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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022147783
(43)【公開日】2022-10-06
(54)【発明の名称】キャップ付き容器
(51)【国際特許分類】
   B65D 43/08 20060101AFI20220929BHJP
   B65D 53/02 20060101ALI20220929BHJP
   B65D 1/10 20060101ALI20220929BHJP
【FI】
B65D43/08 100
B65D53/02
B65D1/10
【審査請求】未請求
【請求項の数】6
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021049176
(22)【出願日】2021-03-23
(71)【出願人】
【識別番号】000006909
【氏名又は名称】株式会社吉野工業所
(74)【代理人】
【識別番号】100147485
【弁理士】
【氏名又は名称】杉村 憲司
(74)【代理人】
【識別番号】230118913
【弁護士】
【氏名又は名称】杉村 光嗣
(74)【代理人】
【識別番号】100154003
【弁理士】
【氏名又は名称】片岡 憲一郎
(72)【発明者】
【氏名】井澤 浩治
(72)【発明者】
【氏名】布施 佳広
【テーマコード(参考)】
3E033
3E084
【Fターム(参考)】
3E033AA04
3E033BA01
3E033BA07
3E033BA15
3E033BA16
3E033BA18
3E033CA07
3E033CA19
3E033DA03
3E033DD06
3E033FA02
3E033FA03
3E084AA04
3E084AA12
3E084AA22
3E084AA24
3E084AA25
3E084AA26
3E084AA32
3E084AB06
3E084BA01
3E084CA01
3E084CC01
3E084DA01
3E084DB12
3E084DC01
3E084FA09
3E084FB01
3E084GA01
3E084GB01
3E084HA03
3E084HB07
3E084HC03
3E084HD02
(57)【要約】
【課題】口部の先端をキャップの天壁の内面に設けられたライナー材に当接させる構成のキャップ付き容器の密封性を高めることである。
【解決手段】口部11を備えた容器本体10と、キャップ本体21とライナー材22とを備え、口部11に装着されるキャップ20と、を有するキャップ付き容器1であって、口部11の先端部が、口部11の軸線Oに略垂直な先端面11aと、先端面11aの径方向内側に連なる内側傾斜面11bと、先端面11aの径方向外側に連なる外側傾斜面11cと、を有し、外側傾斜面11cの径方向寸法Lcが内側傾斜面11bの径方向寸法Lbよりも大きく、内側傾斜面11bの先端面11aに対する傾斜角度αが外側傾斜面11cの先端面11aに対する傾斜角度βよりも大きいことを特徴とするキャップ付き容器1。
【選択図】図7
【特許請求の範囲】
【請求項1】
円筒状の口部を備えた容器本体と、
キャップ本体と前記キャップ本体の天壁の内面に設けられて前記口部の先端部に当接するライナー材とを備え、前記口部に装着されるキャップと、を有するキャップ付き容器であって、
前記口部の先端部が、
前記口部の軸線に略垂直な先端面と、
前記先端面の径方向内側に連なる内側傾斜面と、
前記先端面の径方向外側に連なる外側傾斜面と、を有し、
前記外側傾斜面の径方向寸法が、前記内側傾斜面の径方向寸法よりも大きく、
前記内側傾斜面の前記先端面に対する傾斜角度が、前記外側傾斜面の前記先端面に対する傾斜角度よりも大きいことを特徴とするキャップ付き容器。
【請求項2】
前記外側傾斜面の上端部が、径方向外側に向けて凸の湾曲面である、請求項1に記載のキャップ付き容器。
【請求項3】
前記内側傾斜面の前記先端面に対する傾斜角度が30°~70°であり、
前記外側傾斜面の前記先端面に対する傾斜角度が15°~30°である、請求項1または2に記載のキャップ付き容器。
