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特開2022-14866トップエントリ型マッサージチェアアームレスト
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  • 特開-トップエントリ型マッサージチェアアームレスト 図1
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022014866
(43)【公開日】2022-01-20
(54)【発明の名称】トップエントリ型マッサージチェアアームレスト
(51)【国際特許分類】
   A61H 7/00 20060101AFI20220113BHJP
   A47C 7/54 20060101ALI20220113BHJP
   A47C 7/62 20060101ALI20220113BHJP
【FI】
A61H7/00 323H
A47C7/54 B
A47C7/62 Z
A61H7/00 322Z
【審査請求】有
【請求項の数】10
【出願形態】OL
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2021013156
(22)【出願日】2021-01-29
(31)【優先権主張番号】202021320195.5
(32)【優先日】2020-07-07
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(71)【出願人】
【識別番号】516059318
【氏名又は名称】上海栄泰健康科技股▲ふん▼有限公司
(74)【代理人】
【識別番号】110001999
【氏名又は名称】特許業務法人はなぶさ特許商標事務所
(72)【発明者】
【氏名】林▲ち▼
(72)【発明者】
【氏名】許勝顕
【テーマコード(参考)】
3B084
4C100
【Fターム(参考)】
3B084JC13
4C100AD01
4C100AD40
4C100BB05
4C100BC11
4C100CA05
4C100DA08
4C100DA09
(57)【要約】      (修正有)
【課題】人体の腕が重力作用によって自然に掛かりやすくなり、マッサージ部位をより全面的かつ緻密にすることができ、マッサージ効果を極めて大きく向上させるトップエントリ型マッサージチェアアームレストを提供する。
【解決手段】トップエントリ型マッサージチェアアームレストは、アームレスト本体1と、マッサージエアバッグ2と、肌保護カバー3とを含む。アームレスト本体の上部に腕収容溝11が設けられ、腕収容溝は、上に向かって開放され、かつマッサージチェア前後方向と平行の方向に延伸し、腕収容溝の人体の胴部に近接する溝側壁111上に上腕受容口112が設けられ、マッサージエアバッグは、腕収容溝内に設けられ、腕外側に合着する外側マッサージ部21と、腕内側に合着する内側マッサージ部22と、腕後ろ側に合着する後ろ側マッサージ部23とを含む。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
トップエントリ型マッサージチェアアームレストであって、
アームレスト本体(1)と、マッサージエアバッグ(2)と、肌保護カバー(3)とを含み、
前記アームレスト本体(1)の上部に腕収容溝(11)が設けられ、前記腕収容溝(11)は上に向かって開放され、かつマッサージチェア前後方向と平行の方向に延伸し、前記腕収容溝(11)の人体の胴部に近接する溝側壁(111)上に上腕受容口(112)が設けられ、
前記マッサージエアバッグ(2)は、前記腕収容溝(11)内に設けられ、腕外側に合着する外側マッサージ部(21)と、腕内側に合着する内側マッサージ部(22)と、腕後ろ側に合着する後ろ側マッサージ部(23)とを含み、前記内側マッサージ部(22)は、手のひらマッサージ突起(221)を有し、
前記肌保護カバー(3)は、前記腕収容溝(11)の内壁にくっつけて前記腕収容溝(11)上にかぶせて設けられ、かつ前記マッサージエアバッグ(2)が前記肌保護カバー(3)と前記腕収容溝(11)内壁との間に配置され、前記肌保護カバー(3)は、前記手のひらマッサージ突起(221)の位置と対応する部位に指マッサージ空洞部(31)を有することを特徴とするトップエントリ型マッサージチェアアームレスト。
【請求項2】
前記外側マッサージ部(21)、前記内側マッサージ部(22)及び前記後ろ側マッサージ部(23)はいずれも扁平状を呈していることを特徴とする請求項1に記載のトップエントリ型マッサージチェアアームレスト。
【請求項3】
