IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ 株式会社JVCケンウッドの特許一覧

<>
  • 特開-記録制御装置およびプログラム 図1
  • 特開-記録制御装置およびプログラム 図2
  • 特開-記録制御装置およびプログラム 図3
  • 特開-記録制御装置およびプログラム 図4
  • 特開-記録制御装置およびプログラム 図5
  • 特開-記録制御装置およびプログラム 図6
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022148156
(43)【公開日】2022-10-06
(54)【発明の名称】記録制御装置およびプログラム
(51)【国際特許分類】
   G07C 5/00 20060101AFI20220929BHJP
   H04N 5/77 20060101ALI20220929BHJP
   H04N 5/232 20060101ALI20220929BHJP
   H04N 7/18 20060101ALI20220929BHJP
   G08G 1/16 20060101ALI20220929BHJP
   G08G 1/00 20060101ALI20220929BHJP
   G03B 15/00 20210101ALI20220929BHJP
   G03B 17/16 20210101ALI20220929BHJP
   G03B 17/02 20210101ALI20220929BHJP
   G03B 19/06 20210101ALI20220929BHJP
【FI】
G07C5/00 Z
H04N5/77
H04N5/232 450
H04N7/18 J
H04N7/18 U
G08G1/16 C
G08G1/16 F
G08G1/00 D
G03B15/00 V
G03B17/16
G03B17/02
G03B15/00 H
G03B19/06
【審査請求】未請求
【請求項の数】5
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021049727
(22)【出願日】2021-03-24
(71)【出願人】
【識別番号】308036402
【氏名又は名称】株式会社JVCケンウッド
(74)【代理人】
【識別番号】100149548
【弁理士】
【氏名又は名称】松沼 泰史
(74)【代理人】
【識別番号】100175824
【弁理士】
【氏名又は名称】小林 淳一
(74)【代理人】
【識別番号】100114937
【弁理士】
【氏名又は名称】松本 裕幸
(74)【代理人】
【識別番号】100162868
【弁理士】
【氏名又は名称】伊藤 英輔
(72)【発明者】
【氏名】小川 達朗
【テーマコード(参考)】
2H054
2H100
2H101
3E138
5C054
5C122
5H181
【Fターム(参考)】
2H054BB07
2H100CC06
2H101FF04
3E138AA07
3E138MB03
3E138MB08
3E138MB09
3E138MB10
3E138MC12
3E138MF05
5C054EA01
5C054EA05
5C054EA07
5C054FF03
5C054FF06
5C054GB01
5C054GB06
5C054GD09
5C054HA30
5C122DA14
5C122EA67
5C122FA18
5C122FJ11
5C122GA23
5C122GG04
5C122HA79
5C122HA86
5C122HA90
5C122HB01
5C122HB09
5H181AA01
5H181BB04
5H181CC02
5H181CC04
5H181CC11
5H181FF04
5H181FF10
5H181LL01
5H181LL02
5H181LL04
5H181LL07
5H181LL09
5H181LL20
(57)【要約】
【課題】ドライブレコーダが車両から取り外されている場合に適切な制御を行うことができる記録制御装置およびプログラムを提供する。
【解決手段】車両に対して着脱可能なドライブレコーダに搭載される記録制御装置は、録画以外の特定の機能を提供する特定機能部に前記特定の機能を提供させるか否かの制御を行う特定機能制御部を備え、前記特定機能制御部は、前記ドライブレコーダが前記車両から取り外されている場合に、前記特定機能部に前記特定の機能を提供させず、前記ドライブレコーダが前記車両に取り付けられている場合に、前記特定機能部に前記特定の機能を提供させる。
【選択図】図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
車両に対して着脱可能なドライブレコーダに搭載される記録制御装置であって、
録画以外の特定の機能を提供する特定機能部に前記特定の機能を提供させるか否かの制御を行う特定機能制御部を備え、
前記特定機能制御部は、
前記ドライブレコーダが前記車両から取り外されている場合に、前記特定機能部に前記特定の機能を提供させず、
前記ドライブレコーダが前記車両に取り付けられている場合に、前記特定機能部に前記特定の機能を提供させる、
記録制御装置。
【請求項2】
前記特定の機能には、前記車両にかかる加速度または前記ドライブレコーダにかかる加速度を検出する加速度センサの出力信号を取得する機能、GPS受信機にGPS信号を受信させる機能、ADAS(先進運転者支援システム)機能部による運転支援機能、DMS(運転者監視システム)機能部による運転者監視機能、ファンにより前記ドライブレコーダを冷却する機能、車両後方映像撮像用のリアカメラによって撮像された映像を記録する機能、および、車内映像撮像用のインカメラによって撮像された映像を記録する機能の少なくともいずれかが含まれる、
