(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022147908
(43)【公開日】2022-10-06
(54)【発明の名称】取り付け式殺菌ユニット
(51)【国際特許分類】
A61L 2/10 20060101AFI20220929BHJP
【FI】
A61L2/10
【審査請求】未請求
【請求項の数】12
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021049373
(22)【出願日】2021-03-24
(71)【出願人】
【識別番号】503156448
【氏名又は名称】株式会社アルサ
(74)【代理人】
【識別番号】100126712
【弁理士】
【氏名又は名称】溝口 督生
(72)【発明者】
【氏名】関 孝人
(72)【発明者】
【氏名】川端 孝幸
【テーマコード(参考)】
4C058
【Fターム(参考)】
4C058AA30
4C058BB06
4C058DD01
4C058DD12
4C058DD16
4C058KK02
4C058KK22
4C058KK34
(57)【要約】
【課題】確実な殺菌と他のリスクの低減を両立させつつ、使用者への安心感も与える取り付け式殺菌ユニットを提供する。
【解決手段】本発明の取り付け式殺菌ユニットは、接触により操作される接触型デバイスの外部の少なくとも一部をカバーするカバーケースと、前記カバーケースの一部に設けられる開口部と、前記カバーケースの内部に設けられ、前記接触型デバイスへ紫外線を照射する紫外線照射部と、前記カバーケースを取り付ける取り付け部と、を備える。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
接触により操作される接触型デバイスの外部の少なくとも一部をカバーするカバーケースと、
前記カバーケースの一部に設けられる開口部と、
前記カバーケースの内部に設けられ、前記接触型デバイスへ紫外線を照射する紫外線照射部と、
前記カバーケースを取り付ける取り付け部と、を備える、取り付け式殺菌ユニット。
【請求項2】
前記接触型デバイスは、固定設置されており、
前記カバーケースは、固定設置されている場所に、前記取付け部により取り付け可能である、請求項1記載の取り付け式殺菌ユニット。
【請求項3】
前記接触型デバイスは、ドアノブ、電気器具の起動スイッチおよび固定式タッチパネルの少なくとも一つである、請求項1または2記載の取り付け式殺菌ユニット。
【請求項4】
前記開口部は、使用者が手を挿入して前記接触型デバイスを操作することが可能な態様で設けられる、請求項1から3のいずれか記載の取り付け式殺菌ユニット。
【請求項5】
前記開口部は、前記カバーケースにおいて、正面(使用者に対面する側)以外に設けられる、請求項4記載の取り付け式殺菌ユニット。
【請求項6】
前記カバーケースは、前記接触型デバイスを囲むと共に、前記開口部から挿入された使用者の手が、前記接触型デバイスを操作可能な内部空間を形成可能である、請求項1から5のいずれか記載の取り付け式殺菌ユニット。
【請求項7】
前記カバーケースは、透明もしくは半透明であると共に、前記紫外線照射部からの紫外線を非透過である、請求項1から6のいずれか記載の取り付け式殺菌ユニット。
【請求項8】
前記紫外線照射部は、前記接触型デバイスに、紫外線を照射可能である、請求項1から7のいずれか記載の取り付け式殺菌ユニット。
【請求項9】
前記紫外線照射部は、前記紫外線照射に合わせて、可視光線を照射する、請求項8記載の取り付け式殺菌ユニット。
【請求項10】
前記開口部から使用者の手が挿入されたことを検出する検出部を更に備え、
前記検出部は、前記手の挿入を検出する場合には、前記紫外線照射部からの紫外線照射を停止させる、請求項1から9のいずれか記載の取り付け式殺菌ユニット。
【請求項11】
前記紫外線照射部は、前記接触型デバイスを、複数の角度から紫外線照射可能である、請求項1から10のいずれか記載の取り付け式殺菌ユニット。
【請求項12】
前記カバーケースにより形成される内部空間において対流を生じさせるファンを更に備える、請求項1から11のいずれか記載の取り付け式殺菌ユニット。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ドアノブなどの人間の手が接触せざるを得ないデバイスに取り付けてデバイスを殺菌可能な、取り付け式殺菌ユニットに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、様々な感染症の流行が問題となっている。SARSやMERSといったある地域を基点として流行する感染症や、2020年に世界を襲った新型コロナウイルスなどの感染症などがたびたび問題となっている。このような感染症は、グローバル化の進展や世界中の人々や物品が移動する大移動の時代にあっては、地域にとどまることなく、このような感染症が世界中に広まる問題がある。
【0003】
