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特開2022-14877複数の宝石を選択的に表示することができるように回転及びロック機能を備えた指輪
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  • 特開-複数の宝石を選択的に表示することができるように回転及びロック機能を備えた指輪 図1
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022014877
(43)【公開日】2022-01-20
(54)【発明の名称】複数の宝石を選択的に表示することができるように回転及びロック機能を備えた指輪
(51)【国際特許分類】
   A44C 9/02 20060101AFI20220113BHJP
   A44C 17/02 20060101ALI20220113BHJP
【FI】
A44C9/02
A44C17/02
【審査請求】未請求
【請求項の数】6
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021088237
(22)【出願日】2021-05-26
(31)【優先権主張番号】10-2020-0083414
(32)【優先日】2020-07-07
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(71)【出願人】
【識別番号】521227311
【氏名又は名称】キム,ヨン ギル
(74)【代理人】
【識別番号】100091683
【弁理士】
【氏名又は名称】▲吉▼川 俊雄
(74)【代理人】
【識別番号】100179316
【弁理士】
【氏名又は名称】市川 寛奈
(72)【発明者】
【氏名】キム,ヨン ギル
【テーマコード(参考)】
3B114
【Fターム(参考)】
3B114AA01
3B114AA21
3B114CC13
3B114HH04
3B114JA09
3B114JB05
(57)【要約】
【課題】使用者が複数の宝石が好みに応じて選択的に表示することができるように回転及びロック機能を備えた指輪を提供する。
【解決手段】第1ホールを含む第1面と、前記第1面と向き合い、前記第1ホールより小さい第2ホールを含む第2面と、前記第1面で折り曲げられた第3面と、前記第1面で折り曲げられ、前記第3面と向い合う第4面と、前記第1面と前記第2面との間に位置する離隔空間と、前記離隔空間に配置され、前記第2面と接触する複数の収容部と、前記複数の収容部にそれぞれ配置される弾性部材と、前記弾性部材に定着される宝石とを含み、前記第1面、前記第3面及び前記第4面が固定された状態で前記第2面及び前記複数の収容部が回転することができるように構成される。
【選択図】 図6
【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1ホールを含む第1面と、
前記第1面と向き合い、前記第1ホールより小さい第2ホールを含む第2面と、
前記第1面で折り曲げられた第3面と、
前記第1面で折り曲げられ、前記第3面と向い合う第4面と、
前記第1面と前記第2面との間に位置する離隔空間と、
前記離隔空間に配置され、前記第2面と接触する複数の収容部と、
前記複数の収容部にそれぞれ配置される弾性部材と、
前記弾性部材に定着される宝石とを含み、
前記第1面、前記第3面及び前記第4面が固定された状態で前記第2面及び前記複数の収容部が回転することができるように構成される、複数の宝石を選択的に表示することができるように回転及びロック機能を備えた指輪。
【請求項2】
前記第1ホールは、第1方向に第1直径及び前記第1直径より小さい第2直径を有する、請求項1に記載の複数の宝石を選択的に表示することができるように回転及びロック機能を備えた指輪。
【請求項3】
前記複数の収容部は前記第2面に沿って互いに離隔して配置され、
前記宝石は前記第1方向と交差する第2方向及び前記第2方向の反対方向に移動することができるように構成される、請求項2に記載の複数の宝石を選択的に表示することができるように回転及びロック機能を備えた指輪。
【請求項4】
前記複数の収容部の中で前記第1ホールと整列される収容部に配置された前記宝石の一部は前記第1ホールの外側に突出し、前記複数の収容部の中で前記第1ホールと整列されない収容部に配置された前記宝石の一部は前記第2ホールの内部に位置するように構成される、請求項3に記載の複数の宝石を選択的に表示することができるように回転及びロック機能を備えた指輪。
