(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022146848
(43)【公開日】2022-10-05
(54)【発明の名称】霧化器、霧化システムおよび霧化システムの操作方法
(51)【国際特許分類】
A24F 40/42 20200101AFI20220928BHJP
A24F 40/10 20200101ALI20220928BHJP
【FI】
A24F40/42
A24F40/10
【審査請求】有
【請求項の数】11
【出願形態】OL
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2021130051
(22)【出願日】2021-08-06
(31)【優先権主張番号】202110302451.0
(32)【優先日】2021-03-22
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(71)【出願人】
【識別番号】520167391
【氏名又は名称】立訊精密工業股▲フン▼有限公司
【氏名又は名称原語表記】Luxshare Precision Industry Co., Ltd.
【住所又は居所原語表記】2F, Building A, SANYO New Industrial Zone, West HaoYi, Shajing, Bao’an, Shenzhen, Guangdong 518104, China
(74)【代理人】
【識別番号】110000523
【氏名又は名称】アクシス国際特許業務法人
(72)【発明者】
【氏名】馮雲
(72)【発明者】
【氏名】李華兵
(72)【発明者】
【氏名】黄▲ギョク▼
【テーマコード(参考)】
4B162
【Fターム(参考)】
4B162AA06
4B162AA22
4B162AB14
4B162AC02
4B162AC04
4B162AC06
4B162AC17
4B162AC46
(57)【要約】 (修正有)
【課題】何度も使用することができ、液漏れによる廃棄や浪費を回避して消費コストを低下させ、資源を節約することができる霧化器および霧化システムを提供する。
【解決手段】霧化器は、開口を含む霧化管と、液体貯蔵タンクと、フレキシブル閉塞材とを含む。そのうち、開口が霧化管の外面を貫通し、液体貯蔵タンクが霧化管内に設けられ、開口が液体貯蔵タンクに連通され、フレキシブル閉塞材が開口内に設置され、注射針を通過させて液体貯蔵タンクに進入させるために用いられる。当該霧化システムには、ベース、およびベースに取り外し可能に連結される前記霧化器が含まれる。フレキシブル閉塞材が開口内に填塞されており、密封作用を果たすとともに、特定液体を使い果たした場合、注射器でフレキシブル閉塞材に突き通して液体貯蔵タンクの内部へ特定液体を注入することができることで、繰り返しの使用を実現する。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
開口(11)を含む霧化管(1)であって、前記開口(11)が前記霧化管(1)の外面を貫通する霧化管(1)と、
前記霧化管(1)内に設けられ、前記開口(11)と連通する液体貯蔵タンク(2)と、
前記開口(11)内に設置され、注射針を通過させて前記液体貯蔵タンク(2)に進入させるために用いられるフレキシブル閉塞材(3)と、を含む、
ことを特徴とする霧化器。
【請求項2】
前記フレキシブル閉塞材(3)がフレキシブルプラスチック材料またはフレキシブルシリカゲル材料からなる、ことを特徴とする請求項1に記載の霧化器。
【請求項3】
前記開口(11)外に覆い被せられ、前記フレキシブル閉塞材(3)にすり寄せられた固定材をさらに含み、
前記固定材に貫通孔が開設されている、ことを特徴とする請求項1に記載の霧化器。
【請求項4】
前記霧化管(1)内に設けられ、発熱のために用いられる霧化装置(5)をさらに含む、ことを特徴とする請求項1に記載の霧化器。
【請求項5】
前記霧化装置(5)に電気的に接続された通電接触子(4)をさらに含む、ことを特徴とする請求項4に記載の霧化器。
【請求項6】
前記霧化管(1)の一端に連結された口部(6)をさらに含み、
前記霧化管(1)には、前記液体貯蔵タンク(2)と前記口部(6)とを連通させる貫通キャビティ(12)がさらに含まれる、ことを特徴とする請求項1に記載の霧化器。
【請求項7】
前記口部(6)を覆うエンドキャップ(7)をさらに含む、ことを特徴とする請求項6に記載の霧化器。
【請求項8】
