(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022146843
(43)【公開日】2022-10-05
(54)【発明の名称】2ストロークまたは4ストロークガソリンエンジンの加熱バーナーの回転速度可変電圧電源
(51)【国際特許分類】
F02N 19/04 20100101AFI20220928BHJP
F02M 35/10 20060101ALI20220928BHJP
F02N 19/02 20100101ALI20220928BHJP
【FI】
F02N19/04 B
F02M35/10 311B
F02N19/02 A
【審査請求】有
【請求項の数】10
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021112630
(22)【出願日】2021-07-07
(31)【優先権主張番号】202110300927.7
(32)【優先日】2021-03-22
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(71)【出願人】
【識別番号】521299802
【氏名又は名称】蔡夢圓
【氏名又は名称原語表記】MengYuan Cai
【住所又は居所原語表記】Unit 101, Build ing west-20,Beimeng community,Wensan street Longyou county Quzhou City Zhejiang Prov. China.
(74)【代理人】
【識別番号】110001139
【氏名又は名称】SK弁理士法人
(74)【代理人】
【識別番号】100130328
【弁理士】
【氏名又は名称】奥野 彰彦
(74)【代理人】
【識別番号】100130672
【弁理士】
【氏名又は名称】伊藤 寛之
(72)【発明者】
【氏名】蔡夢圓
(57)【要約】 (修正有)
【課題】消費電力を効果的に低減し、航続時間や使用安定性を向上させる、2ストロークまたは4ストロークのガソリンエンジンの加熱バーナーの回転速度可変電圧電源を提供する。
【解決手段】回転速度可変電圧電源は、2ストロークまたは4ストロークのガソリンエンジンの異なる回転数に応じて異なる制御指令を出力する調整装置と、前記調整装置に接続され、前記異なる制御指令制御回路に応じて回路のオンオフを制御する開閉装置と、前記調整装置と前記開閉装置とに接続され、前記異なる制御指令及び/又は前記開閉装置の開閉に応じて異なる電圧を前記加熱バーナーに供給する整流装置と、を備える。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
2ストロークまたは4ストロークのガソリンエンジンの加熱バーナーの回転速度可変電圧電源であって、
前記2ストロークまたは前記4ストロークのガソリンエンジンの異なる回転数に応じて異なる制御指令を出力する調整装置と、
前記調整装置に接続され、前記異なる制御指令制御回路に応じて回路のオンオフを制御する開閉装置と、
前記調整装置と前記開閉装置とに接続され、前記異なる制御指令及び/又は前記開閉装置の開閉に応じて異なる電圧を前記加熱バーナーに供給する整流装置と、を備えることを特徴とする回転速度可変電圧電源。
【請求項2】
前記調整装置は、
前記2ストロークまたは4ストロークのガソリンエンジンの回転数を収集する速度収集ユニットと、
前記速度収集ユニットと接続され、前記回転数に応じて前記制御指令を出力する制御ユニットと、を備えることを特徴とする請求項1に記載の回転速度可変電圧電源。
【請求項3】
前記回転数が第1回転数範囲にある場合、前記制御ユニットは、前記開閉装置がオンされるように前記開閉装置に第1制御指令を出力し、
前記回転数が第2回転数範囲にある場合、前記制御ユニットは、前記開閉装置がオフされるように前記開閉装置に第2制御指令を出力し、
前記回転数が第3回転数範囲にある場合には、前記制御ユニットは、前記整流装置が電圧を出力しないように前記整流装置に第3制御指令を出力することを特徴とする請求項2に記載の回転速度可変電圧電源。
【請求項4】