このような感染症は、あるウイルスや細菌に基づく感染症が収束しても、また別のウイルスや細菌による流行が始まる問題がある。あるいは、同じウイルスが変異して、流行期間を延ばしたり、新たな流行を引き起こしたりすることがある。このような感染症の流行や広がりが生じると、多くの人々の生活様式に影響を与える。
【0004】
例えば、日常生活の中でのマスク着用、手指消毒などの必要性が生じる。また、これら以外においても、衛生観念を高めることが求められている。
【0005】
上記は、ヒトに係る感染症であるが、ヒト以外でも、鳥インフルエンザや豚インフルエンザなどの家畜などに流行する感染症の問題もたびたび生じている。家畜におけるウイルスや細菌による感染症が発生すると、畜産業者に大きな打撃になり経済活動や人々の食生活へ影響を与えてしまう。また、家畜における感染症が流行すると、ウイルス変異などによって家畜からヒトへの感染が始まる懸念もある。
【0006】
このように、グローバル化や物流のサプライチェーン、人口増加や人々の生活レベル向上に伴って、様々な感染症の問題が広まっている。これはヒトでも家畜などの動物でも同じであり、かつヒトと家畜との間でも同様である。
【0007】
上述のように、マスク着用や手指消毒などの生活様式や衛生対策が行われていても、ウイルスや細菌は、生活や行動の中で様々に付着する。いわゆる体液を介する付着、エアロゾルレベルでの付着、あるいは空気中の浮遊ウイルスや浮遊菌による付着などがあり得る。
【0008】
これらの付着が生じると、マスク着用や手指消毒だけでは、感染や感染を広げることへの対応が不十分となりえる。特に、人が使用する多くの物品に、人体を介したり浮遊菌を介したりして、細菌やウイルスが付着してしまうことがある。電子機器、携帯端末、タブレット端末、電子端末、筆記用具、医療機器、医療デバイス、衛生器具、食器、身の回り品など、人が使用する可能性のある様々な物品には、人による使用で人体から細菌やウイルスが付着する可能性がある。また、室内などを浮遊する細菌やウイルスが付着する可能性もある。
【0009】
これらの物品に細菌やウイルスが付着した状態で、他人がこれらの物品を使用すると、その使用を介して、細菌やウイルスが伝搬する。結果として、物品を介した感染の広がりが生じてしまう。特に、これらの物品が不特定多数によって使用される場合には、このような物品を介した感染拡大の懸念が生じる。
【0010】
これらの物品は、不特定多数の人が触らないようにすることや、殺菌箱などに入れて殺菌することができる。この対策を通じて、物品を介した細菌やウイルスの伝搬や感染拡大を防止できる。また、物品については、使用するたびに使用者自身がアルコール消毒するなどで、対策を取ることもできる。このような対策は大変ではあるが、無理ではない。
【0011】
このように不特定多数に使用される可能性のある物品については、殺菌や消毒といったことを実行可能である。また、不特定多数の使用といっても、その使用する人間は限られるし、その使用者の入れ替わり頻度もそこまで大きくない。このため、殺菌や消毒といった作業を通じて、感染防止の対策をすることができる。
【0012】
しかしながら、多くの場所に不特定多数の人間が接触して使用するデバイスであって、殺菌箱などに入れることが困難なデバイスが存在する。例えば、ドアノブや照明のスイッチなどである。これらは、固定した状態で設置されており、殺菌箱などに入れて殺菌することは困難である。
【0013】
加えて、不特定多数により使用されるが、非接触により使用することは困難なデバイスである。ドアノブやスイッチなどは、手で触って操作しなければならないからである。更に、不特定多数の人がどの時点で使用することになるか不明であるデバイスである。一方で、居室に入るにはドアノブを触る必要があるし、照明を点けるにはスイッチを触る必要がある。
【0014】
このような操作に接触を必要として固定設置されているデバイスは、常に不特定多数の人から触られる状態にある。更に、殺菌や消毒されることなく、別の人間から次々に触られる状態にある。このため、接触を介して、細菌やウイルスの伝搬や感染拡大が生じる懸念がある。
【0015】
このような環境の中で、収納中に靴を殺菌する技術が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0016】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0017】
特許文献1は、上面に作業靴を挿入可能な開口部22を設けたケーシング20と、前記ケーシング20の内部で波長185nmと、照度数十mW/cm2以上の波長254nmの紫外線を照射可能な紫外線照射手段30と、前記ケーシング20の内部で塩素成分を含むミストを噴霧可能な噴霧手段40と、を備える。ケーシング20は、開口部22の下部にグレーチング24を設けている。グレーチング24は、所定寸法の孔を複数等間隔に配置して網状に形成されたものであり、作業靴の靴底と接触する。またグレーチング24は、殺菌消毒を行う作業者の体重を支える所定の強度を備えている。ケーシング20には、グレーチング24の下方に紫外線照射手段30を取り付けている靴用殺菌装置を開示する。
