(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022146840
(43)【公開日】2022-10-05
(54)【発明の名称】畳等に内装備する連結敷設器・装置
(51)【国際特許分類】
E04F 15/02 20060101AFI20220928BHJP
E04F 15/00 20060101ALI20220928BHJP
E04F 15/16 20060101ALI20220928BHJP
A47G 27/02 20060101ALI20220928BHJP
【FI】
E04F15/02 102J
E04F15/02 E
E04F15/00 601D
E04F15/16 E
A47G27/02 106B
【審査請求】未請求
【請求項の数】5
【出願形態】書面
(21)【出願番号】P 2021097635
(22)【出願日】2021-04-23
(31)【優先権主張番号】P 2021080673
(32)【優先日】2021-03-22
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
(71)【出願人】
【識別番号】598000080
【氏名又は名称】坂手 滋
(72)【発明者】
【氏名】坂手 滋
【テーマコード(参考)】
2E220
3B120
【Fターム(参考)】
2E220AA29
2E220AA39
2E220AA51
2E220AB07
2E220AB10
2E220AC01
2E220AD01
2E220AD13
2E220BA03
2E220BA14
2E220BC02
2E220BC06
2E220DA06
2E220DA11
2E220DA23
2E220DB02
2E220DB09
2E220EA04
2E220EA11
2E220FA01
2E220GA02Z
2E220GA26X
2E220GB01Z
2E220GB32Z
2E220GB39Z
2E220GB43Z
3B120DA28
3B120EA20
(57)【要約】
【課題】複数の柔道畳等を周囲が開放された床面に敷設する場合に、使用中のずれを防止する技術において、畳等自体の裏面に内装備した連結敷設器・装置を使用して畳等を相互に確実に連結敷設することのみで使用中のずれを完全に防止することができる内装備式の連結敷設器・措置を提供する。
【解決手段】所要の厚さと大きさの平板を、4つ角に連結作用を持たせた1つの正方形を要素とした全体図形を前後左右対称なる形で2分し、それぞれ切り取って残る枠状部分を連結継手嵌合受け部とし、切り取られた内部片をそれぞれの連結継手として着脱自由に嵌め納める構造の嵌合式連結敷設器・装置である。これを畳等の縁辺部に装備し、敷設に際して、連結器が相互に切片を接して繋がって合体形成される連結継手嵌合枠内空間において、相互の連結継手を、隣接縁辺を跨いで連結状態となる位置に嵌め替えることによって畳等を縁辺部で連結敷設し、嵌め戻すことによって解除し撤収する。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
所要の厚さと大きさの平板上に、1つの正方形を要素とする形において、その4つ角部に、平面上、連結作用を発揮し得る形となる合同形を、それぞれ付け加えてできる全体外形が、その正方形の中心点を交点とし、辺に平行の十字線で両軸方向に対称形となる如くに形を描き、その形を1軸方向で2分する対称形で平板を切り取って残る枠・溝状部分を、それぞれの連結継手嵌合受け部(2)とし、切り取られた内部片を、それぞれの連結継手(3)として着脱自由に嵌め戻し納める。
以上の基本形状の嵌めこみ構造からなる連結敷設器・装置であって、2つの連結器が切縁辺を接して繋がって合体形成される連結継手嵌合受け部空間内において、相互の連結継手(3)を、隣接する縁辺を跨いで連結状態となる位置に嵌め替えることによって、2つの平板を縁辺部で連結し、嵌め戻すことによって、連結を解除する機能を有することを特徴とする、縁辺部嵌合連結敷設器・装置。
【請求項2】
