(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022146934
(43)【公開日】2022-10-05
(54)【発明の名称】イメージセンサ
(51)【国際特許分類】
H01L 27/146 20060101AFI20220928BHJP
H04N 5/357 20110101ALI20220928BHJP
H01L 21/8234 20060101ALI20220928BHJP
【FI】
H01L27/146 A
H04N5/357
H01L27/06 102A
H01L27/088 B
【審査請求】未請求
【請求項の数】20
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022044590
(22)【出願日】2022-03-18
(31)【優先権主張番号】10-2021-0036918
(32)【優先日】2021-03-22
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(31)【優先権主張番号】10-2021-0185402
(32)【優先日】2021-12-22
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(71)【出願人】
【識別番号】390019839
【氏名又は名称】三星電子株式会社
【氏名又は名称原語表記】Samsung Electronics Co.,Ltd.
【住所又は居所原語表記】129,Samsung-ro,Yeongtong-gu,Suwon-si,Gyeonggi-do,Republic of Korea
(74)【代理人】
【識別番号】110000051
【氏名又は名称】弁理士法人共生国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】陳 暎 究
(72)【発明者】
【氏名】沈 殷 燮
(72)【発明者】
【氏名】安 正 言卓
【テーマコード(参考)】
4M118
5C024
5F048
【Fターム(参考)】
4M118AA05
4M118AB01
4M118BA14
4M118CA04
4M118CA07
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4M118HA30
5C024CX03
5C024GX01
5C024GX03
5C024GX16
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5C024GY41
5F048AA01
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5F048CB07
(57)【要約】
【課題】ピクセル回路のリードノイズが低減され、向上したイメージ品質を有するイメージセンサを提供する。
【解決手段】本発明によるイメージセンサは、互いに対向する第1面と第2面とを含む半導体基板と、前記半導体基板の前記第1面上に配置される半導体パターンと、前記半導体基板の前記第1面から、前記半導体基板内部に延長される伝送ゲートトレンチ内に配置される埋め込み伝送ゲート電極と、前記半導体パターンの側壁を少なくとも部分的に取り囲み、リング状の水平断面を有する第1ゲート電極と、を有する。
【選択図】
図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
互いに対向する第1面と第2面とを含む半導体基板と、
前記半導体基板の前記第1面上に配置される半導体パターンと、
前記半導体基板の前記第1面から、前記半導体基板内部に延長される伝送ゲートトレンチ内に配置される埋め込み伝送ゲート電極と、
前記半導体パターンの側壁を少なくとも部分的に取り囲み、リング状の水平断面を有する第1ゲート電極と、を有することを特徴とするイメージセンサ。
【請求項2】
前記第1ゲート電極は、前記埋め込み伝送ゲート電極から前記第1面に平行な第2方向に離隔して配置されることを特徴とする請求項1に記載のイメージセンサ。
【請求項3】
前記第1ゲート電極は、前記半導体パターンの前記側壁上において、前記第1面に垂直な第1方向に延長されるメイン電極部と、
前記半導体基板の前記第1面上に配置され、前記メイン電極部から水平方向に延長される延長部と、を含むことを特徴とする請求項1に記載のイメージセンサ。
【請求項4】
前記半導体パターン下部の前記半導体基板内部に配置される第1ソース/ドレイン領域と、
前記半導体パターンの上側に配置される第2ソース/ドレイン領域と、をさらに有することを特徴とする請求項3に記載のイメージセンサ。
【請求項5】
前記半導体基板の前記第1面上に配置され、前記第1ソース/ドレイン領域と電気的に接続される第1コンタクトと、
前記第1ゲート電極の前記延長部上に配置される第2コンタクトと、
前記半導体パターンの上面上に配置され、前記第2ソース/ドレイン領域と電気的に接続される第3コンタクトと、をさらに有することを特徴とする請求項4に記載のイメージセンサ。
【請求項6】
前記半導体基板の内部において、前記伝送ゲートトレンチに隣接するように配置されるフローティング拡散領域をさらに有し、
前記伝送ゲートトレンチは、リング状の水平断面を有し、前記フローティング拡散領域を、少なくとも部分的に取り囲むことを特徴とする請求項1に記載のイメージセンサ。
【請求項7】
前記半導体パターンの上面が、前記埋め込み伝送ゲート電極の上面より高い位置に配置されることを特徴とする請求項1に記載のイメージセンサ。
【請求項8】
前記半導体パターンの前記側壁を少なくとも部分的に取り囲み、前記第1ゲート電極から前記第1面に垂直な第1方向に離隔して配置される第2ゲート電極をさらに有することを特徴とする請求項1に記載のイメージセンサ。
【請求項9】
前記第1ゲート電極と前記第2ゲート電極は、リング状の水平断面を有し、
前記第1ゲート電極と前記第2ゲート電極は、互いに垂直方向にオーバーラップすることを特徴とする請求項8に記載のイメージセンサ。
【請求項10】
前記伝送ゲートトレンチは、リング状の水平断面を有し、
前記半導体パターンの側壁下側が、前記伝送ゲートトレンチの内側壁まで延長されることを特徴とする請求項8に記載のイメージセンサ。
【請求項11】
前記半導体パターン内部に配置され、前記第1ゲート電極の底面より低く、前記埋め込み伝送ゲート電極の上面より高い位置に配置されるフローティング拡散領域をさらに有することを特徴とする請求項8に記載のイメージセンサ。
【請求項12】
互いに対向する第1面と第2面とを含む半導体基板と、
前記半導体基板の前記第1面から前記半導体基板内部に延長される伝送ゲートトレンチ内に配置される埋め込み伝送ゲート電極と、
前記半導体基板の前記第1面上に配置される半導体パターンと、
前記半導体パターンの側壁上に配置され第1ゲート電極と、を有し、
前記第1ゲート電極は、前記第1面に垂直な第1方向に延長されるメイン電極部と、前記メイン電極部に接続され、前記半導体基板の前記第1面上に延長される延長部と、を含むことを特徴とするイメージセンサ。
【請求項13】
前記半導体パターン下部の前記半導体基板内部に配置される第1ソース/ドレイン領域と、
前記半導体パターンの上側に配置される第2ソース/ドレイン領域と、
前記半導体基板の前記第1面上に配置され、前記第1ソース/ドレイン領域と電気的に接続される第1コンタクトと、
前記第1ゲート電極の前記延長部上に配置される第2コンタクトと、
前記半導体パターンの上面上に配置され、前記第2ソース/ドレイン領域と電気的に接続される第3コンタクトと、をさらに有することを特徴とする請求項12に記載のイメージセンサ。
【請求項14】
前記半導体基板の内部において、前記伝送ゲートトレンチに隣接するように配置されるフローティング拡散領域をさらに有し、