【請求項5】
前記複数の収容部のそれぞれは穴を含み、前記穴の前記第1方向への第3直径は前記第1直径より大きい、請求項4に記載の複数の宝石を選択的に表示することができるように回転及びロック機能を備えた指輪。
【請求項6】
前記穴に弾性部材及び宝石が定着され、前記穴は円柱形状を有する、請求項5に記載の複数の宝石を選択的に表示することができるように回転及びロック機能を備えた指輪。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は複数の宝石を選択的に表示することができるように回転及びロック機能を備えた指輪に関するもので、指輪を回転させて多様な宝石を好みに応じて選択的に表示することができる指輪に関するものである。
【背景技術】
【0002】
一般に、指輪とは個人の環境や雰囲気及び心理的状況に応じて多様な個性を演出する装身具であり、使用者の指に嵌めて使うものを言う。
【0003】
最近には、多様な性向を有する人々が自分だけの独特な個性を表現するための手段として指輪などの装身具を選択する場合がもっと頻繁になっており、このような大衆の要求に応じて指輪の形状も流行に従うか又は他人とは違う自分だけのデザインを願う若者の性向に応じて敏感に変化することが要求されている。
【0004】
宝石、装飾物、文様などを単純に固定する方法では変化の激しい流行又は大衆の要求に素早く対応することが難しいだけでなく、他人との差別化を大切に思う若者の要求を満たすのに限界がある問題点がある。
【0005】
特に、指輪の美感及び個性は指輪の外面に露出される宝石によって現れるが、多様な個性を表現するためにいくつかの指輪をそれぞれ購入して着用することによって過度な費用が発生する問題点がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は、使用者が複数の宝石が好みに応じて選択的に表示することができるように回転及びロック機能を備えた指輪を提供することを課題とする。
【0007】
本発明の課題は以上で言及した課題に制限されず、言及しなかった他の技術的課題は以下の記載から当業者に明らかに理解可能であろう。
【課題を解決するための手段】
【0008】
前記課題を解決するための一実施例による複数の宝石を選択的に表示することができるように回転及びロック機能を備えた指輪は、第1ホールを含む第1面と、前記第1面と向き合い、前記第1ホールより小さい第2ホールを含む第2面と、前記第1面で折り曲げられた第3面と、前記第1面で折り曲げられ、前記第3面と向き合う第4面と、前記第1面と前記第2面との間に位置する離隔空間と、前記離隔空間に配置され、前記第2面と接触する複数の収容部と、前記複数の収容部にそれぞれ配置される弾性部材と、前記弾性部材に定着される宝石とを含み、前記第1面、前記第3面及び前記第4面が固定された状態で前記第2面及び前記複数の収容部が回転することができるように構成される。
【0009】
前記第1ホールは、第1方向に第1直径及び前記第1直径より小さい第2直径を有することができる。
【0010】
前記複数の収容部は前記第2面に沿って互いに離隔して配置され、前記宝石は前記第1方向と交差する第2方向及び前記第2方向の反対方向に移動することができるように構成されることができる。
【0011】
前記複数の収容部の中で前記第1ホールと整列される収容部に配置された前記宝石の一部は前記第1ホールの外側に突出し、前記複数の収容部の中で前記第1ホールと整列されない収容部に配置された前記宝石の一部は前記第2ホールの内部に位置するように構成されることができる。
【0012】
前記複数の収容部のそれぞれは穴を含み、前記穴の前記第1方向への第3直径は前記第1直径より大きいことができる。
【0013】
前記穴に弾性部材及び宝石が定着され、前記穴は円柱形状を有することができる。
【発明の効果】
【0014】
一実施例による複数の宝石を選択的に表示することができるように回転及びロック機能を備えた指輪によれば、指輪が弾性部材に締結された複数の宝石を含み、指輪の回転によって宝石を指輪の外面に表示することができる。これにより、指輪の外面に表示される宝石を好みに応じて手軽く変化させることができる。
【0015】
実施例による効果は以上で例示した内容によって制限されなく、より多様な効果がこの明細書内に含まれている。
【図面の簡単な説明】
【0016】