請求項1に記載の記録制御装置。
【請求項3】
前記ドライブレコーダが前記車両から取り外されている場合に、前記ドライブレコーダによる録画済みの動画の再生を禁止する、
請求項1または請求項2に記載の記録制御装置。
【請求項4】
前記ドライブレコーダが前記車両から取り外されている場合であって、前記ドライブレコーダの外装面の温度が閾値以上になった場合に、前記ドライブレコーダの撮影に関わる機能以外の機能を停止する、
請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の記録制御装置。
【請求項5】
車両に対して着脱可能なドライブレコーダに搭載されるコンピュータに、
録画以外の特定の機能を提供させない第1ステップと、
前記特定の機能を提供させる第2ステップとを実行させるためのプログラムであって、
前記第1ステップは、前記ドライブレコーダが前記車両から取り外されている場合に実行され、
前記第2ステップは、前記ドライブレコーダが前記車両に取り付けられている場合に実行される、
プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、記録制御装置およびプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、車両に対し取り外し可能に搭載される車載用・携帯用兼用カメラ付電子機器について記載されている。特許文献1に記載された技術では、車両用・携帯用兼用カメラ付電子機器が車両に取り付けられた状態でカメラによる撮像が行われる場合に動画が撮像され、車両から取り外された状態でカメラによる撮像が行われる場合に静止画が撮像される。
ところで、特許文献1には、車両にかかる加速度または車載用・携帯用兼用カメラ付電子機器にかかる加速度の検出が行われるか否かについて記載されていない。
特許文献1に記載された車載用・携帯用兼用カメラ付電子機器のような電子機器において、仮に、電子機器が車両から取り外されている場合に、電子機器が車両から取り付けられている場合と同様に加速度の検出が行われ、検出された加速度に基づいて車両の事故の発生の有無が判定されると、例えば車両から取り外されている電子機器が電子機器の利用者によって操作される時などに、実際には車両の事故が発生していないにもかかわらず、車両の事故が発生したと誤って判定されてしまうおそれがある。
つまり、特許文献1に記載された技術によっては、車載用・携帯用兼用カメラ付電子機器が車両から取り外されている場合に、車載用・携帯用兼用カメラ付電子機器が適切に制御されないおそれがある。
【0003】
現在、駐車監視用にバッテリが内蔵されているドライブレコーダが市販されている。このようなドライブレコーダは、車内に設置された状態で駐車監視用に使用される。車内に設置されているドライブレコーダを車両から取り外して使用するには、ドライブレコーダの消費電力が大きいため、十分な容量を有するバッテリが必要である。十分な容量を確保するためには、バッテリのサイズを大きくする必要があり、それに伴って、ドライブレコーダ本体のサイズも大きくする必要がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2009-118132号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上述した問題点に鑑み、本発明は、ドライブレコーダが車両から取り外されている場合に適切な制御を行うことができる記録制御装置およびプログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一態様は、車両に対して着脱可能なドライブレコーダに搭載される記録制御装置であって、録画以外の特定の機能を提供する特定機能部に前記特定の機能を提供させるか否かの制御を行う特定機能制御部を備え、前記特定機能制御部は、前記ドライブレコーダが前記車両から取り外されている場合に、前記特定機能部に前記特定の機能を提供させず、前記ドライブレコーダが前記車両に取り付けられている場合に、前記特定機能部に前記特定の機能を提供させる、記録制御装置である。
【0007】
本発明の一態様は、車両に対して着脱可能なドライブレコーダに搭載されるコンピュータに、録画以外の特定の機能を提供させない第1ステップと、前記特定の機能を提供させる第2ステップとを実行させるためのプログラムであって、前記第1ステップは、前記ドライブレコーダが前記車両から取り外されている場合に実行され、前記第2ステップは、前記ドライブレコーダが前記車両に取り付けられている場合に実行される、プログラムである。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、ドライブレコーダが車両から取り外されている場合に適切な制御を行うことができる記録制御装置およびプログラムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1】第1実施形態の記録制御装置が適用されたドライブレコーダの一例を示す図である。
図2図1に示す記録制御装置の一例を示す図である。
図3】ドライブレコーダが車両に取り付けられている時におけるドライブレコーダの機能の一例と、ドライブレコーダが車両から取り外されている時におけるドライブレコーダRの機能の一例とを比較して示す図である。
