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特開2022-148198端末装置、業務管理システム及びプログラム
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022148198
(43)【公開日】2022-10-06
(54)【発明の名称】端末装置、業務管理システム及びプログラム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 10/10 20120101AFI20220929BHJP
【FI】
G06Q10/10
【審査請求】未請求
【請求項の数】10
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021049782
(22)【出願日】2021-03-24
(71)【出願人】
【識別番号】000001443
【氏名又は名称】カシオ計算機株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001254
【氏名又は名称】特許業務法人光陽国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】町田 智浩
【テーマコード(参考)】
5L049
【Fターム(参考)】
5L049AA11
(57)【要約】
【課題】本来実施しなくてもよい業務が実行されてしまうことを防止する。
【解決手段】ハンディターミナル20のCPU21は、担当者ID(ログイン情報)の入力を受け付け、入力を受け付けた担当者IDに対応するユーザが所定期間内に遂行すべき業務スケジュールを表示部25に表示させ、業務スケジュールに含まれる業務で使用される業務アプリケーションプログラムを起動させる。また、CPU21は、業務スケジュールを表示させる際に、当該業務スケジュールに含まれる業務それぞれを選択可能な態様で表示させ、業務スケジュールから一の業務を選択する操作がなされた場合に、当該一の業務に対応する業務アプリケーションプログラムを起動させる。
【選択図】図21
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ログイン情報の入力を受け付ける受付手段と、
前記受付手段によって入力を受け付けた前記ログイン情報に対応するユーザが所定期間内に遂行すべき業務スケジュールを表示部に表示させる表示制御手段と、
前記業務スケジュールに含まれる業務で使用される業務アプリケーションプログラムを起動させる起動制御手段と、
を備え、
前記表示制御手段は、前記業務スケジュールを表示させる際に、当該業務スケジュールに含まれる業務それぞれを選択可能な態様で表示させ、
前記起動制御手段は、前記業務スケジュールから一の業務を選択する操作がなされた場合に、前記一の業務に対応する業務アプリケーションプログラムを起動させる、
ことを特徴とする端末装置。
【請求項2】
前記業務スケジュールに含まれる業務には当該業務を遂行すべき業務遂行時間が設定されており、
前記表示制御手段は、前記業務スケジュールを前記表示部に表示させる際に、当該業務スケジュールに含まれる業務の前記業務遂行時間を表示させる、
ことを特徴とする請求項1に記載の端末装置。
【請求項3】
前記受付手段によって前記ログイン情報の入力が受け付けられた際に、前記業務スケジュールと当該業務スケジュールに含まれる業務に対応する業務アプリケーションプログラムの起動情報とを含む業務スケジュール情報を取得する取得手段を備え、
前記起動制御手段は、前記業務スケジュールから一の業務を選択する操作がなされた場合に、前記起動情報に基づいて前記一の業務に対応する業務アプリケーションプログラムを起動させる、
ことを特徴とする請求項1又は2に記載の端末装置。
【請求項4】
前記業務スケジュール情報には、前記所定期間内において前記ユーザが遂行すべき業務における作業指示情報が含まれ、
前記表示制御手段は、前記起動制御手段により前記一の業務に対応する業務アプリケーションプログラムが起動された場合、当該一の業務の前記作業指示情報に基づく処理のみを可能とする態様の作業処理画面を前記表示部に表示させることを特徴とする請求項3に記載の端末装置。
【請求項5】
前記作業処理画面において入力された作業処理情報を記録する第1の記録手段と、
前記第1の記録手段により記録された前記作業処理情報を所定の外部装置に送信する送信手段と、
を備え、
前記送信手段は、前記所定期間内において前記ユーザが遂行すべき業務が完了した際に、前記作業処理情報を前記外部装置に送信することを特徴とする請求項4に記載の端末装置。
【請求項6】
前記作業指示情報に基づく処理の開始時間及び終了時間を示す作業時間情報を記録する第2の記録手段を備え、
前記送信手段は、前記所定期間内において前記ユーザが遂行すべき業務が完了した際に、前記作業処理情報とともに前記作業時間情報を前記外部装置に送信することを特徴とする請求項5に記載の端末装置。
【請求項7】
前記表示制御手段は、前記取得手段により前記業務スケジュール情報が取得されなかった場合、前記所定期間内において前記ユーザが遂行すべき業務が無い旨を前記表示部に表示させることを特徴とする請求項3~6のいずれか一項に記載の端末装置。
【請求項8】
前記起動制御手段は、前記業務スケジュールに含まれる業務に関係ない業務アプリケーションプログラムの起動を制限することを特徴とする請求項1~7のいずれか一項に記載の端末装置。
【請求項9】
端末装置と、管理装置と、を備え、
前記管理装置は、
前記端末装置を使用するユーザごとに当該ユーザが所定期間内に遂行すべき業務スケジュールと当該業務スケジュールに含まれる業務に対応する業務アプリケーションプログラムの起動情報とを含む業務スケジュール情報を生成する生成手段を備え、
前記端末装置は、
ログイン情報の入力を受け付ける受付手段と、
前記受付手段によって入力を受け付けた前記ログイン情報に対応するユーザの前記業務スケジュール情報を前記管理装置から取得する取得手段と、
前記取得手段により取得された前記業務スケジュール情報に含まれている前記業務スケジュールを表示部に表示させる表示制御手段と、
前記業務スケジュールに含まれる業務で使用される業務アプリケーションプログラムを起動させる起動制御手段と、
を備え、
前記表示制御手段は、前記業務スケジュールを表示させる際に、当該業務スケジュールに含まれる業務それぞれを選択可能な態様で表示させ、
前記起動制御手段は、前記業務スケジュールから一の業務を選択する操作がなされた場合に、前記一の業務に対応する業務アプリケーションプログラムを起動させる、
ことを特徴とする業務管理システム。
【請求項10】
端末装置のコンピュータを、
ログイン情報の入力を受け付ける受付手段、
前記受付手段によって入力を受け付けた前記ログイン情報に対応するユーザが所定期間内に遂行すべき業務スケジュールを表示部に表示させる表示制御手段、
前記業務スケジュールに含まれる業務で使用される業務アプリケーションプログラムを起動させる起動制御手段、
として機能させ、
前記表示制御手段は、前記業務スケジュールを表示させる際に、当該業務スケジュールに含まれる業務それぞれを選択可能な態様で表示させ、
前記起動制御手段は、前記業務スケジュールから一の業務を選択する操作がなされた場合に、前記一の業務に対応する業務アプリケーションプログラムを起動させる、
ことを特徴とするプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、端末装置、業務管理システム及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、商品の棚卸、出荷検品、入荷検品等の業務の際に使用されるハンディターミナルと、このハンディターミナルと連携して上記の各業務に関する情報を管理するPC(Personal Computer)と、を備えた販売管理システムが知られている。
【0003】
上記のハンディターミナルを用いて業務を行う場合、表示されたメニューより随時行う業務をユーザが選択入力する方式となっているため、本来実施しなくてもよい業務を実行してしまうおそれがある。そこで、例えば、ハンディターミナルを使用するユーザの担当職種(例えば、営業課長、営業担当1、営業担当2等)に応じて選択入力できる業務を制限したメニューを表示することで、本来実施しなくてもよい業務を実行してしまうことを抑制する技術が開示されている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2016-15176号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上記特許文献1に開示されている技術では、例えば、ユーザの担当職種が営業担当1である場合、表示されるメニューは「受注」と「売上」の2つに絞られるが、受注業務を実施しなくてもよい日にも「受注」を選択入力できてしまうため、依然として本来実施しなくてもよい業務が実行されてしまうといった問題がある。
