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特開2022-148702サーバ装置、学習支援方法およびプログラム
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022148702
(43)【公開日】2022-10-06
(54)【発明の名称】サーバ装置、学習支援方法およびプログラム
(51)【国際特許分類】
   G09B 5/02 20060101AFI20220929BHJP
   G09B 19/06 20060101ALI20220929BHJP
   G06F 16/33 20190101ALI20220929BHJP
【FI】
G09B5/02
G09B19/06
G06F16/33
【審査請求】未請求
【請求項の数】8
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021050485
(22)【出願日】2021-03-24
(71)【出願人】
【識別番号】000001443
【氏名又は名称】カシオ計算機株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100108855
【弁理士】
【氏名又は名称】蔵田 昌俊
(74)【代理人】
【識別番号】100103034
【弁理士】
【氏名又は名称】野河 信久
(74)【代理人】
【識別番号】100179062
【弁理士】
【氏名又は名称】井上 正
(74)【代理人】
【識別番号】100153051
【弁理士】
【氏名又は名称】河野 直樹
(74)【代理人】
【識別番号】100199565
【弁理士】
【氏名又は名称】飯野 茂
(74)【代理人】
【識別番号】100162570
【弁理士】
【氏名又は名称】金子 早苗
(72)【発明者】
【氏名】麻生 麻実
【テーマコード(参考)】
2C028
5B175
【Fターム(参考)】
2C028AA03
2C028BA01
2C028BB04
2C028BD01
5B175DA09
5B175HA02
(57)【要約】      (修正有)
【課題】学習対象の言語を効果的且つ効率的に覚えて学習することが可能なサーバ装置を提供する。。
【解決手段】電子辞書10の検索履歴を利用者端末20によりWESサーバ30へ送信する。WESサーバ30は検索履歴の単語毎に当該単語と、単語訳を含む説明情報と、関連画像と(単語の類義語がある場合は類義語と類義語関連画像も含む)を辞書データベースDBの辞書データから取得して対応付けた単語カードを生成し、利用者独自の単語帳を自動生成して単語帳データベースDBに辞書<利用者>IDに対応付けて記憶する。利用者はWESサーバ30にて生成された単語帳を利用者端末20に取得し、単語帳の各単語カードを英単語ページと関連画像ページと単語訳ページと(単語の類義語がある場合は類義語と類義語関連画像のページも含む)で切り替えながら表示させる。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
通信部と、
制御部と、
辞書データベースを記憶する記憶部を備え、
前記制御部は、
利用者が検索した少なくとも1つ以上の語句の検索履歴を前記通信部を介して取得し、
前記検索履歴に含まれる語句毎に、前記記憶部に記憶された辞書データベースから前記語句に対応する語句情報を取得し、
前記語句と、前記語句情報に含まれる前記語句の説明情報と、前記語句に関連する第1の語句関連画像とを対応付けた単語帳のデータを生成し、
前記語句情報に前記語句の類義語が含まれる場合には、前記類義語と、前記類義語に関連する第1の類義語関連画像とを、前記単語帳のデータの前記語句に対応するデータに付加する、
ように構成されるサーバ装置。
【請求項2】
前記制御部は、
前記単語帳のデータを前記利用者の通信機器へ送信する、
ように構成される請求項1に記載のサーバ装置。
【請求項3】
前記制御部は、
前記送信された単語帳において前記利用者が指定した1つの語句の情報を受信すると、
前記指定された語句に関連する第2の語句関連画像一覧のデータを別のサーバ装置から取得して前記利用者の前記通信機器へ送信し、
前記送信された第2の語句関連画像一覧から前記利用者が選択した1つの第2の語句関連画像の情報を受信すると、
前記指定された語句に対応付けられた第1の語句関連画像を、前記受信した第2の語句関連画像の情報に対応する画像に更新する、
ように構成される請求項2に記載のサーバ装置。
【請求項4】
前記制御部は、
前記指定された語句に対応付けられた類義語がある場合、
前記類義語に関連する第2の類義語関連画像一覧のデータを前記別のサーバ装置から取得し、
前記第2の類義語関連画像一覧のデータを前記利用者の前記通信機器へ送信し、
前記利用者が、前記送信された第2の類義語関連画像一覧から選択した1つの第2の類義語関連画像の情報を受信すると、
前記指定された語句に対応付けられた第1の類義語関連画像を、前記受信した第2の類義語関連画像の情報に対応する画像に更新する、
ように構成される請求項3に記載のサーバ装置。
【請求項5】
前記制御部は、
前記指定された語句の類義語が前記検索履歴のデータに含まれる場合、
前記類義語に関連する第2の類義語関連画像一覧のデータを前記別のサーバ装置から取得し、
前記第2の類義語関連画像一覧のデータを前記利用者の前記通信機器へ送信し、
前記利用者が、前記送信された第2の類義語関連画像一覧から選択した1つの第2の類義語関連画像の情報を受信すると、
前記指定された語句に対応付けられた第1の類義語関連画像を、前記受信した第2の類義語関連画像の情報に対応する画像に更新する、
ように構成される請求項3に記載のサーバ装置。
【請求項6】
前記制御部は、
前記検索履歴のデータを、前記利用者の通信機器から受信して取得する、
ように構成される請求項1ないし請求項5の何れか一項に記載のサーバ装置。
【請求項7】
通信部と、
制御部と、
辞書データベースを記憶する記憶部と、
を備えたサーバ装置の前記制御部により、
利用者が検索した少なくとも1以上の語句の検索履歴を前記通信部を介して取得し、
前記検索履歴に含まれる語句毎に、前記記憶部に記憶された辞書データベースから前記語句に対応する語句情報を取得し、
前記語句と、前記語句情報に含まれる前記語句の説明情報と前記語句に関連する語句関連画像とを対応付けた単語帳のデータを生成し、
前記語句情報に前記語句の類義語が含まれる場合には、前記類義語と、前記類義語に関連する類義語関連画像とを、前記単語帳のデータの前記語句に対応するデータに付加する、
ようにした学習支援方法。
【請求項8】
通信部と、
制御部と、
辞書データベースを記憶する記憶部と、
を備えたサーバ装置の前記制御部を、
利用者が検索した少なくとも1以上の語句の検索履歴を前記通信部を介して取得し、
前記検索履歴に含まれる語句毎に、前記記憶部に記憶された辞書データベースから前記語句に対応する語句情報を取得し、
前記語句と、前記語句情報に含まれる語句の説明情報と、前記語句に関連する語句関連画像とを対応付けた単語帳のデータを生成し、
前記語句情報に前記語句の類義語が含まれる場合には、前記類義語と、前記類義語に関連する類義語関連画像とを、前記単語帳のデータの前記語句に対応するデータに付加する、
ように機能させるためのプログラム。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、言語の学習を効果的に支援するサーバ装置、学習支援方法およびプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、例えば英単語を学習する道具として単語帳がある。単語帳は、例えば表面に英単語、裏面に単語訳を記載した一枚の単語カードを、単語毎に束ねて作られる。利用者は、単語カードの英単語を見てその単語訳を答えた後、単語カードをめくって、答えた単語訳が正解か否かを確認して英単語を学習する。
【0003】
近年は、電子辞書が一般に広く利用されており、電子辞書において、利用者が任意の単語を辞書データから検索し、単語とその単語訳を含む説明情報を表示させると、単語を検索した履歴が検索履歴として保存される。そして利用者が、検索履歴として保存された単語の一覧から任意の単語を指定すると、指定された単語の説明情報を辞書データから読み出して表示させるように動作する単語帳の機能を備えたものがある(例えば、特許文献1参照。)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2005-292303号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
従来の単語帳を利用した単語の学習では、利用者は、単語とその単語訳とを繰り返し確認して覚える、所謂、丸暗記の学習となり、暗記力に個人差はあるものの中々効率的に覚えられない問題がある。
【0006】
本発明の目的は、学習対象の言語を効果的且つ効率的に覚えて学習することが可能になるサーバ装置、学習支援方法およびプログラムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明に係るサーバ装置は、
通信部と、
制御部と、
辞書データベースを記憶する記憶部を備え、
前記制御部は、
利用者が検索した少なくとも1つ以上の語句の検索履歴を前記通信部を介して取得し、
前記検索履歴に含まれる語句毎に、前記記憶部に記憶された辞書データベースから前記語句に対応する語句情報を取得し、
前記語句と、前記語句情報に含まれる前記語句の説明情報と、前記語句に関連する第1の語句関連画像とを対応付けた単語帳のデータを生成し、
前記語句情報に前記語句の類義語が含まれる場合には、前記類義語と、前記類義語に関連する第1の類義語関連画像とを、前記単語帳のデータの前記語句に対応するデータに付加する、ように構成される。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】本発明のサーバ装置、学習支援方法およびプログラムの実施形態に係る学習支援システム1の全体の構成を示す図。
図2】電子辞書(電子機器)10の電子回路の構成を示すブロック図。
図3】電子辞書10の検索履歴データ記憶領域12dに記憶される検索履歴データの内容を示す図。
図4】利用者端末(通信機器)20の電子回路の構成を示すブロック図。
図5】WESサーバ(サーバ装置)30の電子回路の構成を示すブロック図。
図6】WESサーバ30の辞書データベース記憶領域32cに記憶される辞書データの内容を示す図。
図7】WESサーバ30の利用者管理データベース記憶領域32dに記憶される利用者管理データの内容を示す図。