【請求項4】
前記先端面の径方向寸法が、前記外側傾斜面の径方向寸法及び前記内側傾斜面の径方向寸法よりも小さい、請求項1~3の何れか1項に記載のキャップ付き容器。
【請求項5】
前記容器本体が、合成樹脂製である、請求項1~4の何れか1項に記載のキャップ付き容器。
【請求項6】
前記キャップ本体が金属製のプレス加工品である、請求項1~5の何れか1項に記載のキャップ付き容器。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、容器本体の口部にキャップが装着されたキャップ付き容器に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、例えばジャムなどの食品を内容物として収納する容器として、円筒状の口部を備えた容器本体と、口部に装着されるキャップとを有し、キャップの天壁の内面に設けたライナー材を口部の先端部に当接させることで、口部とキャップとの間の密封性を確保するようにしたキャップ付き容器が知られている(例えば特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2018-199509号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ジャムなどの食品を内容物として収納するキャップ付き容器は、内容物が充填され、口部がキャップで閉塞された後、所定温度で煮沸されて殺菌処理されるのが一般的である。
【0005】
しかし、上記従来のキャップ付き容器のように、口部の先端をキャップの天壁の内面に設けられたライナー材に当接させる構成では、口部とキャップとの間の密封性を十分に高めることができず、煮沸による殺菌処理を行い、次いで冷水のシャワーをかけて冷却する過程において、容器内外の圧力差によって口部とキャップとの間の密封性が損なわれて液漏れや、煮沸や冷却の際の水が容器内に浸入する虞がある、という問題点があった。
【0006】
本発明は、このような問題を解決するために開発されたものであり、その目的は、口部の先端をキャップの天壁の内面に設けられたライナー材に当接させる構成のキャップ付き容器の密封性を高めることである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の容器は、円筒状の口部を備えた容器本体と、キャップ本体と前記キャップ本体の天壁の内面に設けられて前記口部の先端部に当接するライナー材とを備え、前記口部に装着されるキャップと、を有するキャップ付き容器であって、前記口部の先端部が、前記口部の軸線に垂直な先端面と、前記先端面の径方向内側に連なる内側傾斜面と、前記先端面の径方向外側に連なる外側傾斜面と、を有し、前記外側傾斜面の径方向寸法が、前記内側傾斜面の径方向寸法よりも大きく、前記内側傾斜面の前記先端面に対する傾斜角度が、前記外側傾斜面の前記先端面に対する傾斜角度よりも大きいことを特徴とする。
【0008】
本発明の容器は、上記構成において、前記外側傾斜面の上端部が、径方向外側に向けて凸の湾曲面であるのが好ましい。
【0009】
本発明の容器は、上記構成において、前記内側傾斜面の前記先端面に対する傾斜角度が30°~70°であり、前記外側傾斜面の前記先端面に対する傾斜角度が15°~30°であるのが好ましい。
【0010】
本発明の容器は、上記構成において、前記先端面の径方向寸法が、前記外側傾斜面の径方向寸法及び前記内側傾斜面の径方向寸法よりも小さいのが好ましい。
【0011】
本発明の容器は、上記構成において、前記容器本体が、合成樹脂製であるのが好ましい。
【0012】
本発明の容器は、上記構成において、前記キャップ本体が金属製のプレス加工品であるのが好ましい。
【発明の効果】
【0013】
本発明によれば、口部の先端をキャップの天壁の内面に設けられたライナー材に当接させる構成のキャップ付き容器の密封性を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
図1】本発明の一実施の形態に係るキャップ付き容器の正面図である。
図2図1に示す容器本体の正面図である。
