(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022148504
(43)【公開日】2022-10-06
(54)【発明の名称】スロットルボディ
(51)【国際特許分類】
F02D 9/10 20060101AFI20220929BHJP
【FI】
F02D9/10 C
F02D9/10 B
【審査請求】未請求
【請求項の数】4
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021050215
(22)【出願日】2021-03-24
(71)【出願人】
【識別番号】509186579
【氏名又は名称】日立Astemo株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000800
【氏名又は名称】特許業務法人創成国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】柳井 陽一
(72)【発明者】
【氏名】梅津 裕介
【テーマコード(参考)】
3G065
【Fターム(参考)】
3G065HA01
3G065HA15
(57)【要約】
【課題】スロットルボディにおいて、スロットルシャフトの撓みを抑制し、さらには吸気路とスロットルバルブとの間からのエアリーク量を減少させる。
【解決手段】スロットルボディ1は、その隣接する吸気路2の間に設けられ、そのスロットルシャフト5の中心軸線A1に対して垂直方向に延在し、中心軸線A1と交差するベアリングホルダ穴8と、スロットルボディ1と別の部材で構成されてベアリングホルダ穴8に嵌合され、貫通孔9を有するベアリングホルダ10と、貫通孔9内に配置され、スロットルシャフト5を回転自在に支持する第3ベアリング11とを備える。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
単一のスロットルボディに複数の吸気路が穿設され、各吸気路に配置されるスロットルバルブが、前記スロットルボディに穿設されるシャフト挿通孔に挿入される単一のスロットルシャフトに取り付けられた複胴型のスロットルボディであって、前記スロットルシャフトの軸方向における前記スロットルボディの一側端部及び他側端部に、前記シャフト挿通孔に隣接してそれぞれ配置された第1ベアリング及び第2ベアリングに前記スロットルシャフトが回転自在に支持されるスロットルボディにおいて、
前記スロットルボディの隣接する前記吸気路の間に設けられ、前記スロットルシャフトの中心軸線に対して垂直方向に延在し、該中心軸線と交差するベアリングホルダ穴と、
前記スロットルボディと別の部材で構成されて前記ベアリングホルダ穴に嵌合され、貫通孔を有するベアリングホルダと、
前記ベアリングホルダの前記貫通孔内に配置され、前記スロットルシャフトを回転自在に支持する第3ベアリングとを備えることを特徴とするスロットルボディ。
【請求項2】
前記スロットルシャフトは、該スロットルシャフトの外径より大きい外径を有するクリップが前記ベアリングホルダ穴内で嵌合される係止溝を備え、
前記スロットルシャフトの前記一側端部には、係止部材が固定され、
前記係止部材には、前記スロットルシャフトを前記一側端部に向けて押圧するスプリングが係止され、
前記スプリングは、その押圧により前記クリップを、直接に又は他の部材を介して、前記ベアリングホルダ内の前記ベアリングの前記他側端部に当接させるものであることを特徴とする請求項1に記載のスロットルボディ。
【請求項3】
前記ベアリングホルダ穴は、その中心軸線が前記スロットルシャフトの中心軸線に対して垂直方向に延びる円筒状に形成され、
前記ベアリングホルダは、前記ベアリングホルダ穴の軸線方向視で、該ベアリングホルダ穴の内側面に嵌合する円弧部と、該円弧部の両端同士を結ぶ連結部とを有する部分円柱形状を有し、
前記円弧部の中心角は180°より大きいことを特徴とする請求項1又は2に記載のスロットルボディ。
【請求項4】
前記ベアリングホルダは、前記スロットルシャフトの中心軸線を通りかつ前記ベアリングホルダ穴の中心軸線に垂直な面に関して対称な形状を有することを特徴とする請求項1~3のいずれか1項に記載のスロットルボディ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、単一のスロットルボディに複数の吸気路を有する複胴型のスロットルボディに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、単一のスロットルボディに複数の吸気路が穿設され、各吸気路に配置されるスロットルバルブが、スロットルボディに穿設されるシャフト挿通孔に挿入される単一のスロットルシャフトに取り付けられた複胴型のスロットルボディが知られている(特許文献1、
図9参照)。
【0003】
特許文献1の