【0018】
しかしながら、上述した通りドアノブやスイッチなどのデバイスは、固定して設置されているので、殺菌装置の中に入れることは困難である。また、特許文献1のような技術を応用して、室内に塩素成分のミストを噴霧すると、人体に悪影響が生じる懸念もある。勿論、ドアノブやスイッチなどのデバイスに確実に噴霧されるとは限らず、消毒や殺菌ができない可能性もある。また、ドアノブは屋外にあることも多いので、屋外で噴霧しても効果は低い。
【0019】
一方で、天井などに殺菌灯を設けて、ドアノブやスイッチに殺菌光を照射する技術も提案されている。しかしながら、使用者にとっては、実際にドアノブなどに照射されているか見ただけでは判断が困難である。困難であると、不安を感じる。
【0020】
また、正確に照射できなければ、ドアノブなどのデバイスを確実に消毒や殺菌をできない問題もある。また、天井などに備わる殺菌灯からの照射であると、ドアノブやスイッチなどの殺菌対象物以外を照射することも生じる。これにより、照射された部分で紫外線焼けが生じたり、人体に直接的に照射されたりしてしまうなどの懸念もある。
【0021】
このた、ドアノブやスイッチなどのデバイスに天井などから紫外線を照射することには、幾つかの問題がある。すなわち、確実な殺菌ができない可能性の高さと他のリスクを生じさせることのアンバランスがある。また、使用者にとっては、実際に殺菌がなされているか不明であるという不安も生じさせる。
【0022】
本発明は、確実な殺菌と他のリスクの低減を両立させつつ、使用者への安心感も与える取り付け式殺菌ユニットを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0023】
上記課題に鑑み、本発明の取り付け式殺菌ユニットは、接触により操作される接触型デバイスの外部の少なくとも一部をカバーするカバーケースと、
前記カバーケースの一部に設けられる開口部と、
前記カバーケースの内部に設けられ、前記接触型デバイスへ紫外線を照射する紫外線照射部と、
前記カバーケースを取り付ける取り付け部と、を備える。
【発明の効果】
【0024】
本発明の取り付け式殺菌ユニットは、ドアノブやスイッチなど、固定して設置されているデバイスに取り付けが可能である。取り付けることにより、殺菌ユニットのケースが、ドアノブやスイッチなどのカバーとなる。このカバーした状態で、ケース内部でドアノブなどに紫外線を照射できる。
【0025】
このケース内部での紫外線照射により、ドアノブやスイッチなど、人が触らざるを得ないデバイスを、確実に殺菌できる。一方で、ケース内部での照射のみであるので、外部に紫外線が照射されることがなく、他の問題を引き起こす懸念も低減できる。
【0026】
また、ケースには手を挿入可能な開口部があり、使用者はドアノブの開閉やスイッチの操作などを行なうこともできる。これにより、殺菌と使用とを両立させることもできる。
【図面の簡単な説明】
【0027】
【
図1】本発明の実施の形態における取り付け式殺菌ユニットの正面図である。
【
図2】本発明の実施の形態における取り付け式殺菌ユニットの斜視図である。
【
図3】本発明の実施の形態における取り付け式殺菌ユニットを下方から見た斜視図である。
【
図4】本発明の実施の形態における取り付け式殺菌ユニットを下から見た説明図である。
【
図5】本発明の実施の形態における透視状態での殺菌ユニットの斜視図である。
【
図6】本発明の実施の形態における殺菌ユニットの下方向からの斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0028】
本発明の第1の発明に係る取り付け式殺菌ユニットは、接触により操作される接触型デバイスの外部の少なくとも一部をカバーするカバーケースと、
前記カバーケースの一部に設けられる開口部と、
前記カバーケースの内部に設けられ、前記接触型デバイスへ紫外線を照射する紫外線照射部と、
前記カバーケースを取り付ける取り付け部と、を備える。
【0029】
この構成により、接触型デバイスを確実かつ安全に殺菌できる。使用者にも、殺菌されていることが把握されるので安心感が高まる。
【0030】
本発明の第2の発明に係る取り付け式殺菌ユニットでは、第1の発明に加えて、前記接触型デバイスは、固定設置されており、
前記カバーケースは、固定設置されている場所に、前記取付け部により取り付け可能である。
【0031】
この構成により、固定設置されている接触型デバイスを、確実に殺菌できる。
【0032】
本発明の第3の発明に係る取り付け式殺菌ユニットでは、第1または第2の発明に加えて、前記接触型デバイスは、ドアノブ、電気器具の起動スイッチおよび固定式タッチパネルの少なくとも一つである。
【0033】
この構成により、取り外して殺菌することが難しい接触型デバイスであっても、その場において確実に殺菌できる。