前記第1ゲート電極は、前記埋め込み伝送ゲート電極から前記第1面に平行な第2方向に離隔して配置されることを特徴とする請求項12に記載のイメージセンサ。
【請求項15】
前記伝送ゲートトレンチは、リング状の水平断面を有し、前記フローティング拡散領域を、少なくとも部分的に取り囲むことを特徴とする請求項14に記載のイメージセンサ。
【請求項16】
前記半導体パターンの前記側壁を、少なくとも部分的に取り囲み、前記第1ゲート電極から前記第1方向に離隔して配置される第2ゲート電極と、
前記半導体パターンの前記側壁を、少なくとも部分的に取り囲み、前記第2ゲート電極から前記第1方向に離隔して配置される第3ゲート電極と、をさらに有することを特徴とする請求項12に記載のイメージセンサ。
【請求項17】
前記第2ゲート電極と前記第3ゲート電極は、リング状の水平断面を有し、
前記第1ゲート電極、前記第2ゲート電極、及び前記第3ゲート電極は、互いに垂直方向にオーバーラップすることを特徴とする請求項16に記載のイメージセンサ。
【請求項18】
前記半導体パターン内部に配置され、前記第1ゲート電極の底面より低く、前記埋め込み伝送ゲート電極の上面より高い位置に配置されるフローティング拡散領域をさらに有することを特徴とする請求項12に記載のイメージセンサ。
【請求項19】
前記伝送ゲートトレンチは、リング状の水平断面を有し、
前記半導体パターンの側壁下側が、前記伝送ゲートトレンチの内側壁まで延長されることを特徴とする請求項12に記載のイメージセンサ。
【請求項20】
互いに対向する第1面と第2面とを含む半導体基板と、
前記半導体基板の前記第1面上に配置される半導体パターンと、
前記半導体基板の前記第1面上に提供され、活性領域を定義する素子分離膜と、
前記半導体基板の前記第1面に平行な第2方向に、前記半導体パターンから離隔して配置され、前記半導体基板内部に延長される伝送ゲートトレンチ内に配置される埋め込み伝送ゲート電極と、
前記半導体パターンの側壁を、少なくとも部分的に取り囲む第1ゲート絶縁層と、
前記第1ゲート絶縁層上において、前記半導体パターンの前記側壁を少なくとも部分的に取り囲み、リング状の水平断面を有するメイン電極部を含む第1ゲート電極と、
前記半導体パターン下部の前記半導体基板内部に配置される第1ソース/ドレイン領域と、
前記半導体パターンの上側に配置される第2ソース/ドレイン領域と、を有することを特徴とするイメージセンサ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、イメージセンサに関し、特に、フォトダイオード(photodiode)を含むイメージセンサに関する。
【背景技術】
【0002】
イメージセンサは、光学イメージ信号を電気信号に変換させる装置である。
イメージセンサは、複数のピクセルを有し、それぞれのピクセルは、入射される光を受光し、電気信号に変換し、フォトダイオード領域と、フォトダイオード領域で生成された電荷を利用し、ピクセル信号を出力するピクセル回路と、を含む。
【0003】
しかしながら、イメージセンサの集積度の上昇につれ、それぞれのピクセルの大きさが小さくなり、ピクセル回路のそれぞれの構成要素の大きさも小さくなるので、ピクセル回路を介する漏れ電流が発生し、イメージセンサの品質が低下してしまうという問題がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は上記従来のイメージセンサにおける問題点に鑑みてなされたものであって、本発明の目的は、ピクセル回路のリードノイズが低減され、向上したイメージ品質を有するイメージセンサを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するためになされた本発明によるイメージセンサは、互いに対向する第1面と第2面とを含む半導体基板と、前記半導体基板の前記第1面上に配置される半導体パターンと、前記半導体基板の前記第1面から、前記半導体基板内部に延長される伝送ゲートトレンチ内に配置される埋め込み伝送ゲート電極と、前記半導体パターンの側壁を少なくとも部分的に取り囲み、リング状の水平断面を有する第1ゲート電極と、を有することを特徴とする。
【0007】
また、上記目的を達成するためになされた本発明によるイメージセンサは、互いに対向する第1面と第2面とを含む半導体基板と、前記半導体基板の前記第1面から前記半導体基板内部に延長される伝送ゲートトレンチ内に配置される埋め込み伝送ゲート電極と、前記半導体基板の前記第1面上に配置される半導体パターンと、前記半導体パターンの側壁上に配置され第1ゲート電極と、を有し、前記第1ゲート電極は、前記第1面に垂直な第1方向に延長されるメイン電極部と、前記メイン電極部に接続され、前記半導体基板の前記第1面上に延長される延長部と、を含むことを特徴とする。
【0008】
また、上記目的を達成するためになされた本発明によるイメージセンサは、互いに対向する第1面と第2面とを含む半導体基板と、前記半導体基板の前記第1面上に配置される半導体パターンと、前記半導体基板の前記第1面上に提供され、活性領域を定義する素子分離膜と、前記半導体基板の前記第1面に平行な第2方向に、前記半導体パターンから離隔して配置され、前記半導体基板内部に延長される伝送ゲートトレンチ内に配置される埋め込み伝送ゲート電極と、前記半導体パターンの側壁を、少なくとも部分的に取り囲む第1ゲート絶縁層と、前記第1ゲート絶縁層上において、前記半導体パターンの前記側壁を少なくとも部分的に取り囲み、リング状の水平断面を有するメイン電極部を含む第1ゲート電極と、前記半導体パターン下部の前記半導体基板内部に配置される第1ソース/ドレイン領域と、前記半導体パターンの上側に配置される第2ソース/ドレイン領域と、を有することを特徴とする。
【発明の効果】
【0009】
本発明に係るイメージセンサによれば、半導体パターンが垂直方向に延長され、第1ゲート電極が半導体パターンの側壁を、少なくとも部分的に取り囲むゲート・オール・アラウンド構造を有することにより、ピクセル回路の漏れ電流を低減し、リードノイズ発生を防止するという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【
図1】本発明の実施形態によるイメージセンサの概略構成を示すレイアウト図である。
【
図3】
図2のA1-A1’線及びA2-A2’線に沿って切断した断面図である。
【
図5A】本発明の実施形態による第1ゲート電極の概略レイアウト図である。
【
図5B】本発明の実施形態による第1ゲート電極の概略レイアウト図である。
【
図6】本発明の実施形態によるイメージセンサのピクセル等価回路図である。
【
図7】本発明の実施形態によるイメージセンサの概略構成を示す部分レイアウト図である。
【
図8】本発明の実施形態によるイメージセンサの概略構成を示す部分レイアウト図である。
【
図9】
図8のA1-A1’線及びA2-A2’線沿って切断した断面図である。
【
図10】本発明の実施形態によるイメージセンサの概略構成を示す部分レイアウト図である。
【
図11】本発明の実施形態によるイメージセンサの概略構成を示す部分レイアウト図である。
【
図12】本発明の実施形態によるイメージセンサの概略構成を示す部分レイアウト図である。
【
図13】本発明の実施形態によるイメージセンサの概略構成を示す部分レイアウト図である。
【
図14】
図13のA3-A3’線に沿って切断した断面図である。
【
図15】本発明の実施形態によるイメージセンサの概略構成を示す部分レイアウト図である。
【
図16】本発明の実施形態によるイメージセンサで、
図8のA2-A2’線に沿って切断した断面図である。
【
図17】本発明の実施形態によるイメージセンサで、
図8のA2-A2’線に沿って切断した断面図である。
【
図18】本発明の実施形態によるイメージセンサで、
図8のA2-A2’線に沿って切断した断面図である。
【