図9のスロットルボディでは、スロットルシャフトの軸方向におけるスロットルボディの一側端部及び他側端部に、シャフト挿通孔に隣接してそれぞれ配置された第1ベアリング及び第2ベアリングにスロットルシャフトが回転自在に支持される。スロットルシャフトと、各吸気路の間のシャフト挿通孔との間には、隙間が設けられる。
【0004】
また、スロットルシャフトは、係止段部が、スロットルボディの一側に配置されたベアリングのインナーレースの他側端に当接されることにより、スロットルシャフトのスロットルボディに対するスラスト方向の位置決めが行われる。
【0005】
ところで、雰囲気温度の変化により、スロットルボディとスロットルシャフトは膨張、収縮するが、スロットルシャフトの係止段部と第1ベアリングとが当接する位置を相互のスラスト方向の基準位置として膨張、収縮する。
【0006】
このとき、スロットルボディの材質はアルミダイキャスト合金で、スロットルシャフトの材質は真鍮であるため、スロットルボディの熱膨張率は、スロットルシャフトの熱膨張率より大きい。この熱膨張率の違いにより、雰囲気の温度変化に対し、吸気路とスロットルバルブとの間の間隙が変化する。
【0007】
基準温度より高温になると、各吸気路とスロットルバルブとの間の間隙のうち、上記のスラスト方向基準位置側の間隙は減少し、スラスト方向基準位置と反対側の間隙は増加する。基準温度より低温状態になると、ラスト方向基準位置側の間隙は増加し、ラスト方向基準位置と反対側の間隙は減少する。したがって、間隙が減少した際にスロットルバルブと吸気路とが干渉することが無いように、この間隙の減少を見越して吸気路とスロットルバルブとの間に大きな間隙が確保される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
しかしながら、上記特許文献1のスロットルボディでは、スロットルシャフトと、各吸気路の間のシャフト挿通孔との間に隙間があるので、エンジン稼働時にスロットルバルブの下流に負圧が作用すると、スロットルシャフトが撓む。そうすると、2つの吸気路の間でスロットルシャフトがシャフト挿通孔の内壁に接触し、スロットルシャフトとシャフト挿通孔との間でフリクションや摩耗が発生するおそれがある。
【0010】
また、雰囲気温度の変化によってスロットルバルブと吸気路とが干渉しないように、吸気路とスロットルバルブとの間に大きな間隙が確保されるので、この間隙を介したエアリークの量が多い。
【0011】
本発明の目的は、かかる従来技術の課題に鑑み、スロットルボディにおいて、スロットルシャフトの撓みを抑制し、さらには吸気路とスロットルバルブとの間からのエアリーク量を減少させることにある。
【課題を解決するための手段】
【0012】
本発明のスロットルボディは、単一のスロットルボディに複数の吸気路が穿設され、各吸気路に配置されるスロットルバルブが、前記スロットルボディに穿設されるシャフト挿通孔に挿入される単一のスロットルシャフトに取り付けられた複胴型のスロットルボディであって、前記スロットルシャフトの軸方向における前記スロットルボディの一側端部及び他側端部に、前記シャフト挿通孔に隣接してそれぞれ配置された第1ベアリング及び第2ベアリングに前記スロットルシャフトが回転自在に支持されるスロットルボディにおいて、
前記スロットルボディの隣接する前記吸気路の間に設けられ、前記スロットルシャフトの中心軸線に対して垂直方向に延在し、該中心軸線と交差するベアリングホルダ穴と、
前記スロットルボディと別の部材で構成されて前記ベアリングホルダ穴に嵌合され、貫通孔を有するベアリングホルダと、
前記ベアリングホルダの前記貫通孔内に配置され、前記スロットルシャフトを回転自在に支持する第3ベアリングとを備えることを特徴とするスロットルボディ。
【0013】
本発明によれば、スロットルボディの隣接する吸気路の間においても、スロットルシャフトが第3ベアリングで支持されるので、スロットルシャフトの曲がりを抑制し、スロットルシャフトが隣接する吸気路の間のシャフト挿通孔の内壁に接触するのを防止することができる。したがって、スロットルシャフトとシャフト挿通孔との間で摩耗や摩擦が発生するのを回避することができる。
【0014】
本発明において、
前記スロットルシャフトは、該スロットルシャフトの外径より大きい外径を有するクリップが前記ベアリングホルダ穴内で嵌合される係止溝を備え、
前記スロットルシャフトの前記一側端部には、係止部材が固定され、
前記係止部材には、前記スロットルシャフトを前記一側端部に向けて押圧するスプリングが係止され、
前記スプリングは、その押圧により前記クリップを、直接に又は他の部材を介して、前記ベアリングホルダ内の前記ベアリングの前記他側端部に当接させるものであってもよい。
【0015】