図1】一実施例による複数の宝石を選択的に表示することができるように回転及びロック機能を備えた指輪の形状を概略的に示した斜視図である。
図2】一実施例による複数の宝石を選択的に表示することができるように回転及びロック機能を備えた指輪を概略的に示した平面図である。
図3】一実施例による複数の宝石を選択的に表示することができるように回転及びロック機能を備えた指輪の収容部を概略的に示した図である。
図4図3のA部に相当する収容部の内部形状を説明するために参照される図である。
図5図4のB部を拡大した形状を概略的に示した図である。
図6】一実施例による複数の宝石を選択的に表示することができるように回転及びロック機能を備えた指輪の内部形状を概略的に示した斜視図である。
図7】一実施例による複数の宝石を選択的に表示することができるように回転及びロック機能を備えた指輪の回転状態を説明するために参照される図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
本発明の利点及び特徴とそれらを達成する方法は添付図面に基づいて詳細に後述する実施例を参照すると明確になるであろう。しかし、本発明は以下で開示する実施例に限定されるものではなく、互いに異なる多様な形態に具現されることができる。ただ、この実施例は本発明の開示を完全にし、本発明が属する技術分野で通常の知識を有する者に発明の範疇を完全に知らせるために提供するものであり、本発明は請求項の範疇によって定義されるだけである。
【0018】
素子(elements)又は層が他の素子又は層の“上(on)”にあるというとき、これは他の素子の直上にある場合だけでなく中間に他の素子又は層を挟んでいる場合も含む。明細書全般にわたって同じ参照符号は同じ構成要素を示す。
【0019】
たとえ第1、第2などを多様な構成要素を述べるために使うが、これらの構成要素はこれらの用語に制限されないというのは言うまでもない。これらの用語は単に一つの構成要素を他の構成要素と区別するために使用するものである。よって、以下で言及する第1構成要素は本発明の技術的思想内で第2構成要素であることもできるというのは言うまでもない。
【0020】
以下、添付図面を参照して具体的な実施例について説明する。
【0021】
図1は一実施例による複数の宝石を選択的に表示することができるように回転及びロック機能を備えた指輪の形状を概略的に示した斜視図、図2は一実施例による複数の宝石を選択的に表示することができるように回転及びロック機能を備えた指輪を概略的に示した平面図、図3は一実施例による複数の宝石を選択的に表示することができるように回転及びロック機能を備えた指輪の収容部を概略的に示した図、図4図3のA部に相当する収容部の内部形状を説明するために参照される図、図5図4のB部を拡大した形状を概略的に示した図、図6は一実施例による複数の宝石を選択的に表示することができるように回転及びロック機能を備えた指輪の内部形状を概略的に示した斜視図、図7は一実施例による複数の宝石を選択的に表示することができるように回転及びロック機能を備えた指輪の回転状態を説明するために参照される図である。
【0022】
図1及び図2を参照すると、一実施例による複数の宝石を選択的に表示することができるように回転及びロック機能を備えた指輪Rは、外面である第1面S1、第1面S1と向き合い、使用者の指と接触する第2面S2、及び第1面S1で折り曲げられ、向い合う第3面S3及び第4面S4を含むことができる。第2面S2は第3面S3及び第4面S4に締結されることができる構造を有することができる。また、第2面S2は第1面S1、第3面S3及び第4面S4と締結された状態で回転可能な構造を有する。例えば、第1面S1、第3面S3及び第4面S4は一体型に形成され、第2面S2はこれらに締結される構造を有するので、第2面S2を基準に見れば、第1面S1、第3面S3及び第4面S4が回転可能であり、第1面S1、第3面S3及び第4面S4を基準に見れば、第2面S2が回転可能な構造である。
【0023】
いくつかの実施例で、第1面S1は第1ホールH1を含むことができ、第2面S2は第2ホールH2を含むことができる。第1ホールH1の大きさは第2ホールH2の大きさより大きくなることができる。また、第2ホールH2の個数は第1ホールH1の個数より多くなることができる。
【0024】
いくつかの実施例で、第2ホールH2の個数は、複数の宝石を選択的に表示することができるように回転及びロック機能を備えた指輪Rの内部に含まれた宝石の数に対応して備えられることができる。