所要の厚さと大きさの平板に、1つの正8角形を要素とする形で、その8つの角部に、平面上、連結作用を発揮し得る形となる合同形を、それぞれ付け加えてできる全体外形が、その八角形の中心点を交点とし辺に平行に引かれた十字線の両軸方向で対称形となる如くに形を描き、その形を、2軸方向で4分する合同形でその平板を切り取って残る枠・溝状部分を、それぞれの連結継手嵌合受け部(2)とし、切りとられた内部片を、それぞれの連結継手(3)とし着脱自由に嵌め戻し納める。
以上の基本形状の嵌めこみ構造からなる連結敷設器・装置であって、4つの連結器が切片を接して繋がって合体形成されて正8角形状となった連結継手嵌合枠・溝内空間内において、それぞれの連結継手(3)を、隣接する縁辺を跨いで連結状態となる位置に順次にずらし移動して嵌め替えることによって、4つの平板を4つ角部で連結し、嵌め戻すことによって連結を解除する機能を有することを特徴とする、4つ角部嵌合連結敷設器・装置。
【請求項3】
長辺と短辺長2対1の長方形状の1対の平面ファスナーにおいて、フック面、ループ面のいずれかの面を連結継手受け片(5)とし、他方面を連結継手片(6)として張り納める。
以上の構成からなる連結器・装置であって、2つの連結器が長辺を合わせて隣接して合体形成され正方形状となった連結継手受け片面において、相互の連結継手片面の半面積部分を、隣接縁辺を跨ぎ相互に連結位置に張り替え合わせることによって2つの平板を縁辺部で連結し、張り戻すことによって連結を解除することを特徴とする、平面ファスナー縁辺部連結敷設器。
【請求項4】
正8角形又は円形に形成した平面ファスナーにおいて、中心に交点を置く辺に平行な十字線で合同に4分された形の平面ファスナーにおいて、フック面、ループ面のいずれか一面に統一して連結継手受け片(4)とし、他の面片をそれぞれの連結継手(5)とし構成された連結器・装置であって、4つの連結器が切片を接して合体形成されて8角形状又は円形状となった連結継手受け片面おいて、それぞれの連結継手片面の半面積部分を、それぞれ隣接辺を跨いで連結状態となる位置に順次にずらして移動して張り替え合せることによって4つの平板を4つ角部で連結し、張り戻すことによって連結を解除することを特徴とする平面ファスナー4つ角部連結敷設器。
【請求項5】
請求項1~4のいずれかの連結器・装置を本体に内装備した、連結式の、畳、ユニット式敷マット、木板、タイル状板、人工芝マット。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、複数の畳、床敷マット、床板等(以下、畳等という)を、周囲が開放されたスペースの床面に敷設して使用する場合に、外周固定枠や、滑り止めなどの資器材によらず、畳等の本体に内装備させた連結器・装置によって相互に連結敷設することで、使用中、特に、敷設した畳等間のずれ隙間が生じないよう固定敷設することを可能にする連結敷設器・装置に関する。
【背景技術】
【0002】
畳等を相互に連結して固定敷設する技術としては、以下の従来技術がある。
【0003】
特許文献1は、縁辺部周囲側面に平面ファスナー機能をフック面、ループ面を交互に内装備し、これにより連結固定を企図する技術であるが、平面ファスナーは接着面方向に対する力は優れた結合力を発揮するが、接着面を剥がす作用力に対しては十分な結合力は得られない。 特許文献1の用い方ではずれを確実に防ぐことは困難である。
また、平面ファスナーの厚みだけわずかな隙間ができ、完全に密着して連結できず、つまずきのきっかけともなりやすい。更に、平面ファスナーは、繰りし使用によるフック面、ループ面の損傷や目詰まり等により接合力が低下が進むことと、また、運搬、敷設、撤収作業時に、露出している接合面特にフック面が衣類などにくっつき、取り扱いのわずらわしさがある。従って、特に、頻繁に敷設し、撤収繰り返す使用状態の場合に向いていない。
【0004】
