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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022145795
(43)【公開日】2022-10-04
(54)【発明の名称】食品包装容器
(51)【国際特許分類】
   B65D 85/50 20060101AFI20220926BHJP
   B65D 30/22 20060101ALI20220926BHJP
【FI】
B65D85/50 100
B65D30/22 B
B65D30/22 P
【審査請求】未請求
【請求項の数】2
【出願形態】OL
【公開請求】
(21)【出願番号】P 2022126091
(22)【出願日】2022-08-08
(71)【出願人】
【識別番号】501095118
【氏名又は名称】上野 昭
(72)【発明者】
【氏名】上野 昭
(57)【要約】
【課題】一般に、ファストフードの包装は、一枚のシートや一つの袋が使用され、包み方や取り扱いが雑であり、食べづらく、消費者の指や手が汚れ、衣服や卓上も汚している。
つまり、画一的な包装が食品を圧迫し品質を低下させ、美味しさを半減させている。さらに、紙類を浪費している。
【解決手段】本発明は、一枚のシートではなく、一つの袋でもない包装容器を提案するものである。つまり、一枚のシートとの上に二つの袋を配置し、包む機能と収容する機能を一つにした新規の容器の構造を提供し、消費者の手指や衣服を汚さない合理的で簡易な包装容器で課題を解決する。
【選択図】図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
食品を包装する食品包装容器(1)であって、
前記食品包装容器(1)は、第一シート部(2)の部分と、略相対する袋部(5)の部分と、開口した開口部(6)の部分と、で構成されており、
前記食品包装容器(1)は、略四角形状のシート部である前記第一シート部(2)と、略三角形状のシート部である第二シート部(3)と、からなり、
前記第一シート部(2)は、略相対する角部分の縁部の線上沿いに二カ所の接着部(4)を有し、
前記接着部(4)と接着した前記第二シート部(3)が袋部(5)を形成し、
前記袋部(5)は、前記第一シート部(2)の上に略相対して形成され、
前記袋部(5)は、前記開口部(6)を有し、
前記開口部(6)は、一方の前記開口部(6)と、他の一方の前記開口部(6)と、が略相対している
ことを特徴とする前記食品包装容器(1)。
【請求項2】
前記食品包装容器(1)は、前記第一シート部(2)の裏面に二カ所の前記袋部(5)が形成されていることを特徴とする請求項1記載の前記食品包装容器(1)。






























【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、食品である特にファストフードを包装する容器に関する。
【背景技術】
【0002】
今日まで、シート類や袋類は、柔軟な素材で作られ包装する容器として使用されてきた。
当初は、自然界の動物の皮や内臓器官を加工して利用し、次ぎに植物の繊維を紡いで編み、らに繊維を漉いて紙や袋に加工し、近年では化学繊維が使用され、現在では化学フィルムのシートや袋へと素材が多様化すると共に、あらゆる中身に対応する各種のシートや各種の袋が幅広い分野で使用されている。
特に、袋類は、入れ物を開口部から収容する構造から密閉する構造へと、その使用形態が変化し、冷凍保存や調理機能までも獲得している。
【0003】
次に、シート類は、入れ物の形状に柔軟に対応する優れた機能を持ち、入れ物を包み持ち運ぶ使用形態にあまり変化は見られない。
また、袋類は、中身が出ない工夫や飛び出さない工夫を備え、容器の中でも箱と並んで基本的な機能を担い果たしている。
つまり、袋類は、シート類の特徴である包む機能から収容する機能へと構造が改良され、
開口部から中身を出し入れする便利性を獲得している。
【0004】