前記指マッサージ空洞部(31)は、4つ設けられ、すべて上下に配置されることを特徴とする請求項1に記載のトップエントリ型マッサージチェアアームレスト。
【請求項4】
前記肌保護カバー(3)は、柔軟性材料によって作られることを特徴とする請求項1に記載のトップエントリ型マッサージチェアアームレスト。
【請求項5】
前記柔軟性材料は、革素材であることを特徴とする請求項4に記載のトップエントリ型マッサージチェアアームレスト。
【請求項6】
前記肌保護カバー(3)は、柔軟性接着層及び/又は締結釘によって前記腕収容溝(11)上に取り付けられることを特徴とする請求項1に記載のトップエントリ型マッサージチェアアームレスト。
【請求項7】
前記柔軟性接着層は、スポンジテープであることを特徴とする請求項6に記載のトップエントリ型マッサージチェアアームレスト。
【請求項8】
前記マッサージエアバッグ(2)は、接続部品によって前記腕収容溝(11)の内壁上に取り付けられることを特徴とする請求項1に記載のトップエントリ型マッサージチェアアームレスト。
【請求項9】
前記マッサージエアバッグ(2)は、前記外側マッサージ部(21)、前記内側マッサージ部(22)及び前記後ろ側マッサージ部(23)とそれぞれ連通するエアチューブをさらに含み、前記腕収容溝(11)の内壁上に、前記エアチューブが挿設されるエアチューブ出口孔(113)が設けられることを特徴とする請求項1に記載のトップエントリ型マッサージチェアアームレスト。
【請求項10】
前記外側マッサージ部(21)は、外腕マッサージ突起(211)を有することを特徴とする請求項1に記載のトップエントリ型マッサージチェアアームレスト。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、マッサージチェア分野に関し、特に、トップエントリ型マッサージチェアアームレストに関する。
【背景技術】
【0002】
健康がますます重視されるにつれて、ハンディマッサージャ、マッサージチェア、指圧機、治療器などの健康機器が多くの一般家庭に普及しつつある。マッサージチェアは、長時間座って仕事や学習をする人にとって、マッサージで人体の血液循環を促進することができ、疲れによる足腰の痛みなどの症状を改善し、睡眠の質を高めることもできる。
【0003】
しかしながら、現在市販されている従来のマッサージチェアの多くは、腕マッサージ機能を有しているものの、多数のアームレストが、腕を横方向からマッサージチェアアームレストに入れるマッサージ空洞部を設置する必要があり、このサイドエントリ型マッサージアームレストでは、異なる人々のマッサージニーズを満たすことができない。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
以上に述べた従来技術の欠点に鑑み、本発明は、人体の腕が重力作用によって自然に掛かりやすくなり、マッサージ部位をより全面的かつ緻密にすることができ、マッサージ効果を極めて大きく向上させるトップエントリ型マッサージチェアアームレストを提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記の技術課題を解決するために、本発明は、トップエントリ型マッサージチェアアームレストを提供し、前記トップエントリ型マッサージチェアアームレストは、アームレスト本体と、マッサージエアバッグと、肌保護カバーとを含み、アームレスト本体の上部に腕収容溝が設けられ、前記腕収容溝は、上に向かって開放され、かつマッサージチェア前後方向と平行の方向に延伸し、前記腕収容溝の人体の胴部に近接する溝側壁上に上腕受容口が設けられ、前記マッサージエアバッグは、前記腕収容溝内に設けられ、腕外側に合着する外側マッサージ部と、腕内側に合着する内側マッサージ部と、腕後ろ側に合着する後ろ側マッサージ部とを含み、前記内側マッサージ部は、手のひらマッサージ突起を有し、前記肌保護カバーは、前記腕収容溝の内壁にくっつけて前記腕収容溝上にかぶせて設けられ、かつ前記マッサージエアバッグが前記肌保護カバーと前記腕収容溝内壁との間に配置され、前記肌保護カバーは、前記手のひらマッサージ突起の位置と対応する部位に指マッサージ空洞部を有する。
【0006】
好ましくは、前記外側マッサージ部、前記内側マッサージ部及び前記後ろ側マッサージ部はいずれも扁平状を呈している。
【0007】
好ましくは、前記指マッサージ空洞部は、4つ設けられ、すべて上下に配置される。
【0008】
好ましくは、前記肌保護カバーは、柔軟性材料によって作られる。
【0009】
好ましくは、前記柔軟性材料は、革素材である。
【0010】
