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  • 特開-ナビゲーション処理装置及び方法 図1
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022148116
(43)【公開日】2022-10-06
(54)【発明の名称】ナビゲーション処理装置及び方法
(51)【国際特許分類】
   G01C 21/26 20060101AFI20220929BHJP
   G08G 1/0969 20060101ALI20220929BHJP
   G16Y 10/40 20200101ALI20220929BHJP
   G16Y 20/20 20200101ALI20220929BHJP
   G16Y 40/60 20200101ALI20220929BHJP
【FI】
G01C21/26 C
G08G1/0969
G16Y10/40
G16Y20/20
G16Y40/60
【審査請求】未請求
【請求項の数】5
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021049663
(22)【出願日】2021-03-24
(71)【出願人】
【識別番号】308036402
【氏名又は名称】株式会社JVCケンウッド
(74)【代理人】
【識別番号】100103894
【弁理士】
【氏名又は名称】家入 健
(72)【発明者】
【氏名】中手 慎
【テーマコード(参考)】
2F129
5H181
【Fターム(参考)】
2F129AA03
2F129BB03
2F129EE26
2F129EE27
2F129EE38
2F129EE78
2F129EE91
2F129FF02
2F129FF20
2F129FF56
2F129FF60
2F129FF62
2F129HH02
2F129HH12
2F129HH18
5H181AA01
5H181BB04
5H181BB13
5H181FF04
5H181FF13
5H181FF22
5H181FF27
5H181FF32
5H181FF35
(57)【要約】
【課題】ユーザに対しリアルタイムに作成されたおすすめスポットの情報を直感的に認識しやすい手段により表示することができるナビゲーション処理装置及び方法を提供する。
【解決手段】本発明にかかるナビゲーション処理装置は、施設に関する施設情報を、ネットワークを通じてリアルタイムに抽出するとともに、当該施設に関する変動情報を抽出する情報抽出部を備える。また、予め記憶している地図上に表示するアイコンを作成する作成部を備える。作成部は、予め記憶しているユーザの趣味嗜好に関する嗜好情報と、施設情報とに基づいた表示態様によってアイコンを作成し、変動情報に基づいてアイコンの表示態様を変更する。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
施設に関する施設情報を、ネットワークを通じてリアルタイムに抽出するとともに、当該施設に関する変動情報を抽出する情報抽出部と、
予め記憶している地図上に表示するアイコンを作成する作成部と、
を備え、
前記作成部は、予め記憶しているユーザの趣味嗜好に関する嗜好情報と、前記施設情報と、に基づいた表示態様によってアイコンを作成し、前記変動情報に基づいて前記アイコンの表示態様を変更する、
ナビゲーション処理装置。
【請求項2】
前記作成部は、ユーザが選択した前記嗜好情報に含まれるキーワードと、前記施設情報と、に基づいた表示態様によってアイコンを作成する、
請求項1に記載のナビゲーション処理装置。
【請求項3】
前記地図上に表示された現在位置が、前記施設情報を備える施設に近づくことによって、前記施設情報が表示される、
請求項1又は2に記載のナビゲーション処理装置。
【請求項4】
前記作成部は、前記嗜好情報と、前記施設情報と、に基づいた態様によって音声情報を更に作成する、
請求項1~3のいずれか1項に記載のナビゲーション処理装置。
【請求項5】
施設に関する施設情報を、ネットワークを通じてリアルタイムに抽出するとともに、当該施設に関する変動情報を抽出する情報抽出ステップと、
予め記憶している地図上に表示するアイコンを作成する作成ステップと、