【0034】
本発明の第4の発明に係る取り付け式殺菌ユニットでは、第1から第3のいずれかの発明に加えて、前記開口部は、使用者が手を挿入して前記接触型デバイスを操作することが可能な態様で設けられる。
【0035】
この構成により、殺菌および安全のためのカバーケースにより囲まれていても、接触型デバイスの使用を問題なく行える。
【0036】
本発明の第5の発明に係る取り付け式殺菌ユニットでは、第1から第4のいずれかの発明に加えて、前記開口部は、前記カバーケースにおいて、正面(使用者に対面する側)以外に設けられる。
【0037】
この構成により、照射されたり反射したりする紫外線が、使用者にあたることが防止できる。結果として安全性が更に高まる。
【0038】
本発明の第6の発明に係る取り付け式殺菌ユニットでは、第1から第5のいずれかの発明に加えて、前記カバーケースは、前記接触型デバイスを囲むと共に、前記開口部から挿入された使用者の手が、前記接触型デバイスを操作可能な内部空間を形成可能である。
【0039】
この構成により、通常通り、接触型デバイスを使用できる。
【0040】
本発明の第7の発明に係る取り付け式殺菌ユニットでは、第1から第6のいずれかの発明に加えて、前記カバーケースは、透明もしくは半透明であると共に、前記紫外線照射部からの紫外線を非透過である。
【0041】
この構成により、接触型デバイスの使用を容易としつつも安全性も確保できる。
【0042】
本発明の第8の発明に係る取り付け式殺菌ユニットでは、第1から第7のいずれかの発明に加えて、前記紫外線照射部は、前記接触型デバイスに、紫外線を照射可能である。
【0043】
この構成により、接触型デバイスを直接的に殺菌できる。
【0044】
本発明の第9の発明に係る取り付け式殺菌ユニットでは、第8の発明に加えて、前記紫外線照射部は、前記紫外線照射に合わせて、可視光線を照射する。
【0045】
この構成により、紫外線照射がされていることを、間接的に視認させることができる。安心感や安全性を高めることができる。
【0046】
本発明の第10の発明に係る取り付け式殺菌ユニットでは、第1から第9のいずれかの発明に加えて、前記開口部から使用者の手が挿入されたことを検出する検出部を更に備え、
前記検出部は、前記手の挿入を検出する場合には、前記紫外線照射部からの紫外線照射を停止させる。
【0047】
この構成により、安全性を更に高めることができる。
【0048】
本発明の第11の発明に係る取り付け式殺菌ユニットでは、第1から第10のいずれかの発明に加えて、前記紫外線照射部は、前記接触型デバイスを、複数の角度から紫外線照射可能である。
【0049】
この構成により、接触型デバイスの複雑な形状に合わせて、満遍なく殺菌することができる。
【0050】
本発明の第12の発明に係る取り付け式殺菌ユニットでは、第1から第11のいずれかの発明に加えて、前記カバーケースにより形成される内部空間において対流を生じさせるファンを更に備える。
【0051】
この構成により、付着している細菌やウイルスを内部空間に浮遊させて、より効果的に殺菌することができる。
【0052】
以下、図面を参照しながら、本発明の実施の形態を説明する。
【0053】
(実施の形態)
【0054】
(殺菌が必要となる状況)
生活空間においては、多数のデバイスが存在する。これらのデバイスの一部は、人の手(場合によっては、その他の部位)により操作される接触型デバイスである。例えば、ドアノブ、照明器具のスイッチ(壁などに備わっている)、固定されたリモコン、水道の蛇口、種々の電気器具の起動スイッチ、固定された場所に設置されたタッチパネルなどである。
【0055】
社会生活の中で、このような接触型デバイスを操作しなければならない場面は多々ある。自宅やオフィスに入るときには玄関のドアノブを触って開閉作業を行う。部屋のドアノブを触ることもある。照明スイッチを指で押したり回したりして照明器具を点灯させたり消灯させたりする。
【0056】
空調機器のリモコンを操作することもある。これらは、自宅だけではない。公共施設においてもそうであるし、公共トイレなどでも同様である。トイレの洗浄レバーや洗浄トイレの操作スイッチを手指で触って操作しなければならないことも普通にある。
【0057】
また、公共施設、宿泊施設、飲食店、店舗などにおいては、ドアノブやスイッチを触って操作することに加えて、タッチパネルを触って操作する必要もある。自動精算機、自動チェックイン機、エレベーターのボタン、室内の電気器具の操作用のタッチパネルなどを触って操作することがある。
【0058】
ドアノブ、電気器具の起動スイッチ、照明器具の起動スイッチ、水道の蛇口などは、その性質上、ドアや壁などに固定されている。すなわち、移動させることはできない。また、自動精算機、自動チェックイン機も、簡単に動かせるデバイスではない。また、タッチパネルも、ものによっては固定的に設置されていることが多い(固定式タッチパネル)。
【0059】
