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号155である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号156である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号157である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号158である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号159である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号160である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号161である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号162である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号163である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号164である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号165である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号166である。
【0168】
一部の態様では、CDR-H3配列は、配列番号99であり、CDR-L3配列は、配列番号141~166から選択される。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号141である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号142である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号143である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号144である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号145である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号146である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号147である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号148である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号149である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号150である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号151である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号152である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号153である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号154である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号155である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号156である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号157である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号158である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号159である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号160である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号161である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号162である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号163である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号164である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号165である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号166である。
【0169】
一部の態様では、CDR-H3配列は、配列番号100であり、CDR-L3配列は、配列番号141~166から選択される。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号141である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号142である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号143である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号144である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号145である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号146である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号147である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号148である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号149である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号150である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号151である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号152である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号153である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号154である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号155である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号156である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号157である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号158である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号159である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号160である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号161である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号162である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号163である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号164である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号165である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号166である。
【0170】
一部の態様では、CDR-H3配列は、配列番号101であり、CDR-L3配列は、配列番号141~166から選択される。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号141である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号142である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号143である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号144である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号145である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号146である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号147である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号148である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号149である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号150である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号151である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号152である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号153である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号154である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号155である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号156である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号157である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号158である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号159である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号160である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号161である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号162である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号163である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号164である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号165である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号166である。
【0171】
一部の態様では、CDR-H3配列は、配列番号102であり、CDR-L3配列は、配列番号141~166から選択される。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号141である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号142である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号143である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号144である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号145である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号146である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号147である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号148である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号149である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号150である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号151である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号152である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号153である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号154である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号155である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号156である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号157である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号158である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号159である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号160である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号161である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号162である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号163である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号164である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号165である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号166である。
【0172】
一部の態様では、CDR-H3配列は、配列番号103であり、CDR-L3配列は、配列番号141~166から選択される。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号141である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号142である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号143である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号144である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号145である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号146である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号147である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号148である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号149である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号150である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号151である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号152である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号153である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号154である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号155である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号156である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号157である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号158である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号159である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号160である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号161である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号162である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号163である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号164である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号165である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号166である。
【0173】
一部の態様では、CDR-H3配列は、配列番号104であり、CDR-L3配列は、配列番号141~166から選択される。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号141である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号142である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号143である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号144である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号145である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号146である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号147である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号148である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号149である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号150である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号151である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号152である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号153である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号154である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号155である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号156である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号157である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号158である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号159である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号160である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号161である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号162である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号163である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号164である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号165である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号166である。
【0174】
一部の態様では、CDR-H3配列は、配列番号105であり、CDR-L3配列は、配列番号141~166から選択される。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号141である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号142である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号143である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号144である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号145である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号146である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号147である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号148である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号149である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号150である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号151である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号152である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号153である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号154である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号155である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号156である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号157である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号158である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号159である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号160である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号161である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号162である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号163である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号164である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号165である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号166である。
【0175】
一部の態様では、CDR-H3配列は、配列番号106であり、CDR-L3配列は、配列番号141~166から選択される。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号141である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号142である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号143である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号144である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号145である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号146である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号147である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号148である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号149である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号150である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号151である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号152である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号153である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号154である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号155である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号156である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号157である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号158である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号159である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号160である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号161である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号162である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号163である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号164である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号165である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号166である。
【0176】
一部の態様では、CDR-H3配列は、配列番号107であり、CDR-L3配列は、配列番号141~166から選択される。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号141である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号142である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号143である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号144である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号145である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号146である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号147である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号148である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号149である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号150である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号151である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号152である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号153である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号154である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号155である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号156である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号157である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号158である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号159である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号160である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号161である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号162である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号163である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号164である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号165である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号166である。
【0177】
一部の態様では、CDR-H3配列は、配列番号108であり、CDR-L3配列は、配列番号141~166から選択される。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号141である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号142である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号143である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号144である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号145である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号146である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号147である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号148である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号149である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号150である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号151である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号152である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号153である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号154である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号155である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号156である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号157である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号158である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号159である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号160である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号161である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号162である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号163である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号164である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号165である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号166である。
【0178】