現在、シート類は、薄く柔軟な素材で作られ、クラフトシートやクッキングシート、各種の皿や箱などが使用され、その他アルミ製のシートや樹脂製のシート等も使用されており、単純に包む安易な包装に使用されファストフードの包装に多用されている。
この食品をシートで包む提供手段は、食品を雑に扱い、圧迫し密閉した状態で提供されるので風味や形状が損なわれ、食べる側である消費者に対する配慮が抜け落ちている。
さらに、包装する側の技術を補う必要から、広い面積のシートが使用され必要以上に中身を圧迫している。
結果、シートの内面は、油やソース類が余分に分離して汚してしまい、消費者は食べづらく、手指や口周り、さらには衣服などを汚してしまい、多くの紙を無駄に消費している。
【0005】
一方、ファストフードの包装に使用されている袋類は、長方形状のシートを曲げて二枚の正方形状の一辺を接着し袋部を形成し、その袋部分に食品を収容し、袋から延長している二枚のシートを折り曲げて密閉する包装で提供されている。
この、安易な包装と安易な提供手段は、袋が曲げられた部分と袋が接着された部分とに挟まれた食品が滑りやすいので必要以上に圧迫され密閉されるので食品の風味や形状を損ない、消費者の味覚に対する感覚を曖昧にさせ、さらに、手や衣服、卓上などを汚してしまい、多くの紙を消費している。
【0006】
次に、ファストフードの包装に使用されている箱容器は、パテなどが積層されたハンバーガーやトッピングが多量なホットドッグ、フレンチフライやフライドチキンなどの複数で構成される食品などで使用されている。
この箱類での包装は、箱の中で食品が安定せず、さらに、多数の隙間からソース類がこぼれてしまうなどの問題や、箱内で使用される紙類の使用や、消費者が直接素手で持つ食べ方などが消費者の指や手をよごしてしまう問題などを抱え、余分な紙類を無駄に消費している。
【0007】
そこで、ハンバーガーの包装材として次の提案がなされている。(実全昭62-197564号報)。
この提案は、包装材内における密閉状態のハンバーガーの温湿度環境を改善するために、
シートに多数の微少な貫穴を帯状に形成し、格子形状の配置することで解決を図るものである。
しかし、微少な貫穴は、ハンバーガーのこぼれたソースや油などが貫穴からにじみ出すなど、当初の目的を達成することにはムリがある。
さらに、微少な貫穴は、シートに亀裂を招く危険性をはらんでいる。
【0008】
次に、ハンバーガーの包装材として次の提案がなされている。(実登第3223955号報)。
この提案は、ハンバーガーの包装材がシートを折り曲げ一辺を接着した四角形状の袋の開口部が食べる際の食べつらさを解消する提案である。
この提案は、四角形状の袋をハンバーガーが収容されていない側の二枚の開口部を半円形状に形成し、内側より外側を大きく形成し、外側の袋の端部分にスリットを入れ、折り曲げることで食べつらさの解消をはかるものである。
さらに、袋の縦方向にミシン目を入れ、破ることで食べやすくなる工夫もなされている。
しかし、異なる半円形の開口部分は、ハンバーガー食べる際には効果的な形状であるが、包装した際には開口部は閉鎖された状態であり、移動する場合のハンバーガーの劣化は避けられず、食べやすさと包装を両立させることの難しさをあらためて確認するものである。
【0009】
次に、ファストフード店で提供される食品を収容する袋付き包装シートが提案されている。(特開2006-273378号報)
この提案は、店頭での包み込みが容易で、食べるときに手や指を汚さない、容易に食品を取りだしが可能な袋付き包装シートであり、調理用台シートを兼ねた包装シートの上辺部に食品収容袋が形成されている。
しかし、袋に収容された食品を包装シートで二重に包装する仕様は、食品が密閉された状態で提供されるので食品の劣化は避けられず、食品を提供する側からの効率を優先する提案であり、食べやすさと両立させることの難しさをあらためて確認するものである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0010】
【特許文献1】実全昭62-197564号報
【特許文献2】実登第3223955号報
【特許文献3】特開第2006-273378号報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0011】