図8】WESサーバ30の単語帳データベース記憶領域32eに記憶される単語帳データの内容を示す図。
図9】電子辞書10のWESサーバ同期処理を示すフローチャート。
図10】利用者端末20のWES利用処理を示すフローチャート。
図11】WESサーバ30の単語帳生成処理を示すフローチャート。
図12】利用者端末20の単語帳利用処理を示すフローチャート。
図13】利用者端末20の関連画像更新処理(その1)を示すフローチャート。
図14】利用者端末20の関連画像更新処理(その2)を示すフローチャート。
図15】WESサーバ30の単語帳処理(その1)を示すフローチャート。
図16】WESサーバ30の単語帳処理(その2)を示すフローチャート。
図17】WESサーバ30の単語帳処理に含まれるWeb関連画像一覧生成処理を示すフローチャート。
図18】WESサーバ30の単語帳処理に含まれるWES関連画像一覧生成処理を示すフローチャート。
図19】利用者端末20のWES利用処理に従ったWES利用のためのメニュー画面GWを示す図。
図20】利用者端末20の単語帳利用処理に従った単語帳の表示に伴う単語カード“archive”に対応した英単語ページTCaを示す図。
図21】利用者端末20の単語帳の表示に伴う単語カード“archive”に対応した英単語ページTCaと関連画像ページTCbと単語訳ページTCcとの切り替わり状態を示す図。
図22】利用者端末20の関連画像更新処理に従った単語カード“archive”に対応したWeb関連画像一覧RL1とWES関連画像一覧RL2との表示例を示す図。
図23】WESサーバ30のWeb関連画像一覧生成処理に従った関係のない関連画像RaNに対する非表示設定の動作を示す図。
図24】利用者端末20の関連画像更新処理に従った単語カード“road”に対応したWeb関連画像一覧RL1とWeb類義語関連画像一覧SLaとの分割表示例を示す図。
図25】利用者端末20の関連画像更新処理に従ったWES関連画像一覧RL2の表示における関連画像の絞り込みの操作例を示す図。
図26図25の単語カード“archive”に対応したWES関連画像一覧RL2から任意のWES関連画像Rb2を指定したことによる他の利用者の英単語ページTCaと関連画像ページTCbと単語訳ページTCcの表示状態を示す図。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、図面を参照して本発明の実施形態について説明する。
【0010】
(実施形態の構成)
図1は、本発明のサーバ装置、学習支援方法およびプログラムの実施形態に係る学習支援システム1の全体の構成を示す図である。
【0011】
学習支援システム1は、電子辞書(電子機器)10と、利用者端末(通信機器)20と、インターネットなどの通信ネットワークN上に設けられるWES(Worldwide Education Service)サーバ(サーバ装置)30とを含んで構成される。なおここで言う、WES(Worldwide Education Service)サーバとは、電子辞書や電子辞書アプリケーションと、クラウドサービスとをつなげる専用サーバのことを示している。
【0012】
電子辞書(電子機器)10は、以下に説明する専用の電子辞書10以外に、辞書機能を有するスマートフォン、タブレット端末、PC(personal computer)、携帯電話、電子ブック、携帯ゲーム機などとして構成され得る。
【0013】
利用者端末(通信機器)20は、通信機能を有するスマートフォン、タブレット端末、電子辞書、PC、携帯電話、電子ブック、携帯ゲーム機などとして構成され得る。
【0014】
利用者端末20には、WESサーバ30を利用するアプリケーションプログラム(ここではWES利用アプリ)がインストールされる。
【0015】
図1に示す学習支援システム1は、少なくとも以下の機能(10a)(20a)(20b)(20c)(20e)(30a)(30b)(30c)を有する。
【0016】
電子辞書10において、辞書ID(辞書識別情報であり利用者識別情報を兼ねてもよい:辞書<利用者>ID)と単語の検索履歴とを含む電子辞書情報を2次元コードQRに符号化して表示させる機能(10a)。
【0017】
利用者端末20において、WES利用アプリに従い、電子辞書10に表示された2次元コードQRを読み取り電子辞書情報(辞書IDと検索履歴を含む)に復号化する機能(20a)、復号化した電子辞書情報に利用者識別情報を含む利用者情報を加えたデータをWESサーバ30へ送信する機能(20b)。
【0018】
WESサーバ30において、利用者端末20から受信された電子辞書情報(辞書IDと検索履歴を含む)に基づき、検索履歴の各単語に対し、辞書データから読み出した単語訳およびその説明情報と同単語の関連画像と(同単語の類義語がある場合は類義語と類義語の関連画像(類義語関連画像)も含む)を対応付けた単語帳を生成し、生成した単語帳を辞書<利用者>IDに対応付けて記憶する機能(30a)。
【0019】
利用者端末20において、WESサーバ30に記憶された自身の辞書<利用者>IDに対応する単語帳のデータを受信して表示させる機能(20c)、表示された単語帳に含まれる任意の単語の関連画像を指定して同関連画像の更新をWESサーバ30に指示する機能(20d)、表示された単語帳に含まれる任意の単語の説明情報に任意のメモデータを加えて同単語帳の更新をWESサーバ30に指示する機能(20e)。
【0020】
WESサーバ30において、利用者端末20からの指定の単語の関連画像の更新の指示または(および)指定の単語の説明情報にメモデータを加える単語帳の更新の指示に従い、関連画像の更新または(および)メモデータの追加を含む単語帳の更新を行なう機能(30b)、関連画像の更新に際して、指定の単語に類義語が存在する場合に、類義語とその関連画像(類義語関連画像)の追加を含む単語帳の更新を行なう機能(30c)。
【0021】
学習支援システム1によれば、電子辞書10により得られる単語の検索履歴に基づいて、利用者に応じた単語帳を自動生成できる。また、単語帳は、単語とその説明情報に加えて、同単語の関連画像または(および)任意のメモデータが対応付けられて構成されるので、利用者は、例えば、単語の関連画像を見ることで同単語の語義を直感的に理解し易くなったり、メモデータとして加えた単語の読みの語呂合わせを見ることで同単語を直感的に覚えやすくなったりして、単語を効果的且つ効率的に覚えて学習できるようになる。
【0022】
なお、電子辞書10および利用者端末20がBluetooth(登録商標)などの近距離無線通信機能を有する場合、電子辞書10の電子辞書情報(辞書IDと検索履歴を含む)は近距離無線通信により利用者端末20へ送信してよい。
【0023】
また、電子辞書10がWi-Fi(登録商標)などの通信ネットワークNとの通信機能を有する場合、電子辞書10にWES利用アプリをインストールし、電子辞書10が前述した利用者端末20の各機能(20a)(20b)(20c)(20e)を併せ持ってよい。
【0024】
また、利用者端末20が辞書機能を有する場合、単語の検索履歴は、利用者端末20自身が生成して保存してよい。また、利用者端末20が辞書機能を有さず、WESサーバ30の辞書機能を利用して辞書データの検索を行なう場合、単語の検索履歴は、WESサーバ30が生成して保存してよい。
【0025】
図2は、電子辞書(電子機器)10の電子回路の構成を示すブロック図である。
【0026】
電子辞書(電子機器)10は、コンピュータである制御部(CPU:Central Processing Unit)11を備える。
【0027】
制御部11は、記憶部(memory)12に記憶された辞書制御プログラム(12a)に従い回路各部の動作を制御する。辞書制御プログラム(12a)は、記憶部12に予め記憶されるか、メモリカードなどの外部記録媒体(storage)14から記録媒体読取部14により読み取って記憶部12に記憶させるか、通信ネットワークN上のWebサーバ(ここではプログラムサーバ)40から通信部15を介してダウンロードして記憶部12に記憶させるか、の何れであってもよい。
【0028】
辞書制御プログラム(12a)は、電子辞書10の全体を制御するシステムプログラムのほか、利用者の操作に応じて辞書データ(12c)を検索するためのプログラム、検索履歴データ(12d)を生成するためのプログラム、および前述の機能(10a)を実行するためのプログラムを含む。
【0029】
制御部11には、システムおよびデータバスを介して、記憶部12、記録媒体読取部14、通信部15のほか、文字入力キーと[訳/決定]キーを含むキー入力部16、およびタッチパネル式表示部(touch panel type display)17などが接続される。
【0030】
記憶部12には、辞書制御プログラム(12a)を記憶するプログラム記憶領域12aのほか、辞書ID(辞書識別情報)(12b)を記憶する辞書ID記憶領域12b、辞書データ(12c)を記憶する辞書データ記憶領域12c、検索履歴データ(12d)を記憶する検索履歴データ記憶領域12dなどが確保される。
【0031】
辞書ID記憶領域12bには、電子辞書10に固有の辞書識別情報が辞書IDとして記憶される。なお辞書IDは利用者識別情報を兼ねてもよい(この場合「辞書<利用者>ID」とする)。
【0032】
辞書データ記憶領域12cには、英和辞書、和英辞書、国語辞書などの各種の辞書データが、見出し語である単語と、同見出し語に対応する単語訳、例文、例文訳を含む説明情報とを対応付けた辞書データとして記憶される。
【0033】
図3は、電子辞書10の検索履歴データ記憶領域12dに記憶される検索履歴データの内容を示す図である。
【0034】
図3に示すように、検索履歴データ記憶領域12dには、辞書データ(12c)の種類毎に、利用者が辞書データ(12c)を検索した見出し語(単語)とその検索日時とが対応付けられて記憶される。なお図3は英和辞書の検索履歴データの例である。
【0035】
このように構成された電子辞書10は、制御部11が辞書制御プログラム(12a)に記述された命令に従い回路各部の動作を制御し、ソフトウエアとハードウエアとが協働して動作することにより、後述の動作説明で述べるような各種の機能を実現する。
【0036】
図4は、利用者端末(通信機器)20の電子回路の構成を示すブロック図である。
【0037】
利用者端末(通信機器)20は、コンピュータである制御部(CPU)21を備える。
【0038】
制御部21は、記憶部22に記憶された端末制御プログラム(22a)およびWES利用アプリケーションプログラム(WES利用アプリ)(22b)に従い回路各部の動作を制御する。端末制御プログラム(22a)は、記憶部22に予め記憶されるか、メモリカードなどの外部記録媒体24から記録媒体読取部24により読み取って記憶部22に記憶させるか、通信ネットワークN上のWebサーバ(ここではプログラムサーバ)40から通信部25を介してダウンロードして記憶部22に記憶させるか、の何れであってもよい。