前記制御ユニットが前記第1制御指令を出力すると、前記開閉装置がオンとなり、前記整流装置が第1電圧を出力し、
前記制御ユニットが前記第2制御指令を出力すると、前記開閉装置がオフとなり、前記整流装置が前記第1電圧よりも小さい第2電圧を出力し、
前記制御ユニットは、前記第3制御指令を出力すると、前記整流装置は、電圧を出力しないことを特徴とする請求項3に記載の回転速度可変電圧電源。
【請求項5】
前記第1回転数範囲は3000回転/分以下であり、前記第2回転数範囲は3000回転/分より大きく、3800回転/分以下であり、前記第3回転数範囲は3800回転/分より大きいであることを特徴とする請求項3に記載の回転速度可変電圧電源。
【請求項6】
前記第1電圧の範囲は1.3Vより大きく、1.8V以下であり、前記第2電圧の範囲は0.8Vより大きく、1.3V以下であることを特徴とする請求項3に記載の回転速度可変電圧電源。
【請求項7】
前記調整装置は、
前記開閉装置の制御端に接続される第1出力端と、前記整流装置のイネーブル端に接続される第2出力端とを備え、
前記回転数が前記第1回転数範囲または前記第2回転数範囲にある場合、前記第1出力端は、前記開閉装置の制御端に第1制御指令または第2制御指令を出力し、前記第2出力端は、前記整流装置のイネーブル端にイネーブル信号を出力し、
前記回転数が前記第3回転数範囲にあるとき、前記第1出力端は出力されず、前記第2出力端は、前記整流装置が動作しないように、第3制御指令を前記調整装置のイネーブル端に出力することを特徴とする請求項3に記載の回転速度可変電圧電源。
【請求項8】
前記調整装置は、シングルチップコンピュータにより実現され、前記整流装置は、前記整流チップにより実現されることを特徴とする請求項7に記載の回転速度可変電圧電源。
【請求項9】
模型に動力を供給する2ストロークのガソリンエンジンと、
請求項1~請求項8の何れか1項に記載の2ストロークのガソリンエンジンの加熱バーナーの回転速度可変電圧電源とを備えることを特徴とする2ストロークのガソリンエンジンシステム。
【請求項10】
模型に動力を供給する4ストロークのガソリンエンジンと、
請求項1~請求項8の何れか1項に記載の4ストロークのガソリンエンジンの加熱バーナーの回転速度可変電圧電源とを備えることを特徴とする4ストロークのガソリンエンジンシステム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、飛行機の模型及びその他の模型技術分野に関し、具体的には、2ストロークまたは4ストロークのガソリンエンジンの加熱バーナー(heating burner)に用いられる回転速度可変電圧電源及びシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
2ストロークの模型のガソリンエンジンおよび4ストロークの模型のガソリンエンジンは、中型の飛行機の模型および船の模型、車の模型等の模型に十分な動力を供給される専用のエンジンであり、ピストンが気筒内を運動することでクランクシャフトに動力が供給されることにより、プロペラー軸及びプロペラーを回転させ、前に向かう動力を発生して飛行機の模型又は船の模型を動作させ、あるいは、プロペラー軸及び伝送システムを駆動することによって、車の模型のタイヤを回転させて、動力を提供することにより、車の模型を動作させる。キャブレターにより気筒内に吸入される空気とオイルの混合物がピストンによって圧縮され、温度および圧力が増加し、点火された後に速やかに燃焼され、体積が膨張し、ピストンを押し下げる運動は、一つストロークを完了する。市販の最も常用されるの、気筒を挿入する点火装置は、6~12Vの点火プラグであり、高温瞬時アークを発生することによって空気とオイルの混合物を着火させる。また、他にも技術があり、気筒に挿入される電熱線の加熱バーナーを用いて、通電後、電熱線の温度は、空気とオイルの混合物の燃点よりはるかに高く、すなわち高温状態となることで空気とオイルの混合物を着火させ、これにより、点火プラグを用いるのと同様の効果を奏する。また、模型や飛行機の模型には、給電池が1枚持ち運ばれ、一定の降圧により、電流が安定した後、電路で加熱バーナーの発熱に電気エネルギーを供給する。