今日、一部の食品は、店頭でシート類や紙皿に乗せられた状態が手渡しで提供されているが、衛生的な問題余り問われることはない。
また、手渡しでの提供は、消費者の指や手、衣服を汚してしまい、不要の紙類の消費を招いているが、余り問われることはない。
【0012】
一方、シート類で包まれる包装は、食品を圧迫し密閉するので風味や形状を犠牲にした状態で提供されているが、疑問視する声はあまり聞かれない。
また、消費者は、食べる際にシートを剥がし、シートに付着したソースや油類を避けながら食べる困難に直面している。
そもそも、シート類での包装は、対象の形状に自由に係合する使用形態が有利であるが、
使用される面積に無駄な部分が発生し、さらに、食品自体の劣化を招いている。
【0013】
他方、袋類での包装は、開口した部分と食品を収容する部分の構造が容器として有利である。
しかし、食品の保持やソース類や油類の流出を防ぐためには、必要以上の圧迫と密閉が望まれ、食品の風味や形状を犠牲にした提供がなされているが、疑問視する声はあまり聞かれない。
また、消費者は、食品の一部分を袋から出しながら食べているが、シートに付着したソースや油類を避けながら食べる困難にも直面している。
そもそも、袋類の使用においては、食品が閉鎖的空間に閉じ込められ、食品本来の風味を劣化させてしまう欠点を抱えていることの問題点について考慮すべきである。
【0014】
現在、ファストフードは、提供する側が効率的な提供手段に終始し、食品本来の価値を犠牲にしている。
一方、消費者側は、食品本来の食べやすさや美味しさの価値を享受出来ていない。
つまり、双方に取って残念な結果を招いている。
【0015】
まず、シートで包む行為は、人の技法を伴い実行されるものであるが、シート自体が包装するのではない。
一方、袋は、入れ物を入れる器であり、入れ物を収容する便利性が容器として独立していて、人の技法は問われない。
そもそも、袋の構造は、保存や運搬に好適な構造であり、特に開口部は入れ物を効率良く出し入れする機能に優れ、収容する作業に適しているはずである。
しかし、昨今、袋の構造は、密閉する改良に終始し、開口部の特徴が生かさてはいない。
【0016】
現在、包装容器と言われている範疇には、一方に一枚のシートで包む包装の世界があり、
他の一方に一つの袋に収容する容器の世界があり、それぞれが別の世界を構成している。
【0017】
本発明の課題は、シートや袋の使用形態が長年の生活習慣の繰り返しであり、あまり改良されてはいないことに着目するものである。
本発明者は、消費者側と提供者側の双方の利益に貢献する改良を模索するものである。
しかし、本発明者は、既存のシートや袋は、これ以上の改良のよちを発見出来ないと確認するものである。
本発明者は、一枚のシートで包むことは包装として完成されていると考えるものである。
本発明者は、一つの袋に収容することは容器として完成されていると考えるものである。
つまり、現在使用されている一枚のシートでの包装や一つの袋での包装には構造上の改良は必要ないのではなかろうかとの結論に到るものである。
【0018】
そこで、本発明は、一枚のシートではなく、一つの袋でもない包装容器の構造を発案するものである。
つまり、本発明は、一枚のシートの上に二カ所の袋を形成し、一枚のシートの両側に膨らんだ袋が立体的な器の構造を構成するので一つの容器として完成させるものである。
本発明は、包む機能と収容する機能を一つの構造に集約した包装容器の構造を試みるものであり、簡易な構造と安価に製造できる新規の食品包装容器を提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0019】
本発明の食品包装容器(1)は、食品を包装する食品包装容器(1)であって、
前記食品包装容器(1)は、第一シート部(2)の部分と、略相対する袋部(5)の部分と、開口した開口部(6)の部分と、で構成されており、
前記食品包装容器(1)は、略四角形状のシート部である前記第一シート部(2)と、
略三角形状のシート部である第二シート部(3)と、からなり、