を備え、
前記作成ステップは、予め記憶しているユーザの趣味嗜好に関する嗜好情報と、前記施設情報と、に基づいた表示態様によってアイコンを作成し、前記変動情報に基づいて前記アイコンの表示態様を変更する、
ナビゲーション処理方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ナビゲーション処理装置及び方法に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、スマートフォンやタブレット端末等の携帯端末の普及に伴い、SNS(Social Networking Service)が頻繁に利用されている。SNSに投稿された情報は、カーナビゲーション装置等の車載装置においても利用されている。SNSから取得された情報をナビゲーション画面に表示したりナビゲーションの目的地選択に活用したりする技術が存在する。
【0003】
SNSの情報に基づき、より有用なナビゲーションサービスを提供するための技術が開示されている。例えば、特許文献1には、SNSに投稿された情報から乗員の嗜好や世の中のトレンドに基づいたおすすめの目的地や走行ルートを提供する技術について開示されている。また、特許文献2には、経路沿いに存在する施設について検索ワードに基づきSNSサーバから情報を取得し、おすすめワードと投稿記事数から構成されるおすすめ情報を地図上に吹き出しの形で表示する技術について開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2019-120670号公報
【特許文献2】特開2013-127399号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1において開示された技術では、出発時点でのSNSの情報に基づきルート検索を行うため、リアルタイムの情報をサービスに反映させることができない。また、特許文献2において開示された技術では、文章による情報提示が行われているため、提示された情報を注視しなければならず、直感的に情報を受け取ることができない。
【0006】
上述した点に鑑み、本開示において、ユーザに対しリアルタイムに作成されたおすすめスポットの情報を直感的に認識しやすい手段により表示することができるナビゲーション処理装置及び方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明にかかるナビゲーション処理装置は、施設に関する施設情報を、ネットワークを通じてリアルタイムに抽出するとともに、当該施設に関する変動情報を抽出する情報抽出部と、予め記憶している地図上に表示するアイコンを作成する作成部と、を備え、前記作成部は、予め記憶しているユーザの趣味嗜好に関する嗜好情報と、前記施設情報と、に基づいた表示態様によってアイコンを作成し、前記変動情報に基づいて前記アイコンの表示態様を変更する。
【0008】
本発明にかかるナビゲーション処理方法は、施設に関する施設情報を、ネットワークを通じてリアルタイムに抽出するとともに、当該施設に関する変動情報を抽出する情報抽出ステップと、予め記憶している地図上に表示するアイコンを作成する作成ステップと、を備え、前記作成ステップは、予め記憶しているユーザの趣味嗜好に関する嗜好情報と、前記施設情報と、に基づいた表示態様によってアイコンを作成し、前記変動情報に基づいて前記アイコンの表示態様を変更する。
【発明の効果】
【0009】
本発明におけるナビゲーション処理装置及び方法によれば、ユーザに対しリアルタイムに作成されたおすすめスポットの情報を直感的に認識しやすい手段により表示することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1】本発明における実施形態1にかかるナビゲーション表示装置の構成図である。
図2】本発明における実施形態1にかかるナビゲーション表示装置における表示条件の登録例を示す図である。
図3】本発明における実施形態1にかかる、表示条件に基づいて作成されたアイコンの例を示す図である。
図4】本発明における実施形態1にかかる、抽出した情報の内容を、表示部のアイコンから吹き出し表示する場合の例を示す図である。