一部の態様では、CDR-H3配列は、配列番号109であり、CDR-L3配列は、配列番号141~166から選択される。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号141である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号142である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号143である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号144である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号145である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号146である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号147である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号148である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号149である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号150である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号151である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号152である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号153である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号154である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号155である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号156である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号157である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号158である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号159である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号160である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号161である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号162である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号163である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号164である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号165である。一部の態様では、CDR-L3配列は、配列番号166である。
【0179】
2.7.1.1.CDR-H3-CDR-L3対のバリアント
一部の実施形態では、本明細書において提供するCDR-H3-CDR-L3対は、本開示で提供する例示のCDR-H3および/またはCDR-L1配列のバリアントを含む。
【0180】
一部の態様では、CDR-H3配列は、本開示で提供する例示のCDR-H3配列のバリアントを含むか、それからなるか、またはそれから本質的になる。一部の態様では、CDR-H3配列は、本開示で提供する例示のCDR-H3配列のうちのいずれかと少なくとも70%、75%、80%、85%、90%、または95%の同一性を有する配列を含むか、これらからなるか、またはこれらから本質的になる。一部の態様では、CDR-H3配列は、本開示で提供する例示のCDR-H3配列のうちのいずれかを含むか、これらからなるか、またはこれらから本質的になり、1、2、または3つのアミノ酸置換を有する。一部の態様では、アミノ酸置換は保存的アミノ酸置換である。
【0181】
一部の態様では、CDR-L3配列は、本開示で提供する例示のCDR-L3配列のバリアントを含むか、それからなるか、またはそれから本質的になる。一部の態様では、CDR-L3配列は、本開示で提供する例示のCDR-L3配列のうちのいずれかと少なくとも70%、75%、80%、85%、90%、または95%の同一性を有する配列を含むか、これらからなるか、またはこれらから本質的になる。一部の態様では、CDR-L3配列は、本開示で提供する例示のCDR-L3配列のうちのいずれかを含むか、これらからなるか、またはこれらから本質的になり、1、2、または3つのアミノ酸置換を有する。一部の態様では、アミノ酸置換は保存的アミノ酸置換である。
【0182】
2.7.2.V-V
一部の実施形態では、抗体は、V配列およびV配列を含む。
【0183】
一部の態様では、V配列は、配列番号179~218を含むか、これらからなるか、またはこれらから本質的になるV配列であり、V配列は、配列番号219~248を含むか、これらからなるか、またはこれらから本質的になるV配列である。
【0184】
一部の態様では、V配列は、配列番号179であり、V配列は、配列番号219~248から選択される。一部の態様では、V配列は、配列番号219である。一部の態様では、V配列は、配列番号220である。一部の態様では、V配列は、配列番号221である。一部の態様では、V配列は、配列番号222である。一部の態様では、V配列は、配列番号223である。一部の態様では、V配列は、配列番号224である。一部の態様では、V配列は、配列番号225である。一部の態様では、V配列は、配列番号226である。一部の態様では、V配列は、配列番号227である。一部の態様では、V配列は、配列番号228である。一部の態様では、V配列は、配列番号229である。一部の態様では、V配列は、配列番号230である。一部の態様では、V配列は、配列番号231である。一部の態様では、V配列は、配列番号232である。一部の態様では、V配列は、配列番号233である。一部の態様では、V配列は、配列番号234である。一部の態様では、V配列は、配列番号235である。一部の態様では、V配列は、配列番号236である。一部の態様では、V配列は、配列番号237である。一部の態様では、V配列は、配列番号238である。一部の態様では、V配列は、配列番号239である。一部の態様では、V配列は、配列番号240である。一部の態様では、V配列は、配列番号241である。一部の態様では、V配列は、配列番号242である。一部の態様では、V配列は、配列番号243である。一部の態様では、V配列は、配列番号244である。一部の態様では、V配列は、配列番号245である。一部の態様では、V配列は、配列番号246である。一部の態様では、V配列は、配列番号247である。一部の態様では、V配列は、配列番号248である。
【0185】
一部の態様では、V配列は、配列番号180であり、V配列は、配列番号219~248から選択される。一部の態様では、V配列は、配列番号219である。一部の態様では、V配列は、配列番号220である。一部の態様では、V配列は、配列番号221である。一部の態様では、V配列は、配列番号222である。一部の態様では、V配列は、配列番号223である。一部の態様では、V配列は、配列番号224である。一部の態様では、V配列は、配列番号225である。一部の態様では、V配列は、配列番号226である。一部の態様では、V配列は、配列番号227である。一部の態様では、V配列は、配列番号228である。一部の態様では、V配列は、配列番号229である。一部の態様では、V配列は、配列番号230である。一部の態様では、V配列は、配列番号231である。一部の態様では、V配列は、配列番号232である。一部の態様では、V配列は、配列番号233である。一部の態様では、V配列は、配列番号234である。一部の態様では、V配列は、配列番号235である。一部の態様では、V配列は、配列番号236である。一部の態様では、V配列は、配列番号237である。一部の態様では、V配列は、配列番号238である。一部の態様では、V配列は、配列番号239である。一部の態様では、V配列は、配列番号240である。一部の態様では、V配列は、配列番号241である。一部の態様では、V配列は、配列番号242である。一部の態様では、V配列は、配列番号243である。一部の態様では、V配列は、配列番号244である。一部の態様では、V配列は、配列番号245である。一部の態様では、V配列は、配列番号246である。一部の態様では、V配列は、配列番号247である。一部の態様では、V配列は、配列番号248である。
【0186】
一部の態様では、V配列は、配列番号181であり、V配列は、配列番号219~248から選択される。一部の態様では、V配列は、配列番号219である。一部の態様では、V配列は、配列番号220である。一部の態様では、V配列は、配列番号221である。一部の態様では、V配列は、配列番号222である。一部の態様では、V配列は、配列番号223である。一部の態様では、V配列は、配列番号224である。一部の態様では、V配列は、配列番号225である。一部の態様では、V配列は、配列番号226である。一部の態様では、V配列は、配列番号227である。一部の態様では、V配列は、配列番号228である。一部の態様では、V配列は、配列番号229である。一部の態様では、V配列は、配列番号230である。一部の態様では、V配列は、配列番号231である。一部の態様では、V配列は、配列番号232である。一部の態様では、V配列は、配列番号233である。一部の態様では、V配列は、配列番号234である。一部の態様では、V配列は、配列番号235である。一部の態様では、V配列は、配列番号236である。一部の態様では、V配列は、配列番号237である。一部の態様では、V配列は、配列番号238である。一部の態様では、V配列は、配列番号239である。一部の態様では、V配列は、配列番号240である。一部の態様では、V配列は、配列番号241である。一部の態様では、V配列は、配列番号242である。一部の態様では、V配列は、配列番号243である。一部の態様では、V配列は、配列番号244である。一部の態様では、V配列は、配列番号245である。一部の態様では、V配列は、配列番号246である。一部の態様では、V配列は、配列番号247である。一部の態様では、V配列は、配列番号248である。
【0187】
一部の態様では、V配列は、配列番号182であり、V配列は、配列番号219~248から選択される。一部の態様では、V配列は、配列番号219である。一部の態様では、V配列は、配列番号220である。一部の態様では、V配列は、配列番号221である。一部の態様では、V配列は、配列番号222である。一部の態様では、V配列は、配列番号223である。一部の態様では、V配列は、配列番号224である。一部の態様では、V配列は、配列番号225である。一部の態様では、V配列は、配列番号226である。一部の態様では、V配列は、配列番号227である。一部の態様では、V配列は、配列番号228である。一部の態様では、V配列は、配列番号229である。一部の態様では、V配列は、配列番号230である。一部の態様では、V配列は、配列番号231である。一部の態様では、V配列は、配列番号232である。一部の態様では、V配列は、配列番号233である。一部の態様では、V配列は、配列番号234である。一部の態様では、V配列は、配列番号235である。一部の態様では、V配列は、配列番号236である。一部の態様では、V配列は、配列番号237である。一部の態様では、V配列は、配列番号238である。一部の態様では、V配列は、配列番号239である。一部の態様では、V配列は、配列番号240である。一部の態様では、V配列は、配列番号241である。一部の態様では、V配列は、配列番号242である。一部の態様では、V配列は、配列番号243である。一部の態様では、V配列は、配列番号244である。一部の態様では、V配列は、配列番号245である。一部の態様では、V配列は、配列番号246である。一部の態様では、V配列は、配列番号247である。一部の態様では、V配列は、配列番号248である。
【0188】
一部の態様では、V配列は、配列番号183であり、V配列は、配列番号219~248から選択される。一部の態様では、V配列は、配列番号219である。一部の態様では、V配列は、配列番号220である。一部の態様では、V配列は、配列番号221である。一部の態様では、V配列は、配列番号222である。一部の態様では、V配列は、配列番号223である。一部の態様では、V配列は、配列番号224である。一部の態様では、V配列は、配列番号225である。一部の態様では、V配列は、配列番号226である。一部の態様では、V配列は、配列番号227である。一部の態様では、V配列は、配列番号228である。一部の態様では、V配列は、配列番号229である。一部の態様では、V配列は、配列番号230である。一部の態様では、V配列は、配列番号231である。一部の態様では、V配列は、配列番号232である。一部の態様では、V配列は、配列番号233である。一部の態様では、V配列は、配列番号234である。一部の態様では、V配列は、配列番号235である。一部の態様では、V配列は、配列番号236である。一部の態様では、V配列は、配列番号237である。一部の態様では、V配列は、配列番号238である。一部の態様では、V配列は、配列番号239である。一部の態様では、V配列は、配列番号240である。一部の態様では、V配列は、配列番号241である。一部の態様では、V配列は、配列番号242である。一部の態様では、V配列は、配列番号243である。一部の態様では、V配列は、配列番号244である。一部の態様では、V配列は、配列番号245である。一部の態様では、V配列は、配列番号246である。一部の態様では、V配列は、配列番号247である。一部の態様では、V配列は、配列番号248である。
【0189】
一部の態様では、V配列は、配列番号184であり、V配列は、配列番号219~248から選択される。一部の態様では、V配列は、配列番号219である。一部の態様では、V配列は、配列番号220である。一部の態様では、V配列は、配列番号221である。一部の態様では、V配列は、配列番号222である。一部の態様では、V配列は、配列番号223である。一部の態様では、V配列は、配列番号224である。一部の態様では、V配列は、配列番号225である。一部の態様では、V配列は、配列番号226である。一部の態様では、V配列は、配列番号227である。一部の態様では、V配列は、配列番号228である。一部の態様では、V配列は、配列番号229である。一部の態様では、V配列は、配列番号230である。一部の態様では、V配列は、配列番号231である。一部の態様では、V配列は、配列番号232である。一部の態様では、V配列は、配列番号233である。一部の態様では、V配列は、配列番号234である。一部の態様では、V配列は、配列番号235である。一部の態様では、V配列は、配列番号236である。一部の態様では、V配列は、配列番号237である。一部の態様では、V配列は、配列番号238である。一部の態様では、V配列は、配列番号239である。一部の態様では、V配列は、配列番号240である。一部の態様では、V配列は、配列番号241である。一部の態様では、V配列は、配列番号242である。一部の態様では、V配列は、配列番号243である。一部の態様では、V配列は、配列番号244である。一部の態様では、V配列は、配列番号245である。一部の態様では、V配列は、配列番号246である。一部の態様では、V配列は、配列番号247である。一部の態様では、V配列は、配列番号248である。
【0190】
一部の態様では、V配列は、配列番号185であり、V配列は、配列番号219~248から選択される。一部の態様では、V配列は、配列番号219である。一部の態様では、V配列は、配列番号220である。一部の態様では、V配列は、配列番号221である。一部の態様では、V配列は、配列番号222である。一部の態様では、V配列は、配列番号223である。一部の態様では、V配列は、配列番号224である。一部の態様では、V配列は、配列番号225である。一部の態様では、V配列は、配列番号226である。一部の態様では、V配列は、配列番号227である。一部の態様では、V配列は、配列番号228である。一部の態様では、V配列は、配列番号229である。一部の態様では、V配列は、配列番号230である。一部の態様では、V配列は、配列番号231である。一部の態様では、V配列は、配列番号232である。一部の態様では、V配列は、配列番号233である。一部の態様では、V配列は、配列番号234である。一部の態様では、V配列は、配列番号235である。一部の態様では、V配列は、配列番号236である。一部の態様では、V配列は、配列番号237である。一部の態様では、V配列は、配列番号238である。一部の態様では、V配列は、配列番号239である。一部の態様では、V配列は、配列番号240である。一部の態様では、V配列は、配列番号241である。一部の態様では、V配列は、配列番号242である。一部の態様では、V配列は、配列番号243である。一部の態様では、V配列は、配列番号244である。一部の態様では、V配列は、配列番号245である。一部の態様では、V配列は、配列番号246である。一部の態様では、V配列は、配列番号247である。一部の態様では、V配列は、配列番号248である。
【0191】
一部の態様では、V配列は、配列番号186であり、V配列は、配列番号219~248から選択される。一部の態様では、V配列は、配列番号219である。一部の態様では、V配列は、配列番号220である。一部の態様では、V配列は、配列番号221である。一部の態様では、V配列は、配列番号222である。一部の態様では、V配列は、配列番号223である。一部の態様では、V配列は、配列番号224である。一部の態様では、V配列は、配列番号225である。一部の態様では、V配列は、配列番号226である。一部の態様では、V配列は、配列番号227である。一部の態様では、V配列は、配列番号228である。一部の態様では、V配列は、配列番号229である。一部の態様では、V配列は、配列番号230である。一部の態様では、V配列は、配列番号231である。一部の態様では、V配列は、配列番号232である。一部の態様では、V配列は、配列番号233である。一部の態様では、V配列は、配列番号234である。一部の態様では、V配列は、配列番号235である。一部の態様では、V配列は、配列番号236である。一部の態様では、V配列は、配列番号237である。一部の態様では、V配列は、配列番号238である。一部の態様では、V配列は、配列番号239である。一部の態様では、V配列は、配列番号240である。一部の態様では、V配列は、配列番号241である。一部の態様では、V配列は、配列番号242である。一部の態様では、V配列は、配列番号243である。一部の態様では、V配列は、配列番号244である。一部の態様では、V配列は、配列番号245である。一部の態様では、V配列は、配列番号246である。一部の態様では、V配列は、配列番号247である。一部の態様では、V配列は、配列番号248である。
【0192】
一部の態様では、V配列は、配列番号187であり、V配列は、配列番号219~248から選択される。一部の態様では、V配列は、配列番号219である。一部の態様では、V配列は、配列番号220である。一部の態様では、V配列は、配列番号221である。一部の態様では、V配列は、配列番号222である。一部の態様では、V配列は、配列番号223である。一部の態様では、V配列は、配列番号224である。一部の態様では、V配列は、配列番号225である。一部の態様では、V配列は、配列番号226である。一部の態様では、V配列は、配列番号227である。一部の態様では、V配列は、配列番号228である。一部の態様では、V配列は、配列番号229である。一部の態様では、V配列は、配列番号230である。一部の態様では、V配列は、配列番号231である。一部の態様では、V配列は、配列番号232である。一部の態様では、V配列は、配列番号233である。一部の態様では、V配列は、配列番号234である。一部の態様では、V配列は、配列番号235である。一部の態様では、V配列は、配列番号236である。一部の態様では、V配列は、配列番号237である。一部の態様では、V配列は、配列番号238である。一部の態様では、V配列は、配列番号239である。一部の態様では、V配列は、配列番号240である。一部の態様では、V配列は、配列番号241である。一部の態様では、V配列は、配列番号242である。一部の態様では、V配列は、配列番号243である。一部の態様では、V配列は、配列番号244である。一部の態様では、V配列は、配列番号245である。一部の態様では、V配列は、配列番号246である。一部の態様では、V配列は、配列番号247である。一部の態様では、V配列は、配列番号248である。
【0193】
一部の態様では、V配列は、配列番号188であり、V配列は、配列番号219~248から選択される。一部の態様では、V配列は、配列番号219である。一部の態様では、V配列は、配列番号220である。一部の態様では、V配列は、配列番号221である。一部の態様では、V配列は、配列番号222である。一部の態様では、V配列は、配列番号223である。一部の態様では、V配列は、配列番号224である。一部の態様では、V配列は、配列番号225である。一部の態様では、V配列は、配列番号226である。一部の態様では、V配列は、配列番号227である。一部の態様では、V配列は、配列番号228である。一部の態様では、V配列は、配列番号229である。一部の態様では、V配列は、配列番号230である。一部の態様では、V配列は、配列番号231である。一部の態様では、V配列は、配列番号232である。一部の態様では、V配列は、配列番号233である。一部の態様では、V配列は、配列番号234である。一部の態様では、V配列は、配列番号235である。一部の態様では、V配列は、配列番号236である。一部の態様では、V配列は、配列番号237である。一部の態様では、V配列は、配列番号238である。一部の態様では、V配列は、配列番号239である。一部の態様では、V配列は、配列番号240である。一部の態様では、V配列は、配列番号241である。一部の態様では、V配列は、配列番号242である。一部の態様では、V配列は、配列番号243である。一部の態様では、V配列は、配列番号244である。一部の態様では、V配列は、配列番号245である。一部の態様では、V配列は、配列番号246である。一部の態様では、V配列は、配列番号247である。一部の態様では、V配列は、配列番号248である。
【0194】
一部の態様では、V配列は、配列番号189であり、V配列は、配列番号219~248から選択される。一部の態様では、V配列は、配列番号219である。一部の態様では、V配列は、配列番号220である。一部の態様では、V配列は、配列番号221である。一部の態様では、V配列は、配列番号222である。一部の態様では、V配列は、配列番号223である。一部の態様では、V配列は、配列番号224である。一部の態様では、V配列は、配列番号225である。一部の態様では、V配列は、配列番号226である。一部の態様では、V配列は、配列番号227である。一部の態様では、V配列は、配列番号228である。一部の態様では、V配列は、配列番号229である。一部の態様では、V配列は、配列番号230である。一部の態様では、V配列は、配列番号231である。一部の態様では、V配列は、配列番号232である。一部の態様では、V配列は、配列番号233である。一部の態様では、V配列は、配列番号234である。一部の態様では、V配列は、配列番号235である。一部の態様では、V配列は、配列番号236である。一部の態様では、V配列は、配列番号237である。一部の態様では、V配列は、配列番号238である。一部の態様では、V配列は、配列番号239である。一部の態様では、V配列は、配列番号240である。一部の態様では、V配列は、配列番号241である。一部の態様では、V配列は、配列番号242である。一部の態様では、V配列は、配列番号243である。一部の態様では、V配列は、配列番号244である。一部の態様では、V配列は、配列番号245である。一部の態様では、V配列は、配列番号246である。一部の態様では、V配列は、配列番号247である。一部の態様では、V配列は、配列番号248である。
【0195】
一部の態様では、V配列は、配列番号190であり、V配列は、配列番号219~248から選択される。一部の態様では、V配列は、配列番号219である。一部の態様では、V配列は、配列番号220である。一部の態様では、V配列は、配列番号221である。一部の態様では、V配列は、配列番号222である。一部の態様では、V配列は、配列番号223である。一部の態様では、V配列は、配列番号224である。一部の態様では、V配列は、配列番号225である。一部の態様では、V配列は、配列番号226である。一部の態様では、V配列は、配列番号227である。一部の態様では、V配列は、配列番号228である。一部の態様では、V配列は、配列番号229である。一部の態様では、V配列は、配列番号230である。一部の態様では、V配列は、配列番号231である。一部の態様では、V配列は、配列番号232である。一部の態様では、V配列は、配列番号233である。一部の態様では、V配列は、配列番号234である。一部の態様では、V配列は、配列番号235である。一部の態様では、V配列は、配列番号236である。一部の態様では、V配列は、配列番号237である。一部の態様では、V配列は、配列番号238である。一部の態様では、V配列は、配列番号239である。一部の態様では、V配列は、配列番号240である。一部の態様では、V配列は、配列番号241である。一部の態様では、V配列は、配列番号242である。一部の態様では、V配列は、配列番号243である。一部の態様では、V配列は、配列番号244である。一部の態様では、V配列は、配列番号245である。一部の態様では、V配列は、配列番号246である。一部の態様では、V配列は、配列番号247である。一部の態様では、V配列は、配列番号248である。
【0196】
一部の態様では、V配列は、配列番号191であり、V配列は、配列番号219~248から選択される。一部の態様では、V配列は、配列番号219である。一部の態様では、V配列は、配列番号220である。一部の態様では、V配列は、配列番号221である。一部の態様では、V配列は、配列番号222である。一部の態様では、V配列は、配列番号223である。一部の態様では、V配列は、配列番号224である。一部の態様では、V配列は、配列番号225である。一部の態様では、V配列は、配列番号226である。一部の態様では、V配列は、配列番号227である。一部の態様では、V配列は、配列番号228である。一部の態様では、V配列は、配列番号229である。一部の態様では、V配列は、配列番号230である。一部の態様では、V配列は、配列番号231である。一部の態様では、V配列は、配列番号232である。一部の態様では、V配列は、配列番号233である。一部の態様では、V配列は、配列番号234である。一部の態様では、V配列は、配列番号235である。一部の態様では、V配列は、配列番号236である。一部の態様では、V配列は、配列番号237である。一部の態様では、V配列は、配列番号238である。一部の態様では、V配列は、配列番号239である。一部の態様では、V配列は、配列番号240である。一部の態様では、V配列は、配列番号241である。一部の態様では、V配列は、配列番号242である。一部の態様では、V配列は、配列番号243である。一部の態様では、V配列は、配列番号244である。一部の態様では、V配列は、配列番号245である。一部の態様では、V配列は、配列番号246である。一部の態様では、V配列は、配列番号247である。一部の態様では、V配列は、配列番号248である。
【0197】
一部の態様では、V配列は、配列番号192であり、V配列は、配列番号219~248から選択される。一部の態様では、V配列は、配列番号219である。一部の態様では、V配列は、配列番号220である。一部の態様では、V配列は、配列番号221である。一部の態様では、V配列は、配列番号222である。一部の態様では、V配列は、配列番号223である。一部の態様では、V配列は、配列番号224である。一部の態様では、V配列は、配列番号225である。一部の態様では、V配列は、配列番号226である。一部の態様では、V配列は、配列番号227である。一部の態様では、V配列は、配列番号228である。一部の態様では、V配列は、配列番号229である。一部の態様では、V配列は、配列番号230である。一部の態様では、V配列は、配列番号231である。一部の態様では、V配列は、配列番号232である。一部の態様では、V配列は、配列番号233である。一部の態様では、V配列は、配列番号234である。一部の態様では、V配列は、配列番号235である。一部の態様では、V配列は、配列番号236である。一部の態様では、V配列は、配列番号237である。一部の態様では、V配列は、配列番号238である。一部の態様では、V配列は、配列番号239である。一部の態様では、V配列は、配列番号240である。一部の態様では、V配列は、配列番号241である。一部の態様では、V配列は、配列番号242である。一部の態様では、V配列は、配列番号243である。一部の態様では、V配列は、配列番号244である。一部の態様では、V配列は、配列番号245である。一部の態様では、V配列は、配列番号246である。一部の態様では、V配列は、配列番号247である。一部の態様では、V配列は、配列番号248である。
【0198】
一部の態様では、V配列は、配列番号193であり、V配列は、配列番号219~248から選択される。一部の態様では、V配列は、配列番号219である。一部の態様では、V配列は、配列番号220である。一部の態様では、V配列は、配列番号221である。一部の態様では、V配列は、配列番号222である。一部の態様では、V配列は、配列番号223である。一部の態様では、V配列は、配列番号224である。一部の態様では、V配列は、配列番号225である。一部の態様では、V配列は、配列番号226である。一部の態様では、V配列は、配列番号227である。一部の態様では、V配列は、配列番号228である。一部の態様では、V配列は、配列番号229である。一部の態様では、V配列は、配列番号230である。一部の態様では、V配列は、配列番号231である。一部の態様では、V配列は、配列番号232である。一部の態様では、V配列は、配列番号233である。一部の態様では、V配列は、配列番号234である。一部の態様では、V配列は、配列番号235である。一部の態様では、V配列は、配列番号236である。一部の態様では、V配列は、配列番号237である。一部の態様では、V配列は、配列番号238である。一部の態様では、V配列は、配列番号239である。一部の態様では、V配列は、配列番号240である。一部の態様では、V配列は、配列番号241である。一部の態様では、V配列は、配列番号242である。一部の態様では、V配列は、配列番号243である。一部の態様では、V配列は、配列番号244である。一部の態様では、V配列は、配列番号245である。一部の態様では、V配列は、配列番号246である。一部の態様では、V配列は、配列番号247である。一部の態様では、V配列は、配列番号248である。
【0199】
一部の態様では、V配列は、配列番号194であり、V配列は、配列番号219~248から選択される。一部の態様では、V配列は、配列番号219である。一部の態様では、V配列は、配列番号220である。一部の態様では、V配列は、配列番号221である。一部の態様では、V配列は、配列番号222である。一部の態様では、V配列は、配列番号223である。一部の態様では、V配列は、配列番号224である。一部の態様では、V配列は、配列番号225である。一部の態様では、V配列は、配列番号226である。一部の態様では、V配列は、配列番号227である。一部の態様では、V配列は、配列番号228である。一部の態様では、V配列は、配列番号229である。一部の態様では、V配列は、配列番号230である。一部の態様では、V配列は、配列番号231である。一部の態様では、V配列は、配列番号232である。一部の態様では、V配列は、配列番号233である。一部の態様では、V配列は、配列番号234である。一部の態様では、V配列は、配列番号235である。一部の態様では、V配列は、配列番号236である。一部の態様では、V配列は、配列番号237である。一部の態様では、V配列は、配列番号238である。一部の態様では、V配列は、配列番号239である。一部の態様では、V配列は、配列番号240である。一部の態様では、V配列は、配列番号241である。一部の態様では、V配列は、配列番号242である。一部の態様では、V配列は、配列番号243である。一部の態様では、V配列は、配列番号244である。一部の態様では、V配列は、配列番号245である。一部の態様では、V配列は、配列番号246である。一部の態様では、V配列は、配列番号247である。一部の態様では、V配列は、配列番号248である。
【0200】
一部の態様では、V配列は、配列番号195であり、V配列は、配列番号219~248から選択される。一部の態様では、V配列は、配列番号219である。一部の態様では、V配列は、配列番号220である。一部の態様では、V配列は、配列番号221である。一部の態様では、V配列は、配列番号222である。一部の態様では、V配列は、配列番号223である。一部の態様では、V配列は、配列番号224である。一部の態様では、V配列は、配列番号225である。一部の態様では、V配列は、配列番号226である。一部の態様では、V配列は、配列番号227である。一部の態様では、V配列は、配列番号228である。一部の態様では、V配列は、配列番号229である。一部の態様では、V配列は、配列番号230である。一部の態様では、V配列は、配列番号231である。一部の態様では、V配列は、配列番号232である。一部の態様では、V配列は、配列番号233である。一部の態様では、V配列は、配列番号234である。一部の態様では、V配列は、配列番号235である。一部の態様では、V配列は、配列番号236である。一部の態様では、V配列は、配列番号237である。一部の態様では、V配列は、配列番号238である。一部の態様では、V配列は、配列番号239である。一部の態様では、V配列は、配列番号240である。一部の態様では、V配列は、配列番号241である。一部の態様では、V配列は、配列番号242である。一部の態様では、V配列は、配列番号243である。一部の態様では、V配列は、配列番号244である。一部の態様では、V配列は、配列番号245である。一部の態様では、V配列は、配列番号246である。一部の態様では、V配列は、配列番号247である。一部の態様では、V配列は、配列番号248である。
【0201】
一部の態様では、V配列は、配列番号196であり、V配列は、配列番号219~248から選択される。一部の態様では、V配列は、配列番号219である。一部の態様では、V配列は、配列番号220である。一部の態様では、V配列は、配列番号221である。一部の態様では、V配列は、配列番号222である。一部の態様では、V配列は、配列番号223である。一部の態様では、V配列は、配列番号224である。一部の態様では、V配列は、配列番号225である。一部の態様では、V配列は、配列番号226である。一部の態様では、V配列は、配列番号227である。一部の態様では、V配列は、配列番号228である。一部の態様では、V配列は、配列番号229である。一部の態様では、V配列は、配列番号230である。一部の態様では、V配列は、配列番号231である。一部の態様では、V配列は、配列番号232である。一部の態様では、V配列は、配列番号233である。一部の態様では、V配列は、配列番号234である。一部の態様では、V配列は、配列番号235である。一部の態様では、V配列は、配列番号236である。一部の態様では、V配列は、配列番号237である。一部の態様では、V配列は、配列番号238である。一部の態様では、V配列は、配列番号239である。一部の態様では、V配列は、配列番号240である。一部の態様では、V配列は、配列番号241である。一部の態様では、V配列は、配列番号242である。一部の態様では、V配列は、配列番号243である。一部の態様では、V配列は、配列番号244である。一部の態様では、V配列は、配列番号245である。一部の態様では、V配列は、配列番号246である。一部の態様では、V配列は、配列番号247である。一部の態様では、V配列は、配列番号248である。
【0202】
一部の態様では、V配列は、配列番号197であり、V配列は、配列番号219~248から選択される。一部の態様では、V配列は、配列番号219である。一部の態様では、V配列は、配列番号220である。一部の態様では、V配列は、配列番号221である。一部の態様では、V配列は、配列番号222である。一部の態様では、V配列は、配列番号223である。一部の態様では、V配列は、配列番号224である。一部の態様では、V配列は、配列番号225である。一部の態様では、V配列は、配列番号226である。一部の態様では、V配列は、配列番号227である。一部の態様では、V配列は、配列番号228である。一部の態様では、V配列は、配列番号229である。一部の態様では、V配列は、配列番号230である。一部の態様では、V配列は、配列番号231である。一部の態様では、V配列は、配列番号232である。一部の態様では、V配列は、配列番号233である。一部の態様では、V配列は、配列番号234である。一部の態様では、V配列は、配列番号235である。一部の態様では、V配列は、配列番号236である。一部の態様では、V配列は、配列番号237である。一部の態様では、V配列は、配列番号238である。一部の態様では、V配列は、配列番号239である。一部の態様では、V配列は、配列番号240である。一部の態様では、V配列は、配列番号241である。一部の態様では、V配列は、配列番号242である。一部の態様では、V配列は、配列番号243である。一部の態様では、V配列は、配列番号244である。一部の態様では、V配列は、配列番号245である。一部の態様では、V配列は、配列番号246である。一部の態様では、V配列は、配列番号247である。一部の態様では、V配列は、配列番号248である。
【0203】
一部の態様では、V配列は、配列番号198であり、V配列は、配列番号219~248から選択される。一部の態様では、V配列は、配列番号219である。一部の態様では、V配列は、配列番号220である。一部の態様では、V配列は、配列番号221である。一部の態様では、V配列は、配列番号222である。一部の態様では、V配列は、配列番号223である。一部の態様では、V配列は、配列番号224である。一部の態様では、V配列は、配列番号225である。一部の態様では、V配列は、配列番号226である。一部の態様では、V配列は、配列番号227である。一部の態様では、V配列は、配列番号228である。一部の態様では、V配列は、配列番号229である。一部の態様では、V配列は、配列番号230である。一部の態様では、V配列は、配列番号231である。一部の態様では、V配列は、配列番号232である。一部の態様では、V配列は、配列番号233である。一部の態様では、V配列は、配列番号234である。一部の態様では、V配列は、配列番号235である。一部の態様では、V配列は、配列番号236である。一部の態様では、V配列は、配列番号237である。一部の態様では、V配列は、配列番号238である。一部の態様では、V配列は、配列番号239である。一部の態様では、V配列は、配列番号240である。一部の態様では、V配列は、配列番号241である。一部の態様では、V配列は、配列番号242である。一部の態様では、V配列は、配列番号243である。一部の態様では、V配列は、配列番号244である。一部の態様では、V配列は、配列番号245である。一部の態様では、V配列は、配列番号246である。一部の態様では、V配列は、配列番号247である。一部の態様では、V配列は、配列番号248である。
【0204】