前記第一シート部(2)は、略相対する角部分の縁部の線上沿いに二カ所の接着部(4)を有し、
前記接着部(4)と接着した前記第二シート部(3)が袋部(5)を形成し、
前記袋部(5)は、前記第一シート部(2)の上に略相対して形成され、
前記袋部(5)は、前記開口部(6)を有し、
前記開口部(6)は、一方の前記開口部(6)と、他の一方の前記開口部(6)と、が略相対していることを特徴とする。
【0020】
本発明の前記食品包装容器(1)は、前記第一シート部(2)の裏面に二カ所の前記袋部(5)が形成されていることを特徴とする。
【発明の効果】
【0021】
本発明の食品包装容器第一の効果は、一枚のシートを二つの袋が挟んだ構造の容器にしたので、包む機能のシートの部分と収容する袋の部分で構成された容器を実現し、食品を圧迫せず密閉しない構造が食品本来の風味や形状を保つ包装容器を実現するものである。
【0022】
本発明の食品包装容器第二の効果は、一枚のシートを二つの袋が挟んだ構造の容器にしたので、シートとつながる両側の袋が食品のソース類や油類の流出を防ぎ容器内に閉じ込めるので、消費者が食べる際に手指や衣服を汚すことがない、食べやすい構造の容器を実現するものである。
【0023】
本発明の食品包装容器第三の効果は、一枚のシートを二つの袋が挟んだ構造の容器にしたので、消費者は容器を掌に乗せての異動や摘まんでの異動や、掌の上から食べることが出来るので、消費者の便利性を向上させる容器を提供するものである。
つまり、消費者は、手指や口周りを汚さず食品をこぼさない包装容器で快適に食べることを実現するものである。
【0024】
本発明の食品包装容器第四の効果は、一枚のシートを二つの袋が挟んだ構造の容器にしたので、多様な食品それぞれに対応した大きさや形状の容器を安価に製造出来るので、間に合わせの容器や無駄な包装部分を排除する包装容器を実現させると共に環境にやさしい包装容器を実現するものである。
【0025】
本発明の食品包装容器第五の効果は、一枚のシートを二つの袋が挟んだ構造の容器にしたが、さらに、シートの裏面に相対する袋を形成し、消費者の指を挿入させることが出来るようにしたので、容器を掌の上に乗せ片手で食べることを実現し、消費者の便利性を向上させることを実現するものである。
【図面の簡単な説明】
【0026】
図1図1は、本発明の食品包装容器1の基本構造の例を示し説明する。図1-1は、食品包装容器1の上面図である。図1-2は、図1-1の展開図である。
図2図2は、本発明の食品包装容器1の基本構造の例を示し説明する。図2-1は、食品包装容器1の上面図である。図2-2は、図2-1の展開図である。
図3図3は、本発明の食品包装容器1をフレンチフライ用包装容器10に応用した例を示す斜視図である。
図4図4は、本発明の食品包装容器1をホットドッグ用包装容器20に応用した例を示す斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0027】
以下に示す食品包装容器1の例は、本発明の特徴的な例を示し説明するものであり、以下の例に限定も特定もするものではなく、広く食品の包装容器1として応用されるものである。
【0028】
以下に、本発明の食品包装容器1の実施の例を、図面を基に詳細に説明する。
図1は、本発明の食品包装容器1の第一の基本的な例を示し説明する。
図1-1は、食品包装容器1の上面図である。
図1-2は、図1-1の展開図である。
図2は、本発明の食品包装容器1の第二の基本的な例を示し説明する。
図2-1は、食品包装容器1の上面図である。
図2-2は、図2-1の展開図である。
図3は、本発明の食品包装容器1をフレンチフライ用包装容器10に応用した例を示す斜視図である。
図4は、本発明の食品包装容器1をホットドッグ用包装容器20に応用した例を示す斜視図である。
【実施例0029】
次に、実施例1は、図1を用いて本発明の食品包装容器1の実施の例を、図面を基に詳細に説明する。
図1は、本発明の食品包装容器1の第一の基本的な例を示し説明する。
図1-1は、食品包装容器1の上面図である。
図1-2は、図1-1の展開図である。
【0030】