【0025】
第1ホールH1では宝石Jの一部が露出されることができる。例えば、使用者が選択しようとする宝石Jの上面が露出されることができる。第2ホールH2は複数の宝石を選択的に表示することができるように回転及びロック機能を備えた指輪Rの内部に含まれた宝石Jの下部が位置することができ、宝石Jが第2面S2に移動することができる移動通路の役割を果たすことができる。例えば、第1ホールH1と複数の第2ホールH2のいずれか一つは向い合うことができ、第1ホールH1と向い合わない第2ホールH2には宝石Jの上面が第1面S1によって下部に移動するので、宝石Jの下部が第2ホールH2内に位置するようにして宝石Jが受ける荷重を減少させることができる。宝石Jの回転移動については後でより詳細に説明する。
【0026】
図面には第1ホールH1の個数が一つであるものを一例として説明するが、第1ホールH1は複数配置されることができる。また、第1ホールH1及び第2ホールH2の平面形状が円形状であるものを一例として説明するが、その他にも三角形状、楕円形状、四角形状などの多様な平面形状を有することができる。
【0027】
図3を参照すると、向い合う第1面S1と第2面S2との間には離隔空間SSが備えられることができる。また、離隔空間SSは第1面S1、第2面S2、第3面S3及び第4面S4によって取り囲まれる空間であることができる。すなわち、一実施例による複数の宝石を選択的に表示することができるように回転及びロック機能を備えた指輪Rは、内部にリング形態の離隔空間SSを含むように構成されることができる。
【0028】
いくつかの実施例で、離隔空間SSには収容部CPが配置されることができる。収容部CPは宝石Jを収容する収納具のような機能を果たすものであり、収容部CPは穴を含むことができ、穴は円柱形状を有することができる。ただ、これに限定されるものではない。
【0029】
収容部CPは離隔空間SSに複数配置されることができる。また、収容部CPは第2面S2に固定されるが第1面S1とは分離されている形態を有することができる。収容部CPは図6のように内部に宝石を収納することができる空間を有する円柱形状を有することができる。ただ、これに限定されるものではなく、内部に宝石を収納することができる空間を有する楕円柱形状、内部に宝石を収納することができる空間を有する四角柱形状、内部に宝石を収納することができる空間を有する三角柱形状などの多様な形状を有することができる。いくつかの実施例で、収容部CPの大きさは第1ホールH1の大きさより大きくなることができる。
【0030】
また、図6のように、収容部CPが配置された第2面S2には第2ホールH2が配置されることができる。前述したように、収容部CPは第2面S2に固定され、第2面S2とともに収容部CPも回転することができる。
【0031】
いくつかの実施例で、収容部CPは第2面S2に沿って離隔して複数配置されることができ、収容部CPの内部にはそれぞれ宝石Jが定着されることができる。また、複数の収容部CPの内部にそれぞれ定着される宝石Jは互いに異なる宝石であることができる。例えば、複数の収容部CPの内部にそれぞれ定着される宝石Jは互いに異なる種類の宝石であることもでき、複数の収容部CPの内部にそれぞれ定着される宝石Jは互いに異なる色相の宝石であることができる。複数の収容部CPの内部にそれぞれ定着される宝石Jの形状は、図4及び図5に示すように、ダイヤモンド形状を有することができる。例えば、複数の収容部CPの内部にそれぞれ定着される宝石Jの形状は、断面が下部から順次三角形状、第1台形状、第1台形状より小さな第2台形状が積層された形状を有することができる。ただ、これに限定されるものではなく、複数の収容部CPの内部にそれぞれ定着される宝石Jの形状は断面が下部から順次三角形状、台形状を有することもできる。複数の収容部CPの内部にそれぞれ定着される宝石Jの形状は段差を有する多様な形状を適用することができる。
【0032】
図4及び図5を参照すると、複数の収容部CPの内部にはそれぞれ宝石Jが配置され、宝石Jは弾性部材EPに締結されることができる。例えば、弾性部材EPは宝石の下部を取り囲むスプリングからなることができる。ただ、これに限定されるものではなく、弾性部材EPは弾性を有する多様な構成を適用することができる。
【0033】
複数の収容部CPの内部にそれぞれ弾性部材EPが配置され、弾性部材EP上に宝石Jがそれぞれ定着されることができる。これにより、宝石Jは収容部CPに収納された状態で弾性部材EPによって第2方向(Y軸方向)及び第2方向(Y軸方向)の反対方向に移動可能になる。