【0006】
本発明は、このような問題に鑑みてなされたものであり、本来実施しなくてもよい業務が実行されてしまうことを防止することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するため、本発明に係る端末装置は、
ログイン情報の入力を受け付ける受付手段と、
前記受付手段によって入力を受け付けた前記ログイン情報に対応するユーザが所定期間内に遂行すべき業務スケジュールを表示部に表示させる表示制御手段と、
前記業務スケジュールに含まれる業務で使用される業務アプリケーションプログラムを起動させる起動制御手段と、
を備え、
前記表示制御手段は、前記業務スケジュールを表示させる際に、当該業務スケジュールに含まれる業務それぞれを選択可能な態様で表示させ、
前記起動制御手段は、前記業務スケジュールから一の業務を選択する操作がなされた場合に、前記一の業務に対応する業務アプリケーションプログラムを起動させる、
ことを特徴とする。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、本来実施しなくてもよい業務が実行されてしまうことを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1】本実施形態の販売管理システムの概略構成図である。
図2】PCの機能構成を示すブロック図である。
図3】商品マスタファイルの内容例を示す図である。
図4】受注伝票ファイルの内容例を示す図である。
図5】在庫マスタファイルの内容例を示す図である。
図6】HT業務一覧ファイルの内容例を示す図である。
図7】ハンディターミナルの機能構成を示すブロック図である。
図8】業務スケジュール作成処理の制御手順を示すフローチャートである。
図9】業務スケジュール作成画面の例を示す図である。
図10】担当業務抽出処理の制御手順を示すフローチャートである。
図11】業務スケジュールデータの内容例を示す図である。
図12】出荷検品指示データの内容例を示す図である。
図13】棚卸指示データの内容例を示す図である。
図14】詳細設定処理の制御手順を示すフローチャートである。
図15】詳細設定画面の例を示す図である。
図16】業務スケジュールデータの内容例を示す図である。
図17】HT業務実行制御処理の制御手順を示すフローチャートである。
図18】業務ログイン画面の例を示す図である。
図19】業務メニュー画面の例を示す図である。
図20】業務スケジュール表示処理の制御手順を示すフローチャートである。
図21】業務スケジュール画面の例を示す図である。
図22】業務アプリ実行処理の制御手順を示すフローチャートである。
図23】作業処理画面の例を示す図である。
図24】作業処理画面の例を示す図である。
図25】業務スケジュール実行ログファイルの内容例を示す図である。
図26】実績取込処理の制御手順を示すフローチャートである。
図27】業務スケジュール実行ログ表示処理の制御手順を示すフローチャートである。
図28】業務スケジュール実行ログ表示受付画面の例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、図面を参照して、本発明の実施形態について説明する。ただし、発明の範囲は、図示例に限定されない。
【0011】
<販売管理システムの構成>
まず、図1を参照して、本実施形態の構成を説明する。図1は、本実施形態の販売管理システム(業務管理システム)100の概略構成図である。
【0012】
図1に示すように、販売管理システム100は、管理装置としてのPC10と、端末装置としてのハンディターミナル20と、を備えている。PC10とハンディターミナル20とは通信ネットワークNを介して情報通信可能に接続される。なお、ハンディターミナル20は、1台に限らず複数台であってもよい。
【0013】
PC10は、ハンディターミナル20を用いて行われる商品の棚卸、出荷検品、入荷検品等の業務に関する情報を管理するための装置である。PC10は、例えば、販売管理システム100を導入した企業において、ハンディターミナル20を使用するパート社員等を監督する立場にある社員(以下、管理者と称する)により使用される装置である。
【0014】
ハンディターミナル20は、パート社員等により現場に持ち出されて業務に関する情報の入力を受け付ける装置である。ハンディターミナル20は、複数のパート社員の間で共通して使用されるものとする。
【0015】
通信ネットワークNは、例えば、インターネットであるものとするが、LAN(Local Area Network)等、他のネットワークとしてもよい。
【0016】
<PCの構成>
次に、図2を参照して、PC10の機能構成について説明する。図2は、PC10の機能構成を示すブロック図である。
【0017】
図2に示すように、PC10は、CPU(Central Processing Unit)11と、RAM(Random Access Memory)12と、記憶部13と、操作部14と、表示部15と、通信部16と、計時部17と、バス18と、を備えている。PC10の各部は、バス18を介して接続されている。
【0018】
CPU11は、PC10の各部を制御するプロセッサである。CPU11は、記憶部13に記憶されているシステムプログラム及びアプリケーションプログラムのうち、指定されたプログラムを読み出してRAM12に展開し、当該プログラムに従って各種処理を実行する。
【0019】
RAM12は、例えば、揮発性のメモリであり、CPU11により読み出された各種のプログラムやデータを一時的に格納するワークエリアを有する。
【0020】
記憶部13は、HDD(Hard Disk Drive)、SSD(Solid State Drive)といった、データの書き込み及び読み出しが可能な記憶装置を備え、各種のプログラムやデータ等を記憶する。記憶部13に記憶されるデータとしては、商品マスタファイル131、受注伝票ファイル132、在庫マスタファイル133、HT(ハンディターミナル)業務一覧ファイル134などがある。
【0021】
また、記憶部13には、担当者別フォルダ135と、担当者別取込フォルダ136と、が設けられている。
担当者別フォルダ135は、ハンディターミナル20を用いた業務の担当者となる各パート社員に割り当てられたフォルダでありそれぞれのフォルダに該当するパート社員の業務スケジュールデータ(後述)及び業務データ(後述)が登録されるようになっている。
担当者別取込フォルダ136は、担当者別フォルダ135と同様に、各パート社員に割り当てられたフォルダであり、ハンディターミナル20を用いた業務の終了後に当該ハンディターミナル20よりアップロードされた業務スケジュールデータ(後述)、業務データ(後述)、及び、業務スケジュール実行ログファイル(後述)が当該業務を担当したパート社員(担当者)のフォルダに登録されるようになっている。
【0022】
図3は、商品マスタファイル131の内容例を示す図である。
商品マスタファイル131は、各種業務で扱う商品の情報を記憶したファイルであり、図3に示すように、商品ごとに、商品コード、商品名、単位名、標準単価等の各情報が対応付けられて記憶されている。
【0023】
図4は、受注伝票ファイル132の内容例を示す図である。
受注伝票ファイル132は、得意先から商品の注文を受けた際に作成された受注伝票の情報を記憶したファイルであり、図4に示すように、受注商品ごとに、伝票番号、伝票日付、出荷予定日、得意先コード、得意先名、商品コード、商品名、数量等の各情報が対応付けられて記憶されている。
【0024】
図5は、在庫マスタファイル133の内容例を示す図である。
在庫マスタファイル133は、商品マスタファイル131に記憶されている各商品の在庫管理を行うために必要な情報を記憶したファイルであり、図5に示すように、商品ごとに、商品コード、商品名、在庫数量、棚卸予定日等の各情報が対応付けられて記憶されている。
【0025】
図6は、HT業務一覧ファイル134の内容例を示す図である。