図4】第1実施形態の記録制御装置において実行される処理の一例を説明するためのフローチャートである。
図5】第1実施形態の記録制御装置において実行される処理の一例を説明するためのフローチャートである。
図6】スイッチのモードが取り付けモードと取り外しモードとの間で切り替わる場合におけるドライブレコーダの設定データなどの一例を説明するための図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明の記録制御装置およびプログラムの実施形態について、添付図面を参照して説明する。
【0011】
<第1実施形態>
図1は第1実施形態の記録制御装置1が適用されたドライブレコーダRの一例を示す図である。図2図1に示す記録制御装置1の一例を示す図である。図3はドライブレコーダRが車両に取り付けられている時(通常時)におけるドライブレコーダRの機能の一例と、ドライブレコーダRが車両から取り外されている時(持ち出し時)におけるドライブレコーダRの機能の一例とを比較して示す図である。
図1図3に示す例では、記録制御装置1がドライブレコーダRに搭載されている。ドライブレコーダRは、車両に対して着脱可能に構成されている。ドライブレコーダRは、フロントカメラRAと、リアカメラRBと、インカメラRCと、赤外LED(発光ダイオード)RDと、マイクREと、スピーカRFと、LCD(液晶ディスプレイ)RGと、タッチパネルRHと、ファンRIと、内蔵バッテリRJと、GPS(全地球測位システム)受信機RKと、加速度センサ(衝撃センサ)RLと、LTE(Long Term Evolution)データ通信部RMと、VoIP(Voice over Internet Protocol)音声データ通信部RNと、ADAS(先進運転支援システム)機能部ROと、DMS(運転者監視システム)機能部RPと、記憶部R1と、スイッチR2と、記録制御装置1とを備えている。
【0012】
フロントカメラRAは、車両前方の映像を撮像する。
リアカメラRBは、車両後方の映像を撮像する。図1図3に示す例では、リアカメラRBがドライブレコーダRに備えられているが、他の例では、リアカメラRBがドライブレコーダRに備えられていなくてもよい。例えば、ドライブレコーダRが、車両に備えられた車両後方映像撮像用カメラ(図示せず)から、車両後方の映像データを取得してもよい。
【0013】
図1図3に示す例では、インカメラRCが、車内の映像(運転者の映像を含む)を撮像する。赤外LED(発光ダイオード)RDは、例えば夜間などにおけるインカメラRCによる車内映像撮像時に赤外光を照射する。図1図3に示す例では、インカメラRCおよび赤外LEDRDがドライブレコーダRに備えられているが、他の例では、インカメラRCおよび赤外LEDRDがドライブレコーダRに備えられていなくてもよい。例えば、ドライブレコーダRが、車両に備えられた車内映像撮像用カメラ(図示せず)から、車内の映像データを取得してもよい。
【0014】
図1図3に示す例では、マイクREは、車内の音声などを集音し、音声データに変換する。スピーカRFは、例えば案内音、警告音などの音声を出力する。LCD(液晶ディスプレイ)RGは、フロントカメラRA等によって撮像された映像などを表示可能である。タッチパネルRHは、ドライブレコーダRの利用者などによる入力操作を受け付ける。
ファンRIは、ドライブレコーダRの構成部品を冷却する。内蔵バッテリRJは、ドライブレコーダRが車両から取り外されている時にドライブレコーダRの構成部品に電力を供給する。
GPS受信機RKは、GPS衛星から送信されたGPS信号を受信し、位置の検出(測位)などを行う。
加速度センサRLは、ドライブレコーダRにかかる加速度を検出する。
【0015】
図1図3に示す例では、LTEデータ通信部RMが、LTEの無線通信規格を用いたデータ通信を行う。VoIP音声データ通信部RNは、VoIPによる音声データ通信を行う。つまり、VoIP音声データ通信部RNは、ドライブレコーダRの利用者などによるVoIP通話に利用される。
ADAS機能部ROは、運転者(ドライブレコーダRの利用者)などに運転支援機能を提供する。先進運転支援システムの機能には、例えば駐車支援機能、車線維持支援機能、衝突回避支援機能などが含まれる。つまり、ADAS機能部ROは、例えば駐車支援、車線維持支援、衝突回避支援などを行う。
DMS機能部RPは、運転者(ドライブレコーダRの利用者)に運転者監視機能を提供する。DMS機能部RPは、例えば、インカメラRCによって撮像された運転者の映像に基づいて、運転者のわき見、あくび、居眠り(眼を閉じる行為)などを推定する。運転者のわき見、あくび、居眠り(眼を閉じる行為)などが推定された場合に、DMS機能部RPは、例えばスピーカRFに警報音を出力させる等の警報を行う。
【0016】
記憶部R1は、種々の情報を記憶する。例えばドライブレコーダRの設定などが、記憶部R1に保存される。また、記憶部R1には、フロントカメラRA、リアカメラRB、インカメラRCによって撮像された映像、マイクREによって集音されて変換された音声データ等が記録される。
スイッチR2は、ドライブレコーダRが車両に取り付けられたモードである取り付けモードと、ドライブレコーダRが車両から取り外されたモードである取り外しモードとを有する。つまり、ドライブレコーダRが車両に取り付けられている場合に、スイッチR2は取り付けモードになり、ドライブレコーダRが車両から取り外されている場合に、スイッチR2は取り外しモードになる。
【0017】