これによれば、スロットルシャフトのスロットルボディに対するスラスト方向の位置決めがされている部分であるスラスト方向基準位置は、隣接する吸気路の間に配置されたベアリングの前記他側端部となる。このため、スラスト方向基準位置がスロットルボディの端部である従来技術に対し、スラスト方向基準位置と各吸気通路との間の距離を短くすることができる。
【0016】
したがって、スロットルボディとスロットルシャフトとの熱膨張率の差によって、熱膨張及び熱収縮時に吸気路とスロットルバルブとの間の間隙が減少する際、その減少量は従来技術に比べて小さくなる。このため、各吸気路と対応するスロットルバルブとの間に形成される間隙を小さく設定できるので、該間隙からのエアリーク量を小さくすることができる。
【0017】
本発明において、前記ベアリングホルダ穴は、その中心軸線が前記スロットルシャフトの中心軸線に対して垂直方向に延びる円筒状に形成され、前記ベアリングホルダは、前記ベアリングホルダ穴の軸線方向視で、該ベアリングホルダ穴の内側面に嵌合する円弧部と、該円弧部の両端同士を結ぶ連結部とを有する部分円柱形状を有し、前記円弧部の中心角は180°より大きくてもよい。
【0018】
これによれば、円弧部の中心角は180°より大きいため、ベアリングホルダをベアリングホルダ穴に嵌合した後は、ベアリングホルダが、スロットルボディに対し位置がずれることが抑制される。
【0019】
本発明において、前記ベアリングホルダは、前記スロットルシャフトの中心軸線を通りかつ前記ベアリングホルダ穴の中心軸線に垂直な面に関して対称な形状を有してもよい。
【0020】
これによれば、ベアリングホルダ穴にベアリングホルダを挿入する際に、ベアリングホルダのいずれの軸線方向端面側から挿入するかを考慮する必要なく挿入を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【0021】
【
図1】本発明の一実施形態に係るスロットルボディの断面図である。
【
図3】ベアリングホルダ及びこれに組み込まれる部品を、ベアリングホルダ穴及びスロットルシャフトに対する方向性(位置関係)を表しながら示す分解図である。
【発明を実施するための形態】
【0022】
以下、図面を用いて本発明の実施形態を説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係るスロットルボディを示す。このスロットルボディ1は、
図1に示すように、単一のスロットルボディ1に2つの吸気路2が穿設され、各吸気路2に配置されるスロットルバルブ3が、スロットルボディ1に穿設されるシャフト挿通孔4に挿入される単一のスロットルシャフト5に取り付けられた複胴型のスロットルボディ1である。
【0023】
スロットルシャフト5の軸方向におけるスロットルボディ1の一方D1側の端部及び他方D2側の端部に、シャフト挿通孔4に隣接してそれぞれ配置された第1ベアリング6及び第2ベアリング7に、スロットルシャフト5が回転自在に支持される。スロットルボディ1の隣接する吸気路2の間には、スロットルシャフト5の中心軸線に対して垂直方向に延在し、該中心軸線と交差するベアリングホルダ穴8が設けられる。
【0024】
図2は、
図1のA-A線部分の断面を示す。
図2に示すように、ベアリングホルダ穴8には、スロットルボディ1と別の部材で構成されて貫通孔9を有するベアリングホルダ10が嵌合される。貫通孔9内には、スロットルシャフト5を回転自在に支持する第3ベアリング11が配置される。スロットルシャフト5は、スロットルシャフト5の外径より大きい外径を有するクリップ12がベアリングホルダ穴8内で嵌合される係止溝13を備える。
【0025】
図1に戻り、スロットルシャフト5の一方D1側の端部には、係止部材14が固定される。係止部材14には、スロットルシャフト5を一方D1側の端部に向けて押圧するスプリング15が係止される。スプリング15は、その押圧によりクリップ12を、直接に又は他の部材であるカラー16を介して、ベアリングホルダ10内の第3ベアリング11の他方D2側の端部に当接させる。
【0026】
図3は、ベアリングホルダ10及びこれに組み込まれる部品を、ベアリングホルダ穴8及びスロットルシャフト5に対する方向性(位置関係)を表しながら示す。
図3に示すように、2点鎖線で示されたベアリングホルダ穴8の内面17は、スロットルシャフト5の中心軸線A1に対して該内面17の中心軸線A2が垂直方向に延びる円筒状に形成される。
【0027】
ベアリングホルダ10は、ベアリングホルダ穴8の中心軸線A1の方向に見て、ベアリングホルダ穴8の内面17に嵌合する円弧部18と、円弧部18の両端同士を結ぶ連結部19とを有する部分円柱形状を有する。円弧部18の中心角θは180°より大きい。
【0028】
ベアリングホルダ10は、スロットルシャフト5の中心軸線A1を通りかつベアリングホルダ穴8の中心軸線A2に垂直な面P(
図2参照)に関して対称な形状を有する。
【0029】
この構成において、スロットルボディ1の組立に際しては、