図19】本発明の実施形態によるイメージセンサの概略構造を示す斜視図である。
【
図20】本発明の実施形態によるイメージセンサの概略構成を示すブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
次に、本発明に係るイメージセンサを実施するための形態の具体例を図面を参照しながら説明する。
【0012】
図1は、本発明の実施形態によるイメージセンサ100の概略構成を示すレイアウト図であり、
図2は、
図1のII部分の拡大レイアウトであり、
図3は、
図2のA1-A1’線及びA2-A2’線に沿って切断した断面図であり、
図4は、
図3のCX2部分の拡大図であり、
図5A及び
図5Bは、本発明の実施形態による第1ゲート電極150の概略レイアウト図である。
図1及び
図2には、便宜上、イメージセンサ100の一部構成だけを図に示す。
【0013】
図1~
図5Bを参照すると、イメージセンサ100は、半導体基板110に形成されるアクティブピクセル領域APR、周辺回路領域PCR、及びパッド領域PDRを含む。
アクティブピクセル領域APRは、半導体基板110の中央部に配置され、アクティブピクセル領域APRの両側上には、周辺回路領域PCRが配置される。
半導体基板110のエッジ部には、パッド領域PDRが配置される。
アクティブピクセル領域APRは、複数のピクセルPXを含み、複数のピクセルPX内に、それぞれ複数の光電変換領域120が配置される。
アクティブピクセル領域APRにおいて、複数のピクセルPXが、半導体基板110の上面に平行な第1方向(X)と、第1方向に垂直であり、半導体基板110の上面に平行な第2方向(Y)に沿って、列と行と、をなし、マトリックス状に配列される。
【0014】
周辺回路領域PCRは、平面的にアクティブピクセル領域APRの両側上に配置されるように例示的に図に示しているが、それに限定されるものではなく、アクティブピクセル領域APRの全体を、少なくとも部分的に取り囲むようにも配置され得る。
又は、
図19に示すように、周辺回路領域PCRは、他の基板に形成され、アクティブピクセル領域APRが形成された基板にスタック形態に接続され得る。
パッド領域PDRには、導電パッドPADが配置される。
導電パッドPADは、半導体基板110のエッジ部上に配置される。
【0015】
半導体基板110は、互いに対向する、第1面110F1及び第2面110F2を含む。
ここにおいては、便宜上、上部にカラーフィルタ186が配置される半導体基板110の表面を、第2面110F2と称し、第2面110F2と対向する面を、第1面110F1と称している。
しかしながら、本発明の技術的思想は、それに限定されるものではない。
【0016】
本発明の実施形態において、半導体基板110は、p型半導体基板を含む。
例えば、半導体基板110は、Si、Ge、SiGe、SiC、GaAs、InAs、及びInPの内のいずれか一つを含み得る。
例えば、半導体基板110は、p型シリコン基板によってなる。
一実施形態において、半導体基板110は、p型バルク基板と、その上に成長されたp型又はn型のエピタキシャル層と、を含む。
他の実施形態において、半導体基板110は、n型バルク基板と、その上に成長されたp型又はn型のエピタキシャル層と、を含み得る。
又は、半導体基板110は、有機プラスチック基板によってもなる。
半導体基板110の第1面110F1に隣接した半導体基板110の内部には、ウェル領域114が配置される。
ウェル領域114は、p型不純物がドーピングされた領域である。
【0017】
アクティブピクセル領域APRにおいて、半導体基板110内に、複数のピクセルPXがマトリックス状に配列される。
複数のピクセルPX内には、それぞれ複数の光電変換領域120が配置される。
複数の光電変換領域120は、半導体基板110の第2面110F2から入射した光が電気的信号に変換される領域である。
アクティブピクセル領域APRにおいて、半導体基板110内に、ピクセル素子分離膜130が配置され、ピクセル素子分離膜130により、複数のピクセルPXが定義される。
【0018】
ピクセル素子分離膜130は、複数の光電変換領域120の内の一つと、それに隣接した光電変換領域120との間に配置される。
1つの光電変換領域120と、それと隣接する他の1つの光電変換領域120は、ピクセル素子分離膜130により、物理的及び電気的に分離される。
ピクセル素子分離膜130は、マトリックス状に配列された複数の光電変換領域120それぞれの間に配置され、平面図において、グリッド形状又はメッシュ形状を有する。
ピクセル素子分離膜130は、半導体基板110の第1面110F1から第2面110F2まで、半導体基板110を貫通するピクセルトレンチ130T内部にも形成される。
【0019】
ピクセル素子分離膜130は、ピクセルトレンチ130T側壁上にコンフォーマルに形成される絶縁層132と、絶縁層132上において、ピクセルトレンチ130T内部を充填する導電層134と、上部絶縁層136と、を含む。
上部絶縁層136は、半導体基板110の第1面110F1に隣接したピクセルトレンチ130Tの一部分内に、上部絶縁層136が配置される。
一実施形態において、上部絶縁層136は、ピクセルトレンチ130Tの入口に配置される絶縁層132及び導電層134の一部分をエッチバックして残った空間を、絶縁物質で充填することによっても形成される。
【0020】
一実施形態において、絶縁層132は、ハフニウム酸化物、アルミニウム酸化物、タンタル酸化物のような金属酸化物を含む。
そのような場合、絶縁層132は、負の固定電荷層(negative fixed charge layer)として作用するが、本発明の技術的思想は、それに限定されるものではない。
他の実施形態において、絶縁層132は、シリコン酸化物、シリコン窒化物、シリコン酸窒化物のような絶縁物質を含み得る。
導電層134は、ドーピングされたポリシリコン、金属、金属シリサイド、金属窒化物、又は金属含有膜の内の少なくとも一つを含み得る。
【0021】
図3においては、ピクセル素子分離膜130が、半導体基板110の第1面110F1から第2面110F2まで、半導体基板110を貫通して延長されるように例示的に示しているが、他の実施形態において、
図3に示したところと異なり、ピクセル素子分離膜130は、半導体基板110の第2面110F2から半導体基板110の内部に向けて延長され、半導体基板110の第1面110F1に露出されないこともあり得る。
そのような場合、半導体基板110の第1面110F1と隣接したピクセル素子分離膜130の一端と、第1面110F1との間には、バリアドーピング領域(図示せず)が形成され、バリアドーピング領域は、p型不純物が高濃度にドーピングされた領域である。
【0022】
図3に例示的に示しているように、半導体基板110の第1面110F1上には、活性領域(図示せず)を定義する素子分離膜112が形成される。
素子分離膜112は、半導体基板110の第1面110F1に、所定の深さで形成された素子分離トレンチ(図示せず)内に配置され、絶縁物質を含む。
素子分離膜112は、ピクセル素子分離膜130の上部側壁(例えば、上部絶縁層136の側壁)を、少なくとも部分的に取り囲むように配置される。
【0023】
活性領域上には、ピクセル回路(図示せず)を構成するトランジスタが配置される。
活性領域は、その上部に、伝送ゲートTG、ソースフォロワゲートSF、選択ゲートSEL、リセットゲートRGが配置される半導体基板110の一部分でもある。
例えば、活性領域は、グラウンド領域GND、フローティング拡散(floating diffusion)領域FD、及び第1ソース/ドレイン領域SD1を含む。
グラウンド領域GND、フローティング拡散領域FD、及び第1ソース/ドレイン領域SD1は、素子分離膜112により、互いに離隔されて配置される。
【0024】
一実施形態において、