【0003】
従来、2ストロークと4ストロークの模型のガソリンエンジン装置として加熱バーナーを用いたものは、以下の欠点がある。加熱バーナーに供給される電圧は一定であり、すなわち、エンジンの運転開始から加熱バーナーの給電電源を切るまで、加熱バーナーに供給される電圧は、常に一定に保たれており、加熱バーナーの電熱線は、その期間も常に一定高温に保たれて空気とオイルの混合物が点火される。しかしながら、現実的には、エンジンが高速で運転されると、気筒自体が高温状態にあり、空気とオイルの混合物を圧縮することによる高温に加え、両者が与える熱エネルギーは、点火に必要なエネルギーを大きく低下させる。また、加熱バーナーに供給される電圧は一定であり、この場合、給電電池の航続時間を大きく低下させ、加熱バーナーの損失速度を速くし、多くのエネルギーを消費するだけでなく、モデル航続能力が制限され、かつ、機器の長寿命も大幅に短縮され、安定性が低い。
【発明の概要】
【0004】
以上の問題点に鑑みて、本発明は、上記課題の少なくとも1つを解決するために、2ストロークまたは4ストロークのガソリンエンジンの加熱バーナーの回転速度可変電圧電源及びそのシステムを提案することを目的とする。
【0005】
上記目的に基づいて、本発明の第1態様によれば、2ストロークまたは4ストロークのガソリンエンジンの加熱バーナーの回転速度可変電圧電源を提供する。回転速度可変電圧電源は、前記2ストロークまたは前記4ストロークのガソリンエンジンの異なる回転数に応じて異なる制御指令を出力する調整装置と、前記調整装置に接続され、前記異なる制御指令制御回路に応じて回路のオンオフを制御する開閉装置と、前記調整装置と前記開閉装置とに接続され、前記異なる制御指令及び/又は前記開閉装置の開閉に応じて異なる電圧を前記加熱バーナーに供給する整流装置と、を備える。
【0006】
あるいは、前記調整装置は、前記2ストロークまたは4ストロークのガソリンエンジンの回転数を収集する速度収集ユニットと、前記速度収集ユニットと接続され、前記回転数に応じて前記制御指令を出力する制御ユニットと、を備える。
【0007】
あるいは、前記回転数が第1回転数範囲にある場合、前記制御ユニットは、前記開閉装置がオンされるように前記開閉装置に第1制御指令を出力し、前記回転数が第2回転数範囲にある場合、前記制御ユニットは、前記開閉装置がオフされるように前記開閉装置に第2制御指令を出力し、前記回転数が第3回転数範囲にある場合には、前記制御ユニットは、前記整流装置が電圧を出力しないように前記整流装置に第3制御指令を出力する。
【0008】
あるいは、前記制御ユニットが前記第1制御指令を出力すると、前記開閉装置がオンとなり、前記整流装置が第1電圧を出力し、前記制御ユニットが前記第2制御指令を出力すると、前記開閉装置がオフとなり、前記整流装置が前記第1電圧よりも小さい第2電圧を出力し、前記制御ユニットは、前記第3制御指令を出力すると、前記整流装置は、電圧を出力しない。
【0009】
あるいは、前記第1回転数範囲は3000回転/分以下であり、前記第2回転数範囲は3000回転/分より大きく、3800回転/分以下であり、前記第3回転数範囲は3800回転/分より大きいである。
【0010】
あるいは、前記第1電圧の範囲は1.3Vより大きく、1.8V以下であり、前記第2電圧の範囲は0.8Vより大きく、1.3V以下である。
【0011】
あるいは、前記調整装置は、前記開閉装置の制御端に接続される第1出力端と、前記整流装置のイネーブル端に接続される第2出力端とを備え、前記回転数が前記第1回転数範囲または前記第2回転数範囲にある場合、前記第1出力端は、前記開閉装置の制御端に第1制御指令または第2制御指令を出力し、前記第2出力端は、前記整流装置のイネーブル端にイネーブル信号を出力し、前記回転数が前記第3回転数範囲にあるとき、前記第1出力端は出力されず、前記第2出力端は、前記整流装置が動作しないように、第3制御指令を前記調整装置のイネーブル端に出力する。
【0012】
あるいは、前記調整装置は、シングルチップコンピュータにより実現され、前記整流装置は、前記整流チップにより実現される。
【0013】