特許文献2は、個々の畳本体の裏面(床面との接触面)の4つ角部に平面ファスナー構造シートの一方面を張り受け面として内装備し、敷設の際には、4つ角で接する4枚の畳を連結状態にするための他方面の平面ファスナー構造シートを、敷設床面の間に敷き置いて貼り合わせ連結状態にするものである。この方法は、本件請求項3,4の発明と同様、平面フ
本発明は、個々の畳等に完全内装備できて、敷設に際しては、その内装備した連結敷設器・装置で相互に連結一体化敷設することだけで、隙間のずれを完全に防止できる性能を有し、かつ、特に、臨時的に、敷設撤収を繰り返す使用状態において、誰でも簡単に敷設、撤収することを可能にする連結敷設器・装置を提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明は、円形及び正n角形の形状は、その形状の中心点をから360/n度の角度でn等分して切り分けた場合、そのn個の切片は全て合同形であり、切り取り線を挟んで隣り合う図形はそれぞれ相互に対称形となり、切り取り線を跨いで自由に位置を移動できる幾何学的原理と、平板に施した嵌めこみ構造形状の平面方向に対する嵌合連結作用効果(請求項1・2)と、及び平面ファスナーの面方向の把持力(請求項3・4)を活用することを特徴とする平板・平面形状の連結敷設器・装置である。
【0010】
所要の厚さと大きさの平板上に、1つの正方形を要素とする形において、その4つ角部に、平面上、連結作用を発揮し得る形となる合同形を、それぞれ付け加えてできる全体外形が、その正方形の中心点を交点とし、辺に平行の十字線で両軸方向に対称形となる如くに形を描き、その形を1軸方向で2分する対称形で平板を切り取って残る枠・溝状部分を、それぞれの連結継手嵌合受け部(2)とし、切り取られた内部片を、それぞれの連結継手(3)として着脱自由に嵌め戻し納める。
以上の基本形状の嵌めこみ構造からなる連結敷設器・装置であって、2つの連結器が切縁辺を接して繋がって合体形成される連結継手嵌合受け部空間内において、相互の連結継手(3)を、隣接する縁辺を跨いで連結状態となる位置に嵌め替えることによって、2つの平板を縁辺部で連結し、嵌め戻すことによって、連結を解除する機能を有することを特徴とする、縁辺部嵌合連結敷設器・装置。
【0011】
所要の厚さと大きさの平板に、1つの正8角形を要素とする形で、その8つの角部に、平面上、連結作用を発揮し得る形となる合同形を、それぞれ付け加えてできる全体外形が、その八角形の中心点を交点とし辺に平行に引かれた十字線の両軸方向で対称形となる如くに形を描き、その形を、2軸方向で4分する合同形でその平板を切り取って残る枠・溝状部分
ァスナー構造の連結力を最大限に発揮できる使い方で必要な連結固定力を発揮できる。ただ、完全内装備でないので、取扱、保管において不便であり、また、特許文献1と同様の欠点もある。
【0005】
特許文献3は、ジョイントマットなる名称で製品化され広く普及している公知公用技術とほぼ同様のもので、周辺縁に相互にかみ合う形状の嵌合構造部を形成し、この嵌合構造部を相互に噛合わせて連結敷設する連結技術で、単純な構造でありながら、優れた連結能力を持つ連結技術であるが、直線状縁辺部からなる畳等を、その縁辺を密接して連接敷設するための連結構造としては応用ができない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開昭60-019859
【特許文献2】実全昭63-076141
【特許文献3】実登3229987
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
所望の複数の畳、マット、床板など平板状敷物類(以下、畳等のという)を、各種目共用体育館、大ホール、イベント会場、屋外広場、部屋の一部などの開放スペースに敷設使用する場合に、使用中のずれ、特に隣接畳等の接縁辺に隙間ができることを防ぐには、周囲を枠で囲む、敷設床面摩擦力のある素材のマット、シートを敷く、あるいは、畳等の床面との接触面の素材を滑りにくい素材を用いる方法などがあるが、特に、柔道畳の場合、現状では、外周固定枠による以外の手段では、完全なずれ防止はできない。そして、固定枠による固定敷設には資器材と、施設技術と作業力、時間を要する。このことは、特に、臨時的に、敷設撤収を繰り返さなければならない使用状態において克服・改善すべき課題となっている。