HT業務一覧ファイル134は、ハンディターミナル20を用いて行う業務が定義されたファイルであり、図6に示すように、業務ごとに、HT業務名、プログラム名、抽出条件等の各情報が対応付けられて記憶されている。プログラム名とは、業務を行う際にハンディターミナル20において起動する業務アプリケーションプログラムの名称である。抽出条件とは、ハンディターミナル20を用いて業務を行う際の担当者への作業指示情報として使用される業務データ(後述)を所定のファイルから抽出するときの条件である。
【0026】
操作部14は、キーボード等のキー入力部と、マウス等のポインティングデバイスとを有し、ユーザからのキー操作入力及び位置操作入力を受け付け、その操作情報を、CPU11に出力する。CPU11は、操作部14から送信された情報に基づいて、ユーザの入力操作を受け付ける。
【0027】
表示部15は、LCD(Liquid Crystal Display)、EL(Electro Luminescence)ディスプレイ等で構成され、CPU11から指示された表示情報に従い各種表示を行う。
【0028】
通信部16は、ネットワークカード等により構成されている。通信部16は、通信ネットワークNに通信接続されて、通信ネットワークN上の機器との通信を行う。
【0029】
計時部17は、RTC(Real Time Clock)等により構成され、現在日時を取得してCPU11に出力する。
【0030】
<ハンディターミナルの構成>
次に、図7を参照して、ハンディターミナル20の機能構成について説明する。図7は、ハンディターミナル20の機能構成を示すブロック図である。
【0031】
図7に示すように、ハンディターミナル20は、CPU21と、RAM22と、記憶部23と、操作部24と、表示部25と、通信部26と、スキャナ部27と、計時部28と、バス29と、を備えている。ハンディターミナル20の各部は、バス29を介して接続されている。
【0032】
CPU(受付手段、表示制御手段、起動制御手段、取得手段、第1の記録手段、送信手段、第2の記録手段)21は、ハンディターミナル20の各部を制御するプロセッサである。CPU21は、記憶部23に記憶されているシステムプログラム及びアプリケーションプログラムのうち、指定されたプログラムを読み出してRAM22に展開し、当該プログラムに従って各種処理を実行する。
【0033】
RAM22は、例えば、揮発性のメモリであり、CPU21により読み出された各種のプログラムやデータを一時的に格納するワークエリアを有する。
【0034】
記憶部23は、データの書き込み及び読み出しが可能なフラッシュメモリなどの不揮発性の記憶部である。記憶部23には、各種のプログラムやデータ等が記憶されている。
【0035】
操作部24は、各種キーから操作入力を受け付けるキーパッドを備え、キー操作入力に応じた操作情報をCPU21に出力する。操作部24の各種キーは、数字、文字の入力キー、各種機能キー、スキャナ部27によるスキャン実行のトリガキー等を含む。
【0036】
表示部25は、LCD、ELディスプレイ等で構成され、CPU21から指示された表示情報に従い各種表示を行う。
【0037】
通信部26は、各種無線通信方式のアンテナ、変復調回路、信号処理回路などを有し、通信先と無線通信を行う少なくとも一つの無線通信部である。通信部26の無線通信方式は、Wi-Fi(登録商標)などの無線LAN、ワイヤレスWAN(Wide Area Network)、NFC(Near Field Communication)などである。例えば、CPU21は、通信部26を介して、Wi-fi通信により、アクセスポイントとの無線送受信を行い、当該アクセスポイントにネットワーク接続された通信先の機器と情報の送受信を行う。
【0038】
スキャナ部27は、CPU21の制御に従い、シンボル(例えば、1次元のバーコード、2次元のバーコード等)を被写体として撮像してその画像データを生成し、CPU21に出力する。CPU21は、スキャナ部27により撮像されたシンボルの画像データをデコードして当該シンボルに含まれるコード情報を取得する。
【0039】
計時部28は、RTC等により構成され、現在日時を取得してCPU21に出力する。
【0040】
次に、図8図28を参照して、販売管理システム100により行われるハンディターミナル20を用いた業務の管理に関する一連の動作を説明する。
【0041】
<業務スケジュール作成処理>
先ず、図8を参照して、PC10により行われる業務スケジュール作成処理を説明する。この業務スケジュール作成処理は、PC10において、一日の業務開始前に、管理者が各パート社員に対する業務指示としての業務スケジュールを作成する処理である。図8は、業務スケジュール作成処理の制御手順を示すフローチャートである。業務スケジュール作成処理は、例えば、図示しないメニュー画面において「業務スケジュール作成」の項目に対応するメニューボタンを、操作部14を介して選択する操作がなされたことを契機として開始されるようになっている。
【0042】
図8に示すように、業務スケジュール作成処理が開始されると、PC10のCPU11は、先ず、業務スケジュール作成画面41を表示部15に表示させる(ステップS1)。
【0043】
図9は、業務スケジュール作成画面41の例を示す図である。
図9に示すように、業務スケジュール作成画面41では、テキストボックス411が設けられており、CPU11は、このテキストボックス411において、業務スケジュール作成の対象となるパート社員(担当者)の氏名の入力を受け付ける(ステップS2)。なお、テキストボックス411では、例えば、プルダウンメニューにより、管理者が所望のパート社員の氏名を選択入力できるようにしてもよい。
【0044】
次いで、CPU11は、担当業務抽出処理(ステップS3)を実行する。
【0045】
図10は、担当業務抽出処理の制御手順を示すフローチャートである。
図10に示すように、担当業務抽出処理が開始されると、CPU11は、先ず、記憶部13からHT業務一覧ファイル134を読み出す(ステップS11)。
【0046】
次いで、CPU11は、変数nに1を代入する(ステップS12)。変数nとは、HT業務一覧ファイル134(図6参照)のレコード行を指定するための変数である。
【0047】
次いで、CPU11は、1(N=1)行目のレコードの抽出条件、すなわち出荷検品業務に係る抽出条件“受注伝票:出荷予定日=本日”を取得する(ステップS13)。
【0048】
次いで、CPU11は、ステップS13で取得された抽出条件でデータ検索を行う(ステップS14)。具体的には、CPU11は、抽出条件が“受注伝票:出荷予定日=本日”である場合、受注伝票ファイル132(図4参照)から出荷予定日が本日に設定されているデータを検索する。また、CPU11は、例えば、抽出条件が“在庫マスタ:棚卸予定日=本日”である場合、在庫マスタファイル133(図5参照)から棚卸予定日が本日に設定されているデータを検索する。
【0049】
次いで、CPU11は、ステップS14での検索結果に基づいて、該当データがあるか否かを判定する(ステップS15)。
【0050】
ステップS15において、該当データがあると判定された場合(ステップS15;YES)、CPU11は、業務スケジュール作成画面41のテキストボックス411で氏名が入力されたパート社員(例えば、佐藤太郎氏)用の業務スケジュールデータDa1を作成する(ステップS16)。例えば、HT業務一覧ファイル134の1行目と2行目のレコード、すなわち出荷検品業務と棚卸業務に関して該当データがあると判定された場合、CPU11は、当該1行目と当該2行目のレコードのデータに基づいて、業務スケジュールデータDa1を作成する。作成された業務スケジュールデータDa1は、RAM12に一時記憶される。
【0051】
図11は、業務スケジュールデータDa1の内容例を示す図である。
業務スケジュールデータDa1は、ハンディターミナル20を用いて業務を行う際に、業務スケジュール(図21参照)を表示部25に表示するために必要な情報を記録したデータであり、図11に示すように、遂行すべき業務ごとに、担当者、業務名、開始時刻(予定開始時刻)、終了時刻(予定終了時刻)、起動プログラム、業務データの各情報が対応付けられて記憶されている。ここで、業務データの項目の情報は、対応する業務に紐付けられている業務データを示すものである。
【0052】
次いで、CPU11は、業務データを作成する(ステップS17)。例えば、HT業務一覧ファイル134の1行目のレコード、すなわち出荷検品業務に関して該当データがあると判定された場合、CPU11は、受注伝票ファイル132の該当データに基づいて、業務データである出荷検品指示データDb1を作成する。また、例えば、HT業務一覧ファイル134の2行目のレコード、すなわち棚卸業務に関して該当データがあると判定された場合、CPU11は、在庫マスタファイル133の該当データに基づいて、業務データである棚卸指示データDb2を作成する。作成された業務データは、RAM12に一時記憶される。