図2に示しているように、第1ピクセル(PX-1)、第2ピクセル(PX-2)、第3ピクセル(PX-3)、及び第4ピクセル(PX-4)がマトリックス状に配置され、第2方向(Y)に並んで配置される第1ピクセル(PX-1)と第3ピクセル(PX-3)は、互いに鏡対称形状を有し、第1方向(X)に並んで配置される第1ピクセル(PX-1)と第2ピクセル(PX-2)は、互いに鏡対称形状を有する。
一実施形態において、第1ピクセル(PX-1)及び第2ピクセル(PX-2)は、伝送ゲートTG及びソースフォロワゲートSFを含み、第3ピクセル(PX-3)は、伝送ゲートTG及びリセットゲートRGを含み、第4ピクセル(PX-4)は、伝送ゲートTG及び選択ゲートSELを含む。
しかしながら、
図2に示したところは、一実施形態によるトランジスタのレイアウトであって、トランジスタのレイアウト又は活性領域ACTの形状は、それに限定されるものではない。
【0025】
一実施形態において、伝送ゲートTGは、伝送トランジスタTX(
図6)を構成し、伝送トランジスタTXは、光電変換領域120で生成された電荷を、フローティング拡散領域FDに伝送するように構成される。
リセットゲートRGは、リセットトランジスタRX(
図6)を構成し、リセットトランジスタRXは、フローティング拡散領域FDに保存されている電荷を周期的にリセットするように構成される。
ソースフォロワゲートSFは、ドライブトランジスタDX(
図6)を構成し、ドライブトランジスタDXは、ソースフォロワバッファ増幅器(source follower buffer amplifier)の役割を行い、フローティング拡散領域に充電された電荷による信号をバッファリングするように構成される。
選択ゲートSELは、選択トランジスタSX(
図6)を構成し、選択トランジスタSXは、ピクセルPXを選択するためのスイッチング及びアドレッシングの役割を行う。
【0026】
図3に例示的に示しているように、伝送ゲートTGは、埋め込み伝送ゲート電極140と称され、埋め込み伝送ゲート電極140は、半導体基板110の第1面110F1から半導体基板110内部に延長される伝送ゲートトレンチ140T内部に配置される。
伝送ゲートトレンチ140T内壁上には、伝送ゲート絶縁層142がコンフォーマルに配置され、埋め込み伝送ゲート電極140は、伝送ゲート絶縁層142上において、伝送ゲートトレンチ140T内部を充填する。
例えば、埋め込み伝送ゲート電極140の上面は、半導体基板110の第1面110F1より高い位置に配置され、埋め込み伝送ゲート電極140の側壁上には、伝送ゲートスペーサ144が配置される。
【0027】
一実施形態において、埋め込み伝送ゲート電極140は、ドーピングされたポリシリコン、金属、金属シリサイド、金属窒化物、又は金属含有膜の内の少なくとも一つを含み得る。
伝送ゲート絶縁層142は、シリコン酸化物又は金属酸化物を含み得、伝送ゲートスペーサ144は、シリコン窒化物、シリコン酸窒化物、又はシリコン酸化物を含み得る。
リセットゲートRG、ソースフォロワゲートSF、及び選択ゲートSELは、第1ゲート電極150と称され、第1ゲート電極150は、半導体基板110の第1面110F1上に配置される半導体パターンAPの側壁APSを取り囲むように配置される。
【0028】
半導体パターンAPと、それを取り囲む第1ゲート電極150は、ゲート・オール・アラウンド(gate-all-around)タイプのトランジスタを構成する。
半導体パターンAPは、半導体基板110の第1面110F1から垂直方向(Z)に沿って延長される。
例えば、半導体パターンAPは、Si、Ge、SiGe、SiC、GaAs、InAs、及びInPの内のいずれか一つを含み得る。
一実施形態において、半導体パターンAPは、半導体基板110の第1面110F1をシード層にしてエピタキシャル成長された物質層を含む。
他の実施形態において、半導体パターンAPは、半導体基板110の一部分であり、半導体基板110の第1面110F1上にマスクパターン(図示せず)を形成した後、半導体基板110を、所定の厚さほどエッチングすることによって形成され、半導体基板110の第1面から垂直方向(Z)に突出するように残留する半導体基板110の一部分であり得る。
【0029】
例えば、半導体基板110の第2面110F2が第1垂直レベルLV1に配置され、半導体基板110の第1面110F1が第2垂直レベルLV2に配置される。
第1垂直レベルLV1を基準にするとき、半導体パターンAPの上面は、第2垂直レベルLV2よりさらに高い第3垂直レベルLV3に配置される。
例えば、半導体パターンAPの上面から半導体基板110の第2面110F2までの距離が、半導体基板110の第1面110F1から半導体基板110の第2面110F2までの距離(すなわち、半導体基板110の高さ)よりさらに大きくなる。
【0030】
図4に示しているように、半導体パターンAPは、垂直方向(Z)に沿って、第1高さh11を有し、第1高さh11は、約10~500nmの範囲であるが、それに限定されるものではない。
図4において、半導体パターンAPは、半導体基板110の第1面110F1に垂直な側壁APSを有し、第1高さh11にわたり、第1方向(X)に沿う幅が、実質的に同一であるように例示的に示している。
しかしながら、半導体パターンAPの形成工程により、半導体パターンAPの側壁傾きが異なり得る。
【0031】
例えば、半導体基板110の第1面110F1上に、開口部(図示せず)を有するモールド層(図示せず)を形成し、モールド層内に、エピタキシャル工程により、半導体パターンAPを形成することができ、そのような場合、半導体パターンAPの上面幅が、半導体パターンAPの底面幅よりさらに広くなる。
それとは反対に、半導体パターンAPの第1面110F1から所定の厚さをエッチングし、半導体パターンAPを形成する場合、半導体パターンAPの上面幅が、半導体パターンAPの底面幅よりさらに狭くなる。
【0032】
図2において、半導体パターンAPは、実質的に円形である水平断面を有するように示している。
しかしながら、他の実施形態において、
図5Aに示すように、半導体パターンAPは、楕円形の水平断面を有することもでき、例えば、第1方向(X)に沿う幅が、第2方向(Y)に沿う幅よりさらに広くなる(又は、それとは反対に、第1方向(X)に沿う幅が、第2方向(Y)に沿う幅よりさらに狭くなる)。
他の実施形態において、
図5Bに示すように、半導体パターンAPは、長方形の水平断面を有することもできるが、半導体パターンAPの水平断面形状は、それらに限定されるものではない。
【0033】
第1ゲート電極150は、半導体基板110の第1面110F1上において、半導体パターンAPの側壁APSを、少なくとも部分的に取り囲む。
例えば、第1ゲート電極150は、半導体パターンAPの側壁APSを、少なくとも部分的に取り囲むメイン電極部MPと、メイン電極部MPから水平方向に延長され、半導体基板110の第1面110F1上に配置される延長部EXPと、を含む。
例えば、メイン電極部MPは、半導体パターンAPの側壁APS上において、半導体パターンAPの上面より低い第3垂直レベルLV3まで垂直方向(Z)に延長される。
第3垂直レベルLV3は、第2ソース/ドレイン領域SD2の上面(第4垂直レベルLV4)より低くてもよい。
平面図において、メイン電極部MPは、リング状を有し、メイン電極部MPの側壁APS全体を、少なくとも部分的に覆い包む。
【0034】
延長部EXPは、半導体基板110の第1面110F1上において、平坦な上面レベルを有し、所定の幅に形成される。
延長部EXPの上部に、コンタクト162(例えば、第2コンタクトCA2が配置され)、それにより、コンタクト162を介し、第1ゲート電極150に電気的信号が印加される。
第1ゲート電極150が、メイン電極部MPから延長される平坦な上面を有する延長部EXPを含むことにより、第1ゲート電極150に対するコンタクト162を形成するための工程不良が防止され得る。