前記霧化管(1)には、ドッキング部(14)および本体(13)がさらに含まれ、
前記ドッキング部(14)は、前記本体(13)から軸方向に延在するとともに、前記本体(13)に対して径方向に内へ収縮し、
前記開口(11)および前記フレキシブル閉塞材(3)が前記ドッキング部(14)に位置する、ことを特徴とする請求項1に記載の霧化器。
【請求項9】
ベース(10)を含む霧化システムであって、
請求項1~8のいずれか一項に記載の霧化器をさらに含み、
前記霧化器が前記ベース(10)に取り外し可能に連結される、ことを特徴とする霧化システム。
【請求項10】
前記ベース(10)には、棒体(101)、係着溝(103)およびバッテリー(102)が含まれ、
前記係着溝(103)が前記棒体(101)の一端に位置し、前記バッテリー(102)が前記棒体(101)内に設置され、前記霧化管(1)の前記フレキシブル閉塞材(3)が設置された一端が、前記係着溝(103)に取り外し可能に係着されるように構成される、ことを特徴とする請求項9に記載の霧化システム。
【請求項11】
請求項9または10に記載の霧化システムを提供することと、
注射針を含み、特定液体を盛った注射器を提供することと、
前記注射針を前記霧化器の前記フレキシブル閉塞材(3)に挿入し、前記注射針を前記液体貯蔵タンク(2)に進入させることと、
前記注射器に盛った前記特定液体を前記液体貯蔵タンク(2)に注入することと、
前記注射器を取り外すことと、
前記霧化器を前記ベース(10)に連結させることと、
前記霧化管(1)が前記液体貯蔵タンク(2)における前記特定液体を霧化することと、を含む、ことを特徴とする霧化システムの操作方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、霧化システムの技術分野に属し、特に、霧化器、霧化システムおよび霧化システムの操作方法に関する。
【背景技術】
【0002】
電子タバコは、紙巻きタバコを模倣する電子製品であり、紙巻きタバコと同様な外観、煙、味および感覚がある。これは、充電可能なリチウムポリマーバッテリーで給電して霧化器を駆動し、タールタンクにおけるタバコタールを加熱することにより、ニコチンなどを蒸気に変えた後、使用者に吸わせるものである。
【0003】
現在、霧化器が電子タバコの主な部材であるが、一部は、タバコタールを繰り返し充填することができず、電子タバコの繰り返しの使用ができない。その他の一部の霧化器は、タール充填孔が設けられ、タバコタールを再充填することはできるものの、タール漏れの問題を引き起こしやすく、霧化器の廃棄、使い捨てを招いてしまうことが多い。そのため、使用者の消費コストが上昇するだけでなく、資源の浪費も引き起こしやすい。
【0004】
そのため、上述した技術的問題を解決するための霧化器および電子タバコが差し迫って必要である。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、霧化器における特定液体を再追加して繰り返し何度も使用することで、消費コストを低下させ、資源を節約することができる霧化器、霧化システムおよび霧化システムの操作方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
その目的を達成するために、本発明は以下の技術手段を採用する。
【0007】
開口を含む霧化管であって、前記開口が前記霧化管の外面を貫通する霧化管と、
前記霧化管内に設けられ、前記開口と連通する液体貯蔵タンクと、
前記開口内に設置され、注射針を通過させて前記液体貯蔵タンクに進入させるために用いられるフレキシブル閉塞材と、を含む霧化器。
【0008】
好ましくは、前記フレキシブル閉塞材がフレキシブルプラスチック材料またはフレキシブルシリカゲル材料からなる。
【0009】
好ましくは、前記開口外に覆い被せられ、前記フレキシブル閉塞材にすり寄せた固定材をさらに含み、前記固定材に貫通孔が開設されている。
【0010】
好ましくは、前記霧化管内に設けられ、発熱のために用いられる霧化装置をさらに含む。
【0011】
好ましくは、前記霧化装置に電気的に接続された通電接触子をさらに含む。
【0012】
好ましくは、前記霧化管の一端に連結された口部をさらに含み、前記霧化管には、前記液体貯蔵タンクと前記口部とを連通させた貫通キャビティがさらに含まれる。
【0013】
好ましくは、前記口部を覆うエンドキャップをさらに含む。
【0014】
好ましくは、前記霧化管には、ドッキング部および本体がさらに含まれ、前記ドッキング部は、前記本体から軸方向に延在するとともに、前記本体に対して径方向に内へ収縮し、前記開口および前記フレキシブル閉塞材が前記ドッキング部に位置する。