図3図1に示す容器本体の平面図である。
図4図1に示す容器本体の口部の側の一部分の半断面図である。
図5図1に示すキャップを裏面側から見た図である。
図6図1に示すキャップ付き容器の口部の先端とキャップのライナー材との当接部分の拡大断面図である。
図7図1に示す容器本体の口部の先端の形状を示す説明図である。
図8】変形例の口部の先端の形状を示す説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下、図面を参照しつつ、本発明の一実施の形態に係るキャップ付き容器1について詳細に例示説明する。
【0016】
なお、特許請求の範囲及び本明細書においては、「上」及び「下」は、図1に示すようにキャップ付き容器1を正立姿勢で配置した状態における「上」及び「下」を意味するものとする。
【0017】
図1に示すように、本発明の一実施の形態に係るキャップ付き容器1は、容器本体10とキャップ20とを有している。
【0018】
図2図3図4に示すように、容器本体10は、口部11と、口部11の下端に一体に連なる胴部12と、胴部12の下端を閉塞する底部13とを有している。
【0019】
口部11は軸線Oを中心とした円筒状となっており、その外周面には、雄ねじ14が一体に設けられている。本実施の形態では、雄ねじ14は4条ねじとなっており、その下端側部分にはストッパ部15が一体に設けられている。ストッパ部15の下方側には、口部11の外周面から径方向外側に向けて突出する円環状のフランジ部16が一体に設けられている。
【0020】
なお、口部11は、加熱処理を施すことにより結晶化度を高めて白化(熱結晶化)された構成とすることができる。また、白化の程度と口部11の肉厚を適宜選択し、口部11の耐熱性を高めることで、キャップ20による口部11の密封性をより高めることができる。
【0021】
本実施の形態では、容器本体10は、口部11の内径が40mm以上となる広口瓶の形状となっている。
【0022】
容器本体10は、その内部の収納空間Sに、例えばジャムなどの食料品を内容物として収納することができる。
【0023】
なお、容器本体10は、円筒状の口部11を備えていれば、胴部12及び底部13の形状は種々変更可能である。また、容器本体10が収納する内容物は、食料品に限らず種々変更可能である。
【0024】
容器本体10は、例えばポリエチレンテレフタレート、高密度ポリエチレン、低密度ポリエチレン、ポリプロピレンなどの合成樹脂製のブロー成形品ないし射出成形品とすることができるが、例えば金属製やガラス製などの合成樹脂製以外のものとしてもよい。
【0025】
図1図5に示すように、キャップ20は、キャップ本体21とライナー材22とを備えている。
【0026】
キャップ本体21は、略円形の天壁21aと、天壁21aの外周縁に一体に連なる円筒状の周壁21bと、周壁21bの下端から径方向内側に向けて突出する円環状のカール部21cと、それぞれカール部21cの内周縁から径方向内側に向けて突出する複数のラグ(突起)21dとを備えている。本実施の形態では、口部11に設けられた雄ねじ14が4条ねじであるのに対応して、キャップ本体21には、周方向に等間隔に並べて4つのラグ21dが設けられている。
【0027】
本実施の形態では、キャップ本体21は、例えばステンレス鋼板などの金属板をプレス加工することにより、天壁21a、周壁21b、カール部21c及びラグ21dが一体に形成された金属製のプレス加工品となっている。
【0028】
キャップ20は、ラグ21dが容器本体10の口部11に設けられた雄ねじ14にねじ結合するように口部11に対して締め付け方向に回転させることで口部11にねじ止め固定されて当該口部11に装着される(バヨネット接続)。また、キャップ20は、口部11に対するねじ止めを緩める方向に回転させることで口部11から取り外すことができる。
【0029】