一部の態様では、V配列は、配列番号199であり、V配列は、配列番号219~248から選択される。一部の態様では、V配列は、配列番号219である。一部の態様では、V配列は、配列番号220である。一部の態様では、V配列は、配列番号221である。一部の態様では、V配列は、配列番号222である。一部の態様では、V配列は、配列番号223である。一部の態様では、V配列は、配列番号224である。一部の態様では、V配列は、配列番号225である。一部の態様では、V配列は、配列番号226である。一部の態様では、V配列は、配列番号227である。一部の態様では、V配列は、配列番号228である。一部の態様では、V配列は、配列番号229である。一部の態様では、V配列は、配列番号230である。一部の態様では、V配列は、配列番号231である。一部の態様では、V配列は、配列番号232である。一部の態様では、V配列は、配列番号233である。一部の態様では、V配列は、配列番号234である。一部の態様では、V配列は、配列番号235である。一部の態様では、V配列は、配列番号236である。一部の態様では、V配列は、配列番号237である。一部の態様では、V配列は、配列番号238である。一部の態様では、V配列は、配列番号239である。一部の態様では、V配列は、配列番号240である。一部の態様では、V配列は、配列番号241である。一部の態様では、V配列は、配列番号242である。一部の態様では、V配列は、配列番号243である。一部の態様では、V配列は、配列番号244である。一部の態様では、V配列は、配列番号245である。一部の態様では、V配列は、配列番号246である。一部の態様では、V配列は、配列番号247である。一部の態様では、V配列は、配列番号248である。
【0205】
一部の態様では、V配列は、配列番号200であり、V配列は、配列番号219~248から選択される。一部の態様では、V配列は、配列番号219である。一部の態様では、V配列は、配列番号220である。一部の態様では、V配列は、配列番号221である。一部の態様では、V配列は、配列番号222である。一部の態様では、V配列は、配列番号223である。一部の態様では、V配列は、配列番号224である。一部の態様では、V配列は、配列番号225である。一部の態様では、V配列は、配列番号226である。一部の態様では、V配列は、配列番号227である。一部の態様では、V配列は、配列番号228である。一部の態様では、V配列は、配列番号229である。一部の態様では、V配列は、配列番号230である。一部の態様では、V配列は、配列番号231である。一部の態様では、V配列は、配列番号232である。一部の態様では、V配列は、配列番号233である。一部の態様では、V配列は、配列番号234である。一部の態様では、V配列は、配列番号235である。一部の態様では、V配列は、配列番号236である。一部の態様では、V配列は、配列番号237である。一部の態様では、V配列は、配列番号238である。一部の態様では、V配列は、配列番号239である。一部の態様では、V配列は、配列番号240である。一部の態様では、V配列は、配列番号241である。一部の態様では、V配列は、配列番号242である。一部の態様では、V配列は、配列番号243である。一部の態様では、V配列は、配列番号244である。一部の態様では、V配列は、配列番号245である。一部の態様では、V配列は、配列番号246である。一部の態様では、V配列は、配列番号247である。一部の態様では、V配列は、配列番号248である。
【0206】
一部の態様では、V配列は、配列番号201であり、V配列は、配列番号219~248から選択される。一部の態様では、V配列は、配列番号219である。一部の態様では、V配列は、配列番号220である。一部の態様では、V配列は、配列番号221である。一部の態様では、V配列は、配列番号222である。一部の態様では、V配列は、配列番号223である。一部の態様では、V配列は、配列番号224である。一部の態様では、V配列は、配列番号225である。一部の態様では、V配列は、配列番号226である。一部の態様では、V配列は、配列番号227である。一部の態様では、V配列は、配列番号228である。一部の態様では、V配列は、配列番号229である。一部の態様では、V配列は、配列番号230である。一部の態様では、V配列は、配列番号231である。一部の態様では、V配列は、配列番号232である。一部の態様では、V配列は、配列番号233である。一部の態様では、V配列は、配列番号234である。一部の態様では、V配列は、配列番号235である。一部の態様では、V配列は、配列番号236である。一部の態様では、V配列は、配列番号237である。一部の態様では、V配列は、配列番号238である。一部の態様では、V配列は、配列番号239である。一部の態様では、V配列は、配列番号240である。一部の態様では、V配列は、配列番号241である。一部の態様では、V配列は、配列番号242である。一部の態様では、V配列は、配列番号243である。一部の態様では、V配列は、配列番号244である。一部の態様では、V配列は、配列番号245である。一部の態様では、V配列は、配列番号246である。一部の態様では、V配列は、配列番号247である。一部の態様では、V配列は、配列番号248である。
【0207】
一部の態様では、V配列は、配列番号202であり、V配列は、配列番号219~248から選択される。一部の態様では、V配列は、配列番号219である。一部の態様では、V配列は、配列番号220である。一部の態様では、V配列は、配列番号221である。一部の態様では、V配列は、配列番号222である。一部の態様では、V配列は、配列番号223である。一部の態様では、V配列は、配列番号224である。一部の態様では、V配列は、配列番号225である。一部の態様では、V配列は、配列番号226である。一部の態様では、V配列は、配列番号227である。一部の態様では、V配列は、配列番号228である。一部の態様では、V配列は、配列番号229である。一部の態様では、V配列は、配列番号230である。一部の態様では、V配列は、配列番号231である。一部の態様では、V配列は、配列番号232である。一部の態様では、V配列は、配列番号233である。一部の態様では、V配列は、配列番号234である。一部の態様では、V配列は、配列番号235である。一部の態様では、V配列は、配列番号236である。一部の態様では、V配列は、配列番号237である。一部の態様では、V配列は、配列番号238である。一部の態様では、V配列は、配列番号239である。一部の態様では、V配列は、配列番号240である。一部の態様では、V配列は、配列番号241である。一部の態様では、V配列は、配列番号242である。一部の態様では、V配列は、配列番号243である。一部の態様では、V配列は、配列番号244である。一部の態様では、V配列は、配列番号245である。一部の態様では、V配列は、配列番号246である。一部の態様では、V配列は、配列番号247である。一部の態様では、V配列は、配列番号248である。
【0208】
一部の態様では、V配列は、配列番号203であり、V配列は、配列番号219~248から選択される。一部の態様では、V配列は、配列番号219である。一部の態様では、V配列は、配列番号220である。一部の態様では、V配列は、配列番号221である。一部の態様では、V配列は、配列番号222である。一部の態様では、V配列は、配列番号223である。一部の態様では、V配列は、配列番号224である。一部の態様では、V配列は、配列番号225である。一部の態様では、V配列は、配列番号226である。一部の態様では、V配列は、配列番号227である。一部の態様では、V配列は、配列番号228である。一部の態様では、V配列は、配列番号229である。一部の態様では、V配列は、配列番号230である。一部の態様では、V配列は、配列番号231である。一部の態様では、V配列は、配列番号232である。一部の態様では、V配列は、配列番号233である。一部の態様では、V配列は、配列番号234である。一部の態様では、V配列は、配列番号235である。一部の態様では、V配列は、配列番号236である。一部の態様では、V配列は、配列番号237である。一部の態様では、V配列は、配列番号238である。一部の態様では、V配列は、配列番号239である。一部の態様では、V配列は、配列番号240である。一部の態様では、V配列は、配列番号241である。一部の態様では、V配列は、配列番号242である。一部の態様では、V配列は、配列番号243である。一部の態様では、V配列は、配列番号244である。一部の態様では、V配列は、配列番号245である。一部の態様では、V配列は、配列番号246である。一部の態様では、V配列は、配列番号247である。一部の態様では、V配列は、配列番号248である。
【0209】
一部の態様では、V配列は、配列番号204であり、V配列は、配列番号219~248から選択される。一部の態様では、V配列は、配列番号219である。一部の態様では、V配列は、配列番号220である。一部の態様では、V配列は、配列番号221である。一部の態様では、V配列は、配列番号222である。一部の態様では、V配列は、配列番号223である。一部の態様では、V配列は、配列番号224である。一部の態様では、V配列は、配列番号225である。一部の態様では、V配列は、配列番号226である。一部の態様では、V配列は、配列番号227である。一部の態様では、V配列は、配列番号228である。一部の態様では、V配列は、配列番号229である。一部の態様では、V配列は、配列番号230である。一部の態様では、V配列は、配列番号231である。一部の態様では、V配列は、配列番号232である。一部の態様では、V配列は、配列番号233である。一部の態様では、V配列は、配列番号234である。一部の態様では、V配列は、配列番号235である。一部の態様では、V配列は、配列番号236である。一部の態様では、V配列は、配列番号237である。一部の態様では、V配列は、配列番号238である。一部の態様では、V配列は、配列番号239である。一部の態様では、V配列は、配列番号240である。一部の態様では、V配列は、配列番号241である。一部の態様では、V配列は、配列番号242である。一部の態様では、V配列は、配列番号243である。一部の態様では、V配列は、配列番号244である。一部の態様では、V配列は、配列番号245である。一部の態様では、V配列は、配列番号246である。一部の態様では、V配列は、配列番号247である。一部の態様では、V配列は、配列番号248である。
【0210】
一部の態様では、V配列は、配列番号205であり、V配列は、配列番号219~248から選択される。一部の態様では、V配列は、配列番号219である。一部の態様では、V配列は、配列番号220である。一部の態様では、V配列は、配列番号221である。一部の態様では、V配列は、配列番号222である。一部の態様では、V配列は、配列番号223である。一部の態様では、V配列は、配列番号224である。一部の態様では、V配列は、配列番号225である。一部の態様では、V配列は、配列番号226である。一部の態様では、V配列は、配列番号227である。一部の態様では、V配列は、配列番号228である。一部の態様では、V配列は、配列番号229である。一部の態様では、V配列は、配列番号230である。一部の態様では、V配列は、配列番号231である。一部の態様では、V配列は、配列番号232である。一部の態様では、V配列は、配列番号233である。一部の態様では、V配列は、配列番号234である。一部の態様では、V配列は、配列番号235である。一部の態様では、V配列は、配列番号236である。一部の態様では、V配列は、配列番号237である。一部の態様では、V配列は、配列番号238である。一部の態様では、V配列は、配列番号239である。一部の態様では、V配列は、配列番号240である。一部の態様では、V配列は、配列番号241である。一部の態様では、V配列は、配列番号242である。一部の態様では、V配列は、配列番号243である。一部の態様では、V配列は、配列番号244である。一部の態様では、V配列は、配列番号245である。一部の態様では、V配列は、配列番号246である。一部の態様では、V配列は、配列番号247である。一部の態様では、V配列は、配列番号248である。
【0211】
一部の態様では、V配列は、配列番号206であり、V配列は、配列番号219~248から選択される。一部の態様では、V配列は、配列番号219である。一部の態様では、V配列は、配列番号220である。一部の態様では、V配列は、配列番号221である。一部の態様では、V配列は、配列番号222である。一部の態様では、V配列は、配列番号223である。一部の態様では、V配列は、配列番号224である。一部の態様では、V配列は、配列番号225である。一部の態様では、V配列は、配列番号226である。一部の態様では、V配列は、配列番号227である。一部の態様では、V配列は、配列番号228である。一部の態様では、V配列は、配列番号229である。一部の態様では、V配列は、配列番号230である。一部の態様では、V配列は、配列番号231である。一部の態様では、V配列は、配列番号232である。一部の態様では、V配列は、配列番号233である。一部の態様では、V配列は、配列番号234である。一部の態様では、V配列は、配列番号235である。一部の態様では、V配列は、配列番号236である。一部の態様では、V配列は、配列番号237である。一部の態様では、V配列は、配列番号238である。一部の態様では、V配列は、配列番号239である。一部の態様では、V配列は、配列番号240である。一部の態様では、V配列は、配列番号241である。一部の態様では、V配列は、配列番号242である。一部の態様では、V配列は、配列番号243である。一部の態様では、V配列は、配列番号244である。一部の態様では、V配列は、配列番号245である。一部の態様では、V配列は、配列番号246である。一部の態様では、V配列は、配列番号247である。一部の態様では、V配列は、配列番号248である。
【0212】
一部の態様では、V配列は、配列番号207であり、V配列は、配列番号219~248から選択される。一部の態様では、V配列は、配列番号219である。一部の態様では、V配列は、配列番号220である。一部の態様では、V配列は、配列番号221である。一部の態様では、V配列は、配列番号222である。一部の態様では、V配列は、配列番号223である。一部の態様では、V配列は、配列番号224である。一部の態様では、V配列は、配列番号225である。一部の態様では、V配列は、配列番号226である。一部の態様では、V配列は、配列番号227である。一部の態様では、V配列は、配列番号228である。一部の態様では、V配列は、配列番号229である。一部の態様では、V配列は、配列番号230である。一部の態様では、V配列は、配列番号231である。一部の態様では、V配列は、配列番号232である。一部の態様では、V配列は、配列番号233である。一部の態様では、V配列は、配列番号234である。一部の態様では、V配列は、配列番号235である。一部の態様では、V配列は、配列番号236である。一部の態様では、V配列は、配列番号237である。一部の態様では、V配列は、配列番号238である。一部の態様では、V配列は、配列番号239である。一部の態様では、V配列は、配列番号240である。一部の態様では、V配列は、配列番号241である。一部の態様では、V配列は、配列番号242である。一部の態様では、V配列は、配列番号243である。一部の態様では、V配列は、配列番号244である。一部の態様では、V配列は、配列番号245である。一部の態様では、V配列は、配列番号246である。一部の態様では、V配列は、配列番号247である。一部の態様では、V配列は、配列番号248である。
【0213】
一部の態様では、V配列は、配列番号208であり、V配列は、配列番号219~248から選択される。一部の態様では、V配列は、配列番号219である。一部の態様では、V配列は、配列番号220である。一部の態様では、V配列は、配列番号221である。一部の態様では、V配列は、配列番号222である。一部の態様では、V配列は、配列番号223である。一部の態様では、V配列は、配列番号224である。一部の態様では、V配列は、配列番号225である。一部の態様では、V配列は、配列番号226である。一部の態様では、V配列は、配列番号227である。一部の態様では、V配列は、配列番号228である。一部の態様では、V配列は、配列番号229である。一部の態様では、V配列は、配列番号230である。一部の態様では、V配列は、配列番号231である。一部の態様では、V配列は、配列番号232である。一部の態様では、V配列は、配列番号233である。一部の態様では、V配列は、配列番号234である。一部の態様では、V配列は、配列番号235である。一部の態様では、V配列は、配列番号236である。一部の態様では、V配列は、配列番号237である。一部の態様では、V配列は、配列番号238である。一部の態様では、V配列は、配列番号239である。一部の態様では、V配列は、配列番号240である。一部の態様では、V配列は、配列番号241である。一部の態様では、V配列は、配列番号242である。一部の態様では、V配列は、配列番号243である。一部の態様では、V配列は、配列番号244である。一部の態様では、V配列は、配列番号245である。一部の態様では、V配列は、配列番号246である。一部の態様では、V配列は、配列番号247である。一部の態様では、V配列は、配列番号248である。
【0214】
一部の態様では、V配列は、配列番号209であり、V配列は、配列番号219~248から選択される。一部の態様では、V配列は、配列番号219である。一部の態様では、V配列は、配列番号220である。一部の態様では、V配列は、配列番号221である。一部の態様では、V配列は、配列番号222である。一部の態様では、V配列は、配列番号223である。一部の態様では、V配列は、配列番号224である。一部の態様では、V配列は、配列番号225である。一部の態様では、V配列は、配列番号226である。一部の態様では、V配列は、配列番号227である。一部の態様では、V配列は、配列番号228である。一部の態様では、V配列は、配列番号229である。一部の態様では、V配列は、配列番号230である。一部の態様では、V配列は、配列番号231である。一部の態様では、V配列は、配列番号232である。一部の態様では、V配列は、配列番号233である。一部の態様では、V配列は、配列番号234である。一部の態様では、V配列は、配列番号235である。一部の態様では、V配列は、配列番号236である。一部の態様では、V配列は、配列番号237である。一部の態様では、V配列は、配列番号238である。一部の態様では、V配列は、配列番号239である。一部の態様では、V配列は、配列番号240である。一部の態様では、V配列は、配列番号241である。一部の態様では、V配列は、配列番号242である。一部の態様では、V配列は、配列番号243である。一部の態様では、V配列は、配列番号244である。一部の態様では、V配列は、配列番号245である。一部の態様では、V配列は、配列番号246である。一部の態様では、V配列は、配列番号247である。一部の態様では、V配列は、配列番号248である。
【0215】
一部の態様では、V配列は、配列番号210であり、V配列は、配列番号219~248から選択される。一部の態様では、V配列は、配列番号219である。一部の態様では、V配列は、配列番号220である。一部の態様では、V配列は、配列番号221である。一部の態様では、V配列は、配列番号222である。一部の態様では、V配列は、配列番号223である。一部の態様では、V配列は、配列番号224である。一部の態様では、V配列は、配列番号225である。一部の態様では、V配列は、配列番号226である。一部の態様では、V配列は、配列番号227である。一部の態様では、V配列は、配列番号228である。一部の態様では、V配列は、配列番号229である。一部の態様では、V配列は、配列番号230である。一部の態様では、V配列は、配列番号231である。一部の態様では、V配列は、配列番号232である。一部の態様では、V配列は、配列番号233である。一部の態様では、V配列は、配列番号234である。一部の態様では、V配列は、配列番号235である。一部の態様では、V配列は、配列番号236である。一部の態様では、V配列は、配列番号237である。一部の態様では、V配列は、配列番号238である。一部の態様では、V配列は、配列番号239である。一部の態様では、V配列は、配列番号240である。一部の態様では、V配列は、配列番号241である。一部の態様では、V配列は、配列番号242である。一部の態様では、V配列は、配列番号243である。一部の態様では、V配列は、配列番号244である。一部の態様では、V配列は、配列番号245である。一部の態様では、V配列は、配列番号246である。一部の態様では、V配列は、配列番号247である。一部の態様では、V配列は、配列番号248である。
【0216】
一部の態様では、V配列は、配列番号211であり、V配列は、配列番号219~248から選択される。一部の態様では、V配列は、配列番号219である。一部の態様では、V配列は、配列番号220である。一部の態様では、V配列は、配列番号221である。一部の態様では、V配列は、配列番号222である。一部の態様では、V配列は、配列番号223である。一部の態様では、V配列は、配列番号224である。一部の態様では、V配列は、配列番号225である。一部の態様では、V配列は、配列番号226である。一部の態様では、V配列は、配列番号227である。一部の態様では、V配列は、配列番号228である。一部の態様では、V配列は、配列番号229である。一部の態様では、V配列は、配列番号230である。一部の態様では、V配列は、配列番号231である。一部の態様では、V配列は、配列番号232である。一部の態様では、V配列は、配列番号233である。一部の態様では、V配列は、配列番号234である。一部の態様では、V配列は、配列番号235である。一部の態様では、V配列は、配列番号236である。一部の態様では、V配列は、配列番号237である。一部の態様では、V配列は、配列番号238である。一部の態様では、V配列は、配列番号239である。一部の態様では、V配列は、配列番号240である。一部の態様では、V配列は、配列番号241である。一部の態様では、V配列は、配列番号242である。一部の態様では、V配列は、配列番号243である。一部の態様では、V配列は、配列番号244である。一部の態様では、V配列は、配列番号245である。一部の態様では、V配列は、配列番号246である。一部の態様では、V配列は、配列番号247である。一部の態様では、V配列は、配列番号248である。
【0217】
一部の態様では、V配列は、配列番号212であり、V配列は、配列番号219~248から選択される。一部の態様では、V配列は、配列番号219である。一部の態様では、V配列は、配列番号220である。一部の態様では、V配列は、配列番号221である。一部の態様では、V配列は、配列番号222である。一部の態様では、V配列は、配列番号223である。一部の態様では、V配列は、配列番号224である。一部の態様では、V配列は、配列番号225である。一部の態様では、V配列は、配列番号226である。一部の態様では、V配列は、配列番号227である。一部の態様では、V配列は、配列番号228である。一部の態様では、V配列は、配列番号229である。一部の態様では、V配列は、配列番号230である。一部の態様では、V配列は、配列番号231である。一部の態様では、V配列は、配列番号232である。一部の態様では、V配列は、配列番号233である。一部の態様では、V配列は、配列番号234である。一部の態様では、V配列は、配列番号235である。一部の態様では、V配列は、配列番号236である。一部の態様では、V配列は、配列番号237である。一部の態様では、V配列は、配列番号238である。一部の態様では、V配列は、配列番号239である。一部の態様では、V配列は、配列番号240である。一部の態様では、V配列は、配列番号241である。一部の態様では、V配列は、配列番号242である。一部の態様では、V配列は、配列番号243である。一部の態様では、V配列は、配列番号244である。一部の態様では、V配列は、配列番号245である。一部の態様では、V配列は、配列番号246である。一部の態様では、V配列は、配列番号247である。一部の態様では、V配列は、配列番号248である。
【0218】
一部の態様では、V配列は、配列番号213であり、V配列は、配列番号219~248から選択される。一部の態様では、V配列は、配列番号219である。一部の態様では、V配列は、配列番号220である。一部の態様では、V配列は、配列番号221である。一部の態様では、V配列は、配列番号222である。一部の態様では、V配列は、配列番号223である。一部の態様では、V配列は、配列番号224である。一部の態様では、V配列は、配列番号225である。一部の態様では、V配列は、配列番号226である。一部の態様では、V配列は、配列番号227である。一部の態様では、V配列は、配列番号228である。一部の態様では、V配列は、配列番号229である。一部の態様では、V配列は、配列番号230である。一部の態様では、V配列は、配列番号231である。一部の態様では、V配列は、配列番号232である。一部の態様では、V配列は、配列番号233である。一部の態様では、V配列は、配列番号234である。一部の態様では、V配列は、配列番号235である。一部の態様では、V配列は、配列番号236である。一部の態様では、V配列は、配列番号237である。一部の態様では、V配列は、配列番号238である。一部の態様では、V配列は、配列番号239である。一部の態様では、V配列は、配列番号240である。一部の態様では、V配列は、配列番号241である。一部の態様では、V配列は、配列番号242である。一部の態様では、V配列は、配列番号243である。一部の態様では、V配列は、配列番号244である。一部の態様では、V配列は、配列番号245である。一部の態様では、V配列は、配列番号246である。一部の態様では、V配列は、配列番号247である。一部の態様では、V配列は、配列番号248である。
【0219】
一部の態様では、V配列は、配列番号214であり、V配列は、配列番号219~248から選択される。一部の態様では、V配列は、配列番号219である。一部の態様では、V配列は、配列番号220である。一部の態様では、V配列は、配列番号221である。一部の態様では、V配列は、配列番号222である。一部の態様では、V配列は、配列番号223である。一部の態様では、V配列は、配列番号224である。一部の態様では、V配列は、配列番号225である。一部の態様では、V配列は、配列番号226である。一部の態様では、V配列は、配列番号227である。一部の態様では、V配列は、配列番号228である。一部の態様では、V配列は、配列番号229である。一部の態様では、V配列は、配列番号230である。一部の態様では、V配列は、配列番号231である。一部の態様では、V配列は、配列番号232である。一部の態様では、V配列は、配列番号233である。一部の態様では、V配列は、配列番号234である。一部の態様では、V配列は、配列番号235である。一部の態様では、V配列は、配列番号236である。一部の態様では、V配列は、配列番号237である。一部の態様では、V配列は、配列番号238である。一部の態様では、V配列は、配列番号239である。一部の態様では、V配列は、配列番号240である。一部の態様では、V配列は、配列番号241である。一部の態様では、V配列は、配列番号242である。一部の態様では、V配列は、配列番号243である。一部の態様では、V配列は、配列番号244である。一部の態様では、V配列は、配列番号245である。一部の態様では、V配列は、配列番号246である。一部の態様では、V配列は、配列番号247である。一部の態様では、V配列は、配列番号248である。
【0220】
一部の態様では、V配列は、配列番号215であり、V配列は、配列番号219~248から選択される。一部の態様では、V配列は、配列番号219である。一部の態様では、V配列は、配列番号220である。一部の態様では、V配列は、配列番号221である。一部の態様では、V配列は、配列番号222である。一部の態様では、V配列は、配列番号223である。一部の態様では、V配列は、配列番号224である。一部の態様では、V配列は、配列番号225である。一部の態様では、V配列は、配列番号226である。一部の態様では、V配列は、配列番号227である。一部の態様では、V配列は、配列番号228である。一部の態様では、V配列は、配列番号229である。一部の態様では、V配列は、配列番号230である。一部の態様では、V配列は、配列番号231である。一部の態様では、V配列は、配列番号232である。一部の態様では、V配列は、配列番号233である。一部の態様では、V配列は、配列番号234である。一部の態様では、V配列は、配列番号235である。一部の態様では、V配列は、配列番号236である。一部の態様では、V配列は、配列番号237である。一部の態様では、V配列は、配列番号238である。一部の態様では、V配列は、配列番号239である。一部の態様では、V配列は、配列番号240である。一部の態様では、V配列は、配列番号241である。一部の態様では、V配列は、配列番号242である。一部の態様では、V配列は、配列番号243である。一部の態様では、V配列は、配列番号244である。一部の態様では、V配列は、配列番号245である。一部の態様では、V配列は、配列番号246である。一部の態様では、V配列は、配列番号247である。一部の態様では、V配列は、配列番号248である。
【0221】
一部の態様では、V配列は、配列番号216であり、V配列は、配列番号219~248から選択される。一部の態様では、V配列は、配列番号219である。一部の態様では、V配列は、配列番号220である。一部の態様では、V配列は、配列番号221である。一部の態様では、V配列は、配列番号222である。一部の態様では、V配列は、配列番号223である。一部の態様では、V配列は、配列番号224である。一部の態様では、V配列は、配列番号225である。一部の態様では、V配列は、配列番号226である。一部の態様では、V配列は、配列番号227である。一部の態様では、V配列は、配列番号228である。一部の態様では、V配列は、配列番号229である。一部の態様では、V配列は、配列番号230である。一部の態様では、V配列は、配列番号231である。一部の態様では、V配列は、配列番号232である。一部の態様では、V配列は、配列番号233である。一部の態様では、V配列は、配列番号234である。一部の態様では、V配列は、配列番号235である。一部の態様では、V配列は、配列番号236である。一部の態様では、V配列は、配列番号237である。一部の態様では、V配列は、配列番号238である。一部の態様では、V配列は、配列番号239である。一部の態様では、V配列は、配列番号240である。一部の態様では、V配列は、配列番号241である。一部の態様では、V配列は、配列番号242である。一部の態様では、V配列は、配列番号243である。一部の態様では、V配列は、配列番号244である。一部の態様では、V配列は、配列番号245である。一部の態様では、V配列は、配列番号246である。一部の態様では、V配列は、配列番号247である。一部の態様では、V配列は、配列番号248である。
【0222】
一部の態様では、V配列は、配列番号217であり、V配列は、配列番号219~248から選択される。一部の態様では、V配列は、配列番号219である。一部の態様では、V配列は、配列番号220である。一部の態様では、V配列は、配列番号221である。一部の態様では、V配列は、配列番号222である。一部の態様では、V配列は、配列番号223である。一部の態様では、V配列は、配列番号224である。一部の態様では、V配列は、配列番号225である。一部の態様では、V配列は、配列番号226である。一部の態様では、V配列は、配列番号227である。一部の態様では、V配列は、配列番号228である。一部の態様では、V配列は、配列番号229である。一部の態様では、V配列は、配列番号230である。一部の態様では、V配列は、配列番号231である。一部の態様では、V配列は、配列番号232である。一部の態様では、V配列は、配列番号233である。一部の態様では、V配列は、配列番号234である。一部の態様では、V配列は、配列番号235である。一部の態様では、V配列は、配列番号236である。一部の態様では、V配列は、配列番号237である。一部の態様では、V配列は、配列番号238である。一部の態様では、V配列は、配列番号239である。一部の態様では、V配列は、配列番号240である。一部の態様では、V配列は、配列番号241である。一部の態様では、V配列は、配列番号242である。一部の態様では、V配列は、配列番号243である。一部の態様では、V配列は、配列番号244である。一部の態様では、V配列は、配列番号245である。一部の態様では、V配列は、配列番号246である。一部の態様では、V配列は、配列番号247である。一部の態様では、V配列は、配列番号248である。
【0223】
一部の態様では、V配列は、配列番号218であり、V配列は、配列番号219~248から選択される。一部の態様では、V配列は、配列番号219である。一部の態様では、V配列は、配列番号220である。一部の態様では、V配列は、配列番号221である。一部の態様では、V配列は、配列番号222である。一部の態様では、V配列は、配列番号223である。一部の態様では、V配列は、配列番号224である。一部の態様では、V配列は、配列番号225である。一部の態様では、V配列は、配列番号226である。一部の態様では、V配列は、配列番号227である。一部の態様では、V配列は、配列番号228である。一部の態様では、V配列は、配列番号229である。一部の態様では、V配列は、配列番号230である。一部の態様では、V配列は、配列番号231である。一部の態様では、V配列は、配列番号232である。一部の態様では、V配列は、配列番号233である。一部の態様では、V配列は、配列番号234である。一部の態様では、V配列は、配列番号235である。一部の態様では、V配列は、配列番号236である。一部の態様では、V配列は、配列番号237である。一部の態様では、V配列は、配列番号238である。一部の態様では、V配列は、配列番号239である。一部の態様では、V配列は、配列番号240である。一部の態様では、V配列は、配列番号241である。一部の態様では、V配列は、配列番号242である。一部の態様では、V配列は、配列番号243である。一部の態様では、V配列は、配列番号244である。一部の態様では、V配列は、配列番号245である。一部の態様では、V配列は、配列番号246である。一部の態様では、V配列は、配列番号247である。一部の態様では、V配列は、配列番号248である。
【0224】
2.7.3.CDR-H1+CDR-H2+CDR-H3+CDR-L1+CDR-L2+CDR-L3
一部の態様では、抗体は、配列番号25を含むKabat CDR-H1配列、配列番号63を含むKabat CDR-H2配列、および配列番号82を含むKabat CDR-H3配列を含むV配列、ならびに配列番号110を含むCDR-L1配列、配列番号125を含むCDR-L2配列、およびCDR-L3配列、配列番号141を含むVL配列を含む。一部の態様では、抗体は、配列番号26を含むKabat CDR-H1配列、配列番号64を含むKabat CDR-H2配列、および配列番号83を含むKabat CDR-H3配列を含むV配列、ならびに配列番号111を含むCDR-L1配列、配列番号126を含むCDR-L2配列、およびCDR-L3配列、配列番号142を含むVL配列を含む。一部の態様では、抗体は、配列番号27を含むKabat CDR-H1配列、配列番号65を含むKabat CDR-H2配列、および配列番号84を含むKabat CDR-H3配列を含むV配列、ならびに配列番号110を含むCDR-L1配列、配列番号125を含むCDR-L2配列、およびCDR-L3配列、配列番号141を含むVL配列を含む。一部の態様では、抗体は、配列番号26を含むKabat CDR-H1配列、配列番号64を含むKabat CDR-H2配列、および配列番号85を含むKabat CDR-H3配列を含むV配列、ならびに配列番号110を含むCDR-L1配列、配列番号125を含むCDR-L2配列、およびCDR-L3配列、配列番号141を含むVL配列を含む。一部の態様では、抗体は、配列番号26を含むKabat CDR-H1配列、配列番号64を含むKabat CDR-H2配列、および配列番号86を含むKabat CDR-H3配列を含むV配列、ならびに配列番号110を含むCDR-L1配列、配列番号127を含むCDR-L2配列、およびCDR-L3配列、配列番号142を含むVL配列を含む。一部の態様では、抗体は、配列番号25を含むKabat CDR-H1配列、配列番号66を含むKabat CDR-H2配列、および配列番号82を含むKabat CDR-H3配列を含むV配列、ならびに配列番号110を含むCDR-L1配列、配列番号125を含むCDR-L2配列、およびCDR-L3配列、配列番号141を含むVL配列を含む。一部の態様では、抗体は、配列番号26を含むKabat CDR-H1配列、配列番号65を含むKabat CDR-H2配列、および配列番号82を含むKabat CDR-H3配列を含むV配列、ならびに配列番号110を含むCDR-L1配列、配列番号125を含むCDR-L2配列、およびCDR-L3配列、配列番号143を含むVL配列を含む。一部の態様では、抗体は、配列番号26を含むKabat CDR-H1配列、配列番号65を含むKabat CDR-H2配列、および配列番号82を含むKabat