【0039】
WES利用アプリ(22b)は、通信ネットワークN上のWebサーバ(ここではアプリストアのプログラムサーバ)40から通信部25を介してダウンロードして記憶部22に記憶させる。
【0040】
端末制御プログラム(22a)は、利用者端末20の全体を制御するシステムプログラムのほか、記憶部22に記憶された各種のアプリケーションプログラムと連携して、通信ネットワークN上のWESサーバ30およびWebサーバ40を含む外部の通信機器と随時通信接続するためのプログラムを含む。
【0041】
WES利用アプリ(22b)は、前述の機能(20a)(20b)(20c)(20e)を実行するためのプログラムを含む。
【0042】
制御部21には、システムおよびデータバスを介して、記憶部22、記録媒体読取部24、通信部25のほか、電源キーと音量調整キーを含むキー入力部26、タッチパネル式表示部27、および撮像部28などが接続される。
【0043】
記憶部22には、端末制御プログラム(22a)およびWES利用アプリ(22b)を記憶するプログラム記憶領域22a,22bのほか、端末データ(22c)を記憶する端末データ記憶領域22c、辞書情報(22d)を記憶する辞書情報記憶領域22dなどが確保される。
【0044】
端末データ記憶領域22cには、通信ネットワークN上のWESサーバ30およびWebサーバ40を含む外部の通信機器と通信接続するための端末機器番号のほか、電話番号、メールアドレスなどのデータが、利用者端末20に固有の端末データとして記憶される。
【0045】
辞書情報記憶領域22dには、電子辞書10から読み取った2次元コードQRを復号化して取得した辞書<利用者>IDと検索履歴を含むデータが、辞書情報として記憶される。
【0046】
このように構成された利用者端末20は、制御部21が端末制御プログラム(22a)およびWES利用アプリ(22b)に記述された命令に従い回路各部の動作を制御し、ソフトウエアとハードウエアとが協働して動作することにより、後述の動作説明で述べるような各種の機能を実現する。
【0047】
図5は、WESサーバ(サーバ装置)30の電子回路の構成を示すブロック図である。
【0048】
WESサーバ(サーバ装置)30は、コンピュータである制御部(CPU)31を備える。
【0049】
制御部31は、記憶部32に記憶されたサーバ制御プログラム(32a)および画像認識プログラム(含むAI学習機能)(32b)に従い回路各部の動作を制御する。
【0050】
サーバ制御プログラム(32a)および(または)画像認識プログラム(32b)は、記憶部32に予め記憶されるか、CD-ROMなどの外部記録媒体34から記録媒体読取部34により読み取って記憶部32に記憶させるか、通信ネットワークN上のWebサーバ(ここではプログラムサーバ)40から通信部35を介してダウンロードして記憶部32に記憶させるか、の何れであってもよい。
【0051】
サーバ制御プログラム(32a)は、WESサーバ30の全体を制御するシステムプログラムのほか、利用者端末20を含む外部の通信機器と随時通信接続するためのプログラム、および画像認識プログラム(32b)と随時連携して前述の機能(30a)(30b)(30c)を実行するためのプログラムを含む。
【0052】
画像認識プログラム(32b)は、例えば、辞書データベース(32c)にある辞書データの見出し語(単語)に対応してWeb検索(通信ネットワークN上のWebサーバ40から単語とのテキスト一致や画像認識などにより検索)された同単語の1以上の関連画像を対象に、同単語の語義に関係のある関連画像か否かを認識するためのプログラムを含む。
【0053】
画像認識プログラム(32b)は、例えば、辞書データに含まれる見出し語(単語)毎に同単語の語義に関係の高い特徴画像を記憶している特徴画像データベースを有し、Web検索された単語の関連画像を対象に、同単語の特徴画像がどの程度一致するかによって同単語との関係の高さを“0”~“1”の確率として数値化し、例えば、確率“0.8”以上で同単語の語義に関係のある関連画像として認識し、確率“0.7”以下で同単語の語義に関係のない関連画像として認識する。
【0054】
制御部31には、システムおよびデータバスを介して、記憶部32、記録媒体読取部34、通信部35のほか、ポインティングデバイスやキーボードを含む入力部36、および表示部37などが接続される。
【0055】
記憶部32には、サーバ制御プログラム(32a)および画像認識プログラム(32b)を記憶するプログラム記憶領域32a,32bのほか、辞書データベース記憶領域32c、利用者管理データベース記憶領域32d、単語帳データベース記憶領域32e、作業データ記憶領域32fなどが確保される。
【0056】
図6は、WESサーバ30の辞書データベース記憶領域32cに記憶される辞書データの内容を示す図である。
【0057】
辞書データベース記憶領域32cには、辞書データの種類毎に、見出し語(単語)と、同単語の単語訳と例文と例文訳を含む説明情報と、同単語の関連画像と、同単語の類義語とその関連画像(類義語関連画像)とが、予め対応付けられて記憶される。
【0058】
図7は、WESサーバ30の利用者管理データベース記憶領域32dに記憶される利用者管理データの内容を示す図である。
【0059】
利用者管理データベース記憶領域32dには、WES利用アプリ(22b)をダウロードして利用する利用者の、電子辞書10の辞書<利用者>IDと、利用者端末20の端末機器番号と、利用者の職業(例えば、学生の場合は学校と学年、社会人の場合は職種)などの利用者属性と、利用者が単語の関連画像として好む画像の特徴(関連画像特徴:イラスト画像、写真画像、単語の語呂合わせ画像など)と、利用者の電子辞書10の検索履歴とが、対応付けられて記憶される。
【0060】
利用者管理データベース記憶領域32dの辞書<利用者>ID、端末機器番号、利用者属性、関連画像特徴は、例えば利用者端末20によるWES利用アプリ(22b)の初期設定に伴い、利用者端末20から入力され記憶されてよい。電子辞書10の検索履歴は、利用者が随時、利用者端末20を使用してWESサーバ30に送信することで記憶される。
【0061】
なお、関連画像特徴は、利用者端末20から利用者自身により入力され記憶されてよいし、単語帳データベース記憶領域32eに記憶された当該利用者の単語帳データに含まれる関連画像の特徴を、画像認識処理により取得して記憶してもよい。
【0062】
図8は、WESサーバ30の単語帳データベース記憶領域32eに記憶される単語帳データの内容を示す図である。
【0063】
単語帳データベース記憶領域32eには、利用者管理データベース記憶領域32dに記憶される利用者の辞書<利用者>ID毎に、単語帳データとして、検索履歴にある単語と、同単語の説明情報(単語訳、例文、例文訳)と、同単語の関連画像(含む更新日時、共有可/不可)と、同単語に対応して利用者により入力されたメモデータ(含む共有可/不可)と、同単語の類義語と、同類義語の関連画像(類義語関連画像)とが、対応付けられて記憶される。
【0064】
作業データ記憶領域32fには、制御部31による各部の動作の制御に応じて生成または取得される各種のデータが必要に応じて一時的に記憶される。
【0065】
このように構成されたWESサーバ30は、制御部31がサーバ制御プログラム(32a)および画像認識プログラム(32b)に記述された命令に従い回路各部の動作を制御し、ソフトウエアとハードウエアとが協働して動作することにより、後述の動作説明で述べるような各種の機能を実現する。
【0066】
(実施形態の動作)
次に、実施形態の学習支援システム1の動作について説明する。
【0067】
<電子辞書10の検索履歴をWESサーバ30に同期させる処理(図9図10)>
図9は、電子辞書10のWESサーバ同期処理を示すフローチャートである。
【0068】
図10は、利用者端末20のWES利用処理を示すフローチャートである。
【0069】
図19は、利用者端末20のWES利用処理に従ったWES利用のためのメニュー画面GWを示す図である。
【0070】
利用者端末20において、WES利用アプリ(22b)が起動されると(ステップT1(Yes))、制御部21は、図19に示すように、WES利用のためのメニュー画面GWをタッチパネル式表示部20に表示させる。
【0071】
WES利用のためのメニュー画面GWでは、例えば、電子辞書10の検索履歴データ(12d)をWESサーバ30へ送って同期させるための項目「辞書とWESサーバを同期する」M1と、WESサーバ30にて生成された単語帳を利用するための項目「単語帳を利用する」M2とが表示される。
【0072】
メニュー画面GWにおいて、利用者により項目「辞書とWESサーバを同期する」M1が指定されると(ステップT2(Yes))、制御部21は、電子辞書10から検索履歴データ(12d)を取得するための案内を、例えば「電子辞書から検索履歴の2次元コードを読み取って下さい」としてタッチパネル式表示部27に表示させる。
【0073】
電子辞書10において、例えばキー入力部16の[メニュー]キーの押下操作に応じてタッチパネル式表示部17に表示されるメニュー画面において、利用者により、電子辞書10とWESサーバ30を同期するための項目が指定されると(ステップD1(Yes))、制御部11は、辞書ID記憶領域12bに記憶されている辞書ID(辞書<利用者>ID)と検索履歴データ記憶領域12dに記憶されている検索履歴データとを符号化して2次元コードQRを生成する(ステップD2)。制御部21は、生成した2次元コードQRをタッチパネル式表示部17に表示させる(ステップD3)。
【0074】
利用者端末20において、電子辞書10に表示された2次元コードQRが撮像部28により撮影されると(ステップT3)、制御部21は、2次元コードQRを復号化し、復号化した辞書<利用者>IDと検索履歴データとをWESサーバ30へ送信する(ステップT4)。
【0075】
電子辞書10において、2次元コードQRが表示されている画面を閉じると(ステップD4(Yes))、制御部11は、当該電子辞書10でのWESサーバ同期処理を終了する。
【0076】
利用者端末20において、2次元コードQRを撮影した画面を閉じると(ステップT5(Yes))、制御部21は、当該利用者端末20でのWES利用処理を終了する。
【0077】
<WESサーバ30により単語帳を生成する処理(図11)>
図11は、WESサーバ30の単語帳生成処理を示すフローチャートである。
【0078】