ライナー材22は、キャップ本体21の天壁21aの内面(キャップ20を容器本体10に装着したときに収納空間Sの側を向く面)に設けられており、キャップ20が容器本体10に装着されると口部11の先端部に当接するようになっている。本実施の形態では、ライナー材22は円環状となっており、天壁21aの内面の外周縁に沿って配置され、天壁21aに接着などの手段により固定されている。ライナー材22としては、例えば、ポリ塩化ビニル等の軟質合成樹脂や合成ゴムなどの弾性体をシート状に形成したものを用いることができる。
【0030】
なお、ライナー材22は、キャップ本体21の天壁21aの内面に設けられて口部11の先端部に全周に亘って当接する形状であれば、例えば天壁21aの内面の全体を覆う形状など、その形状は種々変更可能である。
【0031】
図6に示すように、キャップ20が容器本体10に装着されると、容器本体10の口部11の先端部(上端部)がライナー材22に当接することで口部11とキャップ20との間が密封される。このとき、ライナー材22は、口部11の先端部により押されて弾性変形し、口部11の先端部はライナー材22に押し込まれた状態となる。
【0032】
本実施の形態のキャップ付き容器1では、図7に示すように、口部11とキャップ本体21との間の密封性を高めるために、口部11の先端部は、口部11の軸線Oに垂直な先端面11aと、先端面11aの径方向内側に連なる内側傾斜面11bと、先端面11aの径方向外側に連なる外側傾斜面11cと、を有し、外側傾斜面11cの径方向寸法Lcが内側傾斜面11bの径方向寸法Lbよりも大きく、内側傾斜面11bの先端面11aに対する傾斜角度αが外側傾斜面11cの先端面11aに対する傾斜角度βよりも大きい形状となっている。
【0033】
より具体的には、先端面11aは口部11の軸線Oに垂直な円環状の平面であり、内側傾斜面11b及び外側傾斜面11cは、それぞれ口部11の周方向に垂直な断面視で外形が直線状となる傾斜面すなわち円錐面となっている。内側傾斜面11bと外側傾斜面11cの先端面11aから下方に向けた軸線Oに沿う長さ(上下方向の高さ)は互いに同一である。なお、口部11の先端部よりも下方側の部分は厚みが一定で、外面と内面は互いに平行である。また、内側傾斜面11bと外側傾斜面11cの先端面11aから下方に向けた軸線Oに沿う長さは、互いに異なっていてもよい。
【0034】
本実施の形態のキャップ付き容器1は、口部11の先端部が上記形状を有することにより、キャップ20が容器本体10に装着されて口部11の先端部がライナー材22に当接したときに、先端面11aを、より小さな接触面積でライナー材22に高い面圧で当接させて効果的にライナー材22に食い込ませるとともに、外側傾斜面11cのライナー材22への接触面積が内側傾斜面11bのライナー材22への接触面積よりも大きくなるようにして、口部11とキャップ20との間の密封性を高めることができる。
【0035】
本実施の形態のように、キャップ本体21が金属製のプレス加工品とされた構成では、キャップ20を、口部11の内周面に当接するシール筒部を備えた構成とすることは困難である。そのため、このようなキャップ20は、天壁21aの内面に口部11の先端部に当接するライナー材22を備えた構成とされるのが一般的であるが、本実施の形態のキャップ付き容器1では、キャップ本体21が金属製のプレス加工品とされた構成のキャップ20を用いた場合であっても、口部11とキャップ20との間の密封性を十分に高めて、内容物が充填されて口部11がキャップ20で閉塞された後、煮沸による殺菌処理が行われても、口部11とキャップ20との間からの液漏れや、煮沸や冷却の際の水が容器本体10の内部に浸入することを防止することができる。
【0036】
本実施の形態のキャップ付き容器1においては、内側傾斜面11bの先端面11aに対する傾斜角度αは30°~70°であるのが好ましく、このとき、外側傾斜面11cの先端面11aに対する傾斜角度βは15°~30°であるのが好ましい。
【0037】
このように、内側傾斜面11bの先端面11aに対する傾斜角度αを30°~70°とし、外側傾斜面11cの先端面11aに対する傾斜角度βを15°~30°とした構成とすることにより、口部11の先端部を、上向きに適度に鋭角な形状として、先端面11aがより効果的にライナー材22に押し込まれるとともに、外側傾斜面11cのライナー材22への接触面積が適度に大きくなるようにして、口部11とキャップ20との間の密封性をさらに高めることができる。