CDR-H3配列を含むV配列、ならびに配列番号112を含むCDR-L1配列、配列番号128を含むCDR-L2配列、およびCDR-L3配列、配列番号144を含むVL配列を含む。一部の態様では、抗体は、配列番号27を含むKabat CDR-H1配列、配列番号65を含むKabat CDR-H2配列、および配列番号82を含むKabat CDR-H3配列を含むV配列、ならびに配列番号111を含むCDR-L1配列、配列番号126を含むCDR-L2配列、およびCDR-L3配列、配列番号145を含むVL配列を含む。一部の態様では、抗体は、配列番号28を含むKabat CDR-H1配列、配列番号67を含むKabat CDR-H2配列、および配列番号82を含むKabat CDR-H3配列を含むV配列、ならびに配列番号113を含むCDR-L1配列、配列番号129を含むCDR-L2配列、およびCDR-L3配列、配列番号146を含むVL配列を含む。一部の態様では、抗体は、配列番号29を含むKabat CDR-H1配列、配列番号68を含むKabat CDR-H2配列、および配列番号82を含むKabat CDR-H3配列を含むV配列、ならびに配列番号114を含むCDR-L1配列、配列番号130を含むCDR-L2配列、およびCDR-L3配列、配列番号147を含むVL配列を含む。一部の態様では、抗体は、配列番号26を含むKabat CDR-H1配列、配列番号64を含むKabat CDR-H2配列、および配列番号82を含むKabat CDR-H3配列を含むV配列、ならびに配列番号110を含むCDR-L1配列、配列番号125を含むCDR-L2配列、およびCDR-L3配列、配列番号141を含むVL配列を含む。一部の態様では、抗体は、配列番号30を含むKabat CDR-H1配列、配列番号69を含むKabat CDR-H2配列、および配列番号87を含むKabat CDR-H3配列を含むV配列、ならびに配列番号115を含むCDR-L1配列、配列番号131を含むCDR-L2配列、およびCDR-L3配列、配列番号148を含むVL配列を含む。一部の態様では、抗体は、配列番号31を含むKabat CDR-H1配列、配列番号70を含むKabat CDR-H2配列、および配列番号88を含むKabat CDR-H3配列を含むV配列、ならびに配列番号116を含むCDR-L1配列、配列番号131を含むCDR-L2配列、およびCDR-L3配列、配列番号149を含むVL配列を含む。一部の態様では、抗体は、配列番号32を含むKabat CDR-H1配列、配列番号71を含むKabat CDR-H2配列、および配列番号89を含むKabat CDR-H3配列を含むV配列、ならびに配列番号115を含むCDR-L1配列、配列番号131を含むCDR-L2配列、およびCDR-L3配列、配列番号148を含むVL配列を含む。一部の態様では、抗体は、配列番号33を含むKabat CDR-H1配列、配列番号70を含むKabat CDR-H2配列、および配列番号90を含むKabat CDR-H3配列を含むV配列、ならびに配列番号115を含むCDR-L1配列、配列番号132を含むCDR-L2配列、およびCDR-L3配列、配列番号149を含むVL配列を含む。一部の態様では、抗体は、配列番号34を含むKabat CDR-H1配列、配列番号72を含むKabat CDR-H2配列、および配列番号91を含むKabat CDR-H3配列を含むV配列、ならびに配列番号115を含むCDR-L1配列、配列番号131を含むCDR-L2配列、およびCDR-L3配列、配列番号148を含むVL配列を含む。一部の態様では、抗体は、配列番号30を含むKabat CDR-H1配列、配列番号71を含むKabat CDR-H2配列、および配列番号92を含むKabat CDR-H3配列を含むV配列、ならびに配列番号115を含むCDR-L1配列、配列番号131を含むCDR-L2配列、およびCDR-L3配列、配列番号148を含むVL配列を含む。一部の態様では、抗体は、配列番号35を含むKabat CDR-H1配列、配列番号70を含むKabat CDR-H2配列、および配列番号93を含むKabat CDR-H3配列を含むV配列、ならびに配列番号117を含むCDR-L1配列、配列番号133を含むCDR-L2配列、およびCDR-L3配列、配列番号150を含むVL配列を含む。一部の態様では、抗体は、配列番号33を含むKabat CDR-H1配列、配列番号70を含むKabat CDR-H2配列、および配列番号92を含むKabat CDR-H3配列を含むV配列、ならびに配列番号115を含むCDR-L1配列、配列番号134を含むCDR-L2配列、およびCDR-L3配列、配列番号148を含むVL配列を含む。一部の態様では、抗体は、配列番号36を含むKabat CDR-H1配列、配列番号72を含むKabat CDR-H2配列、および配列番号87を含むKabat CDR-H3配列を含むV配列、ならびに配列番号115を含むCDR-L1配列、配列番号131を含むCDR-L2配列、およびCDR-L3配列、配列番号148を含むVL配列を含む。一部の態様では、抗体は、配列番号30を含むKabat CDR-H1配列、配列番号73を含むKabat CDR-H2配列、および配列番号87を含むKabat CDR-H3配列を含むV配列、ならびに配列番号115を含むCDR-L1配列、配列番号131を含むCDR-L2配列、およびCDR-L3配列、配列番号148を含むVL配列を含む。一部の態様では、抗体は、配列番号37を含むKabat CDR-H1配列、配列番号74を含むKabat CDR-H2配列、および配列番号87を含むKabat CDR-H3配列を含むV配列、ならびに配列番号115を含むCDR-L1配列、配列番号131を含むCDR-L2配列、およびCDR-L3配列、配列番号148を含むVL配列を含む。一部の態様では、抗体は、配列番号38を含むKabat CDR-H1配列、配列番号75を含むKabat CDR-H2配列、および配列番号94を含むKabat CDR-H3配列を含むV配列、ならびに配列番号118を含むCDR-L1配列、配列番号135を含むCDR-L2配列、およびCDR-L3配列、配列番号151を含むVL配列を含む。一部の態様では、抗体は、配列番号39を含むKabat CDR-H1配列、配列番号76を含むKabat CDR-H2配列、および配列番号95を含むKabat CDR-H3配列を含むV配列、ならびに配列番号118を含むCDR-L1配列、配列番号135を含むCDR-L2配列、およびCDR-L3配列、配列番号152を含むVL配列を含む。一部の態様では、抗体は、配列番号40を含むKabat CDR-H1配列、配列番号76を含むKabat CDR-H2配列、および配列番号96を含むKabat CDR-H3配列を含むV配列、ならびに配列番号118を含むCDR-L1配列、配列番号136を含むCDR-L2配列、およびCDR-L3配列、配列番号152を含むVL配列を含む。一部の態様では、抗体は、配列番号39を含むKabat CDR-H1配列、配列番号76を含むKabat CDR-H2配列、および配列番号94を含むKabat CDR-H3配列を含むV配列、ならびに配列番号118を含むCDR-L1配列、配列番号135を含むCDR-L2配列、およびCDR-L3配列、配列番号152を含むVL配列を含む。一部の態様では、抗体は、配列番号38を含むKabat CDR-H1配列、配列番号69を含むKabat CDR-H2配列、および配列番号97を含むKabat
CDR-H3配列を含むV配列、ならびに配列番号115を含むCDR-L1配列、配列番号131を含むCDR-L2配列、およびCDR-L3配列、配列番号153を含むVL配列を含む。一部の態様では、抗体は、配列番号41を含むKabat CDR-H1配列、配列番号69を含むKabat CDR-H2配列、および配列番号98を含むKabat CDR-H3配列を含むV配列、ならびに配列番号119を含むCDR-L1配列、配列番号131を含むCDR-L2配列、およびCDR-L3配列、配列番号154を含むVL配列を含む。一部の態様では、抗体は、配列番号41を含むKabat CDR-H1配列、配列番号69を含むKabat CDR-H2配列、および配列番号99を含むKabat CDR-H3配列を含むV配列、ならびに配列番号120を含むCDR-L1配列、配列番号137を含むCDR-L2配列、およびCD

R-L3配列、配列番号155を含むVL配列を含む。一部の態様では、抗体は、配列番号41を含むKabat CDR-H1配列、配列番号69を含むKabat CDR-H2配列、および配列番号100を含むKabat CDR-H3配列を含むV配列、ならびに配列番号121を含むCDR-L1配列、配列番号138を含むCDR-L2配列、およびCDR-L3配列、配列番号156を含むVL配列を含む。一部の態様では、抗体は、配列番号38を含むKabat CDR-H1配列、配列番号75を含むKabat CDR-H2配列、および配列番号101を含むKabat CDR-H3配列を含むV配列、ならびに配列番号121を含むCDR-L1配列、配列番号138を含むCDR-L2配列、およびCDR-L3配列、配列番号157を含むVL配列を含む。一部の態様では、抗体は、配列番号42を含むKabat CDR-H1配列、配列番号78を含むKabat CDR-H2配列、および配列番号102を含むKabat CDR-H3配列を含むV配列、ならびに配列番号122を含むCDR-L1配列、配列番号138を含むCDR-L2配列、およびCDR-L3配列、配列番号158を含むVL配列を含む。一部の態様では、抗体は、配列番号38を含むKabat CDR-H1配列、配列番号75を含むKabat CDR-H2配列、および配列番号103を含むKabat CDR-H3配列を含むV配列、ならびに配列番号121を含むCDR-L1配列、配列番号138を含むCDR-L2配列、およびCDR-L3配列、配列番号159を含むVL配列を含む。一部の態様では、抗体は、配列番号43を含むKabat CDR-H1配列、配列番号79を含むKabat CDR-H2配列、および配列番号104を含むKabat CDR-H3配列を含むV配列、ならびに配列番号118を含むCDR-L1配列、配列番号135を含むCDR-L2配列、およびCDR-L3配列、配列番号160を含むVL配列を含む。一部の態様では、抗体は、配列番号38を含むKabat CDR-H1配列、配列番号75を含むKabat CDR-H2配列、および配列番号103を含むKabat CDR-H3配列を含むV配列、ならびに配列番号121を含むCDR-L1配列、配列番号139を含むCDR-L2配列、およびCDR-L3配列、配列番号161を含むVL配列を含む。一部の態様では、抗体は、配列番号38を含むKabat CDR-H1配列、配列番号69を含むKabat CDR-H2配列、および配列番号105を含むKabat CDR-H3配列を含むV配列、ならびに配列番号123を含むCDR-L1配列、配列番号140を含むCDR-L2配列、およびCDR-L3配列、配列番号162を含むVL配列を含む。一部の態様では、抗体は、配列番号38を含むKabat CDR-H1配列、配列番号69を含むKabat CDR-H2配列、および配列番号106を含むKabat CDR-H3配列を含むV配列、ならびに配列番号121を含むCDR-L1配列、配列番号138を含むCDR-L2配列、およびCDR-L3配列、配列番号163を含むVL配列を含む。一部の態様では、抗体は、配列番号38を含むKabat CDR-H1配列、配列番号69を含むKabat CDR-H2配列、および配列番号107を含むKabat CDR-H3配列を含むV配列、ならびに配列番号121を含むCDR-L1配列、配列番号139を含むCDR-L2配列、およびCDR-L3配列、配列番号164を含むVL配列を含む。一部の態様では、抗体は、配列番号44を含むKabat CDR-H1配列、配列番号80を含むKabat CDR-H2配列、および配列番号108を含むKabat CDR-H3配列を含むV配列、ならびに配列番号120を含むCDR-L1配列、配列番号137を含むCDR-L2配列、およびCDR-L3配列、配列番号165を含むVL配列を含む。一部の態様では、抗体は、配列番号45を含むKabat CDR-H1配列、配列番号81を含むKabat CDR-H2配列、および配列番号109を含むKabat CDR-H3配列を含むV配列、ならびに配列番号124を含むCDR-L1配列、配列番号125を含むCDR-L2配列、およびCDR-L3配列、配列番号166を含むVL配列を含む。
【0225】
一部の態様では、抗体は、配列番号1を含むChothia CDR-H1配列、配列番号46を含むChothia CDR-H2配列、および配列番号82を含むChothia CDR-H3配列を含むV配列、ならびに配列番号110を含むCDR-L1配列、配列番号125を含むCDR-L2配列、およびCDR-L3配列、配列番号141を含むVL配列を含む。一部の態様では、抗体は、配列番号2を含むChothia CDR-H1配列、配列番号47を含むChothia CDR-H2配列、および配列番号83を含むChothia CDR-H3配列を含むV配列、ならびに配列番号111を含むCDR-L1配列、配列番号126を含むCDR-L2配列、およびCDR-L3配列、配列番号142を含むVL配列を含む。一部の態様では、抗体は、配列番号1を含むChothia CDR-H1配列、配列番号46を含むChothia CDR-H2配列、および配列番号84を含むChothia CDR-H3配列を含むV配列、ならびに配列番号110を含むCDR-L1配列、配列番号125を含むCDR-L2配列、およびCDR-L3配列、配列番号141を含むVL配列を含む。一部の態様では、抗体は、配列番号2を含むChothia CDR-H1配列、配列番号47を含むChothia CDR-H2配列、および配列番号85を含むChothia CDR-H3配列を含むV配列、ならびに配列番号110を含むCDR-L1配列、配列番号125を含むCDR-L2配列、およびCDR-L3配列、配列番号141を含むVL配列を含む。一部の態様では、抗体は、配列番号3を含むChothia CDR-H1配列、配列番号47を含むChothia CDR-H2配列、および配列番号86を含むChothia CDR-H3配列を含むV配列、ならびに配列番号110を含むCDR-L1配列、配列番号127を含むCDR-L2配列、およびCDR-L3配列、配列番号142を含むVL配列を含む。一部の態様では、抗体は、配列番号4を含むChothia CDR-H1配列、配列番号46を含むChothia CDR-H2配列、および配列番号82を含むChothia CDR-H3配列を含むV配列、ならびに配列番号110を含むCDR-L1配列、配列番号125を含むCDR-L2配列、およびCDR-L3配列、配列番号141を含むVL配列を含む。一部の態様では、抗体は、配列番号2を含むChothia CDR-H1配列、配列番号46を含むChothia
CDR-H2配列、および配列番号82を含むChothia CDR-H3配列を含むV配列、ならびに配列番号110を含むCDR-L1配列、配列番号125を含むCDR-L2配列、およびCDR-L3配列、配列番号143を含むVL配列を含む。一部の態様では、抗体は、配列番号2を含むChothia CDR-H1配列、配列番号46を含むChothia CDR-H2配列、および配列番号82を含むChothia
CDR-H3配列を含むV配列、ならびに配列番号112を含むCDR-L1配列、配列番号128を含むCDR-L2配列、およびCDR-L3配列、配列番号144を含むVL配列を含む。一部の態様では、抗体は、配列番号1を含むChothia CDR-H1配列、配列番号46を含むChothia CDR-H2配列、および配列番号82を含むChothia CDR-H3配列を含むV配列、ならびに配列番号111を含むCDR-L1配列、配列番号126を含むCDR-L2配列、およびCDR-L3配列、配列番号145を含むVL配列を含む。一部の態様では、抗体は、配列番号5を含むChothia CDR-H1配列、配列番号49を含むChothia CDR-H2配列、および配列番号82を含むChothia CDR-H3配列を含むV配列、ならびに配列番号113を含むCDR-L1配列、配列番号129を含むCDR-L2配列、およびCDR-L3配列、配列番号146を含むVL配列を含む。一部の態様では、抗体は、配列番号6を含むChothia CDR-H1配列、配列番号50を含むChothia CDR-H2配列、および配列番号82を含むChothia CDR-H3配列を含むV配列、ならびに配列番号114を含むCDR-L1配列、配列番号130を含むCDR-L2配列、およびCDR-L3配列、配列番号147を含むVL配列を含む。一部の態様では、抗体は、配列番号2を含むChothia CDR-H1配列、配列番号47を含むChothia CDR-H2配列、および配列番号82を含むChothia CDR-H3配列を含むV配列、ならびに配列番号110を含むCDR-L1配列、配列番号125を含むCDR-L2配列、およびCDR-L3配列、配列番号141を含むVL配列を含む。一部の態様では、抗体は、配列番号7を含むChothia
CDR-H1配列、配列番号51を含むChothia CDR-H2配列、および配列番号87を含むChothia CDR-H3配列を含むV配列、ならびに配列番号115を含むCDR-L1配列、配列番号131を含むCDR-L2配列、およびCDR-L3配列、配列番号148を含むVL配列を含む。一部の態様では、抗体は、配列番号8を含むChothia CDR-H1配列、配列番号52を含むChothia CDR-H2配列、および配列番号88を含むChothia CDR-H3配列を含むV配列、ならびに配列番号116を含むCDR-L1配列、配列番号131を含むCDR-L2配列、およびCDR-L3配列、配列番号149を含むVL配列を含む。一部の態様では、抗体は、配列番号9を含むChothia CDR-H1配列、配列番号53を含むChothia CDR-H2配列、および配列番号89を含むChothia CDR-H3配列を含むV配列、ならびに配列番号115を含むCDR-L1配列、配列番号131を含むCDR-L2配列、およびCDR-L3配列、配列番号148を含むVL配列を含む。一部の態様では、抗体は、配列番号10を含むChothia CDR-H1配列、配列番号52を含むChothia CDR-H2配列、および配列番号90を含むChothia CDR-H3配列を含むV配列、ならびに配列番号115を含むCDR-L1配列、配列番号132を含むCDR-L2配列、およびCDR-L3配列、配列番号149を含むVL配列を含む。一部の態様では、抗体は、配列番号11を含むChothia CDR-H1配列、配列番号54を含むChothia CDR-H2配列、および配列番号91を含むChothia CDR-H3配列を含むV配列、ならびに配列番号115を含むCDR-L1配列、配列番号131を含むCDR-L2配列、およびCDR-L3配列、配列番号148を含むVL配列を含む。一部の態様では、抗体は、配列番号12を含むChothia CDR-H1配列、配列番号53を含むChothia CDR-H2配列、および配列番号92を含むChothia CDR-H3配列を含むV配列、ならびに配列番号115を含むCDR-L1配列、配列番号131を含むCDR-L2配列、およびCDR-L3配列、配列番号148を含むVL配列を含む。一部の態様では、抗体は、配列番号13を含むChothia CDR-H1配列、配列番号52を含むChothia CDR-H2配列、および配列番号93を含むChothia CDR-H3配列を含むV配列、ならびに配列番号117を含むCDR-L1配列、配列番号133を含むCDR-L2配列、およびCDR-L3配列、配列番号150を含むVL配列を含む。一部の態様では、抗体は、配列番号10を含むChothia CDR-H1配列、配列番号52を含むChothia CDR-H2配列、および配列番号92を含むChothia CDR-H3配列を含むV配列、ならびに配列番号115を含むCDR-L1配列、配列番号134を含むCDR-L2配列、およびCDR-L3配列、配列番号148を含むVL配列を含む。一部の態様では、抗体は、配列番号14を含むChothia CDR-H1配列、配列番号54を含むChothia
CDR-H2配列、および配列番号87を含むChothia CDR-H3配列を含むV配列、ならびに配列番号115を含むCDR-L1配列、配列番号131を含むCDR-L2配列、およびCDR-L3配列、配列番号148を含むVL配列を含む。一部の態様では、抗体は、配列番号15を含むChothia CDR-H1配列、配列番号55を含むChothia CDR-H2配列、および配列番号87を含むChothia CDR-H3配列を含むV配列、ならびに配列番号115を含むCDR-L1配列、配列番号131を含むCDR-L2配列、およびCDR-L3配列、配列番号148を含むVL配列を含む。一部の態様では、抗体は、配列番号16を含むChothia CDR-H1配列、配列番号56を含むChothia CDR-H2配列、および配列番号87を含むChothia CDR-H3配列を含むV配列、ならびに配列番号115を含むCDR-L1配列、配列番号131を含むCDR-L2配列、およびCDR-L3配列、配列番号148を含むVL配列を含む。一部の態様では、抗体は、配列番号17を含むChothia CDR-H1配列、配列番号51を含むChothia CDR-H2配列、および配列番号94を含むChothia CDR-H3配列を含むV配列、ならびに配列番号118を含むCDR-L1配列、配列番号135を含むCDR-L2配列、およびCDR-L3配列、配列番号151を含むVL配列を含む。一部の態様では、抗体は、配列番号18を含むChothia CDR-H1配列、配列番号57を含むChothia CDR-H2配列、および配列番号95を含むChothia CDR-H3配列を含むV配列、ならびに配列番号118を含むCDR-L1配列、配列番号135を含むCDR-L2配列、およびCDR-L3配列、配列番号152を含むVL配列を含む。一部の態様では、抗体は、配列番号19を含むChothia CDR-H1配列、配列番号57を含むChothia CDR-H2配列、および配列番号96を含むChothia CDR-H3配列を含むV配列、ならびに配列番号118を含むCDR-L1配列、配列番号136を含むCDR-L2配列、およびCDR-L3配列、配列番号152を含むVL配列を含む。一部の態様では、抗体は、配列番号21を含むChothia CDR-H1配列、配列番号57を含むChothia CDR-H2配列、および配列番号94を含むChothia CDR-H3配列を含むV配列、ならびに配列番号118を含むCDR-L1配列、配列番号135を含むCDR-L2配列、およびCDR-L3配列、配列番号152を含むVL配列を含む。一部の態様では、抗体は、配列番号17を含むChothia CDR-H1配列、配列番号51を含むChothia CDR-H2配列、および配列番号97を含むChothia CDR-H3配列を含むV配列、ならびに配列番号115を含むCDR-L1配列、配列番号131を含むCDR-L2配列、およびCDR-L3配列、配列番号153を含むVL配列を含む。一部の態様では、抗体は、配列番号22を含むChothia CDR-H1配列、配列番号52を含むChothia CDR-H2配列、および配列番号98を含むChothia CDR-H3配列を含むV配列、ならびに配列番号119を含むCDR-L1配列、配列番号131を含むCDR-L2配列、およびCDR-L3配列、配列番号1

54を含むVL配列を含む。一部の態様では、抗体は、配列番号22を含むChothia CDR-H1配列、配列番号51を含むChothia CDR-H2配列、および配列番号99を含むChothia CDR-H3配列を含むV配列、ならびに配列番号120を含むCDR-L1配列、配列番号137を含むCDR-L2配列、およびCDR-L3配列、配列番号155を含むVL配列を含む。一部の態様では、抗体は、配列番号22を含むChothia CDR-H1配列、配列番号51を含むChothia CDR-H2配列、および配列番号100を含むChothia CDR-H3配列を含むV配列、ならびに配列番号121を含むCDR-L1配列、配列番号138を含むCDR-L2配列、およびCDR-L3配列、配列番号156を含むVL配列を含む。一部の態様では、抗体は、配列番号17を含むChothia CDR-H1配列、配列番号51を含むChothia CDR-H2配列、および配列番号101を含むChothia CDR-H3配列を含むV配列、ならびに配列番号121を含むCDR-L1配列、配列番号138を含むCDR-L2配列、およびCDR-L3配列、配列番号157を含むVL配列を含む。一部の態様では、抗体は、配列番号17を含むChothia CDR-H1配列、配列番号59を含むChothia CDR-H2配列、および配列番号102を含むChothia CDR-H3配列を含むV配列、ならびに配列番号122を含むCDR-L1配列、配列番号138を含むCDR-L2配列、およびCDR-L3配列、配列番号158を含むVL配列を含む。一部の態様では、抗体は、配列番号17を含むChothia CDR-H1配列、配列番号51を含むChothia CDR-H2配列、および配列番号103を含むChothia CDR-H3配列を含むV配列、ならびに配列番号121を含むCDR-L1配列、配列番号138を含むCDR-L2配列、およびCDR-L3配列、配列番号159を含むVL配列を含む。一部の態様では、抗体は、配列番号23を含むChothia CDR-H1配列、配列番号60を含むChothia CDR-H2配列、および配列番号104を含むChothia CDR-H3配列を含むV配列、ならびに配列番号118を含むCDR-L1配列、配列番号135を含むCDR-L2配列、およびCDR-L3配列、配列番号160を含むVL配列を含む。一部の態様では、抗体は、配列番号17を含むChothia CDR-H1配列、配列番号51を含むChothia CDR-H2配列、および配列番号103を含むChothia CDR-H3配列を含むV配列、ならびに配列番号121を含むCDR-L1配列、配列番号139を含むCDR-L2配列、およびCDR-L3配列、配列番号161を含むVL配列を含む。一部の態様では、抗体は、配列番号17を含むChothia CDR-H1配列、配列番号51を含むChothia CDR-H2配列、および配列番号105を含むChothia CDR-H3配列を含むV配列、ならびに配列番号123を含むCDR-L1配列、配列番号140を含むCDR-L2配列、およびCDR-L3配列、配列番号162を含むVL配列を含む。一部の態様では、抗体は、配列番号17を含むChothia CDR-H1配列、配列番号51を含むChothia CDR-H2配列、および配列番号106を含むChothia
CDR-H3配列を含むV配列、ならびに配列番号121を含むCDR-L1配列、配列番号138を含むCDR-L2配列、およびCDR-L3配列、配列番号163を含むVL配列を含む。一部の態様では、抗体は、配列番号17を含むChothia CDR-H1配列、配列番号51を含むChothia CDR-H2配列、および配列番号107を含むChothia CDR-H3配列を含むV配列、ならびに配列番号121を含むCDR-L1配列、配列番号139を含むCDR-L2配列、およびCDR-L3配列、配列番号164を含むVL配列を含む。一部の態様では、抗体は、配列番号17を含むChothia CDR-H1配列、配列番号61を含むChothia CDR-H2配列、および配列番号108を含むChothia CDR-H3配列を含むV配列、ならびに配列番号120を含むCDR-L1配列、配列番号137を含むCDR-L2配列、およびCDR-L3配列、配列番号165を含むVL配列を含む。一部の態様では、抗体は、配列番号17を含むChothia CDR-H1配列、配列番号62を含むChothia CDR-H2配列、および配列番号109を含むChothia CDR-H3配列を含むV配列、ならびに配列番号124を含むCDR-L1配列、配列番号125を含むCDR-L2配列、およびCDR-L3配列、配列番号166を含むVL配列を含む。
【0226】
2.7.3.1.V-V対のバリアント
一部の実施形態では、本明細書において提供するV-V対は、本開示で提供する例示のVおよび/またはV配列のバリアントを含む。
【0227】
一部の態様では、V配列は、本開示で提供する例示のV配列のバリアントを含むか、それからなるか、またはそれから本質的になる。一部の態様では、V配列は、本開示で提供する例示のV配列のうちのいずれかと少なくとも85%、90%、95%、96%、97%、98%、99%、または99.1%の同一性を有する配列を含むか、それからなるか、またはそれから本質的になる。
【0228】
一部の実施形態では、V配列は、20もしくはそれ未満、19もしくはそれ未満、18もしくはそれ未満、17もしくはそれ未満、16もしくはそれ未満、15もしくはそれ未満、14もしくはそれ未満、13もしくはそれ未満、12もしくはそれ未満、11もしくはそれ未満、10もしくはそれ未満、9つもしくはそれ未満、8つもしくはそれ未満、7つもしくはそれ未満、6つもしくはそれ未満、5つもしくはそれ未満、4つもしくはそれ未満、3つもしくはそれ未満、2つもしくはそれ未満、または1つもしくはそれ未満のアミノ酸置換を有する本開示で提供する例示のV配列のうちのいずれかを含むか、これらからなるか、またはこれらから本質的になる。一部の態様では、アミノ酸置換は保存的アミノ酸置換である。
【0229】
一部の態様では、V配列は、本開示で提供する例示のV配列のバリアントを含むか、それからなるか、またはそれから本質的になる。一部の態様では、V配列は、本開示で提供する例示のV配列のうちのいずれかと少なくとも85%、90%、95%、96%、97%、98%、99%、または99.05%の同一性を有する配列を含むか、それからなるか、またはそれから本質的になる。
【0230】
一部の実施形態では、V配列は、20もしくはそれ未満、19もしくはそれ未満、18もしくはそれ未満、17もしくはそれ未満、16もしくはそれ未満、15もしくはそれ未満、14もしくはそれ未満、13もしくはそれ未満、12もしくはそれ未満、11もしくはそれ未満、10もしくはそれ未満、9つもしくはそれ未満、8つもしくはそれ未満、7つもしくはそれ未満、6つもしくはそれ未満、5つもしくはそれ未満、4つもしくはそれ未満、3つもしくはそれ未満、2つもしくはそれ未満、または1つもしくはそれ未満のアミノ酸置換を有する本開示で提供する例示のV配列のうちのいずれかを含むか、これらからなるか、またはこれらから本質的になる。一部の態様では、アミノ酸置換は保存的アミノ酸置換である。
【0231】
2.7.4 HC+LC
一部の実施形態では、抗体は、HC配列からなる1つまたは複数の重鎖およびLC配列からなる1つまたは複数の軽鎖を含むか、またはこれらからなる。一部の実施形態では、抗体は、HC配列からなる2つの同一の重鎖およびLC配列からなる2つの同一の軽鎖を含むか、またはこれらからなる。
【0232】
一部の実施形態では、HC配列は、配列番号255、配列番号257、配列番号259、配列番号261、配列番号263、配列番号265、配列番号267、配列番号269、配列番号271、配列番号273、配列番号275、配列番号277、配列番号279、配列番号281、配列番号283、配列番号285、配列番号287、配列番号289、配列番号291、配列番号293、配列番号295、または配列番号297を含むか、これらからなるか、またはこれらから本質的になるHC配列であり、LC配列は、配列番号256、配列番号258、配列番号260、配列番号262、配列番号264、配列番号266、配列番号268、配列番号270、配列番号272、配列番号274、配列番号276、配列番号278、配列番号280、配列番号282、配列番号284、配列番号286、配列番号288、配列番号290、配列番号292、配列番号294、配列番号296、または配列番号298を含むか、これらからなるか、またはこれらから本質的になるLC配列である。一部の実施形態では、HC配列は、配列番号255、配列番号257、配列番号259、配列番号261、配列番号263、配列番号265、配列番号267、配列番号269、配列番号271、配列番号273、配列番号275、配列番号277、配列番号279、配列番号281、配列番号283、配列番号285、配列番号287、配列番号289、配列番号291、配列番号293、配列番号295、または配列番号297からなるHC配列であり、LC配列は、配列番号256、配列番号258、配列番号260、配列番号262、配列番号264、配列番号266、配列番号268、配列番号270、配列番号272、配列番号274、配列番号276、配列番号278、配列番号280、配列番号282、配列番号284、配列番号286、配列番号288、配列番号290、配列番号292、配列番号294、配列番号296、または配列番号298からなるLC配列である。
【0233】
一部の実施形態では、HC配列は、配列番号255からなるHC配列であり、LC配列は、配列番号256からなるLC配列である。一部の実施形態では、HC配列は、配列番号257からなるHC配列であり、LC配列は、配列番号258からなるLC配列である。一部の実施形態では、HC配列は、配列番号259からなるHC配列であり、LC配列は、配列番号260からなるLC配列である。一部の実施形態では、HC配列は、配列番号261からなるHC配列であり、LC配列は、配列番号262からなるLC配列である。一部の実施形態では、HC配列は、配列番号263からなるHC配列であり、LC配列は、配列番号264からなるLC配列である。一部の実施形態では、HC配列は、配列番号265からなるHC配列であり、LC配列は、配列番号266からなるLC配列である。一部の実施形態では、HC配列は、配列番号267からなるHC配列であり、LC配列は、配列番号268からなるLC配列である。一部の実施形態では、HC配列は、配列番号269からなるHC配列であり、LC配列は、配列番号270からなるLC配列である。一部の実施形態では、HC配列は、配列番号271からなるHC配列であり、LC配列は、配列番号272からなるLC配列である。一部の実施形態では、HC配列は、配列番号273からなるHC配列であり、LC配列は、配列番号274からなるLC配列である。一部の実施形態では、HC配列は、配列番号275からなるHC配列であり、LC配列は、配列番号276からなるLC配列である。一部の実施形態では、HC配列は、配列番号277からなるHC配列であり、LC配列は、配列番号278からなるLC配列である。一部の実施形態では、HC配列は、配列番号279からなるHC配列であり、LC配列は、配列番号280からなるLC配列である。一部の実施形態では、HC配列は、配列番号281からなるHC配列であり、LC配列は、配列番号282からなるLC配列である。一部の実施形態では、HC配列は、配列番号283からなるHC配列であり、LC配列は、配列番号284からなるLC配列である。一部の実施形態では、HC配列は、配列番号285からなるHC配列であり、LC配列は、配列番号286からなるLC配列である。一部の実施形態では、HC配列は、配列番号287からなるHC配列であり、LC配列は、配列番号288からなるLC配列である。一部の実施形態では、HC配列は、配列番号289からなるHC配列であり、LC配列は、配列番号290からなるLC配列である。一部の実施形態では、HC配列は、配列番号291からなるHC配列であり、LC配列は、配列番号292からなるLC配列である。一部の実施形態では、HC配列は、配列番号293からなるHC配列であり、LC配列は、配列番号294からなるLC配列である。一部の実施形態では、HC配列は、配列番号295からなるHC配列であり、LC配列は、配列番号296からなるLC配列である。一部の実施形態では、HC配列は、配列番号297からなるHC配列であり、LC配列は、配列番号298からなるLC配列である。
【0234】
2.8.コンセンサス配列
一部の実施形態では、コンセンサス配列によって定義される1つまたは複数の配列を含む抗CD39抗体を本明細書において提供する。各コンセンサス配列は、少なくとも一部は、本開示で提供する2つまたはそれよりも多い有用な抗CD39 CDR配列の1つまたは複数のアラインメントをベースとする。そのようなアラインメントをベースに、当業者であれば、異なるアミノ酸残基が、CDRのある特定の位置において有用であり得ることは認識しているであろう。したがって、各コンセンサス配列は、2つまたはそれよりも多い有用な抗CD39 CDR配列を包含する。
【0235】
2.8.1.CDR-H3コンセンサス配列
一部の実施形態では、抗体は、コンセンサス配列G-K-R-E-G-G-T-E-Y-L-R-У12(配列番号82~86)(ここで、У12は、H、K、S、N、またはVである)によって定義されるCDR-H3配列を含む。
【0236】
一部の態様では、У12はHである。一部の態様では、У12はKである。一部の態様では、У12はSである。一部の態様では、У12はNである。一部の態様では、У12はVである。
【0237】
一部の実施形態では、抗体は、コンセンサス配列E-S-G-Ф-Y-R-D-H-R-L-Ф11-V(配列番号94~96)(ここで、Фは、GまたはTであり、Ф11は、DまたはGである)によって定義されるCDR-H3配列を含む。
【0238】
一部の態様では、Ф11がDまたはGである場合、ФはGである。一部の態様では、ФがGまたはTである場合、Ф11はDである。
【0239】
一部の態様では、ФはGであり、Ф11はDである。一部の態様では、ФはTであり、Ф11はDである。一部の態様では、ФはGであり、Ф11はGである。
【0240】
一部の実施形態では、抗体は、コンセンサス配列G-G-A-K-Y-A-Э-Э-Э-G-M-D-V(配列番号87~93)(ここで、Эは、S、V、G、またはRであり;Эは、T、Q、K、G、またはRであり;Эは、Y、H、L、またはWである)によって定義されるCDR-H3配列を含む。
【0241】
一部の態様では、Эが、T、Q、またはKであり、Эが、Y、H、L、またはWである場合、ЭはSである。一部の態様では、Эが、SまたはRであり、Эが、YまたはHである場合、ЭはTである。一部の態様では、Эが、S、V、G、またはRであり、Эが、T、G、またはRである場合、ЭはYである。
【0242】
一部の態様では、ЭがTであり、ЭがYである場合、ЭはSである。一部の態様では、ЭがTであり、ЭがHである場合、ЭはSである。一部の態様では、ЭがQであり、ЭがLである場合、ЭはSである。一部の態様では、ЭがKであり、ЭがWである場合、ЭはSである。一部の態様では、ЭがGであり、ЭがYである場合、ЭはVである。一部の態様では、ЭがRであり、ЭがYである場合、ЭはGである。一部の態様では、ЭがTであり、ЭがYである場合、ЭはRである。
【0243】
2.8.2.Chothia CDR-H2コンセンサス配列
一部の実施形態では、抗体は、コンセンサス配列N-P-ε5-ε-G-S-T(配列番号46~48)(ここで、εは、L、R、またはSであり、εは、GまたはVである)によって定義されるChothia CDR-H2配列を含む。
【0244】
一部の態様では、εがSである場合、εは、GまたはVである。一部の態様では、εがGである場合、εは、S、L、またはRである。
【0245】
一部の態様では、εがLである場合、εはGである。一部の態様では、εがSである場合、εはGである。一部の態様では、εがSである場合、εはVである。一部の態様では、εがRである場合、εはGである。
【0246】
一部の実施形態では、抗体は、コンセンサス配列α-α-α-α-G-T-A(配列番号51~54)(ここで、αは、IもしくはLであるか、または存在せず;αは、Pであるか、または存在せず;αは、I、G、またはRであり;αは、A、F、またはGである)によって定義されるChothia CDR-H2配列を含む。
【0247】
一部の態様では、αがIである場合、αはPであり;αは、IまたはRであり;αは、FまたはGである。一部の態様では、αがLである場合、αはPであり;αはIであり;αは、AまたはGである。一部の態様では、αがPである場合、αは、IまたはLであり;αは、IまたはRであり;αは、A、F、またはGである。一部の態様では、αがIである場合、αは、IまたはLであり;αはPであり;αは、A、F、またはGである。一部の態様では、αがFである場合、αは、Iであるか、または存在せず;αは、Pであるか、または存在せず;αは、IまたはGである。一部の態様では、αがGである場合、αは、IまたはLであり;αはPであり;αは、IまたはRである。
【0248】
一部の態様では、αがLである場合、αはPであり;αはIであり;αはAである。一部の態様では、αがIである場合、αはPであり;αはIであり;αはFである。一部の態様では、αが存在しない場合、αは存在せず;αはGであり;αはFである。一部の態様では、αがLである場合、αはPであり;αはIであり;αはGである。一部の態様では、αがIである場合、αはPであり;αはRであり;αはGである。
【0249】
一部の実施形態では、抗体は、コンセンサス配列I-P-β-β-G-β-A(配列番号56~60)(ここで、βは、I、E、S、またはTであり;βは、F、I、またはSであり;βは、IまたはTである)によって定義されるChothia CDR-H2配列を含む。
【0250】
一部の態様では、βがIである場合、βは、FまたはSであり、βはTである。一部の態様では、βがFである場合、βは、E、I、またはTであり、βは、IまたはTである。一部の態様では、βがTである場合、βは、I、S、またはTであり、βは、F、I、またはSである。
【0251】
一部の態様では、βがIである場合、βはFであり、βはTである。一部の態様では、βがEである場合、βはFであり、βはIである。一部の態様では、βがSである場合、βはIであり、βはTである。一部の態様では、βがIである場合、βはSであり、βはTである。一部の態様では、βがTである場合、βはSであり、βはTである。
【0252】
2.8.3.Chothia CDR-H1コンセンサス配列
一部の実施形態では、抗体は、コンセンサス配列G-Y-T-F-Ω-S-Y(配列番号1~2および4~6)(ここで、Ωは、T、K、Q、F、またはVである)によって定義されるChothia CDR-H1配列を含む。
【0253】
一部の態様では、ΩはTである。一部の態様では、ΩはKである。一部の態様では、ΩはQである。一部の態様では、ΩはFである。一部の態様では、ΩはVである。
【0254】