好ましくは、前記肌保護カバーは、柔軟性接着層及び/又は締結釘によって、前記腕収容溝上に取り付けられる。
【0011】
好ましくは、前記柔軟性接着層は、スポンジテープである。
【0012】
好ましくは、前記マッサージエアバッグは、接続部品によって前記腕収容溝の内壁上に取り付けられる。
【0013】
好ましくは、前記マッサージエアバッグは、前記外側マッサージ部、前記内側マッサージ部及び前記後ろ側マッサージ部とそれぞれ連通するエアチューブをさらに含み、前記腕収容溝の内壁上に、前記エアチューブが挿設されるエアチューブ出口孔が設けられる。
【0014】
好ましくは、前記外側マッサージ部は外腕マッサージ突起を有する。
【発明の効果】
【0015】
上記のように、本発明のトップエントリ型マッサージチェアアームレストは、以下の有益な効果を有する。本発明において、腕収容溝は上に向かって開放され、かつマッサージチェア前後方向と平行の方向に延伸され、腕収容溝の人体の胴部に近接する溝側壁上に上腕受容口が設けられ、このように設置することで、ユーザの腕の前腕は、重力作用によって腕収容溝内に自然に掛けることができ、ユーザの腕の上腕は、上腕受容口に位置する。マッサージエアバッグは、腕外側に合着する外側マッサージ部と、腕内側に合着する内側マッサージ部と、腕後ろ側に合着する後ろ側マッサージ部とを含み、内側マッサージ部は、手のひらマッサージ突起を有することにより、ユーザの腕の前腕と手のひらをより全面的にマッサージすることができる。肌保護カバーは、腕収容溝の内壁にくっつけて腕収容溝上にかぶせて設けられ、かつマッサージエアバッグが肌保護カバーと腕収容溝内壁との間に配置され、肌保護カバーは、手のひらマッサージ突起の位置と対応する部位に指マッサージ空洞部を有することにより、マッサージエアバッグの使用寿命を延ばすことができ、かつ指をより深くマッサージすることができ、マッサージの快適性を高め、腕の局部に対するマッサージ効果を強める。このため、本発明のトップエントリ型マッサージチェアアームレストは、人体の腕が重力作用によって自然に掛かりやすくなり、マッサージ部位をより全面的かつ緻密にすることができ、マッサージ効果を極めて大きく向上させる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
図1図1は本発明のトップエントリ型マッサージチェアアームレストの分解図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下、特定の具体的な実施形態を通じて本発明の実施手段を説明するが、当業者であれば本明細書で開示された内容によって本発明の他の利点及び効果を容易に理解することができる。
【0018】
なお、本明細書の図面に記載する構造、比率、寸法などはいずれも、明細書に開示の内容と組み合わせることで当業者の理解と閲読に供するものにすぎず、本発明で実施可能な限定条件を規定するものではないため、技術上の実質的意味はない。あらゆる構造の補足、比率関係の変更又は寸法の調整は、本発明により得られる効果及び達成可能な目的に影響しないことを前提に、いずれも本発明で開示する技術内容の範囲に包括される。また、本明細書で引用する「上」、「下」、「左」、「右」、「中間」、「一の」などの用語もまた記述を明瞭化するためのものにすぎず、本発明で実施可能な範囲を限定するものではない。よって、相対関係の変更又は調整もまた、技術内容を実質的に変更しないことを前提に、本発明で実施可能な範疇とみなされる。
【0019】
人体の腕は、上腕、前腕及び手のひらによって構成され、人体の腕が自然な下垂状態であるとき、人体の腕の外周面は、人体の胴部を背にする腕外側と、人体の胴部に向かう腕内側と、前方に面する腕前側と、後方に面する腕後ろ側とを含む。
【0020】
図1に示すように、本発明はトップエントリ型マッサージチェアアームレストを提供し、当該トップエントリ型マッサージチェアアームレストは、アームレスト本体1と、マッサージエアバッグ2と、肌保護カバー3とを含む。
アームレスト本体1の上部に腕収容溝11が設けられ、腕収容溝11は上に向かって開放され、かつマッサージチェア前後方向と平行の方向に延伸され、腕収容溝11の人体の胴部に近接する溝側壁111上に上腕受容口112が設けられる。
マッサージエアバッグ2は、腕収容溝11内に設けられ、マッサージエアバッグ2は、腕外側に合着する外側マッサージ部21と、腕内側に合着する内側マッサージ部22と、腕後ろ側に合着する後ろ側マッサージ部23とを含み、内側マッサージ部22は、手のひらマッサージ突起221を有する。