図5】本発明における実施形態1にかかるナビゲーション表示装置が行う処理のフロー図である。
図6】本発明における実施形態2にかかる、自車両の位置と施設の位置の距離が近づいた場合に、施設に関する情報を表示する例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、図面を参照しつつ、実施の形態について説明する。なお、図面は簡略的なものであるから、この図面の記載を根拠として実施の形態の技術的範囲を狭く解釈してはならない。また、同一の要素には、同一の符号を付し、重複する説明は省略する。
【0012】
以下の実施の形態においては便宜上その必要があるときは、複数のセクション又は実施の形態に分割して説明する。ただし、特に明示した場合を除き、それらはお互いに無関係なものではなく、一方は他方の一部又は全部の変形例、応用例、詳細説明、補足説明等の関係にある。また、以下の実施の形態において、要素の数等(個数、数値、量、範囲等を含む。)に言及する場合、特に明示した場合および原理的に明らかに特定の数に限定される場合等を除き、その特定の数に限定されるものではなく、特定の数以上でも以下でもよい。
【0013】
さらに、以下の実施の形態において、その構成要素(動作ステップ等も含む)は、特に明示した場合および原理的に明らかに必須であると考えられる場合等を除き、必ずしも必須のものではない。同様に、以下の実施の形態において、構成要素等の形状、位置関係等に言及するときは、特に明示した場合および原理的に明らかにそうでないと考えられる場合等を除き、実質的にその形状等に近似又は類似するもの等を含むものとする。このことは、上記数等(個数、数値、量、範囲等を含む。)についても同様である。
【0014】
<実施形態1>
本実施形態におけるナビゲーション表示装置100の構成を、図1を用いて説明する。図1は、本実施形態におけるナビゲーション表示装置100の構成図である。本実施形態におけるナビゲーション表示装置100は、ナビゲーション処理装置としての態様を備える。また、ナビゲーション表示装置100は、例えば車両に備えられてもよいし、歩行者が持ち運んで使用する態様のものであってもよい。本実施形態におけるナビゲーション表示装置100は、車両に備えられたものとして説明する、
【0015】
ナビゲーション表示装置100は、SNSサーバ200と相互に通信可能である。ナビゲーション表示装置100は、表示部101、記憶部102、情報抽出部103、作成部104、選択部105、地図DB106及び入力手段107を備える。
【0016】
表示部101は地図DB106に記憶した地図と現在位置を画面上に表示するディスプレイ等の表示手段である。現在位置の取得は、GPS(Global Positioning System)等の測位システムを用いてもよい。
【0017】
記憶部102にはユーザの趣味や嗜好等に関する嗜好情報をいくつかのグループに分けてキーワードとして登録する。登録された情報はアイコンの表示条件として使用する。登録はキーボードやタッチパネル、マイク等の入力手段107により行ってもよい。また、ユーザがSNS等に投稿した文章から頻出するワードを抽出し登録できるようにしてもよい。登録するキーワードは、具体的な対象を表す単語であってもよいし、種類を表す単語であってもよい。具体的な対象を表す単語とは、例えば「ラーメン」や「蝶」等をいうがこれに限らない。また、種類を表す単語とは、例えば「飲食店」や「昆虫」等をいうがこれに限らない。
【0018】
ここで、記憶部102が記憶する、表示条件の例を図2に示す。図2は、本実施形態におけるナビゲーション表示装置100における表示条件の登録例を示す図である。
【0019】
図2の例に示すとおり、キーワードを、色の名前の付いたグループに割り当てて登録する。図2の例において、「ラーメン」と「焼肉」に興味があるユーザがキーワードを登録し、それらを「赤」グループに割り当てている。
【0020】
ユーザは、興味のないキーワードを登録できるようにしてもよい。例えば図2における「青」のグループは、「動物園」と「ペットショップ」に興味があるが「昆虫」には興味がない場合のキーワード登録の一例である。この例ではキーワードの先頭に「-」をつけることによって「昆虫」は興味がないキーワードであることを登録している。
【0021】