一部の実施形態では、抗体は、コンセンサス配列G-G-T-F-ν-ν-Y(配列番号17~22および24)(ここで、νは、S、G、またはEであり、νは、S、K、R、またはSである)によって定義されるChothia CDR-H1配列を含む。
【0255】
一部の態様では、νが、SまたはKである場合、νはSである。一部の態様では、νが、SまたはEである場合、νはSである。
【0256】
一部の態様では、νがSである場合、νはSである。一部の実施形態では、νがKである場合、νはSである。一部の態様では、νがRである場合、νはGである。一部の態様では、νがSである場合、νはEである。
【0257】
一部の実施形態では、抗体は、コンセンサス配列G-G-T-F-κ-κ-κ(配列番号7~16)(ここで、κは、S、Q、P、またはAであり;κは、S、K、H、L、A、またはWであり;κは、Y、L、T、N、またはMである)によって定義されるChothia CDR-H1配列を含む。
【0258】
一部の態様では、κがSである場合、κは、S、K、H、L、A、またはWであり、κは、Y、L、T、またはMである。一部の態様では、κがSである場合、κは、S、Q、P、またはAであり、κは、Y、L、またはNである。一部の態様では、κがLである場合、κは、S、Q、またはAであり、κは、S、K、L、またはWである。
【0259】
一部の態様では、κがSである場合、κはSであり、κはYである。一部の態様では、κがSである場合、κはSであり、κはLである。一部の態様では、κがSである場合、κはKであり、κはLである。一部の態様では、κがSである場合、κはHであり、κはTである。一部の態様では、κがSである場合、κはLであり、κはLである。一部の態様では、κがQである場合、κはSであり、κはLである。一部の態様では、κがPである場合、κはSであり、κはNである。一部の態様では、κがSである場合、κはAであり、κはMである。一部の態様では、κがAである場合、κはSであり、κはLである。一部の態様では、κがSである場合、κはWであり、κはLである。
【0260】
2.8.4.Kabat CDR-H2コンセンサス配列
一部の実施形態では、抗体は、コンセンサス配列ε-I-N-P-ε5-ε-G-S-T-ε10-Y-A-Q-K-F-Q-G(配列番号63~66および68)(ここで、εは、K、S、R、またはVであり;εは、L、R、またはSであり;εは、GまたはVであり;ε10は、SまたはWである)によって定義されるKabat CDR-H2配列を含む。
【0261】
一部の態様では、εがVである場合;εは、LまたはSであり;εはGであり;ε10はSである。一部の態様では、εがRである場合;εはSであり;εは、VまたはGであり;ε10はWである。一部の態様では、εがSである場合;εは、RまたはVであり;εは、GまたはVであり;ε10は、SまたはWである。一部の態様では、εがGである場合;εは、RまたはVであり;εはSであり;ε10は、SまたはWである。一部の態様では、ε10がSである場合;εは、VまたはSであり;εは、L、R、またはSであり;εはGである。一部の態様では、ε10がWである場合;εは、KまたはRであり;εはSであり;εは、GまたはVである。
【0262】
一部の態様では、εがVである場合;εはLであり;εはGであり;ε10はSである。一部の態様では、εがVである場合;εはSであり;εはGであり;ε10はSである。一部の態様では、εがRである場合;εはSであり;εはVであり;ε10はWである。一部の態様では、εがRである場合;εはSであり;εはGであり;ε10はWである。一部の態様では、εがKである場合;εはSであり;εはGであり;ε10はWである。一部の態様では、εがSである場合;εはRであり;εはGであり;ε10はSである。
【0263】
一部の実施形態では、抗体は、コンセンサス配列G-I-α-α-α-α-G-T-A-N-Y-A-Q-K-F-Q-G(配列番号69~72)(ここで、αは、IもしくはLであるか、または存在せず;αは、Pであるか、または存在せず;αは、I、G、またはRであり;αは、A、F、またはGである)によって定義されるKabat CDR-H2配列を含む。
【0264】
一部の態様では、αがIである場合、αはPであり;αは、IまたはRであり;αは、FまたはGである。一部の態様では、αがLである場合、αはPであり;αはIであり;αは、AまたはGである。一部の態様では、αがPである場合、αは、IまたはLであり;αは、IまたはRであり;αは、A、F、またはGである。一部の態様では、αがIである場合、αは、IまたはLであり;αはPであり;αはA、F、またはGである。一部の態様では、αがFである場合、αは、Iであるか、または存在せず;αは、Pであるか、または存在せず;αは、IまたはGである。一部の態様では、αがGである場合、αは、IまたはLであり;αはPであり;αは、IまたはRである。
【0265】
一部の態様では、αがLである場合、αはPであり;αはIであり;αはAである。一部の態様では、αがIである場合、αはPであり;αはIであり;αはFである。一部の態様では、αが存在しない場合、αは存在せず;αはGであり;αはFである。一部の態様では、αがLである場合、αはPであり;αはIであり;αはGである。一部の態様では、αがIである場合、αはPであり;αはRであり;αはGである。
【0266】
一部の実施形態では、抗体は、コンセンサス配列β-I-I-P-β-β-G-β-A-N-Y-A-Q-K-F-G-Q(配列番号74および76~79)(ここで、βは、SまたはGであり;βは、I、E、S、またはTであり;βは、F、I、またはSであり;βは、IまたはTである)によって定義されるKabat CDR-H2配列を含む。
【0267】
一部の態様では、βがSである場合、βは、E、I、またはSであり;βは、IまたはFであり;βは、IまたはTである。一部の態様では、βがGである場合、βは、IまたはTであり;βは、FまたはSであり;βはTである。一部の態様では、βがIである場合、βは、GまたはSであり;βは、FまたはSであり;βはTである。一部の態様では、βがFである場合、βは、GまたはSであり;βは、E、I、またはTであり;βは、IまたはTである。一部の態様では、βがTである場合、βは、GまたはSであり;βは、I、S、またはTであり;βは、F、I、またはSである。
【0268】
一部の態様では、βがSである場合、βはIであり;βはFであり;βはTである。一部の態様では、βがSである場合、βはEであり;βはFであり;βはIである。一部の態様では、βがSである場合、βはSであり;βはIであり;βはTである。一部の態様では、βがGである場合、βはIであり;βはFであり;βはTである。一部の態様では、βがGである場合、βはIであり;βはSであり;βはTである。一部の態様では、βがGである場合、βはTであり;βはFであり;βはTである。
【0269】
2.8.5.Kabat CDR-H1コンセンサス配列
一部の実施形態では、抗体は、コンセンサス配列S-Y-Δ-M-Δ(配列番号25~29および44~45)(ここで、Δは、E、F、Q、またはYであり、Δは、HまたはYである)によって定義されるKabat CDR-H1配列を含む。
【0270】
一部の態様では、ΔがYである場合、Δは、HまたはYである。一部の態様では、ΔがHである場合、Δは、E、F、Q、またはYである。
【0271】
一部の態様では、ΔがHである場合、ΔはYである。一部の態様では、ΔがYである場合、ΔはYである。一部の態様では、ΔがHである場合、ΔはEである。一部の態様では、ΔがHである場合、ΔはQである。一部の態様では、ΔがHである場合、ΔはFである。
【0272】
一部の実施形態では、抗体は、コンセンサス配列θ-θ-θ-I-S(配列番号30~37)(ここで、θは、A、H、K、L、S、またはWであり;θは、L、M、N、またはTであり;θは、AまたはPである)によって定義されるKabat CDR-H1配列を含む。
【0273】
一部の態様では、θがSである場合、θは、LまたはNであり、θは、AまたはPである。一部の態様では、θがLである場合、θは、K、L、S、またはWであり、θは、AまたはPである。一部の態様では、θがAである場合、θは、A、H、K、L、S、またはWであり、θは、L、M、N、またはTである。
【0274】
一部の態様では、θがLであり、θがAである場合、θはSである。一部の態様では、θがLであり、θがAである場合、θはKである。一部の態様では、θがTであり、θがAである場合、θはHである。一部の態様では、θがLであり、θがPである場合、θはSである。一部の態様では、θがLであり、θがAである場合、θはLである。一部の態様では、θがNであり、θがAである場合、θはSである。一部の態様では、θがMであり、θがAである場合、θはAである。一部の態様では、θがLであり、θがAである場合、θはWである。
【0275】
一部の実施形態では、抗体は、コンセンサス配列η-Y-η-I-S(配列番号38~41)(ここで、ηは、S、K、N、またはRであり、ηは、AまたはGである)によって定義されるKabat CDR-H1配列を含む。
【0276】
一部の態様では、ηが、AまたはGである場合、ηはSである。一部の態様では、ηが、NまたはSである場合、ηはAである。一部の態様では、ηが、K、R、またはSである場合、ηはGである。
【0277】
一部の態様では、ηがSである場合、ηはAである。一部の態様では、ηがSである場合、ηはGである。一部の態様では、ηがKである場合、ηはGである。一部の態様では、ηがRである場合、ηはGである。一部の態様では、ηがNである場合、ηはAである。
【0278】
2.8.6.CDR-L3コンセンサス配列
一部の実施形態では、抗体は、コンセンサス配列Q-Q-Y-π-π-π-π-T(配列番号141~147)(ここで、πは、G、H、またはYであり;πは、S、N、F、G、またはRであり;πは、S、Y、A、G、またはRであり;πは、P、I、またはLである)によって定義されるCDR-L3配列を含む。
【0279】
一部の態様では、πが、S、N、G、またはRであり;πが、Y、A、G、またはRであり;πが、IまたはLである場合、πはHである。一部の態様では、πが、GまたはHであり;πが、S、Y、またはAであり;πが、P、IまたはLである場合、πはSである。一部の態様では、πが、HまたはYであり;πが、SまたはFであり;πがIである場合、πはYである。一部の態様では、πがHであり;πが、NまたはSであり;πが、IまたはLである場合、πはAである。一部の態様では、πが、HまたはYであり;πが、S、N、F、G、またはRであり;πが、Y、A、G、またはRである場合、πはIである。
【0280】
一部の態様では、πがSであり;πがSであり;πがPである場合、πはGである。一部の態様では、πがSであり;πがYであり;πがIである場合、πはHである。一部の態様では、πがNであり;πがIであり;πがAである場合、πはHである。一部の態様では、πがFであり;πがYであり;πがIである場合、πはYである。一部の態様では、πがSであり;πがAであり;πがLである場合、πはHである。一部の態様では、πがGであり;πがGであり;πがIである場合、πはHである。一部の態様では、πがRであり;πがRであり;πがIである場合、πはHである。
【0281】
一部の実施形態では、抗体は、コンセンサス配列Q-Q-λ-λ-λ-λ-P-T(配列番号148~150)(ここで、λは、R、F、H、S、L、D、Y、またはVであり;λは、S、V、T、G、L、Y、またはNであり;λは、N、L、F、K、またはVであり;λは、W、F、Y、またはLである)によって定義されるCDR-L3配列を含む。
【0282】
一部の態様では、λが、SまたはNであり;λが、NまたはFであり;λが、WまたはYである場合、λはRである。一部の態様では、λが、VまたはTであり;λが、NまたはVであり;λが、FまたはWである場合、λはHである。一部の態様では、λが、VまたはYであり;λがFであり;λが、WまたはLである場合、λはSである。一部の態様では、λが、F、H、S、またはDであり;λが、L、N、またはFであり;λが、WまたはFである場合、λはVである。一部の態様では、λが、LまたはHであり;λが、KまたはVであり;λがWである場合、λはTである。一部の態様では、λが、R、H、またはVであり;λが、S、V、またはLであり;λが、W、F、またはYである場合、λはNである。一部の態様では、λが、F、D、またはYであり;λが、VまたはGであり;λが、WまたはFである場合、λはLである。一部の態様では、λが、SまたはRであり;λが、V、Y、またはNであり;λが、W、L、またはYである場合、λはFである。一部の態様では、λが、R、F、S、L、D、またはHであり;λが、S、V、またはTであり;λが、N、L、F、K、またはVである場合、λはWである。一部の態様では、λが、HまたはYであり;λが、VまたはGであり;λが、NまたはLである場合、λはFである。一部の態様では、λが、VまたはRであり;λが、LまたはNであり;λが、NまたはFである場合、λはYである。
【0283】
一部の態様では、λがSであり;λがNであり;λがWである場合、λはRである。一部の態様では、λがVであり;λがLであり;λがWである場合、λはFである。一部の態様では、λがVであり;λがNであり;λがFである場合、λはHである。一部の態様では、λがVであり;λがFであり;λがWである場合、λはSである。一部の態様では、λがTであり;λがKであり;λがWである場合、λはLである。一部の態様では、λがVであり;λがLであり;λがWである場合、λはDである。一部の態様では、λがGであり;λがLであり;λがFである場合、λはYである。一部の態様では、λがTであり;λがVであり;λがWである場合、λはHである。一部の態様では、λがLであり;λがNであり;λがYである場合、λはVである。一部の態様では、λがYであり;λがFであり;λがLである場合、λはSである。一部の態様では、λがNであり;λがFであり;λがYである場合、λはRである。
【0284】
一部の実施形態では、抗体は、コンセンサス配列Q-Q-Y-ρ-ρ-W-P-L-T(配列番号151および152)(ここで、ρは、NまたはLであり、ρは、NまたはLである)によって定義されるCDR-L3配列を含む。
【0285】
一部の態様では、ρがLである場合、ρはNである。一部の態様では、ρがLである場合、ρはLである。
【0286】
一部の実施形態では、抗体は、コンセンサス配列Q-Q-ω-ω-ω-ω-P-ω-T(配列番号153~156)(ここで、ωは、YまたはFであり;ωは、YまたはWであり;ωは、S、L、T、またはFであり;ωは、T、Y、またはFであり;ωは、LまたはPである)によって定義されるCDR-L3配列を含む。
【0287】
一部の態様では、ωが、YまたはWであり;ωが、S、L、またはTであり;ωが、TまたはYであり;ωがLである場合、ωはYである。一部の態様では、ωが、YまたはFであり;ωが、S、L、またはFであり;ωが、TまたはYであり;ωが、LまたはPである場合、ωはYである。一部の態様では、ωがYであり;ωが、YまたはWであり;ωが、LまたはTであり;ωがLである場合、ωはYである。一部の態様では、ωがYであり;ωが、YまたはWであり;ωが、S、L、またはTであり;ωが、TまたはYである場合、ωはLである。
【0288】
一部の態様では、ωがYであり;ωがSであり;ωがTであり;ωがLである場合、ωはYである。一部の態様では、ωがYであり;ωがLであり;ωがYであり;ωがLである場合、ωはYである。一部の態様では、ωがWであり;ωがTであり;ωがYであり;ωがLである場合、ωはYである。一部の態様では、ωがYであり;ωがFであり;ωがFであり;ωがPである場合、ωはFである。
【0289】
2.8.7.CDR-L2コンセンサス配列
一部の実施形態では、抗体は、コンセンサス配列ψ-A-S-ψ-R-ψ-ψ(配列番号125~136)(ここで、ψは、GまたはYであり、ψは、SまたはNであり;ψは、AまたはHであり;ψは、T、Y、またはNである)によって定義されるCDR-L2配列を含む。
【0290】
一部の態様では、ψが、SまたはNであり;ψが、AまたはHであり;ψが、TまたはNである場合、ψはGである。一部の態様では、ψが、SまたはNであり;ψがAであり;ψが、YまたはTである場合、ψはYである。一部の態様では、ψが、GまたはYであり;ψがAであり;ψが、T、Y、またはNである場合、ψはSである。一部の態様では、ψが、GまたはYであり;ψが、HまたはAであり;ψがTである場合、ψはNである。一部の態様では、ψが、GまたはYであり;ψが、SまたはNであり;ψが、T、Y、またはNである場合、ψはAである。一部の態様では、ψが、GまたはYであり;ψが、SまたはNであり;ψが、AまたはHである場合、ψはTである。
【0291】
一部の態様では、ψがSであり;ψがAであり;ψがTである場合、ψはGである。一部の態様では、ψがNであり;ψがHであり;ψがTである場合、ψはGである。一部の態様では、ψがSであり;ψがAであり;ψがYである場合、ψはYである。一部の態様では、ψがSであり;ψがAであり;ψがNである場合、ψはGである。一部の態様では、ψがNであり;ψがAであり;ψがTである場合、ψはYである。
【0292】
一部の実施形態では、抗体は、コンセンサス配列D-A-S-χ-R-A-T(配列番号138および139)(ここで、£は、NまたはKである)によって定義されるCDR-L2配列を含む。
【0293】
一部の態様では、χはNである。一部の態様では、χはKである。
【0294】
一部の実施形態では、抗体は、コンセンサス配列W-A-S-T-R-σ-S(配列番号131および133~134)(ここで、σは、A、E、またはQである)によって定義されるCDR-L2配列を含む。
【0295】
一部の態様では、σはAである。一部の態様では、σはEである。一部の態様では、σはQである。
【0296】
2.8.8.CDR-L1コンセンサス配列
一部の実施形態では、抗体は、コンセンサス配列φ-A-S-φ-φ-V-φ-φ-φ-Y-L-A(配列番号1101~114)(ここで、φはE、K、またはRであり;φは、QまたはEであり;φは、SまたはYであり;φは、SまたはAであり;φは、SまたはYであり;φは、DまたはSである)によって定義されるCDR-L1配列を含む。
【0297】
一部の態様では、φが、QまたはEであり;φが、SまたはYであり;φが、SまたはAであり;φが、SまたはYであり;φが、SまたはDである場合、φはRである。一部の態様では、φが、KまたはRであり;φがSであり;φがSであり;φがSであり;φがSである場合、φはEである。一部の態様では、φが、EまたはRであり;φが、SまたはYであり;φが、SまたはAであり;φが、SまたはYであり;φが、SまたはDである場合、φはQである。一部の態様では、φが、E、K、またはRであり;φが、EまたはQであり;φが、SまたはAであり;φが、SまたはYであり;φが、SまたはDである場合、φはSである。一部の態様では、φが、E、K、またはRであり;φが、EまたはQであり;φが、SまたはYであり;φが、SまたはYであり;φが、SまたはDである場合、φはSである。一部の態様では、φが、KまたはRであり;φが、EまたはQであり;φが、Sまたは5であり;φが、AまたはSであり;φが、SまたはDである場合、φはSである。一部の態様では、φが、EまたはRであり;φがQであり;φがSであり;φがSであり;φがSである場合、φはRである。一部の態様では、φが、E、K、またはRであり;φが、EまたはQであり;φが、SまたはYであり;φが、AまたはSであり;φが、SまたはYである場合、φはSである。
【0298】
一部の態様では、φがEであり;φがSであり;φがSであり;φがSであり;φがSである場合、φはKである。一部の態様では、φがQであり;φがSであり;φがSであり;φがYであり;φがSである場合、φはEである。一部の態様では、φがQであり;φがSであり;φがSであり;φがSであり;φがDである場合、φはRである。一部の態様では、φがQであり;φがSであり;φがSであり;φがSであり;φがSである場合、φはRである。一部の態様では、φがQであり;φがSであり;φがAであり;φがSであり;φがSである場合、φはRである。一部の態様では、φがQであり;φがSであり;φがSであり;φがYであり;φがSである場合、φはRである。一部の態様では、φがEであり;φがSであり;φがSであり;φがSであり;φがSである場合、φはRである。一部の態様では、φがQであり;φがYであり;φがSであり;φがSであり;φがSである場合、φはRである。
【0299】
一部の実施形態では、抗体は、コンセンサス配列б-A-S-Q-б-б-б-б-б-L-б11(配列番号118および120~123)(ここで、бは、QまたはRlであり;бは、DまたはSであり;бは、IまたはVであり;бは、GまたはSであり;бは、N、R、またはSであり;бは、N、Y、またはWであり;б11は、AまたはNである)によって定義されるCDR-L1配列を含む。
【0300】
一部の態様では、бがRである場合、бはSであり;бは、IまたはVであり;бは、GまたはSであり;бは、RまたはSであり;бは、N、Y、またはWであり;б11はAである。一部の態様では、бがSである場合、бはRであり;бは、IまたはVであり;бは、GまたはSであり;бは、RまたはSであり;бは、N、Y、またはWであり;б11はAである。一部の態様では、бがIである場合、бは、QまたはRであり;бは、DまたはSであり;бはSであり;бは、NまたはSであり;бは、YまたはWであり;б11は、AまたはNである。一部の態様では、бがVである場合、бはRであり;бはSであり;бは、GまたはSであり;бは、RまたはSであり;бは、NまたはWであり;б11はAである。一部の態様では、бがSである場合、бは、QまたはRであり;бは、DまたはSであり;бは、IまたはVであり;бは、N、S、またはRであり;бは、YまたはWであり;б11は、AまたはNである。一部の態様では、бがSである場合、бはRであり;бはSであり;бは、IまたはVであり;бはSであり;бは、N、Y、またはWであり;б11はAである。一部の態様では、бがYである場合、бは、QまたはRであり;бは、DまたはSであり;бは、IまたはVであり;бはSであり;бは、N、S、またはRであり;б11は、AまたはNである。一部の態様では、б11がAである場合、бはRであり;бはSであり;бは、IまたはVであり;бは、SまたはGであり;бは、SまたはRであり;бは、N、W、またはYである。
【0301】
一部の態様では、бがRである場合、бはSであり;бはVであり;бはSであり;бはSであり;бはYであり;б11はAである。一部の態様では、бがQである場合、бはDであり;бはIであり;бはSであり;бはNであり;бはYであり;б11はNである。一部の態様では、бがRである場合、бはSであり;бはVであり;бはSであり;бはRであり;бはYであり;б11はAである。一部の態様では、бがRである場合、бはSであり;бはVであり;бはGであり;бはSであり;бはNであり;б11はAである。一部の態様では、бがRである場合、бはSであり;бはIであり;бはSであり;бはSであり;бはWであり;б11はAである。
【0302】
一部の実施形態では、抗体は、コンセンサス配列K-S-S-Г-S-V-L-Г-S-Г10-N-N-K-N-Y-L-A(配列番号115~117)(ここで、Гは、Q、RまたはKであり;Гは、FまたはYであり;Г10は、SまたはNである)によって定義されるCDR-L1配列を含む。
【0303】
一部の態様では、Гが、FまたはYであり、Г10がSである場合、ГはQである。一部の態様では、Гが、QまたはRであり、Г10がSである場合、ГはFである。一部の態様では、Гが、KまたはQであり、Г10が、SまたはNである場合、ГはYである。一部の態様では、Гが、RまたはQであり、Гが、FまたはYである場合、Г10はSである。
【0304】
一部の態様では、ГがYであり、Г10がSである場合、ГはQである。一部の態様では、ГがYであり、Г10がNである場合、ГはKである。一部の態様では、ГがFであり、Г10がSである場合、ГはQである。一部の態様では、ГがFであり、Г10がSである場合、ГはRである。
【0305】
3.生殖細胞系列
一部の実施形態では、CD39に特異的に結合する抗体は、特定の生殖細胞系列遺伝子、またはこれらのバリアントによってコードされる可変領域を含む抗体である。本明細書において提供する例示の抗体は、重鎖可変領域生殖細胞系列遺伝子VH1~46、VH1~69、1~69、およびVH1~46、またはこれらのバリアント;ならびに軽鎖可変領域生殖細胞系列遺伝子VK3~20、VK3~11、VK4~01、VK3、およびVK3~15、またはこれらのバリアントによってコードされる可変領域を含む。当業者であれば、本明細書において提供するCDR配列は、他の可変領域生殖細胞系列遺伝子またはこれらのバリアントによってコードされる可変領域と組み合わせた場合にも有用であり得ることは認識するであろう。特に、本明細書において提供するCDR配列は、上記の可変領域生殖細胞系列遺伝子と構造的に類似している可変領域生殖細胞系列遺伝子またはこれらのバリアントによってコードされる可変領域と組み合わせた場合に有用であり得る。例えば、一部の実施形態では、本明細書において提供するCDR-H配列は、VH1もしくはVH3ファミリーから選択される可変領域生殖細胞系列遺伝子またはこれらのバリアントによってコードされる可変領域と組み合わせてもよい。一部の実施形態では、本明細書において提供するCDR-L配列は、Vλ3、Vκ1、Vκ3、およびVκ4ファミリーから選択される可変領域生殖細胞系列遺伝子またはこれらのバリアントによってコードされる可変領域と組み合わせてもよい。
【0306】
4.親和性
一部の実施形態では、CD39に対する抗体の親和性は、Kで示され、約10-5M未満、約10-6M未満、約10-7M未満、約10-8M未満、約10-9M未満、約10-10M未満、約10-11M未満、または約10-12M未満である。一部の実施形態では、抗体の親和性は、約10-7Mから10-11Mの間である。一部の実施形態では、抗体の親和性は、約10-7Mから10-10Mの間である。一部の実施形態では、抗体の親和性は、約10-7Mから10-9Mの間である。一部の実施形態では、抗体の親和性は、約10-7Mから10-8Mの間である。一部の実施形態では、抗体の親和性は、約10-8Mから10-11Mの間である。一部の実施形態では、抗体の親和性は、約10-8Mから10-10Mの間である。一部の実施形態では、抗体の親和性は、約10-9Mから10-11Mの間である。一部の実施形態では、抗体の親和性は、約10-10Mから10-11Mの間である。
【0307】
一部の実施形態では、ヒトCD39に対する抗体の親和性は、約4.09×10-7Mから7.31×10-11Mの間である。一部の実施形態では、ヒトCD39に対する抗体の親和性は、約1.14×10-7M、約1.31×10-7M、約1.67×10-7M、約1.43×10-7M、約1.30×10-8M、約1.27×10-8M、約1.13×10-8M、約1.60×10-8M、約1.34×10-9M、約1.16×10-9M、約7.31×10-11M、約7.60×10-10M、約2.66×10-10M、約9.22×10-10M、約6.72×10-10M、約9.24×10-10M、約5.58×10-10M、約5.48×10-8M、約3.37×10-8M、約3.11×10-8M、約1.88×10-8M、約1.63×10-8M、約1.64×10-8M、約1.01×10-8M、約2.44×10-7M、約4.09×10-7M、約3.35×10-8M、約1.91×10-8M、約1.73×10-8M、または約2.39×10-8Mである。
【0308】
一部の実施形態では、抗体は、ヒトCD39と会合した場合に、約1.93×10-1×秒-1から約1.72×10-1×秒-1の間のkonを有する。一部の実施形態では、抗体は、ヒトCD39と会合した場合に、約6.59×10-1×秒-1、約1.93×10-1×秒-1、約4.44×10-1×秒-1、約2.72×10-1×秒-1、約6.39×10-1×秒-1、約8.93×10-1×秒-1、約9.55×10-1×秒-1、約2.11×10-1×秒-1、約1.17×10-1×秒-1、約2.02×10-1×秒-1、約1.76×10-1×秒-1、約1.72×10-1×秒-1、約2.73×10-1×秒-1、約1.43×10-1×秒-1、約9.01×10-1×秒-1、約3.13×10-1×秒-1、約5.03×10-1×秒-1、約3.02×10-1×秒-1、約2.73×10-1×秒-1、約1.78×10-1×秒-1、約2.98×10-1×秒-1、約4.31×10-1×秒-1、約2.27×10-1×秒-1、約3.14×10-1×秒-1、約2.81×10-1×秒-1、約4.73×10-1×秒-1、約3.26×10-1×秒-1、約1.73×10-1×秒-1、約2.68×10-1×秒-1、約2.63×10-1×秒-1、約3.82×10-1×秒-1、約2.46×10-1×秒-1、約3.11×10-1×秒-1、約4.53×10-1×秒-1、約4.63×10-1×秒-1、約9.01×10-1×秒-1、約1.03×10-1×秒-1、約1.52×10-1×秒-1、または約3.53×10-1×秒-1のkを有する。
【0309】
一部の実施形態では抗体は、約7.51×10-3-1、約6.33×10-2-1、約4.70×10-2-1、約7.82×10-4-1、約4.70×10-2-1、約1.05×10-2-1、約3.65×10-1-1、約1.60×10-1-1、約7.11×10-3-1、約6.44×10-3-1、約3.85×10-2-1、約2.30×10-2-1、約5.33×10-2-1、約9.14×10-2-1、約1.80×10-3-1、約8.15×10-3-1、約3.85×10-4-1、約1.34×10-4-1、約2.29×10-4-1、約4.37×10-3-1、約3.71×10-3-1、約4.06×10-3-1、約6.66×10-2-1、約2.02×10-3-1、約2.00×10-4-1、約5.26×10-3-1、約1.13×10-2-1、約3.28×10-3-1、約2.76×10-3-1、約2.86×10-4-1、約2.43×10-4-1、約2.13×10-4-1、約6.09×10-4-1、約8.39×10-4-1、約8.15×10-3-1、約1.32×10-4-1、約1.11×10-4-1、約2.43×10-4-1、約2.13×10-4-1、約6.09×10-4-1、約8.15×10-3-1、約1.32×10-4-1、または約1.11×10-4-1のkoffを有する。
【0310】
一部の態様では、K、k、およびkは、25℃で決定される。一部の実施形態では、K、k、およびkは、表面プラズモン共鳴によって決定される。一部の実施形態では、K、k、およびkは、実施例に記載の方法に従って決定される。
【0311】
5.CD39の阻害
一部の態様では、抗体は、CD39のその基質に対する親和性を低下させる。一部の態様では、抗体は、腫瘍細胞におけるCD39機能を阻害する。一部の態様では、抗体は、ADPまたはAMPのCD39からの遊離を阻害するまたは妨げる。一部の態様では、抗体は、CD39の処理能力(processivity)を阻害するまたは妨げる。
【0312】
一部の態様では、抗体は、CD39に結合するが、ATPアーゼを阻害しない。一部の態様では、抗体は、CD39に結合し、細胞外CD39活性を阻害するが、細胞ATPアーゼ活性は阻害しない。一部の態様では、抗体は、CD39の細胞外ドメインおよび細胞CD39の両方に結合し、CD39の細胞外ドメインおよび細胞CD39の両方を阻害し得る。一部の態様では、抗体は、細胞外ドメインへの結合においてA1および/またはその他と競合しない。
【0313】
6.CD39アッセイ
一部の実施形態では、抗体は、CD39のエピトープに結合する。一部の態様では、CD39は、配列番号249に示すアミノ酸配列と同一の配列を有する。一部の態様では、エピトープは、配列番号249に示すアミノ酸配列と同一であるアミノ酸配列を有する。一部の態様では、エピトープは、CD39の細胞外ドメイン内にある。一部の態様では、細胞外ドメインは、配列番号249のアミノ酸38~478の全てまたは少なくとも一部に対応する。一部の態様では、エピトープは、配列番号249に示す配列と60%、65%、70%、75%、80%、85%、90%、または95%同一であるアミノ酸配列または細胞外ドメインの全部もしくは一部を有する。一部の態様では、エピトープは、配列番号249の残基143~158および/または残基274~277と同一であるまたはそれに対応する配列を有する。一部の態様では、エピトープは、配列番号249に示す配列を有するヒトCD39ポリペプチドのE143~N158の領域内にある。一部の態様では、エピトープは、配列番号249に示す配列の残基143~158または274~277に対して60%、65%、70%、75%、80%、85%、90%、または95%の同一性を有する配列を有する。一部の態様では、エピトープは、配列番号249に示す配列の残基143~158から1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、6つ、7つ、8つ、または9つの置換を有する。一部の態様では、エピトープは、配列番号249の残基274~277から1つ、2つまたは3つの置換を有する。一部の態様では、抗体は、図14E、表1に記載されている残基のいずれかと接触する。一部の態様では、抗体は、図14E、表2に記載されている残基のいずれかと接触する。一部の態様では、抗体は、D150、E153、および/もしくはR154に結合する、またはN99に結合し、D150、E153、およびR154のいずれにも結合しないもしくはこれらのうちの1つ、2つ、もしくは3つに結合する、または、上記のいずれか単独にもしくは組み合わせに結合する。
【0314】
一部の態様では、抗体は、図14Aに記載されている抗体27536、27571、28347、27579、または27597の1つ、2つ、3つ、4つ、または5つと競合する。一部の態様では、抗体は、図14Aに記載されている抗体27536、27571、28347、27579、または27597の1つ、2つ、3つ、4つ、または5つと競合する。一部の態様では、抗体は、図14Cに記載されている抗体25571、27536、または27549の1つ、2つ、または3つと競合する。一部の態様では、抗体は、図14Cに記載されている抗体25571、27536、または27549の1つ、2つ、または3つと競合する。
【0315】
一部の態様では、抗体は、CD39によるATPのADPへの変換および/またはADPのAMPへの変換を阻害する。一部の態様では、抗体は、血小板凝集を阻害する。一部の態様では、抗体は、MAIT細胞およびγδT細胞から選択されるホスホ抗原特異的T細胞の活性化を減少させるか、または防止する。一部の態様では、抗体は、血管新生を阻害する。一部の態様では、抗体は、ホスフェート、ADP、AMP、および/もしくはアデノシンのレベルを低下させ、かつ/またはATPのレベルを上昇させる。一部の態様では、抗体は、エフェクターT細胞機能を増大させる。一部の態様では、抗体は、組織中または循環中の調節性T細胞の数を減少させる。一部の態様では、抗体は、調節性T細胞または調節性T細胞活性を減少させる。一部の態様では、抗体は、B細胞機能を増大させる。一部の態様では、抗体は、抗原提示細胞機能を増大させる。一部の態様では、抗体は、リン酸化イソプレノイド、リン酸化ビタミンB代謝産物、および/またはリン酸化リボフラビンに由来するホスホ抗原のうちの少なくとも1つのプロセシングを阻害する。
【0316】
一部の態様では、抗体は、可溶性または細胞外ドメインのATPアーゼを制限する限られた能力を有する。一部の態様では、抗体は、CD39の細胞ドメインおよび/または細胞外ドメインのATPアーゼを阻害する限られた能力を有する。
【0317】
7.グリコシル化バリアント
ある特定の実施形態では、抗体のグリコシル化の程度が増大する、低下する、または排除されるように抗体を変更することができる。ポリペプチドのグリコシル化は、一般には、「N結合」または「O結合」である。
【0318】
「N結合」グリコシル化は、アスパラギン残基の側鎖への炭水化物部分の付着を指す。トリペプチド配列アスパラギン-X-セリンおよびアスパラギン-X-トレオニン(Xはプロリン以外の任意のアミノ酸)がアスパラギン側鎖への炭水化物部分の酵素的付着の認識配列である。したがって、ポリペプチド内にこれらのトリペプチド配列いずれかが存在することにより、潜在的なグリコシル化部位が創出される。
【0319】
「O結合」グリコシル化は、最も一般的にはセリンまたはトレオニンであるが5-ヒドロキシプロリンまたは5-ヒドロキシリシンも使用することができるヒドロキシアミノ酸への糖N-アセチルガラクトサミン、ガラクトース、またはキシロースのうちの1つの付着を指す。
【0320】
抗体へのN結合グリコシル化部位の付加または欠失は、上記のトリペプチド配列の1つまたは複数が創出されるまたは除去されるようにアミノ酸配列を変更することによって達成することができる。O結合グリコシル化部位の付加または欠失は、抗体の配列内または抗体の配列に対する(場合によっては)1つまたは複数のセリン残基またはトレオニン残基の付加、欠失、または置換によって達成することができる。
【0321】
ある特定の実施形態では、抗体は、グリコシル化されている。ある特定の実施形態では、抗体は、脱グリコシル化されている。炭水化物を標準の技法によって除去することができる。ある特定の実施形態では、抗体は、例えば、グリコシル化を行わない系で発現させることにより非グリコシル化されている。
【0322】
8.Fcバリアント
ある特定の実施形態では、本明細書に提示される抗体のFc領域にアミノ酸改変を導入して、Fc領域バリアントを生成することができる。ある特定の実施形態では、Fc領域バリアントは、エフェクター機能の全てではないが一部を保有する。そのような抗体は、例えば、抗体のin vivoにおける半減期が重要であるが、ある特定のエフェクター機能は不必要であるまたは有害である適用において有用であり得る。エフェクター機能の例としては、補体依存性細胞傷害(CDC)および抗体指向性補体媒介性細胞傷害(ADCC)が挙げられる。エフェクター機能が変更される多数の置換または置換もしくは欠失が当技術分野で公知である。
【0323】
CDCおよび/またはADCC活性の変更は、in vitroおよび/またはin vivoアッセイを使用して確認することができる。例えば、Fc受容体(FcR)結合アッセイを行って、FcγR結合を測定することができる。ADCCを媒介する主な細胞であるNK細胞はFcγRIIIのみを発現するが、単球は、FcγRI、FcγRIIおよびFcγRIIIを発現する。造血細胞におけるFcR発現は、Ravetch and Kinet、Ann. Rev. Immunol., 1991, 9: 457-492に要約されている。
【0324】
目的の分子のADCC活性を評価するためのin vitroアッセイの非限定的な例は、米国特許第5,500,362号および同第5,821,337号;Hellstromら、Proc. Natl. Acad. Sci. U.S.A., 1986,
83: 7059-7063;Hellstromら、Proc. Natl. Acad. Sci. U.S.A., 1985, 82: 1499-1502;およびBruggemannら、J. Exp. Med., 1987, 166: 1351-1361に提示されている。そのようなアッセイに有用なエフェクター細胞としては、末梢血単核細胞(PBMC)およびナチュラルキラー(NK)細胞が挙げられる。その代わりにまたはそれに加えて、目的の分子のADCC活性をClynesら、Proc.