【0053】
図12は、出荷検品指示データDb1の内容例を示す図である。
出荷検品指示データDb1は、ハンディターミナル20を用いて出荷検品業務が行われる際に、担当者への作業指示情報を表示部25に表示するために必要な情報を記録したデータであり、図12に示すように、出荷検品の対象商品ごとに、担当者、伝票番号、得意先コード、得意先名、商品コード、商品名、数量の各情報が対応付けられて記憶されている。また、出荷検品指示データDb1には、検品数量の項目が設けられており、実際に出荷検品業務が行われた際にハンディターミナル20より入力される検品数量(実績)を記録できるようになっている。
【0054】
図13は、棚卸指示データDb2の内容例を示す図である。
棚卸指示データDb2は、ハンディターミナル20を用いて棚卸業務が行われる際に、担当者への作業指示情報を表示部25に表示するために必要な情報を記録したデータであり、図13に示すように、棚卸の対象商品ごとに、担当者、商品コード、商品名、予定数量の各情報が対応付けられて記憶されている。また、棚卸指示データDb2には、棚卸数量の項目が設けられており、実際に棚卸業務が行われた際にハンディターミナル20より入力される棚卸数量(実績)を記録できるようになっている。
【0055】
また、ステップS15において、該当データが無いと判定された場合(ステップS15;NO)、CPU11は、ステップS16とステップS17をスキップして、処理をステップS18に進める。
【0056】
次いで、CPU11は、HT業務一覧ファイル134に2(N+1)行目のレコードがあるか否かを判定する(ステップS18)。
【0057】
ステップS18において、HT業務一覧ファイル134に2(N+1)行目のレコードがあると判定された場合(ステップS18;YES)、CPU11は、変数nを1インクリメントする(ステップS19)。そして、CPU11は、処理をステップS13に戻し、それ以降の処理を繰り返し行う。
一方、ステップS18において、HT業務一覧ファイル134に2(N+1)行目のレコードが無いと判定された場合(ステップS18;NO)、CPU11は、担当業務抽出処理を終了し、処理を業務スケジュール作成処理に戻す。
【0058】
業務スケジュール作成処理(図8参照)に戻り、CPU11は、業務スケジュール作成画面41において、担当業務一覧を表示させる(ステップS4)。ここで、担当業務一覧に挙げられる業務は、上述の担当業務抽出処理において業務スケジュールデータDa1及び業務データ(例えば、出荷検品指示データDb1、棚卸指示データDb2等)が作成されRAM12に一時記憶された状態となっている業務(例えば、出荷検品及び棚卸)である。
【0059】
次いで、CPU11は、業務スケジュール作成画面41に設けられている終了ボタン414の押下操作がなされたか否かを判定する(ステップS5)。
【0060】
ステップS5において、終了ボタン414の押下操作がなされたと判定された場合(ステップS5;YES)、CPU11は、業務スケジュール作成処理を終了する。
一方、ステップS5において、終了ボタン414の押下操作がなされていないと判定された場合(ステップS5;NO)、CPU11は、業務スケジュール作成画面41に設けられている詳細設定ボタン412の押下操作がなされたか否かを判定する(ステップS6)。詳細設定ボタン412は、図9に示すように、担当業務一覧に挙げられている業務ごとに対応付けられて設けられている。つまり、図9の例では、出荷検品業務用の詳細設定ボタン412と棚卸業務用の詳細設定ボタン412との2つが設けられている。
【0061】
ステップS6において、詳細設定ボタン412の押下操作がなされていないと判定された場合(ステップS6;NO)、CPU11は、ステップS7をスキップして、処理をステップS8に進める。
一方、ステップS6において、詳細設定ボタン412の押下操作がなされたと判定された場合(ステップS6;YES)、CPU11は、詳細設定処理(ステップS7)を実行する。
【0062】
図14は、詳細設定処理の制御手順を示すフローチャートである。
図14に示すように、詳細設定処理が開始されると、CPU11は、先ず、表示部15に詳細設定画面42を表示させる(ステップS21)。
【0063】
図15は、出荷検品業務に関する詳細設定画面42の例を示す図である。
図15に示すように、詳細設定画面42には、詳細設定の対象である業務名として“出荷検品”の文字が表示されている。また、詳細設定画面42には、“出荷検品”の文字の下方に出荷検品業務の開始時刻(予定開始時刻)を入力するためのテキストボックス421と終了時刻(予定終了時刻)を入力するためのテキストボックス422とが設けられている。この詳細設定画面42の例では、テキストボックス421に“13:00”が入力されるとともに、テキストボックス422に“15:00”が入力された状態が示されている。
【0064】
また、詳細設定画面42には、上記のテキストボックス421,422の下方に抽出条件を入力するためのテキストボックス423が設けられている。このテキストボックス423には、HT業務一覧ファイル134(図6参照)において設定されている抽出条件がデフォルトで入力された状態となっている。この詳細設定画面42の例では、HT業務一覧ファイル134において設定されている抽出条件“受注伝票:出荷予定日=本日”がテキストボックス423に入力された状態が示されており、この抽出条件で検索された受注伝票ファイル132の該当データが表示されている。
【0065】
次いで、CPU11は、テキストボックス421において対象業務の開始時刻(予定開始時刻)を受け付けるとともに、テキストボックス422において終了時刻(予定終了時刻)の入力を受け付ける(ステップS22)。
【0066】
次いで、CPU11は、テキストボックス423において抽出条件の変更があったか否かを判定する(ステップS23)。
【0067】
ステップS23において、抽出条件の変更があったと判定された場合(ステップS23;YES)、CPU11は、変更後の抽出条件でデータ検索を行う(ステップS24)。例えば、抽出条件が“受注伝票:出荷予定日=本日”から“受注伝票:出荷予定日=本日午後”に変更された場合、受注伝票ファイル132(図4参照)から出荷予定日が本日午後に設定されているデータを検索する。
【0068】
次いで、CPU11は、テキストボックス423の下方に検索結果を表示させる(ステップS25)。具体的には、検索結果として、変更後の抽出条件に該当するデータがある場合、CPU11は、当該データを表示する。一方、検索結果として、変更後の抽出条件に該当するデータが無い場合、CPU11は、該当するデータが無い旨を表示する。
【0069】
また、ステップS23において、抽出条件の変更が無いと判定された場合(ステップS23;NO)、CPU11は、ステップS24とステップS25をスキップして、処理をステップS26に進める。
【0070】
次いで、CPU11は、詳細設定画面42において、OKボタン424の押下操作がなされたか否かを判定する(ステップS26)。
【0071】
ステップS26において、OKボタン424の押下操作がなされていないと判定された場合(ステップS26;NO)、CPU11は、処理をステップS22に戻し、それ以降の処理を繰り返し行う。
一方、ステップS26において、OKボタン424の押下操作がなされたと判定された場合(ステップS26;YES)、CPU11は、このとき詳細設定画面42において入力され表示された各データに基づいて、業務スケジュールデータDa1及び業務データ(例えば、出荷検品指示データDb1、棚卸指示データDb2等)を更新し(ステップS27)、処理を業務スケジュール作成処理に戻す。
【0072】
例えば、出荷検品業務に関する詳細設定画面42のテキストボックス421,422において、開示時刻“13:00”、終了時刻“15:00”がそれぞれ入力された状態でOKボタン424の押下操作がなされ、また、棚卸業務に関する詳細設定画面(図示省略)のテキストボックス421,422において、開示時刻“15:00”、終了時刻“17:00”が入力された状態でOKボタン424の押下操作がなされると、図16に示すように、出荷検品業務と棚卸業務の開始時刻及び終了時刻がそれぞれ追加された状態に業務スケジュールデータDa1が更新される。
【0073】