WESサーバ30において、利用者端末20から送信された辞書<利用者>IDと検索履歴データとが受信されると(ステップS1(Yes))、制御部31は、受信された検索履歴データを、利用者管理データベース記憶領域32d(図7参照)に、受信された辞書<利用者>IDに対応付けて記憶させ、検索履歴データに含まれる検索履歴の単語を先頭から順番に取得する(ステップS2)。
【0079】
制御部31は、辞書データベース記憶領域32cに記憶される取得した単語に対応する辞書データ(例えば、英単語の場合は英和辞書:図6参照)から、当該単語の単語訳、例文、例文訳を含む説明情報と関連画像とを取得し、当該単語に関連画像と説明情報とを対応付けた単語カードを生成する。さらに取得した単語の類義語がある場合には、類義語と類義語の関連画像を単語カードに追加する。(ステップS3)。
【0080】
制御部31は、検索履歴データに含まれる全ての単語を取得したか否かを判定し(ステップS4)、未だ取得していない単語があると判定されると(ステップS4(No))、検索履歴データから次の単語を取得して単語カードを生成する(ステップS2,S3)。
【0081】
そして、検索履歴データに含まれる全ての単語が取得され、当該全ての単語に対応する単語カードが生成されたと判定されると(ステップS4(Yes))、制御部31は、生成した各単語カードのデータを単語帳として、単語帳データベース記憶領域32e(図8参照)に、受信された辞書<利用者>IDに対応付けて記憶させる(ステップS5)。
【0082】
これにより、利用者独自の単語の検索履歴にある全ての単語に対して当該単語の説明情報と関連画像とを対応付けた単語帳を自動で生成できる。
【0083】
<利用者端末20により単語帳を利用する処理(図10図12図15)>
利用者端末20のWES利用処理(図10)に従い、図19で示したように、タッチパネル式表示部27に表示されたWES利用アプリ(22b)のメニュー画面GWにおいて、利用者により項目「単語帳を利用する」M2が指定されると(ステップT6(Yes))、制御部21は、単語帳利用処理(図12)に移行する(ステップTA)。
【0084】
図12は、利用者端末20の単語帳利用処理を示すフローチャートである。
【0085】
図15は、WESサーバ30の単語帳処理(その1)を示すフローチャートである。
【0086】
図16は、WESサーバ30の単語帳処理(その2)を示すフローチャートである。
【0087】
図20は、利用者端末20の単語帳利用処理に従った単語帳の表示に伴う単語カード“archive”に対応した英単語ページTCaを示す図である。
【0088】
図21は、利用者端末20の単語帳の表示に伴う単語カード“archive”に対応した英単語ページTCaと関連画像ページTCbと単語訳ページTCcとの切り替わり状態を示す図である。
【0089】
制御部21は、辞書<利用者>IDに基づきWESサーバ30と通信接続し、単語帳を要求する信号を送信する(ステップTA1)。
【0090】
WESサーバ30において、利用者端末20から辞書<利用者>IDと共に送信された単語帳を要求する信号が受信されると(ステップS6(Yes))、制御部30は、単語帳データベース記憶領域32eに記憶されている辞書<利用者>IDに対応する単語帳のデータを、利用者管理データベース記憶領域32dに記憶されている端末機器番号に基づき単語帳の要求元である利用者端末20へ送信する(ステップS7)。
【0091】
利用者端末20において、WESサーバ30から送信された単語帳のデータが受信されると(ステップTA2(Yes))、制御部21は、例えば図20に示すように、受信された単語帳に含まれる、任意の単語カード(ここでは“archive”を指定)の英単語ページTCaをタッチパネル式表示部27に表示させる(ステップTA3)。
【0092】
ここで、例えば、指定の単語の英単語ページTCaが表示されたタッチパネル式表示部27において、画面をスワイプしてページをめくる操作を行なうと、制御部21は、図21の(A)(B)(C)に示すように、受信された単語帳の指定の単語カードの英単語ページTCaと関連画像ページTCbと単語訳ページTCcとを切り替えて表示させる(ステップTA3)。
【0093】
英単語ページTCaには、指定の単語カードの英単語“archive”が表示され、関連画像ページTCbには、英単語“archive”に対応付けられた関連画像(ここではファイルの保管棚)が表示され、単語訳ページTCcには、英単語“archive”に対応付けられた日本語訳Yaと例文Reと例文訳Ryとを含む説明情報およびメモデータMeが表示される。
【0094】
なお、図21の(C)に示す英単語“archive”に対応する単語訳ページTCcのメモデータ「赤い部分は記録保管所で…」Meは、後述するように、利用者が単語帳を利用する過程において、例えば英単語“archive”の語呂合わせとして当該単語帳に入力して付加する。
【0095】
これにより、利用者は、単語帳の単語の関連画像を見ることで同単語の語義を直感的に理解し易くなったり、メモデータとして加えた単語の読みの語呂合わせを見ることで同単語を直感的に覚えやすくなったりして、単語を効果的且つ効率的に覚えて学習できる。
【0096】
図21に示す単語帳の単語カードの表示例では、類義語と類義語関連画像が対応付けられていない表示例を示している。
【0097】
<利用者端末20に応じて単語帳を更新する処理(図12図18)>
図22は、利用者端末20の関連画像更新処理に従った単語カード“archive”に対応したWeb関連画像一覧RL1とWES関連画像一覧RL2との表示例を示す図である。
【0098】
例えば、図21(B)で示したように、利用者端末20のタッチパネル式表示部27に指定の単語カード“archive”の関連画像ページTCbを表示させた状態で(ステップTA3)、表示されている現在の関連画像を、例えば利用者が好む関連画像にWeb上の画像から検索して更新させるため、図22の(A)に示すように、当該関連画像ページTCbの余白に表示される[Web]ボタンBT1が押下されると(ステップTA4(Yes))、制御部21は、指定の単語“archive”と[Web]ボタンBT1の押下信号をWESサーバ30へ送信する(ステップTA5)。
【0099】
WESサーバ30において、利用者端末20から送信された指定の単語“archive”と[Web]ボタンBT1の押下信号が受信されると(ステップS8(Yes))、制御部31は、Web関連画像一覧生成処理(図17)に移行する(ステップSE)。
【0100】
図17は、WESサーバ30の単語帳処理に含まれるWeb関連画像一覧生成処理を示すフローチャートである。
【0101】
制御部31は、指定の単語“archive”を、作業データ記憶領域32fに確保した検索対象単語一覧に初期値として記憶させ(ステップSE1)、当該検索対象単語一覧に記憶された検索対象単語“archive”が類義語を持つか否かを、辞書データベース記憶領域32c(図6参照)に記憶された辞書データに基づき判定する(ステップSE2)。
【0102】
例えば、検索対象単語“archive”が類義語を持たないと判定された場合(ステップSE2(No))、制御部31は、例えば図22の(B)に示すように、通信ネットワークN上のWebサーバ40…から検索対象単語“archive”に関係する関連画像Ra1,Ra2,Ra3,…を、予め設定された数分(ここでは20件)検索して取得する(ステップSE5)。
【0103】
制御部31は、ステップSE5にて取得された各関連画像を対象に、画像認識プログラム(32b)に従い、検索対象単語“archive”との関係の高さを“0”~“1”の確率として数値化し、確率“0.7”以下であるか否か、すなわち検索対象単語の語義に関係のない関連画像であるか否かを判定する(ステップSE6)。
【0104】
図23は、WESサーバ30のWeb関連画像一覧生成処理に従った関係のない関連画像RaNに対する非表示設定の動作を示す図である。
【0105】
ここで、検索対象単語“archive”と関係のない関連画像であると判定された場合(ステップSE6(Yes))、例えば図23に示すように、当該関係のない関連画像RaNに対しては非表示の設定が行われる(ステップSE7)。
【0106】
ステップSE5にて取得された各関連画像(ここでは20件)を対象に、検索対象単語“archive”と関係のない関連画像RaNを判定して非表示に設定する処理が行われると(ステップSE8(Yes))、制御部31は、作業データ記憶領域32fに確保した検索対象単語一覧に、Webサーバ40…からの関連画像の検索をしていない検索対象単語があるか否かを判定する(ステップSE9)。
【0107】
ここでは、検索対象単語一覧には、利用者端末20に表示中である単語帳の指定の単語“archive”だけが検索対象単語として記憶されているので、Webサーバ40…からの関連画像の検索をしていない検索対象単語はないと判定される(ステップSE9(No))。
【0108】
また制御部31は、検索対象単語が2以上あるか否かを判定し(ステップSE10)、検索対象単語は2以上ないと判定される(ステップSE10(No))。
【0109】
すると制御部31は、指定の単語“archive”に対応する関連画像Ra1,Ra2,Ra3,…の一覧のデータを、Web関連画像一覧データとして利用者端末20へ送信する(ステップSE11)。
【0110】
利用者端末20において、WESサーバ30から送信された指定の単語“archive”に対応するWeb関連画像一覧データが受信されると(ステップTA6(Yes))、制御部21は、関連画像更新処理(図13)に移行する(ステップTB)。
【0111】
図13は、利用者端末20の関連画像更新処理(その1)を示すフローチャートである。
【0112】
図14は、利用者端末20の関連画像更新処理(その2)を示すフローチャートである。
【0113】
制御部21は、WESサーバ30からWeb関連画像一覧データが受信された場合(ステップTB1(Yes))、当該Web関連画像一覧データに指定の単語の類義語と類義語関連画像が含まれるか否かを判定する(ステップTB2)。
【0114】
ここで、指定の単語の類義語と類義語関連画像は含まれないと判定された場合(ステップTB2(No))、制御部21は、図22の(B)に示すように、WESサーバ30から受信された指定の単語“archive”の関連画像Ra1,Ra2,Ra3,…の一覧を、Web関連画像一覧RL1としてタッチパネル式表示部27に表示させる(ステップTB3)。
【0115】