Natl. Acad. Sci. U.S.A., 1998, 95: 652-656に開示されているものなどの動物モデルを使用してin vivoで評価することができる。
【0325】
C1q結合アッセイを行って、抗体がC1qに結合することができず、したがって、CDC活性を欠くことを確認することもできる。C1q結合アッセイの例としては、WO2006/029879およびWO2005/100402に記載されているものが挙げられる。
【0326】
補体活性化アッセイとしては、例えば、Gazzano-Santoroら、J. Immunol. Methods, 1996, 202: 163-171;Craggら、Blood, 2003, 101: 1045-1052;およびCragg and Glennie, Blood, 2004, 103: 2738-2743に記載されているものが挙げられる。
【0327】
FcRn結合およびin vivoクリアランス(半減期決定)も、例えば、Petkovaら、Intl. Immunol., 2006, 18: 1759-1769に記載されている方法を使用して測定することができる。
【0328】
9.抗体の調製
9.1.抗原調製
抗体の産生に使用されるCD39抗原は、インタクトなCD39であってもCD39の断片であってもよい。インタクトなCD39またはCD39の断片は、単離されたタンパク質の形態であってもよく、細胞によって発現されたものであってもよい。抗体の生成に有用なCD39の他の形態は当業者には明らかになるであろう。
【0329】
9.2.モノクローナル抗体
モノクローナル抗体は、例えば、Kohlerら、Nature, 1975, 256: 495-497に最初に記載されたハイブリドーマ法を使用して、および/または組換えDNA法(例えば、米国特許第4,816,567号を参照されたい)によって得ることができる。モノクローナル抗体は、例えば、ファージまたは酵母に基づくライブラリーを使用して得ることができる。例えば、米国特許第8,258,082号および同第8,691,730号を参照されたい。
【0330】
ハイブリドーマ法では、マウスまたは他の適正な宿主動物を免疫化して、免疫化に使用されたタンパク質に特異的に結合する抗体を産生するまたは産生することができるリンパ球を誘発する。あるいは、in vitroでリンパ球を免疫化することができる。次いで、リンパ球をポリエチレングリコールなどの適切な融合剤を使用して骨髄腫細胞と融合して、ハイブリドーマ細胞を形成する。Goding J.W., Monoclonal Antibodies: Principles and Practice 3rd ed. (1986) Academic Press, San Diego, CAを参照。
【0331】
融合していない親骨髄腫細胞の成長または生存を阻害する1つまたは複数の物質を含有する適切な培養培地にハイブリドーマ細胞を播種し、成長させる。例えば、親骨髄腫細胞が酵素ヒポキサンチングアニンホスホリボシルトランスフェラーゼ(HGPRTまたはHPRT)を欠く場合、ハイブリドーマのための培養培地は、一般には、HGPRT欠損細胞の成長を妨げる物質であるヒポキサンチン、アミノプテリン、およびチミジン(HAT培地)を含む。
【0332】
有用な骨髄腫細胞は、効率的に融合し、選択された抗体産生細胞による安定な高レベルの抗体の産生を支持し、かつ、HAT培地の存在または非存在などの培地条件に感受性のものである。これらの中で好ましい骨髄腫細胞株は、MOP-21およびMC-11マウス腫瘍に由来するもの(Salk Institute Cell Distribution Center、San Diego、CAから入手可能)、ならびにSP-2またはX63-Ag8-653細胞(American Type Culture Collection、Rockville、MDから入手可能)などのマウス骨髄腫株である。ヒト骨髄腫およびマウス-ヒト異種骨髄腫細胞株もヒトモノクローナル抗体の産生に関して記載されている。例えば、Kozbor, J. Immunol., 1984, 133: 3001を参照されたい。
【0333】
所望の特異性、親和性、および/または生物活性の抗体を産生するハイブリドーマ細胞の同定後、選択されたクローンを限界希釈手順によってサブクローニングし、標準の方法によって成長させることができる。Goding、上記を参照されたい。この目的のために適した培養培地としては、例えば、D-MEMまたはRPMI-1640培地が挙げられる。さらに、ハイブリドーマ細胞を動物において腹水腫瘍としてin vivoで成長させることができる。
【0334】
モノクローナル抗体をコードするDNAは、従来の手順を使用して(例えば、モノクローナル抗体の重鎖および軽鎖をコードする遺伝子に特異的に結合することができるオリゴヌクレオチドプローブを使用することによって)容易に単離し、配列決定することができる。したがって、ハイブリドーマ細胞は、所望の性質を有する抗体をコードするDNAの有用な供給源としての機能を果し得る。単離されたら、DNAを発現ベクターに入れ、次いでそれを、他に抗体を産生しない宿主細胞、例えば細菌(例えば、E.coli)、酵母(例えば、SaccharomycesまたはPichia sp.)、COS細胞、チャイニーズハムスター卵巣(CHO)細胞、または骨髄腫細胞などにトランスフェクトして、モノクローナル抗体を産生させることができる。
【0335】
9.3.ヒト化抗体
ヒト化抗体は、モノクローナル抗体の構造的部分のほとんどまたは全てを対応するヒト抗体配列で置き換えることによって生成することができる。したがって、抗原特異的可変性、またはCDRのみが非ヒト配列で構成されるハイブリッド分子が生成される。ヒト化抗体を得るための方法としては、例えば、Winter and Milstein、Nature, 1991, 349: 293-299;Raderら、Proc. Nat. Acad. Sci. U.S.A., 1998, 95: 8910-8915;Steinbergerら、J. Biol. Chem., 2000, 275: 36073-36078;Queenら、Proc. Natl. Acad. Sci. U.S.A., 1989, 86: 10029-10033;および米国特許第5,585,089号、同第5,693,761号、同第5,693,762号、および同第6,180,370号に記載されているものが挙げられる。
【0336】
9.4.ヒト抗体
ヒト抗体は、当技術分野で公知の様々な技法によって、例えば、トランスジェニック動物を使用することによって生成することができる(例えば、ヒト化マウス)。例えば、Jakobovitsら、Proc. Natl. Acad. Sci. U.S.A., 1993, 90: 2551;Jakobovitsら、Nature, 1993, 362: 255-258;Bruggermannら、Year in Immuno., 1993, 7: 33;ならびに米国特許第5,591,669号、同第5,589,369号および同第5,545,807号を参照されたい。ヒト抗体はまた、ファージディスプレイライブラリーから得ることもできる(例えば、Hoogenboomら、J. Mol. Biol., 1991, 227: 381-388;Marksら、J. Mol. Biol., 1991, 222: 581-597;ならびに米国特許第5,565,332号および同第5,573,905号を参照されたい)。ヒト抗体はまた、in vitroで活性化されたB細胞によって生成することもできる(例えば、米国特許第5,567,610号および同第5,229,275号を参照されたい)。ヒト抗体はまた、酵母に基づくライブラリーから得ることもできる(例えば、米国特許第8,691,730号を参照されたい)。
【0337】
10.ベクター、宿主細胞、および組換え方法
本発明は、抗CD39抗体をコードする単離された核酸、当該核酸を含むベクターおよび宿主細胞、ならびに抗体を産生させるための組換え技法も提供する。
【0338】
抗体の組換え産生のために、抗体をコードする核酸を単離し、さらなるクローニング(すなわち、DNAの増幅)または発現のために複製可能なベクターに挿入することができる。一部の態様では、例えば米国特許第5,204,244号に記載されている通り、相同組換えによって核酸を作製することができる。
【0339】
多くの異なるベクターが当技術分野で公知である。例えば、米国特許第5,534,615号に記載されている通り、ベクター成分としては、一般に、これだけに限定されないが、以下の1つまたは複数が挙げられる:シグナル配列、複製開始点、1つまたは複数のマーカー遺伝子、エンハンサーエレメント、プロモーター、および転写終結配列。
【0340】
適切な宿主細胞の実例を以下に提示する。これらの宿主細胞は限定的なものではない。
【0341】
適切な宿主細胞は、任意の原核(例えば、細菌)細胞、下等真核(例えば、酵母)細胞、または高等真核(例えば、哺乳動物)細胞を含む。適切な原核生物としては、真正細菌、例えば、グラム陰性またはグラム陽性生物体、例えば、Escherichia(E.coli)、Enterobacter、Erwinia、Klebsiella、Proteus、Salmonella(S.typhimurium)、Serratia(S.marcescans)、Shigella、Bacilli(B.subtilisおよびB.licheniformis)、Pseudomonas(P.aeruginosa)、およびStreptomycesなどのEnterobacteriaceaeが挙げられる。有用なE.coliクローニング宿主の1つはE.coli 294であるが、E.coli B、E.coli X1776、およびE.coli W3110などの他の株も適切である。
【0342】
原核生物に加えて、糸状菌または酵母などの真核微生物も、抗CD39抗体をコードするベクターに対する適切なクローニングまたは発現宿主である。Saccharomyces cerevisiae、または一般的なパン酵母が一般に使用される下等真核宿主微生物である。しかし、Schizosaccharomyces pombe、Kluyveromyces(K.lactis、K.fragilis、K.bulgaricus K.wickeramii、K.waltii、K.drosophilarum、K.thermotolerans、およびK.marxianus)、Yarrowia、Pichia pastoris、Candida(C.albicans)、Trichoderma reesia、Neurospora crassa、Schwanniomyces(S. occidentalis)、ならびに、例えば、Penicillium、Tolypocladium、およびAspergillus(A.nidulansおよびA.niger)などの糸状菌などの数多くの他の属、種、および株が利用可能であり、有用である。
【0343】
有用な哺乳動物宿主細胞としては、COS-7細胞、HEK293細胞;ベビーハムスター腎臓(BHK)細胞;チャイニーズハムスター卵巣(CHO);マウスセルトリ細胞;アフリカミドリザル腎臓細胞(VERO-76)などが挙げられる。
【0344】
本発明の抗CD39抗体を産生させるために使用される宿主細胞は、種々の培地で培養することができる。例えば、ハムF10、最小必須培地(MEM)、RPMI-1640、およびダルベッコ改変イーグル培地(DMEM)などの市販の培地が宿主細胞の培養に適している。さらに、Hamら、Meth. Enz., 1979, 58: 44;Barnesら、Anal. Biochem., 1980, 102: 255;および米国特許第4,767,704号、同第4,657,866号、同第4,927,762号、同第4,560,655号、および同第5,122,469号、またはWO90/03430およびWO87/00195に記載されている培地のいずれも使用することができる。
【0345】
これらの培地のいずれにも、必要に応じてホルモンおよび/または他の増殖因子(例えば、インスリン、トランスフェリン、または上皮増殖因子など)、塩(例えば、塩化ナトリウム、カルシウム、マグネシウム、およびリン酸塩など)、バッファー(例えば、HEPESなど)、ヌクレオチド(例えば、アデノシンおよびチミジンなど)、抗生物質、微量元素(通常マイクロモル濃度範囲の最終濃度で存在する無機化合物と定義される)、およびグルコースまたは等価のエネルギー源を補充することができる。任意の他の必要な補充物を当業者に公知の適正な濃度で含めることもできる。
【0346】
例えば温度、pHなどの培養条件は、発現のために選択された宿主細胞と共に以前に使用されているものであり、当業者には明らかになろう。
【0347】
組換え技法を使用する場合、抗体を細胞内に産生させることもでき、ペリプラズム空間内に産生させることもでき、培地に直接分泌させることもできる。抗体を細胞内に産生させる場合、第1のステップとして、粒子デブリ、宿主細胞または溶解断片を、例えば遠心分離または限外濾過によって取り除く。例えば、Carterら、(Bio/Technology, 1992, 10: 163-167)には、E.coliのペリプラズム空間に分泌される抗体を単離するための手順が記載されている。簡単に述べると、細胞ペーストを酢酸ナトリウム(pH3.5)、EDTA、およびフッ化フェニルメチルスルホニル(PMSF)の存在下で約30分にわたって解凍する。細胞デブリを遠心分離によって取り除く。
【0348】
一部の実施形態では、抗体を無細胞系で産生する。一部の態様では、無細胞系は、その全体が参照により組み込まれるYinら、mAbs, 2012, 4: 217-225に記載されているin vitro転写および翻訳系である。一部の態様では、無細胞系では、真核細胞または原核細胞に由来する無細胞抽出物を利用する。一部の態様では、原核細胞は、E.coliである。抗体の無細胞発現は、例えば、抗体が細胞内に不溶性凝集体として蓄積する場合、またはペリプラズム発現からの収量が低い場合に有用であり得る。
【0349】
抗体が培地中に分泌される場合、そのような発現系からの上清を一般にまず市販のタンパク質濃縮フィルター、例えば、Amicon(登録商標)またはMillipore(登録商標)Pellcon(登録商標)限外濾過ユニットを使用して濃縮する。タンパク質分解を阻害するためにPMSFなどのプロテアーゼ阻害剤を前述のステップのいずれかに含めることができ、偶発的な夾雑物の成長を防止するために抗生物質を含めることができる。
【0350】
細胞から調製される抗体組成物は、例えば、ヒドロキシルアパタイトクロマトグラフィー、ゲル電気泳動、透析、およびアフィニティークロマトグラフィーを使用して精製することができ、特に有用な精製技法はアフィニティークロマトグラフィーである。親和性リガンドとしてのプロテインAの適性は、抗体内に存在するあらゆる免疫グロブリンFcドメインの種およびアイソタイプに依存する。プロテインAは、ヒトγ1、γ2、またはγ4重鎖に基づく抗体を精製するために使用することができる(Lindmarkら、J.
Immunol. Meth., 1983, 62: 1-13)。プロテインGは、全てのマウスアイソタイプおよびヒトγ3に対して有用である(Gussら、EMBO
J., 1986, 5: 1567-1575)。
【0351】
親和性リガンドを付着させるマトリクスは、アガロースであることが多いが、他のマトリクスも利用可能である。制御細孔ガラス(controlled pore glass)またはポリ(スチレンジビニル)ベンゼンなどの機械的に安定なマトリクスにより、アガロースを用いて達成することができるよりも速い流量および短い処理時間が可能になる。抗体がCH3ドメインを含む場合、精製にはBakerBond ABX(登録商標)樹脂が有用である。
【0352】
イオン交換カラムでの分画、エタノール沈殿、逆相HPLC、シリカでのクロマトグラフィー、ヘパリンSepharose(登録商標)でのクロマトグラフィー、クロマトフォーカシング、SDS-PAGE、および硫酸アンモニウム沈殿などのタンパク質精製のための他の技法も利用可能であり、当業者が適用することができる。
【0353】
任意の予備精製ステップ(複数可)後、目的の抗体および夾雑物を含む混合物を、一般に低塩濃度(例えば、約0Mから約0.25Mまでの塩)で実施される、約2.5から約4.5の間のpHの溶出バッファーを使用した低pH疎水性相互作用クロマトグラフィーに供することができる。
【0354】
11.薬学的組成物および投与方法
本明細書に提示される抗体はいずれも、任意の適正な薬学的組成物として提供することができ、任意の適切な投与経路によって投与することができる。適切な投与経路としては、これだけに限定されないが、吸入、動脈内、皮内、筋肉内、腹腔内、静脈内、鼻、非経口、肺、および皮下経路が挙げられる。
【0355】
薬学的組成物は、1種または複数種の薬学的賦形剤を含み得る。任意の適切な薬学的賦形剤を使用することができ、当業者は適切な薬学的賦形剤を選択することができる。したがって、以下に提示される薬学的賦形剤は、例示的であり、限定するものではないことが意図されている。追加的な薬学的賦形剤としては、例えば、その全体が参照により組み込まれるHandbook of Pharmaceutical Excipients, Roweら、(Eds.) 6th Ed. (2009)に記載されているものが挙げられる。
【0356】
一部の実施形態では、薬学的組成物は、消泡剤を含む。任意の適切な消泡剤を使用することができる。一部の態様では、消泡剤は、アルコール、エーテル、油、蝋、シリコーン、界面活性物質、およびこれらの組み合わせから選択される。一部の態様では、消泡剤は、鉱油、植物油、エチレンビスステアルアミド、パラフィンワックス、エステルワックス、脂肪アルコールワックス、長鎖脂肪アルコール、脂肪酸石鹸、脂肪酸エステル、ケイ素グリコール、フルオロシリコーン、ポリエチレングリコール-ポリプロピレングリコール共重合体、ポリジメチルシロキサン-二酸化ケイ素、エーテル、オクチルアルコール、カプリルアルコール、ソルビタントリオレエート、エチルアルコール、2-エチル-ヘキサノール、ジメチコン、オレイルアルコール、シメチコン、およびこれらの組み合わせから選択される。
【0357】
一部の実施形態では、薬学的組成物は、共溶媒を含む。共溶媒の実例としては、エタノール、ポリ(エチレン)グリコール、ブチレングリコール、ジメチルアセトアミド、グリセリン、およびプロピレングリコールが挙げられる。
【0358】
一部の実施形態では、薬学的組成物は、バッファーを含む。バッファーの実例としては、酢酸塩、ホウ酸塩、炭酸塩、乳酸塩、リンゴ酸塩、リン酸塩、クエン酸塩、水酸化物、ジエタノールアミン、モノエタノールアミン、グリシン、メチオニン、グアーガム、およびグルタミン酸ナトリウムが挙げられる。
【0359】
一部の実施形態では、薬学的組成物は、担体または充填剤を含む。担体または充填剤の実例としては、ラクトース、マルトデキストリン、マンニトール、ソルビトール、キトサン、ステアリン酸、キサンタンガム、およびグアーガムが挙げられる。
【0360】
一部の実施形態では、薬学的組成物は、界面活性物質を含む。界面活性物質の実例としては、d-アルファトコフェロール、塩化ベンザルコニウム、塩化ベンゼトニウム、セトリミド、塩化セチルピリジニウム、ドキュセートナトリウム、ベヘン酸グリセリル、グリセリルモノオレエート、ラウリン酸、マクロゴール15ヒドロキシステアレート、ミリスチルアルコール、リン脂質、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、ステアリン酸ポリオキシエチレン、ポリオキシルグリセリド、ラウリル硫酸ナトリウム、ソルビタンエステル、およびビタミンEポリエチレン(グリコール)スクシネートが挙げられる。
【0361】
一部の実施形態では、薬学的組成物は、固化防止剤(anti-caking agent)を含む。固化防止剤の実例としては、リン酸カルシウム(三塩基性)、ヒドロキシメチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、および酸化マグネシウムが挙げられる。
【0362】
薬学的組成物と共に使用することができる他の賦形剤としては、例えば、アルブミン、抗酸化剤、抗菌剤、抗真菌剤、生体吸収性ポリマー、キレート剤、制御放出剤(controlled release agent)、希釈剤、分散剤、溶解増強剤、乳化剤、ゲル化剤、軟膏基剤、透過増強剤、防腐剤、可溶化剤、溶媒、安定化剤、および糖が挙げられる。これらの作用剤のそれぞれの特定の例は、例えば、その全体が参照により組み込まれるHandbook of Pharmaceutical Excipients, Roweら、(Eds.) 6th Ed. (2009), The Pharmaceutical Pressに記載されている。
【0363】
一部の実施形態では、薬学的組成物は、溶媒を含む。一部の態様では、溶媒は、滅菌等張性食塩溶液などの食塩溶液またはブドウ糖溶液である。一部の態様では、溶媒は、注射用水である。
【0364】
一部の実施形態では、薬学的組成物は、微小粒子またはナノ粒子などの粒子の形態である。微小粒子およびナノ粒子は、ポリマーまたは脂質などの任意の適切な材料から形成することができる。一部の態様では、微小粒子またはナノ粒子は、ミセル、リポソーム、またはポリマーソーム(polymersome)である。ある特定の実施形態では、本明細書に提示される組成物は、薬学的組成物または単一の単位剤形である。本明細書に提示される薬学的組成物および単一の単位剤形は、予防有効量または治療有効量の1種または複数種の予防用抗体または治療用抗体を含む。
【0365】
水により一部の抗体の分解が促進される可能性があるので、抗体を含む無水薬学的組成物および剤形が本明細書にさらに包含される。
【0366】
本明細書に提示される無水薬学的組成物および剤形は、無水または水分量が少ない成分および低水分または低湿度条件を使用して調製することができる。ラクトースおよび一級アミンまたは二級アミンを含む少なくとも1種の活性成分を含む薬学的組成物および剤形は、製造、パッケージング、および/または保管の間に水分および/または湿度と実質的に接触することが予測される場合、無水にすることができる。
【0367】
無水薬学的組成物は、無水性が維持されるように調製および保管されるべきである。したがって、無水組成物は、水への曝露を防ぐことが公知の材料を使用して包装することができ、したがって、当該材料を適切な製剤キットに含めることができる。適切なパッケージングの例としては、これだけに限定されないが、気密シールされている箔、プラスチック、単位用量容器(例えば、バイアル)、ブリスターパック、およびストリップパックが挙げられる。
【0368】
11.1.非経口剤形
ある特定の実施形態では、非経口剤形が提供される。非経口剤形は、被験体に、これだけに限定されないが、皮下、静脈内(ボーラス注射を含む)、筋肉内、および動脈内を含めた種々の経路によって投与することができる。それらの投与は、一般には、夾雑物に対する被験体の天然の防御を回避するので、非経口剤形は、一般には、無菌であるまたは被験体への投与前に滅菌することができる。非経口剤形の例としては、これだけに限定されないが、注射の準備ができた溶液、注射のために薬学的に許容されるビヒクルに溶解または懸濁させる準備ができた乾燥生成物、注射の準備ができた懸濁物、およびエマルションが挙げられる。
【0369】
非経口剤形を提供するために使用することができる適切なビヒクルは当業者には周知である。例として、これだけに限定されないが、注射用水USP;水性ビヒクル、例えば、これだけに限定されないが、塩化ナトリウム注射剤、リンゲル注射剤、ブドウ糖注射剤、ブドウ糖および塩化ナトリウム注射剤、ならびに乳酸リンゲル注射剤など;水混和性ビヒクル、例えば、これだけに限定されないが、エチルアルコール、ポリエチレングリコール、およびポリプロピレングリコールなど;ならびに、非水性ビヒクル、例えば、これだけに限定されないが、トウモロコシ油、綿実油、ピーナッツ油、ゴマ油、オレイン酸エチル、ミリスチン酸イソプロピル、および安息香酸ベンジルなどが挙げられる。
【0370】
本明細書に開示される抗体の1つまたは複数の溶解度を増大させる賦形剤も非経口剤形に組み入れることができる。
【0371】
11.2.投与量および単位剤形
ヒト治療薬に関しては、医師により、処置される被験体に特異的な予防的処置または治癒的処置、年齢、体重、状態および他の因子に従って当該医師が最も適正であると考える薬量が決定される。
【0372】
障害または1つもしくは複数のその症状の防止または処置に有効な抗体または組成物の量は、疾患または状態の性質および重症度、ならびに抗体が投与される経路により変動する。頻度および投与量も、各被験体に特異的な因子に従って、投与される特定の治療(例えば、治療剤または予防剤)、障害、疾患または状態の重症度、投与経路、ならびに被験体の年齢、体、体重、応答、および過去の病歴に応じて変動する。有効用量は、in vitroまたは動物モデル試験系に由来する用量反応曲線から外挿することができる。
【0373】
ある特定の実施形態では、組成物の例示的な用量として、被験体または試料の重量1キログラム当たりのミリグラム量またはマイクログラム量の抗体(例えば、1キログラム当たり約10マイクログラム~1キログラム当たり約50ミリグラム、1キログラム当たり約100マイクログラム~1キログラム当たり約25ミリグラム、または1キログラム当たり約100マイクログラム~1キログラム当たり約10ミリグラム)が挙げられる。ある特定の実施形態では、抗体の重量に基づいた、被験体における障害または1つもしくは複数のその症状を防止する、処置する、管理する、または好転させるために投与される本明細書に提示される抗体の投与量は、被験体の体重1kg当たり0.1mg、1kg当たり1mg、1kg当たり2mg、1kg当たり3mg、1kg当たり4mg、1kg当たり5mg、1kg当たり6mg、1kg当たり10mg、または1kg当たり15mgまたはそれよりも多くである。別の実施形態では、被験体における障害または1つもしくは複数のその症状を防止する、処置する、管理する、または好転させるために投与される本明細書に提示される組成物または組成物の投与量は、0.1mg~200mg、0.1mg~100mg、0.1mg~50mg、0.1mg~25mg、0.1mg~20mg、0.1mg~15mg、0.1mg~10mg、0.1mg~7.5mg、0.1mg~5mg、0.1~2.5mg、0.25mg~20mg、0.25~15mg、0.25~12mg、0.25~10mg、0.25mg~7.5mg、0.25mg~5mg、0.25mg~2.5mg、0.5mg~20mg、0.5~15mg、0.5~12mg、0.5~10mg、0.5mg~7.5mg、0.5mg~5mg、0.5mg~2.5mg、1mg~20mg、1mg~15mg、1mg~12mg、1mg~10mg、1mg~7.5mg、1mg~5mg、または1mg~2.5mgである。
【0374】
用量を適切なスケジュールに従って、例えば、毎週1回、2回、3回、または4回投与することができる。当業者には明らかになるように、一部の場合では、本明細書に開示される範囲外の投与量の抗体を使用することが必要になり得る。さらに、臨床医または処置に当たる医師には被験体の応答に連動していつどのように治療を中断するか、調整するか、または終結させるかが分かることに留意する。
【0375】
当業者であれば容易に分かる通り、異なる疾患および状態に対しては異なる治療有効量が適用可能であり得る。同様に、そのような障害を防止する、管理する、処置するまたは好転させるには十分であるが、本明細書に提示される抗体に関連する有害効果を引き起こすには不十分であるまたは有害効果を軽減するのに十分である量も、本明細書に記載されている投与量および投薬頻度スケジュールに包含される。さらに、被験体に本明細書に提示される組成物を複数の投与量で投与する場合、投与量の全てが同じである必要はない。例えば、被験体に投与される投与量を、組成物の予防効果または治療効果を改善するために増加させることもでき、特定の被験体が経験する1つまたは複数の副作用を軽減するために減少させることもできる。
【0376】
ある特定の実施形態では、処置または防止を1つまたは複数の負荷用量の本明細書に提示される抗体または組成物で開始し、その後に1つまたは複数の維持用量を続けることができる。
【0377】
ある特定の実施形態では、本明細書に提示される抗体または組成物の用量を、被験体の血液または血清中の抗体の定常状態の濃度が達成されるように投与することができる。定常状態の濃度は、当業者が利用可能な技法に従った測定によって決定することもでき、身長、体重および年齢などの被験体の身体的特性に基づくこともできる。
【0378】
ある特定の実施形態では、同じ組成物の投与を繰り返すことができ、投与は、少なくとも1日、2日、3日、5日、10日、15日、30日、45日、2カ月、75日、3カ月、または6カ月隔てることができる。他の実施形態では、同じ予防剤または治療剤の投与を繰り返すことができ、投与は、少なくとも1日、2日、3日、5日、10日、15日、30日、45日、2カ月、75日、3カ月、または6カ月隔てることができる。
【0379】
12.治療適用
治療適用のために、本発明の抗体を哺乳動物、一般にヒトに、当技術分野で公知のものおよび上記のものなどの薬学的に許容される剤形で投与する。例えば、本発明の抗体は、ヒト静脈内にボーラスとして、またはある期間にわたる継続的注入によって、筋肉内経路、腹腔内経路、脳脊髄内経路、皮下経路、関節内経路、滑液包内経路、髄腔内経路、または腫瘍内経路により投与することができる。抗体はまた、局所的かつ全身性の治療効果を発揮させるために、腫瘍周囲経路、病変内経路、または病変周囲経路によって適切に投与することもできる。例えば卵巣腫瘍の処置では腹腔内経路が特に有用であり得る。
【0380】
本明細書に提示される抗体は、がん、自己免疫疾患、および感染症などの、CD39が関与する任意の疾患または状態の処置に有用であり得る。
【0381】
任意の適切ながんを、本明細書に提示される抗体を用いて処置することができる。例示的な適切ながんとしては、例えば、急性リンパ芽球性白血病(ALL)、急性骨髄性白血病(AML)、副腎皮質癌、肛門がん、虫垂がん、星状細胞腫、基底細胞癌、脳腫瘍、胆管がん、膀胱がん、骨がん、乳がん、気管支腫瘍、バーキットリンパ腫、原発不明癌、心臓腫瘍、子宮頸がん、脊索腫、慢性リンパ性白血病(CLL)、慢性骨髄性白血病(CML)、慢性骨髄増殖性新生物、結腸がん、結腸直腸がん、頭蓋咽頭腫、皮膚T細胞リンパ腫、腺管癌、胚芽腫、子宮体がん、上衣腫、食道がん、感覚神経芽細胞腫、線維性組織球腫、ユーイング肉腫、眼がん、胚細胞性腫瘍、胆嚢がん、胃がん(gastric cancer)、消化管カルチノイド腫瘍、消化管間質腫瘍、妊娠性絨毛疾患、神経膠腫、頭頸部がん、ヘアリー細胞白血病、肝細胞がん、組織球増殖症、ホジキンリンパ腫、下咽頭がん、眼内黒色腫、膵島細胞腫瘍、カポジ肉腫、腎がん、ランゲルハンス細胞組織球増殖症、喉頭がん、白血病、口唇・口腔がん、肝がん、非浸潤性小葉癌、肺がん、リンパ腫、マクログロブリン血症、悪性線維性組織球腫、黒色腫、メルケル細胞癌、中皮腫、原発不明転移性扁平上皮性頸部がん、NUT遺伝子が関与する正中線上の癌(midline tract carcinoma)、口腔がん、多発性内分泌腫瘍症候群、多発性骨髄腫、菌状息肉腫、骨髄異形成症候群、骨髄異形成/骨髄増殖性新生物、鼻腔および副鼻腔がん、鼻咽頭がん、神経芽細胞腫、非ホジキンリンパ腫、非小細胞肺がん、中咽頭がん、骨肉腫、卵巣がん、膵がん、乳頭腫症、傍神経節腫、副甲状腺がん、陰茎がん、咽頭がん、褐色細胞腫、下垂体腫瘍、胸膜肺芽腫、原発性中枢神経系リンパ腫、前立腺がん、直腸がん、腎細胞がん、腎盤および尿管がん、網膜芽細胞腫、ラブドイド腫瘍(rhabdoid tumor)、唾液腺がん、セザリー症候群、皮膚がん、小細胞肺がん、小腸がん、軟部組織肉腫、脊髄腫瘍、胃がん(stomach cancer)、T細胞リンパ腫、奇形腫、精巣がん、咽頭がん、胸腺腫および胸腺癌、甲状腺がん、尿道がん、子宮がん、膣がん、外陰がん、およびウィルムス腫瘍が挙げられる。
【0382】
任意の適切な自己免疫疾患を本明細書に提示される抗体を用いて処置することができる。例示的な適切な自己免疫疾患、または自己免疫成分を伴う疾患としては、例えば、急性散在性脳脊髄炎(ADEM)、急性壊死性出血性白質脳炎、アジソン病、無ガンマグロブリン血症、円形脱毛症、アミロイドーシス、強直性脊椎炎、抗GBM/抗TBM腎炎、抗リン脂質症候群(APS)、自己免疫性血管性浮腫、自己免疫性再生不良性貧血、自己免疫性自律神経障害、自己免疫性肝炎、自己免疫性高脂血症、自己免疫性免疫不全、自己免疫性内耳疾患(AIED)、自己免疫性心筋炎、自己免疫性卵巣炎、自己免疫性膵炎、自己免疫性網膜症、自己免疫性血小板減少性紫斑病(ATP)、自己免疫性甲状腺疾患、自己免疫性蕁麻疹、軸索&ニューロン神経障害、バロー病、ベーチェット病、水疱性類天疱瘡、心筋症、キャッスルマン病、セリアック病、シャガス病、慢性疲労症候群、慢性炎症性脱髄性多発ニューロパチー(CIDP)、慢性再発性多発性骨髄炎(CRMO)、チャーグ・ストラウス症候群、瘢痕性類天疱瘡/良性粘膜類天疱瘡、クローン病、コーガン症候群、寒冷凝集素症、大腸炎、先天性心伝導障害、コクサッキー心筋炎、CREST病、本態性混合性クリオグロブリン血症、脱髄性ニューロパチー、疱疹状皮膚炎、皮膚筋炎、デビック病(視神経脊髄炎)、円板状ループス、ドレスラー症候群、子宮内膜症、好酸球性食道炎、好酸球性筋膜炎、結節性紅斑、実験的アレルギー性脳脊髄炎、エバンス症候群、線維筋痛症、線維化肺胞炎、巨細胞性動脈炎(側頭動脈炎)、巨細胞心筋炎、糸球体腎炎、グッドパスチャー症候群、多発血管炎性肉芽腫症(GPA)(以前はヴェグナー肉芽腫症と呼ばれた)、グレーブス病、ギラン・バレー症候群、橋本脳炎、橋本甲状腺炎、溶血性貧血、ヘノッホ・シェーンライン紫斑病、妊娠性疱疹、低ガンマグロブリン血症、特発性血小板減少性紫斑病(ITP)、IgA腎症、IgG4関連硬化性疾患、免疫調節性リポタンパク質、封入体筋炎、炎症性腸疾患、間質性膀胱炎、若年性関節炎、若年性糖尿病(1型糖尿病)、若年性筋炎、川崎病、ランバート・イートン症候群、白血球破壊性血管炎、扁平苔癬、硬化性苔癬、木質性結膜炎、線状IgA病(LAD)、ループス(SLE)、ライム病(慢性の)、メニエール病、顕微鏡的多発血管炎、混合性結合組織病(MCTD)、モーレン潰瘍、ムッハ・ハーベルマン病、多発性硬化症、重症筋無力症、筋炎、ナルコレプシー、視神経脊髄炎(デビック)、好中球減少、眼部瘢痕性類天疱瘡、視神経炎、回帰性リウマチ、PANDAS(小児自己免疫性溶連菌関連性精神神経障害(Pediatric Autoimmune Neuropsychiatric Disorders Associated with Streptococcus))、傍腫瘍性小脳変性症、発作性夜間ヘモグロビン尿症(PNH)、パリー・ロンベルク症候群、パーソネージ・ターナー症候群、毛様体扁平部炎(周辺部ぶどう膜炎)、天疱瘡、末梢性ニューロパチー、静脈周囲性脳脊髄炎、悪性貧血、POEMS症候群、結節性多発性動脈炎、I型、II型、およびIII型自己免疫性多腺性症候群、リウマチ性多発筋痛、多発性筋炎、心筋梗塞後症候群、心膜切開後症候群、プロゲステロン皮膚炎、原発性胆汁性肝硬変、原発性硬化性胆管炎、乾癬、乾癬性関節炎、特発性肺線維症、壊疽性膿皮症、赤芽球ろう、レイノー現象、反応性関節炎、反射性交感神経性ジストロフィー、ライター症候群、再発性多発性軟骨炎、不穏下肢症候群、後腹膜線維症、リウマチ熱、関節リウマチ、サルコイドーシス、シュミット症候群、強膜炎、強皮症、シェーグレン症候群、精子精巣自己免疫、全身硬直症候群、亜急性細菌性心内膜炎(SBE)、スザック症候群、交感性眼炎、高安動脈炎、側頭動脈炎/巨細胞性動脈炎、血栓性疾患、血小板減少性紫斑病(TTP)、トロサ・ハント症候群、横断性脊髄炎、1型糖尿病、潰瘍性大腸炎、未分化結合組織病(UCTD)、ぶどう膜炎、血管炎、小水疱性皮膚症、白斑、およびヴェグナー肉芽腫症(現在は多発血管炎性肉芽腫症(GPA)と称される)が挙げられる。
【0383】
任意の適切な感染症を本明細書に提示される抗体を用いて処置することができる。例示的な適切な感染症としては、例えば、A型肝炎ウイルス感染症、B型肝炎ウイルス感染症、C型肝炎ウイルス(HCV)感染症、ヒト免疫不全ウイルス(HIV)感染症、および他のウイルス感染症が挙げられる。
【0384】
13.診断適用
一部の実施形態では、本明細書に提示される抗体を診断適用において使用する。例えば、抗CD39抗体は、CD39タンパク質についてのアッセイにおいて有用であり得る。一部の態様では、抗体を使用して、種々の細胞および組織におけるCD39の発現を検出することができる。これらのアッセイは、例えば、がんおよび自己免疫疾患の評価に有用であり得る。
【0385】
一部の診断適用では、抗体を検出可能部分で標識することができる。適切な検出可能部分としては、これだけに限定されないが、放射性同位元素、蛍光標識、および酵素-基質標識が挙げられる。本発明の別の実施形態では、抗CD39抗体は標識されている必要はなく、抗CD39抗体に特異的に結合する標識された抗体を使用してその存在を検出することができる。
【0386】
14.アフィニティー精製試薬
本発明の抗体をアフィニティー精製剤として使用することができる。このプロセスでは、抗体を樹脂または濾紙のような固相に当技術分野で周知の方法を使用して固定化することができる。固定化された抗体を、精製されるCD39タンパク質(またはその断片)を含有する試料と接触し、その後、支持体を、固定化された抗体に結合するCD39タンパク質以外の試料中の材料の実質的に全てを除去する適切な溶媒で洗浄する。最後に、支持体を、CD39タンパク質を抗体から放出させるグリシンバッファー、pH5.0などの別の適切な溶媒で洗浄する。
【0387】
15.キット
一部の実施形態では、本明細書に提示される抗CD39抗体は、キット、すなわち、所定量の試薬が手順の実施に関する指示と共にパッケージングされた組み合わせの形態で提示される。一部の実施形態では、手順は診断アッセイである。他の実施形態では、手順は治療手順である。
【0388】
一部の実施形態では、キットは、抗CD39抗体を復元するための溶媒をさらに含む。一部の実施形態では、抗CD39抗体は薬学的組成物の形態で提供される。
【実施例0389】
(実施例1:CD39抗原結合タンパク質の選択)
例えばWO2009036379;WO2010105256;WO2012009568;およびXuら、Protein Eng. Des. Sel., 2013, 26: 663-670(それぞれの全体が参照により組み込まれる)に一般に記載されている通り、より詳細には以下に提示されている通り、CD39 ABPを酵母細胞の表面にIgG形式で提示されたヒト抗体の合成ライブラリーから選択した。組換えライブラリーから単離されたABPの配列および特性を表Sに提示する。
【0390】
それぞれ多様性が約10E+09の8つのナイーブなヒト合成酵母ライブラリーを、それぞれの全体が参照により組み込まれるWO2009036379;WO2010105256;WO2012009568;およびXuら、Protein Eng. Des. Sel., 2013, 26: 663-670に記載されている通り増殖させた。選択の最初の2ラウンドに関しては、Miltenyi MACS(登録商標)systemを利用する磁気ビーズ選別技法をSiegelら、J. Immunol. Meth., 2004, 286: 141-153に記載されている通り実施した。選択のその後のラウンドは、選別に基づいてフローサイトメトリーを使用して実施した。選択の全てのラウンドについて、抗原はビオチン化ヒトCD39細胞外ドメイン(これまでは「ECD」)であり、選択のその後のラウンドにはそれぞれに漸減濃度の抗原を使用した。抗原での選択に加えて、非特異的な結合物質の数を減らすために、CHO細胞由来の可溶性膜タンパク質を利用する選択のいくつかのラウンドを用いた(それぞれの全体が参照により組み込まれるWO2014179363およびXuら、Protein Eng.