業務スケジュール作成処理(図8参照)に戻り、CPU11は、業務スケジュール作成画面41に設けられている登録ボタン413の押下操作がなされたか否かを判定する(ステップS8)。
【0074】
ステップS8において、登録ボタン413の押下操作がなされていないと判定された場合(ステップS8;NO)、CPU11は、処理をステップS5に戻し、それ以降の処理を繰り返し行う。
一方、ステップS8において、登録ボタン413の押下操作がなされたと判定された場合(ステップS8;YES)、CPU11は、RAM12に一時記憶されている業務スケジュールデータDa1及び業務データ(例えば、出荷検品指示データDb1、棚卸指示データDb2等)を担当者別フォルダ135に登録する(ステップS9)。例えば、パート社員である佐藤太郎氏用の業務スケジュールデータDa1及び業務データ(例えば、出荷検品指示データDb1、棚卸指示データDb2等)が作成された場合、CPU11は、佐藤太郎氏用のフォルダ(担当者別フォルダ135)にこれらのデータを登録する。そして、CPU11は、処理をステップS5に戻し、それ以降の処理を繰り返し行う。
【0075】
<HT業務実行制御処理>
次に、図17を参照して、ハンディターミナル20により行われるHT(ハンディターミナル)業務実行制御処理を説明する。図17は、HT業務実行制御処理の制御手順を示すフローチャートである。HT業務実行制御処理は、例えば、電源キー(操作部24)の操作がなされてハンディターミナル20が起動したことを契機として開始されるようになっている。
【0076】
図17に示すように、HT業務実行制御処理が開始されると、ハンディターミナル20のCPU21は、先ず、業務ログイン画面51を表示部25に表示させる(ステップS31)。
【0077】
図18は、業務ログイン画面51の例を示す図である。
図18に示すように、業務ログイン画面51には、ログインユーザとしての担当者の担当者ID(ログイン情報)を入力するための担当者入力領域511が設けられている。CPU21は、この担当者入力領域511において担当者IDの入力を受け付ける(ステップS32)。図18に示す業務ログイン画面51では、操作部24を介して、担当者入力領域511に担当者ID“1”が入力され、この担当者ID“1”に対応する担当者“佐藤太郎”が表示された状態が示されている。
【0078】
次いで、CPU21は、通信部26を介して、PC10の担当者別フォルダ135からログインユーザである担当者用のデータをダウンロード(取得)する(ステップS33)。例えば、ログインユーザが佐藤太郎氏である場合、CPU21は、PC10の佐藤太郎氏用のフォルダ(担当者別フォルダ135)からデータをダウンロードする。
【0079】
次いで、CPU21は、ステップS33でダウンロードされたデータのなかに対象となる業務スケジュールデータDa1、すなわち本日遂行すべき業務に関する業務スケジュールデータDa1があるか否かを判定する(ステップS34)。
【0080】
ステップS34において、対象となる業務スケジュールデータDa1があると判定された場合(ステップS34;YES)、CPU21は、業務スケジュールボタン521を先頭に追加した業務メニュー画面52を表示部25に表示させる(ステップS35)。
【0081】
図19は、業務スケジュールボタン521を先頭に追加した業務メニュー画面52の例を示す図である。
図19に示すように、業務メニュー画面52には、上から順に、メニューボタンとしての業務スケジュールボタン521、商品管理ボタン522、ネット検索ボタン523が設けられている。業務スケジュールボタン521は、業務スケジュールを表示部25に表示させるためのボタンである。商品管理ボタン522は、商品管理を開始するためのボタンである。ネット検索ボタン523は、ネット検索を開始するためのボタンである。また、業務メニュー画面52の右下には、当該画面を閉じるための終了ボタン524が設けられている。
【0082】
なお、業務スケジュールボタン521が追加された状態の業務メニュー画面52が表示部25に表示された場合、後述する業務スケジュール画面53に表示されている業務の開始後、又は、業務時間中は、メニュー画面52におけるネット検索ボタン523等の上記業務に直接関係のないボタンは操作できないように制御してもよい。これにより、業務の開始後、又は、業務時間中に業務とは関係ないことをパート社員にさせないようして業務効率を向上させるとともに、セキュリティが担保されていないサイト等にアクセスさせないことで業務データの流出を防ぐこともできる。
【0083】
また、ステップS34において、対象となる業務スケジュールデータDa1が無いと判定された場合(ステップS34;NO)、CPU21は、通常の業務メニュー画面(図示省略)を表示部25に表示させる(ステップS36)。通常の業務メニュー画面には、メニューボタンとして、上述の業務スケジュールボタン521は設けられず、商品管理ボタンとネット検索ボタンとの2つのみが設けられている。
【0084】
次いで、CPU21は、業務メニュー画面(例えば、業務メニュー画面52)において、メニューボタンの指定操作がなされたか否かを判定する(ステップS37)。
【0085】
ステップS37において、メニューボタンの指定操作がなされたと判定された場合(ステップS37;YES)、CPU21は、指定操作がなされたメニューボタンが業務スケジュールボタン521であるか否かを判定する(ステップS38)。
【0086】
ステップS38において、指定操作がなされたメニューボタンが業務スケジュールボタン521であると判定された場合(ステップS38;YES)、CPU21は、業務スケジュール表示処理(ステップS39)を実行し、処理をステップS41に進める。なお、業務スケジュール表示処理の詳細については後述する。
一方、ステップS38において、指定操作がなされたメニューボタンが業務スケジュールボタン521ではないと判定された場合(ステップS38;NO)、CPU21は、指定操作がなされたメニューボタン(商品管理ボタン又はネット検索ボタン)に対応する業務処理を実行し(ステップS40)、処理をステップS41に進める。
【0087】
また、ステップS37において、メニューボタンの指定操作がなされていないと判定された場合(ステップS37;NO)、CPU21は、ステップS38~ステップS39をスキップして、処理をステップS41に進める。
【0088】
次いで、CPU21は、業務メニュー画面において、終了ボタン524の指定操作がなされたか否かを判定する(ステップS41)。
【0089】
ステップS41において、終了ボタン524の指定操作がなされたと判定された場合(ステップS41;YES)、CPU21は、業務メニュー画面を閉じてHT業務実行制御処理を終了する。
一方、ステップS41において、終了ボタン524の指定操作がなされていないと判定された場合(ステップS41;NO)、CPU21は、処理をステップS37に戻し、それ以降の処理を繰り返し行う。
【0090】
次に、図20を参照して、業務スケジュール表示処理を説明する。図20は、業務スケジュール表示処理の制御手順を示すフローチャートである。
【0091】
図20に示すように、業務スケジュール表示処理が開始されると、CPU21は、先ず、PC10からダウンロードした業務スケジュールデータDa1に基づいて、業務スケジュール画面53を表示部25に表示させる(ステップS51)。
【0092】
図21は、業務スケジュール画面53の例を示す図である。
図21に示すように、業務スケジュール画面53には、遂行すべき業務が記された業務ボタンとして、出荷検品ボタン531と、棚卸ボタン532と、が設けられている。ここで、遂行すべき業務は、PC10からダウンロードした業務スケジュールデータDa1(図16参照)の業務名の項目に記録されている情報“出荷検品”及び“棚卸”に基づいている。また、出荷検品ボタン531の上方には、出荷検品業務の開始時刻(予定開始時刻)として“13:00”が表示されるとともに終了時刻(予定終了時刻)として“15:00”が表示されている。また、棚卸ボタン532の上方には、棚卸業務の開始時刻(予定開始時刻)として“15:00”が表示されるとともに終了時刻(予定終了時刻)として“17:00”が表示されている。これらの業務の開始時刻及び終了時刻は、PC10からダウンロードした業務スケジュールデータDa1(図16参照)の開始時刻及び終了時刻の各項目に記録されている情報に基づいている。
【0093】