【0015】
ベースを含む霧化システムであって、前記ベースに取り外し可能に連結される上述した霧化器をさらに含む。
【0016】
好ましくは、前記ベースには、棒体、係着溝およびバッテリーが含まれ、前記係着溝が前記棒体の一端に位置し、前記バッテリーが前記棒体内に設置され、前記霧化管の前記フレキシブル閉塞材が設置された一端が、前記係着溝に取り外し可能に係着されるように構成される。
【0017】
霧化システムの操作方法であって、
上述した霧化システムを提供することと、
注射針を含み、特定液体を盛った注射器を提供することと、
前記注射針を前記霧化器の前記フレキシブル閉塞材に挿入し、前記注射針を前記液体貯蔵タンクに進入させることと、
前記注射器に盛った前記特定液体を前記液体貯蔵タンクに注入することと、
前記注射器を取り外すことと、
前記霧化器を前記ベースに連結させることと、
前記霧化管が前記液体貯蔵タンクにおける前記特定液体を霧化することと、を含む。
【発明の効果】
【0018】
本発明の有益な効果は、以下の通りである。
【0019】
本発明に係る霧化器および霧化システムは、液体貯蔵タンクが特定液体を貯蔵するために用いられ、フレキシブル閉塞材が開口内に填塞されており、密封の作用を果たして、特定液体が開口を介して流出することを回避する。特定液体を使い果たした場合、注射器でフレキシブル閉塞材に突き通して液体貯蔵タンクの内部に特定液体を注入することができ、繰り返しの使用を実現する。本発明に係る霧化器および霧化システムは、何度も使用できるとともに、液漏れによる廃棄や浪費を回避することができることで、消費コストを低下させ、資源を節約することができる。
【図面の簡単な説明】
【0020】
【
図1】本発明の実施例1における霧化器の模式図である。
【
図2】本発明の実施例2における霧化器の模式図である。
【
図4】本発明の実施例3における霧化器の模式図である。
【
図5】本発明の実施例4における霧化システムの模式図である。
【
図6】本発明の実施例5における霧化システムの操作方法のフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0021】
以下、本発明の実施例について詳細に説明する。実施例における例を図面に示し、同一又は類似の符号は、常に、同一又は類似の部品、もしくは同一又は類似の機能を有する部品を示す。以下図面を参照して記載される実施例は、例示的なものとして本発明を解釈するために使用されるものであり、本発明を限定するものと理解してはならない。
【0022】
本発明の説明において、別途明確な規定と限定がない限り、「繋がる」、「連結」、「取り付け」という用語は、広義に理解されるべきである。例えば、取り付け連結であってもよく、取り外し可能な連結であってもよく、機械的連結であってもよく、電気的接続であってもよく、直接繋がってもよく、中間媒体を介して間接的に繋がってもよく、2つの素子の内部の連通又は2つの素子の相互作用の関係であってもよい。当業者であれば、本発明における上記用語の具体的な意味は、具体的な状況に応じて理解できる。
【0023】
本発明の説明において、別途明確な規定と限定がない限り、第1特徴が第2特徴の「上」又は「下」にあることは、第1特徴と第2特徴とが直接接触することを含んでもよく、第1特徴と第2特徴とが直接接触せず、それらの間に他の特徴を介して接触することを含んでもよい。さらに、第1特徴が第2特徴の「上」、「上方」及び「上面」にあることは、第1特徴が第2特徴の真上及び斜め上にあることを含むか、或いは単に第1特徴の水平高さが第2特徴よりも高いことを示す。第1特徴が第2特徴の「下」、「下方」及び「下面」にあることは、第1特徴が第2特徴の真下及び斜め下にあることを含むか、或いは単に第1特徴の水平高さが第2特徴よりも低いことを示す。
【0024】
以下、図面を結び付けて、具体的な実施形態により本発明の技術手段をさらに説明する。
【0025】
実施例1
【0026】
図1に示すように、本実施例は、開口11を含む霧化管1と、液体貯蔵タンク2と、フレキシブル閉塞材3とを含む霧化器を提供する。開口11が霧化管1の外面を貫通する。液体貯蔵タンク2が霧化管1内に設けられている。開口11が液体貯蔵タンク2に連結されている。フレキシブル閉塞材3は開口11内に設置され、注射針を通過させて液体貯蔵タンク2に進入させるために用いられる。
【0027】