なお、指定の単語“archive”の関連画像Ra1,Ra2,Ra3,…の一覧の中に、WESサーバ30でのWeb関連画像一覧生成処理(図17)に従い非表示に設定(ステップSE7)された当該指定の単語“archive”と関係のない関連画像RaNが含まれる場合、制御部21は、タッチパネル式表示部27に、図23に示すように、非表示に設定された関連画像RaNに関連除外マークNdを付加したWeb関連画像一覧RL1を表示させる(ステップTB3)。非表示に設定された関連画像RaNは非表示にしてもよい。
【0116】
ここで、例えば図23で示したように表示された指定の単語“archive”に対応するWeb関連画像一覧RL1において、利用者Hの好む関連画像Ra3が指定されると(ステップTB4(Yes))、制御部21は、指定された関連画像Ra3に指定枠Wを表示させ、当該指定の関連画像Ra3のデータをWESサーバ30へ送信する(ステップTB5)。
【0117】
なお、利用者端末20に表示されたWeb関連画像一覧RL1において、利用者Hが指定する関連画像Ra3が、他の利用者の単語帳に共有されてよい場合には、Web関連画像一覧RL1と共に表示される[共有可]ボタンBCyを押下して当該関連画像Ra3を指定し、共有されたくない場合には[共有不可]ボタンBCnを押下して当該関連画像Ra3を指定する。
【0118】
これによりWESサーバ30に対しては、利用者端末20にてWeb関連画像一覧RL1から指定された関連画像Ra3のデータが、共有可または共有不可の情報と共に送信される(ステップTB5)。なお、WESサーバ30へ送信する指定の関連画像Ra3のデータは、画像データそのものではなく、画像データを識別する識別情報(インデックスなど)であってよい。
【0119】
WESサーバ30において、利用者端末20から送信された指定の関連画像Ra3のデータ(含む共有可/不可)が受信されると(ステップS9(Yes))、制御部31は、図22の(A)で示したように、利用者端末20に送信して表示させた、単語帳データベース記憶領域32e(図8参照)の該当する単語帳の単語カード“archive”に対応する関連画像を、受信された関連画像Ra3に更新日時および共有可/共有不可の情報も含めて更新する(ステップS10)。
【0120】
これにより利用者は、WESサーバ30にて生成された自身の単語帳の任意の単語に対応付けられた関連画像を、通信ネットワークN上のWebサーバ40…から検索したWeb関連画像一覧RL1の中から利用者Hの好む関連画像Ra3を指定して、当該指定した関連画像Ra3に更新できる。
【0121】
<単語帳に類義語と類義語関連画像を付加して更新する処理>
また、利用者端末20の単語帳利用処理(図12)において、例えば指定の単語“road”に対応付けられた関連画像が表示される関連画像ページTCb(図22の(A)参照)が表示された状態で(ステップTA3)、[Web]ボタンBT1が押下されることにより、指定の単語“road”と[Web]ボタンBT1の押下信号がWESサーバ30へ送信された場合(ステップTA4,TA5)、WESサーバ30の単語帳処理では、次のように指定の単語“road”の類義語“street”と類義語関連画像を含むWeb関連画像一覧生成処理が実行される(ステップS8(Yes)→SE)。
【0122】
図24は、利用者端末20の関連画像更新処理に従った単語カード“road”に対応したWeb関連画像一覧RL1とWeb類義語関連画像一覧SLaとの分割表示例を示す図である。
【0123】
制御部31は、指定の単語“road”を、作業データ記憶領域32fに確保した検索対象単語一覧に初期値として記憶させ(ステップSE1)、当該検索対象単語一覧に記憶された検索対象単語“road”が類義語を持つか否かを、辞書データベース記憶領域32c(図6参照)に記憶された辞書データに基づき判定する(ステップSE2)。
【0124】
例えば、検索対象単語“road”は類義語“street”を持つと判定された場合(ステップSE2(Yes))、制御部31は、指定の単語(検索対象単語)“road”の送信元である利用者端末20の辞書<利用者>IDに対応付けられて利用者管理データベース記憶領域32d(図7参照)に記憶されている検索履歴に、類義語“street”が含まれるか否かを判定する(ステップSE3)。
【0125】
ここで、検索対象単語“road”の類義語“street”が、該当する利用者の検索履歴に含まれると判定された場合(ステップSE3(Yes))、制御部31は、当該類義語“street”を作業データ記憶領域32fの検索対象単語一覧に加えて記憶させる(ステップSE4)。
【0126】
すると制御部31は、例えば図24の(A)に示すように、通信ネットワークN上のWebサーバ40…から、検索対象単語一覧の先頭の検索対象単語(指定の単語)“road”に関係する関連画像Ra1,Ra2,Ra3,…を、予め設定された数分(ここでは20件)検索して取得する(ステップSE5)。
【0127】
そして制御部31は、前述同様に、ステップSE5にて取得された20件の関連画像Ra1,Ra2,Ra3,…を対象に、検索対象単語“road”の語義に関係のない関連画像があるか否かを判定し(ステップSE6)、あると判定された場合には(ステップSE6(Yes))、当該関係のない関連画像RaNに対し非表示の設定を行なう(ステップSE7,SE8)。
【0128】
制御部31は、検索対象単語一覧に、Webサーバ40…からの関連画像の検索をしていない次の検索対象単語(類義語)“street”があると判定し(ステップSE9(Yes))、前述同様に、例えば図24の(A)に示すように、通信ネットワークN上のWebサーバ40…から、当該検索対象単語“street”に関係する関連画像(類義語関連画像)SR1,SR2,SR3,…を、予め設定された数分(ここでは20件)検索して取得する(ステップSE5)。
【0129】
そして制御部31は、前述同様に、ステップSE5にて取得された20件の関連画像SR1,SR2,SR3,…を対象に、検索対象単語“street”の語義に関係のない関連画像があるか否かを判定し(ステップSE6)、あると判定された場合には(ステップSE6(Yes))、当該関係のない関連画像RaNに対し非表示の設定を行なう(ステップSE7,SE8)。
【0130】
この後、検索対象単語一覧に、Webサーバ40…からの関連画像の検索をしていない検索対象単語はないと判定され(ステップSE9(No))、また、検索対象単語には指定の単語である“road”と類義語である“street”とで、2以上の検索対象単語があると判定されると(ステップSE10(Yes))、制御部31は、指定の単語“road”に対応する関連画像Ra1,Ra2,Ra3,…の一覧のデータと類義語“street”に対応する関連画像SR1,SR2,SR3,…の一覧のデータとを、Web関連画像一覧データとして利用者端末20へ送信する(ステップSE12)。
【0131】
利用者端末20において、WESサーバ30から送信された指定の単語“road”と類義語“street”に対応するWeb関連画像一覧データが受信されると(ステップTA6(Yes))、制御部21は、関連画像更新処理(図13)に移行する(ステップTB)。
【0132】
制御部21は、WESサーバ30から、Web関連画像一覧データが受信され(ステップTB1(Yes))、当該Web関連画像一覧データに指定の単語“road”の類義語“street”と類義語関連画像が含まれると判定する(ステップTB2(Yes))。
【0133】
制御部21は、図24の(A)に示すように、WESサーバ30から受信された指定の単語“road”の関連画像Ra1,Ra2,Ra3,…の一覧と類義語“street”の関連画像SR1,SR2,SR3,…の一覧とを、Web関連画像一覧RL1とWeb類義語関連画像一覧SLaとに画面分割して構成した関連画像一覧画面GLとしてタッチパネル式表示部27に表示させる(ステップTB6)。
【0134】
ここで、指定の単語“road”に対応するWeb関連画像一覧RL1から利用者Hの好む関連画像Ra3が指定され、また類義語“street”に対応するWeb類義語関連画像一覧SLaから利用者Hの好む類義語関連画像SR1が指定され、[画像作成]ボタンBMが押下されると(ステップTB7(Yes))、制御部21は、指定された関連画像Ra3と類義語関連画像SR1とに指定枠Wを表示させ、各関連画像Ra3,SR1のデータをWESサーバ30へ送信する(ステップTB8)。
【0135】
なお、ここでも前述同様に、利用者端末20に表示されたWeb関連画像一覧RL1とWeb類義語関連画像一覧SLaとにおいて、利用者Hが指定する関連画像Ra3(SR1)が、他の利用者の単語帳に共有されてよい場合には、図23で示したように、[共有可]ボタンBCyを押下してから当該関連画像Ra3(SR1)を指定し、共有されたくない場合には[共有不可]ボタンBCnを押下してから当該関連画像Ra3(SR1)を指定する。
【0136】
これによりWESサーバ30に対しては、利用者端末20にてWeb関連画像一覧RL1(Web類義語関連画像一覧SLa)から指定された関連画像Ra3(類義語関連画像SR1)のデータが、それぞれ共有可または共有不可の情報と共に送信される(ステップTB8)。なお、WESサーバ30へ送信する指定の関連画像Ra3のデータは、画像データそのものではなく、画像データを識別する識別情報(インデックスなど)であってよい。
【0137】
WESサーバ30において、利用者端末20から送信された指定の関連画像Ra3と類義語関連画像SR1のデータ(含む共有可/不可)が、[画像作成]ボタンBMの押下信号とともに受信されると(ステップS11(Yes))、制御部31は、ステップS7にて利用者端末20に送信して表示させた、単語帳データベース記憶領域32e(図8参照)の該当する単語帳の単語カード“road”に対応する関連画像を、受信された関連画像Ra3に更新日時および共有可/共有不可の情報も含めて更新する。また同単語帳の単語カード“road”を、受信された類義語“street”とその類義語関連画像SR1(含む更新日時および共有可/共有不可の情報)を加えて更新する(ステップS12)。
【0138】
これにより利用者は、WESサーバ30にて生成された自身の単語帳の任意の単語(ここでは“road”)に対応付けられた関連画像を、通信ネットワークN上のWebサーバ40…から検索したWeb関連画像一覧RL1の中から利用者Hの好む関連画像Ra3を指定して、当該指定した関連画像Ra3に更新できる。そして、単語“road”の類義語“street”が自身の検索履歴に含まれる場合には、単語“road”の単語カードに、当該類義語“street”とWeb類義語関連画像一覧SLaの中から指定した利用者Hの好む類義語関連画像SR1とを加えて、単語カードを更新できる。
【0139】