また、業務スケジュール画面53の下部には、戻るボタン533と、終了ボタン534と、が設けられている。戻るボタン533は、業務スケジュール画面53を閉じるためのボタンである。終了ボタン534は、各業務を終えた後に当該各業務の実績(後述)が登録された業務データ及び業務スケジュールデータDa1並びに業務スケジュール実行ログファイル231(後述)をPC10の担当者別取込フォルダ136にアップロードするためのボタンである。したがって、各業務を終えるまでの間は、終了ボタン534は操作できない状態(例えば、グレイアウトの状態)で表示され、当該各業務を終えると、終了ボタン534が操作可能な状態で表示されるようになっている。なお、終了ボタン534に関しては、各業務を終えるまでの間は非表示とし、当該各業務を終えると表示されるようにしてもよい。
【0094】
次いで、CPU21は、業務ボタン(例えば、出荷検品ボタン531、棚卸ボタン532;図21参照)の指定操作がなされたか否かを判定する(ステップS52)。
【0095】
ステップS52において、業務ボタンの指定操作がなされたと判定された場合(ステップS52;YES)、CPU21は、業務アプリ実行処理を実行し(ステップS53)、処理をステップS54に進める。なお、業務アプリ実行処理の詳細については後述する。
一方、ステップS52において、業務ボタンの指定操作がなされていないと判定された場合(ステップS52;NO)、CPU21は、ステップS53をスキップして、処理をステップS54に進める。
【0096】
次いで、CPU21は、終了ボタン534の指定操作がなされたか否かを判定する(ステップS54)。
【0097】
ステップS54において、終了ボタン534の指定操作がなされたと判定された場合(ステップS54;YES)、CPU21は、通信部26を介して、各業務の実績(後述)が登録された業務データ及び業務スケジュールデータDa1並びに業務スケジュール実行ログファイル231(後述)をPC10の担当者別取込フォルダ136にアップロードし(ステップS55)、処理をステップS56に進める。
一方、ステップS54において、終了ボタン534の指定操作がなされていないと判定された場合(ステップS54;NO)、CPU21は、戻るボタン533の指定操作がなされたか否かを判定する(ステップS56)。
【0098】
ステップS56において、戻るボタン533の指定操作がなされたと判定された場合(ステップS56;YES)、CPU21は、業務スケジュール画面53を閉じて、処理をHT業務実行制御処理(図17参照)に戻す。
一方、ステップS56において、戻るボタン533の指定操作がなされていないと判定された場合(ステップS56;NO)、CPU21は、処理をステップS52に戻し、それ以降の処理を繰り返し行う。
【0099】
次に、図22を参照して、業務アプリ実行処理を説明する。図22は、業務アプリ実行処理の制御手順を示すフローチャートである。
【0100】
図22に示すように、業務アプリ実行処理が開始されると、CPU21は、先ず、業務スケジュール画面53(図21参照)において指定操作がなされた業務ボタンに対応する業務の業務アプリケーションプログラムを起動する(ステップS61)。例えば、業務スケジュール画面53において出荷検品ボタン531の指定操作がなされた場合、出荷検品業務に係る業務アプリケーションプログラムを起動する。ここで、出荷検品業務に係る業務アプリケーションプログラムは、PC10からダウンロードした業務スケジュールデータDa1(図16参照)の起動プログラムの項目に記録されている“Prog1.exe”が用いられる。
【0101】
次いで、CPU21は、対応業務(例えば、出荷検品業務)における一作業(例えば、商品1の検品作業)の実行開始時刻を業務スケジュール実行ログファイル231に記録する(ステップS62)。ここで、対応業務の各作業とは、PC10からダウンロードした業務データの各行のレコードに記録されているデータ(作業指示情報)に基づく作業である。より具体的には、出荷検品業務の各作業は、PC10からダウンロードした出荷検品指示データDb1(図12参照)の1行目~4行目のレコードに記録されているデータに基づく作業である。また、棚卸業務の各作業は、PC10からダウンロードした棚卸指示データDb2(図13参照)の1行目~3行目のレコードに記録されているデータに基づく作業である。
【0102】
図25は、業務スケジュール実行ログファイル231の内容例を示す図である。
業務スケジュール実行ログファイル231は、実際に遂行した業務の開始時刻及び終了実時刻を作業ごとに記録するためのファイルであり、図25に示すように、担当者、業務名、開始時刻、終了時刻の各項目が設けられている。図25の例では、佐藤太郎氏による出荷検品業務の1つ目の作業が13:10に開始され当該作業が13:20に終了したことが記録されている。また、佐藤太郎氏による出荷検品業務の2つ目の作業が13:30に開始され当該作業が13:35に終了したことが記録されている。なお、業務スケジュール実行ログファイル231は、記憶部23に記憶されているものとする。
【0103】
次いで、CPU21は、PC10からダウンロードした業務データ(例えば、出荷検品指示データDb1、棚卸指示データDb2等)に基づいて、対応業務において他に未対応の作業があるか否かを判定する(ステップS63)。
【0104】
ステップS63において、他に未対応の作業があると判定された場合(ステップS63;YES)、CPU21は、PC10からダウンロードした業務データに基づいて、次へボタン543が設けられた作業処理画面54を表示部25に表示させる(ステップS64)。
【0105】
図23は、次へボタン543が設けられた作業処理画面54の例を示す図である。
図23に示すように、この作業処理画面54は、PC10からダウンロードした出荷検品指示データDb1(図12参照)の1行目のデータ(作業指示情報)に基づき生成された画面である。作業処理画面54には、検品数量(実績)をリアルタイムで表示する実績表示領域541が設けられている。担当者により対象商品(商品1)の検品が行われた際に、例えば、スキャナ部27より当該対象商品のシンボルが読み取られるごとに、実績表示領域541に示される検品数量がカウントアップ表示されるようになっている。
【0106】
次いで、CPU21は、作業処理画面54に設けられている登録ボタン542の指定操作がなされたか否かを判定する(ステップS65)。
【0107】
ステップS65において、登録ボタン542の指定操作がなされていないと判定された場合(ステップS65;NO)、CPU21は、登録ボタン542の指定操作がなされるまでの間、ステップS65の判定処理を繰り返し行う。
一方、ステップS65において、登録ボタン542の指定操作がなされたと判定された場合(ステップS65;YES)、CPU21は、実績表示領域541に表示されている実績(検品数量)を、出荷検品指示データDb1(図12参照)の検品数量の項目に登録する(ステップS66)。
【0108】
次いで、CPU21は、作業処理画面54に設けられている次へボタン543の指定操作がなされたか否かを判定する(ステップS67)。
【0109】
ステップS67において、次へボタン543の指定操作がなされていないと判定された場合(ステップS67;NO)、CPU21は、次へボタン543の指定操作がなされるまでの間、ステップS67の判定処理を繰り返し行う。
一方、ステップS67において、次へボタン543の指定操作がなされたと判定された場合(ステップS67;YES)、CPU21は、実行中の作業(商品1の検品作業)の終了時刻を業務スケジュール実行ログファイル231に記録する(ステップS68)。
【0110】
次いで、CPU21は、次の作業(商品3の検品作業)の開始時刻を業務スケジュール実行ログファイル231に記録する(ステップS69)。そして、CPU21は、処理をステップS63に戻し、それ以降の処理を繰り返し行う。
【0111】
また、ステップS63において、他に未対応の作業が無いと判定された場合(ステップS63;NO)、CPU21は、PC10からダウンロードした業務データに基づいて、終了ボタン553が設けられた作業処理画面55を表示部25に表示させる(ステップS70)。
【0112】
図24は、終了ボタン553が設けられた作業処理画面55の例を示す図である。
図24に示すように、この作業処理画面55は、PC10からダウンロードした出荷検品指示データDb1(図12参照)の4行目のデータ(作業指示情報)に基づき生成された画面である。作業処理画面55には、上述した作業処理画面54と同様に、実績表示領域551が設けられている。
【0113】
次いで、CPU21は、作業処理画面55に設けられている登録ボタン552の指定操作がなされたか否かを判定する(ステップS71)。
【0114】