本発明の第2態様によれば、模型に動力を供給する2ストロークのガソリンエンジンと、模型に動力を供給する4ストロークのガソリンエンジンと、第1態様に記載の2ストロークまたは4ストロークのガソリンエンジンの加熱バーナーの回転速度可変電圧電源とを備える2ストロークまたは4ストロークのガソリンエンジンシステムを提供する。
【0014】
以上のように、エンジンの回転速度の違いによって加熱バーナーに異なる電圧が供給されことにより、電圧、着火温度を自動的に制御するなどの効果を達成するとともに、模型携帯電池の消費電力を効果的に低減し、航続時間や使用安定性を向上させる2ストロークおよび4ストロークのガソリンエンジンの加熱バーナーの回転速度可変電圧電源およびそのシステムが提供する。
【図面の簡単な説明】
【0015】
本発明または関連技術における技術をより明確に説明するために、以下に、実施の形態や関連技術の説明に必要な図面を簡単に紹介する。このように、以下に説明する図面は、本発明の実施の形態に過ぎず、当業者にとって、創造的な工夫を要することなく他の図面が得られることは、当業者にとって、明らかである。
【0016】
【
図1】本発明の実施の形態に係る2ストロークまたは4ストロークのガソリンエンジンの加熱バーナーの回転速度可変電圧電源の一例である。
【
図2】本発明の実施の形態に係る給電装置の一例である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
本発明の目的、技術案及び利点をより明確にするため、以下に具体的な実施例を結合し、添付図面を参照しながら本発明を更に詳細に説明する。
【0018】
なお、本発明の実施例で用いる技術用語または科学用語は、特に定義しない限り、本発明の所属分野における一般的な技能を有する人士が理解する通常の意味であるべきである。本発明の実施の形態で用いられる「第1」、「第2」および類似する言葉は、順序、数、または重要度を示さず、異なる構成要素を区別するに過ぎない。「含む」又は「含める」等の類似する語句は、その他の素子や部品を排除するものではなく、その語の前に現れた素子や部品が、その語の後に列挙された素子や部品およびその同等部品を備えることを意味する。「接続」又は「連結」等の類似する語句は、物理的又は機械的な接続に限られず、電気的な接続を含んでもよく、直接的か間接的かを問わない。
【0019】
本発明の実施の形態は、従来の不足に基づいて、自動に電圧、着火温度を制御する等の効果を実現することができ、模型携帯電池の消費電力を効果的に低減し、航続時間や使用安定性を向上させる2ストロークまたは4ストロークのガソリンエンジンの加熱バーナーの回転速度可変電圧電源を提案するものである。
【0020】
本発明によれば、2ストロークまたは4ストロークのガソリンエンジンの加熱バーナーの回転速度可変電圧電源であって、2ストロークまたは4ストロークのガソリンエンジンの異なる回転数に応じて異なる制御指令を出力する調整装置と、調整装置に接続され、異なる制御指令制御回路に応じて回路のオンオフを制御する開閉装置と、調整装置と開閉装置とに接続され、異なる制御指令及び/又は開閉装置の開閉に応じて異なる電圧を加熱バーナーに供給する整流装置と、を備える。
【0021】
あるいは、調整装置は、2ストロークまたは4ストロークのガソリンエンジンの回転数を収集する速度収集ユニットと、速度収集ユニットと接続され、回転数に応じて制御指令を出力する制御ユニットと、を備える。
【0022】
いくつかの実施の形態において、制御ユニットは、整流チップにより実現されてもよい。また、いくつかの実施の形態において、シングルチップコンピュータには、SC92F7250機種のシングルチップコンピュータが用いられてもよい。
【0023】
あるいは、回転数が第1回転数範囲にある場合、制御ユニットは、開閉装置がオンされるように開閉装置に第1制御指令を出力し、回転数が第2回転数範囲にある場合、制御ユニットは、開閉装置がオフされるように開閉装置に第2制御指令を出力し、回転数が第3回転数範囲にある場合には、制御ユニットは、整流装置が電圧を出力しないように整流装置に第3制御指令を出力する。
【0024】