記録制御装置1は、種々の制御を実行する。記録制御装置1は、フロントカメラ映像記録制御部1Aと、リアカメラ映像記録制御部1Bと、インカメラ映像記録制御部1Cと、赤外LED動作制御部1Dと、マイク音声記録制御部1Eと、スピーカ出力制御部1Fと、LCD制御部1Gと、タッチパネル制御部1Hと、ファン動作制御部1Iと、内蔵バッテリ電力供給制御部1Jと、GPS信号取得制御部1Kと、加速度センサ出力信号取得制御部1Lと、LTEデータ通信制御部1Mと、VoIP音声データ通信制御部1Nと、ADAS機能制御部1Oと、DMS機能制御部1Pと、フロントカメラ映像再生制御部1Qと、リアカメラ映像再生制御部1Rと、インカメラ映像再生制御部1Sと、マイク音声再生制御部1Tと、設定保存復元制御部1Uとを備えている。
フロントカメラ映像記録制御部1Aは、フロントカメラRAによって撮像された車両前方の映像を記憶部R1に記録する制御を実行する。
【0018】
リアカメラ映像記録制御部1Bは、リアカメラRBによって撮像された車両後方の映像を記憶部R1に記録する制御を実行する。詳細には、リアカメラ映像記録制御部1Bは、リアカメラRBによって撮像された車両後方の映像を記憶部R1に記録するか否かの制御を実行する。リアカメラRBがドライブレコーダRに備えられていない例では、リアカメラ映像記録制御部1Bは、ドライブレコーダRによって取得された車両後方の映像データを記憶部R1に記録するか否かの制御を実行する。
ドライブレコーダRが車両から取り外されている場合に、リアカメラ映像記録制御部1Bは、リアカメラRBによって撮像された映像(あるいは、ドライブレコーダRによって取得された車両後方の映像データ)を記憶部R1に記録しない。
一方、ドライブレコーダRが車両に取り付けられている場合には、リアカメラ映像記録制御部1Bが、リアカメラRBによって撮像された映像(あるいは、ドライブレコーダRによって取得された車両後方の映像データ)を記憶部R1に記録する。
【0019】
図1図3に示す例では、インカメラ映像記録制御部1Cが、インカメラRCによって撮像された車内の映像を記憶部R1に記録する制御を実行する。詳細には、インカメラ映像記録制御部1Cは、インカメラRCによって撮像された車内の映像を記憶部R1に記録するか否かの制御を実行する。
赤外LED動作制御部1Dは、赤外LEDRDを動作させるか否かの制御を実行する。インカメラRCおよび赤外LEDRDがドライブレコーダRに備えられていない例では、インカメラ映像記録制御部1Cが、ドライブレコーダRによって取得された車内の映像データを記憶部R1に記録する制御を実行する。
ドライブレコーダRが車両から取り外されている場合に、インカメラ映像記録制御部1Cは、インカメラRCによって撮像された映像(あるいは、ドライブレコーダRによって取得された車内の映像データ)を記憶部R1に記録せず、赤外LED動作制御部1Dは、赤外LEDRDを動作させない。そのため、電力消費を抑制することができ、内蔵バッテリRJを小型化することができる。また、車両から取り外されたドライブレコーダRの発熱を抑制することができる。
一方、ドライブレコーダRが車両に取り付けられている場合には、インカメラ映像記録制御部1Cが、インカメラRCによって撮像された映像(あるいは、ドライブレコーダRによって取得された車内の映像データ)を記憶部R1に記録し、赤外LED動作制御部1Dは、赤外LEDRDの動作を許容する。
【0020】
図1図3に示す例では、マイク音声記録制御部1Eが、マイクREによって集音されて変換された車内の音声データを記憶部R1に記録する制御を実行する。スピーカ出力制御部1Fは、スピーカRFによる音声出力の制御を実行する。
LCD制御部1Gは、LCD(液晶ディスプレイ)RGによる映像などの表示の制御を実行する。タッチパネル制御部1Hは、タッチパネルRHの制御を実行する。具体的には、タッチパネル制御部1Hは、タッチパネルRHからの出力信号に基づいて、タッチパネルRH上におけるドライブレコーダRの利用者などの接触位置に対応する座標情報の生成などを行う。
【0021】
ファン動作制御部1Iは、ファンRIを動作させるか否かの制御を実行する。
ドライブレコーダRが車両から取り外されている場合に、ファン動作制御部1Iは、ファンRIを動作させない。そのため、電力消費を抑制することができ、内蔵バッテリRJを小型化することができる。
一方、ドライブレコーダRが車両に取り付けられている場合には、ファン動作制御部1Iが、ファンRIを動作させる。そのため、ドライブレコーダRの発熱量が大きい構成部品を動作させることができる。
【0022】
内蔵バッテリ電力供給制御部1Jは、内蔵バッテリRJの電力をドライブレコーダRの構成部品に供給するか否かの制御を実行する。ドライブレコーダRが車両から取り外されている時に、内蔵バッテリ電力供給制御部1Jは、内蔵バッテリRJからドライブレコーダRの構成部品への電力供給を実行する。
【0023】
GPS信号取得制御部1Kは、GPS受信機RKにGPS信号を受信させるか否かの制御を実行する。
ドライブレコーダRが車両から取り外されている場合、および、ドライブレコーダRが車両に取り付けられている場合に、GPS信号取得制御部1Kは、GPS受信機RKにGPS信号を受信させる。GPS受信機RKは、位置の検出(測位)を実行する。
他の例では、例えばドライブレコーダRが車両から取り外されている場合などに、GPS信号取得制御部1Kが、GPS受信機RKにGPS信号を受信させなくてもよい。
【0024】
図1図3に示す例では、加速度センサ出力信号取得制御部1Lは、加速度センサRLの出力信号を取得するか否かの制御を実行する。