次に、図1に示す食品包装容器1は、第一シート部2の上に袋部5が形成され、袋部5が互いに略相対し、袋部5の開口部6も互いに略相対している例を示している。
【0031】
次に、図1に示す第一シート部2は、一辺が18センチメートルの正方形を使用している例を示しているが限定はしない。
また、素材として耐油紙を使用している例を示すが限定はしない。
【0032】
次に、図1に示す第二シート部3は、一辺が11センチメートルの二等辺三角形を使用している例を示しているが限定はしない。
また、素材として耐油紙を使用している例を示すが限定はしない。
【0033】
次に、図1に示す接着部4は、第一シート部2の略相対する角部分の縁部の線上沿いに二カ所設けられている例を示している。
また、図1に示す接着部4は、第一シート部2の角部より幅が5ミリメートルで長さが11センチメートルの部分に設けられている例を示しているが、幅や長さなど特定するものではない。
また、図1に示す接着部4は、既存の素材が好適に使用されるものであり、素材や接着手段など特定も限定もするものではない。
また、図1に示す接着部4は、第一シート部2の形状に対応して形成されるものであり、
本実施例に特定も限定もするものではない。
【0034】
次に、図1に示す袋部5は、第一シート部2の角部分の縁部の線上沿いに形成されている接着部4に第二シート部3が接着して形成され、袋部5が略相対して形成されている。
また、図1に示す袋部5は、二辺の接着部4で形成されているので袋としての強度を獲得するのである。
さらに、本発明の食品包装容器1の構造は、第一シート部2の略相対する角部分に形成されているので、第一シート部2の両側に強度を有する袋部5が位置する構成が容器としての構造を確立するものである。
【0035】
次に、図1に示す開口部6は、第二シート部3が接着部4と接着していない部分であり、
袋部5は略相対しているので開口部6も略相対している例をしめすものである。
また、図1に示す開口部6は、使用される際に、食品を収容する収容口として機能するが、さらに、二辺の接着部4と開口部6が容器としての機能を獲得するものである。
つまり、第一シート部2の上で略相対している開口した開口部が食品を収容するので、
包装容器としての構造が実際の使用形態で証明されるものである。
【0036】
次に、図1に示す合わせ部7は、本発明の食品包装容器1として必要条件ではない。
しかし、本発明の食品包装容器1を実際に使用する際には十分条件として機能するものである。
つまり、食品が収容された状態で食品包装容器1を消費者に手渡す場合や消費者が手に取り移動する場合、卓上でいったん食べることを中断する場合などに、合わせ部7で閉じることは消費者の便利性に貢献する働きを担うものである。
また、図1に示す合わせ部7は、合わせる手段や素材など特定も限定もするものではなく、また、合わせ部7がなくてもよい。
【実施例0037】
次に、実施例2は、図2を用いて本発明の食品包装容器1の実施の例を、図面を基に詳細に説明する。
図2は、本発明の食品包装容器1の第一の基本的な例を示し説明する。
図2-1は、食品包装容器1の上面図である。
図2-2は、図2-1の展開図である。
【0038】
次に、図2に示す食品包装容器1は、第一シート部2の上に袋部5が形成され、袋部5が互いに略相対し、袋部5の開口部6も互いに略相対し、さらに、袋部5が互いに略相対していない第一シート部2の裏面に略相対して袋部5が形成されている例を示している。
【0039】
次に、図2に示す第一シート部2は、一辺が17センチメートルの菱形を使用している例を示しているが限定はしない。
また、素材として耐油紙を使用している例を示すが限定はしない。
【0040】
次に、図2に示す第二シート部3は、一辺が8センチメートルの二等辺三角形を使用している例を示しているが限定はしない。
さらに、図2に示す第二シート部3は、第一シート部2の裏面に使用される一辺が10センチメートルの二等辺三角形の例を示しているが限定はしない。
また、素材として耐油紙を使用している例を示すが限定はしない。
【0041】
次に、図2に示す接着部4は、第一シート部2の略相対する角部分の縁部の線上沿いに二カ所設けられている例を示している。