このように、ある種類の、接触して使用される接触型デバイスは、ある場所に固定設置されている。接触して使用されることで、人体を介して、細菌やウイルスが付着しうる。一方で、これらは固定設置されているので、殺菌装置に入れるなどして、頻繁に殺菌するなどはできない。使用者が使用するたびに、アルコールによる拭き上げで殺菌することもあり得るが、手間が大変であるし、ごみ問題も生じる。
【0060】
本発明は、このような固定設置されている接触型デバイスを、恒常的に殺菌(細菌およびウイルスなどに対して)できる取り付け式殺菌ユニットである。
【0061】
(全体概要)
【0062】
図1は、本発明の実施の形態における取り付け式殺菌ユニットの正面図である。
図2は、本発明の実施の形態における取り付け式殺菌ユニットの斜視図である。取り付け式殺菌ユニット1は、固定設置されている接触型デバイス10の殺菌のために取り付けられる。
【0063】
図1、
図2では、一例として、照明器具の消灯や点灯を行うための照明器具スイッチ11が示されている。照明器具スイッチ11は、上述の通り、人の手指の接触により操作される。また、これは不特定多数の人であることも多い。加えて、不定期な時間間隔で使用される。すなわち、いつ、だれが、どの程度で操作するかは不明な接触型デバイス10の一つである。
【0064】
取り付け式殺菌ユニット1は、接触型デバイス10が固定設置される際に取り付けられてもよい。あるいは、既に固定設置されている接触型デバイス10がある場合に、後から取り付けられることでもよい。また、取り付け可能であると共に、取り外しも可能である。事後的な取り付けが可能であることで、既に、多くの施設に備わっている接触型デバイス10の殺菌を行うことが可能となる。
【0065】
取り付け式殺菌ユニット1は、カバーケース2,開口部3,紫外線照射部4,取り付け部5を備える。
【0066】
カバーケース2は、接触型デバイス10の外部の少なくとも一部をカバーする。
図1,
図2では、一例として、前方および側方の一部と上方がカバーされている。後述する開口部3を除いて、接触型デバイス10の外部のほとんどがカバーされている状態であってもよい。すなわち、カバーケース2が、接触型デバイス10の周りを覆う態様である。
【0067】
カバーケース2が、接触型デバイス10の外部の少なくとも一部を覆うことで(カバーすることで)、紫外線照射部4から照射される紫外線を、外部に漏れにくくできる。また、人の操作による接触以外での浮遊菌や浮遊ウイルスが付着しにくくなるメリットも生じる。勿論、紫外線照射部4から、接触型デバイス10への紫外線照射をより確実にできるメリットもある。照射を集中させやすくできるからである。
【0068】
また、カバーケース2が備わることで、この接触型デバイス10は、取り付け式殺菌ユニット1により恒常的に殺菌されていることを、使用者に把握させることもできる。カバーケース2があれば、殺菌がされていることを把握でき、使用者は安心して接触型デバイス10を使用できる。
【0069】
取り付け部5は、カバーケース2を取り付ける。
図1,
図2などでは、照明器具スイッチ11が設置されている壁に、カバーケース2が取り付けられれば良い。照明器具スイッチ11は、通常部屋の入口付近の壁に設置されている。この照明器具スイッチ11の周りを覆うように、カバーケース2が取り付けられれば良い。
【0070】
取り付け部5は、嵌合部材やねじなどを備えている。この機構により、カバーケース2が接触型デバイス10の外部を覆うように取り付けられればよい。また、接触型デバイス10がドアノブである場合には、カバーケース2は、このドアノブの外部を覆うように取り付けられる。
【0071】
嵌合やねじなどの機構によって取り付け部5は、カバーケース2を取り付ける。このため、取り付け部5を介して、カバーケース2を取り外すことも可能である。例えば、取り付け式殺菌ユニットの交換や修理などのために、取り外しができることは便利である。あるいは、接触型デバイス10が不使用となる場合などに、取り外しができるのは便利である。
【0072】
カバーケース2は、接触型デバイス10の外部をカバーする。このとき、カバーケース2は、内部空間を形成できる。すなわち、接触型デバイス10の周囲であってカバーケース2の内部に空間が生じる。この空間があることで、使用者は、接触型デバイス10を操作できる。接触型デバイス10が照明器具スイッチであれば、これを操作できる。ドアノブであれば開閉できる。タッチパネルであれば、パネルを操作できる。
【0073】
開口部3は、カバーケース2の一部に設けられる。
図1,
図2では、下方が開口しており、これが開口部3となっている。
【0074】
カバーケース2の一部が最初から備わっていなくて、
図1,
図2のように開口部3が形成されてもよい。カバーケース2が、
図1のように、正面および側面の一部と上面を形成する場合には、形成されていない部分が開口部3となる。あるいは、カバーケース2は、接触型デバイス10の周囲を覆う形態を有しており、一部のみが欠けている状態であることもある。この場合は、欠けている部分が開口部3となる。