一実施形態において、延長部EXPの上面は、埋め込み伝送ゲート電極140の上面と同一レベル(高さ)に配置されるが、それに限定されるものではない。
【0035】
第1ゲート絶縁層152は、半導体パターンAPと第1ゲート電極150との間に介在し、半導体パターンAPの側壁APSを、少なくとも部分的に取り囲む。
第1ゲート絶縁層152は、半導体パターンAPの側壁APS上から、半導体基板110の第1面110F1上に延長されるが、それに限定されるものではない。
第1ゲート絶縁層152は、伝送ゲートトレンチ140T内部まで延長され、伝送ゲート絶縁層142と接続される連続的な物質層に形成される。
それとは異なり、第1ゲート絶縁層152は、半導体基板110の第1面110F1上に延長されるものの、伝送ゲートトレンチ140T内部までは延長されず、伝送ゲート絶縁層142とは、別個の物質層に形成され得る。
【0036】
半導体パターンAPは、第1ソース/ドレイン領域SD1上に配置され、半導体パターンAPの上側は、メイン電極部MPによってカバーされず、半導体パターンAPの上側に、第2ソース/ドレイン領域SD2が配置される。
第1ソース/ドレイン領域SD1及び第2ソース/ドレイン領域SD2は、不純物が高濃度にドーピングされた領域である。
例えば、半導体パターンAPと、第1ゲート電極150のメイン電極部MP、第1ソース/ドレイン領域SD1、及び第2ソース/ドレイン領域SD2は、ゲート・オール・アラウンドタイプトランジスタを構成する。
一実施形態において、第1ゲート電極150は、ドーピングされたポリシリコン、金属、金属シリサイド、金属窒化物、又は金属含有膜の内の少なくとも一つを含み得る。
第1ゲート絶縁層152は、シリコン酸化物又は金属酸化物を含み得るが、それらに限定されるものではない。
【0037】
半導体基板110の第1面110F1上には、埋め込み絶縁層160が配置される。
埋め込み絶縁層160は、グラウンド領域GND、フローティング拡散領域FD、素子分離膜112、埋め込み伝送ゲート電極140、半導体パターンAP、及び第1ゲート電極150をカバーする。
埋め込み絶縁層160は、半導体パターンAP及び第1ゲート電極150の上面を覆うに十分な高さに形成される。
一実施形態において、埋め込み絶縁層160は、シリコン窒化物、シリコン酸窒化物を含み得る。
一部例示において、埋め込み絶縁層160は、第1絶縁層(図示せず)と第2絶縁層(図示せず)との積層構造に形成される。
他の例示として、埋め込み絶縁層160と、半導体基板110の第1面110F1との間に、エッチング停止層(図示せず)が介在し得、エッチング停止層は、埋め込み絶縁層160に対し、エッチング選択比を有する物質を含む。
【0038】
半導体基板110の第1面110F1上には、埋め込み絶縁層160を貫通するコンタクト162が配置される。
例えば、コンタクト162は、埋め込み絶縁層160を貫通し、活性領域(図示せず)、埋め込み伝送ゲート電極140、及び第1ゲート電極150に電気的に接続される。
コンタクト162は、第1コンタクトCA1、第2コンタクトCA2、及び第3コンタクトCA3を含む。
第1コンタクトCA1は、埋め込み絶縁層160を貫通する第1コンタクトホールCA1H内に配置される。
第1コンタクトホールCA1Hは、半導体基板110の第1面110F1の上面を露出させ、例えば、グラウンド領域GND及びフローティング拡散領域FDを露出させる。
第1コンタクトCA1は、第1コンタクトホールCA1H内部を充填し、グラウンド領域GND及びフローティング拡散領域FDと接続される。
【0039】
第2コンタクトCA2は、埋め込み絶縁層160を貫通する第2コンタクトホールCA2H内に配置される。
第2コンタクトホールCA2Hは、埋め込み伝送ゲート電極140の上面、及び第1ゲート電極150の上面を露出させる。
例えば、第2コンタクトホールCA2Hは、第1ゲート電極150の延長部EXPの上面を露出させる。
第2コンタクトCA2は、第2コンタクトホールCA2H内部を充填し、埋め込み伝送ゲート電極140の上面、及び第1ゲート電極150の延長部EXPの上面と接続される。
第3コンタクトCA3は、埋め込み絶縁層160を貫通する第3コンタクトホールCA3H内に配置される。
第3コンタクトホールCA3Hは、半導体パターンAPの上面、又は第2ソース/ドレイン領域SD2の上面を露出させる。
第3コンタクトCA3は、第3コンタクトホールCA3H内部を充填し、第2ソース/ドレイン領域SD2と接続される。
【0040】
埋め込み絶縁層160上には、上部配線構造物170が配置される。
上部配線構造物170は、複数層の積層構造に形成される。
上部配線構造物170は、配線層172、及び配線層172を、少なくとも部分的に取り囲む絶縁層174を含む。
配線層172は、不純物がドーピングされるか、あるいはドーピングされていないポリシリコン、金属、金属シリサイド、金属窒化物、又は金属含有膜の内の少なくとも一つを含み得る。
例えば、配線層172は、タングステン、アルミニウム、銅、タングステンシリサイド、チタンシリサイド、タングステン窒化物、チタン窒化物、ドーピングされたポリシリコンなどを含み得る。
絶縁層174は、シリコン酸化物、シリコン窒化物、シリコン酸窒化物などの絶縁物質を含み得る。
【0041】
半導体基板110の第2面110F2上には、背面絶縁層182が配置される。
背面絶縁層182は、半導体基板110の第2面110F2の、実質的に全体面積上に配置され、背面絶縁層182が、半導体基板110の第2面110F2と同一レベル(高さ)に配置されるピクセル素子分離膜130の上面と接触する。
一実施形態において、背面絶縁層182は、ハフニウム酸化物、アルミニウム酸化物、タンタル酸化物のような金属酸化物を含み得る。
他の実施形態において、背面絶縁層182は、シリコン酸化物、シリコン窒化物、シリコン酸窒化物、低誘電率物質のような絶縁物質を含み得る。
【0042】
背面絶縁層182上に、パッシベーション層184が配置され、パッシベーション層184上には、カラーフィルタ186とマイクロレンズ188とが配置される。
選択的には、半導体基板110の第1面110F1上には、支持基板(図示せず)がさらに配置され得る。
【0043】
一般的に、ピクセルPXに配置されるリセットゲートRG、選択ゲートSEL、及びソースフォロワゲートSFのようなピクセル回路は、ピクセル内において、水平方向に、互いに離隔して配置される。
イメージセンサの集積度が上昇するにつれ、単位ピクセルの大きさが小さくなり、ピクセル回路のそれぞれの構成要素の大きさも小さくなるので、ピクセル回路を介する漏れ電流、又はピクセル回路のリードノイズ(read noise)などが発生し、イメージセンサの品質が低下してしまうという問題がある。
【0044】
しかしながら、本発明の実施形態によれば、半導体パターンAPが垂直方向(Z)に延長され、第1ゲート電極150が半導体パターンAPの側壁を、少なくとも部分的に取り囲むゲート・オール・アラウンド構造を有する。
それにより、リセットゲートRG、選択ゲートSEL、及びソースフォロワゲートSFのようなピクセル回路の漏れ電流が低減され、リードノイズ発生が防止される。
従って、イメージセンサ100は、すぐれたイメージ品質を有する。
また、半導体パターンAPと第1ゲート電極150とが垂直方向(Z)に延長されることにより、単位ピクセルの面積が低減され、イメージセンサ100の小型化が具現され得る。
【0045】
図6は、本発明の実施形態によるイメージセンサ100のピクセルPXの等価回路図である。
図6を参照すると、複数のピクセルPXは、マトリックス状に配列される。
複数のピクセルPXそれぞれは、伝送トランジスタTXとロジックトランジスタとを含む。
ここで、ロジックトランジスタは、リセットトランジスタRX、選択トランジスタSX、及びドライブトランジスタDX(又は、ソースフォロワトランジスタ)を含む。