ドライブレコーダRが車両から取り外されている場合に、加速度センサ出力信号取得制御部1Lは、加速度センサRLの出力信号を取得しない。そのため、ドライブレコーダRが車両から取り外されている場合に加速度センサRLの出力信号が取得されることに伴って、事故が発生したと誤って判定されてしまうおそれを抑制することができる。すなわち、ドライブレコーダRが車両から取り外されている場合に適切な制御を行うことができる。
一方、ドライブレコーダRが車両に取り付けられている場合には、加速度センサ出力信号取得制御部1Lが、加速度センサRLの出力信号を取得する。
【0025】
図1図3に示す例では、LTEデータ通信制御部1Mが、LTEの無線通信規格を用いたデータ通信をLTEデータ通信部RMに行わせるか否かの制御を実行する。VoIP音声データ通信制御部1Nは、VoIPによる音声データ通信をVoIP音声データ通信部RNに行わせるか否かの制御を実行する。
【0026】
ADAS機能制御部1Oは、運転支援機能をADAS機能部ROに提供させるか否かの制御を実行する。
ドライブレコーダRが車両から取り外されている場合に、ADAS機能制御部1Oは、運転支援機能をADAS機能部ROに提供させない。つまり、複雑な演算が必要な運転支援機能は提供されない。その結果、電力消費を抑制することができ、内蔵バッテリRJを小型化することができる。また、車両から取り外されたドライブレコーダRの発熱を抑制することができる。
一方、ドライブレコーダRが車両に取り付けられている場合には、ADAS機能制御部1Oが、運転支援機能をADAS機能部ROに提供させる。つまり、ADAS機能部ROが、例えば駐車支援、車線維持支援、衝突回避支援などの運転支援を行う。
【0027】
DMS機能制御部1Pは、運転者監視機能をDMS機能部RPに提供させるか否かの制御を実行する。
ドライブレコーダRが車両から取り外されている場合に、DMS機能制御部1Pは、運転者監視機能をDMS機能部RPに提供させない。つまり、複雑な演算が必要な運転者監視機能は提供されない。その結果、電力消費を抑制することができ、内蔵バッテリRJを小型化することができる。また、車両から取り外されたドライブレコーダRの発熱を抑制することができる。
一方、ドライブレコーダRが車両に取り付けられている場合には、DMS機能制御部1Pが、運転者監視機能をDMS機能部RPに提供させる。つまり、DMS機能部RPが、例えば運転者のわき見、あくび、居眠りなどの推定を行い、必要に応じて警報を行う。
【0028】
フロントカメラ映像再生制御部1Qは、例えばタッチパネルRHが受け付けたドライブレコーダRの利用者などの入力操作に応じて、フロントカメラ映像記録制御部1Aによって記憶部R1に記録された車両前方の映像(フロントカメラRAによって撮像された車両前方の映像)を再生する制御を実行する。
リアカメラ映像再生制御部1Rは、例えばタッチパネルRHが受け付けたドライブレコーダRの利用者などの入力操作に応じて、リアカメラ映像記録制御部1Bによって記憶部R1に記録された車両後方の映像(リアカメラRBによって撮像された車両後方の映像)を再生する制御を実行する。
インカメラ映像再生制御部1Sは、例えばタッチパネルRHが受け付けたドライブレコーダRの利用者などの入力操作に応じて、インカメラ映像記録制御部1Cによって記憶部R1に記録された車内の映像(インカメラRCによって撮像された車内の映像)を再生する制御を実行する。
マイク音声再生制御部1Tは、例えばタッチパネルRHが受け付けたドライブレコーダRの利用者などの入力操作に応じて、マイク音声記録制御部1Eによって記憶部R1に記録された音声データを変換させてスピーカRFに音声出力させる制御を実行する。
【0029】
設定保存復元制御部1Uは、ドライブレコーダRの設定を記憶部R1に保存する制御と、記憶部R1に保存されたドライブレコーダRの設定を復元する制御とを行う。
ドライブレコーダRが車両から取り外される時(つまり、スイッチR2が取り外しモードになる時)に、設定保存復元制御部1Uは、その時点のドライブレコーダRの設定を記憶部R1に保存する。
ドライブレコーダRが車両に取り付けられる時(つまり、スイッチR2が取り付けモードになる時)に、設定保存復元制御部1Uは、ドライブレコーダRが車両から取り外される時に記憶部R1に保存されたドライブレコーダRの設定を瞬時に復元する。そのため、ドライブレコーダRが車両に取り付けられる時の設定所要時間を短縮することができる。
【0030】
図1図3に示す例では、ドライブレコーダRが車両から取り外される時に記憶部R1に保存され、ドライブレコーダRが車両に取り付けられる時に復元されるドライブレコーダRの設定に、フロントカメラRA、リアカメラRBおよびインカメラRCのホワイトバランス設定が含まれる。ドライブレコーダRが車両から取り外されている時と、ドライブレコーダRが車両に取り付けられている時とでは、環境が異なり、ドライブレコーダRが車両から取り外されている時のホワイトバランスから、ドライブレコーダRが車両に取り付けられている時のホワイトバランスへの調整には、時間を要してしまうためである。
他の例では、ドライブレコーダRが車両から取り外される時に、フロントカメラRA、リアカメラRBおよびインカメラRCの少なくともいずれかのホワイトバランス設定が記憶部R1に保存されなくてもよい。
【0031】