【0038】
また、本実施の形態のキャップ付き容器1においては、先端面11aの径方向寸法Laは、外側傾斜面11cの径方向寸法Lc及び内側傾斜面11bの径方向寸法Lbの何れよりも小さい寸法とされるのが好ましい。
【0039】
このように、先端面11aの径方向寸法Laを、外側傾斜面11cの径方向寸法Lc及び内側傾斜面11bの径方向寸法Lbの何れよりも小さい寸法とした構成とすることにより、先端面11aがより効果的にライナー材22に押し込まれるとともに、外側傾斜面11cのライナー材22への接触面積をより大きくして、口部11とキャップ20との間の密封性をさらに高めることができる。
【0040】
さらに、本実施の形態のキャップ付き容器1においては、図8に示すように、外側傾斜面11cの上端部は、径方向外側に向けて凸の湾曲面、すなわち口部11の周方向に垂直な断面視で外形が曲線状(円弧状)となる湾曲面とすることもできる。この場合においても、外側傾斜面11cの径方向寸法Lcは内側傾斜面11bの径方向寸法Lbよりも大きく、内側傾斜面11bの先端面11aに対する傾斜角度αが、外側傾斜面11cの先端面11aに対する傾斜角度βよりも大きい形状となっている。ここで、外側傾斜面11cの先端面11aに対する傾斜角度βは、口部11の周方向に垂直な断面視において、外側傾斜面11cの先端面11aとの連接部分における接線方向が先端面11aとなす角度である。
【0041】
このように、外側傾斜面11cを、径方向外側に向けて凸の湾曲面とした構成とすることにより、外側傾斜面11cのライナー材22への接触面積をより大きくして、口部11とキャップ20との間の密封性をさらに高めることができる。
【0042】
なお、図8に示す場合では、外側傾斜面11cの上端部のみを径方向外側に向けて凸の湾曲面としているが、外側傾斜面11cの全体を径方向外側に向けて凸の湾曲面としてもよい。
【0043】
本実施の形態のキャップ付き容器1の効果を検証するために、口部の先端部が上記形状に形成された容器本体に87℃の水をヘッドスペースを残して充填し、上記構成のキャップを口部に装着して当該口部を閉塞した状態で、98℃の温水に20分間浸漬し、次いで50℃のシャワーを10分間当てて冷やし、減圧環境下に横転した姿勢で30分間放置した後、口部とキャップとの間からの液漏れの有無を検証した。この結果、口部とキャップとの間から液漏れや水の浸入が発生しないことが確認された。
【0044】
本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることはいうまでもない。
【0045】
例えば、前記実施の形態においては、口部11に設けられる雄ねじ14を4条ねじとし、キャップ20を4つのラグ21dを備えたものとしたが、雄ねじ14の条数とラグ21dの数は、互いに同数であれば種々変更可能である。また、キャップ20は、口部11に、ねじ結合により装着される構成に限らず、アンダーカット結合等の他の結合手段により装着される構成としてもよい。
【0046】
また、前記実施の形態では、キャップ本体21は金属製のプレス加工品とされているが、これに限らず、例えば合成樹脂製とすることもできる。
【0047】
さらに、前記実施の形態では、口部11の先端面11aは、口部11の軸線に垂直な平面となっているが、口部11の軸線に対して若干傾斜した平面としてもよく、また、周方向に垂直な断面形状が凸形状となる凸面ないし周方向に垂直な断面形状が凹形状となる凹面としてもよい。
【符号の説明】
【0048】
1 キャップ付き容器
10 容器本体
11 口部
11a 先端面
11b 内側傾斜面
11c 外側傾斜面
12 胴部
13 底部
14 雄ねじ
15 ストッパ部
16 フランジ部
20 キャップ
21 キャップ本体
21a 天壁
21b 周壁
21c カール部
21d ラグ
22 ライナー材
O 軸線
S 収納空間
La 径方向寸法
Lb 径方向寸法
Lc 径方向寸法
α 傾斜角度
β 傾斜角度
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8