ステップS71において、登録ボタン552の指定操作がなされていないと判定された場合(ステップS71;NO)、CPU21は、登録ボタン552の指定操作がなされるまでの間、ステップS71の判定処理を繰り返し行う。
一方、ステップS71において、登録ボタン552の指定操作がなされたと判定された場合(ステップS71;YES)、CPU21は、実績表示領域551に表示されている実績(検品数量)を、出荷検品指示データDb1(図12参照)の検品数量の項目に登録する(ステップS72)。
【0115】
次いで、CPU21は、作業処理画面55に設けられている終了ボタン553の指定操作がなされたか否かを判定する(ステップS73)。
【0116】
ステップS73において、終了ボタン553の指定操作がなされていないと判定された場合(ステップS73;NO)、CPU21は、終了ボタン553の指定操作がなされるまでの間、ステップS73の判定処理を繰り返し行う。
一方、ステップS73において、終了ボタン553の指定操作がなされたと判定された場合(ステップS73;YES)、CPU21は、実行中の作業(商品8の検品作業)の終了時刻を業務スケジュール実行ログファイル231に記録し(ステップS74)、処理を業務スケジュール表示処理(図20参照)に戻す。
【0117】
<実績取込処理>
次に、図26を参照して、PC10により行われる実績取込処理を説明する。この実績取込処理は、PC10において、一日の業務終了後に、各パート社員が操作するハンディターミナル20よりアップロードされた、実績が登録された業務データを所定の外部サーバー(外部装置)に送信する処理である。図26は、実績取込処理の制御手順を示すフローチャートである。実績取込処理は、例えば、図示しないメニュー画面において「実績取込」の項目に対応するメニューボタンを、操作部14を介して選択する操作がなされたことを契機として開始されるようになっている。
【0118】
図26に示すように、実績取込処理が開始されると、PC10のCPU11は、先ず、実績取込受付画面(図示省略)を表示部15に表示させる(ステップS81)。
【0119】
次いで、CPU11は、実績取込受付画面に設けられているテキストボックス(図示省略)において、実績取込の対象となるパート社員(担当者)の氏名の入力を受け付ける(ステップS82)。
【0120】
次いで、CPU11は、実績取込受付画面に設けられている実行ボタン(図示省略)の押下操作がなされたか否かを判定する(ステップS83)。
【0121】
ステップS83において、実行ボタンの押下操作がなされていないと判定された場合(ステップS83;NO)、CPU11は、ステップS84とステップS85をスキップして、処理をステップS86に進める。
一方、ステップS83において、実行ボタンの押下操作がなされたと判定された場合(ステップS83;YES)、CPU11は、担当者別取込フォルダ136から対象となるパート社員(担当者)の業務データを読み出す(ステップS84)。
【0122】
次いで、CPU11は、通信部16を介して、ステップS84で読み出された業務データを所定の外部サーバー(外部装置)に送信する(ステップS85)。
【0123】
次いで、CPU11は、実績取込受付画面に設けられている終了ボタン(図示省略)の押下操作がなされたか否かを判定する(ステップS86)。
【0124】
ステップS86において、終了ボタンの押下操作がなされたと判定された場合(ステップS86;YES)、CPU11は、実績取込処理を終了する。
一方、ステップS86において、終了ボタンの押下操作がなされていないと判定された場合(ステップS86;NO)、CPU11は、処理をステップS82に戻し、それ以降の処理を繰り返し行う。
【0125】
<業務スケジュール実行ログ表示処理>
次に、図27を参照して、PC10により行われる業務スケジュール実行ログ表示処理を説明する。この業務スケジュール実行ログ表示処理は、PC10において、一日の業務終了後に、各パート社員により行われた業務に関する作業履歴を表示する処理である。図27は、業務スケジュール実行ログ表示処理の制御手順を示すフローチャートである。業務スケジュール実行ログ表示処理は、例えば、図示しないメニュー画面において「業務スケジュール実行ログ表示」の項目に対応するメニューボタンを、操作部14を介して選択する操作がなされたことを契機として開始されるようになっている。
【0126】
図27に示すように、業務スケジュール実行ログ表示処理が開始されると、PC10のCPU11は、先ず、図28に示すように、業務スケジュール実行ログ表示受付画面56を表示部15に表示させる(ステップS91)。
【0127】
次いで、CPU11は、業務スケジュール実行ログ表示受付画面56に設けられているテキストボックス561において、業務スケジュール実行ログ表示の対象となるパート社員(担当者)の氏名の入力を受け付ける(ステップS92)。
【0128】
次いで、CPU11は、業務スケジュール実行ログ表示受付画面56に設けられている実行ボタン562の押下操作がなされたか否かを判定する(ステップS93)。
【0129】
ステップS93において、実行ボタン562の押下操作がなされていないと判定された場合(ステップS93;NO)、CPU11は、ステップS94とステップS95をスキップして、処理をステップS96に進める。
一方、ステップS93において、実行ボタン562の押下操作がなされたと判定された場合(ステップS93;YES)、CPU11は、担当者別取込フォルダ136から対象となるパート社員(担当者)の業務スケジュール実行ログファイル231を読み出す(ステップS94)。
【0130】
次いで、CPU11は、ステップS94で読み出された業務スケジュール実行ログファイル231に基づいて、図28に示すように、対象となるパート社員(担当者)の業務スケジュール実行ログ563を業務スケジュール実行ログ表示受付画面56に表示させる(ステップS95)。
【0131】
次いで、CPU11は、業務スケジュール実行ログ表示受付画面56に設けられている終了ボタン564の押下操作がなされたか否かを判定する(ステップS96)。
【0132】
ステップS96において、終了ボタン564の押下操作がなされたと判定された場合(ステップS96;YES)、CPU11は、業務スケジュール実行ログ表示処理を終了する。
一方、ステップS96において、終了ボタン564の押下操作がなされていないと判定された場合(ステップS96;NO)、CPU11は、処理をステップS92に戻し、それ以降の処理を繰り返し行う。
【0133】
以上説明したように、ハンディターミナル20のCPU21は、担当者ID(ログイン情報)の入力を受け付け、入力を受け付けた担当者IDに対応するユーザが本日(所定期間内に)遂行すべき業務スケジュールを表示部25に表示させ、業務スケジュールに含まれる業務で使用される業務アプリケーションプログラムを起動させる。また、CPU21は、業務スケジュールを表示させる際に、当該業務スケジュールに含まれる業務それぞれを選択可能な態様で表示させ、業務スケジュールから一の業務を選択する操作がなされた場合に、当該一の業務に対応する業務アプリケーションプログラムを起動させる。
したがって、ハンディターミナル20によれば、本日の業務スケジュールに含まれる業務に対応する業務アプリケーションプログラムのみを起動させることができるので、本来実施しなくてもよい業務が実行されてしまうことを防止することができる。
【0134】
また、ハンディターミナル20のCPU21は、業務スケジュールを表示部25に表示させる際に、当該業務スケジュールに含まれる業務の業務遂行時間を表示させる。
したがって、ハンディターミナル20によれば、業務スケジュールに含まれる業務の業務遂行時間を表示させることで、ログインユーザ(担当者)が当該業務を円滑に遂行できるようにすることができる。
【0135】
また、ハンディターミナル20のCPU21は、本日の業務スケジュールデータDa1をPC10から取得する際に、ログインユーザが遂行すべき業務における作業指示情報としての業務データを取得し、業務アプリケーションプログラムが起動された場合、該当する業務の業務データに基づく処理のみを可能とする態様の作業処理画面54,55を表示部25に表示させる。
したがって、ハンディターミナル20によれば、業務を遂行する際に作業処理画面54,55を表示部25に表示させることで、本来実施しなくてもよい作業が行われてしまうことを防止することができるので、遂行すべき業務の効率を向上させることができる。
【0136】