肌保護カバー3は、腕収容溝11の内壁にくっつけて腕収容溝11上にかぶせて設けられ、かつマッサージエアバッグ2を肌保護カバー3と腕収容溝11内壁との間に配置させ、肌保護カバー3は、手のひらマッサージ突起221の位置と対応する部位に指マッサージ空洞部31を有する。
【0021】
本発明において、腕収容溝11は、上に向かって開放され、かつマッサージチェア前後方向と平行の方向に延伸され、腕収容溝11の人体の胴部に近接する溝側壁111上に上腕受容口112が設けられ、このように設置することで、ユーザの腕の前腕は、重力作用によって腕収容溝11内に自然に掛けることができ、ユーザの腕の上腕は、上腕受容口112に位置する。マッサージエアバッグ2は、腕外側に合着する外側マッサージ部21と、腕内側に合着する内側マッサージ部22と、腕後ろ側に合着する後ろ側マッサージ部23とを含み、内側マッサージ部22は、手のひらマッサージ突起221を有することにより、ユーザの腕の前腕と手のひらをより全面的にマッサージすることができる。肌保護カバー3は、腕収容溝11の内壁にくっつけて腕収容溝11上にかぶせて設けられ、かつマッサージエアバッグ2を肌保護カバー3と腕収容溝11内壁との間に配置させ、手のひらマッサージ突起221の位置と対応する部位に指マッサージ空洞部31を有することにより、マッサージエアバッグ2の使用寿命を延ばすことができ、かつ指をより深くマッサージすることができ、マッサージの快適性を高め、腕の局部に対するマッサージ効果を強める。このため、本発明のトップエントリ型マッサージチェアアームレストは、人体の腕が重力作用によって自然に掛かりやすくなり、マッサージ部位をより全面的かつ緻密にすることができ、マッサージ効果を極めて大きく向上させる。
【0022】
上記のマッサージエアバッグ2のエンベロープ性を高めるために、上記の外側マッサージ部21、内側マッサージ部22及び後ろ側マッサージ部23は、いずれも扁平状を呈している。
【0023】
親指以外の残りの指をマッサージするために、上記の指マッサージ空洞部31は、4つ設けられ、すべて上下に配置される。
【0024】
上記の肌保護カバー3を腕収容溝11の内壁とマッサージエアバッグ2の外面とに合着させるために、肌保護カバー3は、柔軟性材料によって作られる。肌保護カバー3の一つの製作方法として、上記の指マッサージ空洞部31は、柔軟性材料を縫製することにより製作されてなる。
【0025】
上記の肌保護カバー3の快適性を高めるために、上記の柔軟性材料は、革素材である。
【0026】
上記の肌保護カバー3の取り付けを便利にするために、上記の肌保護カバー3は、柔軟性接着層及び/又は締結釘によって腕収容溝11上に取り付けられる。更に、上記の柔軟性接着層は、スポンジテープであり、スポンジテープは強い粘性、良好な耐老化性及び優れた弾性を有する。
【0027】
好ましくは、上記のマッサージエアバッグ2は、接続部品(例えば、ねじ、ボルト)によって腕収容溝11の内壁上に取り付けられる。
【0028】
上記のマッサージエアバッグ2のエア充填を便利にするために、上記のマッサージエアバッグ2は、外側マッサージ部21、内側マッサージ部22及び後ろ側マッサージ部23とそれぞれ連通するエアチューブをさらに含み、上記の腕収容溝11の内壁上にエアチューブが挿設されるエアチューブ出口孔113が設けられる。
【0029】
マッサージの快適性を更に高めるために、上記の外側マッサージ部21は外腕マッサージ突起211を有する。
【0030】
以上に述べたことをまとめれば、本発明のトップエントリ型マッサージチェアアームレストは、人体の腕が重力作用によって自然に掛かりやすくなり、マッサージ部位をより全面的かつ緻密にすることができ、マッサージ効果を極めて大きく向上させる。したがって、本発明は、従来技術における種々の欠点を効果的に克服し、高度な産業利用価値を有する。
【0031】
上記の実施形態は、本発明の原理と効果を例示的に説明するにすぎず、本発明を制限するものではない。本技術を熟知する者であれば、本発明の精神及び範疇を逸脱しないことを前提に、上記の実施例を補足又は変更可能である。よって、当業者が本発明で開示する精神と技術思想を逸脱しないことなく完了するあらゆる等価の補足又は変更は、依然として本発明の請求の範囲に包括される。
【符号の説明】
【0032】
1 アームレスト本体
11 腕収容溝
111 溝側壁
112 上腕受容口
113 エアチューブ出口孔
2 マッサージエアバッグ
21 外側マッサージ部
211 外腕マッサージ突起
22 内側マッサージ部
221 手のひらマッサージ突起
23 後ろ側マッサージ部
3 肌保護カバー
31 指マッサージ空洞部
図1
【外国語明細書】