この場合、利用者端末20において、図21で示したように、WESサーバ30から受信した自身の単語帳の指定の単語(ここでは“road”)の単語カードを表示させると(ステップTA1~TA3)、関連画像ページTCbには、例えば、図24の(B)に示すように、単語“road”の利用者が指定した関連画像Ra3と類義語“street”の利用者が指定した関連画像SR1とが並んで比較できるように表示される。
【0140】
よって利用者は、単語“road”と類義語“street”との語義の違い(例えば、“road”は町から町へ続く車の通る道/“street”は建物や街路樹が立ち並ぶ市内の道路)を深く且つ容易に理解して、単語“road”は勿論その類義語“street”も併せて、効果的且つ効率的に覚えることができる。また本実施例では、類義語が利用者の検索履歴にある場合、すなわち類義語自身が単語帳に別途独立して登録されている場合に、関連画像の検索対象としているため、より記憶に定着しやすく効率的に学習することができる。一方で、類義語が検索履歴に含まれていない場合であってもよい。この場合の類義語は利用者が調べたことが無い単語ではあるが、単語帳に含まれる単語に関連する単語であり、しかも類義語についても関連画像を表示するので、効果的且つ効率的に学習する単語を増やすことができる。
【0141】
<単語帳にメモデータMeを付加して更新する処理>
また、利用者端末20の単語帳利用処理(図12)において、例えば図22の(C)で示したように、指定の単語“archive”に対応付けられた単語訳ページTCcが表示された状態で(ステップTA3)、当該単語訳ページTCcのメモデータMeの欄が指定されると(ステップTA10(Yes))、制御部21は、図示しないソフトキーボードを表示させ、指定されたメモデータMeの欄を文字入力可能な状態に設定する(ステップTA11)。
【0142】
ここで、利用者の操作により、任意のメモ(ここでは、単語“archive”と日本語訳の語呂合わせである「赤い部分は記録保管所で…」)を入力して表示させ、当該メモの共有可または共有不可を指定するための[共有可]ボタンBCyまたは[共有不可]ボタンBCn(図23参照)を押下する。
【0143】
制御部21は、指定の単語“archive”と入力されたメモデータ「赤い部分は記録保管所で…」Meを、共有可または共有不可の情報と共にWESサーバ30へ送信する(ステップTA12)。
【0144】
WESサーバ30において、利用者端末20から送信された指定の単語“archive”とメモデータ「赤い部分は記録保管所で…」Me(含む共有可/不可)が受信されると(ステップS20(Yes))、制御部31は、受信されたメモデータMeを、共有可または共有不可の情報も含めて、単語帳データベース記憶領域32eの該当する単語帳の単語“archive”に対応付けて記憶させ、メモデータMeを更新する(ステップS21)。
【0145】
これにより利用者は、自身の単語帳の任意の単語に対応付けて、当該単語を覚えやすいと思える任意のメモデータMeを付加し、単語を効果的且つ効率的に学習できる。
【0146】
利用者端末20において、表示中の画面を閉じる操作が行なわれると(ステップTA7(Yes))、制御部21は、一連の単語帳利用処理を終了する。
【0147】
<単語帳の関連画像をWESサーバ30内から検索して更新する処理>
例えば、図21(B)で示したように、利用者端末20のタッチパネル式表示部27に指定の単語カード“archive”の関連画像ページTCbを表示させた状態で(ステップTA3)、表示されている現在の関連画像を、例えば利用者が好む関連画像に、WESサーバ30内の他の利用者の単語帳から検索して更新させるため、図22の(A)に示すように、当該関連画像ページTCbの[WES]ボタンBT2が押下されると(ステップTA8(Yes))、制御部21は、指定の単語“archive”と[WES]ボタンBT2の押下信号をWESサーバ30へ送信する(ステップTA9)。
【0148】
WESサーバ30において、利用者端末20から送信された指定の単語“archive”と[WES]ボタンBT2の押下信号が受信されると(ステップS13(Yes))、制御部31は、WES関連画像一覧生成処理(図18)に移行する(ステップSF)。
【0149】
図18は、WESサーバ30の単語帳処理に含まれるWES関連画像一覧生成処理を示すフローチャートである。
【0150】
制御部31は、単語帳データベース記憶領域32eに記憶されている他の利用者の単語帳のデータから、例えば図22の(C)に示すように、指定の単語“archive”に対応付けられた関連画像Rb1,Rb2,Rb3,…を、予め設定された数分検索して取得する(ステップSF1)。
【0151】
制御部31は、取得した指定の単語“archive”に対応する関連画像Rb1,Rb2,Rb3,…の一覧のデータを、WES関連画像一覧データとして利用者端末20へ送信する(ステップSF2)。
【0152】
利用者端末20において、WESサーバ30から送信された指定の単語“archive”に対応するWES関連画像一覧データが受信されると(ステップTA6(Yes))、制御部21は、関連画像更新処理(図13)に移行する(ステップTB)。
【0153】
制御部21は、WESサーバ30からWES関連画像一覧データが受信されると(ステップTB9(Yes))、図22の(C)に示すように、WESサーバ30から受信された指定の単語“archive”の関連画像Rb1,Rb2,Rb3,…の一覧を、WES関連画像一覧RL2としてタッチパネル式表示部27に表示させる(ステップTB10)。
【0154】
図25は、利用者端末20の関連画像更新処理に従ったWES関連画像一覧RL2の表示における関連画像の絞り込みの操作例を示す図である。
【0155】
WES関連画像一覧RL2において、例えば図25に示すように、関連画像Rb1,Rb2,Rb3,…の絞り込みを行なうための[絞り込み]ボタンPDが押下されると、制御部21は、単語帳データベース(32e)から検索する関連画像を、更新日時の新しい順に検索して絞り込むための[最近]ボタンBXと、利用者と同じ利用者属性を有する他の利用者の単語帳から検索して絞り込むための[人気]ボタンBYと、利用者と同じ関連画像特徴を有する他の利用者の単語帳から検索して絞り込むための[おすすめ]ボタンBZとを、プルダウンメニューとして表示させる。
【0156】
制御部21は、表示された[最近]ボタンBXまたは[人気]ボタンBYまたは[おすすめ]ボタンBZが押下されるのに応じて、当該ボタンBXまたはBYまたはボタンBZの押下信号をWESサーバ30へ送信する(ステップTB11)。
【0157】
WESサーバ30において、利用者端末20から[最近]ボタンBXの押下信号が受信されると(ステップSF3(Yes))、制御部31は、指定の単語“archive”の関連画像を、単語帳データベース(32e)内の他の利用者の単語帳のデータから更新日時の新しい順(投稿順)に検索して取得し(ステップSF4)、取得した関連画像の一覧のデータを、「最近」のWES関連画像一覧データとして利用者端末20へ送信する(ステップSF5)。
【0158】
また、利用者端末20から[人気]ボタンBYの押下信号が受信されると(ステップSF6(Yes))、制御部31は、利用者管理データベース(32d)から、利用者の辞書<利用者>IDに対応付けられた利用者属性(例えば、高校三年生)を取得する(ステップSF7)。
【0159】
そして、指定の単語“archive”の関連画像を、取得した利用者属性と同じ利用者属性(高校三年生)を有する単語帳データベース(32e)内の他の利用者の単語帳から検索して取得し(ステップSF8)、取得した関連画像の一覧のデータを、「人気」のWES関連画像一覧データとして利用者端末20へ送信する(ステップSF9)。
【0160】
また、利用者端末20から[おすすめ]ボタンBZの押下信号が受信されると(ステップSF10(Yes))、制御部31は、利用者管理データベース(32d)から、利用者の辞書<利用者>IDに対応付けられた関連画像特徴(例えば、単語の語呂合わせ画像)を取得する(ステップSF11)。
【0161】
そして、指定の単語“archive”の関連画像を、取得した関連画像特徴と同じ関連画像特徴(単語の語呂合わせ画像)を有する単語帳データベース(32e)内の他の利用者の単語帳から検索して取得し(ステップSF12)、取得した関連画像の一覧のデータを、「おすすめ」のWES関連画像一覧データとして利用者端末20へ送信する(ステップSF13)。
【0162】
利用者端末20において、WESサーバ30から絞り込みの処理がされて送信された「最近」または「人気」または「おすすめ」のWES関連画像一覧データが受信されると(ステップTB9(Yes))、制御部21は、受信された指定の単語“archive”の絞り込み後の関連画像Rb1,Rb2,Rb3,…の一覧を、例えば図22の(C)に示すように、WES関連画像一覧RL2としてタッチパネル式表示部27に表示させる(ステップTB12)。
【0163】
ステップTB10またはTB12において表示された指定の単語“archive”のWES関連画像一覧RL2において、利用者Hの好む関連画像Rb2(ここでは、単語“archive”と日本語訳の語呂合わせ「赤いブタを保管」である関連画像)が指定されると、制御部21は、指定された関連画像Rb2に指定枠Wを表示させ、当該指定の関連画像Rb2のデータをWESサーバ30へ送信する(ステップTB13)。WESサーバ30へ送信する指定の関連画像Rb2のデータは、画像データそのものではなく、画像データを識別する識別情報(インデックスなど)であってよい。
【0164】
WESサーバ30において、利用者端末20から送信された指定の関連画像Rb2(ここでは、単語“archive”の語呂合わせ「赤いブタを保管」である関連画像)が受信されると(ステップS14(Yes))、制御部31は、当該指定の関連画像Rb2の検索元である他の利用者の単語帳の同関連画像Rb2が対応付けられている単語カード(単語“archive”と関連画像Rb2と説明情報とメモを含む)のデータを、関連画像Rb2とメモについては共有可/不可の情報も併せて、利用者端末20へ送信する(ステップS15)。
【0165】
利用者端末20において、制御部21は、WESサーバ30から送信された指定の関連画像Rb2に対応する他の利用者の単語帳の単語カードのデータ(関連画像Rb2とメモについては共有可/不可の情報も含む)を受信する。そして、例えば図26の(A)(B)(C)に示すように、受信された他の利用者の単語カード“archive”の英単語ページTCaと関連画像ページTCbと単語訳ページTCcとを、タッチパネル式表示部27に切り替え可能に表示させる(ステップTB14)。