また、ハンディターミナル20のCPU21は、作業処理画面54,55において入力された実績(作業処理情報)を業務データに記録し、本日ログインユーザが遂行すべき業務が完了した際に、当該業務データをPC10に送信する。
したがって、ハンディターミナル20を用いて行われた業務に関する実績をPC10に送信することで、当該実績をPC10おいて一元管理することができる。
【0137】
また、ハンディターミナル20のCPU21は、業務データに基づく処理の開始時刻及び終了時刻を示す業務スケジュール実行ログ(作業時間情報)を記録し、本日ログインユーザが遂行すべき業務が完了した際に、業務スケジュール実行ログファイル231をPC10に送信する。
したがって、ハンディターミナル20を用いて行われた業務の業務スケジュール実行ログファイル231をPC10に送信することで、ハンディターミナル20を用いて行われた業務の状況をPC10おいて確認することができる。
【0138】
以上、本発明を実施形態に基づいて具体的に説明してきたが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で変更可能である。
例えば、上記実施形態では、HT業務実行制御処理(図17参照)のステップS34において、対象となる業務スケジュールデータDa1が無いと判定された場合、CPU21は、通常の業務メニュー画面を表示部25に表示させる構成としたが、この通常の業務メニュー画面において本日遂行すべき業務が無い旨を表示するようにしてもよい。
【0139】
また、上記実施形態では、詳細設定画面42(図15参照)のテキストボックス423にテキスト入力することで抽出条件を変更できる構成としたが、例えば、予め設けられたプルダウンメニューから所望のメニューを選択することで抽出条件を変更できるようにしてもよい。
【0140】
また、上記実施形態では、本発明に係るプログラムのコンピュータ読み取り可能な媒体として記憶部23のフラッシュメモリを使用した例を開示したが、この例に限定されない。その他のコンピュータ読み取り可能な媒体として、CD-ROM等の可搬型記録媒体を適用することが可能である。また、本発明に係るプログラムのデータを、通信回線を介して提供する媒体として、キャリアウエーブ(搬送波)も本発明に適用される。
【0141】
本発明の実施の形態を説明したが、本発明の範囲は、上述の実施の形態に限定するものではなく、特許請求の範囲に記載された発明の範囲とその均等の範囲を含む。
以下に、この出願の願書に最初に添付した特許請求の範囲に記載した発明を付記する。付記に記載した請求項の項番は、この出願の願書に最初に添付した特許請求の範囲の通りである。
[付記]
<請求項1>
ログイン情報の入力を受け付ける受付手段と、
前記受付手段によって入力を受け付けた前記ログイン情報に対応するユーザが所定期間内に遂行すべき業務スケジュールを表示部に表示させる表示制御手段と、
前記業務スケジュールに含まれる業務で使用される業務アプリケーションプログラムを起動させる起動制御手段と、
を備え、
前記表示制御手段は、前記業務スケジュールを表示させる際に、当該業務スケジュールに含まれる業務それぞれを選択可能な態様で表示させ、
前記起動制御手段は、前記業務スケジュールから一の業務を選択する操作がなされた場合に、前記一の業務に対応する業務アプリケーションプログラムを起動させる、
ことを特徴とする端末装置。
<請求項2>
前記業務スケジュールに含まれる業務には当該業務を遂行すべき業務遂行時間が設定されており、
前記表示制御手段は、前記業務スケジュールを前記表示部に表示させる際に、当該業務スケジュールに含まれる業務の前記業務遂行時間を表示させる、
ことを特徴とする請求項1に記載の端末装置。
<請求項3>
前記受付手段によって前記ログイン情報の入力が受け付けられた際に、前記業務スケジュールと当該業務スケジュールに含まれる業務に対応する業務アプリケーションプログラムの起動情報とを含む業務スケジュール情報を取得する取得手段を備え、
前記起動制御手段は、前記業務スケジュールから一の業務を選択する操作がなされた場合に、前記起動情報に基づいて前記一の業務に対応する業務アプリケーションプログラムを起動させる、
ことを特徴とする請求項1又は2に記載の端末装置。
<請求項4>
前記業務スケジュール情報には、前記所定期間内において前記ユーザが遂行すべき業務における作業指示情報が含まれ、
前記表示制御手段は、前記起動制御手段により前記一の業務に対応する業務アプリケーションプログラムが起動された場合、当該一の業務の前記作業指示情報に基づく処理のみを可能とする態様の作業処理画面を前記表示部に表示させることを特徴とする請求項3に記載の端末装置。
<請求項5>
前記作業処理画面において入力された作業処理情報を記録する第1の記録手段と、
前記第1の記録手段により記録された前記作業処理情報を所定の外部装置に送信する送信手段と、
を備え、
前記送信手段は、前記所定期間内において前記ユーザが遂行すべき業務が完了した際に、前記作業処理情報を前記外部装置に送信することを特徴とする請求項4に記載の端末装置。
<請求項6>
前記作業指示情報に基づく処理の開始時間及び終了時間を示す作業時間情報を記録する第2の記録手段を備え、
前記送信手段は、前記所定期間内において前記ユーザが遂行すべき業務が完了した際に、前記作業処理情報とともに前記作業時間情報を前記外部装置に送信することを特徴とする請求項5に記載の端末装置。
<請求項7>
前記表示制御手段は、前記取得手段により前記業務スケジュール情報が取得されなかった場合、前記所定期間内において前記ユーザが遂行すべき業務が無い旨を前記表示部に表示させることを特徴とする請求項3~6のいずれか一項に記載の端末装置。
<請求項8>
前記起動制御手段は、前記業務スケジュールに含まれる業務に関係ない業務アプリケーションプログラムの起動を制限することを特徴とする請求項1~7のいずれか一項に記載の端末装置。
<請求項9>
端末装置と、管理装置と、を備え、
前記管理装置は、
前記端末装置を使用するユーザごとに当該ユーザが所定期間内に遂行すべき業務スケジュールと当該業務スケジュールに含まれる業務に対応する業務アプリケーションプログラムの起動情報とを含む業務スケジュール情報を生成する生成手段を備え、
前記端末装置は、
ログイン情報の入力を受け付ける受付手段と、
前記受付手段によって入力を受け付けた前記ログイン情報に対応するユーザの前記業務スケジュール情報を前記管理装置から取得する取得手段と、
前記取得手段により取得された前記業務スケジュール情報に含まれている前記業務スケジュールを表示部に表示させる表示制御手段と、
前記業務スケジュールに含まれる業務で使用される業務アプリケーションプログラムを起動させる起動制御手段と、
を備え、
前記表示制御手段は、前記業務スケジュールを表示させる際に、当該業務スケジュールに含まれる業務それぞれを選択可能な態様で表示させ、
前記起動制御手段は、前記業務スケジュールから一の業務を選択する操作がなされた場合に、前記一の業務に対応する業務アプリケーションプログラムを起動させる、
ことを特徴とする業務管理システム。
<請求項10>
端末装置のコンピュータを、
ログイン情報の入力を受け付ける受付手段、
前記受付手段によって入力を受け付けた前記ログイン情報に対応するユーザが所定期間内に遂行すべき業務スケジュールを表示部に表示させる表示制御手段、
前記業務スケジュールに含まれる業務で使用される業務アプリケーションプログラムを起動させる起動制御手段、
として機能させ、
前記表示制御手段は、前記業務スケジュールを表示させる際に、当該業務スケジュールに含まれる業務それぞれを選択可能な態様で表示させ、
前記起動制御手段は、前記業務スケジュールから一の業務を選択する操作がなされた場合に、前記一の業務に対応する業務アプリケーションプログラムを起動させる、
ことを特徴とするプログラム。
【符号の説明】
【0142】
100 販売管理システム
1 PC
11 CPU
12 RAM
13 記憶部
131 商品マスタファイル
132 受注伝票ファイル
133 在庫マスタファイル
134 HT業務一覧ファイル
135 担当者別フォルダ
136 担当者別取込フォルダ
14 操作部
15 表示部
16 通信部
17 計時部
2 ハンディターミナル
21 CPU(受付手段、表示制御手段、起動制御手段、取得手段、第1の記録手段、送信手段、第2の記録手段)
22 RAM
23 記憶部
231 業務スケジュール実行ログファイル
24 操作部
25 表示部
26 通信部
27 スキャナ部
28 計時部
図1
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