いくつかの実施の形態において、整流装置は、整流チップに基づいて実現されてもよい。また、いくつかの実施形態において、整流チップには、SX2105降圧同期整流チップが用いられてもよい。
【0025】
あるいは、制御ユニットが第1制御指令を出力すると、開閉装置がオンとなり、整流装置が第1電圧を出力し、制御ユニットが第2制御指令を出力すると、開閉装置がオフとなり、整流装置が第1電圧よりも小さい第2電圧を出力し、制御ユニットは、第3制御指令を出力すると、整流装置は、電圧を出力しない。
【0026】
いくつかの実施の形態において、第1回転数範囲は3000回転/分以下であり、第2回転数範囲は3000回転/分より大きく、3800回転/分以下であり、第3回転数範囲は3800回転/分より大きいである。
【0027】
いくつかの実施の形態において、第1電圧の範囲は1.3Vより大きく、1.8V以下であり、第2電圧の範囲は0.8Vより大きく、1.3V以下である。
【0028】
あるいは、調整装置は、開閉装置の制御端に接続される第1出力端と、整流装置のイネーブル端に接続される第2出力端とを備え、回転数が第1回転数範囲または第2回転数範囲にある場合、第1出力端は、開閉装置の制御端に第1制御指令または第2制御指令を出力し、第2出力端は、整流装置のイネーブル端にイネーブル信号を出力し、回転数が第3回転数範囲にあるとき、第1出力端は出力されず、第2出力端は、整流装置が動作しないように、第3制御指令を調整装置のイネーブル端に出力する。
【0029】
具体的には、いくつかの実施の形態において、
図1を参照して、
図1は、本発明の実施の形態に係る2ストロークまたは4ストロークのガソリンエンジンの加熱バーナーの回転速度可変電圧電源の一例である。
【0030】
そのうち、本発明の実施の形態に係る2ストロークまたは4ストロークのガソリンエンジンの加熱バーナーの回転速度可変電圧電源は、調整装置と、開閉装置と、整流装置と、を備える。調整装置は、整流装置に電源を出力する。整流装置の出力端は、電源出力インターフェースJ5の第1ピンに接続され、電源出力インターフェースJ5の第2ピンは接地されている。
【0031】
図1に示すように、さらに、調整装置は、カプセル化インターフェースJ1を含んでもよい。調整装置は、回転数を表示するカーレントメータJ3をさらに含んでもよい。開閉装置は、MOS管Q1を備える。回転数収集ユニットは、ホール線インターフェースJ2、抵抗R2、容量C1を備える。調整ユニットは、シングルチップコンピュータU1を備える。
【0032】
具体的には、シングルチップコンピュータU1の第1ピンは、シングルチップコンピュータU1の第8ピンと接続され、かつ、シングルチップコンピュータU1の第1ピンと、シングルチップコンピュータU1の第8ピンとの間には容量C3が直列に接続され、シングルチップコンピュータU1の第1ピンは接地され、シングルチップコンピュータU1の第8ピンには、電源電圧VCCが接続され、シングルチップコンピュータU1の第2ピンは、カプセル化インターフェースJ1の第3ピンに接続され、シングルチップコンピュータU1の第3ピンは、カプセル化インターフェースJ1の第2ピンに接続され、シングルチップコンピュータU1の第4ピンは、MOS管Q1のゲートに接続され、かつ、シングルチップコンピュータU1の第4ピンとMOS管Q1のゲートとの間には抵抗R3が直列に接続され、MOS管Q1のゲートは、容量C12の一端に接続され、容量C12の他端は接地され、容量C12の両端に抵抗R6が並列に接続され、MOS管Q1のソースは接地され、MOS管Q1のドレインは、抵抗R9の一端に接続され、抵抗R9の他端は、抵抗R11の一端に接続され、抵抗R11の他端は接地され、抵抗R9の他端は整流回路ユニットに接続され、シングルチップコンピュータU1の第5ピンは、容量C4の一端に接続され、容量C4の他端は接地され、抵抗R5の一端には、シングルチップコンピュータU1の第5ピンが接続され、抵抗R5の他端は電圧を出力し、整流回路ユニットには、シングルチップコンピュータU1の第6ピンが接続され、シングルチップコンピュータU1の第7ピンは、ホール線インターフェースJ2の第3ピンとカーレントメータJ3の第3インターフェースとにそれぞれ接続され、かつ、シングルチップコンピュータU1の第7ピンと、ホール線インターフェースJ2の第3ピンとの間に抵抗R2が直列に接続され、容量C1の一端は、ホール線インターフェースJ2の第3ピンに接続され、容量C1の他端は接地されている。