リセットトランジスタRXは、リセットゲートRGを含み、選択トランジスタSXは、選択ゲートSELを含み、ドライブトランジスタDXは、ソースフォロワゲートSFを含み、伝送トランジスタTXは、伝送ゲートTGを含む。
【0046】
複数のピクセルPXそれぞれは、光電変換素子PD及びフローティング拡散領域FDをさらに含む。
光電変換素子PDは、
図1~
図4で説明した光電変換領域120に対応する。
光電変換素子PDは、外部から入射した光の量に比例した光電荷を生成して蓄積し、フォトダイオード、フォトトランジスタ(photo transistor)、フォトゲート、ピンドフォトダイオード(pinned photodiode:PPD)、及びそれらの組み合わせが使用され得る。
【0047】
伝送ゲートTGは、光電変換素子で生成された電荷をフローティング拡散領域FDに伝送する。
フローティング拡散領域FDは、光電変換素子PDで生成された電荷が伝送され、累積して保存する。
フローティング拡散領域FDに蓄積された光電荷量により、ドライブトランジスタDXが制御される。
【0048】
リセットトランジスタRXは、フローティング拡散領域FDに蓄積された電荷を周期的にリセットさせる。
リセットトランジスタRXのドレイン電極は、フローティング拡散領域FDと接続され、ソース電極は、電源電圧VDD1に接続される。
リセットトランジスタRXがターンオンすれば、リセットトランジスタRXのソース電極と接続された電源電圧VDD1が、フローティング拡散領域FDに伝達される。
リセットトランジスタRXがターンオンするとき、フローティング拡散領域FDに蓄積された電荷が排出され、フローティング拡散領域FDがリセットされる。
【0049】
ドライブトランジスタDXは、複数のピクセルPX外部に位置する電流源(図示せず)と接続され、ソースフォロワバッファ増幅器として機能し、フローティング拡散領域FDにおける電位変化を増幅し、それを出力ラインVOUTに出力する。
選択トランジスタSXは、行単位で、複数のピクセルPXを選択し、選択トランジスタSXがターンオンするとき、電源電圧VDD2がドライブトランジスタDXのソース電極に伝達される。
【0050】
図7は、本発明の実施形態によるイメージセンサ100Aの概略構成を示す部分レイアウト図である。
図7において、
図1~
図6と同一参照符号は、同一構成要素を意味する。
図7を参照すると、イメージセンサ100Aは、デュアルゲート構造を有する伝送ゲートTGを含む。
図7においては、埋め込み伝送ゲート電極140(
図2)の代わりに、1対の埋め込み伝送ゲート電極140Aを含んでもよく、1対の埋め込み伝送ゲート電極140Aは、互いに所定の距離ほど離隔され、フローティング拡散領域FDに隣接するように配置される。
【0051】
図8は、本発明の実施形態によるイメージセンサ100Bの概略構成を示す部分レイアウト図であり、
図9は、
図8のA1-A1’線及びA2-A2’線沿って切断した断面図である。
図8及び
図9において、
図1~
図7と同一参照符号は、同一構成要素を意味する。
図8を参照すると、イメージセンサ100Bは、リング状のゲート構造を有する伝送ゲートTGを含む。
【0052】
伝送ゲートトレンチ140TBは、フローティング拡散領域FDを、少なくとも部分的に取り囲むように配置され、平面図において、リング状を有する。
埋め込み伝送ゲート電極140Bは、伝送ゲートトレンチ140TB内に配置され、フローティング拡散領域FDを、少なくとも部分的に取り囲むように配置される。
一実施形態において、埋め込み伝送ゲート電極140Bは、メイン電極部140MPと延長部140EXとを含み、メイン電極部140MPは、伝送ゲートトレンチ140TB内に配置され、平面図において、リング状を有する。
延長部140EXは、メイン電極部140MPから、半導体基板110の第1面110F1上に延長される。
延長部140EX上に、コンタクト162(例えば、第2コンタクトCA2)が配置され、コンタクト162を介し、埋め込み伝送ゲート電極140Bに電気的信号が印加される。
【0053】
埋め込み伝送ゲート電極140Bが、メイン電極部140MPから延長される平坦な上面を有する延長部140EXを含むことにより、埋め込み伝送ゲート電極140Bに対するコンタクト162を形成するための工程における不良が防止される。
一実施形態において、延長部140EXの上面は、第1ゲート電極150の延長部EXPの上面と同一レベル(高さ)に配置されるが、それに限定されるものではない。
一実施形態によれば、埋め込み伝送ゲート電極140Bが、フローティング拡散領域FDを、少なくとも部分的に取り囲むように配置されることにより、電荷移動経路が、半導体基板110の第1面110F1に垂直な方向に沿って形成される。
従って、埋め込み伝送ゲート電極140Bの形状により、容易に劣化する可能性がある低照度特性敏感度が改善され、イメージセンサ100Bは、すぐれた品質を有することができる。
【0054】
図10は、本発明の実施形態によるイメージセンサ100Cの概略構成を示す部分レイアウト図である。
図10において、
図1~
図9と同一参照符号は、同一構成要素を意味する。
図10を参照すると、イメージセンサ100Cは、それぞれのピクセル(PX-1、PX-2、PX-3、PX-4)の中に、互いに離隔した2個の半導体パターンAPを含み、それぞれの半導体パターンAPの側壁上に、第1ゲート電極150C1と第2ゲート電極150C2とが配置される。
【0055】
例えば、第1ゲート電極150C1と第2ゲート電極150C2とのそれぞれは、メイン電極部MPと延長部EXPとを含む。
一部例示において、第1ゲート電極150C1は、ソースフォロワゲートSF(
図6)でもあり、第2ゲート電極150C2は、選択ゲートSEL(
図6)でもある。
他の例示として、第1ゲート電極150C1は、リセットゲートRG(
図6)でもあり、第2ゲート電極150C2は、選択ゲートSELでもある。
さらに他の例示として、第1ゲート電極150C1は、リセットゲートRGでもあり、第2ゲート電極150C2は、ソースフォロワゲートSFでもある。
【0056】
図10には、第1ピクセル(PX-1)、第2ピクセル(PX-2)、第3ピクセル(PX-3)、及び第4ピクセル(PX-4)が、いずれも第1ゲート電極150C1と第2ゲート電極150C2とを含むように例示的に示しているが、それとは異なり、第1ピクセル(PX-1)、第2ピクセル(PX-2)、第3ピクセル(PX-3)、及び第4ピクセル(PX-4)の内の少なくとも一つにおいて、第1ゲート電極150C1と第2ゲート電極150C2との内のいずれか一つが省略され得る。
【0057】
図11は、本発明の実施形態によるイメージセンサ200の概略構成を示す部分レイアウト図である。
図11において、
図1~
図10と同一参照符号は、同一構成要素を意味する。
図11を参照すると、平面図において、ピクセル素子分離膜130Aは、ピクセル(PX-1、PX-2、PX-3、PX-4)それぞれを完全に取り囲むように配置されない。
【0058】
ピクセル素子分離膜130Aが、ピクセル(PX-1、PX-2、PX-3、PX-4)を取り囲まない半導体基板110の部分を、共有領域130XEと称する。
共有領域130XE内には、グラウンド領域GNDAが配置され、例えば、グラウンド領域GNDAが、第1ピクセル(PX-1)と第2ピクセル(PX-2)とによって共有されるか、あるいは第3ピクセル(PX-3)と第4ピクセル(PX-4)とによって共有される。
図11には、リング状の水平断面を有する埋め込み伝送ゲート電極140Bを示しているが、埋め込み伝送ゲート電極140Bの代わりに、埋め込み伝送ゲート電極140(
図1~
図4)又は埋め込み伝送ゲート電極140A(
図7)が提供され得る。
【0059】