Des. Sel., 2013, 26: 663-670を参照されたい)。選別の最終的なラウンドの後、酵母をプレーティングし、特徴付けおよび親和性成熟のためのクローンの指名のために個々のコロニーを採集した。
【0391】
宿主細胞における一過性発現を最大にするために、目的の抗体可変ドメインをコドン最適化を用いて合成した。可変領域を、ヒト免疫グロブリン定常ドメインを含有する発現ベクターにクローニングし、それらの配列を確認した。抗体重鎖および軽鎖ベクター対を、Expifectamine system(Invitrogen)を使用してExpi293細胞にトランスフェクトした。一過性培養物を4日目に回収し、清澄化した細胞培養上清IgG力価を、標準物質と一緒にOctet(ForteBio)を使用したバイオレイヤー干渉法(BLI)を使用して推定した。その後、抗体をプロテインAカラムで精製し、低pHグリシンを使用して溶出した。次いで、精製された抗体試料について、バッファーを交換したまたは下流のアッセイに適合するバッファーに透析した。
【0392】
試料をSDS-PAGEおよび分析的サイズ排除クロマトグラフィーカラムに流すことによって抗体純度を評価した。
【0393】
軽鎖シャッフリング:重鎖プラスミドをナイーブな出力(本明細書に記載の)から抽出し、予め作製したナイーブな軽鎖ライブラリーに多様性10E+06で形質転換した。選択を上記の通り1ラウンドのMACS選別および3ラウンドのFACS選別を用い、それぞれのラウンドに漸減量のビオチン化ECD抗原を使用して実施した。一次発見プロセスから選択された個々の重鎖も、独立に、別々の予め作製した軽鎖ライブラリーに多様性10E+06で形質転換し、選択を上記の通り1ラウンドのMACS選別および3ラウンドのFACS選別を用い、それぞれのラウンドに漸減量のビオチン化ECD抗原を使用して実施した。
【0394】
(実施例2:親和性成熟)
ナイーブなクローンの最適化を3つの成熟化戦略;CDR-H1およびCDR-H2の多様化;CDR-H3の多様化;CDR-L1、L2およびL3の多様化;多様化された重鎖および軽鎖のシャッフリングを利用して行った。
【0395】
CDR-H1およびCDR-H2の選択:軽鎖バッチ多様化、軽鎖多様化、およびナイーブな発見試み(naive discovery effort)のそれぞれから選択されたCDR-H3クローンを、独立に、多様性>10E+8のCDR-H1およびCDR-H2バリアントを伴う予め作製したライブラリー内に組み換え、ECD抗原を使用して選択を実施した。漸減濃度の抗原を使用することによって親和性圧力を適用した。
【0396】
CDR-H3選択:CDR-H1およびCDR-H2選択手順から得たクローンを、重鎖のウォーキング二量体変異誘発(walking dimer mutagenesis)による追加的なラウンドの親和性成熟に供した。ECDを抗原として使用し、全般的には上記の通りであるが、全ての選択ラウンドにFACS選別を用いることを追加して選択を実施した。
【0397】
CDR-L1、L2、L3選択:CDR-H1およびCDR-H2選択手順から得たクローンを、軽鎖の変異誘発による追加的なラウンドの親和性成熟に供した。CDR-L1およびCDR-L2多様性は予め作製したライブラリーに由来し、CDR-L3多様性はウォーキング二量体変異誘発に由来した。ECDを抗原として使用し、全般には上記の通りであるが、全ての選択ラウンドにFACS選別を用い、本明細書に記載のCDR-L1、L2、L3プロセスにおいて1ラウンドのMACSの後に3ラウンドのFACSを行うことを追加して選択を実施した。
【0398】
多様化重鎖および軽鎖シャッフリング:上記の重鎖多様化および軽鎖多様化からの出力を組み換え、ECDを抗原として使用し、全般的には上記の通りであるが全ての選択ラウンドにFACS選別を用いることを追加して選択を実施した。
【0399】
(実施例3:抗hCD39抗体の組換えCD39細胞外ドメインに対する一価親和性)
結合動態を、Octet Red96 system(ForteBio)を使用し、25℃においてランニングバッファー(PBSまたはTris、pH7.4中に希釈した1×Pall ForteBio Kinetics Buffer)中で測定した。簡単に述べると、1.25mg/mlの標識されていない抗hCD39抗体を抗ヒトFcセンサー上に固定化した。ランニングバッファー中での短いベースラインステップ後、会合ステップとしてセンサーを変動濃度(10~300nM)のrhCD39-ECD-His(R&D Systems)に曝露させた。センサーをランニングバッファーにもう一度曝露させた際の複合体の解離をモニタリングした。データを、ベースラインの差し引きを伴うForteBio Octet software、包括的当てはめおよび1:1結合モデルを使用して処理して、会合速度(association rate)および解離速度(dissociation rate)を得た。Kを、kのkに対する比から算出した。
【0400】
図1に示されているデータは、R>0.980であった。PF=当てはめ不良。会合時間経過データおよび解離時間経過データを単純な1:1ラングミュア結合モデルに包括的に当てはめて、会合速度(on-rate)(kon)値および解離速度(off-rate)(koff)値を得た。平衡解離定数(K)をkon値およびkoff値から算出した。kon値は、1.93E+04から1.72E+06M-1-1までにわたり、解離速度(off-rate)値は、3.65E-01から1.11E-04s-1までにわたった。K値は、4.09E-07から7.31E-011モル濃度までにわたり、これにより、全ての抗体が、ヒトCD39 ECDに対して中等度または高い親和性で結合したことが示される。
【0401】
抗CD39抗体のパラログ特異性を、可溶性組換えヒトENTDP2および可溶性組換えヒトENTDP3(どちらもR&D Systems)を使用し、バイオレイヤー干渉法によって評価した。ENTDP2およびENTDP3は、CD39と同様の機能を有する酵素である。いずれの抗体も、ENTDP2にもENTDP3にも検出可能な結合を示さなかった(データは示していない)。したがって、全ての抗体がヒトCD39に対する特異的結合を示す。
【0402】
(実施例4:組換えヒトCD39細胞外ドメインの阻害)
組換えヒトCD39 ECDの抗CD39抗体による阻害を以下の通り測定した。組換えヒトCD39/ENTPD1(R&D systemsからの4397-EN)(最終濃度5nMまたは10nMのいずれか)を、抗CD39 IgG(最終濃度0.25マイクロモル濃度または1マイクロモル濃度)と25mMのTris、5mMのCaCl、pH7.5において96ウェルプレート中で合わせ、室温で2時間インキュベートした。次いで、ATP(Sigma A1852-1VL)を最終濃度500マイクロモル濃度まで添加し、37℃で60分インキュベートした。次いでプレートを室温に置き、CellTiter-Glo Luminescent Cell Viability Assay solutionをアッセイプレートの各ウェルに添加し、混合し、マイクロプレートリーダーで「CellTiter-Glo luminescent」プレセットを使用して読み取った。陰性対照IgG、IgGのみ(ATPなし)、ATPのみ(CD39なし)からなる対照反応を同じ方法を使用して実行した。データ値は2回の反復実験の平均である。
【0403】
抗CD39抗体によるヒトCD39 ECD酵素活性の阻害を、CellTiter-Gloアッセイを使用してATPレベルを測定することによって決定した(図2A~E)。アイソタイプ対照抗体の存在下でまたはIgGなしでCD39 ECDによるATPの酵素的異化が観察され、平均RLU値は38から857までにわたった。抗CD39抗体の全てがCD39によるATP異化の顕著な阻害を示し、平均RLU値はアイソタイプ対照抗体よりもはるかに高かった(4890から20329までにわたる平均RLU値)。対照的に、ベンチマーク抗体BY40vaはこのアッセイではCC39 ECDの有意な阻害を示さず、RLU値はアイソタイプ対照抗体と同様であった(平均RLU値11および415)。
【0404】
(実施例5:抗体はヒトCD39を発現するCHO細胞およびカニクイザルCD39を発現するCHO細胞に結合する)
抗CD39 IgGのチャイニーズハムスター卵巣K1(CHO)CD39細胞への結合。100ナノモル濃度のIgG(各抗体は図に特有のクローン番号で示されている)を、親CHO細胞またはヒトCD39もしくはカニクイザル(Macaca fascicularis)CD39のいずれかを発現するように操作されたCHO細胞(CHO CD39細胞)と一緒に、リン酸緩衝食塩水(PBS)中、氷上、25℃で30分インキュベートした。次いで、細胞を氷冷PBSで洗浄し、蛍光標識されたヤギ-抗ヒトIgGと一緒に氷上で20分インキュベートした。細胞を洗浄し、氷冷PBSに再懸濁させた後、フローサイトメトリーによって分析した。バックグラウンド結合レベルに対する倍率(fold)を、CHO CD39への抗CD39抗体結合の蛍光強度中央値(MFI)の親CHO細胞への抗CD39抗体結合のMFI値に対する比として表す。
【0405】
抗CD39抗体は、細胞ヒトCD39を発現するCHO細胞(CHO CD39細胞)に結合し、親CHO細胞には有意な結合を示さなかった(図2F~J)。これらの抗体のCHO CD39細胞への結合は、バックグラウンドに対して10倍から2033倍までにわたった。抗体28337および27575はCHO CD39細胞への有意な結合を示さず(バックグラウンドに対してたった2倍~4倍)(図2F~J)、これにより、これらの抗体が細胞形態のヒトCD39に対して低親和性を有さないことが示される。
【0406】
抗CD39抗体のオルソログ特異性を、カニクイザルCD39またはマウスCD39のいずれかを発現するように操作されたCHO細胞を使用してフローサイトメトリーで評価した。抗CD39抗体は、カニクイザルCD39にヒトCD39と同様の程度で結合した(図2F~J)。いずれの抗CD39抗体もマウスCD39には検出可能な結合を示さなかった。したがって、抗CD39抗体は、カニクイザルCD39に対しては交差反応性であるが、マウスCD39に対しては交差反応性ではない。
【0407】
(実施例6:MEL-28細胞または721細胞における細胞表面CD39への抗体の結合および短期ATPアーゼアッセイでMEL-28細胞上のCD39を阻害する抗体)
細胞を、段階的に希釈した抗CD39抗体と一緒に4℃で30分インキュベートした。細胞をFACSバッファー(PS、2%FBS、および2mMのEDTA)で3回洗浄し、次に、二次抗体(ヤギ抗ヒトIgG、Southern Biotech)と一緒に、1:100で、4℃で30分インキュベートした。細胞を洗浄し、FACSバッファーに再懸濁させ、結合についてBD Celestaでフローサイトメトリー分析によって分析した。
【0408】
ウェル当たり3.5×10個のMEL-28細胞をトリスバッファーで洗浄し、段階的に希釈した(100~0.00013nM)抗体と一緒に37℃で30分インキュベートした。50μMのATPを各ウェルに添加し、細胞と一緒に15分インキュベートした。上清を収集し、Malachite Green Assay(R&D)で製造業者のプロトコールに従って分析した。ATPのCD39によるプロセシングにより遊離したホスフェートを、酵素活性の読み取りとして使用した。パリビズマブをアイソタイプ対照として使用し、ARL(Tocris)およびPOM-1(Alpha Aesar)、CD39の非特異的小分子阻害剤を陽性対照として100μmで使用した。
【0409】
全ての抗体が、両方の細胞株で内因性に発現されたCD39に同様の親和性で結合し、MEL-28におけるEC50は0.05μg/ml~0.28μg/mlにわたり(図3Aを参照されたい)、721.22細胞株におけるEC50は0.2μg/ml~7.5μg/mlにわたった(図3Bを参照されたい)。最大シグナル(MFI)は、EC50値が同様の場合であっても、試験した抗体の間で異なった(図3A~B)。
【0410】
細胞結合の確認後、抗CD39抗体をMEL-28細胞におけるATPアーゼ活性の阻害について短期30分Malachite Greenホスフェート読み取りアッセイにおいて評価した。アイソタイプ対照を使用して、MEL-28細胞におけるATPのプロセシングによる最大の可能性のあるシグナルを確立した。このアッセイでは、50μmのATPを細胞に添加することにより、典型的には55~60μMのホスフェートシグナルがもたらされた(図4AおよびB参照)。抗CD39抗体は、試験した抗体の最高濃度(100nM)でMEL-28細胞におけるATPアーゼ活性を60~80%阻害した-この阻害のレベルは、非特異的ATPアーゼ阻害剤ARLおよびPOM1と同様であった(図4A参照)。MEL-28マラカイトグリーンアッセイにおける抗CD39抗体についてのIC50値は、全てナノモル濃度以下の範囲内であった(図4B参照)。
【0411】
(実施例7:MEL-28細胞をCD39酵素阻害剤で処理した場合に定量化されるATP保存)
MEL-28細胞3.5×10個を37℃で一晩プレーティングした。細胞をTrisアッセイバッファーで洗浄してホスフェートを除去した。100nMから0.005pMまで漸減させたモノクローナル抗体を細胞と一緒に37℃で30分インキュベートした。50μMのATPを添加し、15分インキュベートした。上清を回収し、凍結した。上清を解凍し、ATPについてEnzyLight(EnzyLight ATP Assay Kit、BioAssay Systems)を使用して評価した。パリビズマブをアイソタイプ対照として使用し、100μMの濃度で使用したARL(Tocris)およびPOM-1(Alpha Aesar)は、陽性対照としてのCD39の非特異的小分子阻害剤である。
【0412】
ATPは、細胞へのATP添加の30分後に、無処理の試料および/またはアイソタイプで処理した試料ではほとんど検出不可能であったが(図5Aを参照されたい)、試験した抗CD39抗体の全てにより、ATPのプロセシングが用量依存的に妨げられた(図5A、Bを参照されたい)。このアッセイにおいて試験した抗CD39抗体の大部分により、CD39によるATPのプロセシングがARLと同程度まで妨げられた(図5Aを参照されたい)。ATP保存アッセイにおける抗CD39抗体のIC50は0.02~0.1nMにわたった。このアッセイにおける全体的な抗体の効力は、Malachite Greenホスフェート読み取りアッセイにおいて観察されたものと一致した。
【0413】
(実施例8:一晩アッセイにおいて抗体はMEL-28におけるCD39活性を阻害する)
ウェル当たり3.5×10個のMEL-28細胞をプレーティングし、抗体と一緒に37℃で一晩インキュベートした。細胞を洗浄してFBSを除去した。次に、細胞をX-VIVO 15 FBS不含培地中、37℃で一晩、抗体で前処理した。次いで、ATPを50μMで15分にわたってスパイクした。上清を収集し、AMP-Gloキットを製造業者(Promega)の指示に従って使用して分析した。パリビズマブをアイソタイプ対照として使用し、CD39の非特異的小分子阻害剤であるPOM-1(Alpha Aesar)を陽性対照として100μMで使用した。
【0414】
MEL-28細胞におけるAMPGloアッセイで一晩試験した抗CD39抗体により、上清中に存在するAMPレベルの低下によって示される通りATPアーゼ活性の持続的な阻害が実証された(図6Aを参照されたい)。抗体によるCD39活性の阻害はPOM-1による処理と比較して同等であったまたはより強力であった。データは、MEL-28におけるCD39短期Malachite Greenアッセイにおいて得られた結果と一致する(図4を参照されたい)。一晩アッセイで試験した抗体は、0.01nMから0.3nMまでにわたるAMPGlo CD39阻害アッセイにおけるIC50値を有した(図6Bを参照されたい)。
【0415】
(実施例9:抗CD39抗体は初代ヒトB細胞およびカニクイザルB細胞に結合する)
B細胞をヒトドナーleukopakからEasySep B細胞単離キットを使用して単離した(STEMCELL Technologies)。カニクイザル単球を新鮮なカニクイザル血液からNHP CD14ポジティブ選択キット(Miltenyi)を使用して精製し、フロースルーを収集し、CD4抗体、CD8抗体、CD20抗体、CD16抗体、およびCD3抗体(BD)を用いて染色した。ヒトB細胞またはカニクイザル細胞を、段階的に希釈した抗CD39抗体(15μg/ml、7.5倍段階希釈物、8点)と一緒に4℃で30分インキュベートした。細胞をFACSバッファー(PS、2%FBS、および2mMのEDTA)で3回洗浄し、二次抗体(マウス抗ヒトIgG southern biotech)と1:100で、4℃で30分インキュベートした。細胞をFACSバッファーで2回洗浄し、FACSバッファーに再懸濁させ、BD Celestaで分析した。
【0416】
抗体結合の検出は、図7に記載されている通りであり、B細胞を、段階的に希釈した抗体と一緒にインキュベートし、蛍光的にタグ付けされた抗体を使用して検出し、フローサイトメトリーによって分析した。結果は図7に示されており、抗体がヒトB細胞およびカニクイザルB細胞のどちらにも0.02μg/mlから3.18μg/mlまで(ヒト)および.03μg/mlから.17μg/mlまで(カニクイザル)にわたるEC50で特異的に結合することを示すようである。同様の結合がヒト腫瘍細胞株で観察され(図3)、抗体のサブセットが低い最大MFIを有し、あるサブセットはヒトB細胞およびカニクイザルB細胞のどちらに対しても高いMFIを有した。
【0417】
(実施例10:抗体はヒトB細胞におけるCD39活性を阻害する)
B細胞をヒトleukopakからEasySep B細胞単離キット(STEMCELL Technologies)を使用して単離した。ウェル当たり5×10個のB細胞をトリスバッファーで洗浄し、段階的に希釈した(100~0.00013nM)抗体と一緒に37℃で30分インキュベートした。50μMのATPを各ウェルに添加し、細胞と一緒に2時間インキュベートした。上清を収集し、Malachite Green Assay(R&D)で製造業者のプロトコールに従って分析した。ATPのCD39によるプロセシングにより遊離したホスフェートを、酵素活性の読み取りとして使用した。パリビズマブをアイソタイプ対照として使用し、CD39の非特異的小分子阻害剤であるARL(Tocris)およびPOM-1(Alpha Aesar)を陽性対照として100μMで使用した。
【0418】
抗体が初代ヒトB細胞およびカニクイザルB細胞のどちらにも結合することが実証され(図7を参照されたい)、次のステップは、マラカイトグリーンアッセイを使用して遊離ホスフェート(Pi)を検出することによってATP加水分解の阻害を評価することであった。結果が図8に示されており、それにより、抗CD39抗体が初代ヒトB細胞によるATPの酵素的阻害/脱リン酸化を阻害することが示される。抗体の酵素活性を阻害する能力は、ヒトB細胞への結合に関して検出された最大MFIが高いか低いかにかかわらず同等であった(図7)。
【0419】
(実施例11:抗CD39抗体はヒト単球およびカニクイザル単球におけるATPアーゼ活性を阻害する)
ヒト単球をleukopakからEasySepヒト単球単離キット(STEMCELL)を使用して精製した。カニクイザル単球をカニクイザル全血からNHP CD14ポジティブ選択キット(Miltenyi)を使用して単離した。ウェル当たり細胞5×10個の単球をトリスバッファーで洗浄し、段階的に希釈した(100~0.00013nM)抗CD39抗体と一緒に37℃で30分インキュベートした。50μMのATPを細胞に37℃で15分にわたって添加し、上清を回収し、ホスフェートレベルについてMalachite Green Assay(R&D)で分析した。パリビズマブをアイソタイプ対照として使用し、CD39の非特異的小分子阻害剤であるARL(Tocris)およびPOM-1(Alpha Aesar)を陽性対照として100μMで使用した。
【0420】
CD39発現がヒト白血球において検出され、単球において最も高い発現が検出された(Thromb Res. 2007; 121 (3): 309-17)。この情報から、抗CD39抗体の細胞表面におけるATPアーゼ活性を阻害する能力を評価することが重要であった。図7において実証されている通り、抗CD39抗体はヒトB細胞およびカニクイザルB細胞のどちらにも結合する。ヒト単球およびカニクイザル単球における酵素活性の阻害を評価することが適切である。結果から、全ての抗体がヒト単球およびカニクイザル単球におけるCD39のATPアーゼ活性を同様の効力で阻害することができることが示される。
【0421】
(実施例12:抗CD39抗体は初代ヒトTRegに結合し、CD39酵素活性を阻害する)
Treg細胞をヒトドナーleukopakからCD4CD25CD127dim調節性T細胞単離キットII(Miltenyi)を使用して単離した。ヒトTreg細胞を、段階的に希釈した抗CD39抗体(100nM~0.00064nM)と一緒に4℃で30分インキュベートした。細胞をFACSバッファー(PS、2%FBS、および2mMのEDTA)で3回洗浄し、二次抗体(マウス抗ヒトIgG southern biotech)と1:100で、4℃で30分インキュベートした。細胞をFACSバッファーで2回洗浄し、FACSバッファーに再懸濁させ、BD Fortessaで分析した。
【0422】
CD4CD25CD127dimヒトTreg細胞をトリスバッファーで3回洗浄した。細胞を、抗CD39抗体(100nM~0.00064nM)と一緒に37℃で30分インキュベートした。細胞に50μMのATPをスパイクし、37℃で15分インキュベートした後、上清を収集した。上清をMalachite Green Assay
kit(R&D)でホスフェートレベルについて分析した。パリビズマブをアイソタイプ対照として使用し、CD39の非特異的小分子阻害剤であるARL(Tocris)およびPOM-1(Alpha Aesar)を陽性対照として100μMで使用した。
【0423】
CD39は、ヒト調節性T細胞(Treg)において発現され、ATPの免疫抑制アデノシンへの加水分解による抑制機能が重要であることが示されている(Blood. 2007 Aug 15; 110 (4): 1225-32、Cellular & Molecular Immunology (2017) 14, 521-528;
doi: 10.1038/cmi.2016.30)。抗CD39抗体がCD39酵素活性を阻害することができるかどうかを決定するために、ヒトTregへの結合を評価することが重要であった。TregをヒトPBMCから単離し、Tregを精製し、抗体を結合についてフローサイトメトリーによって評価した。結果から、抗CD39抗体がヒトTregに結合することが示される(図10)。注目すべきことに、ヒトB細胞染色と同様に(図8を参照されたい)、高い最大MFIプロファイルおよび低MFIプロファイルのどちらも観察された。ヒトTregにおけるATPアーゼ活性を阻害する抗体の能力も評価した。全ての抗体が、観察される最大MFI染色にかかわらず同等に良好にTreg CD39酵素活性を阻害する(図11を参照されたい)。
【0424】
(実施例13:抗CD39抗体はCMVリコール応答アッセイにおいてCD8T細胞応答を増大させる)
凍結PBMCを解凍し、3×10個/mlで再懸濁させ、CMVペプチド(Miltenyi、PeptTivator CMV pp65)の存在下、完全(10%FBS)培地中、37℃で3日間培養した。次いで、T細胞を精製し(STEMCELL、EasyStep)、37℃で24時間静置した。同じドナー由来のPBMCからCD2陽性細胞を枯渇させる(STEMCELL、Easystep)ことによってAPCを生成し、ウェル当たり5×10個で、37℃で一晩プレーティングした。翌日、静置させたT細胞5×10個をAPCに添加した。抗体を25μg/mlで、それに加えて100μMのATP+1μMのEHNAおよびゴルジプラグ/ストップ(Golgi plug/stop)をCMVペプチドと共に添加し、37℃で5時間インキュベートした。T細胞を染色し、細胞内IFNガンマについてFortessa(Becton Dickinson)フローサイトメーターで分析した。
【0425】
アデノシンは、T細胞活性化を阻害することが示されている(Int J Oncol. 2008 Mar; 32 (3): 527-35)。ATP/ADP-AMP-アデノシン経路における律速酵素として、CD39の阻害により、免疫抑制アデノシンのレベルが低下し、免疫活性化ATPが増加し、その結果、T細胞活性が増強される。T細胞応答の増大をもたらし得るATP/ADP-AMP加水分解を阻害し、アデノシンの生成を妨害する抗CD39抗体の役割を評価するために、CMVリコールアッセイを使用した。PBMCをCMVペプチドのプールの存在下で3日間培養し、次いで、T細胞を精製し、自己PBMCと、それに加えてCMVペプチドおよびATP+EHNAと共に培養した。5時間後に、T細胞をIFNガンマの産生について評価した。結果から、抗CD39抗体の一部がCMVリコール応答アッセイにおいてCD8T細胞活性を増大させることができることが示される。これにより、CD39の酵素活性を阻害することにより、アデノシンの生成が妨げられ、ATPレベルが保存され、それにより、ペプチド:MHC複合体に対する強固なT細胞応答が可能になることが実証される。さらに、CD39に結合し、細胞表面酵素活性を阻害する抗体の全てがT細胞応答を増大させることができるのではなく、抗体とCD39の特異的な相互作用が重要である。
【0426】
(実施例14:Mel-28およびヒト単球におけるCD39活性の阻害についての抗体の評価)
ウェル当たり3.5×10個のMEL-28細胞を、100nMから0.32pMまでのモノクローナル抗体と一緒に30分インキュベートした。50μMのATPを添加し、15分インキュベートした。上清を遊離ホスフェート(Pi)についてMalachite Green Phosphate Detection Kit(R&D Systems cat#DY996)を使用して評価した。パリビズマブをアイソタイプ対照として使用し、CD39の非特異的小分子阻害剤としてARL(Tocris)およびPOM-1(Alpha Aesar)を陽性対照として100μMの濃度で使用した。カニクイザル単球をカニクイザル全血からNHP CD14ポジティブ選択キット(Miltenyi)を使用して単離した。ウェル当たり細胞5×10個の単球をトリスバッファーで洗浄し、上記の通りインキュベートした。
【0427】
抗CD39抗体を短期アッセイにおける酵素的阻害について比較したところ、差異が観察された。いくつかはマラカイトグリーンアッセイにおいて測定して遊離ホスフェート(Pi)の放出を遮断することができ、その他は、非常にわずかな活性を示した。例えば、BY40v9および9-8Bは、MEL-28細胞を使用しても初代ヒト単球を使用しても、低nM濃度でATPアーゼ活性を阻害することができる他の抗CD39抗体(例えば、29579および28347)と比較して、100nMの濃度での酵素的阻害がわずかである乃至全くない。
【0428】
9-8Bを、US2017/0335007A1に記載されている通り、配列番号22および23を使用し、hIgG4として作製した。BY40v9は、WO2009/095478A1の配列番号1および5に記載されている抗体BY40の、操作されたバリアントである。BY40を記載されている通りヒトIgG4として発現させようと試みたが、繰り返しの試みは失敗した。配列番号1に記載のVHは、生殖細胞系列VHと比較して、いくつかのN末端残基を欠いているようであり、したがって、IMGT(http://imgt.org/)からの最も近い生殖細胞系列配列を用いて欠けている残基において操作し、その結果、BY40-v9がもたらされた。これを発現させ、rhCD39-ECDおよび細胞ECDに特異的に結合することを決定した。