上述したドライブレコーダRが車両から取り外されている場合に、GPS信号取得制御部1Kが、GPS受信機RKにGPS信号を受信させない例では、ドライブレコーダRが車両から取り外される時に記憶部R1に保存され、ドライブレコーダRが車両に取り付けられる時に復元されるドライブレコーダRの設定に、GPS受信機RKがGPS信号を受信するための設定が含まれる。ドライブレコーダRが車両から取り外されている時にはGPS受信機RKがGPS信号を受信せず、ドライブレコーダRが車両に取り付けられている時にはGPS受信機RKがGPS信号を受信するため、両者で環境が異なり、ドライブレコーダRが車両に取り付けられた時にGPS受信機RKがGPS信号を受信するための設定を行うと、時間を要してしまうためである。
他の例では、ドライブレコーダRが車両から取り外される時に、GPS受信機RKがGPS信号を受信するための設定が記憶部R1に保存されなくてもよい。
【0032】
図1図3に示す例では、ドライブレコーダRが車両から取り外される時に記憶部R1に保存され、ドライブレコーダRが車両に取り付けられる時に復元されるドライブレコーダRの設定に、ADAS機能部ROが運転支援機能を提供するための設定が含まれる。ドライブレコーダRが車両から取り外されている時にはADAS機能部ROが運転支援機能を提供せず、ドライブレコーダRが車両に取り付けられている時にはADAS機能部ROが運転支援機能を提供するため、両者で環境が異なり、ドライブレコーダRが車両に取り付けられた時にADAS機能部ROが運転支援機能を提供するための設定を行う(イニシャライズを行う)と、時間を要してしまうためである。
他の例では、ドライブレコーダRが車両から取り外される時に、ADAS機能部ROが運転支援機能を提供するための設定が記憶部R1に保存されなくてもよい。
【0033】
図4および図5は第1実施形態の記録制御装置1において実行される処理の一例を説明するためのフローチャートである。
図4および図5に示す例では、ステップS10において、記録制御装置1は、スイッチR2が取り外しモードであるか否かを判定する。スイッチR2が取り外しモードである場合にはステップS11Aに進み、スイッチR2が取り付けモードである場合にはステップS11Bに進む。
【0034】
ステップS11Aにおいて、設定保存復元制御部1Uは、ドライブレコーダRの設定を記憶部R1に保存する。
また、ステップS12Aでは、フロントカメラ映像記録制御部1Aが、フロントカメラRAによって撮像された車両前方の映像を記憶部R1に記録する。
また、ステップS13Aにおいて、リアカメラ映像記録制御部1Bは、リアカメラRBによって撮像された映像(あるいは、ドライブレコーダRによって取得された車両後方の映像データ)を記憶部R1に記録しない。
また、ステップS14Aにおいて、インカメラ映像記録制御部1Cは、インカメラRCによって撮像された映像(あるいは、ドライブレコーダRによって取得された車内の映像データ)を記憶部R1に記録しない。
また、ステップS15Aにおいて、赤外LED動作制御部1Dは、赤外LEDRDを動作させない。
【0035】
また、ステップS16Aにおいて、マイク音声記録制御部1Eは、マイクREによって集音されて変換された車内の音声データを記憶部R1に記録する。
また、ステップS17Aにおいて、スピーカ出力制御部1Fは、スピーカRFによる音声出力の制御を実行する。
また、ステップS18Aにおいて、LCD制御部1Gは、LCD(液晶ディスプレイ)RGによる映像などの表示の制御を実行する。
また、ステップS19Aにおいて、タッチパネル制御部1Hは、タッチパネルRHの制御を実行する。
また、ステップS20Aにおいて、ファン動作制御部1Iは、ファンRIを動作させない。
【0036】
また、ステップS21Aにおいて、内蔵バッテリ電力供給制御部1Jは、内蔵バッテリRJからドライブレコーダRの構成部品に電力を供給する。
また、ステップS22Aにおいて、GPS信号取得制御部1Kは、GPS受信機RKにGPS信号を受信させる。
また、ステップS23Aにおいて、加速度センサ出力信号取得制御部1Lは、加速度センサRLの出力信号を取得しない。
また、ステップS24Aにおいて、LTEデータ通信制御部1Mは、LTEの無線通信規格を用いたデータ通信をLTEデータ通信部RMに行わせる。
また、ステップS25Aにおいて、VoIP音声データ通信制御部1Nは、VoIPによる音声データ通信をVoIP音声データ通信部RNに行わせる。
また、ステップS26Aにおいて、ADAS機能制御部1Oは、運転支援機能をADAS機能部ROに提供させない。
また、ステップS27Aにおいて、DMS機能制御部1Pは、運転者監視機能をDMS機能部RPに提供させない。
【0037】
ステップS11Bでは、設定保存復元制御部1Uが、ステップS11Aにおいて記憶部R1に保存されたドライブレコーダRの設定を復元する。
また、ステップS12Bでは、フロントカメラ映像記録制御部1Aが、フロントカメラRAによって撮像された車両前方の映像を記憶部R1に記録する。
また、ステップS13Bにおいて、リアカメラ映像記録制御部1Bは、リアカメラRBによって撮像された映像(あるいは、ドライブレコーダRによって取得された車両後方の映像データ)を記憶部R1に記録する。
また、ステップS14Bにおいて、インカメラ映像記録制御部1Cは、インカメラRCによって撮像された映像(あるいは、ドライブレコーダRによって取得された車内の映像データ)を記憶部R1に記録する。
また、ステップS15Bにおいて、赤外LED動作制御部1Dは、赤外LEDRDの動作を許容する。
【0038】
また、ステップS16Bにおいて、マイク音声記録制御部1Eは、マイクREによって集音されて変換された車内の音声データを記憶部R1に記録する。
また、ステップS17Bにおいて、スピーカ出力制御部1Fは、スピーカRFによる音声出力の制御を実行する。