図12は、本発明の実施形態によるイメージセンサ200Aの概略構成を示す部分レイアウト図である。
図12において、
図1~
図11と同一参照符号は、同一構成要素を意味する。
図12を参照すると、平面図において、ピクセル素子分離膜130Aは、ピクセル(PX-1、PX-2、PX-3、PX-4)それぞれを完全に取り囲むようには配置されない。
【0060】
ピクセル素子分離膜130Aが、ピクセル(PX-1、PX-2、PX-3、PX-4)を取り囲んでいない半導体基板110の部分を、共有領域130XEと称する。
例えば、ピクセル(PX-1、PX-2、PX-3、PX-4)それぞれが、2つの共有領域130XEに接続され、1つの共有領域130XE内には、グラウンド領域GNDAが配置され、他の1つの共有領域130XE内には、フローティング拡散領域FDAが配置される。
例えば、第1ピクセル(PX-1)、第2ピクセル(PX-2)、第3ピクセル(PX-3)、及び第4ピクセル(PX-4)が出合う半導体基板110の領域内に、フローティング拡散領域FDAが配置され、第1ピクセル(PX-1)、第2ピクセル(PX-2)、第3ピクセル(PX-3)、及び第4ピクセル(PX-4)の中に、フローティング拡散領域FDAに隣接するように、埋め込み伝送ゲート電極140がそれぞれ配置される。
フローティング拡散領域FDAは、第1ピクセル(PX-1)、第2ピクセル(PX-2)、第3ピクセル(PX-3)及び第4ピクセル(PX-4)によって共有される。
【0061】
図13は、本発明の実施形態によるイメージセンサ300の概略構成を示す部分レイアウト図であり、
図14は、
図13のA3-A3’線に沿って切断した断面図である。
図13及び
図14において、
図1~
図11と同一参照符号は、同一構成要素を意味する。
図12及び
図13を参照すると、イメージセンサ300は、オートフォーカス(AF)機能を具現するためのピクセル(PX-1、PX-2、PX-3、PX-4)を含む。
【0062】
例えば、第1ピクセル(PX-1)、第2ピクセル(PX-2)、第3ピクセル(PX-3)及び第4ピクセル(PX-4)は、1つのマイクロレンズ188Aによってカバーされる。
第1ピクセル(PX-1)、第2ピクセル(PX-2)、第3ピクセル(PX-3)、及び第4ピクセル(PX-4)は、位相検出ピクセルであり、イメージ間の位相差を算出するために利用される位相信号を生成する。
第1ピクセル(PX-1)、第2ピクセル(PX-2)、第3ピクセル(PX-3)、及び第4ピクセル(PX-4)は、客体に対して焦点を合わせるために利用され、位相信号は、イメージセンサ300に結ばれたイメージの位置に関連する情報を含み、位相信号は、イメージ間の位相差を算出するためにも利用される。
算出された位相差に基づき、イメージセンサ300が具備された電子装置のレンズ焦点位置が算出される。
【0063】
図15は、本発明の実施形態によるイメージセンサ300Aの概略構成を示す部分レイアウト図である。
図15において、
図1~
図14と同一参照符号は、同一構成要素を意味する。
図15を参照すると、イメージセンサ300Aは、オートフォーカス(AF)機能を具現するためのピクセル(PX-1、PX-2)を含む。
第1ピクセル(PX-1)は、伝送ゲートTG及びリセットゲートRGを含み、第2ピクセル(PX-2)は、伝送ゲートTG及び選択ゲートSELを含み、リセットゲートRG及び選択ゲートSELは、第1ゲート電極150を含む。
第1ピクセル(PX-1)と第2ピクセル(PX-2)は、1つのマイクロレンズ188Aによってカバーされる。
【0064】
平面図において、ピクセル素子分離膜130Aは、第1ピクセル(PX-1)と第2ピクセル(PX-2)とを完全に取り囲んでいない共有領域130XEに配置され、共有領域130XE内には、オーバーフロー領域310が配置される。
オーバーフロー領域310は、半導体基板110の第1面110F1に隣接した半導体基板110内に配置され、第1ピクセル(PX-1)及び第2ピクセル(PX-2)の内のいずれか一つに入射した光電荷の強度が相対的に強いとき、オーバーフロー領域310を介し、光電荷が隣接したピクセルに移動する経路を提供する。
【0065】
図16は、本発明の実施形態によるイメージセンサ400で、
図8のA2-A2’線に沿って切断した断面図である。
図16において、
図1~
図15と同一参照符号は、同一構成要素を意味する。
図16を参照すると、イメージセンサ400は、埋め込み伝送ゲート電極440と、半導体パターンAPの側壁上に垂直方向(Z)に互いに離隔されて配される、第1ゲート電極450A、第2ゲート電極450B、及び第3ゲート電極450Cと、を含む。
【0066】
伝送ゲートトレンチ440Tは、半導体基板110の第1面110F1から半導体基板110の内部に延長され、伝送ゲートトレンチ440T内に、埋め込み伝送ゲート電極440が配置される。
伝送ゲートトレンチ440T内壁上には、伝送ゲート絶縁層442がさらに配置され、伝送ゲート絶縁層442上において、埋め込み伝送ゲート電極440が、伝送ゲートトレンチ440T内部を充填する。
埋め込み伝送ゲート電極440に隣接した半導体基板110内部に、フローティング拡散領域FDが配置される。
半導体パターンAPは、埋め込み伝送ゲート電極440から水平方向(例えば、X方向)に離隔して配置される。
半導体パターンAPの側壁上には、互いに異なる垂直レベル(高さ)に、第1ゲート電極450A、第2ゲート電極450B、及び第3ゲート電極450Cが順次に配置される。
【0067】
第1ゲート電極450A、第2ゲート電極450B、及び第3ゲート電極450Cは、それぞれリング状の水平断面を有し、互いに対して垂直にオーバーラップする。
第1ゲート電極450Aと半導体パターンAPとの間には、第1ゲート絶縁層452Aが配置され、第2ゲート電極450Bと半導体パターンAPとの間には、第2ゲート絶縁層452Bが配置され、第3ゲート電極450Cと半導体パターンAPとの間には、第3ゲート絶縁層452Cが配置される。
他の実施形態において、第1ゲート絶縁層452A、第1ゲート絶縁層452B、及び第3ゲート絶縁層452Cは、互いに接続され、半導体パターンAPの全体側壁を完全にカバーする。
【0068】
半導体基板110の第1面110F1上には、埋め込み伝送ゲート電極440、半導体パターンAP、並びに第1ゲート電極450A、第2ゲート電極450B、及び第3ゲート電極450Cをカバーする上部配線構造物470が配置される。
上部配線構造物470は、配線層472、配線層472を少なくとも部分的に取り囲む絶縁層474、及び絶縁層474を貫通し垂直方向(Z)に延長されるビアコンタクト476を含む。
フローティング拡散領域FDと第2ゲート電極450Bは、ジャンパ構造物FDJPにより、互いに電気的に接続される。
例えば、ジャンパ構造物FDJPは、配線層472及びビアコンタクト476を介し、フローティング拡散領域FDと第2ゲート電極450Bとの電気的接続を提供する。
図に示していないが、さらなるジャンパ構造物FDJPが、第1ゲート電極450Aとフローティング拡散領域FDとを電気的に接続し、かつ/あるいは第3ゲート電極450Cとフローティング拡散領域FDとを電気的に接続するように配置され得る。
【0069】
一実施形態において、第1ゲート電極450Aは、リセットゲートRGでもあり、第2ゲート電極450Bは、ソースフォロワゲートSFでもあり、第3ゲート電極450Cは、選択ゲートSELでもある。
しかしながら、第1ゲート電極450A、第2ゲート電極450B、及び第3ゲート電極450Cは、それに限定されるものではない。
一実施形態において、半導体パターンAPの上面上及び側壁上に、コンタクト460及び配線層472が配置され、イメージセンサ400のピクセル回路具現に必要な電気的接続を提供する。