【0166】
この際、受信された他の利用者の単語カードの関連画像Rb2に共有可の情報が付加されていた場合には、図26の(B)に示すように、関連画像ページTCbには、共有可を示すダウンロードマークDLが付加されて表示される。また、受信された他の利用者の単語カードのメモのデータに共有可の情報が付加されていた場合には、図26の(C)に示すように、単語訳ページTCcには、共有可を示すコピーマークCPが付加されて表示される。
【0167】
ここで、図26の(B)に示すように、ダウンロードマークDLが付加されて表示された関連画像ページTCbの関連画像(ここでは、単語“archive”の語呂合わせ「赤いブタを保管」である関連画像)が指定されると(ステップTB15(Yes))、制御部21は、指定された関連画像(共有可)のデータ(指定の関連画像のデータは同関連画像の識別情報であってよい)をWESサーバ30へ送信する(ステップTB16)。
【0168】
WESサーバ30において、利用者端末20から送信された指定の関連画像(共有可)のデータが受信されると(ステップS16(Yes))、制御部31は、図22の(A)で示したように、利用者端末20に送信して表示させた、単語帳データベース(32e)の該当する単語帳の単語カード“archive”に対応する関連画像を、受信された他の利用者の単語カードの関連画像Rb2(単語“archive”の語呂合わせ「赤いブタを保管」である関連画像)に更新日時および共有可の情報も含めて更新する(ステップS17)。
【0169】
これにより利用者は、WESサーバ30にて生成された自身の単語帳の任意の単語に対応付けられた関連画像を、当該WESサーバ30内の他の利用者の単語帳のデータから検索したWES関連画像一覧RL2の中から、利用者Hの好む、例えば利用者Hの単語帳にある以前の関連画像よりも単語を覚えやすいと思える関連画像Rb2を指定して、当該指定した関連画像Rb2に更新できる。
【0170】
しかも、利用者は、「最近」または「人気」または「おすすめ」として絞り込んで検索したWES関連画像一覧RL2の中から、「最近」の場合は最近更新された関連画像、「人気」の場合は利用者と同じ属性を持つ他の利用者の単語帳にある関連画像、「おすすめ」の場合は利用者の単語帳にある関連画像の特徴と同じ特徴を持つ他の利用者の単語帳にある関連画像を対象に、利用者Hの好む関連画像Rb2を指定して、自身の単語帳の単語に対応付けられた関連画像を更新できる。
【0171】
<単語帳のメモデータMeを他の利用者の単語帳を利用して更新する処理>
また、利用者端末20のステップTB14の処理に従い、図26の(A)(B)(C)で示したように切り替え可能に表示された他の利用者の単語カード“archive”の英単語ページTCaと関連画像ページTCbと単語訳ページTCcのうち、図26の(C)に示すように、コピーマークCPが付加されて表示された単語訳ページTCcのメモデータ(ここでは、単語“archive”の語呂合わせ「赤いブタを、保管する」)Meが指定されると(ステップTB17(Yes))、制御部21は、指定されたメモデータ(共有可)MeをWESサーバ30へ送信する(ステップTB18)。
【0172】
WESサーバ30において、利用者端末20から送信された指定のメモデータ(共有可)Meが受信されると(ステップS18(Yes))、制御部31は、図21の(C)で示したように、利用者端末20に送信して表示させた、単語帳データベース(32e)の該当する単語帳の単語カード“archive”に対応するメモデータ「赤い部分は記録保管所で…」Meを、受信された他の利用者の単語カードのメモデータ「赤いブタを、保管する」Meに共有可の情報も含めて更新する(ステップS19)。
【0173】
これにより利用者は、WESサーバ30にて生成された自身の単語帳の任意の単語に対応付けたメモデータMeを、当該WESサーバ30内の自身が好む関連画像を持つ他の利用者の単語帳のメモデータMe(自身の単語帳にあるメモよりも単語を覚えやすいと思えるメモ)を指定して、当該指定したメモデータMeに更新できる。
【0174】
利用者端末20の関連画像更新処理(図13)でのステップTB14において、例えば図26で示したように、WESサーバ30から受信された他の利用者の単語帳の英単語ページTCaと関連画像ページTCbと単語訳ページTCcとが切り替え可能に表示された状態で、図示しない[戻る]ボタンが押下されると(ステップTB19(Yes))、制御部21は、ステップTB11において絞り込みの操作が行なわれていた場合には、ステップTB12の処理に戻り、絞り込み後のWES関連画像一覧RL2を表示させ(ステップTB20(Yes)→TB12)、絞り込みの操作が行なわれていなかった場合には、ステップTB10の処理に戻り、絞り込み前のWES関連画像一覧RL2を表示させる(ステップTB20(No)→TB10)。
【0175】
(実施形態のまとめ)
実施形態の学習支援システム1によれば、電子辞書10により単語を検索した検索履歴のデータを、通信機器である利用者端末20によりWESサーバ30へ送信すると、WESサーバ30は、検索履歴のデータに含まれる単語毎に、当該単語と、単語訳を含む説明情報と、単語の関連画像と(単語の類義語がある場合は類義語と類義語関連画像も含む)を、辞書データベース(32c)の辞書データから取得して対応付けた単語カードを生成し、利用者に応じた単語帳を自動生成して単語帳データベース(32e)に辞書<利用者>IDに対応付けて記憶する。
【0176】
利用者は、WESサーバ30にて自動生成された単語帳を利用者端末20に取得し、利用者端末20により、単語帳の各単語カードを、英単語ページTCaと関連画像ページTCbと単語訳ページTCcとで切り替えながら表示させて学習する。
【0177】
この際、単語訳ページTCcのメモデータMeの欄を指定して、例えば単語を覚えやすいと思われる任意のメモデータMe(単語の読みと単語訳の語呂合わせになるメモなど)を入力すると、WESサーバ30の該当する単語帳の単語カードにメモデータMeが付加されて更新され、これ以降、利用者端末20に表示させる単語訳ページTCcにメモデータMeが付加される。
【0178】
これにより、利用者は、単語帳の単語の関連画像を見ることで同単語の語義を直感的に理解し易くなったり、メモデータとして加えた単語の読みの語呂合わせを見ることで同単語を直感的に覚えやすくなったりして、単語を効果的且つ効率的に覚えて学習できる。
【0179】
また、実施形態の学習支援システム1によれば、利用者端末20に表示させた任意の単語カードの関連画像ページTCbにおいて[Web]ボタンBT1を押下すると、WESサーバ30にてWeb上から検索された、単語カードの単語に関係する関連画像の一覧がWeb関連画像一覧RL1として表示される。そしてWeb関連画像一覧RL1から任意の関連画像を指定すると、WESサーバ30は、単語帳データベース(32e)にある該当する単語帳の単語カードの関連画像を、利用者が指定した関連画像に更新する。
【0180】
これにより、利用者は、自身の単語帳の任意の単語に対応付けられた関連画像を、Web上から検索したWeb関連画像一覧RL1の中の利用者Hの好む関連画像Ra3を指定して更新できる。
【0181】
なお、WESサーバ30により、利用者端末20に表示させた任意の単語カードの単語に関係する関連画像をWeb上から検索する際に、同単語の類義語が辞書データベース(32c)にあり、同類義語が利用者の検索履歴に含まれる場合、同類義語の関連画像もWeb上から検索し、検索した類義語関連画像の一覧を、Web類義語関連画像一覧SLaとして、Web関連画像一覧RL1と画面分割して利用者端末20に表示させる。そしてWeb関連画像一覧RL1とWeb類義語関連画像一覧SLaの各々から任意の関連画像を指定すると、WESサーバ30は、単語帳データベース(32e)にある該当する単語帳の単語カードの関連画像を、利用者が指定した関連画像に更新すると共に、同単語カードを、類義語と利用者が指定した類義語関連画像とを付加して更新する。
【0182】
これにより、利用者は、利用者端末20に表示させた単語カードの単語と類義語との語義の違いを、同単語の関連画像と類義語関連画像の内容の違いから深く且つ容易に理解して、同単語は勿論その類義語も併せて効果的且つ効率的に学習できる。
【0183】
また、実施形態の学習支援システム1によれば、利用者端末20に表示させた任意の単語の関連画像ページTCbにおいて[WES]ボタンBT2を押下すると、WESサーバ30にて、単語帳データベース(32e)にある他の利用者の単語帳から検索された、同単語に関係する関連画像の一覧がWES関連画像一覧RL2として表示される。そしてWES関連画像一覧RL2から任意の関連画像を指定すると、WESサーバ30は、単語帳データベース(32e)にある同利用者端末20の利用者の単語帳の単語カードの関連画像を、指定した関連画像に更新する。
【0184】
これにより、利用者は、自身の単語帳の任意の単語に対応付けられた関連画像を、WESサーバ30内の他の利用者の単語帳から検索したWES関連画像一覧RL2の中の、例えば自身の単語帳にある以前の関連画像よりも単語を覚えやすいと思える関連画像Rb2を指定して、当該指定した関連画像Rb2に更新できる。
【0185】
なお、WESサーバ30により他の利用者の単語帳から検索されて利用者端末20に表示されたWES関連画像一覧RL2は、[最近]ボタンBXまたは[人気]ボタンBYまたは[おすすめ]ボタンBZを操作することで、更新日時の新しい順の関連画像の一覧に絞り込んだり、利用者端末20の利用者と同じ利用者属性を有する他の利用者の単語帳から検索した関連画像の一覧に絞り込んだり、同利用者と同じ関連画像特徴を有する他の利用者の単語帳から検索した関連画像の一覧に絞り込んだりできる。利用者は、自身の好む学習感覚に近い他の利用者の単語帳にあるより適切な関連画像Rb2を指定して、自身の単語帳の単語に対応付けられた関連画像を更新できる。
【0186】
また、実施形態の学習支援システム1によれば、利用者端末20に表示された、指定の単語に対応するWES関連画像一覧RL2の任意の関連画像Rb2が利用者により指定されると、WESサーバ30は、指定された関連画像Rb2の検索元である他の利用者の単語帳の単語カードのデータを利用者端末20に送信し、英単語ページTCaと関連画像ページTCbと単語訳ページTCcとに切り替え可能に表示させる。単語訳ページTCcのメモデータMeが利用者により指定されると、WESサーバ30は、利用者の単語帳の指定の単語に対応する現在のメモデータMeを、指定された他の利用者のメモデータMeに更新する。
【0187】