また、ステップS18Bにおいて、LCD制御部1Gは、LCD(液晶ディスプレイ)RGによる映像などの表示の制御を実行する。
また、ステップS19Bにおいて、タッチパネル制御部1Hは、タッチパネルRHの制御を実行する。
また、ステップS20Bにおいて、ファン動作制御部1Iは、ファンRIを動作させる。
【0039】
また、ステップS21Bにおいて、内蔵バッテリ電力供給制御部1Jは、内蔵バッテリRJからドライブレコーダRの構成部品に電力を供給しない。
また、ステップS22Bにおいて、GPS信号取得制御部1Kは、GPS受信機RKにGPS信号を受信させる。
また、ステップS23Bにおいて、加速度センサ出力信号取得制御部1Lは、加速度センサRLの出力信号を取得する。
また、ステップS24Bにおいて、LTEデータ通信制御部1Mは、LTEの無線通信規格を用いたデータ通信をLTEデータ通信部RMに行わせる。
また、ステップS25Bにおいて、VoIP音声データ通信制御部1Nは、VoIPによる音声データ通信をVoIP音声データ通信部RNに行わせる。
また、ステップS26Bにおいて、ADAS機能制御部1Oは、運転支援機能をADAS機能部ROに提供させる。
また、ステップS27Aにおいて、DMS機能制御部1Pは、運転者監視機能をDMS機能部RPに提供させる。
【0040】
図6はスイッチR2のモードが取り付けモードと取り外しモードとの間で切り替わる場合におけるドライブレコーダRの設定データなどの一例を説明するための図である。
図6に示す例では、図6に示すルーチンが開始すると、スイッチR2が取り付けモードになり(つまり、ドライブレコーダRは車両に取り付けられた状態で利用され)、ドライブレコーダRが通常記録を行う(すなわち、記録制御装置1が図4および図5のステップS12B~ステップS27Bの処理などを実行する)。
次いで、ステップS1において、スイッチR2が取り外しモードになる(つまり、ドライブレコーダRを車両から取り外す操作が、ドライブレコーダRの利用者によって行われる)。
そのため、設定保存復元制御部1Uは、ステップS2において、ドライブレコーダRが通常記録を行っていた時の設定データ(通常記録データ)を保持し、その設定データ(通常記録データ)を記憶部R1に保存(格納)する。詳細には、フロントカメラRA、リアカメラRBおよびインカメラRCのホワイトバランス設定データなどのカメラ画情報が、記憶部R1に保存される。更に、例えばADAS機能部ROが運転支援機能を提供するための設定データ等のような他の設定データが、記憶部R1に保存される。
【0041】
次いで、車両から取り外されたドライブレコーダRが、ドライブレコーダRの利用者によって利用される。
詳細には、車両から取り外されたドライブレコーダRの利用中、ステップS3において、ドライブレコーダRの設定が更新される(つまり、ドライブレコーダRの設定が変化する)。例えば、フロントカメラRAが利用されることによって、フロントカメラRAのホワイトバランス設定が変化する。
更に、車両から取り外されたドライブレコーダRの利用中、ADAS機能部ROは運転支援機能を提供しない。そのため、ステップS3において、ドライブレコーダRの設定が、ADAS機能部ROに運転支援機能を提供させない設定に更新される。
【0042】
次いで、ステップS4において、ドライブレコーダRが車両に取り付けられ、スイッチR2のモードが取り付けモードになる。
また、ステップS4では、設定保存復元制御部1Uが、ステップS2において記憶部R1に保存されたドライブレコーダRの設定を復元する。
詳細には、ステップS4では、ステップS2において記憶部R1に保存されたフロントカメラRA、リアカメラRBおよびインカメラRCのホワイトバランス設定データなどのカメラ画情報が、復元される。更に、ステップS4では、ステップS2において記憶部R1に保存された例えばADAS機能部ROが運転支援機能を提供するための設定データ等のような他の設定データが、復元される。
【0043】
上述したように、第1実施形態の記録制御装置1が適用されたドライブレコーダRでは、ドライブレコーダRが車両から取り外される時に、ドライブレコーダRとして使用していた機能を止めるなど回路を止め制限する。
そのため、内蔵バッテリRJから供給される電力量を抑制することができ、内蔵バッテリRJを長持ちさせることができる。
また、ドライブレコーダRの消費電力を抑制することができ、ドライブレコーダRの本体の外装面の発熱を抑制することができ、ドライブレコーダRの利用者の低温やけどのリスクを排除することができる。
更に、使用しない回路の未接続状態がなくなるため、不定データが無くなり、誤動作を抑制することができる。
上述したように、第1実施形態の記録制御装置1は、車両に対して着脱可能なドライブレコーダRに搭載され、録画以外の特定の機能を提供する特定機能部に特定の機能を提供させるか否かの制御を行う特定機能制御部を備えている、と言える。また、特定機能制御部は、ドライブレコーダRが車両から取り外されている場合に、特定機能部に特定の機能を提供させず、ドライブレコーダRが車両に取り付けられている場合に、特定機能部に特定の機能を提供させる、と言える。
特定の機能には、例えば、車両にかかる加速度またはドライブレコーダRにかかる加速度を検出する加速度センサRLの出力信号を取得する機能、GPS受信機RKにGPS信号を受信させる機能、ADAS機能部ROによる運転支援機能、DMS機能部RPによる運転者監視機能、ファンRIによりドライブレコーダRを冷却する機能、車両後方映像撮像用のリアカメラRBによって撮像された映像を記録する機能、車内映像撮像用のインカメラRCによって撮像された映像を記録する機能などが含まれる。