例えば、第1ゲート電極450Aは、リセットゲートRGでもあり、第2ゲート電極450Bは、ソースフォロワゲートSFでもあり、第3ゲート電極450Cは、選択ゲートSELである場合、半導体パターンAPの上側に配置されるソース/ドレイン領域SD2に、出力信号Voutが提供され、ソースフォロワゲートSFとリセットゲートRGとの半導体パターンAPの一部分に、入力信号Vpixが提供される。
【0070】
一実施形態によれば、垂直方向(Z)に延長される半導体パターンAPの側壁上に、第1ゲート電極450A、第2ゲート電極450B、及び第3ゲート電極450Cが垂直方向に離隔して配置され、第1ゲート電極450A、第2ゲート電極450B、及び第3ゲート電極450Cは、ゲート・オール・アラウンド構造を有する。
それにより、リセットゲートRG、選択ゲートSEL、及びソースフォロワゲートSFのようなピクセル回路の漏れ電流が低減され、リードノイズ発生が防止される。
従って、イメージセンサ400は、すぐれたイメージ品質を有する。
また、ピクセル回路が垂直方向(Z)に積層されて配置されるので、単位ピクセルの面積が低減され、イメージセンサ400の小型化が具現され得る。
【0071】
図17は、本発明の実施形態によるイメージセンサ400Aで、
図8のA2-A2’線に沿って切断した断面図である。
図17において、
図1~
図16と同一参照符号は、同一構成要素を意味する。
図17を参照すると、伝送ゲートトレンチ440TAは、半導体基板110の第1面110F1から半導体基板110の内部に延長され、伝送ゲートトレンチ440TA内に、埋め込み伝送ゲート電極440Aが配置される。
【0072】
埋め込み伝送ゲート電極440Aは、半導体パターンAPの下部側壁をカバーするように配置され、埋め込み伝送ゲート電極440Aの少なくとも一部分が、第1ゲート電極450A、第2ゲート電極450B、及び第3ゲート電極450Cと垂直オーバーラップするように配置される。
埋め込み伝送ゲート電極440Aは、正方形、長方形、円形、楕円形のような水平断面を有し得る。
図17に示しているように、フローティング拡散領域FDは、半導体パターンAPの一部分内に配置され、例えば、第1ゲート電極450Aの底面より低い垂直レベル(高さ)、及び埋め込み伝送ゲート電極440Aの上面より高い垂直レベル(高さ)に配置される。
【0073】
図18は、本発明の実施形態によるイメージセンサ400Bで、
図8のA2-A2’線に沿って切断した断面図である。
図18において、
図1~
図17と同一参照符号は、同一構成要素を意味する。
図18を参照すると、伝送ゲートトレンチ440TBは、リング状の水平断面を有し、半導体パターンAPの下部側壁が伝送ゲートトレンチ440TBの内側壁まで延長される。
【0074】
例えば、埋め込み伝送ゲート電極440Bは、伝送ゲートトレンチ440TB内において、半導体パターンAPの下部側壁をカバーするように配置される。
埋め込み伝送ゲート電極440Bは、第1ゲート電極450A、第2ゲート電極450B、及び第3ゲート電極450Cと垂直オーバーラップするように配置される。
図18に示しているように、フローティング拡散領域FDは、半導体パターンAPの一部分内に配置され、例えば、第1ゲート電極450Aの底面より低い垂直レベル(高さ)、及び埋め込み伝送ゲート電極440Bの上面より高い垂直レベル(高さ)に配置される。
【0075】
図19は、本発明の一実施形態によるイメージセンサ500の概略構成を示す斜視図である。
図19を参照すると、イメージセンサ500は、垂直方向に積層された第1チップC1と第2チップC2とを含む積層型イメージセンサである。
第1チップC1は、アクティブピクセル領域APR及び第1パッド領域PDR1を含み、第2チップC2は、周辺回路領域PCR及び第2パッド領域PDR2を含む。
【0076】
第1パッド領域PDR1の複数の第1パッドPAD1は、外部装置などと電気的信号を送受信するように構成される。
周辺回路領域PCRは、ロジック回路ブロックLCを含み得、複数のCMOSトランジスタを含み得る。
周辺回路領域PCRは、アクティブピクセル領域APRの各アクティブピクセルPXに、一定信号を提供するか、あるいは各アクティブピクセルPXからの出力信号を制御する。
第1パッド領域PDR1内の第1パッドPAD1は、第2パッド領域PDR2内の第2パッドPAD2と、ビア構造物VSによって電気的に接続される。
【0077】
図20は、本発明の実施形態によるイメージセンサ1100の概略構成を示すブロック図である。
図20を参照すると、イメージセンサ1100は、ピクセルアレイ1110、コントローラ1130、ロウドライバ1120、及びピクセル信号処理部1140を含む。
イメージセンサ1100は、
図1~
図19で説明したイメージセンサ(100、100A、100B、100C、200、200A、300、300A、400、400A、400B、500)の内の少なくとも一つを含む。
【0078】
ピクセルアレイ1110は、二次元的に配列された複数の単位ピクセルを含み、各単位ピクセルは、有機光電変換素子を含む。
光電変換素子は、光を吸収して電荷を生成し、生成された電荷による電気的信号(出力電圧)は、垂直信号ラインを介し、ピクセル信号処理部1140に提供される。
ピクセルアレイ1110が含む単位画素は、ロウ(row)単位で、1回に一つずつ出力電圧を提供し、それにより、ピクセルアレイ1110の1つのロウに属する単位ピクセルは、ロウドライバ1120が出力する選択信号により、同時に活性化される。
選択されたロウに属する単位ピクセルは、吸収した光による出力電圧を、対応するカラムの出力ラインに提供する。
【0079】
コントローラ1130は、ピクセルアレイ1110をして、光を吸収して電荷を蓄積するようにさせるか、あるいは蓄積された電荷を臨時に保存するようにさせ、保存した電荷による電気的信号を、ピクセルアレイ1110の外部に出力させるように、ロウドライバ1120を制御する。
また、コントローラ1130は、ピクセルアレイ1110が提供する出力電圧を測定するように、ピクセル信号処理部1140を制御する。
【0080】
ピクセル信号処理部1140は、相関二重サンプラ(CDS)1142、アナログ・デジタルコンバータ(ADC)1144、及びバッファ1146を含む。
相関二重サンプラ1142は、ピクセルアレイ1110から提供された出力電圧をサンプリングしてホールドする。
相関二重サンプラ1142は、特定のノイズレベルと、生成した出力電圧によるレベルと、を二重にサンプリングし、その差に該当するレベルを出力する。
また、相関二重サンプラ1142は、ランプ信号生成器1148が生成したランプ信号を入力して互いに比較し、比較結果を出力する。
アナログ・デジタルコンバータ1144は、相関二重サンプラ1142から受信したレベルに対応するアナログ信号をデジタル信号に変換する。
バッファ1146は、デジタル信号をラッチ(latch)し、ラッチした信号は、順次にイメージセンサ1100の外部に出力し、イメージプロセッサ(図示せず)にも伝達する。
【0081】
尚、本発明は、上述の実施形態に限られるものではない。本発明の技術的範囲から逸脱しない範囲内で多様に変更実施することが可能である。
【符号の説明】
【0082】
100 イメージセンサ
110 半導体基板
112 素子分離膜
114 ウェル領域
120 光電変換領域
130 ピクセル素子分離膜
132 絶縁層
134 導電層
136 上部絶縁層
140 埋め込み伝送ゲート電極
140T 伝送ゲートトレンチ
142 伝送ゲート絶縁層
144 伝送ゲートスペーサ
150 第1ゲート電極
152 第1ゲート絶縁層
160 埋め込み絶縁層
162 コンタクト
170 上部配線構造物
172 配線層
174 絶縁層
182 背面絶縁層
184 パッシベーション層
186 カラーフィルタ
188 マイクロレンズ
CA1、CA2、CA3 (第1~第3)コンタクト
CA1H、CA2H、CA3H (第1~第3)コンタクトホール