本実施例における霧化器は、液体貯蔵タンク2内に特定液体が貯蔵されている。フレキシブル閉塞材3が開口11内に填塞されており、密封の作用を果たして、特定液体が開口11を介して流出することを回避する。特定液体を使い果たした場合、注射器の注射針でフレキシブル閉塞材3に突き通して液体貯蔵タンク2の内部に特定液体を注入することができ、繰り返しの使用を実現する。そのため、本実施例における霧化器は、何度も使用できるとともに、液漏れによる廃棄や浪費を回避することができることで、消費コストを低下させ、資源を節約することができる。一部の実施例において、前記特定液体は、たとえば、タバコタールや医薬品であるがそれに限定されない。霧化器は、電子タバコへの適用に限定されず、医療用ネブライザーに用いられてもよい。
【0028】
実施例2
【0029】
本実施例は、実施例1を基にさらに限定されるものである。
【0030】
フレキシブル閉塞材3は、フレキシブルプラスチック材料またはフレキシブルシリカゲル材料からなり、より良好な密封作用を果たすことができるだけでなく、注射器で突き通すことができ、注入が完了した後に液漏れの現象が発生せず、特定液体を繰り返し注入することができる。本実施例において、フレキシブル閉塞材3は、医療用レベルのフレキシブルプラスチック材料からなり、医療用輸液ストッパーに類似し、注射針を何度も突き通すことができ、液体が漏れることもない。
【0031】
本実施例における霧化器は、開口11外に覆い被せられ、フレキシブル閉塞材3にすり寄せた固定材をさらに含む。固定材には、貫通孔が開設されている。固定材は、開口11外に覆い被せられており、フレキシブル閉塞材3の位置を固定するために用いられ、注射針が特定液体を注入する時にフレキシブル閉塞材3の位置を移動させて、液体貯蔵タンク2に対する密封性能に影響を及ぼすことを回避する。固定材における貫通孔は、注射針を通過させるために用いられて、注射針をスムーズにフレキシブル閉塞材3に突き通すことができる。好ましくは、固定材は、網状構造であってもよく、注射針がその網の目を通過することができる。何度も注入する場合、それぞれ順に異なる網の目を経由して注入を行い、何度も同じ位置に突き通してフレキシブル閉塞材3の穿孔が大きくなることに起因する液漏れを回避する。
【0032】
図2に示すように、本実施例における霧化器は、霧化装置5をさらに含む。霧化装置5は、霧化管1内に設けられ、発熱のために用いられる。霧化装置5は、発熱によって特定液体を霧化させる。霧化装置5は、霧化ヘッドおよび発熱線などを含む。その具体的な構造および作動原理は、従来技術を参照することができ、ここでは説明しない。
【0033】
本実施例における霧化器は、口部6をさらに含む。口部6は、霧化管1の一端に連結されている。霧化管1には、貫通キャビティ12がさらに含まれ、貫通キャビティ12が液体貯蔵タンク2と口部6とを連通させる。特定液体が霧化された後に形成するガスは、口部6を介して吸い出されるか、或いは排出される。
【0034】
図2および
図3に示すように、本実施例における霧化器は、通電接触子4をさらに含む。通電接触子4は、霧化装置5に電気的に接続されている。通電接触子4は、霧化装置5に通電するために用いられる。具体的には、霧化装置5の発熱線の両端がそれぞれ2つの通電接触子4に溶接される。2つの通電接触子4がそれぞれ電源の正極、負極に接続され、2つの通電接触子4が電源に接続されると、発熱線が通電されて発熱することで、特定液体を加熱し、特定液体を蒸発させて、揮発させ、霧化させて煙を形成することができる。
【0035】
実施例3
【0036】
本実施例は、実施例2を基にさらに限定されるものである。
【0037】
図4に示すように、本実施例において、霧化管1は、ドッキング部14および本体13をさらに含む。ドッキング部14は、本体13から軸方向に延在するとともに、本体13に対して径方向に内へ収縮し、開口11およびフレキシブル閉塞材3がドッキング部14に位置する。
【0038】
本実施例における霧化器は、口部6を覆うエンドキャップ7をさらに含む。エンドキャップ7は、異物が接触して口部6を汚すことを回避し、口部6を清潔に、衛生的に保つことができる。エンドキャップ7と口部6とが係合連結されてもよいし、ネジ連結されてもよく、連結の堅牢性を確保するだけでなく、取り外しも便利である。
【0039】
実施例4
【0040】
図5に示すように、本実施例は、霧化器を含む霧化システムを提供する。前記霧化器は、たとえば実施例3における霧化器であるがそれに限定されない。当該霧化システムは、霧化器が取り外し可能に連結されるベース10をさらに含む。
【0041】