【0008】
を、それぞれの連結継手嵌合受け部(2)とし、切りとられた内部片を、それぞれの連結継手(3)とし着脱自由に嵌め戻し納める。
以上の基本形状の嵌めこみ構造からなる連結敷設器・装置であって、4つの連結器が切片を接して繋がって合体形成されて正8角形状となった連結継手嵌合枠・溝内空間内において、それぞれの連結継手(3)を、隣接する縁辺を跨いで連結状態となる位置に順次にずらし移動して嵌め替えることによって、4つの平板を4つ角部で連結し、嵌め戻すことによって連結を解除する機能を有することを特徴とする、4つ角部嵌合連結敷設器・装置。
【0012】
長辺と短辺長2対1の長方形状の1対の平面ファスナーにおいて、フック面、ループ面のいずれかの面を連結継手受け片(5)とし、他方面を連結継手片(6)として張り納める。以上の構成からなる連結器・装置であって、2つの連結器が長辺を合わせて隣接して合体形成され正方形状となった連結継手受け片面において、相互の連結継手片面の半面積部分を、隣接縁辺を跨ぎ相互に連結位置に張り替え合わせることによって2つの平板を縁辺部で連結し、張り戻すことによって連結を解除することを特徴とする、平面ファスナー縁辺部連結敷設器。
【0013】
正8角形又は円形に形成した平面ファスナーにおいて、中心に交点を置く辺に平行な十字線で合同に4分された形の平面ファスナーにおいて、フック面、ループ面のいずれか一面に統一して連結継手受け片(4)とし、他の面片をそれぞれの連結継手(5)とし構成された連結器・装置であって、4つの連結器が切片を接して合体形成されて8角形状又は円形状となった連結継手受け片面おいて、それぞれの連結継手片面の半面積部分を、それぞれ隣接辺を跨いで連結状態となる位置に順次にずらして移動して張り替え合せることによって4つの平板を4つ角部で連結し、張り戻すことによって連結を解除することを特徴とする平面ファスナー4つ角部連結敷設器。
【発明の効果】
【0014】
本発明の連結器・装置は、いずれも、柔道畳、マットの類の完全な連結固定敷設を可能とものである。特に、請求項1・2の嵌合連結器・装置は、激しい外力がかかる運動種目に使う木製床板等をも固定敷設できる性能を持たせるものとすることができる。
【0015】
本発明なる連結器・装置は平板状又は、平面形状で、敷設する畳等自体に縁辺部又は、角部に接して埋没する状態でその全体外形に影響を与えることなく内装備できるので、取扱、保管に便利である。
【0016】
敷設する床面の平面形状、表面、周囲の状態等に影響されず、固定枠等の資器材・作業等は一切不要で、敷設、撤収作業も極めて簡単で、耐久性もあるので、常設使用できない床面で頻繁に敷設、撤収を繰り返さなければならない使用状態に最適である。
【0017】
請求項1、3の連結器・装置は、矩形状に限らず、直線状縁辺部を持つ板であれば、いかなる外形上のものでも、その直線状縁辺部において連結可能である
【0018】
請求項3・4の平面ファスナー連結器も、実用上、十分な連結固定力を持っている、また、使用時、収納状態ともに、フック面、ループ面は同型で張り合った状態(作用面が完全に隠れた状態)で連結、収納されるので、運搬、収納時ともに、ファスナーの作用面が、衣服や周囲の物に引っかかる等のわずらわしさはない。
【0019】
いずれも、極めて単純、簡単な構造なので、型抜き、切り抜き、鋳造等の製造法に簡単に生産可能であり、畳等への取り付け・装備も容易であり製造、生産コストも抑えられる。
【0020】
【図面の簡単な説明】
【0021】
【
図1】本発明の請求項1の連結器の基本構造及び作用原理を表す平面図
【
図2】本発明の請求項2の連結器の基本構造及び作用原理を表す平面図
【
図3】本発明の請求項3の連結器の基本構造及び作用原理を表す平面図
【
図4】本発明の請求項4の連結器の基本構造及び作用原理を表す平面図
【
図5】本発明の連結器を畳大の平板に装備する場合の配装備例を示す平面図