情報抽出部103は、表示部101の現在の表示範囲内における走行経路沿いの施設について投稿された施設情報を、SNSサーバ200から抽出する。走行経路沿いの施設についての情報か否かは、投稿文章内に施設名が書かれている事や、投稿に紐づけられた位置情報が施設の位置と一致している事や、映像や画像に施設が映っている事等に基づいて判断する。
【0022】
情報抽出部103が抽出する施設情報は、SNSサーバ200からのものに限らない。例えば、情報抽出部103が抽出する施設情報は、各施設の公式サイトで提供されているニュースの内容、ブログの文章及び画像等から情報を抽出したものであってもよい。また、情報抽出部103が抽出する施設情報は、ネットワークに接続されている定点カメラ等からのリアルタイム映像に基づくものであってもよい。
【0023】
情報抽出部103は、SNSサーバ200からリアルタイムに、すなわち所定の時間間隔により施設情報を抽出し、常に最新の情報を提供できるようにする。所定の時間間隔とは、例えば、1分毎であってもよいが、これに限らない。また、SNSサーバ200から抽出する施設情報は、例えば一か月以内に投稿されたもの等、所定の期間内に投稿されたものに限定してもよい。
【0024】
作成部104は、情報抽出部103が抽出した各施設に関する情報に基づいて、記憶部102に記憶されたグループ毎のキーワードに関連した各施設に対応する表示態様によってアイコンを作成する。作成されたアイコンは、地図DB106が記憶し、表示部101が表示する地図上の、当該施設に対応する位置に表示する。
【0025】
ここで、表示部101が表示する、表示条件に基づいて作成されたアイコンの例を図3に示す。図3は、本実施形態における、表示条件に基づいて作成されたアイコンの例を示す図である。
【0026】
図3において、Pcは自車両の現在位置を示す。アイコンP1、P2、P3は、それぞれ青の「大」、赤の「小」、緑の「中」を示す。なお、「大」、「中」及び「小」は、アイコンの大きさを示す。Roは、自車両の案内ルートを示す。
【0027】
図3に示すとおり、情報抽出部103が抽出した施設情報が、所定数以上抽出されている場合にアイコンを表示する。アイコンの色は選択に利用したキーワードのグループに割り当てられた色により決定する。所定数とは、例えば3回であってもよいが、これに限らない。本実施形態においては、所定数は3回として説明する。
【0028】
図3におけるP1の位置にある施設について、「ラーメン」または「焼肉」に関連する投稿が3つ以上抽出された場合、「ラーメン」および「焼肉」は「赤」グループに割り当てられているため、P1の位置に赤いアイコンを表示する。同様に、P2の位置の施設について、「動物園」または「ペットショップ」に関連するが「昆虫」には関連しない情報が3つ以上抽出されていれば、P2の位置に青いアイコンを表示する。また、P3の位置の施設について、「山」または「絶景」に関連する情報が3つ以上抽出されていれば、P3の位置に緑のアイコンを表示する。
【0029】
情報抽出部103が抽出した施設情報にポイント数を割り振り、投稿された情報のポイント数の合計が所定の値以上であった場合、アイコンを表示するようにしてもよい。例えば、画像付きの投稿は文章のみの投稿よりもポイントを高くしてもよいし、アイコンの大きさをその施設について抽出された情報の数が多いほど大きくするようにしてもよいが、これらに限らず様々な設定を行うことができる。このとき、例えば、情報の数が抽出された3~5ならば「小」、6~9ならば「中」、10以上ならば「大」アイコンを表示するようにしてもよい。なお、アイコンの大きさは、「大」、「中」及び「小」の3段階に限らない。また、割り振るポイント数は、例えば投稿の質が良いもの、フォロアー数が多いもの、有名人が投稿しているもの等は高く設定するなど、様々な設定ができる。さらに、同じ種類のアイコンが密集して多数存在する場合、同種類の表示数の上限を設定してもよいし、表示させるアイコンを、ポイントの閾値を変動させることによって限定してもよい。このような処理を行うことによって、アイコン表示の視認性を向上させることができる。
【0030】