【0075】
開口部3は、接触型デバイス10を使用者が使用する際に、必要となる手指を挿し込む部位である。
図1、
図2などでは、下方にある開口部3から使用者が手を挿し込んで、照明器具スイッチ11を押すなどして操作する。これにより、カバーケース2が周りを覆っていても、接触型デバイス10を使用することに弊害はない。
【0076】
開口部3は、接触型デバイス10の種類や特性に応じて、場所、大きさ、形状が決まればよい。ただし、紫外線や反射する紫外線が、使用者に向かって出たり、周囲に広がることのないような位置にあることが適当である。
図1のように下方に開口部3があれば、紫外線は、カバーケース2の内部空間に大半が留まる。あるいは、下方から下に向けて漏れるだけなので、人体などへの影響がない。
【0077】
開口部3は、使用者が手指を挿入して接触型デバイス10を操作可能な態様であればよい。例えば、
図1のような下方ではなく、上方に設けられることが適当な場合もある。接触型デバイス10がタッチパネルであれば、下および側面から手指を挿入可能にするように、開口部3が設けられてもよい。
【0078】
紫外線照射部4は、非接触型デバイス10に紫外線を照射する。紫外線照射部4は、カバーケース2の内側に取り付けられる。この態様により、紫外線照射部4は、カバーケース2の内部空間において、接触型デバイス10に紫外線を照射する。この照射により、接触型デバイス10の表面に付着している細菌やウイルス、あるいは、これをベースとして内部空間に浮遊している細菌やウイルスを殺菌・除去できる。
【0079】
このとき、紫外線はUV-A、UV-B、UV-Cなど、細菌やウイルスの種類に応じて適した波長の紫外線が用いられれば良い。勿論、これら以外で殺菌に適した波長の紫外線が用いられてもよい。紫外線照射部4から紫外線が照射されて殺菌される。
【0080】
また、上述したように、カバーケース2の内側に紫外線照射部4が設けられる。これにより、紫外線は、カバーケースから見て内側にある接触型デバイス10を照射する。
図1の矢印は、この照射方向を示している。この照射方向での照射により、接触型デバイス10を確実に照射できる。また、カバーケース2と相まって、外部に紫外線が漏れにくくなるので、安全性も高い。
【0081】
(使用態様)
【0082】
図3は、本発明の実施の形態における取り付け式殺菌ユニットを下方から見た斜視図である。カバーケース2が、
図1などと同じように、接触型デバイス10の一例である照明器具スイッチ11の外部に取り付けられている。開口部3が下方にあり、カバーケース2により照明器具スイッチ11の周囲に内部空間21が形成されている。
【0083】
使用者は、この開口部3から手指を挿入して、内部空間21の中で手を動かす。これにより、照明器具スイッチ11を操作できる。また、矢印のように、紫外線照射部4が、照明器具スイッチ11に向けて紫外線を照射している。これにより、恒常的に紫外線を照射して、照明器具スイッチ11を殺菌できる。
【0084】
図4は、本発明の実施の形態における取り付け式殺菌ユニットを下から見た説明図である。このように、下方から手指が内部空間21に挿入可能である。
【0085】
カバーケース2は、接触型デバイス10を囲むと共に、開口部3から挿入された使用者の手指が、接触型デバイス10を操作可能な内部空間21を形成可能である。
図3,
図4に示すとおりである。この内部空間21内部で、使用者は手指を動かして、接触型デバイス10の操作を行える。
【0086】
また、カバーケース2の内側に紫外線照射部4が備わっている。この結果、内部空間21に閉じた状態で、接触型デバイス10に紫外線が照射される。接触型デバイス10の表面や側面、あるいは、その周辺空間を殺菌することができる。
【0087】
また、開口部3は、カバーケース2において、正面すなわち使用者に対面する側意外に設けれらる。正面以外に設けられることで、紫外線照射部4から照射された紫外線、あるいは、反射した紫外線が、使用者にあたることを防止できるからである。安全性が確保される。
【0088】
紫外線照射部4は、内部空間21に閉じた状態を基本として、紫外線を照射する。また、紫外線照射部4は、恒常的に紫外線を照射している。これにより、接触型デバイス10は、常に殺菌されている状態となる。また、カバーケース2により、紫外線が外部に漏れにくくなっているので、紫外線照射による周囲への影響も極めて低い。
【0089】
また、カバーケース2が取り付けられていることで、使用者は接触型デバイス10が恒常的に殺菌されていることを目視で把握できる。これにより、心理的な安心感を生じさせることもできる。また、天井などから照射するのと異なり、近接したカバーケース2の内側から紫外線が照射される。これにより、殺菌能力を高めることができる。勿論、殺菌対象となる接触型デバイス10以外への紫外線照射を最小化できるので、安全性も高まる。
【0090】