図3に示されるように、貫通孔9内に第3ベアリング11を組み込んだベアリングホルダ10がベアリングホルダ穴8内に挿入される。この挿入は、上述のようにベアリングホルダ10が対称形状を有するので、ベアリングホルダ10のいずれの軸線方向A2の端面側から挿入するかを考慮する必要なく行われる。
【0030】
この後、スロットルシャフト5が、ベアリングホルダ穴8から挿入したカラー16の中心孔内を通過するようにシャフト挿通孔4に通され、その後、ベアリングホルダ穴8から挿入したクリップ12が係止溝13に嵌合される。このとき、第3ベアリング11は、クリップ12により、カラー16を介して、ベアリングホルダ10の貫通孔9内に固定され、スロットルシャフト5を回転自在に支持する状態とされる。この後、ベアリングホルダ穴8の開口部に蓋20が圧入され、ベアリングホルダ穴8は密閉される。
【0031】
この状態において、スプリング15が係止部材14を介してスロットルシャフト5を一方向D1に付勢することにより、スロットルシャフト5のスロットルボディ1に対するスラスト方向の位置決めがされている部分であるスラスト方向基準位置RPが、第3ベアリング11の他方向D2側の端部に形成される。
【0032】
スロットルボディ1が搭載されたエンジンの稼働時には、スロットルバルブ3の上流側の大気圧PR対し、スロットルバルブ3の下流に負圧が作用すると、第3ベアリング11が無い場合には、スロットルシャフト5が撓むが、この撓みの発生は、第3ベアリング11により防止される。これにより、各吸気路2間でスロットルシャフト5がシャフト挿通孔4の内壁に接触することが回避される。
【0033】
また、この間、雰囲気温度の変化によって、スロットルボディ1とスロットルシャフト5がそれぞれの熱膨張率に基づいて膨張・収縮するが、スラスト方向基準位置RPが隣接する吸気路2の間に配置された第3ベアリング11の他方向D2側の端面に位置するので、スラスト方向基準位置RPから各吸気路2及びスロットルバルブ3までの距離はスロットルボディ1の端部をスラスト方向基準位置とする場合に比べて小さい。このため、スロットルボディ1とスロットルシャフト5とに雰囲気温度の変化による熱膨張及び熱収縮が生じる際、スロットルボディ1とスロットルシャフト5との熱膨張率の差異に基づく吸気路2とスロットルバルブ3との間の間隙の減少量は、スロットルボディ1の端部をスラスト方向基準位置とする場合に比べて小さい。
【0034】
以上のように、本実施形態によれば、スロットルボディ1の隣接する吸気路2の間においても、スロットルシャフト5が第3ベアリング11で支持されるので、スロットルシャフト5の曲がりを抑制し、スロットルシャフト5が隣接する吸気路2の間のシャフト挿通孔4の内壁に接触するのを防止することができる。したがって、スロットルシャフト5とシャフト挿通孔4との間で摩耗や摩擦が発生するのを回避することができる。
【0035】
また、各吸気路2間に配置された第3ベアリング11の他方D2側の端部にスラスト方向基準位置RPが形成されるため、スラスト方向基準位置RPがスロットルボディの端部である従来技術に対し、スラスト方向基準位置RPと各吸気通路2との間の距離を短くすることができる。
【0036】
したがって、スロットルボディ1とスロットルシャフト5との熱膨張率の差によって、熱膨張及び熱収縮時に吸気路2とスロットルバルブ3との間の間隙が減少する際、その減少量は従来技術に比べて小さくなる。このため、各吸気路2と対応するスロットルバルブ3との間に形成される間隙を小さく設定できるので、該間隙からのエアリーク量を小さくすることができる。
【0037】
また、ベアリングホルダ10の円弧部18の中心角θは180°より大きいため、ベアリングホルダ10が、スロットルボディ1に対し位置がずれるのを抑制することができる。
【0038】
また、ベアリングホルダ10は、スロットルシャフト5の中心軸線A1を通りかつベアリングホルダ穴の中心軸線A2に垂直な面Pに関して対称な形状を有するので、ベアリングホルダ穴8にベアリングホルダ10を挿入する際に、ベアリングホルダ10のいずれの中心軸線A2方向の端面側から挿入するかを考慮する必要なく挿入を行うことができる。
【0039】
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明はこれに限定されない。例えば、吸気路2は2つに限らず、単一のスロットルボディに3以上の吸気路2を有していてもよい。
【符号の説明】
【0040】
1…スロットルボディ、2…吸気路、3…スロットルバルブ、4…シャフト挿通孔、5…スロットルシャフト、6…第1ベアリング、7…第2ベアリング、8…ベアリングホルダ穴、9…貫通孔、10…ベアリングホルダ、11…第3ベアリング、12…クリップ、13…係止溝、14…係止部材、15…スプリング、16…カラー、17…内面、18…円弧部、19…連結部、20…蓋、A1、A2…中心軸線、P…面、PR…大気圧。