【0034】
いくつかの実施例で、第1ホールH1は段差を有することができる。例えば、第1ホールH1の第1方向(X軸方向)への直径は第2面S2と向い合う内側面の第1直径D1とその反対面である外側面の第2直径D2とに区分されることができる。第1直径D1は第2直径D2より大きくなることができる。第2直径D2が第1直径D1より小さく形成されて段差を形成するので、宝石Jの全部が第1ホールH1を通過して外部に離脱することを防止することができる。また、収容部CPに配置される宝石の形状は第1ホールH1が有する段差を考慮して形成されることができ、第1ホールH1の段差及び宝石Jの形状を調節して宝石Jが第1面S1の外側に突出する厚さを調整することができる。
【0035】
いくつかの実施例で、収容部CPの第1方向(X軸方向)への第3直径D3は第1直径D1より大きくなることができる(D3>D1>D2)。
【0036】
図6及び図7を参照すると、複数の収容部CPに配置された宝石Jは第2面S2に沿って回転可能なので、複数の収容部CPに配置された宝石Jの位置は、第1ホールH1と向き合う場合(第2方向(Y軸方向)に整列された場合)と、向き合わない場合(第2方向(Y軸方向)に整列されない場合)とに区分することができる。
【0037】
指輪の構造上、第1面S1、第3面S3、第4面S4及び第1面S1に形成された第1ホールH1が回転するかあるいは第2面S2及び第2面S2に配置された収容部CP及び収容部CPに配置された宝石Jが回転するものと見なすことができるが、説明の便宜のために、第1面S1、第3面S3、第4面S4及び第1面S1に形成された第1ホールH1が固定された状態で第2面S2が回転するものとして説明する。
【0038】
複数の収容部CPに配置された宝石Jが第2面S2に沿って回転して第1ホールH1と向き合う場合には、弾性部材EPによって第2方向(Y軸方向)に力が加わる状態なので、宝石Jが第2方向(Y軸方向)に上昇して第1ホールH1の外側に露出されることができる。この場合、第1ホールH1の段差により、宝石Jの全部が第1ホールH1を通過して外部に離脱せず、宝石Jの一部のみ露出された状態で固定されることができる。また、指輪の露出により、指輪の回転に対するロック機能を具現することができる。また、回転させる力を増加させる方法でロック機能を解除することが可能である。また、いくつかの実施例で、露出された宝石を押すとともに指輪を回転させる方法でロック機能を解除することもできる。
【0039】
また、弾性部材EPによって第1ホールH1の外側に宝石Jが露出された状態で第2面S2を回転させる場合、弾性部材EP及び第1ホールH1の段差によって第1ホールH1の外側に露出された宝石Jは第2方向(Y軸方向)の反対方向に下降し、宝石Jの位置は第1ホールH1と向き合わない場合に転換される。この場合、宝石は第1面S1よって第2方向(Y軸方向)の反対方向に力が加わり、弾性部材EPは収縮されることができる。ここで、2方向(Y軸方向)の反対方向への力によって宝石Jの下部が第2面S2と接触して損傷されることを防止するために、第2ホールH2が配置され、宝石Jの下部は第2ホールH2内に安定的に位置することができる。第2ホールH2の直径は第2直径D2より小さくなることができる。
【0040】
このように、複数の宝石を選択的に表示することができるように回転及びロック機能を備えた指輪Rは、弾性部材EPに締結された複数の宝石Jを含み、回転によって宝石Jを第1面S1の外面に表示することができるようになる。これにより、好みに応じて第1面S1の外面に表示される宝石Jを手軽く変更させることができる。
【0041】
以上で添付図面に基づいて本発明の実施例を説明したが、本発明が属する技術分野で通常の知識を有する者は本発明のその技術的思想及び必須特徴を変更せずに他の具体的な形態に実施することができるというのが理解可能であろう。したがって、以上で記述した実施例は全ての面で例示的なものであり、限定的なものではないものであると理解しなければならない。
【符号の説明】
【0042】
R 複数の宝石を選択的に表示することができるように回転及びロック機能を備えた指輪
S1 第1面
S2 第2面
S3 第3面
S4 第4面
H1 第1ホール
H2 第2ホール
J 宝石
EP 弾性部材
CP 収容部
SS 離隔空間
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7