【0429】
(実施例15:キメラおよび別個の結合領域の設計)
(a)可溶性組換えCD39 ECDおよび細胞CD39に結合するが、ATPアーゼ活性は阻害せず、ECD阻害剤への結合について細胞阻害剤と競合しない抗体の例
0.04~3.3nMのrhCD39-ECD(R&D Systems)をバッファー、50μg/mlの抗体または100μMのPOM-1(Alpha Aesar)と一緒に、アッセイバッファー(25mMのTris、pH7.5、5mMのCaCl)中、37℃で1時間インキュベートし、その時点でATP(Sigma)を最終濃度10μMまでスパイクし、反応物を37℃で30分間さらにインキュベートした。その後、遊離ホスフェート(Pi)の生成をMalachite Green Phosphate
Detection kit(R&D Systems)を使用して測定した。
【0430】
示されている細胞をアッセイバッファー中、10~25μg/mlの抗体、100μMのPOM-1または100μMのARLと一緒に37℃、5%COで30分間インキュベートした。ATPを50μMの最終濃度まで添加し、インキュベーションを15分継続した。上清を遊離ホスフェート(Pi)についてMalachite Green Phosphate Detection kitを使用して評価した。パリビズマブをアイソタイプ対照として使用し、POM-1およびARLは、CD39の非特異的小分子阻害剤である。
【0431】
A1抗体を抗マウスIgG Fc捕捉(AMC)バイオセンサー(ForteBio)上に固定化した。次いで、hCD39-ECDの会合を、Octet system(ForteBio)を使用してバイオレイヤー干渉法(BLI)によって180秒間モニタリングし、その時点で、バイオセンサーを競合抗体に浸漬し、さらに180秒間モニタリングした。第2の抗体の会合は干渉パターンの上向きのシフトとして記録され、抗体がCD39の異なるエピトープに結合することが示される。干渉パターンに変化がないことから、A1により第2の抗体のCD39への結合が遮断されることが示された。
【0432】
A1はhCD39 ECDに結合するが(図1)、そのATPアーゼ活性を阻害しない。A1は細胞CD39に結合するが(図2)、OAW42において発現されるCD39のATPアーゼ活性を目に見えるほどには直接阻害しない。A1によるhCD39 ECDの捕捉により、その後のA1の結合が遮断されるが(図14A、右下のセンサーグラム)、27536、27571、27579、27597、または38347などの阻害性抗体の結合は遮断されない。
【0433】
市販のA1抗体は、CD39のATPアーゼ活性を直接は阻害せず、本明細書に記載の他の抗CD39抗体のいずれとも一緒のビンに入れられない抗ヒトCD39モノクローナル抗体の群を表す。ECD ATPアーゼ活性を阻害せず、細胞CD39ATPアーゼ活性を阻害しないが、ECDへの結合についてA1と競合する抗体が30種よりも多く発見された。これらの抗体は、抗hCD39抗体A1と一緒のビンに入れられるとみなされる。
【0434】
(b)可溶性組換えCD39および細胞CD39の両方のATPアーゼ活性を阻害する限られた能力を有し、他の細胞CD39阻害剤とは別のビンに入れられる抗体の例
当該方法は、A1の代わりに代表的な抗体を抗ヒトIgG Fc捕捉(AHC)バイオセンサーを使用して固定化した以外は上記と同じである。
【0435】
27536および28337によって例示される抗hCD39抗体は、可溶性ECD CD39および細胞CD39の両方に結合し、それらのATPアーゼ活性を阻害する能力を有するが、CD39結合について他の阻害剤と競合しない抗体の群を表す。27536および28337はどちらも、本明細書に記載の通りPiのμM数によって示される通り、アイソタイプまたはバッファー対照と比較して、hCD39 ECDによるATPの加水分解を阻害することができる(左上のパネル)。27536および28337は、示されている通り、アイソタイプ対照と比較して、MEL-28およびOAW42細胞上に発現されるCD39による加水分解を阻害する。抗体27536および28337は、それらのCD39 ECDへの結合が、27571、27579、27597、または38347などの他の阻害性抗体を遮断しない別のビンメンバーによって遮断されるので、抗hCD39阻害性抗体の別個のビン群を表す(図14Bの下部の挿入図(c)を参照されたい)。
【0436】
(c)可溶性組換えCD39 ECDのATPアーゼ活性を阻害するが、細胞CD39は阻害せず、他のCD39 ECD阻害剤とは別にビンに入れられる抗体の例
当該方法は上に提示されている通りであり、50μg/mlの抗体による0.37nMのCD39の阻害にATP濃度3~100μMによってチャレンジする実験計画を加えた。また、抗体またはアイソタイプ対照を用いた18時間のインキュベーションを使用した。最後に、抗原捕捉と第2の競合抗体への300秒間の浸漬の間にバッファーへの追加的な30秒のベースライン浸漬を使用した。
【0437】
27549によって例示される抗hCD39抗体は、ECD CD39および細胞CD39に結合することができるが、ECD ATPアーゼ活性のみを阻害することができ、細胞CD39 ATPアーゼ活性は阻害することができない抗体の群を表す。図14C(左上)において見ることができるように、27549は、アイソタイプまたはバッファー対照と比較して、hCD39 ECDによるATPの加水分解を阻害することができる。同様に図14C(右上)から、27549は、アイソタイプ対照と比較して、MEL-28細胞上に発現されるCD39による加水分解を阻害することができない。抗体27536および28337は、それらのCD39 ECDへの結合が、27571、27579、27597、または38347などの他の阻害性抗体は遮断しない別のビンメンバーによって遮断されるので、抗hCD39阻害性抗体の別個のビン群を表す(図14C、下部を参照されたい)。
【0438】
抗体27549は、sol CD39 ECDのATPアーゼ活性を直接阻害するが、細胞上に発現されるCD39に結合することができるにもかかわらずさらに細胞CD39を阻害する抗ヒトCD39モノクローナル抗体の群を表す(図2)。抗体27549はA1とも本明細書に記載の他の阻害性抗CD39抗体のいずれともECDへの結合について競合せず、したがって、27549は、抗hCD39抗体の別のビンを表す(図14Cを参照されたい)。
【0439】
(d)ECD CD39および細胞CD39のATPアーゼ活性を阻害し、他のCD39 ECDおよび/または細胞阻害剤とは別のビンに入れられる抗体の例
当該方法は上に提示されている通りである。
【0440】
抗体27571、27579および28347は、可溶性CD39 ECDのATPアーゼ活性を直接阻害し、かつ細胞CD39を阻害するにもかかわらず、A1とも、細胞阻害剤27536または28337とも、ECD阻害剤27549ともECDへの結合について競合しない(図14A~C)抗ヒトCD39抗体の群を表す。27571、27579、および28347は、アイソタイプまたはバッファー対照と比較して、hCD39 ECDによるATPの加水分解を阻害することができる(図14D、左側を参照されたい)。27571、27579、および28347はまた、アイソタイプ対照と比較して、MEL-28細胞上に発現されるCD39による加水分解も阻害する(図14D、右側を参照されたい)。これらの細胞阻害剤は、抗hCD39抗体の別のビンを表す(図14Dを参照されたい)。
【0441】
(e)CD39と別個に接触する阻害性抗体の例
哺乳動物発現ベクターにおいてヒトCD39をマウスCD39配列で置き換えることによってキメラを生成した。キメラをCHO細胞において発現させ、キメラに結合する抗ヒトCD39抗体の能力をFACSによって試験した。簡単に述べると、細胞を洗浄し、FACSバッファー(PBS/2%FBS)中に氷上で30分にわたってブロッキングした。次いで、これらをFACSバッファー中に希釈した15μg/mlの抗ヒトCD39抗体と一緒に氷上で1時間インキュベートした。2回洗浄した後、細胞を、FACSバッファー中に希釈した、蛍光標識された抗ヒトFc抗体、抗マウスFc抗体、または抗mCD39抗体(R&D Systems、495826)と一緒に、製造業者の指示に従って氷上で30分間インキュベートした。2回洗浄した後、細胞をFACSバッファーに再懸濁させ、BD Fortessaで分析した。データをFlowJoで処理した。陽性結合を「あり」とスコア化し、結合の欠如を「なし」とスコア化し、この表を作成するために使用したFACSプロットの例は図14.Fおよび14.Gに示されている。
【0442】
ヒトCD39とマウスCD39の間で形成されたキメラにより、31414、31895、31873、31901、31905などの阻害性抗体、BY40v9および9-8Bなどの参照抗体、ならびにA1および498403などの市販の抗体に特有の抗体接触のために重要な領域が識別される。1列目および3列目には、2列目に記載されているマウスCD39配列に隣接するヒトCD39配列が記載されている。4列目にはキメラにおける正確なマウスアミノ配列が列挙されている。
【0443】
これまで記載されている抗体は、マウスCD39に対する交差反応性を有さない/最小限にしか有さず、細胞外ドメインにおいてヒトCD39と78%パーセント同一性を共有する。したがって、抗体認識および結合のために重要な領域(複数可)を同定するためにヒトCD39とマウスCD39の間でキメラを作出した。そのために、ヒトCD39とマウスCD39の間の配列多様性およびラットENTPD1およびラットENTPD2結晶構造に基づいた表面露出の潜在性に基づいて選択された配列スワップを有する8種のキメラを生成した。したがって、これらの8種のキメラは、全ての潜在的な接触残基を包括的に調査するものではない。試験した抗体は全てキメラ#1、3、5、6、7、および8に結合することができ、これにより、これらのキメラが全体的な包括的な構造的完全性を維持していたことが示唆される。A1および498403はキメラ#4に結合する能力を喪失しており、これにより、ヒトCD39との接触に重要な残基が喪失していたことが示される。A1、498403、BY40v9および9-8Bはキメラ#2に結合することができ、これにより、このキメラが全体的な包括的な構造的完全性を維持していたことが示唆される。対照的に、阻害性抗体31414、31895、31901、31905、および31873は、キメラ#2以外の全てのキメラに結合することができた。したがって、キメラ#2は、これらの抗体との接触に重要な残基を喪失しており、したがって、E143~N158がこれらの抗体に対するヒトCD39エピトープの一部または全部を構成する。特に、これらの抗体は、図14Dにおける27571、27579および28347によって例示されるビン群に属する、すなわち、これらの抗体は、抗体A1、27536、または27549によって表される抗CD39抗体ビン群と一緒のビンには入れられない。
【0444】
キメラ#2またはWT hCD39発現ベクターの変異誘発によってキメラを生成した。変異誘発のための残基をヒトCD39とマウスCD39の間の相違に基づいて選択した。図14E、表2に記載されている通り、キメラをCHO細胞において発現させ、キメラに結合する抗ヒトCD39抗体の能力をFACSによって試験した。陽性結合を「あり」とスコア化し、結合の欠如を「なし」とスコア化し、この表を作成するために使用したFACSプロットの例が図14.Fおよび14.Gに示されている。
【0445】
抗体接触のために重要な特定の残基により、阻害性抗体31414、31418、および31895と31901、31905、および31873が識別される。ヒト-マウスキメラ#2のマウス配列内の個々のアミノ酸をそれぞれのヒト残基に戻した場合(キメラ#9、10がもたらされる)、抗体31895、31414、31418のCD39に結合する能力は回復するが、31901、31905、または31873のCD39に結合する能力は回復しない。他の点では完全ヒトCD39の状況(キメラ#11、12)では、個々の残基の変異により、試験した抗体のいずれの結合能力も損なわれない。2つのヒト残基の同類マウス残基への共変異(キメラ#13、14)では、抗体31414、31418または31895による結合は損なわれない。全く対照的に、抗体31901、31905、および31873は、キメラ#13および14に結合する能力を完全に喪失する。所与のキメラに結合する示される抗体の能力をFACSによって決定した。特に、図14Fおよび図14Gは、この表を埋めるために使用した代表的なFACSプロットを示し、図14Gは、31901、31905、および31873によって表される抗体による認識におけるヒトCD39残基N99、R154、および/またはS153の重要性を示す。
【0446】
図14E、表1において実証されている通り、阻害性抗体31414、31418、31895、31901、31905および31873は、それらがキメラ#2を認識できないことに基づいて、他のモノクローナル抗CD39抗体と識別することができる。表2において、これらの抗体をhCD39の特定の点変異体またはキメラ#2に結合する能力の獲得または喪失に基づいてさらに識別する。したがって、これらの抗体は、同じ一般的なヒトCD39の領域に結合するが、hCD39の異なる重要な残基との別個の接触を形成する。これらの抗体は残基E143~N158の必要性を共有するので、一部の共通接触残基を共有する可能性があるが、それでも、実証された特有の接触点に基づいて弁別することができる。
【0447】
(f)31414、31418、および31895によって表される抗体の認識におけるヒトCD39残基D150および/またはE153の重要性を強調するFACSプロットならびに31901、31905、および31873によって表される抗体による認識におけるヒトCD39残基N99、R154、および/またはE153の重要性を強調するFACSプロット
当該方法はCD39と別個に接触する阻害性抗体の例に関して上に提示されている通りである。
【0448】
示されている抗体の所与のキメラに結合する能力をFACSによって決定した。
【0449】
抗体31414、31418、31895、31873、31901、および31905は全て共通するヒトCD39残基E143~N158の必要性を共有するが、これらの抗体は、この領域の内外の残基と異なる重要な接触をなす。したがって、抗体27571、27579、および28347によって表されるビン群に属する抗体(図14.D)は、別個の残基に対する感受性に基づいて少なくとも2つのさらなる群にさらに区別することができる。少なくとも5つのビン群が存在する:(1)ECD結合について互いと競合するにもかかわらずECD活性は阻害しないが、ビン群2、3、4、または5の抗体とECD結合について競合せず、キメラ#4への結合の喪失によって証明される通りN275~I277と重要な接触をなす、A1様抗体;(2)ECD結合について互いと競合し、ECD CD39 ATPアーゼ活性および細胞CD39 ATPアーゼ活性の両方を阻害することができるが、ビン群1、3、4または5の抗体とECD結合について競合しない、27536/28337様抗体;(3)ECD結合について互いと競合し、CD39
ECDを阻害することができるが、細胞CD39は阻害することができず、また、ビン群1、2、4または5の抗体とECD結合について競合しない、27549様抗体;(4)細胞CD39の(これだけに限定されないが)D150およびE153を含めたE143~N158と重要な接触をなし、ECD CD39および細胞CD39の両方のATPアーゼ活性を阻害し、互いとECD結合について競合するが、ビン1、2または3の抗体とはECD結合について競合しない、31414/31418/31895様抗体;ならびに(5)細胞CD39の(これだけに限定されないが)E153およびR154を含めたE143~N158と重要な接触をなし、残基N99に対して感受性があり、ECD CD39および細胞CD39の両方のATPアーゼ活性を阻害し、互いとECD結合について競合するが、ビン1、2、または3の抗体とはECD結合について競合しない、31873/31901/31905様抗体。したがって、ECDに対する親和性、細胞に対する親和性、ECD ATPアーゼ活性を阻害する能力、細胞ATPアーゼ活性を阻害する能力、およびCD39との接触点に基づいて区別することができる抗ヒトCD39抗体が存在する。例えば、27549は、ECD(図1)および細胞(図2)の両方に十分に結合するにもかかわらず、ECD ATPアーゼ活性しか阻害することができない。27579はECDに弱く結合するが、強力な細胞CD39阻害剤である。
【0450】
(実施例16:抗CD39抗体は、VmaxのVmax抑制に起因して可逆的、アロステリック、非競合的阻害剤である)
抗CD39抗体またはアイソタイプ対照抗体(最終濃度100ナノモル濃度)を、ヒトCD39を内因性に発現するMEL-28細胞(ウェル当たりMEL-28細胞35,000個)と一緒に、EnzChek試薬(PNP&MESG)の存在下、37℃で20分インキュベートした。ATP添加(0~450マイクロモル濃度にわたる最終濃度)直後、CD39による遊離ホスフェート(Pi)へのATP加水分解の速度を、SpectraMax i3xプレートリーダーを使用してAbs360nmで時間をわたりモニタリングした。酵素初速度ν0を各ATP濃度についてPi対時間曲線の直線領域から決定した。Michaelis-Menten動態モデルの非線形回帰を使用して[ATP]に対するν0のプロットの曲線当てはめを行った。
【0451】
MEL-28細胞上に発現されるCD39によるATP加水分解速度は抗CD39抗体によって著しく低下し得る(図15を参照されたい)。抗CD39抗体の存在下でのATP加水分解速度は毎分1.2マイクロモル濃度Piから2.7マイクロモル濃度のPiにわたり、これは、アイソタイプ対照抗体の存在下で観察されるATP加水分解速度(毎分7.7マイクロモル濃度のPi)よりもかなり低く、汎ATPアーゼ阻害剤ARL(毎分1.2マイクロモル濃度のPi)と同様の大きさである。
【0452】
複数の濃度の抗CD39抗体29872についてのATP濃度に対する初速度のプロットから、このIgG抗体の阻害の機構が競合的なものではないことが示される(図16Aを参照されたい)。5ナノモル濃度の29872の存在下での初速度の低下は100マイクロモル濃度を超えるATP濃度(100、200、300および500マイクロモル濃度)に関しては一定である。29872は、CD39の非競合阻害剤、不競合阻害剤、または混合型阻害剤(非競合阻害および不競合阻害の両方の性質を有する)であり得る。抗CD39抗体29872の一価Fab形態は、非常に類似した阻害プロファイルを示し(図16Bを参照されたい)、これにより、29872のCD39阻害活性がIgGの二価構造およびCD39架橋結合などのIgG二価性に起因し得る潜在的性質に依存しないことが示される。
【0453】
このアッセイにおいて他の試験した抗CD39抗体の多くがCD39酵素的阻害について同様のプロファイルを示し(データは示していない)、これにより、これらの抗体もCD39の非競合阻害剤、不競合阻害剤、または混合型阻害剤であり得ることが示される。これらの抗体の酵素的阻害の機構から、これらの抗体が高いATP濃度においてCD39酵素的阻害に関して完全な阻害を保持することが示唆される。抗CD39抗体は可逆的阻害剤であると思われる。
【0454】
(実施例17:抗CD39はカニクイザル単球におけるCD39の内部移行を誘導し得る)
抗CD39抗体をカニクイザルに注射して、カニクイザル単球の細胞表面上のCD39を下方調節する能力について試験した。CD39内部移行を、投薬前、抗体による処置後1日目、7日目、および14日目に収集した全血試料のFACSによって評価した。非競合抗CD39-PE抗体(クローンA1)を使用して、CD14+ゲーティングした単球におけるCD39レベルを測定した。データを図17にゲーティングされたカニクイザル単球におけるA1-PEのMFIとして示す。
【0455】
カニクイザルに抗CD39抗体を10mg/kgで注射した。血液試料を注射前ならびに処置後1日目、7日目、および14日目に収集した。各時点について、カニクイザル全血50μLを、CD14抗体およびCD20抗体(eBioscience)ならびにFcブロッキング試薬(BD)を含有する染色バッファー(PBS、2%FBS、2mMのEDTA、3%マウス血清、5%ヤギ血清)30μLと一緒に4℃で30分インキュベートした。CD39抗体(クローンeBioA1、eBioscience)を試料に添加し、4℃でさらに40分インキュベートした。インキュベーション後、試料を、ACK溶解バッファー(ThermoFisher)を用いて室温で10分処理して、赤血球を溶解させた。試料を染色バッファーで数回洗浄し、1%PFA(Sigma)で固定した後、BD Fortessa X-20フローサイトメーターで取得した。CD14陽性単球における総CD39受容体発現を平均蛍光強度によって決定した。
【0456】
CD39は、抗体による処置前には試験した全ての血液試料においてカニクイザル単球で高度に発現された(投薬前)。in vivoにおいて試験した抗CD39抗体は別個の内部移行プロファイルを有し、抗体1による処置では単球の細胞表面上のCD39の下方調節が導かれ、抗体2は全体的なCD39レベルに影響を及ぼさなかった。抗体1による処置後のCD39レベルの明らかな低下は、抗体1とCD39への結合について競合するA1抗体に起因するものではない。なぜなら、A1に対するエピトープと抗体1に対するエピトープは互いと別個だからである。
【0457】
(実施例18:外因性ATPの存在下で、抗CD39抗体により、刺激されたヒトCD4T細胞およびCD8T細胞が増加する)
抗CD3+抗CD28で刺激したPBMCを、50μMのATPの存在下で抗CD39抗体31895またはアイソタイプ対照を用いて96時間処理した。CD4T細胞およびCD8T細胞の増殖をCell Trace Violetによってフローサイトメトリーによって測定した。
【0458】
図19は、外因性ATPの存在下で、抗CD39抗体により、刺激されたヒトCD4T細胞およびCD8T細胞の増殖が増大することを示す。左側はCD8T細胞を示し、x軸は抗体(nM)を示し、y軸は%CD8T細胞増殖を示す。右側はCD4T細胞を示し、x軸は抗体(nM)を示し、y軸は%CD4T細胞増殖を示す。右側への挿入図は、それぞれの抗体および対照の記号を示す。
【0459】
(実施例19:抗CD39抗体はINF-γ、TNF-αおよびIL-2の刺激されたPBMCによる分泌を増大させる。)
ヒトPBMCを抗CD3+抗CD28で処理し、外因性ATP(50μM)の存在下(B)または非存在下(A)で抗CD39抗体31895またはアイソタイプ対照と一緒にインキュベートした。96時間後に上清を回収し、Meso Scale Discoveryヒトサイトカインキットを使用してサイトカインを測定した。
【0460】
図20は、外因性ATPの非存在下(A)または存在下(B)で、抗CD39抗体31895により、抗CD3+抗CD28で活性化されたPBMCによるサイトカイン分泌が用量依存的に増大することを示す。上の行は外因性ATPを添加した場合の結果を示し、下の行は外因性ATPを添加しなかった場合の結果を示す。x軸は抗体(nM)を示し、y軸はそれぞれINF-γ、TNF-αおよびIL-2の分泌を示す。
【0461】
(実施例20:抗CD39抗体はINF-γ、TNF-α、IL-2およびIL-1βの刺激されたPBMCによる分泌を増大させる。)
ヒトPBMCを抗CD3+抗CD28で刺激し、抗CD39抗体31895、HAO-391(WO2017/089334からの配列番号10/配列番号11を参照されたい)、HAO mAb4(WO2017157948からの配列番号12/配列番号13を参照されたい)またはアイソタイプ対照と一緒に、50μg/mlの固定濃度のATPの存在下でインキュベートした。96時間後に上清を回収し、Meso Scale Discoveryヒトサイトカインキットによって分析した。
【0462】
図21は、抗CD39抗体31895により、活性化されたPBMCによるサイトカイン放出が抗CD39抗体HAO-391(WO2017/089334からのVL配列番号10;VH配列番号11)およびHAO mAb4(WO2017157948からのVL配列番号12;VH配列番号13)と比較してより高い程度まで増大することを示す。x軸は抗体および/または条件を示し、y軸はそれぞれINF-γ、TNF-α、IL-2およびIL-1βを示す。
【0463】
(実施例21:抗39抗体31895は細胞外ATP蓄積を増加させ、CD39CD73SK-MEL-28細胞によるアデノシン生成を減少させる)
SK-MEL-28細胞を31895、アイソタイプ対照、または小分子阻害剤(EHNA、ARL、またはPOM-1)で1時間処理し、50μMのATPを15分間添加し、その後上清を回収した。上清をATPレベルについてAmpGlo Kitを使用して分析し(A)、アデノシンレベルについてLC/MS分析を使用して分析した(B)。%アデノシンレベルをアイソタイプ対照(100%)およびSK-MEL-28 CD39
KO細胞(0%)に対して正規化した。
【0464】
結果を図22に示す。左側のグラフはATP蓄積を示し、右側のグラフはアデノシン生成(LC/MC)を示す。各グラフのx軸は条件を示す。左側のグラフのy軸はATP(μM)を示し、右側のグラフのy軸はアデノシンレベルの%を示す。
【0465】
(実施例S:配列)
表Sに本明細書で言及される配列を提示する。
【表3-1】
【表3-2】
【表3-3】
【表3-4】
【表3-5】
【表3-6】
【表3-7】
【表3-8】
【表3-9】
【表3-10】
【表3-11】
【表3-12】
【表3-13】
【表3-14】
【表3-15】
【表3-16】
【表3-17】
【表3-18】
【表3-19】
【表3-20】
【表3-21】
【表3-22】
【表3-23】
【表3-24】
【表3-25】
【表3-26】
【表3-27】
【表3-28】
【表3-29】
【表3-30】
【表3-31】
【表3-32】
【表3-33】
【表3-34】
【表3-35】
【0466】
均等物
上記の本開示は、独立した有用性を有する多数の別個の発明を包含し得る。これらの発明はそれぞれその好ましい形態(複数可)が開示されているが、多数の変形形態が可能であるので、本明細書に開示され例示されているその特定の実施形態は限定される意味で考えられるべきではない。本発明の主題は、本明細書に開示される種々の要素、特徴、機能、および/または性質の新規かつ明白ではない組み合わせおよび副組み合わせの全てを含む。以下の特許請求の範囲に新規かつ明白ではないとみなされるある特定の組み合わせおよび副組み合わせが具体的に指し示される。特徴、機能、要素、および/または性質の他の組み合わせおよび副組み合わせで具体化される発明は、本出願において、本出願の優先権を主張する出願において、または関連出願において特許請求され得る。そのような請求項は、異なる発明を対象とするか同じ発明を対象とするかにかかわらず、また、元の請求項と比較して範囲が広いか、狭いか、等しいか、または異なるかにかかわらず、同様に本開示の発明の主題に含まれるとみなされる。
図1
図2-1】
図2-2】
図2-3】
図3
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図5
図6
図7
図8
図9
図10
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図14-2】
図14-3】
図14-4】
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図15
図16A
図16B
図17
図18
図19
図20
図21
図22
【配列表】
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