また、図2に示す接着部4は、第一シート部2の角部より幅が5ミリメートルで長さが8センチメートルの部分に設けられている例を示しているが、幅や長さなど特定するものではない。
【0042】
さらに、図2に示す接着部4は、第一シート部2の裏面に表面の略相対していない角部分の縁部の線上沿いに二カ所設けられている例を示している。
また、図2に示す第一シート部2の裏面の接着部4は、第一シート部2の角部より幅が5ミリメートルで長さが10センチメートルの部分に設けられている例を示しているが、
幅や長さなど特定するものではない。
また、図2に示す接着部4の長さは、表面の長さと裏面の長さが表裏で重ならないように形成する例を示しているが特定するものではない。
また、図2に示す接着部4は、第一シート部2の形状に対応して形成されるものであり、
本実施例に特定も限定もするものではない。
また、図2に示す接着部4の長さは、表面の長さと裏面の長さが表裏で若干重なるように形成しても良い。
また、本発明の特徴である二つの接着部4で挟まれた袋部5が強度を獲得するものであり、さらに、裏面の接合部4が二重の強度を獲得するものである。
また、図2に示す接着部4は、既存の素材が好適に使用されるものであり、素材や接着手段など特定も限定もするものではない。
【0043】
次に、図2に示す袋部5は、第一シート部2の角部分の縁部の線上沿いに形成されている接着部4に第二シート部3が接着して形成され、袋部5が略相対して形成されている。
また、図2に示す袋部5は、二辺の接着部4で形成されているので袋としての強度を獲得するのである。
さらに、本発明の食品包装容器1の構造は、第一シート部2の略相対する角部分に形成されているので、第一シート部2の両側に強度を有する袋部5が位置する構成が容器としての構造を確立するものである。
【0044】
さらに、図2に示す袋部5は、第一シート部2の裏面に表面の略相対していない角部分に二カ所形成されていることを特徴とするものである。
また、図2に示す裏面に形成された袋部5は、食品を収容することではなく、消費者が本発明の食品包装容器1を手に取り食べる際に消費者の指を挿入させ、持つことを安定させることで食べやすさを創造するものである。
また、図2に示す裏面に形成された袋部5は、第一シート部2の薄い部分に厚みと強度を与え、本発明の食品包装容器1としての構造を補強するものである。
【0045】
次に、図2に示す開口部6は、第二シート部3が接着部4と接着していない部分であり、
袋部5は略相対しているので開口部6も略相対している例をしめすものである。
また、図2に示す開口部6は、使用される際に、食品を収容する収容口として機能するが、さらに、二辺の接着部4と開口部6が容器としての機能を獲得するものである。
つまり、第一シート部2の上で略相対している開口した開口部が食品を収容するので、
包装容器としての構造が実際の使用形態で証明されるものである。
【0046】
さらに、図2に示す第一シート部2の裏面に形成された開口部6は、消費者が指を挿入させるための開口部6であるが、卓上に置いた際に食品包装容器1を安定させる働きも発揮するものである。
【0047】
次に、図2は、図1に示す合わせ部7を形成していない例を示しているが、形成しても良い。
また、合わせ部7は、本発明の食品包装容器1を実際に使用する際には十分条件として機能するものである。
つまり、食品が収容された状態で食品包装容器1を消費者に手渡す場合や消費者が手に取り移動する場合、卓上でいったん食べることを中断する場合などに、合わせ部7で閉じることは消費者の便利性に貢献する働きを担うものである。
【実施例0048】
例えば、ファストフード店では、フレンチフライが袋や薄い箱に入れられて提供され、
開口部から露出させることで存在を示し、美味しさを表現した提供はファストフードの定番である。
また、一般に食べる際には、プレート等の上に横置きされ、袋や箱の外に広げられ状態で食べられている。
【0049】
次に、実施例3は、図3を用いて本発明の食品包装容器1をフレンチフライ用包装容器10に応用した例を示し詳細に説明する。
また、図3は、本発明の食品包装容器1をフレンチフライ用包装容器10に応用した例を示す斜視図である。