具体的には、ベース10には、棒体101、係着溝103およびバッテリー102が含まれる。係着溝103が棒体101の一端に位置する。バッテリー102が棒体101内に設置されている。霧化管1のフレキシブル閉塞材3が設置された一端が係着溝103に取り外し可能に係着されるように構成される。棒体101内に、制御回路がさらに設けられている。制御回路がバッテリー102に電気的に接続されている。ドッキング部14が係着溝103に係着された場合、ドッキング部14に設けられた通電接触子4が制御回路に接触して電気的接続を実現し、発熱線に対して給電し、霧化システムの通電霧化を実現する。
【0042】
使用時に、ベース10と霧化器とが連結されて霧化システムを形成する。フレキシブル閉塞材3が霧化システムの内部に位置する。特定液体を注入する必要がある場合、霧化器をベース10から取り外して、フレキシブル閉塞材3を露出させることで、特定液体を注入する。一部の実施例において、フレキシブル閉塞材3が霧化器のベース10に接触しない外面に設置されるように変更されてもよい。このような配置により、使用者は、霧化器がベース10に連結されたまま、注射針をフレキシブル閉塞材3に挿入することにより特定液体を液体貯蔵タンク2に注入することができる。たとえば、霧化管1と棒体101とは、それぞれ雌・雄ネジによってネジ連結されてもよい。一部の実施例において、霧化システムが電子タバコであり、ベース10がタバコロッドである。霧化器には、カートリッジが設置されており、その液体貯蔵タンク2がタバコタールを貯蔵するために用いられる。一部の実施例において、霧化システムは、医薬品の霧化に用いられる。ベース10は、制御・給電装置である。霧化器の液体貯蔵タンク2は医薬品を貯蔵するために用いられる。
【0043】
実施例5
【0044】
図6に示すように、本実施例は、実施例4における霧化システムを操作するために用いられる霧化システムの操作方法を提供する。当該操作方法は、以下のステップを含む。
【0045】
S1、霧化システムを提供する。前記霧化システムは、たとえば実施例4における霧化システムであるがそれに限定されない。使用者は、使用者の呼吸器系を介して霧化された医薬品またはタバコタールを吸い込むように、前記霧化システムのベース10および霧化器により、液体貯蔵タンク2における特定液体を霧化させることができる。液体貯蔵タンク2における特定液体を追加する、或いは改めて補充する必要がある場合、使用者は、以下のステップを行うことにより、特定液体を液体貯蔵タンク2に注入することができる。
【0046】
S2、注射針を含み、特定液体を盛った注射器を提供する。前記注射器は、従来の注射筒および針であってもよい。
【0047】
S3、注射針を霧化器のフレキシブル閉塞材3に挿入して、注射針を液体貯蔵タンク2に進入させる。
【0048】
S4、注射器に盛った特定液体を液体貯蔵タンク2に注入する。
【0049】
S5、注射器を取り外す。使用者が追加する必要のある特定液体を注射器および注射針を介して液体貯蔵タンク2に注入すると、注射器を霧化器から取り外し、注射針もフレキシブル閉塞材3から抜くことができる。フレキシブル閉塞材3の材質はフレキシブルであるため、注射針を抜いた後、フレキシブル閉塞材3は針孔を発生することなく元の状態に戻ることができる。そのため、液体貯蔵タンク2の特定液体が漏れることがない。使用者は、以下のステップを続けて行い、霧化システムで液体貯蔵タンク2における特定液体を霧化させることができる。
【0050】
S6、霧化器をベース10に連結する。
【0051】
S7、霧化管1が液体貯蔵タンク2における特定液体を霧化する。液体貯蔵タンク2の特定液体を再追加する必要がある場合、上記ステップS2からステップS5を繰り返し行い、霧化器を繰り返し使用するようにしてもよい。
【0052】
勿論、本発明の上記実施例は、本発明を明確に説明するための例示的なものにすぎず、本発明の実施形態を限定するものではない。当業者であれば、上記の説明に基づいて他の異なる形態の変形または修正を行うことができる。すべての実施形態を列挙する必要も方法もない。本発明の精神及び原則内で行われるあらゆる修正、等価の置換及び改良などは、本発明の請求の範囲内に含まれるべきである。
【符号の説明】
【0053】
1、霧化管
2、液体貯蔵タンク
3、フレキシブル閉塞材
4、通電接触子
5、霧化装置
6、口部
7、エンドキャップ
10、ベース
11、開口
12、貫通キャビティ
13、本体
14、ドッキング部
101、棒体
102、バッテリー
103、係着溝
【外国語明細書】