また、取り付け式殺菌ユニット1は、ドアノブやスイッチなどの接触型デバイス10のそれぞれに取り付ければよい。このため、天井や対向する壁などに取り付けるよりも、手間が省けるうえにコストも低減できる。勿論、接触型デバイス10毎に取り付けれるので、効果的である。
【0091】
加えて、カバーケース2で外部が囲まれて内部空間21が形成される。この内部空間21での紫外線照射であるので、接触型デバイスの表面や側面に加えて、その周辺も効率的に殺菌できる。遠方からの照射よりもより高い能力での照射ができる。結果として、殺菌能力を高めることができる。
【0092】
このように、低コストで設置容易でありながら、多数の接触型デバイス10を、安全かつ効率的に殺菌することができる。また、恒常的に殺菌している状態であるので、不特定多数が、不特定のタイミングで接触型デバイス10を使用するときには、殺菌が十分になされている。勿論、触られた後でも殺菌がすぐになされるので、次の使用者も安心して使用できる。
【0093】
(カバーケース)
カバーケース2は、透明もしくは半透明であると共に、紫外線照射部4からの紫外線(反射する紫外線を含む)を、非透過である。透明もしくは半透明であることで、カバーされている中の接触型デバイス10を視認できる。視認できることで、使用者が発見して操作することが容易となる。
【0094】
また、紫外線を透過しないことで、周りへの影響を軽減できる。勿論、使用者が操作する際に、使用者に紫外線を当てることがないので、安全性も確保できる。例えば、ガラス質の部材などであることで、これらが実現できる。
【0095】
図1などでは、照明器具スイッチ11の上部にカバーケース2が備わっているが、開口部3を残して、より全体においてカバーする形態でもよい。また、接触型デバイス10の形状によっては、カバーデバイス2の外形は、より複雑な形状であってもよい。例えば、ドアノブをカバーする場合には、正面方向により出っ張った形状であってもよい。
【0096】
また、内部空間21を操作しやすい携帯であってもよい。
【0097】
(紫外線照射部)
紫外線照射部4は、
図3や
図5の矢印に示すように、接触型デバイス10に向けて紫外線を照射する。このように、紫外線照射部4は、接触型デバイス10に向けた角度での照射角度で調整されている。これにより、直接的かつ近距離で紫外線を照射できる。結果として、確実に殺菌できる。
【0098】
図5は、本発明の実施の形態における透視状態での殺菌ユニットの斜視図である。
【0099】
また、紫外線照射部4は、紫外線と併せて可視光線を照射可能であることも好適である。可視光線が照射されていることで、紫外線が照射されていることを間接的に視認できる。紫外線は、視認できないので、可視光で間接的に視認できることで、使用者に対する注意喚起をできる。
【0100】
また、紫外線照射の強弱に合わせた強弱での(明度などで)可視光線の照射ができることも好適である。これにより、紫外線のレベルを可視光線から視認したり把握したりすることができる。例えば、紫外線照射部4の故障や電力供給の問題があって、紫外線が照射されない場合があり得る。このとき、紫外線照射ができていない状態なら、可視光線も照射されていない。この可視光線の状態に基づいて、紫外線照射に問題があることを、使用者や管理者が把握できる。
【0101】
また、紫外線照射部4は、角度調整が可能であることも好適である。
【0102】
角度調整ができることで、対象物である接触型デバイス10の殺菌精度を高めることができる。あるいは、使用する中で、より細菌やウイルスの付着が強い部分を中心に紫外線を照射することもできるようになる。
【0103】
角度調節ができることで、殺菌精度を上げたり安全精度を上げたりできる。
【0104】
また、複数の紫外線照射部4が備わることも好適である。これにより、接触型デバイス10の様々な角度に、紫外線を照射することができる。例えば、ドアノブの正面、底面、側面など、様々な面に紫外線を照射できる。こうすることで、接触型デバイス10において、使用者の手指の接触により付着しうる細菌やウイルスを、確実に殺菌できる。
【0105】
特に、ドアノブのように、立体形状を有している場合には、複数の角度から照射されることは好ましい。これにより、ドアノブの操作特性に応じた殺菌ができる。
【0106】
(検出部)
図6は、本発明の実施の形態における殺菌ユニットの下方向からの斜視図である。
図6の殺菌ユニット1は、検出部7を更に備える。検出部7は、開口部3から使用者の手指が挿入されたことを検出する。上述したように、使用者は必要に応じて手指を挿入して接触型デバイスを操作する。
【0107】
検出部7は、このような場合の、使用者の手指(手および指の少なくとも一方)の挿入を検出する。感応センサー、赤外線センサー、温度センサーなどにより、検出すればよい。内部空間21に手指が入っている状態であれば、紫外線照射を停止させることが好ましいこともある。使用者の手指に紫外線を照射させることの人体影響を生じさせないからである。
【0108】