図3の例では、P1の位置にある施設について、「ラーメン」または「焼肉」に関連する投稿が10以上抽出されたため、赤い大サイズのアイコンが表示されている。P2の位置にある施設について、「動物園」または「ペットショップ」に関連するが「昆虫」には関連しない投稿が3~5個以上抽出されたため、青い小サイズのアイコンが表示されている。P3の位置にある施設について「山」または「絶景」に関連する投稿が6~9個抽出されたため緑の中サイズのアイコンが表示されている。
【0031】
また、上述の情報のポイントの大きさに応じて、アイコンの大きさを変えてもよい。表示された施設に関して、所定時間以内に変動情報を抽出した場合、アイコンを点滅させたり、波紋のようにアイコンの濃淡を変化させたりする等アイコンの形態を変化させてもよい。所定時間とは、例えば5分であってもよいが、これに限らない。本実施形態においては、所定数は5分として説明する。このとき、P1の位置にある施設について、「ラーメン」または「焼肉」に関連する5分以内に投稿された情報が抽出された場合、P1の位置に作成したアイコンを点滅させてもよい。さらに、アイコンの表示は円グラフを用いてもよい。円グラフには、例えば画像情報の割合や、当該施設の利用時間のピークに関する情報を用いてもよいが、これに限らず、様々な情報を用いてもよい。
【0032】
このように、作成部104は、予め記憶しているユーザの趣味嗜好に関する嗜好情報と、施設情報に基づいた表示態様によってアイコンを作成し、変動情報に基づいてアイコンの表示態様を変更する。
【0033】
選択部105は情報抽出部103により抽出された情報及び記憶部102の情報に基づいて、おすすめ情報を選択し、表示部101に表示する。おすすめ情報は、情報抽出部103が情報を更新したタイミングで表示してもよい。
【0034】
図4は、本実施形態における、情報抽出部103が抽出した情報の内容を、表示部101のアイコンから吹き出し表示する場合の例を示す図である。図4において、例えばP2の位置の施設に関して新しい情報を抽出した場合、その情報の内容を表示部101のアイコンから吹き出し表示する。抽出された情報が画像であった場合、図4(a)のように画像を吹き出し表示してもよい。抽出された情報が文字であった場合、図4(b)のように文章を吹き出し表示してもよい。抽出された情報が画像と文字の両方を含む場合、図4(c)のように画像と文章を同時に吹き出し表示してもよい。さらに、表示部101に表示されたアイコンを、タッチ操作などにより選択することによって情報を表示してもよい。この場合、表示する情報は最新の情報を表示してもよいし、SNSサーバ200から抽出した情報について、「いいね」の投稿数が多い情報を表示するようにしてもよい。
【0035】
また、表示部101は音声情報を出力する機能を備えてもよい。このとき、作成部104は、ユーザの嗜好情報と施設情報に基づいた態様によって音声情報を作成する。表示部101は、投稿された文章を音声によって出力してもよい。作成部104は、変動情報を抽出したタイミングにおいて、表示部101に所定の音声を出力させてもよい。所定の音声は、アイコンの大きさ毎に変更してもよい。また、所定の音声は、キーワードの種類ごとに出力させてもよいし、特定のキーワードの種類に該当する場合にのみ出力してもよい。
【0036】
ここで、ナビゲーション表示装置100が行う処理のフローについて、図5を用いて説明する。図5は、本実施形態におけるナビゲーション表示装置100の処理のフロー図である。
【0037】
まず、施設に関する施設情報を、SNS等ネットワークを通じてリアルタイムに抽出する(ステップ301)。予め記憶しているユーザの趣味嗜好に関する嗜好情報と、抽出した施設情報に基づいた表示態様によってアイコンを作成(ステップ302)する。当該施設に関する変動情報があれば(ステップ303のYES)、抽出した変動情報に基づいてアイコンの表示態様を変更し(ステップ304)、記憶している地図上に、作成したアイコンを表示する(ステップ305)。当該施設に関する変動情報がなければ(ステップ303のNO)、記憶している地図上に、作成したアイコンを表示する(ステップ305)。
【0038】