「GPS受信機RKにGPS信号を受信させる機能」は、「特定の機能」に含まれなくてもよい。
第1実施形態の記録制御装置1は、ドライブレコーダRが車両から取り外されている場合に、ドライブレコーダRによる録画済みの動画の再生を禁止してもよい。
【0044】
第1実施形態の記録制御装置1が適用されたドライブレコーダRの他の例では、ドライブレコーダRが車両から取り外されて利用されている時にドライブレコーダRの外装面の温度が閾値(例えば40℃、43℃、45℃など)以上になった場合に、記録制御装置1は、ドライブレコーダRの撮影に関わる機能以外の機能を停止し、ドライブレコーダRの外装面の温度が閾値未満の温度になるまで、録画の品質を所定以下に制御してもよい。
【0045】
<第2実施形態>
以下、本発明の記録制御装置およびプログラムの第2実施形態について説明する。
第2実施形態の記録制御装置1は、後述する点を除き、上述した第1実施形態の記録制御装置1と同様に構成されている。従って、第2実施形態の記録制御装置1によれば、後述する点を除き、上述した第1実施形態の記録制御装置1と同様の効果を奏することができる。
【0046】
上述したように、第1実施形態の記録制御装置1が適用されたドライブレコーダRでは、加速度センサRLがドライブレコーダRに備えられている。
一方、第2実施形態の記録制御装置1が適用されたドライブレコーダRでは、加速度センサRLがドライブレコーダRに備えられておらず、ドライブレコーダRが、車両に備えられた加速度センサ(つまり、車両にかかる加速度を検出する加速度センサ)の出力信号を取得する。
【0047】
第2実施形態の記録制御装置1が適用されたドライブレコーダRでは、加速度センサ出力信号取得制御部1Lが、車両に備えられた加速度センサの出力信号を取得するか否かの制御を実行する。
ドライブレコーダRが車両から取り外されている場合に、加速度センサ出力信号取得制御部1Lは、車両に備えられた加速度センサの出力信号を取得しない。そのため、ドライブレコーダRが車両から取り外されている場合に加速度センサの出力信号が取得されることに伴って、事故が発生したと誤って判定されてしまうおそれを抑制することができる。すなわち、ドライブレコーダRが車両から取り外されている場合に適切な制御を行うことができる。
一方、ドライブレコーダRが車両に取り付けられている場合には、加速度センサ出力信号取得制御部1Lが、車両に備えられた加速度センサの出力信号を取得する。
【0048】
以上、本発明を実施するための形態について実施形態を用いて説明したが、本発明はこうした実施形態に何等限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々の変形及び置換を加えることができる。上述した各実施形態および各例に記載の構成を適宜組み合わせてもよい。
【0049】
なお、上述した実施形態における記録制御装置1またはドライブレコーダRが備える各部の機能全体あるいはその一部は、これらの機能を実現するためのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行することによって実現しても良い。なお、ここでいう「コンピュータシステム」とは、OSや周辺機器等のハードウェアを含むものとする。
また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD-ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶部のことをいう。さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムを送信する場合の通信線のように、短時間の間、動的にプログラムを保持するもの、その場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリのように、一定時間プログラムを保持しているものも含んでも良い。また上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであっても良く、さらに前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるものであっても良い。
【符号の説明】
【0050】
1…記録制御装置、1A…フロントカメラ映像記録制御部、1B…リアカメラ映像記録制御部、1C…インカメラ映像記録制御部、1D…赤外LED動作制御部、1E…マイク音声記録制御部、1F…スピーカ出力制御部、1G…LCD制御部、1H…タッチパネル制御部、1I…ファン動作制御部、1J…内蔵バッテリ電力供給制御部、1K…GPS信号取得制御部、1L…加速度センサ出力信号取得制御部、1M…LTEデータ通信制御部、1N…VoIP音声データ通信制御部、1O…ADAS機能制御部、1P…DMS機能制御部、1Q…フロントカメラ映像再生制御部、1R…リアカメラ映像再生制御部、1S…インカメラ映像再生制御部、1T…マイク音声再生制御部、1U…設定保存復元制御部、R…ドライブレコーダ、RA…フロントカメラ、RB…リアカメラ、RC…インカメラ、RD…赤外LED、RE…マイク、RF…スピーカ、RG…LCD、RH…タッチパネル、RI…ファン、RJ…内蔵バッテリ、RK…GPS受信機、RL…加速度センサ、RM…LTEデータ通信部、RN…VoIP音声データ通信部、RO…ADAS機能部、RP…DMS機能部、R1…記憶部、R2…スイッチ
図1
図2
図3
図4
図5
図6