これにより、利用者は、自身の単語帳の任意の単語に対応付けた現在のメモデータMeについて、WESサーバ30内の自身が好む関連画像を持つ他の利用者の単語帳のメモデータMeをより単語を覚えやすいと思えるメモデータMeとして指定し、当該指定したより良いメモデータMeに更新できる。
【0188】
(他の実施形態)
なお、WESサーバ30のWES関連画像一覧生成処理での[人気]ボタンBYに応じた関連画像の絞り込み処理は、単語帳の関連画像のデータに、当該関連画像をWeb関連画像一覧RL1またはWES関連画像一覧RL2の表示から利用者が選択して指定するまでの選択時間を対応付けて記憶させておく。そして、選択時間が所定の時間よりも短い関連画像は、利用者にとって覚え易い関連画像であると想定して絞り込む手法としてもよい。
【0189】
また、全体のコントラストが明瞭な関連画像、単語の語義に対応する特徴部分が背景に対して明瞭な関連画像、特徴部分の大きさが所定の大きさよりも大きい関連画像などを画像認識して解析し、[人気]ボタンBYに応じた絞り込みの対象としてもよい。
【0190】
また、[おすすめ]ボタンBZに応じた関連画像の絞り込み処理は、過去の関連画像の更新に際して、WES関連画像一覧RL2に基づき利用者が好みの関連画像を指定して更新したことのある他の利用者の単語帳にある関連画像を対象に絞り込む手法としてもよい。
【0191】
また、Web関連画像一覧生成処理において、Web上からのダウンロードが禁止されている関連画像については、当該関連画像のWeb上でのURLを取得し、Web関連画像一覧RL1に当該ダウンロードが禁止されている関連画像に代えて表示させてもよい。
【0192】
また、WESサーバ30において、検索履歴のデータに基づき単語帳を生成する際に、単語に対応付ける関連画像は、辞書データベース(32c)の辞書データにある当該単語の関連画像としたが、これに限らず、Web上から検索した関連画像としてもよい。
【0193】
また、実施形態で説明した検索履歴の単語とは、熟語、複合語、略語など、例えば辞書データの見出し語として存在する種々の語句であってよいのは勿論である。
【0194】
よって、実施形態の学習支援システム1によれば、学習対象の言語を効果的且つ効率的に覚えて学習することが可能になる。
【0195】
以上の各実施形態において記載した学習支援システム1による各処理の手法、すなわち、図9のフローチャートに示す電子辞書10でのWESサーバ同期処理、図10のフローチャートに示す利用者端末20でのWES利用処理、図11のフローチャートに示すWESサーバ30での単語帳生成処理、図12のフローチャートに示す利用者端末20での単語帳利用処理、図13図14のフローチャートに示す利用者端末20での関連画像更新処理、図15図16のフローチャートに示すWESサーバ30での単語帳処理、図17のフローチャートに示すWESサーバ30でのWeb関連画像一覧生成処理、図18のフローチャートに示すWESサーバ30でのWES関連画像一覧生成処理などの各手法は、何れもコンピュータに実行させることができるプログラムとして、メモリカード(ROMカード、RAMカードなど)、磁気ディスク(フロッピ(登録商標)ディスク、ハードディスクなど)、光ディスク(CD-ROM、DVDなど)、半導体メモリなどの外部記録装置の媒体に格納して配布することができる。そして、電子機器の制御部(CPU)は、この外部記録装置の媒体に記録されたプログラムを記憶装置に読み込み、この読み込んだプログラムによって動作が制御されることにより、各実施形態において説明した各種の機能を実現し、前述した手法による同様の処理を実行することができる。
【0196】
また、各手法を実現するためのプログラムのデータは、プログラムコードの形態として通信ネットワーク(N)上を伝送させることができ、この通信ネットワーク(N)に接続されたコンピュータ装置(プログラムサーバ)から、前記プログラムのデータを電子機器に取り込んで記憶装置に記憶させ、前述した各種の機能を実現することもできる。
【0197】
本発明は、実施形態に限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で種々に変形することが可能である。また、実施形態は適宜組み合わせて実施してもよく、その場合組み合わせた効果が得られる。更に、実施形態には種々の発明が含まれており、開示される複数の構成要件から選択された組み合わせにより種々の発明が抽出され得る。例えば、実施形態に示される全構成要件からいくつかの構成要件が削除されても、課題が解決でき、効果が得られる場合には、この構成要件が削除された構成が発明として抽出され得る。
【0198】
以下に、本願出願の当初の特許請求の範囲に記載された発明を付記する。
【0199】
[付記1]
通信部と、
制御部と、
辞書データベースを記憶する記憶部を備え、
前記制御部は、
利用者が検索した少なくとも1つ以上の語句の検索履歴を前記通信部を介して取得し、
前記検索履歴に含まれる語句毎に、前記記憶部に記憶された辞書データベースから前記語句に対応する語句情報を取得し、
前記語句と、前記語句情報に含まれる前記語句の説明情報と、前記語句に関連する第1の語句関連画像とを対応付けた単語帳のデータを生成し、
前記語句情報に前記語句の類義語が含まれる場合には、前記類義語と、前記類義語に関連する第1の類義語関連画像とを、前記単語帳のデータの前記語句に対応するデータに付加する、
ように構成されるサーバ装置。
【0200】
[付記2]
前記制御部は、
前記単語帳のデータを前記利用者の通信機器へ送信する、
ように構成される付記1に記載のサーバ装置。
【0201】
[付記3]
前記制御部は、
前記送信された単語帳において前記利用者が指定した1つの語句の情報を受信すると、
前記指定された語句に関連する第2の語句関連画像一覧のデータを別のサーバ装置から取得して前記利用者の前記通信機器へ送信し、
前記送信された第2の語句関連画像一覧から前記利用者が選択した1つの第2の語句関連画像の情報を受信すると、
前記指定された語句に対応付けられた第1の語句関連画像を、前記受信した第2の語句関連画像の情報に対応する画像に更新する、
ように構成される付記2に記載のサーバ装置。
【0202】
[付記4]
前記制御部は、
前記指定された語句に対応付けられた類義語がある場合、
前記類義語に関連する第2の類義語関連画像一覧のデータを前記別のサーバ装置から取得し、
前記第2の類義語関連画像一覧のデータを前記利用者の前記通信機器へ送信し、
前記利用者が、前記送信された第2の類義語関連画像一覧から選択した1つの第2の類義語関連画像の情報を受信すると、
前記指定された語句に対応付けられた第1の類義語関連画像を、前記受信した第2の類義語関連画像の情報に対応する画像に更新する、
ように構成される付記3に記載のサーバ装置。
【0203】
[付記5]
前記制御部は、
前記指定された語句の類義語が前記検索履歴のデータに含まれる場合、
前記類義語に関連する第2の類義語関連画像一覧のデータを前記別のサーバ装置から取得し、
前記第2の類義語関連画像一覧のデータを前記利用者の前記通信機器へ送信し、
前記利用者が、前記送信された第2の類義語関連画像一覧から選択した1つの第2の類義語関連画像の情報を受信すると、
前記指定された語句に対応付けられた第1の類義語関連画像を、前記受信した第2の類義語関連画像の情報に対応する画像に更新する、
ように構成される付記3に記載のサーバ装置。
【0204】
[付記6]
前記制御部は、
前記検索履歴のデータを、前記利用者の通信機器から受信して取得する、
ように構成される付記1ないし付記5の何れかに記載のサーバ装置。
【0205】
[付記7]
通信部と、
制御部と、
辞書データベースを記憶する記憶部と、
を備えたサーバ装置の前記制御部により、
利用者が検索した少なくとも1以上の語句の検索履歴を前記通信部を介して取得し、
前記検索履歴に含まれる語句毎に、前記記憶部に記憶された辞書データベースから前記語句に対応する語句情報を取得し、
前記語句と、前記語句情報に含まれる前記語句の説明情報と前記語句に関連する語句関連画像とを対応付けた単語帳のデータを生成し、
前記語句情報に前記語句の類義語が含まれる場合には、前記類義語と、前記類義語に関連する類義語関連画像とを、前記単語帳のデータの前記語句に対応するデータに付加する、
ようにした学習支援方法。
【0206】
[付記8]
通信部と、
制御部と、
辞書データベースを記憶する記憶部と、
を備えたサーバ装置の前記制御部を、
利用者が検索した少なくとも1以上の語句の検索履歴を前記通信部を介して取得し、
前記検索履歴に含まれる語句毎に、前記記憶部に記憶された辞書データベースから前記語句に対応する語句情報を取得し、
前記語句と、前記語句情報に含まれる語句の説明情報と、前記語句に関連する語句関連画像とを対応付けた単語帳のデータを生成し、
前記語句情報に前記語句の類義語が含まれる場合には、前記類義語と、前記類義語に関連する類義語関連画像とを、前記単語帳のデータの前記語句に対応するデータに付加する、
ように機能させるためのプログラム。
【符号の説明】
【0207】
1 …学習支援システム
10 …電子辞書(電子機器)
11 …制御部(CPU)
12 …記憶部
12a…プログラム記憶領域(辞書制御プログラム)
12b…辞書ID記憶領域
12c…辞書データ記憶領域
12d…検索履歴データ記憶領域
15 …通信部
16 …キー入力部
17 …タッチパネル式表示部
20 …利用者端末(通信機器)
21 …制御部(CPU)
22 …記憶部
22a…プログラム記憶領域(端末制御プログラム)
22b…プログラム記憶領域(WES利用アプリ)
22c…端末データ記憶領域
25 …通信部
27 …タッチパネル式表示部
28 …撮像部
30 …WESサーバ(サーバ装置)
31 …制御部(CPU)
32 …記憶部
32a…プログラム記憶領域(サーバ制御プログラム)
32b…プログラム記憶領域(画像認識プログラム)
32c…辞書データベース記憶領域
32d…利用者管理データベース記憶領域
32e…単語帳データベース記憶領域
32f…作業データ記憶領域
N …通信ネットワーク
QR …2次元コード
TCa…英単語ページ
TCb…関連画像ページ
TCc…単語訳ページ
Me …メモデータ
BT1…[Web]ボタン
BT2…[WES]ボタン
RL1…Web関連画像一覧
RL2…WES関連画像一覧
BCy…[共有可]ボタン
BCn…[共有不可]ボタン
SLa…Web類義語関連画像一覧
GL …関連画像一覧画面
BM …[画像作成]ボタン
PD …[絞り込み]ボタン
DL …ダウンロードマーク
CP …コピーマーク
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
図18
図19
図20
図21
図22
図23
図24
図25
図26