上述のとおり、本実施形態におけるナビゲーション表示装置100は、自車両の現在位置を地図上に表示する表示部101を備える。また、ユーザの嗜好情報を記憶する記憶部102と、SNS等ネットワークを通じて発信される情報を管理するSNSサーバ200と、記憶部102に記憶された情報に基づいて、関連する施設情報をリアルタイムに抽出する情報抽出部103を備える。さらに、情報抽出部103から関連する場所を特定し、特定した場所が地図上にある場合に情報抽出部103の情報に応じたアイコンを地図上に作成する作成部104を備える。
【0039】
また、ナビゲーション表示装置100は、ユーザの趣味嗜好に沿った分類毎の、SNS情報からリアルタイムに抽出されたおすすめスポットに関する施設情報を、抽出された情報に基づいて作成されたアイコンを地図上に表示する。また、アイコンはSNS情報の更新タイミングや投稿回数により、アイコンの大きさ・色・状態等の表示態様を変化させて表示される。
【0040】
したがって、本実施形態におけるナビゲーション表示装置100によれば、SNSの情報に基づき、経路沿いにあるおすすめのスポットをアイコンや画像を利用して直感的に、リアルタイムに提供することができる。
【0041】
<実施形態2>
実施形態1におけるナビゲーション表示装置100は、施設に関する情報を表示するタイミングを規定していない。本実施形態におけるナビゲーション表示装置100は、現在位置と施設の位置の距離が近づいた場合に、施設に関する情報を表示する。
【0042】
図6は、本実施形態における、現在位置と施設の位置が近づいた場合に、施設に関する情報を表示する例を示す図である。図6に示すように自車両の位置Pcと施設の位置P1の距離が所定の距離L以内になった場合、P1の位置に存在する施設についての情報を表示する。所定の距離Lは、例えば1kmであってもよいし、これに限らず様々な距離を任意に設定することができる。
【0043】
本実施形態におけるナビゲーション表示装置100によれば、地図に表示される情報が煩雑とならず、より施設情報を直感的に把握しやすい。
【0044】
<その他の実施形態>
本発明におけるナビゲーション表示装置100は、例えば、ナビゲーション処理方法としての実施形態を備える。すなわちナビゲーション処理方法は、施設に関する施設情報を、ネットワークを通じてリアルタイムに抽出するとともに、当該施設に関する変動情報を抽出する情報抽出ステップと、予め記憶している地図上に表示するアイコンを作成する作成ステップと、を備え、前記作成ステップは、予め記憶しているユーザの趣味嗜好に関する嗜好情報と、前記施設情報と、に基づいた表示態様によってアイコンを作成し、前記変動情報に基づいて前記アイコンの表示態様を変更する。
【0045】
上記の例において、プログラムは、様々なタイプの非一時的なコンピュータ可読媒体(non-transitory computer readable medium)を用いて格納され、コンピュータに供給することができる。非一時的なコンピュータ可読媒体は、様々なタイプの実体のある記録媒体(tangible storage medium)を含む。非一時的なコンピュータ可読媒体は、例えば、磁気記録媒体、光磁気記録媒体、CD-ROM(Read Only Memory)、CD-R、CD-R/W、半導体メモリを含む。半導体メモリは、例えば、マスクROM、PROM(Programmable ROM)、EPROM(Erasable PROM)、フラッシュROM、RAM(Random Access Memory)などである。また、プログラムは、様々なタイプの一時的なコンピュータ可読媒体(transitory computer readable medium)によってコンピュータに供給されてもよい。一時的なコンピュータ可読媒体の例は、電気信号、光信号、及び電磁波を含む。一時的なコンピュータ可読媒体は、電線及び光ファイバ等の有線通信路、又は無線通信路を介して、プログラムをコンピュータに供給できる。
【0046】
以上、図面を参照して、本開示の実施の形態について詳しく説明してきたが、具体的な構成は上述のものに限られることはなく、本開示の要旨を逸脱しない範囲内において様々な設計変更等が可能である。
【符号の説明】
【0047】
100 ナビゲーション表示装置
101 表示部
102 記憶部
103 情報抽出部
104 作成部
105 選択部
106 地図DB
107 入力手段
200 SNSサーバ
図1
図2
図3
図4
図5
図6