カプセル化インターフェースJ1の第1ピンは接地され、カプセル化インターフェースJ1の第4ピンには、電源電圧VCCが接続され、カプセル化インターフェースJ1の第3ピンは、ダイオードの負極に接続され、ダイオードの正極は抵抗R1の一端に接続され、抵抗R1の他端は電源電圧VCCに接続されている。ホール線インターフェースJ2の第2ピンは、カーレントメータJ3の第2ピンと接続され、ホール線インターフェースJ2の第1ピンは、カーレントメータJ3の第1ピンに接続され、カーレントメータJ3の第1ピンと、カーレントメータJ3の第2ピンとの間には、容量C2が直列に接続され、カーレントメータJ3の第1ピンは接地され、カーレントメータJ3の第2ピンには、電源電圧VCCが接続されている。
【0033】
上記態様において、ホールセンサーの誘導によってエンジンのプロペラー及びプロペラー軸を回転させて発生する電気信号は、ホール線インターフェースJ2の第3ピンから出力され、抵抗R2を介してシングルチップコンピュータU1の第7ピンで入力する。シングルチップコンピュータU1は、SC92F7250シングルチップコンピュータであり、強化型の1T 8051カーネル工業級Flashマイクロコントローラであり、予めアルゴリズムが書き込まれている。シングルチップコンピュータU1の第7ピンから入力される電気信号は、SC92F7250シングルチップコンピュータでアルゴリズムにより、単位時間に通過する電気信号の総量を算出することで、エンジンの瞬時回転数を判断する。
【0034】
5秒あたり100個の電気信号が入力され、すなわち、瞬時回転数は、1200回転/分であることが理解される。SC92F7250シングルチップコンピュータによりエンジン回転数を算出した後、これにより、2種類のセグメント供給電圧が形成される。
【0035】
そのうち、シングルチップコンピュータU1の第1ピンは、VSSであり、第2ピンは、P12/RX0であり、第3ピンは、P13/TX0であり、第3ピンは、P27/AD7であり、第5ピンは、AD6/P26であり、第6ピンは、AD1/P21であり、第7ピンは、AD0/P20である、第8ピンは、VCCである。
【0036】
さらに、ダイオードD1は発光ダイオードである。
【0037】
さらに、MOS管Q1は、NチャンネルMOS管である。
【0038】
図1に示すように、整流装置は、整流チップU3と、抵抗R8と、抵抗R4と、容量C8と、インダクタL2と、ダイオードD3と、抵抗R10と、容量C7と、容量C15と、容量C10と、容量C14と、を備え、整流チップU3の第1ピンと、整流チップU3の第5ピンとは、それぞれ抵抗R8の両端に接続され、整流チップU3の第1ピンには、電源電圧VDDが接続され、整流チップU3の第5ピンは、シングルチップコンピュータU1の第6ピンと接続され、整流チップU3の第5ピンは、抵抗R4の一端に接続され、抵抗R4の他端は接地されて容量C15の一端に接続され、容量C15の他端は、整流チップU3の第7ピンに接続され、整流チップU3の第4ピンは、ダイオードD3の負極に接続され、ダイオードD3の正極は電源電圧VCCに接続され、整流チップU3の第4ピンは、容量C8の一端に接続され、容量C8の他端は、それぞれ整流チップ113の第2ピン、第3ピンに接続され、整流チップの第2ピン、第3ピンはともに、インダクタL2の一端に接続され、抵抗R10、容量C7、容量C10、容量C14の一端は、いずれも、インダクターL2の他端に接続され、抵抗R10と容量C7の他端は、いずれも整流チップU3の第6ピンに接続され、容量C10と容量C14の他端とは、互いに接続されて接地され、インダクターL2の他端は、電源出力インターフェースJ5の第1ピンに接続され、抵抗R10と容量C7の他端は、いずれも抵抗R11の一端に接続されている。
【0039】
整流チップU3の第1ピンはINであり、第2ピンはLXであり、第3ピンはLXであり、第4ピンはBSTであり、第5ピンはENであり、第6ピンはFBであり、第7ピンはVCCであり、第8ピンはGNDであり、第0ピンはGNDである。