【0050】
次に、図3に示すフレンチフライ用包装容器10は、フレンチフライ用包装容器10の中にフレンチフライ11が収容された例を示すものである。
また、図3に示すフレンチフライ用包装容器10は、第一シート部2の上にフレンチフライ11を収容し、さらに、開口した開口部6を有する両側の袋部5内にフレンチフライ11が収容され、二つの袋部5と一枚の第一シート部2が容器として完成する例を示するものである。
また、第一シート部2を合わせ部7で合わせることで、消費者が合わせ部7を摘まんで異動する際にこぼれることを防止するものである。
【0051】
次に、図3に示すフレンチフライ用包装容器10は、略相対して開口している開口部6が食品の収容により大きく開口して展開されるので、開口部6の量端の半円部分と第一シート部2が連続することで容器としての構造を獲得するものである。
この際に、第一シート部2は、食品の収容により膨らみ横向きの略円柱形状を示すので、
シートの柔軟性が多数のフレンチフライ11の収容を可能にするものである。
【0052】
次に、図3に示すフレンチフライ用包装容器10は、一枚のシートと二つの袋で構成されたことを特徴とするものである。
つまり、第一シート部2の両側部分に形成した二つの袋部5が二つの側面の壁になると共に両側の袋部5の半周部分と連続した第一シート部2が側壁を構成するので、容器としての構造を獲得するものである。
さらに、第一シート部2の端部を合わせ部7で合わせさせることで壁が高さと保持力を増加させるので、フレンチフライ11を四方で包む仕様が容器としての機能を実現するものである。
【0053】
次に、図3に示すフレンチフライ用包装容器10は、フレンチフライ11を収容し拡散させない包装を実現し、または、卓上での容器としての二つの役割を示すものである。
つまり、第一シート部2の上に形成された略相対した二つの袋部5があり、第一シート部2の上にフレンチフライ11を乗せ、第一シート部2の縁部分を消費者が摘まむ、持ち上げると、二つの袋部5が略円錐形状の袋部5に開口され、略円錐形状の半円部分と第一シート部2が横向きの略円柱形状になるので、略円柱形状の両側の二つの略円錐形状で構成された構造が容器として完成するものである。
さらに、完成した容器の三角形状の第一シート部2を合わせ部7で合わせた部分を消費者が摘まむことが出来るので持ち運ぶことを容易にするものである。
【0054】
次に、図3に示す本発明の食品包装容器1を応用したフレンチフライ用包装容器10の特徴を示す。
第一の特徴は、略円柱形状を二つの略円錐形状が挟む容器としての構造を獲得したので中身が容器の中で安定し、消費者の掌の上で持ちやすく快適な移動を実現するものである。
第二の特徴は、略円柱形状を二つの略円錐形状が挟む容器としての構造を獲得したので、
消費者は食べる際の余分な汚れを回避できるものである。
第三の特徴は、略円柱形状を二つの略円錐形状が挟む容器としての構造を獲得したので、
第一シート部2がフレンチフライ11を密閉しない構造を獲得し、内部の温湿度を快適に保ち続けることが美味しさを持続させるものである。
第四の特徴は、略円柱形状を二つの略円錐形状が挟む容器としての構造を獲得したので、卓上におかれても拡散することもなく消費者の便利性を格段に向上させることが出来る容器を実現するものである。
【実施例0055】
例えば、ファストフード店では、ホットドッグがシートに乗せられ手渡しや皿や箱の上に乗せられて提供されている。
しかし、消費者は、手渡される際や食べる際に、指や掌の上で常に不安定な状態でホットドッグ取り扱い、結果、手指や衣服を汚してしまう。
また、ホットドッグは、消費者が食べる際に手でつまむんで食べることが多く、各人固有の対応に個性が見うけられるが、手や口元を汚さない食べ方は困難である。
特に、箱に入れられたホットドッグは、ソースやトッピングが多量で多様なので食べにくく、消費者は箱から摘まんだホットドッグ21の取り扱いに戸惑いながら食べるので、
手指や口周りを汚し多量の紙を消費している。
【0056】
次に、実施例4は、図4を用いて本発明の食品包装容器1をホットドッグ用包装容器20に応用した例を示し詳細に説明する。