【発明を実施するための形態】
【0022】
本発明の連結敷設器・装置に用いる材質は、請求項1,2の嵌合構造連結器・装置には、敷設される畳等の使用状態に応じて所望の連結強度が得られる金属、硬質プラスチック、合成ゴム、高密度の発砲合成樹脂、木製板等から選ぶ。請求項3,4の連結器には一般に普及している平面ファスナーを用いる。
【0023】
本発明の連結敷設器・装置の大きさついては、柔道畳、マット等に内装備して使用するもので例示すれば、請求項1の嵌合構造連結器・装置ならば、硬質プラスチック板を場合で、厚さ10mm程度で、連結継手の長さ10cm程度、請求項3の平面ファスナーからなる連結敷設器では、長辺12~15cm程度で所望の連結力が得られる。請求項2,4の連結敷設器・装着の大きさは、それぞれ、これに準じた大きさとする。
【0024】
畳等への装備は、請求項1、2の嵌合連結敷設器・装置の場合は、畳等の裏面に、床面と隣接畳等の接触面・辺縁に合わせて埋没状態に一体化して装備・形成する。
請求項2、3の平面ファスナー連結器・装置は、フック面、ループ面のどちら一方の面に統一して、連結継手片受け面部として、接着、縫い付けなどにより畳等の裏面に装着し、連結継手片となる対片をそれに張り納め装備する。
【0025】
畳等に内装備する連結敷設器の数と位置は、
図5に例示する。本例は、畳において縦横整列敷設だけでなく縦横交互敷設、長辺半畳ずらし敷設、半畳畳との組み合わせ敷設のすべてに対応できる最少個数の配置パターンである。厳しい使用状態の柔道畳の敷設においても足りる。
【0026】
請求項1、2の連結敷設器・装置を内装備する場合、平板自体が、あるいは、畳等が複数の板材を積層して製造される構造で、かつ最下層の板材が、連結器・装置として所望の連結強度を得られる材質、厚さのものである場合は、その板そのものに
図5の例示する配置パターンの配置と個数で、直接に、型抜きなどにより一体、一括形成する。
【0027】
また、請求項1・2の連結器・装置においては、主として収納状態時に連結継手の脱落を防ぎ、さらには、使用時には連結継手の嵌合状態の堅持を確実にする連結継手と基板部との接触面に対となる平面ファスナー片又はマグネットシートなどを使用する。
【0028】
請求項1、2の連結器、装置の場合、硬質プラスチック等硬い素材を使用する場合は、主として、敷設床面を保護するために、連結敷設器の下面(床面との接触面側)には柔らかい素材のシート材を張り付ける。
【0029】
ハニカム形状(正6角形形状)の平板を3つ角部で連結する連結器敷設・装置も、本発明の基本技術思想に基づいて作成できる。
【産業上の利用可能性】
【0030】
柔道畳の類に限らず、置き畳、置きマット、板床、タイル、人工芝など並べて敷設するすべてに応用できる。請求項1,2の嵌合式の物は、積層構造の厚手の物に、請求項3、4の連結器は、カーペット、マットなど薄手の敷物類への装備に向いている。
【0031】
請求項1、2の嵌合構造の連結器、装置は、連結力も強く、繰り返し使用による連結性能の低下もほとんどないので、学校体育授業等で頻繁に畳の上げ下げを繰り返す使用状態の柔道畳への装備に最適である。
【0032】
請求項3,4の平面ファスナー使用の連結器・装置は、繰り返し使用に対する耐久性に難点がるが、接着剤により貼り付け装備するだけで既存の畳を簡単に、連結式畳に改造することができる。
【0033】
恒久的に敷設する場合には、本件連結・装置を連結状態にして接着剤等で固定することにより、固定のための格子・枠構造や、くぎ、ボルトなどを用いなくても長期使用にも耐える連結固定敷設が可能である。
【0034】
縁辺に隙間もって連接敷設する平板の場合は、本件連結器・装置の連結継手嵌合受け部の構造を連結方向側に必要な隙間距離の2分の1の長さだけ短くした形成することで可能である。
【符号の説明】
【0035】
1 基板部
2 連結継手嵌合受け部
3 連結継手連結継手
4 連結作用形状部
5 連結継手片受け面片(連結継手面片の裏面に重なっている)
6 連結継手面片