【0040】
あるいは、回転速度可変電圧電源は、調整装置と整流装置とに接続され、電源を供給するための給電装置を更に備える。
【0041】
いくつかの実施の形態において、
図2を参照して、
図2は、本発明の実施の形態に係る給電装置の一例を示す図である。
図2に示すように、給電装置は、電源出力インターフェースJ4、容量C11、ダイオードD2、容量C9、容量C5、容量C6、安定化チップU2、およびインダクタL1を含むことができる。電源入力インターフェースJ4の第1ピンは接地され、電源入力インターフェースJ4の第2ピンは容量C11の一端に接続され、容量C11の他端は接地され、容量C11の一端はダイオードD2の正極に接続され、容量C11の一端に電源電圧VDDは接続され、ダイオードD2の負極は、容量C9、容量C5の一端にそれぞれ接続され、容量C9と容量C5の他端とは、互いに接続されて接地され、安定化チップU2の第2のピンは、ダイオードD2の負極に接続され、安定化チップU2の第1ピンは接地され、安定化チップU2の第3ピンはインダクタL1の一端に接続され、インダクタL1の他端は容量C6の一端に接続されるとともに電源電圧VCCは接続され、容量C6の他端は安定化チップU2の第1ピンに接続されている。
【0042】
いくつかの実施の形態において、安定化チップU2は、HT7550である。
【0043】
いくつかの実施の形態において、再び
図1を参照して、SC92F7250シングルチップコンピュータで計算される回転数が0回転/分から3000回転/分であり、中速運転状態に属する場合には、シングルチップコンピュータU1の第4ピンから出力されるローレベル信号は、MOS管Q1のゲートによって回路に入り、オンされる。MOS管Q1が完全にオンすると、回路は、抵抗R9と、抵抗R10とによって分圧された後、抵抗R9の抵抗値が47Kであり、抵抗R10の抵抗値が33Kであり、整流チップU3のFBピンから電流が入り、このときFBピンに入る基準電圧が0.8Vであり、FBピンに0.8Vの電圧が入力された場合、U3のSX2105同期整流チップは、LXピンを介して第2ピン及び第3ピンへ電圧が1.6Vとなる電流を出力し、電流がインダクタが1.5μH/5Aのインダクタ巻線を経て最終的に電源出力インターフェース(すなわち、OUT出力インターフェース)J5に1.6Vの電圧を出力し、加熱バーナーに供給する。このとき、加熱バーナーの電熱線は1.6Vの電圧を受け、フルパワーで発熱し、空気とオイルの混合物を着火する。
【0044】
SC92F7250シングルチップコンピュータで計算される回転数が3000回転/分より大きく、3800回転/分以下であり、中速運転状態に属する場合には、第4ピン(P27/AD7)から出力されるハイレベル信号は、Q1 7002におけるMOS管のゲートによってMOS管に入り、かつ、完全にオフされる。MOS管がオフされた後、第6ピンFBからアクセスされたSX2105降圧同期整流チップは、LXピンを介して第2ピン、第3ピンへ電圧が0.8Vとなる電流を出力し、このとき回路が半電力で動作する。電流は、インダクタが1.5μH/5Aとなるインダクタコイルを経て最終的に電源出力インターフェースJ5に1.2Vの電圧を出力し、加熱バーナーに供給される。このとき、加熱バーナーの電熱線は1.2Vの電圧を受け、低電力で発熱し、空気とオイルの混合物を着火する。
【0045】
SC92F7250シングルチップコンピュータで計算される回転数は、3800回転/分より大きく、全速運転状態に属すると、パイロット出力インターフェースが出力する電圧をオフし、このとき加熱バーナーに供給される電圧は0Vであるが、回転数が速すぎると、そのとき、気筒内での温度は既に加熱バーナーの電熱線を高温に維持するには十分であるので、高温を維持している加熱バーナーは、空気とオイルの混合物を継続的に点火してエンジンの安定運転を維持することができる。
【0046】