図4は、本発明の食品包装容器1をホットドッグ用包装容器20に応用した例を示す斜視図である。
【0057】
次に、図4に示すホットドッグ用包装容器20は、ホットドッグ用包装容器20の中にホットドッグ21が収容された例を示すものである。
また、図4に示すホットドッグ用包装容器20は、第一シート部2の上にホットドッグ21を収容し、開口した開口部6を有する両側の袋部5内にホットドッグ21の端部分が収容され、二つの袋部5と一枚の第一シート部2がホットドッグ21を収容する容器として完成した例を示すものである。
【0058】
また、図4に示すホットドッグ用包装容器20は、第一シート部2にホットドッグ21が乗せられるとホットドッグ21の自重が袋部の略相対している開口部6を開口させるのでホットドッグ21の端部分を収容すると共に開口部6の量端の半円部分と第一シート部2が連続しているので容器としての構造を獲得するものである。
この際に、膨らんだ第一シート部2が横向きの略円柱形状を示しシートの柔軟な特徴がホットドッグ21の湾曲した側面に優しく係合した収容を可能にするものである。
【0059】
また、図4に示すホットドッグ用包装容器20は、一枚のシートを二つの袋で挟んだ構成を特徴とするものであり、ホットドッグ21を収容し安定させる包装を実現すると共に卓上での容器としての二つの役割をはたすものである。
つまり、図4に示すホットドッグ用包装容器20は、第一シート部2の両端部分に形成した二つの袋部5が二つの側面の壁になり容器としての機能を獲得するものである。
また、図4に示すホットドッグ用包装容器20は、略円錐形状二つの袋部5にホットドッグ21の両端部分を収納し、第一シート部2が横向きの略円柱形状を示すので、略円柱形状の両側の二つの略円錐形状で構成された構造が容器として完成するものである。
【0060】
さらに、図4に示すホットドッグ用包装容器20は、第一シート部2の袋部5が形成されていない裏面に袋部5を形成することを特徴とするものである。
この裏面に形成した略相対した袋部5は、消費者が指を挿入させ、消費者がホットドッグ21を摘まむように保持することが出来るようにするものである。
つまり、図4に示すホットドッグ用包装容器20は、広がった第一シート部2の端部の裏面に形成した袋部5に消費者の指を挿入させるので、消費者は移動の際や食べる際にホットドッグ21を直接摘まむような感覚で保持するので、食べやすさが消費者の口周りや手指さらには衣服が汚れることを防止するものである。
結果、消費者は、手や口元を汚さない食べ方ができるようになる。さらに、片手で食べることを実現するものである。
【0061】
次に、図4 に示す本発明の食品包装容器1を応用したホットドッグ用包装容器20の特徴を示す。
第一の特徴は、略円柱形状を二つの略円錐形状が挟む容器としての構造を獲得したので中身が容器の中で安定し消費者の掌の上で持ちやすく快適な移動を実現するものである。
第二の特徴は、略円柱形状を二つの略円錐形状が挟んだ容器としての構造を獲得したので、消費者は食べる際の余分な汚れを回避できるものである。
第三の特徴は、略円柱形状を二つの略円錐形状が挟む容器としての構造を獲得したので、
第一シート部2が密閉されずに内部の温湿度を快適に保つので美味しさを持続させるものである。
第四の特徴は、略円柱形状を二つの略円錐形状が挟む容器としての構造を獲得したので、
卓上におかれても拡散することもなく消費者の便利性を格段に向上させることが出来る容器を実現するものである。
第五の特徴は、一枚の前記第一シート部2と二つの袋部5で新規の包装容器を実現したものであるが、さらに、消費者の指を挿入させる袋部5を形成することで、消費者が食品を直接摘まんでいる感覚を持つことが出来る包装容器を実現するものである。
【符号の説明】
【0062】
1・・・食品包装容器
2・・・第一シート部
3・・・第二シート部
4・・・接着部
5・・・袋部
6・・・開口部
7・・・合わせ部
10・・フレンチフライ用包装容器
11・・フレンチフライ
20・・ホットドック用包装容器
21・・ホットドッグ



















図1
図2
図3
図4