検出部7は、手指の挿入を検出する場合には、紫外線照射部4からの紫外線照射を停止させる。このような停止処理が追加されることで、人体の安全確保を、よりレベルアップさせることができる。このとき、上述した可視光も併せて停止させることで、使用者の視認を確実にすることもよい。また、停止ではなく、出力低下の制御を行ってもよい。
【0109】
このような制御が含まれることで、使用者の安心感を更に高めることができる。
【0110】
また、検出部7は、手の挿入の後に手が出たことも検出できる。すなわち、検出部7は、内部空間21に手指が存在しているか否かを検出できる。この非存在状態を検出できると、検出部7は、停止していた紫外線照射部4からの照射を再開させる。これにより、手指が内部空間21に存在する間、紫外線照射を停止させる(あるいは低減させる)ことができる。これにより、安全性を高めると共に、通常においては、恒常的に殺菌を実施できる。
【0111】
検出部7は、接触型デバイス10の種類によっては、手指以外が挿入されることを検出してもよい。この検出により、やはり安全性を担保しながら恒常的な殺菌を実現できる。
【0112】
(時間帯による制御)
紫外線照射部4は、時間帯によって照射する紫外線の強度を変化させたり、紫外線照射のオン・オフを切り替えたりすることも好適である。例えば、使用頻度の高い日中に紫外線強度を高める。逆に、使用頻度の低い夜間では紫外線強度を弱める。
【0113】
あるいは、経験的に使用頻度の低い時間帯での紫外線強度を相対的に弱めることでもよい。
【0114】
このような紫外線強度の強度制御が行われることで、省エネが実現できる。例えば、紫外線照射部4の電力がバッテリーにより供給される場合には、省エネであることは好適である。
【0115】
あるいは、接触型デバイス10の周囲に人が多く存在する場合には、紫外線強度を低下させることもあり得る。カバーケース2により紫外線は外部に漏れ出ないが、接触型デバイス10の周囲にいる人は不安を感じるかもしれない。このような不安解消のために、紫外線強度を低下させる制御も好適である。
【0116】
また、検出部7が、使用頻度(単位時間当たりの手指の検出回数や検出時間が多いことで判断できる)が多いことを検出することもある。この場合には、殺菌能力を高めることが重要である。このような検出部7の検出があるときには、紫外線照射部4からの紫外線強度を高める。殺菌能力を上げるためである。
【0117】
逆に、検出部7による手指の検出頻度が低い場合には、紫外線照射部4からの紫外線強度を低下させてもよい。殺菌強度よりも省エネを優先してもよいからである。
【0118】
(ファン)
カバーケース2の内側が、ファンを備えていることも好適である。ファンは、カバーケース2の内側に備わり、内部空間21に対流を生じさせる。この対流により、接触型デバイス10に付着した細菌やウイルスを内部空間21の中で浮遊させて、紫外線により効率的に殺菌できる。
【0119】
細菌やウイルスの種類によっては、接触型デバイス10に付着した状態より、浮遊している状態の方が、紫外線による殺菌が確実なことがあるからである。勿論、カバーケース2により接触型デバイス10の周囲が囲われているので、浮遊した細菌やウイルスが外部に漏れることは極めて少ない。
【0120】
また、ファンによる風量を調整することで、内部空間21に閉じた中で、細菌やウイルスを浮遊させることもできる。このようにして浮遊した細菌やウイルスを、紫外線により効率的に殺菌できる。勿論、紫外線は接触型デバイス10そのものも紫外線照射を受けるので、付着している細菌やウイルスも殺菌される。
【0121】
このように、ファンを用いて、付着している細菌やウイルスを浮遊させて、効率的に殺菌することも好適である。
【0122】
必要な接触型デバイス10のそれぞれに取り付けることで、このような殺菌が実現できる。また、修理などの場合には、取り外すこともできるので、メンテナンスも容易である。勿論、非接触型デバイス10の取り外しに合わせて、殺菌ユニット1を取り外すこともできる。
【0123】
また、カバーケース2があることで、接触型デバイス10の使用に少しだけ不便が生じる可能性もある。しかし、むき出しの状態を維持して使用性を維持しながら、毎回アルコール消毒をするよりは、はるかに便利である。勿論、天井などから紫外線を照射するよりも、確実性や安全性も高い。すなわち、他のやり方よりも使用感と殺菌の確実性や安全性のバランスを高く実現できる。
【0124】
以上のように、本発明の取り付け式殺菌ユニット1は、固定設置されている接触型デバイス10を効率的に殺菌できる。加えて、殺菌のための取り付けが容易に把握できるので、使用者への安心感をもたらすこともできる。
【0125】
なお、実施の形態で説明された取り付け式殺菌ユニットは、本発明の趣旨を説明する一例であり、本発明の趣旨を逸脱しない範囲での変形や改造を含む。
【符号の説明】
【0126】
1 取り付け式殺菌ユニット
2 カバーケース
21 内部空間
3 開口部
4 紫外線照射部
5 取り付け部
7 検出部