このことから、エンジンが低速で運転されるときに加熱バーナーに供給される電圧は、高圧である。一方、エンジンが高速で運転されると、加熱バーナーに供給される必要がある電圧は、適宜低減され、気筒内で圧気と燃焼ガソリンの残熱を圧縮して着火温度閾値を空気とオイルの混合物着火点まで低下させる。このため、エンジン全速運転時に電熱線を流れる電流が自動的に0Vに低下し、エンジンの作動に影響を与えることなく、電池消費の節約、給電電池の航続時間の増加、および加熱バーナーの寿命の向上等の効果を奏する。従来の電子イグナイタのように使用時において、頻繁に高電圧給電状態となる必要がないため、本発明の技術方案は、エンジンの運転状況に応じて供給電圧をスマート調整することができ、特に、エンジンが高速運転の場合、給電設備の使用頻度及び電力量を効果的に低減することができる。
【0047】
本発明の実施の形態によれば、模型に動力を供給する2ストロークのガソリンエンジンと、模型に動力を供給する4ストロークのガソリンエンジンと、本発明の一実施の形態に係る2ストロークまたは4ストロークのガソリンエンジンの加熱バーナー用回転速度可変電圧電源とを含む2ストロークまたは4ストロークのガソリンエンジンシステムを提供する。
【0048】
これにより、本発明の実施の形態に係る2ストロークまたは4ストロークのガソリンエンジンの加熱バーナー用回転速度可変電圧電源及びシステム。エンジンが低速で運転されるときに加熱バーナーに供給される電圧は、高圧である。一方、エンジンが高速で運転されると、加熱バーナーに供給される必要がある電圧は、適宜低減され、気筒内で圧気と燃焼ガソリンの残熱を圧縮して着火温度閾値を空気とオイルの混合物着火点まで低下させる。さらに、電圧、着火温度を自動的に制御するなどの効果を達成するとともに、模型携帯電池の消費電力を効果的に低減し、航続時間や使用安定性を向上させる。
【0049】
なお、以上、本発明のいくつかの実施例について述べる。その他の実施例は添付の請求の範囲の範囲内である。また、請求項に記載の動作又は工程は、前記実施の形態とは異なる順序で実行されて所望の結果が実現される場合もある。また、図面に描画される手順は、必ずしも示された特定の順番または連続した順番を必要とすることなく所望の結果を実現可能である。ある実施の形態において、マルチタスク処理およびパラレル処理が可能であってもよく、または、有利であってもよい。
【0050】
当業者は理解すべきである。以上のいくつかの実施の形態の検討はあくまで例示に過ぎず、本発明の範囲(請求項を含む)がこれらに限定されることは意図していない。本発明の思想の下、上述の実施の形態や異なる実施の形態において技術的特徴が適宜組み合わされてもよく、任意の順序で工程が実現されてもよく、また、上述のような本発明の実施の形態の異なる点において他のバリエーションが数多く存在し、簡便のため詳細に提供されていない。
【0051】
また、説明の簡略化や検討のため、本発明の実施の形態の理解を容易にするために、提供される図面には、集積回路(IC)チップと他の部品との公知の電源/グランド接続を示すか又は示さないようにしてもよい。また、装置をブロック図で表示することで、本発明の実施の形態がわかりにくくなることを避けることができるとともに、これらのブロック図装置の実施の形態の詳細については、本発明の一実施の形態を実施するプラットフォームに高度に依存する(すなわち、これらの詳細については、当業者の理解範囲に収まるべきである)ことも考えられる。本発明の例示的な実施の形態を説明するための具体的な詳細(例えば、回路)が記載されている場合、当業者にとって、本発明の実施の形態は、具体的な内容が記載されていない場合、あるいは、具体的な内容が変化した場合に実施可能であることは明らかである。したがって、これらの説明は制限的なものではなく、例示的であるべきである。
【0052】
本発明の具体的な実施の形態と組み合わせて本発明を説明したが、上述したように、これらの実施の形態の多くの置き換え、修正、変形は、当業者にとっては明らかである。
【0053】
本発明の実施の形態は、添付の特許請求の範囲に記載された広い範囲に収まるような置き換え、変形を全て包含することを意図している。従って、本発明の実施の態様の精神及び原則の中でも、その省略、修正、均等置換、改良等は本発明における保護範囲に含まれるものとする。